JP2006075110A - 新規s‐オリゴヌクレオチドコンジュゲート及びそれを有効成分とするアンチセンス剤 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ヒト白血病細胞抽出液中のテロメラーゼ活性を阻害する新規なホスホロチオエートオリゴヌクレオチドコンジュゲート及びそれを有効成分としたアンチセンス剤に関するものである。
オリゴヌクレオチドとペプチドとの複合体は、遺伝子発現のアンチセンス剤として使用するためのポテンシャルを有し、そのペプチドにより活性オリゴヌクレオチドの細胞間濃度の増大を助長させるので、その形成のために多くの試みがなされている。
例えば、合成オリゴヌクレオチドの5´‐末端にチオール基を導入することにより、DNAとペプチドサイフォンとのコンジュゲートが得られている(非特許文献1参照)。そのほか、タンパク質分子中に存在するアミノ基、カルボン酸基、水酸基、フェノール基などの官能基を利用し、ジアルキル化試薬、ジマレイミド、ジアルデヒドなどの二官能性リンカーを介して機能性有機化合物、例えばアンジオテンシンI、インスリン、プラジキニン、トプラマイシン、その他の抗ガン性物質を複合させたものも知られ、また芳香族ジチオイソシアネートをリンカーとして用いることも提案されている(非特許文献2参照)。
しかしながら、これらのオリゴヌクレオチドとペプチドとの複合体は、その製造において必要な原料のコストが高い上に、製造過程も煩雑で、収率が低く、しかもアンチセンス特性も不十分であるため、実用的には必ずしも満足できるものではなかった。
「バイオコンジュゲート・ケミストリー(Bioconjugate Chemistry)」、1994年、第5巻、p.373−378
「サイエンス(Science)」、1964年、第144巻、p.1344
本発明は、特にヒト白血病細胞抽出液中のテロメラーゼに対し、高い活性阻害作用を示し、かつ相補的なDNAとの間の2本鎖ハイブリッドを安定した状態で与える新規なコンジュゲートを提供することを目的としてなされたものである。
本発明者らは、新規なDNAコンジュゲートを開発するために鋭意研究を重ね、先に天然型オリゴDNAにω‐アミノアルキルホスホロエートを介して核局在化シグナルポリペプチドを縮合させることにより、優れたアンチセンス特性を有し、相補的なDNAとの間で安定した2本鎖ハイブリッドを形成するDNAコンジュゲートを得ることに成功したが、さらに研究を進めた結果、ホスホロチオエートオリゴヌクレオチド(以下S‐オリゴヌクレオチドと略す)に核局在化シグナルペプチドを縮合させることにより、ヒト白血病細胞抽出液中のテロメラーゼに対し、高い活性阻害作用を示すS‐オリゴヌクレオチドコンジュゲートが得られることを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、一般式
(式中のA1はアルキレン基又は酸素原子で中断されたアルキレン基、A2はアルキレン基、Rはペブチド、糖又は機能性アミンの残基、nは0又は1である)
で表わされるS‐オリゴヌクレオチドコンジュゲート、及びそれを有効成分としてなるアンチセンス剤を提供するものである。
で表わされるS‐オリゴヌクレオチドコンジュゲート、及びそれを有効成分としてなるアンチセンス剤を提供するものである。
本発明におけるS‐オリゴヌクレオチドは、天然型オリゴヌクレオチドにおけるリン酸ジエステル構造がホスホリン酸ジエステル構造に変ったものである。
このオリゴヌクレオチドとしては、10〜15個の塩基単位からなるヌクレオチドの残基、例えば配列表配列番号1‐3´及び配列表配列番号2‐3´などが好ましい。
このオリゴヌクレオチドとしては、10〜15個の塩基単位からなるヌクレオチドの残基、例えば配列表配列番号1‐3´及び配列表配列番号2‐3´などが好ましい。
前記の一般式(I)におけるS‐オリゴヌクレオチドの由来については、特に制限はなく、各種動物細胞由来のオリゴヌクレオチド、各種細菌類由来のオリゴヌクレオチドあるいはそれらを酵素で細断して得られるヌクレオチドセグメントなどの中から、その使用目的に応じ任意に選んで使用することができるが、本発明においては、5´‐末端水酸基にアミノ化剤を反応させてアミノ基を導入したものを用いることが必要である。
次に、一般式(I)中のA1結合のアルキレン基としては、炭素数2〜10、好ましくは4〜8のポリメチレン基、例えばエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基などを挙げることができる。このアルキレン基は、炭素鎖が酸素原子で中断されたもの、例えば2‐オキサプロピレン基、3‐オキサペンチレン基、4‐オキサヘプチレン基などであってもよい。
また、一般式(I)中のA2結合のアルキレン基としては、炭素数4〜12のポリメチレン基又は分枝状アルキレン基が好ましい。
また、一般式(I)中のA2結合のアルキレン基としては、炭素数4〜12のポリメチレン基又は分枝状アルキレン基が好ましい。
そして、前記のS‐オリゴヌクレオチドにリンカーを介して導入されるペプチドとしては、各種タンパク質の分解により得られるペプチド、例えば核外輸送シグナルペプチド、抗原由来の核局在化シグナルペプチド、合成された両親媒性α‐へリックス、β‐シートペプチドなどを、糖類としては、ショ糖、ガラクトサミンなどを、また機能性アミンとしては、スペルミン、リポフェクトアミンなどを挙げることができる。
本発明のS‐オリゴヌクレオチドコンジュゲートのうち、一般式(I)において、n=1のものは、固相フラグメント縮合法に従い、固相担体例えば多孔性ガラス、制御多孔性ガラス(CPG)、ポリエチレングリコール−ポリスチレンなどに、5´末端に水酸基をもつS‐オリゴヌクレオチドを縮合させたのち、触媒の存在下、一般式
(式中のR1及びR2は保護基、A1は前記と同じ意味をもつ)
で表わされる亜リン酸エステルを反応させ、5´末端を化学修飾し、一般式
(式中のR1、R2及びA1は前記と同じ意味をもつ)
で表わされるDNA誘導体を形成させたのち、酸化して、一般式
(式中のR1、R2及びA1は前記と同じ意味をもつ)
で表わされるS‐オリゴヌクレオチド誘導体とし、次いで一般式
OCN−A2−NCO (V)
(A2は前記と同じ意味をもつ)
で表わされる脂肪族ジイソシアネートを反応させることにより、一般式
(式中のR1、A1及びA2は前記と同じ意味をもつ)
で表わされる化合物を製造したのち、これにペプチド、糖又は機能性アミンを反応させ、最後にアルカリ例えばアンモニア水で処理して固相担体からの切りはなし、及び保護基の脱離を行うことにより製造することができる(以下合成法1という)。
で表わされる亜リン酸エステルを反応させ、5´末端を化学修飾し、一般式
で表わされるDNA誘導体を形成させたのち、酸化して、一般式
で表わされるS‐オリゴヌクレオチド誘導体とし、次いで一般式
OCN−A2−NCO (V)
(A2は前記と同じ意味をもつ)
で表わされる脂肪族ジイソシアネートを反応させることにより、一般式
で表わされる化合物を製造したのち、これにペプチド、糖又は機能性アミンを反応させ、最後にアルカリ例えばアンモニア水で処理して固相担体からの切りはなし、及び保護基の脱離を行うことにより製造することができる(以下合成法1という)。
一方、一般式(I)において、n=0のものは、前記一般式(V)で表わされる脂肪族ジイソシアネートの代りに、式
で表わされるカルボニルジイミダゾールを用いて、一般式
(式中のR1、A1は前記と同じ意味をもつ)
で表わされる化合物を製造したのち、これにペプチド、糖又は機能性アミンを反応させ、さらにアルカリ処理することにより製造することができる(以下合成法2という)。
これらの反応は、適当な溶媒、例えばアセトニトリル、ジメチルホルムアミドなどを用いて行われる。
で表わされる化合物を製造したのち、これにペプチド、糖又は機能性アミンを反応させ、さらにアルカリ処理することにより製造することができる(以下合成法2という)。
これらの反応は、適当な溶媒、例えばアセトニトリル、ジメチルホルムアミドなどを用いて行われる。
次いで、このようにして得た反応生成物にアンモニア水を加え、固体担体からDNAコンジュゲートを切り出すとともに、場合により存在するペプチドの保護基の脱離を行う。
R1及びR2で示される保護基としては、例えば2‐シアノエチル基のようなω‐シアノアルキル基や、4‐メトキシフェニルジフェニルメチル基のようなトリフェニルメチル誘導体残基が用いられる。
R1及びR2で示される保護基としては、例えば2‐シアノエチル基のようなω‐シアノアルキル基や、4‐メトキシフェニルジフェニルメチル基のようなトリフェニルメチル誘導体残基が用いられる。
このようにして得られる一般式
S‐オリゴヌクレオチド−PO3CH2CH2OCH2CH2NH−R
で表わされる本発明のS‐オリゴヌクレオチドコンジュゲートの例としては、S‐オリゴヌクレオチド及びRが以下の表1に示す構造をもつC1〜C3を挙げることができる。
S‐オリゴヌクレオチド−PO3CH2CH2OCH2CH2NH−R
で表わされる本発明のS‐オリゴヌクレオチドコンジュゲートの例としては、S‐オリゴヌクレオチド及びRが以下の表1に示す構造をもつC1〜C3を挙げることができる。
天然オリゴヌクレオチドは、細胞導入剤がないと細胞内に全く導入されない。
しかしながら、これに核局在化シグナルペプチドをコンジュゲートさせると、細胞導入剤なしに細胞内に容易に導入され、かつ核内に局在化するし、核外輸送シグナルペプチドをコンジュゲートさせると細胞内に容易に導入され、かつ細胞質(核外)に局在化する。
これに対し、S‐オリゴヌクレオチドに核局在化シグナルペプチドをコンジュゲートさせた本発明のS‐オリゴヌクレオチドコンジュゲートは、細胞導入剤なしに細胞内に容易に導入され、しかも細胞質と核内の両方に局在化する。
しかしながら、これに核局在化シグナルペプチドをコンジュゲートさせると、細胞導入剤なしに細胞内に容易に導入され、かつ核内に局在化するし、核外輸送シグナルペプチドをコンジュゲートさせると細胞内に容易に導入され、かつ細胞質(核外)に局在化する。
これに対し、S‐オリゴヌクレオチドに核局在化シグナルペプチドをコンジュゲートさせた本発明のS‐オリゴヌクレオチドコンジュゲートは、細胞導入剤なしに細胞内に容易に導入され、しかも細胞質と核内の両方に局在化する。
本発明によると、簡単な反応操作により、特にテロメラーゼ活性に対して高い阻害作用を示し、優れたアンチセンス特性をもち、相補的なDNAとの間で安定した2本鎖ハイブリッドを形成しうる、アンチセンス剤として好適なS‐オリゴヌクレオチドコンジュゲートを製造することができる。
次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
先ずDNA自動合成機(クルアケム(Cruachem)社製、製品名「PS250」)を用い、制御多孔性ガラス(グレンリサーチ社製、製品名「500Åサポート」、以下CPGと略す)に、5´末端の水酸基をジメトキシトリチル基で保護したS‐オリゴヌクレオチド(5´‐配列表配列番号3‐3´)を担持させたのち、トリクロロ酢酸の3質量%アセトニトリル溶液で処理して、その保護基を脱離し、その遊離水酸基に市販のアミノ化試薬であるN‐メトキシトリチル‐2‐(2‐アミノエチルオキシ)エチルホスホアミダイトを1Hテトラゾールを含むジメチルホルムアミド溶液により室温下、30分間反応させることによりアミノ化した。
次いで未反応の5´‐水酸基を無水酢酸によりキャッピングしたのち、ヨウ素酢酸溶液によりリン原子部分を酸化してリン酸エステルを形成させた。このようにして得た中間体化合物にトリクロロ酢酸の3質量%アセトニトリル溶液を反応させて末端アミノ基の保護基であるメトキシトリチル基を除去し、次にヘキサメチレンジイソシアネート(HMI)又はカルボニルジイミダゾール(CDI)とジイソプロピルエチルアミンを含むジメチルホルムアミド中、室温下2〜12時間反応させたのち、SV40T抗原核局在化シグナル(配列表配列番号7)をジイソプロピルエチルアミンを含むジメチルホルムアミド中、室温下24時間反応させた。
次に、このようにして得た反応生成物を濃アンモニア水中、55℃において4時間処理することにより、CPGからの切り出しとオリゴヌクレオチド及びペプチドに結合している保護基の除去を行い、所望のS‐オリゴヌクレオチドコンジュゲートを粗製物として得た。
この粗製物を逆相液体クロマトグラフを用いて精製し、得られた化合物を液体クロマトグラフ及びレーザー励起飛行時間型質量スペクトル分析(MALDI−TOF MS)により分析した。この際の収率は30.45%、TOF−MSは5642.63であった。
この粗製物を逆相液体クロマトグラフを用いて精製し、得られた化合物を液体クロマトグラフ及びレーザー励起飛行時間型質量スペクトル分析(MALDI−TOF MS)により分析した。この際の収率は30.45%、TOF−MSは5642.63であった。
比較例
実施例1におけるS‐オリゴヌクレオチドの代りに、天然オリゴヌクレオチド(配列表配列番号2‐3´)を用いる以外は、実施例1と同様に処理してオリゴヌクレオチドコンジュゲートNo.2を製造した。この際の収率は18.21wt%、TOF−MSは5384.26であった。
実施例1におけるS‐オリゴヌクレオチドの代りに、天然オリゴヌクレオチド(配列表配列番号2‐3´)を用いる以外は、実施例1と同様に処理してオリゴヌクレオチドコンジュゲートNo.2を製造した。この際の収率は18.21wt%、TOF−MSは5384.26であった。
実施例1で得たS‐オリゴヌクレオチドコンジュゲート試料No.1及び比較例で得たオリゴヌクレオチドコンジュゲートNo.2について、相補鎖DNAとの安定性を次のようにして試験した。
UV検出器(日本分光社製、製品名「V−560UV/Visスペクトロメータ」)を用い、100mM NaCl、50mM Tris−HCl、20mM MgCl2からなる緩衝溶液(pH7.0)中に各試料を1μM濃度で溶解し、これに相補鎖DNAを加え、92℃で5分間加熱することにより、いったん2本鎖を融解したのち、4℃まで徐冷して2本鎖を再結合させた。
次いで、これを5℃から80℃まで0.5℃/分の上昇速度で加熱し、UV検出器により260nmにおける吸光度変化を測定し、50%吸光度上昇地点の温度を融解温度として算出した。その結果を表2に示す。
なお、表中の+Mgは測定溶液にMgCl2が存在する場合、−MgはMgCl2が存在しない場合を示す。
UV検出器(日本分光社製、製品名「V−560UV/Visスペクトロメータ」)を用い、100mM NaCl、50mM Tris−HCl、20mM MgCl2からなる緩衝溶液(pH7.0)中に各試料を1μM濃度で溶解し、これに相補鎖DNAを加え、92℃で5分間加熱することにより、いったん2本鎖を融解したのち、4℃まで徐冷して2本鎖を再結合させた。
次いで、これを5℃から80℃まで0.5℃/分の上昇速度で加熱し、UV検出器により260nmにおける吸光度変化を測定し、50%吸光度上昇地点の温度を融解温度として算出した。その結果を表2に示す。
なお、表中の+Mgは測定溶液にMgCl2が存在する場合、−MgはMgCl2が存在しない場合を示す。
本発明のS‐オリゴヌクレオチドコンジュゲートのDNA分解酵素DNアーゼ1に対する耐性試験を行った。
すなわち、実施例1で得た試料No.1を0.1M NaClで濃度1μMに調整し、この中に160Kunit単位のDNアーゼ1(シグマ社製)5mlを加え、37℃に保持して、経時的にその分解率を測定したところ、180分間における分解率は13%であった。
また、比較のために、比較例で得た天然オリゴヌクレオチドコンジュゲートを用いて同様に分解率を測定したところ、分解率は100%であった。
なお、1Kunitとは25℃、pH5.0において1ml中のヌクレオチドについて、UVスペクトル260nmの吸光度を1分間で0.001上昇させる単位である。
すなわち、実施例1で得た試料No.1を0.1M NaClで濃度1μMに調整し、この中に160Kunit単位のDNアーゼ1(シグマ社製)5mlを加え、37℃に保持して、経時的にその分解率を測定したところ、180分間における分解率は13%であった。
また、比較のために、比較例で得た天然オリゴヌクレオチドコンジュゲートを用いて同様に分解率を測定したところ、分解率は100%であった。
なお、1Kunitとは25℃、pH5.0において1ml中のヌクレオチドについて、UVスペクトル260nmの吸光度を1分間で0.001上昇させる単位である。
実施例1で得た試料No.1と比較例で得た試料No.2についてリボヌクレアーゼHに対する分解試験を行った。
すなわち、各試料と相補的なRNAの5´‐末端を蛍光ラベルで修飾したものを10μM濃度に調整し、ハイブリッド2本鎖を形成させたのち、リボヌクレアーゼH(シグマ・アルドリッチ社製)2.5単位を加え、反応緩衝液中における分解率を20%ポリアクリルアミドゲル電気泳動で経時的に測定したところ、両者は全く同様の活性を示した。
すなわち、各試料と相補的なRNAの5´‐末端を蛍光ラベルで修飾したものを10μM濃度に調整し、ハイブリッド2本鎖を形成させたのち、リボヌクレアーゼH(シグマ・アルドリッチ社製)2.5単位を加え、反応緩衝液中における分解率を20%ポリアクリルアミドゲル電気泳動で経時的に測定したところ、両者は全く同様の活性を示した。
実施例1で得た試料No.1と比較例で得た試料No.2について血清中での安定性を調べた。
各試料を120μlの超純水に1nM濃度で溶かし、10%の非動化済みウシ胎児血清20μlを加え、RP−HPLCを用いてオリゴヌクレオチドの分解状態を経時的にモニターした。この際、所定時間ごとに試料を0.1M Tris−HCl、0.09Mホウ酸、7M尿素からなる反応溶液(pH8.4)中に加え、液体窒素を用いて凍結することによって反応を停止させた。
モニターは、RP−HPLC(ヒューレット−パッカード社製、シリーズ1100)とODSカラム(5×125×4mm)を用い、260nmにおける変化を測定することによって行った。その結果、試料No.2は24時間後にほぼ100%分解したのに対し、試料No.1は15%の分解に止まった。
各試料を120μlの超純水に1nM濃度で溶かし、10%の非動化済みウシ胎児血清20μlを加え、RP−HPLCを用いてオリゴヌクレオチドの分解状態を経時的にモニターした。この際、所定時間ごとに試料を0.1M Tris−HCl、0.09Mホウ酸、7M尿素からなる反応溶液(pH8.4)中に加え、液体窒素を用いて凍結することによって反応を停止させた。
モニターは、RP−HPLC(ヒューレット−パッカード社製、シリーズ1100)とODSカラム(5×125×4mm)を用い、260nmにおける変化を測定することによって行った。その結果、試料No.2は24時間後にほぼ100%分解したのに対し、試料No.1は15%の分解に止まった。
実施例1で得た試料No.1と比較例で得た試料No.2について細胞抽出液中でのヒトテロメラーゼ阻害活性を測定した。なお、ここで用いたヒトテロメラーゼはガン細胞中に特異的に発現し、細胞の不死化を引き起す酵素である。
白血病細胞由来のジャーカット(Jurkat)細胞から抽出した液を用い、50%阻害に要する濃度(IC50)で表わした。
その結果、試料No.2は1030nMであったのに対し、試料No.1は0.5nMという非常に低い濃度で十分な活性を示すことが分った。
このことから、本発明のS‐オリゴヌクレオチドコンジュゲートは、オリゴヌクレオチドコンジュゲートに比べて著しく高いヒトテロメラーゼ阻害活性を示す。
白血病細胞由来のジャーカット(Jurkat)細胞から抽出した液を用い、50%阻害に要する濃度(IC50)で表わした。
その結果、試料No.2は1030nMであったのに対し、試料No.1は0.5nMという非常に低い濃度で十分な活性を示すことが分った。
このことから、本発明のS‐オリゴヌクレオチドコンジュゲートは、オリゴヌクレオチドコンジュゲートに比べて著しく高いヒトテロメラーゼ阻害活性を示す。
本発明のS‐オリゴヌクレオチドコンジュゲートは、優れたアンチセンス特性を有し、相補的なRNAと安定なハイブリッド2本鎖を形成するので、アンチセンス剤として有用である。
また、ガン細胞の不死化に寄与するテロメラーゼの活性を阻害するので、ガン患者に投与すればガン細胞の増殖を阻害するために効果的である。
また、ガン細胞の不死化に寄与するテロメラーゼの活性を阻害するので、ガン患者に投与すればガン細胞の増殖を阻害するために効果的である。
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Applications Claiming Priority (1)
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