JP2006168244A - 包装袋用積層フィルム、およびそれを用いた印字方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 透明または半透明な基材フィルム2の一方の面に、少なくとも不可逆性の感熱発色インキ組成物層4と、シーラント層6とを順次積層してなる包装袋用積層フィルム10であり、かつ、当該不可逆性の感熱発色インキ組成物層4が、樹脂をビヒクルの主成分とし、ビスマス化合物と、化合物としての水を含む金属化合物、および/または、化合物としての水を含む金属錯体化合物と、チオ尿素化合物との加熱変色性組成物とからなり、加熱手段を設けたプリンタで所望事項を印字8可能である。
【選択図】 図2
Description
上記の包材シートに印字する方法の一つとして、ホットスタンプ方法、またはラインサーマルヘッド方法等による直接印字する方法が広く知られている。
上記の印字方法は、基材上の転写層を被転写体に転写し、画像を形成する方法である。そして、これらの印字方法で印字するために使用する熱転写シートとして、熱転写リボンテープが使用されている。
上記の熱転写リボンテープの構成は、基材上に剥離層と着色インク層とを順次形成したものや、基材上に剥離層、着色インク層、接着層を順次形成した構成である。
上記の熱転写リボンテープを構成する基材としては、ポリエステルフィルム等のプラスチックフィルムを用いる。そして、着色インク層としては、常温では固体で、加熱すると溶融し被転写基材へ転写する性質を有するバインダーに顔料と溶剤を混合した感熱インキを用いる。
従来の熱転写リボンテープは、基材の一方の面に、バインダー樹脂、溶剤及び流動性調整剤を含む感熱転写記録用インキ組成物を塗工する構成からなる(例えば、特許文献1参照)。
まず、本発明にかかる包装袋用積層フィルムの層構成について図面を用いて説明すると、図1は、本発明の一実施形態を示す包装袋用積層フィルムを示す概略的断面図であり、図2は、図1に示す包装袋用積層フィルムを用いて、これを感熱プリンターのサーマルヘッドによって画像を印字した層構成を示す概略的断面図である。
そして、前記の不可逆性の感熱発色インキ組成物層4は、ビスマス化合物と、化合物としての水を含む金属化合物、および/または、化合物としての水を含む金属錯体化合物と、チオ尿素化合物との加熱変色性組成物からなるものである。
なお、本発明においては、図示しないが、更に、その使用目的、用途等によって、他の基材を任意に積層して、種々の形態からなる包装袋用積層フィルムを製造することができる。
本発明において、上記のような本発明にかかる包装袋用積層フィルム10を使用し、これに市販の感熱プリンタのサーマルヘッド20で、印字して画像を形成する方法について、図2を使用して説明すると、図2に示すように、本発明にかかる包装袋用積層フィルム10の基材フィルム2側の表面からサーマルヘッド20を出力された情報をもとに画像を加熱して、不可逆性の感熱発色インキ組成物層4を発色して、鮮明な各種商品情報等を印字8する一例を示したものである。
本発明にかかる包装袋用積層フィルム10に印字された印字画像は、当該フィルムの表面に形成されておらず、その感熱印字画像の表面を透明ないし半透明の基材フィルム層で保護されるものであり、これにより外的影響を受けることなく、磨耗や溶剤等による擦過により消去、改変を行うことを防止できるものであり、その充填物への安全衛生性にも優れるものである。
具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、フッ素系樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルムないしシ−ト、天然紙、合成紙、再生紙、織布、不織布、その他等を使用することができる。
そして、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、未延伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。そのフィルムの厚さとしては、5〜50μm位が好ましい。
また、上記の基材フィルム層の膜厚として、膜厚5μm未満であると、耐衝撃性、耐熱性、感熱印字画像の表面を保護する機能に劣るので好ましくなく、また、膜厚50μmを越えると、不可逆性感熱発色層4を発色させる加熱時間が長くするか、加熱温度を上げる必要があり、コストアップになるので好ましくない。
更に、本発明においては、その使用目的、用途等によって、例えば、バリア性基材、その他の基材を任意に積層して、種々の形態からなる積層フィルムを使用することができるものである。
ビスマス化合物の比率、水を含む金属化合物および水を含む金属錯体化合物の少なくとも一方の化合物の比率、チオ尿素化合物の比率のいずれかが上記した重量部より少ないと加熱後の発色が不十分となるため好ましくなく、いずれかが上記した重量部より多いと乾燥加熱の場合と湿潤加熱の場合とで、変色温度および変色開始時間が異なり、一定の条件で変色しなくなるため好ましくない。
なお、添加剤としては、必要に応じて、重合禁止剤、可塑剤、充填剤、溶剤、その他助剤等を数重量%程度、添加することができる。
これらの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。上記のフィルムないしシ−トの厚さとしては、任意であるが、通常、5〜300μm位、更には、10〜100μm位が望ましい。
具体的には、例えば、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロ−ス、その他等の樹脂のフィルムないしシ−トから任意に選択して使用することができる。
その他、例えば、セロハン等のフィルム、合成紙等も使用することができる。
本発明において、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも使用することができる。
また、その厚さは、任意であるが、数μm〜300μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、フィルムないしシ−トとしては、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−ティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
而して、本発明においては、上記の積層を行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理、フレ−ム処理、その他等の前処理をフィルムに施すことができる。
本発明にかかる接着層3としては、例えば、ポリエステル系、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、有機チタン系等のアンカ−コ−ティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロ−ス系、その他等のラミネ−ト用接着剤等のアンカ−コ−ト剤、接着剤等を使用することができる。
而して、その製袋方法としては、上記の積層体を、その内層の面を対向させて折り曲げるか、あるいはその二枚を重ね合わせ、更にその外周の周辺端部を、例えば、側面シ−ル型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他等のヒ−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、本発明にかかる種々の形態の包装用容器を製造することができる。
その他、例えば、自立性包装袋(スタンディングパウチ)、スパウトパウチ等も製造することが可能であり、更に、本発明においては、上記の積層材を使用してチュ−ブ容器、インモールドラベル、カップ用蓋材等も製造することができる。
上記において、ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。
なお、本発明においては、上記のような包装用容器には、例えば、ワンピ−スタイプ、ツウ−ピ−スタイプ、その他等の注出口、あるいは開閉用ジッパ−等を任意に取り付けることができる。
上記の包装容器に充填し、密封するのに特に適する内容物の例としては、例えば、飲食品、果汁、ジュ−ス、飲料水、酒、調理食品、水産練り製品、冷凍食品、肉製品、煮物、餅、液体ス−プ、調味料、その他等の各種の飲食料品、液体洗剤、化粧品、化成品等の内容物を充填包装することができる。
本発明においては、特に、例えば、醤油、ソ−ス、ス−プ等を充填包装する液体用小袋、生菓子等を充填包装する軟包装用袋、あるいは、ボイルあるいはレトルト食品等を充填包装する軟包装用袋等の液体飲食物あるいは水分等を含む飲食物等を充填包装する包装用容器として有用なものである。
まず、下記成分をプレミキサーで混合してペースト状にした後、3本ロールにて練肉し、感熱発色インキ組成物を得た。
(インキ組成)
1)3,2−酸化ビスマス化合物(10重量部)
2)硝酸コバルトと硝酸、ニッケルとヘキサメチレン、およびテトラミンの錯体(10重量部)
3)2,2−ジトリルチオ尿素(5重量部)
4)ラミスター(43重量部)
5)ビヒクル用有機溶剤(30重量部)
6)炭酸マグネシウム(2重量部)
層構成が、2軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルム25μm/感熱発色インキ組成物層1μm/接着剤層/未延伸ポリプロピレンフィルム30μm(内面)の本発明にかかる包装袋用積層シートを作製し、連続で巻取り、その後、40℃×3日間、エージングした。
上記で製造した包装袋用積層シートに対して、その最外層である2軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルム層の表面からサーマルヘッドにより圧接して、商品名、ロット番号、製造年月日、使用期限等の商品情報を印字したところ、印字部が、茶色に変色して、濃淡ムラがなく、良好な印字品質で形成し得ることを確認した。
上記で製造した三方シ− ル型の包装用袋内に、その開口部からスナック菓子を充填包装し、しかる後、その開口部の端部を熱圧着して密封して包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品は、流通過程において、印字部が消去、改変されることなく、機械的耐擦性が十分であり、偽造防止が可能であった。
4 不可逆性の感熱発色インキ組成物層
6 シーラント層
8 印字部
10 包装袋用積層フィルム
20 感熱プリンタのサーマルヘッド
Claims (2)
- 透明または半透明な基材フィルムの一方の面に、少なくとも不可逆性の感熱発色インキ組成物層と、シーラント層とを順次積層してなる積層構造からなり、
かつ、当該不可逆性の感熱発色インキ組成物層が、樹脂をビヒクルの主成分とし、ビスマス化合物と、化合物としての水を含む金属化合物、および/または、化合物としての水を含む金属錯体化合物と、チオ尿素化合物との加熱変色性組成物とからなり、
かつ、加熱手段を設けたプリンタで所望事項を印字可能であることを特徴とする包装袋用積層フィルム。 - 請求項1記載の積層フィルムに、加熱手段を設けたプリンタによって印字部を形成することを特徴とする包装袋用積層フィルムの印字方法。
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