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JP2006037085A - 樹脂組成物およびその成形体 - Google Patents

樹脂組成物およびその成形体 Download PDF

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JP2006037085A
JP2006037085A JP2005182012A JP2005182012A JP2006037085A JP 2006037085 A JP2006037085 A JP 2006037085A JP 2005182012 A JP2005182012 A JP 2005182012A JP 2005182012 A JP2005182012 A JP 2005182012A JP 2006037085 A JP2006037085 A JP 2006037085A
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fluorine
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carbon atoms
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JP2005182012A
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Eiji Masuda
英二 増田
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

【課題】 撥水撥油性に優れた成形体を与える。
【解決手段】 (A)熱可塑性樹脂、および
(B)式:

Figure 2006037085

[式中、Xは、水素原子またはメチル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX12基(但し、X1およびX2は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基、置換または非置換のベンジル基、置換または非置換のフェニル基、Yは、炭素数1〜10の脂肪族基など、Rfは、炭素数1〜6の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基またはフルオロアルケニル基である。]
で示されるアクリレートエステルを構成単位とする含フッ素重合体
を含んでなる樹脂組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、樹脂組成物およびその成形体に関する。成形体は、含フッ素重合体が成形体表面に偏在していることを特徴としている。成形体は、家庭用品、文房具、内装資材、サニタリー用品、医療用品などとして使用できる。
成形体表面に撥水撥油性を付与するため、表面にフッ素処理を施す技術は従来より知られている。しかし、成形後にフッ素処理を施す方法では撥水撥油機能の持続性が弱く、繰り返し使用することにより撥水撥油機能が低下するという問題があった。この問題を解決するため、成形加工前の段階で樹脂中にフッ素化合物を加え溶融混練することで、成形後表面にフッ素成分を偏析させ、撥水撥油性を付与する研究が行われている。
例えば、特許第2631911号公報では、オイル状またはガム状のパーフルオロ化ポリエーテル、パーフルオロ化ポリプロピレンオキシドを熱可塑性樹脂に溶融混練した組成物において、成形体の内部と表面とにおいてフッ素量の異なる、表面により多くのフッ素を偏析させた成形体を作成することが可能であることが記載されている。しかしフッ素添加剤と熱可塑性樹脂の相溶性がかなり悪く、高効率、高剪断の押出機での混練が必要とされている。特許第2505536号公報では、1価または2価のアルコールとパーフルオロアルキル基および1個のカルボキシル基を有する化合物のエステルとプラスチックとの溶融混練を行い、成形することにより成形体に撥水撥油性を付与することが記載されている。しかしフッ素添加剤の配合量が5重量%と多く必要であり製品コスト的に不利である。
特許第1574020号公報では成形温度で融解するように限定されているポリフルオロアルキルエステル化合物をゴムと混練し、180℃、10分のヒートプレス一次加硫および150℃、15時間のオーブン二次加硫することにより、ポリフルオロアルキル化合物の表面への滲出(ブリード)がおこり非粘着性表面を形成し、離型性および撥水撥油性の付与が可能であることが記載されている。また特許2685904号公報では、パーフルオロアルキル基含有エステルを熱可塑性樹脂に対し0.1〜5重量%配合し、溶融混練、成形後さらに70〜130℃で加熱処理することにより液体洗浄剤等の界面活性剤を含む溶液に対して撥液性を発揮することが記載されている。しかしこの方法により作成した成形体の評価を行っても、目的とする撥アルコール性を得ることはできなかった。
米国特許6,380,289号においては、半結晶性の第1熱可塑性ポリマーに、含フッ素脂肪族基を有する表面改質剤および第2熱可塑性ポリマーを加えてなる熱可塑性組成物が開示されている。表面改質剤における含フッ素脂肪族基は、実施例において示されているように、炭素数8である。
以下にPFOAの環境問題について説明する。最近の研究結果[EPAレポート"PRELIMINARY RISK ASSESSMENT OF THE DEVELOPMENTAL TOXICITY ASSOCIATED WITH EXPOSURE TO PERFLUOROOCTANOIC ACID AND ITS SALTS" (http://www.epa.gov/opptintr/pfoa/pfoara.pdf) ]などから、長鎖フルオロアルキル化合物の一種であるPFOA(perfluorooctanoic acid)に対する環境への負荷の懸念が明らかとなってきており、2003年4月14日にEPA(米国環境保護庁)がPFOAに対する科学的調査を強化すると発表した。
一方、Federal Register(FR Vol.68, No.73/April 16, 2003[FRL-2303-8], http://www.epa.gov/opptintr/pfoa/pfoafr.pdf)やEPA Environmental News FOR RELEASE: MONDAY APRIL 14, 2003 EPA INTENSIFIES SCIENTIFIC INVESTIGATION OF A CHEMICAL PROCESSING AID(http://www.epa.gov/opptintr/pfoa/pfoaprs.pdf)やEPA OPPT FACT SHEET April 14, 2003(http://www.epa.gov/opptintr/pfoa/pfoafacts.pdf)は、テロマーが分解または代謝によりPFOAを生成する可能性があると公表している(テロマーとは長鎖フルオロアルキル基のことを意味する)。また、テロマーが、撥水撥油性、防汚性を付与された泡消火剤、ケア製品、洗浄製品、カーペット、テキスタイル、紙、皮革などの多くの製品に使用されていることをも公表している。
撥液性を持続させるには、ポリマーとフッ素化合物を溶融混合し成形することにより、フッ素化合物が表面に偏析することが必要である。しかし、公知技術に従い成形体を作成しても、フッ素化合物を表面に偏析しやすくするためには、熱可塑性樹脂と相溶性の悪いフッ素化合物を用いるため限定された条件で行わなければならなかった。また通常の条件で混練が可能であってもフッ素化合物の添加量を多くする必要があるなどの問題があり、コスト、工程上好ましいものではなかった。
そこで、これらの問題を解決するため研究を重ねた結果、熱可塑性樹脂に、特定の含フッ素重合体を溶融混練した後、成形体にすることによりフッ素化合物が効果的に表面に偏析することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、
(A)熱可塑性樹脂、および
(B)式:

Figure 2006037085
[式中、Xは、水素原子またはメチル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX12基(但し、X1およびX2は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基、置換または非置換のベンジル基、置換または非置換のフェニル基、
Yは、炭素数1〜10の脂肪族基、炭素数6〜10の芳香族基または環状脂肪族基、−CH2CH2N(R1)SO2−基(但し、R1は炭素数1〜4のアルキル基である。)または−CH2CH(OY1)CH2−基(但し、Y1は水素原子またはアセチル基である。)、
Rfは、炭素数1〜6の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基またはフルオロアルケニル基である。]
で示される含フッ素アクリレートエステルを構成単位とする含フッ素重合体
を含んでなる樹脂組成物を提供する。
本発明は、樹脂組成物から成形された成形体にも関する。成形体の形状は、繊維、フイルム、チューブなどである。
本発明によれば、撥水撥油性(特に、撥アルコール性)に優れた成形体を得ることができる。この成形体は比較的安価であり、家庭用品(例えば、洗面器)、文房具(例えば、インクボトル)、内装資材、サニタリー用品、医療用品等の製品に使用することができる。
発明を実施するための形態
熱可塑性樹脂(A)の例は、ポリアミド樹脂 (例えば、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン66、芳香族ナイロン)、ポリエステル樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリオレフィン樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンとプロピレンとのコポリマー、エチレンまたはプロピレンとC〜C20αオレフィンとのコポリマー、エチレンとプロピレンとC〜C20αオレフィンとのターポリマー、エチレンとビニルアセテートとのコポリマー、プロピレンとビニルアセテートとのコポリマー、スチレンとαオレフィンとのコポリマー、ポリブチレン、ポリイソブチレン)、ポリエーテル樹脂、ポリエーテルエステル樹脂、ポリアクリレート樹脂、エチレンアルキルアクリレート樹脂、ポリジエン樹脂(例えば、ポリブタジエン、イソブチレンとイソプレンとのコポリマー)、ポリウレタン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリカーボネート樹脂などである。
これらのうち、ポリオレフィン樹脂が好ましい。ポリオレフィン樹脂として、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンランダムコポリマー、エチレン−α−オレフィンコポリマー、プロピレン−α−オレフィンコポリマー、ポリブチレンを使用できる。
ポリエチレンには、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンを含む。またポリプロピレンには、アイソタクティックポリプロピレン、シンジオタクティックポリプロピレン、アタクティックポリプロピレン、非晶性ポリプロピレンを含む。
前記アイソタクティックポリプロピレンとは、Zigler−Natta系触媒、メタロセン触媒により作成されたアイソタクティックポリプロピレンを主体とする高結晶性ポリプロピレンのことであり、射出成形用、押出成形用、フィルム用、繊維用等、一般に市販されている成形用ポリプロピレンより選択、入手することが可能である。
前記非晶性ポリプロピレンは、メタロセン触媒を用いて作成した結晶性の極めて低いプロピレンである。非晶性ポリプロピレンは、メタロセン触媒を用いて作成した結晶性の極めて低いポリプロピレン(例えば、混合物の合計量の少なくとも50重量%)と他のプロピレンとの混合物であってよい。非晶性ポリプロピレンは、例えば、住友化学社製タフセレンT−3512、T−3522等として入手可能である。
本発明において、熱可塑性樹脂(A)は2種以上の熱可塑性樹脂の混合物であってよい。熱可塑性樹脂(A)として、第1樹脂と、第1樹脂よりも結晶性または融点が低い第2樹脂との樹脂混合物を用いてよい。第2樹脂の結晶性または融点の一方が第1樹脂のものよりも低くてよく、あるいは第2樹脂の結晶性および融点の両方が第1樹脂のものよりも低くてもよい。第2樹脂は、少なくとも2種の樹脂の混合物であってよい。
好ましい第1樹脂/第2樹脂の組合せは、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリブチレン、ポリプロピレン/ポリプロピレン、ポリプロピレン/プロピレン−αオレフィンコポリマー、ポリプロピレン/エチレン−αオレフィンコポリマーである。ポリプロピレン/ポリプロピレンの組合せにおいて、第1樹脂はアイソタクティックプロピレン(結晶性プロピレン)であり、第2樹脂は非晶性プロピレンであることが好ましい。
第1樹脂と第2樹脂の樹脂混合物において、第2樹脂の量は、1〜60重量%、例えば2〜40重量%、特に3〜30重量%、特別には5〜20重量%であってよい。
結晶性は、DSC(示差走査熱量測定法)により測定される結晶化熱量を意味する。20℃から200℃まで加熱した後、20℃まで冷却した際に現れる発熱ピークの熱量のことを言う。第2樹脂の結晶化熱量が第1樹脂の結晶化熱量に比べて1J/g以上、好ましくは5J/g以上、より好ましくは10J/g以上、例えば15J/g以上、特に20J/g以上低くてよい。
融点については、DTA(示差熱分析)により測定することができる。室温(10℃〜30℃)より加熱した際に現れる吸熱ピーク温度のことを言う。第2樹脂の融点が第1樹脂の融点に比べて10℃以上、好ましくは15℃以上、例えば20℃以上、特に25℃以上低くてよい。
フッ素化合物の表面への偏析の度合いについては、XPS(X線光電子分光法)により表面のフッ素分析を行う方法にて確認することができる。この方法により得られた表面のフッ素濃度の値より、フッ素化合物の表面への偏析の度合いを比較することができる。
含フッ素重合体(B)は、含フッ素重合性化合物の単独重合体、もしくは含フッ素重合性化合物と共重合可能な重合性化合物(特に、非フッ素重合性化合物)との共重合体であることが好ましく、公知の技術により作成された化合物を用いることができる。
含フッ素重合性化合物は、式:

Figure 2006037085
[式中、Xは、水素原子またはメチル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX12基(但し、X1およびX2は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基、置換または非置換のベンジル基、置換または非置換のフェニル基、
Yは、炭素数1〜10の脂肪族基、炭素数6〜10の芳香族基または環状脂肪族基、−CH2CH2N(R1)SO2−基(但し、R1は炭素数1〜4のアルキル基である。)または−CH2CH(OY1)CH2−基(但し、Y1は水素原子またはアセチル基である。)、
Rfは、炭素数1〜6の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基またはフルオロアルケニル基である。]
で示される含フッ素アクリレートエステルである。
含フッ素アクリレートエステルにおいて、Xが水素原子またはメチル基であることが好ましい。
式(I)において、Rf基が、パーフルオロアルキル基またはパーフルオロアルケニル基であることが好ましい。フルオロアルキル基またはフルオロアルケニル基の炭素数は、1〜6、例えば1〜4である。
フルオロアルキル基の例は、−CF3、−CF2CF3、−CF2CF2CF3、−CF(CF3)2、−CF2CF2CF2CF3、−CF2CF(CF3)2、−C(CF)3、−(CF2)4CF3、−(CF2)2CF(CF3)2、−CF2C(CF3)3、−CF(CF3)CF2CF2CF3、−(CF2)5CF3、−(CF2)3CF(CF3)2等である。
フルオロアルケニル基の例は、−CF=CF2、−CF2CF=CF2、−(CF2)2CF=CF2、−CF2C(CF3)=CF2、−CF(CF3)CF=CF2、−(CF2)3CF=CF2、−C(CF3)2CF=CF2、−(CF2)2C(CF3)=CF2、−(CF2)4CF=CF2、−(CF2)4CF=CF2、−(CF2)3C(CF3)=CF2、等である。
Yは、炭素数1〜10の脂肪族基、炭素数6〜10の芳香族基または環状脂肪族基、−CH2CH2N(R1)SO2−基(但し、R1は炭素数1〜4のアルキル基である。)または−CH2CH(OY1)CH2−基(但し、Y1は水素原子またはアセチル基である。)である。脂肪族基はアルキレン基(特に炭素数1〜4、例えば、1または2)であることが好ましい。芳香族基および環状脂肪族基は、置換されていてもあるいは置換されていなくてもどちらでもよい。
含フッ素重合性化合物の例として、式:
Figure 2006037085
[式中、Rfは炭素数1〜6のパーフルオロアルキル基
1 は水素または炭素数1〜10のアルキル基、
2 は炭素数1〜10のアルキレン基、
3 は、水素原子またはメチル基、
Ar は置換基を有することもあるアリール基、
n は1〜10の整数を表わす。]
で示される含フッ素アクリレートエステルを挙げることができる。
含フッ素重合性化合物の具体例は、
CF3(CF2)5(CH2)OCOCH=CH2
CF3(CF2)5(CH2)OCOC(CH3)=CH2
(CF3)2CF(CF2)3(CH2)2OCOCH=CH2
CF3(CF2)3(CH2)2OCOC(CH3)=CH2
CF3(CF2)3(CH2)2OCOCH=CH2
CF3CF2(CH2)2OCOCH=CH2
CF3(CF2)3SO2N(CH3)(CH2)2OCOCH=CH2
CF3(CF2)3SO2N(C25)(CH2)2OCOC(CH3)=CH2
(CF3)2CF(CF2)3CH2CH(OCOCH3)CH2OCOC(CH3)=CH2
(CF3)2CF(CF2)3CH2CH(OH)CH2OCOCH=CH2
を例示することができる。
共重合可能な重合性化合物は、非フッ素重合性化合物であってよい。
含フッ素重合体は、構成繰り返し単位として、含塩素重合性化合物を含んでいてよい。含塩素重合性化合物は、塩素および炭素−炭素二重結合を有する化合物である。含塩素重合性化合物の例は、塩化ビニル、塩化ビニリデン、α−クロロアクリレート(例えば、アルキル(炭素数1〜30)エステル)および3−クロロー2−ヒドロキシプロピルメタクリレートである。
非フッ素重合性化合物は、例えば、非フッ素アルキル(メタ)アクリレートであってよい。
非フッ素アルキル(メタ)アクリレートは、一般に、式:
−CX=CH (i)
[式中、Xは、アルキルカルボキシレート基(アルキル基の炭素数1〜18)、Xは水素原子またはメチル基である。]
で示される化合物である。含フッ素重合体は、非フッ素アルキル(メタ)アクリレートを含まなくてもよい。
他の共重合可能な重合性化合物には種々のものがあるが、例示すると、
(1)アクリル酸およびメタクリル酸ならびにこれらのメチル、エチル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、プロピル、2−エチルヘキシル、ヘキシル、デシル、ラウリル、ステアリル、イソボルニル、β−ヒドロキシエチル、グリシジルエステル、フェニル、ベンジル、4−シアノフェニルエステル類、
(2)酢酸、プロピオン酸、カプリル酸、ラウリル酸、ステアリン酸等の脂肪酸のビニルエステル類、
(3)スチレン、α−メチルスチレン、 p−メチルスチレン等のスチレン系化合物、
(4)フッ化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニリデン等の(塩化物を除く)ハロゲン化ビニルまたはビニリデン化合物類、
(5)ヘプタン酸アリル、カプリル酸アリル、カプロン酸アリル等の脂肪族のアリルエステル類、
(6)ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン等のビニルアルキルケトン類、
(7)N−メチルアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド等のアクリルアミド類および
(8)2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン、イソプレン等のジエン類などを例示できる。
共重量体である含フッ素重合体において、含フッ素重合性化合物の量は、10重量%以上、例えば20〜80重量%、特に30〜60重量%であってよい。含フッ素重合体において、含塩素重合性化合物の量は、50重量%以下、例えば0〜30重量%、特に0.5〜25重量%であってよい。
含フッ素重合体の分子量は、一般に、1,000〜1,000,000、特に3,000〜50,000であってよい(例えば、GPCで測定してポリスチレン換算)。
含フッ素重合体(B)の量は、熱可塑性樹脂(A)100重量部に対し、0.1〜10重量部、例えば0.1〜5重量部、特に0.5〜3重量部であってよい。
樹脂組成物は、必要に応じて、添加剤(すなわち、助剤)、例えば、染料、顔料、帯電防止剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、造核剤、エポキシ安定剤、滑剤、抗菌剤、難燃剤、可塑剤等を含有してもよい。
本発明の樹脂組成物は、熱可塑性樹脂(A)と含フッ素重合体(B)を混練(例えば、溶融混練)することによって得られる。一般に、熱可塑性樹脂(A)と含フッ素重合体(B)とは、溶融状態において相溶性である。混練は、例えば一軸押出機、二軸押出機、ロール等、従来公知の方法にて行うことができる。こうして得られた樹脂組成物を、押出成形、射出成形、圧縮成形、プレス等によるフィルム化など、公知の方法により成形することができる。樹脂組成物は、種々の成形体、例えば繊維、フイルム、チューブなどの形状の成形体に成形されてよい。得られた成形体については、公知の技術に沿って成形加工後さらにオーブン、乾燥炉等で加熱処理を施してもよい。繊維において、直径は0.2〜2000ミクロン、例えば0.5〜50ミクロン、長さは0.2mm〜200mm、例えば2〜30mmであってよい。
本発明の樹脂組成物は、不織布にされてもよい。不織布は、カード法、エアレイド法、抄紙法、あるいは溶融押出から直接不織布 を得るメルトブローン法やスパンボンド法などにより得ることができる。溶融押出において、熱可塑性樹脂(A)と含フッ素重合体(B)の両者を溶融するような温度を用いることが好ましい。不織布の目付は特に限定されないが、0.1〜1000g/mであってよい。不織布の目付は、不織布の用途に応じて、例えば、液吸収性物品の表面材等では5〜60g/m2、吸収性物品やワイパー等では10〜500g/m2、フィルターでは8〜1000g/m2が好ましい。
以下に実施例を挙げて詳細を説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
比較例1
PP−3155(Exxon Mobil社製)(第1樹脂)(アイソタクティックポリプロピレン)90重量部、ポリエチレンJ1019(宇部興産社製)(第2樹脂)(低密度ポリエチレン)10重量部、C2n+1CHCHOCOCH=CH (n=6,8,10,12,14(nの平均は8)の化合物の混合物)(含フッ素モノマー、以下「FA」と表す)とステアリルアクリレート(以下「StA」と表す)との共重合体で、FA/StA=40/60(重量比)の組成を有する重合体(含フッ素重合体)1重量部を二軸押出機にて180℃で溶融混練した後、ヒートプレスで成形しフィルムを得た。
このフィルムの撥アルコール性を確認するため、IPA/水=70/30(体積比)混合液、および水にて接触角測定を行った。表面へのフッ素化合物の偏析度合いについては、島津製作所社製ESCA−3400を用いてフィルム表面のフッ素成分の分析を行った。樹脂の融点については、エスアイアイ・ナノテクノロジー社製RTG220にて分析を行った。また樹脂の結晶化熱量については、メトラー・トレド社製DSC822eにて分析を行った。
実施例1
第2樹脂をポリブチレンDP-8911(Shell社製)10重量部、含フッ素重合体としてC13CHCHOCOCH=CH(含フッ素モノマー、以下「13FA」と表す)とStAとの共重合体であり、13FA/StA=40/60(重量比)の組成を有する重合体とした以外は比較例1と同様の方法にてフィルムを作成し評価を行った。
実施例2
含フッ素重合体としてC13CHCHOCOC(CH)=CH(含フッ素モノマー、以下「13FMA」と表す)とStAとの共重合体であり、13FMA/StA=40/60(重量比)の組成を有する重合体とした以外は実施例1と同様の方法にてフィルムを作成し評価を行った。
実施例3
第2樹脂をポリエチレンJ5019(宇部興産社製)(低密度ポリエチレン)10重量部、含フッ素重合体としてCCHCHOCOCH=CH(含フッ素モノマー、以下「9FA」と表す)とStAとの共重合体であり、9FA/StA=40/60(重量比)の組成を有する重合体を1重量部とした以外は比較例1と同様の方法にてフィルムを作成し評価を行った。
実施例4
含フッ素重合体としてCCHCHOCO(CH)=CH(含フッ素モノマー、以下「9FMA」と表す)とStAとの共重合体であり、9FMA/StA=40/60(重量比)の組成を有する重合体を1重量部とした以外は比較例1と同様の方法にてフィルムを作成し評価を行った。
実施例5
含フッ素重合体としてCCHCHOCOCCl=CH(含フッ素モノマー、以下「9FClA」と表す)とStAとの共重合体であり、9FClA/StA=40/60(重量比)の組成を有する重合体を1重量部とした以外は比較例1と同様の方法にてフィルムを作成し評価を行った。
実施例6
熱可塑性樹脂として、ポリエチレンJ1019(宇部興産社製)100重量部のみとした以外は実施例3と同様の方法にてフィルムを作成し評価を行った。
実施例7
第2樹脂をタフセレンT−3512(住友化学社製)(非晶性プロピレン)10重量部、含フッ素重合体としてCCHCHOCOCH=CH(含フッ素モノマー、以下「9FA」と表す)とステアリルメタクリレート(以下「StMA」と表す)との共重合体であり、9FA/StMA=40/60(重量比)の組成を有する重合体を1重量部とした以外は比較例1と同様の方法にてフィルムを作成し評価を行った。
実施例および比較例の成分を表1に、接触角および各分析結果を表2に示す。
Figure 2006037085
PP : ポリプロピレン
PE : ポリエチレン
PB : ポリブチレン
Figure 2006037085
表2の結果から、含フッ素重合性化合物におけるRf基の炭素数が4(実施例3〜7)および6(実施例1〜2)である場合には、炭素数が8である場合(比較例1)に比較して、同等以上の性能を有することがわかる。

Claims (13)

  1. (A)熱可塑性樹脂、および
    (B)式:

    Figure 2006037085
    [式中、Xは、水素原子、メチル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX12基(但し、X1およびX2は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜21の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基、置換または非置換のベンジル基、置換または非置換のフェニル基、
    Yは、炭素数1〜10の脂肪族基、炭素数6〜10の芳香族基または環状脂肪族基、−CH2CH2N(R1)SO2−基(但し、R1は炭素数1〜4のアルキル基である。)または−CH2CH(OY1)CH2−基(但し、Y1は水素原子またはアセチル基である。)、
    Rfは、炭素数1〜6の直鎖状または分岐状のフルオロアルキル基またはフルオロアルケニル基である。]
    で示される含フッ素アクリレートエステルを構成単位とする含フッ素重合体
    を含んでなる樹脂組成物。
  2. 熱可塑性樹脂(A)がポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂またはポリアミド樹脂である請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 熱可塑性樹脂(A)が少なくとも2種の熱可塑性樹脂の混合物である請求項1に記載の樹脂組成物。
  4. 熱可塑性樹脂が第1樹脂(I−1)および第2樹脂(I−2)から構成され、第1樹脂(I−1)の結晶性または融点が第2樹脂(I−2)の結晶性または融点よりも高い請求項3に記載の樹脂組成物。
  5. 含フッ素重合体(B)が、含フッ素アクリレートエステルを構成単位とする単独重合体または共重合体である請求項1に記載の樹脂組成物。
  6. 含フッ素アクリレートエステルの式(I)において、Xが水素原子またはメチル基である請求項5の記載の樹脂組成物。
  7. 含フッ素重合体(B)が、含フッ素アクリレートエステルと非フッ素重合性化合物との共重合体である請求項5に記載の樹脂組成物。
  8. 非フッ素重合性化合物は、非フッ素アルキル(メタ)アクリレートである請求項7に記載の樹脂組成物。
  9. 非フッ素アルキル(メタ)アクリレートが、式:
    −CX=CH (i)
    [式中、Xは、アルキルカルボキシレート基(アルキル基の炭素数1〜18)、Xは水素原子またはメチル基である。]
    で示される化合物である請求項8に記載の樹脂組成物。
  10. 熱可塑性樹脂(A)および含フッ素重合体(B)を溶融混合して得られている請求項1に記載の樹脂組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の樹脂組成物を成形してなる成形体。
  12. 家庭用品、文房具、内装資材、サニタリー用品、医療用品として使用される請求項11に記載の成形体。
  13. 請求項1〜10のいずれかに記載の樹脂組成物からなる繊維から形成された不織布。
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