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JP2005508016A - 3次元画像の投影 - Google Patents

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JP2005508016A JP2003539349A JP2003539349A JP2005508016A JP 2005508016 A JP2005508016 A JP 2005508016A JP 2003539349 A JP2003539349 A JP 2003539349A JP 2003539349 A JP2003539349 A JP 2003539349A JP 2005508016 A JP2005508016 A JP 2005508016A
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Abstract

物体の真の3次元画像を投影するための液晶ディスプレイパネルおよび位相スクリーンを用いる3次元投影システムおよび関連する方法が開示される。その投影システムのある特定の実施形態は、位相スクリーン上に「振幅ホログラム」画像を投影し、観察可能な3次元画像を形成することができる画像形成システムを備えることができる。開示される画像形成システムは、少なくとも1つの液晶ディスプレイパネルと、平坦な画像情報を計算し、液晶パネルを制御するための画像生成システムと、位相スクリーンとを用いる。そのスクリーンは、その上に記録された規則的な「位相」情報を有し、その情報には、投影されることになる3次元物体には依存しない既知の位相のみ、あるいは位相+振幅のホログラムを用いることができる。本発明の好ましい実施形態では、その投影システムは、ニューラルネットワークフィードバック計算を用いて、適当な平坦画像情報と、液晶ディスプレイ上に表示されることになる適当な画像とを常に計算する画像生成システムを用いる。

Description

【技術分野】
【0001】
[発明の分野]
本発明は3次元画像の投影に関する。より具体的には、本発明は、立体的な態様の画像の並列情報処理を用いる3次元画像投影のための装置および関連する方法に関する。
【0002】
[関連特許出願への参照]
本特許出願は、2001年10月24日出願の米国仮特許出願第60/335,557号の出願日に関する恩恵を主張する。
【0003】
[発明の背景]
投影ディスプレイは、拡散板上に集束される画像を用いて、ユーザに画像を提供する。投影は、映写機の場合のように、拡散板に対してユーザと同じ側からなされることができるか、あるいは反対側からなされることができる。画像は通常は、その構成要素である切替え可能なピクセルによって形成されるパターンで、光を反射あるいは透過する小型液晶ディスプレイ装置のような1つあるいは複数の「ディスプレイ」上に生成される。そのような液晶ディスプレイは一般的にマイクロエレクトロニクス処理技法を用いて作製され、ディスプレイ内の各格子領域、すなわち「ピクセル」が、その反射あるいは透過特性が電気信号によって制御されることができる領域になる。液晶ディスプレイでは、ある特定のピクセル上に入射する光は、そのピクセルに加えられる信号に応じて、反射されるか、部分的に反射されるか、あるいはピクセルによって遮断されるかのいずれかである。いくつかの事例では、液晶ディスプレイは透過性の装置であり、任意のピクセルの中の透過性が、光が概ね遮断される状態から、入射光が概ね透過される状態に及ぶ範囲にわたって段階(階調)的に変更されることができる。
【0004】
均一な光ビームが液晶ディスプレイから反射(あるいはその中を透過)されるとき、ビームは、ピクセルの透過状態に基づく空間強度プロファイルを得る。ピクセルの透過性(あるいは階調)を所望の画像に対応するように電子工学的に調整することにより、液晶ディスプレイにおいて画像が形成される。この画像は、直に観察するために拡散スクリーン上に映し出されることができるか、あるいは別法では、ある中間的な像面上に映し出されることができ、その像面から、接眼レンズによって拡大され、仮想画像を与えることができる。
【0005】
これまで長い間、電子画像形成システムの目標であった画像の3次元表示は、現代社会において数多くの潜在的な用途を有する。たとえば、パイロットから医師にいたる専門家の訓練は、現時点では多くの場合に、3次元画像の可視化に基づいている。さらに、たとえば、人体の一部あるいは機械部品の検査のシミュレーション中に、データを変更あるいは画像を切り替えることなく、観察者が多数の角度および視点からそれらの部分の連続した3次元画像を得ることができるように、1つの画像の多数のアスペクトを見ることができることも重要である。
【0006】
したがって、リアルタイムの3次元画像ディスプレイが、長い間、種々の技術的な用途において関心を集めている。これまで、3次元および/またはボリューメトリック(volumetric)画像を生成するために用いられるいくつかの技法が、従来技術において知られている。これらの技法は結果の複雑さおよび品質が様々であり、ただ単に心理学的な奥行きの手掛かりに訴えることにより2次元ディスプレイ上に3次元の画像をシミュレートするコンピュータグラフィックスと、観察者に、2つの網膜像(左右の目に対して1つずつ)を心的に1つの像に融合させて、奥行き知覚を与えるように設計される立体視ディスプレイと、物体から反射される実際の波面構造を再構成するホログラフィック画像と、ディスプレイのボリューム内にある種々の深さの実際の光源を起動することにより、実際の物理的な高さ、深さおよび幅を有する3次元画像を生成するボリューメトリックディスプレイを含む。
【0007】
基本的には、3次元画像形成技法は2つのカテゴリ、すなわち本当の3次元画像を生成する技法と、3次元画像を見ているような錯覚を生み出す技法とに分類されることができる。第1のカテゴリには、ホログラフィックディスプレイ、可変焦点合成、回転スクリーンおよび発光ダイオード(「LED」)パネルが含まれる。第2のカテゴリには、心理学的な奥行きの手掛かりに訴えるコンピュータグラフィックス、および2つ(左右)の網膜像を心的に融合することを基にする立体視画像形成の両方が含まれる。立体視画像形成ディスプレイは、特殊な眼鏡(たとえば、ヘッドマウントディスプレイおよび偏光フィルタグラス)を使用する必要があるシステムと、特殊な眼鏡を使用する必要がない自動立体視技術に基づくシステムとにさらに分類されることができる。
【0008】
最近、リアルタイムでフルカラーの3次元ディスプレイのための条件を概ね満たしているような自動立体視技法が様々に報告されている。立体視の原理は、観察者の左目および右目に対応する2つの異なる視点を同時に画像化し、2次元画像に対する奥行き知覚を生み出すことに基づく。立体視画像形成では、たとえば、観察者の左目と右目との間の距離に対応する、異なる位置からの物体の従来の写真を用いて、画像が記録される。
【0009】
通常、観察者がスクリーン上に投影された物体の立体画像を観察することから空間的印象を受けるために、左目が左画像のみを観察し、右目が右画像のみを観察するようにしなければならない。これはヘッドギアあるいは眼鏡を用いて達成することができるが、この制約をなくそうとして、自動立体視技術が開発されている。しかしながら、従来では、自動立体視システムでは通常は、立体視効果を生み出すために、観察者の目が、観察画面(一般的に「観察ゾーン」として知られている)からある特定の場所および距離に配置されることが必要とされていた。
【0010】
自動立体視ディスプレイのための実効的な観察ゾーンを拡大する1つの方法は、複数の観察ゾーンを同時に作り出すことである。しかしながら、この手法は、画像処理装置に負わせる帯域幅要件が徐々に大きくなる。さらに、大部分の研究が、画面に対する目/観察者の位置を追跡し、画像形成装置の放射特性を電子工学的に調整して立体画像を保持することにより、観察ゾーンの制約をなくすことに焦点を絞っている。したがって、高速の最新式コンピュータと、観察者の身体および頭部の動きと連続して記録する動きセンサならびにコンピュータにおける画像の適応を用いるとき、環境および物体の空間的な印象(バーチャルリアリティ)が、立体投影を用いて生成されることができる。画像がより複雑になると、この手法を具現する従来技術は、その有用性が低下することがわかっている。
【0011】
立体視の特性のため、この技法が、真のボリュームビジュアライゼーションの1つの基本的要件、すなわち物理的な奥行きの手掛かりに関して観察者の知覚を満足させることは難しい。自動立体視では、焦点調節、輻輳(convergence)あるいは両目の差異を与えることができないので、従来技術の自動立体視システムでは、限定された観察ゾーン内の離散した位置からのみ視差が観測され得る。
【0012】
さらに、装置が実用化されているにもかかわらず、立体視ディスプレイは複数の内在する問題を抱えている。大きな問題は、いかなる立体ペアも、1つの位置から観察されるときにしか正確な見え方を与えないことである。したがって、自動立体視ディスプレイシステムは、観測者が移動するのに応じて、観測者の位置を検出し、種々の見え方で立体ペア画像を再現できなければならない。これは、従来技術において会得されていない困難な作業である。さらに、物理的手掛かりがないことに起因して、高解像度の立体画像であっても、観察者による距離、速度および形状の誤判断が生じる。本質的に、立体視システムは、輻輳および物理的手掛かりと相容れない奥行きの手掛かりを与える。なぜなら、前者は固定された焦点調節を用いており、それゆえ、後者によって与えられる立体視の奥行き情報と一致しないためである。この不一致は、視覚的な混乱および疲労を引き起こし、立体視3次元画像を見続ける際に多くの人々が頭痛を起こす理由の一部である。
【0013】
それにもかかわらず、電子ディスプレイシステムの分野における最近の研究は、電子3次元画像形成に最も容易に適合するように思われるような種々の立体観察システムの開発に集中している。ホログラフィック画像形成技術は、3次元物体から反射する光の実際の波面を再生することにより真の3次元画像が与えられるという点で、従来の立体視に基づく技術よりも優れているが、他の3次元画像形成技術よりも複雑である。ホログラフィック画像記録および再現の基本的な従来技術が図1A、図1Bおよび図1Cに示される。ホログラムを生成するために一般的に受け入れられている1つの方法が図1Aに示される。コヒーレント光のビームが、ビームスプリッタソース103によって2つのビームに分割される。第1のビーム105は物体102に進み、一方、第2のビーム104(一般的に「メイン」ビームと呼ばれる)は直にレジスタ媒体101に進む。第1のビーム105は物体102から反射し、その後、レジスタ媒体101(ホログラフィックプレートあるいはフィルム)において、第2の(メイン)ビーム104と合流し、干渉する。それにより、これらの2つのビームの重ね合わせがレジスタ媒体においてホログラムとして記録される。図1Bは、レジスタ媒体101上に記録されたホログラム100の存在を示す。
【0014】
一旦、ホログラム100が図1Aのようにして記録されたなら、それを用いて、物体のホログラフィック画像110を再現することができる。図1Bに示されるように、別の第2の「メイン」ビーム104が記録されたホログラムに送られる場合には、ホログラムの表面において所定の角度で光波面が形成されるであろう。この光波面は3次元物体のホログラフィック画像104に対応するであろう。逆に、図1Cに示されるように、第1のビーム105のようなコヒーレント光が元の3次元物体102に送られ、反射ビーム106としてホログラム100に反射される場合には、ホログラムは光ビーム104’を反射して画像ソースに戻すであろう(図1Aの「メイン」ビームに対応する)。これが光相関器によって一般的に用いられる原理である。しかしながら、ホログラフィック画像形成技術は、リアルタイムの電子3次元ディスプレイに完全には適していない。
【0015】
ユーザが所望により、ある特定の物体の数多くのアスペクトおよび見え方を見ることができるような、いくつかのアスペクトを提供するシステム、すなわち「マルチアスペクト」ディスプレイが望まれるであろう。さらに、観察者が立体画像を見る際の観察者の頭の位置に関して制約を受けることのないように、自由にそのような見方が行われることが有用であろう。最後に、そのようなシステムは、特殊なヘッドギアを必要とすることなく操作可能でありながら、優れた3次元画像品質を提供することができることが望ましいであろう。
【0016】
したがって、当分野において、特殊なヘッドギアを必要とすることなく、複数の観察位置に対して高品質の3次元画像を投影できるようにする、改善された方法および装置が依然として必要とされている。
【0017】
[発明の概要]
満たされていない上記の要件および他の要件に鑑みて、本発明の目的は、ある特定の物体の複数のアスペクトおよび見え方を投影できるようにする3次元画像システムを提供することである。
【0018】
同様に、本発明の目的は、限定された観察ゾーンに観察者を制限することなく、高解像度の画像を提供するマルチアスペクト3次元画像形成のための装置および関連する方法を提供することである。さらに本発明の目的は、そのような装置および関連する方法において、観察者がヘッドギアあるいは眼鏡のような特殊な観察装置を利用する必要がないようにすることである。
【0019】
また本発明の目的は、電子工学的に生成され、制御された画像を用いて、ホログラフィック画像を表示することができる真の3次元ディスプレイおよび関連する画像形成方法を提供することである。
【0020】
さらに本発明の目的は、位相スクリーンと組み合わせた場合に3次元画像を生成するように計算された画像を用いて、ホログラフィック画像を表示することができる3次元ディスプレイおよび関連する画像形成方法を提供することである。
【0021】
これらの目的および他の目的を達成するために、本発明による3次元投影システムおよび関連する方法は、1つあるいは複数の液晶ディスプレイパネルと、物体の振幅ホログラフィック表示が投影されるスクリーンとを用いる。本発明による投影システムの実施形態は、画像情報を数値計算し、その情報を用いて、液晶ディスプレイの特性を制御することができる画像形成システムを備える。計算された画像情報は所望の3次元画像シーンに関連する。計算された画像情報によって、液晶ディスプレイ上に画像が生成されるように、液晶ディスプレイが制御されるようになり、光がディスプレイを通過して、スクリーンに衝当し、その光がスクリーン上の位相情報と相互作用して、観察可能な3次元画像が生成される。その画像形成システムは、1つあるいは複数の液晶ディスプレイパネルと、3次元画像生成に関する計算を実行し、液晶パネルを制御するための画像生成システムと、スクリーンとを備える。そのような実施形態において、スクリーンは、その上に記録された規則的な(regular)「位相」情報を有し、その情報には、投影されることになる3次元物体には依存しない位相のみあるいは位相−振幅混合のホログラムを用いることができる。
【0022】
本発明の好ましい実施形態では、ある画像の複数のアスペクトを表現し、3次元観察体験を作り出すためのシステムおよび方法は、少なくとも2つの液晶パネルと、その液晶ディスプレイパネルを制御するための画像生成システムと、3次元観察可能画像を生成するための位相スクリーンとを利用する。そのような好ましい実施形態における画像生成システムは、ニューラルネットワークフィードバック計算を用いて、表示されることになる適当な立体画像ペアを常に計算する自動立体画像生成システムである。
【0023】
本発明のある特定の実施形態によれば、色毎に異なる液晶パネルの組を用いることができ、フルカラーディスプレイが得られるようにすることができる。1つのそのような実施形態では、個々の液晶パネルは、赤色光、青色光および緑色光毎に設けられることができる。一実施形態では、その投影システムは、3色のカラーシーケンシャル投影システムである。この実施形態では、その投影システムは、たとえば赤色、緑色および青色のような3つの異なる色のための3つの光源を有する。その画像ディスプレイは、ある画像の赤色、緑色および青色成分を順に表示する。液晶ディスプレイおよび光源は、赤色画像が表示されるときに、対応する液晶ディスプレイが赤色光源からの光で照明されるように順に切り替えられる。適当な液晶ディスプレイによって、その画像の緑色の部分が表示されるとき、そのディスプレイは緑色光源からの光で照明され、他も同様である。
【0024】
ここで、本発明の種々の好ましい態様および実施形態が、図面を参照しながら詳細に記載されるであろう。
【0025】
[好ましい実施形態の詳細な説明]
本発明は、その好ましい実施形態では、少なくとも2つの液晶パネルと、その液晶パネルを制御するための画像生成システムと、位相スクリーンとを用いて、ある画像の複数のアスペクトを表現し、3次元観察体験を作り出すためのシステムおよび方法である。
【0026】
本発明は、図2に示されるように、規則的な「位相」情報Fがその上に記録されたスクリーン112を用いる。これには、投影されることになる3次元物体に依存しない既知の位相のみあるいは位相−振幅混合のホログラムを用いることができる。詳細には、本発明は、「厚いデニシュウク(thick Denisyuk)」ホログラムを用いることができるが、それには限定されない。たとえば、スクリーンは、その中にレーザによって複雑な表面が形成された特別なポリマー層を有するガラスから作製されることができる。
【0027】
位相スクリーン上に3次元物体Oの画像110’を表示するために、第1のステップは、「位相」スクリーンの特徴と、画像を形成されることになる所望の3次元物体とを考慮して、少なくとも1つの「平坦な」(すなわち2次元の)画像を計算することである。この計算過程は、自動立体画像ペアの計算に関して以下に記載される。それら計算は、本発明の実施形態において必要とされるような画像を計算するために容易に適用されることができることは、当業者には容易に理解されよう。上記の平坦な画像は基本的には振幅ホログラムである。これに鑑みて、計算された平坦な画像は概念的にはF+OあるいはF−Oと表されることができる。ただし、Fは所望の画像のための位相情報を表し、Oは完全な3次元物体画像を表す。これらの画像は液晶ディスプレイパネル113上に表示され、位相スクリーンに投影されて(ビーム111を生成するための光源114とともに)、位相スクリーンにおいて、スクリーンおよび計算された画像の相互作用に起因して、位相情報Fが分離される。その結果として、真のホログラフィック波面115が、それゆえ物体Oの真の3次元画像110’が生成される。この投影は典型的には通常の光でなされるが、コヒーレント光源R、G、Bを用いることもできる。そのスクリーンはその中に「位相」を有するので、位相情報は光デバイダとしての役割を果たし、3次元画像のみがスクリーン上に現れる。
【0028】
従来技術において一般的に受け入れられている方法では、ホログラムは光によって、あるいは3次元物体画像によって照明される。本発明は、「振幅ホログラム」によって「位相」表面を照明する。典型的な事例では、「位相」スクリーンには、「位相」ホログラムばかりでなく、その中に規則的な関数を有する任意の種類の表面を用いることができる。真の3次元画像は、種々の位相および振幅を有する複数の光波からなる。しかしながら、従来の液晶ディスプレイは、振幅情報を再現することしかできない。それゆえ、本発明は、既知の位相(あるいは別法では、位相+振幅)情報を含むように書き込まれるスクリーンを利用する。結果として、このスクリーンは、真の3次元画像光構造を再構成するために、特定の計算された振幅のみの画像情報(液晶ディスプレイパネル上に生成され、スクリーン上に形成される画像の形で与えられる)に適当な位相情報を追加することができる。それゆえ、本発明のここに記載される説明では、そのスクリーンは「位相」スクリーンと呼ばれ、一方、計算された2次元画像は「振幅ホログラム」と呼ばれる。
【0029】
本発明による手法の1つの大きな利点は、大型の3次元画像を投影できることである。また、大型のホログラムを作り出すことよりも、規則的な「位相」構造を有する大きなスクリーンを作り出すことのほうが、実現性が高いので、それは経済的に実用性の高い方法である。
【0030】
別の利点は、液晶ディスプレイパネル内に現れる「振幅ホログラム」が計算されることである。通常のホログラムが記録されるとき、各点がホログラム全体に沿って分散されなければならない。この過程は高品質の記録用材料を必要とし、ホログラムのシーン上にある全ての物体が固定されなければならない。計算された画像を用いることにより、本発明は余分なものを最小限に抑え、写真材料の解像度よりも低い解像度を有する液晶パネル内に「ホログラム」を表示することができる。
【0031】
本発明の別の実施形態では、マルチカラーディスプレイを製造するために、原色毎に個別の液晶パネルを用いることができる。
【0032】
「位相」スクリーンに関して、原理的には、位相構造は、任意の予め定義された規則的な関数システムにすぎない。この関数システムは、冗長性を低減するために、十分(full)であり、直交(orthogonal)しなければならない。詳細には、本発明は、正弦関数または余弦関数のような三角関数、あるいはウォルシュ関数(Welsh functions)を用いることができる(すなわち、それは非三角関数を用いることもできる)。
【0033】
[画像計算]
ここで、本発明において用いるのに適した画像情報を計算するための方法が、少なくとも2つの液晶ディスプレイパネルを用いて、自動立体画像形成のための画像ペアを生成することに基づく例に関して記載されるであろう。本発明の実施形態においてこの例示的な計算方法が如何に用いられることができるかは、当業者には容易に理解されよう。
【0034】
ここで図3を参照すると、計算装置1は、照明サブシステム2、および空間マスク5によって分離される2つの個別の液晶ディスプレイ4および6上への画像の表示のための制御を行う。照明源2は、計算装置1によって制御され、計算装置1によって与えられる画像を表示している透過液晶ディスプレイ4および6を照明する。
【0035】
図4は計算装置1のための細部を示す。本発明は、メモリユニット12に対して与えられる立体ペアあるいはアスペクトのデータベース8を備える。メモリユニット12はいくつかの機能を有する。最初に、メモリユニット12は、立体ペアデータベース8から、ある特定の立体ペアを抽出し、格納する。
【0036】
メモリユニット12は、処理部14に所望の立体ペアを与え、計算された画像が生成される。計算された画像は、処理部14から、液晶ディスプレイパネルおよび照明ユニット制御16に直に送られることができるか、あるいは制御ユニット16によってアクセスされることになるメモリユニット12に格納されることができる。その後、ユニット16は、適当な液晶ディスプレイパネル4、6に計算された画像を与え、かつ透過液晶ディスプレイパネル4、6を照明する照明を制御する。処理部14は、液晶ディスプレイおよび照明制御ユニット16に命令を与え、適当な照明を与えることもできる。
【0037】
全ての自動立体視ディスプレイと同様に、計算装置1によって生成される画像は必然的に、観察者位置信号10によって示される、観察者位置の関数である。適当な観察者位置信号を生成するための種々の方法が当分野において知られている。たとえば、Streetに対する米国特許第5,712,732号は、観測者位置および距離を自動的に明らかにする自動立体画像ディスプレイシステムを記載する。Streetディスプレイシステムは、そのシステムがスクリーンに対する距離および位置(左右)の観点から観察者の頭部の位置を判定できるようにする距離測定装置を備える。同様に、Popovichに対する米国特許第6,101,008号は、観察者の位置をリアルタイムに追跡し、その追跡された位置を用いて、表示される画像を適切に変更するために、デジタル画像形成装置を利用することを教示する。
【0038】
メモリユニット12は液晶ディスプレイの個々のセルあるいは素子の蓄積された信号を保持することを理解されたい。したがって、メモリユニット12および処理部14は、液晶ディスプレイパネルの関連するスクリーン素子の中を「位相」スクリーンに向かって移動している光を蓄積し、解析する能力を有する。
【0039】
図5を参照すると、本発明による液晶ディスプレイパネルによって生成されることができる光ビームの動きに関する図が示される。立体視の左右の目の見え方を表示する一対の積重された液晶ディスプレイパネルに関して図示され、説明されるが、位相スクリーンに達する、投影された「振幅ホログラム」のためにも類似の計算を行うことができる。この例示においては、3パネルの液晶ディスプレイシステムが示される。この事例では、ディスプレイは、近接パネル18、マスクパネル20および遠隔画像パネル22上に提供される画像を含む。これらのパネルの相対的な位置はわかっており、それは画像の後続の表示のために処理部へ入力される。画像情報を格納することができる液晶ディスプレイパネルとして例示されるが、マスクパネル20には、拡散板のような、より簡単な空間マスク装置を用いることもできる。
【0040】
観察者に各立体ペアを提供するために必要とされる情報の種々の部分が、各パネルに適当な計算された画像を送ることにより、パネル18、20および22の各素子内に表示される。この例示では、左目36は、パネル18に送られる計算された画像の、パネル18上の部分28を見る。それらのパネルは本質的に透過性であるので、左目36は、マスク液晶ディスプレイパネル20上に表示される、計算された画像の部分26も見る。さらに、そして再び各液晶ディスプレイパネルの透過率に起因して、左目36は、遠隔液晶ディスプレイパネル22上に表示される、計算された画像の部分24も見る。このようにして、計算された画像の所望の部分が、観察者の左目によって見られる画像になる。
【0041】
そのディスプレイは一般的に単色装置である。すなわち、各ピクセルは「オン」あるいは「オフ」のいずれかであるか、あるいは中間的な輝度レベルに設定される。そのディスプレイは通常、画像の2つ以上の色成分の輝度を個別に制御することはできない。色を制御するために、あるディスプレイシステムは、液晶ディスプレイの3つの個別の対を用いることができる。3つの液晶ディスプレイ対はそれぞれ、人の目の中の3つのタイプの錐体のうちの1つを刺激するスペクトル成分を有する個別の光源によって照明される。3つのディスプレイはそれぞれ、カラー画像の1つの色成分を形成する光ビームを反射(あるいは透過)する。その後、3つのビームはプリズム、ダイクロミックフィルタからなるシステム、および/または他の光学要素を通して合成され、1つの有色画像ビームになる。
【0042】
同様に、右目34は、近接パネル18上の計算された画像の同じ部分28と、マスクパネル20上に表示される、計算された画像の部分30と、遠隔パネル22上の計算された画像の部分32とを見る。計算された画像のこれらの部分は、位相スクリーンから生じる、投影された画像を計算するために用いられる部分である。
【0043】
観察者の右目および左目によって見られる計算された画像のこれらの部分は観察者によって見られる2つの見え方を構成し、それにより立体画像が生成される。
【0044】
図6を参照すると、本発明の画像を操作するためのデータフローが示される。先に記載されたように、メモリユニット12、処理部14ならびに液晶ディスプレイ制御および視感度制御16は、遠隔スクリーン22から生じる光放射と、マスク20および近接スクリーン18の透過率とを調節する。
【0045】
それぞれが液晶ディスプレイスクリーン上の複数の異なるエリア内に示される、ある物体の複数の個別の2次元(2−D)画像(すなわち複数の計算された画像)に関する情報と、任意の選択によっては、観察者の右目および左目の位置についての情報とが、処理部14によって調整される。
【0046】
近接スクリーン18の部分28の透過と、左目および右目にそれぞれ対応する(26、30)マスク20の透過率と、左目および右目にそれぞれ対応する画像の部分(24、32)の光放射に対応する遠隔スクリーン22の透過率とに対応する信号が、設定されたプログラムに従って、処理部への入力になる。
【0047】
その後、各観察者の左目および右目に向かって誘導される、全てのスクリーンのセルからの光信号が特定される。この例では、セル28、26および24からの信号は全て観察者の左目36に向かって誘導され、ブロック28、30および32からの信号は観察者の右目34に誘導される。
【0048】
これらの左目および右目信号はそれぞれ加算され(38)、右目のための値42および左目のための値40が生成される。その後、これらの信号は、比較操作48において、各アスペクトの画像の関連する部分、および物体のアスペクト44および46の画像の関連するエリアと比較される。
【0049】
その信号が当然、観察者の目の位置の関数であることに留意すると、検出される信号はある程度まで変動する可能性がある。その比較からの全ての誤差が、近接マスクおよび遠隔スクリーンの各セル毎に特定される。その後、各誤差は設定された閾値信号と比較され、誤差信号が設定された閾値信号を超える場合には、処理部制御が、遠隔スクリーン22のセルの少なくとも一部の光放射に対応する信号を変更し、さらに液晶ディスプレイのマスクおよび近接セルの少なくとも一部の透過率を変更する。
【0050】
観察者の位置が動く結果として、物体の計算された画像に関する情報が変化する場合には、処理部は、その動きを検出し、情報が修正されるまで、遠隔スクリーンセルの光放射に対応する信号と、マスクおよび近接スクリーンセルの透過率に対応する信号とをメモリユニットに入力する。観察者位置が新たな見え方を必要とするほど十分に大きく変化するとき、その見え方あるいは画像がデータベースから抽出され、処理される。
【0051】
ある簡単な実施形態では、本発明は、図3に示されるような、2つの透過液晶ディスプレイスクリーンから構成される。遠隔および最も近接(これ以降、近接)のスクリーン4および6は、空間マスク5が配置される隙間によって分離される。このマスクは、純粋な位相(たとえば、レンズあるいはランダムスクリーン)、振幅あるいは複合的な透過性を有することができる。スクリーンはコンピュータ1によって制御される。自動立体3次元画像を形成するために、このシステムによって形成される観察画像は、観察者の目の配置に依存する。解決されなければならない唯一の問題は、立体画像を観察者の目において統合するための遠隔および近接スクリーン上の画像の計算(すなわち、計算された画像)である。
【0052】
この問題を解決するための1つの手段は、LおよびRが立体画像の左および右の対であり、観察者の目の位置のための観察ゾーンが一定であるものと仮定することである。簡単にするために、振幅タイプの空間マスクが想定されるであろう。
【0053】
図5に示されるように、2つの光ビームが、目34および36の瞳孔を通り抜けるために、近接スクリーン18上の任意のセルz28を通り抜けるであろう。これらのビームは、それぞれ点a(z)26およびc(z)30、b(z)24およびd(z)32において、マスク20および遠隔スクリーン22を横切るであろう。左目36内の画像は、
SL=N+Ma(z)+Db(z) (式1)
の和である。ただし、Nは近接スクリーン18上のピクセルの輝度であり、Mはマスク20上のピクセルの輝度であり、Dは遠隔スクリーン22上のピクセルの輝度である。
【0054】
右目34の場合、それぞれ、その和は以下の通りである。
SR=N+Mc(z)+Dd(z) (式2)
【0055】
光が近接スクリーン18の全てのピクセルz(n)を通って誘導されるとき、観察者の網膜上に画像SLおよびSRが形成される。その計算の目的は、
SL→L (関係1)
SR→R (関係2)
を得るために、近接および遠隔スクリーン18および22上の計算された画像を最適化することである。ただし、LおよびRは物体の真の画像を表す。
【0056】
任意の左および右画像LおよびRのための厳密な解を求めることが不可能であることは立証することができる。このため、本発明は、NおよびDの可能性のある分布において近似的な解を求め、(目標画像と計算された画像との間の)格差の最小二次関数を生成しようとするものである。
【0057】
【数1】
Figure 2005508016
【0058】
ただし、ρ(x)は格差の関数であり、Mが一定である場合に、ピクセル輝度の制限は0≦N≦255、0≦D≦255の範囲内で変動する。
【0059】
並列処理を可能にし、DSPが組み込まれた方式を適用できる可能性があるため、本発明の実施形態において問題を解決するために、人工ニューラルネットワーク(「NN」)を用いることが好都合である。
【0060】
図7のニューラルネットワークアーキテクチャがこの問題に適用された。50が3層NNである。入力層52は、単位刺激を隠れ層54のニューロンに広げる1つのニューロンからなる。隠れ層54のニューロンは、近接および遠隔スクリーンならびにマスクに対応する3つのグループを形成する。出力層56のニューロンは、画像SLおよびSRに対応する2つのグループを形成する。ニューロンの数は液晶ディスプレイスクリーンピクセルの数に対応する。近接および遠隔スクリーンに対応するシナプス重みWijは調整パラメータであり、マスクのWijは定数である。隠れ層ニューロン間のシナプス相互接続は、システムの光学方式に対応する。
【0061】
【数2】
Figure 2005508016
【0062】
非線形関数は値[0−255]のS字関数である。
【0063】
【数3】
Figure 2005508016
【0064】
NNの機能は以下の式によって表される。
【0065】
【数4】
Figure 2005508016
【0066】
ただし、ONNはNNの出力である。
【0067】
任意のニューロンにおける出力信号は、遠隔および近接スクリーンならびにマスクからの少なくとも1つの信号の和である。観察者の左目および右目に対応するNNの出力((6)、(7)による)は、以下の式によって与えられる。
(left)=F(X+Xa(z)+Xb(z))=F(N+Ma(z)+Db(z)
(式8)
(right)=F(X+Xc(z)+Xd(z))=F(N+Mc(z)+Dd(z)
(式9)
それらは上記の式(1)および(2)から導出される。
【0068】
その際、誤差関数は全ての誤差の和であり、以下の式によって表されることができる。
【0069】
【数5】
Figure 2005508016
【0070】
ただしEは誤差項である。
【0071】
(8)から、E、すなわち誤差が0値に近づくとき(すなわち、NN学習中に)、隠れ層の出力はスクリーン上で照明されることになる所望の計算された画像に対応することは明らかである。
【0072】
NN学習中に、重みWijは最初にランダムな値を有するであろう。その後、これらのランダムな値は、NNによる学習の各繰返し中に絶えず精緻化される。NNに学習させるために、バックプロパゲーション法(BackProp)が用いられた。
【0073】
【数6】
Figure 2005508016
【0074】
ただしαは学習の速度である。実験により、(10)の学習によって10〜15の繰返しで許容可能な精度が得られ、いくつかの画像の場合、100の繰返しで極端に低い誤差を達成できることがわかった。その計算は、誤差のレベルと、画像LおよびRの形状のような光学方式のパラメータ、近接および遠隔スクリーンとマスクとの間の距離、および観察者の目の位置との間の強い依存性を示す。
【0075】
光学パラメータの変動が小さな場合にさらに適した解を求めるために、2つの別の方法を用いることができる。
【0076】
第1の方法は、正規化項を追加することにより、誤算関数(9)を変更することを伴う。
【0077】
【数7】
Figure 2005508016
【0078】
ただしβは正規化パラメータである。
【0079】
第2の方法は、NNのトレーニング中に、わずかな量だけ観察者の目の位置をランダムに変更することを伴う。これらの方法はいずれも、3次元観察エリアを拡大するために用いることができる。
【0080】
「BackProp」以外のトレーニング方法を用いることもできる。たとえば、別法では、共役勾配法を用いることができ、その場合、以下の3つの式が用いられる。
【0081】
【数8】
Figure 2005508016
【0082】
式(13)〜(15)はフレッチャー−リーブの変形を具現し、5〜10倍までNNのトレーニング手順を加速できることは理解されたい。
【0083】
本発明を利用するための通常のシステムは、1024×768の解像度を有する2つの15インチAM液晶ディスプレイと、立体画像を処理するためのインテル ペンティアム(登録商標)III−500MHzプロセッサを利用するコンピュータシステムとから構成される。そのようなシステムでは、パネル間の距離は約5mmであり、マスクは拡散板を備えることが好ましい。適当な拡散板タイプは、拡散が少なくても可視干渉模様をもたらすことができるような、スポット輝度ビームの場合に約75%を透過させる、CaliforniaのPremier Lighting of Van Nuysによって市販されるGam fusion番号10〜60である。コンピュータは、所定のエリアにおいて分離された左−右画像を得るために、近接および遠隔スクリーン上で照明されなければならない、計算された画像を得るためのニューラルネットワークをエミュレートする。そのニューラルネットワークは、立体画像内の誤差を最小限に抑えるために、ディスプレイの光学方式および観察者の目の位置をエミュレートする。
【0084】
近接および遠隔スクリーンのセルの透過率に対応する信号が、設定されたプログラムに従う処理部によって、メモリユニットに入力される。次のステップは、全てのスクリーンのセルから少なくとも1人の観察者の右目および左目に向かって誘導されることができる光信号を特定することである。その後、各目に向かって誘導される、特定された光信号と、関連する物体の設定された2−D立体ペアの画像の対応するエリアとが比較される。
【0085】
各スクリーンのセル毎に、関連する目に向かって誘導されることができる、特定された光信号と、同じ目が見るはずである関連する物体の見え方の立体画の特定された関連するエリアとの間の誤差信号が特定される。受信される各誤差信号は、設定された閾値信号と比較される。誤差信号が設定された閾値信号よりも大きい場合には、処理部制御の上記のプログラムが、そのスクリーンセルに対応する信号を変更する。上記の過程は、誤差信号が設定された閾値信号よりも小さくなるか、あるいは設定された時間が満了するまで繰り返される。
【0086】
2人(あるいはそれ以上)の観察者のために2つ(あるいはそれ以上)の異なる方向において再構成される2つ(あるいはそれ以上)の異なる物体の場合の計算を解くこともできる。具体的には、全ての計算が並列に実行されることができることが言及されなければならない。すなわち、DSPプロセッサが、この目的を果たすために設計されることができる。
【0087】
本発明のシステムは、複数の観察者が同時に画像を観測する場合にも用いることができることにも留意されたい。そのシステムは単に、個々の観察者の位置を認識し(あるいは特定の観察ゾーンを設定し)、複数の観察者のために適した画像を映し出すだけである。
【0088】
観察者が移動できるように、設定された1つ(あるいは複数)の画像観察ゾーンを用いるシステムを適合させるために、システムに観察者位置信号が入力される。SLおよびSRを決定するために用いられるアルゴリズムは、光学的な形状のための変数を使用し、観察者位置信号が、それらの変数を決定するために用いられる。また、観察者位置信号は、光学的形状の計算に基づいて、どの立体ペアを表示するかを判定するために用いられる。限定はしないが、観察者に搭載される無線周波数センサ、三角法による赤外線および超音波システム、および画像データの映像解析を用いるカメラ式マシンビジョンを含む、バーチャルリアリティ(「VR」)の応用形態の場合に用いられる既知の頭/目追跡システムを含むいくつかの既知の技術が、観察者位置信号を生成するために用いられることができる。
【0089】
本発明のある特定の実施形態では、光源には、たとえば白熱電球、誘導形照明装置、蛍光灯あるいはアーク灯のような、十分に広帯域の白色光源を用いることができることは、当業者には容易に理解されよう。他の実施形態では、光源には、赤色、緑色および青色のような異なる色を有する1組の単色光源を用いることもできる。これらの光源には、発光ダイオード(「LED」)、レーザダイオードあるいは他の単色および/またはコヒーレント光源を用いることができる。
【0090】
本発明の実施形態では、液晶ディスプレイパネルは切替え可能素子を含む。当分野において知られているように、個々のカラーパネル対にそれぞれかけられる電界を調整することにより、システムは、光源から得られる光のカラーバランスをとるための手段を提供する。別の実施形態では、各カラーパネルシステムを、色を順に切り替えるために用いることができる。この実施形態では、パネル対は赤色、青色および緑色の切替え可能なパネル対を含む。各組のこれらのパネル対が順に一度に1つずつ起動され、ディスプレイが、表示されることになる画像の青色、緑色および赤色の成分を繰返し表示する。パネル対および対応する光源は、人の目の積分時間と比べて速い速度(100ミリ秒未満)で、ディスプレイ上の画像に同期して切り替えられる。当然のことながら、その際、一対の単色ディスプレイを用いて、カラー3次元画像を提供することができる。
【0091】
本明細書において、本発明の好ましい実施形態が図示および説明されてきたが、そのような実施形態は、単なる例示として提供されることは当業者には明らかであろう。ここで、本出願人によって本明細書に開示される本発明の範囲から逸脱することなく、いくつかの本質的でない変形、変更および置換が当業者には明らかになるであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求項の精神および範囲によってのみ限定されることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1A】ホログラムを生成するために従来技術において用いられる1つの方法と、そのようなホログラムの特性とを示す図である。
【図1B】ホログラムを生成するために従来技術において用いられる1つの方法と、そのようなホログラムの特性とを示す図である。
【図1C】ホログラムを生成するために従来技術において用いられる1つの方法と、そのようなホログラムの特性とを示す図である。
【図2】本発明の実施形態による投影システムによるホログラフィック画像の生成を示す概略図である。
【図3】本発明の実施形態による投影システムを示す概略図である。
【図4】本発明の実施形態において用いられるような画像処理ユニットの計算および制御アーキテクチャを示す概略図である。
【図5】本発明の実施形態に従って達成される光線の立体視方向を示す概略図である。
【図6】適当な立体画像の表示が、本発明の実施形態に従って自動的に制御されるような過程を示す流れ図である。
【図7】本発明の実施形態によるマルチアスペクト画像データの表示を制御するために用いることができる適当なニューラルネットワークを示す概略図である。

Claims (20)

  1. 物体の3次元画像を生成するための方法であって、
    位相スクリーンを得ることであって、前記位相スクリーンはその上に表現される既知の情報を有する、位相スクリーンを得ることと、
    ディスプレイ上に平坦な画像を形成することであって、前記平坦な画像は振幅ホログラムを表し、前記振幅ホログラムは、前記物体のホログラフィック画像から、かつ前記スクリーン内の前記既知の情報から計算される振幅情報を表す、平坦な画像を形成することと、
    前記スクリーン上に前記ディスプレイからの前記平坦な画像を投影することであって、それによって前記平坦な画像を前記スクリーンの前記既知の位相情報と合成して、前記物体の3次元画像を生成するようにする、前記平坦な画像を投影することと
    を含む、物体の3次元画像を生成するための方法。
  2. 前記位相スクリーン上に表現される前記既知の情報は位相情報を含む請求項1に記載の物体の3次元画像を生成するための方法。
  3. 前記スクリーンの前記位相情報は前記振幅ホログラムと干渉して、前記物体の3次元画像を生成する請求項2に記載の物体の3次元画像を生成するための方法。
  4. 前記位相スクリーン上に表現される前記既知の情報は混合された位相−振幅情報を含む請求項1に記載の物体の3次元画像を生成するための方法。
  5. 前記スクリーンの前記混合された位相−振幅情報は前記振幅ホログラムと干渉して、前記物体の3次元画像を生成する請求項4に記載の物体の3次元画像を生成するための方法。
  6. 前記ディスプレイは透過液晶ディスプレイである請求項1に記載の物体の3次元画像を生成するための方法。
  7. 前記振幅情報は、前記物体の前記3次元画像内の誤差を低減するために繰返し計算される請求項1に記載の物体の3次元画像を生成するための方法。
  8. 前記計算された振幅情報は、
    前記平坦な画像を表示するときに、前記ディスプレイの個々のピクセルによって生成される光波成分を推定するステップと、
    前記推定された光波成分と前記スクリーンの前記既知の情報との予想される相互作用から、結果として生成される物体の3次元画像を計算するステップと、
    前記結果として生成される3次元画像と、所望の3次元画像とを比較するステップであって、それによって誤差の程度を得る、比較するステップと、
    前記誤差が所定の閾値に達するまで前記平坦な画像を調整するステップと
    によって得られる請求項1に記載の物体の3次元画像を生成するための方法。
  9. 前記振幅情報を計算するための前記ステップはニューラルネットワークを用いて実行される請求項8に記載の物体の3次元画像を生成するための方法。
  10. 物体の3次元画像を生成するためのシステムであって、
    既知の情報がその上に表現される位相スクリーンと、
    2次元画像を表示することができる透過ディスプレイと、
    計算装置を収容するディスプレイ制御システムであって、前記ディスプレイ制御システムは前記透過ディスプレイのピクセルを制御するようになっており、前記計算装置は振幅ホログラムを表現する平坦な画像を生成するようになっており、前記振幅ホログラムは振幅情報を表現し、前記振幅情報は、前記平坦な画像が前記スクリーン上に投影されるときに、前記物体のホログラフィック画像を生成するように、前記スクリーン内の前記既知の情報を用いて前記計算装置によって計算される、ディスプレイ制御システムと、
    前記平坦な画像を前記スクリーン上に投影するように前記透過ディスプレイを照明するための光源であって、前記光源は前記ディスプレイ制御システムによって制御される、光源と
    を備える、物体の3次元画像を生成するためのシステム。
  11. 前記位相スクリーン上に表現される前記既知の情報は位相情報を含み、前記スクリーンの前記位相情報は前記振幅ホログラムと干渉し、前記物体の3次元画像を生成する請求項10に記載の物体の3次元画像を生成するためのシステム。
  12. 前記位相スクリーン上に表現される前記既知の情報は混合された位相−振幅情報を含み、前記スクリーンの前記混合された位相−振幅情報は前記振幅ホログラムと干渉し、前記物体の3次元画像を生成する請求項10に記載の物体の3次元画像を生成するためのシステム。
  13. 前記スクリーンはポリマー層を有するガラスから作製され、前記スクリーンは、レーザによってその中に形成される複雑な表面を有する請求項10に記載の物体の3次元画像を生成するためのシステム。
  14. 前記透過ディスプレイは液晶ディスプレイである請求項10に記載の物体の3次元画像を生成するためのシステム。
  15. 少なくとも3つの透過ディスプレイおよび少なくとも3つの光源を備え、前記各透過ディスプレイおよび前記各光源は前記平坦な画像の3つの色成分のうちの1つを生成するようになっており、前記平坦な画像の前記色成分は前記物体のフルカラー3次元画像を生成するように合成されることができる請求項10に記載の物体の3次元画像を生成するためのシステム。
  16. 前記振幅情報は、前記物体の前記3次元画像内の誤差を低減するように前記計算装置において繰返し計算される請求項1に記載の物体の3次元画像を生成するためのシステム。
  17. 前記計算装置はニューラルネットワークを用いて、前記物体の前記3次元画像内の誤差を低減する請求項10に記載の物体の3次元画像を生成するためのシステム。
  18. 前記計算装置は、
    前記平坦な画像を表示するときに、前記透過ディスプレイの個々のピクセルによって生成される光波成分を推定するステップと、
    前記推定された光波成分と前記スクリーンの前記既知の情報との予想される相互作用から、結果として生成される物体の3次元画像を計算するステップと、
    前記結果として生成される3次元画像と、所望の3次元画像とを比較するステップであって、それによって誤差の程度を得る、比較するステップと、
    前記誤差が所定の閾値に達するまで前記平坦な画像を調整するステップと
    によって動作し、前記振幅情報を計算する請求項10に記載の物体の3次元画像を生成するためのシステム。
  19. 前記振幅情報を計算するための前記ステップは、ニューラルネットワークを用いて実行される請求項18に記載の物体の3次元画像を生成するためのシステム。
  20. 前記ディスプレイ制御システムはさらに、前記3次元画像の観察者の空間的な位置づけを検出するための手段を備え、前記計算装置は、前記生成された平坦な画像を調整するようになっており、前記観察者が前記物体の前記3次元画像を知覚できるようにする請求項10に記載の物体の3次元画像を生成するためのシステム。
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