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JP2006017854A - 撮像装置及び閃光発光装置 - Google Patents

撮像装置及び閃光発光装置 Download PDF

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JP2006017854A
JP2006017854A JP2004193473A JP2004193473A JP2006017854A JP 2006017854 A JP2006017854 A JP 2006017854A JP 2004193473 A JP2004193473 A JP 2004193473A JP 2004193473 A JP2004193473 A JP 2004193473A JP 2006017854 A JP2006017854 A JP 2006017854A
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Toshifumi Osawa
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Abstract

【課題】 写真撮影に用いられる小型のフラッシュ装置では配光特異性やレンズ特性により、周辺部は中心部に比較して光量不足になる事がある。
【解決手段】 画面内部を複数分割した測光センサーにて測光し、撮影シーンの輝度分布の広がりに基づき撮影時の閃光発光装置の照射角制御を行う。
【選択図】 図6

Description

本発明は閃光発光装置を備えたあるいは閃光発光装置を装着可能な撮像装置、および、閃光発光装置におけるフラッシュ撮影制御に関する。
カメラ及びデジタルスチルカメラ等の撮像装置におけるフラッシュ撮影時のフラッシュ発光制御を最適とする為の技術として、定常光測光値とフラッシュのプリ発光時との測光値とに応じてフラッシュの本発光制御を行うことで好適なフラッシュ制御を可能にする撮像装置が提案されている(特許文献1)。また、撮影レンズの焦点距離に応じてフラッシュの照射角の制御する撮像装置が提案されている(特許文献2)。
特開平5−127215号公報 特開平9−061898号公報
写真撮影に用いられる小型のフラッシュ装置では撮影レンズの光軸中心付近と、光軸から離れた像高の高い部分とでは被写体に照射される発光光量が異なり、撮影レンズの光軸中心付近に比べて光軸から離れた像高の高い部分では光量が少なくなる。撮影レンズ自体も撮影画面の中心部分に対して周辺部分は光量が落ちる。以上の理由から、特に撮影画面全体に一様な壁などが入った構図ではフラッシュ撮影をすると撮影画面の周辺部分が中央部分よりも暗く写ってしまうことが多い。なお、こういった現象はフィルム画像に比べて再現域の狭いデジタル画像の場合に、より目立つ傾向がある。
撮影画面の周辺部での明るさの低下を少なくするためにはフラッシュ装置の配光特性を予め広くして置けばよいが、常時そのようにすると逆に撮影レンズの光軸中心付近での光量が減って所謂ガイドナンバーが低下し、フラッシュ撮影の有効撮影距離範囲が短くなるので、必ずしも得策であるとは限らない。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の撮像装置は、画面内部を複数分割した測光センサーにて測光する測光手段と、前記測光手段により得られた輝度値から被写界の輝度分布の広がりの程度を演算する輝度分布演算手段と、前記輝度分布演算手段に基づき撮影時の発光部の照射角制御を行う。
また、本発明の撮像装置は、請求項1または2に記載の閃光発光装置を備えた撮像装置であって、任意のタイミングでの前記測光手段により得られた輝度値から発光量を演算し、前記タイミングよりも後のタイミングで指示された撮像指令に応じて、前記発光量を基に発光部に発光を行わせて撮像を行う発光量固定モードを有し、前記照射角制御手段は、前記発光量固定モードが設定された場合にのみ、前記輝度分布演算手段に基づき撮影時の前記閃光発光装置の照射角制御を行う。
また、本発明の撮像装置は、非発光状態で画面内部を複数分割した測光センサーにて測光する第1の測光手段と、閃光発光装置のプリ発光を行うプリ発光手段と、前記プリ発光中に画面内部を複数分割した測光センサーにて測光する第2の測光手段と、前記第2の測光手段により得られる第2の測光値と前記第1の測光手段により得られる第1の測光値の差分から第3の測光値を演算するプリ発光成分演算手段と、前記第3の測光値に基づき撮影時の発光部の照射角制御を行う。
また、本発明の撮像装置は、請求項5または6に記載の閃光発光装置を備えた撮像装置であって、任意のタイミングに応じて前記プリ発光成分演算手段により得られた第3の測光値から閃光発光装置の発光量を演算し、前記タイミングよりも後のタイミングで指示された撮像指令に応じて、前記発光量を基に発光を行って撮像を行う発光量固定モードを有し、前記照射角制御手段は、前記発光量固定モードが設定された場合にのみ、前記輝度分布の広がりの程度に基づいて撮影時の前記閃光発光装置の照射角制御を行う。
また、本発明の閃光発光装置は、非発光状態で画面内部を複数に分割した測光センサーにて得られる第1の測光値と前記プリ発光中に画面内部を複数に分割した測光センサーにて得られる第2の測光値との差分から求められる第3の測光値に基づき発光部の照射角制御を行う。
また、本発明の撮像装置は、画面内部を複数に分割した測光センサーにて測光する測光手段と、前記測光手段により得られた輝度値から被写界の輝度分布の広がりの程度を演算する輝度分布演算手段とを有し、外部閃光発光装置に前記輝度分布演算手段に基づいた撮影時の発光部の照射角制御に関するデータ通信を行う。
本発明によれば、シーンによってフラッシュ装置の配光特性を適宜変えることで、ガイドナンバーの低下を防止する撮像装置および閃光発光装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態の撮像装置における主として、光学部材の配置を断面図として表したものを図1に示す。本実施例におけるその他の図に関しても、図1と共通する構成には、図1と同じ符号が付されている。
本図においてはレンズ交換可能な所謂一眼レフタイプのカメラの構成を示しているが、本発明は、一眼レフタイプのカメラのみに限定して適応されるものではない。
同図において、1は撮像装置であるカメラ本体、2は交換レンズ、3はフラッシュ装置である。カメラ本体1において10はメカニカルシャッター、11はロウパスフィルター、12はCCDやCMOS等のような光電変換機能を有する撮像素子、13は半透過性の主ミラー、14は第1の反射ミラーで主ミラー13と反射ミラー14はともに撮影時には上部に跳ね上がる。15は第1の反射ミラー14による撮像素子12の面と共役な近軸的結像面、16は第2の反射ミラー、17は赤外カットフィルター、18は2つの開口部を有する絞り、19は2次結像レンズ、20は焦点検出用センサーである。焦点検出用センサー20は、図2に示すように絞り18の2つの開口部に対応して多数分割された受光センサー部が20Aと20Bとの2対のエリアの構成になっている。また、受光センサー部20Aと20Bに加えて、信号蓄積部や信号処理用の周辺回路などが同一チップ上に集積回路として作り込まれる。第1の反射ミラー14から焦点検出用センサー20までの構成は撮影画面内の任意の位置での像ずれ方式での焦点検出を可能とするものである。
21は拡散性を有するピント板、22はペンタプリズム、23は接眼レンズ、24は第3の反射ミラー、25は集光レンズ、26は被写体の輝度に関する情報を得るための測光用センサーである。測光用センサー26は、図3に例示するように格子状に複数分割された受光センサー部を有した構成になっており撮影画面の略全体を視野としている。図示したように本例では受光視野内を7列×5行=35分割としている。35分割された各受光部に対してはPD1〜PD35と呼ぶことにする。なお、本実施例では受光視野内を35分割にしたが、例示される分割エリアの寸法、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明がそれらの例示に限定されるものではない。受光センサー部以外に信号増幅部や信号処理用の周辺回路などが同一チップ上に集積回路として作り込まれることは周知である。
ピント板21、ペンタプリズム22、接眼レンズ23によってファインダー光学系が構成される。測光用センサー26には主ミラー13によって反射されてピント板21によって拡散された光線のうち光軸外の一部が入射する。
図4は焦点検出用センサー20等の焦点検出手段による撮影画面内の焦点検出位置と35分割された測光用センサー26との対応位置関係を表した図である。本実施例では撮影画面内の焦点検出位置をS0からS2までの3点の例とし、焦点検出位置S0は測光用センサー26の受光部PD18に対応した位置にて焦点検出を行う。さらに、図示のように焦点検出位置S1は測光用センサー26の受光部PD16に対応した位置にて焦点検出を行い、焦点検出位置S2は測光用センサー26の受光部PD20に対応した位置にて焦点検出を行うものとする。
図1の説明に戻る。27は撮影レンズを取り付けるマウント部、28は撮影レンズと情報通信を行うための接点部、29はフラッシュ装置を取り付けられる接続部である。交換レンズ2において30a〜30eは撮影レンズを構成する各光学レンズ、31は絞り、32はカメラ本体と情報通信を行うための接点部、33はカメラに取り付けられるためのマウント部である。
フラッシュ装置3において34はキセノン管、35は反射笠及び集光レンズからなる発光部ユニット、36はフレネル板、37はキセノン管34の発光量をモニターするためのモニターセンサー、38はカメラ本体1にフラッシュ装置3を取り付けるための取り付け部である。
キセノン管34を含む発光部ユニット35が不図示のモーター等によって矢印方向に前後することによりフラッシュ光の照射角調整を行うことができる。発光部ユニット35がフレネル板36に近接する位置に移動した状態ではフラッシュ光は広角レンズに対応した広い範囲に照射される。逆に発光部ユニット35がフレネル板36から遠い位置に移動した状態ではフラッシュ光は望遠レンズに対応した狭い範囲に照射される。
図5は本発明を実施したカメラ本体1とその交換レンズ2及びフラッシュ装置3の電気回路の構成例を表わすブロック図である。カメラ本体1において41は例えば内部にALU、ROM、RAMやA/Dコンバータ、タイマー、シリアル通信ポート(SPI)等を内蔵したワンチップマイクロコンピュータによる制御回路でありカメラ機構等の全体制御を行う。制御回路41の具体的な制御シーケンスについては後述する。焦点検出用センサー20及び測光用センサー26は図1等に記載したものと同一である。焦点検出用センサー20及び測光用センサー26の出力信号は、制御回路41のA/Dコンバータ入力端子に接続される。
42はシャッター駆動回路であり制御回路41の出力端子に接続されて図1記載のメカニカルシャッター10を駆動する。43は信号処理回路であり制御回路41の指示に従って撮像素子12を制御して撮像素子12が出力する撮像信号をA/D変換しながら入力して信号処理を行い、画像信号を得る。また、得られた画像信号に対して必要な画像処理を行う。
44はフラッシュROM等の不揮発性メモリ又は光ディスク等による記憶媒体であり撮像された画像信号を記憶する。45は第1のモータードライバであり、制御回路41の出力端子に接続されて制御されて、主ミラー13及び第1の反射ミラー14のアップ・ダウンを行う。47は液晶パネル等で構成されて撮影枚数や日付情報、露出情報等を表示する表示器であり、やはり制御回路41の出力信号に応じて各セグメントが点灯制御される。48は後述するフラッシュ露出ロックスイッチ、49はレリーズスイッチである。28は図1に記載した接点部であり、制御回路41のシリアル通信ポートの入出力信号が接続される。29は図1に記載したフラッシュ装置接続部であり、フラッシュ装置3と通信が可能なようにやはり制御回路41のシリアル通信ポートの入出力信号が接続される。
交換レンズ2において51は例えば内部にALU、ROM、RAMやタイマー、シリアル通信ポート(SPI)等を内蔵したワンチップマイクロコンピュータによるレンズ制御回路である。52は第2のモータードライバでありレンズ制御回路51の出力端子に接続されて制御され、焦点調節を行うための第2のモーター53を駆動する。54は第3のモータードライバでありレンズ制御回路51の出力端子に接続されて制御され、図1にて記載した絞り31の制御を行うための第3のモーター55を駆動する。56は焦点調節レンズの繰り出し量すなわち被写体距離に関する情報を得るための距離エンコーダーであり、レンズ制御回路51の入力端子に接続される。57は交換レンズ30がズームレンズである場合に撮影時の焦点距離情報を得るためのズームエンコーダーであり、レンズ制御回路51の入力端子に接続される。
交換レンズ2がカメラ本体1に装着されるとそれぞれの接点部28と32とが接続されてレンズ制御回路51はカメラ本体の制御回路41とのデータ通信が可能となる。カメラ本体の制御回路41が焦点検出や露出演算を行うために必要なレンズ固有の光学的な情報や、距離エンコーダー56或いはズームエンコーダー57に基づいた被写体距離に関する情報または焦点距離情報はレンズ制御回路51からカメラ本体の制御回路41へとデータ通信によって出力される。また、カメラ本体の制御回路41が焦点検出や露出演算を行った結果求められた焦点調節情報や絞り情報はカメラ本体の制御回路41からレンズ制御回路51へとデータ通信によって出力されて、レンズ制御回路51は焦点調節情報に従って第2のモータードライバ52を制御し、絞り情報に従って第3のモータードライバ54を制御する。
フラッシュ装置3において61は例えば内部にALU、ROM、RAMやA/Dコンバータ、タイマー、シリアル通信ポート(SPI)等を内蔵したワンチップマイクロコンピュータによるフラッシュ制御回路であり、62はキセノン管34の発光に必要な300V程度の高圧電圧を作りその高圧電圧を充電する機能を有する昇圧部、キセノン管34及びモニターセンサー37は図1に記載したものと同一である。63は発光部ユニット35を移動させて照射角調整を行うモーター及びその駆動回路を含む照射角調整部、64は発光部ユニット35が所望の位置になったかどうかを検出するエンコーダー等からなる照射角検出部である。フラッシュ装置3がカメラ本体1に装着されるとそれぞれの接続部38と29が接続されてフラッシュ制御回路61はカメラ本体の制御回路41とのデータ通信が可能となる。フラッシュ制御回路61はカメラ本体の制御回路41からの通信内容に従って昇圧部62を制御してキセノン管34の発光開始や発光停止を行うとともに、モニターセンサー37の検出量をカメラ本体の制御回路41に対して出力する。また、カメラ本体の制御回路41からの通信内容に従って照射角の制御も行う。
続いて図6のフローチャートに従ってカメラ本体の制御回路41の本発明に関わる具体的な動作シーケンスについて説明する。不図示の電源スイッチがオンされて制御回路41が動作可能となると、図6のステップS101より実行する。
ステップS101では、フラッシュ制御回路61に通信して、昇圧部62を動作させてフラッシュの発光に十分となるよう高圧電圧を充電するように指示する。
ステップS102では、レンズ制御回路51と通信を行ない現在のレンズの焦点距離情報を得る。
ステップS103では、得られたレンズの焦点距離情報をフラッシュ制御回路61に送信するとともに照射角調整を行うように指示する。これに従ってフラッシュ制御回路61は照射角調整部63を動作させて現在のレンズの焦点距離に適した照射角となるように発光部ユニット35を移動させる。
ステップS104では、焦点検出用センサー20に対して制御信号を出力して、信号蓄積を行う。蓄積が終了すると焦点検出用センサー20に蓄積された信号を読み出しながらA/D変換を行う。さらに読み込まれた各デジタルデータに対してシェーディング等の必要な各種のデータ補正を行う。
ステップS105では、焦点検出を行うために必要なレンズ情報等をレンズ制御回路51より入力し、これと焦点検出用センサー20から得られているデジタルデータより撮影画面各部の焦点状態を演算する。さらに画面内の焦点を合わせるべき領域をS0〜S2の中から決定する。あらかじめ操作部材などにより指定されている領域があるならばそれに従っても良い。決定された領域における焦点状態に従って合焦となるためのレンズ移動量を算出し、算出されたレンズ移動量をレンズ制御回路51に出力する。これに従ってレンズ制御回路51は焦点調節用レンズを駆動するように第2のモータードライバ52に信号出力して、第2のモーター53を駆動する。これにより撮影レンズは被写体に対して合焦状態となる。
ステップS106では、測光用センサー26より35分割された各受光部PD1〜PD35の信号を読み出しながらA/D変換を行い画面各部の輝度情報を入力し、さらに必要なレンズ情報等をレンズ制御回路51より入力して、入力された画面各部の輝度情報の補正を行い、各受光部の被写体輝度情報を得る。各受光部の被写体輝度情報をB(n)と呼ぶこととする。nは35分割された各受光部に対応した1〜35のことである。
ステップS107では、得られた各受光部の被写体輝度情報より焦点検出部分に対応した分割部の輝度情報に重み付けを置いて画面全体の輝度を算出する。このようにして算出された画面全体の輝度情報に基づいて撮影に最適な撮像素子12の蓄積時間(すなわちシャッター速度)と絞り値を所定のプログラム線図より決定し表示器47に表示する。シャッター速度又は絞り値の一方が予めプリセットされている場合は、そのプリセット値と組み合わせて最適な露出となる他方の因子を決定する。尚、決定されたシャッター速度と絞り値とのアペックス値に基づく露出値をEvTと呼ぶこととする。
EvT=Tv+Av(Tvはシャッター速度のアペックス値、Avは絞り値のアペックス値)
ステップS108では、レリーズスイッチ49がオンされるのを待つ。オンされていなければステップS101に戻り、オンされていればステップS109へ進む。
ステップS109では、フラッシュ制御回路61に通信してフラッシュの予備発光を指示する。これによりフラッシュ制御回路61はモニターセンサー37の出力信号に基づきキセノン管34が予め定められた予備発光量だけ発光するようにキセノン管34を発光させる。この予備発光が行われている間の被写体の輝度情報を得るために測光用センサー26より35分割された各受光部PD1〜PD35の信号を読み出しながらA/D変換を行い、画面各部の予備発光時輝度情報を入力する。各受光部の予備発光時輝度情報をP(n)と呼ぶこととする。nは35分割された各受光部に対応した1〜35のことである。
ステップS110では、ステップS109で得られた画面各部の予備発光時輝度情報は被写体に対する背景光とフラッシュの予備発光とが加算された状態での被写体輝度情報であるので、これをフラッシュの予備発光のみによる被写体輝度情報にするために各受光部PD1〜PD35においてステップS109で得られた予備発光時輝度情報からステップS106で得られている背景光のみの被写体輝度情報を減算する。フラッシュの予備発光のみによる被写体輝度情報をF(n)と呼ぶこととする。nは35分割された各受光部に対応した1〜35のことである。
F(n)=P(n)−B(n)
ステップS111では、フラッシュの予備発光のみによる被写体輝度情報F(n)のばらつき度合い(広がりの程度)を演算するためにまずF(n)の平均値Fmeanを演算する。
Fmean={ΣF(n)}/35 但し、n=1〜35
次にF(n)のばらつき度D(F)を演算する。
D(F)={Σ(|F(n)−Fmean|)}/35 但し、n=1〜35
例えば壁様なものを直後に配して人物が立っているシーンなど画面内各部の奥行き変化が少ないシーンでは、各受光部PD1〜PD35の予備発光のみによる被写体輝度情報F(n)はその差が少なく、図7の(a)のようになる。この場合のF(n)の度数分布(ヒストグラム)をとると図7(b)に示すようにピークが高い集中的な分布となる。一方で背景が遠い状況で比較的手前に人物が立っているシーンなど画面内各部の奥行き変化が大きいシーンでは、各受光部PD1〜PD35の予備発光のみによる被写体輝度情報F(n)は人物部分で大きく、背景部分で小さいなどその差が大きく、図7の(c)のようになる。この場合のF(n)の度数分布(ヒストグラム)をとると図7(D)に示すようにピークが低くばらついた分布となる。
このようにして演算されるばらつき度D(F)はF(n)が図7(b)に示すようにピークが高い集中的な分布となる場合には小さな値となり、図7(D)に示すようにピークが低くばらついた分布となる場合には大きな値となる。具体的には図7の(a)の場合のF(n)であればFmean=10.2、D(F)=0.19となり、図7の(c)の場合のF(n)であればFmean=4.69、D(F)=1.83となる。
ステップS112では、ばらつき度D(F)が所定量より小さいシーンかどうかを判別する。図7の(a)に例示したようなシーンを判別する所定量としては0.3から0.5程度が適当であると考えられる。
もしも、ばらつき度D(F)が所定量より小さければステップS113へ進む。
ステップS113では、ステップS103で調整したフラッシュの照射角を修正するために実際の撮影レンズの焦点距離情報よりも小さい焦点距離情報をフラッシュ制御回路61に送信するとともに照射角調整を行うように指示する。これに従ってフラッシュ制御回路61は照射角調整部63を動作させて現在のレンズの焦点距離よりも広角レンズに対応した照射角となるように発光部ユニット35を移動させる。
ステップS114では、フラッシュ制御回路61に通信してフラッシュに再度予備発光を指示する。これによりフラッシュ制御回路61はモニターセンサー37の出力信号に基づきキセノン管34が予め定められた予備発光量だけ発光するようにキセノン管34を発光させる。この予備発光が行われている間の被写体の輝度情報を得るために測光用センサー26より35分割された各受光部PD1〜PD35の信号を読み出しながらA/D変換を行い画面各部の予備発光時輝度情報を入力する。各受光部毎の予備発光時輝度情報をP(n)と呼ぶこととする。nは35分割された各受光部に対応した1〜35のことである。
ステップS115では、ステップS114で得られた画面各部の予備発光時輝度情報は被写体に対する背景光とフラッシュの予備発光とが加算された状態での被写体輝度情報であるので、これをフラッシュの予備発光のみによる被写体輝度情報にするために、各受光部PD1〜PD35においてステップS114で得られた予備発光時輝度情報からステップS106で得られている背景光のみの被写体輝度情報を減算する。フラッシュの予備発光のみによる被写体輝度情報をF(n)と呼ぶこととする。nは35分割された各受光部に対応した1〜35のことである。
F(n)=P(n)−B(n)
尚、もう一度フラッシュの予備発光を行ってフラッシュの予備発光のみによる被写体輝度情報F(n)を演算するのは、照射角修正をするとフラッシュのガイドナンバーが変わり、この後のステップで行う本発光ゲイン量演算に誤差が出るためである。よって照射角修正をした場合はステップS115で得られたF(n)に基づいてステップS116で本発光ゲインを演算する。
ステップS112でばらつき度D(F)が所定量より小さくない場合はステップS113からステップS115を通らずにステップS116へ進む。すなわち照射角の修正はされないのでステップS110で得られたF(n)に基づいてステップS116で本発光ゲインを演算する。
ステップS116では、画面内の各領域に対応した領域のF(n)及びB(n)さらにステップS107で得られたEvTより予備発光に対する本発光のゲインGを演算する。
G=log{(EvT−BG)/FG}
ここでBGはステップS106で得られた各受光部の被写体輝度情報B(n)を、主被写体が存在する可能性が高いと考えられる画面中央領域或いはステップS102にてS0〜S2のうち焦点を合わせた領域中心に重み付け平均化した値である。
同様にFGはフラッシュの予備発光のみによる被写体輝度情報F(n)を主被写体が存在する可能性が高いと考えられる画面中央領域或いはステップS102にてS0〜S2のうち焦点を合わせた領域中心に重み付け平均化した値である。
分子のEvT−BGは撮像に使うシャッター速度と絞り値の組み合わせによるEv値より主被写体に対する背景光による輝度情報を減算したものであるから、日中シンクロのように背景光が明るい状況であえてフラッシュを使う場合等を除いてはこの減算結果に見合う量だけフラッシュ光を主被写体に当てれば適正露出となる。分母のFGは主被写体領域におけるフラッシュ予備発光のみによる輝度情報であるから、この式で求められるGは予備発光の光量に対して本発光時に何倍の発光光量とすれば主被写体が背景光とフラッシュ光の合計光量で適正露出となるかを表している。
ステップS117では、第1のモータードライバ45に制御信号を出力して、第1のモーター46を駆動して主ミラー13及び第1の反射ミラー14を跳ね上げる。続いてステップS107にて演算された絞り値情報をレンズ制御回路51に対して出力する。この情報に従ってレンズ制御回路51は絞り31を駆動するように第3のモータードライバ54に信号出力して、第3のモーター55を駆動する。これにより撮影レンズは絞り込み状態となる。
ステップS118では、シャッター駆動回路42に対して信号出力を行い、シャッター11を開放状態とする。これにより撮像素子12には撮影レンズからの光線が入射して撮像が可能となる。ステップS107にて演算されたシャッター時間にしたがって撮像素子12の蓄積時間を設定して撮像を撮像素子12によって行うように信号処理回路43に対して指示を出す。またこの撮像タイミングに同期してフラッシュ制御回路61に対してフラッシュの発光指示を与える。フラッシュ制御回路61は発光指示に従って、ステップS116にて演算されたゲインGに対応する発光量となるようにモニターセンサー37の出力信号に基づきキセノン管34を本発光させる。これによってフラッシュ発光を伴った撮像が行われる。撮像が終了するとシャッター駆動回路42に対して信号出力を行い、シャッター11を遮光状態とする。これにより撮像素子12に対する撮影レンズからの光線が遮断される。
ステップS119では、レンズ制御回路51に対して絞り31を開放するように情報出力する。この情報に従ってレンズ制御回路51は絞り31を駆動するように第3のモータードライバ54に信号出力して、第3のモーター55を駆動する。これにより撮影レンズは絞り開放状態となる。さらに、第1のモータードライバに制御信号を出力して、第1のモーター44を駆動して主ミラー13及び第1の反射ミラー14をダウンさせる。
ステップS120では、撮像画像情報を撮像素子12からA/D変換しながら読み出して、必要な補正処理や補間処理を行うように信号処理回路43に対して指示を出す。
ステップS121では、信号処理回路43に対して指示を出して撮像画像情報に対してホワイトバランス調整を行う。具体的には撮像画像情報において、1画面内を複数分割し、各領域毎の色差信号より被写体の白色領域を抽出する。さらに抽出された領域の信号に基づいて画面全体の赤チャンネル及び青チャンネルのゲイン補正を行いホワイトバランス調整を行う。
ステップS122では、ホワイトバランス調整が行われた撮像画像情報を記録ファイルフォーマットに圧縮変換して記憶媒体44に記憶するように信号処理回路43に対して指示を出す。
これで一連の撮影シーケンスが終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、被写体の輝度のばらつき度合いが小さい(画面全体での輝度に大きな差がない)場合には既に設定されているフラッシュの照射角を広角側に補正し、撮影画面の周辺部分の光量と中央付近の光量の差を小さくすることによって、周辺部分の光量落ちが目立ってしまうという従来の傾向を改善することができる。
また、周辺部分の光量落ちが目立つと推定される場合(すなわち、輝度のばらつき度合いが小さい場合)のみフラッシュの照射角を広角側に補正しているため、フラッシュの発光エネルギーの浪費となることはない。
(第2の実施形態)
第1の実施例ではレリーズスイッチ49のオンを検出してフラッシュの予備発光後にフラッシュ照射角の修正を行うシーケンスとして説明した。ここでフラッシュ照射角の修正を行うには発光部ユニット35をモーター等で移動させるためにどうしてもある時間が必要である。よって第1の実施例でフラッシュ照射角の修正を行う被写体条件になった場合にはレリーズタイムラグが長くなってしまうことになる。そうした点に配慮してフラッシュによる露出をレリーズスイッチ49のオンに先立って予めロックしてしまう操作の場合のみフラッシュ照射角の修正を行うような実施形態も考えられる。このような実施形態を図8のフローチャートに従って説明する。図1から図5にて説明した構成は第1の実施例と同じである。なお第1の実施形態と同じ処理を行うステップには、図2と同じステップ番号が割り当てられる。
本実施形態では、ステップS201〜ステップS205、ステップS206が第1の実施形態と異なっており、これらの処理について説明を行う。
本実施形態では、ステップS107にてEVTの値が求められたらあと、ステップS201にてフラッシュ露出ロックスイッチ48がオンされたかどうかをチェックする。フラッシュ露出ロックスイッチ48とは、発光量固定モードを設定するための操作部材であり、このモードが設定されると任意のタイミングでの被写体輝度を基にフラッシュの発光量(本実施形態では予備発光に対する本発光のゲインG)を演算して記憶し、この記憶した発光量に基づいて、それよりも後の別のタイミングで指示された撮像時の本発光を行う。もしも、このフラッシュ露出ロックスイッチ48がオンされた場合はステップS109へ進み、第1の実施形態と同様の処理であるステップS109からステップS116までの処理を行う。ステップS116にてゲインGが求められたあとにステップS206にて、レリーズスイッチ49がオンされるのを待つ。もしも、オンされたことを検出するとステップS117以下へ進み撮影が進められる。
ステップS201にてフラッシュ露出ロックスイッチがオンされていなければステップS202に進み、レリーズスイッチ49がオンされるのを待つ。オンされていなければステップS101に戻り、もしも、オンされていればステップS203へ進む。
ステップS203,S204,S205での処理はステップS109,S110,S115での処理と同じ方法によって予備発光に対する本発光のゲインG0を演算し、ステップS205で演算されたG0に基づいてフラッシュの本発光量をフラッシュ制御回路61に通信する。
この後、ステップS218以下に進んで撮影が行われる。よって、フラッシュ露出ロックスイッチ48を使わずにレリーズスイッチ49がオンされた場合はフラッシュ照射角の修正は行われずに撮影されて、レリーズタイムラグが大きくなることは無い。
以上説明したように、本実施形態によれば、本発光時の発光量を決定してから撮像指示までに間のある発光量固定モードが設定された場合にのみ、輝度のばらつき度に応じて照射角を補正することで、撮影タイミングを逃すことなく撮影画面の周辺部分の光量落ちを防止することができる。
本発明を実施したカメラと交換レンズ及びフラッシュ装置の断面図である。 焦点検出用センサーの構成例を表わす図である。 測光用センサーの構成例を表わす図である。 焦点検出位置の例を示す図である。 カメラと交換レンズ及びフラッシュ装置の電気回路の構成例を表すブロック図である。 カメラの制御回路の動作フローチャートである。 プリ反射光レベルの説明図である。 第2の実施例におけるカメラの制御回路の動作フローチャートである。
符号の説明
1 カメラ本体
2 交換レンズ
3 フラッシュ装置
10 メカニカルシャッター
12 撮像素子
20 焦点検出用センサー
21 ピント板
26 測光用センサー
34 キセノン管
35 発光部ユニット
37 モニターセンサー
41 カメラ制御回路
43 信号処理回路
61 フラッシュ装置の制御回路
63 照射角調整部
64 照射角検出部

Claims (11)

  1. 画面内部を複数分割した測光センサーにて測光する測光手段と、
    前記測光手段により得られたプリ発光時の輝度値から被写界の輝度分布の広がりの程度を演算する輝度分布演算手段と、
    前記輝度分布演算手段に基づき撮影時の発光部の照射角制御を行う照射角制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記照射角制御手段は前記輝度分布演算手段により得られる値が閾値を越えた場合、撮影時の前記発光部の照射角を広くすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 請求項1または2に記載の閃光発光装置を備えた撮像装置であって、任意のタイミングでの前記測光手段により得られた輝度値から発光量を演算し、前記タイミングよりも後のタイミングで指示された撮像指令に応じて、前記発光量を基に発光部に発光を行わせて撮像を行う発光量固定モードを有し、
    前記照射角制御手段は、前記発光量固定モードが設定された場合にのみ、前記輝度分布演算手段に基づき撮影時の前記閃光発光装置の照射角制御を行うことを特徴とする撮像装置。
  4. 非発光状態で画面内部を複数分割した測光センサーにて測光する第1の測光手段と、
    閃光発光装置のプリ発光を行うプリ発光手段と、
    前記プリ発光中に画面内部を複数分割した測光センサーにて測光する第2の測光手段と、
    前記第2の測光手段により得られる第2の測光値と前記第1の測光手段により得られる第1の測光値の差分から第3の測光値を演算するプリ発光成分演算手段と、
    前記第3の測光値に基づき撮影時の発光部の照射角制御を行う照射角制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  5. 前記照射角制御手段は前記第3の測光値から求められる被写界の輝度分布の広がりの程度に基づいて前記発光部の照射角制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記照射角制御手段は被写界の輝度分布により得られる値が閾値を超えた場合に、撮影時の前記発光部の照射角を広くすることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 請求項5または6に記載の閃光発光装置を備えた撮像装置であって、任意のタイミングに応じて前記プリ発光成分演算手段により得られた第3の測光値から閃光発光装置の発光量を演算し、前記タイミングよりも後のタイミングで指示された撮像指令に応じて、前記発光量を基に発光を行って撮像を行う発光量固定モードを有し、前記照射角制御手段は、前記発光量固定モードが設定された場合にのみ、前記輝度分布の広がりの程度に基づいて撮影時の前記閃光発光装置の照射角制御を行うことを特徴とする撮像装置。
  8. 非発光状態で画面内部を複数に分割した測光センサーにて得られる第1の測光値と前記プリ発光中に画面内部を複数に分割した測光センサーにて得られる第2の測光値との差分から求められる第3の測光値に基づき発光部の照射角制御を行う照射角制御手段を有することを特徴とする閃光発光装置。
  9. 前記照射角制御手段は前記第3の測光値から求められる被写界の輝度分布の広がりの程度に基づいて、前記発光部の照射角制御を行うことを特徴とする請求項8に記載の閃光発光装置。
  10. 前記照射角制御手段は被写界の輝度分布により得られる値が閾値を超えた場合に、撮影時の発光部の照射角を広げることを特徴とする請求項8に記載の閃光発光装置。
  11. 画面内部を複数に分割した測光センサーにて測光する測光手段と、
    前記測光手段により得られた輝度値から被写界の輝度分布の広がりの程度を演算する輝度分布演算手段とを有し、
    外部閃光発光装置に前記輝度分布演算手段に基づいた撮影時の発光部の照射角制御に関するデータ通信を行うことを特徴とする撮像装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008145583A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Nikon Corp カメラおよび発光量演算プログラム
JP2010002884A (ja) * 2008-05-19 2010-01-07 Nikon Corp 電子閃光装置及びそれを備えたカメラ
JP2010026284A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Fujifilm Corp フラッシュ発光方法及び装置

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