JP2005303270A - 電界効果トランジスタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 支持基板1上に、ゲート絶縁層3と、該ゲート絶縁層3により隔離されたゲート電極2及び有機半導体層4と、該有機半導体層4に接して設けられたソース電極5及びドレイン電極6とを有する電界効果トランジスタであって、ゲート絶縁層3が、架橋鎖中に脂環式炭化水素基を有する架橋ポリマーを含有する有機ゲート絶縁層3である電界効果トランジスタ。
【選択図】 図1
Description
電界効果トランジスタにおいて、ゲート絶縁層は、ソース電極及びドレイン電極とゲート電極のオーバーラッピング領域、並びにゲート電極上のチャネル領域が電気的絶縁領域として維持する機能を有するものである。尚、ここで、電気的絶縁とは、電気伝導度が10-9S/cm以下のことを言う。
本発明の電界効果トランジスタにおいて、前記ゲート絶縁層以外の構成材料自体には特に制限はなく、従来の電界効果トランジスタに用いられているものを用いることができる。
本発明における有機半導体層を構成する有機半導体としては、π共役系の低分子及び高分子であれば、公知のもののいずれをも用いることができ、例えば、可溶性のペンタセン、置換基を有するオリゴチオフェン、ビスジチエノチオフェン、置換基を有するジアルキルアントラジチオフェン、可溶性のフラーレン、フタロシアニンやポルフィリン等の大環状化合物等のπ共役系低分子、及び、レジオレギュラーポリ(3- ヘキシルチオフェン)に代表されるレジオレギュラーポリ(3- アルキルチオフェン)、ポリ- 9,9’- ジアルキルフルオレンコビチオフェン等のπ共役系共重合体等のπ共役系高分子が挙げられる。大環状化合物としては、銅フタロシアニン、パーフルオロ銅フタロシアニン、テトラベンゾポルフィリン及びその金属塩が挙げられる。
本発明におけるゲート電極、ソース電極、ドレイン電極の構成材料としては、導電性を示すものであればよく、公知のもののいずれをも用いることができ、例えば、白金、金、アルミニウム、クロム、ニッケル、銅、チタン、マグネシウム、カルシウム、バリウム、ナトリウム等の金属、InO2 、SnO2 、ITO等の導電性金属酸化物、樟脳スルホン酸がドープされたポリアニリン、パラトルエンスルホン酸がドープされたポリエチレンジオキシチオフェン等の、ドープされた導電性高分子、及び、カーボンブラック、グラファイト粉、金属微粒子等がバインダーに分散されてなる導電性複合材料等が挙げられる。
本発明の電界効果トランジスタの基本的な構造は、以上の前記支持基板上に、前記ゲート絶縁層と、該ゲート絶縁層により隔離された前記ゲート電極及び前記有機半導体層と、該有機半導体層に接して設けられた前記ソース電極及び前記ドレイン電極と有するものであり、その代表的な構造例としては図1〜3に示すようなものが挙げられるが、本発明の電界効果トランジスタは、図1〜3に示す構造の電界効果トランジスタに何ら限定されず、前記の層以外の層が更に形成されていてもよい。
本発明の電界効果トランジスタは、電界効果移動度が10-3cm2 /Vs以上を有するのが好ましく、10-2cm2 /Vs以上を有するのが更に好ましい。又、On/Off比は、アプリケーションに依存するが、一般的には、102 以上を有するのが好ましく、103 以上を有するのが更に好ましく、104 以上を有するのが特に好ましい。
耐熱ガラス板(フルウチ化学社製、2.5cm×2.5cm)を支持基板とし、この上を幅1.2mmのシャドーマスクで覆い、真空蒸着機(ウルバック社製「EX−400」)にて、真空度を10-6Torrとして、アルミニウムを1,000Åの厚さで蒸着することによりゲート電極を形成した。この上に、5重量%濃度でクロロホルムに溶解させ、0.2μmのフィルターで濾過したポリ桂皮酸ビニル(Aldrich社製、重量平均分子量200,000)溶液を2ml展開し、3,000rpmで120秒間スピンコートし、乾燥させた後、紫外線を照射量300mJ/cm2 で照射してゲート絶縁層を形成した。膜厚計(Tencor社製「Alpha−Step500」)で測定した膜厚は8,000Åであった。又、IR、 1H−NMR、13C−NMR、紫外可視分光分析により、このゲート絶縁層にはシクロブチレン基が形成されていることを確認した。
半導体パラメーターアナライザー(Agilent社製「4155」)を用いて、ゲート電圧印加時の電圧−電流曲線を求め(図4)、算出した。
前記耐熱ガラス板を2等分し、その一方に、10重量%濃度で脱水クロロホルムに溶解させ、0.2μmのフィルターで濾過したポリ桂皮酸ビニル溶液を2ml展開し、500rpmで120秒間スピンコートし、乾燥させた後、紫外線を照射量300mJ/cm2 で照射して膜厚10μmの絶縁層を形成し、その絶縁層の吸水量をカールフィッシャー法にて、残り半分のガラス板をリファレンスとして測定した。
吸水量の測定におけると同様にして作製した絶縁層について、示差走査熱量計を用いて測定した。
前記耐熱ガラス板上に、ゲート電極、及びゲート絶縁層を形成した後、その上に、ゲート電極に対してクロスになるように幅1mmのシャドーマスクを用いて、厚さ1,000Åのアルミニウム電極を真空蒸着し、半導体パラメーターアナライザーを用いて、ゲート電圧印加時の電圧−電流曲線を求め(図12)、ゲート絶縁層の電気伝導度を算出した。
実施例1において、ポリ桂皮酸ビニルのクロロホルム溶液を、5重量%濃度でテトラヒドロフランに溶解させたポリビニルフェノール(Aldrich社製、重量平均分子量20,000)溶液と架橋剤としてのポリ(メラミン・ホルムアルデヒド)メタクリレート(Aldrich社製)との混合物(混合比4:1)に変更し、更にこの溶液をスピンコートした後に120℃にて3分間の加熱処理を行って熱架橋ポリマーとした以外は、実施例1と同様にして電界効果トランジスタを作製した。尚、ゲート絶縁層の膜厚は9,000Åであった。得られた電界効果トランジスタについて、前記と同様の方法で、ゲート電圧印加時の電圧−電流曲線を求め(図5)、電界効果移動度、及びOn/Off比を算出した結果、それぞれ、1.2×10-2cm2 /Vs、及び1.5×10であった。
前記方法において、ポリ桂皮酸ビニル溶液を、ポリビニルフェノールを10重量%濃度で脱水テトラヒドロフランに溶解させた溶液と、架橋剤としてのポリ(メラミン・ホルムアルデヒド)メタクリレートとの混合物(混合比4:1)に変更し、更にこの溶液をスピンコートした後に120℃にて3分間の加熱処理を行って熱架橋ポリマーとした以外は、前記と同様にして絶縁層を形成し、吸水量を測定した。
吸水量の測定におけると同様にして作製した絶縁層について、示差走査熱量計を用いて測定した。
前記方法において、ポリ桂皮酸ビニル溶液を、ポリビニルフェノールを10重量%濃度で脱水テトラヒドロフランに溶解させた溶液と、架橋剤としてのポリ(メラミン・ホルムアルデヒド)メタクリレートとの混合物(混合比4:1)に変更し、更にこの溶液をスピンコートした後に120℃にて3分間の加熱処理を行って熱架橋ポリマーとしてゲート絶縁層を形成した以外は、前記と同様にして、ゲート電圧印加時の電圧−電流曲線を求め(図12)、ゲート絶縁層の電気伝導度を算出した。
実施例1において、テトラビシクロポフィリンのクロロホルム溶液を、レジオレギュラーポリ(3−ヘキシルチオフェン−2,5−ジイル)(Aldrich社製、重量平均分子量87,000)を15mg/mlとなるように調整したクロロホルム溶液に変更し、有機半導体層とした以外は、実施例1と同様にして電界効果トランジスタを作製した。得られた電界効果トランジスタについて、ゲート電圧印加時の電圧−電流曲線を求め(図6)、電界効果移動度、及びOn/Off比を算出した結果、それぞれ、1.1×10-2cm2 /Vs、及び1.5×103 であった。
比較例1において、テトラビシクロポフィリンのクロロホルム溶液を、レジオレギュラーポリ(3−ヘキシルチオフェン−2,5−ジイル)(Aldrich社製、重量平均分子量87,000)を15mg/mlとなるように調整したクロロホルム溶液に変更し、有機半導体層とした以外は、比較例1と同様にして電界効果トランジスタを作製した。得られた電界効果トランジスタについて、ゲート電圧印加時の電圧−電流曲線を求め(図7)、電界効果移動度、及びOn/Off比を算出した結果、それぞれ、1.0×10-2cm2 /Vs、及び4.2×102 であった。
実施例1において、テトラビシクロポフィリンのクロロホルム溶液を、ポリ(9,9−ジオクチルフルオレン−alt−ビチオフェン)の0.5重量%クロロホルム溶液に変更し、160℃で30分間、窒素中で加熱処理して半導体層に変換した以外は、実施例1と同様にして電界効果トランジスタを作製した。得られた電界効果トランジスタについて、ゲート電圧印加時の電圧−電流曲線を求め(図8)、電界効果移動度、及びOn/Off比を算出した結果、それぞれ、8.1×10-3cm2 /Vs、及び2.6×103 であった。
比較例1において、テトラビシクロポフィリンのクロロホルム溶液を、ポリ(9,9−ジオクチルフルオレン−alt−ビチオフェン)の0.5重量%クロロホルム溶液に変更し、160℃で30分間、窒素中で加熱処理して半導体層に変換した以外は、比較例1と同様にして電界効果トランジスタを作製した。得られた電界効果トランジスタについて、ゲート電圧印加時の電圧−電流曲線を求め(図9)、電界効果移動度、及びOn/Off比を算出した結果、それぞれ、3.3×10-3cm2 /Vs、及び2.5×102 であった。
実施例1において、テトラビシクロポフィリンのクロロホルム溶液を、ジヘキシルヘキサチオフェンの0.1重量%メチシレン溶液に変更し、有機半導体層とした以外は、実施例1と同様にして電界効果トランジスタを作製した。得られた電界効果トランジスタについて、ゲート電圧印加時の電圧−電流曲線を求め(図10)、電界効果移動度、及びOn/Off比を算出した結果、それぞれ、5.0×10-3cm2 /Vs、及び2.2×103 であった。
比較例1において、テトラビシクロポフィリンのクロロホルム溶液を、ジヘキシルヘキサチオフェンの0.1重量%メチシレン溶液に変更し、有機半導体層とした以外は、比較例1と同様にして電界効果トランジスタを作製した。得られた電界効果トランジスタについて、ゲート電圧印加時の電圧−電流曲線を求め(図11)、電界効果移動度、及びOn/Off比を算出した結果、それぞれ、3.5×10-3cm2 /Vs、及び7.5×102 であった。
実施例1において、テトラビシクロポフィリンのクロロホルム溶液を、下記化合物である銅ビシクロポルフィリン錯体の0.7重量%クロロホルム溶液に変更し、有機半導体層とした以外は、実施例1と同様にして電界効果トランジスタを作製した。得られた電界効果トランジスタについて、ゲート電圧印加時の電圧−電流曲線を求め(図13)、電界効果移動度、及びOn/Off比を算出した結果、それぞれ、0.2cm2 /Vs、及び1.2×103 であった。
窒素雰囲気下、室温でテトラヒドロフラン(THF)200mLに桂皮酸ビニル1.74g(1mmol)とスチレン1.04g(1mmol)を溶解させ、この溶液を褐色重合管に投入した。この重合管にスターラーチップを投入しよく撹拌した。撹拌中にアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)1.64mg(0.01mmol)を加え、重合管を加熱還流し10時間反応を行った。10時間後に重合管を室温へ戻し、中の反応溶液をメタノールに投入すると白色のポリマー固形物が沈殿した。このポリマーをろ別乾燥してIR、 1H−NMRおよびゲルパーミテーションクロマトグラフィー(GPC)で分析を行うと桂皮酸ビニル:スチレンの組成比1:1で重量平均分子量100,000のポリマー1が得られた。
窒素雰囲気下、室温でテトラヒドロフラン(THF)200mLに桂皮酸ビニル5.22g(3mmol)とスチレ7.28ンg(7mmol)を溶解させ、この溶液を褐色重合管に投入した。この重合管にスターラーチップを投入しよく撹拌した。撹拌中にアゾビスベンゾニトリル(AIBN)16.4mg(0.1mmol)を加え、重合管を加熱還流し10時間反応を行った。10時間後に重合管を室温へ戻し、中の反応溶液をメタノールに投入すると白色のポリマー固形物が沈殿した。このポリマーをろ別乾燥してIR、 1H−NMRおよびゲルパーミテーションクロマトグラフィー(GPC)で分析を行うと桂皮酸ビニル:スチレンの組成比3:7で重量平均分子量300,000のポリマー2が得られた。
4インチガラスマスクウェハー基板(表面研磨、ユニバーサル社製)上に、ネガ型フォトレジストZPN1100(日本ゼオン社製)を用いて、フォトリソグラフィーを行いゲ真空度:10-6Torr)を用いてクロムを1000Åの厚さで蒸着を行った。次いで、不要となったレジストパターンを有機溶剤を用いて除去し、さらに表面をエキシトラン洗浄液(メルク社製)を用いて超音波洗浄を行ってガラスウェハー上にクロムゲート電極がパターニングされた基板を作製した。
この上に5wt%濃度でクロロホルムに溶解させ、0.2μmのフィルターでろ過を行ったポリマー1溶液を2mL展開し、3000rpm,120secの間スピンコートを行い、さらに紫外線を照射量300mJ/cm2 で照射してポリマー1絶縁膜を作製した。膜厚計(Alpha−Step500:Tencor社製)で絶縁膜の膜厚を測定した結果、3500Åであった。
このポリマー1絶縁膜上に再びポジ型フォトレジスト(ナガセケミテックス社製)を用いて、フォトリソグラフィーを行いソース・ドレイン電極のパターニングを行った。このパターンに真空蒸着機EX−400(アルバック社製、真空度:10-6Torr)を用いてクロムを100Å、金を1000Åの厚さで蒸着を行った。次いで、不要となったレジストパターンを有機溶剤で除去、洗浄してボトムコンタクト基板を作製した。
次いで、実施例1で調整したテトラビシクロポルフィリン溶液を上記で作製したポリマー1絶縁膜付きボトムコンタクト基板上に1000rpmでスピンコートし薄膜を作製した。この基板を210℃で5min加熱処理を行い、半導体層に変換を行い、電界効果トランジスタを作製した。この電界効果トランジスタをアジレントテクノロジー社製半導体パラメータアナライザー4155Cを用いて測定し、電圧−電流曲線を求めて移動度とOn/Off比を算出した結果、3.1×10-2cm2 /Vs、及び1.5×103となった
。(図14)
また、得られたポリマー1絶縁膜の吸水量、及び電気伝導度を測定したところ、それぞれ、0.25mg/cm3 、及び1.6×10-15 S/cmであった。
実施例6において、テトラビシクロポフィリンのクロロホルム溶液を、実施例5と同じ銅ビシクロポルフィリン錯体の0.7重量%クロロホルム溶液に変更し、有機半導体層とした以外は、実施例6と同様にして電界効果トランジスタを作製した。得られた電界効果トランジスタについて、ゲート電圧印加時の電圧−電流曲線を求め(図15)、電界効果移動度、及びOn/Off比を算出した結果、それぞれ、0.3cm2 /Vs、及び1.4×103 であった。
実施例6において、5wt%濃度でクロロホルムに溶解させ、0.2μmのフィルターでろ過を行ったポリマー2溶液を2mL展開し、3000rpm,120secの間スピ
ンコートを行い、さらに紫外線を照射量300mJ/cm2 で照射してポリマー2絶縁膜した以外すべて同様にして電界効果トランジスタを作製した。得られた電界効果トランジスタについて、ゲート電圧印加時の電圧−電流曲線を求め(図16)、電界効果移動度、及びOn/Off比を算出した結果、それぞれ、1.8×10-2cm2 /Vs、及び2.4×103 であった。また、得られたポリマー2絶縁膜の吸水量、及び電気伝導度を測定したところ、それぞれ、0.27mg/cm3 、及び1.9×10-15 S/cmであった。
実施例8において、テトラビシクロポフィリンのクロロホルム溶液を、実施例5と同じ銅ビシクロポルフィリン錯体の0.7重量%クロロホルム溶液に変更し、有機半導体層とした以外は、実施例8と同様にして電界効果トランジスタを作製した。得られた電界効果トランジスタについて、ゲート電圧印加時の電圧−電流曲線を求め(図17)、電界効果移動度、及びOn/Off比を算出した結果、それぞれ、0.2cm2 /Vs、及び1.1×103 であった。
2 ゲート電極
3 ゲート絶縁層
4 有機半導体層
5 ソース電極
6 ドレイン電極
Claims (6)
- 支持基板上に、ゲート絶縁層と、該ゲート絶縁層により隔離されたゲート電極及び有機半導体層と、該有機半導体層に接して設けられたソース電極及びドレイン電極とを有する電界効果トランジスタであって、ゲート絶縁層が、架橋鎖中に脂環式炭化水素基を有する架橋ポリマーを含有する有機ゲート絶縁層であることを特徴とする電界効果トランジスタ。
- 架橋ポリマーの架橋鎖における脂環式炭化水素基が、置換基を有していてもよいシクロブチレン基、又はシクロヘキセニレン基である請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
- 架橋ポリマーの架橋鎖における脂環式炭化水素基が、側鎖に炭素−炭素二重結合を有する架橋性ポリマーの光照射又は加熱による環化二量化反応により形成されたものである請求項1又は2に記載の電界効果トランジスタ。
- 架橋ポリマーが、ビニル系ポリマーである請求項1乃至4のいずれかに記載の電界効果トランジスタ。
- 架橋ポリマーが、吸水量0.80mg/cm3 以下のものである請求項1乃至5のいずれかに記載の電界効果トランジスタ。
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