JP2006044072A - タイヤモールド - Google Patents
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Abstract
【課題】樹脂の利用による軽量化および低コスト化を図りながら、樹脂に起因する低熱伝導性の問題を改善したタイヤモールドを提供する。
【解決手段】セクター3を金属製のパターン部4と樹脂製のバック部5との複合構造にして、パターン部4の背面からバック部5の外周面の表面にまで達する伝熱部6を設けることで、加硫機の加熱装置による熱が伝熱部6を介してパターン部4に伝熱され、バック部5が樹脂であってもセクター3の熱伝導性の低下を防ぐことができ、併せて、樹脂化による低コスト化および軽量化を図ることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】セクター3を金属製のパターン部4と樹脂製のバック部5との複合構造にして、パターン部4の背面からバック部5の外周面の表面にまで達する伝熱部6を設けることで、加硫機の加熱装置による熱が伝熱部6を介してパターン部4に伝熱され、バック部5が樹脂であってもセクター3の熱伝導性の低下を防ぐことができ、併せて、樹脂化による低コスト化および軽量化を図ることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、タイヤモールドに関し、さらに詳しくは、樹脂の利用により軽量化およびコスト低減を図りながら、熱伝導性を改善したタイヤモールドに関するものである。
通常、セクショナル型のタイヤモールドのセクターはアルミニウムで鋳造されるが、製造コストが高くなり、重量が重く作業性にも問題があった。
そこで、モールドの一部を樹脂化して低コスト化、軽量化をすることが検討され、いろいろと提案がされている。例えば、金属の基板上に樹脂層を成形した後、この樹脂層を工作機械などで切削して所定のパターン形状に加工する方法が提案されている(特許文献1参照)。また、別の方法として、原型の上に溶融した金属を繰り返し噴霧することで所定の厚みの金属シェル(パターン部)を形成し、この金属シェルの背面を樹脂で裏打ちする方法が提案されている(特許文献2参照)。これらの提案によるとモールドの一部樹脂化によって軽量化が可能となるが、熱伝導性が低下し、パターン部の温度上昇が遅くなり、加硫準備工程でのモールドの予熱時間や加硫時間が長く必要となるため、タイヤの生産性が低下するという問題があった。樹脂を採用したことによる熱伝導性の低下を抑制するために裏打ちする樹脂に金属粒子を混合することが提案されているが(特許文献2参照)、これでは十分な熱伝導性を得ることが困難であった。このように、従来のタイヤモールドでは樹脂の利点を生かしながら、欠点を補完することができなかった。
特開平4−208412号公報
特開平7−237220号公報
本発明の目的は、樹脂の利用による軽量化および低コスト化を図りながら、樹脂に起因する低熱伝導性の問題を改善したタイヤモールドを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のタイヤモールドは、トレッド成形部を周方向に複数に分割するように形成するセクターと、両側のサイドウォール成形部を形成するサイドプレートとを有するセクショナル型タイヤモールドにおいて、前記セクターを金属製のパターン部と樹脂製のバック部との複合構造にし、前記パターン部に前記セクター外側のセグメントまたは前記サイドプレートまで延長する伝熱部を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、タイヤモールドのセクターを金属製のパターン部と樹脂製のバック部との複合構造にして、パターン部にセクター外側のセグメントまたはサイドプレートまで延長する伝熱部を設けたので、バック部が樹脂であっても伝熱部を介して加熱装置からの熱をパターン部に伝えることができ、加硫前のモールドの予熱時間や加硫時間を長くする必要がなく、タイヤの生産性を低下させることがない。また、バック部の樹脂化により低コスト化、軽量化が可能となる。
このように、樹脂化の利点を生かしつつ、従来課題であった熱伝導性の低下を改善することができる。
以下、本発明のタイヤモールドを図に示した実施形態に基づいて説明する。図1はセクショナル型のタイヤモールドが加硫機に装着された状態の一例を示している。このタイヤモールドはタイヤのサイドウォールを成形する環状の上部サイドプレート1および下部サイドプレート2とトレッド部を成形する周方向に複数に分割されたセクター3とから構成される。
上部サイドプレート1は上部コンテナ7に吊設され、下部サイドプレート2は下部コンテナ8上に設置され、セクター3は背面側から固定ネジ11によってセグメント9に取り付けられる。このセクター3は、セクショナルコンテナを構成するアウターリング10を昇降させることにより、セグメント9を介して水平放射方向に拡縮スライドする。アウターリング10が下降した状態でそれぞれのセクター3が環状に締結され、上部サイドプレート1および下部サイドプレート2とともに内周側にタイヤ成形面が形成される。
加硫機の加熱装置(図示しない)からの熱は上部コンテナ7、下部コンテナ8やセグメント9側から、サイドプレート1,2およびセクター3に伝わり、タイヤを加硫する構造となっている。
セクター3は図2に示すように、バック部5を樹脂として、その内周面にアルミニウムや鉄などの金属製のパターン部4を有している。このパターン部4の背面からはバック部5を貫通し、バック部5の外周面の表面まで達し、周方向に延びるリブ状突起の伝熱部6が備わっている。
この構造によって、加硫時にはセグメント9と当接した伝熱部6を介して、加熱装置による熱がパターン部4に伝熱されるので、バック部5に樹脂を採用してもセクター3の熱伝導性の低下を防ぐことができ、加硫時間を長くする必要がない。また、加硫の準備工程においても、予熱装置からの熱を伝熱部を介してパターン部4に伝えることができるのでセクター3の予熱時間を長くする必要がない。このように、バック部5を樹脂化してもセクター3の熱伝導性の低下を招くことがなく、タイヤの生産性を低下させることがない。
また、バック部5に樹脂を用いることで軽量化を図ることができ、移動等が容易になり取り扱い性が向上し、樹脂化に伴い金属部分が減少するので原材料費を抑制でき、コストを低減することができる。さらに、パターン部4とバック部5とを別々に製造した後、一体化させることができるので、モールドの製作期間を短縮することも可能となる。
セクター3の熱伝導性をさらに向上させるために、図3に示すように図2で示したリブ状突起の伝熱部6を複数設けることもできる。また、伝熱部6はパターン部4の背面からバック部5の側面の表面まで達するように設けてもよい。このようにバック部5の側面方向に伝熱部6を延ばすことで、加硫時にはサイドプレート1、2からの熱を伝熱部6を介してパターン部4に伝えることができる。
この伝熱部6は、パターン部4と一体化して製造するが、別部品として取り付けてもよい。材質はパターン部4を形成する金属と同じものでも異なるものでもよく、熱伝導性の優れたものが好ましい。
図1に示すように固定ネジ11の先端をパターン部4の背面に当接させることでセグメント9の熱を固定ネジ11を介して伝熱させて、セクター3の熱伝導性を向上させることもできる。
バック部5を形成する樹脂としては、熱硬化性樹脂が好ましく、例えば、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などを挙げることができる。樹脂に有機や無機の短繊維を混入してバック部5の強度を上げることもできる。
また、樹脂に粉末状や粒状の金属粒子を混入して、バック部5の熱伝導性を向上させることもできる。混入する金属は特に限定されないが、例えばアルミニウムや鉄などを用いることができる。
1 上部サイドプレート
2 下部サイドプレート
3 セクター
4 パターン部
5 バック部
6 伝熱部
7 上部コンテナ
8 下部コンテナ
9 セグメント
10 アウターリング
11 固定ネジ
2 下部サイドプレート
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6 伝熱部
7 上部コンテナ
8 下部コンテナ
9 セグメント
10 アウターリング
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Claims (4)
- トレッド成形部を周方向に複数に分割するように形成するセクターと、両側のサイドウォール成形部を形成するサイドプレートとを有するセクショナル型タイヤモールドにおいて、前記セクターを金属製のパターン部と樹脂製のバック部との複合構造にし、前記パターン部に前記セクター外側のセグメントまたは前記サイドプレートまで延長する伝熱部を設けたセクショナル型タイヤモールド。
- 前記伝熱部が前記パターン部の背面から前記バック部を貫通して前記セグメントまで延長するリブ状突起である請求項1に記載のセクショナル型タイヤモールド
- 前記バック部を形成する樹脂が熱硬化性樹脂である請求項1または2に記載のセクショナル型タイヤモールド。
- 前記バック部を形成する樹脂に金属粒子を混入した請求項1〜3のいずれかに記載のセクショナル型タイヤモールド。
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|---|---|---|---|---|
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2004
- 2004-08-04 JP JP2004228462A patent/JP2006044072A/ja active Pending
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