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JP2006151028A - タイヤとリムとの組立体およびこれに用いるサポートリング - Google Patents

タイヤとリムとの組立体およびこれに用いるサポートリング Download PDF

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JP2006151028A JP2004340823A JP2004340823A JP2006151028A JP 2006151028 A JP2006151028 A JP 2006151028A JP 2004340823 A JP2004340823 A JP 2004340823A JP 2004340823 A JP2004340823 A JP 2004340823A JP 2006151028 A JP2006151028 A JP 2006151028A
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孝明 石田
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

【課題】 空洞共鳴の抑制によりローノイズを低減でき、しかも軽量化、ランフラット走行耐久性に優れる。
【解決手段】 タイヤ内腔4内に配するサポートリング5は、タイヤ内腔4に開口する凹部6を隔設した環状基体7と、前記凹部6に装着されるスポンジ材8の制音具9とを具える。前記環状基体7は、内外のリング部7b、7aの間を、半径方向に連結する仕切壁部14を具え、前記凹部6は該仕切壁部14に囲まれて環状基体7のタイヤ軸方向側面で開口する。前記制音具9は、前記仕切壁部14との間に放熱用の間隙部Gを隔てて配される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、タイヤ内圧が低下した場合でも、一定の速度でかつ所定の距離を安全に走行しうるタイヤとリムとの組立体、およびこれに用いるサポートリングに関する。
近年、パンク等によりタイヤの内圧が低下した場合でも、例えば約80km/H程度の速度で数百キロメートルを安全に走行しうる性能(以下ランフラット性能という)を有するタイヤとリムとの組立体が提案されている。
図7は、このような組立体を例示し、タイヤaと、該タイヤaをリム組みするホイールリムbと、タイヤaとホイールリムbとが囲むタイヤ内腔i内でホイールリムbに装着され、かつタイヤの内圧が低下したときにトレッド部dの内面と当接して荷重を支持する環状のサポートリングeとを含む。前記ホイールリムbは、タイヤaの第1、第2のビード部f1、f2が装着される第1、第2のリムシートb1、b2を有し、それらの間にはサポートリング取付面gが設けられる。
このような組立体は、図8に示すように、ランフラット走行時には、内圧低下によりタイヤの縦撓み量が増大し、トレッド部dの内面d1がサポートリングeに当接する。タイヤaに作用する荷重は、サポートリングeとホイールリムbとによって支持され、第1、第2のビード部f1、f2は、リムフランジとハンプhとの間でロックされるため、車両は通常支障のない走行速度でランフラット走行を可能とし、路肩でタイヤ交換することなく、スタンド、修理工場等まで継続走行できる。従って利便性、快適性に加え、特に高速道路走行時の安全性の上から、ランフラットタイヤの普及が望まれている。
ところで、タイヤにより生じる騒音には様々なものがあり、その中でも荒れた路面を走行する際、タイヤとリムとが囲むタイヤ内腔が気柱管を構成し、空気が共鳴振動(空洞共鳴)することにより50〜400Hzの周波数範囲で「ゴー」という音が生じるいわゆるロードノイズは、車室内に伝達されてこもり音となり乗員に不快感を与えるという問題がある。一般タイヤと同様、ランフラットタイヤにおいても、居住性改善の上でロードノイズの低減は大きな課題である。
これに対して、図9(A)、(B)に示すように、リムに装着されランフラット走行時にトレッド部を内側から支持する環状基体rにおいて、半径方向内外のリング部w2,w1との間を仕切壁部w3により区画して多数のキャビティuによる共振器を形成し、前記キャビティuに連通するチューブvを有する側壁w4でキャビティuを閉蓋することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この提案では、ヘルムホルツ共振器の原理を用いて前記チューブvで共振器の振動特性を最適化することにより、共振振動を減衰している。
特表2003−510209号公報
しかしながら、前記提案では、側壁w4へのチューブvの取付、側壁w4自体の装着、共振器としての振動特性のチューニングなど、精密な作業を伴い、組立に手間がかかるという問題がある。又側壁wの重量が加わるため、サポートリングeの重量増加を招くなど転がり抵抗や燃費性に不利となる。
そのため本出願人は特願2004−096261において、前記側壁wに代え、スポンジ材を用いた制音具により前記キャビティuの入口面を閉じることを提案した。しかし、スポンジ材は軽量である反面蓄熱作用が大きいため、ランフラット走行時、仕切壁部w3が制音具と接触する部分で蓄熱が生じる。そのため、前記仕切壁部w3の温度が異常に上昇して、該仕切壁部w3に亀裂等を早期に発生させるなど、ランフラット走行の耐久性を低下させる恐れを招く。
本発明は、前記キャビティである凹部に、スポンジ材からなる制音具を、前記仕切壁部とは接触することなく放熱用の間隙部を隔てて配することを基本として、製造を容易としかつ重量増加を低く抑えながら、ローノイズを効果的に低減でき、しかもランフラット走行の耐久性を高く確保しうるタイヤとリムとの組立体およびこれに使用するサポートリングの提供を課題としている。
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、タイヤと該タイヤをリム組みするホイールリムとが囲むタイヤ内腔内に制音・荷重受け用のサポートリングを配するタイヤとリムとの組立体であって、
前記サポートリングは、前記リムを周回しタイヤ内腔に開口する凹部を隔設した弾性材からなる環状基体と、前記凹部に装着されかつスポンジ材を用いた制音具とを具え、
しかも前記環状基体は、前記リムに装着されてタイヤ周方向にのびる内のリング部と、タイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接する外のリング部と、前記内,外のリング部の間を半径方向に連結する仕切壁部とからなり、かつ前記凹部は、該仕切壁部に囲まれて環状基体のタイヤ軸方向側面で開口するとともに、 前記制音具は、前記仕切壁部との間に放熱用の間隙部を隔てて配されることを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記制音具は、凹部入口面からタイヤ内腔側に、前記外のリング部の厚さの3倍以下の距離Lをはみ出すはみ出し部を有することを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記スポンジ材は、見掛け密度を0.1g/cm3 以下とすることを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記凹部は、入口面より奥方に向かって、該凹部の巾中心線CLと直角な向きの凹部断面積を低減することを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記制音具は、前記間隙部を残して凹部入口面を閉じる蓋状をなすことにより、該制音具の奥方に凹部空間を形成することを特徴としている。
又請求項6の発明では、前記仕切壁部は、タイヤ軸方向に出入りを繰り返すことにより、前記凹部をタイヤ軸方向両側で交互に開口させたことを特徴としている。
又請求項7の発明は、タイヤと該タイヤをリム組みするホイールリムとからなるタイヤとリムとの組立体のタイヤ内腔内に配置する制音・荷重受け用のサポートリングであって、
前記リムを周回しタイヤ内腔に開口する凹部を隔設した弾性材からなる環状基体と、前記凹部に装着されかつスポンジ材を用いた制音具とを具え、
しかも前記環状基体は、前記リムに装着されてタイヤ周方向にのびる内のリング部と、タイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接する外のリング部と、前記内,外のリング部の間を半径方向に連結する仕切壁部とからなり、かつ前記凹部は、該仕切壁部に囲まれて環状基体のタイヤ軸方向側面で開口するとともに、 前記制音具は、前記仕切壁部との間に放熱用の間隙部を隔てて配されることを特徴としている。
本発明は叙上の如く構成しているため、例えば共振器としての振動特性のチューニングなどの精密な作業を不要とするため製造が容易であり、しかもスポンジ材を用いた制音具が、その吸音効果によりタイヤ内腔内の空洞共鳴の音エネルギーを吸収でき、重量増加を低く抑えながら、ローノイズを効果的に低減できる。又制音具と仕切壁部との間に放熱用の間隙部を設けているため、スポンジ材を作用したことによる、仕切壁部の熱劣化を抑制でき、ランフラット走行の耐久性を高く維持することが可能となる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1に示すように、タイヤとリムとの組立体1は、タイヤ2と、該タイヤ2をリム組みするホイールリム3と、前記タイヤ2と前記ホイールリム3とが囲むタイヤ内腔4内で前記ホイールリム3に装着された制音・荷重受け用のサポートリング5とを具える。
前記タイヤ2は、本実施形態では、路面と接地して走行するトレッド部2aと、その両端部からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部2b、2bと、該サイドウォール部2bの半径方向の内方端に形成されたビード部2d、2dとを有するトロイド状に形成される。なお本形態のタイヤ2は、その内腔面に空気を透過し難いインナーライナーゴムが配されたチューブレスの空気入りタイヤとして形成される。またタイヤ2は、トレッド部2aからサイドウォール部2bを経てビード部2dのビードコア2eに係止されラジアル方向にのびるコードを配したカーカス2fと、該カーカス2fのタイヤ半径方向外側かつトレッド部2aの内部に配置された例えばスチールコードよりなるベルト層2gとを具えたラジアルタイヤとして形成されている。
前記カーカス2fは、非伸長性のワイヤ等からなる一対のビードコア2e、2e間をトロイド状に跨る本体部2f1の両側に、ビードコア2eのタイヤ半径方向内方を通ってタイヤ半径方向外側に折り返された後にループ状に折り曲げられ再びビードコアの内方を通って本体部2f1に沿って終端する折返し部2f2を設けたものが例示される。これにより、本体部2f1に張力が作用すると、ループ状の折返し部2f2で包囲されたゴムがビードコア2eとホイールリム3のリムシート3a、3bとの間に引き込まれて楔の如く作用してビード部2dをホイールリム3にロックし、ホイールリム3からビード部2dが外れるのを効果的に防止しうる。かかる構成についての詳細については例えば特表平9−509122号公報に詳細に記載される。
前記ホイールリム3は、前記タイヤ2の各ビード部2dが装着される第1、2のリムシート3a、3bを有し、それらの間にはサポートリング取付面3gと、タイヤの装着時に前記ビード部2dが落とし込まれる小径のウエル部3dとが設けられる。
前記第1、2のリムシート3a、3bは、タイヤ軸を含む子午線断面において、従来のホイールリムのリムシートの方向とは反対方向に傾斜し、軸方向外側に向かって外径が漸減するものが例示されている。また、第1のリムシート3aの最小外径は、第2のリムシート3bの最小外径よりも小で形成される。
また前記サポートリング取付面3gの外径Dgは、第1のリムシート3aの軸方向端を区画するフランジの外端径Daより大で形成され、またサポートリング取付面3gの一端部には、円周方向にのびる突起物3eが他端部には凹溝3fが夫々設けられている。
前記サポートリング5は、環状基体7と制音具9とからなり、内圧低下時にトレッド部2aを内側から支持してランフラット走行を可能とする。図2はサポートリング5の全体斜視図、図3はその部分側面図、図4はそのA視展開図である。
前記環状基体7は、前記ホイールリム3を周回してサポートリング取付面3gに装着されるリング状をなし、本例では、その内径は前記ホイールリム3のサポートリング取付面3gの外径Dgよりも僅かに小に設定される。これにより、環状基体7は、サポートリング取付面3gに締まりばめされる。なお本実施形態の環状基体7は、その内周面のタイヤ軸方向一端部に形成された環状の突条7dがサポートリング取付面3gの前記凹溝3fに嵌入するとともに、他端部がサポートリング取付面3gの前記突起物3eに当接して、軸方向の位置ズレが防止される。
前記環状基体7の半径方向の高さH(図1に示す)は、大きすぎると、通常走行時において容易にトレッド部2aの内面に当接して底付きが生じてしまい、逆に小さすぎても、縦たわみ量が大きくなり、フラット走行時の操縦安定性が低下したり、継続走行距離の減少などを招くおそれがある。このような観点より、環状基体7をホイールリム3に取り付けかつタイヤに適正な内圧(正規内圧)を保っている無負荷の状態において、前記高さHを、タイヤ内腔高さHtの35〜65%、より好ましくは40〜58%、さらに好ましくは40〜50%とするのが望ましい。
前記「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" であるが、タイヤが乗用車用の場合には180KPaとする。また前記「タイヤ内腔高さHt」とは、前記正規内圧を充填した無負荷の状態において、サポートリング取付面3gからタイヤ内腔面のタイヤ半径方向の最外側位置までの高さである。
また前記環状基体7は弾性材からなり、該弾性材は本形態ではゴム性材からなる。このゴム性材は、例えばポリウレタンゴム、ポリブタジエンゴム、EPDM、その他各種のゴム性を有するものが用いられ、本実施形態ではポリウレタンゴムを使用したものが例示される。またポリウレタンゴムの場合、JISD硬度45〜60度、100℃における損失正接tan δが0.02〜0.08のものが特に好適である。
前記環状基体7は、前記サポートリング取付面3gに装着されてタイヤ周方向にのびる内のリング部7bと、ランフラット走行時にトレッド部2aの内面と当接しうる外のリング部7aと、前記内,外のリング部7b、7a間を半径方向に連結する仕切壁部14とからなる。
これにより、環状基体7には、前記内,外のリング部7b、7a間に、仕切壁部14によって囲まれて該環状基体7のタイヤ軸方向側面で開口するキャビティである複数の凹部6が形成される。このような骨組み状の構成とすることにより、環状基体7は軽量化を図りながらランフラット走行に必要な強度を確保することができる。なお凹部6は、ランフラット走行状態において、環状基体7が路面からの負荷を充分支持しうる個数と大きさを有し、本例では、凹部6の容積合計を環状基体7の見掛け体積の20〜50%の範囲に設定している。
又前記仕切壁部14として、本例では、図4に示すように、タイヤ軸方向に出入りを繰り返しながら周方向にのびるものを例示している。即ち、仕切壁部14は、タイヤ軸方向にのびかつタイヤ周方向に隔置される横の壁部14aと、この横の壁部14aのタイヤ軸方向端部間をタイヤ軸方向の一方側/他方側で交互につなぐ折返部14bとを有するジグザグ状に形成される。これにより、凹部6をタイヤ軸方向両側で交互に開口させうるなど、環状基体7の強度、剛性、重量などをタイヤ軸方向両側でバランス化させることができ、ランフラット時、及び非ランフラット時における走行性能を高く維持することができる。
特に本例では、図4に示すように、前記横の壁部14aが、1個又は複数個(本例では2個)の段差部14cを有してタイヤ軸方向に階段状に斜行してのび、しかもこの横の壁部14aがその斜行の向きを交互に違えてハ字状に配列するものを例示している。従って、前記凹部6では、該凹部6の巾中心線CLと直角な向きの凹部断面積が、その入口面6Aから奥方に向って減少している。このように構成することにより、環状基体7の剛性・強度を高く維持しながら、前記入口面6Aの面積を大に設定することができ、制音具9により吸収しうる音エネルギーを増加しうるなどロードノイズ低減効果をより高く発揮することが可能となる。
次に、前記制音具9は、海綿状の多孔構造体であるスポンジ材8からなり、前記環状基体7の凹部6に装着される。なお全ての凹部6に制音具9を装着する必要はなく、制音具9のない空の凹部6を混在させることもできる。
スポンジ材8としては、独立気泡を有するものも使用しうるが、吸音性の観点からは、連続気泡を有するものが好ましい。このようなスポンジ材8は、吸音性、防振性が高いため、前記タイヤ内腔4内で生じた音エネルギーを効果的に吸収でき、空洞共鳴を抑制することによりロードノイズを低減して制音しうる。
前記スポンジ材8としては、吸音性に加えて、140℃に耐える耐熱性が要求され、例えばエーテル系ポリウレタンスポンジ、エステル系ポリウレタンスポンジ、ポリエチレンスポンジなどの合成樹脂スポンジ、クロロプレンゴムスポンジ(CRスポンジ)、エチレンプロピレンゴムスポンジ(EDPMスポンジ)、ニトリルゴムスポンジ(NBRスポンジ)などのゴムスポンジを好適に用いることができる。しかしエーテル系ポリウレタンスポンジを含むウレタン系、又はポリエチレン系等のスポンジが、制音制、軽量性、発泡の調整可能性、耐久性などの観点から好ましく利用できる。例えば、このようなエーテル系ポリウレタンスポンジとして、丸鈴株式会社製品番E35を利用できる。
前記スポンジ材8は、見掛け密度が0.1g/cm3 以下、さらには0.06g/cm3 以下、さらには0.04g/cm3 以下の低密度のものが好ましく、重量増加や重量バランスへの悪影響を最低限に抑え、かつ空隙率の上昇により吸音性等を高めうる。なお見掛け密度が0.1g/cm3 を超えると、不必要な重量増加を招くとともに、空隙率などの点で空洞共鳴を抑える効果が低減する。
前記スポンジ材8は、本例では、凹部6に圧縮された状態で嵌着され、嵌着前の自由状態に対する圧縮比率を、例えば70〜95%程度の範囲に設定している。下限については80%以上がより好ましく、上限については90%以下がより好まし。70%未満では、圧縮によりスポンジ材8の空隙率が減少して吸音性を低下させ、逆に95%を超えると、スポンジ材8が凹部6から脱落する可能性がある。このように、スポンジ材8の弾性力により凹部6に容易に装着できるため、組立作業が簡単に行え、更に複数の凹部6に対するスポンジ材8の配置数の増減による制音性能調整を容易になしえる。ただし、接着剤、粘着剤、両面テープなどの固着手段を用いて、スポンジ材8を凹部6に確実に固定することもでき、係る場合にはスポンジ材8を圧縮する必要はない。
ここで、前記制音具9の装着において重要なことは、該制音具9は、前記仕切壁部14との間に放熱用の間隙部Gを有して配されることである。これは、ランフラット走行時の荷重を仕切壁部14が実質的に支承するため、該仕切壁部14における弾性変形時のエネルギーロスによる発熱が大きく、またスポンジ材の蓄熱作用が大であることに原因する。即ち、仕切壁部14と制音具9とが接触する場合には、この接触部分で蓄熱が生じて前記仕切壁部14の温度を異常に上昇させる。その結果、仕切壁部14に熱劣化を招き亀裂等を早期に発生させるなど、ランフラット走行の耐久性を低下させる。
そこで本発明では、前記間隙部Gを形成し、蓄熱による仕切壁部14の異常温度上昇を阻止するとともに、通気性の向上により仕切壁部14自体の熱を積極的に放出せしめ、仕切壁部14の熱劣化を防ぎ、ランフラット走行の耐久性を向上させるのである。そのために、前記間隙部Gの間隔Wgを2.0mm以上とするのが好ましく、2.0mm未満では、狭すぎて仕切壁部14の熱劣化を充分防ぐことが難しくなる。しかし、間隔Wgが広すぎると、ロードノイズ低減効果が減じる傾向となる。従って、前記間隔Wgの上限値として、10.0mm以下、さらには8.0mm以下が好ましく、又下限値は、前記2.0mm以上、さらには3.0mm以上が好ましい。
又耐久性向上のために、前記制音具9として、前記間隙部Gを残して前記入口面6Aを閉じる蓋状に形成し、これにより該制音具9の奥方に凹部空間12を形成するのが好ましい。これにより空気の通過性が高まるなど、放熱効果をさらに向上することができる。又タイヤ内腔4内の空気振動が、前記間隙部Dから凹部空間12内に入り込み、空気振動相互の干渉作用により減衰するのが期待でき、しかも制音具9の裏面側からも音エネルギーが吸収されるため、制音能力を増大しうる。
又制音具9では、前記入口面6Aからタイヤ内腔側にはみ出すはみ出し部9Aを設けることが好ましい。このはみ出し部9Aは、スポンジ材の露出面積を増し、制音能力を増大しうる。又タイヤ内腔4内での空気振動を攪乱し減衰させるのにも役立つ。しかし、はみ出し部9Aの前記入口面6Aからのはみ出し距離Lが大きすぎると、ランフラット走行時に前記はみ出し部9Aがタイヤ内腔面に接触する恐れが生じる。通常、タイヤ内腔面には、ランフラット走行における摩擦熱低減のために、潤滑剤が塗布されるが、このはみ出し部9Aがタイヤ内腔面と接触する場合には、前記潤滑剤を吸収し、或いは拭き取ってしまって潤滑機能を低下させ、ランフラット走行の耐久性を低下させることとなる。従って、距離Lは前記外のリング部7aの厚さの3倍以下であることが必要であり、さらには1.5倍以下が好ましい。なお距離Lは、制音能力増大等の観点から、前記上限値以下できるだけ大きい方が好ましい。
なお図5(A)の如く、サポートリング5としては、横の壁部14aを、段差部14cのない直線状に傾斜させても良く、又図5(B)の如くタイヤ周方向と略直角に形成することもでき、何れの場合も、制音具9は、該横の壁部14aと間隙部Gを隔てて形成される。又凹部6の全容積V1に占める制音具9の体積V2(凹部内に収容される部分の体積)を、20%以上とすることが、ロードノイズ低減効果のために好ましい。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1の構造をなし、表1の仕様の制音具を装着したサポートリングを配したタイヤ(225−680R460A)とホイールリム(225×460A)の組立体を試作して、ロードノイズ性能、及びランフラット耐久性をテストした。比較例及び実施例における吸音具の取付き態を図6(A)〜(D)に示す。なお環状基体7は、何れもポリウレタンの射出一体成形で形成されるとともに、凹部6の入口面6Aは37mm×37mmの矩形状をなす。又制音具としては、見掛け密度が0.035g/cm3 のエーテル系ポリウレタンスポンジ(丸鈴株式会社製品番E35)を使用した。
(1)ロードノイズ性能:
タイヤ組立体を、内圧200kPa、荷重5.1kN、速度20km/hの条件でドラム上を走行させた時の上下方向軸力変動を計測して周波数分析を行った(レプリカ反力テスト)。そして前記周波数分析から軸力変動のピーク値を求め、これを走行ロードノイズの評価値として表1に記載した。なお、前記軸力変動のピーク値が実車のロードノイズ計測結果と相関することは、既に確認されている。
(2)ランフラット耐久性:
乗用車(4000cc;FF車)の全輪にテストするタイヤ組立体を装着し、そのうちの右前輪のタイヤ組立体のみの内圧を0kPaとした状態にて、速度80km/hで楕円形の周回テストコースを左旋回走行した。そして、組立体が破壊するまでの走行距離を計測した。完走は400kmである。
Figure 2006151028
表の如く、実施例のタイヤは、ランフラット耐久性を確保しながらロードノイズを低減しうることが確認できる。
本発明の組立体の一実施例を示す断面図である。 それに用いるサポートリングの一実施例を示す斜視図である。 その部分側面図である。 そのA−A断面の展開図である。 (A)、(B)は、サポートリングの他の実施形態を例示する断面図である。 (A)〜(D)は表1に示す比較例及び実施例の制音具の装着状態を示す断面図である。 従来の組立体の断面図である。 その低内圧状態を示す断面図である。 (A)、(B)は、従来の他の組立体の断面図、及び分解斜視図である。
符号の説明
1 タイヤとリムとの組立体
2 タイヤ
3 ホイールリム
4 タイヤ内腔
5 サポートリング
6 凹部
6A 入口面
7 環状基体
7a 外のリング部
7b 内のリング部
8 スポンジ材
9 制音具
12 凹部空間
14 仕切壁部
CL 中心線
G 間隙部

Claims (7)

  1. タイヤと該タイヤをリム組みするホイールリムとが囲むタイヤ内腔内に制音・荷重受け用のサポートリングを配するタイヤとリムとの組立体であって、
    前記サポートリングは、前記リムを周回しタイヤ内腔に開口する凹部を隔設した弾性材からなる環状基体と、前記凹部に装着されかつスポンジ材を用いた制音具とを具え、
    しかも前記環状基体は、前記リムに装着されてタイヤ周方向にのびる内のリング部と、タイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接する外のリング部と、前記内,外のリング部の間を半径方向に連結する仕切壁部とからなり、かつ前記凹部は、該仕切壁部に囲まれて環状基体のタイヤ軸方向側面で開口するとともに、 前記制音具は、前記仕切壁部との間に放熱用の間隙部を隔てて配されることを特徴とするタイヤとリムとの組立体。
  2. 前記制音具は、凹部入口面からタイヤ内腔側に、前記外のリング部の厚さの3倍以下の距離Lをはみ出すはみ出し部を有することを特徴とする請求項1記載のタイヤとリムとの組立体。
  3. 前記スポンジ材は、見掛け密度を0.1g/cm3 以下とすることを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤとリムとの組立体。
  4. 前記凹部は、入口面より奥方に向かって、該凹部の巾中心線CLと直角な向きの凹部断面積を低減することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のタイヤとリムとの組立体。
  5. 前記制音具は、前記間隙部を残して凹部入口面を閉じる蓋状をなすことにより、該制音具の奥方に凹部空間を形成することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のタイヤとリムとの組立体。
  6. 前記仕切壁部は、タイヤ軸方向に出入りを繰り返すことにより、前記凹部をタイヤ軸方向両側で交互に開口させたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のタイヤとリムとの組立体。
  7. タイヤと該タイヤをリム組みするホイールリムとからなるタイヤとリムとの組立体のタイヤ内腔内に配置する制音・荷重受け用のサポートリングであって、
    前記リムを周回しタイヤ内腔に開口する凹部を隔設した弾性材からなる環状基体と、前記凹部に装着されかつスポンジ材を用いた制音具とを具え、
    しかも前記環状基体は、前記リムに装着されてタイヤ周方向にのびる内のリング部と、タイヤの内圧低下時にトレッド部の内面と当接する外のリング部と、前記内,外のリング部の間を半径方向に連結する仕切壁部とからなり、かつ前記凹部は、該仕切壁部に囲まれて環状基体のタイヤ軸方向側面で開口するとともに、 前記制音具は、前記仕切壁部との間に放熱用の間隙部を隔てて配されることを特徴とするサポートリング。
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