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JP2005352038A - 光分岐モジュール - Google Patents

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JP2005352038A
JP2005352038A JP2004171119A JP2004171119A JP2005352038A JP 2005352038 A JP2005352038 A JP 2005352038A JP 2004171119 A JP2004171119 A JP 2004171119A JP 2004171119 A JP2004171119 A JP 2004171119A JP 2005352038 A JP2005352038 A JP 2005352038A
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optical
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optical branching
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JP2004171119A
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Hironori Tokita
宏典 時田
Koji Suzuki
幸司 鈴木
Hiroshi Matsumoto
洋 松本
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Oyokoden Lab Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Oyokoden Lab Co Ltd
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Abstract

【課題】 小型化に適しており、分岐拡張性に優れた光分岐モジュールを提供する。
【解決手段】入射信号光の一部を反射して分岐信号光を形成するとともに、入射信号光の残部を透過する複数の半透過層13a、13b、13cが、互いに間隔をおいて設けられている光分岐素子10と、入射信号光を半透過層13a、13b、13cに対して斜めに入射させる入射手段(光ファイバコード15)と、1つの半透過層で反射された分岐信号光の一部が光分岐素子10の内部で再び反射されて生じる副反射光の光路が、他の半透過層で反射された分岐信号光の光路と重なる多重反射を防止する多重反射防止手段を備えた光分岐モジュール。
【選択図】 図1


Description

本発明は、光分岐モジュールに関する。
1つの入射光のパワーを複数(N)に分岐する光分岐モジュールは、例えばFTTH(fiber to the home)またはFTTP(fiber to the premises)等、各種建物に光ファイバを引き込むシステムにおける、加入者装置の手前で光を多数に合分岐するための光モジュールとして用いられるほか、光LANや測定機器内など、光パワーを複数に分岐する各種の光線路系等で広く用いられる。かかる光分岐モジュールとして、例えば複数本の光ファイバを融着延伸してなる光ファイバカプラ型のものがよく知られている。
下記特許文献1は、波長が異なる複数の光を含む多重光を、各波長の光に分離する波長合分波器に関するもので、所定波長の光を選択的に反射し、残部を透過する複数の波長選択フィルタ層が間隔をおいて配されている構造が開示されている。
該特許文献1に記載の発明と本発明とは、光の反射および透過機能を有する複数の膜(例えば、前記波長選択フィルタ)が、間隔をおいて設けられている点では共通するが、本発明が任意波長の入射光のパワーを複数に分岐する光分岐モジュールであるのに対して、該特許文献1に記載の発明は多重光を波長毎に分離する波長合分波器である点で異なる。かかる波長合分波器にあっては、分離された複数の光は波長が互いに異なるので、モジュール内部で多重反射が生じても問題ない。
特開2002−169054号公報
近年、光伝送の高密度化に伴って、各種光部品の小型化や大容量化への要求は益々高まっているが、光ファイバカプラ型の光分岐モジュールは、小型化が難しいという問題、および分岐数(N)を増加させる分岐拡張性に劣るという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、小型化に適しており、分岐拡張性に優れた光分岐モジュールを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の光分岐モジュールは、入射信号光の一部を反射して分岐信号光を形成するとともに、該入射信号光の残部を透過する複数の半透過層が、互いに間隔をおいて設けられている光分岐素子と、前記入射信号光を前記半透過層に対して斜めに入射させる入射手段と、1つの半透過層で反射された分岐信号光の一部が前記光分岐素子の内部で再び反射されて生じる副反射光の光路が、他の半透過層で反射された分岐信号光の光路と重なる多重反射を防止する多重反射防止手段を備えていることを特徴とする。
前記複数の半透過層が互いに平行であることが好ましい。
前記多重反射防止手段として、隣り合う半透過層の間隔を不均一に形成する構成がある。
または、前記多重反射防止手段として、前記光分岐素子が、前記半透過層と、該半透過層の透過光を透過する固体媒質層とが交互に積層された積層ブロックからなっており、前記積層ブロックの外面の一部が前記半透過層に対して斜めの傾斜面からなっており、1つの半透過層で反射された分岐信号光が他の半透過層に達する前に前記傾斜面を透過する構成がある。
前記積層ブロックの前記傾斜面上に、該傾斜面を透過した分岐信号光を透過させる固体媒質ブロックが接合されている構成とすることができる。
前記固体媒質ブロックに、前記傾斜面を透過した分岐信号光を反射させる反射層が設けられている構成とすることができる。
前記入射手段が、入射信号光の進行方向を変更する光路変更手段を含む構成とすることができる。
本発明によれば、小型化に適しており、分岐拡張性に優れた光分岐モジュールが得られる。
図1は本発明の光分岐モジュールの第1の実施形態を一部断面視して示した概略構成図である。本実施形態の光分岐モジュールは、ブロック状の光分岐素子10と、光分岐素子10の入射面に対向して設けられた光ファイバコード15(入射手段)と、光分岐素子10の出射面に対向して設けられた光ファイバアレイ17と、光ファイバアレイ17と光分岐素子10との間に設けられたレンズアレイ16とから概略構成されている。図1において、光分岐素子10は断面を示しており、光ファイバアレイ17は一部断面を示している。図中の一点鎖線は光軸を示している。
光分岐素子10は、積層ブロック11と、該積層ブロック11の傾斜面11a上に接合された固体媒質ブロック14とからなっており、全体は直方体状に形成されている。光分岐素子10の入射面と出射面は、光分岐素子10の外面のうちの対向する2面をなしている。
積層ブロック11は、光透過性の固体媒質層12a、12b、12c、12dと、入射信号光の一部を反射し残部を透過する半透過層13a、13b、13cとが交互に積層された直方体または立方体のブロックを、半透過層13a、13b、13cに対して所定の一定角度で交わる傾斜面11aで切断した形状に形成されている。傾斜面11aの傾斜角度(図中、Aで示す)と、後述する入射信号光の積層ブロック11への入射角度αとの関係は、積層ブロック11の材料における屈折率を加味して決められる。例えば、傾斜角度Aは(α/1.5)の値と略等しく設定される。
積層ブロック11において、半透過層13a、13b、13cの積層方向(図中Xで示す)両端の最外層はいずれも固体媒質層12a、12dからなる。
また前記積層方向(X)に対して垂直で、傾斜面11aから、該傾斜面11aに対向する面に垂直に向かう方向(図中Yで示す。以下、幅方向ということもある。)における、積層ブロック11の幅は、積層方向(X)に沿う方向において、入射面側から出射面側に向かって漸次拡大している。
なお、図中のX方向およびY方向の両方に垂直な方向をZ方向とするとき、傾斜面11aはZ方向に平行な面となっている。
固体媒質層12a、12b、12c、12dは、例えばガラスなどの透明材料からなる基板を用いて構成され、各層とも同じ材料で構成することが好ましい。各固体媒質層12a、12b、12c、12dの層内にける厚さはそれぞれ均一であり、したがって、複数の半透過層13a、13b、13cは互いに平行となっている。また本実施形態においては、異なる固体媒質層12a、12b、12c、12dどうしの厚さも等しく形成されている。各固体媒質層12a、12b、12c、12dの厚さは、特に限定されないが、該厚さによって光分岐素子10から出射される複数の分岐信号光の光路間の距離Dが変化し得る。本実施形態において、各固体媒質層12a、12b、12c、12dの厚さは
1.5〜2.5mm程度に好ましく設定される。なお、入射側の最外層をなす固体媒質層12aの厚さは、出射される分岐信号光の光路間の距離Dに影響しないので、他の固体媒質層12b、12c、12dとは異なる厚さとすることもできる。
半透過層13a、13b、13cは、例えば金属薄膜、半導体膜、TiOとSiOからなる誘電体多層膜、またはTaとSiOからなる誘電体多層膜等で構成することができる。各半透過層13a、13b、13cにおける反射率は、それぞれ得ようとする光の分岐比等に応じて適宜設定することができる。
積層ブロック11の入射側の外面11b、すなわち入射側の最外層をなす固体媒質層12aの入射側の外面には無反射層(図示略)が設けられている。また、積層ブロック11の出射側の外面11c、すなわち出射側の最外層をなす固体媒質層12dの出射側の外面には反射層(図示略)が設けられている。積層ブロック11の出射側の外面11cにおける反射率は、好ましくは98〜100%程度とされる。
固体媒質ブロック14は、積層ブロック11と積層方向(X)方向における大きさが同じである直方体または立方体を、積層ブロック11の傾斜面11aと同じ角度の傾斜面で切断した形状に形成されている。固体媒質ブロック14は、積層ブロック11の固体媒質層12a、12b、12c、12dと同じ材料で構成されていることが好ましく、例えばガラスなどの透明材料で構成される。
固体媒質ブロック14の入射側の外面14bには反射層(図示略)が設けられている。この外面14bの反射層は、透過層13a、13b、13cと平行であり、反射率は好ましくは98〜100%程度とされる。また、固体媒質ブロック14の出射側の外面14cには無反射層(図示略)が設けられている。
積層ブロック11と固体媒質ブロック14との接合は接着剤を用いてもよいが、両者の界面で反射が生じないようにするために、固体媒質ブロック14および積層ブロック11と光の屈折率が同程度である光透過性の接着剤を用いるのが好ましい。また、積層ブロック11の傾斜面11aと固体媒質ブロック14の傾斜面を、いずれも面精度λ/4以下に研磨加工して両面をオプティカルコンタクトにより接合させることも好ましい。
光ファイバコード15は、光ファイバ15aと、その出射端に設けられたレンズ15bを備えている。光ファイバコード15は、光ファイバ15aから出射される入射信号光が、積層ブロック11の入射側の外面11bに対して斜めに入射されるように配置されている。すなわち、入射信号光の入射方向は、Z方向に対して垂直で、積層ブロック11の入射側の外面11bに対して鋭角に入射するように設定される。
入射信号光の入射角度αは、大きくなるほど挿入(通過)損失や偏光依存性損失が大きくなるので、その点では0°に近い方が好ましいが、小さ過ぎると半透過層13a、13b、13cで反射された分岐信号光の光路間の距離Dが小さくなり、その結果、分岐信号光どうしの間で干渉が生じるので、これらの不都合が生じない範囲で設定される。したがって、半透過層13a、13b、13cどうしの間隔の大きさにもよるが、例えばαは10〜20°程度に好ましく設定される。
入射信号光が、積層ブロック11の入射側の外面11bへ入射する位置は、この入射位置から積層ブロック11の傾斜面11aまでの距離(図中Bで示す。)が大きすぎると、半透過層13a、13b、13cで反射された分岐信号光が、傾斜面11aに至る前に他の半透過層に達してしまうので、このような不都合が生じない範囲で設定される。
光ファイバアレイ17は、テープ状の光ファイバケーブル17cの端部から複数本の光ファイバ17aが口出しされており、口出しされた光ファイバ17aの先端にファイバアレイガイド17bが設けられ、複数の光ファイバ17aが互いに平行に、かつ等間隔に整列されたものである。レンズアレイ16は、複数の光を、各光軸の方向を変更させずに集束させる機能を有するものであればよく、一般的なレンズアレイを用いることができる。
光ファイバアレイ17およびレンズアレイ16は、その光軸が、光分岐素子10から出射される分岐信号光の光軸と一致するように配置されている。すなわち、光ファイバアレイ17およびレンズアレイ16の光軸は、光軸積層ブロック11の出射側の外面11cに対して斜めとなっている。
本実施形態の光分岐モジュールにあっては、光ファイバコード15から出射された入射信号光が、光分岐素子10の積層ブロック11に斜めに入射される。積層ブロック11に入射された入射信号光は、入射側の最外層をなす固体媒質層12aを透過して、1番目の半透過層13aに達し、その一部が反射されて1番目の分岐信号光となり、残部は1番目の半透過層13aを透過する。
1番目の半透過層13aで反射された1番目の分岐信号光は、積層ブロック11の傾斜面11aを透過し、さらに固体媒質ブロック14内を透過して固体媒質ブロック14の入射側の外面14bに設けられた反射層で反射された後、固体媒質ブロック14の出射側の外面14cから光分岐素子10の外部へ出射される。
一方、1番目の半透過層13aを透過した信号光は、2番目の半透過層13bに達し、その一部が反射されて2番目の分岐信号光となり、残部は2番目の半透過層13bを透過する。
2番目の半透過層13bで反射された2番目の分岐信号光は、1番目の分岐信号光と略平行な光路を経て、積層ブロック11の傾斜面11aを透過し、固体媒質ブロック14の入射側の外面14bの反射層で反射されて、固体媒質ブロック14の出射側の外面14cから出射される。
一方、2番目の半透過層13bを透過した信号光は、3番目の半透過層13cに達し、その一部が反射されて3番目の分岐信号光となり、残部は3番目の半透過層13cを透過する。
そして、3番目の半透過層13cで反射された3番目の分岐信号光も、1、2番目の分岐信号光と略平行な光路を経て、同様に光分岐素子10から出射される。
一方、3番目の半透過層13cを透過した信号光は、積層ブロック11の出射側の外面11cで反射されて4番目の分岐信号光となり、1〜3番目の分岐信号光と略平行な光路を経て、同様に光分岐素子10から出射される。
このようにして、光分岐素子10の固体媒質ブロック14の出射側の外面14cから、4つの分岐信号光が、互いの光路が平行な状態で出射される。また、本実施形態では、1〜3番目の半透過層13a、13b、13cの各間隔、および3番目の半透過層13cと積層ブロック11の出射側の外面11cとの間隔がいずれも等しく形成されているので、これら4つの分岐信号光の光路(光軸)どうしの間隔Dは互いに等しくなる。
光分岐素子10から出射された4つの分岐信号光は、レンズアレイ16でそれぞれ集束されて光ファイバアレイ17を構成している複数の光ファイバ17aのうちの4本にそれぞれ入射される。
ここで、光分岐素子10から出射された4つの分岐信号光の光軸と、光ファイバアレイ17における任意の4本の光ファイバ17aの光軸とが一致するように構成することが必要であるが、例えば、4つの分岐信号光の光軸どうしの間隔Dは、4つの固体媒質層のうち、出射側の3つの固体媒質層12b、12c、12dの厚さによって調整することができる。または、入射信号光の光分岐素子10への入射角度αの設定を変えることによっても調整可能である。
あるいは、光ファイバアレイ17における光ファイバ17aの間隔を、分岐信号光の光軸どうしの間隔Dに合わせて設定してもよい。
なお、傾斜面11aの傾斜角度Aおよび入射信号光の入射角度αは各半透過層13a、13b、13cで反射された分岐信号光が自身とは別の半透過層に達する前に傾斜面11aに至る範囲で変更可能である。
本実施形態の光分岐モジュールは、1つの入射信号光のパワーを光分岐素子10で4つに分岐し、それぞれ分岐信号光として出射することができる。光分岐素子10から出射される分岐信号光は、光軸が互いに平行で、光軸間の間隔Dが等しい状態で得られるので、光ファイバアレイ17の光ファイバ17aに容易に入射させることができる。
また、光分岐素子10はブロック状であり、固体媒質層12a、12b、12c、12dの厚さや、半透過層13a、13b、13cの数の変更等が容易である。したがって、小型化に適しており、分岐数の拡張も容易に行うことができる。また、光分岐モジュールの小型化を達成することにより、低損失化、温度安定性の向上を実現することができる。
また特に、本実施形態の光分岐モジュールは、光分岐素子10を構成する積層ブロック11の外面のうちの一面が傾斜面11aとなっているので、1つの半透過層で反射された分岐信号光が他の半透過層に達する前にこの傾斜面11aを透過するように入射位置を設定することにより、光分岐素子10内での多重反射を防止することができる。
ここで、多重反射とは、例えば図4に示すように、1つの半透過層(例えば1番目の半透過層13a)で反射された分岐信号光(図中、実線で示す)の一部が光分岐素子40の内部で再び反射されて生じる副反射光(図中、破線で示す)の光路が、他の半透過層(例えば2番目の半透過層13b)で反射された分岐信号光の光路と重なることをいう。なお、図4において、図1と同じ構成要件には同じ符号を付している。
また、光分岐素子10において、積層ブロック11の傾斜面11a上に固体媒質ブロック14が接合されていない場合には、半透過層13a、13b、13cで反射された分岐信号光は、積層ブロック11の傾斜面11aに達し、該傾斜面11aと光分岐素子の雰囲気(例えば空気)との界面を透過して光分岐素子の外部へ出射されることになるが、入射角度αが小さくなるほど、該界面に対する分岐信号光の入射角度が小さくなり、臨界角を超えると、該界面で分岐信号光が全反射されて光分岐素子の外部へ出射されなくなる。これに対して、本実施形態のように、積層ブロック11の傾斜面11a上に固体媒質ブロック14が接合されている構成にあっては、積層ブロック11の固体媒質層12b、12c、12dと、固体媒質ブロック14との屈折率を略等しくすることによって、両者の界面における全反射を効果的に抑えることができるので、入射信号光の光分岐素子10への入射角度αを小さく設定することが可能となる。該入射角度αを小さくすることによって挿入損失や偏光依存性損失を低減させることができる。
また、本実施形態の光分岐モジュールは、光分岐素子10を構成する固体媒質ブロック14の入射側の外面14bに反射層が設けられているので、分岐信号光を、光分岐素子10の入射側とは反対側へ出射することができる。
また、固体媒質ブロック14の外面14bに設けられた反射層が半透過層13a、13b、13cと平行であるので、入射信号光の光軸方向と分岐信号光の光軸方向とが平行になり、構成部品等の光軸合わせが容易であり、組み立て作業上好ましい。
図2は本発明の光分岐モジュールの第2の実施形態を一部断面視して示した概略構成図である。本実施形態の光分岐モジュールは、ブロック状の光分岐素子20の一面に対向して、光分岐素子20側から順に、プリズム28(光路変更手段)、レンズアレイ16、および光ファイバアレイ17が設けられている。光分岐素子20とプリズム28は基体29上に一体的に設けられている。本実施形態において、プリズム28、レンズアレイ16、および光ファイバアレイ17からなる光学系は、入射信号光を光分岐素子20に入射させる入射手段と、光分岐素子20から出射される分岐信号光を光ファイバ17aに入射させて伝送する手段とを兼ねている。
図2において、光分岐素子20は断面を示している。図中の一点鎖線は光軸を示している。図1と同じ構成要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施形態における光分岐素子20が、第1の実施形態における光分岐素子10と異なる点は、積層ブロック11の傾斜面11a上に接合された固体媒質ブロック24の、プリズム28に対向する面(以下、出射面24bという。)に反射層を設けず、無反射層(図示略)を設けた点である。
また、本実施形態の光分岐素子20は、入射信号光が入射される側に分岐信号光が出射されるようになっており、積層ブロック11のプリズム28に対向する面を「入射面11b」と称し、これに対向する面を「反射面11c」と称するが、これらの面の構成はそれぞれ第1の実施形態における入射側の面11bおよび出射側の面11cと同じである。
本実施形態において、光ファイバアレイ17は、光ファイバ17aの光軸が積層ブロック11の入射面11bに対して垂直になるように配置されている。
プリズム28は、光ファイバアレイ17の光ファイバ17aから出射される入射信号光の進行方向を、積層ブロック11の入射面11bに対して斜めとなるように変更するとともに、固体媒質ブロック24の出射面24bから斜めに出射される分岐信号光の進行方向を、光ファイバ17aの光軸と平行になるように変更するように構成されている。
積層ブロック11の入射面11bに対する入射信号光の入射角度α、および入射位置は、第1の実施形態と同様に設定することができる。
本実施形態の光分岐モジュールにあっては、光ファイバアレイ17を構成する光ファイバ17aのうちの1つから出射された入射信号光が、光分岐素子20の積層ブロック11に斜めに入射される。
積層ブロック11に入射された入射信号光は、入射側の最外層をなす固体媒質層12aを透過して、1番目の半透過層13aに達し、ここで反射された1番目の分岐信号光が、積層ブロック11の傾斜面11aを透過し、さらに固体媒質ブロック24を透過して出射面24bから光分岐素子20の外部へ出射される。
1番目の半透過層13aを透過した信号光は、2番目の半透過層13bに達し、ここで反射された2番目の分岐信号光が、1番目の分岐信号光と略平行な光路を経て、積層ブロック11の傾斜面11aを透過し、固体媒質ブロック24の出射面24bから出射される。
2番目の半透過層13bを透過した信号光は、3番目の半透過層13cに達し、ここで反射された3番目の分岐信号光が、1、2番目の分岐信号光と略平行な光路を経て、同様に光分岐素子20から出射される。
3番目の半透過層13cを透過した信号光は、積層ブロック11の反射面11cで反射されて4番目の分岐信号光となり、1〜3番目の分岐信号光と略平行な光路を経て、同様に光分岐素子20から出射される。
このように光分岐素子20の固体媒質ブロック24の出射面24bから、4つの分岐信号光が、互いの光路が平行な状態で出射される。これら4つの分岐信号光の光路(光軸)どうしの間隔Dは互いに等しくなっている。
光分岐素子20から出射された4つの分岐信号光は、レンズアレイ16でそれぞれ集束されて光ファイバアレイ17を構成している複数の光ファイバ17aのうちの4本にそれぞれ入射される。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、光分岐素子20から出射された4つの分岐信号光の光軸と、光ファイバアレイ17における任意の4本の光ファイバ17aの光軸とが一致するように構成される。
なお本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、傾斜面11aの傾斜角度Aは、各半透過層13a、13b、13cで反射された各分岐信号光が、それぞれ別の半透過層に達する前に傾斜面11aに至る範囲で設定することができる。
また、本実施形態では、光分岐素子20とプリズム28とが基体29上に一体的に設けられているが、プリズム28は光分岐素子20と別体としてもよい。またプリズム28とレンズアレイ16と光ファイバアレイ17とを一体的に設けてもよい。
本実施形態の光分岐モジュールにあっては、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる他、特に、光分岐素子20を構成する固体媒質ブロック24の出射面24bを分岐信号光が透過するように構成されているので、光分岐素子10の入射側へ分岐信号光を出射させることができる。したがって、1つの光ファイバアレイ17で、入射信号光の伝送と分岐信号光の伝送を行うことができ、モジュールの小型化を図るうえで好ましい。
図3は本発明の光分岐モジュールの第3の実施形態における光分岐素子30を示した断面図である。図1と同じ構成要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施形態における光分岐素子30が、第1の実施形態における光分岐素子10と異なる点は、光分岐素子30が直方体状で傾斜面11aを有しない積層ブロックからなる点、および異なる固体媒質層32a、32b、32c、32dどうしの厚さが、互い異なっている点である。
本実施形態の光分岐素子30は、入射信号光が入射される側に分岐信号光が出射されるようになっている。したがって、入射信号光が入射され、かつ分岐信号光が出射される面を「入出射面31b」と称し、これに対向する面を「反射面31c」と称するが、これらの面の構成はそれぞれ第1の実施形態における積層ブロック11の入射側の外面11bおよび出射側の外面11cと同じである。
本実施形態において、固体媒質層32a、32b、32c、32dは、各層の厚さが、入出射面31bから反射面31cに向かって漸次増大するように構成されている。各層内においては、厚さ均一である。したがって、複数の半透過層13a、13b、13cは互いに平行であり、隣り合う半透過層の間隔は不均一となっている。
各固体媒質層32a、32b、32c、32dの厚さは特に限定されないが、該厚さによって光分岐素子30から出射される複数の分岐信号光の光軸間の距離Dが変化し得る。また、各層の厚さに差を設けることによって多重反射を防止することができる。本実施形態において、各固体媒質層32a、32b、32c、32dの厚さは、例えば0.5〜5mm程度の範囲内で好ましく設定され、異なる固体媒質層どうしの厚さの差は1〜3mm程度の範囲内で好ましく設定される。
本実施形態の光分岐モジュールにおいて、入射信号光を光分岐素子30に、半透過層13a、13b、13cに対して斜めに入射させる入射手段、および光分岐素子30から出射される分岐信号光を伝送する手段は、特に限定されない。例えば、第1の実施形態における光ファイバコード15、光ファイバアレイ17、レンズアレイ16、および必要に応じてプリズム等の光路変更手段などを適宜組み合わせた光学系を用いることができる。
光分岐素子30の入出射面31bに対する入射信号光の入射角度αは、第1の実施形態と同様に設定することができる。入射信号光の入射位置は任意に設定することができる。
本実施形態の光分岐モジュールにあっては、入射信号光が、光分岐素子30の入出射面31bに斜めに入射される。
光分岐素子30に入射された入射信号光は、入射側の最外層をなす固体媒質層32aを透過して、1番目の半透過層13aに達し、ここで反射された1番目の分岐信号光が、入出射面31bから光分岐素子30の外部へ出射される。
1番目の半透過層13aを透過した信号光は、2番目の半透過層13bに達し、ここで反射された2番目の分岐信号光が、1番目の分岐信号光と略平行な光路を経て、入出射面31bから出射される。
2番目の半透過層13bを透過した信号光は、3番目の半透過層13cに達し、ここで反射された3番目の分岐信号光が、1、2番目の分岐信号光と略平行な光路を経て、同様に光分岐素子30から出射される。
3番目の半透過層13cを透過した信号光は、反射面31cで反射されて4番目の分岐信号光となり、1〜3番目の分岐信号光と略平行な光路を経て、同様に光分岐素子30から出射される。
本実施形態では、光分岐素子30の入出射面31bから出射される4つの分岐信号光は、互いの光路は平行であるが、該分岐信号光の光路(光軸)どうしの間隔Dは互いに異なっている。
本実施形態の光分岐モジュールは、1つの入射信号光のパワーを光分岐素子30で4つに分岐し、互いに平行な分岐信号光として出射することができる。
また、光分岐素子30は第1の実施形態と同様にブロック状であり、設計変更が容易なので、小型化に適しており、分岐数の拡張も容易に行うことができる。また、光分岐モジュールの小型化を達成することにより、低損失化、温度安定性の向上を実現することができる。
また特に、本実施形態の光分岐モジュールは、光分岐素子30において隣り合う半透過層13a、13b、13cどうしの間隔が不均一に形成されているので、これによって光分岐素子30内での多重反射を防止することができる。
すなわち、本実施形態では、図3に示すように、1つの半透過層(例えば1番目の半透過層13a)で反射された分岐信号光(図中、実線で示す)の一部が光分岐素子30の内部で再び反射されて副反射光(図中、破線で示す)が生じても、半透過層13a、13b、13cどうしの間隔が不均一に形成されているので、該副反射光の光路が、他の半透過層(例えば2番目の半透過層13b)で反射された分岐信号光の光路と重なず、多重反射が防止される。
また、光分岐素子30が傾斜面を有しない積層ブロックのみからなるので、光分岐素子30の製造が容易であるほか、入射位置の自由度が高いという利点も有する。
なお、上記の各実施形態では半透過層が3層の例を挙げて説明したが、半透過層の数は得ようとする分岐信号光の数に応じて適宜変更可能である。
また、上記の各実施形態では複数の半透過層を互いに平行としたが、必ずしも平行でなくてもよく、略平行でも同様にして光分岐を行うことができる。半透過層を略平行とする構成によっても多重反射を防止することができる。複数の分岐信号光を互いに平行な状態で得るには、複数の半透過層を互いに平行とすることが好ましい。
また、上記の各実施形態では、本発明にかかる光分岐モジュールを用いて光を分岐する場合について述べたが、信号光の進行方向が逆向きであれは、複数の光が1つの光に結合される。すなわち、本発明の光分岐モジュールは、信号光の進行方向を逆向きにして、光結合モジュールとして用いることもできる。又、波長を分離する波長分岐素子としての利用も可能である。
(実施例1)
図1に示す構成の光分岐モジュールを構成した。
まず、厚さ2.14mmからなるガラス板(固体媒質層)の一面上に、TaとSiOからなる誘電体多層膜(半透過層)をイオンアシスト蒸着法により形成したものを、ガラス板と誘電体多層膜が交互になるように3枚積層して互いに接着させ、さらに最外層の誘電体多層膜上に前記ガラス板を積層、接着してブロック体を作製した。このブロック体を、誘電体多層膜に対して斜めの傾斜面11aで切断して積層ブロック11を作製した。
これとは別に、ガラス製のブロックを斜めの傾斜面で切断して上記積層ブロック11と外形が同一の固体媒質ブロック14を作製した。
得られた積層ブロック11の傾斜面11aと固体媒質ブロック14の傾斜面とを接合させ、透明接着剤で一体化して直方体状の光分岐素子10を作製した。
光分岐素子10において、傾斜面11aの傾斜角度Aは6.65°とした。また、入射側から順に、1番目の半透過層13aの反射率は25%、2番目の半透過層13bの反射率は25%、3番目の半透過層13cの反射率は25%、とした。
積層ブロック11の出射側の外面11cにTaとSiOからなる反射膜をイオンアシスト蒸着法により形成し、反射率を99%とした。固体媒質ブロック14の入射側の外面14bにTaとSiOからなる反射膜をイオンアシスト蒸着法により形成し、反射率を99%とした。
光ファイバアレイ17は、8本の光ファイバ17aが並行かつ一列に整列されており、隣り合う光ファイバ17aの光軸間の距離が500μmであるものを用いた。
光ファイバコード15から出射された入射信号光の、光分岐素子10の積層ブロック11への入射角度αは10°とし、入射位置から傾斜面11aまでの距離Bは0.5mmとした。
かかる構成の光分岐モジュールを用いて、入射信号光の分岐を行った。すなわち、レーザ光源から波長1550nmの光を光分岐素子10に入射し、光分岐素子10から出射された4つの分岐信号光について、それぞれ光パワーメータで出力強度を測定した。4つの分岐信号光を、出射位置が傾斜面11aに近い方から分岐信号光1,2,3,4とするとき、25℃における挿入損失は、下記の通りであった。なお、下記の挿入損失の値は理論上の分岐損失(6dB)を除いた値である。
分岐信号光1 0.32dB
分岐信号光2 0.51dB
分岐信号光3 0.75dB
分岐信号光4 0.89dB
また、光分岐モジュールの雰囲気温度を0〜65℃の範囲で変化させたときの、出力強度の変動幅(温度依存性)は、下記の通りであった。
分岐信号光1 0.12dB
分岐信号光2 0.10dB
分岐信号光3 0.15dB
分岐信号光4 0.20dB
(実施例2)
実施例1で作製した光分岐素子10において、固体媒質ブロック14の入射側の外面14bに反射膜を設けず、その代わり無反射層を設けた他は同様にして、図2に示す構成の光分岐素子20を作製した。
光ファイバアレイ17としては、8本の光ファイバ17aが並行かつ一列に整列されており、隣り合う光ファイバ17aの光軸間の距離が500μmであるものを用いた。
光ファイバアレイ17から出射された入射信号光の、光分岐素子20の積層ブロック11への入射角度α、および入射位置から傾斜面11aまでの距離Bは、実施例1と同じとした。
かかる構成の光分岐モジュールを用いて、入射信号光の分岐を行った。光分岐素子20から出射された4つの分岐信号光について、実施例1と同様にして評価した。
25℃における挿入損失を測定した結果を以下に示す。
分岐信号光1 0.26dB
分岐信号光2 0.45dB
分岐信号光3 0.62dB
分岐信号光4 0.75dB
また、実施例1と同様にして、出力強度の温度依存性(変動幅)を測定した結果を以下に示す。
分岐信号光1 0.10dB
分岐信号光2 0.11dB
分岐信号光3 0.12dB
分岐信号光4 0.15dB
(比較例)
複数本の光ファイバを融着延伸してなる光ファイバカプラ型の光分岐器(製品名;1×4Coupler、住友大阪セメント社製)を用い、入射信号光を4つに分岐した。光分岐器から出射された4つの分岐信号光について、実施例1と同様にして評価した。
25℃における挿入損失を測定した結果を以下に示す。
分岐信号光1 0.35dB
分岐信号光2 0.62dB
分岐信号光3 0.47dB
分岐信号光4 0.55dB
また、実施例1と同様にして、出力強度の温度依存性(変動幅)を測定した結果を以下に示す。
分岐信号光1 0.15dB
分岐信号光2 0.22dB
分岐信号光3 0.16dB
分岐信号光4 0.25dB
本発明にかかる光分岐モジュールの第1の実施形態を示す概略構成図である。 本発明にかかる光分岐モジュールの第2の実施形態を示す概略構成図である。 本発明にかかる光分岐モジュールの第3の実施形態を示す概略構成図である。 多重反射の説明図である。
符号の説明
10、20、30、40…光分岐素子、11、31…積層ブロック、11a…傾斜面、
12a、12b、12c、12d、32a、32b、32c、32d…固体媒質層、
13a、13b、13c…半透過層、14、24…固体媒質ブロック、
15…光ファイバコード(入射手段)、28…プリズム(光路変更手段)。


Claims (7)

  1. 入射信号光の一部を反射して分岐信号光を形成するとともに、該入射信号光の残部を透過する複数の半透過層が、互いに間隔をおいて設けられている光分岐素子と、
    前記入射信号光を前記半透過層に対して斜めに入射させる入射手段と、
    1つの半透過層で反射された分岐信号光の一部が前記光分岐素子の内部で再び反射されて生じる副反射光の光路が、他の半透過層で反射された分岐信号光の光路と重なる多重反射を防止する多重反射防止手段を備えていることを特徴とする光分岐モジュール。
  2. 前記複数の半透過層が互いに平行であることを特徴とする請求項1記載の光分岐モジュール。
  3. 前記多重反射防止手段として、隣り合う半透過層の間隔が不均一に形成されていることを特徴とする請求項2記載の光分岐モジュール。
  4. 前記多重反射防止手段として、前記光分岐素子が、前記半透過層と、該半透過層の透過光を透過する固体媒質層とが交互に積層された積層ブロックからなっており、前記積層ブロックの外面の一部が前記半透過層に対して斜めの傾斜面からなっており、1つの半透過層で反射された分岐信号光が他の半透過層に達する前に前記傾斜面を透過するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光分岐モジュール。
  5. 前記積層ブロックの前記傾斜面上に、該傾斜面を透過した分岐信号光を透過させる固体媒質ブロックが接合されていることを特徴とする請求項4記載の光分岐モジュール。
  6. 前記固体媒質ブロックに、前記傾斜面を透過した分岐信号光を反射させる反射層が設けられていることを特徴とする請求項5記載の光分岐モジュール。
  7. 前記入射手段が、入射信号光の進行方向を変更する光路変更手段を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光分岐モジュール。

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