[go: up one dir, main page]

JP2005514071A - 内皮細胞との前培養による遺伝子導入効率の上昇 - Google Patents

内皮細胞との前培養による遺伝子導入効率の上昇 Download PDF

Info

Publication number
JP2005514071A
JP2005514071A JP2003560222A JP2003560222A JP2005514071A JP 2005514071 A JP2005514071 A JP 2005514071A JP 2003560222 A JP2003560222 A JP 2003560222A JP 2003560222 A JP2003560222 A JP 2003560222A JP 2005514071 A JP2005514071 A JP 2005514071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cells
positive
cell
negative
culture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003560222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005514071A5 (ja
Inventor
ジョン ピー. チュテ、
アブハ エイ. サイニ、
Original Assignee
ザ ユナイテッド ステイツ オブ アメリカ レプレゼンティッド バイ ザ セクレタリー オブ ザ ユー.エス. デパートメント オブ ザ ネイビー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ザ ユナイテッド ステイツ オブ アメリカ レプレゼンティッド バイ ザ セクレタリー オブ ザ ユー.エス. デパートメント オブ ザ ネイビー filed Critical ザ ユナイテッド ステイツ オブ アメリカ レプレゼンティッド バイ ザ セクレタリー オブ ザ ユー.エス. デパートメント オブ ザ ネイビー
Publication of JP2005514071A publication Critical patent/JP2005514071A/ja
Publication of JP2005514071A5 publication Critical patent/JP2005514071A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/87Introduction of foreign genetic material using processes not otherwise provided for, e.g. co-transformation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2799/00Uses of viruses
    • C12N2799/02Uses of viruses as vector
    • C12N2799/021Uses of viruses as vector for the expression of a heterologous nucleic acid
    • C12N2799/027Uses of viruses as vector for the expression of a heterologous nucleic acid where the vector is derived from a retrovirus

Landscapes

  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

本発明は、インビトロ下単離した、特にCD34陽性CD38陰性である造血および前駆幹細胞に遺伝子を導入する方法に関し、(ブタ脳の微小血管内皮細胞、ヒト脳の血管内皮細胞のような、そして少なくとも一種類のサイトカインを含みうる)内皮細胞を含んだ培地に当該造血幹細胞を増殖させることによって達成される。この造血幹細胞は、マロニ−白血病ウィルスベクタ−のような適宜なベクタ−によって形質導入される。コントロ−ルに比べ、この方法による結果は遺伝子の移植効率を大きく増強させることができる。この方法は、遺伝子治療の臨床応用にかかる可能性を示している。

Description

(発明の分野)
(関連する出願の参照)
本出願は、2001年12月21日に出願された、第60/341,868号米国仮出願で、表題「内皮細胞との前培養による遺伝子転移効率の上昇」の優先権を主張するものである。
(発明の背景)
発明の属する分野
本発明は広くは幹細胞への遺伝子導入に関するものであり、さらに厳密にはヒト幹細胞への遺伝子導入に関するものである。
(発明の背景)
骨髄CD34陽性CD38陰性細胞のような幹細胞は、生体内での長期再構築を説明する、多機能分化性前駆細胞に非常に富んでいる(Terstappen他、1991;Huang他、1994;Bhatia他、1997)。CD34陽性CD38陰性細胞の生体外での増殖は遺伝子療法プロトコ−ルへの適応のために広範に渡って研究されてきた(Zandstra他、1997;Von Kalle他、1994;Reems他、1995;Shah他、1996;Tisdale他、1998;Brugger他、1995)。しかしながら、幹細胞、特に骨髄造血前駆細胞の増殖に対する従来の方法は、増殖細胞における移植欠損の誘引だけでなく、幹細胞集団の分化にも関係していた(Peters他、1995;Yonemura他、1996;Traycoff他、1996;Ramshaw他、1995;Peters他、1996;Dannaeus他、1998;Veiby他、1997)。生体外で培養後の造血幹細胞における再構築能の喪失は、増殖された造血細胞上の細胞周期の誘引、および接着分子あるいはホ−ミングレセプタ−の変化によるものである(Ramshaw他、1995;Peters他、1996;van der Loo他、1995;Agrawal他、1996)。さらに、最近の研究ではもっとも初期のCD34陽性CD38陰性細胞は、インビトロで短時間(72−96時間)、様々なサイトカイン化合物にさらされた後もG期にとどまっており(Agrawal他、1996;Jordan他、1996)、さらにこれらの細胞ではレトロウィルス形質導入に必要な細胞表面レセプタ−の発現が低かったり、みられなかったりした(Orlic他、1996;Horwitz他、1999)。ヒトCD34陽性CD38陰性細胞での細胞周期の静止およびレトロウィルスレセプタ−の欠如は、造血幹細胞を用いたレトロウィルスベ−スの遺伝子療法の二大障害となっている(Knaan−Shanzer他、1995;Miller他、1990;Roe他、1993;Emmons他、1997)。
短期間(7日間)の培養で、CD34陽性細胞群で10〜15倍への増殖、および、より初期のCD34陽性CD38陰性細胞のサブセットでユニ−クな150倍への増加をもたらす、ブタ脳微小管内皮細胞(ブタ脳微小管内皮細胞)共培養系がすでに記述されている(Davis他、1995;Chute他、1999)。内皮細胞培養の準備の方法と培養条件もまた、米国特許第5599703号のコラム14の30〜67行目、コラム15の1〜13行目に記載されており、参考のためこの明細書に引用する。ブタ脳微小管内皮細胞共培養系で増殖したヒトCD34陽性細胞が、SCID−Huモデルにおいて完全な造血再構築を提供することが可能であること(Brandt他、1998)、および、ブタ脳微小管内皮細胞単層で増殖した自家移植の骨髄CD34陽性細胞は移植可能であり、致死量の放射線照射されたヒヒで血液学的に救済可能である(Brandt他、1999)、ことも証明されている。
(発明の要旨)
それゆえに、本発明の目的は、造血幹細胞へ遺伝物質を導入する際の効率を改善することである。
本発明の更なる目的は、造血幹細胞のレトロウィルス形質導入の効率を高めることである。
また、本発明の他の目的は、遺伝子療法における幹細胞の有用性を高めることである。
これらおよびその他の本発明における目的は、レトロウィルス形質導入前に、哺乳動物内皮細胞を含む細胞培養液中で、幹細胞を増殖することで達成される。
(好ましい実施形態)
本詳細な説明および請求項中で使われているように、「造血幹細胞」とは分化過程を完了していない細胞のことである。本発明中で用いられる造血幹細胞は一般的に成人の造血幹細胞である。多くの場合、本発明で用いられる造血幹細胞は造血性であり、そして様々な細胞のタイプに分化する能力を保持している。これらの造血幹細胞は骨髄中に含まれ、骨髄から採取されることが多い。本発明にそって増殖され形質導入された造血幹細胞の一つの典型的な種類は、CD34陽性CD38陰性前駆細胞である。通常、CD34陽性CD38陰性を示すのは、CD34陽性造血幹細胞の小さなサブセットのみである。CD34陽性CD38陰性細胞を用いるときに必要な事ではないが、CD34陽性CD38陰性細胞は、本発明により増殖される前にCD34陽性造血幹細胞から単離されてもかまわない。目的の造血幹細胞を採取および精製する方法は、本発明においては重要事項ではない。
採取および(オプションで)精製の後、造血幹細胞は内皮細胞を含む培養培地で増殖される。培養培地もまた、一般的に、造血幹細胞の増殖を刺激するサイトカインを含んでいる。例えば、培養培地は顆粒球−マクロファ−ジコロニ−刺激因子、インタ−ロイキン3、幹細胞因子、あるいはインタ−ロイキン6やflt−3リガンド、およびしばしばそれらの混合物を含む。
増殖する際、造血幹細胞は内皮細胞と接触していなければならない。一般的に、内皮細胞は単一層の形態をとっている。内皮細胞は、一般的に、ヒト脳血管内皮細胞(HUBEC)あるいはブタ微小血管内皮細胞(PMVEC)のような血管脳細胞である。考えられるブタからヒトへのウィルスの転移を防ぐため、人間へ形質導入した細胞を移植するにはHUBECが好ましい。Chute他、米国特許出願番号第09/452,855号、1999年12月3日に出願された、「ヒト脳内皮細胞および初期のCD34陽性CD38陰性骨髄幹細胞増殖のための培地と方法」では、HUBEC、HUBECに基づく培養培地、およびHUBECにおける造血幹細胞の培養の合成と特徴について述べており、参考のため本明細書に引用する。
ここで用いられる形質導入ベクタ−は、選択された種類の細胞の形質導入に有用なベクタ−のどれにでもなり得る。例えば、amph/(MLV)およびGaLV擬似型LAPSN(GaLV/MLV)ウィルスベクタ−のようなマロニ−白血病ウィルス(Maloney leukemia virus)レトロウィルスベクタ−は、CD34陽性CD38陰性細胞の形質導入において有用である。
ここまで本発明について記述してきたが、以下の例は、現時点でわかっている本発明を実施する最適の方法を含めた、本発明の具体的な適用を説明するものである。これらの具体例は、この適用に記載された発明の範囲を制限しようとするものではない。
(実施例)
例1
CD34陽性細胞の精製
ヒト脊椎体骨髄は臓器ドナ−から調達し、CD34陽性細胞は海軍医療研究所の治験審査委員会で承認されたプロトコ−ルの下に前述(Davis他、1995)のように単離した。CD34陽性骨髄前駆細胞は、低密度骨髄単層細胞と、ビオチン標識された抗CD34モノクロ−ナル抗体(K値6.1)でコ−トされた磁気ビ−ズ(Dynal Incorporated, Great Neck, NY)とをロゼット形成させるという、免疫磁気ビ−ズ法によって精製した。磁気引力の3から4サイクルの後、ビ−ズは過剰のビオチン(Gibco, Grand Island, NY)とともに細胞から解離され、磁気的に細胞から分離され低温保存された。本手順による細胞は、フロ−サイトメトリック解析による、第2次非架橋CD陰性特異的モノクロ−ナル抗体(HPCA−2FITC, Becton Dickinson Immunocytometry System, San Jose, CA)のブロッキングで、97%以上が陽性反応を示した。
低温保存したCD34陽性細胞を、迅速に37℃で解凍し、37℃に前もって温められた10倍量の完全培養培地で希釈した。この完全培地は10%非働化ウシ胎児血清(FCS、Hyclone, Logan, UT)、100ug/mL L−グルタミン(Gibco, Grand Island, NY)および100U/mL ペニシリン/ストレプトマシン(Gibco, Grand Island, NY)を加えたイスコフ改変ダルベッコ培地(Iscove's modified Dulbecco's medium)から成る。他に記載がない限りこの培養培地を完全培養培地と呼ぶ。解凍されたCD34陽性骨髄細胞を完全培養培地で2度洗い、1x10cell/mL になるように再び懸濁した。細胞の生存率は、95%以上であることがトリパンブル−色素排除テストによりわかった。
CD34陽性細胞を加えたブタ脳微小管内皮細胞共培養
ブタ脳微小管内皮細胞は前述(Davis他、1995)のように培養した。簡単に説明すると、10%非働化ウシ胎児血清(FCS、Hyclone, Logan, UT)、100mcg/mL のL−グルタミン、50mcg/mLのヘパリン、30mcg/mL内皮細胞成長因子補助剤(Sigma, St. Louis, MO)および100mcg/mLのペニシリン/ストレプトマイシン溶液を添加したM199培養液を5mL含んでいる、ゼラチンでコ−ティングされた6ウェル組織培養プレ−ト(Costar, Cambridge, MA)に、ブタ脳微小管内皮細胞を1x10cells/wellの細胞濃度でまいた。48〜72時間後、接着ブタ脳微小管内皮細胞単層(70−80%コンフルエント)を、接着していないブタ脳微小管内皮細胞を取り除くために完全培地で2度洗い、培地を完全培養培地7mLで置き換えた。
2x10の精製CD34陽性細胞を各ウェルに加えた。培養細胞を2ng/mLの顆粒球マクロファ−ジコロニ−刺激因子、5ng/mLのインタ−ロイキン3、 5ng/mLインタ−ロイキン6、120ng/mLの幹細胞因子、および50ng/mLのFlt−3リガンド(R&D System, Minneapolis, MN)で処理し、37℃、5%CO条件下でインキュベ−トした。培養7日後、単層を完全培地で2度洗って、接着および非接着の造血細胞をともに取り除いた。トリパンブル−色素を用いて、血球計算盤による手動の細胞計測を行った。
ストロ−マ不在の懸濁液培養
細胞培養は上述のように培地中で、ブタ脳微小管内皮細胞単層なしで行った。
細胞周期解析
表面、細胞内のDNA(SID)解析はJordan他(Jordan他、1996)が記述しているように行った。簡単に説明すると、0日目、および、ブタ脳微小管内皮細胞共培養あるいはサイトカインを加えた液体培養のそれぞれの5日目において、CD34陽性細胞を採取し、一度洗い、そして1.0%FCSを加えたPBSで懸濁した。細胞表面の染色は、CD34−APC(Becton−Dickinson, San Jose, CA)およびCD38陰性PE(Becton−Dickinson, San Jose, CA)を用いて行った。細胞表面の染色を完了した後、細胞をPBSおよび0.4%ホルムアルデヒド(Electron Microscopy Sciences, E−M grade, Ft. Washington、PA)中で懸濁した。さらに細胞を氷上で30分間インキュベ−トし、0.2%トライトンX−100(Sigma, St. Louis, MO)を加えた同量のPBSを加え、そしてそれら試料を4℃に一晩おいた。固定し膜透過性を高めた細胞を、1%FCSを加えたPBSで洗って懸濁し、Ki−67FITC(MIB−1 clone, Immunotech, Westbrook, ME)で染色した。さらに細胞を0.5mcg/mLの7−アミノアクチノマイシンD(7−AAD, Sigma, St. Louis, MO)を含んだ1%FCSを加えたPBS中で洗い、懸濁した。試料を解析前に7−アミノアクチノマイシンD中で一晩インキュベ−トした。
ヒト骨髄CD34陽性サブセットにおけるレトロウィルスレセプタ−mRNA発現のPCR基盤のハイブリダイゼ−ション解析
全細胞内RNAを、使用説明書に従い、RNA−STAT60(Tel−Test, Friendswood, TX)を用いてヒトLin−CD34陽性CD38陰性あるいはLin−CD34陽性CD38陰性細胞の成体集団から単離した。結合を100%確実にするために、モロニ−マウス白血病ウィルス逆転写酵素(MMLV−RT)を用いた以下の二つの反応によって、最初のcDNAを同量のmRNAから合成した(Stratagene Cloning System, LaJolla, CA)。cDNAは、レトロウィルスレセプタ−のプライマ−で、プログラムで制御できる温度調節機(MJ Research, Inc., Watertown, MA)の中で94℃1分間、60℃1分間、そして72℃2分間、35回のサイクルで以下のプライマ−を用いて増殖した。ヒトamphoR(センス鎖プライマ−、5’ CGG AAC ATC TTC GTG GCC TG 3’(SEQ ID NO:1);アンチセンス鎖プライマ−、5’ GCT GGT CAT GAG AGA GCC GTG 3’(SEQ ID NO:2);フラグメントの大きさ、220bp)、ヒトGaLVR (センス鎖プライマ−、5’ GTA GTC CTT CTG AAA GCC CC 3’(SEQ ID NO:3);アンチセンス鎖プライマ−、5’ CAC TGG AGT TTA TTT GGT TGC 3’(SEQ ID NO:4);フラグメントの大きさ、330bp)。前述のように(Blair他、1998)、実験用cDNAロ−ディングを評価するためにGAPDH PCRを用いた。PCR産物の液体ハイブリダイゼ−ションも前述のように(Blair他、1998)以下のプライマ−を用いて処理した:amphoR (5’ ATG GCT CTT CTC ATG TAT GGG 3’)(SEQ ID NO:5), GaLVR (5’ CCT GCC ACT GTG CCC CTC C 3’)(SEQ ID NO:6), GAPDH (5’ TCG CTC CTG GAA GAT GGT GAT GGG ATT 3’)(SEQ ID NO:7)。ハイブリダイゼ−ション後、サンプルを10%アクリルアミドゲルに流して、140Vで3時間泳動にかけ、さらにX線フィルムに撮った。バンドの半定量的解析を分子変移濃度計システム(Molecular Dynamics Densitometer System, Sunnyvale, CA)を用いて行った。CD34陽性サブセット中のAmphoRおよびGaLVRmRNAのレベルは、Orlic他(Orlic他、1998)による調節方法を用い、HeLa細胞中のAmphoRおよびGaLVRmRNAレベルを基準にして合わせた。
Figure 2005514071
モロニ−白血病ウィルス(MLV)レトロウィルスベクタ−の生成
ヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ(HPAP)レポ−タ−遺伝子を運ぶ、アンホトロピック(ampho/MLV)およびGaLV擬似LAPSN(GaLV/MLV)のウィルスベクタ−を、前述(Miller他、1994;Kiem他、1998)のような方法により、PA317およびPG13パッケ−ジング細胞株を用いて生成した。端的にいえば、プラスミドpLAPSN(Miller他、1994)を用いたカルシウムホスファタ−ゼ方法で、パッケ−ジング細胞株をトランスフェクションした。トランスフェクションされたパッケ−ジング細胞株は、10%ウシ胎児血清を加えたDMEM(Gibco, Grand Island, NY)中で400−800ug/ml のジェネティシン(Geneticin, Gibco−BRL)を用いてG418(ネオマイシン)耐性により選択した。産生細胞株は、10%ウシ胎児血清を加えたDMEM(Gibco−BRL)を用い、37℃、5%COの条件下で T225組織培養フラスコ(Gibco, Grand Island, NY)で増殖された。ウィルス含有培地(VCM)の収集は、パッケ−ジング細胞が約80%コンフルエントになった際、開始した。この段階で10%ウシ胎児血清を含むDMEM25mlで培地を交換し、細胞を32℃で培養した24時間後、培地を収集し、0.45uMで濾過し−70℃で冷凍した。ウィルス含有培地は8ug/ml ポリブレンの連続10倍希釈、および24時間HT180細胞にさらすことで適定した。
感染後、細胞をG418耐性(抵抗性)で選別し、その後7−10日間、ニトロブル−テトラゾリウムおよびBCIP(5−ブロモ−4−クロノ−3−インドリルフォスヘイト)(BIORAD, Hercules, CA)を用いてHPAP活性の有無についてコロニ−を調べた。本実験には、HT1080細胞で大量のヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ陽性コロニ−を産生可能なパッケ−ジング細胞株を選んだ。アンホトロピックおよび擬似タイプのGaLV MLVの力価は、全てのトランスフェクション実験において1x10CFU/mL −3x10CFU/mL の範囲であった。
レトロウィルス上澄みを用いたヒト造血CD34陽性細胞サブセットの形質導入
ヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼをコ−ドするモロニ−マウス白血病ウィルスベクタ−は上述のように(Miller他、1994;Kiem他、1998)パッケ−ジング細胞株PA317およびPG13を用いて用意した。新しく用意されたレトロウィルスベクタ−の上澄みは、10%ウシ胎児血清および1%ペニシリン/ストレプトマイシンを加えたイスコフ改変ダルベッコ培地(IMDM)中で−70℃で低温保存した。0日目、液体培地の5日間、およびブタ脳微小管内皮細胞共培養の5日間からの骨髄造血細胞を収集し、洗い、そしてインタ−ロイキン−3(5ng/mL)、幹細胞因子(120ng/mL)、および8mcg/mLのポリブレンを加えた温かいPG13またはPA317VCM(形質導入培地)で、2x10cell/mLの濃度になるように懸濁した。トランスフェクション後の解析のため十分量の細胞を確保するために各実験の開始時に最小量の2x10CD34陽性細胞を利用した。各細胞の懸濁液の2mlを、14mL丸底ポリプロピレンチュ−ブ(Falcon, Franklin Lakes, NJ)に等分し、37℃で2時間、2000rpmで遠心にかけた。遠心後、沈殿を穏やかに懸濁し、チュ−ブを37℃の5%COインキュベ−タに一晩置いた。次にチュ−ブを10分間、1200rpmで遠心にかけた。重層形質導入培地を取り除き、新しい形質導入培地で細胞を懸濁した。これを24時間毎に3日間繰り返した。3日後、造血細胞を完全培地で2度洗い、細胞数計測および生存能力テストを実施した。これらの細胞をCD34−FITCおよびCD38−PEで染色し、蛍光細胞選別装置(FACS)によってCD34陽性CD38陰性およびCD34陽性CD38陽性細胞群を選別した。次に各細胞群についてサイトスピン(cytospin)スライドを用意し、ヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ活性で選別した細胞群を染色することにより形質導入効率を計測した。
レトロウィルスヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ染色
CD34陽性CD38陰性およびCD34陽性CD38陽性細胞を蛍光細胞選別装置で選別し、ヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ染色およびメチルセルロ−スコロニ−形成アッセイのために収集した。サイトスピンを2−5x10のCD34陽性CD38陰性細胞および2−5x10のCD34陽性CD38陽性細胞から用意し、ヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ活性を前述(Kiem他、1998)のようにテストした。簡単に説明すると、サイトスピンをPBSですすぎ、2%ホルムアルデヒドで固定し、蒸留水で2度すすぎ、内因性のアルカリホスファタ−ゼ活性を不活性化するために65℃で30分間インキュベ−トした。次にスライドを蒸留水ですすぎ、pH10.0の100mM トリス−HCl、1mg/mlのX−リン酸塩および1mg/mlのニトロブル−テトラゾリウム中で、37℃で3時間インキュベ−トした。このインキュベ−ションの最後は蒸留水ですすいだ。ヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼは他の内因性アルカリホスファタ−ゼと比較して熱安定性であり(Kiem他、1998)、この熱不活性化段階で生き残ることができる。ニトロブル−テトラゾリウム(BIORAD)以外の試薬は全てSigma Chemical(St. Louis, MO)から入手した。
クロ−ン産生性前駆細胞のヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ解析
形質導入後、5x10−1x10の選別されたCD34陽性CD38陰性およびCD34陽性CD38陽性細胞群を、5U/mLエリスロポエチン、2ng/mL顆粒球マクロファ−ジコロニ−刺激因子、5ng/mLインタ−ロイキン3、5ng/mLインタ−ロイキン6、および120ng/mLの幹細胞因子(R and D Systems, Minneapolis, MN)を加えたメチルセルロ−ス半流動培地に14日間おいた。コロニ−形成細胞は、上述と同様の方法でヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ活性を計測した。14日目のコロニ−形成アッセイ皿を水浴槽で65℃に熱し、次に4℃で1時間冷やした。次に、メチルセルロ−ス層を37℃で3時間、ヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ染色液で覆った。3時間後、染色液を吸引して除き、コロニ−数を計測した。CD34陽性CD38陰性細胞から生成した形質導入コロニ−を、形質導入していないCD34陽性CD38陰性細胞から生成したコロニ−と比較した。各実験の個々のデ−タポイントに対して三回測定を行った。
統計分析
異なる処理条件下でのCD34陽性細胞群の間の統計的な比較は、スチュ−デントtテストを用いて行った。
結果
ブタ脳微小管内皮細胞共培養および液体懸濁液培養後の細胞周期(SID)解析およびCD34陽性細胞表現型
前述で、マクロファ−ジコロニ−刺激因子、インタ−ロイキン−3、インタ−ロイキン−6、幹細胞因子、flt−3リガンドを加えたブタ脳微小管内皮細胞共培養が、CD34陽性細胞および初期CD34陽性CD38陰性細胞副次集団(Davis他、1995)の効果的な増殖を支持することを示した。本研究では、まず初めに、マクロファ−ジコロニ−刺激因子、インタ−ロイキン3、インタ−ロイキン6、幹細胞因子、flt−3リガンドを加えたブタ脳微小管内皮細胞、および、同じサイトカインを加えた液体培養におけるCD34陽性サブセットの細胞周期段階を比較して調べた。0日目(定常状態)では、骨髄CD34陽性CD38陰性細胞の大多数(97.5%±1.8)がG期にとどまり、2.1%±1.5がG期に、そして0.3%±0.3がG/S/M期にあることがわかった(n=3、図1)。ブタ脳微小管内皮細胞共培養の5日後では、CD34陽性CD38陰性細胞の93.5%±0.7がGもしくはG/S/M期に進み、G期にとどまっていたのはわずか6.4%±0.7だった。対して、液体懸濁培養の5日目では、CD34陽性CD38陰性細胞の73.0%±2.2がGあるいはG/S/M期に進み、しかしながら26.7%±2.2がG期にとどまっていた。細胞周期に入ったCD34陽性CD38陰性細胞の割合は、液体培養群よりもブタ脳微小管内皮細胞共培養群にあるほうが統計的に明らかに多かった(p<0.001)。0日目、ブタ脳微小管内皮細胞共培養の5日目、および続く液体培養の5日目におけるG、G、およびG/S/M期のCD34陽性CD38陰性細胞の割合を示す、典型的な蛍光細胞選別法のヒストグラムを図2a−cに示す。
ブタ脳微小管内皮細胞共培養中にCD34陽性CD38陰性細胞で生じた高レベルの細胞分割に協調して、CD34陽性CD38陰性細胞の割合の顕著な上昇が5日間の培養期間に観察された。対して、同様のサイトカインを加えた液体懸濁培養ではCD34陽性CD38陰性細胞は維持できなかった。図3は、3つの異なる実験の結果を示しており、このとき骨髄細胞のスタ−ト時の細胞群の平均は、CD34陽性細胞で97%±2.6、CD34陽性CD38陰性細胞で1.4%±1.0であった。ブタ脳微小管内皮細胞共培養の5日後において造血細胞の37.7%±1.7%がCD34陽性であり(3a)、CD34陽性CD38陰性細胞群は全細胞数の6.5%±1.3にまで増加していた(3b)。対して、液体培養後では、最終細胞数の22.5%±8.8がCD34陽性細胞であったが、しかしCD34陽性CD38陰性細胞はわずか0.7%±0.4にまで減少した。同様に、ブタ脳微小管内皮細胞共培養の5日後において、全細胞で6.5倍の増加が、CD34陽性細胞で2.6倍の増加が、そしてCD34陽性CD38陰性サブセットで30倍の増加が観察された(表1)。液体培養では、全細胞で5.7倍の増加が、CD34陽性細胞で1.4倍の増加が観察されたが、しかし、CD34陽性CD38陰性表現型細胞ではわずか3.3倍の増加しか観察されなかった。CD34およびCD34陽性CD38陰性表現型を発現する細胞の割合は、統計的に明らかにブタ脳微小管内皮細胞共培養後のほうが液体培養後よりも大きかった(CD34陽性細胞、p=0.03;CD34陽性CD38陰性細胞、p=0.01)。図4は、0日目(4a)、ブタ脳微小管内皮細胞共培養後の5日目(4b)および液体懸濁培養下の5日目(4c)における標本実験での骨髄CD34陽性細胞の表現型を示している。
Figure 2005514071
0日目およびブタ脳微小管内皮細胞共培養後、液体培養後の骨髄CD34陽性副次集団におけるAmphoRおよびGaLVRの発現
CD34陽性CD38陰性細胞およびCD34陽性CD38陽性細胞の分類された個体群におけるamphoRおよびGaLVRの発現に、ブタ脳微小管内皮細胞共培養がどのような影響をもたらすのかについて解析するために、0日目、ブタ脳微小管内皮細胞共培養後および液体懸濁液培養後のCD34陽性サブセットサンプルから取り出したmRNAについて、半定量的RT−PCRを行い、前述(Orlic他、1998)のようにこれらのmRNAのレベルをHeLa細胞と比較した。図5に示すように、0日目の骨髄CD34陽性CD38陰性サブセット中のアンホトロピックレセプタ−mRNAおよびGaLVRの発現はHeLa細胞での発現と比較して非常に低かった。ブタ脳微小管内皮細胞共培養後、CD34陽性CD38陰性細胞サブセット中のamphoRmRNAおよびGaLVRの発現は、HeLamRNAレベルと比較して顕著な変化はなかった。同様に、液体懸濁液培養の5日後の、CD34陽性CD38陰性サブセットでのamphoRおよびGaLVRmRNAの発現は非常に低いままであった。さらに、全てのサンプルにおいて、GaLVRの発現は同サンプル内のamphoRの発現と比較して一様に低いことが観察され、骨髄CD34陽性サブセット内のこれら二つのレトロウィルスレセプタ−の転写率が異なることが示唆された。表2は、レトロウィルスレセプタ−mRNAの HeLa細胞での発現に対する、骨髄CD34陽性サブセットでの発現の計算値を示している。0日目のCD34陽性CD38陰性細胞中のamphoRおよびGaLVRmRNAの平均値は、それぞれHeLa細胞の平均値の5%および11%であったのに対し、ブタ脳微小管内皮細胞で増殖されたCD34陽性CD38陰性細胞では平均値がHeLa細胞の平均値の16%および8%であった。また、液体培養後のCD34陽性CD38陰性細胞のAmphoRおよびGaLVRmRNAの平均値はそれぞれ1%および3%と低かった。
Figure 2005514071
ブタ脳微小管内皮細胞共培養または液体培養における0日目および増殖後のCD34陽性CD38陰性細胞へのレトロウィルス遺伝子導入
精製した骨髄CD34陽性細胞を、マクロファ−ジコロニ−刺激因子、インタ−ロイキン3、インタ−ロイキン6、幹細胞因子、flt−3リガンドを加えたブタ脳微小管内皮細胞共培養で5日間増殖させた。そして増殖された細胞群を、ヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼレポ−タ−遺伝子を運び、高い力価(>1x10 CFU/mL)のモロニ−白血病ウィルスベクタ−を用いて3日間形質導入した。比較のため、0日目のCD34陽性細胞、および同一のサイトカインを加えた液体培養で処理されたCD34陽性細胞を、PA317およびPG13ベクタ−上清を用いて同一の方法で形質導入した。PG13(レトロウィルスPG13)からのベクタ−を用い、ブタ脳微小管内皮細胞共培養後に形質導入したCD34陽性CD38陰性細胞の10.9%±5.2が、ヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ活性を示した(表3)。PA317(レトロウィルスPA317)のベクタ−を用いて、ブタ脳微小管内皮細胞で増殖されたCD34陽性CD38陰性細胞の11.4%±5.6が、ヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ陽性であった。形質導入3日後の二つの実験からのブタ脳微小管内皮細胞で増殖されたCD34陽性CD38陰性細胞のWrights−Geimsa染色は、高い、核:細胞質の比率および細かいクロマチンパタ−ンと共に、典型的な芽細胞形態を示した(図6a)。図6bは、ブタ脳微小管内皮細胞増殖およびレトロウィルスPG13を用いた形質導入後の二つの実験から集めたヒトCD34陽性CD38陰性細胞における、ヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ活性を示している。
Figure 2005514071
Figure 2005514071
表3Aでも示したように、0日目のCD34陽性CD38陰性細胞、および液体培養後のCD34陽性CD38陰性細胞は、ブタ脳微小管内皮細胞増殖のCD34陽性CD38陰性細胞と比較すると明らかに形質導入レベルが低かった。また、0日目、液体培養、およびブタ脳微小管内皮細胞共培養でのCD34陽性CD38陰性細胞への形質導入効率も表3に示した。0日目、または液体培養、あるいはブタ脳微小管内皮細胞共培養の5日後でのCD34陽性CD38陽性細胞への形質導入効率には、有意差が見られなかった(表3B)。
コロニ−形成細胞へのレトロウィルス遺伝子導入
14日目のコロニ−形成細胞におけるヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ発現を解析するために、ブタ脳微小管内皮細胞共培養の5日後に集め、3日間レトロウィルスPG13およびレトロウィルスPA317にさらしたCD34陽性CD38陰性細胞をメチルセルロ−ス中に撒いた。14日目に、レトロウィルスPA317で形質導入したCD34陽性CD38陰性細胞由来のコロニ−形成細胞の35.1%±15.5%が、ヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ陽性であった。同様に、レトロウィルスPG13にさらしたCD34陽性CD38陰性細胞由来のコロニ−形成細胞の38.1%±17.5が、ヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ陽性を示した(表4A)。ヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ発現を示す典型的な単能性骨髄幹細胞を図6cに示す。コントロ−ルとして、非形質導入のCD34陽性CD38陰性細胞由来のコロニ−形成細胞で、熱不活性化後のヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ活性をテストし、(その結果)これらのコロニ−はヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼ陰性であった(デ−タ示さず)。比較として、0日目および液体培養後のCD34陽性CD38陰性細胞もまたレトロウィルスPG13およびレトロウィルスPA317で3日間形質導入し、メチルセルロ−スコロニ−形成解析にかけた。形質導入したコロニ−の平均数は0日目および液体培養群の両方とも、ブタ脳微小管内皮細胞共培養群に比べて明らかに少なかった(表4)。それぞれのベクタ−を用いてCD34陽性CD38陰性細胞から生成した、コロニ−形成細胞におけるヒト胎盤アルカリホスファタ−ゼの発現は、0日目群では8.3%−21.4%、液体培養群では45.4%−58.1%、そしてブタ脳微小管内皮細胞共培養群では62.5%−64.2%であった。CD34陽性CD38陰性細胞から生成したコロニ−形成細胞への、レトロウィルスPA317あるいはレトロウィルスPG13(p<0.01およびp<0.01;表4b)を用いた形質導入の効率は、液体培養後あるいはブタ脳微小管内皮細胞共培養後で、明らかに0日目群より高かった。
Figure 2005514071
Figure 2005514071
考察
ヒト骨髄内のCD34陽性CD38陰性細胞群は、生体内での長期細胞増殖能力をもつ細胞に富んでおり(Bhatia他、1997;Berardi他、1995;Hao他、1995)、それゆえに、これらの細胞は遺伝子導入療法に理想的である。しかしながら、これらの細胞へのレトロウィルス遺伝子導入の効率は、一貫して低いものであった(Landsdorp他、1993;Dao他、1998;McCowage他、1998)。これらの残念な結果は、細胞が初期CD34陽性CD38陰性表現型を保持している時、細胞周期を促進するような生体外の条件が不十分であることによる。加えて、CD34陽性CD38陰性細胞表面上のレトロウィルスレセプタ−数を増加するような生体外の条件もまた有効であると考えられるだろう(Gentry他、1999;Crooks他、1993)。短期間の生体外液体培養下で、造血幹細胞の細胞周期を延ばしたり誘発したりする方法は、決められた前駆細胞への造血幹細胞の分化(Varas他、1998;Veiby他、1997)と共に、増殖移植片における移植拒絶の獲得に関連していた(Peters他、1995;Yonemura他、1996;Traycoff他、1996)。我々は、最近、サイトカインを補ったブタ脳内皮細胞層が、SCID−Hu骨の再生の能力(Brandt他、1998)や致死量の放射線照射されたヒヒを救う能力を持つ、造血前駆細胞の生体外での増殖を助けるということを報告した。本実験で、3日間のレトロウィルスベクタ−上清との形質導入後の、ヒト骨髄CD34陽性細胞のブタ脳微小管内皮細胞単層との5日間の共培養で、CD34陽性CD38陰性細胞群へのレトロウィルス遺伝子導入の効率が明らかに上昇することがわかった。対して、増殖していない(0日目の)骨髄CD34陽性CD38陰性細胞および液体懸濁培養後に収集したCD34陽性CD38陰性細胞のレトロウィルス遺伝子導入効率は非常に低かった。
本システムで観察された遺伝子導入効率の上昇に寄与する、ブタ脳微小管内皮細胞共培養の影響は二つある:第一に、ブタ脳微小管内皮細胞の共培養は、非常に高い割合(>93%)のCD34陽性CD38陰性細胞がわずか短期間(5日間)の共培養の後で細胞分割を開始する要因となっている。対して、骨髄から採取した0日目のCD34陽性CD38陰性細胞の95%以上がG期にあり、これらの細胞は同様の形質導入方法では効率的に形質導入をすることはできないだろう。造血幹細胞での細胞周期のレベルは、一貫して前述の研究(Knnan−Shanzer他、1995;Miller他、1990)におけるレトロウィルス遺伝子導入の効率の高さと関係していた。第二に、サイトカインを加えたブタ脳微小管内皮細胞単層上でのヒトCD34陽性細胞の短期間(5−10日間)の共培養は、細胞の分割が進行中の際、CD34陽性CD38陰性表現型の細胞の増殖を促進する。対して、同一のサイトカインを補った液体懸濁培養は、CD34陽性CD38陰性細胞で顕著に細胞周期を誘発するが、しかし、CD34陽性CD38陰性表現型の細胞は5日目までにごくわずかのレベルにまで減少する。液体懸濁培養と比較してブタ脳微小管内皮細胞共培養後のCD34陽性CD38陰性表現型の細胞の有意な増加は、内皮細胞との接触が培養中のより初期的な再構築細胞の維持を促進することを示唆している。Glimm等(Glimm他、1999)は、最近、インタ−ロイキン3+インタ−ロイキン6+顆粒球コロニ−刺激因子+幹細胞因子+Flt−3リガンドという、サイトカインの最適な組み合わせが、CD34陽性CD38陰性細胞で重要な細胞分割を引き起こすことを示しているが、しかし、我々の結果では、ブタ脳微小管内皮細胞単層が存在しないときにはこのサイトカインの組み合わせはCD34陽性CD38陰性細胞の急速な分化を引き起こすことを示している。その他の研究者は、インタ−ロイキン3、インタ−ロイキン6、幹細胞因子を加えた、ネズミストロ−マ細胞株であるAFT024(Theimann他、1998)が、3−10日間の培養で低いレベルのCD34陽性CD38陰性細胞(範囲0.11−2.30%)を保持することを示している。これらの著者は、AFT024が、前駆細胞プ−ルでアポト−シスあるいは分化を阻害することにより、初期CD34陽性CD38陰性前駆細胞を維持できるのかもしれないと仮説を立てた。インタ−ロイキン3+インタ−ロイキン6+顆粒球マクロファ−ジコロニ−刺激因子+幹細胞因子+Flt−3リガンドを加えたブタ脳微小管内皮細胞単層は、生体移植可能な細胞群を維持する間、短期間培養中のCD34陽性CD38陰性細胞で高レベルの細胞周期を促進することにより、遺伝子導入の適用に対して特異的なアドバンテ−ジをもたらしている。それゆえに、レトロウィルス形質導入後のブタ脳微小管内皮細胞単層上でのヒトCD34陽性CD38陰性細胞の増殖が、遺伝子標識された細胞が生体内で長期的な再構築を引き起こす可能性を高めるのももっともである。
我々の研究では、定常状態のヒト骨髄CD34陽性CD38陰性細胞群におけるAmphoRおよびGaLVRmRNAのレベルは共に非常に低く、そしてこれらのレベルはブタ脳微小管内皮細胞共培養あるいは液体懸濁培養のどちらの後でも顕著な上昇は見られないことを示している。これらの結果は、低温保存したヒト臍帯血のCD34陽性CD38陰性細胞(22倍)(Orlic他、1998)および顆粒球コロニ−刺激因子結集抹消血液(4倍)(Horwitz他、1999)と比較して、骨髄CD34陽性CD38陰性細胞ではレトロウィルスmRNAの発現レベルが低いという最近の観察と一致している。しかしながら、我々のデ−タはさらに、標的細胞中のAmphoRおよびGaLVRmRNAの低い発現レベルは、骨髄CD34陽性CD38陰性細胞への遺伝子導入効率の改善を制限する絶対的な要因ではないかもしれないことを示唆している。我々の研究は、両細胞株および初期抹消血液CD34陽性細胞におけるアンホトロピックなレトロウィルスを用いた形質導入の効率が細胞表面上のアンホトロピックレセプタ−(PiT−2)の発現に依存しているという最近の分析(Macdonald他、2000)と対照的である。我々の研究では、ブタ脳微小管内皮細胞共培養で、AmphoRmRNAのレベルが非常に控えめに上昇する、あるいは全く上昇せず、さらに、0日目と比較して骨髄CD34陽性CD38陰性細胞中のGaLVRmRNAの発現レベルが著しい変化を見せないことがわかっている。それゆえに、我々の研究では、ブタ脳微小管内皮細胞増殖CD34陽性CD38陰性細胞への著しく高い形質導入効率は、ほとんどもっぱら、標的細胞群中の細胞周期が高まることによって引き起こされたと思われる。代わりに、レトロウィルスは確認されているエンベロ−プレセプタ−(例えばamphoRあるいはGaLVR)とは異なったレトロウィルスセプタ−を通じて標的細胞に感染することができるため、ブタ脳微小管内皮細胞共培養中に起こる未知のレセプタ−の変化もまた、観察された形質導入効率の上昇の説明となるかもしれない。特筆すべきは、本研究で用いたレトロウィルスの力価(1−3x10CFU/mL)は、有効な形質導入効率のために重要と考えられてきた“高力価”濃度(>1x10CFU/mL)(van Hennick他、1998)よりも低かった(Mulligan他、1993)。これはさらに標的造血細胞の内皮細胞層との前培養でこれらの細胞への形質導入効率が増したことを示している。
これらの研究で、骨髄CD34陽性CD38陰性細胞がブタ脳微小管内皮細胞共培養後に形質導入に成功することが証明されたが、しかし、成人骨髄CD34陽性細胞とは対照的に役立つ臍帯血CD34陽性細胞を用いることで遺伝子導入効率はさらに増加したかもしれない。臍帯血CD34陽性細胞へのレトロウィルス遺伝子導入効率が47−54%と高いことが報告されている(Hennemann他、1999;Van Hennic他、1998)。これら臍帯血CD34陽性細胞を用いた高い導入効率は、おそらくある部分は、始原細胞の出現率およびそれら細胞の自己増殖能の潜在性の相違と同様、レトロウィルスレセプタ−の発現の違いに関する、骨髄CD34陽性細胞および臍帯血CD34陽性細胞間の明らかな個体発生の相違のためであるかもしれない。(Orlic他、1998;Zandstra他、1998;Weeks他、1998)。それでもなお、自己由来のCD34陽性細胞は、ヒトへの遺伝子療法適応のための造血幹細胞の主たる好ましい材料であり続けるだろう。前述で示しているように、生体外ブタ脳微小管内皮細胞層上で増殖したヒトおよび霊長類骨髄前駆細胞は、移植受容体で長期再構築が可能であることから、内皮細胞とのヒト骨髄前駆細胞の前培養を含む形質導入プロトコ−ルで、遺伝子標識細胞の長期移植の見込みが向上することを楽観視している。
上記の教示を考慮すると明らかに、本発明の多くの応用および変形が可能である。それゆえに、本発明は付記の請求項の範囲内で、明確に記述したものとは別の方法で行うこともできる。
文献
AGRAWAL, Y.P., AGRAWAL, R.S., SINCLAIR, A.M., YOUNG, D., MARUYAMA, M., LEVINE, F., HO, A.D.(1996)、「血液由来のCD34陽性細胞における細胞周期キネティクスおよびVSV−G擬似型レトロウィルス仲介遺伝子導入」Exp Hematol 24, 738−747。
BERARDI, A.C., WANG, A., LEVINE, J., LOPEZ, P., SCADDEN, D.T. (1995)、「ヒト造血幹細胞の機能的な単離および特色付け」Science 267, 104−108。
BHATIA, M., WANG, J., KAPP, U., BONNET, D., DICK, J.E(1997)、「免疫不全マウスの再構築が可能な始原ヒト造血細胞の精製」 Proc Natl Acad Sci USA 94, 5320−5325。
BLAIR, P.J., RILEY, J.L., LEVINE, B.L., LEE, K.P., CRAIGHEAD, N., FRANCOMANO, T., PERFETTO, S.J., GRAY, G.S., CARRENO, B.M., JUNE,C.H. (1998)、「最新技術:CTLA−4ライゲ−ションがインタ−ロイキン2の分泌を阻害するがBcl−xLを誘導する特有のシグナルを休止CD4T細胞へ伝える」 J. Immunol. 160, 12−16。
BRANDT, J.E., GARY, A., LUENS, K., TRAVIS, M., YOUNG, J., TONG, J., CHEN, S., DAVIS, T.A., LEE, K., CHEN, B., TUSHINSKI, R., HOFFMAN, R.(1998)、「ブタ内皮細胞株における長期増殖培養後のヒト骨髄幹細胞による骨髄再生」 Exp Hematol 26, 950−961。
BRANDT, J.E., BARTHOLEMEW, A., FORTMAN, J., NELSON, M., BRUNO, E., CHEN, L.,TURIAN, J., DAVIS, T., CHUTE, J.P., HOFFMAN, R.(1999)、「生体外でのブタ脳微小管内皮細胞との自家骨髄幹細胞の増殖が、致死量放射線照射したヒヒを救済する移植を可能にする」 Blood 94, 106−113。
BRUGGER, W., HEIMFELD, S., BRENSON, R.J., MERTELSMANN, R., KANZ, L.(1995)、「生体外で生成された自家前駆細胞による、大量化学療法後の造血細胞の再構成」 N Engl J Med 333, 283−287。
CHUTE, J.P., SAINI, A., KAMPEN, R., WELLS, M., DAVIS, T.A.(1999)、「ストロ−マ不在のブタ脳微小管内皮細胞培養におけるヒトCD34陽性細胞の細胞周期段階および始原細胞接着分子プロファイルの比較研究」 Exp Hematol 27, 370−379。
CROOKS, G.M., KOHN, D.B. (1993)、「成長因子がヒトCD34陽性骨髄前駆細胞へのアンホトロピックなレトロウィルス結合を増大する」Blood 82, 3290−3297。
DANNAEUS, K., NILSSON, K., JONSSON, J.I.(1998)、「骨髄系選択、および顆粒球細胞またはマクロファ−ジの成熟におけるFlt−3リガンドおよび幹細胞因子の異なる動作」Exp Hematol 26, 345−352。
DAO, M.A., SHAH, A.J., CROOKS, G.M., NOLTA, J.A.(1998)、「免疫不全マウスで評価されたCD34陽性およびCD34陽性CD38陰性のヒト造血前駆細胞の移植およびレトロウィルス合成」Blood 85, 1751−1761。
DAVIS, T., ROBINSON, D., LEE, K., KESSLER, S.(1995)、「ブタ脳微小管内皮細胞がヒト始原造血骨髄前駆細胞のインビトロでの増殖を高い潜在性でサポ−トする:細胞間相互作用およびコロニ−刺激因子の必要条件」Blood 85,1751−1761。
EMMONS, R.V., DOREN, S., ZUJEWSKI, J., COTTLER−FOX, M., CARTER, C.S., HINES, K., O’SHAUGHNESSY, J.A., LEITMAN, S.F., GREENBLATT, J.J., DUNBAR, C.E.(1997)、「成長因子不在あるいは自家ストロ−マ上での、成人の抹消血または骨髄由来の6時間にわたるCD34陽性細胞のレトロウィルス遺伝子導入は生体内の標識効率の改善につながらない」 Blood 89, 4040−4046。
GENTRY, T., SMITH, C.(1999)、「臍帯血CD34brCD38陰性CD33陰性細胞へのレトロウィルスベクタ−仲介の遺伝子導入」 Exp Hematol 27, 1244−54。
GLIMM, H., EAVES, C.J.(1999)、「短期間培養におけるヒト生体内再構築細胞の多機能自己再生分裂の直接的証拠」 Blood 94, 2161−2168。
HAO, Q.L., SHAH, A.J., THEIEMANN, F.T., SMOGORZEWSKA, E.M., CROOKS, G.M. (1995)、「臍帯血および骨髄中のCD34陽性CD38陰性細胞の機能比較」 Blood 86, 3745−3753。
HUANG, S., TERSTAPPEN, W.M.(1994)、「単球ヒトCD34陽性、HLA−DR陽性、CD38陰性造血幹細胞のリンパ球および白血球の分化」 Blood 83, 1515−1526。
HENNEMANN, B., CONNEALLY, E., PAWLIUK, R., LEBOULCH, P., ROSE−JOHN, S., REID, D., CHUO, J., HUMPHRIES, R., EAVES, C.J.(1999)、「プロトコ−ル変異の体系的な解析による、ヒトNOD/SCIDマウス再構築臍帯血細胞へのレトロウィルス仲介遺伝子導入の最適化」Exp Hematol 27, 817−825。
HORWITZ, M., MALECH, H., ANDERSON, S., GIRARD, L., BODINE, D., ORLIC, D. (1999)、「顆粒球コロニ−刺激因子により染色体起動した抹消血幹細胞は細胞周期のG1期に移行し、より高レベルのアンホトロピックなレトロウィルスレセプタ−mRNAを発現する」Exp Hematol 27, 1160−1167。
JORDAN, C.T., YAMASAKI, G., MINAMOTO, D.(1996)、「始原ヒト造血細胞群内の特定表現型サブセットの高分解能細胞周期解析」 Exp Hematol 24, 1347−1355。
KIEM, H.P., ANDREWS, R.G., MORRIS, J., PETERSON, L., HEYWARD, S., ALLEN, J., RASKO, J., POTTER, J., MILLER, A.D.(1998)、「インタ−ロイキン−6、幹細胞因子、flt−3リガンド、および巨大核細胞成長および発達因子の組み合わせで組み換え型ヒトフィブロネクチン断片CH−296を用いた、ヒヒ骨髄再構築細胞への遺伝子導入の改善」 Blood 92, 1878−1886。
KANAAN−SHANZER, S., VALERIO, D., VAN BEUSECHEM, V.W.(1995)、「ヒト造血幹細胞の細胞周期段階、造血成長因子への応答、およびレトロウィルスベクタ−仲介の形質導入」Gene Ther 3,323−333。
LANDSDORP, P.M., DRAGOWSKA, W.(1993)、「血清なしの骨髄培養における造血細胞の維持は休止前駆細胞の連続した増加を伴う」Exp Hematol 21,1321−1327。
MACDONALD, C., WALKER, S., WATTS, M., INGS, I., LINCH, D., DEVEREUX, S.(2000)、「形質導入効率およびウィルス性力価におけるアンホトロピックなレトロウィルスレセプタ−PiT−2の発現変化の影響:遺伝子療法への密接な関係」 Hum Gene Ther 11, 587−595。
MCCOWAGE, G.B., PHILLIPS, K.L., GENTRY, T.L., HULL, S., KURTZBERG, J., GILBOA, E., SMITH, C.(1998)、「原始臍帯血細胞へのレトロウィルスベクタ−遺伝子導入の多パラメ−タ−蛍光活性化細胞分離解析」 Exp Hematol 26, 288−298。
MILLER A.D.(1996)、「レトロウィルスに対する細胞表面レセプタ−および遺伝子導入への示唆」Proc Natl Acad Sci USA 93, 11407−11413。
MILLER, D.G., ADAM, M.A., MILLER, A.D.(1990)、「レトロウィルスベクタ−による遺伝子導入は、感染時に活発に複製する細胞中においてのみ生じる」Mol Cell Biol 10, 4239−4242。
MILLER,D.G., EDWARDS, R.H., MILLER,A.D.(1994)、「アンホトロピックなマウスレトロウィルスに対する細胞内レセプタ−のクロ−ニングは、テナガザル白血球ウィルスに対するものとの相同性を示した」Proc Natl Acad Sci USA 91, 78−82。
MULLIGAN, R.C.(1993)、「遺伝子療法の基礎科学」Science 260, 926−932。
NOLTA, J.A., SMOGORZEWSKA, E., KOHN, D.(1995)、「始原ヒト造血細胞のレトロウィルス仲介形質導入のための最適条件の解析」Blood 86, 101−110。
ORLIC, D., GIRARD, L., JORDAN, C., ANDERSON, S., CLINE, A., BORDINE, A.(1996)、「マウスおよびヒト造血幹細胞中のアンホトロピックなレトロウィルスレセプタ−をコ−ドするmRNAのレベルは低く、レトロウィルス形質導入の効率と相互に関係している」Proc Natl Acad Sci USA 93, 11097−11102。
ORLIC, D., GIRALD, L.J., ANDERSON, S.M., PYLE, L.C., YODER, M.C., BROXMEYER, H.E., BODINE, D.M.(1998)、「レトロウィルスレセプタ−をコ−ドするmRNAを高レベルで発現するヒトおよびマウス造血幹細胞群の同定」Blood 91, 3247−3254。
PETERS, S., KITTLER, E., RAMSHAW, H., QUESENBERRY, P.(1995)、「インタ−ロイキン3、インタ−ロイキン6、インタ−ロイキン11、および幹細胞因子を含む培養で増殖されたマウス骨髄細胞は、正常な宿主で移植拒絶を獲得する」Exp Hematol 23, 461−469。
PETERS, S.O., KITTLER, E.L., RAMSHAW, H.S., QUESENBERRY, P.J.(1996)、 「インタ−ロイキン3、インタ−ロイキン6、インタ−ロイキン11、および幹細胞因子とのマウス骨髄細胞の生体外増殖は、放射線照射された宿主で不十分な移植を導く」Blood 87, 30−37。
RAMSHAW, H.S., RAO, S., CRITTENDEN, R., PETERS, S., WEIER, H., QUESENBERRY, P.(1995)、「正常な無処理の宿主への骨髄細胞の移植:フルオロウラシル5および細胞周期段階の作用」Blood 86, 924−929。
REEMS, J.A., TOROK−STORB, B.(1995)、「インビトロでサイトカインにさらされた後のCD34陽性CD38高発現およびCD34陽性CD38低発現ヒト骨髄細胞間の細胞周期および機能的な相違」Blood 85, 1480−1487。
ROE, T., REYNOLD, T.C., YU, G., BROUN, P.O.(1993)、「マウス白血球ウィルスDNAの組み込みは有糸核分裂に依存する」EMBO J 12, 2099−2108。
SHAH, A.J., SMOGORZEWSKA, E.M., HANNUM, C., CROOKS, G.M.(1996)、「Flt−3リガンドはインビトロで休止ヒト骨髄CD34陽性CD38陰性細胞の増殖を誘引し、前駆細胞を維持する」Blood 87, 3563−3570。
TERSTAPPEN, L.W., HUANG, S., SAFFORD, M., LANSDORP, P., LOKEN, M.(1991)、「一つの無系統の委任CD34陽性CD38陰性前駆細胞から得た造血細胞コロニ−の連続継代」Blood 77, 1218−1227。
THIEMANN, F.T., MOORE, SMOGORZEWSKA, E.M., LEMISHKA, I.R., CROOKS, G.M.(1998)、「マウスストロ−マ細胞株AFT024は、初期の機能および免疫表現型を維持するヒトCD34陽性CD38陰性前駆細胞に特異的に作用する」Exp Hematol 26, 612−619。
TISDALE, J.F., HANAZONO, Y., SELLERS, S., AGRICOLA, B., METZGER, M., DONAHUE, R., DUNBAR, C.E. (1998)、「遺伝子的に標識されたリ−サス抹消血前駆細胞の生体外増殖により、長期再構築能が減退する」Blood 92, 1131−1141。
TRAYCOFF, C.M., CORNETTA, K., YODER, M.C., DAVIDSON, A., SROUR, E.F.(1996)、「マウス造血前駆細胞の生体外増殖で、異なるレベルの骨髄再構築能を持つ増殖細胞が生じる」 Exp Hematol 24, 299−306。
VAN DER LOO, J.C., AMD PLOEMACHER, R.E. (1995)、「全てのマウス造血幹細胞サブセットの骨髄および脾臓の播種効率は造血成長因子との前インキュベ−ションにより低下する」 Blood 9, 2598−2606。
VAN HENNIK, P., VERSTEGEN, M., BIERHUIZEN, M., LIMON, A., WONGNUM, A., CANCELAS, J., BARQUINERO, R., WAGEMARKER, G. (1998)、「長期培養および免疫不全マウスの多系統移植において敷石形成可能なヒト臍帯血幹細胞における緑色蛍光タンパク遺伝子の高効率な形質導入」Blood 92, 4013−4022。
VARAS, F., BERNALD, A., BUEREN, J.A. (1998)、「短期再構築前駆細胞の生体外増殖後のマウス骨髄移植の幹細胞機能における制約」Exp Hematol 26, 100−109。
VEIBY, O, P., MIKHAIL, A.A., SNODGRASS, H.R. (1997)。「成長因子および造血幹細胞」Hematol Oncol Clin North Am 11, 1173−1184。
VON KALLE, C., KIEM, H., GOEHLES, S., DAROVSKY, B., HEINFELD, S., TOROK−STORB, B., STORB, R., SCHEUMING, G. (1994)、「インビトロでの擬似型レトロウィルスベクタ−への広範な曝露により増加したヒト造血前駆細胞への遺伝子導入」Blood, 84, 2890−2897。
WEEKX, S.F., VON BOCKSTAELE, D., PLUM, J., MOULIJN, A., RODRIGUS, I., LAUDON, F., DE SMEDT, M., NIHS, G., LENJOU, M., LOQUET, P., BERNEMAN, Z., SNOECK, H. (1998)、「胎児肝臓、臍帯血、および成人骨髄からのCD34陽性CD38陰性およびCD34陰性CD38陰性ヒト造血前駆細胞は、発生源によって造血サイトカインに異なる反応を示す」Exp Hematol 26, 1034−1042。
YONEMURA, Y., KU, H., HIRAYAMA, F., SOUZA, L., OGAWA, M. (1996)、「インタ−ロイキン3あるいはインタ−ロイキン1は造血幹細胞の再構成能を抑制する」Proc Natl Acad Sci USA 93, 4040−4044。
ZANDSTRA, P.W., CONNEALLY, E., PETZER, A.L., PIRET, J.M., EAVES, C.J. (1997)、「始原ヒト造血細胞自己増殖のサイトカイン操作」Proc Natl Acad Sci USA 94,4698−4703。
ZANDSTRA, P.W., CONNEALLY, E., PIRET, J.M., EAVES, C.J.(1998)、「始原ヒト造血細胞のサイトカイン応答における個体発生関連の変化」Br J Haematol 101, 770−778。
本発明は、下記の「好ましい実施形態の説明」および異なる図中の同じ数字が同じ構造あるいは要素を表している、以下のような添付図面を参照することで、容易により完全に理解できる。
図1は、0日目、顆粒球顆粒球マクロファ−ジコロニ−刺激因子+インタ−ロイキン3+インタ−ロイキン6+幹細胞因子+Flt−3リガンドを補ったブタ脳微小管内皮細胞共培養で5日後、そして同一のサイトカインを補った液体培養で5日後のヒトCD34陽性CD38陰性細胞の細胞周期の状態を示している。各棒グラフは3つの異なる実験でのG0、G1、G2/S/M期における細胞の平均の百分率を表している。 図2は、0日目(a)、ブタ脳微小管内皮細胞共培養の5日目(b)、そして液体培養で5日目(c)のヒトCD34陽性CD38陰性細胞とCD34陽性CD38陰性細胞のサブセットの細胞周期状態を表した典型的な蛍光細胞選別装置(FACS)ヒストグラムを示している。数字は、各四分領域で細胞の割合を表している。左下の領域は、G0期、左上領域はG1期、右上はG2/S/M期にある細胞を表している。 図3は、ブタ脳微小管内皮細胞共培養の5日目および液体懸濁液培養の5日目に存在するCD34陽性細胞およびCD34陽性CD38陰性細胞の割合を表した棒グラフである(n=3)。
ブタ脳微小管内皮細胞培養および液体培養間の差に対する*p値は0.03である。
ブタ脳微小管内皮細胞培養および液体培養間の差に対する**p値は0.01である。
図4は、0日目(a)、ブタ脳微小管内皮細胞培養5日目(b)、および液体培養5日目(c)の骨髄CD34陽性細胞の表現型を示したものである。CD34陽性CD38陰性細胞は、イソタイプであるコントロ−ルと比較するとCD34を発現し、CD38の発現がみられない細胞と定義された。 図5は0日目、ブタ脳微小管内皮細胞培養5日目、および液体培養5日目での異なるヒトCD34陽性サブセットからのRT−PCR産物の半定量比較を提供している。一番上はGaLVRmRNA、2列目はamphoRmRNA、そして一番下の列はGAPDHmRNAの、各サンプルにおける発現のレベルを表している。右側はHeLa細胞におけるそれぞれの転写発現である。 図6(a)から図6(c)は、それぞれ以下のようである。a) ブタ脳微小管内皮細胞培養5日間およびPG13の形質導入3日後の二つの実験からのヒトCD34陽性CD38陰性細胞のライト・ギムサ(Wrights Geimsa)染色、b) ブタ脳微小管内皮細胞共培養での増殖およびPG13の形質導入に続く二つの実験からのHPAP陽性CD34陽性CD38陰性細胞の高倍率顕微鏡像(400倍)、およびc)PG13形質導入に続くHPAP活性を示すブタ脳微小管内皮細胞で増殖されたCD34陽性CD38陰性細胞から生じた単能性骨髄幹細胞(CFU−GM)。
【配列表】
Figure 2005514071

Claims (15)

  1. 以下、
    a. ドナ−の骨髄からの上記造血および前駆幹細胞を単離するステップと、
    b. 上記幹細胞および前駆幹細胞と接触する内皮細胞を含んだ培地における上記単離幹細胞および前駆細胞を増殖するステップと、
    c. 上記増殖された幹細胞を形質導入するステップと、
    からなる造血および前駆幹細胞への遺伝子導入のインビトロの方法。
  2. 上記培地が少なくとも一種類のサイトカインを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 上記少なくとも一種類のサイトカインは、顆粒球マクロファ−ジコロニ−刺激因子、インタ−ロイキン3、幹細胞因子およびインタ−ロイキン6、flt−3リガンド(flt−3 ligand)、およびそれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 上記培地が内皮細胞の単層を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 上記培地がブタ脳の微小血管内皮細胞を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 上記培地がヒト脳の血管内皮細胞を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. 上記幹細胞がCD34陽性であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  8. 上記幹細胞がCD34陽性CD38陰性であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 上記段階(c)の形質導入がベクタ−を用いて達成されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. 上記ベクタ−がマロニ−白血病ウィルス(Maloney Leukemia Virus)ベクタ−であることを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 上記ベクタ−がPA317およびPG13細胞株にパッケ−ジされることを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 上記ステップ(b)の増殖が5日間実施されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  13. 上記ステップ(a)における単離段階の後に、幹細胞の精製が実施されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  14. 上記ステップ(c)の形質導入が3日間実施されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  15. 上記方法で、5日後にレトロウィルス形質導入を示す全てのCD34陽性CD38陰性幹細胞群が、35.1%±15.5〜62.5%±4.7増加する結果となることを特徴とする請求項1記載の方法。
JP2003560222A 2001-12-21 2002-12-20 内皮細胞との前培養による遺伝子導入効率の上昇 Pending JP2005514071A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US34186801P 2001-12-21 2001-12-21
PCT/US2002/040719 WO2003060138A1 (en) 2001-12-21 2002-12-20 In increasing gene transfer efficiency by pre-incubation with endothelial cells

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005514071A true JP2005514071A (ja) 2005-05-19
JP2005514071A5 JP2005514071A5 (ja) 2006-04-13

Family

ID=23339354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003560222A Pending JP2005514071A (ja) 2001-12-21 2002-12-20 内皮細胞との前培養による遺伝子導入効率の上昇

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP1463821A4 (ja)
JP (1) JP2005514071A (ja)
AU (1) AU2002360674A1 (ja)
WO (1) WO2003060138A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016539659A (ja) * 2013-10-24 2016-12-22 オスペダーレ サン ラファエレ エス.アール.エル 方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101268183B (zh) * 2005-04-21 2011-11-30 麻省理工学院 改变对外源和内源免疫原(包括同系和非同系细胞、组织或器官)的免疫应答的材料和方法
CN101735979B (zh) * 2009-12-31 2014-04-30 浙江中赢控股集团有限公司 体外扩增造血干细胞和前体细胞的方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5811297A (en) * 1996-03-07 1998-09-22 Amba Biosciences, Llc Immortalized hematopoietic cell lines, cell system thereof with stromal cells, in vitro, ex vivo and in vivo uses, & in vitro generation of dendritic cells and macrophages
CA2381459A1 (en) * 2000-06-09 2001-12-13 Universitatsklinikum Charite Medizinische Fakultat Der Humboldt-Universitat Zu Berlin Akademische Verwaltung-Forschung Genetically modified t-cells, method for producing them and use thereof
US20030027330A1 (en) * 2001-04-02 2003-02-06 Robert Lanza Method for facilitating the production of differentiated cell types and tissues from embryonic and adult pluripotent and multipotent cells

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016539659A (ja) * 2013-10-24 2016-12-22 オスペダーレ サン ラファエレ エス.アール.エル 方法
JP2020124200A (ja) * 2013-10-24 2020-08-20 オスペダーレ サン ラファエレ エス.アール.エル 方法

Also Published As

Publication number Publication date
AU2002360674A1 (en) 2003-07-30
WO2003060138A1 (en) 2003-07-24
EP1463821A4 (en) 2006-05-31
EP1463821A1 (en) 2004-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6645489B2 (en) Methods and devices for the long-term culture of hematopoietic progenitor cells
US6225119B1 (en) Production of megakaryocytes by the use of human mesenchymal stem cells
CN106062201B (zh) 方法
AU717783B2 (en) Methods for use of Mpl ligands with primitive human stem cells
JP2002527101A (ja) ヒストンデアセチラーゼ阻害剤による造血幹細胞への遺伝子形質導入の改良及び自己再生の促進
JPWO2003038076A1 (ja) 不死化間葉系細胞及びその利用
Guven et al. Efficient gene transfer into primary human natural killer cells by retroviral transduction
US5837507A (en) Hox-induced enhancement of in vivo and in vitro proliferative capacity and gene therapeutic methods
Hennemann et al. High-efficiency retroviral transduction of mammalian cells on positively charged surfaces
Ng et al. Selective in vitro expansion and efficient retroviral transduction of human CD34+ CD38–haematopoietic stem cells
JP2005514071A (ja) 内皮細胞との前培養による遺伝子導入効率の上昇
Cohen-Haguenauer et al. Efficient transduction of hemopoietic CD34+ progenitors of human origin using an original retroviral vector derived from Fr-MuLV-FB29: in vitro assessment
Sellers et al. The presence of the carboxy-terminal fragment of fibronectin allows maintenance of non-human primate long-term hematopoietic repopulating cells during extended ex vivo culture and transduction
Chute et al. Preincubation with endothelial cell monolayers increases gene transfer efficiency into human bone marrow CD34+ CD38-progenitor cells
WO2004033672A2 (en) Stem cell expansion factor blocking a gene limiting hox-induced expansion and method using such factor
US20100209396A1 (en) Method of Enhancing Proliferation and/or Hematopoietic Differentiation of Stem Cells
Berger et al. Efficient retrovirus-mediated transduction of primitive human peripheral blood progenitor cells in stroma-free suspension culture
WO2025031669A1 (en) Method of producing immortalized progenitor megakaryocytes from adult human hematopoietic stem and progenitor cells for in vitro large-scale functional platelet generation
Zhang et al. Mesenchymal stem cells
Garrett et al. Enhanced retroviral gene transfer into CML and normal bone marrow, and CML and mobilized peripheral blood CD34+ cells using the recombinant fibronectin fragment CH‐296
Bertolini et al. Gene transfer-mediated generation of drug-resistant hemopoiesis
Chen Selective expansion of GP 91phox gene-modified murine haematopoeitic stem cells
Sharma The role of the hiwi gene in human hematopoiesis
Yousaf et al. Research Article Ex Vivo Expansion of Functional Human UCB-HSCs/HPCs by Coculture with AFT024-hkirre Cells
Antonchuk Functional analysis of the homeobox gene HOXB4 in primitive hematopoietic cells

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080805

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090106