JP2006177270A - 内燃機関の可変圧縮比機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 内燃機関周りの他部品の設計レイアウトへの影響を与えることなく、可変圧縮比機構のアクチュエータに安定して潤滑油を供給する。
【解決手段】 本発明の内燃機関の可変圧縮比機構は、可変圧縮比機構の制御軸を回転駆動するアクチュエータ31は、そのアクチュエータシャフト34が内燃機関のシリンダ軸線Lと略平行となるようシリンダブロック18の一側壁側に沿うように配置され、かつアクチュエータハウジング35の内部に供給される潤滑油が、アクチュエータハウジング35のシリンダ軸線方向におけるシリンダヘッド側から供給され、アクチュエータハウジング35のシリンダ軸線方向におけるオイルパン側から排出されていることを特徴としている。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の内燃機関の可変圧縮比機構は、可変圧縮比機構の制御軸を回転駆動するアクチュエータ31は、そのアクチュエータシャフト34が内燃機関のシリンダ軸線Lと略平行となるようシリンダブロック18の一側壁側に沿うように配置され、かつアクチュエータハウジング35の内部に供給される潤滑油が、アクチュエータハウジング35のシリンダ軸線方向におけるシリンダヘッド側から供給され、アクチュエータハウジング35のシリンダ軸線方向におけるオイルパン側から排出されていることを特徴としている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、内燃機関の可変圧縮比機構に関する。
特許文献1には、ピストンにピストンピンを介して連結されるアッパーリンクと、アッパーリンクとクランクシャフトのクランクピンとに連結されるロアリンクと、気筒列方向に沿ってクランクシャフトと略平行に延びる制御軸と、一端が制御軸に揺動可能に連結され、他端がロアリンクに連結されるコントロールリンクと、アクチュエータシャフトの往復運動を用いて制御軸を回転駆動するアクチュエータと、を有する内燃機関の可変圧縮比機構が開示されている。この特許文献1においては、アクチュエータが、制御軸に対してエンジン斜め上方に延伸するよう配置されている。
このような特許文献1においては、アクチュエータがオイルパンよりも相対的にエンジン上方に配置されているので、アクチュエータ内に異物などが堆積してしまうことはなく、アクチュエータ内のギア部分や摺動部分が潤滑性能に支障を来す虞もない。
特開2002−227674号公報
しかしながら、このような特許文献1においては、アクチュエータが制御軸に対してエンジン斜め上方に延伸するよう配置されているため、エンジン上方側となるアクチュエータの一端側がエンジンのシリンダブロックに対して大きく離間してしまうことになり、アクチュエータへの潤滑油供給のために、例えばシリンダブロックとアクチュエータとを跨ぐような潤滑油配管を取り回す必要が生じてしまう。
また、エンジンブロック側面は、吸排気マニホールド及びその支持ブラケット、さらにはスタータモータ、オルタネータ、冷却水ポンプなどの各種補機類が近接配置されており、アクチュエータの為の潤滑油配管を配置する為には、他の部品への影響が有り、設計レイアウトの制約が大きいという問題がある。
そこで、本発明は、このような従来の問題を解決し、アクチュエータ構成部品の潤滑の為の潤滑油を、別体の圧送装置(ポンプ等)無しに供給する機構を提供するものである。
そこで、本発明の内燃機関の可変圧縮比機構は、可変圧縮比機構の制御軸を回転駆動するアクチュエータは、そのアクチュエータシャフトが内燃機関のシリンダ軸線と略平行となるよう内燃機関本体の一側壁側に沿うように配置され、かつアクチュエータハウジングの内部に供給される潤滑油が、アクチュエータハウジングのシリンダ軸線方向におけるシリンダヘッド側から供給され、アクチュエータハウジングのシリンダ軸線方向におけるオイルパン側から排出されていることを特徴としている。
本発明によれば、アクチュエータが内燃機関本体の一側壁とが近接するため、アクチュエータに潤滑油を供給する油路を、内燃機関本体の近接配置される各種補機類のレイアウト構成に殆ど影響を与えることなく設けることができる。
また、アクチュエータハウジングに供給された潤滑油は、重力による作用を最大限に受けることで流速を速く流すことができ、同一油通路断面積においては流量を最大にできる。そして、重力による自由落下を利用して潤滑油を流す為、特別な圧送手段(例えば油ポンプ)を必要としない。さらに、アクチュエータシャフトをシリンダブロックの側壁に沿うよう配置することで、エンジン全幅を最小とすることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る内燃機関の可変圧縮比機構の概略構成を示す説明図である。図1に示す可変圧縮比機構は、ロアリンク4とアッパリンク5とコントロールリンク10とを主体としたいわゆる複リンク式ピストン−クランク機構である。
クランクシャフト1は、複数のジャーナル部2とクランクピン3とを備えており、シリンダブロック18の主軸受に、ジャーナル部2が回転自在に支持されている。クランクピン3は、ジャーナル部2から所定量偏心しており、ここにロアリンク4が回転自在に連結されている。カウンタウェイト15は、ジャーナル部2とクランクピン3とを接続するクランクウェブ16からクランクピン3とは反対側へ延びている。このカウンタウェイト15は、クランクピン3を挟んで両側に互いに対向するように設けられており、その外周部は、ジャーナル部2を中心とした円弧形に形成されている。
ロアリンク4は、左右の2部材に分割可能に構成されているとともに、略中央の連結孔にクランクピン3が嵌合している。
アッパリンク5は、下端側が第1連結ピン6によりロアリンク4の一端に回動可能に連結され、上端側がピストンピン7によりピストン8に回動可能に連結されている。ピストン8は、燃焼圧力を受け、シリンダブロック18のシリンダ19内を往復動する。
ロアリンク4の運動を拘束するコントロールリンク10は、上端側が第2連結ピン11によりロアリンク4の他端に回動可能に連結され、下端側がコントロールシャフトとしての制御軸12を介して機関本体の一部となるシリンダブロック18の下部に回動可能に連結されている。詳しくは、制御軸12は、回転可能に機関本体に支持されているとともに、その回転中心から偏心している偏心カム部12aを有し、この偏心カム部12aにコントロールリンク10の下端が回転可能に嵌合している。
この制御軸12は、図示せぬエンジンコントロールユニットからの制御信号に基づいて作動する圧縮比制御用のアクチュエータ31(詳細は後述)によって回動位置が制御されている。
上記のような複リンク式ピストン−クランク機構を用いた可変圧縮比機構においては、制御軸12が、圧縮比制御用のアクチュエータ31によって回動されると、偏心カム部12aの中心位置、特に、機関本体に対する相対位置が変化する。これにより、コントロールリンク10の下端の揺動支持位置が変化する。そして、コントロールリンク10の揺動支持位置が変化すると、ピストン8の行程が変化し、ピストン上死点(TDC)におけるピストン8の位置が高くなったり低くなったりする。これにより、機関圧縮比を変えることが可能となる。
シリンダブロック18には、シリンダヘッドガスケット21を介してシリンダヘッド22が固定されている。また、シリンダブロック18には、メインギャラリ23からシリンダヘッド側に潤滑用のオイルを供給するオイル供給通路24が形成されていると共に、シリンダヘッド22内の各部を潤滑した後のオイルを重力による自由落下でオイルパン側(図1における下方)に戻す複数のオイル落とし通路25が、吸気弁側及び排気弁側の側壁に形成されている。
本実施形態においては、図2に示すように、シリンダヘッドガスケット21に、オイル供給通路24に対応した1つのガスケット開口部26と、オイル落とし通路25に対応した4つのガスケット開口部27が形成されている。そして、オイル落とし通路25に対応した4つのガスケット開口部27のうちアクチュエータハウジング35(後述)に連通するオイル落とし通路25aに対応したガスケット開口部27aには、シリンダヘッドガスケット21と一体に形成されたメッシュ28が設けられている。このメッシュ28は、アクチュエータハウジング35内に供給されるオイル内の異物を除去するために設けられたものであり、そのメッシュサイズは、減速ギアユニット33(後述)におけるバックラッシュサイズより小さく設定してもよく、またオイルストレーナ(図示せず)先端のメッシュと同程度に設定してもよい。
シリンダヘッド22には、吸気弁用カムシャフト29aと排気弁用カムシャフト29bとが配置されている。また、シリンダヘッド22の上部は、ロッカカバー30によって覆われている。
アクチュエータ31は、図1及び図3に示すように、アクチュエータ駆動源であるモータ32と、駆動伝達部材としての減速ギアユニット33と、一端側が減速ギアユニット33に連係したアクチュエータシャフト34と、モータ32の回転軸32a、減速ギアユニット33及びアクチュエータシャフト34の一端側を覆うアクチュエータハウジング35と、アクチュエータハウジング35から突出したアクチュエータシャフト34の他端側を収容保持する運動方向規制スリーブ36とから大略構成されている。
このアクチュエータ31は、アクチュエータシャフト34が内燃機関のシリンダ軸線Lと略平行となるようシリンダブロック18の吸気弁側の側壁に沿って配置されている。換言すれば、アクチュエータ31は、シリンダブロック18の吸気弁側の側壁に略直立した状態で配置されている。
また、アクチュエータハウジング35の内部に供給される潤滑用のオイルは、アクチュエータハウジング35のシリンダ軸線方向におけるシリンダヘッド側から供給され、アクチュエータハウジング35のシリンダ軸線方向におけるオイルパン側から排出されている。
具体的には、シリンダブロック18に形成されたオイル落とし通路25から、補助通路37を介してアクチュエータハウジング35に潤滑用のオイルが供給されている。尚、本実施形態においては、アクチュエータハウジング35とシリンダブロック18の吸気弁側の側壁とが僅かに離間しているため、捕縄通路37として環状部材が必要となるが、アクチュエータハウジング35とシリンダブロック18の吸気弁側の側壁とは近接しているので、補助通路37に用いる管状部材を配置することによる他部品への設計レイアウト上の制約は殆どない。また、アクチュエータハウジング35の一部をシリンダブロック18の吸気弁側の側壁に接触させ、この接触した部分にオイル落とし通路を設けるようにすれば、補助通路37のような管状部材を介さずにシリンダブロック18からアクチュエータハウジング35内にオイルを供給することも可能である。
アクチュエータ31は、モータ32の回転運動を複数の歯車からなる減速ギアユニット33を介してアクチュエータシャフト34の往復運動に変換するものであって、アクチュエータシャフト34の一端側が減速ギアユニット33の最終ギア33aに挿入されており、アクチュエータシャフト34の一端側の外周面及び最終ギア33aの内周面にはそれぞれネジ山38が形成され、これらのネジ山38が互いに噛み合うことでいわゆる送りネジが構成され、最終ギア33aの回転によりアクチュエータシャフト34が往復運動を行うよう構成されている。そして、アクチュエータシャフト34の他端と制御軸12とは、図示せぬリンク部材によって連係しており、アクチュエータシャフト34の往復運動により制御軸12が回転する。
また、アクチュエータシャフト34の他端側には、運動方向規制スリーブ36の内周面36aと摺動可能に接触する大径部34aが形成されている。この大径部34aの外周面には、図4及び図5に示すように、アクチュエータシャフト34の軸方向に沿った複数の溝部39が形成されている。換言すれば、大径部34aと運動方向規制スリーブ36の内周面36aとによって構成されるアクチュエータシャフト34の往復運動方向に沿った摺動部分には、複数の溝部39が形成されている。
これらの溝部39は、アクチュエータハウジング35内に供給された潤滑用のオイルを排出するものであって、これら溝部39のアクチュエータシャフト軸直角方向に沿った断面積の合計が、アクチュエータハウジング35内に潤滑用のオイルを供給するオイル落とし通路25の通路断面積の合計よりも大きくなるよう設定されている。すなわち、本実施形態においては、ガスケット開口部27aに対応するオイル落とし通路25aの通路断面積よりもこれら溝部39のアクチュエータシャフト軸直角方向に沿った断面積の合計が大きくなるよう設定されている。
以上説明してきたように、上述した実施形態においては、アクチュエータ31が、シリンダブロック18の吸気弁側の側壁に沿って略直立した状態で配置されているので、アクチュエータ31に潤滑用のオイルを供給する落とし通路25a及び補助通路37を、内燃機関本体の近接配置される各種補機類のレイアウト構成に殆ど影響を与えることなく設けることができると共に、アクチュエータハウジング35に供給されたオイルは、重力による作用を最大限に受けることで流速を速く流すことができ、同一油通路断面積においては流量を最大にできる。また、重力による自由落下を利用して潤滑用のオイルを流す為、特別な圧送手段(例えば油ポンプ)を必要としない。さらに、アクチュエータシャフト34、すなわちアクチュエータ31がシリンダブロック18の側壁に沿うよう配置されるので、エンジン全幅を最小とすることができる。
また、オイルパンよりも上方にアクチュエータ31が配置されているので、アクチュエータハウジング35内に供給されたオイルは、アクチュエータ31下方のオイルパンに円滑に排出されることになり、アクチュエータハウジング35内に異物などが堆積してしまうことを避けることができる。つまり、アクチュエータハウジング35内に堆積する異物により、アクチュエータハウジング35内に配置される部材(減速ギアユニット33やアクチュエータシャフト34等)の潤滑性能が支障を来してしまい、アクチュエータ31の作動不良等が発生することを確実に防止することができる。
さらに、アクチュエータ31がシリンダブロック18の側壁に沿って略直立した状態で配置されているので、アクチュエータ駆動源となるモータ32をオイルパンよりも上方のシリンダブロック18側方に配置することが可能となり、車両搭載時に、エンジン下方に飛散する路面からの雨滴の侵入を避ける為に特別な防水処理をモータに施す必要がなく、エンジンオイルパン近傍にアクチュエータ駆動源を配置するレイアウトに比べ、防水処理等のアクチュエータ機能以外でのアクチュエータ31のコストアップを避けることができる。
アクチュエータ31には、シリンダブロック18の吸気弁側の側壁に設けられたオイル落とし通路25aからオイルが供給されるので、シリンダブロック18の排気弁側の側壁の内部に設けられたオイル落とし通路25から潤滑用のオイルを供給する場合と比較して、低温のオイルを利用することができる。また、アクチュエータ31もシリンダブロック18の吸気弁側の側壁に沿って配置されることになるので、アクチュエータ駆動源であるモータ32に加わるエンジンの熱影響を最小とすることができ、モータ32が所期の性能を長く維持することができる。
また、アクチュエータハウジング35に連通するオイル落とし通路25aに対応したガスケット開口部27aには、シリンダヘッドガスケット21と一体に形成されたメッシュ28が設けられているので、部品点数を増加させることなく、アクチュエータハウジング35に供給される直前で潤滑用のオイルから異物を除去することが可能になり、異物混入によるアクチュエータ31の作動不良を確実に防止することができる。
アクチュエータハウジング35内に供給された潤滑用のオイルを排出するための溝部39は、そのアクチュエータシャフト軸直角方向に沿った断面積の合計が、アクチュエータハウジング35内に潤滑用のオイルを供給するオイル落とし通路25aの通路断面積よりも大きくなるよう設定されているので、アクチュエータハウジング35内に滞留するオイルの量が略一定となるよう制御することができると共に、アクチュエータハウジング35内にオイルが溜まり過ぎることによる弊害、すなわちシリンダヘッド側へのオイルの逆流、オイルの粘性抵抗増大等を確実に防止することができる。
尚、上述して実施形態においては、アクチュエータハウジング35内に連通するオイル落とし通路25aは一つであるが、アクチュエータ31が配置される側のシリンダブロック側壁に形成された複数のオイル落とし通路をアクチュエータハウジング35と連通するように構成することも可能である。その場合には、アクチュエータハウジング35に連通するオイル落とし通路の内の一つに詰まりが生じたとしても、他のオイル落とし通路よりアクチュエータハウジング35にオイルが供給されるので、アクチュエータハウジング35内に供給されるオイルの油量が減少してアクチュエータ機構部品の焼きつき等が発生してしまうことをより確実に防止することできる。
また、上述した実施形態においては、アクチュエータハウジング35内に供給されたオイルは、溝部39を経てクランクケース内に滴下するよう構成されているが、溝部39の下流側で、シリンダブロック18に形成されたオイル排出通路に導入した後に、クランクケース下部のオイルパンに戻すように構成することも可能である。この場合には、溝部39から排出されたオイルを複数のオイル排出通路を介してオイルパンに戻すよう構成すれば、オイル排出通路の内の一つに詰まりが生じたとしても、他のオイル排出通路から、アクチュエータハウジング35内のオイルを排出することができ、アクチュエータハウジング35内に滞留するオイルの油量が増大してオイルの粘性抵抗の増大やシリンダヘッド22へのオイルの逆流等が発生してしまうことを防止することができ好適である。また、アクチュエータハウジング35にオイルを供給していないオイル落とし通路がシリンダブロック18のスカート部40まで延長されているような場合には、このスカート部40まで延長されたオイル落とし通路をオイル排出通路として利用してもよい。
上記各実施形態から把握し得る本発明の技術的思想について、その効果とともに列記する。
(1)ピストンにピストンピンを介して連結されるアッパーリンクと、アッパーリンクとクランクシャフトのクランクピンとに連結されるロアリンクと、気筒列方向に沿ってクランクシャフトと略平行に延びる制御軸と、一端が制御軸に揺動可能に連結され、他端がロアリンクに連結されるコントロールリンクと、アクチュエータシャフトの往復運動を用いて制御軸を回転駆動するアクチュエータと、を有し、制御軸に対するコントロールリンクの揺動中心が制御軸の回転中心から偏心しており、制御軸の回転に伴うコントロールリンクの揺動中心位置の相対的な位置変化により機関圧縮比を可変制御する内燃機関の可変圧縮比機構において、アクチュエータは、アクチュエータ駆動源の回転運動を、駆動伝達部材を介してアクチュエータシャフトの往復運動に変換するものであって、アクチュエータシャフトが内燃機関のシリンダ軸線と略平行となるよう内燃機関本体の一側壁側に沿うように配置され、少なくとも駆動伝達部材を覆うアクチュエータハウジングの内部に供給される潤滑油は、アクチュエータハウジングのシリンダ軸線方向におけるシリンダヘッド側から供給され、アクチュエータハウジングのシリンダ軸線方向におけるオイルパン側から排出されている。これによって、アクチュエータが内燃機関本体の一側壁とが近接するため、アクチュエータに潤滑油を供給する油路を、内燃機関本体の近接配置される各種補機類のレイアウト構成に殆ど影響を与えることなく設けることができる。また、アクチュエータハウジングに供給された潤滑油は、重力による作用を最大限に受けることで流速を速く流すことができ、同一油通路断面積においては流量を最大にできる。そして、重力による自由落下を利用して潤滑油を流す為、特別な圧送手段(例えば油ポンプ)を必要としない。さらに、アクチュエータシャフトをシリンダブロックの側壁に沿うよう配置することで、エンジン全幅を最小とすることができる。
(2) 上記(1)に記載の内燃機関の可変圧縮比機構において、アクチュエータは、少なくとも駆動伝達部材及びアクチュエータシャフトが制御軸に対するコントロールリンクの揺動中心よりもシリンダヘッド側に位置するよう構成され、シリンダヘッド及びシリンダブロックの内部に形成され、シリンダヘッド側から自然落下により潤滑油をオイルパンに戻す複数のオイル落とし通路は、少なくともそのうちの一つのオイル落とし通路がアクチュエータハウジング内に連通するよう構成されている。これによって、オイルパンよりも上方にアクチュエータが配置されることになり、アクチュエータハウジング内に異物が堆積することを避けられる。
(3) 上記(2)に記載の内燃機関の可変圧縮比機構において、アクチュエータハウジングの内部に供給される潤滑油は、内燃機関の吸気弁側の側壁の内部に設けられたオイル落とし通路から供給されている。これによって、内燃機関の排気弁側の側壁の内部に設けられたオイル落と通路から潤滑油を供給する場合と比較して、低温の潤滑油を利用することができる。また、アクチュエータも内燃機関に吸気弁側の側壁に沿って配置されることになるので、アクチュエータ駆動源(例えば電動モータ)に加わるエンジンの熱影響を最小とすることができ、アクチュエータ駆動源が所期の性能を長く維持することができる。
(4) 上記(2)または(3)に記載の内燃機関の可変圧縮比機構において、シリンダブロック内のオイル落とし通路からアクチュエータハウジング内に潤滑油が供給され、シリンダヘッドガスケットには、オイル落とし通路に対応させて複数のヘッドガスケット開口部が形成され、これら複数のヘッドガスケット開口部のうち、アクチュエータハウジングの内部と連通するオイル落とし通路に対応するヘッドガスケット開口部には、潤滑油内の異物を除去するためのメッシュが、シリンダヘッドガスケットと一体形成されている。これによって、部品点数を増加させることなく、アクチュエータハウジングに供給される直前で潤滑用のオイルから異物を除去することが可能になり、異物混入によるアクチュエータの作動不良を確実に防止することができる。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載の内燃機関の可変圧縮比機構において、アクチュエータシャフトは、運動方向規制スリーブによってアクチュエータシャフトの往復運動以外の運動が規制され、運動方向規制スリーブの内周面と、この運動方向規制スリーブの内周面に対向するアクチュエータシャフトの外周面と、によって構成されるアクチュエータシャフトの往復運動方向に沿った摺動部分に複数の溝部が形成され、これら溝部のアクチュエータシャフト軸直角方向に沿った断面積の合計が、アクチュエータハウジングに連通するオイル落とし通路の通路断面積の合計よりも大きくなるよう設定されている。これによって、アクチュエータハウジング内の潤滑油滞留量(オイルレベル)を一定に制御することができる。すなわち、アクチュエータハウジング内に潤滑油が溜まり過ぎることによる弊害(ヘッドへの逆流、油粘性抵抗増大)の発生を防止することができる。
(6) 上記(2)〜(5)のいずれかに記載の内燃機関の可変圧縮比機構において、アクチュエータハウジングには、複数のオイル落とし通路を介して潤滑油が供給されている。これによって、アクチュエータハウジングの上流側で、アクチュエータハウジングに連通するオイル落とし通路の内の一つに詰まりが生じたとしても、他のオイル落とし通路よりアクチュエータハウジングに潤滑油が供給されるので、アクチュエータハウジング内に供給される潤滑油の油量が減少してアクチュエータ機構部品の焼きつき等が発生してしまうことを防止することできる。
(7) 上記(2)〜(6)のいずれかに記載の内燃機関の可変圧縮比機構において、アクチュエータハウジング内に供給された潤滑油は、シリンダブロックに形成された複数のオイル排出通路を介してオイルパンに戻されている。これによって、アクチュエータハウジングの下流側で、アクチュエータハウジングに連通するオイル排出通路の内の一つに詰まりが生じたとしても、他のオイル排出通路から、アクチュエータハウジング内の潤滑油を排出することができ、アクチュエータハウジング内に滞留する潤滑油の油量が増大して潤滑油の粘性抵抗の増大やシリンダヘッドへの潤滑油の逆流等が発生してしまうことを防止することができる。
18…シリンダブロック
21…シリンダヘッドガスケット
25…オイル落とし通路
27…ガスケット開口部
28…メッシュ
31…アクチュエータ
32…モータ
33…減速ギアユニット
34…アクチュエータシャフト
35…アクチュエータハウジング
36…運動方向規制スリーブ
21…シリンダヘッドガスケット
25…オイル落とし通路
27…ガスケット開口部
28…メッシュ
31…アクチュエータ
32…モータ
33…減速ギアユニット
34…アクチュエータシャフト
35…アクチュエータハウジング
36…運動方向規制スリーブ
Claims (7)
- ピストンにピストンピンを介して連結されるアッパーリンクと、アッパーリンクとクランクシャフトのクランクピンとに連結されるロアリンクと、気筒列方向に沿ってクランクシャフトと略平行に延びる制御軸と、一端が制御軸に揺動可能に連結され、他端がロアリンクに連結されるコントロールリンクと、アクチュエータシャフトの往復運動を用いて制御軸を回転駆動するアクチュエータと、を有し、
制御軸に対するコントロールリンクの揺動中心が制御軸の回転中心から偏心しており、制御軸の回転に伴うコントロールリンクの揺動中心位置の相対的な位置変化により機関圧縮比を可変制御する内燃機関の可変圧縮比機構において、
アクチュエータは、アクチュエータ駆動源の回転運動を、駆動伝達部材を介してアクチュエータシャフトの往復運動に変換するものであって、アクチュエータシャフトが内燃機関のシリンダ軸線と略平行となるよう内燃機関本体の一側壁側に沿うように配置され、
少なくとも駆動伝達部材を覆うアクチュエータハウジングの内部に供給される潤滑油は、アクチュエータハウジングのシリンダ軸線方向におけるシリンダヘッド側から供給され、アクチュエータハウジングのシリンダ軸線方向におけるオイルパン側から排出されていることを特徴とする内燃機関の可変圧縮比機構。 - アクチュエータは、少なくとも駆動伝達部材及びアクチュエータシャフトが制御軸に対するコントロールリンクの揺動中心よりもシリンダヘッド側に位置するよう構成され、
シリンダヘッド及びシリンダブロックの内部に形成され、シリンダヘッド側から自然落下により潤滑油をオイルパンに戻す複数のオイル落とし通路は、少なくともそのうちの一つのオイル落とし通路がアクチュエータハウジング内に連通するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。 - アクチュエータハウジングの内部に供給される潤滑油は、内燃機関の吸気弁側の側壁の内部に設けられたオイル落とし通路から供給されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
- シリンダブロック内のオイル落とし通路からアクチュエータハウジング内に潤滑油が供給され、
シリンダヘッドガスケットには、オイル落とし通路に対応させて複数のヘッドガスケット開口部が形成され、
これら複数のヘッドガスケット開口部のうち、アクチュエータハウジングの内部と連通するオイル落とし通路に対応するヘッドガスケット開口部には、潤滑油内の異物を除去するためのメッシュが、シリンダヘッドガスケットと一体形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。 - アクチュエータシャフトは、運動方向規制スリーブによってアクチュエータシャフトの往復運動以外の運動が規制され、
運動方向規制スリーブの内周面と、この運動方向規制スリーブの内周面に対向するアクチュエータシャフトの外周面と、によって構成されるアクチュエータシャフトの往復運動方向に沿った摺動部分に複数の溝部が形成され、これら溝部のアクチュエータシャフト軸直角方向に沿った断面積の合計が、アクチュエータハウジングに連通するオイル落とし通路の通路断面積の合計よりも大きくなるよう設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の可変圧縮比機構。 - アクチュエータハウジングには、複数のオイル落とし通路を介して潤滑油が供給されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
- アクチュエータハウジング内に供給された潤滑油は、シリンダブロックに形成された複数のオイル排出通路を介してオイルパンに戻されていることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
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| JP2004372465A Pending JP2006177270A (ja) | 2004-12-24 | 2004-12-24 | 内燃機関の可変圧縮比機構 |
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|---|---|
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012062896A (ja) * | 2011-11-18 | 2012-03-29 | Toyota Motor Corp | 内燃機関 |
| WO2013080673A1 (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-06 | 日産自動車株式会社 | 可変圧縮比内燃機関の潤滑構造 |
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| US10533505B1 (en) | 2018-08-03 | 2020-01-14 | Hyundai Motor Company | Variable compression ratio apparatus |
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-
2004
- 2004-12-24 JP JP2004372465A patent/JP2006177270A/ja active Pending
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