JP2006047004A - 温度センサおよび磁気抵抗素子を用いたセンサ - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気ベクトルが変化する環境下にあっても、磁気ベクトルの大きさにかかわらず、磁気抵抗素子の温度特性を利用しての温度検出を可能とする温度センサおよび磁気抵抗素子を用いたセンサを提供する。
【解決手段】温度センサは、磁気抵抗素子として、互いに同一の形状および同一の材料(例えばニッケルコバルトなど)とされるとともに、磁気ベクトルが変化する平面上に互いに90度傾いて配置される第1および第2の磁気抵抗素子MRE11a、MRE11bを備える。このような構成では、磁気ベクトルの変化に伴う第1および第2の磁気抵抗素子MRE11a、MRE11bの各抵抗値の加算値はほぼ温度にのみ依存して変化するようになる。このため、磁気ベクトルが変化する環境下であれ、この加算値の変化を検出するようにすることで、磁気抵抗素子(ニッケルコバルト)の温度特性を利用して温度を検出することができるようになる。
【選択図】 図3
【解決手段】温度センサは、磁気抵抗素子として、互いに同一の形状および同一の材料(例えばニッケルコバルトなど)とされるとともに、磁気ベクトルが変化する平面上に互いに90度傾いて配置される第1および第2の磁気抵抗素子MRE11a、MRE11bを備える。このような構成では、磁気ベクトルの変化に伴う第1および第2の磁気抵抗素子MRE11a、MRE11bの各抵抗値の加算値はほぼ温度にのみ依存して変化するようになる。このため、磁気ベクトルが変化する環境下であれ、この加算値の変化を検出するようにすることで、磁気抵抗素子(ニッケルコバルト)の温度特性を利用して温度を検出することができるようになる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、磁気抵抗素子の温度特性を利用して、温度変化を磁気抵抗素子の抵抗値変化として感知することにより温度を検出する温度センサ、および、磁気抵抗素子を用いたセンサとして特に温度検出機能を有するセンサに関する。
周知のように、磁気抵抗素子の抵抗値は温度に依存して変化する。例えば、ニッケルコバルトなどの強磁性体からなる磁気抵抗素子の場合、その抵抗値は温度の上昇に伴ってほぼ直線的に増加する。したがって、こうした磁気抵抗素子の温度特性を利用することにより温度を検出する温度センサも考えられる。しかし、磁気抵抗素子は通常、磁場の変化、すなわち付与される磁気ベクトルの角度変化によってもその抵抗値が変化するため、磁気ベクトルが変化するような環境下にあっては、磁気抵抗素子の温度特性を利用することが困難となる。
そこで従来は、このような磁気抵抗素子を用いた温度センサとして、例えば特許文献1に見られるような温度センサが提案されている。この温度センサは、線幅が6μmに形成された磁気抵抗素子の温度特性を利用することにより温度を検出するようにしている。
すなわち、図8に、磁気ベクトルの角度変化に伴う磁気抵抗素子の抵抗値変化率Pを示すように、この抵抗値変化率Pは、例えば25ガウス程度の磁気ベクトルが印加される環境下では、磁気抵抗素子の線幅が6μm以下となるとき極めて小さくなる。一方、温度変化に伴う磁気抵抗素子の抵抗値変化率は、こうした磁気抵抗素子の線幅に依存しないため、線幅が6μmに形成された磁気抵抗素子の抵抗値はほぼ温度にのみ依存して変化するようになる。したがって、このような温度センサであれば、磁気ベクトルが角度変化する環境下であっても、磁気抵抗素子の温度特性を利用して温度を検出することができるようになる。
特開平5−249211号公報
このように、上記従来の温度センサでは、磁気抵抗素子の温度特性を利用して温度を検出することは確かにできる。しかし、先の図8からも明らかなように、磁気抵抗素子に付与される磁気ベクトルの大きさが大きい場合(例えば50〜100ガウス)には、その線幅がたとえ6μm以下に形成されているとしても、同磁気抵抗素子の上記磁気ベクトルの角度変化に伴う抵抗値の変化は避けられない。すなわち、上記従来の温度センサでは、磁界強度の大きい磁気ベクトルが角度変化する環境下となると、上述した磁気抵抗素子の温度特性を利用しての温度検出が未だ困難なものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁気ベクトルが変化する環境下にあっても、磁気ベクトルの大きさにかかわらず、磁気抵抗素子の温度特性を利用しての温度検出を可能とする温度センサおよび磁気抵抗素子を用いたセンサを提供することにある。
こうした目的を達成するため、請求項1に記載の温度センサでは、磁気抵抗素子の温度特性を利用し、温度変化を同磁気抵抗素子の抵抗値の変化として感知することにより温度を検出する温度センサにあって、前記磁気抵抗素子として、付与される磁気ベクトルの一方向への角度変化に対し、抵抗値が大きくなる角度をもって配置される第1の磁気抵抗素子と抵抗値が小さくなる角度をもって配置される第2の磁気抵抗素子とを備え、これら第1および第2の磁気抵抗素子の各抵抗値の加算値の変化として前記温度変化を感知することとした。
前述のように、磁気抵抗素子は、温度変化および磁気ベクトルの角度変化のいずれによってもその抵抗値が変化するため、磁気ベクトルが角度変化する環境下では、磁気抵抗素子の温度特性を利用して温度を検出することが困難である。この点、上記構成では、磁気抵抗素子として、付与される磁気ベクトルの一方向への角度変化に対し、抵抗値が大きくなる角度をもって配置される第1の磁気抵抗素子と抵抗値が小さくなる角度をもって配置される第2の磁気抵抗素子とを備えるようにしている。このような構成では、上記磁気ベクトルの角度変化に伴う第1および第2の磁気抵抗素子の各抵抗値の加算値の変化分が抑制されるようになるため、それら各抵抗値の加算値の変化を温度変化として感知するようにすることで、磁気ベクトルが角度変化する環境下であっても、同磁気ベクトルの大きさにかかわらず、温度を的確に検出することができるようになる。
また、この場合には特に、請求項2に記載の発明によるように、前記第1および第2の磁気抵抗素子として、前記磁気ベクトルの一方向への角度変化に伴うそれぞれの抵抗値の変化分がそれら各抵抗値の加算を通じて互いに相殺される角度関係をもつようにこれらを配置するようにすることが実用上より望ましい。このような構成では、より高い精度のもとで温度を検出することができるようになる。
また、請求項2に記載の発明において、請求項3に記載の発明によるように、前記第1および第2の磁気抵抗素子を、互いに同一の形状および同一の材料とするとともに、前記磁気ベクトルが変化する平面上に互いに90度傾いて配置するようにすれば、上記磁気ベクトルの一方向への角度変化に伴う上記第1および第2の磁気抵抗素子の各抵抗値の変化分がそれら各抵抗値の加算を通じて相殺される上述の角度関係も含めて、これら第1および第2の磁気抵抗素子のこのような相対的な関係を容易に設定することができるようになる。
また、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、請求項4に記載の発明によるように、前記第1および第2の磁気抵抗素子を、電気的に直列接続するようにすれば、上記各抵抗値の加算値が、直列接続された第1および第2の磁気抵抗素子の合成抵抗となり、こうした加算値の変化を検出することも容易になる。
一方、請求項5に記載の磁気抵抗素子を用いたセンサでは、温度検出用の磁気抵抗素子を備え、温度変化を該磁気抵抗素子の抵抗値の変化として感知することにより温度を検出する機能を有する磁気抵抗素子を用いたセンサにあって、前記温度検出用の磁気抵抗素子として、付与される磁気ベクトルの一方向への角度変化に対し、抵抗値が大きくなる角度をもって配置される第1の磁気抵抗素子と抵抗値が小さくなる角度をもって配置される第2の磁気抵抗素子とを備え、これら第1および第2の磁気抵抗素子の各抵抗値の加算値の変化として前記温度変化を感知することとした。
上述の通り、このような構成では、磁気ベクトルの角度変化に伴って上記第1および第2の磁気抵抗素子の各抵抗値自体が変化することに変わりはないものの、これら第1および第2の磁気抵抗素子の各抵抗値の加算値としては、上記磁気ベクトルの角度変化に伴う変化分が抑制されるようになる。このため、磁気ベクトルが角度変化する環境下であっても、同磁気ベクトルの大きさにかかわらず、こうした第1および第2の磁気抵抗素子の温度特性を利用することにより温度を検出することができるようになる。
また、この場合には特に、請求項6に記載の発明によるように、前記第1および第2の磁気抵抗素子として、前記磁気ベクトルの一方向への角度変化に伴うそれぞれの抵抗値の変化分がそれら各抵抗値の加算を通じて互いに相殺される角度関係をもつようにこれらを配置するようにすることが実用上より望ましい。このような構成では、より高い精度のもとで温度を検出することができるようになる。
また、請求項6に記載の発明において、請求項7に記載の発明によるように、前記第1および第2の磁気抵抗素子を、互いに同一の形状および同一の材料とするとともに、前記磁気ベクトルが変化する平面上に互いに90度傾いて配置するようにすれば、上記磁気ベクトルの一方向への角度変化に伴う上記第1および第2の磁気抵抗素子の各抵抗値の変化分がそれら各抵抗値の加算を通じて相殺される上述の角度関係も含めて、これら第1および第2の磁気抵抗素子のこのような相対的な関係を容易に設定することができるようになる。
また、請求項5〜7のいずれか一項に記載の発明において、請求項8に記載の発明によるように、前記第1および第2の磁気抵抗素子を、電気的に直列接続するようにすれば、上記各抵抗値の加算値が、直列接続された第1および第2の磁気抵抗素子の合成抵抗となり、こうした加算値の変化を検出することも容易になる。
また、請求項5〜8のいずれか一項に記載の発明において、請求項9に記載の磁気抵抗素子を用いたセンサでは、磁気検出用の磁気抵抗素子をさらに備え、付与される磁気ベクトルの角度変化および前記温度変化に伴う同磁気検出用の磁気抵抗素子の抵抗値の変化と前記温度変化に伴う前記温度検出用の磁気抵抗素子の抵抗値の変化とに基づき、温度補正を施しつつ前記磁気ベクトルの角度変化を検出することとした。
上記構成では、磁気抵抗素子を用いたセンサとして、磁気検出用の磁気抵抗素子と異なる抵抗材料からなる温度検出用素子(例えばサーミスタなど)を用いることなく、温度補正を施しつつ磁気ベクトルの角度変化を検出することができるようになる。しかも、磁気検出用の磁気抵抗素子と温度検出用の磁気抵抗素子とを同じ製造工程にて形成することも可能となり、温度検出を行う磁気抵抗素子を用いたセンサとして、その製造コストの低減を図ることも容易となる。
また、この場合には特に、請求項10に記載の発明によるように、前記温度検出用の磁気抵抗素子と前記磁気検出用の磁気抵抗素子とを同じ線幅にて形成するようにすれば、温度補正をより的確に施しつつ前記磁気ベクトルの角度変化を検出することができるようになる。
すなわち、温度検出用の磁気抵抗素子および磁気検出用の磁気抵抗素子の温度は通常、これら磁気抵抗素子の周辺に配置される例えばパワー素子などの発熱素子に生ずる熱や、電流路のジュール熱等による影響を受ける。ただしこの場合、これら磁気抵抗素子の間に温度差が生じかねず、ひいては上記温度補正の精度の低下を招くことにもなる。この点、上記構成によれば、前記従来の磁気抵抗素子を用いたセンサと異なり、温度検出用の磁気抵抗素子と磁気検出用の磁気抵抗素子とが同じ線幅に形成されるため、こうした温度検出用の磁気抵抗素子と磁気検出用の磁気抵抗素子との間に温度差が生ずることも抑制されるようになる。
なお、上記磁気検出用の磁気抵抗素子の抵抗値の変化の検出に関しては、例えば、同磁気検出用の磁気抵抗素子を定電圧駆動、または定電流駆動することが考えられる。ただし、磁気抵抗素子の温度変化に伴う抵抗値の変化量は、同磁気抵抗素子が定電流駆動される場合により抑制されることがわかっている。このため、請求項11に記載の発明によるように、付与される磁気ベクトルの角度変化を検出する上では、温度検出用の磁気抵抗素子と磁気検出用の磁気抵抗素子とを定電流駆動するようにすることが実用上より望ましい。
はじめに、図1および図2を参照して、この発明の原理について説明する。
前述のように、磁気抵抗素子の抵抗値は温度に依存して変化するため、こうした磁気抵抗素子の温度特性を利用して温度を検出することも考えられる。ただし、図1に例示するように、磁気ベクトルが角度変化する環境下に磁気抵抗素子MREがおかれる場合、同磁気抵抗素子MREの抵抗値Rは、
R=R⊥sin2θ+R‖cos2θ ・・・(1)
ただし、
θ:磁気抵抗素子MREに流れる電流Iの方向と同磁気抵抗素子MREに作用する磁気ベクトルとのなす角度
R⊥:「θ=90度」のときの磁気抵抗素子MREの抵抗値
R‖:「θ=0度」のときの磁気抵抗素子MREの抵抗値
といった関係式にて表わされる。すなわち、磁気抵抗素子MREの抵抗値Rは、磁気ベクトルの角度変化によっても変化する。
前述のように、磁気抵抗素子の抵抗値は温度に依存して変化するため、こうした磁気抵抗素子の温度特性を利用して温度を検出することも考えられる。ただし、図1に例示するように、磁気ベクトルが角度変化する環境下に磁気抵抗素子MREがおかれる場合、同磁気抵抗素子MREの抵抗値Rは、
R=R⊥sin2θ+R‖cos2θ ・・・(1)
ただし、
θ:磁気抵抗素子MREに流れる電流Iの方向と同磁気抵抗素子MREに作用する磁気ベクトルとのなす角度
R⊥:「θ=90度」のときの磁気抵抗素子MREの抵抗値
R‖:「θ=0度」のときの磁気抵抗素子MREの抵抗値
といった関係式にて表わされる。すなわち、磁気抵抗素子MREの抵抗値Rは、磁気ベクトルの角度変化によっても変化する。
しかし、このような場合であれ、図2に例示するように、磁気抵抗素子として第1の磁気抵抗素子MRE1aと第2の磁気抵抗素子MRE1bとを設けるようにすることで、磁気ベクトルが角度変化する環境下であっても、これら磁気抵抗素子MRE1aおよびMRE1bの温度特性を利用して温度を検出することができるようになる。
すなわち、この図2に例示される構成では、上記第1および第2の磁気抵抗素子MRE1a、MRE1bが、互いに同一の形状および同一の材料とされるとともに、磁気ベクトルMVが変化する平面上に互いに90度傾いて配置されている。したがって、第1および第2の磁気抵抗素子MRE1a、MRE1bの抵抗値Ra、Rbはそれぞれ、
Ra=R⊥sin2θ+R‖cos2θ ・・・(2)
Rb=R⊥cos2θ+R‖sin2θ ・・・(3)
ただし、
θ:第1の磁気抵抗素子MRE1aに流れる電流の方向と同第1の磁気抵抗素子MRE1aに作用する磁気ベクトルMVとのなす角度
といった関係式にて表わされるようになる。すなわち、上記各抵抗値Ra、Rbの加算値R1が算出される以下の式(4)から明らかなように、上記各抵抗値Ra、Rbは、磁気ベクトルMVの角度変化に伴うそれぞれの変化分がそれらの加算を通じて互いに相殺されるように変化するようになる。このため、第1および第2の磁気抵抗素子MRE1a、MRE1bの各抵抗値の加算値R1の変化を温度変化として感知するようにすれば、磁気抵抗素子の温度特性を利用して温度を検出することもできるようになる。
Ra=R⊥sin2θ+R‖cos2θ ・・・(2)
Rb=R⊥cos2θ+R‖sin2θ ・・・(3)
ただし、
θ:第1の磁気抵抗素子MRE1aに流れる電流の方向と同第1の磁気抵抗素子MRE1aに作用する磁気ベクトルMVとのなす角度
といった関係式にて表わされるようになる。すなわち、上記各抵抗値Ra、Rbの加算値R1が算出される以下の式(4)から明らかなように、上記各抵抗値Ra、Rbは、磁気ベクトルMVの角度変化に伴うそれぞれの変化分がそれらの加算を通じて互いに相殺されるように変化するようになる。このため、第1および第2の磁気抵抗素子MRE1a、MRE1bの各抵抗値の加算値R1の変化を温度変化として感知するようにすれば、磁気抵抗素子の温度特性を利用して温度を検出することもできるようになる。
なお、上記各抵抗値Ra、Rbを加算して上記加算値R1を算出すると、同加算値R1について、
R1=Ra+Rb
=(R⊥sin2θ+R‖cos2θ)+(R⊥cos2θ+R‖sin2θ)
=R⊥(sin2θ+cos2θ)+R‖(sin2θ+cos2θ)
=R⊥+R‖ ・・・(4)
といった関係式が得られる。
R1=Ra+Rb
=(R⊥sin2θ+R‖cos2θ)+(R⊥cos2θ+R‖sin2θ)
=R⊥(sin2θ+cos2θ)+R‖(sin2θ+cos2θ)
=R⊥+R‖ ・・・(4)
といった関係式が得られる。
(第1の実施の形態)
図3に、こうした原理に基づいて構成したこの発明にかかる磁気抵抗素子を用いたセンサの第1の実施の形態を示す。この実施の形態の磁気抵抗素子を用いたセンサは、磁気抵抗素子の温度特性を利用して温度を検出する温度センサに特化したセンサを想定している。
図3に、こうした原理に基づいて構成したこの発明にかかる磁気抵抗素子を用いたセンサの第1の実施の形態を示す。この実施の形態の磁気抵抗素子を用いたセンサは、磁気抵抗素子の温度特性を利用して温度を検出する温度センサに特化したセンサを想定している。
同図3に示されるように、この温度センサは、先の図2における第1および第2の磁気抵抗素子MRE1a、MRE1bとほぼ同様の第1および第2の磁気抵抗素子MRE11a、MRE11bを備えている。すなわち、これら第1および第2の磁気抵抗素子MRE1a、MRE1bも、互いに同一の形状および同一の材料(例えばニッケルコバルトなど)とされるとともに、磁気ベクトルが変化する平面上に互いに90度傾いて配置されている。
このような構成では、上述の原理により、磁気ベクトルの変化に伴う第1および第2の磁気抵抗素子MRE11a、MRE11bの各抵抗値の加算値はほぼ温度にのみ依存して変化するようになる。このため、磁気ベクトルが変化する環境下であれ、この加算値の変化を検出するようにすることで、ニッケルコバルトの温度特性を利用して温度を検出することができるようになる。
しかも、この実施の形態では、第1および第2の磁気抵抗素子MRE11a、MRE11bを、電気的に直列接続するようにしている。このため、上記各抵抗値の加算値が、直列接続された第1および第2の磁気抵抗素子MRE11a、MRE11bの合成抵抗となり、こうした加算値の変化を検出することも容易になる。
また、上記各抵抗値の加算値(合成抵抗)の変化の検出に関しては、上記第1および第2の磁気抵抗素子MRE11a、MRE11bの定電流IAによる定電流駆動を通じて行われる構成となっている。このため、上記各抵抗値の加算値の変化についてはこれを、直列接続された第1および第2の磁気抵抗素子MRE11a、MRE11bの両端に設けられる端子T11、T12間の電圧値の変化として取り出すことができるようになる。なお、この端子T11、T12間の電圧値の変化は通常、該電圧値の変化を温度変化に変換処理する処理回路(図示略)に取り込まれる。そして、同処理回路によるこうした処理を通じて温度検出が行われることとなる。
なお、この実施の形態では、第1および第2の磁気抵抗素子MRE11a、MRE11bの配線態様として、図3に例示されるように、配線リソースの向上が図られる配線態様が採用されている。
以上説明したように、この実施の形態にかかる温度センサによれば、以下に記載するような優れた効果が得られるようになる。
(1)第1および第2の磁気抵抗素子MRE1a、MRE1bを、互いに同一の形状および同一の材料(例えばニッケルコバルトなど)とするとともに、磁気ベクトルが変化する平面上に互いに90度傾いて配置することとした。このため、磁気ベクトルが変化する環境下にあっても、磁気ベクトルの大きさにかかわらず、磁気抵抗素子(ニッケルコバルト)の温度特性を利用しての温度検出が可能となる。
(1)第1および第2の磁気抵抗素子MRE1a、MRE1bを、互いに同一の形状および同一の材料(例えばニッケルコバルトなど)とするとともに、磁気ベクトルが変化する平面上に互いに90度傾いて配置することとした。このため、磁気ベクトルが変化する環境下にあっても、磁気ベクトルの大きさにかかわらず、磁気抵抗素子(ニッケルコバルト)の温度特性を利用しての温度検出が可能となる。
(2)第1および第2の磁気抵抗素子MRE11a、MRE11bを、電気的に直列接続するようにしたため、これら各抵抗値の加算値の変化を検出することも容易になる。
(第2の実施の形態)
次に、この発明にかかる磁気抵抗素子を用いたセンサの第2の実施の形態について、図4〜図7を参照して詳細に説明する。この実施の形態の磁気抵抗素子を用いたセンサは、電流検出の対象となる被検出電流路に流れる電流の電流量の変化によって発生する磁気ベクトルの角度変化を感知して同被検出電流路に流れる電流の電流量を検出する電流センサとして、特に温度補正を施しつつ上記磁気ベクトルの角度変化を感知する電流センサを想定している。
(第2の実施の形態)
次に、この発明にかかる磁気抵抗素子を用いたセンサの第2の実施の形態について、図4〜図7を参照して詳細に説明する。この実施の形態の磁気抵抗素子を用いたセンサは、電流検出の対象となる被検出電流路に流れる電流の電流量の変化によって発生する磁気ベクトルの角度変化を感知して同被検出電流路に流れる電流の電流量を検出する電流センサとして、特に温度補正を施しつつ上記磁気ベクトルの角度変化を感知する電流センサを想定している。
はじめに、図4を参照して、磁気検出用の磁気抵抗素子を用いて被検出電流路に流れる電流の電流量を検出する原理について説明する。
いま、被検出電流路IS1に同図4に示される白抜き矢印の方向に電流が流れているとすると、この被検出電流路IS1上にはベクトルMV21a、MV21b等の方向に作用する第1の磁気ベクトルが発生する。そして、こうした第1の磁気ベクトルに対して直交する角度、すなわちベクトルBV21の方向に、例えばバイアス磁石等を用いて第2の磁気ベクトルを作用させたとする。
いま、被検出電流路IS1に同図4に示される白抜き矢印の方向に電流が流れているとすると、この被検出電流路IS1上にはベクトルMV21a、MV21b等の方向に作用する第1の磁気ベクトルが発生する。そして、こうした第1の磁気ベクトルに対して直交する角度、すなわちベクトルBV21の方向に、例えばバイアス磁石等を用いて第2の磁気ベクトルを作用させたとする。
このような場合、第1の磁気ベクトルは、被検出電流路IS1に流れる電流の電流量に比例して例えばベクトルMV21a、MV21b等のようにその大きさが変化する。一方、バイアス磁石等による第2の磁気ベクトルは、被検出電流路IS1に流れる電流の電流量に依存せずベクトルBV21の大きさで一定であるため、これら第1の磁気ベクトルと第2の磁気ベクトルとの合成ベクトルは、上記被検出電流路IS1に流れる電流の電流量の変化に伴って角度変化するようになる。
例えば、同図4に示すように、被検出電流路IS1に電流が流れない場合、上記第1の磁気ベクトルは発生しないため、合成ベクトルは、上記第2の磁気ベクトルそのものとなりベクトルBV21の方向に作用する。一方、被検出電流路IS1に電流が流れ始め、この電流によって上記第1の磁気ベクトルがベクトルMV21aの大きさになると、合成ベクトルは、先のベクトルBV21からベクトルSV21aに角度変化するようになる。また、被検出電流路IS1に流れる電流の電流量がさらに増大して第1の磁気ベクトルがベクトルMV21bの大きさになると、合成ベクトルはベクトルSV21bまで角度変化するようになる。
そこで、上記合成ベクトルのこのような角度変化を磁気検出用の磁気抵抗素子の抵抗値変化として感知するようにすれば、被検出電流路に流れる電流の電流量を検出することができるようになる。
具体的には、磁気検出用の磁気抵抗素子として、第1および第2の磁気検出用の磁気抵抗素子MRE21a、MRE21bの2種の磁気抵抗素子を備え、これら磁気検出用の磁気抵抗素子MRE21a、MRE21bを、互いに同一の形状および同一の材料とするとともに、上記合成ベクトルが変化する平面上に互いに90度傾けて配置するようにする。また、これら磁気抵抗素子MRE21a、MRE21bを電気的にはハーフブリッジ回路として設け、該ハーフブリッジ回路が端子T21およびT22間に接続されるとき、端子T21側から同ハーフブリッジ回路に定電流IBを供給してこれを定電流駆動するようにする。
このような構成によれば、上記合成ベクトルの角度変化は、上記ハーフブリッジ回路の中点電位Vmの変化として取り出されるようになる。したがって、この中点電位Vmの変化の感知を通じて被検出電流路IS1に流れる電流の電流量を検出することができるようになる。
次に、こうした原理に基づいて電流検出を行うこの実施の形態にかかる電流センサを図5〜図7に示す。
この電流センサ21は、図5に示されるように、上記2種の磁気抵抗素子から構成される磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22を有する磁気センサ22と、同磁気抵抗素子MRE22に第2の磁気ベクトルを付与するバイアス磁石23とを基板24上に備えている。そして、この基板24が、樹脂などからなるモールド材(便宜上、図示略)によりモールドされた状態で当該電流センサ21の電流検出の対象となるバスバーBS上に設置される構造となっている。なお、この実施の形態にかかるバスバーBSには、車載バッテリからの出力電流や同車載バッテリへの充電電流となる電流Ib(−数百A〜+数百A)、すなわち広いダイナミックレンジの電流が流れるようになっている。
この電流センサ21は、図5に示されるように、上記2種の磁気抵抗素子から構成される磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22を有する磁気センサ22と、同磁気抵抗素子MRE22に第2の磁気ベクトルを付与するバイアス磁石23とを基板24上に備えている。そして、この基板24が、樹脂などからなるモールド材(便宜上、図示略)によりモールドされた状態で当該電流センサ21の電流検出の対象となるバスバーBS上に設置される構造となっている。なお、この実施の形態にかかるバスバーBSには、車載バッテリからの出力電流や同車載バッテリへの充電電流となる電流Ib(−数百A〜+数百A)、すなわち広いダイナミックレンジの電流が流れるようになっている。
このような構成では、上述のように、バスバーBSの電流Ibによって発生する第1の磁気ベクトルとバイアス磁石23による第2の磁気ベクトルとの合成ベクトルが、上記電流Ibの変化に伴って角度変化するようになる。そこで、電流センサ21は、上述の原理に基づき、こうした合成ベクトルの角度変化を感知してバスバーBSに流れる電流の電流量を検出する。
ただし、磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22の抵抗値は、上記合成ベクトル(磁気ベクトル)の角度変化のみならず、温度にも依存して変化するため、同磁気抵抗素子MRE22の抵抗値の変化の感知のみを通じて上記バスバーBSに流れる電流の電流量を検出することは困難である。しかも、この実施の形態では、上記バスバーBSに例えば+数百Aの大電流が流れることもあり、磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22に対する同バスバーBSに流れる電流のジュール熱による熱的な影響は大きいと考えられる。
そこで、この電流センサ21では、先の図3に例示されるかたちで形成された、温度変化にのみ依存して抵抗値が変化する温度検出用の磁気抵抗素子MRE25からなる温度センサ25を基板24上にさらに備えることとしている。また、バスバーBSに流れる電流の電流量を検出するにあたって、磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22、および温度検出用の磁気抵抗素子MRE25の各抵抗値の変化を各々取り込んでこれら各抵抗値の変化に基づいて温度補正を行う温度補正回路26をさらに備えることとしている。これにより、温度補正回路26にて温度補正を施しつつ上記合成ベクトルの角度変化、ひいては上記バスバーBSに流れる電流の電流量を検出することができるようになる。
ここで、磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22、および温度検出用の磁気抵抗素子MRE25の各抵抗値の変化が、磁気センサ22および温度センサ25から各々取り出されて温度補正回路26内にてこれらが処理されるまでの一連の作用について説明する。図6(a)および(b)は、磁気センサ22および温度センサ25の各内部回路を模式的に示している。
図6(a)に示されるように、磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22は、上述の通り、第1および第2の磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22a、MRE22bの2種の磁気抵抗素子を備えている。なお、これら磁気抵抗素子MRE22aおよびMRE22bが、互いに同一の形状および同一の材料とされるとともに、上記合成ベクトルが変化する平面上に互いに90度傾いて配置される点、等々は上述した通りである。そして、これら2種の磁気抵抗素子MRE22aおよびMRE22bは、電気的には定電流駆動されたハーフブリッジ回路を構成しており、同回路においてこれら磁気抵抗素子MRE22a、MRE22bの中点電位が、磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22の抵抗値の変化を示す検出信号MTSとして磁気センサ22から取り出される。
これに対して、図6(b)に示されるように、温度検出用の磁気抵抗素子MRE25は、これも前述した通り、第1および第2の温度検出用の磁気抵抗素子MRE25a、MRE25bの2種の磁気抵抗素子を備えている。また、これら磁気抵抗素子MRE25aおよびMRE25bが、互いに同一の形状および同一の材料とされるとともに、上記合成ベクトルが変化する平面上に互いに90度傾いて配置される点、等々も前述した通りである。ただし、この実施の形態では、温度検出用の磁気抵抗素子MRE25を構成する磁気抵抗素子MRE25aおよびMRE25bを、上記磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22を構成する磁気抵抗素子MRE22aおよびMRE22bと同じ線幅にて形成するようにしている。
すなわち、温度検出用の磁気抵抗素子MRE25および磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22の温度は通常、バスバーBSのジュール熱等による影響を受けるため、これら磁気抵抗素子の間に温度差が生じかねず、ひいては上記温度補正の精度の低下を招くことにもなりかねない。この点、上記磁気抵抗素子MRE25aおよびMRE25bが、上記磁気抵抗素子MRE22aおよびMRE22bと同じ線幅にて形成される上記構成によれば、こうした温度検出用の磁気抵抗素子MRE25と磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22との間に温度差が生ずることも抑制されるようになる。
また、この温度センサ25において、これら2種の磁気抵抗素子MRE25aおよびMRE25bは、電気的には定電流駆動されたハーフブリッジ回路を構成している。そして、これら磁気抵抗素子MRE25a、MRE25bの全体にかかる電圧の変化が、温度検出用の磁気抵抗素子MRE25の抵抗値の変化を示す検出信号TSとして温度センサ25から取り出される。そして、こうして各センサ22、25から取り出される検出信号MTS、TSが温度補正回路26に取り込まれて処理されることとなる。
図7に、磁気センサ22、温度センサ25との電気的な関係も含めて、この温度補正回路26の内部構成をブロック図として示す。同図7に示されるように、温度補正回路26は、四則演算や論理演算など算術的な処理を行う演算部(ALU)26aを中心として構成されている。
すなわち、この演算部26aには、上記磁気センサ22や温度センサ25からの信号のやり取りを仲介するインターフェース26bおよびアナログ/デジタル変換を行うA/D変換器26cを介して、まず、温度センサ25による検出信号(温度情報)TSが取り込まれる。なお、こうした検出信号TSの取り込みは例えば所定時間ごとに実行され、取り込まれる最新の検出信号TSがレジスタ26eに格納される。そして次に、同じくインターフェース26bおよびA/D変換器26cを介して上記磁気センサ22による検出信号MTSが取り込まれ、次いで、データを記憶するメモリ(ROM)26dから温度補正プログラムが読み出されてこの温度補正プログラムが実行される。なお、この温度補正プログラムの実行には、上記レジスタ26eに格納されている検出信号(温度情報)TSが参照され、該参照される検出信号TSに基づいて上記検出信号MTSの温度補正が施されることとなる。そして、先の図5と併せて示すように、この温度補正が施された検出信号MTSは、バスバーBSに流れる電流の電流量を示す検出信号SSとなって、デジタル/アナログ変換を行うD/A変換器26fを介して温度補正回路26から取り出される。
以上より、この第2の実施の形態にかかる電流センサによっても、基本的には先の第1の実施の形態の前記(1)および(2)の効果と同様、あるいはそれに準じた効果を得ることができることに加え、以下に記載するような優れた効果も得られるようになる。
(3)磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22を有する磁気センサ22と、温度変化にのみ依存して抵抗値が変化する温度検出用の磁気抵抗素子MRE25からなる温度センサ25とを基板24上に備えることとした。これにより、合成ベクトルの角度変化および温度変化に伴う上記磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22の抵抗値の変化と、温度変化に伴う上記温度検出用の磁気抵抗素子MRE25の抵抗値の変化とに基づき、温度補正を施しつつ上記合成ベクトルの角度変化、ひいてはバスバーBSに流れる電流の電流量を的確に検出することができるようになる。
しかも、このような構成では、磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22と異なる抵抗材料の素子(例えばサーミスタなど)を用いることなく温度補正を行うことができるようになり、また磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22と温度検出用の磁気抵抗素子MRE25とを同じ製造工程にて形成することも可能となる。このため、温度検出を行う磁気抵抗素子を用いたセンサとして、その製造コストの低減を図ることも容易となる。
(4)温度検出用の磁気抵抗素子MRE25を構成する磁気抵抗素子MRE25aおよびMRE25bを、上記磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22を構成する磁気抵抗素子MRE22aおよびMRE22bと同じ線幅にて形成することとした。このため、温度検出用の磁気抵抗素子MRE25と磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22との間に温度差が生ずることも抑制されるようになり、上記温度補正回路26による温度補正がより的確に行われるようになる。
(5)温度検出用の磁気抵抗素子MRE25および磁気検出用の磁気抵抗素子MRE22を定電流駆動することとした。このため、磁気抵抗素子の温度変化に伴う抵抗値の変化量をより抑制することができるようになる。
(他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・磁気検出用の磁気抵抗素子や温度検出用の磁気抵抗素子の抵抗値の変化の検出に関しては、これら磁気検出用の磁気抵抗素子および温度検出用の磁気抵抗素子を定電流、定電圧のいずれによって駆動してもよい。
なお、上記各実施の形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・磁気検出用の磁気抵抗素子や温度検出用の磁気抵抗素子の抵抗値の変化の検出に関しては、これら磁気検出用の磁気抵抗素子および温度検出用の磁気抵抗素子を定電流、定電圧のいずれによって駆動してもよい。
・磁気検出用の磁気抵抗素子と温度検出用の磁気抵抗素子との線幅を必ずしも同一にしなくてもよい。
・温度センサとして、温度検出用の磁気抵抗素子を構成する第1および第2の磁気抵抗素子を必ずしも電気的に直列接続しなくてもよい。例えば、第1および第2の磁気抵抗素子の抵抗値変化を各別に検出し、それら各抵抗値を加算することによっても温度検出することはできる。
・温度センサとして、温度検出用の磁気抵抗素子を構成する第1および第2の磁気抵抗素子を必ずしも電気的に直列接続しなくてもよい。例えば、第1および第2の磁気抵抗素子の抵抗値変化を各別に検出し、それら各抵抗値を加算することによっても温度検出することはできる。
・温度検出用の磁気抵抗素子を構成する第1および第2の磁気抵抗素子の配置態様としては、磁気ベクトルの角度変化に伴う第1および第2の磁気抵抗素子の各抵抗値の加算値の変化分が抑制されるような態様であれば、該態様を採用して温度を検出することはできる。
・温度検出用の磁気抵抗素子としては、例えばニッケルコバルト、パーマロイなどの強磁性体金属のほか、例えばインジウムアンチモン、ガリウム砒素などの化合物半導体を用いることもできる。すなわち、温度変化に対し、抵抗値がたとえ線形的に変化しないような磁気抵抗素子であっても、磁気抵抗素子の温度特性さえ明らかであれば、その温度特性を利用して温度を検出することはできる。
MRE11a…第1の磁気抵抗素子、MRE11b…第2の磁気抵抗素子、MRE22…磁気検出用の磁気抵抗素子、MRE22a…第1の磁気検出用の磁気抵抗素子、MRE22b…磁気検出用の第2の磁気抵抗素子、MRE25…温度検出用の磁気抵抗素子、MRE25a…第1の温度検出用の磁気抵抗素子、MRE25b…温度検出用の第2の磁気抵抗素子、21…電流センサ、22…磁気センサ、23…バイアス磁石、24…基板、25…温度センサ、26…温度補正回路、26a…演算部、26b…インターフェース、26c…A/D変換器、26d…メモリ、26e…レジスタ、26f…D/A変換器。
Claims (11)
- 磁気抵抗素子の温度特性を利用し、温度変化を同磁気抵抗素子の抵抗値の変化として感知することにより温度を検出する温度センサにおいて、
前記磁気抵抗素子として、付与される磁気ベクトルの一方向への角度変化に対し、抵抗値が大きくなる角度をもって配置される第1の磁気抵抗素子と抵抗値が小さくなる角度をもって配置される第2の磁気抵抗素子とを備え、これら第1および第2の磁気抵抗素子の各抵抗値の加算値の変化として前記温度変化を感知する
ことを特徴とする温度センサ。 - 前記第1および第2の磁気抵抗素子は、前記磁気ベクトルの一方向への角度変化に伴うそれぞれの抵抗値の変化分がそれら各抵抗値の加算を通じて互いに相殺される角度関係をもって配置されてなる
請求項1に記載の温度センサ。 - 前記第1および第2の磁気抵抗素子は、互いに同一の形状および同一の材料からなり、且つ、前記磁気ベクトルが変化する平面上に互いに90度傾いて配置されてなる
請求項2に記載の温度センサ。 - 前記第1および第2の磁気抵抗素子が、電気的に直列接続されてなる
請求項1〜3のいずれか一項に記載の温度センサ。 - 温度検出用の磁気抵抗素子を備え、温度変化を該磁気抵抗素子の抵抗値の変化として感知することにより温度を検出する機能を有する磁気抵抗素子を用いたセンサにおいて、
前記温度検出用の磁気抵抗素子として、付与される磁気ベクトルの一方向への角度変化に対し、抵抗値が大きくなる角度をもって配置される第1の磁気抵抗素子と抵抗値が小さくなる角度をもって配置される第2の磁気抵抗素子とを備え、これら第1および第2の磁気抵抗素子の各抵抗値の加算値の変化として前記温度変化を感知する
ことを特徴とする磁気抵抗素子を用いたセンサ。 - 前記第1および第2の磁気抵抗素子は、前記磁気ベクトルの一方向への角度変化に伴うそれぞれの抵抗値の変化分がそれら各抵抗値の加算を通じて互いに相殺される角度関係をもって配置されてなる
請求項5に記載の磁気抵抗素子を用いたセンサ。 - 前記第1および第2の磁気抵抗素子は、互いに同一の形状および同一の材料からなり、且つ、前記磁気ベクトルが変化する平面上に互いに90度傾いて配置されてなる
請求項6に記載の磁気抵抗素子を用いたセンサ。 - 前記第1および第2の磁気抵抗素子が、電気的に直列接続されてなる
請求項5〜7のいずれか一項に記載の磁気抵抗素子を用いたセンサ。 - 請求項5〜8のいずれか一項に記載の磁気抵抗素子を用いたセンサにおいて、
磁気検出用の磁気抵抗素子をさらに備え、付与される磁気ベクトルの角度変化および前記温度変化に伴う同磁気検出用の磁気抵抗素子の抵抗値の変化と前記温度変化に伴う前記温度検出用の磁気抵抗素子の抵抗値の変化とに基づき、温度補正を施しつつ前記磁気ベクトルの角度変化を検出する
ことを特徴とする磁気抵抗素子を用いたセンサ。 - 前記温度検出用の磁気抵抗素子と前記磁気検出用の磁気抵抗素子とが同じ線幅にて形成されてなる
請求項9に記載の磁気抵抗素子を用いたセンサ。 - 前記温度検出用の磁気抵抗素子と前記磁気検出用の磁気抵抗素子とがそれぞれ定電流駆動される
請求項5〜10のいずれか一項に記載の磁気抵抗素子を用いたセンサ。
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