JP2006000372A - ミシン - Google Patents
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Abstract
【課題】 糸移送機構による複数の糸掛け部への自動糸掛けに際して、糸移送機構による糸移送の移送位置に応じて糸調子器の開閉状態を適宜切換えでき、各糸掛け部に対する糸掛けの確実性を高め得るようにすること。
【解決手段】 第1及び第2糸移送機構からなる糸移送機構を備え、予め所定の糸準備経路に保持された上糸を、糸移送機構により糸移送させながら、複数の糸掛け部の各々に順々に自動的に糸掛けしてから、最終的に糸通し機構へ糸渡しする場合に、第2糸移送部材の移送位置に対応付けて、つまり第2糸移送機構を駆動する第2ステッピングモータの駆動量に基づいて、糸調子機構の糸調子ステッピングモータを駆動制御するので、糸掛け部によって、糸張力を必要とする第1タイミングで糸調子器が閉状態に切換えられ、糸張力を必要としない第2タイミングで糸調子器が開状態に切換えられるため、複数の糸掛け部への糸掛けの確実性を高めることができる。
【選択図】 図18
【解決手段】 第1及び第2糸移送機構からなる糸移送機構を備え、予め所定の糸準備経路に保持された上糸を、糸移送機構により糸移送させながら、複数の糸掛け部の各々に順々に自動的に糸掛けしてから、最終的に糸通し機構へ糸渡しする場合に、第2糸移送部材の移送位置に対応付けて、つまり第2糸移送機構を駆動する第2ステッピングモータの駆動量に基づいて、糸調子機構の糸調子ステッピングモータを駆動制御するので、糸掛け部によって、糸張力を必要とする第1タイミングで糸調子器が閉状態に切換えられ、糸張力を必要としない第2タイミングで糸調子器が開状態に切換えられるため、複数の糸掛け部への糸掛けの確実性を高めることができる。
【選択図】 図18
Description
本発明は、糸供給源から繰り出される上糸を糸移送機構により自動的に移送して複数の糸掛け部に糸掛けする自動糸掛け装置を備えたミシンに関し、特に複数の糸掛け部への糸掛けに際して、糸移送機構による移送位置に対応付けて適宜上糸に張力を作用させて、糸掛け部への糸掛けを確実に行えるようにしたものに関する。
従来、ミシンにおいて、糸駒から繰り出される上糸は、複数の糸掛け部(糸調子器、糸取バネ、天秤、針棒糸案内等)に所定の順序及び経路にて掛けられ、最終的に、針棒に装着された縫針へ至り、糸通し機構を備えている場合には、その糸通し機構により縫針の目孔に自動的に糸通しされ、縫製可能な状態になる。
縫製開始に際して、糸駒の上糸を複数の所定の糸掛け部への糸掛けを、ユーザーの手作業で行うようにしたミシンが種々実用化されているミシンも多いが、糸駒からの上糸を所定の糸準備経路に予め掛けて準備しておいて、糸準備経路の上糸を糸移送機構により自動的に移送して複数の糸掛け部に、順次、糸掛けを行う自動糸掛け装置を備えたミシンが実用化されている。
ところで、前述した所定の複数の糸掛け部のうち、特に糸調子器に糸掛けする場合には、糸調子器を開状態、つまり1対の糸調子皿を相互に離間させておく必要がある。例えば、特開2004−24729号公報に記載の縫製装置及び縫製装置の糸調子制御プログラムには、糸駒を収容した糸カセットをカセット装着部に装着可能であり、糸調子機構と、糸調子器を開閉駆動させるパルスモータ等を備え、糸カセットを取り外す際に、パルスモータにより糸調子器を開状態に切換える一方、糸調子器が開状態の状態で糸カセットが装着された場合、所定時間経過後にパルスモータを駆動させて、糸調子器を自動的に閉状態に切換えるようにしてある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の縫製装置においては、糸カセットを装着するに際して糸調子器を開状態にしておき、糸カセットが装着された後に自動的に糸調子器を閉状態に切換えるようにした、所謂、糸カセットの装着と関連づけた糸調子皿の開閉制御を行うものであり、糸カセットの装着に際して、複数の糸掛け部への糸掛けを行う場合、更には縫針の目孔への糸通しを行う場合に、糸調子器による糸張力の大きさを、随時、変更するようにしたものではない。
そのため、所定の糸掛け部への糸掛けや縫針への糸通しを行う場合に、上糸の張力が弱く設定されているような場合には、これら複数の糸掛け部への糸掛けに失敗したり、糸通しについても失敗する可能性が高い。そこで、このような糸掛けや糸通しに際して、糸掛けや糸通しに失敗しないような糸張力を糸調子器で発生させることも考えられる。
しかし、糸掛け機構により針棒に取付けた針棒糸案内に糸掛けするに際して、また糸通し機構により縫針の目孔に糸通しするに際して、糸駒からの糸供給が遮断され、必要糸量の糸供給が不可能になるため、糸掛け機構による糸掛け動作に支障を来すだけでなく、糸通し機構による糸通し動作にも支障を来すことになり、この場合にも、糸掛け機構による糸掛けや糸通し機構による糸通しの確実性に欠けること、等の問題がある。
請求項1のミシンは、縫針を支持する針棒と、天秤と、上糸の糸供給源と、糸調子器とその糸調子器により上糸に付与される張力を調整する糸調子調整手段とを含む糸調子機構と、天秤と糸調子器を含む複数の糸掛け部と、縫針の目孔に上糸を自動的に通す糸通し機構とを備えたミシンにおいて、糸供給源から延び且つ所定の糸準備経路に保持された上糸を複数の糸掛け部に自動的に糸掛けすると共に糸通し機構へ糸渡し可能に保持する糸移送機構と、上糸に付与される張力を、糸移送機構による上糸移送の移送位置に対応付けて所定の張力となるように糸調子調整手段を制御する制御手段とを備えたものである。
請求項2のミシンは、請求項1の発明において、前記複数の糸掛け部は、天秤と糸調子器の他に、糸取りバネと針棒糸案内とを含むものである。
請求項3のミシンは、請求項1又は2の発明において、前記制御手段は、糸移送機構による糸移送の途中の第1タイミングのとき糸調子器を閉状態に切換えると共に、糸通し機構による糸通しの直前の第2タイミングのとき糸調子器を開状態に切換えるように糸調子調整手段を制御するものである。
請求項4のミシンは、請求項3の発明において、前記糸移送機構は、糸調子器と糸取りバネと天秤に糸掛けする第1糸移送手段と、上糸の糸端部を保持した状態で前記縫針の目孔近傍に上糸を移送して前記糸通し機構に糸渡しする第2糸移送手段と、第2糸移送手段による上糸の移送が開始されてから、糸通し機構への糸渡しが行われるまでの間において、上糸を針棒糸案内に糸掛けする第3糸移送手段とを有するものである。
請求項5のミシンは、請求項4の発明において、前記第1タイミングにおいて、第1糸移送手段による糸移送を終了するものである。
請求項6のミシンは、請求項4〜5の何れかの発明において、前記第1糸移送手段を移送駆動する第1駆動手段と、第2糸移送手段を移送駆動する第2駆動手段を有し、制御手段は第2駆動手段の駆動量に基づいて糸調子調整手段を制御するものである。
請求項7のミシンは、請求項4の発明において、前記糸取りバネは、コイル部と、そのコイル部より延びる上糸が掛けられる糸掛け部と、その糸掛け部に糸を導入する糸導入部とを有し、第1糸移送手段により上糸が糸取りバネの糸導入部近傍に移送されるものである。
請求項8のミシンは、請求項7の発明において、前記第1タイミングにおいて閉状態に切換えられた糸調子器により付与される糸張力は、その糸張力に抗して前記第2糸移送手段が上糸を糸通し機構に向けて移送可能な所定の張力であるものである。
請求項9のミシンは、請求項8の発明において、前記糸張力は、更に、第2糸移送手段によって上糸の糸端部が糸通し機構に向けて移送されることにより、糸導入部近傍に案内された上糸を糸掛け部に移動可能に緊張させておくことができる所定の張力であるものである。
請求項10のミシンは、請求項9の発明において、前記糸張力は、更に、第3糸移送手段により、上糸を針棒糸案内に糸掛け可能に緊張させておくことができる所定の張力であるものである。
請求項1のミシンによれば、縫針を支持する針棒と、天秤と、上糸の糸供給源と、糸調子器とその糸調子器により上糸に付与される張力を調整する糸調子調整手段とを含む糸調子機構と、天秤と糸調子器を含む複数の糸掛け部と、縫針の目孔に上糸を自動的に通す糸通し機構とを備えたミシンにおいて、糸移送機構と、制御手段とを備えたので、所定の糸準備経路に予め保持された上糸を、糸移送機構により糸移送させながら、複数の糸掛け部の各々に順々に自動的に糸掛けしてから、最終的に糸通し機構へ糸渡しする場合に、糸移送の移送位置に対応付けて糸調子機構の糸調子調整手段が制御されるため、糸掛け部によって、糸張力を必要としない場合には糸調子器が開状態に切換えられ、糸張力を必要とする場合には糸調子器が閉状態に切換えられ、複数の糸掛け部への糸掛けの確実性を高めることができる。
請求項2のミシンによれば、前記複数の糸掛け部は、天秤と糸調子器の他に、糸取りバネと針棒糸案内とを含むので、糸移送機構による糸掛けが可能になり、天秤や糸調子器だけでなく、糸取りバネや針棒糸案内の各糸掛け部にも自動的に糸掛けすることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3のミシンによれば、前記制御手段は、糸移送機構による糸移送の途中の第1タイミングのとき糸調子器を閉状態に切換えると共に、糸通し機構による糸通しの直前の第2タイミングのとき糸調子器を開状態に切換えるように糸調子調整手段を制御するので、第1タイミングの設定如何で、複数の糸掛け部のうち、糸調子器を閉状態に切換えて糸張力を必要とする糸掛け部への糸掛けを確実に実行でき、しかも、糸通し機構により糸通しを行う直前等の第2タイミングで糸調子器を開状態に切換えて、糸張力を解除するため、糸通しに必要な糸量を確保でき、糸通しを支障なく確実に実行することができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項4のミシンによれば、糸調子器と糸取りバネと天秤に糸掛けする第1糸移送手段と、上糸の糸端部を保持した状態で縫針の目孔近傍に上糸を移送して糸通し機構に糸渡しする第2糸移送手段と、第2糸移送手段による上糸の移送が開始されてから、糸通し機構への糸渡しが行われるまでの間において、上糸を針棒糸案内に糸掛けする第3糸移送手段とを有するので、これら第1〜第3糸移送手段による一連の糸掛けにより、糸調子器と糸取りバネと天秤だけでなく、針棒糸案内にも確実に糸掛けでき、しかも糸通し機構への糸渡しも確実に行うことができる。その他請求項3と同様の効果を奏する。
請求項5のミシンによれば、前記第1タイミングにおいて、第1糸移送手段による糸移送を終了するので、第1糸移送手段による糸移送が終了した第1タイミング以降においては、第2糸移送手段の糸移送により、糸調子器から第1糸移送手段を経て第2糸移送手段に至る上糸に張力が発生するため、第2糸移送手段による糸通し機構への糸渡し時に、縫針の目穴近傍の上糸が緊張状態になり、糸通し機構による糸通しの確実性を格段に高めることができる。その他請求項4と同様の効果を奏する。
請求項6のミシンによれば、前記第1糸移送手段を移送駆動する第1駆動手段と、第2糸移送手段を移送駆動する第2駆動手段を有し、制御手段は第2駆動手段の駆動量に基づいて糸調子調整手段を制御するので、糸調子器の開閉動作を、糸掛け動作の開始から最終的な糸通し機構への糸渡しまで行う一連の糸掛け動作の基準になっている第2糸移送手段の駆動量に基づくことにより、糸掛け部への糸掛けに同期させて正確に行うことができる。その他請求項4〜5の何れかと同様の効果を奏する。
請求項7のミシンによれば、前記糸取りバネは、コイル部と、そのコイル部より延びる上糸が掛けられる糸掛け部と、その糸掛け部に糸を導入する糸導入部とを有し、第1糸移送手段により上糸が糸取りバネの糸導入部近傍に移送されるので、第2糸移送手段による糸移送が行われる等して、糸調子器から第1糸移送手段を経て天秤に至る上糸に何らかの糸張力が発生することにより、糸取りバネの糸導入部近傍の上糸の糸掛け部への糸掛けを容易に行えるようになる。その他請求項4と同様の効果を奏する。
請求項8のミシンによれば、前記第1タイミングにおいて閉状態に切換えられた糸調子器により付与される糸張力は、その糸張力に抗して前記第2糸移送手段が上糸を糸通し機構に向けて移送可能な所定の張力であるので、糸調子器の閉状態への切換えにより、上糸に適度な張力が発生し、上糸を緊張状態に保持した状態で、つまり上糸が弛むようなことなく、緊張状態の上糸の糸通し機構への理想的な糸渡しを実現させることとができる。その他請求項7と同様の効果を奏する。
請求項9のミシンによれば、前記糸張力は、更に、第2糸移送手段によって上糸の糸端部が糸通し機構に向けて移送されることにより、糸導入部近傍に案内された上糸を糸掛け部に移動可能に緊張させておくことができる所定の張力であるので、糸調子器の閉状態への切換えと第2糸移送手段による糸通し機構への糸移送により、上糸に適度な張力が発生し、上糸を緊張状態に保持した状態で、つまり上糸が弛むようなことなく、糸導入部に案内された上糸を糸掛け部に移動させることができ、糸取りバネへの理想的な糸掛けを実現させることができる。その他請求項8と同様の効果を奏する。
請求項10のミシンによれば、前記糸張力は、更に、第3糸移送手段により、上糸を針棒糸案内に糸掛け可能に緊張させておくことができる所定の張力であるので、糸調子器の閉状態への切換えにより、上糸に適度な張力が発生し、上糸を緊張状態に保持した状態で、つまり上糸が弛むようなことなく、第3糸移送手段で移送された上糸の針棒糸案内への理想的な糸掛けを実現させることができる。その他請求項9と同様の効果を奏する。
本発明のミシンは、第1糸移送部材を有する第1糸移送機構と、第2糸移送部材を有する第2糸移送機構と、自動糸通し機構等を備え、第2糸移送部材の移送位置に対応付けて糸調子器を開状態と閉状態に適宜切換えるようにし、複数の糸掛け部(糸調子器、糸取りバネ、天秤、針棒糸案内)への糸掛け及び糸通しの確実性を高めるようにしてある。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、ミシンMは、ベッド部1と、ベッド部1の右側部分に立設された脚柱部2と、ベッド部1と対向するように脚柱部2の上部から左方へ延びるアーム部3と、アーム部3の左部に設けられた頭部4とを有する。ベッド部1には針板(図示略)が設けられ、針板の下側に釜機構(図示略)が設けられ、その釜機構に下糸が巻かれたボビンが着脱自在に装着される。脚柱部2の前面には、大型で縦向きの液晶ディスプレイ5が設けられている。
図1〜図3に示すように、ミシンMは、ベッド部1と、ベッド部1の右側部分に立設された脚柱部2と、ベッド部1と対向するように脚柱部2の上部から左方へ延びるアーム部3と、アーム部3の左部に設けられた頭部4とを有する。ベッド部1には針板(図示略)が設けられ、針板の下側に釜機構(図示略)が設けられ、その釜機構に下糸が巻かれたボビンが着脱自在に装着される。脚柱部2の前面には、大型で縦向きの液晶ディスプレイ5が設けられている。
アーム部3には、その上部側を覆う開閉カバー6が開閉可能に取り付けられている。この開閉カバー6はアーム部3の左右全長に亙って設けられ、アーム部3の上側後端部に左右方向向きの軸回りに開閉可能に枢支されている。頭部4の右側において、アーム部3の上部には糸収容凹部7が形成され、その糸収容凹部7に糸立棒8が配設されている。
糸供給源である糸駒9が糸立棒8に装着され、糸収容凹部7に左右横向き姿勢で収容され、この糸駒9から繰り出される上糸10が、糸調子器14、糸取バネ15、天秤13等の複数の糸掛け部を順々に経由して、最終的に針棒11の下端部に装着された縫針19の目孔19aに供給される(図13−1、図14−1参照)。
図3〜図7に示すように、頭部4には、針棒11、押え棒12、天秤13、糸調子器14,糸取りバネ15、自動糸掛け装置16、自動糸通し機構17等が設けられている。針棒11はミシン機枠に上下往復動可能に支持され、針棒11の下端部に針棒糸案内18が設けられると共に、縫針19が装着されている。この針棒11はミシンモータ28を有するミシン駆動機構(図示略)により上下駆動される。
押え棒12は針棒11の後側に配設されてミシン機枠に昇降可能に支持され、押え棒12の下端部に押え足20(図1、図2参照)が装着されている。尚、図1、図2に示すように、アーム部3の前面には、縫製開始スイッチ21、縫製終了スイッチ22、自動糸掛け準備スイッチ23、自動糸掛け開始スイッチ25等が一列状に設けられている。
図5〜図7に示すように、天秤13は針棒11の前側且つ上側に配設され、後述するように、天秤13の基端部である天秤本体部40の下端部が、ミシン機枠に左右方向向きの軸回りに回動可能に枢支されている。この天秤13は前記ミシン駆動機構により針棒11と同期して上下に揺動駆動される。
糸調子器14は1対の糸調子皿14a,14bを有し、天秤13の右側である糸駒9側(天秤13の上流側)に左右方向向きに配置され、1対の糸調子皿14a,14bは自動糸掛け装置16の第1ガイドフレーム52の上端部分に、左右方向向きの糸調子軸14cを介して取り付けられている。糸取りバネ15は糸調子器14の下側(天秤13の上流側且つ糸調子器14の下流側)の第1ガイドフレーム52の下端部分に、上糸10を弾性付勢可能な状態で取り付けられている。
さて、このミシンMには、図1〜図8、図13−1、図14−1に示すように、糸立棒8に装着された糸駒9から繰り出される上糸10を、自動糸掛け装置16により複数の糸掛け部(糸調子器14、糸取りバネ15、天秤13、針棒糸案内18等)に糸掛け可能に、しかも自動糸通し機構17により縫針19の目孔19aに上糸10を自動的に糸通し可能に準備しておく糸準備経路30と、その糸準備経路30に上糸10を導入可能なようにミシンカバー35に形成された糸導入溝31が設けられている。
次に、糸導入溝31について説明する。
図1〜図4に示すように、アーム部3の上部を覆うミシンカバー35は、上カバー35a、糸導前カバー35b、リヤカバー35c、糸案内カバー35dが設けられ、アーム部3の下前部の大部分にフロントカバー35e等、複数に分割されたカバー部を有し、頭部4の大部分には、大型の面板35fが設けられている。上カバー35aに、前述した糸収容部7が形成されている。
上カバー35aの左端部がアーム部3の左右方向中央部に位置し、この上カバー35aとその左側の糸導前カバー35bとの間に導入溝部34aが形成され、糸導前カバー35bとその後側のリヤカバー35cとの間に導入溝部34bが形成され、糸案内カバー35dとその右側の糸導前カバー35b及びフロントカバー35eとの間に湾曲状の導入溝部34cが形成され、糸案内カバー35dとその下側及び下部左側の面板35fとの間にL形の導入溝部34dが形成されている。
これら導入溝部34a,34b,34cは直列的に繋がり、導入溝部34cの下端から導入溝部34dが繋がっている。そこで、これら複数の導入溝部34a,34b,34c,34dにより糸導入溝31が構成されている。
ここで、天秤13について、簡単に説明しておくと、図5〜図7に示すように、天秤13は、側面視にてその全体が略ヘ字形に形成されると共に、正面視にてクランク状に形成され、図示しない前述したミシン駆動機構により上下に揺動駆動されるように構成されている。
この天秤13は、天秤本体部40に一体形成され、上糸10が縫製可能に掛けられる天秤糸掛け部41と、この天秤糸掛け部41に上糸10を導入する天秤糸導入部42と、この天秤糸導入部42に上糸10を案内する導入案内部43等を有する。
前記天秤糸掛け部41は、天秤先端部13aに設けられた小形の楕円孔形状をなす糸孔であり、天秤本体部40から天秤先端部13aに繋がる糸受部45と、天秤導入部42とからなる隙間から構成される糸導入溝13bに通じている。上糸10はこの糸導入溝13bを通って天秤糸掛け部41へ導かれる。導入案内部43は、糸導入溝13bの開放端である糸導入口13cから天秤導入部42と略同じ長さで糸受部45に対して約120度の角度をなす直線形状部で形成されている。
導入案内部43の端部13dには、導入案内部43に掛けられた上糸10が糸受部45の反対側へ外れないように上糸10を係止する第1糸係止部46が形成され、また、糸受部45の基端部には、糸受部45で受け止められた上糸10が天秤糸導入部42の反対側へ外れないように上糸10を係止する第2糸係止部47が形成されている。
また、天秤糸導入部42と導入案内部43の連結部に、糸受部45の方へ張り出す張出し部48が、側面視にて糸受部45とラップする状態に形成されている。この張出部48により、天秤糸掛け部41に導入された上糸10が、糸受部45と天秤糸導入部42の間を通って抜け出ないようになっている。
さて、このミシンMでは、図5に示すように、天秤13の位置を上昇限界位置近傍の糸引掛け位置に切り換えた状態で、糸準備経路30に上糸10の糸掛けを可能に構成してある。天秤13がこの糸引掛け位置に移動していないときには、自動糸掛け準備スイッチ23を操作することで、ミシンモータ28の駆動により、天秤13を糸引掛け位置に自動的に移動させることができる。
図5に示すように、天秤13が糸引掛け位置に切り換えられた状態では、導入案内部43が下方程前方へ移行するように水平方向に対して約80度の傾斜角で傾斜し、天秤糸導入部42が前方程下方へ移行するように水平方向に対して約20度の傾斜角で傾斜した姿勢となる。糸準備経路30における上糸10は導入案内部43に後側から掛けられる状態となる。
次に、自動糸掛け装置16について説明する。
図8、図9、図11−1〜図11−6、図12−1〜図12−6、図13−1〜図13−6に示すように、自動糸掛け装置16は、糸準備経路30に予めセットされた上糸10を移送して、天秤13を含む複数の糸掛け部(糸調子器14、糸取りバネ15、天秤13)に糸掛けする第1糸移送部材51を有する第1糸移送機構50と、この第1糸移送機構50を駆動する為の第1ステッピングモータ54(これが第1駆動手段に相当する)と、天秤13よりも下流側の上糸10を縫針19に移送する第2糸移送部材61を有する第2糸移送機構60と、この第2糸移送機構60を駆動する為の第2ステッピングモータ69(第2駆動手段に相当する)とを備えている。ここで、これら第1糸移送機構50と、第2糸移送機構60等で糸移送機構が構成される。
第1糸移送機構50により、第1糸移送部材51が、天秤13の導入案内部43よりも上流側の上糸10を引っ掛けて糸取りバネ15の方へ移送し、その上糸移送途中に上糸10を糸調子器14に糸掛けし、移送後の上糸10を糸取りバネ15に糸掛けし、第1,第2糸移送機構50,60により、第1,第2糸移送部材51,61が、上糸移送途中に上糸10を天秤13の天秤糸掛け部41に糸掛けするように構成されている。
第1糸移送機構50は、ミシン機枠に固定された第1ガイドフレーム52と、第1ガイドフレーム52にガイド支持されて図11−1、図12−1、図13−1に示す待機位置と図11−4、図12−4に示す糸渡し位置とに亙って上下に移動可能な第1糸移送部材51と、第1糸移送部材51を移動駆動する第1駆動機構部(図示略)とを有する。
第1ガイドフレーム52は、針棒11及び天秤13の右側に鉛直姿勢で配設固定され、面が左右方向に向く上下に長い板状フレームであり、上端縁部分が大径の円弧状に、前端縁部分が上下に長い直線状に、下端縁部分が小径の円弧状に連続的に形成されている。
第1ガイドフレーム52の右側面の上端部に、糸調子器14の糸調子皿14a,14bが糸調子軸14cを介して取り付けられ、第1ガイドフレーム52の下端部分にバネ付勢された糸取りバネ15が取り付けられている。第1ガイドフレーム52の下部には、下端から上側に凹むように切欠部52aが形成され、この切欠部52aに糸取りバネ15が臨んでおり、糸取りバネ15は切欠部52aを介して下側から係合する上糸10の糸取り機能を充分に発揮できるようになっている。
ここで、糸取りバネ15について説明しておくと、図8、図15−1、図15−2に示すように、糸取りバネ15は第1ガイドフレーム52の下端部分に設けられ、巻きバネを内蔵した円筒状のコイル部15aと、そのコイル部15aから延び且つ屈曲形成された糸掛け部15bと、その糸掛け部15bに上糸10を導入する糸導入部15c等を一体的に構成されている。
第1糸移送部材51の待機位置は、図11−1、図12−1、図13−1に示すように、第1ガイドフレーム52の上端且つ後側の移動開始位置であり、第1糸移送部材51の糸渡し位置は、図11−4、図12−4、図13−4、図15−1に示すように、第1ガイドフレーム52の下端且つ後側の移動終了位置である。
それ故、第1糸移送部材51は、第1ガイドフレーム52の上端縁部分と前端縁部分と下端縁部分に沿って、上側の待機位置から下側の糸渡し位置まで一気に移動する。第1糸移送部材51には、待機位置において前方に突出状の糸引っ掛け部51aと、その糸引っ掛け部51aを支持する脚部が夫々形成され、第1糸移送部材51は脚部の第1ガイドフレーム52の縁部分との係合を介して、待機位置から糸渡し位置まで移動可能にガイド支持されている。
第1糸移送部材51が待機位置から糸渡し位置へ移動するに際して、予め糸準備経路30に糸掛けされた上糸10の一部を糸引っ掛け部51aに引っ掛けた状態で下方に移送しながら、第1糸移送部材51よりも上流側の上糸10を糸調子器14に糸掛けし、下側の糸渡し位置に移動したとき、その移動が停止する。
このように、第1糸移送部材51が糸渡し位置に達した第1タイミングにおいて上糸移送が停止、つまり終了したとき、上糸10が糸引っ掛け部51aから外れて、糸取りバネ15の糸導入部15bの直ぐ下側に移送されている。その後、後述する第2糸移送部材61は継続して下方に移動しているため、上糸10が第2糸移送部材61の移動により、第2糸移送部材61側に引っ張られ、上糸10が切欠部52aに下端から導入され、糸導入部15cから糸掛け部15に糸掛けされる。
第1駆動機構部は、図示を省略するが、第1糸移送部材51が連結された無端状のタイミングベルトと、そのタイミングベルトを第1ガイドフレーム52の上端縁部分と前端縁部分と下端縁部分に沿うように案内する案内溝(図示略)を有し、第1ステッピングモータ54(図8参照)によりタイミングベルトが循環駆動されて、第1糸移送部材51がタイミングベルトにより、待機位置と糸渡し位置とに亙って移送駆動される。
次に、糸調子器14を有する糸調子機構55について説明する。糸調子機構55は、上糸10を挟持して上糸10に張力を付与する為の1対の糸調子皿14a,14bと、固定側の糸調子皿14aに対して可動側の糸調子皿14bを押圧させる圧縮コイルバネ58と、その圧縮コイルバネ58のバネ力を可変調整する張力調整機構と、その張力調整機構を作動させる糸調子ステッピングモータ59からなる。ここで、張力調整機構や糸調子ステッピングモータ59等から糸調子調整手段が構成されている。
張力調整機構について説明すると、第1ガイドフレーム52の上端部に左右向きの取付け板55aが固着され、その取付け板55aに固定した前後方向向きの枢支軸に円形の張力調整ギヤ56が回転可能に枢支されている。張力調整ギヤ56の後面に螺旋の一部である円弧カム(図示略)が形成され、その円弧カムに平面視L字状の糸調子板57の右端部が係合連結され、糸調子板57に左方向きのバネ受けピン57aが固着されている。
そのバネ受けピン57aの先端部(左端部)が、第1ガイドフレーム52に固着した糸調子軸14cの内部に右側から部分的に嵌入され、糸調子皿14bと糸調子板57との間に圧縮コイルバネ58が介装されている。糸調子ステッピングモータ59は取付け板55aに後側から固定され、取付け板55aを貫通した駆動軸に駆動ギヤ59aが固定され、その駆動ギヤ59aに張力調整ギヤ56が噛合されている。
それ故、糸調子ステッピングモータ59が駆動されると、駆動ギヤ59aを介して張力調整ギヤ56が回転駆動され、その円弧カムに係合連結された糸調子板57が左右に移動する。糸調子板57が右方に移動する程、圧縮コイルバネ58のバネ力が小さくなり、糸調子器14による張力も小さくなり、最終的には零になる。一方、糸調子板57が左方に移動する程、圧縮コイルバネ58のバネ力が大きくなり、糸調子器14による張力も大きくなる。
ところで、糸調子ステッピングモータ59が初期設定により基準位置に設定された場合、糸調子器14による張力が零以下、つまり両糸調子皿14a,14b間に隙間が生じる状態である。そこで、後述するマイクロコンピュータ100のROM100bには、自動糸掛け装置16による糸掛けに際して糸調子ステッピングモータ59を駆動させる場合に、糸調子器14による張力を「略零」に調節するための糸調子ステッピングモータ59の駆動パルス数と、糸調子器14による張力を僅か(例えば、10g f)に作用させるための糸調子ステッピングモータ59の駆動パルス数とが夫々駆動量テーブルとして記憶されている。
ここで、糸調子器14が閉状態に切換えられたときの僅かな張力とは、縫製中に上糸10に作用する糸張力よりも小さく設定されている。そのため、糸調子器14による張力を調節する糸調子ステッピングモータ59の駆動制御が簡単化するだけでなく、糸調子器14の開状態と閉状態を切換える切換え動作の迅速性を高めることができる。
第2糸移送機構60は、ミシン機枠に夫々平行に固着された左右1対の第2ガイドフレーム62,63と、第2ガイドフレーム62,63にガイド支持されて図11−1、図12−1、図13−1に示す退入位置と図11−5、図12−5、図13−5に示す突出位置とに亙って移動可能な可動フレーム64と、可動フレーム64にガイド支持され且つ可動フレーム64の移動も加わって図11−1、図12−1、図13−1に示す待機位置と図11−5、図12−5、図13−5に示す糸渡し位置とに亙って移動可能な第2糸移送部材61と、可動フレーム64及び第2糸移送部材61を駆動する第2駆動機構部65とを有する。
第2ガイドフレーム62,63は、針棒12及び天秤13の左側に配設されて、夫々面が左右方向に向く上下に長い板状フレームである。第2ガイドフレーム62,63は所定間隔を空けて対面状に配置され、それら両ガイドフレーム62,63の間に可動フレーム64が退入可能に設けられている。可動フレーム64は、細長い左右1対の可動片を対面状に連結した構造であり、第2糸移送部材61はその支持部61cを介して可動フレーム64に移動可能に支持されている。
第2ガイドフレーム62,63に縦向きのガイド溝62a,63aが夫々形成され、これらガイド溝62a,63aに可動フレーム64が移動可能にガイドされ、また、可動フレーム64の1対の可動片にも縦向きのガイド溝64aが夫々形成され、このガイド溝64aに第2糸移送部材61が支持部61cを介して支持されている。
第2糸移送部材61は、待機位置のときには、図11−1、図12−1、図13−1に示すように、糸引掛け位置に移動した天秤13の直ぐ前側且つ下側の位置で下向き姿勢あり、第2糸移送部材61は、糸渡し位置のときには、図11−5、図12−5、図13−5に示すように、縫針19の前側の位置で水平な後向き姿勢である。
第2糸移送部材61は、糸準備経路30における上糸10を保持可能な左右1対の糸保持部61a,61bを有し、各糸保持部61a,61bは上糸10を係合可能に二股状に形成されている。但し、左側の糸保持部61aは、図10に示すように、枢支ピン61dにより回動可能に枢支された上下向きの板材からなる糸挟持片61eとの協働により、上糸10を挟持するように構成されている。
即ち、糸挟持片61eは、図示外の付勢バネにより図10にて反時計回りに付勢されており、糸保持部61aは、常には、その付勢バネでバネ付勢された糸挟持片61eと協働して上糸10を保持する。但し、第2糸移送部材61が待機位置付近に上昇移動したとき、糸挟持片61eの上端部に固着した係合ピン61fが第2ガイドフレーム62の上端部に固着したピン(図示略)に下側から当接し、糸挟持片61eが2点鎖線で示す糸開放位置に回動し、上糸10の糸保持状態が解除される。
第2糸移送部材61は、待機位置から糸渡し位置へ下降移動する際に、糸準備経路30に糸掛けされた上糸10を、右側の糸保持部61bで保持し且つ左側の糸保持部61aで挟持した状態で下方へ移送し、下側の糸渡し位置に移動すると、第2糸移送部材61の糸保持部61a,61b間で保持された上糸10が、縫針19の目孔19aの直ぐ前側に位置し、左右向きの緊張状態で待機する。
第2駆動機構部65は、駆動ギヤ66、2段ギヤ67a,67b、ラック形成部材68を有し、これらギヤ66,67a,67b及びラック形成部材68と第2ステッピングモータ69は、第2ガイドフレーム62の左側に配設されている。ミシン機枠に第2ステッピングモータ69が固定され、その出力軸に駆動ギヤ66が連結されている。
2段ギヤ67a,67bは夫々ミシン機枠に回転自在に支持され、出力ギヤ66が2段ギヤ67aの大径ギヤと噛合し、2段ギヤ67aの小径ギヤが2段ギヤ67bの大径ギヤに噛合している。ラック形成部材68は第2ガイドフレーム62,63に対して昇降自在にガイドされ、そのラック68aに2段ギヤ67bの小径のピニオンが噛合している。
第2ステッピングモータ69が駆動されると、その駆動力が駆動ギヤ66、2段ギヤ67a,67b、ラック68aを介してラック形成部材68に伝達され、ラック形成部材68が昇降駆動される。ラック形成部材68が昇降すると、そのラック形成部材68に複数の滑車及びワイヤ(図示略)を介して連結された可動フレーム64が、ラック形成部材68の約2倍の速度で移動駆動されると共に、可動フレーム64に複数の滑車及びワイヤ(図示略)を介して連結された第2糸移送部材61が、可動フレーム64の約2倍(即ち、ラック形成部材68の約4倍)の速度で移動駆動される。
次に、天秤13から第2糸移送部材61の右側の糸保持部61bに至る上糸10を糸掛けフック76で捕捉して、針棒11の下端部に設けた針棒糸案内18に糸掛けする第3糸移送機構70について説明する。
図9、図12−1、図13−1、図14−1、図14−2に示すように、左右方向に延びる水平状のL形支持板71が第2ガイドフレーム62,63の下端部の後端部に固着され、L形支持板71の左端部に側面視クランク状に曲げ形成された第1リンク72の上端部が第1枢支ピン73で枢支され、第1リンク72の下端部に第2リンク74の左端部が第2枢支ピン75で枢支され、第2リンク74の右端部に、湾曲した鎌状のフック部76aを有する糸掛けフック76の長さ方向中央部が第3枢支ピン77で枢支され、糸掛けフック76の基端部が、L形支持板71の下面に固着した枢支部材78に第4枢支ピン79で枢支されている。
第1リンク72は図示外の引っ張りバネにより、正面視にて反時計回りに付勢されているため、糸掛けフック76は、常には図14−1に示すように、針棒11に対して右側に退避した退避姿勢であるが、第2糸移送部材61が糸渡し位置に達する直前に、図14−2に示すように、下降するラック形成部材68の下端が第1リンク72の上端部に設けた作動ピン72aに上側から当接して所定距離だけ下方に押圧するため、第1リンク72が時計回りに回動し、糸掛けフック76は、第4枢支ピン79を回動中心として、針棒11の前側において鉛直面と平行に円弧状に揺動して、図14−2に示す糸掛け姿勢に切換えられる。
このように、糸掛けフック76が針棒11の直前を右方から左方に移動するとき、後述するように、糸調子器14の糸調子皿14a,14bが閉状態に切換えられており、天秤13から糸保持部61bに至る上糸10が適度な緊張状態であり、しかも針棒糸案内18の近傍部において、針棒糸案内18側に傾斜状に移送されているため、針棒糸案内18の近傍の上糸10が糸掛けフック76の鉛直面における揺動により、そのフック部76aに確実に捕捉され、糸掛けフック76が上糸10を捕捉した状態で針棒11の前側を移動して糸掛け姿勢に切換えられる途中で、糸掛けフック76に捕捉された上糸10が針棒糸案内18に糸掛けされる。
次に、自動糸通し機構17について簡単に説明する。
図8、図9、図11−1〜図11−6、図12−1〜図12−6、図13−1〜図13−6に示すように、自動糸通し機構17は、針棒11の直ぐ左側近傍に昇降可能に鉛直向きに配設された糸通し軸80と、糸通し軸80の直ぐ左側に鉛直向きに配設されて糸通し軸80と一体的に昇降可能な糸通しガイド軸81と、糸通し軸80と糸通しガイド軸81の上端部分に昇降可能に外嵌された糸通しスライダ82と、糸通し軸80の下端に設けられた糸通しフック(図示略)を有するフック機構83と、糸通し軸80をその下降限界位置で糸通しフックを縫針19の目孔19aに挿通させるために約90度回動させる回動機構(図示略)等を備えている。但し、糸通しスライダ82はラック形成部材68と同期して昇降駆動される。
図8、図9、図11−1〜図11−6、図12−1〜図12−6、図13−1〜図13−6に示すように、自動糸通し機構17は、針棒11の直ぐ左側近傍に昇降可能に鉛直向きに配設された糸通し軸80と、糸通し軸80の直ぐ左側に鉛直向きに配設されて糸通し軸80と一体的に昇降可能な糸通しガイド軸81と、糸通し軸80と糸通しガイド軸81の上端部分に昇降可能に外嵌された糸通しスライダ82と、糸通し軸80の下端に設けられた糸通しフック(図示略)を有するフック機構83と、糸通し軸80をその下降限界位置で糸通しフックを縫針19の目孔19aに挿通させるために約90度回動させる回動機構(図示略)等を備えている。但し、糸通しスライダ82はラック形成部材68と同期して昇降駆動される。
それ故、自動糸通し機構17は、自動糸掛け装置16の第2糸移送機構60と同期して下降し、第2糸移送部材61が糸渡し位置に移動する直前に、糸通し軸80が下降限界位置に達し、フック機構83の糸通しフックが約90度、往方向に回動して縫針19の目孔19aを挿通したとき、第2糸移送部材61で保持された上糸10が糸通しフックに引っ掛かる。
その後、フック機構83の糸通しフックが約90度、復方向に回動して縫針19の目孔19aから抜ける。このとき、目孔19aに上糸10が通され、その後、糸通し軸80が上昇して元の位置に復帰する。
ここで、糸通しフックが復方向に回動して縫針19の目孔19aから抜けるときには、第2タイミングであって、後述するように、糸調子器14の糸調子皿14a,14bが開状態に切換えられ、天秤13から糸保持部61aに至る上糸10の張力が解消されるため、糸通しフックは何ら支障なく、元の位置まで復帰回動でき、糸通しが完了する。このような糸通しフックと縫針19の作動については、特開2004−41355号公報の図16を参照のこと。
ここで、糸準備経路30について説明しておく。
前述のように、糸準備経路30は、糸駒9から延びる上糸10を自動糸掛け装置16で複数の糸掛け部(糸調子器14、糸取りバネ15、天秤13、針棒糸案内18等)に糸掛け可能に準備する経路であり、この糸準備経路30への糸掛けは、予めユーザーによる手動操作により、ミシンカバー35に形成された糸導入溝31から順次導入することで行われる。
図8、図11−1、図12−1に示すように、糸導前カバー35bの右端下部は左側へ凹む凹部36になっており、この凹部36から外部へ臨む糸掛け部材90,91が設けられている。ミシンカバー35内部には、第1ガイドフレーム52と糸掛部材91の間に、受板92に上糸10を適度な押圧力で押圧可能な板状のプリテンショナー93が設けられ、その左側に縦向きの軸状糸掛け部材94が突設され、待機位置における第2糸移送部材61の右側の糸保持部61bの直ぐ下側且つ第2糸移送部材61の移動軌跡の右側に糸掛け部材95が設けられている。
この糸掛け部材95(図12−1参照)は、詳しくは図示しないが、第2糸移送部材61が移送開始されて、上糸10が両糸保持部61a,61bに糸掛けされるために、上糸10を所定位置に軽く一時的に係止させておく為の部材である。また、糸案内カバー35dと面板35fとの間のL形の導入溝部34dの縦溝部分に臨むように糸掛け部材96(図4参照)が設けられている。
糸準備経路30に掛けられた上糸10は次のようになる。上糸10は、糸駒9から左方へ延びて糸掛け部材90に上側から掛かり、糸掛け部材91の下部糸掛け部91aに下側から掛かって上方へ延び、糸掛け部材91の上突出糸掛け部91bに前側から掛かってその右側且つ後側を通って左方へ延びる。
上突出糸掛け部91bから左方へ延びる上糸10は、受板92とプリテンショナー93の間を通って、軸状糸掛け部94に後側から掛かり、続いて、糸引掛け位置の天秤13の導入案内部43に後側から掛かる。軸状糸掛け部94と導入案内部43の間の上糸10は、第1ガイドフレーム52の外周に沿って待機位置から糸渡し位置へ移動する第1糸移送部材51に前側から確実に掛かるような位置にある。
天秤13の導入案内部43に掛けられた上糸10は、前方且つ下方へ延びて糸掛け部材95に掛かって左方へ延び、糸掛け部材96の下部糸掛け部96aに掛かって上方へ延び、糸掛け部材96の上部糸保持部96bに掛かって保持され、上糸10の下流端は、糸掛け部材96に取り付けられたカッター97で切断された状態となる。
このように糸掛けした場合、糸掛け部材95,96の間の上糸10は、第2糸移送部材61の1対の糸保持部61a,61bの移動経路を横断し、第2糸移送部材61の1対の糸保持部61a,61bが待機位置から糸渡し位置へ移動する際に、これら1対の糸保持部61a,61bに確実に引っ掛かり、移送されることになる。
次に、ミシンMの制御系について、簡単に説明しておく。図16に示すように、制御手段を構成するマイクロコンピュータ100は、CPU100aと、ROM100b及びRAM100c等を有し、自動糸掛け準備スイッチ23、自動糸掛け開始スイッチ25、縫製開始スイッチ21、縫製終了スイッチ22等からの入力信号を入力し、ミシンモータ28と、第1ステッピングモータ54と、第2ステッピングモータ69と、糸調子ステッピングモータ59と、液晶ディスプレイ5等を駆動制御可能になっている。
この場合、ROM100bには、各種の実用模様のための縫製データ、ミシンMの各モータ28,54,59,69を駆動制御する駆動制御プログラム、液晶ディスプレイ5を表示制御する表示制御プログラムに加え、前述したように、自動糸掛け装置16による糸掛けに際して糸調子ステッピングモータ59を駆動させる駆動パルス数を、第2ステッピングモータ69の駆動パルス数(駆動量に相当する)に対応させて駆動量テーブルとして記憶されている。
即ち、駆動量テーブルには、図17に示すように、自動糸掛け準備スイッチ23が操作された糸掛け開始時における、第2ステッピングモータ69の駆動パルス数「P0」と、糸調子器14を開状態に切換えて、上糸10に作用する張力を「略零」にするための糸調子ステッピングモータ59の零用駆動パルス「NP0」とを対応付けて、第1糸移送部材51が糸渡し位置へ移動して停止するときの第2ステッピングモータ69の駆動パルス数「P1」と、糸調子器14を閉状態に切り換えて、上糸10に適度な張力として「約10gf」で作用させるための糸調子ステッピングモータ59の駆動パルス数「NP1」とを対応付けて、自動糸通し機構17の糸通しフックが復方向への回動を開始して縫針19の目孔19aから抜けるときの第2ステッピングモータ69の駆動パルス数「P2」と、糸調子器14を開状態に切換えて上糸10の張力を「略零」にするための糸調子ステッピングモータ59の零用駆動パルス「NP0」とを対応付けてある。
ここで、糸調子器14を閉状態に切換えて、上糸10に作用する張力を「約10gf」に設定した場合、第2糸移送部材61が上糸10を自動糸通し機構17に向けて移送可能な適度な張力であり、第2糸移送部材61により上糸10の糸端部が自動糸通し機構17にに向けて移送されることにより、糸導入部15cの近傍部に案内された上糸10を糸掛け部15bに移動可能な適度な張力であり、更に、第3糸移送機構70の糸掛けフック76により、上糸10を針棒糸案内18に糸掛け可能な適度な張力である。
次に、このように構成されたミシンMの作用及び効果について、図18を参照しながら説明する。
ミシンMによる縫製途中で上糸10が切れた場合や、糸駒9を交換した場合には、前述した自動糸掛け装置16により上糸掛け操作を行う。そこで、自動糸掛けに際して、自動糸掛準備スイッチ23を操作して、糸引掛け位置に位置しない天秤13を自動的に糸引掛け位置に移動させて停止させる。自動糸掛準備スイッチ23が操作されたときには、駆動量テーブルに基づいて、前述したように、糸調子ステッピングモータ59が零用駆動パルス「NP0」だけ駆動され、糸調子器14による張力が「略零」、つまり糸調子器14が開状態に切換えられる。
次に、糸駒9から延びる上糸10を、ミシンカバー35に形成された糸導入溝31に沿って、導入溝部34a→導入溝部34b→導入溝部34c→導入溝部34dの順に挿入し、最終的に、導入溝部34dの縦溝部分に臨む糸掛け部材96を上側から跨ぐようにUターンさせ、糸掛け部材96の上部糸保持部96bに掛かけて一時的に保持させておき、その下流側部分をカッター97で切断する。
このように、糸掛けのための前準備をしておくことにより、糸導入溝31に挿入された上糸10は、所定の糸準備経路30に予め掛け渡してあるため、天秤13や糸調子器14を含む複数の糸掛け部の各々に自動的に糸掛け可能な状態になっている。即ち、図11−1、図12−1、図13−1に示すように、糸準備経路30にセットされた上糸10は、特に、第1糸移送部材51の移動軌跡を横断し、糸引掛け位置の天秤13の導入案内部43に後側から掛かり、第2糸移送部材61の1対の糸保持部61a,61bの移動経路を横断した状態である
そこで、自動糸掛け開始スイッチ25を操作すると、自動糸掛けが開始され、先ず、第2ステッピングモータ69が駆動されて第2糸移送部材61による糸移送と、糸通し軸80の降下動作が同時に開始される。但し、第1ステッピングモータ54は、その駆動開始時期が少し遅れるため、第1糸移送部材51の糸移送開始時期が若干遅れる。
このように、第2糸移送部材61の下降動作による糸移送の開始時に、第2糸移送部材61は、1対の糸保持部61a,61bにより、糸掛け部95,96の間の上糸11が上側から引っ掛けられて保持される。このとき、第1糸移送部材51の糸移送が実行されないため、上糸10が糸準備経路30に安定した状態で、第2糸移送部材61の下降により、糸挟持片61eが付勢バネのバネ力により反時計回りに回動し、糸保持部61aと糸挟持片61eと協働により、上糸10が糸保持部61aに確実に保持される。
その後、図11−2、図12−2、図13−2に示すように、第1糸移送部材51の糸移送により、軸状糸掛け部94と天秤13の導入案内部43の間の上糸10が、糸引っ掛け部51aに引っ掛けられた状態で下方に移送される。
その後、第1糸移送部材51は上糸10を引っ掛けた状態で下方へ移動するとともに、第2糸移送部材61は上糸10を保持した状態で下方へ移動するとき、図11−3、図12−3、図13−3に示すように、第1,第2糸移送部材51,61の下方への移送により、糸駒9からの上糸10が糸調子器14を経て、第1,第2糸移送部材51,61の方へ引っ張られながら繰り出されるため、これら第1,第2糸移送部材51,61間の上糸10のうち、天秤13の導入案内部43に後側から掛けられた上糸10が、導入案内部43により天秤糸導入部42に案内され、天秤糸導入部42により天秤糸掛け部41に導入され糸掛けされる。
これと同時に、軸状糸掛け部材94から第1糸移送部材51へ延びる上糸10が、開状態の糸調子器13の糸調子皿14a,14bの間に糸掛けされる。更に、第1糸移送部材51が、図11−4、図12−4、図13−4に示すように、糸渡し位置に到達して糸移送が停止されたとき、図15−1に示すように、糸引っ掛け部51aに引っ掛けられていた上糸10が、糸取りバネ15の糸導入部15cの直ぐ下側に移送されている。このとき、第2糸移送部材61は、糸渡し位置に達する手前の位置である。
このとき、即ち、第1タイミングにおいて、第2ステッピングモータ69の駆動パルス数がP1に達しているため、駆動量テーブルに基づいて、糸調子ステッピングモータ59が駆動パルス数「NP1」だけ駆動され、糸調子器14による張力が「約10gf」に設定され、糸調子器14が閉状態に切換えられる。その為、糸保持部61aから糸調子器14までの上糸10の糸量が決定されているにも関わらず、第2糸移送部材61による糸移送が続行されているため、糸保持部61aから糸調子器14までの上糸10に、前述したように、適度な張力が発生する。
その結果、図11−5、図12−5、図13−5、図15−2に示すように、糸引っ掛け部51aに引っ掛けられていた上糸10が切欠部52aに導入され、糸導入部15cを経て糸掛け部15bに糸掛けされる。そして、第2糸移送部材61は、最下位置である糸渡し位置に到達したとき、糸移送が停止される。しかし、第2ステッピングモータ69は依然として駆動されており、この時点で、下降するラック形成部材68の下端が第3糸移送機構70の第1リンク72の作動ピン72aを上側から下方に押圧するため、図11−6、図12−6、図13−6、図14−2に示すように、糸掛けフック76が針棒11の前側を通過して糸掛け姿勢に切換えられる。
それ故、前述したように、針棒糸案内18の近傍の上糸10は、針棒糸案内18側に傾斜状であり、しかも適度な緊張状態であるため、鉛直面で揺動する糸掛けフック76のフック部76aに確実に捕捉され、糸掛けフック76が上糸10を捕捉した状態で針棒11の前側を移動して糸掛け姿勢に切換えられるため、糸掛けフック76に捕捉された上糸10が針棒糸案内18に確実に糸掛けされる。
ところで、糸掛けフック76により上糸10が針棒糸案内18に糸掛けされたとき、即ち、第2タイミングにおいて、第2ステッピングモータ69の駆動パルス数がP2に達しているため、駆動量テーブルに基づいて、糸調子ステッピングモータ59が零用駆動パルス「NP0」だけ駆動され、糸調子器14による張力が「略零」である開状態に切換えられる。
一方、図18に示すように、自動糸掛け装置16に同期して自動糸通し機構17の糸通しガイド軸81が下降移動を開始しており、第2糸移送部材61が糸渡し位置に到達する直前に、糸通し軸80が下降限界位置に達してその下降移動が停止され、糸通しフックが往方向に回動される。
そして、糸通しフックが縫針19の目孔19aを挿通し、第2糸移送部材61で保持されている上糸10が糸通しフックに引っ掛かったときである第2タイミングにおいて、前述したように、糸調子器14が開状態に切換えられるため、上糸10の張力が解消され、糸通しフックが何ら支障なく元の位置まで復帰回動でき、糸通しが行われる。
その後、糸通しスライダ82、糸通し軸80、糸通しガイド軸81が夫々上昇して元の位置に復帰する。また、第1,第2糸移送部材51,61も夫々元の位置へ復帰する。それ故、この時点で、縫製に際して全ての糸掛け部への糸掛けが完了し、縫製可能な状態となる。
以上説明したように、このミシンMによれば、所定の糸準備経路30に予め保持された上糸10を、第1及び第2糸移送機構50,60により糸移送させながら、複数の糸掛け部(糸調子器14、糸取りバネ15、天秤13、針棒糸案内18等)の各々に順々に自動的に糸掛けしてから、最終的に自動糸通し機構17へ糸渡しする場合に、第2糸移送機構60の移送位置に対応付けて、第1糸移送部材51が糸渡し位置に到達して糸移送が停止された第1タイミングにおいて、糸調子器14が閉状態に切換えられるため、糸引っ掛け部51aに引っ掛けられていた上糸10が糸取りバネ15に糸掛けされるとともに、針棒糸案内18の近傍の上糸10は適度な緊張状態であるため、第3糸移送機構70の糸掛けフック76で上糸10を確実に捕捉でき、その捕捉された上糸10が針棒糸案内18に確実に糸掛けすることができる。
更に、糸調子器14が閉状態に切換えられた状態で、自動糸掛け装置16の糸通し軸80が下降限界位置に達して糸通しフックが往方向に回動されるので、糸通しフックが縫針19の目孔19aを挿通し、第2糸移送部材61で保持されている上糸10が適度な緊張状態であるため、その上糸10を糸通しフックに確実に引っ掛けることができる。
一方、自動糸掛け装置16の糸通しフックが縫針19の目孔19aを挿通して第2糸移送部材61で保持された緊張状態の上糸10を引っ掛けた第2タイミングにおいて、糸調子器14が開状態に切換えられるため、上糸10の緊張状態が解消され、糸通しフックが上糸10を引っ掛けた状態で、何ら支障なく元の位置まで復帰回動でき、糸通しを確実に行うことができる。それ故、このように、糸調子器14を適宜、開状態と閉状態とに切換えるため、複数の糸掛け部への糸掛けの確実性を高めることができる。
また、第2糸移送機構60の第2糸移送部材61を移送駆動する第2ステッピングモータ69の駆動パルス数に基づいて、つまり糸掛け動作の基準になっている第2ステッピングモータ69の駆動量に基づいて、駆動量テーブルを用いて、第1及び第2タイミングのときに、糸調子ステッピングモータ59を駆動制御して、糸調子器14の開状態と閉状態を切換えるため、糸調子器14の開閉動作を、複数の糸掛け部への糸掛けに同期させて正確に行うことができる。
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、例えば、第1糸移送機構、第2糸移送機構等に、前記以外に種々の変更を付加して実施可能である。また、本発明は、家庭用、更には工業用の種々のミシンに適用することが可能である。
M ミシン
9 糸駒
10 上糸
11 針棒
13 天秤
14 糸調子器
15 糸取りバネ
15a コイル部
15b 糸掛け部
15c 糸導入部
16 自動糸掛け装置
17 自動糸通し機構
18 針棒糸案内
19 縫針
19a 目孔
30 糸準備経路
50 第1糸移送機構
51 第1糸移送部材
54 第1ステッピングモータ
55 糸調子機構
59 糸調子ステッピングモータ
60 第2糸移送機構
61 第2糸移送部材
69 第2ステッピングモータ
70 第3糸移送機構
76 糸掛けフック
100 マイクロコンピュータ
9 糸駒
10 上糸
11 針棒
13 天秤
14 糸調子器
15 糸取りバネ
15a コイル部
15b 糸掛け部
15c 糸導入部
16 自動糸掛け装置
17 自動糸通し機構
18 針棒糸案内
19 縫針
19a 目孔
30 糸準備経路
50 第1糸移送機構
51 第1糸移送部材
54 第1ステッピングモータ
55 糸調子機構
59 糸調子ステッピングモータ
60 第2糸移送機構
61 第2糸移送部材
69 第2ステッピングモータ
70 第3糸移送機構
76 糸掛けフック
100 マイクロコンピュータ
Claims (10)
- 縫針を支持する針棒と、天秤と、上糸の糸供給源と、糸調子器とその糸調子器により上糸に付与される張力を調整する糸調子調整手段とを含む糸調子機構と、天秤と糸調子器を含む複数の糸掛け部と、縫針の目孔に上糸を自動的に通す糸通し機構とを備えたミシンにおいて、
前記糸供給源から延び且つ所定の糸準備経路に保持された上糸を前記複数の糸掛け部に自動的に糸掛けすると共に前記糸通し機構へ糸渡し可能に保持する糸移送機構と、
上糸に付与される張力を、前記糸移送機構による上糸移送の移送位置に対応付けて所定の張力となるように前記糸調子調整手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするミシン。 - 前記複数の糸掛け部は、天秤と糸調子器の他に、糸取りバネと針棒糸案内とを含むことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
- 前記制御手段は、前記糸移送機構による糸移送の途中の第1タイミングのとき糸調子器を閉状態に切換えると共に、前記糸通し機構による糸通しの直前の第2タイミングのとき糸調子器を開状態に切換えるように前記糸調子調整手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。
- 前記糸移送機構は、糸調子器と糸取りバネと天秤に糸掛けする第1糸移送手段と、上糸の糸端部を保持した状態で前記縫針の目孔近傍に上糸を移送して前記糸通し機構に糸渡しする第2糸移送手段と、前記第2糸移送手段による上糸の移送が開始されてから、前記糸通し機構への糸渡しが行われるまでの間において、上糸を針棒糸案内に糸掛けする第3糸移送手段とを有することを特徴とする請求項3に記載のミシン。
- 前記第1タイミングにおいて、前記第1糸移送手段による糸移送を終了することを特徴とする請求項4に記載のミシン。
- 前記第1糸移送手段を移送駆動する第1駆動手段と、第2糸移送手段を移送駆動する第2駆動手段を有し、前記制御手段は前記第2駆動手段の駆動量に基づいて前記糸調子調整手段を制御することを特徴とする請求項4〜5の何れかに記載のミシン。
- 前記糸取りバネは、コイル部と、そのコイル部より延びる上糸が掛けられる糸掛け部と、その糸掛け部に糸を導入する糸導入部とを有し、前記第1糸移送手段により上糸が前記糸取りバネの糸導入部近傍に移送されることを特徴とする請求項4に記載のミシン。
- 前記第1タイミングにおいて閉状態に切換えられた糸調子器により付与される糸張力は、その糸張力に抗して前記第2糸移送手段が上糸を前記糸通し機構に向けて移送可能な所定の張力であることを特徴とする請求項7に記載のミシン。
- 前記糸張力は、更に、第2糸移送手段によって前記上糸の糸端部が前記糸通し機構に向けて移送されることにより、前記糸導入部近傍に案内された上糸を前記糸掛け部に移動可能に緊張させておくことができる所定の張力であることを特徴とする請求項8に記載のミシン。
- 前記糸張力は、更に、前記第3糸移送手段により、上糸を前記針棒糸案内に糸掛け可能に緊張させておくことができる所定の張力であることを特徴とする請求項9に記載のミシン。
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