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JP2006126009A - 分注装置、それを用いた測定装置、及び気体漏れ検査方法 - Google Patents

分注装置、それを用いた測定装置、及び気体漏れ検査方法 Download PDF

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JP2006126009A JP2004314608A JP2004314608A JP2006126009A JP 2006126009 A JP2006126009 A JP 2006126009A JP 2004314608 A JP2004314608 A JP 2004314608A JP 2004314608 A JP2004314608 A JP 2004314608A JP 2006126009 A JP2006126009 A JP 2006126009A
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Yoriyuki Usagawa
順之 宇佐川
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Arkray Inc
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Abstract

【課題】チップの先端を損傷させることなく気体漏れの検査を行い得る分注装置、それを用いた測定装置、及び気体漏れ検査方法を提供する。
【解決手段】試料10の採取及び試薬13への点着を行うためのチップ11と、試料10の吸引及び吐出を行うためのノズル1と、ノズル1内の圧力を検知する圧力検知部7とを備え、チップ11は一端が先細った筒状に形成され、ノズル1はチップ11の他端に接合される分注装置を用いる。分注装置には、チップ11とノズル1との接合部分からの気体漏れを検査するための検査部材16を備えておき、検査部材16には止まり穴16aを備えておく。チップ11を止まり穴16aに挿入することによって、止まり穴16aの内部に、チップ11の内部を介することのみによって気体の出入りが可能となる空間16dを形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、測定対象となる試料を試薬毎に分注する分注装置、それを用いた測定装置、及び分注装置を構成するノズルとチップとの接合部分からの気体漏れを検査するための気体漏れ検査方法に関する。
従来から、複数項目の測定を行う測定装置は、測定項目毎に用意された各試薬に微量の液体試料を点着するため、自動分注装置を備えている(例えば、特許文献1及び2参照。)。図2は、従来の自動分注装置の概略構成を示す構成図である。
先ず、従来の自動分注装置の構成について説明する。図2に示すように、自動分注装置は、ノズル21と、ローダー23と、ポンプ24と、制御装置25と、チップ31とを備えている。なお、図2において、チップ31及び試料容器32は断面で示している。
チップ31は、先端が先細った筒状に形成されており、両端が開口している。チップ31は、試料容器32からの試料30の採取と、採取した試料30の各試薬33への点着とに用いられる。チップ31の内部や先端には、点着時に試料30がチップ31に残らないようにするため、撥水剤等がコーティングされている。
また、チップ31の基端側の開口には、先端にOリング22が嵌め込まれたノズル21が挿入されている。ノズル21を挿入すると、Oリング22はその半径方向に弾性変形して、チップ31の内壁とノズル21の表面とに密着する。このため、チップ31とノズル21とは接合される。
また、ノズル21の基端はチューブ34を介してポンプ24に接続されている。ポンプ24は、吸引動作及び吐出動作が可能なシリンジポンプである。図示していないが、ポンプ24は、シリンジとシリンジ内を摺動するピストンとを備えている。よって、ポンプ24のピストンを吸引方向に動作させれば、ノズル21から吸引が行われ、試料容器32の試料30をチップ31内に採取できる。一方、ポンプ24のピストンを吐出方向に動作させれば、ノズル21から空気が吐出され、チップ31内に採取された試料30を外部に吐出できる。
なお、図2において、28はバネである。バネ28はノズル21をチップ31の開口に挿入する際の衝撃を緩和している。29は、バネ28のストッパーである。チップ31は、使い捨てであり、試料30を各試薬33に点着した後、廃棄される。
ローダー23は、レール23cに沿って水平方向に移動するローダー本体23aと、ローダー本体23a上を垂直方向に移動するホルダ23bとを備えている。ノズル21は、ローダー23のホルダ23bに取り付けられている。このため、ノズル21は、ローダー23によって水平方向及び垂直方向に移動できる。
制御装置25は、制御部26と、圧力検知部27とを備えている。制御部26は、ポンプ24による吸引及び吐出の制御を行っている。また、制御部26は、ローダー23から出力される位置情報に基づいて、ローダー23の位置制御も行っている。圧力検知部27は圧力センサであり、チューブ35を介してノズル21に接続されている。圧力検知部27はノズル21の吐出圧力及び吸引圧力の値を検知している。また、圧力検知部27は、検出された圧力の値を特定する情報(圧力情報)を制御部26に出力する。圧力検知部27から出力された圧力情報は、後述する気体漏れの検査に利用される。
ここで、図2に示す自動分注装置による分注作業について説明する。最初に、制御部26は、ローダー23によって、チップラック(図示せず)に配置された新品のチップ31までノズル21を移動させ、チップ31の開口にノズル21の先端を挿入する。このとき、ノズル21とチップ31とはOリング22の弾性力により接合される。
次いで、制御部26は、ローダー23によって、ノズル21を試料容器32まで移動させ、チップ31の先端を試料容器32内の試料30に浸漬する。次に、制御部26は、ポンプ24のピストンを吸引方向に動作させ、チップ31内に試料30を採取する。その後、制御部26は、試薬33までノズル21を移動させ、ポンプ24を吐出方向に動作させて試薬33に試料30を点着する。この動作は用意された試薬33の数だけ行われる。
ところで、図2に示す自動分注装置において、ノズル21の先端に嵌め込まれたOリング22は経時変化等によって劣化する。この場合、特に、吸引時においてノズル21とチップ31との間から空気漏れが生じ、試料30の採取量は不正確となる。このため、点着量も不正確となり、結果、測定装置の測定結果も不正確なものとなる。
従って、従来から、自動分注装置においては、ノズルとチップとの接合部分における気体漏れの検査が定期的に行われている(例えば、特許文献1参照。)。図3は、従来の気体漏れ検査方法を示す図である。図3に示すように、先ず、ノズル21にチップ31を取り付け、チップ31の先端を部材36の平滑面に押し付けて、先端の開口を閉塞する。部材36は、例えばゴム材料で形成されている。
次に、この状態でポンプ24を吸引方向に動作させる。更に、圧力検知部27によって圧力を測定し、制御部26によって、測定された圧力値が所定の基準値に到達したかどうかの判定を行う。制御部26は、所定の基準値に到達しない場合、空気漏れが生じていると判定し、測定装置の表示パネル(図示せず)に異常がある旨を表示させる。
特開2001−305146号公報(第5頁、第6図、第7図) 特開2001−324509号公報
しかしながら、図3に示すようにチップ31の先端を部材36に押し付けると、チップ31の先端が損傷し、チップ31の先端に施されているコーティングが剥離する場合がある。この場合、試薬33への点着時に、試料30の一部がチップ31に残り、試薬33に点着すべき試料30の量が不十分となる。このことは、試料30が微量の場合に特に問題となる。
本発明の目的は、チップの先端を損傷させることなく気体漏れの検査を行い得る分注装置、それを用いた測定装置、及び気体漏れ検査方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明における分注装置は、試料の採取及び試薬への試料の点着を行うための筒状のチップと、前記チップ内への前記試料の吸引及び前記チップ外への前記試料の吐出を行うためのノズルと、前記ノズル内の圧力を検知する圧力検知部とを備え、前記ノズルは前記チップの他端に接合されている分注装置であって、前記チップと前記ノズルとの接合部分からの気体漏れを検査するための検査部材を備え、前記検査部材は前記チップを挿入するための止まり穴を備え、前記チップを前記止まり穴に挿入したときに、前記止まり穴の内部に、前記チップの内部を介することのみによって気体の出入りが可能となる空間が形成されることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明における測定装置は、上記本発明における分注装置を備えたことを特徴とする。
更に、上記目的を達成するために本発明における気体漏れ検査方法は、試料の採取及び試薬への試料の点着を行うための筒状のチップと、前記チップ内への前記試料の吸引及び前記チップ外への前記試料の吐出を行うためのノズルと、前記ノズル内の圧力を検知する圧力検知部とを備え、前記ノズルは前記チップの他端に接合されている分注装置を用いた気体漏れ検査方法であって、(a)止まり穴に前記チップを挿入して、前記止まり穴の内部に、前記チップの内部を介することのみによって気体の出入りが可能となる空間を形成する工程と、(b)前記空間を形成した状態で、前記ノズルからの吸引又は吐出を行って、前記圧力検知部による前記ノズル内の圧力検知を行う工程と、(c)前記圧力検知部が検知した圧力の値と、予め設定された基準値とを比較し、前記検知した圧力の値が前記基準値より大きいかどうかを判定する工程とを有することを特徴とする。
以上のように本発明における分注装置及び気体漏れ検査方法においては、止まり穴にチップを挿入することによって、止まり穴の内部に、チップの内部を介することのみによって気体の出入りが可能となる空間が形成される。この状態は、チップの先端の開口を直接閉塞した状態と同じ状態である。このため、本発明における分注装置及び気体漏れ検査方法によれば、チップの先端を他の部材によって直接閉塞する必要はない。よって、本発明によれば、チップの先端を損傷させることなく、ノズルとチップとの接合部分からの気体漏れの検査を行うことができる。
上記本発明における分注装置においては、吸引動作及び吐出動作が可能なポンプと、検査手段とを更に備えており、前記ポンプが、前記ノズルにチューブを介して接続され、前記検査手段が、前記チップが前記止まり穴に挿入された状態で、前記ポンプが吸引動作又は吐出動作したときに、前記圧力検知部が検知した圧力の値と予め設定された基準値とを比較することによって、前記チップと前記ノズルとの接合部分からの気体漏れを検査する態様とするのが好ましい。このような態様とすれば、自動的に気体漏れの検査を行うことができる。
また、上記本発明における分析装置及び気体漏れ検査方法においては、前記チップが、その一端が先細った筒状に形成されており、前記止まり穴が、その開口の直径が、前記チップの最大外径より小さく、最小外径より大きくなり、又、前記止まり穴に前記チップを挿入したときに、前記止まり穴の底面が前記チップの一端に接触しないように形成されているのが好ましい。この場合、前記チップを前記止まり穴に挿入すれば、前記止まり穴の前記開口はその全周にわたって前記チップと接触して前記空間が形成される。また、このとき、チップの一端は、止まり穴の底面に接触し得ないため、損傷することがない。
また、上記本発明における分析装置及び気体漏れ検査方法は、前記ノズルに弾性材料で形成されたOリングが嵌めこまれており、前記ノズルのOリングが嵌め込まれた部分が前記チップ内に挿入されており、前記Oリングが前記チップと前記ノズルとの圧接により前記Oリングの半径方向に弾性変形することによって、前記ノズルと前記チップの他端とが接合されている場合に有効である。この場合、Oリングの経時変化によって気体漏れが生じやすいからである。
以下、本発明の実施の形態における分注装置、気体漏れ検査方法について、図1を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態における分注装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態における分注装置の概略構成を示す構成図である。なお、図1において、後述するチップ11、試料容器12、検査部材16は断面で示している。
本実施の形態における分注装置は、複数項目の測定を行う測定装置(図示せず)に内蔵されている。図1に示すように、分注装置は、チップ11と、ノズル1と、ノズル1内の圧力の値を検知する圧力検知部7とを備えている。また、分注装置は、チップ11とノズル1との接合部分からの気体の漏れを検査するための検査部材16を備えている。検査部材16の構成や機能については後述する。なお、12は試料容器、13は測定項目毎に用意された試薬である。また、試薬13は、吸水性の部材に薬液を含浸させて得られたものである。
ノズル1は、チップ11内への試料10の吸引と、チップ外への試料10の吐出を行うために用いられる。本実施の形態1では、分注装置は、吸引動作及び吐出動作の両方が可能なポンプ4を備えており、ノズル1の基端はチューブ14を介してポンプ4に接続されている。また、ポンプ4は、シリンジポンプであり、図示していないがシリンジとシリンジ内を摺動するピストンとを備えている。ポンプ4の動作は、後述する制御装置5によって制御されている。
チップ11は、試料容器12からの試料10の採取と、各試薬13に採取した試料10を点着するために用いられる。図1に示すように、チップ11は、筒状に形成されており、両端が開口している。本実施の形態では、チップ11の長軸方向に垂直な断面は円形である。また、チップ11の内部や先端には、点着時に試料10がチップ11に残らないようにするため、撥水剤等がコーティングされている。
また、図1に示すように、ノズル1は、チップ11の他端(後端)に接合されている。本実施の形態では、ノズル1には弾性材料で形成されたOリング2が嵌めこまれており、ノズル1のOリング2が嵌め込まれた部分がチップ11に挿入されている。このため、Oリング2は、チップ11とノズル1とによって半径方向に弾性変形し、チップ11の内壁とノズル1の表面とに密着する。これによりノズル1とチップ11の他端とが接合される。なお、Oリング2を構成する弾性材料としては、ゴム材料や樹脂材料が挙げられる。
このように、本実施の形態1においても、図2に示した従来の分注装置と同様に、Oリング2によって、チップ11とノズル1との間が封止される。よって、ポンプ4が吸引動作すれば、ノズル1から吸引が行われ、試料容器12の試料10がチップ11内に採取される。一方、ポンプ4が吐出動作すれば、ノズル1から空気が吐出され、チップ11内に採取された試料10は外部に吐出される。
また、本実施の形態における分注装置においても、ノズル1の先端に嵌め込まれたOリング2が経時変化等によって劣化すると、ノズル1とチップ11との間から空気漏れが生じてしまう。従って、本実施の形態における分注装置においても、気体漏れの検査が必要となる。
本実施の形態における分注装置は、上述したように検査部材16を用いて気体漏れの検査を行う。図1に示すように、検査部材16はチップ11を挿入するための止まり穴16aを備えている。また、図1に示すように、チップ11を止まり穴16aに挿入することによって、止まり穴16aの内部に、チップ11の内部を介することのみによって気体の出入りが可能となる空間(以下、「漏れ検査用空間」という。)16dが形成される。
具体的には、図1に示すように、チップ11は、一端(先端)が先細った筒状に形成されている。また、止まり穴16aの開口16bの形状は円形である。更に、止まり穴16aは、その開口16bの直径dが、チップ11の最大外径Dmaxより小さく、最小外径Dminより大きくなるように形成されている。よって、止まり穴16aにチップ11を挿入すると、チップ11は、その外径が開口16bの直径dと一致する部分で、止まり穴16aの開口16bに接触する。
なお、上記の「先細った筒状」には、外径が大きい筒状体とそれよりも外径が小さい筒状体とを結合してなる全ての形状、更には円錐形状が含まれる。また、止まり穴16aの開口16bの形状及びチップ11の長軸方向に垂直な断面の形状は円形であるが、これに限定されるものではない。止まり穴16aの開口16bの形状及びチップ11の長軸方向に垂直な断面の形状は、例えば、四角形状、五角形状、六角形状といった多角形状であっても良い。但し、止まり穴16aの開口16bの形状及びチップ11の長軸方向に垂直な断面の形状が円形でない場合において、「止まり穴の開口の直径」とは、止まり穴の開口の外接円の直径をいう。また、このような場合、「チップの外径」とは、チップの長軸方向に垂直な断面の外接円の直径をいう。
また、止まり穴16aは、止まり穴16aにチップ11を挿入したときに、止まり穴16aの底面16cがチップ11の一端に接触しないように形成されている。図1に示すように、止まり穴16aの深さHは、チップ11の挿入長さhより大きく設定されている。なお、本実施の形態でいう「挿入長さh」とは、チップ11が止まり穴16aの開口16bと接触するまで、チップ11を止まり穴16aに挿入したときの、止まり穴16aの開口面を基準とするチップ先端までのチップ11の長さをいう。
よって、検査部材16の止まり穴16aにチップ11を挿入すれば、チップ11は、その先端が止まり穴16aの底面16cに接触することなく、止まり穴16aの開口16bとその全周にわたって接触する。この結果、止まり穴16aの内部には、上述した漏れ検査用空間16dが形成される。
このように、本実施の形態によれば、チップ11の先端(一端)が他の部材と接触することなく、チップ11の先端の開口を直接閉塞した状態(図3に示した状態)と同じ状態とすることができる。このため、本実施の形態における分注装置によれば、チップ11の先端を損傷させることなく、ノズル1とチップ11との接合部分(本実施の形態においてはOリング2とノズル1及びチップ11との密着面)からの気体漏れの検査を行うことができる。気体漏れ検査の手順については後述する。
なお、検査部材16の外形状は特に限定されるものではない。また、チップ11は筒状であれば良く、その外形状や断面形状が限定されるものではない。例えば、チップ11は、円筒にリング状の突起を設けてなる形状とすることもできる。この場合においては、チップ11のリング状の突起をその全周にわたって止まり穴16aの内面と接触させることによって、漏れ検査用空間16dを形成できる。
また、図1において、8はバネである。バネ8は、ノズル1をチップ11の開口又は止まり穴16aに挿入する際の衝撃を緩和するために設けられている。9は、バネ8のストッパーである。
また、本実施の形態における分注装置は、自動的に試料10を各試薬13に点着する自動分注装置である。このため、ノズル1の移動及び位置決めを行うローダー3と、制御装置5とを更に備えている。本実施の形態においては、上述した圧力検知部7は制御装置5に備えられている。
図1に示すように、ローダー3は、レール3cに沿って水平方向に移動するローダー本体3aと、ローダー本体3a上を垂直方向に移動するホルダ3bとを備えている。ノズル1は、ローダー3のホルダ3bに取り付けられている。このため、ノズル1は、ローダー3によって水平方向及び垂直方向に移動できる。
制御装置5は、制御部6と、圧力検知部7とを備えている。制御部6は、ポンプ4による吸引及び吐出の制御を行っている。また、制御部6は、ローダー3から出力される位置情報に基づいて、ローダー3の位置制御も行っている。圧力検知部7は圧力センサであり、チューブ15を介してノズル1に接続されている。圧力検知部7は、ノズル1の吐出圧力及び吸引圧力の値を検出する。また、圧力検知部7は、検出された圧力の値を特定する情報(圧力情報)を制御部6に出力する。圧力検知部7からの圧力情報は、後述する気体漏れの検査に利用される。
また、本実施の形態においては、制御部6は、気体漏れを検査する検査手段としても機能している。具体的には、制御部6は、先ず、ローダー3によってチップ1を止まり穴16aに挿入すると共に、ポンプ4を吸引動作又は吐出動作させる。そして、制御部6は、圧力検知部7が検知した圧力の値と、予め設定された基準値とを比較し、この圧力の値が予め設定された基準値以上か(又は基準値より大きいか)どうかを判定している。
例えば、ポンプ4が吐出動作をしている状態において、検知された圧力の値が基準値に到達していない場合は、制御部6は、チップ11とノズル1との接合部分から空気漏れが生じていると判定する。一方、ポンプ4が吸引動作をしている状態において、検知された圧力の値が基準値以上又は基準値を超えている場合は、制御部6は、チップ11とノズル1との接合部分から空気漏れが生じていると判定する。
ここで、本実施の形態における気体漏れ検査方法について説明する。なお、本実施の形態における気体漏れ検査方法は、図1に示す本実施の形態における分注装置を用いて行われる。よって、本実施の形態における気体漏れ検査方法の説明は、図1を参照しながら、図1に示す分注装置の動作を説明することによって行う。
最初に、制御部6は、ローダー3によって、チップラック(図示せず)に配置されたチップ11までノズル1を移動させ、チップ11の開口にノズル1の先端を挿入する。このとき、ノズル1とチップ11とはOリング2の弾性力により接合される。
次いで、制御部6は、ローダー3によって、チップ11が取り付けられたノズル1を検査部材16の真上の位置まで移動させ、チップ11及びノズル1の中心軸を止まり穴16aの中心に合わせる。その後、制御部6は、ローダー3のホルダ3bを検査部材16に向けて(下方に)移動させ、チップ11を止まり穴16aの開口16bに接触させる。
このとき、チップ11の断面形状及び止まり穴16aの開口形状は共に円形であるため、チップ11を検査部材16に向けて押圧しなくても、チップ11の外面は開口16bの全周と接触する。但し、本実施の形態においては、チップ11と開口16bとの間の密閉性を高めるため、制御部6はホルダ3bによってチップ11を検査部材16に向けて押圧することもできる。なお、この場合においては、止まり穴16aの深さHの設定は、この押圧による検査部材16の変形度合いを考慮し、変形後であってもチップ11の一端が底面16cに接触しないように行う。また、このとき、本実施の形態においては、ノズル1に取り付けられたバネ8により、チップ11及び検査部材16の破損は回避される。
次いで、制御部6は、ローダー3によってチップ11を止まり穴16aに挿入すると共に、ポンプ4を吸引動作又は吐出動作させる。更に、制御部6は、圧力検知部7からの圧力情報に基づいて、検知された圧力の値と予め設定された基準値とを比較する。比較の結果、例えば、ポンプ4の吐出動作時に検知された圧力の値が基準値に到達していない場合は、制御部6は、空気漏れが生じていると判定し、測定装置の表示パネル(図示せず)に異常がある旨を表示させる。
なお、制御部6による空気漏れ発生の判定は、ポンプ4を吸引動作させた状態でのみ行っても良いし、吐出動作させた状態でのみ行っても良い。また、制御部6は、ポンプ4を吸引動作させた状態での判定と、ポンプ4を吐出動作させた状態での判定との両方を行うこともできる。
その後、制御部6は、チップ11を検査部材16から引き抜き、背景技術において説明した例と同様に、ローダー3によって、ノズル1を試料容器12まで移動させ、チップ11内に試料10を採取する。更に、制御部6は、試薬13までノズル1を移動させ、試薬13に試料10を点着する。なお、検査部材16を用いた気体漏れの検査は、試料10の採取の度に行っても良いし、稼働時間や使用したチップ11数等に基づいて設定した間隔をおいて定期的に行っても良い。
本発明における分注装置は、測定対象となる試料を一又は複数の試薬に点着して測定を行う測定装置であれば、特に限定なく用いることができる。また、本発明における分注装置を備えた測定装置は、全て本発明における測定装置となる。測定装置の例としては、例えば、血液成分測定装置、尿成分測定装置、免疫反応測定装置等が挙げられる。
以上のように、発明における分注装置、測定装置及び気体漏れ検査方法によれば、チップの先端の損傷を抑制しつつ、ノズルとチップとの接合部分からの気体漏れの検査を行うことができる。
本発明の実施の形態における分注装置の概略構成を示す構成図である。 従来の自動分注装置の概略構成を示す構成図である。 従来の気体漏れ検査方法を示す図である。
符号の説明
1 ノズル
2 Oリング
3 ローダー
3a ローダー本体
3b ホルダ
3c レール
4 ポンプ
5 制御装置
6 制御部
7 圧力検知部
8 バネ
9 ストッパー
10 試料
11 チップ
12 試料容器
13 試薬
14、15 チューブ
16 検査部材
16a 止まり穴
16b 止まり穴の開口
16c 止まり穴の底面
16d 漏れ検査用空間

Claims (7)

  1. 試料の採取及び試薬への試料の点着を行うための筒状のチップと、前記チップ内への前記試料の吸引及び前記チップ外への前記試料の吐出を行うためのノズルと、前記ノズル内の圧力を検知する圧力検知部とを備え、前記ノズルは前記チップの他端に接合されている分注装置であって、
    前記チップと前記ノズルとの接合部分からの気体漏れを検査するための検査部材を備え、前記検査部材は前記チップを挿入するための止まり穴を備え、
    前記チップを前記止まり穴に挿入したときに、前記止まり穴の内部に、前記チップの内部を介することのみによって気体の出入りが可能となる空間が形成されることを特徴とする分注装置。
  2. 前記チップが、その一端が先細った筒状に形成されており、
    前記止まり穴が、その開口の直径が、前記チップの最大外径より小さく、最小外径より大きくなり、又、前記止まり穴に前記チップを挿入したときに、前記止まり穴の底面が前記チップの一端に接触しないように形成されている請求項1に記載の分注装置。
  3. 吸引動作及び吐出動作が可能なポンプと、検査手段とを更に備え、
    前記ポンプが、前記ノズルにチューブを介して接続され、
    前記検査手段が、前記チップが前記止まり穴に挿入された状態で、前記ポンプが吸引動作又は吐出動作したときに、前記圧力検知部が検知した圧力の値と予め設定された基準値とを比較することによって、前記チップと前記ノズルとの接合部分からの気体漏れを検査する請求項1または2に記載の分注装置。
  4. 前記ノズルに弾性材料で形成されたOリングが嵌めこまれており、
    前記ノズルのOリングが嵌め込まれた部分が前記チップ内に挿入されており、
    前記Oリングが前記チップと前記ノズルとの圧接により前記Oリングの半径方向に弾性変形することによって、前記ノズルと前記チップの他端とが接合されている請求項1から3のいずれかに記載の分注装置。
  5. 前記請求項1から4のいずれかに記載の分注装置を備えたことを特徴とする測定装置。
  6. 試料の採取及び試薬への試料の点着を行うための筒状のチップと、前記チップ内への前記試料の吸引及び前記チップ外への前記試料の吐出を行うためのノズルと、前記ノズル内の圧力を検知する圧力検知部とを備え、前記ノズルは前記チップの他端に接合されている分注装置を用いた気体漏れ検査方法であって、
    (a)止まり穴に前記チップを挿入して、前記止まり穴の内部に、前記チップの内部を介することのみによって気体の出入りが可能となる空間を形成する工程と、
    (b)前記空間を形成した状態で、前記ノズルからの吸引又は吐出を行って、前記圧力検知部による前記ノズル内の圧力検知を行う工程と、
    (c)前記圧力検知部が検知した圧力の値と、予め設定された基準値とを比較し、前記検知した圧力の値が前記基準値より大きいかどうかを判定する工程とを有することを特徴とする気体漏れ検査方法。
  7. 前記チップが、その一端が先細った筒状に形成されており、
    前記止まり穴が、その開口の直径が、前記チップの最大外径より小さく、最小外径より大きくなり、又、前記止まり穴に前記チップを挿入したときに、前記止まり穴の底面が前記チップの一端に接触しないように形成されており、
    前記(a)の工程において、前記開口をその全周にわたって前記チップと接触させることによって前記空間を形成する請求項6に記載の気体漏れ検査方法。
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