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JP2006063001A - 光学活性β−ブチロラクトンの製造方法 - Google Patents

光学活性β−ブチロラクトンの製造方法 Download PDF

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JP2006063001A
JP2006063001A JP2004245656A JP2004245656A JP2006063001A JP 2006063001 A JP2006063001 A JP 2006063001A JP 2004245656 A JP2004245656 A JP 2004245656A JP 2004245656 A JP2004245656 A JP 2004245656A JP 2006063001 A JP2006063001 A JP 2006063001A
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hydroxycarboxylic acid
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Masaya Watabe
真哉 渡部
Mitsuhiko Fujiwara
光彦 藤原
Noboru Sayo
昇 佐用
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Takasago International Corp
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Takasago International Corp
Takasago Perfumery Industry Co
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Abstract

【課題】 容易に入手可能な加水分解酵素が使用でき、医薬、農薬等の中間体等として有用な高光学純度のβ−ブチロラクトン及び/又は光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体を容易に且つ効率的な製造方法の提供。
【解決手段】 光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンと求核剤とを加水分解酵素(但し、ブタ膵臓由来のリパーゼを除く。)の存在下で反応させることを特徴とする、実質的に100%eeの光学活性β−ブチロラクトン及び/又は光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体の製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、医薬、農薬等の中間体等として有用な、光学活性なβ−ブチロラクトンの製造方法に関する。
酵素や微生物を用いる反応は、酵素や微生物自体が特異な選択性等の性質を有していることから、化学的手法とは異なるユニークな反応を行うことが知られている。このような反応として、ラセミ体の光学分割や幾何異性体混合物の一方の光学活性体(鏡像体)から他方への異性化等を温和な条件下で、かつ高選択的に進行させうることが報告されている。
一方、光学活性なβ−ブチロラクトンを製造する方法は種々報告されているが、上記したような酵素や微生物を用いる反応としては、例えば、非特許文献1及び2には、ブタ膵臓由来のリパーゼを用いて、ベンジルアルコールの存在下、ラセミ体のβ−ブチロラクトンを反応させることにより、光学活性な(R)−β−ブチロラクトンを製造する方法が記載されている。しかしながら、非特許文献1及び2に記載の方法は、用いるブタ膵臓由来のリパーゼが動物由来の酵素であるため、大量供給が難しく、酵素使用量が基質と同量必要であるという問題点を有しており、しかも反応時間に6日間を要するため、工業的な製造法ではない。
J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1, 1645−1646 (1995). J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1, 71−77 (2000).
本発明は上記状況に鑑みなされたものであり、容易に入手可能な加水分解酵素が使用でき、高光学純度のβ−ブチロラクトン及び/又は3−ヒドロキシカルボン酸誘導体を容易に且つ効率的に製造する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、加水分解酵素の存在下で光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンと求核剤とを反応させることにより、光学活性β−ブチロラクトン及び/又は3−ヒドロキシカルボン酸誘導体が得られ、特に加水分解酵素として、カンジダ(Candida)属に属するリパーゼを用いることにより、高光学純度の(R)−β−ブチロラクトン及び/又は(S)−3−ヒドロキシカルボン酸誘導体が得られることを見出し、本発明を完成するに到った。
即ち、本発明は以下の通りである。
1)光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンと求核剤とを加水分解酵素(但し、ブタ膵臓由来のリパーゼを除く。)の存在下で反応させることを特徴とする、光学活性β−ブチロラクトンの製造方法。
2)得られる光学活性β−ブチロラクトンが(R)−β−ブチロラクトンである1)に記載の製造方法。
3)光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンが低光学純度のβ−ブチロラクトンであり、得られる光学活性β−ブチロラクトンが高光学純度の光学活性β−ブチロラクトンである、1)に記載の製造方法。
4)得られる光学活性β−ブチロラクトンの光学純度が実質的に100%eeである1)に記載の製造方法。
5)光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンと求核剤とを加水分解酵素(但し、ブタ膵臓由来のリパーゼを除く。)の存在下で反応させることを特徴とする、光学活性β−ブチロラクトン及び/又は3−ヒドロキシカルボン酸誘導体の製造方法。
6)得られる光学活性β−ブチロラクトン及び/又は3−ヒドロキシカルボン酸誘導体を単離する5)に記載の製造方法。
7)得られる3−ヒドロキシカルボン酸誘導体が光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体である、5)又は6)に記載の製造方法。
8)得られる光学活性β−ブチロラクトンが(R)−β−ブチロラクトンであり、光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体が(S)−3−ヒドロキシカルボン酸誘導体である、5〜7の何れかに記載の製造方法。
9)光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンが低光学純度のβ−ブチロラクトンであり、得られる光学活性β−ブチロラクトンが高光学純度の光学活性β−ブチロラクトンである、5)又は6)に記載の製造方法。
10)得られる(R)−β−ブチロラクトンの光学純度が実質的に100%eeである5)又は6)に記載の製造方法。
11)加水分解酵素がリパーゼ(但し、ブタ膵臓由来のリパーゼを除く。)である1)又は5)に記載の製造方法。
12)リパーゼがカンジダ(Candida)属に属するリパーゼである11)に記載の製造方法。
13)カンジダ(Candida)属に属するリパーゼがカンジダ アンタークチカ(Candida antarctica)由来のリパーゼである12)に記載の製造方法。
14)求核剤がアルコール類又はアミン類である、1)又は5)に記載の製造方法。
15)アルコール類が一般式(4)
−A−OH (4)
(式中、Rは置換基を有していてもよい炭化水素基又はハロゲン原子を示し、Aはスペーサー又は結合手を示す。)で表されるアルコール類であり、アミン類が一般式(5)
−A−NH−A−R (5)
(式中、R及びRは夫々独立して置換基を有していてもよい炭化水素基又はハロゲン原子を示し、A及びAは夫々独立してはスペーサー又は結合手を示す。)で表されるアミン類である、14)に記載の製造方法。
16)光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体が一般式(3)
Figure 2006063001
(式中、Zは求核剤から誘導される基を示し、*は不斉炭素を示す。)で表される光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体である7)に記載の製造方法。
本発明によれば、所望の高光学純度の光学活性β−ブチロラクトン及び/又は高光学純度の光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体が加水分解酵素を用いることにより、温和な条件下で得られるため、従来の化学的な方法に比べて、コストがかからず、副生成物や不純物等を除去する必要がなく、作業性が向上し、更に、容易に入手できる市販の加水分解酵素を用いることが可能で、効率的に製造できる、という点にも顕著な効果を奏するものである。更にまた、β−ブチロラクトンが必要な場合には、ラセミ体の光学分割では、半分以上の原料が無駄となってしまう一方で、近年発展の著しい不斉水素化により製造する方法にでは、高い光学純度が必ずしも得られないことあり、アトムエコノミー的にも、光学純度的にも、非常に最適化された所望の光学活性β−ブチロラクトンを高光学純度で得ることが出来る、という効果をも奏するものである。
また、本発明の製造方法は、加水分解酵素を用いているため、温和な条件下で所望の光学活性β−ブチロラクトン及び/又は光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体を得ることでき、特に求核剤としてアルコール類を用いた場合には、(R)−β−ブチロラクトン及び/又は(S)−3−ヒドロキシカルボン酸誘導体を実質的に100%eeという高光学純度で得られる、という点にも効果を奏するものである。
本発明で用いられる光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンは、式(1)
Figure 2006063001
で表されるβ−ブチロラクトンの光学異性体の混合物であり、式(2A)
Figure 2006063001
で表される(R)−β−ブチロラクトンと式(2B)
Figure 2006063001
で表される(S)−β−ブチロラクトンとの混合物である。
上記光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンは、市販品を用いても、適宜製造したもの、例えば不斉金属錯体等を用いた不斉合成等により得られた光学活性β−ブチロラクトンを用いてもよい。
(R)−β−ブチロラクトン及び(S)−β−ブチロラクトンの混合物、即ち、光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンの光学純度は、ラセミ体(即ち、光学純度が0%)でも低光学純度でもよい。ここで、低光学純度とは、100%eeを除く光学純度であり、目的の光学活性β−ブチロラクトンに比べて低い光学純度をいう。
光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンが低光学純度である場合の光学純度としては、1%ee以上、好ましくは1〜99%ee、より好ましくは1〜80%eeの範囲から適宜選択される。また、光学純度が80〜99%ee、好ましくは90〜95%eeの光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンでも本発明の製造方法を行うことにより、高光学純度のβ−ブチロラクトンを製造することができる。
本発明の製造方法により得られる光学活性β−ブチロラクトンは、式(2)
Figure 2006063001
(式中、*は不斉炭素を示す。)で表される。
前記式(2)で表される光学活性β−ブチロラクトンは、上記式(2A)で表される(R)−β−ブチロラクトン、又は上記式(2B)で表される(S)−β−ブチロラクトンである。
本発明においては、用いる加水分解酵素の種類等によっても異なるが、好ましくは上記式(2A)で表される(R)−β−ブチロラクトンが得られる。
本発明の製造方法により得られる上記光学活性β−ブチロラクトンは、高光学純度の光学活性β−ブチロラクトンが得られる。ここで、高光学純度とは、光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンの光学純度に比べて高い光学純度をいい、実質的に100%eeである。ここで、実質的に100%eeとは、一方の鏡像体に対して他方の鏡像体が殆ど検出されないような光学純度をいう。本発明においては、このような実質的に100%eeを具体的に示すと、95%ee以上、好ましくは97%ee以上、より好ましくは98%ee以上、更に好ましくは99%ee以上の光学純度をいう。
本発明の製造方法により得られる3−ヒドロキシカルボン酸誘導体は、例えば、一般式(3C)
Figure 2006063001
(式中、Zは求核剤から誘導される基を示す。)で表される。また、本発明の製造方法により得られる光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体は、例えば、一般式(3)
Figure 2006063001
(式中、Zは求核剤から誘導される基を示し、*は不斉炭素を示す。)で表される。
一般式(3)及び(3C)において、Zで表される求核剤から誘導される基としては、例えば
−O−A−R
又は
Figure 2006063001
で表される基が挙げられる。
上記基中、Rは、置換基を有していてもよい炭化水素基又はハロゲン原子を示し、R及びRは夫々独立して、水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基又はハロゲン原子を示し、A、A及びAは夫々独立して、スペーサー又は結合手を示す。但し、Rがハロゲン原子のときは、Aはスペーサーであり、R及び/又はRがハロゲン原子のときは、A及び/又はAは夫々スペーサーである。また、RとRとが一緒になって結合して環を形成してもよい。
ここで、求核剤としてアルコール類を用いて本発明の製造方法を行った場合には(求核剤については後述する。)、前記一般式(3)で表される光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体は、例えば、一般式(3−1)
Figure 2006063001
(式中、R、A及び*は前記と同じ。)で表される光学活性3−ヒドロキシカルボン酸エステルであり、求核剤としてアミン類を用いて本発明の製造方法を行った場合には、前記一般式(3)で表される光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体は、例えば、一般式(3−2)
Figure 2006063001
(式中、R、R、A、A及び*は前記と同じ。)で表される光学活性3−ヒドロキシカルボン酸アミドである。
上記各式において、R、R及びRで示されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
置換基を有していてもよい炭化水素基は、炭化水素基及び置換炭化水素基が挙げられる。
炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アリール基、アラルキル基等が挙げられる。
アルキル基としては、直鎖状でも、分岐状でも或いは環状でもよい、例えば炭素数1〜20のアルキル基が挙げられ、その具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、2−プロピル基、n−ブチル基、2−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、2−ペンチル基、tert−ペンチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、2,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、2−ヘキシル基、3−ヘキシル基、tert−ヘキシル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ラウリル基、ステアリル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。前記アルキル基は、中でも炭素数1〜11のアルキル基が好ましい。
アリール基としては、例えば炭素数6〜20のアリール基が挙げられ、その具体例としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、ビフェニル基等が挙げられる。前記アリール基は、中でも炭素数6〜10のアリール基が好ましい。
アラルキル基としては、前記アルキル基の少なくとも1個の水素原子が前記アリール基で置換された基が挙げられ、例えば炭素数7〜20のアラルキル基が挙げられ、その具体例としてはベンジル基、2−フェニルエチル基、1−フェニルプロピル基、3−ナフチルプロピル基等が挙げられる。前記アラルキル基は、中でも炭素数7〜12のアラルキル基が好ましい。
置換炭化水素基(置換基を有する炭化水素基)としては、上記炭化水素基の少なくとも1個の水素原子が置換基で置換された炭化水素基が挙げられる。置換炭化水素基としては、置換アルキル基、置換アリール基、置換アラルキル基等が挙げられる。
置換基としては、例えば、置換基を有していてもよい炭化水素基、ハロゲン原子、ハロゲン化炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよいアラルキルオキシ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有していてもよいアルキルチオ基、置換基を有していてもよいアリールチオ基、置換基を有していてもよいアラルキルチオ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールチオ基、置換基を有していてもよいアシル基、置換基を有していてもよいアシルオキシ基、置換基を有していてもよいアルコキシカルボニル基、置換基を有していてもよいアリールオキシカルボニル基、置換基を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基、置換基を有していてもよいアルキレンジオキシ基、ニトロ基、アミノ基、置換アミノ基、シアノ基、スルホ基、置換シリル基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、置換基を有していてもよいアルコキシチオカルボニル基、置換基を有していてもよいアリールオキシチオカルボニル基、置換基を有していてもよいアラルキルオキシチオカルボニル基、置換基を有していてもよいアルキルチオカルボニル基、置換基を有していてもよいアリールチオカルボニル基、置換基を有していてもよいアラルキルチオカルボニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換ホスフィノ基、アミノスルホニル基、アルコキシスルホニル基等が挙げられる。
置換基としての置換基を有していてもよい炭化水素基及びハロゲン原子は、上記と同じである。
〜Aで示されるスペーサーとしては、アルキレン基、二価の芳香族基等の二価の有機基、−[(CHn1−CO−(CHn2n3−、−[(CHn4−CONH−(CHn5n6−、−[(CHn7−O−(CHn8n9−等が挙げられる。
アルキレン基としては、直鎖状でも分岐状でも或いは環状でもよい例えば炭素数1〜6のアルキレン基が挙げられ、その具体例としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、2−メチルプロピレン基、ペンチレン基、2,2−ジメチルプロピレン基、2−エチルプロピレン基、ヘキシレン基、シクロヘキシレン基等が挙げられる。
二価の芳香族基としては、例えば炭素数1〜12のアルキレン基が挙げられ、その具体例としては、フェニレン基、ビフェニルジイル基、−CH−、−CHCH−等が挙げられる。
上記n1〜n9は夫々独立して自然数を示し、好ましくは1〜6、より好ましくは1〜3の自然数を示す。尚、上記−(CHn1−、−(CHn2−、−(CHn4−、−(CHn5−、−(CHn7−及び−(CHn8−は、それぞれ直鎖状でも分岐状でもよい。すなわち、−(CH)−単位は単なる繰り返し単位ではなく、炭素数及び水素数を表すために便宜上用いられる単位である。従って、例えば、−(CHn1−が分岐状であって、n1で表される自然数が3である場合、かかる−(CHn1−は、−CH(CH)−CH−、−CH−CH(CH)−、−CH(CHCH)−又は−C(CH−である。炭素数2の分岐状の場合、−CH(CH)−となる。
とRとが一緒になって結合して環を形成する場合には、形成する環は単環状でも多環状でも或いは縮合環状でもよい、例えば4〜8員環等の脂肪族環が挙げられる。また、環を構成する炭素鎖中に、−O−、−NH−、−S−、カルボニル基(C=O)、チオカルボニル基(C=S)等を有していてもよい。環を形成する場合の環の具体例としては、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、例えば5〜7員のラクトン環、例えば5〜7員のラクタム環等が挙げられる。
上記一般式(3−1)で表される光学活性3−ヒドロキシカルボン酸エステルの具体例としては、例えば、3−ヒドロキシブタン酸メチル、3−ヒドロキシブタン酸エチル、3−ヒドロキシブタン酸−n−プロピル、3−ヒドロキシブタン酸−2−プロピル、3−ヒドロキシブタン酸−n−ブチル、3−ヒドロキシブタン酸−2−ブチル、3−ヒドロキシブタン酸イソブチル、3−ヒドロキシブタン酸−tert−ブチル、3−ヒドロキシブタン酸−n−ペンチル、3−ヒドロキシブタン酸−2−ペンチル、3−ヒドロキシブタン酸−tert−ペンチル、3−ヒドロキシブタン酸−2−メチルブチル、3−ヒドロキシブタン酸−3−メチルブチル、3−ヒドロキシブタン酸−2,2−ジメチルプロピル、3−ヒドロキシブタン酸−n−ヘキシル、3−ヒドロキシブタン酸−2−ヘキシル、3−ヒドロキシブタン酸−3−ヘキシル、3−ヒドロキシブタン酸−tert−ヘキシル、3−ヒドロキシブタン酸−2−メチルペンチル、3−ヒドロキシブタン酸−3−メチルペンチル、3−ヒドロキシブタン酸−4−メチルペンチル、3−ヒドロキシブタン酸ヘプチル、3−ヒドロキシブタン酸オクチル、3−ヒドロキシブタン酸−ノニル、3−ヒドロキシブタン酸デシル、3−ヒドロキシブタン酸ラウリル、3−ヒドロキシブタン酸ステアリル、3−ヒドロキシブタン酸シクロプロピル、3−ヒドロキシブタン酸シクロブチル、3−ヒドロキシブタン酸シクロペンチル、3−ヒドロキシブタン酸シクロヘキシル、3−ヒドロキシブタン酸フェニル、3−ヒドロキシブタン酸ナフチル、3−ヒドロキシブタン酸アントリル、3−ヒドロキシブタン酸ビフェニル、3−ヒドロキシブタン酸ベンジル、3−ヒドロキシブタン酸−2−フェニルエチル、3−ヒドロキシブタン酸−1−フェニルプロピル、3−ヒドロキシブタン酸−3−ナフチルプロピル等が挙げられる。
上記一般式(3−2)で表される光学活性3−ヒドロキシカルボン酸アミドの具体例としては、例えば、N−メチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−エチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−プロピル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−2−プロピル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−ブチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−2−ブチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−イソブチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−tert−ブチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−n−ペンチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−2−ペンチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−tert−ペンチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−2−メチルブチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−3−メチルブチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−2,2−ジメチルプロピル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−n−ヘキシル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−2−ヘキシル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−3−ヘキシル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−tert−ヘキシル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−2−メチルペンチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−3−メチルペンチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−4−メチルペンチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−ヘプチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−オクチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−ノニル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−デシル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−ラウリル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−ステアリル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−シクロプロピル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−シクロブチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−シクロペンチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−シクロヘキシル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−フェニル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−ナフチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−アントリル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−ビフェニル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−ベンジル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−2−フェニルエチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−1−フェニルプロピル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−3−ナフチルプロピル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−2−フェニルエチル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−1−フェニルプロピル−3−ヒドロキシブタン酸アミド、N−3−ナフチルプロピル−3−ヒドロキシブタン酸アミド等が挙げられる。
上記一般式(3)で表される光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体は、一般式(3A)
Figure 2006063001
(式中、Zは前記と同じ。)で表される(R)−3−ヒドロキシカルボン酸誘導体、又は一般式(3B)
Figure 2006063001
(式中、Zは前記と同じ。)で表される(S)−3−ヒドロキシカルボン酸誘導体が挙げられる。
ここで、求核剤としてアルコール類を用いて本発明の製造方法を行った場合には(求核剤については後述する。)、前記一般式(3A)で表される(R)−3−ヒドロキシカルボン酸誘導体は、例えば、一般式(3A−1)
Figure 2006063001
(式中、R及びAは前記と同じ。)で表される(R)−3−ヒドロキシカルボン酸エステルである。また、求核剤としてアミン類を用いて本発明の製造方法を行った場合には、前記一般式(3A)で表される(R)−3−ヒドロキシカルボン酸誘導体は、例えば、一般式(3A−2)
Figure 2006063001
(式中、R、R、A及びAは前記と同じ。)で表される(R)−3−ヒドロキシカルボン酸アミドである。
また、求核剤としてアルコール類を用いて本発明の製造方法を行った場合には、前記一般式(3B)で表される(S)−3−ヒドロキシカルボン酸誘導体は、例えば、一般式(3B−1)
Figure 2006063001
(式中、R及びAは前記と同じ。)で表される(S)−3−ヒドロキシカルボン酸エステルであり、求核剤としてアミン類を用いて本発明の製造方法を行った場合には、前記一般式(3B)で表される(S)−3−ヒドロキシカルボン酸誘導体は、例えば、一般式(3B−2)
Figure 2006063001
(式中、R、R、A及びAは前記と同じ。)で表される(S)−3−ヒドロキシカルボン酸アミドである。
本発明の製造方法においては、得られる光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体は、用いる加水分解酵素の種類や求核剤の種類、反応条件等によっても異なるが、好ましくは上記一般式(3B)で表される(S)−3−ヒドロキシカルボン酸誘導体である。
本発明の製造方法により得られる3−ヒドロキシカルボン酸誘導体は、用いる加水分解酵素や求核剤の種類、反応条件等により異なるが、光学活性体又はラセミ体が得られ、好ましくは光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体が得られる。また、該光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体は、用いる加水分解酵素や求核剤の種類、反応条件等を代えることにより、高光学純度で得ることもできる。
本発明で用いられる求核剤としては、アルコール類、アミン類等が挙げられる。
アルコール類としては、例えば、一般式(4)
−A−OH (4)
(式中、R及びAは前記と同じ。)で表されるアルコール類等が挙げられる。
アルコール類の具体例としては、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、ドデカノール、2−エトキシエタノール等の脂肪族アルコール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール等の芳香族アルコール等が挙げられる。
アミン類としては、例えば、一般式(5)
−A−NH−A−R (5)
(式中、R、R、A及びAは前記と同じ。)で表されるアミン類等が挙げられる。
アミン類の具体例としては、例えば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、シクロヘキシルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジイソプロピルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジ(2−エチルヘキシル)アミン、ヘキサデシルアミン等の脂肪族アミン、ベンジルアミン、フェネチルアミン等の芳香族アミン、ピペリジン、モルホリン等の環状アミン等が挙げられる。
本発明において原料として用いられる、光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトン及び求核剤の使用量は、用いる求核剤の種類等によっても異なるため特に限定されないが、原料のβ−ブチロラクトンに対して求核剤を、通常0.1〜100mol%、好ましくは1〜50mol%の範囲から適宜選択される。
本発明で用いられる加水分解酵素は、ブタ膵臓由来のリパーゼ以外のリパーゼであって、例えば、カルボキシエステラーゼ、アリルエステラーゼ、コリンエステラーゼ、リパーゼ等が挙げられ、中でもリパーゼが好ましい。また、該リパーゼは固定化されていてもよい。
リパーゼとしては、ブタ膵臓由来のリパーゼ以外のリパーゼであれば特に限定されないが、例えば、カンジダ(Candida)属、クロモバクテリウム(Chromobacterium)属、シュードモナス(Pseudomonas)属、ジオトリウム(Geotrichum candidum)属等に属するリパーゼが挙げられる。また、糸状菌(Aspergillus niger)由来のリパーゼも使用可能である。これらリパーゼは、カンジダ(Candida)属に属するリパーゼが好ましい。
カンジダ(Candida)属に属するリパーゼとしては、カンジダ アンタークチカ(Candida antarctica)、カンジダ ルゴサ(Candida rugosa)、カンジダ シリンドラセア(Candida cyndracea)等の由来のリパーゼが挙げられ、中でも(S)−β−ブチロラクトンが高い選択性で求核剤と反応するため、カンジダ アンタークチカ(Candida antarctica)由来のリパーゼがより好ましい。また、固定化されているリパーゼとして、例えば市販品のNovozym 435なども好ましく使用できる。尚、求核剤としてアミン類を用いて本発明の製造方法を行う際には、ブタ膵臓由来のリパーゼも使用可能であるが、本発明においてはブタ膵臓由来のリパーゼ以外のリパーゼを用いることが好ましい。
これら加水分解酵素は、市販品をそのまま用いることができる。また、本発明で用いられる加水分解酵素は、夫々単独で用いても2種以上適宜組み合わせて用いてもよい。
加水分解酵素の使用量は、原料のβ−ブチロラクトンに対して、通常0.0001〜2倍量、好ましくは0.01〜1倍量の範囲から適宜選択される。
本発明の好ましい製造方法は、光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンと求核剤とを、上記加水分解酵素としてカンジダ(Candida)属に属するリパーゼ、中でもカンジダ・アンタークチカ(Candida antarctica)由来のリパーゼの存在下で反応させることにより、光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトン中の(S)−β−ブチロラクトンのみが実質的に反応して、(S)−3−ヒドロキシカルボン酸誘導体が得られる。一方、光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトン中の(R)−β−ブチロラクトンは、求核剤とは実質的に反応せずに、(R)−β−ブチロラクトンが高光学純度で得られる。ここで、求核剤としてアミン類を用いた場合には、用いるアミンの種類等にもよるが、上記したように得られる3−ヒドロキシカルボン酸誘導体が実質的にラセミ体の場合がある。この場合、高光学純度の(R)体又は(S)体の3−ヒドロキシカルボン酸誘導体を得る場合には、後述するような後処理や精製等の操作をして(R)体又は(S)体を単離すればよい。
尚、用いる加水分解酵素を変更することによって、前記光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトン中の(S)−β−ブチロラクトンとはエナンチオマーの関係にある(R)−β−ブチロラクトンと求核剤とを反応させることも可能である。
本発明の製造方法は、必要に応じて溶媒の存在下で行ってもよい。溶媒としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類等の炭化水素類、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、o−ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジメトキシエタン、エチレングリコールジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、プロピオン酸メチル等のエステル類、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、アセトニトリル等の含シアノ有機化合物類、N−メチルピロリドン、水等が挙げられる。これら溶媒は、夫々単独で用いても2種以上適宜組み合わせて用いてもよい。
溶媒の使用量は、用いる求核剤や加水分解酵素の種類や使用量等により異なるため特に限定されないが、原料として用いる光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンに対して、通常0〜100倍容、好ましくは0.1〜10倍容の範囲から適宜選択される。
反応温度は、用いる求核剤や加水分解酵素の種類や使用量等により異なるため特に限定されないが、通常0〜100℃、好ましくは20〜50℃の範囲から適宜選択される。
反応時間は、用いる求核剤や加水分解酵素の種類や使用量等により異なるため特に限定されないが、通常1〜48時間、好ましくは5〜24時間の範囲から適宜選択される。
このようにして得られた高光学純度の(R)−β−ブチロラクトン及び/又は(S)−3−ヒドロキシカルボン酸誘導体は、加水分解酵素を用いて温和な条件下で得られるため、副生成物や不純物等を除去する必要がなく、必要に応じて後処理等の操作を行うことにより、更に高化学純度のものが得られる。
必要に応じて行う操作としては、自体公知の手段、例えば、ガスクロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィー等のクロマトグラフィー、溶媒抽出、液性変換、転溶、塩析、晶出、再結晶、蒸留等の操作が挙げられる。このおうな操作を行うことにより、容易に目的物を分離精製することができ、所望の高光学純度の(R)−β−ブチロラクトン及び/又は(S)−3−ヒドロキシカルボン酸誘導体を単離することができる。
本発明の製造方法により得られた高光学純度の光学活性β−ブチロラクトン及び/又は3−ヒドロキシカルボン酸誘導体は、医薬、農薬等の中間体等として有用である。
以下に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
以下の実施例において、物性等の測定に用いた装置は次の通りである。
分析条件
GLC:HP6890(Hewlett Packerd社製)
HPLC:HITACHI 655LC
β−ブチロラクトン、および反応生成物化学純度
GC:Neutrabond−1
β−ブチロラクトン光学純度
GC:CHIRALDEX G−TA
ヒドロキシカルボン酸誘導体光学純度
HPLC:CHIRALCEL OD−H
実施例1.
500mLフラスコに、(R)−β−ブチロラクトン15.0g(174mmol、化学純度98.9%、光学純度92.8%ee)、ベンジルアルコール0.72mL(4mol%)、カンジダ アンタークチカ(Candida antarctica)由来の固定化リパーゼ(商品名;Novozym 435)0.45g、及びジイソプロピルエーテル(IPE)15mLを加え、35℃で16時間振とうした。反応後1時間で(S)−3−ヒドロキシブタン酸ベンジルの光学純度は61.6%eeとなり、16時間後の(R)−β−ブチロラクトンの光学純度は99.7%eeとなった。リパーゼをろ過除去後、反応液からIPEを回収し粗蒸留を行った結果、13.4gの(R)−β−ブチロラクトン(化学純度99.9%、光学純度99.6%ee)を得た。収率は90.4%であった。また、(S)−3−ヒドロキシブタン酸ベンジル1.1g(化学純度82%)を得た。
実施例2.
1L四つ口フラスコに、β−ブチロラクトン100g(ラセミ体、化学純度98.3%)、ベンジルアルコール62.8g(5mol%)、カンジダ アンタークチカ(Candida antarctica)由来の固定化リパーゼ(商品名;Novozym 435)10g、及びIPE 300mLを加え、35℃でメカニカルスターラーにより16時間攪拌した。16時間後の(R)−β−ブチロラクトンの光学純度は>99.9%eeであった。リパーゼをろ過除去後、反応液からIPEを回収し粗蒸留を行った結果、38.88gの(R)−β−ブチロラクトン(化学純度98.5%、光学純度>99.9%ee)を得た。収率は37.7%であった。
実施例3.
500mLフラスコに、(R)−β−ブチロラクトン10.0g(116mmol、化学純度98.9%、光学純度92.8%ee)、ベンジルアミン1.27ml(10mol%)、カンジダ アンタークチカ(Candida antarctica)由来の固定化リパーゼ(商品名;Novozym 435)0.30g、及びトルエン10.0mLを加え、30℃で20時間振とうした。反応後、反応液からトルエンを回収し粗蒸留を行った結果、7.47gの(R)−β−ブチロラクトン(光学純度98.4%ee)を得た。収率は75.6%であった。
実施例4.
100mLサンプルビンに、(R)−β−ブチロラクトン10.0g(116mmol、化学純度98.0%、光学純度90.8%ee)、ピペリジン1.15mL(10mol%)、カンジダ アンタークチカ(Candida antarctica)由来の固定化リパーゼ(商品名;Novozym 435)0.30g、及びトルエン10.0mLを加え、30℃で16時間振とうした。反応後の(R)−β−ブチロラクトンの光学純度は、98.0%eeであった。
実施例5.
100mLサンプルビンに、(R)−β−ブチロラクトン10.0g(116mmol、化学純度98.0%、光学純度90.8%ee)、シクロヘキシルアミン1.33mL(10mol%)、カンジダ アンタークチカ(Candida antarctica)由来の固定化リパーゼ(商品名;Novozym 435)0.30g、及びトルエン10.0mLを加え、30℃で16時間振とうした。反応後の(R)−β−ブチロラクトンの光学純度は、98.6%eeであった。
実施例6.
10mLサンプルビンに、(R)−β−ブチロラクトン1.0g(11.6mmol、化学純度98.9%、光学純度92.8%ee)、オクタノール0.18mL(10mol%)、カンジダ アンタークチカ(Candida antarctica)由来の固定化リパーゼ(商品名;Novozym 435)30mg、及びIPE 1.0mLを加え、35℃で16時間振とうした。16時間後の(R)−β−ブチロラクトンの光学純度は99.3%ee、(S)−3−ヒドロキシブタン酸オクチルは8.5%GCであった。
実施例7.
10mLサンプルビンに、(R)−β−ブチロラクトン1.0g(11.6mmol、化学純度98.9%、光学純度92.8%ee)、ベンジルアルコール0.12mL(10mol%)、カンジダ アンタークチカ(Candida antarctica)由来の固定化リパーゼ(商品名;Chirazyme L2)0.1g、及びIPE 1.0mLを加え、35℃で17時間振とうした。16時間後の(R)−β−ブチロラクトンの光学純度は99.4%eeであった。また、(S)−3−ヒドロキシブタン酸ベンジルの光学純度は63.1%eeであった。
本発明は、医薬、農薬等の中間体等として有用な高光学純度の光学活性β−ブチロラクトン及び/又は光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体の製造に用いられる。

Claims (14)

  1. 光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンと求核剤とを加水分解酵素(但し、ブタ膵臓由来のリパーゼを除く。)の存在下で反応させることを特徴とする、光学活性β−ブチロラクトンの製造方法。
  2. 得られる光学活性β−ブチロラクトンが(R)−β−ブチロラクトンである請求項1に記載の製造方法。
  3. 光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンが低光学純度のβ−ブチロラクトンであり、得られる光学活性β−ブチロラクトンが高光学純度の光学活性β−ブチロラクトンである、請求項1に記載の製造方法。
  4. 得られる光学活性β−ブチロラクトンの光学純度が実質的に100%eeである請求項1に記載の製造方法。
  5. 光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンと求核剤とを加水分解酵素(但し、ブタ膵臓由来のリパーゼを除く。)の存在下で反応させることを特徴とする、光学活性β−ブチロラクトン及び/又は3−ヒドロキシカルボン酸誘導体の製造方法。
  6. 得られる光学活性β−ブチロラクトン及び/又は3−ヒドロキシカルボン酸誘導体を単離する請求項5に記載の製造方法。
  7. 得られる3−ヒドロキシカルボン酸誘導体が光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体である、請求項5又は6に記載の製造方法。
  8. 得られる光学活性β−ブチロラクトンが(R)−β−ブチロラクトンであり、光学活性3−ヒドロキシカルボン酸誘導体が(S)−3−ヒドロキシカルボン酸誘導体である、請求項5〜7の何れかに記載の製造方法。
  9. 光学異性体の混合物であるβ−ブチロラクトンが低光学純度のβ−ブチロラクトンであり、得られる光学活性β−ブチロラクトンが高光学純度の光学活性β−ブチロラクトンである、請求項5又は6に記載の製造方法。
  10. 得られる(R)−β−ブチロラクトンの光学純度が実質的に100%eeである請求項5又は6に記載の製造方法。
  11. 加水分解酵素がリパーゼ(但し、ブタ膵臓由来のリパーゼを除く。)である請求項1又は5に記載の製造方法。
  12. リパーゼがカンジダ(Candida)属に属するリパーゼである請求項11に記載の製造方法。
  13. カンジダ(Candida)属に属するリパーゼがカンジダ アンタークチカ(Candida antarctica)由来のリパーゼである請求項12に記載の製造方法。
  14. 求核剤がアルコール類又はアミン類である、請求項1又は5に記載の製造方法。
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