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JP2006248341A - 車両用走行伝動装置 - Google Patents

車両用走行伝動装置 Download PDF

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JP2006248341A
JP2006248341A JP2005066239A JP2005066239A JP2006248341A JP 2006248341 A JP2006248341 A JP 2006248341A JP 2005066239 A JP2005066239 A JP 2005066239A JP 2005066239 A JP2005066239 A JP 2005066239A JP 2006248341 A JP2006248341 A JP 2006248341A
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continuously variable
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vehicle
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Toshitaka Hasegawa
利恭 長谷川
Akihiro Ima
昭博 井馬
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】無段変速機構とギア式有段変速機構とを組み合わせてなる車両用走行伝動装置において、従来、これらがタンデムに配列されていたことにより十分でなかった伝動効率やエネルギー効率を向上する。
【解決手段】 車両用伝動装置は、エンジンEに駆動連結される入力軸11と、駆動車軸3a・5aに駆動連結される出力軸12とを有しており、該入力軸11と該出力軸12との間に、無段変速機構(HST20)を含む低速駆動列27と、ギア式有段変速機構30の複数の変速ギア列31・32・33とを並列に介設し、車両に設けた変速操作具6の操作位置、または該駆動車軸の実際速度に応じて択一された該低速駆動列27及び複数の変速ギア列31・32・33のいずれかを介して該入力軸11と該出力軸12とを駆動連結している。
【選択図】図2

Description

本発明は、発進時や低速走行時に高トルクの無段変速機構による出力が可能であり、高速走行時に伝動効率のよいギア式有段変速機構による出力が可能な走行用伝動装置であって、運搬車等の作業車両に適用されるものに関する。また、本発明は、前後に複数並設した駆動車軸を有する車両用の走行伝動装置に関する。
従来の運搬車等の作業車両において、ベルト式無段変速機構(CVT)等の無段変速機構と、複数の変速ギア列を有するギア式有段変速機構とを組み合わせて走行用伝動装置を構成する場合は、例えば無段変速機構の下手側にギア式有段変速機構を配設するというように、タンデムに両機構を組み合わせていた。例えば、特許文献1及び特許文献2に開示される如きものである。
米国特許出願公開第2001/4031号明細書 欧州特許出願公開第1325831号明細書
また、特許文献1に示すように、更にこの走行用伝動装置の出力を、車両前後に配した複数の駆動車軸に伝達する車両も公知となっている。更に、この特許文献1においては、左右一対の車軸を前後に複数組配し、各左右一対の車軸同士を差動機構にて差動連結しており、悪路等での脱出のために、作業者が手動で入り切り操作する機械的デフロック機構を、いずれかの差動機構に付設している。また、旋回時等において前後に配した車軸間の回転速度差を吸収するため、前方の車軸と後方の車軸とをセンタデフ機構により差動連結する構造も開示されている。
また、特許文献1に開示される差動機構は、デフケージ内のデフピニオンに左右各車軸に固設したデフサイドギアを噛合させる構成であり、左右一対の車軸が差動する(異なる回転速度で駆動する)場合にも、両車軸に駆動力が付与される。
このような差動機構以外に、一般にノースピンデファレンシャル装置と呼ばれる構成の差動機構がある。例えば、特許文献3、特許文献4の如きものである。これは、デフケージ内の中央部に対し、その両側から各車軸を、クラッチを介して係合しており、左右車軸に回転速度差が生じた場合、速い方の車軸と該デフケージ内の中央部との間のクラッチを切って、当該車軸を空転させるものである。
実公昭48−44346号公報 特公平7−109238号公報
また、特許文献5は、二輪・四輪駆動切換用クラッチの機能を有する差動機構を開示している。この差動機構は、デフケージ内にクラッチ機構を介して左右一対の車軸を嵌入しており、通常はクラッチが切れて該左右一対の車軸には駆動力(デフケージの回転力)を伝達せず、デフケージへの入力トルクに対して車軸の回転速度が相対的に所定値よりも遅くなった時にのみ、クラッチが入って該左右一対の車軸にデフケージの回転力が付与される構成としている。
特開2003−278804号公報
発進時等で無段変速機構の高トルクを生かして車軸を駆動したい時には、無段変速機構の出力部と車軸との間における駆動列をできるだけ短くする(該駆動列の構成要素を小さくする)ことが、また、高速で車軸を駆動したい時は、無段変速機構のトルク抵抗を低減した状態でギア式有段変速機構における択一した変速ギア列の高伝動効率性を生かすことが、エネルギー効率よく発進性、作業性、走行性を確保し、また、無段変速機構の耐久性を向上する点で望ましい。しかし、前記の公知技術では、必ず無段変速機構とギア式有段変速機構の両方を駆動しなければならず、このような所望の効果を得るには限界がある。つまり、無段変速機構で十分に減速して得たトルクが、ギア式有段変速機構の駆動にも用いられることで低減され、また、ギア式有段変速機構の変速ギア列で噛合し合うギア間の伝動効率は高いものであっても、その上手側(或いは下手側)の無段変速機構のトルク抵抗を考慮して原動機の出力を設定しなければならない。
更に、エネルギー及び伝動の効率性、また、旋回性からいえば、前後に複数の車軸を有する場合にも、いずれか一つ(左右一対)の車軸のみを駆動、即ち、二輪駆動が理想的であり、旋回時の前後車軸間における回転差を考慮する必要もなくなる。しかし、泥地や溝等で駆動輪としての左右二輪がスリップ状態になると、それ以外の(前後位置の異なる)車輪に駆動力を付与しなければ、迅速にスリップ状態から脱出できない。従って、通常の走行時や旋回時は例えば後輪のみの二輪駆動であって、必要時のみ、他の車輪、例えば前輪に駆動力が伝達されることが望ましい。そして、このような駆動制御や、前述のデフロック機構の操作は、手動で行うのは煩雑で、タイミングもとりづらいため、適宜に自動的に行われることが望ましい。
なお、前述の特許文献3、4に示すような、回転数の速い方の車軸への伝動を断つ機能を有する差動機構は、左右車軸の差動効率を向上するため、前述の特許文献5に示すような二輪・四輪駆動切換用クラッチ機能を有する差動機構は、自動的な二輪・四輪駆動切換を行うために用いられるものの、個々それぞれの目的に使用され、ある効果を得るためにこれらを組み合わせるという発想は今までにない。
本発明の第一の目的は、無段変速機構とギア式有段変速機構との組み合わせによる車両用走行伝動装置であって、エネルギー効率や無段変速機構の耐久性を向上しつつ、良好な発進性、作業性、走行性を確保できる作業車両用の走行用伝動装置を提供するである。
この第一の目的を達成すべく、本発明に係る無段変速機構とギア式有段変速機構とを組み合わせた車両用走行伝動装置は、第一様態として、請求項1記載の如く、原動機に駆動連結される入力軸と、駆動車軸に駆動連結される出力軸とを有しており、該入力軸と該出力軸との間に、該無段変速機構を含む低速駆動列と、該ギア式有段変速機構の複数の変速ギア列とを並列に介設し、車両に設けた変速操作具の操作位置、または該駆動車軸の実際速度に応じて択一された該低速駆動列及び複数の変速ギア列のいずれかを介して該入力軸と該出力軸とを駆動連結する構成となっている。
前記第一様態の車両用走行伝動装置は、好ましくは、請求項2記載の如く、前記無段変速機構を、油圧ポンプと油圧モータとを流体連結した油圧式無段変速機構とし、該油圧ポンプのポンプ軸を前記入力軸に駆動連結し、該油圧モータのモータ軸を前記出力軸に駆動連結可能としている。
更に、この第一の様態の車両用走行伝動装置においては、好ましくは、請求項3記載の如く、車両後進用に前記油圧式無段変速機構を含む低速駆動列が選択され、該変速操作具の操作により、該油圧ポンプの容積変更器を前進設定域と後進設定域とに切り換えることで、車両の前後進切換を行うよう構成している。
或いは、前記第一の目的を達成すべく、本発明に係る無段変速機構とギア式有段変速機構とを組み合わせた車両用走行伝動装置は、第二様態として、請求項4記載の如く、原動機に駆動連結される入力軸と、駆動車軸に駆動連結される出力軸と、該出力軸に対して択一に駆動連結可能な複数の変速ギア列を有するギア式有段変速機構とを有し、該入力軸と該ギア式有段変速機構の入力部との間に、無段変速機構を介設するとともに、該無段機構をバイパスして該入力軸より該ギア式有段変速機構に動力伝達可能としている。
前記第二様態の車両用走行伝動装置は、好ましくは、請求項5記載の如く、前記入力軸と前記ギア式有段変速機構の入力部との間に、前記無段変速機構をバイパスするバイパス駆動列を介設し、該バイパス駆動列を介しての該入力軸から該ギア式有段変速機構の入力部への伝動の入り切りを行う第一クラッチを設けるとともに、該バイパス駆動列の出力部上手側における該ギア式有段変速機構の入力部と該無段変速機構の出力部との間に第二クラッチを介設しており、該第一クラッチは、該無段変速機構の出力回転が所定速度に達するまでは切れ、該所定速度を超えると入るものとなっており、該第二クラッチは、該ギア式有段変速機構の入力部の回転速度が該無段変速機構の出力部の回転速度に対して相対的に高くなると切れ、所定値までの時は入っている構成としている。
また、前記第二様態の車両用走行伝動装置は、好ましくは、請求項6記載の如く、前記出力軸に選択的に駆動連結可能な前記ギア式有段変速機構の変速ギア列が、後進ギア列を含むものとしている。
また、前記第二様態の車両用走行伝動装置は、好ましくは、請求項7記載の如く、前記無段変速機構をベルト式無段変速機構としている。
或いは、前記第二様態の車両用走行伝動装置は、好ましくは、請求項8記載の如く、前記無段変速機構を油圧式無段変速機構としている。
また、本発明の第二の目的は、原動機の動力を、車両の前後一側に配した一対の第一駆動車軸を差動連結する第一差動機構と、車両の前後他側に配した一対の第二駆動車軸とに伝達する車両用走行伝動装置において、操舵性やエネルギー・伝動効率の向上を図るものである。
この第二の目的を達成すべく、本発明の車両用走行伝動装置は、請求項9記載の如く、原動機の動力を、第一差動機構を介して、車両の前後一側に配した左右一対の第一駆動車軸と、第二差動機構を介して、車両の前後他側に配した左右一対の第二駆動車軸とに伝達可能とした車両用走行伝動装置であって、該第一差動機構は、該左右一対の第一駆動車軸の回転速度が均等の時にはその両方に駆動力を付与し、回転速度に差がある時、速度の大きい方への駆動力の伝達を断ち、速度の小さい方に駆動力を付与する構成であり、該第二差動機構は、その入力側の回転速度に対して該左右一対の第二駆動車軸の回転速度が相対的に遅くなった時に該左右一対の第二駆動車軸に駆動力を付与し、それ以外の時には該左右一対の第二駆動車軸への駆動力の伝達を切る構成である。
更に、好ましくは、請求項10記載の如く、該一対の第二駆動車軸を操舵輪とするものである。
本発明は、以上のような手段により、以下のような効果を奏する。まず、無段変速機構及びギア式変速機構を組み合わせてなる車両用走行伝動装置に関しては、第一様態として、請求項1記載の如く構成することにより、発進時等や低速作業走行時等の高トルクでの車軸駆動を得たい時に、該無段変速機構を含む低速駆動列の高トルク出力を、ギア式有段走行用伝動装置の変速ギア列を介することなく、効率よく前記入力軸から前記出力軸へと動力を伝達させることができ、一方、それ以外の通常走行や高速走行を行いたい時は、該無段変速機構を含む低速駆動列のトルク抵抗のない状態で、択一したギア式有段走行用伝動装置のいずれかの変速ギア列を介して効率よく前記入力軸から出力軸への伝動を行うことができる。以上のことから、エネルギー効率がよくなり、また、無段変速機構の耐久性を高めることができる。
また、前記第一の様態の車両用走行伝動装置は、請求項2記載の如く、前記無段変速機構として油圧式無段変速機構(HST)を用いるものであり、このHSTは、ベルト式無段変速機構(CVT)に比べて、ベルト磨耗やベルト・プーリ間の異物噛み込み等を気にする必要がなく、耐久性において有利である。
更に、油圧ポンプにおける可動斜板等の容積変更器の制御により、油圧モータの回転方向を正逆に転換できるので、請求項3記載の如く構成することにより、該入力軸と該出力軸との間に、機械的な前進用駆動列と後進用駆動列を並設する必要がなく、走行用伝動装置のコンパクト化につながる。
或いは、無段変速機構及びギア式変速機構を組み合わせてなる車両用走行伝動装置の第二様態として、請求項4記載の如く構成することにより、無段変速機構の出力を用いる場合にも用いない場合にも、ギア式有段変速機構における択一した変速ギア列を介して出力軸を駆動するものであり、発進時等や低速作業走行時等の高トルクでの車軸駆動を得たい時に、該無段変速機構の高トルク出力を該ギア式有段変速機構の入力部に伝達し、該択一した変速ギア列を介して出力軸を高トルクかつ低速に回転させることができ、一方、それ以外の通常走行や高速走行を行いたい時は、該無段変速機構をバイパスして、即ち、無段変速機構を介さずに入力軸からギア式有段変速機構の入力部に動力を伝達して、効率よく該ギア式有段変速機構の入力部の回転速度を上げ、該択一した変速ギア列を介して出力軸を効率よく高速に回転させることができる。以上のことから、エネルギー効率を向上できる。また、高速駆動時には無段変速機構がバイパスされるので、無段変速機構の耐久性を高めることができる。
また、前記第二様態の車両用走行伝動装置において、請求項5記載の如く構成することにより、無段変速機構の出力が所定値に達するまでは第一クラッチが切れ、かつ、第二クラッチが入っており、無段変速機構の出力がギア式有段変速機構の入力部に伝達されている。そして、無段変速機構の出力が所定値を超えると、第一クラッチが入って、バイパス駆動列を介して入力軸の回転力がギア式有段変速機構の入力部に伝達される。これにより、ギア式有段変速機構の入力部の回転速度が増すので、その無段変速機構の出力部に対する相対速度が所定値を超えた時に第二クラッチが切れる。従って、バイパス駆動列を介しての伝動時に無段変速機構の無駄な駆動が回避され、その耐久姓が向上するとともに、このような無段変速機構とバイパス駆動列との択一を自動的に行うことができるので、オペレータは煩雑な変速操作から解放される。
また、前記第二様態の車両用走行伝動装置において、請求項6記載の如く構成することにより、たとえギア式有段変速機構の入力部の回転方向が一方向のみに設計されている場合にも、該ギア式変速機構の変速ギア列として後進ギア列を選択して出力軸に駆動連結することで、後進設定が可能となる。なお、これは、特に、後述の如くベルト式無段変速機構(CVT)を用いる場合には、CVTの入力回転方向に対する出力回転方向が一方向に定められているので、有効である。
また、前記第二様態の車両用走行伝動装置において、請求項7記載の如く、前記無段変速機構としてベルト式無段変速機構(CVT)を用いることにより、従来、前記特許文献に示すように運搬車等の作業車両によく用いられていたCVTをそのまま活用することができる。また、CVTは、HSTのような複雑な中立合わせを要しない。
或いは、前記第二様態の車両用走行伝動装置において、請求項8記載の如く、前記無段変速機構として油圧式無段変速機構(HST)を用いることにより、CVTを用いる場合に比べて、ベルト磨耗やベルト・プーリ間の異物噛み込み等を気にする必要がなく、耐久性において有利である。
次に、原動機の動力を、車両の前後一側に配した一対の第一駆動車軸を差動連結する第一差動機構と、車両の前後他側に配した一対の第二駆動車軸とに伝達する構成の車両用走行伝動装置においては、請求項9記載の如く構成することにより、通常の直進時は両第一駆動車軸が均等に駆動力を付与される一方で、両第二駆動車軸には駆動力が付与されず、二輪走行状態となり、伝動効率がよく、動力コストを節約でき、また、四輪駆動時に伴うような旋回時の駆動抵抗が少なく、良好に旋回する。更に、第二差動機構は、その入力側回転速度に対して第二駆動車軸の回転速度が相対的に遅くなった時に第二駆動車軸への駆動伝達を行うが、第一駆動車軸に取り付けた車輪が溝や泥地にはまる等して、両第一駆動車軸に取り付けた車輪のいずれもがスリップする状態になると、第二差動機構においては、入力トルクが高いにもかかわらず、第二駆動車軸の回転速度が相対的に落ちてしまう状態となる。これに呼応して、第二駆動車軸に駆動力が付与されるので、円滑にスリップ状態から車両を解放させることができる。
そして、このように制御される第一差動機構と第二差動機構との組み合わせにおいて、請求項10記載の如く、該第二差動機構にて差動連結される前記一対の第二駆動車軸を操舵可能とすることで、通常の車両旋回時における第一駆動車軸の差動時には、該一対の第一駆動車軸のいずれかに駆動力が付与されている状態なので、該一対の第二駆動車軸には駆動力が付与されず、従って、第一駆動車軸に取り付けた車輪の駆動力のみで車両旋回するので、二輪操舵に近い様態となり、第二駆動車軸の操舵抵抗が少なく、かつ、旋回操作に対する車両の実際の旋回反応が良好である。そして、旋回途中で両第一駆動車軸に取り付けた車輪が溝や泥地にはまる等した場合には、第一駆動車軸のいずれもがスリップ状態となり、これにより第二駆動車軸の回転速度が落ちると、速やかに第二差動機構が該両第二駆動車軸に駆動力を付与し、確実な車両旋回を得るのである。
以上の、また、それ以外の目的、特徴、効果については、以下の、添付の図面をもととする詳細な説明によって、更に明らかになるであろう。
まず、本発明に係る車両用走行伝動装置を搭載した作業車両の一例として、図1に示す運搬車について説明する。運搬車は、車両フレーム101の後部にリアカバー102を搭載し、この中に、該車両フレーム101に防振支持したエンジンE、及び該エンジンEの出力を受けるトランスミッションTを内装するミッションケース1を収納している。また、車両フレーム101の前端部には前輪差動機構FDを内装する前輪差動ハウジング2を支持し、一方、該リアカバー102下方の車両フレーム101後端部では後輪差動機構RDを内装する後輪差動ハウジング4を支持している。そして、該トランスミッションTの出力を、ミッションケース1より前方に延設したプロペラ軸51及びユニバーサルジョイントJを介して前輪差動ハウジング2内の前輪差動機構FDに、また、ミッションケース1より後方に延設したプロペラ軸61及びユニバーサルジョイントJを介して後輪差動ハウジング4内の後輪差動機構RDに、それぞれ伝達している。
図1、及び図2等で判るように、車両フレーム101の前端部には、左右一対の前輪3を操舵自在にサスペンション支持している。また、前輪差動ハウジング2より左右外側に、前輪差動機構FDで互いに差動連結された左右一対の差動出力軸57を延出して、それぞれ、プロペラ軸58及びユニバーサルジョイントJを介して、左右各前輪3の中心軸たる前輪車軸3aに駆動連結している。一方、車両フレーム101の後端部には、左右一対の後輪5を操舵不能にサスペンション支持しており、後輪差動ハウジング4より左右外側に、後輪差動機構RDで互いに差動連結された左右一対の差動出力軸67を延出して、それぞれ、プロペラ軸68及びユニバーサルジョイントJを介して、左右各後輪5の中心軸たる後輪車軸5aに駆動連結している。
なお、後にこの運搬車等の作業車両に適用可能な伝動システムの構造及びレイアウトの実施例として、図2乃至図8に全部で六つの実施例を挙げるが、図1の如くミッションケース1と後輪差動ハウジング4とを別体にして、プロペラ軸・ユニバーサルジョイントにてトランスミッションTと後輪差動機構RDとを駆動連結する構造は、後述の図2、図3、図5に示す第一、第二、第四実施例に表れている。図2、図7、図8に示す第三、第五、第六実施例のいずれかを適用した運搬車を考える場合には、図1において、プロペラ軸61及びユニバーサルジョイントJを削除し、トランスミッションTと後輪差動機構RDとを共通のミッションケースに収納した様態を想像すればよい。
更にいえば、図1の運搬車では、エンジンEとミッションケース1とが前後に連設されている。この状態は、特には図2示す第一実施例に表れているが、図3の第二実施例を適用する場合には、エンジンEとミッションケース1とを左右に連設するので、図1では、エンジンEとミッションケース1とが前後方向において重合している状態(上下にずらせた状態にしてもよい)を想像すればよい。このように、図2乃至図8の各実施例を運搬車に適用する場合、適用した各実施例に合うように、エンジンE、トランスミッションT、後輪差動機構RDを適宜アレンジした状態にして図1を用いればよい。
図1の運搬車において、リアカバー102の上方には荷台103が昇降可能に載置されており、その直前のリアカバー102前端部上に座席104が搭載されている。該車両フレーム101上の、該リアカバー102の前端より前方には踏板105が敷設され、該踏板105の前方にフロントコラム(フロントカバー)106が搭載されている。
座席104に座るオペレータの操作具として、フロントコラム106の足元部における踏板105上方にアクセルペダル6及び図略のブレーキペダルが、座席104の側傍に前後進切換レバー7が、フロントコラム106の上方に(丸形)ステアリングハンドル8が、それぞれ配置されている。
ハンドル8は、操舵可能な左右一対の前輪3に連動連係されていて、その回動方向及び回動量に応じて、前輪3が左右に旋回される。アクセルペダル6は、エンジンEのスロットルと、トランスミッションTの変速操作部とに連動連係されており、その踏み込み量(及び実際の車速)に応じて、後述の如く、トランスミッションTの変速操作、即ち、トランスミッションTにおいて並設される複数の駆動列の択一操作がなされる。前後進切換レバー7は、トランスミッションTにおける前後進切換操作部に連動連係され、前進位置と後進位置とに切換可能であり、その切換により、トランスミッションTの出力回転方向を前進用方向と後進用方向とに切り換えるものである。このアクセルペダル6、前後進切換レバー7、及びトランスミッションT間の連動連係構造の実施例として、後述の如く、図9乃至図12に第一乃至第四実施例を図示している。
なお、アクセルペダル6の踏込量の検知等で自動的にトランスミッションTの変速操作を行う以外に、座席104に座るオペレータにて操作可能なレバー等の変速操作具を設けて、そのシフト位置に応じて、トランスミッションTの変速操作、即ち、トランスミッションTにおける複数の駆動列のうちいずれかが択一されるものとしてもよい。
次に、図2乃至図8に示す車両用走行伝動装置の第一乃至第六の各実施例について説明する。これらの実施例に共通の構造としては、後輪差動機構RDに、前述の特許文献3及び特許文献4に示す如きノースピンデフ装置を適用しており、また、前輪差動機構FDに、前述の特許文献5に示す如き、2輪・4輪駆動切換機能を有するクラッチ機構を用いたデフ装置を適用している。
即ち、後輪差動機構RDは、トランスミッションTの出力により回転するファイナルピニオン63と噛合するブルギア64と一体のデフケージ65内に、クラッチ機構66を介して左右両差動出力軸67・67を嵌入しており、両差動出力軸67・67の回転速度が略均等であれば両方にデフケージ65の回転力が伝達され、左右両後輪5・5が駆動される。そして、両差動出力軸67・67の回転速度に差があれば、該クラッチ機構66におけるデフケージ65と回転速度が高い方の差動出力軸67との間のクラッチが切れ、その差動出力軸67に駆動連結されている一側の後輪5に駆動力が付与されなくなる。
一方、前輪差動機構FDは、トランスミッションTの出力により回転するファイナルピニオン53と噛合するブルギア54と一体のデフケージ55内に、クラッチ機構56を介して左右両差動出力軸57・57を嵌入されている。このクラッチ機構56は、デフケージ55の(入力側)回転速度に対して、差動出力軸57・57の回転速度が相対的に遅くなると、クラッチが入って、両前輪3・3に駆動力が付与される状態になり、それ以外にはクラッチは切れて、両前輪3・3に駆動力は付与されない。なお、このクラッチは、前進・後進両方に対応できるよう、ツーウェイクラッチとなっている。
以上のような前輪差動機構FDと後輪差動機構RDとを有する車両が走行している状態において、通常直進時で左右後輪5・5に均等に駆動力が付与されている場合であれ、或いは通常旋回時で左右後輪5・5のいずれか一方に駆動力が付与されて、左右後輪5・5が差動している場合であれ、後輪差動機構RDが、左右後輪5・5の少なくともいずれかに駆動力を付与している限り、前輪3・3も、前輪差動機構FDの入力トルク(デフケージ55の回転力)に見合う速度で回転しているので、クラッチ機構56のクラッチは切れて前輪3・3には駆動力が伝達されない状態となっており、車両は後輪駆動(基本的に二輪駆動)にて走行していることとなる。よって、燃料消費が少なく経済的な走行状態となっており、旋回も小回りが効くのである。
後輪5・5の少なくとも片輪が溝や泥地にはまる等でスリップ状態になると、前輪差動機構FDにはトランスミッションTからの駆動力が入力されてはいるものの、前輪3・3の回転速度は落ちる。そして、前輪差動機構FDの入力回転速度に対し、前輪3・3の回転速度が相対的に遅くなると、自動的にクラッチ機構56が入り、前輪差動機構FDが前輪3・3に駆動力を付与する状態となり、この前輪3・3の駆動力により、車両は当該スリップ状態から脱出できるのである。また、後輪5・5の片輪がスリップしたときでも後輪差動機構RDの特有の作用により他輪には駆動力が自動的に付与され続けるのでデフロック操作をすること無しに牽引性能が極端に落ちることは無い。
なお、前輪差動機構FDは、図2乃至図8に示す全実施例において、前輪差動ハウジング2内に収納されていて、該前輪差動ハウジング2に軸支した前輪駆動軸52に固設したファイナルピニオン53にブルギア54を噛合させている。前輪駆動軸52は前輪差動ハウジング2より後方に突出されていて、ユニバーサルジョイントJを介して前記プロペラ軸51に駆動連結されている。このように、後方延出状の前輪駆動軸52と左右延出状の差動出力軸57・57との軸芯が垂直に交わる状態なので、噛合し合うファイナルピニオン53とブルギア54とはベベルギアとなっている。
一方、後輪差動機構RDは、図2、図3、図5(及び図6)の第一、第二、第四実施例においては、ミッションケース1とは別にミッションケース1の後方に配設した後輪差動ハウジング4内に収納されていて、該後輪差動ハウジング4に軸支した後輪駆動軸62に固設したファイナルピニオン63にブルギア64を噛合させている。後輪駆動軸62は後輪差動ハウジング4より前方に突出されていて、ユニバーサルジョイントJを介して前記プロペラ軸61に駆動連結されている。このように、前方延出状の後輪駆動軸62と左右延出状の差動出力軸67・67との軸芯が垂直に交わる状態なので、噛合し合うファイナルピニオン63とブルギア64とはベベルギアとなっている。
そして、図4、図7、図8の第三、第五、第六実施例においては、後輪差動ハウジング4、プロペラ軸61、後輪駆動軸62を設けておらず、後輪差動機構RDは、ミッションケース1の後方延出部内に収納されており、そのブルギア64は、該ミッションケース1内に収納されるトランスミッションT(T1・T2)の出力軸12に固設されたファイナルピニオン63に噛合している。また、出力軸12と差動出力軸67・67との軸芯がともに左右方向で平行なので、噛合し合うファイナルピニオン63・ブルギア64には平ギアが用いられる。
次に、トランスミッションTに関しては、図2乃至図4に示す第一乃至第三実施例は、トランスミッションT1を具備するものとしている。このトランスミッションT1は、無段変速機構を含む無段低速駆動列とギア式有段変速機構30の変速ギア列とが並設されている様態であり、無段低速駆動列を選択駆動する場合にはギア式有段変速機構30の変速ギア列はいずれも駆動されない。なお、図2乃至図4の第一乃至第三実施例においては、無段変速機構を油圧式無段変速機構(以下、「HST」)20としている。一方、図5乃至図8に示す第四乃至第六実施例は、トランスミッションT2を具備している。このトランスミッションT2は、無段変速機構を介する場合にも介さない場合にも、ギア式有段変速機構30の変速ギア列のいずれかを選択駆動するものであり、言い換えれば、ギア式有段変速機構30を、無段変速機構にて駆動するか、無段変速機構を介さずに駆動するかが選択される構成してといる。なお、図5及び図6の第四実施例と図7の第五実施例は、無段変速機構としてベルト式無段変速機構(以下、「CVT」)40を用いており、図8の第六実施例は、無段変速機構としてHST20を用いている。
トランスミッションT1の伝動構成について、図2乃至図4より説明する。ハウジング1には、エンジンEの出力軸Eaに駆動連結される入力軸11と、出力軸12とが平行に軸支されており、該ハウジング1にHSTハウジング部1aが外付けされていて、該HSTハウジング部1a内に、油圧ポンプ21と油圧モータ22とを流体接続してなるHST20を収納している。油圧ポンプ21のポンプ軸は、入力軸11に対し、一体回転可能に連結されている。なお、ポンプ軸を入力軸11と同一軸としてもよい。また、ポンプ軸は、HST20に油を供給すべくHSTハウジング部1a内に配設したチャージポンプ23の駆動軸としても用いられている。
油圧ポンプ21は可変容積型であって、可動斜板21aが具備されている。該可動斜板21aは、HST20の出力を出力軸12に伝達している場合に、アクセルペダル6の踏込量に応じて、その中立位置を挟んで両側に配される前進傾動域・後進傾動域それぞれにおいて傾倒角度を決定され、かつ、前後進切換レバー7のシフトにより、その傾倒方向が前進傾動域・後進傾動域のいずれかに選択される。この可動斜板21aの傾動角度及び傾動方向に従って、油圧モータ22のモータ軸24の回転速度及び回転方向が設定される。
油圧モータ22も可変容積型としており、可動斜板22aを具備している。これは、車輪3・5に地面からの負荷が強くかかった場合に、例えばHST20の高圧側回路の異常上昇を検知して電気的に作動するアクチュエータを設け、該アクチュエータの作動により可動斜板22aの傾倒角度を大きくして、油圧モータ22の容積を増大し減速比を一時的に大きくして、エンジン・ストップを防ぐためである。なお、可動斜板22aの傾倒域は、その中立位置から一側のみとなっており、前後進の切換はあくまで油圧ポンプ21の可動斜板21aの傾倒方向を切り換えることで行われる。
油圧モータ22のモータ軸24は、HSTハウジング部1a内から、ミッションケース1の本体部内へと延設されて、これにモータギア25を固設しており、該本体部内にて軸支されている出力軸12に遊嵌した低速ギア26を該モータギア25に噛合させている。このように、入力軸11と出力軸12との間には、HST20、モータ軸24、ギア25・26よりなる無段低速駆動列27が介設されている。
そして、該ミッションケース1の本体部内において、図2の第一実施例及び図3の第二実施例においては、この無段低速駆動列27に対して並列に、前進駆動ギア列としての中速段ギア列31、高速段ギア列32、超高速段ギア列33が、入力軸11・出力軸12間にて、互いに並列状に介設されており、これら並列の変速ギア列31・32・33にてギア式有段変速機構30を構成している。中速段ギア列31は、噛合し合う駆動ギア31a・従動ギア31bよりなり、高速段ギア列32は、噛合し合う駆動ギア32a・従動ギア32bよりなり、超高速段ギア列33は、噛合し合う駆動ギア33a・従動ギア33bよりなる。駆動ギア31a・32a・33aは入力軸11に固設され、従動ギア31b・32b・33bは出力軸12に遊嵌されている。
一方、図4の第三実施例においては、無段低速駆動列27に対して並列に、前進駆動ギア列としての中速段ギア列31と高速段ギア列32、及び後進ギア列36が、入力軸11・出力軸12間にて、互いに並列状に介設されており、これら並列の変速ギア列31・32・36にてギア式有段変速機構30を構成している。中速段ギア列31は、噛合し合う駆動ギア31a・従動ギア31bよりなり、高速段ギア列32は、噛合し合う駆動ギア32a・従動ギア32bよりなり、後進ギア列36は、噛合し合う駆動ギア36a、従動ギア36b、及び両ギア36a・36b間の中間ギア36cよりなる。駆動ギア31a・32a・36aは入力軸11に固設され、従動ギア31b・32b・36bは出力軸12に遊嵌されている。
図2乃至図4の各実施例において、出力軸12上には、隣接する各一対のギア間にギア選択部材34a・34bのそれぞれを介設しており、該ギア選択部材34a・34bにてギア選択機構34を構成している。トランスミッションT1の変速は、ギア選択部材34a・34bのうちいずれか一方が中立状態、即ち、その両側のギアのいずれも出力軸12に係合させない状態であって、他方のギア選択部材34aまたは34bが、その両側のうちいずれか一方のギアを出力軸12に係合させることにより、行われる。即ち、無段変速機構たるHST20を介する無段低速駆動列27、及び、ギア式有段変速機構30における変速ギア列31・32・33または変速ギア列31・32・36の、全部で四つの駆動列の中から、一つを選択して出力軸12に駆動連結するものである。なお、両ギア選択部材34a・34bの両方を同時に中立状態とすることも可能である。
図2、図3、図4において、ギア選択機構34におけるギア選択部材34a・34bは、油圧等の多板型クラッチタイプで図示されているが、例えばシンクロメッシュ機構のように、その他の構造のものを用いてもよい。また、電気信号に応じてシフトアップ/ダウンする場合にはシフタに電動あるいは電気・油圧式のアクチュエータが備えられる。ギア選択機構34は、要は前述の四つの駆動列から一つを選択して出力軸12に駆動連結するものであればよい。また、変速ギア列の並べ方も任意に設定すればよい。更に、ギア式有段変速機構30の変速ギア列の数も、図示の如き三列に限定しない。
ここで、入力軸11は、エンジンEの出力軸Eaに対して反転不能に駆動連結されているので、その回転方向は一方向のみである。従って、図2及び図3の各実施例において、HST20を介さない変速ギア列31・32・33のいずれかを出力軸12に駆動連結する場合は、出力軸12の回転方向も一方向(前進方向)のみである。そのため、前述の前後進切換レバー7を用いて後進設定を行うのは、前述の如く、可動斜板21aの傾倒方向の切換でその出力回転方向を反転可能な無段低速駆動列27を選択する場合のみである。一方、図4の実施例の場合は、ギア式有段変速機構30において、前進ギア列31・32とともに後進ギア列36を設けているので、無段低速駆動列27を選択しない時にも、後進ギア列36を選択駆動することで後進設定が可能である。
なお、このようにトランスミッションT1においてギア式有段変速機構30に後進ギア列を設けるのは、以下に示すエンジンEとトランスミッションT1とのレイアウトとは関係なく、あくまで図4の第三実施例に例として示したものであり、第一・第二実施例においてもこのようにギア式有段変速機構30に前進ギア列と後進駆動列とを有するようにしてもよい。逆に、第三実施例のギア式有段変速機構30の変速ギア列を全て前進ギア列としてもよい。
また、トランスミッションT1における無段変速機構としては、CVTを用いることも考えられる。但し、図2乃至図4に示すトランスミッションT1では、無段変速機構としてHST20を用いているので、無段低速駆動列27におけるHST20下手側のギア列を一系統にして、可動斜板21aの系統方向の切換でその回転方向を反転させて前後進切換を可能としているが、無段変速機構としてCVTを用いる場合には、CVTの出力回転方向が一方向に限定されるので、CVTを介する無段低速駆動列におけるCVT下手側のギア列を択一可能な二系統(前進用ギア列と後進用ギア列)にする必要がある。この場合は、該二系統のギア列のいずれかを、前後進切換レバー7の切換で択一するものとすればよい。
次に、図2、図3、図4の第一乃至第三実施例それぞれにおけるエンジンE及びトランスミッションT1のレイアウトについて説明する。
入力軸11・出力軸12に関しては、図2、図3の実施例においては、互いに平行に、前後方向に延設されていている。従って、出力軸12の前端、後輪をミッションケース1より前方、後方に延出して、それぞれ、ユニバーサルジョイントJを介して、各プロペラ軸51・61に駆動連結している。
一方、図4の実施例においては、入力軸11・出力軸12は、互いに平行に、左右方向に延設されている。出力軸12から後輪差動機構RDへの伝動は、前述の如く、ミッションケース1内において、出力軸12上に固設したファイナルピニオン63と、後輪差動機構RDのブルギア64とを噛合させることで行っている。そして、出力軸12から前輪差動機構FDへの伝動のため、ミッションケース1の左右一側部を延出してPTOハウジング部1bを形成しており、該左右方向の出力軸12を、(同一軸のまま、または異なる軸を一体回転可能に同心上に接続して)、該ミッションケース1の本体部より該PTOハウジング部1b内へと延出している。該PTOハウジング部1b内において、該出力軸12の端部にベベルギア13を固設している。また、該PTOハウジング部1bに前輪駆動PTO軸15を軸支している。該PTOハウジング部1b内にて、該前輪駆動PTO軸15にベベルギア14が固設されて、該ベベルギア13に噛合している。更に、該前輪駆動PTO軸15は、該PTOハウジング部1bより前方外側に突出し、ユニバーサルジョイントJを介して、プロペラ軸51に駆動連結される。
また、エンジンEの出力軸Eaに対する入力軸11の駆動連結に関しては、図2、図3、図4の実施例とも、ミッションケース1に連接したエンジンEのフライホイルハウジングEc内において、該エンジン出力軸Eaの先端に固設したフライホイルEbに対し、クラッチEdを介して駆動連結している。
この中で、図2の実施例では、入力軸11及び出力軸12が前後方向に延設されている中で、エンジンEの出力軸Eaを前後方向に向けているので、入力軸11をそのまま延長(別の軸を一体回転可能に同心上に接続してもよい)して、フライホイルハウジングEc内に嵌入し、クラッチEcを介してフライホイルEbに接続している。なお、図2において、エンジンEと、HST20とが、ミッションケース1を挟んで、前後反対側に配置されている。図2ではエンジンEがミッションケース1の前方、HST20がミッションケース1の後方となっているが、この前後関係を逆にしてもよい。
図2の実施例では、入力軸11・出力軸12は前後方向に延設されており、エンジンEはミッションケース1の左右一側に配され、エンジン出力軸Eaを左右方向に延設している。一方、図3の実施例では、入力軸11・出力軸12が左右方向に延設されており、エンジンEはミッションケースの前後一側(図3では前側)に配置され、エンジン出力軸Eaを前後方向(図3では後方)に延設している。従って、図2、図3の各実施例では、入力軸11の軸芯に対し、エンジン出力軸Eaの軸芯が垂直方向に配されている。そこで、フライホイルハウジングEc内において、フライホイルEbに対し、クラッチEdを介してエンジン出力軸Ebと略同心方向のエンジン第二出力軸16を接続し、これをミッションケース1内へと延設して、該ミッションケース1内にて、該エンジン第二出力軸16に固設したベベルギア17と、該入力軸11に固設したベベルギア18とを噛合させている。
次に、図5乃至図8に示す第四乃至第六実施例におけるトランスミッションT2の伝動構成について説明する。
第四、第五、第六実施例において、ミッションケース1内には、互いに平行な入力軸11・出力軸12の他、これらに平行なカウンタ軸19が軸支されている。
また、図5及び図6の第四実施例においては、ミッションケース1に、CVTハウジング部1cが連設され、また、図7の第五実施例においては、エンジンEの側部とミッションケース1の側部との間に、CVTハウジング46が延設されている。これらの両実施例においては、エンジン出力軸Eaに駆動連結される入力軸11は、そのまま、或いは別の軸を同心上に一体回転可能に接続して、これをCVTハウジング部1cまたはCVTハウジング46内に入軸し、CVT40の入力軸としており、これに駆動プーリ41が固設されている。更に、CVTハウジング部1cまたはCVTハウジング46内に軸支した従動プーリ42を、オーバーランニングクラッチであるクラッチ45を介してカウンタ軸19に駆動連結している。そして、該CVTハウジング部1cまたはCVTハウジング46内にて、両プーリ41・42間にベルト43が巻回されて、CVT40を構成している。
一方、図8の第六実施例においては、ミッションケース1に、HST20を内装するHSTハウジング部1aが連設されており、入力軸11は、そのまま、或いは別の軸を同心上に一体回転可能に連結して、HSTハウジング部1c内に入軸されて、油圧ポンプ21のポンプ軸となっている。また、油圧モータ22のモータ軸24は延設されてミッションハウジング1の本体部内に入軸されている。該ミッションケース1の本体部内において、モータ軸24にギア25が固設され、カウンタ軸19にはオーバーランニングクラッチたるクラッチ45を介してギア26が環設されて、ギア25に噛合しており、ギア25・26で減速ギア列を構成している。
以上のように、トランスミッションT2の第四、第五、第六の各実施例においては、無段変速機構(CVT40またはHST20)の出力部と、ギア式有段変速機構30の入力部たるカウンタ軸19との間に、クラッチ45を介しており、このクラッチ45は、無段変速機構の出力部に対するカウンタ軸19の相対回転速度が高くなると切れる構成となっている。
更に、図5及び図6、図7に示す第四及び第五の各実施例において、入力軸11上には駆動スプロケット72を環設し、また、カウンタ軸19に従動スプロケット73を環設して、両スプロケット72・73間にチェーン74を巻回しており、スプロケット72・73及びチェーン74にて、無段変速機構たるCVT40をバイパス可能なバイパス駆動列70を構成している。また、入力軸11からバイパス駆動列70を介してのカウンタ軸19への伝動の入り切りを行うクラッチ71が設けられている。このクラッチ71は、無段変速機構(CVT40またはHST20)の出力速度が所定値を超えると入る構成となっている。図5の第四実施例においては、入力軸11と駆動スプロケット72との間にクラッチ71を介設し、カウンタ軸19に対し従動スプロケット73を固着しており、図7の第五実施例においては、駆動スプロケット72を入力軸11に固着し、従動スプロケット73とカウンタ軸19との間にクラッチ71を介設している。
また、図8に示す第六実施例においても、無段変速機構たるHST20をバイパスして入力軸11からカウンタ軸19に伝動すべく、バイパス駆動列70を構成しているが、本実施例においては、該バイパス駆動列70をギア列としており、入力軸11に駆動ギア83を固設し、カウンタ軸19にはクラッチ71を介して従動ギア84を環設して、両ギア83・84を噛合させている。
クラッチ71の構造については、例えば油圧クラッチとしてもよく、限定しない。また、バイパス駆動列70の構造も、前述のチェーン伝動機構やギア列の他、ベルト式伝動機構とすることも考えられる。
そして、第四乃至第六各実施例において、カウンタ軸19と出力軸12との間に、ギア式有段変速機構30の前進ギア列たる低速段ギア列75、高速段ギア列76、中速段ギア列77、及び後進ギア列78が介設されている。カウンタ軸19には駆動ギア75a・76a・77a・78aが、出力軸12には従動ギア75b・76b・77b・78bが環設され、ギア75a・75b同士が噛合して低速段ギア列75を、ギア76a・76b同士が噛合して中速段ギア列76を、ギア77a・77b同士が噛合して高速段ギア列77を構成しており、また、ギア78a・78bは、中間ギア78cを介して噛合して、後進ギア列78を構成している。なお、変速ギア列75・76・77・78の並べ方は適宜、任意に設定すればよい。更には、変速ギア列の数も四つに限定しなくてもよい。
そして、図5、図8の如くカウンタ軸19に駆動ギア75a・76a・77a・78aを固設する場合は出力軸12に従動ギア75b・76b・77b・78bを遊嵌し、かつ出力軸12上にて、ギア選択機構79を構成する一対のギア選択部材79a・79bを、それぞれ隣接する一対の従動ギア間に介装しており、図7の如く出力軸12に従動ギア75b・76b・77b・78bを固設する場合はカウンタ軸19に駆動ギア75a・76a・77a・78a遊嵌し、かつカウンタ軸19にて、ギア選択機構79を構成する一対のギア選択部材79a・79bを、それぞれ隣接する一対の駆動ギア間に介装している。ギア変速部材79a・79bは、図5及び図7に示すようにシンクロメッシュ機構としてもよいし、或いは図8に示すように、油圧作動型のクラッチとしてもよい。なお、図6において、ギア選択部材79a・79bを制御するシフタ90(電動アクチュエータ等)がミッションケース1に固設されている様子が示されている。
トランスミッションT2におけるギア式有段変速機構30の変速は、ギア選択部材79a・79bのうちいずれか一方が中立状態、即ち、その両側のギアのいずれも出力軸12或いはカウンタ軸19に係合させない状態であって、他方のギア選択部材79aまたは79bが、その両側のうちいずれか一方のギアを出力軸12またはカウンタ軸19に係合させることにより、行われる。ギア式有段変速機構30における変速ギア列75・76・77・78の、全部で四つの駆動列の中から、一つを選択して、これにより、カウンタ軸19を出力軸12に駆動連結するものである。なお、両ギア選択部材79a・79bを中立状態とすることも可能である。
発進時でのギア式有段変速機構30が低速段ギア列75を選択した状態においてトランスミッションT2における無段変速機構(CVT40またはHST20)とバイパス駆動列70との動力伝達切換制御について、図13のグラフをもとに説明する。前述の如く、クラッチ71は、CVT40またはHST20の出力速度が所定速度を超えると入るように構成されており、一方、クラッチ45は、CVT40またはHST20の出力回転速度に対するカウンタ軸19の相対回転速度が高くなると切れるように構成されている。
図13のグラフは、アクセルペダル6の踏込量に対する車速の変化を示している。図13に示すようにアクセルペダル6の非踏込時はエンジンEはアイドル回転状態である。この非踏込状態から、アクセルペダル6を踏み込み始めた発進の段階(a−aの範囲)では、CVT40またはHST20が変速作動して車速は増速する。この発進段階(範囲a−a)の間、クラッチ71は切れており、クラッチ45は入っている。従って、CVT40またはHST20の出力により、カウンタ軸19が駆動され、ギア式有段変速機構30における選択された低速段ギア列75を介して出力軸12に該カウンタ軸19の回転力が伝達される。
出力軸12などに配設した回転センサー(図示せず)によりCVT40またはHST20の出力速度が所定速度を超えると、クラッチ71が入り、入力軸11の回転力は、CVT40またはHST20のみならず、バイパス駆動列70を介してカウンタ軸19に伝達される。このため、カウンタ軸19の回転速度が増し、CVT40またはHST20の出力回転速度に対する相対回転速度が増し、やがてクラッチ45が切れ、CVT40またはHST20からの出力はカウンタ軸19に伝動されなくなる。ここで、図13のグラフでは、クラッチ71の切換(係合)時におけるアクセルペダル6の踏込量をPとしている。即ち、アクセルペダル6を踏込量Pより更に踏み込んでいくときにはカウンタ軸19は、入力軸11より、バイパス駆動列70のみを介して動力を受け、無段変速機構からの出力による抵抗より解放されるので、範囲b−bで示すようにエンジン出力の増加だけによって機械的に効率よく増速していき、その回転力を、ギア式有段変速機構30における低速段ギア列75を介して出力軸12に伝達する。また、この間、無段変速機構たるCVT40またはHST20は、無駄な駆動を回避され、耐久性を向上することができる。
なお、図13のグラフにおいて3本のカーブを記入しているが、車両がどのような地域を走行するのか、或いはどのような作業をするのか等に応じて、エンジン出力およびCVT40またはHST20の増速パターンが異なるものを幾つか用意しておいてもよい。カーブ(1)の場合では、アクセルペダル6の踏込量が、クラッチ71の係合点Pより浅い場合と深い場合とで、CVT40またはHST20の増速割合とエンジン出力増加割合とが略同じであり、クラッチ71の切換に伴う加速度の変化によるショックを体感しないようにできる。カーブ(2)の場合では、アクセルペダル6の踏込量が、クラッチ71の係合点Pより浅いうちはCVT40またはHST20の増速割合がカーブ(1)よりも高い特性を持たせて加速性を俊敏にし悪路走破に適応させている。一方、カーブ(3)の場合では、アクセルペダル6の踏込量が、クラッチ71の係合点Pより浅いうちはCVT40またはHST20の増速割合がカーブ(1)よりも低い特性を持たせたもので、ゴルフカートのように静かに発進したい場合に最適である。
また、ギア式有段変速機構30をこの低速段から中速段へ、或いは、中速段から高速段へ切り替える際には、それに先だってクラッチ71が切れて、切り替え完了後は再接続するように構成されている。ギア式有段変速機構30において中速段ギア列76または高速段ギア列77を選択している場合は、アクセルペダル6の踏み込みは、エンジンEのスロットル調節を行ってエンジン出力を変化させるために行われる。
なお、図8の第六実施例における後進設定は、バイパス駆動列70を選択駆動している時はギア式有段変速機構30において後進ギア列78を選択することによる。そして、HST20を選択駆動している間は、可動斜板21aを中立位置から前進傾倒方向にも後進傾倒方向にも傾倒可能として、後進設定時に可動斜板21aを後進傾倒方向に傾倒させ、かつ、ギア式有段変速機構30における変速ギア列75・76・77の中から一つを選択して駆動することで、後進速度を低・中・高速段に切換可能としてもよいし、或いは、可動斜板21aを前進傾倒方向のみに傾倒可能とし、HST20の選択駆動時には、ギア式有段変速機構30において後進ギア列78を選択駆動することで後進設定を行うものとしてもよい。
次に、第四乃至第六の各実施例におけるエンジンEとトランスミッションT2のレイアウトについて説明する。
入力軸11・出力軸12・カウンタ軸19に関しては、図5、図6に示す第四実施例においては、互いに平行に、前後方向に延設されていている。前記の図2におけるトランスミッションT1の場合は、出力軸12の前端、後輪をミッションケース1より直接突出させて各プロペラ軸51・61に駆動連結している。これに対し、本実施例においては、CVTハウジング部1cとの干渉を回避し、また、有効な減速比を確保すべく、出力軸12と平行な前輪駆動用出力軸12aと後輪駆動用出力軸12bとをミッションケース1に軸支し、それぞれミッションケース1より前方・後方に突出させて、ユニバーサルジョイントJを介して各プロペラ軸51・61に駆動連結しており、該ミッションケース1内では、該出力軸12と該両出力軸12a・12bとの間に減速ギアを介設している。
即ち、該ミッションケース1内にて、該出力軸12a・12bを、それぞれスプライン82を介してギア81の中心ボス部81aに係合しており、該ギア81を出力軸12に固設したギア80に噛合させて、ギア80・81により減速ギア列を構成しており、この減速ギア列は、図6に示すように、左右方向に延設されるCVTハウジング部1cの上方または下方(図6では下方)にオフセットして配置することができる。
一方、図7の第五実施例及び図8の第六実施例では、入力軸11・出力軸12・カウンタ軸19は、互いに平行に、左右方向に延設されている。出力軸12から後輪差動機構RDへの伝動は、前述の如く、ミッションケース1内において、出力軸12上に固設したファイナルピニオン63と、後輪差動機構RDのブルギア64とを噛合させることで行っている。そして、出力軸12から前輪差動機構FDへの伝動のため、ミッションケース1の左右一側部を延出してPTOハウジング部1bを形成しており、該左右方向の出力軸12を、(同一軸のまま、または異なる軸を一体回転可能に同心上に接続して)、該ミッションケース1の本体部より該PTOハウジング部1b内へと延出している。該PTOハウジング部1b内において、該出力軸12の端部にベベルギア13を固設している。また、該PTOハウジング部1bに前輪駆動PTO軸15を軸支している。該PTOハウジング部1b内にて、該前輪駆動PTO軸15にベベルギア14が固設されて、該ベベルギア13に噛合している。更に、該前輪駆動PTO軸15は、該PTOハウジング部1bより前方外側に突出し、ユニバーサルジョイントJを介して、プロペラ軸51に駆動連結される。
また、エンジンEの出力軸Eaに対する入力軸11の駆動連結に関しては、図5、図7、図8の各実施例とも、エンジン出力軸Eaの先端に固設したフライホイルEbに接続している。また、好ましくは、図5及び図8の如く、フライホイルEbは、ミッションケース1に連接したエンジンEのフライホイルハウジングEc内に配設されており、更に好ましくは、図8の如く、該入力軸11は、フライホイルEbに対し、クラッチEdを介して駆動連結している。
この中で、図5及び図6の第四実施例では、入力軸11・出力軸12が前後方向に延設されており、エンジンEの出力軸Eaを前後方向に向けているので、入力軸11をそのまま延長(別の軸を一体回転可能に同心上に接続してもよい)して、フライホイルEbに接続している。なお、図5において、エンジンEと、CVT40とが、ミッションケース1を挟んで、前後反対側に配置されている。図5ではエンジンEがミッションケース1の前方、CVT40がミッションケース1の後方となっているが、この前後関係を逆にしてもよい。
また、図7の第五実施例では、入力軸11・出力軸12・カウンタ軸19が左右方向に延設されており、エンジンEの出力軸Eaを左右方向に向けているので、入力軸11をそのまま(別の軸を一体回転可能に同心上に接続してもよい)、フライホイルEbに接続している。なお、図7では、エンジンEがミッション1の前方に配置されているように描かれているが、要は、エンジンEを、前後方向或いは上下方向においてミッションケース1よりずらせて(即ち、左右にエンジンEとミッションケース1が並ばないようにして)配置すればよい。
図8の第六実施例では、入力軸11・出力軸12・カウンタ軸19が左右方向に延設されており、エンジン出力軸Eaは前後方向に延設されているので、フライホイルハウジングc内において、フライホイルEbに対し、クラッチEdを介してエンジン出力軸Ebと略同心方向のエンジン第二出力軸16を接続し、これをミッションケース1内へと延設して、該ミッションケース1内にて、該エンジン第二出力軸16に固設したベベルギア17と、該入力軸11に固設したベベルギア18とを噛合させている。
なお、図8では、エンジンEがミッション1の前方に配置されているように描かれているが、要は、エンジンEを、前後方向或いは上下方向においてミッションケース1よりずらせて(即ち、左右にエンジンEとミッションケース1が並ばないようにして)配置すればよい。
次に、特に無段変速機構にHST20を用いる場合の、アクセルペダル6、前後進切換レバー7、及び油圧ポンプ21の可動斜板21aの連動連係構造に関する第一乃至第三実施例について、図9乃至図12より説明する。これらの連動連係構造は、一つのアクセルペダル6の踏み込みに応じて、前後進切換レバー7を前進設定にしている時は可動斜板21aを前進用傾倒方向に傾倒させ、前後進切換レバー7を後進設定にしている時は可動斜板21aを後進用傾倒方向に傾倒させるようにするものである。
まず、図9及び図10に示す第一実施例について説明する。車両フレーム101等の車体に、ステー95を固設しており、該ステー95の長手方向に分かれて前進用枢支ピン嵌入溝95aと後進用枢支ピン嵌入溝95bとが形成されている。これらの溝95a・95bは、該ステー95の長手方向と直角方向において、互いに反対側に開口している。
アクセルペダル6は枢支軸6aにて枢支されており、アクセルペダル6と一体に回動可能なアーム6bが該アクセルペダル6の枢支ボス部より延設されている。このアーム6bよりワイヤ93が延設され、回動アーム94の端部に接続されている。回動アーム94には、その長手方向に分かれて、前進用枢支ピン94aと後進用枢支ピン94bとが突設さており、前進用枢支ピン94aはステー95の前進用枢支ピン嵌入溝95aに、後進用枢支ピン94bはステー95の後進用枢支ピン嵌入溝95bに嵌入可能としている。アクセルペダル6を中立にしている時(図9及び図10で中立位置のアクセルペダル6が実線で表されている)、両枢支ピン94a・95bともに、それぞれの嵌入溝95a・95bに嵌入されている。
HSTハウジング部1aには、油圧ポンプ21の可動斜板21aと連動連係するコントロールアーム21bが枢支されている。このコントロールアーム21bの先端よりワイヤ96が延設され、回動アーム94の両枢支ピン94a・94b間の部分に接続されている。前述の如く両枢支ピン94a・94bが嵌入溝95a・95bに嵌入されている時は、コントロールアーム21bが中立位置Nに配されるものとしている。回動アーム94が枢支ピン94aを中心にその中立位置より回動する場合は、コントロールアーム21bを中立位置Nから最大前進速度位置Fに向けて回動し、これにより、可動斜板21aをその前進用傾倒方向に傾倒させる。回動アーム94が枢支ピン94bを中心にその中立位置より回動する場合には、コントロールアーム21bは、中立位置Nより、前記の最大前進速度位置Fとは反対側の後進最大速度位置Rに向けて回動する。これにより、可動斜板21aはその後進用傾倒方向へと傾倒される。
このような構造において、回動アーム94が枢支ピン94a・94bのうちいずれを枢支軸としてアクセルペダル6に追従して回動するかが、前後進切換レバー7の前進位置Fと後進位置Rとの切換により決定される。前後切換レバー7は、その途中部に枢支点7bを有していて、車体に枢支されており、それより上方の部分が、計器パネル91に形成した案内溝91aを介して上方に突設し、その上端に、オペレータにより把持されるグリップ7aが形成されている。この案内溝91aの一端が前進位置F、他端が後進位置Rとして設定されている。図9は前後進切換レバー7が前進位置Fに、図10は前後進切換レバー7が後進位置Rにある状態を表す。
前後進切換レバー7は、グリップ7aとは反対に、前記枢支点7bより下方にも延伸し、その下端7bcを、係止アーム92の中間部に形成した嵌入溝92cに嵌入している。係止アーム92の一端には、枢支ピン94aを嵌入させるためのフック溝92aを、他端には、枢支ピン94bを嵌入させるためのフック溝92bを形成している。両フック溝92a・92b間のピッチは、枢支ピン94a・94b間及び嵌入溝95a・95b間のピッチよりも短くなっていて、フック溝92a・92bの一方に枢支ピン94a・94bのいずれかが嵌入すれば、もう一方の枢支ピン94bまたは94aは、もう一方のフック溝92bまたは92aより外れるようになっている。
図9の如く、前後進切換レバー7を案内溝91a一端における前進位置Fにすると、係止アーム92のフック溝92aに回動アーム94の枢支ピン94aが嵌入することとなり、枢支ピン94aは、両溝95a・92aに嵌入した状態で位置固定される。この状態で、図9にて仮想線で示す如くアクセルペダル6を踏み込めば、アーム6bの回動でワイヤ93が引かれて、該枢支ピン94aを中心に回動アーム94が回動する。回動アーム94のワイヤ96との接続点は、ワイヤ93により引かれる回動アーム94の端部とは、枢支ピン94aを介して反対側なので、ワイヤ96が回動アーム94により押され、コントロールアーム21bを、図9で仮想線にて描くように、最大前進速度位置Fに向けて回動する。従って、アクセルペダル6の踏込量に応じて、可動斜板21aが前進傾倒方向に傾倒し、油圧モータ22の前進回転方向の回転速度が設定される。
一方、図10の如く、前後進切換レバー7を案内溝91a他端における後進位置Rにすると、係止アーム92のフック溝92bに回動アーム94の枢支ピン94bが嵌入することとなり、枢支ピン94bは、両溝95b・92bに嵌入した状態で位置固定される。この状態で、図10にて仮想線で示す如くアクセルペダル6を踏み込めば、アーム6bの回動でワイヤ93が引かれて、該枢支ピン94bを中心に回動アーム94が回動する。回動アーム94のワイヤ96との接続点と、該ワイヤ93にて引かれる回動アーム94の端部とは、枢支ピン94bからは同一側にあるので、ワイヤ96が回動アーム94に引かれて、コントロールアーム21bを、図10で仮想線にて描くように、最大前進速度位置Rに向けて回動する。従って、アクセルペダル6の踏込量に応じて、可動斜板21aが後進傾倒方向に傾倒し、油圧モータ22の後進回転方向の回転速度が設定される。
次に、図11に示す第二実施例について説明する。前後進切換レバー7は、図9及び図10と同様に車体に枢支され、また、案内溝91aに挿通されている。車体には軸受にて軸芯回りに回転自在に回転筒111が支持されており、これにシフタ110が軸芯方向摺動自在かつ相対回転自在に貫通されている。シフタ110の回転筒111より突出した部分には環状溝110aが形成され、これに前後進切換レバー7の下端7cが嵌入されている。回転筒111には、リング112・113・114が環設されている。
リング112はスプラインにて回転筒111に相対回転不能に嵌合されている。一方、リング113とシフタ110との間に、回転筒111を貫通して進退可能にボールクラッチ113bが介設されており、また、リング114とシフタ110との間に、回転筒111を貫通して進退可能にボールクラッチ114bが介設されている。また、回転筒111内にて、シフタ110の長手方向途中部には小径部110aが形成されており、シフタ110の回転筒111に対する摺動位置に応じてボールクラッチ113b・114bのいずれか一方が嵌入される。
この小径部110aに嵌入されたボールクラッチは、それに対応するリング113または114からは外れた状態となり、該リング113または114は回転筒111に対し相対回転自在となる。一方、小径部110aに入り込まない限り、ボールクラッチ113bまたは114bは、シフタ110の小径部110b以外の大径部の外周面に押されて、回転筒111とそのボールクラッチに対応するリング113または114とに貫通状に形成した孔(溝)にボールクラッチが嵌まり込み、そのリング113または114は回転筒111に係合され、一体に回転可能となる。
即ち、図11に示すように、前後進切換レバー7を、案内溝91a一端の前進位置Fに配すると、その時の摺動位置のシフタ110の小径部110bにボールクラッチ114bが嵌入し、リング114は回転筒111に対し相対回転自在となる。一方、ボールクラッチ113bは小径部111bより外れており、回転筒111はリング113と一体に回転可能である。
また、前後進切換レバー7を案内溝91a他端の後進位置Rに配すると、その時の摺動位置にあるシフタ111の小径部111bにボールクラッチ113bが嵌入し、ボールクラッチ114bは小径部111bより外れる。これにより、回転筒111はリング114と一体に回転可能となり、リング113に対しては相対回転自在であるである。
なお、シフタ110が前後進切換レバー7の前進位置F・後進位置Rへのシフトに対応して位置決めされるように、回転筒111の内周部に、シフタ110の外周面に対峙するデテント溝110a・110bがシフタ110の軸芯方向に分かれて形成されており、一方、シフタ110にはデテントボール115が遠心方向に付勢されて具備されている。
前後進切換レバー7を前進位置Fに配すると、図11に示すように、デテントボール115がデテント溝110aに嵌入して、回転筒111に対し、シフタ110の軸芯方向の位置がその前進位置に固定され、前述の如くボールクラッチ114bがシフタ110と係合する。そして、前後進切換レバー7を後進位置Rに配すると、デテントボール115がデテント溝110bに嵌入して、回転筒111に対し、シフタ110の軸芯方向の位置がその後進位置に固定され、ボールクラッチ113bがシフタ110と係合する。なお、こうしてシフタ110が回転筒111に対し軸芯方向に位置固定された場合にも、回転筒111はシフタ110に対して相対回転自在となっている。
HSTハウジング部1aにおいては、油圧ポンプ21の可動斜板21aに連動連係する前進用コントロールアーム21cと後進用コントロールアーム21dとが枢支軸21eにより枢支され、互いに反対方向に延伸している。両コントロールアーム21c・21d同士は相対回動自在であり、前進用コントロールアーム21cが図11に示す前進最大速度位置Fへと回動することで、可動斜板21aは前進用傾倒方向に傾倒され、後進用コントロールアーム21dが図11に示す後進最大速度位置Rへと回動することで、可動斜板21aは後進用傾倒方向に傾倒される。
前進切換レバー11を前進位置Fにしている時にアクセルペダル6を踏み込むと、アーム部6bがワイヤ116を引いて、一体状のリング112、回転筒111、及びリング113がシフタ110を回動軸として回動し(リング114は停止したままで)、これによりアーム113aが回動して、ワイヤ117を介して前進用コントロールアーム21cを前進最大速度位置Fへと引く。一方、前進切換レバー11を後進位置Rにしている時にアクセルペダル6を踏み込むと、アーム部6bがワイヤ116を引いて、一体状のリング112、回転筒111、及びリング114がシフタ110を回動軸として回動し(リング113は停止したままで)、これによりアーム114aが回動して、ワイヤ118を介して後進用コントロールアーム21dを後進最大速度位置Rへと引く。
次に、図12に示す実施例について説明する。車体に回転軸121が軸受にて回転自在に支持されており、その軸芯方向途中部がスプラインハブ121aとなっている。スプラインハブ121a上には、クラッチスライダ122が軸芯方向に摺動自在、かつ相対回転不能に環設されており、該クラッチスライダ122の両側にて、リング123・124が回転軸121に対し相対回転自在に環設されている。クラッチスライダ122は、その回転時121上の軸芯方向における摺動により、リング123のみに噛合した状態と、リング124のみに噛合した状態とに切り換えられる。
クラッチスライダ122の外周部にはシフタリング120が係合して、該回転軸121の軸芯方向にて、シフタリング120がクラッチスライダ122と一体に摺動可能となっている。シフタリング121の軸芯方向中央部には、環状溝120aが形成されており、これに前後進切換レバー7の下端7cが嵌入されている。前述の如く前後進切換レバー7が案内溝91a(図12では図略)の前進位置Fに配されると、シフタクラッチ120は、リング124からは離間し、リング123と一体回転可能に噛合する。従って、シフタクラッチ120を介してリング123と回転軸121とが一体回転可能に係合される。また、前後進切換レバー7を案内溝91aの後進位置Rに配すると、シフタクラッチ120はリング123から離間し、リング124に一体回転可能に噛合する。これにより、シフタクラッチ120を介してリング124と回転軸121とが一体回転可能に係合される。
リング123・124及びシフタクラッチ122から軸芯方向に外れて、リング125が回転軸121に一体回転自在に係合されており、該リング125よりアーム部125aが延設されて、該アーム部125aとアクセルペダル6のアーム部6aとの間にワイヤ116が介設されている。また、リング123・124からはそれぞれアーム部123a・124aが延設され、前進用コントロールアーム21cとアーム部123aとの間にワイヤ117を、アーム部124aと後進用コントロールアーム21dとの間にワイヤ118を介設している。前進用コントロールアーム21c・後進用コントロールアーム21dは、図11の場合と同様にHSTハウジング部1aに枢支され、可動斜板21aに係合している。
前後進切換レバー7を前進位置Fにした状態でアクセルペダル6を踏むと、アーム部6bがワイヤ116を引いて、リング125を回動する。このリング125と一体回転可能に係合された回転軸121及びリング123が回動して、ワイヤ117を引き、前進用コントロールアーム21cを最大前進速度位置Fへと回動し、可動斜板21aを前進傾倒方向にて傾倒させる。一方、前後進切換レバー7を後進位置Rにした状態でアクセルペダル6を踏むと、アーム部6bがワイヤ116を引いて、リング125を回動する。このリング125と一体回転可能に係合された回転軸121及びリング124が回動して、ワイヤ118を引き、後進用コントロールアーム21dを最大後進速度位置Rへと回動し、可動斜板21aを後進傾倒方向にて傾倒させる。
以上の実施の形態は、本発明の推奨例であって、特許請求の範囲を逸脱しない限りの変更、例えば細部の変容や部材等の組み合わせの変更等が可能であることは当業者に理解できよう。
本発明に係る無段変速機構とギア式有段変速機構との組み合わせによる車両用走行伝動装置は、運搬車等の作業車両に適用されて、無段変速機構の高トルクとギア式有段変速機構の高伝動効率を有効に使い分け、優れた発進性、走行性、旋回性、及びエネルギー・伝動効率の向上を図ることができる。
本発明の走行伝動装置を適用する作業車両の一例としての運搬車の全体側面図である。 本発明に係る、トランスミッションT1を有する車両用走行伝動装置の第一実施例のスケルトン図である。 本発明に係る、トランスミッションT1を有する車両用走行伝動装置の第二実施例のスケルトン図である。 本発明に係る、トランスミッションT1を有する車両用走行伝動装置の第三実施例のスケルトン図である。 本発明に係る、トランスミッションT2を有する車両用走行伝動装置の第四実施例のスケルトン図である。 同じく第四実施例の車両用走行伝動装置を、前輪差動ハウジング2よりも後方から見た場合の正面図である。 本発明に係る、トランスミッションT2を有する車両用走行伝動装置の第五実施例のスケルトン図である。 本発明に係る、トランスミッションT2を有する車両用走行伝動装置の第六実施例のスケルトン図である。 本発明に係る車両用走行伝動装置の、特に無段変速機構にHSTを用いる場合のアクセルペダル、前後進切換レバー、及び油圧ポンプの可動斜板との連動連係構造に関する第一実施例の構造図であって、前後進切換レバーを前進位置にしている場合の図である。 同じく、前後進切換レバーを後進位置にしている場合の該連動連係構造の第一実施例の構造図である。 同様の連動連係構造に関する第二実施例の構造図である。 同様の連動連係構造に関する第三実施例の構造図である。 トランスミッションT2を用いた場合のアクセルペダル踏込量に対する車速の変化を示すグラフである。
符号の説明
E エンジン
T(T1・T2) トランスミッション
FD 前輪差動機構
RD 後輪差動機構
3 前輪
3a 前輪車軸
5 後輪
5a 後輪車軸
6 アクセルペダル
7 前後進切換レバー
11 入力軸
12 出力軸
19 カウンタ軸
20 油圧式無段変速機構(HST)
21 油圧ポンプ
21a 可動斜板
22 油圧モータ
27 無段低速駆動列
30 ギア式有段変速機構
40 ベルト式有段変速機構(CVT)
45 クラッチ
70 バイパス駆動列
71 クラッチ

Claims (10)

  1. 無段変速機構とギア式有段変速機構とを組み合わせた車両用走行伝動装置であって、原動機に駆動連結される入力軸と、駆動車軸に駆動連結される出力軸とを有しており、該入力軸と該出力軸との間に、該無段変速機構を含む低速駆動列と、該ギア式有段変速機構の複数の変速ギア列とを並列に介設し、車両に設けた変速操作具の操作位置、または該駆動車軸の実際速度に応じて択一された該低速駆動列及び複数の変速ギア列のいずれかを介して該入力軸と該出力軸とを駆動連結することを特徴とする車両用走行伝動装置。
  2. 前記無段変速機構を、油圧ポンプと油圧モータとを流体連結した油圧式無段変速機構とし、該油圧ポンプのポンプ軸を前記入力軸に駆動連結し、該油圧モータのモータ軸を前記出力軸に駆動連結可能としていることを特徴とする請求項1記載の車両用走行伝動装置。
  3. 車両後進用に前記油圧式無段変速機構を含む低速駆動列が選択され、該変速操作具の操作により、該油圧ポンプの容積変更器を前進設定域と後進設定域とに切り換えることで、車両の前後進切換を行うことを特徴とする請求項2記載の車両用走行伝動装置。
  4. 無段変速機構とギア式有段変速機構とを組み合わせた車両用走行伝動装置であって、原動機に駆動連結される入力軸と、駆動車軸に駆動連結される出力軸と、該出力軸に対して択一に駆動連結可能な複数の変速ギア列を有するギア式有段変速機構とを有し、該入力軸と該ギア式有段変速機構の入力部との間に、無段変速機構を介設するとともに、該無段機構をバイパスして該入力軸より該ギア式有段変速機構に動力伝達可能としたことを特徴とする車両用走行伝動装置。
  5. 前記入力軸と前記ギア式有段変速機構の入力部との間に、前記無段変速機構をバイパスするバイパス駆動列を介設し、該バイパス駆動列を介しての該入力軸から該ギア式有段変速機構の入力部への伝動の入り切りを行う第一クラッチを設けるとともに、該バイパス駆動列の出力部上手側における該ギア式有段変速機構の入力部と該無段変速機構の出力部との間に第二クラッチを介設しており、該第一クラッチは、該無段変速機構の出力回転が所定速度に達するまでは切れ、該所定速度を超えると入るものとなっており、該第二クラッチは、該ギア式有段変速機構の入力部の回転速度が該無段変速機構の出力部の回転速度に対して相対的に高くなると切れ、所定値までの時は入っている構成としていることを特徴とする請求項4記載の車両用走行伝動装置。
  6. 前記出力軸に選択的に駆動連結可能な前記ギア式有段変速機構の変速ギア列が、後進ギア列を含むことを特徴とする請求項4または5記載の車両用走行伝動装置。
  7. 前記無段変速機構はベルト式無段変速機構であることを特徴とする請求項4、5、6のいずれかに記載の車両用走行伝動装置。
  8. 前記無段変速機構は油圧式無段変速機構であることを特徴とする請求項4、5、6のいずれかに記載の車両用走行伝動装置。
  9. 原動機の動力を、第一差動機構を介して、車両の前後一側に配した左右一対の第一駆動車軸と、第二差動機構を介して、車両の前後他側に配した左右一対の第二駆動車軸とに伝達可能とした車両用走行伝動装置であって、該第一差動機構は、該左右一対の第一駆動車軸の回転速度が均等の時にはその両方に駆動力を付与し、回転速度に差がある時、速度の大きい方への駆動力の伝達を断ち、速度の小さい方に駆動力を付与する構成であり、該第二差動機構は、その入力側の回転速度に対して該左右一対の第二駆動車軸の回転速度が相対的に遅くなった時に該左右一対の第二駆動車軸に駆動力を付与し、それ以外の時には該左右一対の第二駆動車軸への駆動力の伝達を切る構成であることを特徴とする車両用走行伝動装置。
  10. 前記一対の第二駆動車軸が操舵可能であることを特徴とする請求項9記載の車両用走行伝動装置。
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