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JP2006124540A - 熱可塑性樹脂組成物、樹脂成形品及びそれからなる各種押出成形品 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物、樹脂成形品及びそれからなる各種押出成形品 Download PDF

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JP2006124540A
JP2006124540A JP2004315659A JP2004315659A JP2006124540A JP 2006124540 A JP2006124540 A JP 2006124540A JP 2004315659 A JP2004315659 A JP 2004315659A JP 2004315659 A JP2004315659 A JP 2004315659A JP 2006124540 A JP2006124540 A JP 2006124540A
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meth
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Atsuo Tatsuta
篤夫 竜田
Hajime Tomita
一 富田
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Nippon A&L Inc
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Nippon A&L Inc
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Abstract

【課題】 耐衝撃性、押出加工性に優れ、特に明度の高い淡色での耐候性が良好な熱可塑性樹脂組成物の提供。
【解決手段】 一般式RSi(ORと(R SiO)及び/又はRO(R SiO)を酸触媒で乳化重合してなるオルガノポリシロキサン(a)(重量平均粒径0.20〜0.60μm、粘度が10,000mPa・s以上)存在下で、アルキル(メタ)アクリレート系単量体(b)を乳化重合して得られるゴム質重合体(c)に、芳香族ビニル66〜95重量%、シアン化ビニル5〜24重量%、アルキル(メタ)アクリレート0〜10重量%を重合してなるグラフト共重合体(A)20〜80重量部と、芳香族ビニル10〜50重量%、シアン化ビニル0〜10重量%、アルキル(メタ)アクリレート50〜90重量%を重合してなる共重合体(B)80〜20重量部〔(A)+(B)=100重量部〕からなるMFR(220℃、10kg荷重)が5〜30(g/10min)の熱可塑性樹脂組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、特定のアクリル酸エステル系ゴム強化熱可塑性樹脂組成物に関するものである。詳しくは、特定のオルガノポリシロキサンラテックス存在下で乳化重合して得られるアクリル酸エステル系ゴムグラフト共重合体にスチレン−メタクリル酸メチル系共重合体を配合してなる、耐衝撃性及び押出加工性のバランスに優れ、特に明度の高い淡色での耐候性が良好な熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
ABS樹脂は、耐衝撃性および加工性のバランスに優れた樹脂であり、自動車等の車両用内外装部品、各種の家電製品やOA機器のハウジング、その他雑貨分野等、幅広い分野に使用されている。
しかし、ABS樹脂は、そのゴム成分として使用するブタジエン系ゴムが紫外線等により分解され易いことから、耐候性に劣るという欠点を有している。
そこで、ABS樹脂中のゴム成分をエチレン−プロピレン系ゴム、アクリル酸エステル系ゴムに置換する事で耐候性を改良した、AES樹脂、AAS樹脂が実用化されているが、マトリックス樹脂としてアクリロニトリル−スチレン共重合体を使用しているために、耐候性は十分満足できるものでない。特に、AES樹脂は耐衝撃性及び成形性に優れている事から、車両部品及び建築材料用途で使用されているが、上述のとおりマトリックス樹脂としてアクリロニトリル−スチレン共重合体を使用しているために、耐候性は十分満足できるものでなかった。
そこで、マトリクス樹脂としてポリメチルメタクリレート樹脂を使用することにより、良好な耐候性を付与することが提案されているが、溶融成形時の熱安定性が低く、車両部品及び建築材料のように大型あるいは薄肉形状を有する成形品での押出成形が困難であるという問題があった。
また、マトリックス樹脂にスチレン−メタクリル酸メチル系共重合体を使用することも提案されているが(特公平7−57836号公報:特許文献1)、濃色系での変色は問題ないが、明度の高い淡色での耐候性が十分満足できるものでない。
一方、そのゴム成分として、ポリオルガノシロキサンとアクリレート系ゴムとの複合ゴムを使用してなるグラフト重合体とスチレン−メタクリル酸メチル系共重合体を混合してなる樹脂組成物が提案されているが(特開平11−35782号公報:特許文献2)、流動性が高くて押出成形には適していない。また、このような特殊なゴム成分は、その構成成分のビニル重合性官能基を含有するポリオルガノシロキサンが比較的高価な原料で、コストアップに繋がるといった問題も生じる。
さらに、特許文献3(特開2003−96142)には、特定のポリオルガノシロキサン系複合ゴムラテックスを使用してなるグラフト重合体が提案されているが、ポリオルガノシロキサンラテックスの重量平均粒径を50〜200nmにする為には、超高圧ホモジナイザー及びマイクロフルイダイザー、ナノマイザー、アルティマイザー(以上何れも商品名)等の高剪断圧力乳化機で更に乳化分散する必要が有り、大量生産性に劣るといった問題がある。
従って、このような問題を解消してなる耐候性、耐衝撃性及び押出成形性に優れた熱可塑性樹脂が求められている。
特公平7−57836号公報 特開平11−35782号公報 特開2003−96142号公報
本発明の目的は、耐衝撃性および押出加工性に優れ、特に明度の高い淡色での耐候性が良好な熱可塑性樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、前記課題に鑑みて鋭意検討した結果、特定のオルガノポリシロキサンラテックス存在下で乳化重合して得られるアクリル酸エステル系ゴムを使用してなる特定のグラフト共重合体に、スチレン−メタクリル酸メチル系共重合体を配合することにより、耐衝撃性及び押出加工性に優れ、特に明度の高い淡色での耐候性が良好な熱可塑性樹脂組成物を提供できることを見出し、本発明に到達したものである。
耐衝撃性および加工性のバランスに優れ、特に明度の高い淡色での耐候性が良好な熱可塑性樹脂組成物が得られるという効果を奏するものである。
即ち、本発明は、一般式RSi(ORと(R SiO)及び/又はRO(R SiO)(式中、R,R,Rは炭素数1〜10の非置換もしくは置換の炭化水素基を、R,Rは水素原子もしくは炭素数1〜4の炭化水素基を、mは3及至10の整数、nは2及至200の整数を表わす。)を酸触媒で乳化重合してなるオルガノポリシロキサンで、重量平均粒径が0.20〜0.60μmの範囲に有り、かつ抽出後の25℃における粘度が10,000mPa・s以上であるオルガノポリシロキサン(a)存在下で、アルキル(メタ)アクリレート系単量体を主成分とするビニル系単量体(b)を乳化重合して得られるゴム質重合体(c)に、芳香族ビニル系単量体66〜95重量%、シアン化ビニル系単量体5〜24重量%、アルキル(メタ)アクリレート系単量体0〜10重量%からなる単量体を重合してなるアクリル酸エステル系ゴムグラフト共重合体(A)20〜80重量部と、芳香族ビニル系単量体10〜50重量%、シアン化ビニル系単量体0〜10重量%、アルキル(メタ)アクリレート系単量体50〜90重量%を重合してなる共重合体(B)80〜20重量部 〔成分(A)、(B)の合計100重量部〕からなるメルトフローレイト(220℃、10kg荷重:ASTM D-1238に準拠)が5〜30(g/10min)の範囲にあることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物を提供するものである。
以下、本発明について詳しく説明する。
一般式RSi(ORと(R SiO)及び/又はRO(R SiO)を酸触媒で乳化重合してなるオルガノポリシロキサンで、重量平均粒径が0.20〜0.60μmの範囲に有り、かつ抽出後の25℃における粘度が10,000mPa・s以上であるオルガノポリシロキサン(a)において、
一般式RSi(ORと(R SiO)及び/又はRO(R SiO)を乳化する事の出来る乳化剤としてはアニオン系或いはノニオン系であれば特に限定はされないが、アニオン系活性剤が好ましく、炭素数が6から18のアルキル基で置換されたアルキルベンゼンスルフォン酸、アルキル硫酸、ポリオキシエチレン脂肪酸フェニルエーテルサルフェート類、ポリオキシエチレン脂肪酸サルフェート類、及び/又はそれらのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が好適に用いられる。具体的にはオクチルベンゼンスルフォン酸、ドデシルベンゼンスルフォン酸、セチルベンゼンスルフォン酸、オクチルサルフェート、ラウリルサルフェート、オレイルサルフェート、セチルサルフェート、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルサルフェート、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテルサルフェート、エトキシ化ラウリルサルフェート、エトキシ化オレイルサルフェート、エトキシ化セチルサルフェート、オクチルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、セチルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、ナトリウムオクチルサルフェート、ナトリウムラウリルサルフェート、アンモニウムラウリルサルフェート、ナトリウムポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルサルフェート等が例示される。該乳化剤の配合量としては、エマルジョン中好ましくは0.1〜10重量%である。0.1重量%未満では乳化剤の安定性が不十分となり、また10重量%を超えると、アクリル酸エステル系ゴムグラフト共重合体(A)ラテックスの塩析性が劣るので好ましくない。
本発明に用いられるオルガノポリシロキサンラテックスの出発原料としては一般式RSi(ORと(R SiO)及び/又はRO(R SiO)が使用される。但し、式中、R,R,Rは炭素数1〜10の非置換もしくは置換の炭化水素基を、R,Rは水素原子もしくは炭素数1〜4の炭化水素基を、mは3及至10の整数、nは2及至200の整数を表わす。RSi(ORで表されるオルガノシランは本発明のラテックスを分岐状にするための出発物質であり、Rとしては炭素数1〜10の非置換もしくは置換の炭化水素基をRとしては炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、具体的にはメチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、メルカプトプロピルトリエトキシシラン等が例示される。該オルガノシランの配合量としては、エマルジョン中好ましくは0.01〜2重量%である。0.01重量%未満ではラテックスの重合度が低くなり、2重量%を超えるとラテックスが硬くなりやすく、時折ゲル化する事も有り好ましくない。
次に本発明のラテックス主成分の出発原料である(R SiO)及び/又はRO(R SiO)は特に制限されないが、環状オルガノポリシロキサン、両末端がシラノールの線状ジオルガノポリシロキサン、両末端が低級アルコキシ基の線状ジオルガノポリシロキサンやこれらの混合物が好適に用いられる。R,Rは炭素数1〜10の非置換もしくは置換の炭化水素基を表し、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基等のアルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、フェニル基等のアリール基、トリフルオロプロピル基等のハロアルキル基を表わす。mは3及至10の整数を表わす。具体的にはヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、1,1-ジエチルヘキサメチルシクロテトラシロキサン、フェニルヘプタメチルシクロテトラシロキサン、1,1-ジフェニルヘキサメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7-テトラビニルテトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7-テトラフェニルテトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5-トリビニルトリメチルシクロトリシロキサン、1,3,5-トリフェニルトリメチルシクロトリシロキサン、1,3,5-トリス(トリフルオロプロピル)トリメチルシクロトリシロキサン等が例示される。線状のジオルガノポリシロキサンの末端基はシラノール基、メトキシ基、エトキシ基が好ましく、nは2及至200の整数を表わす。具体的には下記式のポリシロキサンが例示される(但しMeはメチル基を、Etはエチル基を、Phはフェニル基を表わす)。
HO-(MeSiO)10-H、HO-(MeSiO)20-H、HO-(MeSiO)40-H、HO-(MeSiO)100-H、HO-(MeSiO)200-H、MeO-(MeSiO)10-Me、MeO-(MeSiO)20-Me、MeO-(MeSiO)40-Me、MeO-(MeSiO)100-Me、MeO-(MeSiO)200-Me、EtO-(MeSiO)10-Et、EtO-(MeSiO)20-Et、EtO-(MeSiO)40-Et、EtO-(MeSiO)100-Et、EtO-(MeSiO)200-Et、HO-(MeSiO)10-(PhSiO)-H、HO-(MeSiO)20-(PhSiO)-H、HO-(MeSiO)40-(PhSiO)-H、HO-(MeSiO)100-(PhSiO)20-H、HO-(MeSiO)10-(PhSiO)-H、MeO-(MeSiO)10-(PhSiO)-Me、MeO-(MeSiO)20-(PhSiO)-Me、MeO-(MeSiO)40-(PhSiO)-Me、MeO-(MeSiO)100-(PhSiO)20-Me。
これらの環状及び/又は線状のポリシロキサンの配合量としては、エマルジョン中好ましくは10〜80重量%である。10重量%未満ではラテックス濃度が低くなりすぎ、また80重量%を超えるとエマルジョンの安定性が悪くなり易く、流動性も低くなるので取扱いにくくなるため好ましくない。
乳化剤、一般式RSi(ORと(R SiO)及び/又はRO(R SiO)で示されるオルガノポリシロキサン、及び水の混合物をホモミキサー、アジホモミキサー(商品名)、コンビミキサー(商品名)、コロイドミル等の高速攪拌装置によって粗乳化し続いて、重合終了時の重量平均粒径を0.20〜0.60μmにする為に超高圧ホモジナイザー及びマイクロフルイダイザー、ナノマイザー、アルティマイザー(以上何れも商品名)等の高剪断圧力乳化機で更に乳化分散する事が必要である。
重量平均粒径を0.20μm未満では、本発明の熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性に劣り好ましくない。また、0.60μmを超えるとオルガノポリシロキサンラテックスの保存安定性が著しく低下し、工業的に好ましくない。
尚、使用した乳化剤が酸性を示すものであればそのまま重合工程に入って構わないが、酸性度が弱い場合或いは中性の乳化剤を使用した場合は重合時間が長くなるので、炭素数が6から18のアルキル基で置換されたアルキルベンゼンスルフォン酸、アルキル硫酸、ポリオキシエチレン脂肪族フェニルエーテルサルフェート類、ポリオキシエチレン脂肪族サルフェート類等の有機酸、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸を添加して重合を促進する事が好ましい。また、アルキルベンゼンスルフォン酸、アルキル硫酸、ポリオキシエチレン脂肪族フェニルエーテルサルフェート類、ポリオキシエチレン脂肪族サルフェート類のナトリウム塩或いはカリウム塩を用いて乳化した際には、イオン交換樹脂を用いて酸型に変更しても良い。
この様にして得られた初期エマルジョンを重合するに際し、重合温度は好ましくは0〜90℃、より好ましくは5〜80℃である。0℃未満では重合速度が遅く工業的に好ましくなく、90℃を超えると重合中にエマルジョンの安定性が低下する事があり好ましくない。重合時間は好ましくは2〜100時間で、抽出後の25℃における粘度が10,000mPa・s以上となる時間であれば、温度と時間を適宜選ぶ事が出来る。重合時間が2時間未満と短いと粘度が10,000mPa・sに到達しないので好ましくない。尚、粘度が10,000mPa・s未満では、本発明の熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性に劣るので、この粘度以上になるまで重合を続けなければならない。この重合反応後は塩基性物質を添加して中和する事によりエマルジョンの安定性が向上し、次工程でのラジカル重合を円滑に進行させるうえでも、pHを4〜9程度に中和する事が好ましい。より好ましくは5〜8である。この際使用する塩基性物質としては水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、炭酸水素ナトリウム等の無機アルカリやアンモニア、有機アミン類などが挙げられる。
本発明におけるアルキル(メタ)アクリレート系単量体を主成分とするビニル系単量体(b)において、その主成分はアルキル(メタ)アクリレートと多官能性アルキル(メタ)アクリレートである。
アルキル(メタ)アクリレートとしては、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等のアルキルアクリレートおよびヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−ラウリルメタクリレート等のアルキルメタクリレートが挙げられ、特にn−ブチルアクリレートの使用が好ましい。
多官能性アルキル(メタ)アクリレートとしては、例えばアリル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、多官能性アルキル(メタ)アクリレートの使用量は、アルキル(メタ)アクリレート成分中0.1〜5重量%であることが好ましく、さらに好ましくは0.3〜2重量%である。アルキル(メタ)アクリレートや多官能性アルキル(メタ)アクリレートは単独でまたは二種以上併用して用いられる。
上記アルキル(メタ)アクリレート系単量体と共重合可能な他のビニル系単量体としては、スチレン、アクリロニトリル、メチルメタクリレートなどが例示でき、これらの単量体は2種以上組み合わせて用いても良い。
上記アルキル(メタ)アクリレート系単量体を主成分とするビニル系単量体(b)は、アルキル(メタ)アクリレート系単量体成分85〜100重量%、これらと共重合可能な他のビニル系単量体0〜15重量%である。アルキル(メタ)アクリレート系単量体成分が85重量%未満では、ゴム補強効果が小さく、耐衝撃性に劣るため好ましくない。
ゴム質重合体(c)に含まれるオルガノポリシロキサン(a)は0.1から5重量%で、アルキル(メタ)アクリレート系単量体を主成分とするビニル単量体混合物(b)が95〜99.9重量%であることが好ましい。
オルガノポリシロキサン(a)が0.1重量%未満では、アルキル(メタ)アクリレート系単量体を主成分とするビニル単量体(b)の乳化重合時の安定性が劣り、またオルガノポリシロキサン(a)が5重量%を超えると、濃色系は問題ないが、明度の高い淡色系での耐候性に劣るために好ましくない。
アクリル酸エステル系ゴムグラフト共重合体(A)を構成する芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等が挙げられる。特にスチレンが好ましい。
シアン化ビニル系単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる。特にアクリロニトリルが好ましい。
アルキル(メタ)アクリレート系単量体としては、メチルメタクリレ−ト、2-エチルヘキシルメタクリレ−ト、メチルアクリレ−ト、エチルアクリレ−ト、ブチルアクリレ−ト等が挙げられる。
上記芳香族ビニル系単量体(i)、シアン化ビニル系単量体(ii)、アルキル(メタ)アクリレート系単量体(iii)の組成比率は、(i)66〜95重量%、(ii)5〜24重量%、(iii)0〜10重量%である事が必要である。この範囲を外れると本発明の目的とする樹脂組成物の耐衝撃性及び成型品外観が劣るため好ましくない。
本発明における共重合体(B)を構成する芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等が挙げられる。特にスチレンが好ましい。
シアン化ビニル系単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる。特にアクリロニトリルが好ましい。
アルキル(メタ)アクリレート系単量体としては、メチルメタクリレ−ト、2−エチルヘキシルメタクリレ−ト、メチルアクリレ−ト、エチルアクリレ−ト、ブチルアクリレ−ト等が挙げられる。特にメチルメタクリレ−トが好ましい。
上記芳香族ビニル系単量体(i)、シアン化ビニル系単量体(ii)、アルキル(メタ)アクリレート系単量体(iii)の組成比率は、(i)10〜50重量%、(ii)0〜10重量%、(iii)50〜90重量%である。
芳香族ビニル系単量体(i)が10重量%未満では成形性に劣り、50重量%を超えると屋外使用時の変色が大きくなるため好ましくない。シアン化ビニル系単量体(ii)の比率についてはその含有量が多くなるほど耐衝撃性は向上するが、屋外使用時の変色が大きくなるためその上限は10重量%である。アルキル(メタ)アクリレート系単量体(iii)が50重量%未満では屋外使用時の変色が大きくなり、90重量%を超えると熱安定性に劣るため好ましくない。
本発明における共重合体(B)の重合方法に制限は無く、公知の乳化重合法、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法あるいはこれらの重合法を任意に組み合わせた方法を採用することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、上記アクリル酸エステル系ゴムグラフト共重合体(A)20〜80重量部、共重合体(B)80〜20重量部〔成分(A)、(B)の合計100重量部〕からなる。グラフト共重合体(A)20重量部未満では成形品の強度が低下し、また80重量部を超えると成形性が低下するため好ましくない。
上記熱可塑性樹脂組成物のメルトフローレイト(220℃、10kg荷重:ASTM D-1238に準拠)は、5〜30(g/10min)の範囲であることが必要である。メルトフローレイトが5(g/10min)未満、あるいは30(g/10min)を超えると押出成形性が著しく損なわれるため好ましくない。
また、該樹脂組成物中に占めるグラフト共重合体(A)成分からもたらされるゴム成分の割合は5〜40重量%である事が好ましい。該割合が5重量%未満では成形品の強度が低下し、また40重量%を超えると成形性が低下するため好ましくない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、着色剤を配合して着色樹脂成形品として用いることができるが、当該成形品をJIS
Z8729に準拠して測色した明度(L*)が25以上で彩度(C*)が40以下の淡色熱可塑性樹脂成形品であることが好ましい。
明度(L*)が25未満又は彩度(C*)が40を超えると、直射日光下や直射日光を通した透明ガラス下においては本来の着色した色相以外に、赤〜黄色の範囲の色が重なって見えるいわゆる“ブロンズ現象”が発生する傾向にあるため、好ましくない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、バンバリ−ミキサー、ロ−ルミル、二軸押出機等の公知の装置を用い溶融混練することによりペレット状にて得ることができる。また得られた樹脂組成物には必要に応じて可塑剤、滑剤、難燃剤、顔料、充填剤、繊維強化剤等を適宜配合することが可能である。
さらに、本発明における熱可塑性樹脂組成物は、上述のとおり、淡色熱可塑性樹脂成形品として、例えばドアパネル、フロントフェンダー、リアフェンダー、テールゲートパネルやホイルキャップ、スポイラー、バンパー、ピラー等の車両用部品や、樹脂を竹の棒に似せて形成した擬似竹、雨樋やその他建築材料等の比較的明度の高い淡色で、耐候性と耐衝撃性が必要な用途に適している。
また、上記熱可塑性樹脂組成物の押出成形に用いる成形機に特に制限は無く、通常の単軸あるいは2軸の押出機を使用することが可能であり、更に適当な構造の押出機を使用することにより、シート状押出成形品、フィルムあるいはパイプ等の異型押出成形品、または他の熱可塑性樹脂とを2層以上の多層構造で共押出成形してなる共押出成形品を成形することも可能である。また押出成形時の加工温度については特に制限はないが、加工性の観点から160〜240℃の範囲であることが好ましい。
[実施例]
以下に本発明につき実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に制限されるものではない。なお、実施例中における「部」および「%」は特に断りのない限り重量基準である。
[参考例−1]
フェニルトリエトキシシラン1.3g、オクタメチルシクロテトラシロキサン349g、ラウリル硫酸ナトリウム7g及びイオン交換水79gの混合物をホモミキサーで1000rpm攪拌する事によりプリエマルジョンを得、続いて10%ドデシルベンゼンスルフォン酸水溶液35.0g及びイオン交換水520g添加してこのエマルジョンを希釈した。さらにこれをゴーリンホモジナイザー(ゴーリン株式会社・商品名)で20MPaの圧力で2回乳化分散を行った後、50℃,48時間重合を行い、更に10℃,27時間熟成を行って、10%炭酸ナトリウム水溶液9.0gで中和してオルガノポリシロキサン(O−1)を得た。尚、本ラテックスの105℃、3時間の不揮発分は32.5%、pH7.0、重量平均粒径
0.32μm、トルエン抽出後の25℃粘度 1,000,000mPa・s以上であった。
尚、平均粒径はサブミクロン粒度分布測定装置 N4Plus型(ベックマン・コールター株式会社製)を用い20℃雰囲気下で測定した(以下参考例はすべて同様の方法で測定)。
[参考例−2]
オクタメチルシクロテトラシロキサン350g、ラウリル硫酸ナトリウム7g及びイオン交換水79gの混合物をホモミキサーで1000rpm攪拌する事によりプリエマルジョンを得、続いて10%ドデシルベンゼンスルフォン酸水溶液35.0g及びイオン交換水520g添加してこのエマルジョンを希釈した。更にこれをゴーリンホモジナイザー(ゴーリン株式会社・商品名)で20MPaの圧力で2回乳化分散を行った後、50℃,48時間重合を行い、10%炭酸ナトリウム水溶液9.0gで中和してオルガノポリシロキサン(O−2)を得た。尚、本ラテックスの105℃、3時間の不揮発分は31.2%、pH7.0、重量平均粒径
0.32μm、トルエン抽出後の25℃粘度 8,000mPa・sであった。
[参考例−3]
フェニルトリエトキシシラン0.9g、オクタメチルシクロテトラシロキサン227g、式
HO(MeSiO)10(PhSiO)Hで表わされる直鎖状ポリシロキサンオリゴマー
22.5g、15%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液133g、10%ドデシルベンゼンスルフォン酸水溶液20.0g及びイオン交換水592gの混合物をホモミキサーで1000rpm攪拌する事によりプリエマルジョンを得、続いてこのエマルジョンをナノマイザーで100MPaの圧力で2回乳化分散を行った後、50℃,48時間重合を行った。更に10℃で27時間熟成を行って、10%炭酸ナトリウム水溶液5.6gで中和してオルガノポリシロキサン(O−3)を得た。尚、本ラテックスの105℃、3時間の不揮発分は24.2%、pH6.0、重量平均粒径
0.12μm、トルエン抽出後の25℃粘度 1,000,000mPa・s以上であった。
[参考例−4]
窒素置換したガラスリアクターに、純水150部、オレイン酸カリウム0.2部、過硫酸カリウム0.3部、オルガノポリシロキサン(O−1)
0.5部及びブチルアクリレート97.5部、アクリロニトリル1部、アリルメタクリレート1.0部からなる混合モノマー溶液を仕込み50℃に昇温した。その後、および純水20部、オレイン酸カリウム1.0部からなる乳化剤水溶液を10時間に亘って連続添加した。その後5時間重合を継続し、アクリル酸エステル系ゴムラテックス(L−1)を得た。
反応完了後、アクリル酸エステル系ゴムラテックス(L−1)を抜き取り100メッシュ金網でろ過・捕集した凝固物は0.02重量%であった。
[参考例−5]
窒素置換したガラスリアクターに、純水150部、オレイン酸カリウム0.2部、過硫酸カリウム0.3部、オルガノポリシロキサン(O−2)
0.5部及びブチルアクリレート97.5部、アクリロニトリル1部、アリルメタクリレート1.0部からなる混合モノマー溶液を仕込み50℃に昇温した。その後、および純水20部、オレイン酸カリウム1.0部からなる乳化剤水溶液を10時間に亘って連続添加した。その後5時間重合を継続し、アクリル酸エステル系ゴムラテックス(L−2)を得た。
反応完了後、アクリル酸エステル系ゴムラテックス(L−2)を抜き取り100メッシュ金網でろ過・捕集した凝固物は0.02重量%であった。
[参考例−6]
窒素置換したガラスリアクターに、純水150部、オレイン酸カリウム0.2部、過硫酸カリウム0.3部、オルガノポリシロキサン(O−3)
0.5部及びブチルアクリレート97.5部、アクリロニトリル1部、アリルメタクリレート1.0部からなる混合モノマー溶液を仕込み50℃に昇温した。その後、および純水20部、オレイン酸カリウム1.0部からなる乳化剤水溶液を10時間に亘って連続添加した。その後5時間重合を継続し、アクリル酸エステル系ゴムラテックス(L−3)を得た。
反応完了後、アクリル酸エステル系ゴムラテックス(L−3)を抜き取り100メッシュ金網でろ過・捕集した凝固物は0.01重量%であった。
[参考例−7]
窒素置換したガラスリアクターに、純水150部、オレイン酸カリウム0.2部、過硫酸カリウム0.3部、オルガノポリシロキサン(O−3)
7.5部及びブチルアクリレート90.5部、アクリロニトリル1部、アリルメタクリレート1.0部からなる混合モノマー溶液を仕込み50℃に昇温した。その後、および純水20部、オレイン酸カリウム1.0部からなる乳化剤水溶液を10時間に亘って連続添加した。その後5時間重合を継続し、アクリル酸エステル系ゴムラテックス(L−4)を得た。
反応完了後、アクリル酸エステル系ゴムラテックス(L−4)を抜き取り100メッシュ金網でろ過・捕集した凝固物は0.00重量%であった。
[参考例−8]
窒素置換したガラスリアクターに、純水150部、オレイン酸カリウム0.2部、過硫酸カリウム0.3部、及びブチルアクリレート97.5部、アクリロニトリル1部、アリルメタクリレート1.5部からなる混合モノマー溶液を仕込み50℃に昇温した。その後、および純水20部、オレイン酸カリウム1.0部からなる乳化剤水溶液を10時間に亘って連続添加した。その後5時間重合を継続し、アクリル酸エステル系ゴムラテックス(L−5)を得た。
反応完了後、アクリル酸エステル系ゴムラテックス(L−5)を抜き取り100メッシュ金網でろ過・捕集した凝固物は0.70重量%であった。
[グラフト共重合体(A)]
[参考例−9]
窒素置換したガラスリアクターに、アクリル酸エステル系ゴム(L−1)
50部(固形分換算)と純水100部、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.2部、無水ピロリン酸ナトリウム0.1部および硫酸第1鉄0.005部を添加した後、70℃に昇温した。その後、アクリロニトリル7部、スチレン43部、クメンハイドロパーオキサイド0.3部の混合液およびオレイン酸カリウム塩1.1部を含む乳化剤水溶液20部を7時間に亘り連続添加した。その後、重合を2時間継続し、重合を終了した。その後、塩析・脱水・乾燥し、グラフト共重合体(A−1)を得た。
[参考例−10〜13]
参考例−9において、アクリル酸エステル系ゴムを表2に示すように変更した以外は同様に製造し、グラフト共重合体A−2〜5を得た。
[参考例−14]
窒素置換したガラスリアクターに、アクリル酸エステル系ゴムラテックス(L−1)
50部(固形分換算)と純水80部、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.2部、無水ピロリン酸ナトリウム0.1部および硫酸第1鉄0.005部を添加した後、70℃に昇温した。その後、アクリロニトリル14部、スチレン36部、クメンハイドロパーオキサイド0.3部の混合液およびオレイン酸カリウム塩1.1部を含む乳化剤水溶液20部を7時間に亘り連続添加した。その後、重合を2時間継続し、重合を終了した。その後、塩析・脱水・乾燥し、グラフト共重合体(A−6)を得た。
[参考例−15]
窒素置換したガラスリアクターに、アクリル酸エステル系ゴムラテックス(L−1)
50部(固形分換算)と純水80部、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.2部、無水ピロリン酸ナトリウム0.1部および硫酸第1鉄0.005部を添加した後、70℃に昇温した。その後、アクリロニトリル2部、スチレン
48部、クメンハイドロパーオキサイド0.3部の混合液およびオレイン酸カリウム塩1.1部を含む乳化剤水溶液20部を4時間に亘り連続添加した。その後、重合を3時間継続し、重合を終了した。その後、塩析・脱水・乾燥し、グラフト共重合体(A−7)を得た。
[共重合体(B)]
[参考例−16]
容積が20リットルの完全混合型反応槽1基からなる連続的重合装置を用い、スチレン24重量部、メチルメタクリレート66重量部、エチルベンゼン10重量部、t−ドデシルメルカプタン0.1重量部、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)0.015重量部からなる重合原料を、プランジャーポンプを用いて13kg/hで連続的に該反応槽に供給して重合を行い、重合温度を調節して反応槽出口における重合転化率を50.5重量%にした。このときの重合温度は150℃であり、また反応槽の攪拌数は150rpmに調整した。重合に続いて、反応槽から連続的に抜き出された重合液を脱揮発分装置に供給した後、押出機を経てMMA含有量71重量%のメチルメタクリレート−スチレン樹脂共重合体(B−1)を得た。
[参考例−17]
容積が20リットルの完全混合型反応槽1基からなる連続的重合装置を用い、スチレン24重量部、メチルメタクリレート66重量部、エチルベンゼン10重量部、t−ドデシルメルカプタン0.3重量部、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)0.015重量部からなる重合原料を、プランジャーポンプを用いて13kg/hで連続的に該反応槽に供給して重合を行い、重合温度を調節して反応槽出口における重合転化率を51.0重量%にした。このときの重合温度は150℃であり、また反応槽の攪拌数は150rpmに調整した。重合に続いて、反応槽から連続的に抜き出された重合液を脱揮発分装置に供給した後、押出機を経てMMA含有量71重量%のメチルメタクリレート−スチレン樹脂共重合体(B−2)を得た。
[参考例−18]
容積が20リットルの完全混合型反応槽1基からなる連続的重合装置を用い、スチレン24重量部、メチルメタクリレート66重量部、エチルベンゼン10重量部、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)0.015重量部からなる重合原料を、プランジャーポンプを用いて13kg/hで連続的に該反応槽に供給して重合を行い、重合温度を調節して反応槽出口における重合転化率を47.0重量%にした。このときの重合温度は150℃であり、また反応槽の攪拌数は150rpmに調整した。重合に続いて、反応槽から連続的に抜き出された重合液を脱揮発分装置に供給した後、押出機を経てMMA含有量71重量%のメチルメタクリレート−スチレン樹脂共重合体(B−3)を得た。
[参考例−19]
容積が20リットルの完全混合型反応槽1基からなる連続的重合装置を用い、スチレン62重量部、メチルメタクリレート28重量部、エチルベンゼン10重量部、t−ドデシルメルカプタン0.1重量部、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)0.015重量部からなる重合原料を、プランジャーポンプを用いて13kg/hで連続的に該反応槽に供給して重合を行い、重合温度を調節して反応槽出口における重合転化率を47.5重量%にした。このときの重合温度は150℃であり、また反応槽の攪拌数は150rpmに調整した。重合に続いて、反応槽から連続的に抜き出された重合液を脱揮発分装置に供給した後、押出機を経てMMA含有量33重量%のメチルメタクリレート−スチレン樹脂共重合体(B−4)を得た。
[実施例、比較例]
表3に示す組成割合のグラフト共重合体(A)、共重合体(B)100部に対して、R−TC30(タイオキサイド社)0.7部、YW−520(川村化学(株))1.2部、carbon#45B(三菱化学(株))0.01部、 アデカスタブLA−77(旭電化工業(株))0.1部、スミソーブ#200(住友化学(株))0.05部を混合した後、40mm二軸押出機を用いて240℃で溶融混合し、ペレットとした。その後、240℃に設定した射出成形機にてASTM試験片および成形品(150×90×3mm)を成形し、以下の方法にて耐衝撃性、耐候性及びウエルド外観を評価した。結果を表3に示す。
また、得られたペレットを40mm異型押出し装置((株)田辺プラスチックス社製)により、シリンダー温度200℃の条件で幅100mm、厚み3mmの平板を作成し、押出加工性を評価した。結果を表3に示す。
(1)耐衝撃性 ;ISO 179に準じてノッチ付シャルピー衝撃強度を測定。単位:kJ/m
(2)耐候性 ;ASTM D 1435-58に準拠して1年間屋外暴露試験を行い、JIS Z8729で測色し、色差(ΔE)で耐候性を評価した。
(3)ウエルド外観 ;ウエルド部分の状態を目視で判定した。
良好○、やや良好△、不良× とした。
(4)押出加工性 ;平板の状態を目視で判定した。
良好○、やや良好△、不良× とした。
(5)メルトフローレイト ;得られたペレットをASTM D-1238に準拠して220℃、10kg荷重で測定した。
Figure 2006124540
Figure 2006124540
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本発明の熱可塑性樹脂組成物は、耐衝撃性および押出加工性のバランスに優れ、特に明度の高い淡色での耐候性が良好な熱可塑性樹脂組成物であり、例えばスポイラー等の車両用外装部品や、樹脂を竹の棒に似せて形成した擬似竹、雨樋等、比較的明度の高い淡色で、耐候性と耐衝撃性が必要な押出成型品用途に適している。

Claims (6)

  1. 一般式RSi(ORと(R SiO)及び/又はRO(R SiO)(式中、R,R,Rは炭素数1〜10の非置換もしくは置換の炭化水素基を、R,Rは水素原子もしくは炭素数1〜4の炭化水素基を、mは3及至10の整数、nは2及至200の整数を表わす。)を酸触媒で乳化重合してなるオルガノポリシロキサンで、重量平均粒径が0.20〜0.60μmの範囲に有り、かつ抽出後の25℃における粘度が10,000mPa・s以上であるオルガノポリシロキサン(a)存在下で、アルキル(メタ)アクリレート系単量体を主成分とするビニル系単量体(b)を乳化重合して得られるゴム質重合体(c)に、芳香族ビニル系単量体66〜95重量%、シアン化ビニル系単量体5〜24重量%、アルキル(メタ)アクリレート系単量体0〜10重量%からなる単量体を重合してなるアクリル酸エステル系ゴムグラフト共重合体(A)20〜80重量部と、芳香族ビニル系単量体10〜50重量%、シアン化ビニル系単量体0〜10重量%、アルキル(メタ)アクリレート系単量体50〜90重量%を重合してなる共重合体(B)80〜20重量部〔成分(A)、(B)の合計100重量部〕からなるメルトフローレイト(220℃、10kg荷重:ASTM D-1238に準拠)が5〜30(g/10min)の範囲にあることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. ゴム質重合体(c)を構成するオルガノポリシロキサン(a)が0.1から5重量%で、アルキル(メタ)アクリレート系単量体を主成分とするビニル系単量体(b)が95〜99.9重量%である請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. アルキル(メタ)アクリレート系単量体を主成分とするビニル系単量体(b)が、アルキル(メタ)アクリレート系単量体成分85〜100重量%、これらと共重合可能な他のビニル系単量体0〜15重量%である請求項1〜2記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 請求項1〜3に記載の熱可塑性樹脂組成物を成形して得られる成形品であって、JIS
    Z8729に準拠して測色した明度(L*)が25以上で彩度(C*)が40以下であることを特徴とする淡色熱可塑性樹脂成形品。
  5. 請求項4に記載の樹脂成形品からなる車両用押出成形品。
  6. 請求項4に記載の樹脂成形品からなる建築材料用押出成形品。
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