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JP2006112264A - 遠心ファンの製造方法および遠心ファン - Google Patents

遠心ファンの製造方法および遠心ファン Download PDF

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JP2006112264A JP2004298676A JP2004298676A JP2006112264A JP 2006112264 A JP2006112264 A JP 2006112264A JP 2004298676 A JP2004298676 A JP 2004298676A JP 2004298676 A JP2004298676 A JP 2004298676A JP 2006112264 A JP2006112264 A JP 2006112264A
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JP2004298676A
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Takafumi Saeki
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Calsonic Kansei Corp
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Abstract

【課題】 組み立て作業性に優れるとともに、騒音抑制効果を発揮する突部などを翼面に形成した構造のものでも簡単に製造することができる遠心ファンの製造方法を提供する。
【解決手段】 各翼片4aの各上端部同士および各下端部同士をそれぞれ連結させ、各上端部間距離および各下端部間距離を可変自在とする連続形成された一対の翼片間連結部16a、16bと、これら翼片間連結部16a、16b間を一体的に連結する固定部17とを有する翼片連結手段を設け、この翼片連結手段における固定部17の上端部および下端部に突設されたガイドピン18を、円形状をなすガイド溝22に沿って摺動させることにより、複数の翼片4a同士の間隔を徐々に縮めて円筒体を形成した後、翼連結プレート片部5a側および回転基板片部3a側の少なくとも一方を、締結手段によって締結する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、遠心ファンの製造方法および遠心ファンに関し、さらに詳しくは、複数枚の翼を円環状に配列させた円筒形をなす遠心多翼ファンとその製造技術に関する。
一般に、自動車用空調装置は、ダクトの上流端に、電動モータにより回転駆動される遠心ファンを備えている。この自動車用空調装置の運転時には、遠心ファンを回転させて、車室内または車室外から空気を吸入し、その空気を前記ダクト内に送り込んでいる。このようにしてダクト内に送り込まれた空気は、ダクト内に配設されたエバポレータやヒータコアなどを通過することにより所望の温度に調整されてから、ダクトの下流端に設けた吹き出し口より、車室内に吹き出すようになされている。
このような遠心ファンには、複数枚の翼をディスク部に円環状に配列させた、円筒形をなす遠心多翼ファンが使用される。かかる遠心多翼ファンにおいては、騒音の発生を可能な限り抑制するための工夫が各種なされている。例えば、図14に示すように、重力方向における上下位置に配置されたディスク部101、102に等間隔で取り付けた翼103の翼幅方向(縦方向)にスリット104A、104Bを形成し、騒音の低減を図ったものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなスリット104A、104Bが形成された翼103を備えた遠心多翼ファン105では、大きな送風量を確保することができるとともに、稼働時に発生する気流騒音を低減できることが知られている。スリット104A、104Bなどの無い通常の翼を有した遠心多翼ファンは、上金型と下金型とで形成したキャビティー内に合成樹脂等の材料を注入して射出成形した後、これら上金型と下金型を上下方向に分割させて上下抜きすることで成形される。
一方、騒音低減効果を発揮させるためにスリット104A、104Bを翼103に形成した場合は、上金型にスリット104Aを形成するための刃物状板部106を複数設け、下金型にも同様にスリット104Bを形成するための刃物状板部107を複数設ける必要がある。この場合は、上下方向に成形品を抜くことができるため、金型の構成部品が増えるだけで成形は比較的容易に行える。
しかしながら、金型の抜き方向である上下方向に対して交差する方向に凸部を有する形状(上下から見て陰になる形状)は、上下方向に抜く金型構造ではファンを成形することができない。
そこでさらに、従来においては、翼とディスク部とを別体とし、各翼をディスク部の切欠部に差し込むことにより遠心多翼ファンを形成する方法が提案されている(例えば、特許文献2または特許文献3など参照)。しかし、かかる方法では、各翼を揃えて切欠部に差し込む工程が複雑化するとともに、不安定化して量産性が悪い。
また、前記したように、翼とディスク部とをばらしてしまうと揃えるのに手間が掛かるため、これら翼を配列してばらけないようにした翼列マガジンとする方法も提案されている(例えば、特許文献4参照)。しかし、この方法では、翼間が狭く、翼弦長が長く陰ができる翼の場合は、翼列マガジンとすることはできない。
また、組み付け作業を少しでも楽にするために、部品点数の削減と組み付け工程の安定化、簡略化を狙って翼列をある枚数毎に一体成形し、これを組み立てる方法が提案されている(例えば、特許文献5参照)。しかながら、かかる方法は、中途半端でやはりより多翼化、長弦長化などの要求に対しては加工限界にある。
特開平10−306796号公報(第9頁、第16図) 特開平6−241196号公報(第2頁、第1図) 特開平6−58290号公報(第3頁および第4頁、第1図および第2図) 特開平9−49499号公報(第2頁、第5図) 特公平5−88400号公報(第2頁および第3頁、第3図および第4図)
このように、上述した方法は、いずれもその加工および組み付けが面倒であり、組み立て作業性に未だ不十分な問題を残している。また、前記したいずれの方法も多翼長弦遠心ファンには、充分に対応することが困難であるのが現状である。
そこで、本発明は、上述した課題に鑑みてなされたもので、組み立て作業性に優れるとともに、騒音抑制効果を発揮する凸部などを翼面に形成した構造のものでも簡単に製造することができる遠心ファンの製造方法および遠心ファンを提供するものである。
請求項1に記載の発明は、円形状の回転基板と、この回転基板の周縁部に略等間隔に立設された多数枚の翼と、これら多数枚の翼の上端部に一体に形成された環状の翼連結プレートとを、少なくとも備え、上記翼連結プレートの一部を構成する翼連結プレート片部を上端部に有するとともに、上記回転基板の一部を構成する回転基板片部を下端部に有した翼片の複数個を、それぞれの翼連結プレート片部同士および回転基板片部同士を突き合わせて円筒体に組み立てた後、これら複数個の翼片を一体的に固定する遠心ファンの製造方法であって、各上記翼片の各上端部同士および各下端部同士をそれぞれ連結させ、各上端部間距離および各下端部間距離を可変自在とする連続形成された一対の翼片間連結部と、これら翼片間連結部間を一体的に連結する固定部とを有する翼片連結手段を設け、この翼片連結手段における上記固定部の上端部および下端部に突設させたガイドピンを、円形状をなすガイド溝に沿って摺動させ、複数の上記翼片同士の間隔を徐々に縮めて円筒体を形成させた後、上記翼連結プレート片部側および回転基板片部側の少なくとも一方を、締結手段によって締結することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遠心ファンの製造方法であって、各上記翼片を円筒体に組み立てるに際し、少なくとも上記翼連結プレート片部および上記回転基板片部のいずれかに形成した凸部と凹部とを係合させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遠心ファンの製造方法であって、上記凸部は、遠心ファンのファン回転方向に対して10〔°〕〜80〔°〕の傾斜と、0.5〔mm〕〜5〔mm〕の厚みを有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、少なくとも請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の遠心ファンの製造方法であって、各上記翼片は、上記翼連結プレート片部を上記ファン回転方向における圧力面側に設けるとともに、上記回転基板片部を負圧面側に設けることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、少なくとも請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の遠心ファンの製造方法であって、上記締結手段は、上記翼連結プレート片部側および回転基板片部側の両側に設けられることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1または請求項5に記載の遠心ファンの製造方法であって、上記翼連結プレート片部には、上記締結手段の外れ防止用リブが設けられることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1または請求項5に記載の遠心ファンの製造方法であって、上記回転基板片部には、上記回転基板を回動させるロータに直接または上記締結手段を介して間接的に係合するための係合用突部が設けられることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、少なくとも請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の遠心ファンの製造方法であって、各上記翼片には、隣接する各翼間における遠心ファンのファン回転方向に向けて延設された整流片が、該翼片の上端部と下端部との間に形成されており、それぞれの整流片と翼片とを突き合わせて円筒体に組み立てることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、少なくとも請求項1から請求項8のいずれか一つに記載の遠心ファンの製造方法であって、上記翼片と上記翼片連結手段とを、一体に射出成形して形成することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、円形状の回転基板と、この回転基板の周縁部に略等間隔に立設された多数枚の翼と、これら多数枚の翼の上端部に一体に形成された環状の翼連結プレートとを、少なくとも備えた遠心ファンであって、上記翼連結プレートの一部を構成する翼連結プレート片部を上端部に有するとともに、上記回転基板の一部を構成する回転基板片部を下端部に有した翼片の複数個を、それぞれの翼連結プレート片部同士および回転基板片部同士を突き合わせて円筒体に組み立てた後、これら複数個の翼片を一体的に固定してなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、上端部に翼連結プレートの一部を構成する翼連結プレート片部を、下端部に回転基板の一部を構成する回転基板片部を一体形成した翼片の複数個が、翼片連結手段に突設させたガイドピンを、円形状をなすガイド溝に沿って摺動させることによって、複数の翼片同士の間隔を徐々に縮めて円筒体を形成させることができ、この後、翼連結プレート片部側および回転基板片部側の少なくとも一方を、締結手段によって一体的に締結(固定)するようにしているので、ガイドピンが加工位置決めを行って各翼片の間隔および方向を正確にコントロールすることができ、組み上げ精度が高く、且つアッシーバランスが最小限で済み、遠心方向の組み上げ強度も向上させることができる。
その上、搬送はガイドピンを手動もしくは他の手段を用いた自動で引っ張ればよいので、搬送の簡略化も図ることができる。ガイド溝が円筒路のタイプでは、放射状のロッドないし溝を有する円板などで簡単に駆動することができる。
従って、各翼片をガイドピンをガイド溝に摺動させる単純な組み付けだけで簡単に遠心ファンを製造することができ、組み立て作業性を大幅に向上させることができる。
しかも、翼片連結手段の固定部によって、並列する各翼片が捩れるのを防止することができるため、組み立て作業時のハンドリングを正確に早くすることができ、煩雑化を未然に防止することができる。
かくして、この発明では、組み立て作業性に優れるとともに、騒音抑制効果を発揮する凸部などを翼面に形成した構造のものでも簡単に製造することができる遠心ファンの製造方法を実現することができる。
請求項2に記載の発明によれば、翼連結プレート片部および回転基板片部のいずれかに形成した凸部と凹部とを係合させれば、各翼片を仮保持しなくとも円筒形の完成状態を保持することができるとともに、各翼片の位置合わせを容易にすることができ、より組み立て作業効率を向上させることができる。また、これら凹凸部分が噛み合うことで、遠心ファンの回転時、その遠心力によって各翼片がずれたり、バラバラになったりするのを確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、翼連結プレート片部および回転基板片部のいずれかに形成した凸部に、遠心ファンのファン回転方向に対して10〔°〕〜80〔°〕の傾斜を有するようにしたことにより、各翼片を縮径して組み付ける際に、隣接する翼片の凹部と凸部とが滑り込むように滑らかに嵌合し、且つこの嵌合後は遠心方向(つまり、ファン回転方向)に対して外れ難くすることができる。また、この凸部の先端に0.5〔mm〕〜5〔mm〕の厚みを有するようにしたことにより、縮径して組み付ける際にはロックせず、滑らかに嵌合し、固定位置になった最終嵌合位置では、遠心方向に対する抗力を発揮させることができる。
請求項4記載の発明によれば、各翼片は翼連結プレート片部をファン回転方向における圧力面側に設けるようにしたことにより、翼片を成形する場合、翼連結プレート片部が圧力面側にあり、整流片6及び回転基板片部3aが負圧側にあるので、金型の前後抜きで翼片成形を簡単にすることができ、目的性能を低下させることも防止できる。また、回転基板片部を負圧面側に設けるようにしたことにより、前向きファンでは、周形状や入口側の反り形状を容易に形成することができるので、性能の低下を抑えて流体的な形状、すなわち騒音低下の効果を図れる形状に仕上げることができる。さらにこれらに加えて、翼片が翼連結プレート片部をファン回転方向における圧力面側に、回転基板片部を負圧面側に有することから、翼片がクランク形状となるため、隣接する翼片同士の接合性を翼幅方向に対して分散強固にすることができる利点を得ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、締結手段は翼連結プレート片部側および回転基板片部側の両側に設けたので、各翼片を円筒体に組み立てた後、この円筒体形状を確実に保持させることができる。また、締結力が強固になり、形状も安定させることができるため、遠心力に対する飛散防止効果をより一層向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、翼連結プレート片部には、締結手段の外れ防止用リブを設けたので、締結手段が遠心力によってずれたり、外れたりするのを未然に防止することができる。
請求項7に記載の発明によれば、回転基板片部には、回転基板を回動させるロータに直接または締結手段を介して間接的に係合するための係合用突部が設けられることにより、遠心ファン回動時の軸ぶれを最小限に抑えることができる。
請求項8に記載の発明によれば、翼片の上端部と下端部との間に整流片を一体形成しているので、各翼片を円筒体に組み立てれば、翼間の流路を翼幅方向(翼の長手方向)に区画して空気の流入時に回転基板側に発生する揺動の増幅を抑え、且つこれに連動増幅していた翼間の流路に生じる剥離渦の翼幅方向における乱れをセグメンテーション(分裂)化する整流片が得られる。
請求項9に記載の発明によれば、翼連結プレート片部および回転基板片部を有した複数の翼片と、これら翼片を連結する翼片連結手段とを、一体的に射出成形して形成することができるため、翼片成形から連続して組み立て工程に移れるので、翼片を集めて所定の位置に嵌め合わせていく手間を省くことができ、製造工程を格段と簡略化することができるとともに、これら翼片と翼片連結手段とが一体成形される分、部品点数を削減することができる。また、二次元的に見て陰の無い形状であれば、どんな複雑な翼形状でも成形することができる。
請求項10に記載の発明によれば、組み立て作業性に優れるとともに、騒音抑制効果を発揮する突部(すなわち、整流片)などを翼面に形成した構造のものでも簡単に製造することができる遠心ファンを提供することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施の形態は、本発明に係る遠心ファンを車両用空調装置の送風機に適用した例である。
「遠心ファンの構成」
まず、本発明方法により製造する遠心ファンの構成について概略的に説明する。図1は本発明による遠心ファンの斜視図、図2は図1における遠心ファンの要部を破断して示す断面図、図3および図4は図1の遠心ファンの一部(翼片)を拡大して示す斜視図、図5は図1の遠心ファンの要部を破断して示す斜視図である。
本実施の形態の遠心ファン1は、図1および図2に示すように、円筒形状からなり、ほぼ中央に略円錐状に盛り上がった凸形状のロータ2と、このロータ2の下端周縁部に固定される平面円形状の回転基板3と、この回転基板3の周縁部に略等間隔に立設された多数枚の翼4と、これら多数枚の翼4の上端部に一体に形成された環状の翼連結プレート5とからなる遠心式の多翼ファン(いわゆる遠心多翼ファン)である。
なお、ロータ2のほぼ中心部には、遠心ファン1を収納する送風機のケース(図示省略する)側に固定されたモータの駆動シャフト(図示省略する)が挿入固定されるシャフト挿入口50が突設されている。
因みに、このケースには、遠心ファン1が収納され、該遠心ファン1の上面に円形の吸入口が形成されている。また、ケースには、収納された遠心ファン1を取り囲むように狭い流路から漸次広い流路となる渦巻き状に1周回し、遠心ファン1の接線方向へ突出する空気流路が形成されている。そして、このケースは、前記空気流路の端部から空気を吐出するための筒状の吐出口が形成されており、空気流路が吐出口に向けて略渦巻き状となっている。
かかる構成に加えて、前記遠心ファン1には、騒音の低減をより一層向上させるための様々な工夫が翼4になされている。すなわち、この遠心ファン1には、図2〜図4に示すように、遠心ファン1のファン回転方向X(図1参照)に向けて延設され、且つ隣接するもの同士がそれぞれ略平行(同一線上)となるように、複数の整流片6が設けられている。また、各翼4、4間で翼幅方向Yに隣接する整流片6、6同士は、それぞれファン回転方向Xに対して直交する翼幅方向Yに略均一の間隔で略水平に設けられている。
これを別の見方をすると、翼4の翼長とほぼ同一或いは短い幅とされた円環状(リング状)のディスク板を整流片6とし、この整流片6の複数枚を、前記円環状に略等間隔で配列させた各翼4に対して翼幅方向Yにおいて所望の間隔を置いて一体化させた構造となっている。さらに、これを換言すれば、円環状のディスク板である整流片6を、複数枚の翼4を略等間隔に配列して形成した円筒体に対して翼幅方向Yでこの円筒体を複数個に分割するように所望の間隔を置いて各翼4に一体化させた構造である。
この整流片6は、図1および図2に示すように、各翼4、4間の流路を前記翼幅方向Yに区画(分割)し、前記吸入口となる紙面上の遠心ファン上方から回転軸方向に向けて吸い込まれる空気によって、各翼4、4間、翼間流入部Raおよび翼間流出部Rbにおいて発生する剥離渦などが、前記翼幅方向Yに乱れるのを阻止する。また、整流片6は、空気の流入時に回転基板3側に発生する揺動の増幅を抑える働きもする。
因みに、ここで言う翼間流入部Raおよび翼間流出部Rbとは、ファン回転方向に隣接する翼4、4と、翼幅方向に隣接する整流片6、6とによって区画された流路における空気の流入側、つまり翼間流入部Raと、空気の流出側、つまり翼間流出部Rbとを意味している。
従って、整流片6は、この揺動の増幅に連動して増幅していた各翼4、4間の流路に生じる剥離渦の翼幅方向Yにおける乱れをセグメンテーション(分裂)化して阻止することにより、この翼4、4間の乱れを適宜制御することができ、この乱れの絶対値を下げることを可能とするのである。これにより、送風機の騒音を全体として低減させることが可能となる。
また、各翼4、4間に整流片6を設けていることから、この整流片6が翼4の補強板としても作用するため、遠心ファン1としての剛性を確保し、構造体としての変形強度、振動強度を向上させつつ、各翼4の厚みを限界まで薄くすることができる。従って、各翼4、4間の流路を広げることができるとともに、多翼化にも対応することができるため、風量性能を格段と向上させることができる。
また、整流片6を設けた際に、その板厚によって翼4、4間の流路が狭められ、風量が低下するような場合においても、整流片6の板厚の合計より僅かに長く翼幅を設定することにより、その風量の低下をカバーすることができる。しかるに、この性質を利用して翼幅を限界まで伸長すれば、従来と同じ投影面積で従来以上の風量と大幅な騒音低減を図ることが可能となる。
これは、単に遠心ファン1の径を増やし、回転数を落として低騒音化したり、流路の抵抗を減らしファンの負荷を減らして低騒音化する従来の大型化による対処法とは異なり、同じ大きさのファンのまま本質的に騒音を抑制することができるため、従来品との入れ替えが可能(すなわち、大きな設備投資が不要)であり、望ましい風量を持ちながら騒音問題が影響してこれまで使用してこれなかった電子製品などへも採用することができ、送風機の用途範囲の拡大にも寄与することができる。
さらに、この遠心ファン1の場合、各翼4、4における翼間流出部Rb側端部に、ファン回転方向Xに向かって突出するノコ歯形状の凹凸部(いわゆるセレーション)7が、翼幅方向Yに沿って設けられている。
このセレーション7により、各翼4、4間で加速されて吐出される空気の流れと、遠心ファン1の周囲を流れる比較的遅い空気の流れとを、翼4における翼間流出部Rb側端部において徐々に混合させることができる。従って、各4、4間の流路から流出する空気同士の混合が緩和され、当該混合によって生ずる騒音を分散して低減させることができる。
また、この遠心ファン1の各翼4、4の負圧面における翼間流出部Rb側(つまり、セレーション7の近傍)に、当該翼4に沿って流入する空気の流れ方向と直交する方向(別の見方をすれば翼4の厚み方向)に突出した突出部8が、翼幅方向Yに沿って所定の間隔で複数設けられている。
そして、この突出部8は、翼間流出部Rb側において、翼4、4間の流路に流入した空気を通過させることにより、当該空気の流れを翼4から剥離させることなく翼間流出部Rb側端部から吐出させる。
これととともに、突出部8は、翼4の圧力面(表面)側の空気の流れと負圧面(裏面)側の空気の流れとを、それぞれ分散させて段階的に混合させるため、これら空気の圧力差を予め十分に緩和させておく(ぼかす)ことができる。
従って、翼4、4間の流路から吐出される空気を十分に分散させ、翼4の圧力面、負圧面両面を流れる空気の主流同士が衝突したり、混合したりする際の強度を拡散させることができ、これら衝突や混合時に生じる騒音を低減させることが可能となる。
さらに、この遠心ファン1の各翼4、4における翼間流出部Rb側端部のセレーション7近傍に、前記遠心ファン1のファン回転方向X方向に貫通(つまり、翼4の板厚方向に貫通)した貫通孔9が穿設されている。これら貫通孔9は、セレーション7における各歯の底部(谷)と対応する位置にそれぞれ形成されている。そして、翼4の表面(負圧面)側を流れる空気と裏面(圧力面)側を流れる空気とにおいて、圧力が高い方から低い方へと貫通孔9を介して空気を漏らす。
これによって、これら空気の圧力差を予め緩和させておく(ぼかす)ことができる。従って、翼4、4間の流路から流出する空気をより一層分散させ、翼4の表裏両面を流れる空気の主流同士が衝突したり、混合したりする際の強度を格段と分散させることができる。
また、この遠心ファン1の各翼4、4における翼間流入部Ra側端部に、ファン回転方向Xに向かって突出するセレーション10が、翼幅方向Yに沿って設けられている。
このセレーション10により、翼4、4における翼間流入部Ra端部において、主流1本にまとまり易い翼4、4間を流れる空気の流れを分散させることができる。従って、遠心ファン1の回転に伴って導入される空気を、翼4に沿って翼4、4間の奥まで流入させることができるため、この流入した空気による剥離渦の発生を減少させることができる。
これと同時にセレーション10は、翼4の裏面(圧力面)側において生じ易い剥離流も分散させる(すなわち、翼4の表面(負圧面)側と裏面側との圧力差をぼかす)ことができるため、この裏面側における空気の剥離を軽減し、当該剥離に伴う流路の狭路化(ブロッキング)に起因した性能低下、騒音増大を抑制することができる。
さらに、図示省略する回転軸に対して斜め方向から流入する空気をセレーション10によって分散させることにより、翼幅方向Yのふらつきを抑制して、揺動騒音を低減させることも可能である。
これに加えて、遠心ファン1の内径方向において翼4を伸ばすことができるので、翼弦長を等価的に長くすることができ、翼4、4間における空気の転向をスムーズにして吸気効率を向上させることができる。
これは、単に遠心ファン1のファン外径を増やし、回転数を落として低騒音化したり、流路の抵抗を減らしファンの負荷を減らして低騒音化する従来の大型化による対処法とは異なり、同じ大きさのファンのまま本質的に騒音を抑制することができるため、従来品との入れ替えが可能(すなわち、大きな設備投資が不要)であり、望ましい風量を持ちながら騒音問題が影響し、これまで使用が困難であった電子製品などにも採用することができ、遠心ファンの用途範囲の拡大にも寄与することができる。
また、この遠心ファン1の各翼4、4の負圧面における翼間流入部Ra側(つまり、セレーション10の近傍)に、当該翼4に沿って流入する空気の流れ方向と直交する方向(別の見方をすれば翼4の厚み方向)に突出した突出部11が、翼幅方向Yに沿って所定の間隔で複数設けられている。
そして、この突出部11は、翼間流入部Ra側において、各翼4、4間の流路に翼4に沿って流入する空気を翼幅方向Yに分散させて、剥離することなく翼4に沿って翼4、4間の流路の奥に導くことができる。
このため、空気の流入時に生じていた翼4、4間の流路の剥離渦を抑制することができ、当該剥離渦の翼幅方向Yにおける乱れをセグメンテーション(分裂)化することができる。
従って、翼4、4間の乱れを適宜制御することにより、この乱れの絶対値を確実に下げることが可能となるため、翼4、4間の流路を通過する空気による騒音を十分に低減させることができる。
さらに、この遠心ファン1の各翼4、4における翼間流入部Ra側端部のセレーション10近傍に、前記遠心ファン1のファン回転方向X方向に貫通した貫通孔12が穿設されている。
これにより、翼4の表裏両面における空気の流れを分散させる効果に加えて、空気が貫通孔12を通過することによって翼4の表面側の余分な空気が翼4の裏面側へと流れ出て、当該裏面側において不足しがちな空気の流量を補充することができる。つまり、翼4の表裏両面における圧力差を緩和することができる。
このため、翼4の裏面側において生じ易い空気の剥離を軽減することができ、当該剥離に伴う流路の狭路化(ブロッキング)に起因した性能低下、騒音増大を抑制することができる。従って、流入する空気の分散と、剥離抑止の相乗効果によって、更なる騒音低減効果を期待することができる。
さて、この実施の形態の場合、これら翼4、4を構成する翼片4aは、その上方側に位置する翼連結プレート片部5aをファン回転方向Xにおける圧力面側に設けている。
これにより、翼片4aを側面(翼面)から加工して成形していく場合、翼連結プレート片部5aが圧力面側であるので、翼片4aの成形を簡単にすることができ、目的性能を低下させることも防止できる。
また、翼片4aは、その下方側に位置する回転基板片部3aを負圧面側に設けている。これにより、前向きファンでは、周形状や入口側の反り形状を容易に形成することができるので、性能の低下を抑えて流体的な形状、すなわち騒音低下の効果を図れる形状に仕上げることができる。
さらにこれらに加えて、翼片4aが翼連結プレート片部5aをファン回転方向Xにおける圧力面側に、回転基板片部3aを負圧面側に有することから、翼片4aがクランク形状となるため、隣接する翼片4a、4a同士の接合性を翼幅方向Yに対して分散強固にすることができる利点を得ることができる。
そして、これら翼連結プレート片部5aおよび回転基板片部3aには、図5に示すように、各翼片4a、4aを円筒形状に束ねてまとめた際に、これら翼片4a、4aを締結するための締結手段である樹脂バンド13を外れないように配置する締結用溝5b(外れ防止用リブ)および締結用溝3bがそれぞれ設けられている。
また、この翼連結プレート片部5aには、隣接する翼片4a、4a同士を嵌合させるための凹部14aと、凸部14bが形成されているとともに、回転基板片部3aには、隣接する翼片4a、4a同士を嵌合させるための凹部15aと、凸部15bが形成されている。
これにより、図6に示すように、翼連結プレート片部5aまたは回転基板片部3aのいずれかに形成した凹部14a、15aと凸部14b、15bとを係合させれば、各翼片4a、4aを仮保持しなくとも円筒形の完成状態を保持することができるとともに、各翼片4a、4aの位置合わせを容易にすることができ、より組み立て作業効率を向上させることができる。なお、この図6では、便宜上、翼連結プレート片部5a側の凹部14aと凸部14bとの嵌合状態について、クローズアップして示したが、図7に示すように、回転基板片部3a側の凹部15aと凸部15bも同様に嵌合されることは言うまでもない。
また、これら凹凸部分(凹部14a、15aと凸部14b、15b)が噛み合うことで、遠心ファン1の回転時、その遠心力によって各翼片4a、4aがずれたり、バラバラに離散するのを確実に防止することができる。
このとき、これら翼連結プレート片部5aおよび回転基板片部3aのいずれかに形成した凸部14b、15bの先端には、図7に示すように、遠心ファン1のファン回転方向Xに対して10〔°〕〜80〔°〕程度の傾斜θが設けられている。
これにより、各翼片4a、4aを縮径して組み付ける際に、隣接する翼片4a、4aの凹部14aと凸部14b、または凹部15aと凸部15bとが滑り込むように滑らかに嵌合し、且つこの嵌合後は遠心方向(つまり、ファン回転方向X)に対して外れ難くすることができる。
また、この凸部14b、15bの先端は、0.5〔mm〕〜5〔mm〕の厚みを有している。これにより、各翼片4a、4aを縮径して組み付ける際にはロックせず、滑らかに嵌合し、固定位置になった最終嵌合位置では、遠心方向に対する抗力を発揮させることができる。
「遠心ファンの製造方法」
次に、前記した低騒音化を実現する遠心ファン1の製造方法について図8ないし図10を参照して説明する。
図8ないし図10は、遠心ファンを各翼毎に分割してなる翼片を、円筒形状に組み立てる工程を示す斜視図である。
一般的な構成の遠心ファンでは、各翼4の翼幅方向Yに整流片6を一体化した形状であるので、上金型と下金型の上下抜きでは整流片6が邪魔をして成形することはできない。そこで、本発明では、円筒形状をした遠心ファン1を翼幅方向Yに各翼4毎に分割した翼片4aを形成し、その分割した複数の翼片4aを組み合わせて、円筒形状の遠心ファン1とする。
まず、図3または図4に示したような翼片4aを形成する。かかる翼片4aは、翼連結プレート5の一部を構成する翼連結プレート片部5aを上端部(空気流入口側またはシュラウド側)に有するとともに、回転基板3の一部を構成する回転基板片部3aを下端部に有している。さらに、この翼片4aには、整流片6が翼片4aの上端部と下端部との間に複数個形成されている。これら翼連結プレート片部5a、回転基板片部3aおよび整流片6は、翼片4aに対して一体化して射出成形されることにより形成されている。
翼連結プレート片部5aは、隣接する翼片4a同士の突き当て部を兼ね、円環状の翼連結プレート5を各翼4毎に対応して均等に分割した扇形状とされている。そして、この翼連結プレート片部5aの突き合わせ面となる両側面には、互いに係合する前記凹部14aと、凸部14bとが形成されている。これら凹部14aと、凸部14bは、例えば平面視円弧形状とされ、上述したように、係合(嵌合)したときにお互いの翼連結プレート片部5a同士が簡単に外れないようになされている。
なお、前記凹部14aおよび凸部14bの形状は、円弧形状に限られることは無く、くさび効果を発揮する逆三角形状などであってもよい。
回転基板片部3aは、翼連結プレート片部5aと同様、隣接する翼片4a同士の突き当て部を兼ね、円環状の回転基板3を各翼4毎に対応して均等に分割した扇形状とされている。そして、この回転基板片部3aの突き合わせ面となる両側面には、互いに係合する凹部15aと、凸部15bとが形成されている。これら凹部15aおよび凸部15bは、先の翼連結プレート片部5aに形成された凹部14aと凸部14bの形状とほぼ同じである。
また、これら翼連結プレート片部5aおよび回転基板片部3aの翼4の長手方向(翼幅方向Y)の端部には、略くの字状の翼片間連結部16a、16bが連設部19を介して連設されている。かかる翼片間連結部16a、16bは、厚みの薄い金属板からなり、連設部19に対して蝶番で連結されており、この連設部19を中心として折り畳み可能(開閉可能)となっている。
さらに、これら翼片間連結部16a、16bの連設部19が配置されたくの字の頂点以外の頂点(これを別の言い方をすれば、翼片間連結部16a、16bにおける隣接する翼片4a、4a間のくの字の頂点)部分には、例えば棒状の固定部17が設けられ、この固定部17における翼幅方向Y(図3または図4参照)両端部には、例えば金属からなるガイドピン18が突設されている。(因みに、これら翼片間連結部16a、16b、固定部17および連設部19が翼片間連結手段である。)
一方、整流片6は、やはり翼連結プレート片部5aと同様、隣接する翼片4a同士の突き当て部を兼ね、ディスク形状を各翼4毎に対応して均等に分割した扇形状とされている。本実施の形態では、遠心ファン1に5枚の整流片6を取り付けた例としている。
このように、翼連結プレート片部5a、回転基板片部3a、および整流片6が翼4に一体化された翼片4aは、例えば射出成形により形成される。射出成形では、遠心ファン1全体を一度に成形することはできないが、このように分割した整流片6とすることで、前記翼片4aを容易に製造することができる。
また、インサート成形用の金型に所定間隔を置いて、固定部17を取り付けた一対の翼片間連結部16a及び16bを配置した後、この翼片間連結部16a、16bに設けられた連設部19に一体化されるように翼片4aをインサート成形すれば、これら翼片間連結部16a、16bと翼片4aとを一つ一つ連結する必要がなく一度に連結させることができる。したがって、製造時間を大幅に短縮することができるため、生産能力が大幅にアップする。また、このように各翼片4aは、翼片間連結部16a、16bおよび固定部17と一体的にインサート成形される場合、射出成形後、連続して組み立て工程に移ることができる。
次に、このように射出成形された翼片4a、4aは、固定部17の両端部に配置されたガイドピン18を組み立て装置20のレール21に形成されたガイド溝22に係合させて摺動させる。このレール21は、直線状から先に進むにつれて円形状となる構造をなしている。
そして、図9に示すように、各翼片4a、4aをガイドピン18を支点にレール21の先へと進ませる。このとき、先頭の翼片4aの前方に設けられた両側のガイドピン18を摘んで、翼片間連結部16a、16bをスライドさせる。すると、各翼片間連結部16a、16bのくの字状をなす部分が折り畳まれて行き、その対向距離が縮まって図10に示すように、各翼片4a、4aは必然的に円筒形を形成する。そして、円筒形状となったところで、その円筒体を手で押さえ込む。すると、前記翼連結プレート片部5aの凹部14aと凸部14b、およびまたは回転基板片部3aの凹部15aと凸部15bとが嵌合することによって、円筒体となった翼片4a、4a同士がばらけることなくその円筒形状を保持する。
そして、隣接する複数の翼片4a同士を一体的に固定する。締結手段としては、例えば接着による接合、超音波による接合、凹凸の組み合わせによる合体、樹脂バンド13による合体などが採用できるが、この実施の形態では、円筒体となった翼片4a、4a同士を環状の樹脂バンド13によって締結する。
そしてこの後、最後に各翼片4a、4aと連設部19とを切り離すことによって、図1に示したような遠心ファン1が形成される。
以上、説明したように、本実施の形態では、上端部に翼連結プレート5の一部を構成する翼連結プレート片部5aを、下端部に回転基板3の一部を構成する回転基板片部3aを一体形成した翼片4aの複数個が、翼片連結手段の一つである固定部17に突設されたガイドピン18を、円形状をなすガイド溝22に沿って摺動させることにより、複数の翼片4a、4a同士の間隔を徐々に縮めて円筒体を形成させることができ、この後、翼連結プレート片部5a側および回転基板片部3a側の少なくとも一方を、樹脂バンド13、30によって一体的に締結(固定)するようにしているので、ガイドピン18が加工位置決めを行って各翼片4a、4aの間隔および方向を正確にコントロールすることができ、組み上げ精度が高く、且つアッシーバランスが最小限で済み、遠心方向の組み上げ強度も向上させることができる。
その上、搬送はガイドピン18を手動もしくは他の手段を用いた自動で引っ張ればよいので、搬送の簡略化も図ることができる。
従って、各翼片4aをガイドピン18をガイド溝22に摺動させる単純な組み付けだけで簡単に遠心ファン1を製造することができ、組み立て作業性を大幅に向上させることができる。
しかも、翼片連結手段の固定部17によって、並列する各翼片4a、4a同士が捩れるのを防止することができるため、組み立て作業時のハンドリングを正確に早くすることができ、煩雑化を未然に防止することができる。
かくして、組み立て作業性に優れるとともに、騒音抑制効果を発揮する整流片6などを翼面に形成した構造のものでも簡単に製造することができる遠心ファンの製造方法および、それによって製造される遠心ファン1を実現することができる。
また、翼連結プレート片部5aおよび回転基板片部3aのいずれかに形成した凹部14a、15aと、凸部14b、15bとを係合(嵌合)させれば、各翼片4a、4aを仮保持しなくとも円筒形の完成状態を保持することができるとともに、各翼片4a、4aの位置合わせを容易にすることができ、より組み立て作業効率を向上させることができる。また、これら凹凸部分14a、15a、14b、15bが噛み合うことで、遠心ファン1の回転時、その遠心力によって各翼片4a、4aがずれたり、バラバラに離散するのを確実に防止することができる。
さらに、翼連結プレート片部5aおよび回転基板片部3aのいずれかに形成した凸部14b、15bを、遠心ファン1のファン回転方向Xに対して10〔°〕〜80〔°〕の傾斜を有するようにしたことにより、各翼片4a、4aを縮径して組み付ける際に、隣接する翼片4a、4aの凹部14a、15aと凸部14b、15bとが滑り込むように滑らかに嵌合し、且つこの嵌合後は遠心方向(つまり、ファン回転方向X)に対して外れ難くすることができる。
また、この凸部14b、15bの先端に0.5〔mm〕〜5〔mm〕の厚みを有するようにしたことにより、縮径して組み付ける際にはロックせず、滑らかに嵌合し、固定位置になった最終嵌合位置では、遠心方向に対する抗力を発揮させることができる。
さらに、各翼片4a、4aは、翼連結プレート片部5aをファン回転方向Xにおける圧力面側に設けるようにしたことにより、翼片4aを成形する場合、翼連結プレート片部5aが圧力面側にあり、整流片6及び回転基板片部3aが負圧面側にあるので、金型の前後抜きで翼片成形を簡単にすることができ、目的性能を低下させることも防止できる。
また、回転基板片部3aを負圧面側に設けるようにしたことにより、前向きファンでは、周形状や入口側の反り形状を容易に形成することができるので、性能の低下を抑えて流体的な形状、すなわち騒音低下の効果を図れる形状に仕上げることができる。
さらにこれらに加えて、翼片4aが翼連結プレート片部5aをファン回転方向Xにおける圧力面側に、回転基板片部3aを負圧面側に有することから、翼片4aがクランク形状となるため、隣接する翼片4a、4a同士の接合性を翼幅方向Yに対して分散強固にすることができる利点を得ることができる。
さらに、樹脂バンド13、30は、翼連結プレート片部5a側および回転基板片部3a側の両側に設けられるようにしたことにより、各翼片4a、4aを円筒体に組み立てた後、この円筒体形状を確実に保持させることができる。また、締結力が強固になり、形状も安定させることができるため、遠心力に対する飛散防止効果をより一層向上させることができる。
さらに、翼連結プレート片部5aには、樹脂バンド13の締結用溝5bを形成したので、樹脂バンド13が遠心力によってずれたり、外れたりするのを未然に防止することができる。
さらに、翼片4aの上端部と下端部との間に整流片6を一体形成しているので、各翼片4a、4aを円筒体に組み立てれば、翼4、4間の流路を翼幅方向Y(翼の長手方向)に区画して空気の流入時に回転基板3側に発生する揺動の増幅を抑え、且つこれに連動増幅していた翼4、4間の流路に生じる剥離渦の翼幅方向Yにおける乱れをセグメンテーション(分裂)化する整流片6が得られる。
さらに、翼連結プレート片部5aおよび回転基板片部3aを有した複数の翼片4a、4aと、これら翼片4a、4aを連結する翼片連結部16a、16b、固定部17および連設部19とを、一体的にインサート成形して形成することができるため、翼片成形から連続して組み立て工程に移れるので、翼片4aを集めて所定の位置に嵌め合わせていく手間を省くことができ、製造工程を格段と簡略化することができるとともに、これら翼片4a、4aと翼片連結手段(翼片連結部16a、16b、固定部17および連設部19)とが一体成形される分、部品点数を削減することができる。また、二次元的に見て陰の無い形状であれば、どんな複雑な翼形状でも成形することができる。
また、遠心ファン1全体を金型によって成形する場合に比べて翼片4aを成形するための成形金型が大型化せず、形状変更に対しても個別の型(入れ子)を取り替えるだけで簡単に翼片4aを製造することができる。特に、整流片6を必要としない遠心ファン1では、翼片4aの形状が単純になるので、成形時間が早く、高速度の成形も可能となる。
以上、本発明を適用した遠心ファンの製造方法の一実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施の形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
例えば、上述の実施の形態の遠心ファン1では、騒音のより一層の低減を目的として整流片6や、セレーション7、10、突出部8、11、貫通孔9、12などを備えた構造としたが、整流片6や、セレーション7、10、突出部8、11、貫通孔9、12などを有しない遠心ファン1の製造にも本発明を適用することができる。かかる場合の翼片4aは、上端部に翼連結プレート片部5aを有し、下端部に回転基板片部3aを有した極めてシンプルな形態となる。
また、上述の実施の形態では、整流片6にはファン回転方向に向けた凹凸部を何ら形成しなかったが、この整流片6にも翼連結プレート片部5aおよび回転基板片部3aに形成したのと同じ凸部および凹部を形成してもよい。この場合、隣接する翼片4a、4a同士の係合強度をより一層高めることが可能となる。
さらに、上述した実施の形態では、締結手段として環状の樹脂バンド13を用い、円筒体となった翼片4a、4a同士を締結するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば接着による接合や、図11に示すような上部ホーン33、下部ホーン34を有する超音波装置35に仮止めバンド36によって仮止めした状態で取り付け、超音波溶接するようにしてもよい。
さらに、回転基板片部3aには、図12に示すように、回転基板3を回動させるロータ2に直接または固定フランジ30を介して間接的に係合するための係合用突部15cが設けられるようにしてもよい。固定フランジ30を介す場合、回転基板片部3aの係合用突部15cは、固定フランジ30に設けられた係合溝31に係合される。これらにより、遠心ファン1回動時の軸ぶれを最小限に抑えることができる利点を得ることができる。
さらに、図13に示すように、組み立て装置40のガイド溝41が螺旋形状(スパイラル形状)のタイプでは、回転軸42に放射状に取り付けられた複数本のロッド43を当該回転軸42を中心として回転させることで、そのロッド43の先端に係合するガイドピン18をスパイラル状のガイド溝41に沿って移動させて、翼片間連結部16a、16bに連結された各翼片4a、4a同士を縮径させて円筒形状となす。
本実施の形態による遠心ファンの斜視図である。 図1における遠心ファンの要部を破断して示す断面図である。 図1における遠心ファンを各翼毎に分割してなる翼片を一方から見たときの拡大斜視図である。 図1における遠心ファンを各翼毎に分割してなる翼片を他方から見たときの拡大斜視図である。 図1における遠心ファンの一部を破断して示す斜視図である。 図1における遠心ファンを各翼毎に分割してなる翼片同士を係合させた様子の要部拡大斜視図である。 回転基板片部に形成した凹部と凸部の嵌合部分を示す要部拡大平面図である。 遠心ファンを各翼毎に分割してなる翼片を組み立てる工程を示す斜視図である。 遠心ファンを各翼毎に分割してなる翼片を組み立てる工程を示す斜視図である。 遠心ファンを各翼毎に分割してなる翼片を組み立てる工程を示す斜視図である。 超音波装置により各翼片を接合して円筒体に組み立てる例を示す要部拡大斜視図である。 他の実施の形態による遠心ファンの翼を分割してなる翼片の拡大斜視図である。 他の実施の形態による遠心ファン組み立て装置を示す斜視図である。 従来の遠心ファンを製造する例を簡略化して示した要部斜視図である。
符号の説明
1…遠心ファン
3…回転基板
3a…回転基板片部
3b…締結用溝
4…翼
4a…翼片
5…翼連結プレート
5a…翼連結プレート片部
5b…締結用溝(外れ防止用リブ)
6…整流片
7、10…セレーション
8、11…突出部
9、12…貫通孔
13…樹脂バンド(締結手段)
14b、15b…凸部
14a、15a…凹部
16a、16b…翼片間連結部
17…固定部
18…ガイドピン
19…連設部
20…組み立て装置
21…レール
22…ガイド溝
30…固定フランジ(締結手段)
31…締結用溝
33…上部ホーン
34…下部ホーン
35…超音波装置

Claims (10)

  1. 円形状の回転基板(3)と、この回転基板(3)の周縁部に略等間隔に立設された多数枚の翼(4)と、これら多数枚の翼(4)の上端部に一体に形成された環状の翼連結プレート(5)とを、少なくとも備え、上記翼連結プレート(5)の一部を構成する翼連結プレート片部(5a)を上端部に有するとともに、上記回転基板(3)の一部を構成する回転基板片部(3a)を下端部に有した翼片(4a)の複数個を、それぞれの翼連結プレート片部(5a)同士および回転基板片部(3a)同士を突き合わせて円筒体に組み立てた後、これら複数個の翼片(4a)を一体的に固定する遠心ファン(1)の製造方法であって、
    各上記翼片(4a)の各上端部同士および各下端部同士をそれぞれ連結させ、各上端部間距離および各下端部間距離を可変自在とする連続形成された一対の翼片間連結部(16a)、(16b)と、これら翼片間連結部(16a)、(16b)間を一体的に連結する固定部(17)とを有する翼片連結手段を設け、
    この翼片連結手段における上記固定部(17)の上端部および下端部に突設させたガイドピン(18)を、円形状をなすガイド溝(22)に沿って摺動させ、複数の上記翼片(4a)同士の間隔を徐々に縮めて円筒体を形成させた後、上記翼連結プレート片部(5a)側および回転基板片部(3a)側の少なくとも一方を、締結手段(13、30)によって締結する
    ことを特徴とする遠心ファンの製造方法。
  2. 請求項1に記載の遠心ファンの製造方法であって、
    各上記翼片(4a)を円筒体に組み立てるに際し、少なくとも上記翼連結プレート片部(5a)および上記回転基板片部(3a)のいずれかに形成した凸部(14b)、(15b)と凹部(14a)、(15a)とを係合させる
    ことを特徴とする遠心ファンの製造方法。
  3. 請求項2に記載の遠心ファンの製造方法であって、
    上記凸部(14b)、(15b)は、遠心ファン(1)のファン回転方向(X)に対して10〔°〕〜80〔°〕の傾斜と、0.5〔mm〕〜5〔mm〕の厚みを有する
    ことを特徴とする遠心ファンの製造方法。
  4. 少なくとも請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の遠心ファンの製造方法であって、
    各上記翼片(4a)は、上記翼連結プレート片部(5a)を上記ファン回転方向(X)における圧力面側に設けるとともに、上記回転基板片部(3a)を負圧面側に設ける
    ことを特徴とする遠心ファンの製造方法。
  5. 少なくとも請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の遠心ファンの製造方法であって、
    上記締結手段(13、30)は、上記翼連結プレート片部(5a)側および回転基板片部(3a)側の両側に設けられる
    ことを特徴とする遠心ファンの製造方法。
  6. 請求項1または請求項5に記載の遠心ファンの製造方法であって、
    上記翼連結プレート片部(5a)には、上記締結手段(13)の外れ防止用リブ(5b)が設けられる
    ことを特徴とする遠心ファンの製造方法。
  7. 請求項1または請求項5に記載の遠心ファンの製造方法であって、
    上記回転基板片部(3a)には、上記回転基板(3)を回動させるロータ(2)に直接または上記締結手段(30)を介して間接的に係合するための係合用突部(15c)が設けられる
    ことを特徴とする遠心ファンの製造方法。
  8. 少なくとも請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の遠心ファンの製造方法であって、
    各上記翼片(4a)には、隣接する各翼(4)間における遠心ファン(1)のファン回転方向(X)に向けて延設された整流片(6)が、該翼片(4a)の上端部と下端部との間に形成されており、それぞれの整流片(6)と翼片(4a)とを突き合わせて円筒体に組み立てる
    ことを特徴とする遠心ファンの製造方法。
  9. 少なくとも請求項1から請求項8のいずれか一つに記載の遠心ファンの製造方法であって、
    上記翼片(4a)と上記翼片連結手段とを、一体に射出成形して形成する
    ことを特徴とする遠心ファンの製造方法。
  10. 円形状の回転基板(3)と、この回転基板(3)の周縁部に略等間隔に立設された多数枚の翼(4)と、これら多数枚の翼(4)の上端部に一体に形成された環状の翼連結プレート(5)とを、少なくとも備えた遠心ファン(1)であって、
    上記翼連結プレート(5)の一部を構成する翼連結プレート片部(5a)を上端部に有するとともに、上記回転基板(3)の一部を構成する回転基板片部(3a)を下端部に有した翼片(4a)の複数個を、それぞれの翼連結プレート片部(5a)同士および回転基板片部(3a)同士を突き合わせて円筒体に組み立てた後、これら複数個の翼片(4a)を一体的に固定してなる
    ことを特徴とする遠心ファン。
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