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JP2005349249A - 酸素ガスおよび窒素ガスの併行分離方法 - Google Patents

酸素ガスおよび窒素ガスの併行分離方法 Download PDF

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JP2005349249A JP2004169671A JP2004169671A JP2005349249A JP 2005349249 A JP2005349249 A JP 2005349249A JP 2004169671 A JP2004169671 A JP 2004169671A JP 2004169671 A JP2004169671 A JP 2004169671A JP 2005349249 A JP2005349249 A JP 2005349249A
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Abstract

【課題】 製品ガスとして充分に高純度の酸素ガスおよび窒素ガスを空気等から併行分離することのできる方法を提供すること。
【解決手段】 本発明の方法では、複数の吸着塔11,12が用いられ、各塔では以下の吸着・減圧・第1脱着・第2脱着・第3脱着・昇圧の各工程が繰り返される。吸着:塔の一端から混合ガスを導入し、混合ガス中の窒素含有易吸着成分を塔内の吸着剤に吸着させ、塔の他端から酸素ガスを導出する。減圧:他端からパージガスを導出する。第1脱着:吸着剤から易吸着成分を脱着させて一端から窒素ガスを導出しつつ、他端から昇圧ガスを導出する。第2脱着:前工程に引き続き窒素ガスを導出する。第3脱着:他塔からのパージガスを他端から導入しつつ、前工程に引き続き窒素ガスを導出する。昇圧:他塔からの昇圧ガスを導入する。一連の脱着工程(第1〜第3脱着)は、窒素ガスを分取する期間とこの前後の待機期間とに区分される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧力変動吸着式ガス分離装置を用いて酸素・窒素含有ガスから酸素ガスおよび窒素ガスを併行して分離するための方法に関する。
空気から分離して得られる酸素ガスおよび窒素ガスは、多様な用途に利用されている。酸素ガスは、例えば、ゴミ溶融炉や、灰溶融炉、ガラス溶融炉、製鋼用電気炉の燃焼効率向上、化学プラントでの酸化反応、廃水処理装置における酸素曝気などに、利用されている。一方、窒素ガスは、例えば、ゴミ溶融炉や化学プラントにおける還元ガスシール、熱処理炉の雰囲気ガス調整、食品の包装用ガスシールなどに、利用されている。
空気から酸素ガスや窒素ガスを分離するのに実用的な手法の一つとして、圧力変動吸着法(PSA法)が知られている。PSA法によるガス分離では、所定成分を優先的に吸着するための吸着剤が充填された吸着塔を具備するPSA装置が用いられ、吸着塔において、少なくとも吸着工程および脱着工程が実行される。吸着工程では、吸着塔に混合ガスを導入して当該混合ガス中の易吸着成分を高圧条件下で吸着剤に吸着させ、難吸着成分からなるガスを塔から導出する。脱着工程では、塔内圧力を降下させて易吸着成分を吸着剤から脱着させ、当該易吸着成分を主に含むガスを吸着塔から導出する。酸素よりも窒素を優先的に吸着することのできる吸着剤を使用し且つ混合ガスとして空気を吸着塔に導入する場合、酸素は、吸着工程にて難吸着成分として塔外に導出され、窒素は、易吸着成分として、吸着工程にて吸着剤に吸着され且つ脱着工程にて塔外に導出される。一方、窒素よりも酸素を優先的に吸着することのできる吸着剤を使用し且つ混合ガスとして空気を吸着塔に導入する場合には、窒素は、吸着工程にて難吸着成分として塔外に導出され、酸素は、易吸着成分として、吸着工程にて吸着剤に吸着され且つ脱着工程にて塔外に導出される。
PSA法においては、脱着工程にて減圧脱着されて塔外に導出される易吸着成分ガスよりも、吸着工程にて吸着塔を通過する難吸着成分ガスの方が、ガス濃度やガス量について安定している。そのため、PSA法では、取得目的のガスを易吸着成分ガスとするよりも難吸着成分ガスとする方が、当該目的ガスを効率よく取得しやすい。したがって、PSA法により空気から酸素を分離取得する際には、一般に、使用されるPSA装置の吸着塔に窒素吸着性の吸着剤が充填され、吸着工程にて当該吸着塔から導出される酸素富化ガスが製品ガスとして回収される。また、PSA法により空気から窒素を分離取得する際には、一般に、酸素吸着性の吸着剤が吸着塔に充填され、吸着工程にて当該吸着塔から導出される窒素富化ガスが製品ガスとして回収される。
しかしながら、空気中の酸素を分離取得して利用するとともに空気中の窒素を分離取得して利用する必要が生ずる場合があり、この場合には、空気中に含まれる酸素および窒素を単一のPSA装置により併行して分離取得することが可能な技術が望まれる。
図8は、空気中の酸素および窒素を単一のPSA装置により併行して分離することを目的とする従来の一方法を表す。本従来方法では、2つの吸着塔81,82と、窒素回収タンク83と、酸素回収タンク84とを備える装置が使用され、吸着塔81,82には、各々、窒素よりも酸素を優先的に吸着する吸着剤が充填されている。また、本従来方法では、以下のステップ1〜4からなる1サイクルが繰り返され、単一の吸着塔に着目すると、1サイクルにおいて、吸着工程、酸素生成工程、および再生工程が順次行われる。図8は、具体的には、本従来方法のステップ1〜4におけるガスの流れ状態を表す。
本従来方法のステップ1では、図8(a)に示すように、吸着塔81にて吸着工程が行われ、吸着塔82にて酸素生成工程が行われる。具体的には、吸着塔81では、空気G11が塔内に導入され、空気G11に含まれる易吸着成分(主に酸素を含む)が吸着剤により吸着除去され、窒素が富化されたガスG12が塔外に導出される。このガスG12は、窒素富化ガスとして窒素回収タンク83に回収される。これとともに、後述の図8(d)に示すステップ4にて吸着工程を経た吸着塔82では、塔内圧力が降下され、酸素を含む易吸着成分が吸着剤から脱着し、当該易吸着成分を主に含むガスG13が、塔外に排出される。このガスG13は、酸素富化ガスとして酸素回収タンク84に回収される。
ステップ2では、図8(b)に示すように、吸着塔81にてステップ1に引き続いて吸着工程が行われ、吸着塔82にて再生工程が行われる。具体的には、吸着塔81では、ステップ1に引き続いてガスG12が塔外に導出され、このガスG12は、窒素富化ガスとして窒素回収タンク83に回収される。これとともに、吸着塔82では、塔内が大気に開放され、実質的に全ての易吸着成分を吸着剤から脱着させることにより当該吸着剤が再生される。
ステップ3およびステップ4では、図8(c)および図8(d)に示すように、ステップ1およびステップ2において吸着塔81にて行われたのと同様に、吸着塔82にて吸着工程が行われ、ステップ1およびステップ2において吸着塔82にて行われたのと同様に、吸着塔81にて、酸素生成工程および再生工程が順次行われる。
このような従来方法によると、窒素回収タンク83に回収される窒素富化ガスについては、比較的に高い窒素濃度で得ることができるが、酸素回収タンク84に回収される酸素富化ガスについては、高い酸素濃度で得られない。吸着工程を終えた直後の吸着塔(ステップ1の吸着塔82,ステップ3の吸着塔81)内には、窒素富化ガスであるガスG12の組成のガスから、原料である空気G11の組成のガスまでが残存しており、上述のような酸素生成工程では、吸着剤から脱着される酸素とともに当該塔内残存ガスが、塔外に排出されるからである。すなわち、酸素生成工程にて塔外に排出されるガス13には、窒素濃度の高い塔内残存ガスが比較的に多量に含まれているため、酸素回収タンク84に回収される酸素富化ガスについて、高い酸素濃度で得られないのである。このような従来方法は、例えば下記の特許文献1に記載されている。特許文献1によると、回収される酸素富化ガスの酸素濃度は30%程度でしかない。
図9および図10は、空気中の酸素および窒素を単一のPSA装置により併行して分離することを目的とする従来の他の方法を表す。本従来方法は、下記の特許文献2に記載されている濃縮酸素回収方法において、酸素とともに、脱着ガス中の窒素を回収するものである。本従来方法では、2つの吸着塔91,92と、酸素回収タンク93と、窒素回収タンク94とを備える装置が使用され、吸着塔91,92には、各々、酸素よりも窒素を優先的に吸着する吸着剤が充填されている。また、本従来方法では、以下のステップ1〜10からなる1サイクルが繰り返され、単一の吸着塔に着目すると、1サイクルにおいて、吸着工程、減圧工程、第1脱着工程、第2脱着工程、第3脱着工程(第1パージ工程)、第4脱着工程(第2パージ工程)、第1昇圧工程、および第2昇圧工程が順次行われる。図9および図10は、具体的には、本従来方法のステップ1〜10におけるガスの流れ状態を表す。
本従来方法のステップ1では、図9(a)に示すように、吸着塔91にて吸着工程が行われ、吸着塔92にて、後述の図10(e)に示すステップ10に引き続いて第2脱着工程が行われる。具体的には、吸着塔91では、空気G21が塔内に導入され、空気G21に含まれる易吸着成分(主に窒素を含む)が吸着剤により吸着除去され、酸素が富化されたガスG22が塔外に導出される。このガスG22は、酸素富化ガスとして酸素回収タンク93に回収される。これとともに、吸着塔92では、塔内圧力が降下され、窒素を含む易吸着成分が吸着剤から脱着し、当該易吸着成分を主に含むガスG23(脱着ガス)が、塔外に排出される。このガスG23は、窒素富化ガスとして窒素回収タンク94に回収される。
ステップ2では、図9(b)に示すように、吸着塔91にてステップ1に引き続いて吸着工程が行われ、吸着塔92にて第3脱着工程(第1パージ工程)が行われる。具体的には、吸着塔91では、ステップ1に引き続いてガスG22が塔外に導出され、このガスG22は、酸素富化ガスとして酸素回収タンク93に回収される。一方、吸着塔92では、酸素回収タンク93からのガスG22がパージガスとして塔内に導入されつつ、ステップ1に引き続き、窒素が富化されたガスG23が塔外に導出される。このガスG23は、窒素富化ガスとして窒素回収タンク94に回収される。
ステップ3では、図9(c)に示すように、吸着塔91にて減圧工程が行われ、吸着塔92にて第4脱着工程(第2パージ工程)が行われる。具体的には、上述の吸着工程を経て吸着塔92よりも高圧状態にある吸着塔91からガスG24が導出され、このガスG24は、パージガスとして酸素ガス導出端側から吸着塔92に導入される。一方、吸着塔92では、ステップ2に引き続き、窒素が富化されたガスG23が塔外に導出される。このガスG23は、窒素富化ガスとして窒素回収タンク94に回収される。
ステップ4では、図9(d)に示すように、吸着塔91にて第1脱着工程が行われ、吸着塔92にて第1昇圧工程が行われる。具体的には、依然として吸着塔92よりも高圧状態にある吸着塔91からガスG24が排出され、このガスG24は、昇圧ガスとして、空気供給端側から吸着塔92に導入される。これとともに、吸着塔92では、酸素回収タンク93からのガスG22が昇圧ガスとして塔内に導入される。
ステップ5では、図9(e)に示すように、吸着塔91にて第2脱着工程が行われ、吸着塔92にて第2昇圧工程が行われる。具体的には、吸着塔91では、塔内圧力が降下され、窒素を含む易吸着成分が吸着剤から脱着し、当該易吸着成分を主に含むガスG23が、塔外に排出される。このガスG23は、窒素富化ガスとして窒素回収タンク94に回収される。一方、吸着塔92では、酸素回収タンク93からのガスG22が昇圧ガスとして塔内に導入されつつ、空気G21が塔内に導入される。
ステップ6〜10では、ステップ1〜5において吸着塔91にて行われたのと同様に、吸着塔92にて吸着工程(ステップ6,7)、減圧工程(ステップ8)、第1脱着工程(ステップ9)、および第2脱着工程(ステップ10)が順次行われ、ステップ1〜5において吸着塔92にて行われたのと同様に、吸着塔91にて、第2脱着工程(ステップ6)、第3脱着工程(ステップ7)、第4脱着工程(ステップ8)、第1昇圧工程(ステップ9)、および第2昇圧工程(ステップ10)が順次行われる。
このような従来方法によると、酸素回収タンク93に回収される酸素富化ガスについて95%程度の高い酸素濃度で得ることができる。しかしながら、窒素回収タンク94に回収される窒素富化ガスは、10〜15%程度の比較的高い残存酸素濃度を示してしまう。すなわち、得られる窒素富化ガスの窒素純度は低い。第3脱着工程にある吸着塔(ステップ2の吸着塔92,ステップ7の吸着塔91)に、酸素濃度の高いガスG22がパージガスとして導入され、このガスG22が、後に続く一連の工程において酸素回収タンク93に回収されてしまうためである。窒素ガスにおける残存酸素濃度がこの程度であると、当該窒素ガスを還元ガスとして適切に利用できない場合がある。
特開2000−61244号公報 特開平10−113527号公報
本発明は、このような事情の下で考え出されたものであって、製品ガスとして充分に高純度の酸素ガスおよび窒素ガスを酸素・窒素含有ガスから併行分離することのできる方法を提供することを、目的とする。
本発明により提供される方法は、酸素および窒素を含む混合ガスから酸素ガスおよび窒素ガスを併行分離するためのものであって、本方法では、混合ガス供給端および酸素ガス導出端を各々が有し且つ各々の当該両端の間に吸着剤が充填された複数の吸着塔を用い、各吸着塔において、吸着工程、減圧工程、第1脱着工程、第2脱着工程、第3脱着工程、および昇圧工程を含む1サイクルを、繰り返す。吸着工程では、吸着塔に対して混合ガス供給端から混合ガスを導入し、当該混合ガスに含まれ且つ窒素を含む易吸着成分を吸着剤に吸着させ、酸素ガス導出端から酸素富化ガスを導出する。酸素富化ガスとは、混合ガスより高い酸素濃度を有するガスであって、本発明では、製品酸素ガスである。減圧工程では、吸着塔の酸素ガス導出端から第1導出ガスを導出して当該吸着塔の内部圧力を降下させる。第1脱着工程では、吸着塔の吸着剤から易吸着成分の一部を脱着させて混合ガス供給端から窒素富化ガスを導出しつつ、当該吸着塔の酸素ガス導出端から第2導出ガスを導出する。窒素富化ガスとは、混合ガスより高い窒素濃度を有するガスである。第2脱着工程では、第1脱着工程から引き続いて吸着塔の混合ガス供給端から窒素富化ガスを導出する。第3脱着工程では、吸着塔に対して酸素ガス導出端からパージガスを導入しつつ、第2脱着工程から引き続いて吸着塔の混合ガス供給端から窒素富化ガスを導出する。昇圧工程では、吸着塔に昇圧ガスを導入して当該吸着塔の内部圧力を上昇させる。減圧工程中の吸着塔から導出される第1導出ガスは、第3脱着工程中の吸着塔にパージガスとして導入され、第1脱着工程中の吸着塔から導出される第2導出ガスは、昇圧工程中の吸着塔に昇圧ガスとして導入される。また、第1脱着工程、第2脱着工程、および第3脱着工程を含む一連の脱着工程は、窒素富化ガスを分取しない前待機期間および後待機期間、並びに、当該両待機期間の間において窒素富化ガスを分取するための窒素分取期間、に区分される。
上述のようなガス流れを伴う各吸着塔での1サイクルの構成は、脱着工程中の各吸着塔の混合ガス供給端から導出される窒素富化ガスの残存酸素濃度を低減するうえで好適である。具体的には、減圧工程では、吸着工程を終えた塔内の酸素ガス導出端付近に残存するガス(酸素濃度の比較的に高いガス)が酸素ガス導出端から塔外に導出され、このような減圧工程は、後に続く脱着工程にて塔外に導出される窒素富化ガスの残存酸素濃度を低減するのに資する。また、第1脱着工程では、混合ガス供給端から塔外に窒素富化ガスが導出されるとともに、酸素ガス導出端付近のガス(酸素濃度の比較的に高いガス)が酸素ガス導出端から塔外に導出され、このような第1脱着工程は、脱着工程にて塔外に導出される窒素富化ガスの残存酸素濃度を低減するのに資する。更に、第3脱着工程では、他吸着塔からのパージガス(酸素分圧が相対的に高いガス)を低圧下で塔内に導入することによって吸着剤からの易吸着成分(主に窒素を含む)の脱着を促進して塔外に窒素富化ガスが導出され、当該パージガスとして、製品酸素ガスよりも酸素濃度の低いガス(第1導出ガス)が用いられる。このような第3脱着工程は、パージガスとして製品酸素ガスを使用する場合(例えば、図9(b)を参照して従来方法に関して上述したような場合)よりも、当該第3工程中に塔外に導出される窒素富化ガスの残存酸素濃度を低減するうえで好適である。
加えて、本発明においては、第1〜第3脱着工程において導出される窒素富化ガスの残存酸素濃度は、例えば、先ず次第に低下して最低濃度に至った後に次第に上昇するように変化するところ、一連の脱着工程(第1〜第3脱着工程)は、窒素富化ガスを分取しない前待機期間、窒素富化ガスを分取する窒素分取期間、および、窒素富化ガスを分取しない後待機期間の3つに区分されるため、窒素分取期間の開始タイミングおよび終了タイミングを適宜設定することによって、所望以下の残存酸素濃度を有する窒素富化ガスを選択的に分取することができる。
したがって、本方法によると、製品ガスとして充分に高純度の酸素ガスおよび窒素ガスを、例えば空気などの酸素・窒素含有ガスから併行分離することができるのである。
好ましくは、窒素分取期間は、第2脱着工程中に開始し且つ当該第2脱着工程中に終了する。或は、窒素分取期間は、第2脱着工程中に開始し且つこの後の第3脱着工程中に終了する。或は、窒素分取期間は、第3脱着工程中に開始し且つ当該第3脱着工程中に終了する。これらのような構成は、高純度窒素ガスを得るうえで好適な場合がある。
好ましくは、前待機期間および/または後待機期間において分取されない窒素富化ガスの少なくとも一部は、混合ガスの一部として、吸着工程中の吸着塔に導入される。このような構成は、窒素分取期間中に分取される窒素富化ガスの残存酸素濃度を低減したり、当該窒素富化ガスの取得量を増大するうえで、好適である。
図1は、酸素ガスおよび窒素ガスを併行して分離するための本発明の酸素・窒素併行分離方法を実施することのできるガス分離装置Xの構成を表す。ガス分離装置Xは、吸着塔11,12と、酸素回収タンク13と、窒素回収タンク14と、空気供給装置21と、ポンプ22と、配管31〜35と、これら配管31〜35に設けられた自動弁41〜49とを備える。
吸着塔11は、空気供給口11aおよび酸素ガス導出口11bを有する。空気供給口11aは、配管31および配管34に継合されており、酸素ガス導出口11bは、配管32および配管33に継合されている。同様に、吸着塔12は、空気供給口12aおよび酸素ガス導出口12bを有し、空気供給口12aは、配管31および配管34に継合され、酸素ガス導出口12bは、配管32および配管33に継合されている。また、吸着塔11,12の各々には、窒素吸着性の吸着剤が充填されている。吸着剤としては、Li−X型ゼオライトモレキュラーシーブ、Ca−X型ゼオライトモレキュラーシーブ、Ca−A型ゼオライトモレキュラーシーブなどが採用される。単一の吸着塔には、一種類の吸着剤を充填してもよいし、複数種類の吸着剤を充填してもよい。
空気供給装置21は、本発明における混合ガス(本実施形態では空気)を吸着塔11,12に供給するためのものであり、例えばブロアである。また、ポンプ22は、吸着塔11,12を吸引減圧するためのものであり、例えば真空ポンプである。
ガス分離装置Xの駆動時においては、自動弁41〜49の各々について開閉状態を適宜切り替えることにより、吸着塔11,12および配管31〜35におけるガスの流れ状態を決定することができ、例えば図2に示す態様で自動弁41〜49を切り替えることにより、以下のステップ1〜10からなる1サイクルを実行することができる。単一の吸着塔に着目すると、1サイクルにおいて、吸着工程、減圧工程、第1脱着工程、第2脱着工程、第3脱着工程、および昇圧工程が順次行われる。図3および図4は、ステップ1〜10におけるガス分離装置Xでのガスの流れ状態を表す。
ステップ1では、図2に示すように各自動弁41〜49の開閉状態が選択され、且つ、空気供給装置21およびポンプ22が作動することによって、図3(a)に示すようなガス流れ状態が達成される。また、ステップ1では、吸着塔11,12にて、各々、吸着工程および第2脱着工程が行われる。
図1および図3(a)を併せて参照するとよく理解できるように、ステップ1では、酸素および窒素を含有する空気G1が、配管31および自動弁41を介して空気供給口11aから吸着塔11に導入される。吸着塔11では、空気G1に含まれる易吸着成分(主に窒素を含む)が吸着剤により吸着除去され、酸素濃度の高いガスが酸素富化ガスG2として酸素ガス導出口11bから塔外に導出される。この酸素富化ガスG2は、自動弁45および配管32を介して酸素回収タンク13に回収される。
これとともに、本ステップでは、第1脱着工程ないし後述のステップ10を経た吸着塔12の吸着剤から、窒素を含む易吸着成分が脱着し、当該易吸着成分を主に含む排出ガスG3が、吸着塔12の空気供給口12aから塔外に排出される。この排出ガスG3は、自動弁44、配管34、および自動弁48を介して装置外に廃棄される。本ステップにおいては、吸着塔12の内部圧力は次第に降下し、排出ガスG3の窒素濃度は当該内部圧力の降下に伴って次第に上昇し、排出ガスG3の残存酸素濃度は次第に低下する。この窒素濃度の上昇または残存酸素濃度の低下について、吸着塔12の内部圧力の降下に対応付けて予め把握しておき、本ステップは、吸着塔12の内部圧力が降下して所定の値に至るまで(即ち、排出ガスG3の窒素濃度が上昇して所定の値に至っていると想定されるまで、或は、排出ガスG3の残存酸素濃度が低下して所定の値に至っていると想定されるまで)継続される。圧力センサは、吸着塔11,12の各々について備え付けられている。
ステップ2では、図2に示すように各自動弁41〜49の開閉状態が選択され、且つ、空気供給装置21およびポンプ22が作動することにより、図3(b)に示すようなガス流れ状態が達成される。また、ステップ2では、吸着塔11,12にて、各々、ステップ1から引き続いて吸着工程および第2脱着工程が行われる。
図1および図3(b)を併せて参照するとよく理解できるように、ステップ2では、吸着塔11からの酸素富化ガスG2は、ステップ1から引き続いて酸素回収タンク13に回収される。一方、吸着塔12からの、残存酸素濃度が所望の値以下である排出ガスG3は、廃棄されずに、自動弁44、配管34、配管35、および自動弁49を介して窒素回収タンク14に回収される。本ステップにおいては、吸着塔12の内部圧力はステップ1に引き続いて次第に降下し、排出ガスG3の窒素濃度は当該内部圧力の降下に伴って次第に上昇し、排出ガスG3の残存酸素濃度は次第に低下する。
ステップ3では、図2に示すように各自動弁41〜49の開閉状態が選択され、且つ、ポンプ22が作動することにより、図3(c)に示すようなガス流れ状態が達成される。また、ステップ3では、吸着塔11にて減圧工程が行われ、吸着塔12にて第3脱着工程が行われる。
図1および図3(c)を併せて参照するとよく理解できるように、ステップ3では、上述の吸着工程を経て吸着塔12よりも高圧状態にある吸着塔11の酸素ガス導出口11bからガスG4が導出され、このガスG4は、パージガスとして、配管33および自動弁47を介して、酸素ガス導出口12bから吸着塔12に導入される。
これとともに、本ステップでは、吸着塔12からの、残存酸素濃度が所望の値以下である排出ガスG3は、ステップ2に引続いて窒素回収タンク14に回収される。本ステップにおいては、吸着塔12の内部圧力は、次第に降下するか、或は、先ず次第に降下して最低圧力に至った後に次第に上昇する。排出ガスG3の窒素濃度は、次第に上昇するか、或は、先ず上昇した後に低下する。排出ガスG3の残存酸素濃度は、次第に低下するか、或は、先ず低下した後に上昇する。この窒素濃度または残存酸素濃度の変化について、吸着塔12の内部圧力の変化に対応付けて予め把握しておき、本ステップは、吸着塔12の内部圧力が所定の値に降下するまで、或は、吸着塔12の内部圧力が最低圧力を経た後に所定の値に至るまで(即ち、排出ガスG3の窒素濃度が所定の値に至っていると想定されるまで、或は、排出ガスG3の残存酸素濃度が所定の値に至っていると想定されるまで)継続される。
ステップ4では、図2に示すように各自動弁41〜49の開閉状態が選択され、且つ、ポンプ22が作動することにより、図3(d)に示すようなガス流れ状態が達成される。また、ステップ4では、吸着塔11,12にて、各々、ステップ3から引き続いて減圧工程および第3脱着工程が行われる。
図1および図3(d)を併せて参照するとよく理解できるように、ステップ4では、依然として吸着塔12よりも高圧状態にある吸着塔11の酸素ガス導出口11bからガスG4が排出され、このガスG4は、ステップ3から引き続いてパージガスとして吸着塔12に導入される。一方、吸着塔12からの、残存酸素濃度が所望の値以上である排出ガスG3は、自動弁44、配管34、および自動弁48を介して装置外に廃棄される。
ステップ5では、図2に示すように各自動弁41〜49の開閉状態が選択され、且つ、空気供給装置21およびポンプ22が作動することにより、図3(e)に示すようなガス流れ状態が達成される。また、ステップ5では、吸着塔11,12にて、各々、第1脱着工程および昇圧工程が行われる。
図1および図3(e)を併せて参照するとよく理解できるように、ステップ5では、依然として吸着塔12よりも高圧状態にある吸着塔11の酸素ガス導出口11bからガスG4が排出され、このガスG4は、昇圧ガスとして、配管33および自動弁47を介して、酸素ガス導出口12bから吸着塔12に導入される。
これとともに、本ステップでは、空気G1が、配管31および自動弁43を介して空気供給口12aから吸着塔12に導入される。空気G1およびガスG4の導入により、吸着塔12の内部圧力は上昇する。
ステップ6〜10では、ステップ1〜5において吸着塔11にて行われたのと同様に、吸着塔12にて吸着工程(ステップ6,7)、減圧工程(ステップ8,9)、および第1脱着工程(ステップ10)が順次行われ、ステップ1〜5において吸着塔12にて行われたのと同様に、吸着塔11にて、第2脱着工程(ステップ6,7)、第3脱着工程(ステップ8,9)、および昇圧工程(ステップ10)が順次行われる。
以上のステップ1〜10からなる酸素・窒素併行分離方法では、酸素回収タンク13への酸素ガス(酸素富化ガスG2)の回収は、ステップ1からステップ2にわたり行われ、且つ、ステップ6からステップ7にわたり行われる。すなわち、本発明における酸素ガスの回収は、一方の吸着塔が吸着工程にあるときに行われる。
また、窒素回収タンク14への窒素ガス(排出ガスG3)の回収は、ステップ2からステップ3にわたり行われ、且つ、ステップ7からステップ8にわたり行われる。具体的には、本実施形態における窒素分取期間は、一方の吸着塔が第2脱着工程にあるときに開始し、その後、当該吸着塔が第3脱着工程にあるときに終了する。すなわち、本方法における第1脱着工程、第2脱着工程、および第3脱着工程を含む一連の脱着工程は、排出ガスG3(窒素富化ガス)を分取しない待機期間(前待機期間)と、排出ガスG3を分取する分取期間と、排出ガスG3を分取しない待機期間(後待機期間)とに区分される。
上述のようなガス流れを伴う吸着塔11,12での1サイクルの構成は、脱着工程中の吸着塔11,12の混合ガス供給口11a,12aから導出される排出ガスG3(窒素富化ガス)の残存酸素濃度を低減するうえで好適である。吸着塔11に着目すると、減圧工程(ステップ3,4)では、吸着工程(ステップ1,2)を終えた塔内の酸素ガス導出口11b付近に残存するガス(酸素濃度の比較的に高いガスG4)が酸素ガス導出口11bから塔外に導出され、このような減圧工程は、後に続く脱着工程(ステップ5〜8)にて塔外に導出される排出ガスG3の残存酸素濃度を低減するのに資する。また、第1脱着工程(ステップ5)では、混合ガス供給口11aから塔外に排出ガスG3が導出されるとともに、酸素ガス導出口11b付近のガス(酸素濃度の比較的に高いガスG4)が酸素ガス導出口11bから塔外に導出され、このような第1脱着工程は、脱着工程(ステップ5〜8)にて塔外に導出される排出ガスG3の残存酸素濃度を低減するのに資する。更に、第3脱着工程(ステップ8,9)では、吸着塔12からのパージガス(酸素分圧が相対的に高いガス)を低圧下で塔内に導入することによって吸着剤からの易吸着成分(主に窒素を含む)の脱着を促進して塔外に排出ガスG3が導出され、当該パージガスとして、製品酸素ガス(ガスG2)よりも酸素濃度の低いガスG4が用いられる。このような第3脱着工程は、パージガスとして製品酸素ガスを使用する場合(例えば、図9(b)を参照して従来方法に関して上述したような場合)よりも、当該第3脱着工程中に塔外に導出される窒素富化ガスの残存酸素濃度を低減するうえで好適である。吸着塔12においても、同様の減圧工程、第1脱着工程、および第3脱着工程が実行される。
加えて、第1〜第3脱着工程において導出される排出ガスG3の残存酸素濃度は、例えば、先ず次第に低下して最低濃度に至った後に次第に上昇するように変化するところ、一連の脱着工程(第1〜第3脱着工程)は、排出ガスG3を分取しない待機期間(前待機期間)と、排出ガスG3を分取する分取期間と、および、排出ガスG3を分取しない待機期間(後待機期間)との3つに区分されるため、窒素分取期間の開始タイミングおよび終了タイミングを適宜設定することによって、所望以下の残存酸素濃度を有する排出ガスG3(窒素富化ガス)を選択的に分取することができる。
したがって、本方法によると、製品ガスとして充分に高純度の酸素ガスおよび窒素ガスを、例えば空気などの酸素・窒素含有ガスから併行分離することができるのである。
図5は、上述の実施形態の第1変形例および第2変形例における、自動弁48,49の開閉状態と排出ガスG3の分取態様とを表す。各変形例における自動弁41〜47の開閉状態は図2に示すのと同一であり、従って、各変形例においても、各吸着塔にて、上述の実施形態と同一のガス流れを伴う吸着工程、減圧工程、第1脱着工程、第2脱着工程、第3脱着工程、および昇圧工程が順次行われる。各変形例において、酸素回収タンク13による酸素富化ガスG2の回収態様は、上述の実施形態のそれと同様である。
第1変形例では、第2脱着工程中に自動弁48が閉状態となり且つ自動弁49が開状態となることにより、第2脱着工程中に窒素分取期間が開始される。その後、当該第2脱着工程中に自動弁48が開状態となり且つ自動弁49が閉状態となることにより、第2脱着工程中に窒素分取期間が終了される。第1および第3脱着工程中の吸着塔からの排出ガスG3は分取されない。本変形例の1サイクル中のステップ数は10である。
第2変形例では、第3脱着工程中に自動弁48が閉状態となり且つ自動弁49が開状態となることにより、第3脱着工程中に窒素分取期間が開始される。その後、当該第3脱着工程中に自動弁48が開状態となり且つ自動弁49が閉状態となることにより、第3脱着工程中に窒素分取期間が終了される。第1および第2脱着工程中の吸着塔からの排出ガスG3は分取されない。本変形例の1サイクル中のステップ数は10である。
本発明では、上述の実施形態の分取態様に加え、例えば第1および第2変形例のように、排出ガスG3を分取してもよい。本発明では、窒素回収タンク14に回収される窒素富化ガスについて要求される残存酸素濃度に応じて、窒素分取期間は適宜設定される。
図6は、本発明の酸素・窒素併行分離方法を実施することのできるガス分離装置X’の構成を表す。ガス分離装置X’は、配管36および自動弁49’を更に備える点において、上述のガス分離装置Xと異なる。
ガス分離装置X’によると、前待機期間および後待機期間(脱着工程中の分取期間の前後の待機期間)の全体または一部において自動弁48を閉状態とし且つ自動弁49’を開状態とすることによって、窒素回収タンク14に回収されない排出ガスG3の全部または一部を空気G1に混ぜて吸着塔11,12に回帰させることができる。排出ガスG3の回帰を伴うこのような方法は、最終的に窒素回収タンク14に回収される窒素富化ガスの残存酸素濃度を低減したり、当該窒素富化ガスの取得量を増大するうえで、好適である。
図1に示すようなガス分離装置Xを使用し、図2および図3(a)〜図4(e)に示す
吸着工程、減圧工程、脱着工程(第1〜第3脱着工程)、および昇圧工程からなる1サイクルを各吸着塔にて繰り返しつつ、空気から酸素ガスおよび窒素ガスを併行分離した。
本実施例において使用したガス分離装置Xの各吸着塔は円筒形状(内径65mm,内寸高さ600mm)を有する。各吸着塔には、Li−X型ゼオライトモレキュラーシーブを1330g充填した。各吸着塔には1747NL/hの速度で空気を供給し、吸着工程中の吸着塔内の最高圧力を39.2kPa(ゲージ圧)とし、一連の脱着工程(第1〜第3脱着工程)中の吸着塔内の最低圧力を−75.3kPa(ゲージ圧)とし、減圧工程における吸着塔内の最終圧力を0kPa(ゲージ圧)とし、装置周囲温度を約25℃とした。また、吸着工程は17秒間、減圧工程は10秒間、第1脱着工程は3秒間、第2脱着工程は17秒間、第3脱着工程は10秒間、昇圧工程は3秒間、行った。
本実施例では、第1脱着工程開始時から15秒後に窒素分取期間を開始し、第1脱着工程開始時から24秒後に窒素分取期間を終了した。すなわち、本実施例の窒素分取期間は、第2吸着工程中に開始し、その次の第3吸着工程中に終了した。窒素分取期間の開始時に脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−68kPa(ゲージ圧)であり、最低圧力―75.3kPa(ゲージ圧)を経て、終了時に脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−67.8kPa(ゲージ圧)であった。
本実施例によると、酸素濃度93%で228NL/hの量の酸素富化ガスを酸素回収タンクに回収するとともに、残存酸素濃度2.4%で282NL/hの量の窒素富化ガスを窒素回収タンクに回収することができた。これらの結果については、窒素分取期間の開始・終了時間および当該期間中の塔内圧力とともに、図7の表にまとめる。
本実施例では、窒素分取期間の終了時間を、第1脱着工程開始時から24秒後に代えて18秒後とした以外は、実施例1と同様にして、空気から酸素ガスおよび窒素ガスを併行分離した。本実施例の窒素分取期間は、第2脱着工程中に開始し、当該第2脱着工程中に終了した。本実施例では、窒素分取期間の開始時に脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−68kPa(ゲージ圧)であり、終了時に脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−72.2kPa(ゲージ圧)であった。本実施例によると、酸素濃度93%で228NL/hの量の酸素富化ガスを酸素回収タンクに回収するとともに、残存酸素濃度3.0%で98NL/hの量の窒素富化ガスを窒素回収タンクに回収することができた。これらの結果については、窒素分取期間の開始・終了時間および当該期間中の塔内圧力とともに、図7の表にまとめる。
本実施例では、窒素分取期間の開始時間を第1脱着工程開始時から18秒後とし、且つ、当該分取期間の終了時間を第1脱着工程開始時から21秒後とした以外は、実施例1と同様にして、空気から酸素ガスおよび窒素ガスを併行分離した。本実施例の窒素分取期間は、第2脱着工程中に開始し、その次の第3脱着工程中に終了した。本実施例では、窒素分取期間の開始時に脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−72.2kPa(ゲージ圧)であり、最低圧力―75.3kPa(ゲージ圧)を経て、終了時に脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−73.5kPa(ゲージ圧)であった。本実施例によると、酸素濃度93%で228NL/hの量の酸素富化ガスを酸素回収タンクに回収するとともに、残存酸素濃度2.2%で86NL/hの量の窒素富化ガスを窒素回収タンクに回収することができた。これらの結果については、窒素分取期間の開始・終了時間および当該期間中の塔内圧力とともに、図7の表にまとめる。
本実施例では、窒素分取期間の開始時間を第1脱着工程開始時から21秒後とし、且つ、当該分取期間の終了時間を第1脱着工程開始時から24秒後とした以外は、実施例1と同様にして、空気から酸素ガスおよび窒素ガスを併行分離した。本実施例の窒素分取期間は、第3脱着工程中に開始し、当該第3脱着工程中に終了した。本実施例では、窒素分取期間の開始時に脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−73.5kPa(ゲージ圧)であり、終了時に脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−67.8kPa(ゲージ圧)であった。本実施例によると、酸素濃度93%で228NL/hの量の酸素富化ガスを酸素回収タンクに回収するとともに、残存酸素濃度2.1%で98NL/hの量の窒素富化ガスを窒素回収タンクに回収することができた。これらの結果については、窒素分取期間の開始・終了時間および当該期間中の塔内圧力とともに、図7の表にまとめる。
図1に示すようなガス分離装置Xを使用し、図2および図3(a)〜図4(e)に示す
吸着工程、減圧工程、脱着工程(第1〜第3脱着工程)、および昇圧工程からなる1サイクルを各吸着塔にて繰り返しつつ、空気から酸素ガスおよび窒素ガスを併行分離した。
本実施例において使用したガス分離装置Xの各吸着塔は円筒形状(内径65mm,内寸高さ600mm)を有する。各吸着塔には、Li−X型ゼオライトモレキュラーシーブを1330g充填した。各吸着塔には1888NL/hrの速度で空気を供給し、吸着工程中の吸着塔内の最高圧力を39.2kPa(ゲージ圧)とし、一連の脱着工程(第1〜第3脱着工程)中の吸着塔内の最低圧力を−80kPa(ゲージ圧)とし、減圧工程における吸着塔内の最終圧力を0kPa(ゲージ圧)とし、装置周囲温度を約25℃とした。また、吸着工程は17秒間、減圧工程は10秒間、第1脱着工程は3秒間、第2脱着工程は17秒間、第3脱着工程は10秒間、昇圧工程は3秒間、行った。
本実施例では、第1脱着工程開始時から15秒後に窒素分取期間を開始し、第1脱着工程開始時から24秒後に窒素分取期間を終了した。本実施例の窒素分取期間は、第2脱着工程中に開始し、その次の第3脱着工程中に終了した。窒素分取期間の開始時における脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−73.4kPa(ゲージ圧)であり、最低圧力―80kPa(ゲージ圧)を経て、終了時における脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−73.2kPa(ゲージ圧)であった。
本実施例によると、酸素濃度93%で247NL/hの量の酸素富化ガスを酸素回収タンクに回収するとともに、残存酸素濃度1.9%で285NL/hの量の窒素富化ガスを窒素回収タンクに回収することができた。これらの結果については、窒素分取期間の開始・終了時間および当該期間中の塔内圧力とともに、図7の表にまとめる。
本実施例では、窒素分取期間の終了時間を、第1脱着工程開始時から24秒後に代えて18秒後とした以外は、実施例5と同様にして、空気から酸素ガスおよび窒素ガスを併行分離した。本実施例の窒素分取期間は、第2脱着工程中に開始し、当該第2脱着工程中に終了した。本実施例では、窒素分取期間の開始時に脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−73.4kPa(ゲージ圧)であり、終了時に脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−77.3kPa(ゲージ圧)であった。本実施例によると、酸素濃度93%で247NL/hの量の酸素富化ガスを酸素回収タンクに回収するとともに、残存酸素濃度2.1%で101NL/hの量の窒素富化ガスを窒素回収タンクに回収することができた。これらの結果については、窒素分取期間の開始・終了時間および当該期間中の塔内圧力とともに、図7の表にまとめる。
本実施例では、窒素分取期間の開始時間を第1脱着工程開始時から18秒後とし、且つ、当該分取期間の終了時間を第1脱着工程開始時から21秒後とした以外は、実施例5と同様にして、空気から酸素ガスおよび窒素ガスを併行分離した。本実施例の窒素分取期間は、第2脱着工程中に開始し、その次の第3脱着工程中に終了した。本実施例では、窒素分取期間の開始時に脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−77.3kPa(ゲージ圧)であり、最低圧力−80kPa(ゲージ圧)を経て、終了時に脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−78.5kPa(ゲージ圧)であった。本実施例によると、酸素濃度93%で247NL/hの量の酸素富化ガスを酸素回収タンクに回収するとともに、残存酸素濃度1.6%で84NL/hの量の窒素富化ガスを窒素回収タンクに回収することができた。これらの結果については、窒素分取期間の開始・終了時間および当該期間中の塔内圧力とともに、図7の表にまとめる。
本実施例では、窒素分取期間の開始時間を第1脱着工程開始時から21秒後とし、且つ、当該分取期間の終了時間を第1脱着工程開始時から24秒後とした以外は、実施例5と同様にして、空気から酸素ガスおよび窒素ガスを併行分離した。本実施例の窒素分取期間は、第3脱着工程中に開始し、当該第3脱着工程中に終了した。本実施例では、窒素分取期間の開始時に脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−78.5kPa(ゲージ圧)であり、終了時に脱着工程にある吸着塔の内部圧力は−73.2kPa(ゲージ圧)であった。本実施例によると、酸素濃度93%で247NL/hの量の酸素富化ガスを酸素回収タンクに回収するとともに、残存酸素濃度2.0%で100NL/hの量の窒素富化ガスを窒素回収タンクに回収することができた。これらの結果については、窒素分取期間の開始・終了時間および当該期間中の塔内圧力とともに、図7の表にまとめる。
評価
図7にまとめる実施例1〜8の結果から理解できるように、本発明に係る酸素・窒素併行分離方法によると、製品ガスとして充分に高純度の酸素ガスおよび窒素ガスを空気から併行分離することができる。また、本発明に係る酸素・窒素併行分離方法によると、窒素分取期間は適宜設定することによって、窒素回収タンクに回収される窒素富化ガスについて、残存酸素濃度を制御することが可能である。
本発明に係る酸素・窒素併行分離方法を実施するための圧力変動吸着式のガス分離装置の概略構成を表す。 本発明に係る酸素・窒素併行分離方法の一例の各ステップについて、各吸着塔で行われる工程と、図1に示すガス分離装置の各自動弁の開閉状態と、酸素ガスおよび窒素ガスの取得態様とを示す。 本発明に係る酸素・窒素併行分離方法の一例のステップ1〜5におけるガス流れ状態を表す。 図3に示すステップ5の後に続くステップ6〜10におけるガス流れ状態を表す。 本発明に係る酸素・窒素併行分離方法の他の例を表す。 本発明の酸素・窒素併行分離方法を実施するためのガス分離装置の変形例を表す。 実施例1〜8について条件および結果をまとめた表である。 従来の一のPSAガス分離方法の各ステップにおけるガス流れ状態を表す。 従来の他のPSAガス分離方法のステップ1〜5におけるガス流れ状態を表す。 図9に示すステップ5の後に続くステップ6〜10におけるガス流れ状態を表す。
符号の説明
X,X’ ガス分離装置
11,12,81,82,91,92 吸着塔
11a,12a 空気供給口
11b,12b 酸素ガス導出口
13,84,93 酸素回収タンク
14,83,94 窒素回収タンク

Claims (6)

  1. 混合ガス供給端および酸素ガス導出端を各々が有し且つ各々の当該両端の間に吸着剤が充填された複数の吸着塔を用い、酸素および窒素を含む混合ガスから酸素ガスおよび窒素ガスを併行分離するための方法であって、
    選択された1つの吸着塔について、前記混合ガス供給端から前記混合ガスを導入し、当該混合ガスに含まれ且つ前記窒素を含む易吸着成分を前記吸着剤に吸着させ、前記酸素ガス導出端から酸素富化ガスを導出する吸着工程と、
    前記吸着塔の前記酸素ガス導出端から第1導出ガスを導出して当該吸着塔の内部圧力を降下させる減圧工程と、
    前記吸着塔の前記吸着剤から前記易吸着成分の一部を脱着させて前記混合ガス供給端から窒素富化ガスを導出しつつ、当該吸着塔の前記酸素ガス導出端から第2導出ガスを導出する第1脱着工程と、
    前記第1脱着工程から引き続いて前記吸着塔の前記混合ガス供給端から窒素富化ガスを導出する第2脱着工程と、
    前記吸着塔に対して前記酸素ガス導出端からパージガスを導入しつつ、前記第2脱着工程から引き続いて前記吸着塔の前記混合ガス供給端から窒素富化ガスを導出する第3脱着工程と、
    前記吸着塔に昇圧ガスを導入して当該吸着塔の内部圧力を上昇させる昇圧工程と、を含む1サイクルを各吸着塔において繰り返し行い、
    前記減圧工程中の吸着塔から導出される前記第1導出ガスは、前記第3脱着工程中の吸着塔に前記パージガスとして導入され、
    前記第1脱着工程中の吸着塔から導出される第2導出ガスは、前記昇圧工程中の吸着塔に前記昇圧ガスとして導入され、
    前記第1脱着工程、前記第2脱着工程、および前記第3脱着工程を含む一連の脱着工程は、前記窒素富化ガスを分取しない前待機期間および後待機期間、並びに、当該両待機期間の間において前記窒素富化ガスを分取するための窒素分取期間、に区分される、酸素ガスおよび窒素ガスの併行分離方法。
  2. 前記窒素分取期間は前記第2脱着工程中に開始する、請求項1に記載の酸素ガスおよび窒素ガスの併行分離方法。
  3. 前記窒素分取期間は前記第3脱着工程中に開始する、請求項1に記載の酸素ガスおよび窒素ガスの併行分離方法。
  4. 前記窒素分取期間は前記第2脱着工程中に終了する、請求項1または2に記載の酸素ガスおよび窒素ガスの併行分離方法。
  5. 前記窒素分取期間は前記第3脱着工程中に終了する、請求項1から3のいずれか一つに記載の酸素ガスおよび窒素ガスの併行分離方法。
  6. 前記前待機期間および/または前記後待機期間において分取されない窒素富化ガスの少なくとも一部は、前記混合ガスの一部として、前記吸着工程中の吸着塔に導入される、請求項1から5のいずれか一つに記載の酸素ガスおよび窒素ガスの併行分離方法。
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