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JP2006062121A - 製版装置および製版印刷装置 - Google Patents

製版装置および製版印刷装置 Download PDF

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JP2006062121A JP2004244940A JP2004244940A JP2006062121A JP 2006062121 A JP2006062121 A JP 2006062121A JP 2004244940 A JP2004244940 A JP 2004244940A JP 2004244940 A JP2004244940 A JP 2004244940A JP 2006062121 A JP2006062121 A JP 2006062121A
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Abstract

【課題】 従来のサーマルヘッド異常過熱検知方法では、連続製版時における製版動作の繰り返しによる温度上昇に伴う異常過熱と、サーマルヘッドの電気的駆動部異常による異常過熱との区分け・判別がつかず、全て上述したサーマルヘッド温度上限閾値温度以上になるとサービスマンコールを表示させてしまうという問題点を解決する。
【解決手段】 異常過熱要因判別手段3は、サーミスタ37により検出されたサーマルヘッド温度の推移状態に基づいて、検出されたサーマルヘッド温度がサーマルヘッド温度上限閾値温度Taを超えた場合に、サーマルヘッド10の電気的駆動部異常による異常過熱と製版装置1の連続製版時におけるサーマルヘッド10の異常過熱とを判別する機能を備えている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、感熱孔版製版装置等を含む製版装置および感熱孔版製版印刷装置等を含む製版印刷装置に関する。
簡便な印刷方式としてデジタル式の感熱孔版製版装置(以下、単に「製版装置」というときがある)を搭載した感熱孔版製版印刷装置(以下、単に「製版印刷装置」というときがある)が知られている(例えば、特許文献1参照)。その製版装置では、主走査方向に配列された発熱素子、発熱抵抗体等とも呼ばれる複数の発熱体を有するサーマルヘッドとプラテンローラとで、感熱性孔版原紙とも呼ばれる感熱性孔版マスタ(以下、単に「マスタ」という)を押し付けながら、主走査方向と直交する副走査方向にプラテンローラの回転を介してマスタを相対的に移動させつつ、一般にスキャナ等によって読み込まれた画像データ信号を基に、サーマルヘッドの画像データに対応する所定の発熱抵抗体を発熱させることにより、マスタの熱可塑性樹脂フィルムを位置選択的に加熱溶融穿孔・製版してドット状の製版画像(穿孔パターン)をマスタに形成するものである。
上記のような従来の製版印刷装置に搭載するサーマルヘッドの異常過熱を検知し対処する方法(以下、「サーマルヘッド異常過熱検知方法」という)としては、サーマルヘッドの温度を検出するサーミスタ(サーマルヘッド温度検出手段)を備え、サーミスタにより検出されたサーマルヘッド温度がサーマルヘッドの動作保証温度以下に設定されたサーマルヘッド温度上限閾値温度以上になると、製版印刷装置の表示部にサービスマンコール等を表示させて、製版動作への移行を禁止したり、製版動作の続行を停止させる制御を実施していた(以下、「前者の技術」という)。
さらに具体的に説明すると、図5に実線で示すように、連続製版時等において製版回数nを重ねる度にサーマルヘッド温度Tが上昇し、同図に拡大して示すA領域においてサーマルヘッド温度Tが破線で示すサーマルヘッド温度上限閾値温度Taを超えると、操作パネル等に配置されている液晶表示部やLED(発光ダイオード)等にサービスマンコール等を表示させて、製版動作への移行を禁止したり、製版動作の続行を停止させる制御を実施したりしていた。
通常、サーマルヘッドの定格として、保存保証温度と動作保証温度というものが規定されており、サーマルヘッド温度上限閾値温度としては動作保証温度以下に設定している。さらに詳細には、サーマルヘッド温度上限閾値温度は、サーマルヘッド温度検出手段としてのサーミスタ等の電気的ばらつきを考慮して設定しており、実質的には動作保証温度未満になる。
ここで、保存保証温度とは、サーマルヘッドが駆動されていないサーマルヘッド保管時の保証温度を、動作保証温度とは、サーマルヘッドが駆動されているサーマルヘッド駆動時の保証温度を、それぞれ意味する。
一方、上記したと基本的な構成が同じである、すなわち複数の発熱体を主走査方向に備えているサーマルヘッドは、サーマルプリンタを含む感熱記録装置や感熱印字装置等の技術分野においても使用されている。(例えば、特許文献2参照)。特開2001−191577号公報(特許文献2)では、異常過熱閾値温度以上になると、サーマルヘッドに供給する駆動電流を遮断するためのヘッドエラー信号をヘッド電源スイッチング回路に出力するコンパレータ回路とを備えることにより、異常過熱時においてCPUの機能を正常に維持する技術が提案されている(以下、「後者の技術」という)。
特許第2756224号公報 特開2001−191577号公報
しかしながら、前者の技術によるサーマルヘッド異常過熱検知方法では、連続製版時における製版動作の繰り返しによる温度上昇に伴う異常過熱と、サーマルヘッドの電気的駆動部の異常(例えばサーマルヘッドへの電力供給線等であるハーネスのショート、回路異常、基板内異常、サーミスタ異常等)による異常過熱との区分け・判別がつかず、全て上述したサーマルヘッド温度上限閾値温度以上になるとサービスマンコールを表示させてしまうことで、オペレータやユーザ(以下、「ユーザ」という)は製版印刷装置や製版装置あるいはサーマルヘッド等が故障したものと判断し、サービス担当者(以下、「サービスマン」という)を呼び出すという事態になってしまっていた。そのため、ユーザがサービス費用等を負担しなければならない場合もあった。
特に、製版装置や製版印刷装置の技術分野で使用されるサーマルヘッドは、版としてのマスタの熱可塑性樹脂フィルムを加熱溶融して穿孔するため、個々の発熱体の発熱温度が高く設定されている点からも上記問題点の解決が急務となっている。
後者の技術でも、矢張り、連続印字時等における温度上昇と、サーマルヘッドの電気的駆動部異常等による異常過熱との区分け・判別がつかず、画一的にサーマルヘッドに供給する駆動電流が遮断されてしまうことにより、ユーザによるサービスマンコール等が問題となっている。
従って、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、サーマルヘッドの駆動部異常による異常過熱と、連続製版時におけるサーマルヘッドの異常過熱との判別がつかず、しかも異常過熱を告知する手段として1つしかなく、その告知表示がサービスマンコールであったため、ユーザは連続製版時における異常過熱時にもサービスマンを呼び出すという事態になってしまっていたことを未然に防止すると共に、ユーザがサービス費用等を負担しなければならない事態を低減することが可能な製版装置および製版印刷装置を提供することを主な目的としている。
本発明は、上述した課題を解決して前記目的を達成するために、請求項ごとの発明においては以下の構成を採っていることを特徴とするものである。
請求項1記載の発明は、熱可塑性樹脂フィルムを有するマスタの該熱可塑性樹脂フィルム側に、主走査方向に配列された複数の発熱体を具備したサーマルヘッドを直接的に接触させると共に、上記主走査方向と直交する副走査方向にマスタを相対的に移動させつつ画像信号に応じた上記各発熱体の選択的な加熱によりドット状の製版画像をマスタに形成し、サーマルヘッド温度検出手段により上記サーマルヘッドの温度を検出可能であり、かつ、上記サーマルヘッドの動作保証温度以下のサーマルヘッド温度上限閾値温度が予め設定されている製版装置において、上記サーマルヘッド温度検出手段により検出されたサーマルヘッド温度の推移状態に基づいて、上記サーマルヘッドの駆動部異常による異常過熱と上記製版装置の連続製版時における上記サーマルヘッドの異常過熱とを判別する異常過熱要因判別手段を有することを特徴とする。
異常過熱要因判別手段の具体例としては、後述する実施形態で説明するようなCPU等を具備したマイクロプロセッサや、CPU等を具備したマイクロコンピュータ等が代表的な例として挙げられる。
「製版装置の連続製版時」には、連続製版を実質的に行わない1回のみの製版時も含まれる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の製版装置において、上記異常過熱要因判別手段で判別された上記サーマルヘッドの異常過熱要因に関して表示する異常過熱要因表示手段を有することを特徴とする。
異常過熱要因表示手段のさらに上位概念用語として、「異常過熱要因報知(ないしは告知)手段」があり、この場合、後述する実施形態で説明するような異常過熱要因を表示するLCD表示部等の他に、音声で異常過熱要因を知らせる音声告知手段や、警告音を発する異常過熱要因警告音発生手段、あるいはこれらの2つ以上の組み合わせも含まれる。本発明では、通常広く使用されている状況および重要度に鑑みて、請求項2記載の異常過熱要因表示手段と請求項3記載の異常過熱要因警告音発生手段とを分けて明示した。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の製版装置において、上記異常過熱要因判別手段で判別された上記サーマルヘッドの異常過熱要因に関して警告音を発する異常過熱要因警告音発生手段を有することを特徴とする。
異常過熱要因警告音発生手段の具体例としては、後述する実施形態で説明するような操作パネルに配置したブザー等が挙げられる。ブザーの配置箇所は、操作パネルに限らず、ユーザが聴取可能な箇所であるならば装置本体の適宜の箇所であっても勿論構わない。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか一つに記載の製版装置において、上記サーマルヘッドが所定の製版条件で1版分のマスタを製版する際の上記サーマルヘッド温度の上昇温度を設定する通常上昇温度設定手段と、上記通常上昇温度設定手段により設定された上記上昇温度を記憶する通常上昇温度記憶手段とを有し、上記異常過熱要因判別手段は、上記サーマルヘッド温度検出手段により検出されたサーマルヘッド温度の推移状態と、上記通常上昇温度記憶手段に記憶された上記上昇温度とを比較することにより、上記各異常過熱を判別することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし3の何れか一つに記載の製版装置において、上記サーマルヘッドが所定の製版条件で1版分のマスタを製版する際の上記サーマルヘッド温度の上昇温度を設定する通常上昇温度設定手段と、上記通常上昇温度設定手段により設定された上記上昇温度を記憶する通常上昇温度記憶手段と、上記製版装置の連続製版時における上記サーマルヘッドの製版開始前の上記サーマルヘッド温度と、上記連続製版時における上記サーマルヘッドの製版後の上記サーマルヘッド温度とを記憶する製版前後温度記憶手段とを有し、上記異常過熱要因判別手段は、上記製版前後温度記憶手段に記憶された上記製版開始前の上記サーマルヘッド温度および上記製版後の上記サーマルヘッド温度と、上記通常上昇温度記憶手段に記憶された上記上昇温度とを比較することにより、上記各異常過熱を判別することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし3の何れか一つに記載の製版装置において、上記製版装置の連続製版時における上記サーマルヘッドの製版開始前の上記サーマルヘッド温度と、上記連続製版時における上記サーマルヘッドの製版後の上記サーマルヘッド温度とを予め記憶する製版前後温度記憶手段を有し、上記異常過熱要因判別手段は、上記サーマルヘッド温度検出手段により検出されたサーマルヘッド温度の推移状態と、上記製版前後温度記憶手段に記憶された上記製版開始前の上記サーマルヘッド温度および上記製版後の上記サーマルヘッド温度とを比較することにより、上記各異常過熱を判別することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項4ないし6の何れか一つに記載の製版装置において、上記製版開始前後の上記各サーマルヘッド温度またはその温度差を複数回記憶する複数製版前後温度記憶手段を有することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の製版装置において、上記複数製版前後温度記憶手段に対して、上記製版開始前後の上記各サーマルヘッド温度またはその温度差を複数記憶させる回数を設定する記憶回数設定手段を有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項6ないし8の何れか一つに記載の製版装置において、上記サーマルヘッドが所定の製版条件で1版分のマスタを製版する際の上記サーマルヘッド温度の上昇温度を設定する通常上昇温度設定手段と、上記通常上昇温度設定手段により設定された上記上昇温度を記憶する通常上昇温度記憶手段とを有し、上記異常過熱要因判別手段は、上記通常上昇温度記憶手段に記憶された上記上昇温度を加味して上記各異常過熱を判別することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1ないし9の何れか一つに記載の製版装置において、上記製版装置の電源投入直後から製版開始前まで、または製版動作間の待機状態時等において上記サーマルヘッド温度を検出し、上記異常過熱要因判別手段で判別された上記サーマルヘッドの異常過熱要因が上記連続製版時における上記サーマルヘッドの異常過熱以外の場合において、上記サーマルヘッド温度が上記サーマルヘッド温度上限閾値温度以上になったときには、上記サーマルヘッドの駆動部異常時の処理を行うことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1ないし10の何れか一つに記載の製版装置において、上記サーマルヘッド温度の検出を、製版開始前には少なくとも1回行うことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項1ないし11の何れか一つに記載の製版装置において、上記サーマルヘッド温度の検出を、製版中には少なくとも1回行うことを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項1ないし12の何れか一つに記載の製版装置において、上記サーマルヘッド温度の検出時に、上記サーマルヘッド温度検出手段からの信号に対してチャタリング処理を行うことを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項1ないし13の何れか一つに記載の製版装置において、上記サーマルヘッドの駆動部異常による異常過熱が判別された際には、製版動作への移行を禁止することを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項1ないし14の何れか一つに記載の製版装置において、上記連続製版時における異常過熱の場合には、上記サーマルヘッド温度上限閾値温度以下の製版動作復帰閾値温度以下になるまで製版動作への移行を禁止することを特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項15記載の製版装置において、上記製版装置の連続製版時における異常過熱の場合には、上記サーマルヘッド温度上限閾値温度以下になるまで、上記サーマルヘッドの動作保証温度以上であることを告知し、上記サーマルヘッドの温度が上記サーマルヘッド温度上限閾値温度以下の製版動作復帰閾値温度以下になった場合、製版可能であることを告知する告知手段を有することを特徴とする。
告知手段の具体例としては、後述する実施形態で説明するように、製版可能状態であることを表示する表示手段としてのLCD表示部等が挙げられる。告知手段には、上記表示手段の他に、例えば警告音や音声で製版可能状態であることを知らせる音声告知手段や、あるいはこれら両方を有する場合も含まれる。
請求項17記載の発明は、請求項1ないし16の何れか一つに記載の製版装置において、上記連続製版時における異常過熱の場合には、上記サーマルヘッド温度上限閾値温度以下の製版動作復帰閾値温度以下になった場合、画像信号に基づく製版動作を自動的もしくは手動的に行うことを特徴とする。
ここで、「画像信号に基づく製版動作」とは、後述する実施形態で説明するように画像センサで読み取ったものに限らず、例えば密着センサ等の画像センサで読み取ったものや、コントローラを介して製版装置あるいは製版印刷装置と通信可能に接続されたパーソナル・コンピュータ(以下、「パソコン」という)やホストコンピュータ等から出力・送信される画像信号に基づく製版動作であっても構わない。また、「製版動作を自動的に行う」ことには、手動で切り替えて手動的に行うことも含まれる。
請求項18記載の発明は、請求項1ないし17の何れか一つに記載の製版装置において、上記サーマルヘッド温度が、上記動作保証温度に近づいたとき、その旨を告知する手段を有することを特徴とする。
請求項19記載の発明は、製版されたマスタを巻装する版胴と、この版胴上のマスタにインキを供給するインキ供給手段とを具備し、版胴上の上記マスタに印刷用紙を押し付けて該印刷用紙に印刷を行う製版印刷装置において、請求項1ないし18の何れか一つに記載の製版装置を有することを特徴とする。
サーマルヘッドは、主走査方向に配列された複数の発熱体を具備したものであれば、公知の全ての形式・タイプのものを含む。すなわち、サーマルヘッドとしては、平面型サーマルヘッド、端面型サーマルヘッド、リアルエッジ型サーマルヘッドまたはコーナーエッジ型サーマルヘッドであってもよい。グレーズ層構造としては、全面グレーズのみならず、部分グレーズでも構わなく、発熱体(発熱抵抗体、発熱素子)の形状は、いわゆる矩形型でも熱集中型でもよい。
本発明によれば、上述した従来の問題点を解決して新規な製版装置および製版印刷装置を提供することができる。主要な効果を挙げれば以下のとおりである。
本発明によれば、サーマルヘッド温度検出手段により検出されたサーマルヘッド温度の推移状態に基づいて、サーマルヘッドの駆動部異常による異常過熱と製版装置の連続製版時におけるサーマルヘッドの異常過熱とを判別する異常過熱要因判別手段を有することにより、サーマルヘッドの駆動部異常による異常過熱と、連続製版時におけるサーマルヘッドの異常過熱との判別を確実に行うことができるので、ユーザは連続製版時における異常過熱時にもサービスマンを呼び出すという事態になってしまうことを未然に防止することが可能になると共に、ユーザがサービス費用等を負担しなければならない事態も低減される(請求項1)。
本発明によれば、異常過熱要因判別手段で判別されたサーマルヘッドの異常過熱要因に関して表示する異常過熱要因表示手段を有することにより、サーマルヘッドの駆動部異常による異常過熱と、連続製版時におけるサーマルヘッドの異常過熱との判別に基づく表示を行うことができるので、さらに確実に上記効果を奏する(請求項2)。
本発明によれば、さらに、異常過熱要因判別手段で判別されたサーマルヘッドの異常過熱要因に関して警告音を発する異常過熱要因警告音発生手段を有することにより、異常過熱を告知する手段として複数持つことが可能となったため、より一層確実に上記効果を奏する(請求項3)。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態および実施例を含む本発明の一実施形態を説明する。上述した背景技術、実施形態や変形例等に亘り、同一の機能および形状等を有する部材や構成部品等の構成要素については、同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がないものは適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素をそのまま引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、実施形態等のそれと区別するものとする。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態を示すデジタル感熱孔版式の製版装置およびこの製版装置を有するデジタル感熱孔版式の製版印刷装置の全体構成とその動作について説明する。製版印刷装置は、孔版印刷装置とも呼ばれる。
図1において、符号50は、製版印刷装置の骨組みをなす装置本体フレームを示す。装置本体フレーム50の上部にある、符号80で示す部分は原稿読取装置を構成し、その下方の符号1で示す部分は本発明を具体的に適用した製版装置、その左側に符号100で示す部分は多孔性の版胴とも呼ばれる印刷ドラム101が配置された印刷ドラム装置、その左の符号70で示す部分は排版装置、製版装置1の下方の符号110で示す部分は給紙装置、印刷ドラム101の下方の符号120で示す部分は印圧装置、装置本体フレーム50の左下方の符号130で示す部分は排紙装置をそれぞれ示している。この製版印刷装置には、製版装置1が装置本体フレーム50に装備されている。
この製版印刷装置の全体構成および基本的な動作について、図1に示す製版印刷装置の全体構成および図2に示す操作パネル90を参照して以下に説明する。
先ず、原稿読取装置80の上部に配置された原稿載置台(図示せず)に、印刷すべき画像をもった原稿60を載置し、操作パネル90の製版スタートキー91を押す。この製版スタートキー91の押下に伴い、先ず排版工程が実行される。すなわち、この状態においては、印刷ドラム装置100の印刷ドラム101の外周面に前回の印刷で使用された使用済みのマスタ12が装着されたまま残っている。
印刷ドラム101が反時計回り方向に回転し、印刷ドラム101外周面の使用済みのマスタ12の後端部が排版装置70における排版剥離ローラ対71a,71bに近づくと、同ローラ対71a,71bは回転しつつ一方の排版剥離ローラ71bで使用済みのマスタ12の後端部をすくい上げ、排版剥離ローラ対71a,71bの左方に配設された排版コロ対73a,73bと排版剥離ローラ対71a,71bとの間に掛け渡された排版搬送ベルト対72a,72bで矢印Y1方向へ搬送されつつ排版ボックス74内へ排出され、使用済みのマスタ12が印刷ドラム101の外周面から引き剥がされ排版工程が終了する。この時、印刷ドラム101は反時計回り方向への回転を続けている。剥離排出された使用済みのマスタ12は、その後、圧縮板75により排版ボックス74の内部で圧縮される。
排版工程と並行して、原稿読取装置80では原稿読み取りが行われる。すなわち、図示しない原稿載置台に載置された原稿60は、分離ローラ81、前原稿搬送ローラ対82a,82bおよび後原稿搬送ローラ対83a,83bのそれぞれの回転により矢印Y2からY3方向に搬送されつつ露光読み取りに供される。このとき、原稿60が多数枚あるときは、分離ブレード84の作用でその最下部の原稿のみが搬送される。原稿60の画像読み取りは、コンタクトガラス85上を搬送されつつ、蛍光灯86により照明された原稿60の表面からの反射光を、ミラー87で反射させレンズ88を通して、CCD(電荷結合素子等の光電変換素子)からなる画像センサ5に入射させることにより行われる。その画像が読み取られた原稿60は原稿トレイ80A上に排出される。
原稿60の光学情報は画像センサ5で光電変換され、そのアナログの電気信号はアナログ/デジタル(A/D)変換部6に入力されデジタルの画像信号に変換される。このデジタルの画像信号は画像処理部7で画像処理を施され、こうして画像処理を施された画像信号は、製版制御部8に入力される。製版制御部8に入力された画像信号は、既に公知であり後で補足説明する制御処理を適宜施された上で図示しないサーマルヘッド駆動回路を介してサーマルヘッド10に送信される。
なお、画像処理部7を介して製版制御部8に入力される画像信号は、CCDからなる画像センサ5で読み取ったものに限らず、上述したように例えば密着センサ等の画像センサで読み取ったものや、パーソナル・コンピュータ等から送信される画像信号であっても構わない。
一方、この画像読み取り動作と並行して、デジタル信号化された画像情報(画像データ信号)に基づき製版および給版工程が行われる。すなわち、マスタ12は、製版装置1の所定部位にマスタ12を繰り出し可能にセットされ、芯管12aの周りにロール状に巻かれて形成されたマスタロール12Aから引き出され、サーマルヘッド10にマスタ12を介して押圧しているプラテンローラ14、および一対のテンションローラ15a,15bの回転によりマスタ搬送方向である副走査方向Yの下流側に搬送される。このように搬送されるマスタ12に対して、サーマルヘッド10における副走査方向Yと直交する主走査方向にライン状に並んだ複数(多数)個の微小な発熱体9が、製版制御部8から送られてくるデータ信号に応じて各々選択的に発熱し、発熱した発熱体9に保護膜層(図示せず)を介して接触しているマスタ12の熱可塑性樹脂フィルム部分が加熱溶融穿孔される。このように、画像情報に応じたマスタ12の位置選択的な溶融穿孔により、画像情報が穿孔パターンとしてマスタ12に書き込まれる。
プラテンローラ14は、タイミングベルトおよびギヤ等の回転伝達部材(図示せず)を介してマスタ送りモータ11に連結されていて、マスタ送りモータ11により回転される。マスタ送りモータ11は、例えばステッピングモータからなる。マスタ送りモータ11の回転駆動力は、ギヤ等の回転伝達部材(図示せず)を介して、テンションローラ対15a,15bおよび電磁クラッチ(図示せず)を介して上下一対の反転ローラ17a,17bに伝達されるようになっている。
画像情報が書き込まれた製版済みのマスタ12の先端は、ガイド板16上を案内されつつ反転ローラ対17a,17bにより印刷ドラム101の外周部側へ向かって送り出され、給版ガイド板18により進行方向を下方へ変えられ、図示する給版位置状態にある印刷ドラム101の拡開したマスタクランパ102(二点鎖線で示す)へ向かって垂れ下がる。このとき印刷ドラム101は、排版工程により使用済みのマスタ12を既に除去されている。
そして、製版済みのマスタ12の先端が、一定のタイミングでマスタクランパ102によりクランプされると、印刷ドラム101は図中A方向(時計回り方向)に回転しつつ外周面に製版済みのマスタ12を徐々に巻き付けていく。製版済みのマスタ12の後端部はカッタ13により一定の長さに切断される。
1版分の製版済みのマスタ12が印刷ドラム101の外周面に巻装されると製版および給版工程が終了し、印刷工程が開始される。先ず、給紙台51上に積載された印刷用紙62のうちの最上位の1枚が、給紙コロ111および分離コロ対112a,112bによりレジストローラ対113a,113bに向けて矢印Y4方向に送り出され、さらにレジストローラ対113a,113bにより印刷ドラム101の回転と同期した所定のタイミングで印圧装置120に送られる。送り出された印刷用紙62が、印刷ドラム101とプレスローラ103との間にくると、印刷ドラム101の外周面下方に離間していたプレスローラ103が上方に移動されることにより、印刷ドラム101の外周面に巻装された製版済みのマスタ12に押圧される。こうして、印刷ドラム101の多孔部および製版済みのマスタ12の穿孔パターン部(共に図示せず)からインキが滲み出し、この滲み出たインキが印刷用紙62の表面に転移されて、印刷画像が形成される。
この時、印刷ドラム101の内周側では、インキ供給管104からインキローラ105とドクターローラ106との間に形成されたインキ溜まり107にインキが供給され、印刷ドラム101の回転方向と同一方向に、かつ、印刷ドラム101の回転速度と同期して回転しながら内周面に転接するインキローラ105により、インキが印刷ドラム101の内周側に供給される。インキ供給管104、インキローラ105およびドクターローラ106は、印刷ドラム101上の製版済みのマスタ12にインキを供給するインキ供給手段を構成する。
印圧装置120において印刷画像が形成された印刷用紙62は、排紙装置130における排紙剥離爪114により印刷ドラム101から剥がされ、吸着用ファン118により吸引されつつ、吸着排紙入口ローラ115および吸着排紙出口ローラ116に掛け渡された多孔性の搬送ベルト117の反時計回り方向の回転により、矢印Y5のように排紙台52へ向かって搬送され、排紙台52上に順次排出積載される。このようにしていわゆる版付け印刷が終了する。
次に、操作パネル90のテンキー93で印刷枚数をセットし、印刷スタートキー92を押すと上記版付け印刷と同様の工程で、給紙、印刷および排紙の各工程がセットした印刷枚数分繰り返して行われ、孔版印刷の全工程が終了する。
以下、操作パネル90、マスタ12および製版装置1周りの構成について補足説明をする。
図1に示した製版印刷装置で現在使用されているマスタ12としては、例えば熱可塑性樹脂フィルムと、和紙繊維とか合成繊維あるいは和紙繊維および合成繊維を混抄したもの等からなる多孔質支持体とを貼り合わせたラミネート構造のものが挙げられる。熱可塑性樹脂フィルムとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)系のものが用いられる。なお、マスタ12としては、公知の全てのマスタ、すなわち一般的に、製版印刷装置で使用されるマスタ12の厚みとしては、20〜60μmの範囲のものであり、そのうちの熱可塑性樹脂フィルムの厚みとしては、1.0〜2.5μmの範囲のものである。
マスタ12は、上記した物に限らず、マスタ12の多孔質支持体の厚さを薄くしたマスタであってもよく、例えば本願出願人が提案した特開平11−77949号公報に記載されているような合成繊維ベースマスタ(2)でもよいし、また合成樹脂フィルムに溶融した樹脂を塗布して合成樹脂フィルムに樹脂膜を一体的に形成したようなマスタ、あるいは実質的に熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマスタも使用することができる。
操作パネル90は、原稿読取装置80の上部の一側部に配設されている。操作パネル90には、図2に示すように、製版スタートキー91、テンキー93、印刷スタートキー92、試し刷りキー94、エンターキー95、モードクリアキー96、ブザー97、LCD(液晶表示装置)表示部98および印刷枚数表示器99等が配置されている。
製版スタートキー91は、原稿の画像の読み取りから排版、製版、給版、給紙、版付け印刷、排紙工程に至るまでの一連の工程(動作)を起動するための動作起動手段としての機能を、テンキー93は、印刷枚数等を入力・設定する機能を、印刷スタートキー92は、テンキー93で入力・設定された印刷枚数分の印刷動作の起動等を行う機能を、試し刷りキー94は、試し刷り印刷動作を起動する機能を、それぞれ有する。試し刷りキー94は、1回押すと1枚通紙されて試し刷り印刷され、押し続けるとその枚数分通紙されて試し刷り印刷される。
エンターキー95は、各種設定時に数値等を確定・設定する機能を、モードクリアキー96は、各種モード設定状態を消去・クリアする機能を有し、それぞれそれらの機能を発揮させたい場合等に押下される。
テンキー93、エンターキー95およびモードクリアキー96を含むキー関係は、後述するようにサーマルヘッド10が所定の製版条件で1版分のマスタ21を製版する際の、サーマルヘッド温度の上昇温度を設定する通常上昇温度設定手段としての機能を有する。
ブザー97は、図3に示す異常過熱要因判別手段3で判別されたサーマルヘッド10の異常過熱要因に関して警告音を発する異常過熱要因警告音発生手段としての機能を有する。
LCD表示部98は、図示しないLCD駆動回路を介して駆動され、図3に示す異常過熱要因判別手段3で判別されたサーマルヘッド10の異常過熱要因に関して表示する異常過熱要因表示手段としての機能を有する。また、LCD表示部98は、製版装置1の連続製版時における異常過熱の場合には、図5および図6に示すサーマルヘッド温度上限閾値温度Taを超えたならば、サーマルヘッド10の動作保証温度以上であることを表示・告知し、サーマルヘッド10の温度がサーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下もしくは製版動作復帰閾値温度以下になった場合、製版可能であることを表示・告知する告知手段としての機能を有する。LCD表示部98は、第1および第2の機能の他に、操作の状態や警告等のメッセージあるいは選択されている機能等の表示をしたり、その機能を選択・設定するための操作内容を随時表示したりする機能を有する。
異常過熱要因表示手段としては、LCD表示部98に限らず、例えばLED駆動回路を介して駆動制御される複数のLEDによる異常過熱要因の点灯あるいは点滅表示等も含まれる。また、上記各キーやLCD表示部98の切り替え表示をタッチパネル式で行ってもよい。印刷枚数表示器99は、図示しないLED駆動回路を介して印刷枚数および印刷動作中の残印刷枚数等を表示する機能を有する。
次に、図3を参照して、サーマルヘッド10を制御する制御構成を補足すると共に、主としてサーマルヘッド10の異常過熱を判別する制御構成について説明する。図3に示すように、サーマルヘッド10に関連する制御構成は、マイクロプロセッサ2、ROM(読み出し専用記憶装置)等のメモリ関係部4、製版制御部8、サーミスタ37が挙げられる。
なお、本発明の要部の本質的な制御構成としては、図3に示した制御構成に限らず、同ブロック図から画像センサ5、A/D変換部6、画像処理部7および製版制御部8の制御構成要素を削除して、簡明に表現するものでも構わない。
製版制御部8とマイクロプロセッサ2とは相互に信号を送受信する関係にあり、マイクロプロセッサ2とメモリ関係部4とは、それぞれ相互に信号を送受信する関係にある。
サーミスタ37は、図3および図4に示すように、サーマルヘッド10の温度を検出するサーマルヘッド温度検出手段としての機能を有する。サーミスタ37からのサーマルヘッド温度に係る信号は、本実施形態では製版制御部8を経由してマイクロプロセッサ2の図示しないCPUに付属して配設されているA/D変換部(図示せず)から該CPUに送信・入力される。勿論、製版制御部8を経由させずにマイクロプロセッサ2の上記A/D変換部を介して該CPUに送信・入力するように構成することもできる。サーマルヘッド10の温度の検出箇所は、発熱体9の表面部分、例えば電極に囲まれた発熱体9中央の表面部分に近い部位であることが望ましいが、現時点における技術では、その部分での検出は不可に近いので、ここではサーマルヘッド10に搭載されている回路基板上であるサーマルヘッド基板27上でサーマルヘッド10本体の温度検出を行う。
サーミスタ37は、比較的小型かつ安価であり、サーマルヘッド10の温度の検出に関して所望する感度・信頼性を備えているので好ましいが、このような利点を望まなくてもよいのであれば他の周知の温度検出手段でも構わない。サーミスタ37の配置箇所はサーマルヘッド基板27上に限らず、アルミ放熱板とも呼ばれるアルミ放熱支持体36の内部に設けてもよい。図4において、符号28は、サーマルヘッド10の発熱体収容部である。
サーミスタ37から、製版制御部8を経由してマイクロプロセッサ2部の上記A/D変換部に送信・入力されるサーマルヘッド温度に係る信号としては、その環境に見合った電気信号のみならば良いが、A/D変換部38の入力部においては、ノイズ等が加わってしまう。そこで、サーマルヘッド温度の検出時において、上記ノイズの影響を低減させるために、サーミスタ37からの信号処理に関しては公知のチャタリング処理を行うことが望ましい。
製版制御部8は、既に公知である熱履歴制御を行う図示しない熱履歴制御手段、コモンドロップ補正制御を行う図示しない印字率補正制御手段としての構成・機能を有すると共に、これらからのサーマルヘッド10を駆動する際の各種信号の生成を行う他に、サーマルヘッド温度別穿孔エネルギー調整手段20、通電率別穿孔エネルギー調整手段21からのサーマルヘッド10を駆動する際の各種信号の生成を行うための構成・機能も有する。図3では、サーマルヘッド温度別穿孔エネルギー調整手段20および通電率別穿孔エネルギー調整手段21としての構成・機能を製版制御部8に持たせているように示されているが、実質的にはマイクロプロセッサ2がそれらの構成・機能を有している。なお、それらを製版制御部8に持たせても勿論構わない。
サーマルヘッド温度別穿孔エネルギー調整手段20は、サーマルヘッド10の個々の発熱体9に供給する穿孔用エネルギーを、サーマルヘッド10の温度を検出するサーマルヘッド温度検出手段が検出したサーマルヘッドの温度に応じて、所定のエネルギーに調整する機能を有する。通電率別穿孔エネルギー調整手段21は、サーマルヘッド10の個々の発熱体9に供給する穿孔用エネルギーを、各発熱体9に通電させる通電数を計数する通電数計数手段が計数した通電数に応じて、所定のエネルギーに調整する機能を有する。
通電率別穿孔エネルギー調整手段21の機能を概略的に説明すると、次のようになる。すなわち、穿孔・製版させる印字数が多いほど、サーマルヘッド10までのハーネス抵抗分やサーマルヘッド10内のコモン電極での抵抗分のロスが大きくなり、低印字率で最適な穿孔用エネルギーを印加させて穿孔させた場合、高印字率では最適な穿孔状態が得られず、最悪の場合は穿孔用エネルギーの不足による穿孔不良(未穿孔)が生じてしまう。このような現象を発生させないために穿孔・製版させようとする各発熱体9に対する印字数をカウントし、そのロス分を補うために通電パルス幅を長くし、最適な穿孔用エネルギー条件に設定する手段である。
メモリ関係部4には、サーマルヘッド10を駆動制御するための各種のデータ、すなわちサーマルヘッド温度別穿孔エネルギー調整および通電率別穿孔エネルギー調整等を行うことによって、マスタ12の穿孔・製版時において最適な穿孔の大きさを得るための穿孔用エネルギー(通電パルス幅等)に係る関係データおよび後述する動作プログラム等が予め記憶されている。
所定のエネルギーに調整された穿孔用エネルギーの供給は、画像信号に応じて、サーマルヘッド10の個々の発熱体9への通電パルス幅の変化により行ってもよいし、あるいは画像信号に応じて個々の発熱体9に流す電流値もしくは個々の発熱体9に印加する電圧値の変化により行うようにしてもよい。
本実施形態の製版印刷装置では、製版制御部8に入力された画像信号は、上記熱履歴制御、上記通電率別穿孔エネルギー調整制御およびサーマルヘッド10を駆動する際の各種信号制御等に用いられる他に、通電率別穿孔エネルギー調整手段21で実際に各発熱体9に通電させて穿孔・製版させるための印字数をカウントし、そのカウントした印字率データ等を一度マイクロプロセッサ2へ入力し、ここでメモリ関係部4に予め記憶されていた関係データ、すなわち予め実験等で求めておいた製版状態と通電パルス幅との関係データから最適な通電パルス幅を呼び出して設定するためにも用いられる。製版制御部8は、マスタ送りモータ11を駆動することによりマスタ12を繰り出し搬送させながら、上述したように設定された最適な通電パルス幅に基づいてマスタ12の熱可塑性樹脂フィルム部分を加熱溶融穿孔させる。上述した通電パルス幅に係るデータはサーマルヘッド10の温度によって異なる。
次に、本実施形態に特有の、サーマルヘッド10の異常過熱を判別する制御構成について詳述する。
本実施形態の製版装置1を具備した製版印刷装置では、サーマルヘッド10の動作保証温度以下のサーマルヘッド温度上限閾値温度Taが予め設定されていて、例えばメモリ関係部4に関係データとして予め記憶されている。
図5および図6を参照して、サーマルヘッド10の異常過熱を判別する基本的な原理を説明する。両図において、縦軸にはサーミスタ37で検出されるサーマルヘッド温度Tが、横軸には製版回数n(時間でもある)がそれぞれ取られている。
基本的にはサーマルヘッド温度Tが、製版装置1で実行可能な最も過酷な製版条件で、かつ、全ベタ(全黒:印字率100%)でマスタ12に連続製版させた際の条件で連続製版させた際の上昇温度の傾きよりも大きい場合には、サーマルヘッド10の電気的駆動部異常(例えば、ハーネスショート、回路異常、基板内異常、サーミスタ異常)と判断することができる。図6は図5でのA領域(サーマルヘッド温度Tがサーマルヘッド温度上限閾値温度Taを超える前後)の拡大図であり、検出されたサーマルヘッド温度Tがサーマルヘッド温度上限閾値温度Taを超えた場合に、図2での連続製版時におけるサーマルヘッド温度Tの推移状態(上昇温度曲線)よりも上方の推移であるならばサーマルヘッド10の駆動部異常と判断することができる。
上述したサーマルヘッド10の異常過熱を判別する基本的な原理を踏まえた上で、異常過熱要因判別手段3等の機能をまとめて説明する。
テンキー93、エンターキー95およびモードクリアキー96は、サーマルヘッド10が所定の製版条件で1版分のマスタ21を製版する際の、サーマルヘッド温度の上昇温度を設定する通常上昇温度設定手段としての機能を有し、メモリ関係部4に記憶されるいわゆるサービスマンプログラムと呼ばれる既定のプログラムを随時変更可能になっている。
メモリ関係部4は、上記通常上昇温度設定手段(テンキー93、エンターキー95およびモードクリアキー96で構成される)により設定されたサーマルヘッド10の上昇温度を記憶する通常上昇温度記憶手段としての機能を有する。
メモリ関係部4には、サーマルヘッド温度上限閾値温度Ta等の関係データが記憶されている他、図7および図8に示す動作プログラムが予め記憶されている。
メモリ関係部4は、製版装置1の連続製版時におけるサーマルヘッド10の製版開始前のサーマルヘッド温度と、連続製版時におけるサーマルヘッド10の製版後のサーマルヘッド温度とを予め記憶する製版前後温度記憶手段としての機能を有する。
メモリ関係部4は、製版装置1の連続製版時におけるサーマルヘッド10の製版開始前のサーマルヘッド温度と、連続製版時におけるサーマルヘッド10の製版後のサーマルヘッド温度とを、または製版開始前後の各サーマルヘッド温度の温度差を随時記憶する製版前後温度記憶手段としての機能を有する。また、メモリ関係部4は、製版開始前後の各サーマルヘッド温度またはそれらの温度差を複数回記憶する複数製版前後温度記憶手段としての機能も有する。
マイクロプロセッサ2の主として図示しないCPUは、サーミスタ37により検出されたサーマルヘッド温度の推移状態に基づいて、サーミスタ37により検出されたサーマルヘッド温度がサーマルヘッド温度上限閾値温度Taを超えた場合に、サーマルヘッド10の主として電気的駆動部異常による異常過熱と製版装置1の連続製版時におけるサーマルヘッド10の異常過熱とを判別する異常過熱要因判別手段3としての基本的な機能を備えている。以下、マイクロプロセッサ2の上記CPUを、理解しやすい上位概念用語である異常過熱要因判別手段3と言い替える。
異常過熱要因判別手段3は、サーミスタ37から送信されるサーマルヘッド温度に係る信号に基づいて、サーマルヘッド温度の推移状態(通常は上昇温度)を把握し、この把握したサーマルヘッド温度の推移状態(通常は上昇温度)と、メモリ関係部4に記憶されたサーマルヘッド10の上昇温度(以下、「通常サーマルヘッド温度上昇値」という)とを比較することにより、上記各異常過熱を判別する第1の判別機能を有する。
第1の判別機能を備えた異常過熱要因判別手段3は、サーミスタ37により検出されたサーマルヘッド温度がサーマルヘッド温度上限閾値温度Taを超えた場合において、サーマルヘッド温度の推移状態(通常は上昇温度)がメモリ関係部4に記憶された通常サーマルヘッド温度上昇値を超えたときには、サーマルヘッド10の電気的駆動部異常による異常過熱と判別し、サーマルヘッド温度の推移状態(通常は上昇温度)がメモリ関係部4に記憶された通常サーマルヘッド温度上昇値以下のときには、連続製版時におけるサーマルヘッド10の異常過熱と判別する。
通常上昇温度設定手段(テンキー93、エンターキー95およびモードクリアキー96)によるマスタ12の1版当たりのサーマルヘッド温度上昇温度の入力値としては、サーマルヘッド10の熱効率のばらつきを考慮し、通常サーマルヘッド温度上昇値付近で全ベタ時(全黒:印字率100%)の通常サーマルヘッド温度上昇値以上もしくはそれ以上にすることが望ましい(製版装置の機種によって異なるが、通常10℃以下である)。
通常サーマルヘッド温度上昇値として、例えば上記10℃を設定・入力する場合、モードクリアキー96を1回押した後、テンキー93で「10」℃を置数・入力し、次いでエンターキー95を1回押して確定すればよい。
テンキー93、エンターキー95およびモードクリアキー96を含むキー関係は、複数製版後温度記憶手段としてのメモリ関係部4に対して、製版開始前後の各サーマルヘッド温度またはその温度差を複数記憶させる回数を設定する記憶回数設定手段としての機能も有する。
異常過熱要因判別手段3は、サーミスタ37から送信されるサーマルヘッド温度に係る信号に基づいて、サーマルヘッド温度の推移状態を把握し、この把握したサーマルヘッド温度の推移状態(通常は上昇温度)と、メモリ関係部4に記憶された製版装置1の連続製版時におけるサーマルヘッド10の製版開始前のサーマルヘッド温度および連続製版時におけるサーマルヘッド10の製版後のサーマルヘッド温度とを比較することにより、上記各異常過熱を判別する第2の判別機能を有する。
第2の判別機能を備えた異常過熱要因判別手段3は、サーミスタ37により検出されたサーマルヘッド温度がサーマルヘッド温度上限閾値温度Taを超えた場合において、サーマルヘッド温度(通常は上昇温度)がメモリ関係部4に記憶された連続製版時におけるサーマルヘッド10の製版開始前のサーマルヘッド温度と連続製版時におけるサーマルヘッド10の製版後のサーマルヘッド温度との温度差(上昇温度)を超えたときには、サーマルヘッド10の電気的駆動部異常による異常過熱と判別し、上記サーマルヘッド温度(通常は上昇温度)が上記温度差(上昇温度)以下のときには、連続製版時におけるサーマルヘッド10の異常過熱と判別する。
異常過熱要因判別手段3の第2の判別機能において、その製版開始前のサーマルヘッド温度と製版後のサーマルヘッド温度をメモリ関係部4に記憶させておくのは図6に示したようにn、n−1、n−2のように複数個でも構わない。これにより、製版回数の若い時期にさかのぼって使用履歴が分かる、すなわちサーマルヘッド10の電気的駆動部異常がいつの時点で発生したかが明確になる。また、サーマルヘッド10の電気的駆動部異常ではない場合においても、ユーザの使用原稿に対する通常サーマルヘッド温度上昇値等(最大、平均等)を確認することが可能となる。
異常過熱要因判別手段3は、第2の判別機能に加えて、第1の判別機能を加味して上記各異常過熱を判別する機能も有する。
異常過熱要因判別手段3は、メモリ関係部4に記憶された製版装置1の連続製版時におけるサーマルヘッド10の製版開始前のサーマルヘッド温度および連続製版時におけるサーマルヘッド10の製版後のサーマルヘッド温度と、メモリ関係部4に記憶されたサーマルヘッド10の通常サーマルヘッド温度上昇値とを比較することにより、上記各異常過熱を判別する第3の判別機能を有する。
第3の判別機能を備えた異常過熱要因判別手段3は、サーミスタ37により検出されたサーマルヘッド温度がサーマルヘッド温度上限閾値温度Taを超えた場合において、メモリ関係部4に記憶された連続製版時におけるサーマルヘッド10の製版開始前のサーマルヘッド温度と連続製版時におけるサーマルヘッド10の製版後のサーマルヘッド温度との温度差(上昇温度)がメモリ関係部4に記憶されたサーマルヘッド10の通常サーマルヘッド温度上昇値を超えたときには、サーマルヘッド10の電気的駆動部異常による異常過熱と判別し、上記温度差(上昇温度)が通常サーマルヘッド温度上昇値以下のときには、連続製版時におけるサーマルヘッド10の異常過熱と判別する。
サーマルヘッド10の駆動部異常によるサーマルヘッド10の異常過熱の現象は、製版中のみに発生するわけではなく、製版開始前にサーマルヘッド10の駆動部異常が発生すれば、製版動作有無に拘わらずサーマルヘッド10の動作保証温度以下に設定してあるサーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以上になることも想定される。その様な場合においては、下記するマイクロプロセッサ2の制御機能が必要となってくる。
すなわち、マイクロプロセッサ2は、製版装置1の電源投入直後から製版開始前まで、または製版動作間の待機状態時等においてサーマルヘッド温度を検出し、異常過熱要因判別手段3で判別されたサーマルヘッド10の異常過熱要因が連続製版時におけるサーマルヘッド10の異常過熱以外の場合において、サーマルヘッド温度がサーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以上になったときには、サーマルヘッド10の駆動部異常時の処理を行う。
この製版時以外のサーマルヘッド10の温度上昇を確認する際には、サーミスタ37によるサーマルヘッド温度の検出に基づくサーマルヘッド温度の把握を、製版開始前において1回のみの確認ではなく、ある時間間隔で検出すること、すなわち製版開始前において少なくとも1回行うことが望ましい。
近年、製版印刷装置の製版速度も高速化となってきている。従って、製版開始前および製版開始後のサーマルヘッド温度の検出のみではなく、製版中に関しても少なくとも1回サーマルヘッド温度の検出をし、その検出値より、サーマルヘッド10の蓄熱作用を考慮に入れ、より最適なサーマルヘッド10の個々の発熱体9ヘの印加エネルギーを印加することが望ましい。
異常過熱要因判別手段3によってサーマルヘッド10の電気的駆動部異常による異常過熱が確認された際には、製版印刷装置の製版動作に移行しないようになっている。すなわち、マイクロプロセッサ2は、異常過熱要因判別手段3でサーマルヘッド10の駆動部異常による異常過熱が判別された際には、製版動作への移行を禁止するように、マスタ送りモータ11および図示しないサーマルヘッド駆動回路を制御する機能を有する。
また、連続製版時における異常過熱の場合には、サーマルヘッド10の動作保証温度以下に設定してあるサーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下になるまで製版動作に移行しないようになっている。すなわち、マイクロプロセッサ2は、異常過熱要因判別手段3で判別された連続製版時における異常過熱の場合には、サーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下の製版動作復帰閾値温度以下になるまで製版動作への移行を禁止するように、マスタ送りモータ11および図示しないサーマルヘッド駆動回路を介してサーマルヘッド10を制御する機能を有する。
連続製版時における異常過熱の場合において、サーマルヘッド10の動作保証温度以下に設定してあるサーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下になったら製版が可能としても構わないが、ある程度サーマルヘッド温度が下がったところを閾値として、再びすぐに製版しサーマルヘッド温度によって異常過熱が発生しないように設定しても構わない。この様な連続製版時における異常過熱の場合には、サーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下の製版動作復帰閾値温度以下になるまで、サーマルヘッド10の動作保証温度以上であることを表示・告知し(図10参照)、サーマルヘッド温度がサーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下の製版動作復帰閾値温度以下になった場合、製版可能であることを表示・告知する(図11参照)ように本実施形態では行っている。
すなわち、マイクロプロセッサ2は、異常過熱要因判別手段3によって製版装置1の連続製版時における異常過熱と判別された場合には、サーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下になるまで、サーマルヘッド10の動作保証温度以上であることを表示・告知し、サーマルヘッド温度がサーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下の製版動作復帰閾値温度以下になった場合、製版可能であることを表示・告知するようにLCD表示部98の図示しない液晶駆動回路を制御する機能を有する。
また、その際にセットされている原稿に対して自動製版を行っても構わなく、近年、製版印刷装置においてオンライン化が浸透してきており、その際には有効なものと思われる。
すなわち、マイクロプロセッサ2は、異常過熱要因判別手段3によって連続製版時における異常過熱と判別された場合には、サーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下の製版動作復帰閾値温度以下になった場合、セットされている原稿を含め画像信号に基づく製版動作を自動的に行うように、原稿読取装置80の駆動部、マスタ送りモータ11および図示しないサーマルヘッド駆動回路を制御する機能を有する。
図1では、A/D変換部6、画像処理部7、製版制御部8およびマイクロプロセッサ2をそれぞれ模式的に表して製版装置1内にそれぞれ配置しているが、この理由は本発明が製版装置に係るものを含むため便宜的に製版装置1内としたものである。本発明は、勿論、製版装置を搭載した製版印刷装置にも適用できるものであるから、この場合には、A/D変換部6、画像処理部7、製版制御部8およびマイクロプロセッサ2を製版装置1内にそれぞれ配置する必要はなく、製版装置1外であって、装置本体フレーム50内の適宜の部位にそれぞれ配置しても構わない。
次に、図7〜図11を併用して、本実施形態に特有の要部動作を説明する。
先ず、ステップS1において、図1に示した製版印刷装置の電源スイッチ(図示せず)を投入・オンすると、メモリ関係部4によって製版開始前におけるサーマルヘッド温度の記憶がなされる(ステップS2)。製版スタートキー91が押下される前に、製版開始前におけるサーマルヘッド温度を記憶するのは、サーマルヘッド10の電気的駆動部異常による異常過熱の可能性があるからである。
次いで、ステップS3に進み、サーミスタ37で検出されたサーマルヘッド温度がサーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下であるか否かが判断される。サーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下であるイエスの場合、ステップS4に進み、製版スタートキー91が押下されたか否かが判断される。製版スタートキー91が押下されたイエスの場合、ステップS5に進み、再びメモリ関係部4によって製版開始前におけるサーマルヘッド温度の記憶がなされる。その後、ステップS6に進み、再びサーミスタ37で検出されたサーマルヘッド温度がサーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下であるか否かが判断される。サーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下であるイエスの場合、図8に示すステップS7に進み、上述したと同様の製版動作が行われる。
次いで、ステップS8に進み、メモリ関係部4によって製版終了後におけるサーマルヘッド温度の記憶がなされる。製版終了後におけるサーマルヘッド温度を記憶するのは、サーマルヘッド温度上限閾値温度Ta等の比較や製版前・後の温度差の情報を得るためである。
次いで、上述したと同様の印刷動作が行われ、同印刷動作が完了すると、電源スイッチがオフされたか否かが判断される(ステップS9〜ステップS11)。電源スイッチがオフされたならば終了となる(ステップS12)。
一方、ステップS3において、サーマルヘッド温度がサーマルヘッド温度上限閾値温度Taを超えているノーの場合、図8に示すステップS17に進み、製版スタートキー91が押下される製版動作前である点および異常過熱要因判別手段3によって判別された点からサーマルヘッド10の電気的駆動部異常と判断されることにより、図9に示すように、“サービスマンコール”等の表示がLCD表示部98になされると共に、ブザー97吹鳴による警告音が発せられる。その後、ステップS18において、製版動作への移行が禁止されてその状態が維持され、ステップS12へ進み、電源スイッチがオフされたならば終了となる。
一方、ステップS6において、サーマルヘッド温度がサーマルヘッド温度上限閾値温度Taを超えたノーの場合、ステップS13に進み、通常サーマルヘッド温度上昇(温度)値以下であるか否かが判断される。通常サーマルヘッド温度上昇(温度)値以下であるイエスの場合、図8に示すステップS14に進み、図10に示すように、サーマルヘッド10が連続製版にてサーマルヘッド温度上限閾値温度Taを超えていること等の表示、すなわち「ただ今、書き込み部品が温まってしまっております。大変申し訳ございませんがしばらく時間が経ってから製版をお願い致します。」がLCD表示部98になされると共に、ブザー97吹鳴による警告音が発せられる。
次いで、ステップS15に進み、ここで製版動作復帰閾値温度以下であるか否かが判断される。製版動作復帰閾値温度以下であるイエスの場合、ステップS16に進み、図11に示すように、サーマルヘッド10が連続製版にてサーマルヘッド温度上限閾値温度Ta以下となり、製版動作が可能になったことの表示、すなわち「書き込み部品の準備ができました。製版可能な状態になりました。」がLCD表示部98になされると共に、ブザー97吹鳴による警告音が発せられる。その後、連続製版を実行すべく、図7に示すステップS2へ進んで、上記と同様の動作フローが繰り返されて最終的にステップS12に至り、動作が終了する。ステップS15において、製版動作復帰閾値温度を超えたノーの場合、ステップS14に戻り、同様の動作が繰り返される。
一方、ステップS13において、サーマルヘッド温度が通常サーマルヘッド温度上昇(温度)値を超えたノーの場合、図8に示すステップS17〜ステップS18に進み、上記したと同様の動作が行われる。
図7および図8に示した動作フローは、あくまでも本実施形態の一例であり、図7に注記してあるように、例えば図8におけるステップS8とステップS9の間の印刷動作時においてもサーマルヘッド10の電気的駆動部異常による異常過熱発生の可能性があるから、図7におけるステップS6およびステップS13を付加したような動作例であっても構わない。
上記実施形態に限らず、次のような構成例および動作であってもよい。すなわち、サーミスタ37で検出されたサーマルヘッド温度がサーマルヘッド10の動作保証温度以下の近傍に近づいたとき、「サーマルヘッド温度が高くなってきている」ことを告知する告知手段を有してもよい。この告知手段としては、「サーマルヘッド温度が高くなってきている」ことを表示する表示手段としての上記LCD表示部98等の他に、音声で知らせる音声告知手段や、警告音を発する警告音発生手段としての上記ブザー97、あるいはこれらの2つ以上の組み合わせも含まれる。
この場合、マイクロプロセッサ2は、サーミスタ37で検出されたサーマルヘッド温度がサーマルヘッド10の動作保証温度以下の近傍に近づいたとき、「サーマルヘッド温度が高くなってきている」ことを告知するように上記告知手段を制御する機能を有する。
以上述べたとおり、本発明を特定の実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術的範囲は、上述した実施形態等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
本発明は、感熱孔版式の製版装置および感熱孔版式の製版印刷装置に限らず、複数の発熱体を主走査方向に備えているサーマルヘッドは、サーマルプリンタを含む感熱記録装置や感熱印字装置等の技術分野においても使用されているから、それらの技術分野にも適用ないし準用可能である。
本発明の一実施形態を示す製版印刷装置の概略的な正面図である。 製版印刷装置に配設された操作パネルの平面図である。 図1に示した製版印刷装置の要部の制御構成を表すブロック図である。 サーマルヘッドの温度を検出するサーミスタの配置箇所を示す側面図である。 製版回数とサーマルヘッド温度との関係を表したグラフである。 図5に示したグラフのA領域の部分を拡大して表したグラフである。 サーマルヘッドの異常過熱の判別に着目したときの、図1の製版印刷装置の動作順序を示すフローチャートである。 図7のフローチャートの続きである。 サーマルヘッドの電気的駆動部異常による異常過熱の場合のLCD表示部への表示例である。 連続製版時における異常過熱の場合のLCD表示部への表示例である。 連続製版時における異常過熱で製版可能となった場合のLCD表示部への表示例である。
符号の説明
1 製版装置
2 マイクロプロセッサ
3 異常過熱要因判別手段
4 メモリ関係部(通常上昇温度記憶手段、製版前後温度記憶手段、複数製版前後温度記憶手段)
5 画像センサ
8 製版制御部
9 発熱体
10 サーマルヘッド
12 マスタ
14 プラテンローラ
37 サーミスタ(サーマルヘッド温度検出手段)
62 印刷用紙
90 操作パネル
97 ブザー(異常過熱要因警告音発生手段)
98 LCD表示部(異常過熱要因表示手段)
101 印刷ドラム(版胴)
T サーマルヘッド温度
Ta サーマルヘッド温度上限閾値温度
Y 副走査方向

Claims (19)

  1. 熱可塑性樹脂フィルムを有するマスタの該熱可塑性樹脂フィルム側に、主走査方向に配列された複数の発熱体を具備したサーマルヘッドを直接的に接触させると共に、上記主走査方向と直交する副走査方向にマスタを相対的に移動させつつ画像信号に応じた上記各発熱体の選択的な加熱によりドット状の製版画像をマスタに形成し、サーマルヘッド温度検出手段により上記サーマルヘッドの温度を検出可能であり、かつ、上記サーマルヘッドの動作保証温度以下のサーマルヘッド温度上限閾値温度が予め設定されている製版装置において、
    上記サーマルヘッド温度検出手段により検出されたサーマルヘッド温度の推移状態に基づいて、上記サーマルヘッドの駆動部異常による異常過熱と上記製版装置の連続製版時における上記サーマルヘッドの異常過熱とを判別する異常過熱要因判別手段を有することを特徴とする製版装置。
  2. 請求項1記載の製版装置において、
    上記異常過熱要因判別手段で判別された上記サーマルヘッドの異常過熱要因に関して表示する異常過熱要因表示手段を有することを特徴とする製版装置。
  3. 請求項1または2記載の製版装置において、
    上記異常過熱要因判別手段で判別された上記サーマルヘッドの異常過熱要因に関して警告音を発する異常過熱要因警告音発生手段を有することを特徴とする製版装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一つに記載の製版装置において、
    上記サーマルヘッドが所定の製版条件で1版分のマスタを製版する際の上記サーマルヘッド温度の上昇温度を設定する通常上昇温度設定手段と、
    上記通常上昇温度設定手段により設定された上記上昇温度を記憶する通常上昇温度記憶手段とを有し、
    上記異常過熱要因判別手段は、上記サーマルヘッド温度検出手段により検出されたサーマルヘッド温度の推移状態と、上記通常上昇温度記憶手段に記憶された上記上昇温度とを比較することにより、上記各異常過熱を判別することを特徴とする製版装置。
  5. 請求項1ないし3の何れか一つに記載の製版装置において、
    上記サーマルヘッドが所定の製版条件で1版分のマスタを製版する際の上記サーマルヘッド温度の上昇温度を設定する通常上昇温度設定手段と、
    上記通常上昇温度設定手段により設定された上記上昇温度を記憶する通常上昇温度記憶手段と、
    上記製版装置の連続製版時における上記サーマルヘッドの製版開始前の上記サーマルヘッド温度と、上記連続製版時における上記サーマルヘッドの製版後の上記サーマルヘッド温度とを記憶する製版前後温度記憶手段とを有し、
    上記異常過熱要因判別手段は、上記製版前後温度記憶手段に記憶された上記製版開始前の上記サーマルヘッド温度および上記製版後の上記サーマルヘッド温度と、上記通常上昇温度記憶手段に記憶された上記上昇温度とを比較することにより、上記各異常過熱を判別することを特徴とする製版装置。
  6. 請求項1ないし3の何れか一つに記載の製版装置において、
    上記製版装置の連続製版時における上記サーマルヘッドの製版開始前の上記サーマルヘッド温度と、上記連続製版時における上記サーマルヘッドの製版後の上記サーマルヘッド温度とを予め記憶する製版前後温度記憶手段を有し、
    上記異常過熱要因判別手段は、上記サーマルヘッド温度検出手段により検出されたサーマルヘッド温度の推移状態と、上記製版前後温度記憶手段に記憶された上記製版開始前の上記サーマルヘッド温度および上記製版後の上記サーマルヘッド温度とを比較することにより、上記各異常過熱を判別することを特徴とする製版装置。
  7. 請求項4ないし6の何れか一つに記載の製版装置において、
    上記製版開始前後の上記各サーマルヘッド温度またはその温度差を複数回記憶する複数製版前後温度記憶手段を有することを特徴とする製版装置。
  8. 請求項7記載の製版装置において、
    上記複数製版前後温度記憶手段に対して、上記製版開始前後の上記各サーマルヘッド温度またはその温度差を複数記憶させる回数を設定する記憶回数設定手段を有することを特徴とする製版装置。
  9. 請求項6ないし8の何れか一つに記載の製版装置において、
    上記サーマルヘッドが所定の製版条件で1版分のマスタを製版する際の上記サーマルヘッド温度の上昇温度を設定する通常上昇温度設定手段と、
    上記通常上昇温度設定手段により設定された上記上昇温度を記憶する通常上昇温度記憶手段とを有し、
    上記異常過熱要因判別手段は、上記通常上昇温度記憶手段に記憶された上記上昇温度を加味して上記各異常過熱を判別することを特徴とする製版装置。
  10. 請求項1ないし9の何れか一つに記載の製版装置において、
    上記製版装置の電源投入直後から製版開始前まで、または製版動作間の待機状態時等において上記サーマルヘッド温度を検出し、上記異常過熱要因判別手段で判別された上記サーマルヘッドの異常過熱要因が上記連続製版時における上記サーマルヘッドの異常過熱以外の場合において、上記サーマルヘッド温度が上記サーマルヘッド温度上限閾値温度以上になったときには、上記サーマルヘッドの駆動部異常時の処理を行うことを特徴とする製版装置。
  11. 請求項1ないし10の何れか一つに記載の製版装置において、
    上記サーマルヘッド温度の検出を、製版開始前には少なくとも1回行うことを特徴とする製版装置。
  12. 請求項1ないし11の何れか一つに記載の製版装置において、
    上記サーマルヘッド温度の検出を、製版中には少なくとも1回行うことを特徴とする製版装置。
  13. 請求項1ないし12の何れか一つに記載の製版装置において、
    上記サーマルヘッド温度の検出時に、上記サーマルヘッド温度検出手段からの信号に対してチャタリング処理を行うことを特徴とする製版装置。
  14. 請求項1ないし13の何れか一つに記載の製版装置において、
    上記サーマルヘッドの駆動部異常による異常過熱が判別された際には、製版動作への移行を禁止することを特徴とする製版装置。
  15. 請求項1ないし14の何れか一つに記載の製版装置において、
    上記連続製版時における異常過熱の場合には、上記サーマルヘッド温度上限閾値温度以下の製版動作復帰閾値温度以下になるまで製版動作への移行を禁止することを特徴とする製版装置。
  16. 請求項15記載の製版装置において、
    上記製版装置の連続製版時における異常過熱の場合には、上記サーマルヘッド温度上限閾値温度以下になるまで、上記サーマルヘッドの動作保証温度以上であることを告知し、上記サーマルヘッドの温度が上記サーマルヘッド温度上限閾値温度以下の製版動作復帰閾値温度以下になった場合、製版可能であることを告知する告知手段を有することを特徴とする製版装置。
  17. 請求項1ないし16の何れか一つに記載の製版装置において、
    上記連続製版時における異常過熱の場合には、上記サーマルヘッド温度上限閾値温度以下の製版動作復帰閾値温度以下になった場合、画像信号に基づく製版動作を自動的に行うことを特徴とする製版装置。
  18. 請求項1ないし17の何れか一つに記載の製版装置において、
    上記サーマルヘッド温度が、上記動作保証温度に近づいたとき、その旨を告知する手段を有することを特徴とする製版装置。
  19. 製版されたマスタを巻装する版胴と、この版胴上のマスタにインキを供給するインキ供給手段とを具備し、版胴上の上記マスタに印刷用紙を押し付けて該印刷用紙に印刷を行う製版印刷装置において、
    請求項1ないし18の何れか一つに記載の製版装置を有することを特徴とする製版印刷装置。
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