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JP2005304540A - 監視カメラを備えた自走式掃除機 - Google Patents

監視カメラを備えた自走式掃除機 Download PDF

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JP2005304540A
JP2005304540A JP2004121743A JP2004121743A JP2005304540A JP 2005304540 A JP2005304540 A JP 2005304540A JP 2004121743 A JP2004121743 A JP 2004121743A JP 2004121743 A JP2004121743 A JP 2004121743A JP 2005304540 A JP2005304540 A JP 2005304540A
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Takao Tani
太加雄 谷
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】 周囲の障害物を検知することはできても、進行方向に存在する段差は検知できなかったので、段差を検知する必要があるのであれば、別途、センサを配置する必要があった。
【解決手段】 本自走式掃除機にいては、それぞれ視野角が異なるとともに仰角を異ならせて配置された複数のカメラ素子を有しており、制御手段は、本体の周囲における人体の有無を検知する人体センサの検知結果に基づき、同検知された人体の方向に本体を対面させた後、上記複数のカメラ素子のそれぞれで撮影して撮像イメージを入力し、同撮像イメージを所定の方法で出力する。これにより、ズームやフォーカスのための構成や動作時間が不要となり、簡易な構成で撮影ミスを防止することができる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、掃除機構を備えた本体と、操舵及び駆動が可能な駆動機構とを備えるとともに、監視カメラを備えた自走式掃除機に関するものである。
従来、複数のビデオカメラを配置し、行動制御に利用する自走式のロボットが知られている。例えば、特許文献1。
特開2003−150246号公報
上述した従来の自走式ロボットにおいては、同じビデオカメラで周囲を撮影し、それぞれ異なる処理速度の画像処理をして行動制御に利用している。従って、侵入者などの監視に利用しようとする場合、侵入者が撮影可能範囲に正確に入っていないと撮影しても無意味な結果に終わるという課題があった。
むろん、正確に侵入者の位置をとらえ、顔や全体が写るようにズームや角度調整を行うことも理論的には可能であるが、制御に時間を要すると侵入者は撮影可能範囲からでてしまうし、制御を高速化するために処理速度が高速なCPUなどを利用すれば高価となったり、電源の消耗が激しくなってしまう。さらに、ズームや角度調整に要する別途のアクチュエータは、高速化の問題と、消費電源の問題があった。これらはいずれも自走式の掃除機を前提とした場合に採用し得ない課題であった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、簡易な構成で確実に侵入者を撮影することが可能な監視カメラを備えた自走式掃除機を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段、作用及び効果
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、掃除機構を備えた本体と、操舵及び駆動が可能な駆動機構とを備える自走式掃除機であって、上記本体には、それぞれ視野角が異なるとともに、仰角を異ならせて配置された複数のカメラ素子と、本体の周囲における人体の有無を検知して検知方向を取得することが可能な人体センサと、上記人体センサの検知結果に基づいて検知された人体の方向に上記本体を対面させた後、上記複数のカメラ素子のそれぞれで撮影して撮像イメージを入力し、同撮像イメージを所定の方法で出力する制御手段とを有する構成としてある。
上記のように構成した本発明においては、それぞれ視野角が異なるとともに仰角を異ならせて配置された複数のカメラ素子を有しており、制御手段は、本体の周囲における人体の有無を検知する人体センサの検知結果に基づき、同検知された人体の方向に本体を対面させた後、上記複数のカメラ素子のそれぞれで撮影して撮像イメージを入力し、同撮像イメージを所定の方法で出力する。
本自走式掃除機は、視野角が異なるとともにそれぞれ仰角を異ならせて配置した複数のカメラ素子を有しており、検知した人体に本体を対面させて撮影すれば、それぞれのカメラ素子が予め予定した視野角の範囲で人体の撮影を試みる。視野角が狭いカメラ素子は予め侵入者の顔が撮影範囲の中央にくるように仰角を設定してあるのであり、侵入者が予定したとおりの身長や姿勢を取れば、撮影された撮像イメージの中央に侵入者の顔が写るはずである。ただし、侵入者の動きが素早かったり予定した姿勢でないとそのような狭い視野角の撮影範囲内に顔が写らないこともある。しかし、視野角が広い方のカメラ素子でも同時に撮影させており、狭い方の視野角から外れた場合であっても侵入者の姿は広い方の視野角のカメラ素子により確実に撮影可能となる。
このように、カメラ素子ごとにズームやアクチュエータは必要とならないし、視野角の異なる複数のカメラ素子で撮影するので侵入者の姿を撮影し損なうことは極めて少なく、撮影範囲の調整に伴う余分な時間や電力を必要としないという効果がある。
視野角の設定はカメラ素子の性能であったり、人体センサの検知範囲であったり、本体の走行性能などによって適宜変更させる必要があるが、その一例として、請求項3にかかる発明では、複数のカメラ素子は、視野角が標準のものと、視野角が広角のものとを有しており、標準の視野角のカメラ素子を、広角の視野角のカメラ素子の仰角よりも低めとし、広角の視野角のカメラ素子は床面を一部に含める仰角とした構成としてある。
このように構成した場合、広角の視野角のカメラ素子は床面を一部に含める仰角となっているので侵入者の足下から全体像を含める撮影が可能となり、標準の視野角のカメラ素子については視野角が狭い分だけ仰角は広角のものよりもやや低めとし、その撮影範囲内に侵入者の顔が入るようにして撮影を行うことができる。
人体を検知するセンサは各種のものを採用可能であり、その一例として、請求項4にかかる発明では、上記人体センサは、赤外線の受光光量の変化に基づいて赤外線発光動体を検知するものであり、上記本体の側面に複数備えた構成としてある。
このように構成した場合、人体の皮膚などからは赤外線を放射しているため、侵入者が侵入してきたときには、その移動に伴って赤外線の放射が変化し、上記人体センサにおける赤外線の受光光量が変化する。このため、人体センサは赤外線発光動体たる人体を検知できることになる。
また、この人体センサの検知結果を有効に利用するため、請求項5にかかる発明では、上記制御手段が複数の人体センサの検知状況に基づいて上記本体に対する相対角度を検出し、同相対角度をなくすように上記本体の回転角度を変化させ、上記カメラ素子にて撮影を行わせる構成としてある。
赤外線発光動体を検知する人体センサの場合、必ずしもその位置まで正確に検知できないことがあるが、複数の人体センサがある場合は、それぞれの人体センサの検知状況に基づいて上記本体に対する相対角度を検出することができる。例えば、隣接する二つの人体センサが同じ強度の検知結果を出力したならば、二つの人体センサの中間に侵入者がいるものと判断できる。また、等間隔の三つの人体センサが人体を検出し、中央の人体センサが最も強い検知結果を出力し、両隣の人体センサがそれよりも弱いが同じ強度の検知結果を出力していたとすれば、中央の人体センサの対面方向に侵入者がいるものと判断できる。
撮像イメージを出力する方法は様々であるが、その一例として、請求項6にかかる発明では、上記制御手段は、上記カメラ素子にて撮影した撮像イメージデータを無線で外部に出力する無線送信手段を有する構成としてある。
このように構成した場合、撮像イメージデータは本体から離れた外部機器に送られるため、たとえ侵入者が本体を破壊しようと試みたとしても撮像イメージデータは既に無線で出力されているので、同撮像イメージデータは無事であり、確実に侵入者の姿を警察などに通知するということが可能となる。
無線で出力する場合、各種の規格が存在するが、構成を簡易にするために一例として、請求項7にかかる発明では、上記無線送信手段は、無線LANモジュールであり、上記制御手段は、所定のプロトコルに従って上記複数のカメラ素子にて撮影した撮像イメージデータをそれぞれ出力する構成としてある。
このように構成した場合、有線LANが存在することを前提として、本体に備えられた無線LANモジュールを介して同有線LANに備えられたアクセスポイントに接続し、LANを介して所定の通信相手に撮像イメージデータを送信することができる。
有線LANへ接続し、さらにインターネットへ接続することも可能であるから、予め決めておいたユーザのもとへインターネットを介して同データを含む電子メールを送信するということも可能である。
ユーザは送られてきた撮像イメージデータを閲覧し、不審者であれば即座に警察に通報することができる。
一方、請求項8にかかる発明では、上記制御手段は、上記複数のカメラ素子にて撮影した撮像イメージデータを一旦記憶し、上記無線送信手段にて送信可能となってから送信する構成としてある。
上記のように構成した場合、複数のカメラ素子にて撮影した撮像イメージデータは一旦所定の領域に記憶される。侵入者を撮影しようとする場合、人体の検知から撮影までは迅速に行わなければならない。特に、処理速度が速くないCPUを利用する場合はなおさらである。これに対して無線送信手段が外部と送信するためには所定の時間を要することになる場合が多い。特に、節電のために無線送信手段の電源をオフにしているような場合にはなおさらである。また、LANのように所定のプロトコルを経ないと通信ができないような場合もある。このような通信開始のための手順を踏む間に侵入者が撮影可能範囲から出てしまうことのないように、撮影した撮像イメージデータを一旦所定の領域に記憶し、無線送信手段にて送信可能となってから送信する。
この結果、一瞬の撮影チャンスを逃さず、確実に侵入者の姿を撮影をすることが可能となる。
また、請求項9にかかる発明では、上記制御手段は、上記人体センサにて人体を検知している間は上記複数のカメラ素子にて撮影を続け、所定枚数の撮影後、または、上記人体センサにて人体を検知できなくなってから上記無線送信手段にて送信する構成としてある。
上記のように構成した場合、人体センサにて人体を検知している間は上記複数のカメラ素子にて撮影を続ける。人体センサにて人体を検知している間は撮影を優先することにより、できるだけ多くの侵入者の姿を撮影して一回の撮影で撮影ミスが生じたとしても、次の回には撮影を成功させるようにし、できるだけ多くの姿をとらえることができるようになる。
そして、記憶領域の制限に基づく枚数の撮影後、または、人体センサにて人体を検知できなくなってから無線送信手段にて送信する。すなわち、無線送信に要する処理を後回しにすることでできるだけ多くの撮像イメージを得ることができるようになる。
以上のように視野角や仰角が異なる複数のカメラ素子を有するとしても、撮像範囲が暗ければ撮影できないということになりかねない。このため、請求項10にかかる発明では、上記複数のカメラ素子の撮影範囲に対面するように照明素子を有し、上記制御手段は、検知された人体の方向に上記本体を対面させるとともに同照明素子にて撮影範囲を照明させる構成としてある。
このようにすれば、検知された人体の方向に本体を対面させるとともに照明素子にて撮影範囲を照明させるので、カメラ素子は照度不足で撮影できないといったミスを防止できる。
本体に備えられる掃除機構については、吸引タイプによる掃除機構を採用しても良いし、ブラシにより掻き込むタイプの掃除機構を採用しても良いし、両者を組み合わせて採用しても良い。また、操舵及び駆動が可能な駆動機構についても、各種の構成が可能である。駆動機構は、車輪のみならず、無端ベルトを駆動する構成で実現しても良い。むろん、これ以外にも、4輪、6輪など、各種の構成で駆動機構を実現可能である。
そして、以上のような構成を踏まえたより具体的な構成の一例として、請求項1にかかる発明は、掃除機構を備えた本体と、同本体における左右に配置されて個別に回転を制御可能で操舵と駆動を実現する駆動輪を有する駆動機構とを備える自走式掃除機であって、上記本体には、標準の視野角の標準カメラ素子と広角の視野角の広角カメラ素子であって、同広角カメラ素子は視野角内に床面が入る仰角で固定され、同標準カメラ素子は同仰角よりも低めに固定されたカメラ素子と、側面に複数備えられて赤外線の受光光量の変化に基づいて赤外線発光動体を検知する人体センサと、この複数の人体センサの検知状況に基づいて上記本体に対する相対角度を検出し、同相対角度をなくすように上記本体の回転角度を変化させ、上記カメラ素子にて撮影を行わせ、無線LANモジュールにより所定のプロトコルに従って同撮影した撮像イメージデータを無線で外部に出力する制御手段とを具備する構成としてある。
上記のような構成とすることにより、本体に対してそれぞれ所定の仰角で標準の視野角の標準カメラ素子と広角の視野角の広角カメラ素子が取り付けられており、かつ、それぞれの仰角については同広角カメラ素子において視野角内に床面が入る仰角で固定され、同標準カメラ素子は同仰角よりも低めに固定されており、側面に複数備えられた人体センサが赤外線の受光光量の変化に基づいて赤外線発光動体を検知すると、制御手段は同人体センサの検知状況に基づいて上記本体に対する相対角度を検出し、同相対角度をなくすように上記本体の回転角度を変化させ、上記カメラ素子にて撮影を行わせ、無線LANモジュールにより所定のプロトコルに従って同撮影した撮像イメージデータを無線で外部に出力する。
このようにして単に本体を人体に対面させる駆動を実現するだけで侵入者の顔と全体とを簡易な構成で確実に撮影することが可能となるという効果がある。
図1は、本発明にかかる自走式掃除機の概略構成をブロック図により示している。
同図に示すように、各ユニットを制御する制御ユニット10と、周囲に人間がいるか否かを検知する人体感知ユニット20と、周囲の障害物を検知するための障害物監視ユニット30と、移動を実現する走行系ユニット40と、掃除を行うためのクリーナ系ユニット50と、所定範囲を撮影するカメラ系ユニット60と、無線でLANに接続するための無線LANユニット70とから構成されている。なお、本体BDは薄型の略円筒形状をなしている。
図2は、各ユニットを具体的に実現する電気系の構成をブロック図により示している。
制御ユニット10として、CPU11と、ROM13と、RAM12がバス14を介して接続されている。CPU11は、ROM13に記録されている制御用プログラムおよび各種パラメータテーブルに従い、RAM12をワークエリアとして使用して各種の制御を実行する。上記制御用プログラムの内容については後述する。
また、バス14には操作パネルユニット15が備えられ、同操作パネルユニット15には、各種の操作用スイッチ15aと、液晶表示パネル15bと、表示用LED15cが備えられている。液晶表示パネルは多階調表示が可能なモノクロ液晶パネルを使用しているが、カラー液晶パネルなどを使用することも可能である。
本自走式掃除機はバッテリー17を有しており、CPU11はバッテリ監視回路16を介してバッテリー17の残量をモニター可能となっている。なお、同バッテリー17は誘導コイル18aを介して非接触で供給される電力を用いて充電する充電回路18を備えている。バッテリー監視回路16は主にバッテリー17の電圧を監視して残量を検知する。
人体感知ユニット20として、四つの人体センサ21(21fr,21rr,21fl,21rl)が前方左右斜め方向と後方左右斜め方向に対面させて備えられている。各人体センサ21は赤外線の受光センサを備えるとともに受光した赤外線の光量の変化に基づいて人体の有無を検知するものであり、変化する赤外線照射物体を検知したとき出力用のステータスを変化させるため、CPU11は上記バス14を介して同人体センサ21の検知を取得することが可能となっている。すなわち、CPU11は所定時間毎に各人体センサ21fr,21rr,21fl,21rlのステータスを取得しにいき、取得したステータスが変化していれば、同人体センサ21fr,21rr,21fl,21rlの対向方向に人体の存在を検知することが可能となる。
ここでは赤外線の光量変化に基づくセンサによって人体センサを構成しているが、人体センサはこれに限られるものではない。例えば、CPUの処理量が上がればカラー画像を撮影し、人体に特徴的な肌色の領域を探し、同領域の大きさ、変化に基づいて人体を検知するという構成を実現することもできる。
障害物監視ユニット30は、オートフォーカス(以下、AFと呼ぶ。)用測距センサとしてのAF用パッシブセンサ31(31R,31FR,31FM,31FL,31L,31CL))とその通信用インターフェイスであるAFセンサ通信I/O32と、照明用LED33と、各LEDに駆動電流を供給するLEDドライバ34とから構成されている。まず、AF用パッシブセンサ31の構成について説明する。図3はAF用パッシブセンサ31の概略構成を示している。二軸のほぼ平行な光学系31a1,31a2と、同光学系31a1,31a2の結像位置にほぼそれぞれ配設されたCCDラインセンサ31b1,31b2と、各CCDラインセンサ31b1,31b2の撮像イメージデータを外部に出力するための出力I/O31cとを備えている。
CCDラインセンサ31b1,31b2は160〜170画素のCCDセンサを有しており、各画素ごとに光量を表す8ビットのデータを出力可能となっている。光学系が二軸であるので、結像イメージには距離に応じたずれが生じており、それぞれのCCDラインセンサ31b1,31b2が出力するデータのずれに基づいて距離を計測できる。例えば、近距離になるほど結像イメージのずれが大きく、遠距離になるほど結像イメージのずれはなくなっていく。従って、一方の出力データにおける4〜5画素毎のデータ列を画報の出力データ中でスキャンし、元のデータ列のアドレスと発見されたデータ列のアドレスとの相違を求め、相違量で予め用意しておいた相違量−距離変換テーブルを参照し、実際の距離を求めることになる。
AF用パッシブセンサ31R,31FR,31FM,31FL,31L,31CLのうち、AF用パッシブセンサ31FR,31FM,31FLは正面の障害を検知するために利用され、AF用パッシブセンサ31R,31Lは前方左右直前の障害を検知するために利用され、AF用パッシブセンサ31CLは前方天井までの距離を検知するために利用されている。
図4は正面と前方左右直前の障害をAF用パッシブセンサ31で検知する際の原理を示している。これらのAF用パッシブセンサ31は周囲の床面に対して斜めに向けて配置されている。対向方向に障害物が無い場合、AF用パッシブセンサ31による測距距離はほぼ全撮像範囲においてL1となる。しかし、図面で一点鎖線で示すように段差がある場合、その測距距離はL2となる。測距距離が伸びたら下がる段差があると判断できる。また、二点鎖線で示すように上がる段差があれば測距距離はL3となる。障害物があるときも上がる段差と同様に測距距離は同障害物までの距離として計測され、床面よりも短くなる。
本実施形態においては、AF用パッシブセンサ31を前方の床面に斜めに配向した場合、その撮像範囲は約10cmとなった。本自走式クリーナの幅が30cmであったので、三つのAF用パッシブセンサ31FR,31FM,31FLについては撮像範囲が重ならないように僅かに角度を変えて配置している。これにより、三つのAF用パッシブセンサ31FR,31FM,31FLにより前方方向の30cmの範囲での障害物と段差を検知できるようになっている。むろん、検知幅はセンサの仕様や取付位置などに応じて変化し、実際に必要となる幅に応じた数のセンサを利用すればよい。
一方、前方左右直前の障害を検知するAF用パッシブセンサ31R,31Lについては撮像範囲を垂直方向を基準として床面に対して斜めに配置している。また、AF用パッシブセンサ31Rを本体左方に取り付けつつ本体中央を横切って右方直前位置から本体幅を超えた右方の範囲を撮像するように対向させてあり、AF用パッシブセンサ31Lを本体右方に取り付けつつ本体中央を横切って左方直前位置から本体幅を超えた左方の範囲を撮像するように対向させてある。
クロスさせないで左右の直前位置を撮影するようにすると、センサは急角度で床面に対面させなければならず、このようにすると撮像範囲が極めて狭くなってしまうので、複数のセンサが必要となる。このため、敢えてクロスさせる配置とし、撮像範囲を広げて少ない数のセンサで必要範囲をカバーできるようにしている。また、撮像範囲を垂直方向を基準として斜めに配置するのは、CCDラインセンサの並び方向が垂直方向に向くことを意味しており、図5に示すように撮像できる幅がW1となる。ここで、撮像範囲の右側で床面までの距離L4は短く、左側で距離L5が長くなっている。本体BDの側面の境界ラインが図面上の波線位置Bであると、境界ラインまでの撮像範囲は段差の検知などに利用され、境界ラインを超える撮像範囲は壁面の有無を検知するために利用される。
前方天井までの距離を検知するAF用パッシブセンサ31CLは天井に対面している。通常はAF用パッシブセンサ31CLが検知する床面から天井までの距離が一定であるが、壁面に近づいてくると撮像範囲が天井ではなく壁面となるので、測距距離が短くなってくる。従って、前方壁面の存在をより正確に検知できる
図6は各AF用パッシブセンサ31R,31FR,31FM,31FL,31L,31CLの本体BDへの取り付け位置を示すとともに、それぞれの床面での撮像範囲を括弧付きの符号で対応させて示している。なお、天井については撮像範囲は省略している。
AF用パッシブセンサ31R,31FR,31FM,31FL,31Lの撮像を証明するように白色LEDからなる右照明用LED33Rと、左照明用LED33Lと、前照明用LED33Mを備えており、LEDドライバ34はCPU11からの制御指示に基づいて駆動電流を供給して照明できるようになっている。これにより、夜間であったり、テーブルの下などの暗い場所でもAF用パッシブセンサ31から有効な撮像イメージのデータを得ることができるようになる。
走行系ユニット40は、モータドライバ41R,41Lと、駆動輪モータ42R,42Lと、この駆動輪モータ42R,42Lにて駆動される図示しないギアユニットと駆動輪を備えている。駆動輪は本体BDの左右に一輪ずつ配置されており、この他に駆動源を持たない自由転動輪が本体の前方側中央下面に取り付けられている。駆動輪モータ42R,42Lは回転方向と回転角度をモータドライバ41R,41Lによって詳細に駆動可能であり、各モータドライバ41R,41LはCPU11からの制御指示に応じて対応する駆動信号を出力する。また、駆動輪モータ42R,42Lと一体的に取り付けられているロータリーエンコーダの出力から現実の駆動輪の回転方向と回転角度が正確に検知できるようになっている。なお、ロータリーエンコーダは駆動輪と直結させず、駆動輪の近傍に自由回転可能な従動輪を取り付け、同従動輪の回転量をフィードバックさせることによって駆動輪にスリップが生じているような場合でも現実の回転量を検知できるようにしても良い。走行系ユニット40には、この他に地磁気センサ43が備えられており、地磁気に照らし合わせて走行方向を判断できるようになっている。また、加速度センサ44はXYZ三軸方向における加速度を検知し、検知結果を出力する。
ギアユニットや駆動輪は各種のものを採用可能であり、円形のゴム製タイヤを駆動させるようにしたり、無端ベルトを駆動させるようにして実現しても良い。
本自走式掃除機における掃除機構は、前方両サイドに配置されて本体BDの進行方向における両側寄りのゴミなどを当該本体BDにおける中央付近にかき寄せるサイドブラシと、本体の中央付近にかき寄せられたゴミをすくい上げるメインブラシと、同メインブラシによりすく上げられるゴミを吸引してダストボックス内に収容する吸引ファンとから構成されている。クリーナ系ユニット50は、各ブラシを駆動するサイドブラシモータ51R,51Lとメインブラシモータ52、それぞれのモータに駆動電力を供給するモータドライバ53R,53L,54と、吸引ファンを駆動する吸引モータ55と、同吸引モータに駆動電力を供給するモータドライバ56とから構成されている。サイドブラシやメインブラシを使用した掃除は床面の状況やバッテリーの状況やユーザの指示などに応じてCPU11が適宜判断して制御するようにしている。
カメラ系ユニット60は、それぞれ視野角の異なる二つのCMOSカメラ61,62を備えており、本体BDの正面方向であってそれぞれことなる仰角にセットされている。また、各カメラ61,62への撮像を指示するとともに撮像イメージを出力するためのカメラ通信I/O63も備えられている。さらに、カメラ61,62の撮像方向に対面させて15コの白色LEDからなるカメラ用照明LED64と、同LEDに照明用駆動電力を供給するためのLEDドライバ65を備えている。
図10は、カメラ系ユニット60の外観を斜視図により示している。
カメラ系ユニット60はオプションとして取り付け可能となっており、本体BDには金属板材を屈曲加工した取り付けベース66が備えられている。上記CMOSカメラ61,62やカメラ用照明LED64などを載置した基板67が提供され、同取り付けベース66にネジ止め固定するようになっている。取り付けベース66は基部66aと、当該基部66aを水平方向から約45度傾斜させて保持するために上記基部66aの下方縁部の両側端から後方に延設された二つの脚部66bと、二つの脚部66bの間で基部66aに対してほぼ垂直に屈曲されて上記基板67の下方縁部を支持する支持用凸縁部66cと、基部66aの上方縁部の両端から上方に帯板状に延設されるとともに二回90度屈曲されることによって先端側を基部66aと平行に対面させ、かつ、雌ねじ穴を形成された固定片66dを備えている。
図11に示すように、先に基板67の上端を上記固定片66dと基部66aとの間に入り込ませ、奥まで入った時点で下端を支持用凸縁部66cの上に載せるように押し込み、最後に雌ねじ穴66d1に雄ねじ66d2を螺合させて基板67がずれないように固定する。なお、基板67の上端両側部と、下端中央部には上記固定片66dと支持用凸縁部66cに合わせた切り込み67a,67bを形成してあり、正確な位置決めが可能となっている。
CMOSカメラ61は、視野角110度の広角(レンズ)カメラであり、基板67に対して撮影方向が垂直となるように固定されている。視野角が110度であり、基板67自体が45度傾斜した取り付けベース66に取り付けられるので、撮影範囲は水平面より下方に10度の範囲から110度の範囲となる。従って、この意味で撮影範囲の一部には床面を含むことになる。
CMOSカメラ62は、視野角58度の標準(レンズ)カメラであり、基板67に対して15度傾斜して取り付けるためのくさび形アダプタ62aを敷いて固定されている。視野角が58度であるから、撮影範囲は水平方向に対して1度〜57度の範囲であり、被写体から2m離れたところで撮影すると、0.034m〜3.078mの範囲となる。この場合は被写体を撮影できる可能性が高い。これに対して被写体が近接して1m離れたところで撮影すると、0.017m〜1.539mの範囲となり、姿勢によっては侵入者の顔が撮影されないこともある。
しかし、CMOSカメラ61の撮影範囲は水平面より下方に10度の範囲から110度の範囲であるから、撮影範囲としては十分カバーされているし、床面から1m+(カメラの高さ)の高さを中心として上方天井までが撮影されているので、侵入者の顔が撮影されている可能性は非常に高い。
また、CMOSカメラ61,62は後述するように本体BDのポジショニング後、即座に同時に撮影されているので、カメラのポジショニングやフォーカシングの時間が不要であり、シャッターチャンスを逃さない。
無線LANユニット70は、無線LANモジュール71を有しており、CPU11は所定のプロトコルに従って外部LANと無線によって接続可能となっている。無線LANモジュール71は、図示しないアクセスポイントの存在を前提として、同アクセスポイントはルータなどを介して外部の広域ネットワーク(例えばインターネット)に接続可能な環境となっていることとする。従って、インターネットを介した通常のメールの送受信やWEBサイトの閲覧といったことが可能である。なお、無線LANモジュール71は、規格化されたカードスロットと、同スロットに接続される規格化された無線LANカードなどから構成されている。むろん、カードスロットは他の規格化されたカードを接続することも可能である。
次に、上記構成からなる自走式掃除機の動作について説明する。まず、清掃動作について説明する。
図7及び図8は上記CPU11が実行する制御プログラムに対応したフローチャートを示しており、図9は同制御プログラムに従って本自走式掃除機が走行する走行順路を示す図である。
電源オンにより、CPU11は図7の走行制御を開始する。ステップS110ではAF用パッシブセンサ31の検知結果を入力し、前方エリアを監視する。前方エリアの監視に使用するのはAF用パッシブセンサ31FR,31FM,31FLの検知結果であり、平坦な床面であれば、その撮像イメージから得られるのは図4に示す斜め下方の床面までの距離L1である。それぞれのAF用パッシブセンサ31FR,31FM,31FLの検知結果に基づき、本体BD幅に一致する前方の床面が平坦であるか否かが判断できる。ただし、この時点では、各AF用パッシブセンサ31FR,31FM,31FLが対面している床位置と本体の直前位置までの間の情報は何も得られていないので死角となる。
ステップS120ではモータドライバ41R,41Lを介して駆動輪モータ42R,42Lに対してそれぞれ回転方向を異にしつつ同回転量の駆動を指示する。これにより本体BDはその場で回転を始める。同じ場所での360度の回転(スピンターン)に要する駆動モータ42R,42Lの回転量は予め分かっており、CPU11は同回転量をモータドライバ41R,41Lに指示している。
スピンターン中、CPU11はAF用パッシブセンサ31R,31Lの検知結果を入力し、本体BDの直前位置の状況を判断する。上述した死角はこの間の検知結果により、ほぼなくなり、段差、障害物が何も無い場合、周囲の平坦な床面の存在を検知できる。
ステップS130ではCPU11はモータドライバ41R,41Lを介して駆動輪モータ42R,42Lに対してそれぞれ同回転量の駆動を指示する。これにより本体BDは直進を開始する。直進中、CPU11はAF用パッシブセンサ31FR,31FM,31FLの検知結果を入力し、正面に障害物がいないか判断しながら前進する。そして、同検知結果から正面に障害物たる壁面が検知できたら、その壁面の所定距離だけ手前で停止する。
ステップS140では右に90度回転する。ステップS130で壁面の所定距離だけ手前で停止したが、この所定距離は本体BDが回転動作するときに同壁面に衝突せず、また、直前および左右の状況を判断するためのAF用パッシブセンサ31R,31Lが検知する本体幅の外側にあたる範囲の距離である。すなわち、ステップS130にてAF用パッシブセンサ31FR,31FM,31FLの検知結果に基づいて停止し、ステップS140にて90度回転するときには、少なくともAF用パッシブセンサ31Lが壁面の位置を検知できる程度の距離となるようにしている。また、90度回転するときには、上記AF用パッシブセンサ31R,31Lの検知結果に基づいて直前位置の状況を判断しておく。図9はこのようにしてたどり着いた平面図で見たときの部屋の左下角を清掃開始位置として清掃走行を開始する状況を示している。
清掃走行開始位置へたどり着く方法はこれ以外にも各種の方法がある。壁面に当接する状況において右に90度回転するだけでは、最初の壁面の途中から始めることになることもあるため、図9に示すように左下角の最適位置にたどり着くのであれば、壁面に当接して左90度回転し、正面の壁面に当接するまで前進し、当接した時点で180度回転することも望ましい走行制御である。
ステップS150では、清掃走行を実施する。同清掃走行のより詳細なフローを図8に示している。前進走行するにあたり、ステップS210〜S240にて各種のセンサの検知結果を入力している。ステップS210では前方監視センサデータ入力しており、具体的にはAF用パッシブセンサ31FR,31FM,31FL,31CLの検知結果を入力し、走行範囲の前方に障害物あるいは壁面が存在しないか否かの判断に供することになる。なお、前方監視という場合には、広い意味での天井の監視も含めている。
ステップS220では段差センサデータ入力をしており、具体的にはAF用パッシブセンサ31R,31Lの検知結果を入力し、走行範囲の直前位置に段差がないか否かの判断に供することになる。また、壁面や障害物に沿って平行に移動するときには壁面や障害物までの距離を計測し、平行に移動しているか否かの判断に供することになる。
ステップS230では地磁気センサデータ入力をしており、具体的には地磁気センサ43の検知結果を入力し、直進走行中に走行方向が変化していないか否かを判断するのに利用する。例えば、清掃走行開始時の地磁気の角度を記憶しておき、走行中に検出される角度が記憶されている角度と異なった場合には、左右の駆動輪モータ42R,42Lの回転量をわずかに異ならせて進行方向を修正し、元の角度へ戻す。例えば、地磁気の角度に基づいて角度が増加する方向へ変化(359度から0度への変化は例外点となる))したら左方向へ軌道を修正する必要があり、右の駆動輪モータ42Rの回転量を左の駆動輪モータ42Lの回転量よりも僅かに増やすようにそれぞれのモータドライバ41R,41Lへ駆動を制御する指示を出力する。
ステップS240では、加速度センサデータ入力をしており、具体的には加速度センサ44の検知結果を入力し、走行状態の確認に供することになる。例えば、直進走行開始時に概ね一定の方向への加速度を検知できれば正常な走行と判断できるが、回転する加速度を検知すれば片方の駆動輪モータが駆動されていないような異常を判断できる。また、正常な範囲の加速度値を超えたら段差などから落下したり、横転したような異常を判断できる。そして、前進中に後方にあたる方向への大きな加速度を検知したら前方の障害物に当接した異常を判断できる。このように、加速度値を入力して目標加速度を維持するとか、その積分値に基づいて速度を得るというような走行に対する直接的な制御をすることはないが、異常検出の目的として加速度値を有効に利用している。
ステップS250では、ステップS210とステップS220で入力したAF用パッシブセンサ31FR,31FM,31CL,31FL,31R,31Lの検知結果に基づいて障害物の判定を行う。障害物の判定は、正面、天井、直前のそれぞれの部位毎に行う。正面は障害物あるいは壁面の意味として判定し、直前は段差の判定とともに走行範囲外の左右の状況、例えば壁面の有無などを判定する。天井は鴨居などによって天井までの距離が下がってきているときに正面に障害物がないとしても、そこからは廊下であって室外に出てしまうことを判定するのに利用される。
ステップS260では、各センサからの検知結果を総合的に判断し、回避の必要があるか否かを判断する。回避の必要がない限りステップS270の清掃処理を実行する。清掃処理は、サイドブラシとメインブラシを回転させつつ、ゴミを吸引する処理であり、具体的にはモータドライバ53R,53L,54,56に各モータ51R,51L,52,55を駆動させる指示を出力する。むろん、走行中は常に同指示を出しているのであり、後述するように清掃走行の終端条件が成立したときに停止させることになる。
一方、回避が必要と判断されると、ステップS280にて右に90度ターンを実施する。このターンは同じ位置での90度ターンであり、モータドライバ41R,41Lを介して駆動輪モータ42R,42Lに対してそれぞれ回転方向を異にしつつ90度ターンに必要なだけの回転量の駆動を指示する。回転方向は右の駆動輪に対して後退の方向であり、左の駆動輪に対して前進の方向となる。回転中は段差センサであるAF用パッシブセンサ31R,31Lの検知結果を入力し、障害物の状況を判断する。例えば、正面に障害を検知し、右90度ターンを実施したとき、AF用パッシブセンサ31Rが前方右方の直前位置に壁面を検知しなければ単に正面の壁面に当接したといえるが、回転後も前方右方の直前位置に壁面を検知しているのであれば、角部に入り込んでいるといったことが判断できる。また、右90度回転時にAF用パッシブセンサ31R,31Lのいずれもが前方直前に障害を検知しなければ、壁面に当接したのではなく、小さな障害物などであったと判断できる。
ステップS290では障害物を走査しながらの進路変更のため前進する。壁面に当接し、右90度回転後、前進していく。壁面の手前で停止したのであれば、前進の走行量は概ね本体BDの幅分である。その分の前進後、ステップS300では再度右90度ターンを実施する。
以上の移動の間、正面の障害物、前方左右の障害物の有無は常に走査して状況を確認しており、部屋の中の障害物の有無の情報として記憶していく。
ところで、上述した説明では、右90度ターンを2度実行したが、次に前方に壁面を検知した時点で右90度ターンを実行すると元に戻ってしまうので、二度の90度ターンは、右を繰り返したら、次は左を繰り返し、その次は右というように交互に行っていく。従って、奇数回目の障害物回避では右ターン、偶数回目の障害物回避では左ターンとなる。
以上のように障害物を回避しながら、部屋の中をつづら折り状に走査して清掃走行を継続していく。そして、部屋の終端にきたか否かをステップS310にて判断する。清掃走行の終端は、二度目のターン後に、壁面に沿って前進して清掃走行を実施し、その後で前方に障害物を検知した場合と、既に走行した部位に入り込んだ場合である。すなわち、前者はつづれ折り状に走行していった最後の端から端への走行後に生じる終了条件であり、後者は後述するように未清掃エリアを発見して再度清掃走行を開始したときの終了条件になる。
この終端条件が成立していなければ、ステップS210へ戻って以上の処理を繰り返す。終端条件が成立していれば、本清掃走行のサブルーチン処理を終了し、図7に示す処理へ復帰する。
復帰後、ステップS160では、これまでの走行経路と走行経路の周囲の状況から未清掃エリアが残っていないか判断する。未清掃エリアの有無の判断は公知の各種の手法を利用可能であり、一例としてこれまでの走行経路をマッピングして記憶していく手法を利用可能である。この例では、上述したロータリーエンコーダの検知結果に基づいて室内での走行経路と、走行中に検出した壁面の有無を記憶領域に確保指定あるマップ上に書き込んでいっており、周囲の壁面が途絶えることなく連続し、かつ、室内の存在していた障害物の周囲も連続し、かつ、室内で障害物を除く範囲を全て走行したか否かで判断する。未清掃エリアが見つかれば、ステップS170で未清掃エリアの開始点へと移動し、ステップS150に戻って清掃走行を再開する。
未清掃エリアが複数箇所に散在していたとしても、上述したような清掃走行の終端条件が成立するごとに、未清掃エリアの検出を繰り返していくことにより、最終的には未清掃エリアがなくなる。
次に、セキュリティモードの動作について説明する。
図12は、動作選択の際の液晶表示パネル15bの表示状況を示している。カメラ系ユニット60が装着されていれば、動作選択が行える。操作用スイッチ15aにより、セキュリティモードを選択すると、図13に示すフローチャートに従ってセキュリティモードの動作を実行する
セキュリティモードでは、ステップS400にて各人体センサ21fr,21rr,21fl,21rlの検知結果を入力する。いずれも人体を検知していないときは、一旦セキュリティーモードを終了し、他の処理を実施した後、定期的に本セキュリティモードを繰り返し起動することになる。
ステップS400にていずれかの人体センサ21fr,21rr,21fl,21rlによって人体らしきものを検知した場合には、ステップS410にで無線LANモジュール71の電源と照明用LED64の電源をオンにする。セキュリティモードは家人の留守中は常に起動していなければならず、バッテリーで動作する本自走式掃除機においては節電の必要性が高い。このため、待機時は必須の構成装置のみを起動しておき、必要時に他の構成装置に通電するようにしている。無線LANモジュール71も待機時は通電しておらず、侵入者らしきものを検知した場合のみ通電する。
ステップS420では各人体センサ21fr,21rr,21fl,21rlの検知結果に基づいて検知物体と本体BDとの相対角度を検知する。各人体センサ21が赤外線発光動体における赤外線強度を出力する場合と、単に赤外線発光動体の有無を出力する場合とがある。
赤外線強度を出力する場合、単一の人体センサ21だけが検知するのではなく、複数の人体センサ21が検知すると考えられる。この場合、強度の強い二つの人体センサ21の検知出力を得て、それぞれの対向方向に挟まれる90度の角度範囲内で赤外線発光動体の角度を検知する。この場合、二つの人体センサ21の検知出力の強度比を求め、同強度比を利用して予め実験して作成しておいたテーブルを参照する。このテーブルには強度比と角度との対応が関連づけて記憶されているので、同90度の範囲内での検知対象物の角度が判断でき、さらに検知出力を利用した二つの人体センサ21の取り付け位置に基づいて本体BDとの相対角度を求める。例えば、検知出力の強度の強い二つの人体センサ21が右側面の人体センサ21fr,21rrであり、かつ、強度比から90度の範囲内における人体センサ21frの側の30度の角度が上記テーブルから参照されたとすると、右側面の90度の範囲内で前方側の30度の角度であるから、本体正面に対しては、45度+30度=75度の相対角度ということになる。
一方、単に赤外線発光動体の有無を出力する場合は、基本的に本体BDに対する8つの相対角度だけを検知する。すなわち、いずれか一つの人体センサ21だけが検知出力を出した場合は、同検知出力を出力した人体センサ21の取付位置の角度を相対角度とし、二つの人体センサ21が検知出力を出した場合は、これら二つの人体センサ21の取付位置の中間の角度を相対角度とし、三つの人体センサ21が検知出力を出した場合は、人体センサ21の取付位置の角度を相対角度とする。すなわち、等間隔で複数の人体センサが取り付けられている場合、偶数個であれば中央の二つの人体センサの取付位置の中間であり、奇数個であれば中央の人体センサの取付位置となる。
ステップS430では、同相対角度に本体BDの正面が対面するように左右の駆動輪を駆動させるポジショニングを行う。回転動作であるから、同じ場所でのターン動作であり、左右の駆動輪モータ42R,42Lを逆方向に所定の回転量だけ駆動させるようにモータドライバ41R,41Lに指示を与える。
ステップS440では、ポジショニングを終了して二つのCMOSカメラ61,62に撮影指示を与え、撮影後にその撮像イメージデータを取得する。撮影の指示とデータの取得はバス14とカメラ通信I/O63を介して行なう。
撮像イメージデータの取得後、ステップS450では、無線LANモジュールでの通信が可能か否か、あるいは記憶領域がフルとなったかを判断し、いずれかがオンとなるまでステップS420〜S440を繰り返す。すなわち、無線LANモジュール71はステップS410にて電源オンとされるまで起動しておらず、起動して通信可能となるまでにはいくらかの時間がかかることが普通である。このため、最初の撮影直後に撮像イメージデータを送信できるとは限らず、一方、通信できるまで待機しているだけよりは、さらなる撮影をしておいた方が撮影ミスを防ぐことも可能となる。このため、通信可能となるまでは撮影を繰り返すことを選択している。
一方、撮影した撮像イメージデータは記憶しておく必要があり、記憶容量は有限であるから、待機している間は撮影し続けることが可能であるわけでもない。このため、記憶領域がフルとなってしまった場合は撮影を終える。
ステップS450にていずれかの条件が満たされたら、ステップS460にて無線LANで撮像イメージデータを送信し、ステップS470にて無線LANモジュールの電源と照明用LED64の電源をオフにする。その後は、再度、定期的に本セキュリティモードが起動され、さらなる監視を継続する。
ところで、撮像イメージデータの取得は二つのCMOSカメラ61,62の両方から行うことが好ましい。しかしながら、ユーザの選択により、広角カメラで連続撮影をすることを選択したり、標準カメラで連続撮影をすることを選択するようにしても良い。また、変則的に、広角カメラでは一枚のみ撮影し、以後は標準カメラで撮影するようにしても良い。撮像イメージデータの転送に時間がかかる場合は、複数枚の撮像イメージデータを送信するのに要する時間を考慮すると、広角カメラの画像は一枚で十分であり、それよりも標準カメラの画像を複数枚取得した方が有意義である場合もあるからである。また、標準カメラでの撮影範囲が狭いことを補うため、撮影後、本体BDを少し回転させ、再度、撮影するということを繰り返しても良い。この場合、最初に上記相対角度をなくす方向に対面して撮影し、次に、この位置を基準としてわずかに左に回転して撮影し、その次に右に回転して撮影するというようにしてもよい。むろん、この振り幅を徐々に広げていって撮影範囲を広げていくようにしても良い。
上述した例では撮像イメージデータを無線LAN経由で送信するようにしている。送信先は、サーバの所定領域であっても良いし、インターネットを介して電子メールの添付データとして送信することも可能である。この場合、図14に示すように、液晶表示パネル15bで、セキュリティオプションとして送信方法を選択できるようにしておく。同図に示す例では、「サーバ記憶」と、「無線LANで電子メール送信」と、「本体内記憶」とを表示しており、操作用スイッチ15aにていずれかを選択できるようにしている。そして、電子メールで送信する場合は、図15に示すように電子メール送信アドレスを設定できるようにしておく。
また、上述した実施例では撮影と送信だけを行うようにしているが、撮影後、無線LANで送信できるようになるまでの間に、本体BDを破壊されかねない。従って、撮影後、退避行動を実行するようにしても良い。図16は退避行動を選択できるようにするための液晶表示パネル15bでの選択画面を示している。退避行動は、ジグザグに後退するようにしたり、あるいは予め決定しておいた退避場所へ逃げ込むというようにしてもよい。退避場所は本自走式掃除機が入り込める狭い隙間などがよい。
視野角と仰角を異にする複数のカメラ素子によって侵入者を撮影し、撮像イメージを入力し、同撮像イメージを所定の方法で出力するようにしたため、簡易な構成で撮影ミスを防止できる。
本発明にかかる自走式掃除機の概略構成を示すブロック図である。 同自走式掃除機のより詳細なブロック図である。 AF用パッシブセンサのブロック図である。 AF用パッシブセンサを床面に対して斜め下方に配向した場合における床面の状況と測距距離の変化の状況を示す説明図である。 直前位置用のAF用パッシブセンサを床面に対して斜め下方に配向した場合における撮像範囲の測距距離を示す説明図である。 それぞれのAF用パッシブセンサの配置位置と測距部位を示す図である。 走行制御のフローチャートである。 清掃走行のフローチャートである。 室内の走行経路を示す図である。 カメラ系ユニットの外観を示す斜視図である。 カメラ系ユニットの装着走査を示す側面図である。 動作モードを選択する際の表示を示す図である。 セキュリティモードの制御内容を示すフローチャートである。 撮像イメージデータの出力方法を選択する表示を示す図である。 電子メールの送信アドレスを設定する表示を示す図である。 撮影後の退避行動を実施するか否かを設定する表示を示す図である。
符号の説明
10…制御ユニット
20…人体感知ユニット
30…障害物監視ユニット
40…走行系ユニット
50…クリーナ系ユニット
60…カメラ系ユニット
70…無線LANユニット

Claims (10)

  1. 掃除機構を備えた本体と、同本体における左右に配置されて個別に回転を制御可能で操舵と駆動を実現する駆動輪を有する駆動機構とを備える自走式掃除機であって、
    上記本体には、
    標準の視野角の標準カメラ素子と広角の視野角の広角カメラ素子であって、同広角カメラ素子は視野角内に床面が入る仰角で固定され、同標準カメラ素子は同仰角よりも低めに固定されたカメラ素子と、
    側面に複数備えられて赤外線の受光光量の変化に基づいて赤外線発光動体を検知する人体センサと、
    この複数の人体センサの検知状況に基づいて上記本体に対する相対角度を検出し、同相対角度をなくすように上記本体の回転角度を変化させ、上記カメラ素子にて撮影を行わせ、無線LANモジュールにより所定のプロトコルに従って同撮影した撮像イメージデータを無線で外部に出力する制御手段とを具備することを特徴とする自走式掃除機。
  2. 掃除機構を備えた本体と、操舵及び駆動が可能な駆動機構とを備える自走式掃除機であって、
    上記本体には、それぞれ視野角が異なるとともに、仰角を異ならせて配置された複数のカメラ素子と、
    本体の周囲における人体の有無を検知して検知方向を取得することが可能な人体センサと、
    上記人体センサの検知結果に基づいて検知された人体の方向に上記本体を対面させた後、上記複数のカメラ素子のそれぞれで撮影して撮像イメージを入力し、同撮像イメージを所定の方法で出力する制御手段とを有することを特徴とする自走式掃除機。
  3. 複数のカメラ素子は、視野角が標準のものと、視野角が広角のものとを有しており、標準の視野角のカメラ素子を、広角の視野角のカメラ素子の仰角よりも低めとし、広角の視野角のカメラ素子は床面を一部に含める仰角となっていることを特徴とする請求項2に記載の自走式掃除機。
  4. 上記人体センサは、赤外線の受光光量の変化に基づいて赤外線発光動体を検知するものであり、上記本体の側面に複数備えられていることを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の自走式掃除機。
  5. 上記制御手段は、複数の人体センサの検知状況に基づいて上記本体に対する相対角度を検出し、同相対角度をなくすように上記本体の回転角度を変化させ、上記カメラ素子にて撮影を行わせることを特徴とする請求項4に記載の自走式掃除機。
  6. 上記制御手段は、上記カメラ素子にて撮影した撮像イメージデータを無線で外部に出力する無線送信手段を有することを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の自走式掃除機。
  7. 上記無線送信手段は、無線LANモジュールであり、上記制御手段は、所定のプロトコルに従って上記複数のカメラ素子にて撮影した撮像イメージデータをそれぞれ出力することを特徴とする請求項6に記載の自走式掃除機。
  8. 上記制御手段は、上記複数のカメラ素子にて撮影した撮像イメージデータを一旦記憶し、上記無線送信手段にて送信可能となってから送信することを特徴とする請求項6または請求項7のいずれかに記載の自走式掃除機。
  9. 上記制御手段は、上記人体センサにて人体を検知している間は上記複数のカメラ素子にて撮影を続け、所定枚数の撮影後、または、上記人体センサにて人体を検知できなくなってから上記無線送信手段にて送信することを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれかに記載の自走式掃除機。
  10. 上記複数のカメラ素子の撮影範囲に対面するように照明素子を有し、上記制御手段は、検知された人体の方向に上記本体を対面させるとともに同照明素子にて撮影範囲を照明させることを特徴とする請求項2〜請求項8のいずれかに記載の自走式掃除機。
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