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JP2006038755A - 車両周囲物体検出装置 - Google Patents

車両周囲物体検出装置 Download PDF

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JP2006038755A
JP2006038755A JP2004221908A JP2004221908A JP2006038755A JP 2006038755 A JP2006038755 A JP 2006038755A JP 2004221908 A JP2004221908 A JP 2004221908A JP 2004221908 A JP2004221908 A JP 2004221908A JP 2006038755 A JP2006038755 A JP 2006038755A
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JP2004221908A
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Kazumi Fujimoto
和巳 藤本
Takeshi Kimura
健 木村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】グルーピングされた検出点のいずれかの相対位置に誤差が含まれている場合であっても、物体の相対位置を求めるときにその誤差の影響を取り除くことができる車両周囲の物体を検出する装置を提供する。
【解決手段】自車両前方の物体について、各検出点において位置座標を検出し(ステップS1)、所定の条件を満たす検出点同士をまとめて物体ごとに検出点のグループを作成し、グルーピングを行う(ステップS6、S10)。このグルーピングされた検出点のそれぞれについて、信頼性判断値R1(t)またはR2(t)を算出し(ステップS7、S11)、その値に基づいて、同一グループにグルーピングされた検出点から代表検出点を選択する(ステップS8、S12)。選択された代表検出点の相対位置に基づいて、物体の相対位置を決定する(ステップS9、S13)。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両に搭載されてその車両の周囲に存在する物体を検出する装置に関する。
レーザレーダなどを用いて自車両前方を走行している他車両との相対的な位置関係を検出する方法が広く知られている。たとえば特許文献1に開示される装置では、レーザレーダの照射範囲を所定の角度毎に分割し、分割された各領域内において検出された複数の距離データからいずれか一つを選択して用いることにより、距離データを圧縮する。こうして圧縮された距離データに基づいて、各領域内の検出点について自車両に対する相対位置と相対速度を求める。さらに複数の検出点の相対位置と相対速度が一定の範囲内にある場合は、その検出点同士を1つのグループにグルーピングして、同一の車両を表すものとして処理する。このとき、同一グループに含まれる各検出点の相対位置の平均値を用いて、その車両の相対位置を求める。このようにして、他車両との相対的な位置関係を求めている。
特開2001−343460号公報
特許文献1に開示される装置では、グルーピングされた検出点のうちいずれかの相対位置の値に誤差が含まれている場合には、各検出点の平均値を用いて求められた他車両との位置関係にもその誤差が影響するという問題がある。
本発明による車両周囲物体検出装置は、自車両の周囲の物体について、単数または複数の検出点において自車両に対する相対位置を検出する位置検出手段と、位置検出手段により相対位置を検出された検出点のうち所定のグルーピング条件を満たす検出点同士をまとめ、物体ごとに検出点のグループを作成するグルーピング手段と、グルーピング手段によってグループにまとめられた検出点のそれぞれについて、各々の相対位置の信頼度を算出する信頼度算出手段と、信頼度算出手段により算出された信頼度の値に基づいて、同一のグループにまとめられた検出点から代表検出点を選択する代表点選択手段と、代表検出点の相対位置に基づいて、物体の相対位置を決定する位置決定手段とを備えるものである。
本発明によれば、自車両周囲の物体について、単数または複数の検出点において自車両に対する相対位置を検出し、所定のグルーピング条件を満たす検出点同士をまとめて物体ごとに検出点のグループを作成することにより、グルーピングを行う。このグルーピングによってまとめられた検出点のそれぞれについて、各々の相対位置の信頼度を算出し、算出された信頼度の値に基づいて、同一のグループにまとめられた検出点から代表検出点を選択し、その代表検出点の相対位置に基づいて、各物体の相対位置を決定する。こうして他車両などを表す各物体との位置関係を求めることとしたので、グルーピングされた検出点のいずれかの相対位置の値に誤差が含まれている場合であっても、その誤差の影響を取り除いて他車両との位置関係を求めることができる。
本発明の一実施形態による車両周囲物体検出装置(以下、本装置という)の構成を図1に示す。本装置は車両に搭載されており、レーザレーダ1、車両挙動検出部2、演算部3および車両制御部4を有している。本装置はこれらの各構成部分によって、自車両前方に存在する他車両などの物体(以下、単に物体という)を検出し、その検出結果に基づいて自車両の走行制御を行うものである。以下に各構成部分について説明する。
レーザレーダ1は自車両の前端部に設置されており、自車両の前方に向けてレーザ光を照射すると共に、そのレーザ光によって生じた反射光を検出する。このレーザレーダ1はスキャニングレーザレーダと呼ばれるものの一種であり、レーザ光の照射方向を変化させて所定のスキャン範囲内でレーザ光を走査(スキャン)することができる。
レーザレーダ1のスキャン範囲内に物体が存在すると、照射されたレーザ光はその物体によって反射される。このときレーザ光の走査によって照射方向が変化するため、物体上には複数の反射点が生じる。この複数の反射点をそれぞれ検出点として反射光をレーザレーダ1によって検出し、各検出点に対してレーザ光を照射してから反射光を検出するまでの時間をそれぞれ計測することにより、自車両から各検出点までの距離が算出される。また、反射光を検出したときのレーザ光の照射方向から、自車両を基準とする各検出点の方向が求められる。こうして得られた各検出点の距離と方向に基づいて、自車両前方の物体について、自車両に対する相対位置が各検出点において検出される。各検出点における相対位置の検出結果は、各検出点において検出された反射光の強度と共に、それぞれの検出点の測定値を表す位置情報および反射強度情報として、レーザレーダ1から演算部3へ出力される。
図2は、レーザレーダ1の自車両への搭載例を示した図である。自車両11の前端中央部付近に搭載されたレーザレーダ1は、自車両11の前方すなわち図の左側の方向へレーザ光を照射する。このときのレーザ光の光軸を光軸Lと表す。また、自車両11に対して左右方向の座標軸をX軸、垂直方向の座標軸をY軸、前後方向の座標軸をZ軸とそれぞれ定義する。光軸LとZ軸が一致しているとき、自車両11の正面に向けてレーザ光が照射される。なお、上記の各座標軸の原点位置11aは、自車両11に対して固定されているものとする。
レーザレーダ1は、前述の各座標軸の原点を中心に、光軸Lを左右(Y軸回り)方向に所定の角度内で回転させることができる。これにより、レーザ光の照射方向が所定の角度内で水平に変化する。このとき光軸Lが沿って回転する面をスキャニング面といい、このスキャニング面は水平面(XZ平面)と等しい。レーザレーダ1はこのようにして、スキャニング面に沿って所定のスキャン範囲内でレーザ光を走査する。
車両挙動検出部2は、自車両の挙動を検出することにより、自車両の走行状態を表すための情報(自車両走行情報)を取得する。この車両挙動検出部2は、左右の各後輪の車輪速をそれぞれ検出する車輪速センサと、操舵角を検出する操舵角センサとを有している。そして、これらの各センサからのセンサ信号に基づいて算出した自車両のヨーレートとスリップ角を、自車両走行情報として取得する。車両挙動検出部2において取得された自車両走行情報は、演算部3に出力される。
演算部3は、自車両内部に搭載されたCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入出力I/F等からなるマイクロコンピュータによって構成される。この演算部3では、レーザレーダ1から出力される各検出点の位置情報および反射強度情報と、車両挙動検出部2から出力される自車両走行情報、すなわち自車両のヨーレートおよびスリップ角とに基づいて、自車両前方の推定進路上に存在する物体を検出する処理(以下、物体検出処理という)を実行する。この物体検出処理の結果は、演算部3から車両制御部4へ出力される。たとえば、自車両からその物体までの相対距離と、自車両に対するその物体の相対速度とが、物体検出処理の結果として演算部3から車両制御部4へ出力される。なお、物体検出処理の具体的な内容については後で説明する。
車両制御部4は、演算部3より出力される物体検出処理の結果に基づいて自車両を制御する。たとえば、上記のように自車両からの相対距離と、自車両に対する相対速度とが、物体検出処理結果として演算部3より出力される。そして、その相対距離が所定値以下であり、かつその相対速度が所定値以上である場合には、自車両のエンジン回転数やブレーキ操作などを制御することによって、自車両の走行速度を減少させる。このようにすることで、物体検出処理の結果に基づいて、自車両と他車両の車間距離が一定以上に保たれるように自車両を制御することができる。
なお、演算部3から車両制御部4へ物体検出処理結果として出力する内容や、車両制御部4において自車両を制御する内容については、上記以外であってもよい。たとえば、演算部3から車両制御部4へ自車両と物体の相対位置関係を出力し、その相対位置関係が所定の条件を満たす場合、たとえば自車両の進行方向に所定距離以内である場合には、車両制御部4において運転者に対して警告を発するようにすることもできる。
次に、演算部3において実行される物体検出処理の内容について、図3に示す場合を例として説明する。図3は、図2の自車両11に設置されたレーザレーダ1によって、そのスキャン範囲内に存在する自車両11の前方の物体A、Bを、時刻t−1と時刻tにおいてそれぞれ検出する様子を示している。なお、図3におけるX軸およびZ軸は、図2と同じ方向に定義されている。
レーザレーダ1は、前述のスキャニング面に沿って所定のスキャン範囲内でレーザ光を走査し、各検出点について得られた位置情報と反射強度情報を演算部3へ出力する。ここでは、時刻t−1のときに図3に示すa,b,c,d,eおよびfの各検出点において反射光が検出され、これらの各検出点の位置情報と反射強度情報がレーザレーダ1から演算部3へ出力されたとする。以下では、時刻t−1における各検出点の位置座標を(Xω(t−1),Zω(t−1))と表し、各検出点の反射強度をPω(t−1)と表す。ただしωには、a,b,c,d,eおよびfのいずれかが入る。なお、図3において各検出点はそれぞれ大きさの異なる円形の範囲で図示されているが、これは各検出点の反射強度Pω(t−1)の値の大きさを示すためのものであり、実際にはそれぞれの円形範囲の中心に各検出点が位置している。たとえば検出点bやdは、他の検出点よりもその円形範囲の部分が大きく図示されているため、反射強度Pb(t−1)やPd(t−1)の値は、他の検出点の反射強度に比べてより大きな値を有していることが分かる。
演算部3では、時刻t−1において検出された上記の各検出点をグルーピングし、同一物体を表している検出点同士を1つのグループにまとめるグループ化を行う。ここでは、検出点cとfが物体Aを表すものとして、また検出点a,b,dおよびeが物体Bを表すものとして、それぞれ同一のグループにグルーピングされる。なお、グルーピングされる検出点は1つであってもよい。
上記のように同一物体の検出点同士をグルーピングしたら、レーザレーダ1から出力された各検出点の位置情報と反射強度情報に基づいて、時刻t−1における各物体のパラメータとして、物体AとBの横幅(X軸方向の幅)、位置、相対速度および反射強度をそれぞれ算出する。以下では、時刻t−1における物体Aの横幅、位置座標、相対速度および反射強度を、それぞれ次のように表すこととする。
物体Aの横幅 :WA(t−1)
物体Aの位置座標:(XA(t−1),ZA(t−1))
物体Aの相対速度:VA(t−1)
物体Aの反射強度:PA(t−1)
同様に、時刻t−1における物体Bの横幅、位置座標、相対速度および反射強度を、それぞれ次のように表す。
物体Bの横幅 :WB(t−1)
物体Bの位置座標:(XB(t−1),ZB(t−1))、
物体Bの相対速度:VB(t−1)
物体Bの反射強度:PB(t−1)
なお、上記のようにして各検出点をグルーピングするときの具体的なグルーピング方法と、各物体のパラメータを算出するときの具体的な算出方法については、時刻tにおける場合を例として以下で詳しく説明する。
次に時刻tにおいて、図3に示すa〜fの各検出点に対して、時刻t−1のときと同様にして反射レーザ光が検出されて、各検出点における位置情報と反射強度情報がレーザレーダ1から演算部3へ出力されたとする。以下では、この時刻tにおける各検出点の位置座標を(Xω(t),Zω(t))(ただしωはa〜fのいずれか)と表し、各検出点の反射強度をPω(t)と表す。
上記の時刻tにおける検出点a〜fについての位置情報と反射強度情報がレーザレーダ1から演算部3へ入力されると、演算部3は初めに、前述の時刻t−1における物体Aの位置(XA(t−1),ZA(t−1))および相対速度VA(t−1)に基づいて、時刻tにおける物体Aの推定位置を示す推定座標(XA’(t),ZA’(t))を以下の式(1)および(2)によって算出する。
ZA’(t)=ZA(t−1)+VA(t−1)・cos(Slip) ・・(1)
XA’(t)=XA(t−1)+VA(t−1)・sin(Slip)
+ZA’(t)・tan(Yaw) ・・・・・・・・・・(2)
上記の式(1)および(2)において、YawとSlipは車両挙動検出部2より出力される自車両のヨーレートとスリップ角をそれぞれ表している。つまり、前回時刻t−1において求められた物体Aの位置に、自車両のスリップ角によるズレ分とヨーレートによるズレ分を加算することにより、今回の時刻tにおける物体Aの位置を推定する。
さらに、時刻tにおける物体Bの位置の推定座標(XA’(t),ZA’(t))についても、上記と同様に以下の式(3)および(4)によって算出する。
ZB’(t)=ZB(t−1)+VB(t−1)・cos(Slip) ・・(3)
XB’(t)=XB(t−1)+VB(t−1)・sin(Slip)
+ZB’(t)・tan(Yaw) ・・・・・・・・・・(4)
上記のようにして時刻tにおける物体AとBの位置を推定したら、その推定座標値に基づいて、各検出点を物体ごとにグルーピングする。ここで、レーザレーダ1において検出される反射光は、自車両からその検出点までの相対距離によって特性が変化することが知られている。自車両から遠く離れている物体の検出点からは、一般に反射強度が比較的弱くてばらつきの大きい反射光が検出され、その反射強度が高いものほど検出される位置情報の誤差が小さい。反対に、自車両に近い物体の検出点からは、一般に反射強度が比較的強くてばらつきの小さい反射光が検出され、その位置情報の誤差も小さいが、特に車両の端部付近を検出点としたときには、比較的近距離であっても誤差の大きな検出結果が得られることがある。このようなことから、本装置では自車両からの距離が遠いか近いかによって、異なる方法で検出点をグルーピングする。
以下の説明では、自車両から見て物体Aは所定の位置よりも遠くに存在しており、物体Bはその所定位置よりも近くに存在するものとする。なお、自車両からこの所定位置までの相対距離を以下ではLと表す。Lの値は予め定められており、たとえば60mである。このとき物体Aに対しては、上記の式(1)、(2)によって算出される推定座標の周囲に存在する各検出点を対象として、各検出点の反射強度と、物体Aについて前回時刻t−1において算出された反射強度との差分値を、検出点ごとにそれぞれ算出する。そして、算出された差分値が所定値以下である検出点同士を、同一の物体Aを表すものとして1つのグループにまとめることにより、物体Aについてのグルーピングを行う。
具体的には、位置座標が以下の式(5)および(6)を満たす検出点については、その検出点のうち反射強度が式(7)を満たすものを、物体Aを表す同一のグループに含まれるものとしてグルーピングする。なお、式(6)においてZA’(t)の値は上記の所定値L以上であるものとする。このようなグルーピング方法を、以下では遠距離グルーピングという。
XA’(t)−(1/2)・WA(t−1)≦Xω(t)
≦XA’(t)+(1/2)・WA(t−1) ・・・・・・・・・・・(5)
ZA’(t)−(1/2)・Z0≦Zω(t)
≦ZA’(t)+(1/2)・Z0 ・・・・・・・・・・・・・・・・(6)
|Pω(t)−PA(t−1)|≦Pt1 ・・・・・・・・・・・・・・(7)
上記のようにして物体Aについて遠距離グルーピングを行うときには、図4に破線で示すようなグルーピング範囲40が物体Aに対して設定される。このグルーピング範囲40は、物体Aの推定座標(XA’(t),ZA’(t))を中心に、横幅WA(t−1)、前後幅Z0の範囲で設定されている。このグルーピング範囲40内に位置する検出点のうち、式(7)を満たす検出点が同一のグループにグルーピングされる。なお、Z0には予め所定の値が設定されている。すなわち、式(6)によりZω(t)は少なくとも所定値(L−Z0/2)以上である。また、Pt1はしきい値であり、所定の値が予め設定されている。
以上説明したように、自車両からの相対距離を示すZω(t)の値が所定値(L−Z0/2)以上である検出点については、遠距離グルーピングを行うことにより、グルーピング範囲40内に位置しており、さらに当該検出点における反射強度Pω(t)と、前回の物体Aの反射強度、すなわち前回の代表検出点における反射強度PA(t−1)との差分|Pω(t)−PA(t−1)|が所定のしきい値Pt1以下である検出点同士を、物体Aを表すものとして1つのグループにまとめる。なお、このとき前述したようにグルーピングされる検出点は1つであってもよい。上記の代表検出点については、後で説明する。
一方物体Bに対しては、上記の式(3)、(4)によって表される推定座標の周囲に存在する各検出点を対象として、その反射強度が所定値以上である検出点同士を同一の物体Bを表すものとして1つのグループにまとめることにより、物体Bについてのグルーピングを行う。具体的には、位置座標が以下の式(8)および(9)を満たす検出点については、その検出点のうち反射強度が式(10)を満たすものを、物体Bを表す同一のグループに含まれるものとしてグルーピングする。なお、式(9)においてZB’(t)の値は前述の所定値Lよりも小さいものとする。このようなグルーピング方法を、以下では近距離グルーピングという。
XB’(t)−(1/2)・WB(t−1)≦Xω(t)
≦XB’(t)+(1/2)・WB(t−1) ・・・・・・・・・・・(8)
ZB’(t)−(1/2)・Z0≦Zω(t)
≦ZB’(t)+(1/2)・Z0 ・・・・・・・・・・・・・・・・(9)
Pω(t)≧Pt2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(10)
上記のようにして物体Bについて近距離グルーピングを行うときには、図5に破線で示すようなグルーピング範囲50が物体Bに対して設定される。このグルーピング範囲50は、物体Bの推定座標(XB’(t),ZB’(t))を中心に、横幅WB(t−1)、前後幅Z0の範囲で設定されている。このグルーピング範囲50内に位置する検出点のうち、式(10)を満たす検出点が同一のグループにグルーピングされる。なお、Z0は前述の式(6)のものと同じであり、予め所定の値が設定されている。すなわち、式(9)によりZω(t)は少なくとも所定値(L+Z0/2)未満である。また、Pt2はしきい値であり、所定の値が予め設定されている。
以上説明したように、自車両からの相対距離を示すZω(t)の値が所定値(L+Z0/2)未満である検出点については、近距離グルーピングを行うことにより、グルーピング範囲50内に位置しており、さらに反射強度Pω(t)が所定のしきい値Pt2以上である検出点同士を、物体Bを表すものとして1つのグループにまとめる。なお、このときも前述したようにグルーピングされる検出点は1つであってもよい。
このようにして、時刻tにおいて、物体AとBの推定座標値に基づいて各検出点がグルーピングされる。上記の式(5)〜(7)によって、検出点cとfが物体Aを表すものとして同一グループにグルーピングされる。また、式(8)〜(10)によって、検出点a,b,dおよびeが物体Bを表すものとして同一グループにグルーピングされる。
以上説明したようにして各検出点をグルーピングしたら、次に物体Aと物体Bのそれぞれについて、時刻tにおけるパラメータとして、横幅、位置座標、相対速度および反射強度をそれぞれ算出する。このとき、前述したように物体の自車両からの距離によって検出される反射光の特性が変化するため、Z軸方向の位置座標と反射強度については、遠くに離れている物体Aと近い物体Bとでそれぞれ異なる算出方法を用いることとする。
物体Aに対しては、時刻tにおける横幅WA(t)、位置座標(XA(t),ZA(t))、相対速度VA(t)および反射強度PA(t)を、それぞれ以下の式により算出する。
WA(t)=MAX{Xω(t)}−MIN{Xω(t)} ・・・・・(11)
XA(t)=1/2・[MAX{Xω(t)}+MIN{Xω(t)}] (12)
ZA(t)=R1MAX{Zω(t)} ・・・・・・・・・・・・・・(13)
VA(t)=ZA(t)−ZA(t−1) ・・・・・・・・・・・・・(14)
PA(t)=R1MAX{Pω(t)} ・・・・・・・・・・・・・・(15)
上記の式(11)と(12)において、MAX{Xω(t)}とMIN{Xω(t)}は、同一グループにグルーピングされた各検出点のX座標値のうちの最大と最小のものをそれぞれ表している。ここで図4において、物体Aを表す同一グループの検出点cと検出点fは、検出点cの方がより図の上方に位置している。図4では、図3と同様の方向にX軸とZ軸が定義されており、紙面上方に位置している検出点ほどX座標値は大きい。そのため、検出点cのX座標値Xc(t)は、検出点fのX座標値Xf(t)よりも大きいことが分かる。したがって、MAX{Xω(t)}=Xc(t)、MIN{Xω(t)}=Xf(t)と表される。これを式(11)および(12)に代入することにより、時刻tにおける物体Aの横幅はWA(t)=Xc(t)−Xf(t)、X座標値はXA(t)=1/2・{Xc(t)+Xf(t)}とそれぞれ算出することができる。
また、上記の式(13)と(15)において、R1MAX{Zω(t)}とR1MAX{Pω(t)}は、同一グループにグルーピングされた各検出点のうち、以下の式(16)で表される信頼性判断値R1(t)が最も大きいもののZ座標と反射強度をそれぞれ表している。
R1(t)=Pω(t) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(16)
上記の式(16)により、物体Aを表す各検出点について信頼性判断値R1(t)がそれぞれ求められる。これにより、1つのグループにまとめられた検出点のそれぞれについて、各々の相対位置の信頼度が算出される。ここで式(16)により信頼性判断値R1(t)とは、各検出点の反射強度Pω(t)のことである。すなわち、物体Aを表す同一グループ内の検出点のうち、反射強度が最も高いもののZ座標と反射強度の値が式(13)および(15)において選択され、各検出点を代表して物体AのZ座標および反射強度とされる。このような検出点を、以下では物体Aの代表検出点という。
物体Aの代表検出点を選択する様子を、図4を用いて説明する。図4において、検出点cと検出点fはいずれもグルーピング範囲40内にあり、物体Aを表す同一のグループにグルーピングされている。ここで図4における各検出点の円形範囲の大きさは、図3と同様に、その検出点の反射強度Pω(t)の値の大きさを表している。図4では、検出点cの方が検出点fよりもその円形範囲が大きく図示されていることから、検出点cの反射強度Pc(t)は、検出点fの反射強度Pf(t)よりも大きいことが分かる。すなわち、物体Aを表す同一グループ内の検出点c,fのうち、最も信頼性判断値R1(t)の値が大きいのは検出点cである。このとき、検出点cを物体Aの代表検出点とする。その結果、式(13)および(15)により、時刻tにおける物体AのZ座標値はZA(t)=Zc(t)、反射強度はPA(t)=Pc(t)とそれぞれ算出される。
なお、遠距離グルーピングによって物体Aを表すものとしてグルーピングされた検出点では、前述したようにZω(t)の値は所定値(L−Z0/2)以上である。すなわち、上記に説明したように、自車両からの相対距離を示すZω(t)の値が所定値(L−Z0/2)以上である検出点については、当該検出点における反射強度Pω(t)に基づいて信頼性判断値R1(t)を求めることにより、各検出点の信頼度を算出する。
一方物体Bに対しては、時刻tにおける横幅WB(t)、位置座標(XB(t),ZB(t))、相対速度VB(t)および反射強度PB(t)を、それぞれ以下の式により算出する。
WB(t)=MAX{Xω(t)}−MIN{Xω(t)} ・・・・・(17)
XB(t)=1/2・[MAX{Xω(t)}+MIN{Xω(t)}] (18)
ZB(t)=R2MIN{Zω(t)} ・・・・・・・・・・・・・・(19)
VB(t)=ZB(t)−ZB(t−1) ・・・・・・・・・・・・・(20)
PB(t)=R2MIN{Pω(t)} ・・・・・・・・・・・・・・(21)
上記の式(17)と(18)において、MAX{Xω(t)}とMIN{Xω(t)}は、前述の式(11)および(12)と同じく、同一グループにグルーピングされた各検出点のX座標値のうちの最大と最小のものをそれぞれ表している。ここで図5において、物体Bを表す同一グループの検出点a,b,dおよびeのうち、検出点aが最も図の上方に位置しており、検出点eが最も図の下方に位置している。図5では、図3や図4と同様の方向にX軸とZ軸が定義されており、紙面上方に位置している検出点ほどX座標値は大きい。そのため、検出点aのX座標値Xa(t)はそれ以外の検出点よりも大きく、検出点eのX座標値Xe(t)はそれ以外の検出点よりも小さいことが分かる。したがって、MAX{Xω(t)}=Xa(t)、MIN{Xω(t)}=Xe(t)と表される。これを式(17)および(18)に代入することにより、時刻tにおける物体Bの横幅はWB(t)=Xa(t)−Xe(t)、X座標値はXB(t)=1/2・{Xa(t)+Xe(t)}とそれぞれ算出することができる。
上記の式(19)と(21)において、R2MIN{Zω(t)}とR2MIN{Pω(t)}は、同一グループにグルーピングされた各検出点のうち、以下の式(22)で表される信頼性判断値R2(t)が最も小さいもののZ座標と反射強度をそれぞれ表している。
R2(t)=|Zd(t)|+|Vd(t)|+2・|Pd(t)| ・・(22)
ただし
Zd(t)=Zω(t)−ZB’(t) ・・・・・・・・・・・・・・・(23)
Vd(t)=Vω(t)−VB(t−1) ・・・・・・・・・・・・・・(24)
ただしVω(t)=Zω(t)−Zω(t−1)
Pd(t)=Pω(t)−PB(t−1) ・・・・・・・・・・・・・・(25)
上記の式(22)〜(25)により、物体Bを表す各検出点について信頼性判断値R2(t)がそれぞれ求められる。これにより、1つのグループにまとめられた検出点のそれぞれについて、各々の相対位置の信頼度が算出される。ここで式(22)〜(25)により、各検出点について算出される信頼性判断値R2(t)は、その検出点のZ座標値(すなわち、自車両から検出点までの距離)Zω(t)と、物体Bについて求められた推定Z座標値(すなわち、自車両から物体Bまでの推定距離)ZB’(t)との差が小さいほど、小さくなることが分かる。また、その検出点の相対速度を表すVω(t)と、物体Bの前回の時刻t−1における相対速度VB(t−1)との差が小さいほど、小さくなることも分かる。さらに、その検出点の反射強度Pω(t)と、物体Bの前回の時刻t−1における反射強度PB(t−1)との差が小さいほど、小さくなることもわかる。このような信頼性判断値R2(t)が最も小さくなる検出点が、物体Bの各検出点の中から1つ選択され、その選択された検出点のZ座標と反射強度の値が、式(19)および(21)により、各検出点を代表して物体BのZ座標および反射強度とされる。このような検出点を、以下では物体Bの代表検出点という。
物体Bの代表検出点を選択する様子を、図5を用いて説明する。図5において、検出点a,b,dおよびeはいずれもグルーピング範囲50内にあり、物体Bを表す同一のグループにグルーピングされている。ここで図5における各検出点の円形範囲の大きさは、図3や図4と同様に、その検出点の反射強度Pω(t)の値の大きさを表している。このうちたとえば検出点bに対して、信頼性判断値R2(t)が最も小さい値で算出されたとする。このとき、検出点bを物体Bの代表検出点とする。その結果、式(19)および(21)により、時刻tにおける物体BのZ座標値はZB(t)=Zb(t)、反射強度はPB(t)=Pb(t)とそれぞれ算出される。
なお、近距離グルーピングによって物体Bを表すものとしてグルーピングされた検出点では、前述したようにZω(t)の値は所定値(L+Z0/2)未満である。すなわち、上記に説明したように、自車両からの相対距離を示すZω(t)の値が所定値(L+Z0/2)未満である検出点については、次の3つの差分に基づいて信頼性判断値R1(t)を求めることにより、各検出点の信頼度を算出する。1つ目の差分は、当該検出点における位置Zω(t)と、物体Bの推定位置ZB’(t)との差分である。2つ目の差分は、当該検出点における相対速度Vω(t)と、前回の物体Bの相対速度、すなわち前回の代表検出点における相対速度VB(t−1)との差分である。3つ目の差分は、当該検出点における反射強度Pω(t)と、前回の物体Bの反射強度、すなわち前回の代表検出点における反射強度PB(t−1)との差分である。
以上説明したようにして、前回の時刻t−1における算出結果と、今回の時刻tにおいてグルーピングされた各検出点の測定値とを用いて、時刻tにおける物体Aと物体Bの各パラメータ(横幅、位置座標、相対速度および反射強度)がそれぞれ算出される。なお、その他の時刻においても、同様にして各パラメータが算出される。たとえば、時刻t−1において各パラメータを算出するときには、その前の時刻t−2における算出結果と、今回の時刻t−1における各検出点についての検出値が用いられる。
なお、新規に検出された物体については前回の算出結果がないため、そのときの検出点の検出値のみを用いて各パラメータが算出される。具体的には、検出された各検出点のうち、式(5)および(6)、または式(8)および(9)のいずれも満たしていない検出点、すなわち前回検出された物体AまたはBのいずれのグルーピング範囲内にも位置していない検出点については、新規物体を表す検出点として処理し、それらの検出点のうち一定の範囲内に位置しているもの同士を、1つの新規物体を表すものとしてグルーピングする。こうしてグルーピングされた各検出点に対して、式(11)〜(13)および(15)を用いることにより、その新規物体の横幅、位置座標および反射強度を算出する。なお、新規物体の相対速度は、式(14)によって算出することができないため、たとえばグルーピングされた各検出点の相対速度の平均値などとすればよい。
上記のようにして各パラメータが算出されることにより、本装置において物体Aと物体Bが検出される。こうして検出された物体のうち、横幅が所定値(例えば1.0m)以上で移動している物体を車両候補として抽出する。また、横幅が所定値以下であっても、同一方向に移動している物体が隣接して所定距離以内に複数存在する場合は、それらを1つの車両候補としてグルーピングして抽出する。このようにして抽出された車両候補の情報により、前回の物体情報を更新する。
さらに、車両挙動検出部2において算出したヨーレートとスリップ角から、自車両の推定進路を算出する。そして、この推定進路と上記のようにして更新された物体情報に基づいて、自車両の推定進路上に存在する他車両などの物体を特定し、その相対距離や相対速度を物体検出処理結果として車両制御部4に出力する。以上説明したようにして、演算部3において物体検出処理が実行される。
図6に、演算部3により物体検出処理を行うときの処理手順のフローチャートを示す。このフローチャートは、自車両が走行しているときに開始される。ステップS1では、レーザレーダ1において自車両前方に対してスキャン範囲内でレーザ光をスキャンし、前方に存在する物体AおよびBからの反射レーザ光を取得する。これにより、自車両から検出点a〜fまでの距離と方向が検出され、レーザレーダ1から演算部3に対して各検出点の位置情報(Xω(t),Zω(t))と反射強度情報Pω(t)が出力される。
ステップS2では、車両挙動検出部2において自車両の左右各後輪の車輪速と操舵角を検出し、ヨーレートとスリップ角を自車両走行情報として算出する。これにより、車両挙動検出部2から演算部3に対して自車両のヨーレートYawとスリップ角Slipが出力される。
ステップS3では、演算部3において物体AおよびBの推定位置を算出する。ここでは、物体Aの前回の座標値(XA(t−1),ZA(t−1))と相対速度VA(t−1)、および、ステップS2で車両挙動検出部2より出力されたヨーレートYawとスリップ角Slipに基づいて、前述した(1)および(2)の式を用いることにより、物体Aの推定座標(XA’(t),ZA’(t))を算出する。また、物体Bの前回の座標値(XB(t−1),ZB(t−1))と相対速度VB(t−1)、および、同じくステップS2で車両挙動検出部2より出力されたヨーレートYawとスリップ角Slipに基づいて、前述した(3)および(4)の式を用いることにより、物体Bの推定座標(XB’(t),ZB’(t))を算出する。
ステップS4では、ステップS3において推定位置を算出された物体AとBのいずれかを選択する。次のステップS5では、自車両からステップS4で選択した物体AまたはBまでの距離、すなわちZA’(t)(物体Aの場合)またはZB’(t)(物体Bの場合)の値が所定値(たとえば60m)以上であるか否かを判定する。所定値以上である場合はステップS6へ進み、ステップS6〜S9の処理を実行した後、ステップS14へ進む。これは、ステップS4において物体Aを選択した場合が該当する。一方、自車両からの距離が所定値未満である場合はステップS10へ進み、ステップS10〜S13の処理を実行した後、ステップS14へ進む。これは、ステップS4において物体Bを選択した場合が該当する。
先にステップS6へ進んだ場合について説明する。この場合には、物体Aが選択されていることになる。ステップS6では、遠距離グルーピングを行い、式(5)〜(7)の条件を満たす検出点を、比較的遠距離にある物体Aを表す同一のグループに含まれるものとしてグルーピングする。次のステップS7では、ステップS6でグルーピングした各検出点について、式(16)を用いてそれぞれの信頼性判断値R1(t)を算出する。
ステップS8では、ステップS7において算出した信頼性判断値R1(t)が最も大きい検出点を代表検出点として選択する。ここでは前述したように検出点cが物体Aの代表検出点として選択される。次のステップS9では、式(11)〜(15)により、時刻tにおける物体Aの各パラメータとして、横幅WA(t)、位置座標(XA(t),ZA(t))、相対速度VA(t)および反射強度PA(t)を算出する。ステップS9を実行した後は、ステップS14へ進む。
次にステップS10へ進んだ場合について説明する。この場合には、物体Bが選択されていることになる。ステップS10では、近距離グルーピングを行い、式(8)〜(10)の条件を満たす検出点を、比較的近距離にある物体Bを表す同一のグループに含まれるものとしてグルーピングする。次のステップS11では、ステップS10でグルーピングした各検出点について、式(22)〜(25)を用いてそれぞれの信頼性判断値R2(t)を算出する。
ステップS12では、ステップS11において算出した信頼性判断値R2(t)が最も小さい検出点を代表検出点として選択する。ここでは前述したように検出点bが物体Bの代表検出点として選択される。次のステップS13では、式(17)〜(21)により、時刻tにおける物体Bの各パラメータとして、横幅WB(t)、位置座標(XB(t),ZB(t))、相対速度VB(t)および反射強度PB(t)を算出する。ステップS13を実行した後は、ステップS14へ進む。
ステップS14では、ステップS4において全ての物体を選択したか否かを判定する。全ての物体、すなわち物体AとBのいずれも選択済みである場合は、ステップS15へ進む。まだ選択していない物体がある場合は、ステップS4へ戻る。ステップS15では、物体AおよびBの検出結果により、前述のようにして先行車情報を車両制御部4へ出力する。ステップS15を実行した後はステップS1へ戻り、上記の処理を繰り返す。
なお、以上説明したステップS6およびステップS10において、いずれの物体のグルーピング範囲内にも位置していない検出点については、新規物体を表す検出点として前述したような処理を行う。これにより、新規物体についても他の物体と同様に各パラメータを算出する。
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)自車両前方の物体AおよびBについて、各検出点において自車両に対する相対位置を示す位置座標(Xω(t),Zω(t))を検出し(ステップS1)、所定の条件を満たす検出点同士をまとめて物体ごとに検出点のグループを作成することにより、グルーピングを行う(ステップS6、S10)。このグルーピングによってまとめられた検出点のそれぞれについて、信頼性判断値R1(t)またはR2(t)を算出することにより、各々の相対位置の信頼度を算出する(ステップS7、S11)。そして、算出された信頼性判断値R1(t)またはR2(t)の値に基づいて、同一グループにグルーピングされた検出点から代表検出点を選択し(ステップS8、S12)、その代表検出点のZ軸方向の相対位置を示すZ座標値Zω(t)に基づいて、物体AのZ軸方向の相対位置を示すZ座標値ZA(t)と、物体BのZ軸方向の相対位置を示すZ座標値ZB(t)を決定することとした(ステップS9、S13)。このようにしたので、グルーピングされた検出点のいずれかの相対位置の値に誤差が含まれている場合であっても、各物体の相対位置の算出結果においてその誤差の影響を取り除くことができる。
(2)各検出点の自車両に対する相対位置に応じて、検出点をグルーピングするときの条件を変化させることとした。具体的には、自車両からの相対距離を示すZω(t)の値が所定値(L−Z0/2)以上である検出点については、遠距離グルーピングを行うことにより、グルーピング範囲40内に位置し、さらに当該検出点における反射強度Pω(t)と、前回の物体Aの反射強度、すなわち前回の代表検出点における反射強度PA(t−1)との差分|Pω(t)−PA(t−1)|の値が所定のしきい値Pt1以下である検出点同士を、物体Aを表すものとして同一のグループにまとめる。また、自車両からの相対距離を示すZω(t)の値が所定値(L+Z0/2)未満である検出点については、近距離グルーピングを行うことにより、グルーピング範囲50内に位置し、さらに反射強度Pω(t)が所定のしきい値Pt2以上である検出点同士を、物体Bを表すものとして同一のグループにまとめる。このようにしたので、自車両からの相対距離によって変化する反射光の特性に応じて、同一物体を表す検出点同士を正確にグルーピングすることができる。
(3)各検出点の自車両に対する相対位置に応じて、各検出点の信頼度を算出するときの算出方法を変化させることとした。具体的には、物体Aについてグルーピングされた自車両からの相対距離を示すZω(t)の値が所定値(L−Z0/2)以上である検出点については、当該検出点における反射強度Pω(t)に基づいて信頼性判断値R1(t)を求めることにより、各検出点の信頼度を算出する。また、物体Bについてグルーピングされた自車両からの相対距離を示すZω(t)の値が所定値(L+Z0/2)未満である検出点については、当該検出点における反射強度Pω(t)と、前回の物体Bの反射強度、すなわち前回の代表検出点における反射強度PB(t−1)との差分に基づいて信頼性判断値R2(t)を求めることにより、各検出点の信頼度を算出する。このようにしたので、自車両からの相対距離によって変化する反射光の特性に応じて、正確な位置情報を有する検出点を代表検出点に選択することができる。
なお、上記の実施の形態において、遠距離グルーピングと近距離グルーピングの境界位置の距離を等しくしてもよい。すなわち、自車両からの相対距離Zω(t)が所定値L以上である検出点については遠距離グルーピングを行い、所定値L未満である検出点については近距離グルーピングを行うようにしてもよい。
また、上記の実施の形態ではスキャニングレーザレーダを用いて各検出点の相対位置と反射強度を検出する例について説明したが、これ以外のものを用いてもよい。たとえば、電波式レーダなどを用いることとしてもよい。物体に対してレーザ光や電波などの電磁波を照射し、各検出点において自車両に対する相対位置と、その電磁波の反射強度とを検出できるものであれば、どのようなものを使用してもよい。
さらに、上記の実施の形態では、自車両の前方に存在する物体を検出する装置について適用した例を説明した。しかし、自車両の周囲であれば、後方や側方など前方以外の方向に存在する物体を検出する装置に対しても、本発明を適用することができる。
上記の実施の形態では、1つの代表検出点のZ軸方向の相対位置(相対距離)に基づいて、物体のZ軸方向の相対位置を決定する例を説明した。しかし、Z軸方向だけでなくX軸方向の相対位置についても、代表検出点の相対位置に基づいて決定することとしてもよい。さらに、2つ以上の代表検出点を選択し、その2つ以上の代表検出点の相対位置に基づいて、物体の相対位置を決定するようにしてもよい。
上記の実施形態では、位置検出手段、電磁波照射手段および反射強度検出手段をレーザレーダ1によって実現し、グルーピング手段、信頼度算出手段、代表点選択手段および位置決定手段を演算部3によって実現している。演算部3では、図6のステップS6およびS10の処理によってグルーピング手段を、ステップS7およびS11の処理によって信頼度算出手段を、ステップS8およびS12の処理によって代表点選択手段を、ステップS9およびS13の処理によって位置決定手段をそれぞれ実現することとしている。しかし、これらを含めて上記の実施の形態における構成はあくまで一例であって、本発明の特徴が損なわれない限り、各構成要素は上記実施の形態に限定されない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の一実施形態による車両周囲物体検出装置の構成を示す図である。 レーザレーダの自車両への搭載例を示した図である。 レーザレーダによってスキャン範囲内に存在する自車両の前方の物体A、Bを検出する様子を示している図である。 物体Aに対して行われる遠距離グルーピングと代表検出点の選択方法を説明するための図である。 物体Bに対して行われる近距離グルーピングと代表検出点の選択方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態による車両周囲物体検出装置において実行される物体検出処理の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1:レーザレーダ
2:車両挙動検出部
3:演算部
4:車両制御部
11:自車両
40、50:グルーピング範囲

Claims (7)

  1. 自車両の周囲の物体について、単数または複数の検出点において前記自車両に対する相対位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段により相対位置を検出された検出点のうち所定のグルーピング条件を満たす検出点同士をまとめ、前記物体ごとに検出点のグループを作成するグルーピング手段と、
    前記グルーピング手段によって前記グループにまとめられた検出点のそれぞれについて、各々の相対位置の信頼度を算出する信頼度算出手段と、
    前記信頼度算出手段により算出された信頼度の値に基づいて、同一のグループにまとめられた検出点から代表検出点を選択する代表点選択手段と、
    前記代表検出点の相対位置に基づいて、前記物体の相対位置を決定する位置決定手段とを備えることを特徴とする車両周囲物体検出装置。
  2. 請求項1の車両周囲物体検出装置において、
    各検出点の相対位置に応じて前記グルーピング条件を設定することを特徴とする車両周囲物体検出装置。
  3. 請求項2の車両周囲物体検出装置において、
    前記物体に対して電磁波を照射する電磁波照射手段と、
    前記電磁波照射手段により照射された電磁波の反射強度を前記検出点ごとに検出する反射強度検出手段とをさらに備え、
    前記位置検出手段は、各検出点の相対位置として前記自車両から各検出点までの相対距離をそれぞれ検出し、
    前記グルーピング手段は、前記相対距離が所定値以上である検出点については、所定の第1の範囲内に位置し、さらに当該検出点における反射強度と前回代表検出点における反射強度との差分が所定の第1のしきい値以下である検出点同士を、前記所定の条件を満たすものとして同一のグループにまとめ、
    前記相対距離が所定値未満である検出点については、所定の第2の範囲内に位置し、さらに当該検出点における反射強度が所定の第2のしきい値以上である検出点同士を、前記所定の条件を満たすものとして同一のグループにまとめることを特徴とする車両周囲物体検出装置。
  4. 請求項1または2の車両周囲物体検出装置において、
    前記信頼度算出手段は、各検出点の相対位置に応じた複数の信頼度算出方法を用いて、各検出点の相対位置の信頼度を算出することを特徴とする車両周囲物体検出装置。
  5. 請求項4の車両周囲物体検出装置において、
    前記物体に対して電磁波を照射する電磁波照射手段と、
    前記電磁波照射手段により照射された電磁波の反射強度を前記検出点ごとに検出する反射強度検出手段とをさらに備え、
    前記位置検出手段は、各検出点の相対位置として前記自車両から各検出点までの相対距離をそれぞれ検出し、
    前記信頼度算出手段は、前記相対距離が所定値以上である検出点については、当該検出点における反射強度に基づいて前記信頼度を算出し、
    前記自車両からの相対距離が所定値未満である検出点については、当該検出点における反射強度と、以前に選択された前記代表検出点における反射強度との差分に基づいて、前記信頼度を算出することを特徴とする車両周囲物体検出装置。
  6. 請求項3の車両周囲物体検出装置において、
    前記信頼度算出手段は、各検出点の相対位置に応じた複数の信頼度算出方法を用いて、各検出点の相対位置の信頼度を算出することを特徴とする車両周囲物体検出装置。
  7. 請求項6の車両周囲物体検出装置において、
    前記信頼度算出手段は、前記相対距離が所定値以上である検出点については、当該検出点における反射強度に基づいて前記信頼度を算出し、
    前記自車両からの相対距離が所定値未満である検出点については、当該検出点における反射強度と、以前に選択された前記代表検出点における反射強度との差分に基づいて、前記信頼度を算出することを特徴とする車両周囲物体検出装置。
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