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JP2006112360A - ピストン装置 - Google Patents

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JP2006112360A
JP2006112360A JP2004302002A JP2004302002A JP2006112360A JP 2006112360 A JP2006112360 A JP 2006112360A JP 2004302002 A JP2004302002 A JP 2004302002A JP 2004302002 A JP2004302002 A JP 2004302002A JP 2006112360 A JP2006112360 A JP 2006112360A
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piston
ring
land portion
ring groove
mountain
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JP2004302002A
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Tomoaki Abe
友昭 阿部
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】 カーボンまたはデポジットの堆積を抑制することが可能なピストン装置を提供する。
【解決手段】 ピストン10はトップランド部151、セカンドランド部152およびサードランド部153のいずれかに、張力を有する断面が略くの字状の山型リング121,122,123が装着されている。ピストン10とボア壁21との間の隙間が変化することによって、山型リング121,122,123のすそ野部の幅が変化する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ピストン装置に関し、特に内燃機関のピストン装置に関するものである。
従来、ピストンは、たとえば特開2000−88104号公報(特許文献1)または実開平6−18643号公報(特許文献2)に開示されている。
特開2000−88104号公報 実開平6−18643号公報
特許文献1では、内燃機関のピストンのトップランド上部に補助ピストンリングを設けることによってクエンチゾーンを低減し、未燃ガス(HC)の排出を低減する技術が開示されている。
特許文献2では、クエンチゾーンを低減する技術が開示されている。しかしながら、従来の技術では、各ランド部に付着するカーボンやデポジットの堆積防止技術はなく、その開示は存在しない。
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、ランド部に付着するカーボンやデポジットの堆積を防止することが可能なピストン装置を提供することを目的とする。
この発明に従ったピストン装置は、表面にリング溝が形成され、その上部に各リング溝に対応した各ランド部が設けられ、各リング溝にピストンリングが嵌装されたピストン装置であって、各ランド部のいずれかに張力を有する断面が略くの字の山型リングが装着されている。
このように構成されるピストン装置では、ランド部のいずれかに張力を有する断面が略くの字の山型リングが装着されているため、この山型リングより下側へのカーボンやデポジットの堆積を防止することができる。
好ましくは、ランド部側に山型リングのすそ野部が位置し、シリンダ内面側に山型リングの頂部が位置する。
より好ましくは、ピストン装置とシリンダの隙間の変化によって山型リングのすそ野部の幅が変化する。
このように構成されたピストン装置では、ピストンの姿勢の変化によってピストンとシリンダの隙間が変化し、これによりランド部に付着し始めるカーボンの堆積を除去できる。その結果、硬質カーボンにより生じるシリンダ摺動面への傷を抑制できる。さらに、シリンダの傷から剥離カーボンを噛み込むことにより生じるピストンリング摺動面への傷付けを抑制できる。また、ピストンリング溝へのカーボンの侵入をも抑制できる。その結果、オイルの掻き上げを抑制できる。好ましくは、山型リングを装着したランド部は、山型リングのすそ野の広がりを規制する凹形状を有する。好ましくは、山型リングの張力はピストンリングの張力よりも低い。
この発明に従えば、ランド部に付着するカーボンやデポジットの堆積を防止することができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では同一または相当する部分については同一の参照番号を付し、その説明については繰返さない。
図1は、この発明に従ったピストンを有するエンジンの断面図である。図1を参照して、ピストン10はシリンダブロック20内に収納される。ピストン10は略円筒形状であり、シリンダブロック20の内部空間であるボア領域に収納されてボア領域を往復運動する。
ピストン10はピストン本体16およびピストン本体16に連なるスカート部13を有する。ピストン本体16およびスカート部13は、たとえばアルミニウム合金により構成される。スカート部13の外周部には、摩擦を低下させるための樹脂コートが施されてもよい。
ピストン本体16の頂面17には、凹部である燃焼室11が設けられる。燃焼室11はピストン本体16を抉り取った形となり、略左右対称形状とされる。燃焼室11の上部がリップ部14であり、リップ部14はピストン本体16の頂面17と燃焼室11との境界面となる。ピストン本体16にはクーリングチャンネル12が設けられている。ピストン本体16の熱を奪うための流体がクーリングチャンネル12に流される。
ピストン10はコネクティングロッド60によりクランクシャフト(図示せず)に取付けられる。ピストン10の往復運動をコネクティングロッド60が回転運動に変換する。
ピストン10上にはインジェクタ40が配置される。インジェクタ40は燃料である軽油を燃焼室11に向かって吹き付ける。インジェクタ40としては、電磁式インジェクタ、ピエゾインジェクタなどさまざまなものを採用することができる。また、燃料噴射圧力は特に限定されず、高圧で燃料を噴射するコモンレールシステムを採用してもよい。
この実施の形態に従ったエンジンは、軽油を燃料とする、いわゆるディーゼルエンジンである。なお、燃料は軽油に限られず、灯油、重油などを採用することが可能である。インジェクタ40の横には、エンジン始動時の燃焼室11を急激に加熱するためのグロープラグ30が配置される。グロープラグ30と反対側には、バルブ50が配置される。
この発明に従ったピストン10は直列型、V型、またはW型などのさまざまなエンジンに適用することが可能である。また、ピストン10の材質も、アルミニウムだけでなく、鉄、マグネシウムなど、さまざまな金属を採用することができる。また、エンジンの形状としては、単気筒エンジンだけでなく、複数のピストンを有する多気筒エンジンに本発明を適用することが可能である。
ピストン本体16の外周には、トップリング溝111、セカンドリング溝112およびオイルリング溝113が設けられる。トップリング溝111、セカンドリング溝112およびオイルリング溝113はピストン本体16を取囲むように配置される。トップリング溝111、セカンドリング溝112およびオイルリング溝113には、トップリング131、セカンドリング132およびオイルリング133が配置される。トップリング131およびセカンドリング132は、シリンダボア内壁21と接触して、圧縮漏れを防ぐ働きをする。これに対し、オイルリング133は、ピストン下部からのオイル上がりを防止する働きを有する。
トップリング溝111、セカンドリング溝112およびオイルリング溝113上にはトップランド部151、セカンドランド部152、サードランド部153が設けられる。トップランド部151、セカンドランド部152、サードランド部153では凹形状141,142,143が設けられ、それぞれの凹形状141,142,143には、山型リング121,122,123が配置される。山型リング121,122,123は「くの字」であり、ばね材を折り曲げることで構成される。山型リング121,122,123の頂部はシリンダボア内壁21側に位置し、すそ野部はトップランド部151、セカンドランド部152、サードランド部153側に位置する。
トップランド部151、セカンドランド部152、サードランド部153に幅広の浅溝としての凹形状141,142,143を掘り、そこにくの字型の山型リング121,122,123を挿入する。これにより、トップランド部151、セカンドランド部152、サードランド部153に付着するカーボンおよびデポジットを抑制する。
ピストン10のスラップによりピストン10の位置が変わることで、くの字型の山型リング121,122,123の位置が変わり、自動的に掃除をする。
燃焼室11はピストン本体16の中央部に設けられて、燃焼室11の中央部がさらに高くなった形状とされる。ピストン10の頂面17の一部分が陥没して燃焼室11が構成されている。ピストン10の製造方法としては、鋳造、鍛造などさまざまな方法を採用することができる。鋳造を用いれば量産化に適している。リップ部14は円形状であり、燃焼室11を取囲むように位置する。
図2は、図1で示すピストンの斜視図である。図2を参照して、ピストン10では、スカート部13から近い側(下側)から順にオイルリング溝113、セカンドリング溝112およびトップリング溝111が配置される。それぞれのオイルリング溝113,セカンドリング溝112およびトップリング溝111は、ピストン本体16の外表面を取囲むように、略平行に配置される。オイルリング溝113とセカンドリング溝112との間にはサードランド部153が配置される。サードランド部153には凹形状143が設けられる。
セカンドリング溝112とトップリング溝111との間にはセカンドランド部152が配置される。セカンドランド部152には凹形状142が配置される。トップリング溝111と頂面17との間にはトップランド部151が設けられ、トップランド部151には凹形状141が配置される。図2では、トップリング溝111、セカンドリング溝112、オイルリング溝113などの構成要素が強調して記載されており、ピストン本体16に対してこれらは大きく記載されている。
図3は、山型リングを詳細に示す断面図である。図3を参照して、山型リング121,122,123は図3の実線で示す位置から点線で示す位置まで移動可能である。すなわち、シリンダボア内壁21とピストン本体16との間の距離に応じて山型リング121,122,123の広がり具合が変化する。
なお、この実施の形態では、3つの山型リング121,122,123を設けているが、必ずしも3つの山型リングを設ける必要はなく、1つ以上の山型リングが存在していてもよい。またその山型リングも、トップランド部151、セカンドランド部152およびサードランド部153のいずれに設けてもよい。また、リング溝が3つ存在するピストンを示しているが、これに限定されるものではなく、より多くまたはより少ないリング溝を有するピストンに本発明を適用することが可能である。
図4は、山型リングの斜視図である。図4を参照して、山型リング121は、板ばねまたは耐熱性樹脂などの弾性力を有する材質により構成される。山型リング121は外側へ広がるような張力を有し、この張力によりシリンダボア内壁21と接触する。他の山型リング122,123も同様に構成され、そのラジアル方向およびスラスト方向の幅が変化できるような構成とされる。
図5および図6は、山型リングの動作を説明するための図である。図5を参照して、トップランド部151とシリンダボア内壁21との距離が小さい場合、山型リング121は自らの弾性力により、その厚みが小さくなる。これにより、山型リング121の先端部がシリンダボア内壁21に接触する。ディーゼルエンジンの場合には、燃焼中の不完全燃焼で生じたカーボン201が凹形状141に付着する。シリンダボア内壁21とトップランド部151との距離はLである。
図6を参照して、距離Lが小さくなると、これに伴い山型リング121が変形する。具体的には、山型リング121のすそ野部が外側へ広がる。これにより、凹形状141内に堆積したカーボン201が山型リング121により掻き上げられて外部へ放出される。トップランド部151とシリンダボア内壁21との距離はピストンの運転中絶えず変化する。具体的には、ピストン10には、爆発によるスラスト力が加わり、シリンダボア内壁21との距離は一定ではない。このようなピストンのスラップ、およびピストン10の上下動を利用して、山型リング121,122,123を構成するばねによりデポジット(カーボンなど)を掻き落とす。ディーゼルエンジンの場合には、カーボンを掻き落とすことができ、これによりオイルの掻き上げを防止できる。ガソリンエンジンの場合には、デポジットの付着を防止でき、これによりオイルの掻き上げを防止することができる。
本発明に従ったピストン10(ピストン装置)の表面には、トップリング溝111、セカンドリング溝112およびオイルリング溝113が形成される。それぞれの溝の上部には、各リング溝に対応したトップランド部151,セカンドランド部152およびサードランド部153が設けられる。トップリング溝111、セカンドリング溝112およびオイルリング溝113にはトップリング131、セカンドリング132およびオイルリング133が嵌め合わせられる。トップランド部151,セカンドランド部152およびサードランド部153のいずれかに、張力を有する断面が略くの字の山型リング121,122,123が配置される。山型リング121,122,123は、ピストン10のランド部側に山型リング121,122,123のすそ野部が配置され、シリンダ内側(シリンダボア内壁21)側に頂部が配置される。
ピストン10とシリンダボア内壁21との隙間の変化によって、山型リング121,122,123のすそ野部の幅が変化する。トップランド部151,セカンドランド部152およびサードランド部153は、山型リング121,122,123のすそ野部の広がりを規制する凹形状141,142,143を有する。山型リング121,122,123の張力はピストンリングとしてのトップリング131,およびセカンドリング132の張力よりも低い。
このように構成されたピストン10では、ピストンリングとしてのトップリング131、セカンドリング132およびオイルリング133の機能を阻害することなく、ピストン10の姿勢の変化によって図5および図6で示すようにカーボン201またはデポジットの堆積を除去することができる。これにより、硬質カーボンがシリンダボア内壁21を傷付けることを抑制できる。
また、シリンダ壁から剥離カーボンを噛み込むことにより生じる、ピストンリングの摺動面への傷付きを防止できる。さらに、ピストンリング溝としてのトップリング溝111、セカンドリング溝112およびオイルリング溝113へのカーボンの侵入をも抑制できる。その結果、オイルの掻き上げを防止することができる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、ここで示した実施の形態はさまざまに変形することが可能である。まず、ピストンを構成する材質としては、上記した金属だけでなく、さらに別の材料を採用することも可能である。
また、ピストン10の用途としては、内燃機関用のピストンであればよく、自動二輪車用、四輪者用に限られず、発電機などのエンジンに本発明を採用してもよい。
さらに、ピストン10としては、直接噴射式のエンジンで用いられるピストンだけでなく、いわゆる副室型のエンジンに本発明を適用することも可能である。
また、燃焼室11の形状としては、球形状(M型燃焼方式)、トロイダル型の燃焼室、皿型の燃焼室、リエントラント型の燃焼室などに本発明を採用してもよい。
また、リップ部14は上記実施の形態では円形状であるものを示したが、四角形状、六角形状、五角形状などの多角形状のリップ部14を採用してもよい。また、矩形でなく、楕円形状のリップ部14を採用してもよい。
さらに、ガソリンエンジン用のピストン10に本発明を適用することが可能である。この場合、ガソリンを燃焼室に直接噴射する、いわゆる筒内直接噴射型のエンジンに本発明を適用してもよい。さらに、直接噴射の場合であっても、点火プラグの近傍のみで混合気が濃くなる、いわゆる成層燃焼だけでなく、全体で均一な混合気が実現される、いわゆる均質燃焼(ストイキ燃焼)であってもよい。この場合、燃料はポート(インテークポート)で噴射されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、たとえば内燃機関の分野で用いることができる。
この発明に従ったピストンを有するエンジンの断面図である。 図1で示すピストンの斜視図である。 山型リングを詳細に示す断面図である。 山型リングの斜視図である。 山型リングの動作を説明するための図である。 山型リングの動作を説明するための図である。
符号の説明
10 ピストン、11 燃焼室、13 スカート部、14 リップ部、16 ピストン本体、17 頂面、111 トップリング溝、112 セカンドリング溝、113 オイルリング溝、121,122,123 山型リング、131 トップリング、132 セカンドリング、133 オイルリング、141,142,143 凹形状、151 トップランド部、152 セカンドランド部、153 サードランド部。

Claims (5)

  1. 表面にリング溝が形成され、その上部に各リング溝に対応した各ランド部が設けられ、各リング溝にピストンリングが嵌装されたピストン装置であって、
    前記各ランド部のいずれかに張力を有する断面が略くの字の山型リングが装着されている、ピストン装置。
  2. 前記ピストンのランド部側に前記山型リングのすそ野部が位置し、シリンダ内面側に前記山型リングの頂部が位置する、請求項1に記載のピストン装置。
  3. 前記ピストン装置とシリンダの隙間の変化によって前記山型リングのすそ野部の幅が変化する、請求項1または2に記載のピストン装置。
  4. 前記ランド部は、前記山型リングのすそ野部の広がりを規制する凹形状を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載のピストン装置。
  5. 前記山型リングの張力はピストンリングの張力より小さい、請求項1から4のいずれか1項に記載のピストン装置。
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