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JP2006002709A - 送液装置及び燃料電池装置 - Google Patents

送液装置及び燃料電池装置 Download PDF

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JP2006002709A JP2004181872A JP2004181872A JP2006002709A JP 2006002709 A JP2006002709 A JP 2006002709A JP 2004181872 A JP2004181872 A JP 2004181872A JP 2004181872 A JP2004181872 A JP 2004181872A JP 2006002709 A JP2006002709 A JP 2006002709A
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Nobuhisa Ishida
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Abstract

【課題】マイクロポンプ中へ気泡が混入することを抑制でき、それだけ安定した流量特性が得られる送液装置を提供する。液体原燃料の希釈用液等の使用液体中の気泡の影響を抑制して希釈液体燃料を電池へ安定して供給でき、それだけ発電性能を良好に維持できる燃料電池装置を提供する。
【解決手段】複数種類の液体の混合、希釈等のためにマイクロポンプPa、Pbにより液体を送り合流させる送液装置MT’。ポンプ上流側の液通路に気泡トラップTrを設け、トラップTrで捕捉される気泡の排除手段(気泡抜き孔h、気泡排除装置EX、気泡センサAS又は気泡量推測部、コントローラCONT)を設ける。かかる送液装置構造を利用した送液ユニットPU又はポンプユニット1で原燃料を希釈用液で希釈して燃料電池3へ供給し、生成される水を回収容器6を介してユニットPUやユニット1へ循環させる燃料電池装置C1、C2。容器6に対し気泡排除手段ADを設ける。
【選択図】 図8

Description

本発明はマイクロポンプを用いて液体を送る送液装置及び該送液装置を利用した燃料電池装置に関する。
近年、マイクロマシン技術を応用して化学分析や合成などのための装置や手法を微細化して該分析や合成などを行うμ−TAS(μ−Total Analysis System)が注目されている。旧来の分析、合成等を行う装置に比べ微細化されたμ−TASでは、試料の量が少なく済む、反応時間が短い、廃棄物が少ない等のメリットがある。また、医療分野に採用した場合、検体(血液)の量を少なくすることで患者の負担を軽減でき、試薬の量を少なくすることで検査のコストを下げることができる。さらに、検体及び試薬の量が少ないことから反応時間が大幅に短縮され検査の効率化がはかれる。μ−TASは携帯性にも優れており医療検査、環境分析等の広い分野での応用が期待されている。
かかるμ−TASではマイクロ流体システムが採用されることがある。マイクロ流体システムを用いる化学分析、環境計測等では、分析、計測等を行うデバイス(チップ)上で送液、液体混合、検出を行うために、シリンジポンプ等の送液手段が必要とされる。しかし、例えばチップと送液手段が切り離されている場合、両者を接続する必要があるが、それでは両者接続部のデッドボリュームが大きくなり、そのために精密な送液制御が困難であったり、無駄な検体や試薬を必要としたりする。さらに、シリンジポンプ等の外付け送液手段を接続した場合、チップを含む装置全体が大きくなる。
この点、例えば、特開2001−322099号公報は、分析、計測、検査等を行うデバイス(チップ)に搭載可能のコンパクトで嵩張らない薄型に形成可能の、マイクロポンプを開示しており、特開2002−214241号公報は、かかるマイクロポンプを利用したコンパクトで嵩張らない薄型に形成可能の液体供給機構及びこれを利用した液体混合機構を搭載した、被検査液体と試薬との反応を検出するマイクロチップを開示している。さらに、特開2003−220322号公報は、かかるマイクロポンプを利用したコンパクトで嵩張らない薄型に形成可能の、改良された液体の拡散混合機構を開示している。
かかるマイクロポンプ利用のマイクロチップや拡散混合機構では、デッドボリュームが非常に小さくなり使用液体量を抑えることができる、応答性が早く精密な送液制御が可能である等の利点もある。
ところで、複数種類の液体の送液、混合等が要求される分野は分析、計測、検査等の分野に限られない。
ユビキタス社会の幕開けとともに電池の長寿命に対する要求が高まってきている。従来のリチウム電池はその理論限界に近づきつつあり、これ以上の大幅な性能向上は望めなくなりつつある。そんな中、重量(容積)あたりのエネルギー密度の高さから従来の電池に比べて大幅な長寿命化が可能な燃料電池が注目されている。
燃料電池の中でも特に(1) 構造が簡単、(2) 水素スタンドのような大規模なインフラ整備を要することなく燃料の入手が容易、(3) 低コスト、低温での動作が可能などの点で、例えば携帯機器(ノート形パーソナルコンピュータ、携帯電話器等)向けの燃料電池として適していると言える直接メタノール形燃料電池(DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)が注目されており、盛んに研究されている。
DMFC型燃料電池を採用した燃料電池装置は燃料供給の方法により二つのタイプに分類される。一つはアクティブ型と呼ばれるもので、電池への燃料供給をポンプにより行うタイプであり、もう一つはパッシブ型と呼ばれるもので、ポンプを用いずに毛細管力等により燃料を供給するタイプである。
ここでDMFCの反応式を示す。
燃料極側での反応:CH3 OH+H2 O→CO2 +6e- +6H+
空気極側での反応:(3/2) O2 +6H+ +6e- →3H2
全反応 :CH3 OH+(3/2) O2 →CO2 +2H2
この反応式によればメタノールと水は燃料極で等モルで反応し、CO2 と6個の電子とプロトンを生成し、CO2 は外部に排出され、電子は外部回路を通って空気極(酸素極)へ、プロトンは電解質膜を通って空気極(酸素極)へそれぞれ別ルートで移動し、そこで反応して水分子3個を生成する。全反応としてはCO2 と2分子のH2 Oを生成する。
上記反応式によるればメタノールと水は燃料極において等モルで反応するが、実際に燃料極に供給される燃料には通常濃度が3〜5%と低濃度のメタノール水溶液が用いられる。その理由は、メタノールが燃料極で上記の反応を起こさないまま電解質膜を透過して空気極へ到達してしまうというクロスオーバーという現象を防ぐためである。クロスオーバー現象は燃料中のメタノール濃度が高いほど起こりやすい。このようなクロースオーバー現象が発生すると、DMFCの二つの極(燃料極及び空気極)のうち燃料極で起こるべきメタノールの反応が空気極でも起こり、燃料の無駄と空気極側の電位低下による電池効率の著しい低下が起こる。従って、通常上記の低濃度のメタノール水溶液が用いられる。
このようにDMFCでは燃料極へ低濃度メタノール水溶液を供給するのであるが、前記のアクティブ型燃料電池装置では、空気極側で生成される水及び燃料極側から電池の電解質膜を通過して空気極側へ移動してきた水を回収してこの水で高濃度メタノール水溶液を希釈(混合の1種)しながら燃料極に供給する燃料希釈循環形のシステムを構築することが可能である。
1例として図14の発電システムを示すことができる。図14に示すシステムでは、通電されるべき負荷Lが燃料電池(DMFC)Cに接続されており、電池の外部に燃料タンクt1、回収タンクt2及びミキサー(混合タンク)MXが設けられていて、これらは配管により燃料電池Cに接続されている。燃料電池Cの空気極側で生成される水及び燃料極側からの移動液はポンプPM3で回収タンクt2へ回収される。発電にあたっては、燃料タンクt1からポンプPM1で高濃度メタノール水溶液を、回収タンクt2からポンプPM2で希釈用液を、それぞれミキサーMXへ供給し、そこでそれらを混合することで高濃度メタノール水溶液を希釈しつつ、該希釈されたメタノール水溶液を電池の燃料極へ供給する。燃料極へ供給された希釈液体燃料のうち過剰分は回収タンクt2へ回収する。
このシステムによると、燃料タンク中のメタノール濃度を上げることが可能になり、例えば60wt%メタノール水溶液を用いれば当初から3wt%〜5wt%メタノール水溶液を用いる場合に比べて略1/20〜1/12に燃料タンクを小さくすることができる。 このようにDMFC形の燃料電池を採用した燃料電池装置においても、2種類の液体(メタノール含有液と希釈用液)の送液及び合流による混合希釈が求められている。
特開2001−322099号公報 特開2002−214241号公報 特開2003−220322号公報
しかしながら、マイクロポンプ、例えば特開2001−322099号公報等に記載されたタイプのマイクロポンプを用いる場合、ポンプ室内に気泡が混入してしまうと、ポン駆動時のポンプ室の変位やポンプ室内の液体の圧力が気泡によって吸収されてしまい、所望の特性(流量)が得られなくなる。
このような気泡の混入には、様々な原因が考えられる。例えば、ポンプ内に液体を初期充填する時の気泡の噛み込みや、液体流路の接合段差部に残った気泡が何らかのはずみでポンプ側に流れ込む場合や、液体中の溶存ガスが気泡となって出てくる場合、ポンプ室内の液体を駆動アクチュエータで振動させる時の圧力変動によるキャビテーション、などが考えられる。
このような気泡がマイクロポンプのポンプ室に混入すると、ポンプの液体吐出力が気泡によって著しく低減するため、そのポンプ自身の力で気泡を排除することが困難になる。 特に、マイクロポンプを利用した機器等の小型化にともなってマイクロポンプが小型化すればするほど、マイクロポンプの駆動部分の変位量が少なくなるために、僅かな体積の気泡でもポンプの吐出力を大幅に低下させるので、気泡の自力排除は一層困難になる。
このような問題は、特開2001−322099号公報等に開示されたマイクロポンプを採用する場合だけでなく、一般にマイクロ流体システムに利用できるマイクロポンプを利用した送液機構や液体混合機構等について発生する問題である。
また、直接メタノール形燃料電池(DMFC)におけるメタノール水溶液と希釈用液との混合希釈についてみると、図14に例示するようなアクティブ型燃料電池装置は、電池本体以外に燃料供給、希釈用液供給、液回収用と三つの分離され、配管を要するポンプ、さらに、高濃度メタノール水溶液と回収水とのミキシング機構(ミキサー)が必要となり、装置が大型化、複雑化し、例えば携帯機器用の電池装置には不向きである。
なお、燃料電池装置の大型化を抑制するためにポンプを必要としないパッシブ型DMFCを採用した高濃度メタノール水溶液希釈型の装置が考えられるが、各液の流量等についての積極的な制御を行えない難点がある。
そこで、DMFC形の燃料電池に関するこのような問題を解決する方法として、例えば特開2001−322099号公報に記載されたマイクロポンプを利用した特開2002−214241号公報に開示されているマイクロチップを応用した送液ユニット、すなわちマイクロポンプを用いて液体原燃料(メタノール含有液)及び希釈用液をそれぞれ送って合流混合させ、かくして得られる希釈液体燃料を電池燃料極へ供給する送液ユニットを採用することや、さらに該送液ユニットを電池本体に積層することが考えられる。この送液ユニットによると、液体原燃料を送るマイクロポンプ、希釈用液を送るマイクロポンプ、及び液体原燃料と希釈用液とを混合するためのミキシング機構は一体的に形成することが可能であり、それだけ燃料電池装置をコンパクト化、小形化でき、例えば、携帯用機器の電源としても利用可能になってくる。
また、電池空気極側にも同タイプのマイクロポンプを利用して、該空気極側で生成される水を前記燃料極側のポンプユニットへ循環供給するポンプユニットを設けることも考えられる。これによりコンパクトで小形の希釈液循環型の燃料電池装置を実現することが可能である。
しかしながら、かかるポンプユニットを採用する場合次のような新たな問題が発生する。すなわち、DMFC型燃料電池においては、空気極側に生成された水をマイクロポンプを用いて循環させる場合、空気極の周りには当然ながら多くの空気が存在しているために、循環水の中に多くの気泡が混入する。また、燃料極側で生成される炭酸ガスが水に溶け込み、その一部が電解質膜を通過して空気極に達することで、循環水の中に炭酸ガスの気泡ができることも懸念される。
これらの気泡が液体の流れにのってマイクロポンプのポンプ室に入ると、ポンプ駆動時のポンプ室の変位やポンプ室内の液体の圧力が気泡によって吸収されてしまい、所望の特性(流量)が得られなくなる。特に、燃料電池装置の小型化にともなってマイクロポンプが小型化すればするほど、マイクロポンプの駆動部分の変位量が少なくなるために、僅かな体積の気泡でもポンプ特性に大きく影響する。ひいては、燃料電池の発電性能が低下する。また、長時間運転することが多い燃料電池装置では、気泡が集まり徐々に大きくなって液体の流れを妨げるようになるという問題もある。
以上、DMFC型燃料電池装置を中心にその問題点を指摘してきたが、一般的に言って、燃料として液体燃料が使用される燃料電池が採用され、該液体燃料を希釈用液で希釈して希釈液体燃料を電池へ供給するタイプの燃料電池装置においては、液体燃料と希釈用液とを混合するミキシング機構(例えば混合タンク)等が電池本体外に必要となり、該ミキシング機構のために燃料電池装置が大型化するという難点があり、この問題を解決すべく上述のような送液ユニットを採用すると、該送液ユニットにおけるマイクロポンプへ気泡が入り込んで燃料電池装置の発電性能が低下するという問題がある。
そこで本発明は、先ず、1又は2以上のマイクロポンプにより送液する送液装置であって、マイクロポンプ中へ液体中の気泡が混入することを抑制できるとともに該気泡を外部へ排除することができ、それだけ安定した流量特性が得られる送液装置を提供することを課題とする。
また本発明は、、燃料として液体燃料が使用される燃料電池が採用され、液体原燃料を希釈用液で希釈して希釈液体燃料を該燃料電池へ供給する燃料電池装置であって、従来の同タイプの燃料電池装置と比べると全体をコンパクトに小形に形成できるとともに、燃料用に用いる液体中の気泡の影響を抑制して希釈液体燃料を電池へ安定して供給でき、それだけ発電性能を良好に維持できる燃料電池装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は次の送液装置及び燃料電池装置を提供する。
(1)送液装置
1又は2以上のマイクロポンプにより送液する送液装置であって、少なくとも一つのマイクロポンプについて、正規送液方向において該マイクロポンプより上流側の液通路に気泡トラップを有しているとともに該気泡トラップに捕捉される気泡を該液通路外へ排除するための気泡排除手段を有しており、該気泡トラップはマイクロポンプへ向かって流れる液体中の気泡を捕捉する気泡トラップである送液装置。
この送液装置によると、上流側の液通路に気泡トラップを設けたマイクロポンプについては、該ポンプによる正規送液において液体中の気泡は該気泡トラップに捕捉され、ポンプ中へ混入することが抑制され、さらに、該気泡トラップに捕捉される気泡は気泡排除手段により液通路外部へ排除することができるので、それだけ安定した流量特性が得られる。
本発明に係る送液装置はマイクロポンプを一つだけ備えるものでもよいが、複数備えていてもよい。複数のマイクロポンプを備えた送液装置として、例えば2種以上の液体を混合、希釈等の目的で合流させて送る送液装置を例示できる。例えばマイクロポンプが並列配置で複数設けられており、それぞれのマイクロポンプで液体を送って合流させて送る送液装置である。
また、複数のマイクロポンプを備えた送液装置として、複数のマイクロポンプのうち全部又は全部より少ない複数からなる少なくとも1群のマイクロポンプが直列に接続されている送液装置も例示できる。この送液装置は2種以上の液体を混合、希釈等の目的で合流させて送る送液装置であってもよい。
前記気泡排除手段としては、正規送液方向において前記気泡トラップより上流側の液通路に形成された気泡抜き孔と、該気泡トラップ上流側の液通路に溜まる気泡の量を送液装置の運転状況から推測する気泡量推測部と、前記気泡抜き孔から気泡を外部へ排除する気泡排除装置と、前記気泡量推測部で推測される気泡量に応じて前記気泡排除装置動作を制御するコントローラとを含んでいるものを例示できる。
ここで、送液装置の「運転状況」とは、気泡トラップ上流側の液通路に溜まる気泡の量を左右する送液装置運転パラメータのうち少なくとも一つを指し、例えば、送液装置の運転開始からの経過時間、送液対象の液種等のうちから選ばれる少なくとも一つのパラメータである。「運転状況」には、少なくとも送液装置運転開始からの経過時間を含める場合を例示できる。
また、ここでの「気泡トラップ上流側の液通路」は、その形態や機能等に特に制限はなく、文字通り液を通過させる通路であってもよく、気泡を貯留する機能を有する液通路や、気泡トラップに連通する液容器等であってもよい。
前記気泡排除手段の他の例として、正規送液方向において前記気泡トラップより上流側の液通路に形成された気泡抜き孔と、該気泡トラップ上流側の液通路に溜まる気泡の量を検出する気泡センサと、前記気泡抜き孔から気泡を排除する気泡排除装置と、前記気泡センサからの気泡量検出情報に応じて前記気泡排除装置動作を制御するコントローラとを含んでいるものを挙げることができる。
ここでも、「気泡トラップ上流側の液通路」は、その形態や機能等に特に制限はなく、文字通り液を通過させる通路であってもよく、気泡を貯留する機能を有する液通路や、気泡トラップに連通する液容器等であってもよい。
気泡センサとしては、光学的に気泡量を検出するセンサ、例えば発光素子から気泡トラップ上流側の液通路に入射された光に基づく光(通過光或いは反射光)を受光素子で受け、該受光素子による受光量に基づいて気泡量を検出する気泡センサを例示できる。
また、気泡センサの他の例として電気的に気泡量を検出するセンサも挙げることができる。例えば、液通路に一対又は複数対の電極を配置し、気泡量に応じて変動する各対電極間の抵抗値をもって気泡量を検出するものを挙げることができる。
なお、気泡センサとして光学的センサと電気的センサとを併用してもよい。
いずれにしても、気泡抜き孔から気泡を排除する気泡排除装置としては、気泡抜き孔から気泡を吸引排除する気泡吸引装置や、気泡抜き孔を形成した液通路を加圧することで該気泡抜き孔から気泡を液通路外へ追い出す加圧装置などを例示できる。
また、いずれにしても、送液装置におけるマイクロポンプとして、第1絞り流路、第1絞り流路より長い第2絞り流路、第1、第2の絞り流路の間のポンプ室、ポンプ室の可撓性壁に設置された駆動アクチュエータを含み、駆動アクチュエータに交番電圧を印加することで交番電圧波形に応じて第1絞り流路からポンプ室内へ液体を吸引し、第2絞り流路からポンプ室内液体を吐出させる正規送液動作、又は第2絞り流路からポンプ室内へ液体を吸引し、第1絞り流路からポンプ室内液体を吐出させる逆送液動作をさせ得るマイクロポンプを代表例として挙げることができる。送液装置のマイクロポンプのうち少なくとも一つをこのタイプのマイクロポンプとすることができる。
(2)燃料電池装置
(2-1) 第1の燃料電池装置
燃料として液体燃料が使用される燃料電池が採用され、液体原燃料を希釈用液で希釈して希釈液体燃料を該燃料電池へ供給する燃料電池装置であり、
該燃料電池と、
該燃料電池の燃料極に積層されて該燃料極へ希釈液体燃料を供給する希釈液体燃料供給部と、
該燃料電池の空気極に積層されて、少なくとも燃料電池における電気化学反応により生成される液体を回収する液体回収部と、
送液ユニットと、
気泡排除手段とを含んでおり、
該送液ユニットは、液体原燃料を供給する第1マイクロポンプを含む原燃料供給路、希釈用液を供給する第2マイクロポンプを含む希釈用液供給路、該原燃料供給路と希釈用液供給路の双方に連通するとともに前記電池燃料極に積層された希釈液体燃料供給部に連通する液体混合路を有しており、該マイクロポンプのうち少なくとも第2マイクロポンプについて、該マイクロポンプによる正規送液方向において該マイクロポンプより上流側の液通路に該マイクロポンプへ向かう液体中の気泡を捕捉する気泡トラップを設けてあり、
前記気泡排除手段は該気泡トラップに捕捉される気泡を外部へ排除するものである燃料電池装置。
(2-2) 第2の燃料電池装置
燃料として液体燃料が使用される燃料電池が採用され、液体原燃料を希釈用液で希釈して希釈液体燃料を該燃料電池へ供給する燃料電池装置であり、
該燃料電池と、
該燃料電池の燃料極に積層された第1ポンプユニットと、
該燃料電池の空気極に積層されて、少なくとも燃料電池における電気化学反応により生成される液体を回収する液体回収部と、
気泡排除手段とを含んでおり、
前記第1ポンプユニットは、燃料電池の燃料極に対向する面に希釈液体燃料を該燃料極へ供給するための希釈液体燃料通路を有しており、燃料極に対向する面とは反対側部分に、液体原燃料を供給する第1マイクロポンプを含む原燃料供給路、希釈用液を供給する第2マイクロポンプを含む希釈用液供給路、該原燃料供給路と希釈用液供給路の双方に連通するとともに前記希釈液体燃料通路に連通する液体混合路を有しており、該マイクロポンプのうち少なくとも第2マイクロポンプについて、該マイクロポンプによる正規送液方向において該マイクロポンプより上流側の液通路に該マイクロポンプへ向かう液体中の気泡を捕捉する気泡トラップを設けてあり、
前記気泡排除手段は該気泡トラップに捕捉される気泡を外部へ排除するものである燃料電池装置。
第1の燃料電池装置においては、マイクロポンプを用いて液体原燃料と希釈用液とをそれぞれ送って合流させ、希釈液体燃料として燃料電池へ供給できる送液ユニットが採用されており、マイクロポンプを採用した該送液ユニットは一体的にコンパクトに小形に形成できるので、それだけ燃料電池装置全体をコンパクト化、小型化できる。
第2の燃料電池装置においては、マイクロポンプを用いて液体原燃料と希釈用液とをそれぞれ送って合流させ、希釈液体燃料として燃料電池へ供給できる第1ポンプユニットが採用されており、マイクロポンプを採用した該第1ポンプユニットはコンパクトに小形に形成でき、さらに、該第1ポンプユニットは燃料電池の燃料極に積層されて電池と一体化されているので、それだけ燃料電池装置全体をコンパクト化、小型化できる。
また、第1、第2のいずれの燃料電池装置においても、少なくとも、気泡が多く含まれている恐れの大きい希釈用液を送る第2マイクロポンプについて、その上流側に気泡トラップが設けられており、希釈用液中の気泡は該気泡トラップに捕捉され、さらに、該気泡トラップに捕捉される気泡は気泡排除手段により外部へ排除することができる。従ってそれだけ、液体原燃料及び希釈用液中の気泡の影響を抑制して希釈液体燃料を電池へ安定して供給でき、それだけ発電性能を良好に維持できる。
第1マイクロポンプについてもその上流側液通路に気泡トラップを設け、該気泡トラップで捕捉される気泡を外部へ排除する気泡排除手段を設けてもよい。
第1、第2のいずれの燃料電池装置においても、前記気泡排除手段として、正規送液方向において気泡トラップより上流側の液通路に形成された気泡抜き孔と、該気泡抜き孔から気泡を外部へ排除する気泡排除装置とを含むものを例示できる。さらに、a)気泡トラップ上流側の液通路に溜まる気泡の量を燃料電池装置の運転状況から推測する気泡量推測部及び該気泡量推測部で推測される気泡量に応じて前記気泡排除装置動作を制御するコントローラ、或いは、b)気泡トラップ上流側の液通路に溜まる気泡の量を検出する気泡センサ及び該気泡センサからの気泡量検出情報に応じて前記気泡排除装置動作を制御するコントローラを含んでいるものを例示できる。
ここで、燃料電池装置の「運転状況」とは、気泡トラップ上流側の液通路に溜まる気泡の量を左右する燃料電池装置の運転パラメータのうち少なくとも一つを指し、例えば、燃料電池装置の運転開始からの経過時間、燃料濃度、発電効率等のうちから選ばれた少なくとも一つのパラメータである。「運転状況」には、少なくとも燃料電池装置運転開始からの経過時間を含める場合を例示できる。
また、ここでの「気泡トラップ上流側の液通路」も、その形態や機能等に特に制限はなく、文字通り液を通過させる通路であってもよく、気泡を貯留する機能を有する液通路や、気泡トラップに連通する液容器等であってもよい。
例えば、第1、第2のいずれの燃料電池装置についても、燃料電池の空気極に積層された液体回収部からの液体を回収する回収容器を設け、第2マイクロポンプを含む希釈用液供給路を該回収容器に接続し、該第2マイクロポンプについての気泡排除手段は気泡トラップに捕捉される気泡を該回収容器を介して外部へ排除するものとしてもよい。
このような気泡排除手段として、
回収容器に形成された気泡抜き孔と、回収容器に溜まる気泡の量を燃料電池装置の運転状況から推測する気泡量推測部と、気泡抜き孔から気泡を外部へ排除する気泡排除装置と、気泡量推測部で推測される気泡量に応じて気泡排除装置動作を制御するコントローラとを含んでいるものや、
回収容器に形成された気泡抜き孔と、回収容器に溜まる気泡の量を検出する気泡センサと、気泡抜き孔から気泡を排除する気泡排除装置と、気泡センサからの気泡量検出情報に応じて気泡排除装置動作を制御するコントローラとを含んでいるものを例示できる。
かかる気泡センサとしては、送液装置の場合と同様に、光学的に気泡量を検出するセンサ、例えば発光素子から気泡トラップ上流側の液通路に入射された光に基づく光(通過光或いは反射光)を受光素子で受け、該受光素子による受光量に基づいて気泡量を検出する気泡センサを例示できる。
また、気泡センサの他の例として電気的に気泡量を検出するセンサも挙げることができる。例えば、液通路に一対又は複数対の電極を配置し、気泡量に応じて変動する各対電極間の抵抗値をもって気泡量を検出するものを挙げることができる。
なお、気泡センサとして光学的センサと電気的センサとを併用してもよい。
いずれにしても、気泡抜き孔から気泡を排除する気泡排除装置としては、気泡抜き孔から気泡を吸引排除する気泡吸引装置や、気泡抜き孔を形成した液通路を加圧することで該気泡抜き孔から気泡を液通路外へ追い出す加圧装置などを例示できる。
第1、第2のいずれの燃料電池装置においても、前記燃料電池の空気極に積層された液体回収部はマイクロポンプを含むものとしてもよい。すなわち、該液体回収部が第2のポンプユニットであり、該第2ポンプユニットは、少なくとも燃料電池の空気極に対向する面に燃料電池における電気化学反応により生成される液体の通路を有しており、該空気極に対向する面とは反対側部分に、該液体通路に連通し、該液体を回収して前記回収容器へ送る第3のマイクロポンプを含む液体回収路を有しており、該第3マイクロポンプについても、該マイクロポンプによる正規送液方向において該マイクロポンプより上流側の液通路に該マイクロポンプへ向かう液体中の気泡を捕捉する気泡トラップを設けてある場合を例示できる。
この第3イクロポンプについても、その上流側の気泡トラップに捕捉される気泡を外部へ排除する気泡排除手段を設けてもよい。
いずれにしても、燃料電池装置に採用されるマイクロポンプとして、第1絞り流路、第1絞り流路より長い第2絞り流路、第1、第2の絞り流路の間のポンプ室、ポンプ室の可撓性壁に設置された駆動アクチュエータを含み、駆動アクチュエータに交番電圧を印加することで交番電圧波形に応じて第1絞り流路からポンプ室内へ液体を吸引し、第2絞り流路からポンプ室内液体を吐出させる正規送液動作、又は第2絞り流路からポンプ室内へ液体を吸引し、第1絞り流路からポンプ室内液体を吐出させる逆送液動作をさせ得るマイクロポンプを代表例として挙げることができる。燃料電池装置のマイクロポンプのうち少なくとも一つをこのタイプのマイクロポンプとすることができる。
また、燃料電池の代表例として、直接メタノール形燃料電池を挙げることができる。この場合、前記液体原燃料はメタノール含有液体燃料であり、前記希釈用液は水を主成分とする液体である。
かかる直接メタノール形燃料電池は燃料電池装置のコンパクト化、小型化のために膜・電極接合体(MEA)構造のものとしてもよい。
以上説明した送液装置、燃料電池装置において採用する気泡トラップは、気泡トラップへ向かって流れる液体中の気泡を捕捉できるものであればよく、例えば、液の通過を許すが気泡の通過を阻止する不織布等からなる気泡トラップでもよいが、マイクロポンプへ向かう流れの液体中の気泡を捕捉する一方、反対方向の流れの液体中の気泡の通過を許す一方向気泡トラップでもよい。かかる一方向気泡トラップを採用すると、もしマイクロポンプ中に気泡が混入してしまった場合、液を逆流させて該気泡をポンプ外へ、さらに該一方向気泡トラップより上流側まで排除することが可能になってくる。かかる逆流時に下流側からポンプ内へ気泡が混入することを抑制するため、かかる一方向気泡トラップをマイクロポンプ下流側の液通路にも設けておいてもよい。
また、マイクロポンプ上流側の一方向気泡トラップのうち少なくとも一つについて、該一方向気泡トラップと同構造で逆向きの逆一方向気泡トラップを該一方向気泡トラップに隣り合わせてマイクロポンプとは反対側に設けるとともに、該両トラップ間の液通路部分に連通する気泡抜き孔を形成しておき、該気泡抜き孔から気泡を排除するようにしてもよい。
以上説明したように本発明によると、1又は2以上のマイクロポンプにより送液する送液装置であって、マイクロポンプ中へ液体中の気泡が混入することを抑制できるとともに該気泡を外部へ排除することができ、それだけ安定した流量特性が得られる送液装置を提供することができる。
また本発明よると、燃料として液体燃料が使用される燃料電池が採用され、液体原燃料を希釈用液で希釈して希釈液体燃料を該燃料電池へ供給する燃料電池装置であって、従来の同タイプの燃料電池装置と比べると全体をコンパクトに小形に形成できるとともに、燃料用に用いる液体中の気泡の影響を抑制して希釈液体燃料を電池へ安定して供給でき、それだけ発電性能を良好に維持できる燃料電池装置を提供することができる。
<送液装置の基本構造例>
次に、本発明の実施形態に係る送液装置及び燃料電池装置について説明するが、その前に送液装置の1例の基本構造及びマイクロポンプ例について図11及び図12を参照して説明する。
図11に示す送液装置MTは薄型、小形に形成可能のマイクロチップ型の送液装置である。図11(A)は装置MTの平面図であり、図11(B)は同装置の側面図であり、図11(C)は図11(B)のX−X線に沿う断面図である。
図11に示す送液装置MTは、2液の混合、希釈等の目的で第1、第2の液をそれぞれ送って合流させるものである。装置MTは、マイクロポンプPaを含む第1液体供給路L1、マイクロポンプPbを含む第2液体供給路L2を備えており、供給路L1のポンプ上流側端には液体供給口Li1が、供給路L2のポンプ上流側端には液体供給口Li2が設けられている。供給路L1、L2のポンプ下流側端は合流部L3でY字状に合流し、混合流路L4に続き、該流路端の液体出口Loに達している。
流路L1〜L4は例えば幅150μm、深さ170μmである。装置MTの外形寸法は例えば、約20mm×40mm×0.5mmである。もっとも、寸法、形状は、これに限るものではない。
マイクロポンプPa、Pbのそれぞれは、液体供給口Li1、Li2から液体出口Loの方へ向かう正規送液方向LDの送液を行えるが、装置メインテナンス等にあたり、必要に応じその逆方向にも送液できる双方向型マイクロポンプである。
ここで例示する双方向マイクロポンプPa、Pbは基本的に、第1絞り流路、第1絞り流路より長い第2絞り流路、第1、第2の絞り流路の間のポンプ室、ポンプ室の可撓性壁に設置された駆動アクチュエータを含み、駆動アクチュエータに交番電圧を印加することで交番電圧波形に応じて第1絞り流路からポンプ室内へ液体を吸引し、第2絞り流路からポンプ室内液体を吐出させる正規送液動作、又は第2絞り流路からポンプ室内へ液体を吸引し、第1絞り流路からポンプ室内液体を吐出させる逆送液動作をさせ得るマイクロポンプである。
その具体例を図12を参照して説明する。
図12に示すマイクロポンプは、第1絞り流路f1、第2絞り流路f2、該第1、第2の絞り流路f1、f2間のポンプ室PC、ポンプ室PCの可撓性壁(ダイアフラム)DFに設置された駆動アクチュエータ(図示例では圧電素子PZT)を含んでいる。
圧電素子PZTに交番電圧を印加してポンプ室壁(ダイアフラム)DFを振動(連続的に変形)させることでポンプ室PCを収縮膨張させ、第1絞り流路f1からポンプ室PC内へ液体を吸引し、第2絞り流路f2からポンプ室内液体を吐出できる。或いは液を逆流させることもできる。
さらに説明すると、第1、第2の絞り流路f1、f2は断面積が同じ又は略同じであるが、流路f1より流路f2は長く形成されている。正規送液方向への送液時には、圧電素子PZTを駆動する交番電圧として図12(C)に示すように急峻な立ち上がり、緩やかな立ち下がりを示す交番電圧を用いる。
図12(A)に示すように、印加電圧の急峻な立ち上がり時に圧電素子によりダイアフラムDFを急激に変形させてポンプ室PCを急激に収縮させると、長い流路f2では流路抵抗により液体が層流状に流れる一方、短い流路f1では液体が乱流となり、流路f1からの液体の流出が抑制される。これにより、流路f2からポンプ室内液体を吐出することができる。
図12(B)に示すように、印加電圧の緩やかな立ち下がり時に圧電素子によりダイアフラムDFを緩やかに復帰動作させてポンプ室PCを緩やかに膨張させると、短い流路f1からはポンプ室PC内へ液体が流入する一方、このとき流路f1より流路抵抗が大きい長い流路f2からの液体吐出が抑制される。これにより、流路f1からポンプ室PC内へ液体を吸引できる。
よって、正規送液方向において上流側に流路f1を下流側に流路f2を配置することで正規送液方向に送液できる。
また、図12(F)に示すように、圧電素子PZTに緩やかな立ち上がり、急峻な立ち下がりを示す交番電圧を印加することで、図12(D)に示すように流路f1からポンプ室内液体を吐出させ、図12(E)に示すように流路f2から液体を吸引させることもできる。
図11に示す送液装置MTでは各ポンプの圧電素子PZTa、PZTbに駆動部から交番電圧を印加することで該交番電圧波形に応じて供給口Li1、Li2から第1、第2の液体を吸引し、送液し、合流部L3で合流させ、混合流路L4で混合して液体出口Loから吐出することができる。また、各ポンプは液を逆流させるように動作させることもできる。
送液装置MTは例えば図13に示す工程により薄型、小形に形成できる。図13は図11(C)のα−α線に沿う切断端面部分を代表的にとりあげて、装置製造工程を示している。
図13(A)に示すように、シリコン基板SiSを準備する。シリコン基板SiSとしては、例えば厚さ200μmのシリコンウエハーを用いる。次に、図13(B)に示すように、シリコン基板SiSの上下面に、シリコン酸化膜SiO2 を形成する。酸化膜は、例えば、それぞれの厚さが1.7μmとなるように、熱酸化により形成する。次に、上面にレジストを塗布して所定パターンのマスクを形成し、該マスクパターンで露光し、次いで現像して酸化膜をエッチングする。そして、上面のレジストを剥離した後、再びレジストを塗布し、露光、現像、エッチングを行う。これにより、図13(C)に示すように、酸化膜を完全に除去した部分aと、厚さ方向に途中まで除去した部分bを形成する。
レジスト塗布には、例えば東京応化社製OFPR800等のレジストを用いスピンコ一ターで回転塗布し、レジスト膜の厚さは、例えば1μmとする。露光はアライナ一により行い、現像はデベロッパーにより行う。酸化膜のエッチングには、例えば反応性イオンエッチング法(RIE)を用いる。レジストの剥離には、剥離液、例えば硫酸過水を用いる。
次に、図13(D)に示すように上面についてシリコンエッチングを途中まで行った後に、bの部分の酸化膜をエッチングにより完全に除去し、再びシリコンエッチングを行い、図13(E)に示すようにシリコン基板SiSを170μmエッチングした部分a’と、25μmエッチングした部分a”とを形成する。シリコンエッチングには、例えば、ICP(高周波誘導結合型プラズマ、Ind uctively Coupled Plasma )によるエッチング法を用いる。さらに、図13(E)に示すように酸化膜を、例えばBHFを用いて完全に除去する。
次に、図13(F)に示すように、シリコン基板の下面に電極膜e(例えばITO膜)を成膜する。そして、図13(G)に示したように、シリコン基板の上面にガラス板GLを貼り付ける。この貼り付けは、例えば、1200V、400℃で、陽極接合により行う。最後に、図13(H)に示すように、ポンプ室PCの振動板の部分に圧電素子を接着する。
送液装置MTはこのようにして薄型に小形に形成できるが、このあと説明する本発明の実施形態に係る気泡トラップを備えた送液装置や、燃料電池装置における送液ユニットやポンプユニットも板状部材のエッチング処理等により同様な手法で精度よく形成できる。
<本発明の実施形態に係る送液装置>
次に図1を参照して本発明に係る送液装置の1例(送液装置MT’)について説明する。図1に示す送液装置MT’は図11に示す送液装置MTに一方向気泡トラップTr及び気泡排除手段(気泡抜き孔h、気泡排除装置EX、気泡センサAS、コントローラCONT)を設けたものであり、薄型、小形に形成可能のマイクロチップ型のものである。一方向気泡トラップTr及び気泡排除手段を設けた点を除けば装置MTと実質上同構造、作用のものであり、装置MTにおける部分、部品と実質上同じ部分、部品には装置MTと同じ参照符号を付してある。
図1(A)は装置MT’の平面図であり、図1(B)は図1(A)のY−Y線に沿う切断端面図である。
図1の送液装置MT’では、正規送液方向LDにおいてマイクロポンプPaに隣り合う上流側及び下流側のそれぞれの液通路に一方向気泡トラップTrを設けてあるとともに、マイクロポンプPbに隣り合う上流側及び下流側のそれぞれの液通路にも一方向気泡トラップTrを設けてある。これら一方向気泡トラップTrはいずれも同構造のものであり、一方向へ流れる液体中の気泡を捕捉するが、反対方向に流れる液体中の気泡の通過を許すものである。装置MT’における各マイクロポンプ両側の気泡トラップTrは、マイクロポンプPa(Pb)を間にして互いに逆向きに、且つ、マイクロポンプPa(Pb)へ向かって流れる液体中の気泡を捕捉するが、マイクロポンプから遠ざかる方向へ流れる液体中の気泡の通過を許すように設けてある。
気泡トラップTrについて、ポンプPbの上流側のトラップTr(Trb)を例にとって説明すると、トラップTr(Trb)はマイクロポンプPbへ向かって順次配置された第1、第2及び第3の流路部分51、52、53を含んでいる。第1、第3の流路部分はいずれも深さ170μm、幅500μmであるが、第2流路部分52は深さが25μmと浅く形成されている。さらに、第2流路部分52と第1流路部分51との境界部521の流路断面積が(深さ25μm×幅500μm)であり、第2流路部分52と第3流路部分53との境界部522の流路断面積(深さ25μm×幅25μm)より大きく形成されている。第1、第2の流路部分の境界部に対して深さ145μmの段差部520が提供されている。他の気泡トラップTrも同寸法構造に形成されている。
マイクロポンプPa、Pbのそれぞれにおける第1絞り流路f1は、流路断面積が〔深さ(高さ)25μm×幅25μm〕であり、長さは25μmである。第2絞り流路f2は、流路断面積が〔深さ25μm×幅36μm〕であり、長さ440μmである。
送液装置MT’では、正規送液方向LDに送液する場合において、ポンプPa(Pb)の上流側(液体供給口Li1、Li2側)の一方向気泡トラップTrに対して気泡を含む液体がポンプPa(Pb)のポンプ室PCに向かう方向に流れてきた場合、気泡の大部分はトラップTrの段差部分520で引っかかり、捕捉され、それだけポンプ内への気泡混入が抑制される。かくして、送液装置MT’は、それだけ安定した流量特性が得られる。
装置MT’のメインテナンス時等において、例えば双方向型ポンプPa、Pbを正規送液方向LDとは逆方向に送液するように駆動して液体を逆流させる場合においても、ポンプPa(Pb)の下流側(液体出口側)の一方向気泡トラップTrに対して気泡を含む液体がポンプPa(Pb)のポンプ室PCに向かう方向に流れてきた場合、気泡の大部分は該トラップTrの段差部分520で引っかかり、捕捉され、該気泡がマイクロポンプ中へ混入することが抑制される。
また、かかる逆流により、正規送液時にポンプ上流側の一方向気泡トラップTrに捕捉されていた気泡を該トラップTrより上流側へ追い出し排除することもできる。かかる気泡の追い出し排除は、ポンプ下流側にも一方向気泡トラップTrを設けてあることで、逆流液体中の気泡のポンプへの混入を抑制する状態で行える。
これらにより、逆流を伴うメインテナンス等を円滑に、効率よく行えるとともにその後の正規送液方向への送液において安定した流量特性が得られる。
正規送液方向であれ、その逆方向であれ、マイクロポンプから遠ざかる方向に流れる液体がトラップTrへ進入してくる場合、該液体はトラップTrの第2、第3の流路部分52、53の、流路断面積が著しく絞られた境界部522へ進入することになり、そのとき流速が上がるので、該液体中に気泡が含まれていても、該気泡は該境界部522の部位にある段差部520’を乗り越えてトラップTrの外側へ抜け出ることができる。
なお、送液装置MT’のマイクロポンプPa、Pbでは、ポンプ室PC両側に絞り流路f1、f2が設けられているが、この部分の開口断面積は気泡トラップTrの気泡トラップ機能のある境界部521の流路断面積よりも十分に狭い断面積であることから、かかる絞り流路f1、f2に気泡が溜まってしまうことは無い。
一方向気泡トラップTrの境界部521と段差部520は形状効果のみでも気泡を捕捉する能力を有するが、さらに、かかる部分の壁面の一部等にフッ素系樹脂を塗布するなどによって撥水処理を施したり、壁面を粗らしたりして気泡を動きにくくすると、気泡捕捉により有効である。
送液装置MT’ではマイクロホンプPa、Pbのそれぞれの上流側の気泡トラップTrに対して気泡排除手段を設けてある。この気泡排除手段は、ここでは、各気泡トラップTr上流側の液通路壁に形成された気泡抜き孔h、孔hから気泡を排除するための各孔hに対して設けられた気泡吸引装置EX、各気泡トラップTrの上流側の液通路に溜まる気泡量を検出する気泡センサAS、各気泡センサASからの気泡量検出情報に基づいて該センサに対応する気泡吸引装置EXの動作を制御するコントローラCONTを含んでいる。
気泡センサASは、ここでは図2(A)及び図2(B)に示す電気的気泡センサ、或いは図2(C)に示す光学的気泡センサである。なお、図2(A)は液通路を平面から見た図であり、図2(B)は液通路の切断端面図である。
図2(A)及び図2(B)に示す電気的気泡センサは、トラップTr上流側の液通路壁にそれ自体知られた薄膜形成手法を利用して形成された対電極e1とe2及び対電極e2とe3のそれぞれの間の抵抗値を抵抗計測器RMで計測することで気泡量を検出するものである。電極e1〜e3は液体流れ方向に沿って平行に配置されている。このセンサを採用する場合、コントローラCONTは、入力される二つの抵抗値のうちいずれかが設定値以上になると気泡吸引装置EXに指示して気泡抜き孔hから気泡を吸引排除させる。
図2(C)に示す光学的気泡センサは、発光ダイオードからなる発光素子LEと素子LEからの光を受光して受光量を電気信号に変換するフォトダイオードを含む受光素子LRを含むものである。このセンサを採用する場合、送液装置の光を通過させるべき部分は透明材料で形成しておく。このセンサを採用する場合、コントローラCONTは、入力される気泡量が設定値以上になると気泡吸引装置EXに指示して気泡抜き孔hから気泡を吸引排除させる。
かかる気泡排除手段の採用により、気泡トラップTrに捕捉される気泡を外部へ排出できるので、送液装置MT’は一層安定した流量特性を維持できる。
送液装置に採用できる一方向気泡トラップは前記のトラップTrに限定されない。例えば、一方向気泡トラップに対応するマイクロポンプへ向かって、流路幅方向に延びる段差を呈するように流路断面積が縮小された部分を含む一方向気泡トラップも採用できる。
その具体例として、図3から図6のそれぞれに示すものを挙げることができる。これらは気泡トラップ構成部分の形状に関するものであり、断面の幅が変化している例である。
図3の一方向気泡トラップは、ポンプに向かって急激に断面幅が狭くなり、その後ゆっくりと断面幅が広がっているトラップである。
図4の一方向気泡トラップは、ポンプに向かって、まず一旦断面幅が徐々に広がっており、その後急激に断面幅が狭くなっているトラップである。
図5の一方向気泡トラップは、ポンプに向かって、まず一旦、断面幅が徐々に広がっており、その後急激に断面幅が狭くなり、さらにその後、再びゆっくりと断面幅が広がっているトラップである。
この構成の一方向気泡トラップは、図4のトラップよりも気泡トラップ部の断面積比を大きくすることができる。
図6の一方向気泡トラップは、マイクロポンプへ向かって段差を呈するように流路断面積が縮小された部分が、該部分に隣り合う、該部分より流路断面積が大きい流路部分の断面中心を通って送液方向に延ばした線CLから外れた位置で開口しているトラップである。このトラップは、前後の流路の中心線CLに対して、流路が狭まっている部分の位置が左右どちらかにずれている例である。
このような形にすれば、気泡がトラップされる部分(段差)が流路の左右どちらかに偏って面積が大きくなるので、より大きな気泡もトラップすることができる。
また、幅が狭まっている部分の流路幅よりも直径が大きい気泡に関しては、幅が狭まっている部分がこのように片側に偏っていると、幅狭部の内壁に気泡が触れにくくなるので、より気泡が抜けにくくなるという利点がある。
また、流路が親水性の場合、比較的大き目の気泡(直径が流路幅に対して無視できない大きさの気泡)は、液体が流れているときには流路断面の中心によろうとする傾向がある。従って、幅が狭まっている部分を前後の流路の中心線CLにかからないようにずらすと、気泡捕捉のうえでより有効である。
なお、図3から図6に示す一方向気泡トラップは、いずれも深さが一定の例である。
このようにすると、図1の装置MT’におけるトラップTrのように深さを変える必要がないので、トラップ製作においてエッチングの回数が少なく済むので、作製の手間が少なくてすむ。
なお、図1のトラップTrのように深さを変えたトラップと、図3から図6のように幅を変えたトラップを組み合わせた構造の一方向気泡トラップを採用することも可能である。
送液装置MT’において気泡抜き用孔は次のように設けてもよい。すなわち、図7(A)に例示するように、一方向気泡トラップTrについて、該一方向気泡トラップTrと同構造で逆向きの逆一方向気泡トラップTr’を一方向気泡トラップTrに隣り合わせてマイクロポンプとは反対側に設けるとともに、該両トラップTr、Tr’間の液通路部分(気泡貯留部AR)に連通する気泡抜き用孔hを形成するのである。なお、図7(B)は図7(A)のZ3−Z3線に沿う切断端面図である。
かかる構造は、捕捉された気泡が流路内を動きまわらないように決められた領域ARに留めておいて、そこに設けられた気泡抜き孔hから気泡を排出するためのものである。
かかる気泡貯留部ARを含む構造により、液体が逆流した場合でも、一旦トラップTrに溜まった気泡が逆流して流路中に戻ることが抑制されるので、流路中の気泡を効率よく排除できる。また、気泡を気泡貯留部に貯めておいて、後で一括して排除することもできるので、メンテナンスが簡単になる。
なお、以上説明したいずれの気泡抜き孔hも、そこから液体が勝手に溢れ出さない程度に孔径を狭めて、撥水処理を施すことで使い勝手がよくなる。気泡排除しない間は図示省略の栓体で閉じてもよい。そうすれば、孔hからの液漏れや、流路の乾燥、空気の混入などを抑制することができる。また、送液時に液体に加わる圧力で液体が漏れでることも防止できる。
<本発明の実施形態に係る燃料電池装置>
(第1の燃料電池装置C1)
次に図1の送液装置MT’と同様の送液構造を利用した燃料電池装置C1について図8(A)を参照して説明する。
図8(A)に示す燃料電池装置C1は、燃料電池3を含んでいる。
燃料電池3は、本例では直接メタノール形燃料電池(以下、「DMFC」と言うことがある。)であり、ここでは、電解質膜31の両面に燃料極32及び空気極33を接合したMEA(Membrane Electrode Assembly)構造のものである。MEAは各種構造のものが知られているが、本例では電解質膜31は電解質高分子膜〔例えばデュポン社製ナフィオン(パーフルオロスルホン酸膜)〕であり、燃料極32は電解質膜31に接する触媒層(例えば白金黒或いは白金合金をカーボンブラックに担持させたもの)とこれに積層されたカーボンペーパ等の電極からなり、空気極33も電解質膜31に接する同様の触媒層とこれに積層された同様の電極からなっている。
燃料電池3の燃料極32にはプレート状の希釈液体燃料供給部301が積層されているとともに空気極33にプレート状の液体回収部、すなわち、電池3における電気化学反応により空気極側に生成される水及び燃料極31側から電解質膜31を通過して空気極33側へ移動してきた液(水或いは水を含む液)を回収する液体回収部302が積層されている。図示を省略しているが、希釈液体燃料供給部301の燃料極31に向けられた面には燃料極各部へ希釈液体燃料を分配供給するための通路が形成されており、液体回収部302の空気極33に向けられた面には液体の回収路が形成されている。
なお、MEAの構造によっては電力取り出しのための電極層をかかる部分301、302の少なくとも一方に設けてもよい。
かかる電極層は、例えば燃料極或いは空気極に対向するポンプユニットの面にスパッタリング法等の各種薄膜形成手法を利用して白金等で形成することができ、この電極膜を例えば導電性接着剤で燃料極或いは空気極に接着すればよい。
この燃料電池装置C1は、さらに、送液ユニットPU及び気泡排除手段ADを含んでいる。
送液ユニットPUは、液体原燃料(ここではメタノール含有液)を供給する第1マイクロポンプP1を含む原燃料供給路111’、希釈用液を供給する第2マイクロポンプP2を含む希釈用液供給路112’、該原燃料供給路と希釈用液供給路の双方に連通するとともに前記電池燃料極に積層された希釈液体燃料供給部301に連通する液体混合路113’を有している。
送液ユニットPUはさらに、第2マイクロポンプP2について、該ポンプによる正規送液方向において該ポンプより上流側の液通路に該マイクロポンプへ向かう液体中の気泡を捕捉する一方向気泡トラップTrを有している。
マイクロポンプP1、P2は図12に示す基本構造及び作用を示すものであり、トラップTrは図1に示す一方向気泡トラップと同構造のものである。圧電素子はPZT1、PZT2で示してある。ポンプP1、P2のそれぞれの送液能力は、各ポンプにおけるポンプ室容量、圧電素子の性能、第1、第2の絞り流路の断面積及び(又は)長さ、圧電素子に印加する電圧等のうち1又は2以上を適宜選択決定することで所望のものにでき、ここでは、液体原燃料及び希釈用液を所定の割合で混合して希釈できるようにポンプP1、P2それぞれの送液能力を定めてある。なお、トラップTrは、図3から図6に示す構造のトラップに置き換えることができるし、例えば不織布からなる気泡トラップに置き換えることもできる。
また、この燃料電池装置C1では、回収容器6が設けられており、ここに電池空気極側で回収される希釈用液として循環使用する水が、液体回収部302から液通路61を介して回収されるとともに、希釈液体燃料供給部301から余剰の希釈液体燃料が液通路62を介して回収される。回収容器6は送液ユニットPUの一方向気泡トラップTr上流側の液通路に接続されており、かくしてユニットPUの希釈用液供給路112’に一方向気泡トラップTrの上流側から希釈用液を供給できる。原燃料供給路111’のポンプP1の上流側部分には、例えばカートリッジタイプの交換可能の原燃料容器4が接続される。
気泡排除手段ADは、回収容器6の天井壁に形成した気泡抜き孔H及び孔Hから気泡を吸引排除する気泡吸引装置EX1を含んでいる。手段ADはさらに、気泡トラップTr等に捕捉されて回収容器6へ溜まる気泡、或いはさらに回収部302からの回収液や供給部301からの余剰燃料に混じって回収容器6へ到来する気泡による、回収容器6における気泡の量を燃料電池装置C1の運転状況に応じて推測する気泡量推測部7及び該気泡量推測部7から入力される推測気泡量が設定量以上を示すと気泡吸引装置EX1に指示して回収容器天井壁の孔Hから気泡を吸引排除させるコントローラCONT1を含んでいる。
ここで気泡量推測部7は燃料電池3に接続されており、既述の燃料電池における化学反応式や、発電密度、発電効率、燃料のメタノール濃度、発電開始からの経過時間(発電時間)等、さらにそれにより計算可能の発生炭酸ガス量、さらに炭酸ガスの液体への溶解度等のうち少なくとも一つ(例えば少なくとも経過時間)を考慮して回収容器6に溜まる気泡量を算出して推測するものである。
なお、回収容器6の気泡抜き孔Hは、そこから液体が勝手に溢れ出さない程度に孔径を狭めて、撥水処理を施すことで使い勝手がよくなる。気泡排除しない間は図示省略の栓体で閉じてもよい。そうすれば、孔Hからの液漏れや、容器6等の乾燥、空気の混入などを抑制することができる。
以上説明した燃料電池装置C1によると、送液ユニットPUに原燃料容器4から液体原燃料としてメタノール含有液(例えば高濃度メタノール水溶液)を供給するとともに回収容器6から希釈用液を供給し、ポンプ駆動部5によりポンプP1、P2の圧電素子PZT1、PZT2にそれぞれ交番電圧を印加してそれらポンプを運転することで燃料電池3に希釈液体燃料を供給し、電池3で
CH3 OH+(3/2) O2 →CO2 +2H2 O の反応を生じさせ、それにより発電させ、負荷Lに通電させることができる。
この発電において電池空気極に積層した液体回収部302内の液体は通路61を介して回収容器6に回収されるとともに電池燃料極に積層した希釈液体燃料供給部301内の余剰燃料も回収容器6に回収され、これらは希釈用液として循環使用される。
以上説明した燃料電池装置C1では、回収容器6内の気泡を吸引装置EX1で排除するようにしたが、図8(B)に示すように、回収容器6の天井壁6wを合成樹脂などの弾性可撓性材料で形成し、該壁6wを加圧装置EX2を用いて、その押圧機構(例えば天井壁を押圧するプッシャーpを含むもの))で押圧することで回収容器6内容積を変動させ、これにより気泡を孔Hから追い出し排除するようにしてもよい。この場合、気泡の追い出し排除をより確実に行うために、回収容器6から送液ユニットPUへの出口部或いはトラップTrの直ぐ下流側、液通路61、62から回収容器6への液入口部にそれぞれ開閉弁Vを設け、これを気泡排除のタイミングで、換言すれば、加圧装置EX2による容器加圧に先立って、コントローラCONT1の指示により閉じるようにしてもよい。
(第2の燃料電池装置C2)
次に図1の送液装置MT’と同様の送液構造を利用したもう一つの燃料電池装置C2について図9及び図10を参照して説明する。
図9(A)は燃料電池装置C2の平面図、図9(B)は該装置の側面図、図9(C)は該装置の底面図である。
また、図10(A)は図9(B)のA−A線断面図、図10(B)は図9(B)のB−B線断面図、図10(C)は図9(B)のC−C線断面図、図10(D)は図9(B)のD−D線断面図である。
燃料電池装置C2は、燃料電池3と、電池3に積層固定された第1ポンプユニット1及び第2ポンプユニット2を含んでいる。燃料電池3も、DMFC形の電池である。
なお、MEAの構造によっては電力取り出しのための電極層を第1、第2ポンプユニット1、2の少なくとも一方に設けてもよい。
第1ポンプユニット1は、平坦な四角形状の部材11、12を含んでいる。これら部材は平坦形状に積層されている。部材11は、図9(A)及び図10(A)に示すように、下層の部材12に対向する面にマイクロポンプP1を含む液体原燃料供給路111、マイクロポンプP2を含む希釈用液供給路112、これら両供給路にそれぞれ連通する共通の液体混合路113を有している。液供給路111、112及び混合路113は下層部材12へ向け開放された溝状のものである。
混合路113はポンプP1、P2より下流側に形成されている。原燃料供給路111においてポンプP1より上流側の端には液体原燃料供給口114が貫通形成されており、図示を省略しているが、該供給口114に図8(A)に示すものと同じ原燃料容器4が接続される。
また、希釈用液供給路112におけるポンプP2より上流側の端には希釈用液供給口116が形成されている。部材11にはこの他、余剰希釈液体燃料の出口としての貫通孔117、後述するように第2ポンプユニット2において回収される回収液の出口としての貫通孔118も形成されている。図示を省略しているが、希釈用液供給口116及び貫通孔117、118には図8(A)に示すものと同じ構造の回収容器4が接続される。 すなわち、該回収容器には、気泡抜き孔Hが形成されており、孔Hから気泡を抜くための気泡吸引装置EX1が設けられている。
また、希釈用液供給路112におけるポンプP2より上流側部分に気泡トラップTr11が設けられている。ここでの気泡トラップは不織布からなるものである。かかるトラップTr11は前記の気泡トラップTrや図3から図6に示すような気泡トラップに置き換えることもできる。
部材12は、図10(B)に示すように、電池3の燃料極32に対向する面に希釈液体燃料を該燃料極へ供給するための溝状の複数本の希釈液体燃料通路121を有しているとともに該複数本の通路121に連通する共通の凹所状の希釈液体燃料通路122及び126を有している。通路122から部材11側へ貫通孔123が形成されている。貫通孔123は部材11の液体混合路113に連通している。通路126には貫通孔127が形成されており、これは部材11の貫通孔117に連通し、余剰の燃料を回収容器6へ戻せるようになっている。
部材12には、さらに、各通路121等を部材外部へ連通させる溝状のガス抜き孔124が形成されており、ガス抜き孔124の間には貫通孔125が形成されている。貫通孔125は部材11の貫通孔118に連通しているとともに電池3の貫通液体通路34(図9(B)参照)に連通している。ガス抜き孔124は燃料極側で生成される炭酸ガスの放出に用いられる。
以上のほか、部材11、12には、互いに位置が合致するようにガス流通部GDが設けられている。ガス流通部GDは複数の微細なガス流通孔を形成するとともに液体の通過を阻止するように撥水処理を施した部分である。ガス流通部GDは少なくとも一つ、より好ましくは複数、例えば各希釈液体燃料通路121(図10(B)参照)に対応させて設けるとよい。第1ポンプユニット1におけるガス流通部GDはガス放出のためのものである。
第2ポンプユニット2は、平坦な四角形状の部材21、22を含んでいる。これら部材は平坦形状に積層されている。部材21は、図10(C)に示すように、電池3の空気極33に対向する面に、燃料電池3における電気化学反応により生成される液体(ここでは水)及び燃料極32側から電解質膜31を通過して空気極33側へ移動してくる液体の通路、すなわち、櫛状に配列された溝状の複数本の通路211及び該通路に連通する共通の凹所状の通路212を有している。通路212から部材22側へ貫通孔213が形成されている。さらに、各通路211を部材外部と連通させる溝状の空気取り入れ孔214が形成されており、空気取り入れ孔214の間には貫通孔215が形成されている。貫通孔215は電池3の液体通路34に連通している。
部材22は、図9(C)及び図10(D)に示すように、部材21に対向する面に、マイクロポンプP3を含む溝状の液体回収路221を有している。液体回収路221は燃料電池3における電気化学反応により生成される液体(ここでは水)及び燃料極32側から電解質膜31を通過して空気極33側へ移動してくる液体を回収するものである。液体回収路221のポンプP3より上流側の端には凹所状の液体受入れ部222が形成されており、その間には気泡トラップTr21が設けられている。液体回収路221のポンプP3より下流側の端には液体排出部223が形成されている。液体受入れ部222は部材21の貫通孔213に連通しており、液体排出部223は部材21の貫通孔215に連通している。
ここでの気泡トラップTr21も不織布からなるものであるが、前記の気泡トラップTrや図3から図7に示すような気泡トラップに置き換えることもできる。
また、部材21、22には、互いに位置が合致するようにガス流通部GDが設けられている。ガス流通部GDは第1ポンプユニット1におけるものと同じもので、少なくとも一つ、より好ましくは複数、例えば各液体通路211(図10(C)参照)に対応させて設けるとよい。ここでのガス流通部GDは外部からの空気取り入れに利用される。
ポンプユニット2における部材22の液体排出部223、部材21の貫通孔215、電池3の液体通路34、ポンプユニット1における部材12の貫通孔125及び部材11の回収液出口118は、第2ポンプユニット2から希釈用液として用いる水を含む液体を回収容器6へ循環させる循環路30を形成している(図9(B)参照)。
以上のほか、図示を省略しているが、この燃料電池装置C2にも図8(A)に示す装置C1と同様の気泡量推測部7及びコントローラCONT1を設けてある。
第1ポンプユニット1のマイクロポンプP1、P2、第2ポンプユニト2のマイクロポンプP3はいずれも図12に示す基本構造及び動作を示すものである。
ポンプP1、P2、P3のそれぞれの送液能力は、各ポンプにおけるポンプ室容積、圧電素子の性能、第1、第2の絞り流路の断面積及び(又は)長さ、圧電素子への印加電圧等のうち1又は2以上を適宜選択決定することで所望のものにでき、ここでは、液体原燃料と希釈用液を所定の割合で混合して希釈できるようにポンプP1、P2、P3のそれぞれの送液能力を定めてある。
燃料電池装置C2によると、第1ポンプユニット1に原燃料容器4から液体原燃料としてメタノール含有液(例えば高濃度メタノール水溶液)を供給するとともに回収容器6から希釈用液を供給し、図示省略のポンプ駆動部によりポンプP1〜P3の圧電素子PZT1〜PZT3にそれぞれ交番電圧を印加してそれらポンプを運転することで燃料電池3に燃料を供給し、電池3で発電させることができる。
この発電において電池空気極に積層した第2ポンプユニット2により回収される液体は循環通路30を介して回収容器6に回収されるとともに電池燃料極に積層した第1ポンプユニット1内の余剰燃料も回収容器6に回収され、これらは希釈用液として循環使用される。
燃料電池装置C2では、回収容器6内の気泡を吸引装置EX1で排除するが、燃料電池装置C1の場合と同様に、図8(B)に示すように、回収容器6の天井壁6wを合成樹脂などの弾性可撓性材料で形成し、該壁6wを加圧装置EX2を用いて、その押圧機構pで押圧することで回収容器6内容積を変動させ、これにより気泡を孔Hから追い出し排除するようにしてもよい。この場合、気泡の追い出し排除をより確実に行うために、回収容器6からポンプユニット1への出口部及びポンプユニット1における液出口117、118から回収容器6への液入口部にそれぞれ開閉弁を設け、これを気泡排除のタイミングで、換言すれば、加圧装置EX2による容器加圧に先立って、コントローラCONT1の指示により閉じるようにしてもよい。
以上説明した燃料電池装置C1においては、マイクロポンプP1、P2を採用した送液ユニットPUは一体的にコンパクトに小形に形成できるので、それだけ燃料電池装置全体をコンパクト化、小型化できる。
燃料電池装置C2においては、マイクロポンプP1、P2を採用した第1ポンプユニット1、マイクロポンプP3を採用した第2ポンプユニット2はいずれもコンパクトに小形に形成でき、さらに、第1、第2ポンプユニット1、2は燃料電池3に積層されて電池と一体化されているので、燃料電池装置全体を一層コンパクト化、小型化できる。
また、燃料電池装置C1、C2のいずれにおいても、気泡が多く含まれている恐れの大きい希釈用液を送る第2マイクロポンプP2、及び第3マイクロポンプP3のそれぞれについて、その上流側に気泡トラップTr11、Tr21が設けられており、これらにより送られる液体中の気泡は該気泡トラップに捕捉され、さらに、気泡トラップTr11に捕捉される気泡や回収容器6中の気泡は気泡排除手段により外部へ排除することができる。従ってそれだけ、使用液中の気泡の影響を抑制して希釈液体燃料を電池へ安定して供給でき、それだけ発電性能を良好に維持できる。
本発明の送液装置は、燃料電池装置における液体燃料とその希釈用液の送液、混合希釈に利用できるほか、生化学検査、免疫検査、遺伝子検査等の医療分野や、環境分析、化学合成や新薬創製など、様々な分野で利用できる。
また、本発明に係る燃料電池装置は例えば携帯機器等に搭載する電源としての利用可能性がある。
本発明に係る送液装置の1例を示すもので図1(A)はその平面図、図1(B)は図1(A)のY−Y線に沿う切断端面図である。 図2(A)及び図2(B)は気泡センサの1例を示すもので、図2(A)は流路を平面から見て示す図、図2(B)は流路断面で示す図であり、図2(C)は気泡センサの他の例を示すものである。 一方向気泡トラップの他の例を示す図である。 一方向気泡トラップのさらに他の例を示す図である。 一方向気泡トラップのさらに他の例を示す図である。 一方向気泡トラップのさらに他の例を示す図である。 気泡貯蔵部を提供する一方向気泡トラップの配置例を示す図であり、図7(A)はその平面図、図7(B)は図7(A)のZ3−Z3線に沿う切断端面図である。 図8(A)は本発明に係る燃料電池装置の1例を示す図であり、図8(B)は気泡排除手段の他の例を示す図である。 本発明に係る燃料電池装置の他の例を示すもので、図9(A)はその平面図、図9(B)はその側面図、図9(C)はその底面図である。 図10(A)は図9(B)のA−A線断面図、図10(B)は図9(B)のB−B線断面図、図10(C)は図9(B)のC−C線断面図、図10(D)は図9(B)のD−D線断面図である。 送液装置の基本構造例を示すもので、図11(A)その平面図、図11(B)はその側面図、図11(C)は図11(B)のX−X線に沿う断面図である。 マイクロポンプの1例の基本構造及び動作を示すもので、図12(A)は液体吐出動作を示す図、図12(B)は液体吸引動作を示す図、図12(C)はかかる液体の吐出動作、吸引動作のための圧電素子への印加電圧波形を示す図である。図12(D)は図12(A)とは反対方向への液体吐出動作を示す図、図12(E)は図12(B)とは反対方向の液体吸引動作を示す図、図12(F)はかかる反対動作のための圧電素子への印加電圧波形を示す図である。 図11に示す送液装置の製造工程例を示す図である。 燃料として液体燃料が使用される燃料電池が採用され、該液体燃料を希釈用液で希釈して希釈液体燃料を該燃料電池へ供給する燃料電池装置の考えられる例を示す図である。
符号の説明
MT 基本構造の送液装置
Pa、Pb マイクロポンプ
Li1、Li2 液体供給口
Lo 液体出口
L1、L2 液体供給路
L3 合流部
L4 混合流路
e 電極膜
LD 正規送液方向

f1 第1絞り流路
f2 第2絞り流路
PC ポンプ室
DF ポンプ室壁(ダイアフラム)
PZT、PZTa、PZTb 圧電素子

MT’ 送液装置
Tr(Trb) 一方向気泡トラップ
51、52、53
トラップTrの第1、第2、第3の流路部分
521 流路部分51と52の境界部
522 流路部分52と53の境界部
520、520’ 段差部
h 気泡抜き孔
EX 気泡吸引装置
AS 気泡センサ
CONT コントローラ
e1、e2、e3 電極
RM 抵抗計測器
LE 発光素子
LR 受光素子
CL 流路部分断面中心を通る線
Tr’ 逆向き一方向気泡トラップ
AR 気泡貯留部

C1 燃料電池装置
PU 送液ユニット
111’原燃料供給路
112 ’ 希釈用液供給路
P1、P2 マイクロホンプ
PZT1、PZT2 圧電素子
113’ 液体混合路
3 燃料電池
31 電解質膜
32 燃料極
33 空気極
301 希釈用液供給部 302 生成液体回収部
4 原燃料容器
5 ポンプ駆動部
6 回収容器
61、62 液通路
AD 気泡排除手段
H 気泡抜き孔
EX1 気泡吸引装置
EX2 加圧装置
p プッシャー
V 開閉弁
7 気泡量推測部
CONT1 コントローラ
L 負荷

C2 燃料電池装置
1 第1ポンプユニット
11 ポンプユニット1の部材
111 液体原燃料供給路
112 希釈用液供給路
113 液体混合路
114 液体原燃料供給口
116 回収容器が接続される希釈用液供給口
117、118 回収容器が接続される貫通孔
Tr11 気泡トラップ
12 ポンプユニット1の部材
121、122、126 希釈液体燃料通路
123 貫通孔
124 ガス抜き孔
125、127 貫通孔
GD ガス流通部
2 第2ポンプユニット
21 ポンプユニット2の部材
211、212 生成水通路
213 貫通孔
214 空気取り入り孔
215 貫通孔
22 ポンプユニット2の部材
P3 マイクロポンプ
PZT3 圧電素子
221 液体回収路
222 液体受入れ部
223 液体排出部
Tr21 気泡トラップ

34 電池3の液体通路
30 希釈用液循環路

C 燃料電池
L 負荷
PM1、PM2、PM3 ポンプ
t2 回収タンク
t1 燃料タンク
MX ミキサー
DS 濃度検出センサ
CONT コントローラ

Claims (22)

  1. 1又は2以上のマイクロポンプにより送液する送液装置であって、少なくとも一つのマイクロポンプについて、正規送液方向において該マイクロポンプより上流側の液通路に気泡トラップを有しているとともに該気泡トラップに捕捉される気泡を該液通路外へ排除するための気泡排除手段を有しており、該気泡トラップはマイクロポンプへ向かって流れる液体中の気泡を捕捉する気泡トラップであることを特徴とする送液装置。
  2. 前記気泡排除手段は、正規送液方向において前記気泡トラップより上流側の液通路に形成された気泡抜き孔と、該気泡トラップ上流側の液通路に溜まる気泡の量を送液装置の運転状況から推測する気泡量推測部と、前記気泡抜き孔から気泡を外部へ排除する気泡排除装置と、前記気泡量推測部で推測される気泡量に応じて前記気泡排除装置動作を制御するコントローラとを含んでいる請求項1記載の送液装置。
  3. 前記気泡排除手段は、正規送液方向において前記気泡トラップより上流側の液通路に形成された気泡抜き孔と、該気泡トラップ上流側の液通路に溜まる気泡の量を検出する気泡センサと、前記気泡抜き孔から気泡を排除する気泡排除装置と、前記気泡センサからの気泡量検出情報に応じて前記気泡排除装置動作を制御するコントローラとを含んでいる請求項1記載の送液装置。
  4. 前記気泡センサは光学的に気泡量を検出するセンサである請求項3記載の送液装置。
  5. 前記気泡センサは電気的に気泡量を検出するセンサである請求項3記載の送液装置。
  6. 前記気泡排除装置は前記気泡抜き孔から気泡を吸引排除する気泡吸引装置である請求項2から5のいずれかに記載の送液装置。
  7. 前記気泡排除装置は前記気泡抜き孔を形成した液通路を加圧することで該気泡抜き孔から気泡を液通路外へ追い出す加圧装置である請求項2から5のいずれかに記載の送液装置。
  8. 2種以上の液体を合流させて送る送液装置であり、前記マイクロポンプが並列配置で複数設けられており、それぞれのマイクロポンプで液体を送って合流させる請求項1から7のいずれかに記載の送液装置。
  9. 前記マイクロポンプのうち少なくとも一つは、第1絞り流路、第1絞り流路より長い第2絞り流路、第1、第2の絞り流路の間のポンプ室、ポンプ室の可撓性壁に設置された駆動アクチュエータを含み、駆動アクチュエータに交番電圧を印加することで交番電圧波形に応じて第1絞り流路からポンプ室内へ液体を吸引し、第2絞り流路からポンプ室内液体を吐出させる正規送液動作、又は第2絞り流路からポンプ室内へ液体を吸引し、第1絞り流路からポンプ室内液体を吐出させる逆送液動作をさせ得るマイクロポンプである請求項1から8のいずれかに記載の送液装置。
  10. 燃料として液体燃料が使用される燃料電池が採用され、液体原燃料を希釈用液で希釈して希釈液体燃料を該燃料電池へ供給する燃料電池装置であり、
    該燃料電池と、
    該燃料電池の燃料極に積層されて該燃料極へ希釈液体燃料を供給する希釈液体燃料供給部と、
    該燃料電池の空気極に積層されて、少なくとも燃料電池における電気化学反応により生成される液体を回収する液体回収部と、
    送液ユニットと、
    気泡排除手段とを含んでおり、
    該送液ユニットは、液体原燃料を供給する第1マイクロポンプを含む原燃料供給路、希釈用液を供給する第2マイクロポンプを含む希釈用液供給路、該原燃料供給路と希釈用液供給路の双方に連通するとともに前記電池燃料極に積層された希釈液体燃料供給部に連通する液体混合路を有しており、該マイクロポンプのうち少なくとも第2マイクロポンプについて、該マイクロポンプによる正規送液方向において該マイクロポンプより上流側の液通路に該マイクロポンプへ向かう液体中の気泡を捕捉する気泡トラップを設けてあり、
    前記気泡排除手段は該気泡トラップに捕捉される気泡を外部へ排除するものであること特徴とする燃料電池装置。
  11. 燃料として液体燃料が使用される燃料電池が採用され、液体原燃料を希釈用液で希釈して希釈液体燃料を該燃料電池へ供給する燃料電池装置であり、
    該燃料電池と、
    該燃料電池の燃料極に積層された第1ポンプユニットと、
    該燃料電池の空気極に積層されて、少なくとも燃料電池における電気化学反応により生成される液体を回収する液体回収部と、
    気泡排除手段とを含んでおり、
    前記第1ポンプユニットは、燃料電池の燃料極に対向する面に希釈液体燃料を該燃料極へ供給するための希釈液体燃料通路を有しており、燃料極に対向する面とは反対側部分に、液体原燃料を供給する第1マイクロポンプを含む原燃料供給路、希釈用液を供給する第2マイクロポンプを含む希釈用液供給路、該原燃料供給路と希釈用液供給路の双方に連通するとともに前記希釈液体燃料通路に連通する液体混合路を有しており、該マイクロポンプのうち少なくとも第2マイクロポンプについて、該マイクロポンプによる正規送液方向において該マイクロポンプより上流側の液通路に該マイクロポンプへ向かう液体中の気泡を捕捉する気泡トラップを設けてあり、
    前記気泡排除手段は該気泡トラップに捕捉される気泡を外部へ排除するものであること特徴とする燃料電池装置。
  12. 前記燃料電池の空気極に積層された液体回収部からの液体を回収する回収容器を備えており、前記第2マイクロポンプを含む希釈用液供給路は該回収容器に接続されており、前記気泡排除手段は前記気泡トラップに捕捉される気泡を該回収容器を介して外部へ排除するものであり、該回収容器に形成された気泡抜き孔と、該回収容器に溜まる気泡の量を燃料電池装置の運転状況から推測する気泡量推測部と、前記気泡抜き孔から気泡を外部へ排除する気泡排除装置と、前記気泡量推測部で推測される気泡量に応じて前記気泡排除装置動作を制御するコントローラとを含んでいる請求項10又は11記載の燃料電池装置。
  13. 前記燃料電池の空気極に積層された液体回収部からの液体を回収する回収容器を備えており、前記第2マイクロポンプを含む希釈用液供給路は該回収容器に接続されており、前記気泡排除手段は前記気泡トラップに捕捉される気泡を該回収容器を介して外部へ排除するものであり、該回収容器に形成された気泡抜き孔と、該回収容器に溜まる気泡の量を検出する気泡センサと、該気泡抜き孔から気泡を排除する気泡排除装置と、該気泡センサからの気泡量検出情報に応じて該気泡排除装置動作を制御するコントローラとを含んでいる請求項10又は11記載の燃料電池装置。
  14. 前記気泡センサは光学的に気泡量を検出するセンサである請求項13記載の燃料電池装置。
  15. 前記気泡センサは電気的に気泡量を検出するセンサである請求項13記載の燃料電池装置。
  16. 前記気泡排除装置は前記気泡抜き孔から気泡を吸引排除する気泡吸引装置である請求項12から15のいずれかに記載の燃料電池装置。
  17. 前記気泡排除装置は前記気泡抜き孔を形成した回収容器を加圧することで該気泡抜き孔から気泡を回収容器外へ追い出す加圧装置である請求項12から15のいずれかに記載の燃料電池装置。
  18. 前記燃料電池の空気極に積層された液体回収部は第2のポンプユニットであり、該第2ポンプユニットは、燃料電池の空気極に対向する面に少なくとも燃料電池における電気化学反応により生成される液体の通路を有しており、該空気極に対向する面とは反対側部分に、該液体通路に連通し、該液体を回収して前記回収容器へ送る第3のマイクロポンプを含む液体回収路を有しており、該第3マイクロポンプについても、該マイクロポンプによる正規送液方向において該マイクロポンプより上流側の液通路に該マイクロポンプへ向かう液体中の気泡を捕捉する気泡トラップを設けてある請求項10から17のいずれかに記載の燃料電池装置。
  19. 第3マイクロポンプ上流側の気泡トラップに捕捉される気泡を外部へ排除する気泡排除手段が設けられている請求項18記載の燃料電池装置。
  20. 前記マイクロポンプのうち少なくとも一つは、第1絞り流路、第1絞り流路より長い第2絞り流路、第1、第2の絞り流路の間のポンプ室、ポンプ室の可撓性壁に設置された駆動アクチュエータを含み、駆動アクチュエータに交番電圧を印加することで交番電圧波形に応じて第1絞り流路からポンプ室内へ液体を吸引し、第2絞り流路からポンプ室内液体を吐出させる正規送液動作、又は第2絞り流路からポンプ室内へ液体を吸引し、第1絞り流路からポンプ室内液体を吐出させる逆送液動作をさせ得るマイクロポンプである請求項10から19のいずれかに記載の燃料電池装置。
  21. 前記燃料電池は直接メタノール形燃料電池であり、前記液体原燃料はメタノール含有液体燃料であり、前記希釈用液は水を主成分とする液体である請求項10から20のいずれかに記載の燃料電池装置。
  22. 前記直接メタノール形燃料電池は膜・電極接合体(MEA)構造のものである請求項21記載の燃料電池装置。

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