JP2006240308A - 射出成形機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 成形機本体の小型コンパクト化及び騒音の低減に寄与するとともに、制御の応答性,制御精度,制御の正確性及び剛性化による制御の安定性を高め、また、サーボモータのロータシャフトに対して偏荷重がかかる不具合を解消する。
【解決手段】 可動部2となる型締装置Mcの可動盤104をサーボモータ3及びボールねじ機構4により進退駆動する駆動機構1を備える射出成形機Mを構成するに際して、サーボモータ3のロータシャフト7の端面から軸方向に形成した凹部11に、可動盤104を進退移動させるボールねじ機構4のナット部6の端部を挿入し、規制部12によりロータシャフト7に対するナット部6の相対回転を規制して、ナット部6の端部とロータシャフト7の端部を直結した直結構造8を有する。
【選択図】 図7
【解決手段】 可動部2となる型締装置Mcの可動盤104をサーボモータ3及びボールねじ機構4により進退駆動する駆動機構1を備える射出成形機Mを構成するに際して、サーボモータ3のロータシャフト7の端面から軸方向に形成した凹部11に、可動盤104を進退移動させるボールねじ機構4のナット部6の端部を挿入し、規制部12によりロータシャフト7に対するナット部6の相対回転を規制して、ナット部6の端部とロータシャフト7の端部を直結した直結構造8を有する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、可動部となる型締装置の可動盤をサーボモータ及びボールねじ機構により進退駆動する駆動機構を備える射出成形機に関する。
従来、可動部をサーボモータ及びボールねじ機構を備える駆動機構により進退駆動するようにした射出成形機は、特公平8−2567号公報及び特開平10−151653号公報等で知られている。
ところで、この種の射出成形機は、通常、ボールねじ機構のナット部にスクリュの後端を結合するとともに、成形機本体の側方にサーボモータを配設し、サーボモータの回転は回転伝達機構を介してボールねじ機構のボールねじ部に伝達する。これにより、サーボモータから伝達される回転運動はボールねじ機構により直進運動に変換され、この直進運動に基づいてスクリュが進退移動する。また、回転伝達機構は、サーボモータのロータシャフトに取付けた歯付駆動プーリと、ボールねじ機構のボールねじ部に取付けた歯付被動プーリと、歯付駆動プーリと歯付被動プーリ間に架け渡したタイミングベルトにより構成されている。
特公平8−2567号
特開平10−151653号
しかし、上述した従来の射出成形機は、次のような問題点があった。
第一に、回転伝達機構を配設するためのスペースが必要になり、成形機本体の大型化を招くとともに、騒音の発生や剛性の低下を招く。特に、剛性の低下は、ゲイン(制御定数)を大きくできなくなるため、制御が不安定になる。
第二に、回転伝達機構を介して回転が伝達されるため、制御の応答性,制御精度及び制御の正確性の低下を招くとともに、サーボモータのロータシャフトに対してタイミングベルトから偏荷重がかかる不具合を生じる。
本発明は、このような従来の技術に存在する課題を解決したものであり、成形機本体の小型コンパクト化及び騒音の低減に寄与するとともに、制御の応答性,制御精度,制御の正確性及び剛性化による制御の安定性を高め、しかも、サーボモータのロータシャフトに対して偏荷重がかかる不具合を解消できる射出成形機の提供を目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するため、可動部2となる型締装置Mcの可動盤104をサーボモータ3及びボールねじ機構4により進退駆動する駆動機構1を備える射出成形機Mを構成するに際して、サーボモータ3のロータシャフト7の端面から軸方向に形成した凹部11に、可動盤104を進退移動させるボールねじ機構4のナット部6(又はボールねじ部5)の端部を挿入し、規制部12によりロータシャフト7に対するナット部6(又はボールねじ部5)の相対回転を規制して、ナット部6(又はボールねじ部5)の端部とロータシャフト7の端部を直結した直結構造8を有することを特徴とする。これにより、サーボモータ3の回転は、回転伝達機構を介することなくボールねじ機構4のナット6に対して直接伝達される。
このような構成を有する本発明に係る射出成形機Mによれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) タイミングベルトを有する回転伝達機構は不要となり、成形機本体の小型コンパクト化及び騒音の低減に寄与できる。また、剛性化によりゲイン(制御定数)を大きくできるため、制御の安定性を高めることができる。
(2) サーボモータ3からボールねじ機構4に対して、低速かつ高トルクの回転出力が直接伝達されるため、制御の応答性,制御精度及び制御の正確性を飛躍的に高めることができるとともに、サーボモータ3のロータシャフト7に対してタイミングベルトから偏荷重がかかる不具合を解消できる。
(3) ロータシャフト7の端面に形成した凹部11に、ナット部6(又はボールねじ部5)の端部を挿入し、規制部12により規制する直結構造8を採用するため、結合部分はロータシャフト7の外径よりも大きくならない利点がある。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る射出成形機Mの理解を容易にするため、射出成形機Mの全体構成について、図1〜図6を参照して説明する。
図1は、射出成形機Mの射出装置Miを示す。同図中、20は機台であり、この機台20の上面には離間した射出台21と射出駆動台22を設置する。射出台21と射出駆動台22間には四本のガイドシャフト23…(図5参照)を架設し、このガイドシャフト23…に前スライダ24とこの前スライダ24に対して別体の後スライダ25をそれぞれスライド自在に装填する(図2参照)。
前スライダ24は、内側に中空部を有する筒形に形成し、この中空部に配したベアリング26によりスクリュカップリング27を回動自在に支持するとともに、前スライダ24の外側上面には計量用のサーボモータ28を配設する。また、スクリュカップリング27の前端には歯付被動プーリ29を取付けるとともに、サーボモータ28のロータシャフト30には歯付駆動プーリ31を取付け、さらに、歯付被動プーリ29と歯付駆動プーリ31間に、タイミングベルト32を架け渡して回転伝達機構を構成する。一方、射出台21の前端面には、加熱筒33の後端を取付ける。加熱筒33は後部にホッパー34を備えるとともに、内部にはスクリュ2s(可動部2)を挿入し、このスクリュ2sの後端をスクリュカップリング27(歯付被動プーリ29)の中央に結合する。
他方、前スライダ24の後端にはベアリング保持リング36を取付けるとともに、このベアリング保持リング36の後端面に、図6に示すように、ロードセル37の外環部37oを複数の固定ねじ38…により固定する。また、ベアリング保持リング36には、四つの規制ストッパ39…を取付け、この規制ストッパ39…により後スライダ25を規制する。なお、各規制ストッパ39…はロードセル37とは接触しない。一つの規制ストッパ39(他も同じ)は、一定の長さを有するガイドパイプ40と、このガイドパイプ40の先端に配したストッパリング41と、ガイドパイプ40とストッパリング41に挿通してベアリング保持リング36に固定する固定ねじ42からなり、このガイドパイプ40が後スライダ25に設けたガイド孔43に挿通して当該後スライダ25をスライド自在にガイドする(図5参照)。この場合、後スライダ25が前後方向へ所定のストロークLsだけ相対変位自在となるように、ガイドパイプ40…の長さを選定する。このストロークLsは後スライダ25を後方へ変位させた際に、ロードセル37に対する接触が解除される僅かなストロークで足りる。これにより、後スライダ25は、前方へ変位することにより前端面がロードセル37の内環部37iに当接し、後方へ変位することによりストッパリング41…により規制される。また、ロードセル37の内環部37iと外環部37o間は、比較的薄肉の中間起歪部37mとなり、この中間起歪部37mに設けた複数の歪ゲージ37g…は、コントローラ44の入力側に接続する。
一方、後スライダ25は駆動機構1に接続し、この駆動機構1により進退駆動せしめられる。そして、後スライダ25の後端面にはボールねじ機構4のナット部6の前端を複数の固定ねじ50…により固定する。他方、射出駆動台22は、内側に中空部を有し、この中空部に配したベアリング51によりボールねじ機構4のボールねじ部5の後端軸部52を回動自在に支持する。なお、53は射出駆動台22の前端面に固定したベアリング保持リングである。
また、射出駆動台22の後端面には、複数の固定ねじ54…により射出用のサーボモータ3を取付ける。サーボモータ3は、図3に示すように、非磁性体により形成したケーシング60を備え、このケーシング60の内部に、前後一対のベアリング61,62を介して非磁性体のロータシャフト7を回動自在に支持する。ケーシング60の内部に位置するロータシャフト7の外周には周方向へ等間隔に配した四つのマグネット63…を固定してロータ部(マグネットロータ)64を構成する(図4参照)。この場合、できるだけ磁束密度が高くなるように、マグネット63…の種類及び大きさを選定する。なお、65…は各マグネット63…間に設けたスペーサである。
一方、ケーシング60の内周面であって、ロータ部64に対向する位置には、ステータ部66を設ける。ステータ部66は、リング状に形成した多数のケイ素鋼板を積層することにより筒状に構成した継鉄部67を有し、この継鉄部67の内側には周方向へ一定のピッチで形成した多数のコア部68…を有する。そして、各コア部68…には、それぞれステータコイル69…を巻回(装着)する。この際、コア部68…の数量(スロット数)はできるだけ多くし、望ましくは三十六以上に設定することにより、前記マグネット63…による高い磁束密度と合わせて、低速かつ高トルクの回転を出力する同期型のACサーボモータを構成する。このサーボモータ3は、図6に示すように、コントローラ44の出力側に接続する。
また、ロータシャフト7の前端部7sとボールねじ機構4のボールねじ部5(後端軸部52)の後端部5sは、図3に示すように直結する。直結する際の構造は、ロータシャフト7の端面7fから軸方向に形成した凹部11に、ボールねじ部5の後端部5sを挿入し、かつ規制部12によりロータシャフト7に対するボールねじ部5の相対回転を規制する直結構造8を用いる。この場合、規制部12は、図4に示すように、凹部11の内周面に形成した軸方向の凹溝70と、後端部5sの外周面に形成した軸方向の凹溝71と、この凹溝70と凹溝71に跨がる一本の平行ピン72を有する。このように構成する直結構造8は、ロータシャフト7の外径よりも大きくならない利点がある。
これにより、サーボモータ3の回転は、ボールねじ機構4のボールねじ部5に対して直接伝達される。よって、タイミングベルトを有する回転伝達機構は不要となり、成形機本体の小型コンパクト化及び騒音の低減に寄与できる。また、剛性化によりゲイン(制御定数)を大きくできるため、制御の安定性を高めることができる。
さらに、ケーシング60の後端面には、ロータ部64の回転数(回転速度)を検出するロータリエンコーダ13を付設する。ロータリエンコーダ13は、ロータ部64の回転速度が低速であっても正確に検出できるように、特に、高分解能に構成する。即ち、ロータ部64の一回転当たりに得られるパルス数ができるだけ多くなるように構成する。具体的には、一回転当たり20,000パルス以上、理想的には40,000パルス以上が望ましい。
このように構成する射出装置Miの動作、特に、射出工程における動作は、次のようになる。
今、射出成形機Mは、計量工程の終了した状態にあるものとする。したがって、スクリュ2sは後退した射出開始位置に位置する。射出工程の開始により、サーボモータ3はコントローラ44により駆動制御され、ロータシャフト7が回転する。ロータシャフト7の回転はボールねじ機構4のボールねじ部5に伝達され、ボールねじ部5の回転によりナット部6が前進する。この結果、ナット部6を取付けた後スライダ25,ロードセル37,ベアリング保持リング36,前スライダ24,スクリュカップリング27が一体に前進するため、スクリュ2sも前進移動し、スクリュ2sの前方に計量された樹脂は、不図示の金型内に射出充填される。
この際、サーボモータ3からボールねじ機構4のボールねじ部5に対して、低速かつ高トルクの回転出力が直接伝達されるため、制御の応答性,制御精度及び制御の正確性が飛躍的に高められるとともに、サーボモータ3のロータシャフト7に対してタイミングベルトから偏荷重がかかる不具合も解消される。
また、スクリュ2sの前進移動時におけるスクリュ位置及び射出速度は、分解能の高いロータリエンコーダ13により検出されるため、スクリュ位置及び射出速度は正確かつ高精度に制御される。さらに、射出工程におけるナット部6は、図6に示すように、矢印H方向に移動するため、後スライダ25の前端部はロードセル37の内環部37iに圧接し、ロードセル37から検出される圧力に基づいて射出圧力及び保圧力等の圧力制御が行われる。この際、後スライダ25はロードセル37に対して接触するのみであり、また、後スライダ25はガイドシャフト23…に装填されているため、ナット部6に対してボールねじ部5から付与される回転方向の応力(荷重)は、後スライダ25により受け止められ、ロードセル37に付与される不具合は生じない。よって、正確で高精度の圧力検出を行うことができる。
次に、本実施形態に係る射出成形機Mの要部構成である型締装置Mcについて、図7を参照して説明する。
図7中、100は機台であり、この機台100の上面には、離間した固定台101と型締駆動台102を設置する。固定台101と型締駆動台102間には四本のタイバー103…を架設し、このタイバー103…に可動盤104をスライド自在に装填する。そして、固定台101には固定型105を取付けるとともに、可動盤104には可動型106を取付ける。また、型締駆動台102と可動盤104間には、型締機構2cを構成するトグル機構109を架設する。さらに、型締駆動台102の外端面には、サーボモータ3を取付けるとともに、型締駆動台102により、ベアリング110を介してボールねじ機構4のナット部6を回動自在に支持する。ボールねじ機構4のボールねじ部5の先端部は、トグル機構109の入力端(クロスヘッド)109iに結合する
一方、ナット部6の端部とサーボモータ3のロータシャフト7は、図3に示した直結構造8と同様の構造により直結する。即ち、図3に示したボールねじ部5の端部5sを、図7に示すナット部6の端部に置換すればよい。なお、直結構造8の具体的な構成は、既に図3を用いて説明したため、その具体的な説明は省略する。
よって、サーボモータ3を回転駆動すれば、ナット部6が回転し、ボールねじ部5が進退移動することにより、可動型106と固定型105からなる金型の開閉を行うことができる。なお、図7に示すサーボモータ3も図3に示したサーボモータ3と同じであり、また、同様に動作する。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、直結構造8は、ロータシャフト7の端面7fに凹部11を形成したが、ボールねじ部5の端部に凹部を形成し、この凹部にロータシャフト7の端部を挿入してもよい。また、直結構造8は、例示の構造が好適であるが、他の構造を有する直結構造、例えば、スプライン結合等の使用を排除するものではない。なお、ボールねじ機構には、いわゆるローラねじ機構も含まれる。
1:駆動機構,2:可動部,3:サーボモータ,4:ボールねじ機構,5:ボールねじ部,6:ナット部,7:ロータシャフト,8:直結構造,11:凹部,12:規制部,104:可動盤,M:射出成形機,Mc:型締装置
Claims (1)
- 可動部となる型締装置の可動盤をサーボモータ及びボールねじ機構により進退駆動する駆動機構を備える射出成形機において、前記サーボモータのロータシャフトの端面から軸方向に形成した凹部に、前記可動盤を進退移動させるボールねじ機構のナット部又はボールねじ部の端部を挿入し、規制部により前記ロータシャフトに対する前記ナット部又は前記ボールねじ部の相対回転を規制して、前記ナット部又は前記ボールねじ部の端部と前記ロータシャフトの端部を直結した直結構造を有することを特徴とする射出成形機。
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