JP2006170388A - 摩擦発生機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この摩擦発生機構8は、第2ブッシュ15と、第2コーンスプリング17とから構成されている。第2コーンスプリング17は、円周方向に等間隔に配置された複数の第1切欠部17aと、隣接する第1切欠部17a同士の間に円周方向に等間隔に配置された複数の第2切欠部17bとを有している。第2ブッシュ15は、第1切欠部17aに回転方向に係合する少なくとも1つの第1突起部15cと、第2切欠部17bに回転方向に係合する少なくとも1つの第2突起部15dとを有している。また、第2ブッシュ15に対して第2コーンスプリング17を裏表逆に組み付けると、第1切欠部17aと第1突起部15c、第2切欠部17bと第2突起部15d、のいずれか一方が係合不能となる。
【選択図】図14
Description
1.クラッチディスク組立体の構成
(1)全体の構成
図1に示す本発明の一実施形態としての摩擦発生機構を備えたクラッチディスク組立体を示す。クラッチディスク組立体1は、図1の左側に配置されたエンジン(図示せず)からのトルクを図1の右側に配置されたトランスミッション(図示せず)に伝達及び遮断するための装置である。図1においては、O−Oがクラッチディスク組立体1の回転軸線である。また、図2においてR1がクラッチディスク組立体1の回転方向(円周方向)であり、R2がその反対方向である。
摩擦発生機構8は、図1及び図5に示すように、クラッチプレート3の内周部とリティーニングプレート4の内周部との間でかつボス2aの外周側に配置されている。この摩擦発生機構8は、第1ブッシュ14(内周側摩擦部材)と、第2ブッシュ15(摩擦部材)と、第1コーンスプリング16(内周側弾性部材)と、第2コーンスプリング17(弾性部材)と、第3ブッシュ18(第3摩擦部材)とを有している。第1〜第3ブッシュ14、15、18はそれぞれ例えばナイロン系の樹脂等で形成されている。
前述のように、第2コーンスプリング17は第2ブッシュ15に対して第2コーンスプリング17を裏表逆に組み付けることができない構造となっている。図14に第2ブッシュ15と第2コーンスプリング17との正しい組み付け状態を、図15に第2ブッシュ15に対して第2コーンスプリング17を裏表逆に組み付け状態をそれぞれ示す。図14に示すように、正しい組み付け状態においては、第1切欠部17aは第1突起部15cに嵌め込まれ、第2切欠部17bは第2突起部15dに嵌め込まれている。一方、図15に示すように、第2ブッシュ15を第2コーンスプリング17に対して裏表逆に組み付けた状態では、第2コーンスプリング17の第2突出部17dの円周方向の一端部17eが第2突起部15dと干渉する。図15に示すような状態になった場合、摩擦発生機構8の組み付けができないため、第2コーンスプリング17の誤組を防止することができる。そして、各切欠部17a、17b及び各突起部15c、15d周辺の寸法を適切に設定することで、第2コーンスプリング17を第2ブッシュ15に対して裏表逆に組み付けた場合に、確実に図15に示すような状態にすることができる。
P :第1切欠部17a及び第1突起部15cの中心線
Q :第2切欠部17b及び第2突起部15dの中心線
A1:第1切欠部17aの円周方向の幅〔m〕
A2:第2切欠部17bの円周方向の幅〔m〕
L1:第1切欠部17aと第1突起部15cとの円周方向間に形成される隙間〔m〕
L2:第2切欠部17bと第2突起部15dとの円周方向間に形成される隙間〔m〕
α1:隣接する第1切欠部17a同士の間に形成される中心角〔°〕
α2:第2切欠部と隣接する一方の第1切欠部との間に形成される中心角〔°〕
X1:第1突出部17cが嵌め込まれ、第1突起部15cと第2突起部15dとの間に形成される円周方向の隙間〔m〕
X2:第1突出部17cに隣接する第2突出部17dの円周方向の幅〔m〕
r :第1切欠部17a及び第2切欠部17bの外周側の半径〔m〕
(1)寸法関係1
第2コーンスプリング17を第2ブッシュ15に対して裏表逆に組み付けた状態で第2コーンスプリング17の第2突出部17dの一部が第2ブッシュ15の第2突起部15dに干渉するためには、まず以下に示す関係が必要となる。
X1<X2 ・・・・(a)
ここで、X1及びX2は、以下のような式により表すことができる。
X1=α2/360×2×π×r−A1/2+L1−A2/2+L2 ・・・・(b)
X2=(α1−α2)/360×2×π×r−A1/2−A2/2 ・・・・(c)
以上の式(a)〜(c)から、以下の式が導き出せる。
L1+L2<(α1−2×α2)×π×r/180・・・・・・・(d)
したがって、式(d)の関係が成立するように各部の寸法を決定すれば、第2突出部17dの一部が第2突起部15dに干渉するため、第2コーンスプリング17を第2ブッシュ15に対して組み付けることができない。これにより、この摩擦発生機構8では、第2コーンスプリング17の第2ブッシュ15に対する誤組をより確実に防止することができる。
従来のコーンスプリングは切欠部が円周方向に均等に配置されており、かつ切欠部の円周方向の幅が全て同一であるため、回転方向に誤組することはない。しかし、第2コーンスプリング17は、第1切欠部17a及び第2切欠部17bがそれぞれ異なる円周方向の幅A1、A2を有している。したがって、第2コーンスプリング17を第2ブッシュ15に対して回転方向に誤組してしまう可能性がある。第2コーンスプリング17を回転方向に誤組すると、第2コーンスプリング17を裏表逆に誤組しても前述のように第2コーンスプリング17と第2ブッシュ15とが干渉しないこともあり得る。したがって、第2コーンスプリング17の回転方向の誤組を防止することも重要となってくる。
さらに、以下のような寸法関係を満たしていることが誤組ぼ防止する上で効果的である。図17(a)に第2コーンスプリング17が正しく組み付けられた状態を、図17(b)に第2コーンスプリング17が裏表逆に組み付けられた状態を示す。B1は、図17(a)における第2突起部15dとリティーニングプレート4との軸方向間の隙間を示している。また、B2は、第2コーンスプリング17の厚みを示している。
B1<B2 ・・・・(e)
の関係が成立するよう各部の寸法を決定することで、第2コーンスプリング17を誤組した場合に、摩擦発生機構8を組み付けることができない。これにより、この摩擦発生機構8では、第2コーンスプリング17の第2ブッシュ15に対する誤組防止により効果的である。
摩擦発生機構8の組み付け作業手順、特に第2ブッシュ15及び第2コーンスプリング17の組み付け作業手順について図1及び図5を参照しながら説明する。まず、第2コーンスプリング17の第1切欠部17a及び第2切欠部17bを第2ブッシュ15の第1突起部15c及び第2突起部15dに対して嵌め込む。その際に、第2コーンスプリング17の内周部が第2ブッシュ15に対して当接し、外周部がリティーニングプレート4に対して当接するように組み付ける。ここで、作業員が第2コーンスプリング17を裏表逆に組み付けた場合であっても、前述のように第2切欠部17bの円周方向の一端部17eと第2突起部15dとが干渉するため、第2ブッシュ15に対して第2コーンスプリング17を組み付けることができない。これにより、第2コーンスプリング17の第2ブッシュ15に対する誤組を確実に防止することができる。第2ブッシュ15に対して第2コーンスプリング17を組み付けた後に、第2ブッシュ15に対して第1ブッシュ14を組み付ける。具体的には、第2ブッシュ15の切欠き15eに対して第1ブッシュ14の突起14dが嵌め込まれる。この状態で、第2ブッシュ15の第1突起部15cがリティーニングプレート4の孔4cに挿入される。この結果、第1ブッシュ14、第2ブッシュ15及び第2コーンスプリング17が誤組されることなくリティーニングプレート4に対して組み付けられる。
次に、クラッチディスク組立体1の動作について説明する。
本発明はかかる摩擦発生機構は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。以下に他の実施形態について説明する。
前述の実施形態では、クラッチディスク組立体1を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。したがって、本発明に係る摩擦発生機構8は、2つの回転体の捩り振動を減衰させるものであれば適用可能である。
前述の実施形態では、第2コーンスプリング17の第1切欠部17a及び第2切欠部17bは内周側に配置されているが、外周側に配置されていてもよい。この場合、第2ブッシュ15の第1突起部15c及び第2突起部15dは、第1切欠部17a及び第2切欠部17bに対応した位置に配置されることとなる。
2 ハブ(第2回転部材)
3 クラッチプレート(第1回転部材)
4 リティーニングプレート(第1回転部材)
5 ハブフランジ
8 摩擦発生機構
14 第1ブッシュ(内周側摩擦部材)
15 第2ブッシュ(摩擦部材)
15c 第1突起部
15d 第2突起部
16 第1コーンスプリング(内周側弾性部材)
17 第2コーンスプリング(弾性部材)
17a 第1切欠部
17b 第2切欠部
17c 第1突出部
17d 第2突出部
18 第3ブッシュ(第3摩擦部材)
Claims (9)
- 相対回転可能に配置された第1回転部材及び第2回転部材の間で摩擦を発生させて捩り振動を減衰させるための摩擦発生機構であって、
前記第1回転部材に回転方向に係合するとともに前記第2回転部材に当接し、前記第1及び第2回転部材が相対回転すると前記第2回転部材に摺動して摩擦を発生する環状の摩擦部材と、
前記第1回転部材と前記摩擦部材との間に配置され、前記摩擦部材を前記第2回転部材に対して軸方向へ付勢するための環状の弾性部材とを備え、
前記弾性部材は、円周方向に等間隔に配置された複数の第1切欠部と、隣接する前記第1切欠部同士の間に円周方向に等間隔に配置された複数の第2切欠部とを有し、
前記摩擦部材は、前記第1切欠部に回転方向に係合する少なくとも1つの第1突起部と、前記第2切欠部に回転方向に係合する少なくとも1つの第2突起部とを有し、
前記摩擦部材に対して前記弾性部材を裏表逆に組み付けると、前記第1切欠部と前記第1突起部、前記第2切欠部と前記第2突起部、のいずれか一方が係合不能となる、
摩擦発生機構。 - 前記第1切欠部から隣接する2つの前記第2切欠部までの円周方向の距離は、それぞれ異なっている、
請求項1に記載の摩擦発生機構。 - 1つの前記第1切欠部から隣接する一方の前記第2切欠部までの円周方向の距離が、前記1つの第1切欠部に係合する前記第1突起部から前記1つの第1切欠部に隣接する他方の前記第2切欠部に係合する前記第2突起部までの円周方向の距離よりも大きい、
請求項1又は2に記載の摩擦発生機構。 - 前記第2切欠部の円周方向中心から隣接する2つの前記第1切欠部の円周方向中心までの円周方向の距離は、それぞれ異なっている、
請求項1から3のいずれかに記載の摩擦発生機構。 - 前記第1切欠部の円周方向の幅は、前記第2切欠部の円周方向の幅よりも大きく、
前記第1突起部の円周方向の幅は、前記第2切欠部の円周方向の幅よりも大きい、
請求項1から4のいずれかに記載の摩擦発生機構。 - 前記弾性部材の内周部は、前記摩擦部材と軸方向に当接し、
前記弾性部材の外周部は、前記第1回転部材と軸方向に当接し、
前記摩擦部材は、前記弾性部材の内周部と軸方向に当接する環状部を有し、
前記第1及び第2切欠部は、前記弾性部材の内周側に配置され、
前記第1及び第2突起部は、前記環状部から軸方向へ突出している、
請求項1から5のいずれかに記載の摩擦発生機構。 - 前記第1回転部材は、前記第1突起部に対応する位置に少なくとも1つの孔部を有し、
前記第1突起部は、前記孔部に挿嵌される、
請求項1から6のいずれかに記載の摩擦発生機構。 - 前記第1回転部材は、一対の円板状の入力側プレートから構成され、
前記第2回転部材は、前記一対の入力側プレートの内周側に配置された筒状の出力側ハブと、前記出力側ハブの外周側であって前記一対の入力側プレートの間に配置された円板状のフランジ部とから構成され、
前記一対の入力側プレートと前記フランジ部とは、回転方向に弾性的に連結されており、
前記フランジ部と前記出力側ハブとは、回転方向に弾性的に連結されており、
前記摩擦部材は、前記フランジ部に摺動するよう配置されており、
前記弾性部材は、前記摩擦部材と一方の前記入力プレートとの間に配置されている、
請求項1から7のいずれかに記載の摩擦発生機構。 - 前記摩擦部材の内周側に前記出力側ハブ及びフランジ部と摺動するよう配置され、前記摩擦部材に回転方向に係合する環状の内周側摩擦部材と、
前記内周側摩擦部材と一方の前記入力側プレートとの間に配置され、前記内周側摩擦部材を前記フランジ部に対して軸方向に付勢するための環状の内周側弾性部材と、
他方の前記入力側プレートと前記フランジ部との間に前記フランジ部と摺動するよう配置され、他方の前記入力側プレートに回転方向に係合する環状の第3摩擦部材とをさらに備えた、
請求項1から8のいずれかに記載の摩擦発生機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004366759A JP2006170388A (ja) | 2004-12-17 | 2004-12-17 | 摩擦発生機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2004366759A JP2006170388A (ja) | 2004-12-17 | 2004-12-17 | 摩擦発生機構 |
Publications (1)
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| JP2006170388A true JP2006170388A (ja) | 2006-06-29 |
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Family Applications (1)
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| Country | Link |
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| JP (1) | JP2006170388A (ja) |
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| JP2016070323A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | アイシン精機株式会社 | 摩擦緩衝装置 |
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2004
- 2004-12-17 JP JP2004366759A patent/JP2006170388A/ja active Pending
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