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JP2005536019A - フラットケーシングと脱気孔とを備える電気化学電池 - Google Patents

フラットケーシングと脱気孔とを備える電気化学電池 Download PDF

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JP2005536019A JP2004527752A JP2004527752A JP2005536019A JP 2005536019 A JP2005536019 A JP 2005536019A JP 2004527752 A JP2004527752 A JP 2004527752A JP 2004527752 A JP2004527752 A JP 2004527752A JP 2005536019 A JP2005536019 A JP 2005536019A
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アレクサンダー、シェレクヒン
ロバート、エス.フェリン
マシュー、シルベストル
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マイケル、エフ.ロバーツ
マーク、アッシュボルト
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ザ ジレット カンパニー
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Abstract

放電中に水素ガスを発生する電気化学電池であって、外部ケーシング(89)と、このケーシングの壁を貫通する脱気孔(70)と、この脱気孔を覆う破断可能膜(20)とを含む。外部ケーシング(89)が電池の長手方向に沿って延びる平らな壁と、この壁を貫通する脱気孔とを有すると好ましい。この電池は、典型的には直平行六面体形状のアルカリ電池でよい。ケーシングの平らな壁の内がわ面に面して脱気孔に正確な位置で隣接するリング(25)によって、破断可能膜が固定される。破断可能膜は、好ましくはポリスルホンフィルムである。この膜を通って水素ガスが周辺に透過でき、さらにこの膜は、電池内部の水素ガスが急速に増加してしきい値圧力レベルになったときに、破断可能となっている。任意選択的に先細穿刺部材(75)が脱気孔内に延びて、破断時に膜が裂けるようにしている。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、外部ケーシングの壁の脱気孔と、この脱気孔を覆う破断可能膜とを有する電気化学電池に関する。さらに本発明はフラット電池に関し、これは、亜鉛を含むアノードと二酸化マンガンを含むカソードと水酸化カリウム水溶液を含む電解質とを有するアルカリ電池でよい。
従来のアルカリ電池(アルカリ電気化学単電池)は、亜鉛を含むアノードと二酸化マンガンを含むカソードとを有する。この種の典型的な電池では、細長円筒状の外部ケーシングが形成される。また未使用電池の開路電圧(EMF; electromotive force)は約1.5ボルトであり、動作中の典型的な平均電圧は、中程度の電流ドレイン使用で(100から300ミリアンペア)約1.0から1.2ボルトである。円筒状ケーシングは最初、一方の端部を広く開口し他方の端部を閉じて形成する。次に電池内容物を入れた後、絶縁プラグを有する端部蓋をケーシングの開口端部にはめて、マイナス端子とする。そして絶縁プラグの縁にケーシングの縁をかぶせて締め、さらに絶縁プラグを取り囲んだケーシングを径方向に圧して緊密に封ずることによって、この電池の開口端部を閉じる。電池のケーシングにおけるこの開口端部と反対側の閉じていた端部のところが、プラス端子となる。
典型的な一次アルカリ電気化学電池は、亜鉛アノード活物質と、アルカリ電解質と、二酸化マンガンカソード活物質と、電解質が透過可能で典型的にはセルロースやセルロース系のポリビニルアルコール繊維でできたセパレーターフィルムとを含む。アノード活物質はたとえば、カルボキシルメチルセルロースナトリウムやアクリル酸共重合体ナトリウム塩のような従来からのゲル化剤と電解質に混合させた亜鉛粒子を含むことができる。このゲル化剤の働きは、亜鉛粒子を懸濁させ、さらに亜鉛粒子どうしの接触を維持することである。そして典型的には、アノード活物質に挿入された導電金属爪がアノードの集電体として働き、この集電体はマイナス端子の端部蓋と電気的に接続している。また電解質としては、たとえば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物の水溶液が可能である。さらに典型的なカソードは、粒子状二酸化マンガンを電気化学的活物質として含み、この活物質に、導電添加物、典型的には黒鉛材料と混ぜ合わせて、導電性を高めている。またこのカソードに、任意選択的に、ポリマー系のバインダーたとえばポリエチレンバインダーや、他の添加物たとえばチタニウムを含有する化合物を、少量添加できる。
カソードでの使用に好適な二酸化マンガンとしては、硫酸マンガンと硫酸の浴の直接電解によって製造される電解二酸化マンガン(EMD; electrolytic manganese dioxide)がある。EMDは高密度かつ高純度であるから望ましい。しかしEMDは導電性がかなり低いため、個々の二酸化マンガン粒子どうしの導電性を高めるために、このカソード混合物に導電物質が添加される。この導電添加物はさらに、二酸化マンガン粒子と、従来の円筒状アルカリ電池ではカソード集電体としても働く電池のハウジングとの間の導電性を高めるものでもある。適切な導電添加物として、たとえば、黒鉛、黒鉛系の物質、アセチレンブラックを含むカーボンブラックのような導電炭素粉末が含まれ得る。好適な導電物質としてはさらに、鱗片状結晶天然黒鉛や、膨張黒鉛、層剥離黒鉛を含む鱗片状結晶合成黒鉛、あるいは黒鉛系のナノ炭素繊維、そしてこれらの混合物などが含まれる。
現在、角形の小型充電式電池が、MP3オーディオプレーヤーやミニディスク(MD)プレーヤーのような小型電気機器の動力に利用されている。この種の典型的な電池は、小型で直平行六面体(直方体)形状のチューインガムひとパック程度のサイズである。これらの電池は、典型的にはたとえば、交換可能で充電も可能なニッケル水素(NiMH)電池サイズ、国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission; IEC)で設定されたこのような電池の規格サイズに従えばF6または7/5F6サイズの、直平行六面体の形状をとることができる。F6サイズであれば、厚さは6.1mm、幅は17.3mmそして長さは35.7mmである。F6サイズのバージョンがあり、長さを約48.0mmにできる。また7/5F6サイズであれば、厚さは6.1mm、幅は17.3mmそして長さは67.3mmである。IEC規格によれば、7/5F6サイズでは、厚さが+0mm、−0.7mm、幅が+0mm、−1mm、そして長さが+0mm、−1.5mmまでの偏差は認められている。そしてF6または7/5F6サイズの充電式NiMH電池を小型MP3オーディオプレーヤーやミニディスク(MD)プレーヤーの動力に使用したときの作動中の平均電圧は約1.1から1.4ボルトで、典型的には約1.12ボルトである。
この電池をミニディスク(MD)プレーヤーの動力に使用すると消費電流は約200から250milliAmpである。MP3プレーヤーの場合は約100milliAmpである。
直平行六面体(直方体)形状の小型ニッケル水素電池と同サイズ同形状の小型フラットアルカリ電池があると、ミニディスクプレーヤーやMP3プレーヤーのような小型機器の動力として、ニッケル水素電池と交換可能に使えるので望ましい。
そして直方体形状の小型充電式電池、特に小型充電式ニッケル水素電池の交換用に、一次(非充電式)アルカリ電池が使えると望ましい。
主となるひとつの形態において本発明の目指すところは、放電に際して水素ガスを発生する電気化学電池であって、外部ケーシング、望ましくは金属製外部ケーシングと、このケーシングの壁を貫通する脱気孔と、この脱気孔を覆う破断可能膜とを有することを特徴とする電池である。この外部ケーシングが、電池の長手方向に沿って延びる平らな壁と、この平らな壁を貫通する脱気孔とを有してよい。さらにこの外部ケーシングの材質は金属が好ましいが、プラスチックでもよい。この電池は典型的には、直平行六面体形状のアルカリ電池でよい。任意選択的に、先細の穿孔部材が脱気孔内に延びている。この先細穿孔部材により、膜は破断の瞬間に裂けるようになる。
主となる別の形態において本発明の目指すところは、金属製外部ケーシングを備える一次アルカリ電池(アルカリ単電池)であり、この外部ケーシングが、この長手方向に沿って延びる少なくともひとつの平らな壁と、この平らな壁を貫通する脱気孔とを有する。本明細書で用いられる用語「脱気孔」とはケーシングの壁に開けられた開口部のことであり、この脱気孔によって、電池内部からのガスがここを通過して外側周辺に出ることができる。この電池は典型的には細長で、外部ケーシングの長手方向に沿って延びる平らな壁と、この平らな壁を貫通する脱気孔とを備える。このアルカリ電池が、亜鉛を含むアノードと、二酸化マンガンを含むカソードと、水酸化カリウム水溶液を含む電解質とを有すると好ましい。破断可能膜は脱気孔に面してそれを覆うように、ケーシングの内側表面に固定することができる。あるいはまた破断可能膜は脱気孔内に位置し脱気孔を横切って延びそれによって脱気孔を覆うように、固定することもできる。
電池の金属製外部ケーシングが、二部品からできていると、つまり、ケーシングの長手方向に沿う一面が開口している底側ハウジングと、金属製上蓋とからできていると、好都合である。この上蓋は平らな主要壁を含み、この主要壁が上蓋本体の表面を成している。さらにこの金属製上蓋は、その縁沿いに絶縁リングを有すると好ましい。そしてこの上蓋は、ハウジングにアノードとカソードと電解質とセパレーターを入れた後、ハウジングの開口面を覆うように固定する。脱気孔は、上蓋の平らな主要壁を貫通するように位置付けると好ましい。アノードとカソードとは、セパレーターを挟んで、これらが層状あるいはスラブ状に(硬貨を積み重ねたように)面で接しながら積み重なって配され、アノードが金属製上蓋と面し、カソードが底側ハウジングの閉じた面と面するようになっていると、好ましい。そしてアノードは金属製上蓋と電気的に接触し、カソードは底側ハウジングと電気的に接触する。またアノードとカソードとは、プラスチック材ケースに入っていないほうが好ましい。したがって、好適な実施態様においては、アノードは金属製上蓋と物理的に直接接触できるようになっており、さらにカソードは金属製底側ハウジングと物理的に直接接触できるようになっている。このような実施態様では、金属製上蓋のいずれかの面が電池のマイナス端子として機能し、さらに金属製底側ハウジングのいずれかの面が電池のプラス端子として機能することが可能となる。
破断可能膜は、水素ガス透過可能で、50psig(345×103パスカルゲージ)を超えるしきい値ガス圧、より典型的には約200psig(1379×103パスカルゲージ)を超えるガス圧、より一般的には約50psig(345×103パスカルゲージ)から200psig(1379×103パスカルゲージ)のガス圧において、確実に破断可能な高分子フィルムから選択できる。(本明細書では、圧力はゲージ圧として、つまり大気圧に対する差圧として記述されている。)好適なフィルムとしては、高い水素透過係数を有するポリスルホンフィルムがあるが、ポリエチレン、ポリプロピレン、あるいはナイロンのような他の水素透過可能膜も利用できる。ポリスルホンフィルムの場合、望ましくは約1から1.5ミル(0.0254mmから0.0381mm)の厚さを有し、典型的には約5.5から7.5mmの直径を有する脱気孔に、隣接して位置する。このような設計条件のもとで、このポリスルホン膜は、電池内の水素ガス圧が約90から200psig(620×103から1379×103パスカルゲージ)、典型的には約90から120psig(620×103から827×103パスカルゲージ)のレベルまで増加したとき、破断することが判った。通常の使用状態あるいは貯蔵状態のもとで電池内部の中で水素ガスが増加するあいだに、この水素ガス増加は緩やかになっていく傾向があり、膜を通って少しずつ散逸することになる。このような通常状態のもとで、電池内の水素ガス圧は約200psig(1379×103パスカルゲージ)、より一般的には約120psig(620×103パスカルゲージ)、望ましくは50psig(345×103パスカルゲージ)より低い圧レベルに維持される。ガス圧が、200psig(1379×103パスカルゲージ)を超えるレベルに急激に増加すると、典型的には約50から200psig(345×103から1379×103パスカルゲージ)のレベルに急激に増加すると、より典型的には約90から120psig(625×103から827×103パスカルゲージ)のレベルに急激に増加すると、膜は破断し、それによって水素ガスは急速に電池内部から周辺に逃れることになる。
この電池は、好ましくは、全体形状が多面体の、典型的には各表面もしくは各面が平らな多角形である細長多面体の、金属製外部ケーシングを有する。平らな多角形面を含む外部ケーシングの全体形状として、プリズム形も可能である。さらにこの外部ケーシングの形状が直平行六面体(直方体)であると好ましい。すなわちこのような実施態様では、金属製外部ケーシングの本体表面が長方形の両側面を二対と長方形の両端面を一対含むことになる。
ひとつの形態において、脱気孔が電池の外部ケーシングの長手方向に沿って延びる平らな壁のひとつを貫通し、破断可能膜がこの脱気孔を覆っている。この破断可能膜は、脱気孔に隣接あるいは脱気孔内に位置することができ、この脱気孔を覆うようになっている。外部ケーシングの平らな壁の一体形成部分が、ケーシング壁内の脱気孔内に突出する先細部材を有することができ、膜が破断するあいだに、この部材に膜が接触しこの部材によって膜が裂けるあるいは切れ目が入るようになっている。あるいはまた、開口部を有するディスクを用いて、破断可能膜を覆うことも可能である。すると破断可能膜が脱気孔を覆うことになる。さらにディスクの一体部分を形成する先細部材が、ディスク開口部内に突出することも可能となる。そして膜が破断するあいだに、ディスクの先細部材に膜が接触し、膜はこの部材によって裂けるもしくは切れ目が入る。破断の時点で膜表面がこのように裂けて切れ目が生じると、膜はこの裂け目に沿って破け、それによってガスがその裂け目に沿って逃れるため、液状の電解質が大量にガスと共に取り出されることはないということが判った。
別の形態において、電池における外部ケーシングの平らな壁を貫通する脱気孔内に脱気装置が位置付けられ、破断可能膜がこの脱気装置の一部を成すことができる。この場合、脱気孔を含む平らな壁は、電池の外部ケーシングの長手方向に沿って延びることができる。そして膜は、外部ケーシングに溶接された、あるいは外部ケーシングの一体部分を形成する、金属製クリンプリングによって、正確な位置で保持できる。さらに弾性絶縁リングを、クリンプリングと破断可能膜との間に挿入できる。あるいはまた、絶縁リングの中央部を一体的に形成するように膜を成形することもできる。これらのクリンプリングや絶縁リングによって膜は、ケーシングの平らな壁の内側表面に沿って、あるいはそれに近接して、正確な位置で保持され、脱気孔を覆うようになっている。さらに、膜の上側に位置付けられて脱気孔内に延びる先細部材を設けることもできる。この先細部材は、外側ケーシングの一体部分になることができる。あるいはまた先細部材が別に設けられたディスクの一部として形成され、このディスクは、破断可能膜の上側の正確な位置で、脱気孔内に溶接することができる。いずれの場合も、電池内の水素ガス圧が急激に上昇して、設計上のしきい値圧力、これは約50から200psig(345×103から1379×103パスカルゲージ)レベルが望ましいのだが、それを超えたときに、先細部材によって、膜は破断の時点でその表面に裂け目が生じる。このことによって、水素ガスが裂け目を通って逃れても、膜はじゅうぶんにその原型をとどめているため、逃れた水素ガスに伴われて大量の電解質液体が周辺に持ち込まれることはないという有益な効果がもたらされる。
本発明によるフラットアルカリ一次電池(アルカリ単電池)10の実施態様が図1から1Bに示されている。アルカリ電池10(図1から1B)は、金属製外部ケーシング89を有し、このケーシングの金属製細長本体における表面は、その大部分が平らな多角形となっている。外部ケーシング89の全体形状が、平らな多角形を有する多面体になっていてもよい。ひとつの好適な実施態様において、電池10の完成品の全体形状は直平行六面体(直方体)である。電池10はたとえば、7/5F6サイズ(IEC規格)の充電式電池と同じあるいは類似の全体サイズおよび全体形状をとりうる。このような電池の全体形状は図1Bに示されたような直平行六面体であり、その長さは約67mm、幅は17mmそして厚さは6mmである。本発明による電池10は、このような形状およびサイズで、ソニーのミニディスク(MD)プレーヤー、MZ−900モデルのような電気機器の電源としての7/5F6サイズの充電式ニッケル水素電池の交換用に使うことができる。なお、このような交換電池として使用するというのは、例として示したのであって、これに限定しようとするものではない。図1から1Bに示された電池の実施態様は、そのサイズを大きくすることも小さくすることも可能である。
アルカリ電池10(図1および1B)は、金属製外部ケーシング89を有し、その金属製細長本体表面の大部分は、少なくともひとつの平らな多角形を有する。そして外部ケーシング89の全体形状は、平らな多角形表面を有する多面体でよい。図1および1Bに示された特定の実施態様においては、アルカリ電池10の全体形状は、直平行六面体(直方体)である。そして電池10の外部ケーシング89はハウジング90を含み、電池内容物を入れたあとに、このハウジング90は上蓋15によって密閉する。ハウジング90は、ニッケルめっきされた冷間圧延鋼またはステンレス鋼であると好ましい。そして上蓋15は、スズめっきされた冷間圧延鋼またはステンレス鋼であると好ましい。電池内容物は、亜鉛粒子を含むアノード40と、二酸化マンガンを含むカソード60と、アノードとカソードとの間のセパレーター50とを含む。上蓋のいずれかの部分が電池のマイナス端子(−)として機能でき、ハウジング90のいずれかの部分が電池のプラス端子(+)として機能できる。
金属製ハウジング90は、平らな底面92と、ハウジングの両端面を成す垂直端壁94aおよび94bの一対と、ハウジングの長手方向の両側面を成す垂直側壁94cおよび94dの一対とを有する(図1B)。こうしてハウジング90は、細長の最上開口部93(図1)を有し、この開口93を上蓋15によって閉じる。両端壁94aおよび94bと両側壁94cおよび94dとが(図1B)すべて底面92と一体となっていると、すなわちハウジング90が一体部品であると好ましい。上蓋15は、平らな上表面16を有し、この表面は外周縁18まで延びて下降傾斜縁17を成す(図1)。外側絶縁シール85が、上蓋15の外周縁18を取り囲むように設けられている。この外側絶縁シール85が、成形されたプラスチックリングとして、上蓋15の外周縁18を覆い付けて成形されていると、あるいはまた別に設けられた「独立型の」成形プラスチックリングとして上蓋15の外周縁18にかぶせて配されていると好ましい。電池内容物をハウジング90内部に入れた後、蓋15をハウジング90の最上開口部93にかぶせてはめ、ハウジング90の外周縁96を、外側絶縁シール85にかぶせて締める。
図1に示されたように、蓋15が脱気孔70を有し、この脱気孔は、その下に電池内部の途中まで延びる脱気スペース70aを提供する。さらに脱気シール装置80が脱気孔70の下側に配される。このシール装置80は図1に示されたように、破断可能脱気膜20を、脱気孔70直下の脱気スペース70aを横切って正確な位置で気密的に保持できるように設計されたものである。また図1および1Aにもっともよく示されているように、シール装置80は、絶縁シールリング25と、クリンプリング30と、破断可能膜20とを含む。そしてこのシール装置80は、破断可能膜20を上蓋15の内側表面を横切って配し脱気孔70の下に位置するようにして、構成されたものである。絶縁シールリング25は、膜20の縁に沿って配されている。またシールリング25の材質は、ナイロンが望ましいが、ゴム状あるいは他のプラスチック材で、それが圧縮可能で弾性がありアルカリ電解質にさらされても耐性を有して変わらないものであればよい。金属製クリンプリング30は、シールリング25の周りに位置付けられる。この金属製クリンプリング30の最上縁30aは、上蓋15の内側表面に溶接されているが、これはレーザー溶接や超音波溶接が好ましい。次いでクリンプリング30の底周縁30bは、シールリング25のまわりで折り込み、それによってシールリング25を上蓋15の内側表面に抗して気密的に圧縮する。こうして圧縮されたシールリング25は、膜20の縁を、上蓋の内側表面に抗して、正確な位置で気密的に保持する。
図1Aの分解図にもっともよく示されているように、上表面16の一体部分を形成し脱気孔70内に突出する小片75がある。この突出片75の突端は穿刺点78で、これは脱気孔70の中心まで入り込んでいる。放電中に、さらに貯蔵中も起こり得ることとして、アルカリ電池10内で水素ガスが次第に増加する。そして膜20が水素透過可能な材質であるため、この膜によって、水素ガスは電池から少しずつ逃れることができる。膜20の望ましい材質には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリスルホン、あるいは水素透過可能な他の材質がある。とくにポリスルホンは、任意の厚さで水素透過率が高くしかも本質的に酸素不透過であるため、膜20として好適な材質であることが判った。ポリスルホン膜20の水素透過係数は、25℃において、約1.069×10−8(Hcm*厚さcm)/(面積cm*圧cm Hg*秒)である。ここで圧cm Hgとは、任意のポリスルホン膜を通るHの透過率が決定されるときの、水銀柱のcmで測定した圧力のことである。(大気圧でテストすると水銀柱76.0cmになる)。大気中の酸素が大量に電池内部に入ると、アノードの亜鉛と反応し、酸化亜鉛を生成し、こうしてできた酸化亜鉛により電池の性能や容量が低下してしまう。したがって、ポリスルホンの酸素に対する不透過性は、望ましい特性である。電池の通常の放電状態や貯蔵状態において、電池の製造した水素は膜20を通って少しずつ透過し、脱気孔70を通って周辺に放出される。しかしたとえば電池を故意にあるいは誤ってショートさせる、また極端に高温の環境条件下で貯蔵するといったような誤使用により、急激に水素が増加し、それに伴い電池内のガス圧も急激に高まる。このような場合、電池内部圧が所定の設計上のしきい値に急激に増加するあいだに、膜20は破断し、それによって上昇したガス圧を即座に電池から放つ。このような状況下では、膜20は、破断直前の時点で脱気孔70内まで膨張し、突出部材の穿刺点78に衝突する。そして破断の瞬間に、穿刺点78が膜表面に切れ目あるいは裂け目を生じさせる。こうして、ガスは裂け目を通って迅速に逃れるので、このガスに伴われて、環境上の害になるはずの大量の液状電解質が持ち出されるということはない。
脱気孔70のサイズおよび膜20の厚さは、電池内の水素ガスが所望のしきい値圧力まで増加したときに、膜20が確実に破断するように調整することができる。従来の亜鉛/MnO2アルカリ電池では、その全体形状は円筒形である。このような円筒形状電池の場合、内部の水素ガス圧は、典型的には約600から1200psig(4137×103から8274×103パスカルゲージ)のレベルに、あるいはこれよりいくらか高圧レベルにさえ、増加するままにされることがある。結局、脱気孔の膜が吹き飛ぶ、あるいは他の脱気メカニズムが作動して電池から上昇した圧を放つに至る。このような円筒状電池は、通常、外部ケーシングの壁厚さを典型的には約6から15ミル(0.152から0.381mm)にして、このような内部のガス圧増加に耐えられるようになっている。しかし、本発明のようなフラット電池の設計では、特に直平行六面体(直方体)形状電池10では、壁の公称厚さが約6から15ミル(0.152および0.381mm)の外部ケーシングは、内部ガス圧が200psig(1379×103パスカルゲージ)を超えてさらに大きな値に至るにつれ、外向きに膨張する傾向がある。(15ミルを超えてさらに大きな厚さを有する外部ケーシングの場合、電池のコストが高くなるばかりでなくアノード活物質およびカソード活物質を入れるための内部容積を減らさなければならず、不利である)。かくして図1および1Bに描かれたようなフラット電池(直平行六面体)の設計においては、約200psig(1379×103パスカルゲージ)より低い圧で、望ましくは約50から200psig(345×103から1379×103パスカルゲージ)の圧で、好ましくは約100から200psig(689×103から1379×103パスカルゲージ)の圧で、膜20が破断するように、脱気孔70および膜20が設計されていると望ましいことが判った。図1に示された本発明による実施態様においては、金属製ハウジング90とハウジング蓋15とでケーシング89を形成しており、また金属製ハウジング90の材質はニッケルめっきされた冷間圧延鋼やステンレス鋼が、そしてハウジング蓋15の材質は、スズめっきされた冷間圧延鋼やステンレス鋼が望ましく、どちらもその壁の厚さは約10から15ミル(0.25から0.38mm)になっている。
脱気孔70の径「R」と膜20の厚さ「t」の組み合わせに関して、以下の公式を用いて、膜が望ましい破断圧Prにおいて破断するように調整可能になっている。
Pr=t/R×S (I)
ここで、Sは破断可能膜の極限引張強さである。
図1および1Aに描かれたシール装置80の設計によれば、膜20がシール装置とは別に設けられた連続シートなので、非常に薄くなるようにたとえば押出し成形などによって製造できるため、厚さの極めて小さい膜を使えるという有利性がもたらされる。つまり、厚さの極めて小さい膜を使うことで、脱気孔70を過度に大きくしなくとも、約50から200psig(345×103から1379×103パスカルゲージ)という、望ましいとされる相対的に低い破断圧を達成することが容易となる。
さらに、ポリスルホン膜20を用いた場合、脱気孔70の径は約5.5mmから7.5mmが望ましく、好ましくは約0.25インチ(6.35mm)で、膜の厚さは約1から1.5ミル(0.0254mmから0.0381mm)である。このような脱気孔70の径とポリスルホン膜20の厚さの組み合わせにより、電池内のガス圧が増加し、約200psig(1379×103パスカルゲージ)より低いしきい値レベルに、望ましくは約50から200psig(345×103から1379×103パスカルゲージ)のレベルに達したときに、膜20が破断できるようになっている。このような厚さのポリスルホン膜は、UDELフィルムという商標でAmoco社から入手可能である。0.25インチ(6.35mm)の径の脱気孔70と、約1から1.5ミル(0.0254mmから0.0381mm)の厚さのポリスルホン膜20とに対して、この膜がもっとも破断しやすい破断圧は、約90から120psig(620×103から827×103パスカルゲージ)である。なお、この脱気孔の径は、脱気孔70を円形形状とみなしている。脱気孔形状として、円形が好ましくはあるものの、本明細書で述べる本発明によるいずれの実施態様においても、円形に限定しようとするものではない。つまり、他の楕円形や多角形の脱気孔70でもよい。したがって本明細書の脱気孔径という用語は、このような変形形状の脱気孔の場合も、円形の径に相当させている。すなわち、断面積がSの非円形脱気孔70における相当径Dは、公式1/4πD=Sを使って計算したものとなる。さらに、脱気孔のサイズと膜20の厚さは、他の組み合わせ、一般的には上記の公式Pr=t/R×Sにしたがって、望ましい破断圧を達成するように調整されてもよい。このようなサイズ調整に際して、脱気孔70が大きすぎると外部物質が誤って入りやすくなることや、破断可能膜20を薄くしすぎると膜の取り扱いが困難になるとともに、シール装置80にとりつける際に破損しやすくなることなどが、他の限定要因となる。
電池の中の内容物についても、図1に示されている。完成品としての電池10(図1および1B)は、単電池より構成される。この単電池は、MnOを含むカソード60と、亜鉛を含むアノード40と、カソードとアノードとの間のセパレーター50とを備える。セパレーター50は、アルカリ電解質、好ましくは水酸化カリウム水溶液を、透過できる。アノード40とカソード60とは、ほぼ直方体の薄いスラブである。図1に示されたように、アノードスラブ40とセパレーター50とカソードスラブ60とが、(硬貨を積み重ねたように)面で接しながら積み重なって配される。図1に示されたように、アノード40と上蓋15との間には、電池の放電中に起こり得るアノードやカソードの膨張を受け入れられるような、いくらかの空所が存在しうる。本明細書で用いられるアノードスラブとカソードスラブの「面で接しながら積み重なって」というのは、すべての実施態様に関して、アノードとカソードとが、アノードの表面の大部分とカソードの表面の大部分が(セパレーターを間に挟んで)隣接しあい互いに面するように(硬貨を積み重ねたように)積み重なっているという意味であることを理解すべきである。カソード60自体は、圧縮されたMnO粒子を含む長方形または正方形の複数枚の薄いスラブから便宜よく作成される。先ずMnOスラブ、たとえば、4枚のスラブ60aから60dをハウジング90の中に入れて、そのときに、両端の2枚のスラブ60aおよび60dをハウジング90に当接させ、真中の2枚のスラブ60cおよび60dを4枚のスラブが等距離で並ぶように置いて、配する。そしてこれら4枚のスラブ60aから60dを下向きに圧縮して、カソード60の完成品を形成する。カソード60の厚さは、それぞれのスラブが圧縮されて、スラブとスラブとの間の間隔がこれらの圧縮されたカソード材で埋まるために、もとのスラブ厚より小さくなる。カソード60は、一本の細長MnOスラブから製造するのではなく、別々のMnOスラブを複数枚使ってこのように作成するほうが、有利であることが判った。つまり、ハウジング90とほぼ同じ長さの一本のMnOスラブから製造した場合、その最中にスラブが折れてしまう場合が多くなるからである。そして、別々のMnOスラブを複数枚使って作成しても、スラブ60aから60dを側方から押圧すれば、できあがったカソード60は一本である。いっぽう、アノード40は、粒状亜鉛を含む長方形のスラブが好ましい。そしてセパレーター50は、アノード40とカソード60との間に介在する、長方形の平らな表面を有する。セパレーター50は、亜鉛/MnOアルカリ電池で使われる材料から便宜よく構成されてもよい。このような場合のセパレーターの材質は、典型的にはセルロース系で、たとえばポリビニルアルコールとセルロース繊維とを含み、これらはアルカリ電解質が透過可能である。
本発明による別の特定実施態様のフラット電池(アルカリ単電池)100が図2から2Bに示されている。アルカリ電池100(図2から2B)は、金属製外部ケーシング189を有し、その金属製細長本体表面の大部分は、平らな多角形を有する。そして外部ケーシング189の全体形状は、平らな多角形表面を有する多面体でよい。図2および2Bに示された特定の実施態様においては、アルカリ電池100の全体形状は直平行六面体(直方体)である。そして電池100の外部ケーシング189はハウジング190を含み、このハウジング190は上蓋115によって密閉する。ハウジング190は、ニッケルめっきされた冷間圧延鋼またはステンレス鋼であると好ましい。そして上蓋115は、スズめっきされた冷間圧延鋼またはステンレス鋼であると好ましい。電池内容物は、図2に示されたように、亜鉛粒子を含むアノード40と、二酸化マンガンを含むカソード60と、アノードとカソードとの間のセパレーター50とを含む。上蓋115のいずれかの部分が電池のマイナス端子(−)として機能でき、ハウジング190のいずれかの部分が電池のプラス端子(+)として機能できる。
金属製ハウジング190は、平らな底面192と、ハウジングの両端面を成す垂直端壁194aおよび194bの一対と、ハウジングの長手方向の両側面を成す垂直側壁194cおよび194dの一対とを有する(図2B)。こうしてハウジング190は細長の最上開口部193(図2)を有する。両端壁194aおよび194bと両側壁194cおよび194dとが(図1B)すべて底面192と一体となっていると、すなわちハウジング190が一体部品であると好ましい。上蓋115は、平らな上表面116を有し、この表面は外周縁118まで延びて下降傾斜縁117を成す。外側絶縁シール185が上蓋115の外周縁118を取り囲むように設けられている。この外側絶縁シール185が、成形されたプラスチックリングとして、上蓋115の外周縁118を覆い付けて成形されていると、あるいはまた別に設けられた「独立型の」成形プラスチックリングとして上蓋115の外周縁118にかぶせて配されていると好ましい。電池内容物をハウジング190内部に入れた後、蓋115をハウジング190の最上開口部193にかぶせてはめ、ハウジング190の外周縁196を、外側絶縁シール185にかぶせて締める。
蓋115は、その上表面116に脱気孔170を有する。この脱気孔170が、脱気スペース170aを提供する。そして水素ガスは、このスペースを通って膜120を透過することによって、周辺に少しずつ放出できる。電池内部のガス圧が突然上昇した場合、膜120は脱気孔170に至るまで破断してガスは周辺に放出する。上表面116の脱気孔170は、二段の円形にくられた縁130によって、境界を定められている。この二段の円形にくられた縁130は、図1の前述した実施態様で示されたクリンプリング30に類似したクリンプリングを形成している。両者の違いは、クリンプリング130(図2)は、蓋115の上表面116の一体部分であり、いっぽうクリンプリング30(図1)は、蓋15とは別に設けられた部品で、蓋15には溶接で取り付けなければならない。つまり図2に示された電池100の実施態様の場合、クリンプリング130は上表面116の一体部分であるから、上表面116に固定するための溶接が不要となる。さらにクリンプリング130は、脱気スペース170aの境界を成す周縁130bまで至る一体部品として、内側脚130aを含む。また、クリンプリング130は下向きに傾斜して、その周縁130bが上蓋115の表面116の高さより下の位置になる。このクリンプリング130は、所望の構造にくられた型を用いた型押しによって、容易にその構造に形成される。
図2および2Aにもっともよく示されているように、シール装置180は、クリンプリング130と、絶縁シールリング125と、破断可能膜120と、脱気ワッシャー140とを含む。そして図2に示されたように、このシール装置180は、破断可能脱気膜120を、脱気スペース170aを横切って正確な位置で気密的に保持できるように設計されたものである。破断可能膜120は、絶縁リング125と脱気蓋140とに挟まれている。クリンプリング130のクリンプ縁130bは絶縁リング125を押圧し、それによって膜120を脱気蓋140に抗して正確な位置で気密的に保持する。脱気蓋140は、脱気孔170が通るワッシャー140(図2および2A)形状を取りうる。ワッシャー140は縁に沿ってクリンプリング130に、好ましくはリング130の内側脚130aに溶接することによって固定させる。またシールリング125の材質は、ナイロンが望ましいが、ゴム状あるいは他のプラスチック材で、それが圧縮可能で弾性がありアルカリ電解質にさらされても耐性を有して変わらないものであればよい。図2に示された実施態様においては、破断可能膜120の外がわ面は、脱気ワッシャー140の脱気孔170に面している。いっぽう破断可能膜120の内がわ面は、クリンプリング130の周縁130bによって形成された脱気スペース170aに面している。こうして、電池内部の中の水素ガス圧が突然上昇して膜の破裂圧を超えると、膜120が破断し水素ガスは安全に周辺に逃れることができる。
本発明によるさらに別の特定実施態様のフラット電池(アルカリ電池)200が図3から3Bに示されている。アルカリ電池200(図3から3B)は、金属製外部ケーシング289を有し、その金属製細長本体表面の大部分は、平らな多角形を有する。そして外部ケーシング289の全体形状は、平らな多角形表面を有する多面体でよい。図3および3Bに示された特定の実施態様においては、アルカリ電池200の全体形状は直平行六面体(直方体)である。そして電池200の外部ケーシング289はハウジング290を含み、このハウジング290は上蓋215によって密閉する。ハウジング290は、ニッケルめっきされた冷間圧延鋼またはステンレス鋼であると好ましい。そして上蓋215は、スズめっきされた冷間圧延鋼またはステンレス鋼であると好ましい。電池内容物は、図3に示されたように、亜鉛粒子を含むアノード40と、二酸化マンガンを含むカソード60と、アノードとカソードとの間のセパレーター50とを含む。上蓋215のいずれかの部分が電池のマイナス端子(−)として機能でき、ハウジング290のいずれかの部分が電池のプラス端子(+)として機能できる。
金属製ハウジング290は、平らな底面292と、ハウジングの両端面を成す垂直端壁294aおよび294bの一対と、ハウジングの長手方向の両側面を成す垂直側壁294cおよび294dの一対とを有する(図3B)。こうしてハウジング290は、細長の最上開口部293(図3)を有する。両端壁294aおよび294bと両側壁294cおよび294dとが全面的に底面292と一体となっていると、すなわちハウジング290が一体部品であると好ましい。上蓋215は、平らな上表面216を有し、この表面は外周縁218まで延びて下降傾斜縁217を成す。外側絶縁シール285が上蓋215の外周縁218を取り囲むように設けられている。この外側絶縁シール285が、成形されたプラスチックリングとして、上蓋215の外周縁218を覆い付けて成形されていると、あるいはまた別に設けられた「独立型の」成形プラスチックリングとして上蓋215の外周縁218にかぶせて配されていると好ましい。電池内容物をハウジング290内部に入れた後、蓋215をハウジング290の最上開口部293にかぶせてはめ、ハウジング290の外周縁296を、外側絶縁シール285にかぶせて締める。
図3に示されたように、蓋215がその上表面216に脱気孔270を有する。上表面216の脱気孔270は、二段の円形にくられた縁230によって、境界を定められている。この二段の円形にくられた縁230は、図2の前述した実施態様で示されたクリンプリング130に類似したクリンプリングを形成している。このクリンプリング230は、蓋215の上表面216の一体部分である。したがって図3に示された電池200の実施態様において、クリンプリング230は、上表面216に固定するための溶接が不要となる。さらにクリンプリング230は、脱気スペース270aの境界を成す周縁230bに至る一体部品として、内側脚230aを含む。また、クリンプリング230は下向きに傾斜して、その周縁230bが上蓋215の表面216の高さより下の位置になる。このクリンプリング230は、所望の構造にくられた型を用いた型押しによって、容易にその構造に形成される。
図3および3Aにもっともよく示されているように、シール装置280は、絶縁シールリング220a(225)と、クリンプリング230と、破断可能膜220と、脱気蓋240とを含む。そして図3に示されたように、このシール装置280は、破断可能脱気膜220を、脱気スペース270aを横切って正確な位置で気密的に保持できるように設計されたものである。破断可能膜220は、クリンプリング230の周縁230bと脱気蓋240とに挟まれている。この実施態様(図3および3A)においては、絶縁シールリング225は、破断可能膜220を囲い付けて一体的に成形されている。こうして破断可能膜220は、これより厚みのある絶縁シールリング225によって囲まれて、その中心部分を成す薄膜を形成する。これら絶縁シールリング225と破断可能膜220とは、同一の成分で一体的に成形され、単一の一体部品を形成している。
脱気蓋240は、ワッシャーまたはディスク240(図3および3A)形状を取りうる。ディスク240はその縁240aに沿って、好ましくはクリンプ縁230の内側脚230aに、溶接することによって固定する。組み立ての際には、破断可能膜220付きの絶縁リング225を、クリンプリング230と脱気蓋240の縁との間に挿入する。またシールリング225およびそれと一体化された破断可能膜220の材質は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンあるいはポリスルホンのような、水素に対して十分に透過性を有するものである。なかでもポリスルホンは、水素に対する透過性が高く、周辺からの酸素の導入を制限するので、好ましい。次いでクリンプリング230の周縁230bを、絶縁シールリング225に抗して機械的に締め付けて、それによって絶縁リング225をクリンプリング230と脱気蓋240との間に正確な位置で確実に固定する。脱気蓋240は、図3および3Bにもっともよく示されているように、一固体のディスクであって、その表面の小さな一部分が切れ目275aに沿って内側に切り込まれて先細突出片275を形成し、この突出片275がディスク240の底面を突き抜けていると望ましい。ただしこの突出片275はディスク240の底表面を通って突き抜けてはいても、ディスク240に物理的につながったままである。切れ目275aは、突出片275の形状の小さなスリットとしてディスク240にできたものである。図3に示された実施態様において、破断可能膜220の外がわ面は、脱気孔270に面し、さらにまた下向きに突出する先細片275にも面している。いっぽう破断可能膜220の内がわ面は、クリンプリング230の周縁230bによって形成された脱気スペース270aに面している。電池の水素ガスが非常にゆっくりと増加すると、水素は、破断可能膜220を透過して、突出片275によって成されたディスク240表面上のスリット275aを通って、周辺に出る。また電池内部の中の水素ガス圧が急激に増加して膜220の破裂圧を超えると、膜220は外向きに膨張する。膜220は破断の直前に、突出刺片275に衝突する。そして破断の瞬間に、突出片275の先端となる穿刺点278により、膜220の表面に裂け目ができる。これによって、水素ガスはその裂け目を通って迅速に逃れるので、この水素ガスに伴われて大量の液状電解質が持ち出されるということはない。
本発明によるさらにまた別の特定実施態様のフラット電池(アルカリ電池)300が図4から4Cに示されている。アルカリ電池300(図4から4C)は、金属製外部ケーシング389を有し、その金属製細長本体表面の大部分は、平らな多角形を有する。そして外部ケーシング389の全体形状は、平らな多角形表面を有する多面体でよい。図4および4Cに示された特定の実施態様においては、アルカリ電池300の全体形状は直平行六面体(直方体)である。そして電池300の外部ケーシング389はハウジング390を含み、このハウジング390は上蓋315によって密閉する。ハウジング390は、ニッケルめっきされた冷間圧延鋼またはステンレス鋼であると好ましい。そして上蓋315は、スズめっきされた冷間圧延鋼またはステンレス鋼であると好ましい。電池内容物は、図4に示されたように、亜鉛粒子を含むアノード40と、二酸化マンガンを含むカソード60と、アノードとカソードとの間のセパレーター50とを含む。上蓋315のいずれかの部分が電池のマイナス端子(−)として機能でき、ハウジング390のいずれかの部分が電池のプラス端子(+)として機能できる。
金属製ハウジング390は、平らな底面392と、ハウジングの両端面を成す垂直端壁394aおよび394bの一対と、ハウジングの長手方向の両側面を成す垂直側壁394cおよび394dの一対とを有する(図4C)。こうしてハウジング390は、ハウジングの長手方向に沿って延びる細長の最上開口部393を有する。両端壁394aおよび394bと両側壁394cおよび394dとがすべて底面392と一体となっていると、すなわちハウジング390が一体部品であると好ましい。上蓋315は、平らな上表面316を有し、この表面は外周縁318まで延びて下降傾斜縁317を成す。外側絶縁シール385が上蓋315の外周縁318を取り囲むように設けられている。この外側絶縁シール385が、成形されたプラスチックリングとして、上蓋315の外周縁318を覆い付けて成形されていると、あるいはまた別に設けられた「独立型の」成形プラスチックリングとして上蓋315の外周縁318にかぶせて配されていると好ましい。電池内容物をハウジング390内部に入れた後、蓋315をハウジング390の最上開口部393にかぶせてはめ、ハウジング390の外周縁396を、外側絶縁シール385にかぶせて締める。
上蓋315は、その上表面316に脱気孔370を有する。上表面316の脱気孔370は、二段の円形にくられた縁330によって、境界を定められている。この二段の円形にくられた縁330は、図2の前述した実施態様で示されたクリンプリング130に類似したクリンプリングを形成している。このクリンプリング330は、蓋315の上表面316の一体部品である。したがって図4に示された電池300の実施態様において、クリンプリング330は、上表面316に固定するための溶接が不要となる。さらにクリンプリング330は、脱気スペース370aの境界を成す周縁330bに至る一体部品として、内側脚330aを含む。また、クリンプリング330は下向きに傾斜して、その周縁330bが上蓋315の表面316の高さより下の位置になる。このクリンプリング330は、所望の構造にくられた型を用いた型押しによって、容易にその構造に形成される。
図4Aおよび4Bにもっともよく示されているように、シール装置380は、最上絶縁シールリング325aと、破断可能膜320と、底部絶縁シールリング325bと、脱気ディスク340とを含む。絶縁シールリング325aおよび絶縁シールリング325bは、弾性および熱可塑性がありアルカリ電解質にさらされても耐性を有する材質で形成される。つまり絶縁シールリング325aおよび絶縁シールリング325bの材質は、ポリエチレンやポリプロピレン、好ましくはポリスルホンやナイロンでよい。また破断可能膜320の材質は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンあるいはポリスルホンのような、水素に対して十分に透過性を有するものである。なかでもポリスルホンは、水素に対する透過性が高く、周辺からの酸素の導入を制限するので好ましい。シール装置380を作成するには、破断可能脱気膜320を最上絶縁シールリング325aと底部絶縁シールリング325bとの間に配して、加熱および加圧し、これら三個の構成部品をあわせて積層化し、半組立て品としての積層体388を形成させる(図4A)。そして、この積層体388を脱気ディスク340(図4A−1)にはめこむ。ここで脱気ディスク340とは、一方の開口端部373および他方の一部開口端部374とこれら両端に挟まれた周壁とから成る一体的に形成された金属製ディスクである。そしてこの脱気ディスク340は、ニッケルめっきされた冷間圧延鋼やステンレス鋼であると好ましい。脱気ディスク340の一部開口端部374は、脱気ディスクと一体形成され孔370が通る端面376から成る。さらに端面376から、一体形成された突出片375がその先端に穿刺点378を有して、脱気孔370内に突き出ている。積層体388を、最上絶縁シールリング325aが脱気孔370と穿刺点378とに隣接するように、脱気ディスク340の開口端部373から入れる。次いで脱気ディスク340の縁342を積層体388にかぶせて締めて、脱気装置380を(図4B)完成する。そして完成した脱気装置380(図4)を、クリンプリング330の周縁330bに載るように、上蓋315の上表面316に入れる。つづいて、図4に示されたように、脱気ディスク340の締めた縁342を、クリンプリング330の周縁330bに溶接することによって、脱気装置380をクリンプリング330に固定する。
電池の水素ガスが非常にゆっくりと増加すると、水素は脱気スペース370aから破断可能膜320を通って、そして最上の脱気孔370を通って周辺に至る。また電池内部の中の水素ガス圧が急激に上昇して膜320の破裂圧を超えると、膜320は外向きに膨張する。膜320は破断直前に、突出している穿刺点378に衝突する。そして破断の瞬間に、突出片375の先端となる穿刺点378により、膜の表面に裂け目ができる。これによって、ガスはその裂け目を通って迅速に逃れるので、水素ガスに伴われて大量の液状電解質が持ち出されるということはない。
脱気孔径および破断可能膜の厚さ
これまで述べてきた実施態様に関して、つまり、電池10、100、200および300に関して、破断可能膜20、120、220および320がそれぞれポリスルホンフィルムであり、脱気孔70、170、270および370がそれぞれ円形であるとき、膜の径は約0.25インチ(6.35mm)で膜の厚さは約1から1.5ミル(0.0254mmから0.0381mm)であると望ましい。それぞれの場合において、破断可能膜20、120、220および320は、脱気孔70、170、270および370のそれぞれに隣接しそれぞれを覆う。このような、約0.25インチ(6.35mm)の脱気孔径および約1から1.5ミル(0.0254mmから0.0381mm)のポリスルホン破断可能膜厚さであれば、この膜は、約90から120psig(620×103から827×103パスカルゲージ)という望ましい破断圧で、破断することになる。また、上述の式(I)を適用することによって、脱気孔径および膜厚さを他の数値の組み合わせで調整して、同一の破断圧や他の望ましい破断圧にできることが理解されよう。ただし脱気孔径が大きすぎた場合、外部物質が誤って入りやすくなるという限定要因がある。さらに破断可能膜20を薄くしすぎた場合、膜の取り扱いが困難になるとともに、シール装置にとりつける際に破損しやすくなるという限定要因もある。このような限定要因を考慮して、約50から200psig(345×103から1379×103パスカルゲージ)の破裂圧では、脱気孔径の範囲は約4から10mmが望ましく、膜厚さについては約0.5から2ミルが望ましい。そして約90から200psig(620×103から1379×103パスカルゲージ)の破裂圧では、脱気孔径の範囲は約4から7mmが望ましく、膜厚さについては約0.7から1.5ミルが望ましい。これらの目的を達成するのに適した破断可能膜はポリスルホンである。
代表的電池の化学的組成
以下に述べる電池の組成、つまりアノード40、カソード60およびセパレーター50の化学的組成は、すでに開示した特定の実施態様で述べられた電池10、100、200および300のいずれに対しても、適用可能である。
上記の電池の特定実施態様のそれぞれにおいて、カソード60は二酸化マンガンを含み、アノード40は亜鉛と電解質とを含む。電解質水溶液は、KOH、酸化亜鉛およびゲル化剤から成る従来どおりの混合物を含む。アノード材40は、水銀不使用(水銀添加量がゼロ)の亜鉛合金粉末を含有するゲル化された混合物の形態をとることができる。すなわち、電池の水銀含有総量は、電池の総重量に対して100万部中50部より低く、好ましくは電池の総重量に対して100万部中20部より低い。電池はまた、いかなる添加量の鉛も含有せずに本質的に鉛不使用というのが望ましく、つまり鉛総含有量は、アノードの金属含有総量に対して30ppmより低く、望ましくは15ppmより低い。以上のような混合物は、典型的には、KOH電解水溶液、ゲル化剤(例、登録商標CARBOPOL C940としてBFグッドリッチ社(B.F.Goodrich)より入手可能なアクリル酸系の共重合体)および界面活性剤(例、登録商標GAFAC RA600としてローヌプラン社(Rhone Poulenc)より入手可能な有機リン酸エステル系の界面活性剤)を含有する。このような混合物は、単に例として示したのであって、本発明を限定しようとするものではない。亜鉛アノード用の他の代表的なゲル化剤は、USP4,563,404に開示されている。
カソード60は次のような組成物を有していると好ましい。
87から93重量%の電解質の二酸化マンガン(例、カーマギー社(Kerr-McGee)からのTronaD)と、2から6重量%(総量)の黒鉛と、約30から40重量%のKOH濃度を有する5から7重量%の7から10規定KOH水溶液、そして任意選択的に0.1から0.5重量%のポリエチレンバインダーである。この電解質の二酸化マンガンの平均粒径は、典型的には約1から100ミクロン、望ましくは20から60ミクロンである。黒鉛は典型的には天然黒鉛や、膨張黒鉛あるいはそれらの混合物である。さらに黒鉛は、黒鉛状炭素ナノファイバーだけを含んでいるものも可能で、あるいはこれに天然黒鉛や膨張黒鉛を混合させたものも可能である。このようなカソード混合物は、例として示したのであって、本発明を限定しようとするものではない。
アノード材40は、62から69重量%の亜鉛合金(インジウムを含む99.9重量%亜鉛)粉末と、38重量%のKOHおよび約2重量%のZnOを含むKOH水溶液と、架橋型ポリアクリル酸のゲル化剤、B.F.Goodrich社から市場で入手可能な登録商標「CARBOPOL C940」(例、0.5から2重量%)およびポリアクリロニトリルを幹としてのデンプンにグラフト共重合させた後加水分解したもの、Grain Processing社から入手可能な登録商標「Waterlock A−221」(0.01から0.5重量%)と、ジノニルフェノールリン酸エステル界面活性剤、ローヌプラン社(Rhone-Poulenc)から入手可能な登録商標「RM−510」(50ppm)とを含む。亜鉛合金粉末の平均粒径は、望ましくは、約30から350ミクロンである。アノード中の亜鉛の嵩密度(アノード空隙率)はアノード1立方センチメートルあたり約1.75から2.2グラムである。そしてアノード中の電解水溶液の容量パーセントは、好ましくは、アノードの約69.2から75.5容量パーセントである。
電池は、(MnOのグラムあたり308ミリアンペア時に基づく)MnOのミリアンペア時容量を、(亜鉛合金のグラムあたり820ミリアンペア時に基づく)亜鉛合金のミリアンペア時容量で割ると1になるようにして、従来の方法でバランスをとることができる。
セパレーター50は、従来どおりのイオンの通過できる多孔セパレーターで、セルロース繊維とポリビニルアルコール繊維との不織材の内側層と、セロファンの外側層とから成るものが可能である。このような材料は単に例として示したのであって、本発明を限定しようとするものではない。
外部ケーシングの外側容積に対するアノード/カソードの総容積百分率
これまで述べてきた実施態様において、つまり、電池10、100、200および300に関して、電池がF6サイズで、アノード40、カソード60に電解質の総容積を加えて、外部ケーシング(例、ケーシング89、189、289および389)の外側容積で割ると、結果は約66.3%であった。電池がF6サイズで、アノード40、カソード60、電解質の総容積にセパレーターの容積を加えて、外部ケーシングの外側容積で割ると、結果は約69.1%であった。
金属製外部ケーシングの外側容積に対するアノードおよびカソードの総容積百分率についての上記の値は、最適化設計に基づいていないので、非常に旧態なものと理解されよう。金属製外部ケーシングの外側容積に対するアノードとカソードとの総容積の百分率は、約75パーセント、そして約80パーセント、そして約85パーセントという大きさにさえできることが確信されている。これは、たとえば、アノード材40を上蓋(15、115、215および315)の内側表面に抗して圧縮されるようにアノードを充填することによって、脱気装置(80、180、280および380)の深さを減らすことによって、そして脱気孔(70、170、270および370)の径を減らすことによって、達成される。外部ケーシング89、189、289および389の壁厚さも、約4から10ミル(0.102から0.254mm)という薄さまで減らして金属製外部ケーシングの外側容積に対するアノードおよびカソードの総容積百分率をさらに向上させることができる。
上記特定実施態様における外部ケーシング、たとえば、ケーシング89、189、289および389は金属製であるが、本発明による電池の外部ケーシングを必然的に金属に限定しようとするものではない。外部ケーシングの材質は、アルカリ電解質に耐性のある耐久プラスチック材、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンなどのようなものでも可能である。
さらにまた本発明の好適な実施態様において、全体形状が直平行六面体(直方体)のフラットアルカリ電池に関して述べてきたが、このような全体形状の変形も可能であり、さらに本発明の概念に含めようとするものであることが、理解されよう。たとえば、上記特定実施態様において述べた脱気装置の実施態様を、円筒状の電池、たとえばAAAA、AAA(単4)、AA(単3)、C(単2)およびD(単1)サイズの円筒状アルカリ電池にも適用できる。さらにフラット電池の場合、たとえば、直平行六面体(直方体)でも、直方体の両端面がわずかに外向きあるいは内向きに湾曲していても可能である。このような変形形状も全体的な外観では、なお実質的には直平行六面体であり、意味上は直平行六面体に含めようとするもの、もしくは特許法的に均等なものである。全体形状に対する他の変形も、たとえば電池の端面が電池本体を構成する平行四辺形の面々のいずれかひとつと作る角度をいくらか変えて、その平行四辺形が厳密な直方体とは偏差があるといった変形も、意味上は本明細書で用いられる直平行六面体(直方体)に含めようとするものである。
さらに本発明は、外部ケーシングの長手方向に沿ったケーシングの一面が実質的に平らであるということで全体電池形状をフラット(平らな)であるとする電池にも望ましくは及ぼうとするものである。したがって、用語「フラット(平ら)」は、湾曲度がわずかであるということで実質的に平らであるとする表面にも及ぼうとするものであり、含めようとするものである。また電池ケーシングの深さは、典型的には電池の長さより短い。特に本発明の概念は、電池ケーシングの長手方向に沿った面が平らな多角形であるフラット電池に及ぼうとするものである。また電池の全体形状が、外部ケーシングのすべての面が多角形であってもよい。本発明はさらにまた、電池ケーシングの長手方向に沿った一面が平行四辺形の平らな表面であり全体形状はプリズム形という電池にも、及ぼうとするものである。
本発明によるフラットアルカリ電池の第1実施態様の縦断面図である。 図1に示されたフラットアルカリ電池の実施態様における脱気装置を示す分解図である。 図1に示された構成部品を含む電池の斜視図である。 本発明によるフラットアルカリ電池の第2実施態様の縦断面図である。 図2に示されたフラットアルカリ電池の実施態様における脱気装置を示す分解図である。 図2に示された構成部品を含む電池の斜視図である。 本発明によるフラットアルカリ電池の第3実施態様の縦断面図である。 図3に示されたフラットアルカリ電池の実施態様における脱気装置を示す分解図である。 図3に示された構成部品を含む電池の斜視図である。 本発明によるフラットアルカリ電池の第4実施態様の縦断面図である。 図4に示されたフラットアルカリ電池の実施態様における脱気装置を示す分解図である。 図4Aに示された構成部品のための脱気ディスク蓋の斜視図である。 上蓋内の脱気孔にはめることになっている脱気装置完成品の分解図である。 図4に示された構成部品を含む電池の斜視図である。

Claims (34)

  1. 放電中に水素ガスを発生する電気化学電池であって、外部ケーシングと、プラス端子およびマイナス端子と、前記ケーシングの壁を貫通する脱気孔とを備え、破断可能膜が前記脱気孔を覆うことを特徴とする電気化学電池。
  2. 前記外部ケーシングがこのケーシングの長手方向に沿って延びる平らな壁を有し、前記脱気孔がこの平らな壁を貫通する請求項1記載の電気化学電池。
  3. 前記電池が、亜鉛を含むアノードと二酸化マンガンを含むカソードとを備える一次アルカリ電池であり、前記電池が、さらに水酸化カリウム水溶液を含む電解質を備える請求項1記載の電気化学電池。
  4. 電池内の水素ガスが実質的に50から200psig(345×103から1379×103パスカルゲージ)のしきい値レベルまで上昇したとき、前記膜が破断する請求項1記載の電気化学電池。
  5. 前記破断可能膜が水素ガス透過可能である請求項1記載の電気化学電池。
  6. 前記破断可能膜がポリスルホンフィルムを含む請求項1記載の電気化学電池。
  7. 前記ケーシングが直平行六面体形状である請求項2記載の電気化学電池。
  8. 前記ケーシングの前記平らな壁の一体形成部分が前記脱気孔内に突出する先細部材を含み、前記膜が破断するあいだに前記先細部材に接触して切れ目が入るようになっている請求項2記載の電気化学電池。
  9. 前記破断可能膜の厚さが実質的に1から1.5ミル(0.0254mmから0.0381mm)である請求項1記載の電気化学電池。
  10. 前記脱気孔の径が実質的に5.5mmから7.5mmである請求項9記載の電気化学電池。
  11. 前記ケーシングが金属製ハウジングと金属製蓋とを含み、このハウジングが一対の平行で平らな両端面と、これら端面と端面との間の一対の平行で平らな両側面と、そして前記の端面と端面との間でありかつ前記の側面と側面との間でもあるところの平らな底面とを含み、さらに前記ハウジングがこの平らな底面と反対側に開口最上部を有し、そしてアノードとカソードと電解質とを前記ハウジング内に入れたあとに、前記ハウジングの前記開口最上部に前記蓋をはめて密封する請求項2記載の電気化学電池。
  12. 前記電池が直平行六面体形状で、前記蓋の周縁とハウジングとの間に電気絶縁材を備える請求項11記載の電気化学電池。
  13. 前記蓋が平らな細長壁を有し、前記脱気孔がこの平らな細長壁を貫通する請求項11記載の電気化学電池。
  14. 前記蓋が平らな細長壁を有し、前記脱気孔がこの平らな細長壁を貫通し、さらに前記破断可能膜が平らな前記細長壁の前記脱気孔を覆って、そして金属製ディスクがディスク自体を通る開口部を有し前記破断可能膜を覆って、電池内部の中からの水素ガスが前記膜と前記ディスク開口部を通過することにより、周辺に逃れることができるようになっている請求項11記載の電気化学電池。
  15. 前記金属製ディスクの一体部分を形成する先細部材が、前記ディスクの前記開口部内に延びて、水素ガスが実質的に50から200psig(345×103から1379×103パスカルゲージ)のしきい値圧力まで増加したとき、前記膜が破断し、その破断中に前記先細部材によって前記膜に切れ目が入るようになっている請求項14記載の電気化学電池。
  16. 前記アノードとカソードが、前記ケーシング内で、セパレーターを挟んで、これらが面で接しながら積み重なって配されて、アノードが前記金属製蓋に面して電気的に接触し、カソードが前記ハウジングに面して接触するようになっている請求項11記載の電気化学電池。
  17. 放電中に水素ガスを発生する電気化学電池であって、外部ケーシングと、プラス端子およびマイナス端子と、前記ケーシングの壁を貫通する脱気孔と、この脱気孔を覆う破断可能膜とを備え、脱気装置が前記脱気孔内に固定され、さらにこの脱気装置が前記破断可能膜とこの膜に上側で隣接する金属製ディスクとを含み、このディスクが前記膜に面してディスク自体を通る開口部を有し、前記電池内部の中の水素ガスが増加するあいだにこの水素ガスが前記膜と前記ディスク開口部とを通過することによって周辺に逃れるようになっていることを特徴とする電気化学電池。
  18. 前記外部ケーシングが、このケーシングの長手方向に沿って延びる平らな壁を有し、この平らな壁を前記脱気孔が貫通する請求項17記載の電気化学電池。
  19. 前記金属製ディスクが、このディスク内の前記開口部内に延びてディスクと一体の先細部材を有し、ガス圧が電池内で急速に増加すると、前記膜が膨張し前記先細部材に衝突し、それによって前記膜に裂け目が生じて、水素ガスがこの裂け目を通って逃れることができるようになっている請求項17記載の電気化学電池。
  20. 前記電池が、亜鉛を含むアノードと、二酸化マンガンを含むカソードとを備え、前記電池がさらに水酸化カリウム水溶液を含む電解質を備える請求項17記載の電気化学電池。
  21. 前記電池が直平行六面体形状である請求項18記載の電気化学電池。
  22. 電池内の水素ガスが実質的に50から200psig(345×103から1379×103パスカルゲージ)のしきい値レベルまで上昇したとき、前記膜が破断する請求項17記載の電気化学電池。
  23. 前記破断可能膜がポリスルホンフィルムを含む請求項17記載の電気化学電池。
  24. 前記破断可能膜の厚さが実質的に1から1.5ミル(0.0254mmから0.0381mm)である請求項17記載の電気化学電池。
  25. 前記外部ケーシングが金属製である請求項17記載の電気化学電池。
  26. 放電中に水素ガスを発生する電気化学電池であって、金属製外部ケーシングと、プラス端子およびマイナス端子と、前記ケーシングの壁を貫通する脱気孔と、この脱気孔を覆う破断可能膜とを備え、脱気装置が前記脱気孔内に固定され、さらにこの脱気装置が一対の金属製ディスクの間に締められた前記破断可能膜を含み、前記金属製ディスクのそれぞれがディスク自体を通る孔を有し、それによって前記膜の少なくとも一部が外側周辺にさらされ、電池内部の中の水素ガスが増加するあいだに、水素ガスが前記膜と前記金属製ディスクの前記孔を通って周辺に逃れるようになっていることを特徴とする電気化学電池。
  27. 前記外部ケーシングがこのケーシングの長手方向に沿って延びる平らな壁を有し、この壁を前記脱気孔が貫通する請求項26記載の電気化学電池。
  28. 前記電池が、亜鉛を含むアノードと、二酸化マンガンを含むカソードとを備え、前記電池がさらに水酸化カリウム水溶液を含む電解質を備える請求項26の電気化学電池。
  29. 前記電池が直平行六面体形状である請求項26記載の電気化学電池。
  30. 前記脱気装置がさらに、前記膜と前記金属製ディスクとを中に保持するハウジングを含み、そしてこの脱気装置ハウジングがその表面に開口部を有する請求項26記載の電気化学電池。
  31. 前記脱気装置ハウジングが、このハウジング内の前記開口部内に延びてハウジングと一体の先細部材を有し、ガス圧が電池内で急速に増加するとき、前記膜が膨張し前記先細部材に衝突し、それによって前記膜に裂け目が生じて、水素ガスがこの裂け目を通って逃れることができるようになっている請求項30記載の電気化学電池。
  32. 電池内の水素ガスが実質的に50から200psig(345×103から1379×103パスカルゲージ)のしきい値レベルまで上昇したとき、前記膜が破断する請求項26記載の電気化学電池。
  33. 前記破断可能膜がポリスルホンフィルムを含む請求項26記載の電気化学電池。
  34. 前記破断可能膜の厚さが実質的に1から1.5ミル(0.0254mmから0.0381mm)である請求項26記載の電気化学電池。
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