以下に示した詳細な説明は、いくつかの具体的な実施形態を対象にしたものである。しかしながら、本発明は、数多くの異なった形で具体化することが可能である。本出願明細書において、「1つの実施形態」又は「実施形態」に言及している場合は、該実施形態に関係して説明されている特定の特長、構造、又は特性が少なくとも1つの実施形態の中に含まれていることを意味する。本出願明細書内の様々な箇所において、「1つの実施形態においては」、「1つの実施形態に準拠して」、又は「いくつかの実施形態においては」という表現が現れている場合でも、これらのすべての表現が必ずしも1つの同じ実施形態を指しているわけではなく、さらに、その他の実施形態と互いに排他的な別個の実施形態又は代替実施形態であるというわけではない。さらに加えて、いくつかの実施形態によって示されているがその他の実施形態によっては示されていない様々な特長について説明されている。同様に、いくつかの実施形態に関しては要求事項であるがその他の実施形態に関しては要求事項でない様々な要求事項についても説明されている。
1つの実施形態においては、デバイスのディスプレイアレイは、少なくとも1つの駆動回路と、映像データが表示される手段アレイ(例えば、インターフェロメトリックモジュレータアレイ、等)と、を含む。本出願明細書において用いられている映像データは、静的画像又は動的画像(例えば、見たときに動いているように見える一連の映像フレームであり、例えば連続的に常時変化する株価表示、「ビデオクリップ」、1つの行動の発生を示すデータ、等)において表示することができるあらゆる種類の表示可能データ(例えば、写真、絵、図形、単語、等)を指している。さらに、本出願明細書において用いられている映像データは、該映像データの処理方法(表示モード)に関する命令を含むあらゆる種類の制御データ(例えば、フレーム速度、データフォーマット、等)も指している。該ディスプレイアレイは、該駆動回路によって駆動されて映像データを表示する。
1つの実施形態は、プロセッサ(例えば、中央処理装置、等)を迂回してアレイドライバに映像データを伝送するシステム及び方法を具備する。1つの実施形態においては、該プロセッサを迂回して伝送された該映像データは、該ディスプレイの特定領域において表示することが目標になっている。1つの実施形態においては、領域の大きさ、所在場所、及びリフレッシュ速度は、サーバー又はプロセッサ(例えば、該プロセッサにおいて実行されるアプリケーションソフトウェア、等)によって定義することができる。もう1つの実施形態においては、該プロセッサは、ディスプレイアレイに映像を伝送するために2つの通信経路を有する。第1の通信経路は、該プロセッサをアレイドライバに接続する。第2の通信経路は、該プロセッサをドライバコントローラに接続する。1つの実施形態においては、各通信経路によって伝送されるデータは、該ディスプレイの各々の選択された領域において表示することが目標になっている。1つの実施形態においては、これらの領域の各々の大きさ、所在場所、及びリフレッシュ速度は、サーバー又はプロセッサ(例えば、該プロセッサにおいて実行されるアプリケーションソフトウェア、等)によって定義することができる。
本説明では図面を参照しており、同一のものについては図面全体に渡って同一の参照数字を付してある。本発明は、動画(映像、等)又は静止画(静止画像、等)のいずれであるかにかかわらず、さらに、テキスト又は絵のいずれであるかにかかわらず、画像を表示するように構成されているあらゆる装置において実装することができる。さらに具体的には、本発明は、様々な電子機器、例えば、携帯電話、無線装置、パーソナルデータアシスタント(PDA)、携帯式コンピュータ、ポータブルコンピュータ、GPS受信装置/ナビゲーター、カメラ、MP3プレーヤー、カムコーダー、ゲームコンソール、腕時計、柱時計、計算器、テレビモニター、フラットパネルディスプレイ、コンピュータモニター、自動車の表示盤(オドメーターの表示盤、等)、コックピットの制御盤及び/又は表示盤、カメラのディスプレイ(車両内のリアビューカメラのディスプレイ、等)、電子写真、電子広告掲示板又は看板、プロジェクター、建築構造物、梱包、美的構造物(宝石上におけるイメージの表示、等)(但し、これらの電子機器に限定するものではない)の内部に又はこれらの電子機器と関連させて実装できるようにすることが企図されている。さらに、本出願明細書において説明されているMEMSデバイスと同様の構造を有するMEMSデバイスは、電子式開閉装置等の表示以外の用途においても使用することができる。
イメージングアプリケーションのために用いられる空間光モジュレータは、数多くの異なった形態が存在している。透過型液晶ディスプレイ(LCD)モジュレータは、結晶材料のねじれ及び/又は配向を制御して光を遮断するか又は通すことによって光を変調する。反射型空間光モジュレータは、様々な物理的効果を利用して撮像面に反射される光量を制御する。該反射型モジュレータ例は、反射型LCD、及びデジタルマイクロミラーデバイスを含む。
空間光モジュレータのもう1つの例は、干渉によって光を変調するインターフェロメトリックモジュレータである。インターフェロメトリックモジュレータは、少なくとも1つの移動可能な壁又は偏向可能な壁を有する共鳴光学空洞を採用した双安定表示素子である。該インターフェロメトリックモジュレータでは、該光学空洞内における建設的干渉が、該空洞から現れる可視光の色を決定する。一般的には金属を少なくとも部分的に具備する該移動可能壁が該空洞の静止した前面に向かって移動するに従って、該空洞内における光の干渉が変調され、該変調が該モジュレータの前面に現れる光の色に影響を与える。該インターフェロメトリックモジュレータが直接見るデバイスである場合には、該前面は、一般的には、画面を見る人によって見られる画像が現れる表面である。
図1は、1つの実施形態に準拠してネットワーク化されたシステムを例示した図である。この図においては、サーバー2(例えば、ウェブサーバー、等)は、動作可能な形でネットワーク3に結合されている。サーバー2は、ウェブサーバー、携帯電話サーバー、又は無線電子メールサーバー、等に対応することができる。ネットワーク3は、有線ネットワーク、又は無線ネットワーク(例えば、WiFiネットワーク、携帯電話ネットワーク、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、等)を含むことができる。
ネットワーク3は、非常に様々なデバイスに動作可能な形で結合することができる。ネットワーク3に結合することができるデバイス例は、コンピュータ4(ラップトップパソコン、等)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)5(ブラックベリー、パームパイロット、ポケットPC、等を含むことができる)、及び携帯電話6(インターネット接続可能携帯電話、スマートフォン、等)を含む。さらに、デスクトップPC、セットトップボックス、デジタルメディアプレーヤー、携帯式PC、全地球測位システム(GPS)ナビゲーション装置、自動車の表示盤、静止型又は移動型のディスプレイ、等のその他の数多くのデバイスも使用することができる。本出願明細書においては、説明の都合上、これらのデバイスはすべて総称してクライアントデバイス7と呼ばれている。
干渉型MEMS表示素子を具備する1つの双安定表示素子実施形態が図2に例示されている。これらのデバイスにおいて、画素は、明るい状態又は暗い状態のいずれかである。明るい(「オン」又は「開いた」)状態においては、該表示素子は、入射可視光の大部分をユーザーに対して反射させる。暗い(「オフ」又は「閉じた」)状態においては、該表示素子は、ユーザーに対して入射可視光をほとんど反射させない。該「オン」状態及び「オフ状態」の光反射特性は反転させることができ、実施形態に依存する。MEMS画素は、白黒に加えてカラーディスプレイを考慮して、主に選択された色において反射するように構成させることができる。
図2は、ビジュアルディスプレイアレイの一連の画素内の2個の隣接する画素を描いた等大図であり、各画素は、MEMSインターフェロメトリックモジュレータを具備している。いくつかの実施形態においては、インターフェロメトリックモジュレータディスプレイアレイは、これらのインターフェロメトリックモジュレータのロー/コラムアレイ(横列/縦列)を具備している。各インターフェロメトリックモジュレータは、一対の反射層を含んでいる。これらの一対の反射層は、可変でかつ制御可能な距離に互いに配置されており、少なくとも1つの可変寸法を有する共鳴光学空洞を形成している。1つの実施形態においては、該反射層のうちの1つは、2つの位置の間を移動させることができる。第1の位置(本出願明細書では解放状態と呼ばれている)においては、該移動可能な反射層は、固定された部分的反射層から相対的に遠く離れた距離に配置されている。第2の位置においては、該移動可能な層は、該部分的反射層のほうにより近づけて配置されている。これらの2つの層から反射された入射光は、該移動可能な反射層の位置に依存して建設的に又は破壊的に干渉し、各画素に関して全体的な反射状態又は非反射状態を作り出す。
図2において、画素アレイのうちの描かれた部分は、2つの隣接するインターフェロメトリックモジュレータ12a及び12bを含む。左側のインターフェロメトリックモジュレータ12aにおいては、移動可能で反射能力が高い反射層14aが、固定された部分的反射層16aから予め決められた距離にある位置において解放状態になっている。右側のインターフェロメトリックモジュレータ12bにおいては、移動可能で反射能力が高い反射層14bが、固定された部分的反射層16bに隣接した作動位置にある。
部分的反射層16a及び16bは、電導性で、部分的に透明でさらに部分的反射性であり、例えば、各々がクロム及びインジウム−スズ酸化物から成る1つ以上の層を透明な基板20上に蒸着することによって製作される。後述するように、これらの層は、平行なストリップから成るパターンが付けられており、ディスプレイデバイス内においてロー電極を形成している。反射能力が高い反射層14a及び14bは、支持物18の頂部に蒸着した(ロー電極、部分的反射層16a及び16bと直交の)蒸着金属層の一連の平行ストリップとして及び支持物18間に蒸着した介在犠牲材料として形成することができる。該犠牲材料をエッチングによって取り除くと、変形可能な金属層が定められたエアギャップ19よって固定金属層から分離される。変形可能な層には伝導性が高い反射性材料(アルミニウム、等)を用いることができ、これらのストリップは、ディスプレイデバイス内においてコラム電極を形成する。
図2においてインターフェロメトリックモジュレータ12aによって例示されているように、電圧が印加されていない状態では、エアギャップ19は層14aと16aの間にとどまっており、変形可能層は、機械的に解放された状態になっている。しかしながら、選択したロー及びコラムに電位差を印加すると、対応する画素におけるロー電極及びコラム電極の交差部において形成されているコンデンサが荷電され、静電力がこれらの電極を引き寄せる。図2内の右側のインターフェロメトリックモジュレータ12bによって例示されているように、電圧が十分に高い場合は、移動可能層が変形されて固定層に押しつけられる(本図に示されていない誘電材料を固定層に蒸着することによって短絡を防止すること及び分離距離を制御することができる)。この挙動は、印加した電位差の極性にかかわらず同じである。このように、反射性対非反射性インターフェロメトリックモジュレータの状態を制御することができるロー/コラム作動は、従来のLCD及びその他の表示技術において用いられている作動と多くの点で類似している。
図3乃至5は、表示用途においてインターフェロメトリックモジュレータアレイを用いるための1つの典型的なプロセス及びシステムを例示した図である。しかしながら、該プロセス及びシステムは、プラズマ、EL、OLED、STN LCD、TFT LCD、等のその他のディスプレイにも応用することができる。
現時点においては、利用可能なフラットパネルディスプレイのコントローラ及びドライバは、絶えずリフレッシュさせる必要があるディスプレイのほぼ専用として機能するように設計されている。従って、例えばプラズマパネル、ELパネル、OLEDパネル、STN LCDパネル、又はTFT LCDパネル等のパネル上に表示された画像は、1秒以内に何回もリフレッシュしないと1秒以内に消えてしまうことになる。しかしながら、上述されている型のインターフェロメトリックモジュレータは、リフレッシュなしで従来よりも長時間にわたって自己の状態を保持する能力を有しており、さらに、これらのインターフェロメトリックモジュレータの状態は、リフレッシュを行わずに2つの状態のうちのいずれかの状態に維持することができるため、インターフェロメトリックモジュレータを使用するディスプレイは、双安定表示ディスプレイと呼ぶことができる。1つの実施形態においては、画素素子の状態は、画素素子を具備するこれらの1つ以上のインターフェロメトリックモジュレータにバイアス電圧(ラッチ電圧と呼ばれることもある)を印加することによって維持される。
一般的には、ディスプレイデバイスは、通常は、該ディスプレイデバイスを適切に制御するために1つ以上のコントローラ及びドライバ回路が必要である。例えば、ドライバ回路(LCDを駆動するために用いられるドライバ回路、等)は、表示パネル自体の縁部に直接接合させて該縁部に沿って配置させることができる。代替として、ドライバ回路は、表示パネル(縁部)を電子システムの残りの部分に接続するフレキシブル回路素子上に配置することができる。いずれの場合においても、ドライバは、一般的には、表示パネルと電子システムの残りの部分の間のインタフェース部に配置される。
図3Aは、様々な側面を組み入れることができる電子デバイスのいくつかの実施形態を例示したシステムブロック図である。この典型的実施形態においては、該電子デバイスはプロセッサ21を含んでおり、該プロセッサ21は、あらゆる汎用の単チップ又は多チップのマイクロプロセッサ(例えば、ARM、Pentium(登録商標)、PentiumII(登録商標)、PentiumIII(登録商標)、PentiumIV(登録商標)、Pentium Pro(登録商標)、8051、MIPS(登録商標)、PowerPC(登録商標)、ALPHA(登録商標)、等)、又は、あらゆる専用マイクロプロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ、マイクロコントローラ、プログラマブルゲートアレイ、等)にすることができる。当業においては従来の方法であるが、プロセッサ21は、1つ以上のソフトウェアモジュールを実行するように構成することができる。プロセッサ21は、オペレーティングシステムを実行することに加えて、1つ以上のソフトウェアアプリケーション(例えば、ウェブブラウザー、電話に関するアプリケーション、電子メールプログラム、又はその他のあらゆるソフトウェアアプリケーション)を実行するように構成することができる。
図3Aは、プロセッサ21に接続されたネットワークインタフェース27を含む電子デバイスの実施形態を例示した図であり、いくつかの実施形態に準拠して、該ネットワークインタフェース27は、アレイドライバ22に接続することができる。ネットワークインタフェース27は、該電子デバイスがネットワーク上の別のデバイス(例えば、図1に示されているサーバー2、等)と相互に作用することができるようにするための適切なハードウェア及びソフトウェアを含む。プロセッサ21は、アレイドライバ22及びフレームバッファ28に接続されたドライバコントローラ29に接続されている。いくつかの実施形態においては、プロセッサ21は、アレイドライバ22にも接続されている。アレイドライバ22は、ディスプレイアレイ30に接続されていてディスプレイアレイ30を駆動する。図3Aにおいて例示されている構成要素は、インターフェロメトリックモジュレータディスプレイの1つの構成を例示している。しかしながら、この構成は、LCDコントローラ及びドライバを有するLCDにおいても用いることができる。図3Aにおいて例示されているように、ドライバコントローラ29は、パラレルバス36を通じてプロセッサ21に接続されている。ドライバコントローラ29(例えば、LCDコントローラ、等)は、独立型集積回路(IC)としてシステムプロセッサ21と関係していることがしばしばあるが、これらのコントローラは、数多くの方法で実装することができる。例えば、これらのコントローラは、ハードウェアとしてプロセッサ21内に埋め込むこと、ソフトウェアとしてプロセッサ21内に埋め込むこと、又は、アレイドライバ22とともにハードウェア内に完全に組み込むことができる。1つの実施形態においては、ドライバコントローラ29は、プロセッサ21によって生成された表示情報を受け取り、ディスプレイアレイ30に高速伝送するのに適した再フォーマット化を該情報に対して行い、フォーマット化された情報をアレイドライバ22に伝送する。
アレイドライバ22は、フォーマット化された情報をドライバコントローラ29から受け取り、映像データを再フォーマット化して平行する一組の波形にする。これらの波形は、ディスプレイのx−y画素行列から来る何百ものそして時には何千ものリード線に対して1秒間に何回も加えられる。現時点において利用可能なフラットパネルディスプレイのコントローラ及びドライバ(例えば、直前において説明されているコントローラ及びドライバ)は、絶えずリフレッシュさせる必要があるディスプレイのほぼ専用として機能するように設計されている。双安定表示ディスプレイ(例えば、インターフェロメトリックモジュレータアレイ、等)は、このように絶えずリフレッシュさせる必要がないため、要求電力量を低減させる特長は、双安定表示ディスプレイを用いることによって実現させることができる。しかしながら、現在のディスプレイとともに用いられるコントローラ及びドライバによって双安定表示ディスプレイが動作された場合には、双安定表示ディスプレイが有する利点を最適化することができない。従って、双安定表示ディスプレイとともに用いられるコントローラ/ドライバシステム及び方法は、改良されたコントローラ/ドライバシステム及び方法であることが望ましい。上述されているインターフェロメトリックモジュレータ等の高速双安定表示ディスプレイの場合には、これらの改良されたコントローラ及びドライバは、好ましいことに、低リフレッシュ速度モード、映像速度リフレッシュモード、及び、双安定表示モジュレータが有する独特の能力を容易にするためのユニークモードを実装する。双安定表示ディスプレイは、本出願明細書において説明されている方法及びシステムに準拠して、要求電力量を低減させるために様々な形で構成することができる。
図3Aによって例示されている1つの実施形態においては、アレイドライバ22は、ドライバコントローラ29を迂回することによって、データリンク31を通じてプロセッサ21から映像データを受け取る。データリンク31は、シリアルペリフェラルインタフェース(“SPI”)、I2Cバス、パラレルバス、又はその他の利用可能なインタフェースを具備することができる。図3Aにおいて示されている1つの実施形態においては、プロセッサ21は、アレイドライバ22がディスプレイアレイ30(例えば、インターフェロメトリックモジュレータディスプレイ、等)の電力要求を最適化することを可能にする命令をアレイドライバ22に提供する。1つの実施形態においては、ディスプレイの一部分(例えば、サーバー2によって定義されている部分、等)に提供することが意図されている映像データは、データパケットヘッダ情報によって識別してデータリンク31を通じて伝送することができる。さらに、プロセッサ21は、プリミティブ(図形プリミティブ、等)がデータリンク31を通ってアレイドライバ22に向かうように経路指定することができる。これらの図形プリミティブは、形状又はテキストを描くためのプリミティブ等の命令に対応させることができる。
同じく3Aにおいて、1つの実施形態においては、映像データは、データリンク33を通じてネットワークインタフェース27からアレイドライバ22に提供することができる。1つの実施形態においては、ネットワークインタフェース27は、サーバー2から伝送された制御情報を解析し、入ってきた映像の経路としてプロセッサ21への経路又はその代替としてのアレイドライバ22への経路のいずれを指定すべきであるかを決定する。
1つの実施形態においては、数多くの実施形態において通常であるように、データリンク33によって提供された映像データは、フレームバッファ内には保存されない。さらに、いくつかの実施形態においては、アレイドライバ22のための映像データを提供するために第2のドライバコントローラ(図示されていない)を使用できることも理解されることになる。データリンク33は、SPI、I2Cバス、又はその他のあらゆる利用可能なインタフェースを具備することができる。さらに、アレイドライバ22は、アドレス復号、ディスプレイ用のロードライバとコラムドライバ、等を含むこともできる。ネットワークインタフェース27は、ネットワークインタフェース27に提供された映像データ内に埋め込まれた命令に少なくとも部分的に対応して、該映像データを直接アレイドライバ22に提供することもできる。当業者は、アレイドライバ22におけるデータの衝突を防止するために仲裁ロジック(arbiter logic)を用いてネットワーク27及びプロセッサ21によるアクセスを制御できることを理解することになる。1つの実施形態においては、プロセッサ21において実行中のドライバは、一般的にはプロセッサ21によって使用されない時間間隔(例えば、従来は垂直ブランキング遅延及び/又は水平ブランキング遅延のために用いられる時間間隔)中にネットワークインタフェース27からアレイドライバ22へのデータ転送を許可することによって、該データ転送のタイミングを制御する。
有利なことに、この設計は、サーバー2がプロセッサ21及びドライバコントローラ29を迂回すること、及びディスプレイアレイ30の一部分に直接アドレス指定することを可能にする。例えば、例示されている実施形態においては、この設計は、サーバー2が、ディスプレイアレイ30の予め定義されたディスプレイアレイ部に直接アドレス指定することを可能にする。1つの実施形態においては、ネットワークインタフェース27とアレイドライバ22との間で伝達されるデータ量は、相対的に少なく、インターインテグレーティッドサーキット(Inter−Integrated Circuit−I2C)バス又はシリアルペリフェラルインタフェース(SPI)バス、等のシリアルバスを用いて伝達される。しかしながら、その他の型のディスプレイが利用される場合は一般的にはその他の回路も用いられるということも理解されることになる。データリンク33を通じて提供された映像データは、有利なことに、フレームバッファ28なしでさらにはプロセッサ21がほとんど又はまったく介在せずに表示することができる。
図3Aは、ドライバコントローラ29(例えば、インターフェロメトリックモジュレータコントローラ、等)に結合されたプロセッサ21の構成も例示している。ドライバコントローラ29は、アレイドライバ22に結合されており、アレイドライバ22は、ディスプレイアレイ30に接続されている。この実施形態においては、ドライバコントローラ29は、ディスプレイアレイ30の最適化を担当しており、アレイドライバ22とプロセッサ21との間において別個の接続を行う必要なしにアレイドライバ22に情報を提供する。いくつかの実施形態においては、プロセッサ21は、ドライバコントローラ29と通信するように構成させることができ、さらに、この構成は、1つ以上のフレームの映像データを一時的に保存するためのフレームバッファ28を含むことができる。
図3Aにおいて示されているように、1つの実施形態においては、アレイドライバ22は、画素ディスプレイアレイ30に信号を提供するロードライバ回路24及びコラムドライバ回路26を含む。図2において例示されている該アレイの横断面は、図3Aでは線1−1によって示されている。MEMSインターフェロメトリックモジュレータにおいては、ロー/コラム作動プロトコルは、図4Aにおいて例示されているこれらのデバイスのヒステリシス特性を利用することができる。例えば、移動可能層を解放状態から作動状態に変形させるためには10Vの電位差が必要である。しかしながら、同値から電圧を減じたときには、移動可能層は、電圧が低下して再び10Vよりも低くなる間にその状態を維持する。図4Aにおいて例示されている典型的実施形態においては、移動可能層は、電圧が2Vよりも低くなるまで完全には解放されない。このため、図4Aにおいて示されている例においては、約3乃至7Vの電圧範囲が存在しており、デバイスが解放された状態又は作動された状態において安定している印加電圧の窓が存在している。本出願明細書では、この窓を「ヒステリシスウインドー」又は「安定ウインドー」と呼んでいる。
図4Aにおいて例示されているヒステリシス特性を有するディスプレイアレイの場合は、ローストローブ中に、ストローブされたロー内の作動対象画素が約10Vの電圧差にさらされ、さらに、解放対象画素が約ゼロVの電圧差にさらされることになるように、ロー/コラム作動プロトコルを設計することができる。ストローブ後は、画素は、約5Vの定常状態電圧差にさらされ、このため、ローストローブによって置かれたあらゆる状態にとどまる。本例においては、各画素は、書かれた後には、3乃至7Vの「安定ウインドー」内において電位差にさらされる。この特長は、図2において例示されている画素設計を、作動状態又は先在する解放状態のいずれであるかにかかわらず同じ印加電圧状態の下で安定させることになる。インターフェロメトリックモジュレータの各画素は、作動状態又は解放状態のいずれであるかにかかわらず、本質的には、固定反射層及び移動可能反射層によって形成されたコンデンサであるため、この安定状態は、電力散逸がほとんどゼロの状態でヒステリシスウインドー内のある1つの電圧において保持することができる。本質的に、印加電位が固定されている場合は、画素内には電流は流れ込まない。
典型的な用途においては、第1のロー内の希望する作動画素の組に従ってコラム電極の組を選択することによって表示フレームを製造する。次に、ローパルスをロー1電極に加え、選択されたコラムラインに対応する画素を作動させる。次に、選択されたコラム電極の組を変更し、第2ロー内の希望される作動画素の組に対応させる。次に、ロー2電極にパルスを加え、選択されたコラム電極に従ってロー2内の該当画素を作動させる。この際、ロー1の画素は、ロー2のパルスによる影響を受けず、ロー1のパルス中に設定された状態にとどまる。このプロセスが一連のロー全体に関して逐次的に繰り返されることによって表示フレームが製造される。一般的には、これらの表示フレームは、希望する何らかの1秒当たりのフレーム数の時点において、該プロセスを連続的に繰り返すことによってリフレッシュされるか及び/又は新しい映像データによって更新される。画素アレイのロー電極及びコラム電極を駆動してディスプレイアレイフレームを生産するためのプロトコルは非常に様々であることがよく知られており、これらのプロトコルを使用することができる。
クライアントデバイス7の1つの実施形態が図3Bにおいて例示されている。典型的クライアント40は、ハウジング41、ディスプレイ42、アンテナ43、スピーカー44、入力デバイス48、及びマイク46を含む。ハウジング41は、一般的には、当業者によく知られている様々な製造プロセス(例えば、射出成形、及び真空成形、等)のうちのいずれかの製造プロセスによって成形される。さらに、ハウジング41は、様々な材料(例えば、プラスチック、金属、ガラス、ゴム、セラミック、又はその組合せを含むが、これらの材料に限定するものではない)によって製造することができる。1つの実施形態においては、ハウジング41は、異なった色を有するか又は異なったロゴ、絵、又は記号を有するその他の取り外し可能な部分と互換可能である取り外し可能な部分(図示されていない)を含む。
典型的クライアント40のディスプレイ42は、本出願明細書において例えば図2、3A、及び4乃至6を参照しつつ説明されているように、双安定表示ディスプレイを含む様々なディスプレイのうちのいずれかのディスプレイであることができる。その他の実施形態においては、ディスプレイ42は、当業者によく知られている上述のフラットパネルディスプレイ(例えば、プラズマ、EL、OLED、STN LCD、又はTFT LCD、等)、又は非フラットパネルディスプレイ(例えば、CRT又はその他の管デバイス)を含む。しかしながら、本実施形態について説明する目的上、ディスプレイ42は、本出願明細書において説明されているインターフェロメトリックモジュレータディスプレイを含む。
典型的クライアント40の1つの実施形態の構成要素が図3Cにおいて概略的に例示されている。例示されている典型的クライアント40は、ハウジング41を含み、さらに、その中に少なくとも部分的に内蔵されているさらなる構成要素を含むことができる。例えば、1つの実施形態においては、典型的クライアント40は、トランシーバ47に結合されたアンテナ43を含むネットワークインタフェース27を含んでいる。トランシーバ47は、プロセッサ21に接続されており、プロセッサ21は、コンディショニングハードウェア52に接続されている。コンディショニングハードウェア52は、スピーカー44及びマイク46に接続されている。プロセッサ21は、入力デバイス48及びドライバコントローラ29にも接続されている。ドライバコントローラ29は、フレームバッファ28及びアレイドライバ22に結合されており、アレイドライバ22は、ディスプレイアレイ30に結合されている。電源50は、典型的クライアント40の特定の設計上の必要に応じて全構成要素に電力を供給する。
ネットワークインタフェース27は、典型的クライアント40がネットワーク3上の別のデバイス(例えば、図1において示されているサーバー2、等)と通信できるようにするために、アンテナ43及びトランシーバ47を含む。1つの実施形態においては、ネットワークインタフェース27は、プロセッサ21に対する要求を緩和するためのいくつかの処理能力を有することもできる。アンテナ43は、当業者によく知られているいずれかの信号送受信用アンテナである。1つの実施形態においては、該アンテナは、IEEE 802.11規格(IEEE 802.11(a)、(b)、又は(g)を含む)に準拠してRF信号を送受信する。もう1つの実施形態においては、該アンテナは、BLUETOOTH規格に準拠してRF信号を送受信する。携帯電話の場合は、該アンテナは、無線携帯電話ネットワーク内において通信するために使用されるCDMA信号、GSM信号、AMPS信号、又はその他の既知の信号を受信するように設計されている。トランシーバ47は、アンテナ43から受信した信号をプロセッサ21が受け取ってさらなる処理を行うことができるようにこれらの受信信号を前処理する。さらに、トランシーバ47は、プロセッサ21から受け取った信号をアンテナ43を通じて典型的クライアント40から送信できるようにするための処理も行う。
プロセッサ21は、一般的には、典型的クライアント40の全体的な動作を制御する。しかしながら、以下においてさらに詳細に説明されているように、動作制御は、サーバー2(図示されていない)と分担すること又はサーバー2に委ねることができる。1つの実施形態においては、プロセッサ21は、典型的クライアント40の動作を制御するためのマイクロコントローラ、CPU、又は論理装置を含む。コンディショニングハードウェア52は、一般的には、スピーカー44に信号を送信するための及びマイク46から信号を受信するための増幅器及びフィルタを含む。コンディショニングハードウェア52は、典型的クライアント40内の個別構成要素にすること、又は、プロセッサ21又はその他の構成要素の中に組み入れることができる。
入力デバイス48は、ユーザーが典型的クライアント40の動作を制御するのを可能にするデバイスである。1つの実施形態においては、入力デバイス48は、キーパッド(QWERTYキーボード又は電話のキーパッド、等)、ボタン、スイッチ、タッチ画面、感圧膜、感熱膜、等を含む。1つの実施形態においては、マイクは、典型的クライアント40に関する入力デバイスである。データをデバイスに入力するためにマイクを使用時には、ユーザーは、典型的クライアント40の動作を制御するための音声コマンドを使用することができる。
1つの実施形態においては、ドライバコントローラ29、アレイドライバ22、及びディスプレイアレイ30は、本出願明細書において説明されているあらゆる型のディスプレイに関して適している。例えば、1つの実施形態においては、ドライバコントローラ29は、従来のディスプレイコントローラ又は双安定表示ディスプレイコントローラ(インターフェロメトリックモジュレータコントローラ、等)である。もう1つの実施形態においては、アレイドライバ22は、従来のドライバ又は双安定表示ディスプレイドライバ(インターフェロメトリックモジュレータディスプレイ、等)である。さらに別の実施形態においては、ディスプレイアレイ30は、典型的なディスプレイアレイ又は双安定表示ディスプレイアレイ(インターフェロメトリックモジュレータアレイを含むディスプレイ、等)である。
電源50は、当業においてよく知られている様々なエネルギー貯蔵装置のうちのいずれかである。例えば、1つの実施形態においては、電源50は、充電可能な電池(例えば、ニッカド電池又はリチウムイオン電池、等)である。もう1つの実施形態においては、電源50は、再生可能なエネルギー源、コンデンサ、又は太陽電池(例えば、プラスチック太陽電池、太陽電池塗料、等)である。別の実施形態においては、電源50は、コンセントから電力を受け取るように構成されている。
1つの実施形態においては、アレイドライバ22は、入力された映像ストリームがインターレース化されたフォーマットであり、このため、該映像ストリームをプログレッシブ走査フォーマットに変換せずに、インターレース化されたフォーマットで双安定表示ディスプレイ上において表示すべきであることを示すために、予め定義された値に設定することができるレジスタを内蔵する。このように、双安定表示ディスプレイは、インターレース映像データのインターレース−プログレッシブ走査変換を行う必要がない。
いくつかの実装においては、制御プログラマビリティは、上述したように、電子ディスプレイシステム内の数カ所に配置することができるディスプレイコントローラ内に常駐する。いくつかの事例においては、制御プログラマビリティは、電子ディスプレイシステムと1つの構成要素としてのディスプレイ自体との間のインタフェース部に配置されたアレイドライバ22内に常駐する。当業者は、上述されている最適化はあらゆる数のハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントにおいて及び様々なコンフィギュレーションで実装できることを認識することになる。
1つの実施形態においては、ほとんどのグラフィックコントローラの出力信号の組はアドレス指定されているディスプレイアレイ30の水平能動部について詳細に描写するための信号を含む、という事実を利用するための回路がアレイドライバ22内に埋め込まれている。この水平能動部は、ドライバコントローラ29内におけるレジスタ設定を通じて変更することができる。さらに、これらのレジスタ設定は、プロセッサ21によって変更することができる。この信号は、通常は、ディスプレイイネーブル(display enable−DE)と呼ばれている。ほとんどすべての表示映像インタフェースは、さらに、1つのラインのデータの終わりを示すラインパルス(LP)又は水平同期(HSYNC)信号を利用する。LP数を計数する回路は、現在のローの垂直位置を決定することができる。プロセッサ21からのDE(水平領域に関するシグナリング)に基づいて、及びLPカウンタ回路(垂直領域に関するシグナリング)に基づいてリフレッシュ信号をコンディショニングする場合は、エリア更新関数を実装することができる。
1つの実施形態においては、ドライバコントローラ29は、アレイドライバ22と一体化されている。該実施形態は、携帯電話、腕時計、及びその他の面積が小さいディスプレイ等の高度に一体化されたシステムにおいて共通する実施形態である。このような一体化されたアレイドライバ22内の専用回路は、最初に、どの画素が(そしてこのためどのローが)リフレッシュを必要としているかを決定し、次に、最新の状態に変更されている画素を有するローを選択するだけである。該回路の場合には、特定のローを非逐次的な順序でアドレス指定し、画像内容に依存して変更することができる。この実施形態の場合には、変更された映像データのみをインタフェースを通じて伝送する必要があるため、プロセッサ21とアレイドライバ22との間のデータ速度を低下させることができるという利点を有する。プロセッサ21とアレイドライバ22との間において要求される有効データ速度を引き下げることは、システムに関する電力消費量上、ノイズ耐性上及び電磁干渉上の各課題を改善させることになる。
図4及び5は、図3に示されている3x3アレイ上において表示フレームを製作するために用いることが可能な1つの作動プロトコルを例示した図である。図4Bは、図4Aのヒステリシス曲線を示している画素に関して使用することができる一組のコラム/ロー電圧レベルを示した図である。図4A/4Bの実施形態において、画素を作動させることは、該当するコラムを−Vbiasに設定すること及び該当するローを+ΔVに設定することが関わっており、これらの電圧は、−5V及び+5Vにそれぞれ該当する。画素の解放は、該当するコラムを+Vbiasに設定してさらに該当するローを同じ+ΔVに設定し、該画素においてゼロボルトの電位差を作り出すことによって達成させる。ロー電圧がゼロボルトに保持されているローにおいては、画素は、コラムが+Vbias又は−Vbiasのいずれであるかにかかわらず、最初に置かれていた状態において安定している。同様に、画素を作動させることは、該当するコラムを+Vbiasに設定すること及び該当するローを−ΔVに設定することが関わっており、これらの電圧は、5V及び−5Vにそれぞれ該当する。画素の解放は、該当するコラムを−Vbiasに設定してさらに該当するローを同じ−ΔVに設定し、該画素においてゼロボルトの電位差を作り出すことによって達成させる。ロー電圧がゼロボルトに保持されているローにおいては、画素は、コラムが+Vbias又は−Vbiasのいずれであるかにかかわらず、最初に置かれていた状態において安定している。
図5Bは、図3Aの3x3アレイに加えられた一連のロー信号及びコラム信号を示したタイミング図であり、結果的には、図5Aに例示されている表示配置になる(同図における作動画素は非反射性である)。図5Aに例示されているフレームを書く前においては、画素はあらゆる状態になることが可能であり、本例では、すべてのローが0ボルト、すべてのコラムが+5Vである。これらの電圧を印加した状態では、すべての画素は、印加以前における作動状態又は解放状態で安定している。
図5Aのフレームにおいては、画素(1、1)、(1、2)、(2、2)、(3、2)及び(3、3)を作動させる。該作動させるためには、ロー1に関する「ラインタイム」中に、コラム1及び2を−5Vに設定し、コラム3を+5Vに設定する。この場合、すべての画素が3V乃至7Vの安定ウインドー内にとどまっているためいずれの画素の状態も変化しない。次に、パルスを用いてロー1をストローブし、0から最高5Vまで上昇させて0に戻る。この動作は、画素(1、1)及び(1、2)を作動させ、画素(1、3)を解放する。画素アレイ内のその他の画素は影響を受けない。ロー2を希望どおりに設定するためには、コラム2を−5Vに設定し、コラム1及び3を+5Vに設定する。これで、ロー2に加えられた同じストローブが、画素(2、2)を作動させ、画素(2,1)及び(2、3)を解放する。この場合も、画素アレイ内のその他の画素は影響を受けない。同様に、コラム2及び3を−5Vに設定し、コラム1を+5Vに設定することによってロー3を設定する。ロー3のストローブは、ロー3の画素を図5Aに示したように設定する。表示フレームを書いた後は、ロー電位はゼロであり、コラム電位は、+5V又は−5Vのいずれかにとどまることができ、従って、図5Aに示した配置において表示が安定する。この手順は、何十ものローとコラムのアレイさらには何百ものローとコラムのアレイに関しても採用できるという点が高く評価されることになる。さらに、ロー及びコラムの作動を実施するために用いるタイミング、順序、及び電圧レベルは、上述した一般原理内において大きく変化させることが可能である点、及び、上例は典型的な例であるにすぎず、あらゆる作動電圧方法を用いることができる点も高く評価されることになる。
上記の原理に従って動作するインターフェロメトリックモジュレータの構造の詳細は、大きく変わることができる。例えば、図6A乃至図6Cは、移動可能ミラー構造物の3つの異なった実施形態を例示した図である。図6Aは、図2の実施形態の横断面であり、細長い帯状の反射材料14が直交支持物18上に蒸着されている。図6Bにおいては、反射材料14は、支持物18の角のみに(テザー32上に)取り付けられている。図6Cにおいて、反射材料14は、変形可能層34から吊り下げられている。この実施形態においては、反射材料14に関して用いられる構造設計及び材料を光学的性質に関して最適化することができ、さらに、変形可能層34に関して用いられる構造設計及び材料を希望する機械的性質に関して最適化することができるため、いくつかの便益を有している。様々な出版物(例えば、U.S. Published Application 2004/0051929、等)において様々な型の干渉デバイスの生産に関する説明が行われている。さらに、材料蒸着、パターン形成、及びエッチングの一連の手順が関わる上記の構造物は、非常に様々なよく知られた技術を用いて生産することができる。
プロセスの流れの1つの実施形態が図7において例示されており、同図は、クライアントデバイス7制御プロセスの高位流れ図である。この流れ図は、ネットワーク3を通じてサーバー2から受け取られる映像データを図形表示するために、ネットワーク3に接続されたクライアントデバイス7(例えば、ラップトップパソコン4、PDA5、又は携帯電話6、等)によって用いられるプロセスを描いた図である。図7の状態は、該実施形態に依存して、削除、追加、又は再編することができる。
同じく図7において、状態74から開始し、クライアントデバイス7は、クライアントデバイス7が映像に関して準備完了状態であることを示す信号を、ネットワーク3を通じてサーバー2に送る。1つの実施形態においては、ユーザーは、携帯電話等の電子デバイスのスイッチを入れることによって図7のプロセスを開始させることができる。状態76に進み、クライアントデバイス7は、自己の制御プロセスを開始させる。以下では、図8を参照しつつ制御プロセスを開始させる例についてさらに詳細に説明されている。
プロセスの流れに関する1つの実施形態が図8において例示されており、同図は、制御プロセスを開始及び実行するためのクライアントデバイス7制御プロセスを示した流れ図である。この流れ図は、図7を参照しつつ説明されている状態76をさらに詳細に例示した図である。図8の状態は、該実施形態に依存して、削除、追加、又は再編することができる。
決定状態84からプロセスが開始され、クライアントデバイス7は、クライアントデバイス7における行動がクライアントデバイス7に存在するアプリケーションの開始を要求しているかどうか、又は、サーバー2が、実行することを目的としてアプリケーションをクライアントデバイス7に伝送しているかどうか、若しくは、サーバー2が、クライアントデバイス7に常駐するアプリケーションの実行要求をクライアントデバイス7に伝送しているかどうか、を決定する。アプリケーションを開始させる必要がない場合は、クライアントデバイス7は、決定状態84にとどまる。アプリケーションを開始後は、状態86に進み、クライアントデバイス7は、クライアントデバイス7が映像データを受け取って表示するプロセスを開始させる。該映像データは、サーバー2からストリーミングすること、又は、のちにアクセスするためにクライアントデバイス7のメモリにダウンロードすることができる。該映像データは、映像、静止画像、テキスト情報又は写真情報であることができる。さらに、該映像データは、様々な圧縮符号化を有すること、インターレース化するか又はプログレッシブ走査を行うこと、及び、様々な可変のリフレッシュ速度を有することができる。ディスプレイアレイ30は、任意の形状および大きさを有する領域に区分することができ、各領域専用のリフレッシュ速度又は圧縮符号化等の特性を有する映像データを各領域が受け取るようにすることができる。これらの領域は、映像データの特性、形状および大きさを変えることができる。また、これらの領域は、開閉すること及び再び開くことができる。クライアントデバイス7は、映像データに加えて、制御データを受け取ることもできる。該制御データは、例えば映像データの特性(圧縮符号化、リフレッシュ速度、インターレース化された映像データ、プログレッシブ走査された映像データ、等)に関する、サーバー2からクライアントデバイス7へのコマンド、を具備することができる。該制御データは、ディスプレイアレイ30を区分するための制御命令、及び、ディスプレイアレイ30の各々の異なった領域に関する各々の異なった命令を含むことができる。
1つの典型的実施形態においては、サーバー2は、ディスプレイアレイ30の右上隅の連続的に更新される時計と、ディスプレイアレイ30の左上隅の写真スライドショーと、ディスプレイアレイ30の下側領域に沿った定期的に更新される野球の試合の途中経過と、ディスプレイアレイ30全体を連続的にスクロールする、パンの購入を思い出させるための雲の形をしたバブルリマインダー(bubble reminder)と、を作り出すための制御データ及び映像データを無線ネットワーク3を通じてPDAに送る。写真スライドショーのための映像データは、ダウンロードされてPDAメモリ内に常駐し、インターレース化されたフォーマットになっている。時計及び野球の試合の映像データは、サーバー2からテキストをストリーミングする。バブルリマインダーは、図形を有するテキストであり、プログレッシブ方式で走査されたフォーマットになっている。本出願明細書においては、1つの典型的な実施形態しか提示されていないことが認識されることになる。即ち、その他の実施形態も可能であり、これらのその他の実施形態は、状態86によって包含されており、さらに本説明の適用範囲内である。
決定状態88に進み、クライアントデバイス7は、サーバー2からのコマンド(例えば、ディスプレイアレイ30の領域を再配置するためのコマンド、ディスプレイアレイ30の領域に関するリフレッシュ速度を変更するためのコマンド、又はアプリケーションを終了するためのコマンド、等)を探す。クライアントデバイス7は、サーバー2からコマンドを受け取った時点で決定状態90に進み、決定状態88において受け取られたコマンドが終了コマンドであるかどうかを決定する。決定状態90において、決定状態88で受け取られたコマンドは終了コマンドであると決定された場合は、クライアントデバイス7は、状態98に進み、該アプリケーションの実行を停止してリセットする。さらに、クライアントデバイス7は、ステータス情報又はその他の情報をサーバー2に伝達することもでき、及び/又は、同様の伝達をサーバー2から受け取ることもできる。決定状態90において、決定状態88でサーバー2から受け取られたコマンドは終了コマンドではないと決定された場合は、クライアントデバイス7は、状態86に戻る。決定状態88において、サーバー2からのコマンドが受け取られない場合は、クライアントデバイス7は、決定状態92に進み、決定状態92において、クライアントデバイス7は、ユーザーからのコマンド(例えば、ディスプレイアレイ30の領域の更新を停止するためのコマンド、又は、終了コマンド、等)を探す。決定状態92において、クライアントデバイス7がユーザーからコマンドを受け取らない場合は、クライアントデバイス7は、決定状態88に戻る。決定状態92において、ユーザーからのコマンドが受け取られた場合は、クライアントデバイス7は、決定状態94に進み、決定状態94において、クライアントデバイス7は、決定状態92で受け取られたコマンドは終了コマンドであるかどうかを決定する。決定状態94において、決定状態92でユーザーから受け取られたコマンドが終了コマンドでない場合は、クライアントデバイス7は、決定状態94から決定状態96に進む。決定状態96において、クライアントデバイス7は、決定状態92で受け取られたユーザーコマンド(例えば、ディスプレイアレイ30の領域の更新を停止するためのコマンド、等)をサーバー2に送り、その後に決定状態88に戻る。決定状態94において、決定状態92でユーザーから受け取られたコマンドは終了コマンドであると決定された場合は、クライアントデバイス7は、決定状態98に進み、該アプリケーションの実行を停止させる。さらに、クライアントデバイス7は、ステータス情報又はその他の情報をサーバー2に伝達することもでき、及び/又は、同様の伝達をサーバー2から受け取ることもできる。
図9は、サーバー2が映像データをクライアントデバイス7に伝送する制御プロセスを例示した図である。サーバー2は、表示することを目的として制御情報及び映像データをクライアントデバイス7に伝送する。図9の状態は、実施形態に依存して、削除、追加、又は再編することができる。
状態124から開始し、サーバー2は、実施形態(1)においては、クライアントデバイス7がネットワーク3を通じて行うデータ要求を待ち、代替として、実施形態(2)においては、サーバー2は、クライアントデバイス7からのデータ要求を待たずに映像データを伝送する。これらの2つの実施形態は、サーバー2又はクライアントデバイス7のいずれかがサーバー2からクライアントデバイス7への映像データ伝送要求を開始できるシナリオを含む。
サーバー2は、決定状態128に進み、決定状態128において、クライアントデバイス7が準備完了状態であることを示す応答(準備完了指示信号)がクライアントデバイス7から受信されているかどうかについての決定が行われる。決定状態128において、準備完了指示信号が受信されない場合は、サーバー2は、準備完了指示信号が受信されるまで決定状態128にとどまる。
準備完了指示信号が受信された時点で、サーバー2は、状態126に進み、状態126において、サーバー2は、クライアントデバイス7に制御データを伝送する。該制御データは、サーバー2からストリーミングすることができ、又は、のちにアクセスするためにクライアントデバイス7メモリにダウンロードすることができる。該制御データは、任意の形状および大きさを有する領域にディスプレイアレイ30を区分することができ、さらに、映像データに関する特性(例えば、1つの特定領域又は全領域に関するリフレッシュ速度又はインターレース化フォーマット、等)を定義することができる。さらに、該制御データは、これらの領域が開閉されるようにすること及び再び開けられるようにすることができる。
状態130に進み、サーバー2は、映像データを伝送する。該映像データは、サーバー2からストリーミングすることができ、又は、のちにアクセスするためにクライアントデバイス7メモリにダウンロードすることができる。該映像データは、動画、静止画像、テキスト画像、又は写真画像を含むことができる。さらに、該映像データは、様々な圧縮符号化を有すること、インターレース化するか又はプログレッシブ走査を行うこと、及び、様々な可変のリフレッシュ速度を有することもできる。各領域は、該領域専用のリフレッシュ速度又は圧縮符号化等の特性を有する映像データを受け取るようにすることができる。
サーバー2は、決定状態132に進み、決定状態132において、サーバー2は、ユーザーからのコマンド(例えば、ディスプレイアレイ30の領域の更新を停止するためのコマンド、リフレッシュ速度を上昇させるためのコマンド、終了コマンド、等)を探す。決定状態132において、サーバー2がユーザーからコマンドを受け取った場合は、サーバー2は、状態134に進む。状態134において、サーバー2は、状態132でユーザーから受け取ったコマンドを実行し、次に決定状態138に進む。決定状態132において、サーバー2がユーザーからコマンドを受け取らない場合は、サーバー2は、決定状態138に進む。
状態138において、サーバー2は、クライアントデバイス7による行動(例えば、のちに表示すべき映像データを受け取って保存する、データ転送速度を上昇させる、次の映像データの組がインターレース化フォーマットであると予想する、等)が必要であるかどうかを決定する。決定状態138において、クライアントデバイス7による行動が必要であるとサーバー2が決定した場合は、サーバー2は、状態140進み、状態140において、サーバー2は、該行動を行うためのコマンドをクライアントデバイス7に伝送し、該伝送後は、サーバー2は、状態130に進む。決定状態138において、クライアントデバイス7による行動が必要でないとサーバー2が決定した場合は、サーバー2は、決定状態142進む。
決定状態142に進み、サーバー2は、データ転送を終了させるべきかどうかを決定する。決定状態142において、サーバー2がデータ転送を終了させないことを決定した場合は、サーバー2は、状態130に戻る。決定状態142において、サーバー2がデータ転送を終了させることを決定した場合は、サーバー2は、状態144に進み、状態144において、サーバー2は、データ転送を終了させ、アプリケーション終了メッセージをクライアントデバイス7に伝送する。さらに、サーバー2は、ステータス情報又はその他の情報をクライアントデバイス7に伝達することもでき、及び/又は、同様の伝達をクライアントデバイス7から受け取ることもできる。
図10は、図3Aのプロセッサ21においてデータを受け取って処理する典型的な方法を例示した流れ図である。この流れ図においては、実施形態に依存して、さらなる状態を追加すること、その他の状態を削除すること、又はこれらの状態の順序を変更することができる。
状態220から開始し、ネットワークインタフェース27は、映像データを受け取る。1つの実施形態においては、該映像データは、ネットワーク3を通じてサーバー2から受け取られる。状態222に進み、該映像データは、プロセッサ21に伝送される。次に、決定状態224において、プロセッサ21は、パラレルバス(例えば、データリンク36、等)又はシリアルバス(例えば、データリンク31、等)のいずれを通じて該映像データを伝送するかを決定する。シリアルバスを通じて該映像データを伝送することが決定された場合は、該プロセスは、状態226に進む。しかしながら、パラレルバスを通じて該映像データを伝送することが決定された場合は、該プロセスは、状態228に進む。
1つの実施形態においては、データリンク36又はデータリンク31を通じて伝送されるデータは、表示エリア30の特定領域において表示することが目標とされている。表示エリア30の領域の各々に関する大きさ、所在場所、及びリフレッシュ速度は、プロセッサ21(図3A)、サーバー2(図1)、又は別のデバイス若しくは構成要素によって定義することができる。さらに、ディスプレイアレイ30の領域のうちでデータリンク36及びデータリンク31と関係している領域の各々は、オーバーラップすること又は同一の広がりを有すること(coextensive)ができる。
1つの実施形態においては、データリンク31は、映像データの追加として又は映像データの代わりに制御データをアレイドライバ22に提供するために使用される。該制御データは、表示エリア30の領域を定義する情報、ディスプレイアレイ30の領域のリフレッシュ速度、フレームスキップカウント情報、等を含むことができる。さらに、1つの実施形態においては、データリンク31は、表示エリア30に関する駆動方式を定義する実行可能コードを伝送するために使用される。このことは、有利なことに、上述されている駆動方式及び表示方式を提供するシステムにおいてレガシードライバコントローラを使用することを可能にする。状態226(シリアルバス経路)においては、アレイドライバ22は、シリアルバスによって提供された映像データを、ディスプレイアレイ30の第1の領域に表示する。状態228(パラレルバス経路)においては、アレイドライバ22は、パラレルバス及びドライバコントローラ29を通じて提供された映像データを、ディスプレイアレイ30内の第2の領域に表示する。
図11は、図3Aのネットワークインタフェース27においてデータを受け取って処理する典型的な方法を例示した流れ図である。この典型的実施形態においては、ネットワークインタフェース27によってデータが受け取られ、該データの経路をプロセッサ21又はアレイドライバ22のいずれに指定すべきであるかが決定される。該流れ図においては、実施形態に依存して、さらなる状態を追加すること、その他の状態を削除すること、又はこれらの状態の順序を変更することができる。
状態232から開始し、ネットワークインタフェース27は、ネットワーク3から映像データを受け取る。1つの実施形態においては、該映像データは、ネットワーク3(図1)を通じてサーバー2(図1)から受け取られる。
決定状態234に進み、ネットワークインタフェース27は、データリンク33を通じて直接アレイドライバ22に該映像データを伝送するか又は代替として直接プロセッサ21に該映像データを伝送するかを決定する。1つの実施形態においては、該決定は、受け取られた映像データと関係するか又は受け取られた映像データの一部と関係する制御情報に基づいて行われる。例えば、受け取られた映像内のヘッダは、ディスプレイアレイ上の選択された領域内において表示するために及び選択されたリフレッシュ速度を用いて更新するためにデータリンク33を通じて伝送すべきであることを指示することができる。
該映像データをプロセッサ21に伝送する決定が行われた場合は、該方法は状態236に進む。しかしながら、該映像データをアレイドライバ30に伝送する決定が行われた場合は、プロセスは、状態238に進む。
1つの実施形態においては、データリンク33を通じて直接ディスプレイアレイに伝送されるデータは、表示エリア30の特定領域において表示することが目標とされている。表示エリア30の領域の各々に関する大きさ、所在場所、及びリフレッシュ速度は、プロセッサ21(図3A)、サーバー2(図2)、又は別のデバイス若しくは構成要素によって定義することができる。さらに、ディスプレイアレイ30の領域のうちでデータリンク33を通じてプロセッサ21から受け取られたデータと関係している特定領域の各々は、オーバーラップすること又は同一の広がりを有することができる。
1つの実施形態においては、データリンク33は、映像データの追加として又は映像データの代わりに制御データをアレイドライバ22に提供するために使用される。該制御データは、表示エリア30の領域を定義する情報、表示エリア30の領域のリフレッシュ速度、フレームスキップカウント情報、等を含むことができる。さらに、1つの実施形態においては、データリンク33は、表示エリア30に関する駆動方式を定義する実行可能コードを伝送するために使用される。このことは、有利なことに、上述されている駆動方式及び表示方式を提供するシステムにおいてレガシープロセッサ、ソフトウェア、及びドライバコントローラを使用することを可能にする。(状態234又は状態236のいずれかの状態から進んだ)状態238において、アレイドライバ22は、提供された映像データを表示する。
上記の詳細な説明は、様々な実施形態に当てはめた場合における斬新な特長を例示、説明、及び指摘したものである一方で、当業者は、本発明の精神から逸脱せずに、様々な省略、差し替え、及び、例示されているデバイス又はプロセスの形態及び詳細の変更を行うことができることが理解されることになる。さらに、認識されることになるが、本発明のいくつかの特長は、その他の特長と別個に使用すること又は別個に実践することができるため、本発明は、これらのすべての特長及び便益を提供することにならない形態で具体化させることができる。