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JP2005342564A - 表示装置の製造方法 - Google Patents

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JP2005342564A
JP2005342564A JP2004162123A JP2004162123A JP2005342564A JP 2005342564 A JP2005342564 A JP 2005342564A JP 2004162123 A JP2004162123 A JP 2004162123A JP 2004162123 A JP2004162123 A JP 2004162123A JP 2005342564 A JP2005342564 A JP 2005342564A
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Abstract

【課題】 予め所定の液滴径に生成された複数の液滴を所定の位置に配置した後、一括して基板上に転写することで、ムラの発生を抑制する表示装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 液滴生成工程においては、マイクロチャンネルを利用して分散層である発光層材料7を連続層に注入することで所望の液滴径を有する液滴4を生成し、液滴誘導工程においては、液滴4を吸着可能なドット電極24が所定の位置に複数設けられた対向基板2に、液滴生成工程で生成された液滴4を所望のドット電極24に吸着させ、液滴転写工程においては、対向基板2が吸着している複数の液滴4を、基板3上の所定の位置へ一括して転写する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、予め所定の液滴径に生成された複数の液滴を所定の位置に配置した後、一括して基板上に転写することで、ムラの発生を抑制する表示装置の製造方法に関する。
近年、PCや携帯電話などの発達に伴い薄型表示装置への需要が増加している。現在主流となっている液晶ディスプレイに変わる次世代表示装置の有力候補として、有機EL(electroluminescence)ディスプレイが注目されている。両者を比較すると、有機ELディスプレイには、素子自体が発光するのでバックライトが不要であり、また、基本的には1枚のガラスから構成されるので薄型、軽量化が可能であり、陽極−陰極間のキャリアの移動によって発光する素子のため、液晶ディスプレイの懸案課題である視野角と応答速度に関する特性が優れているという利点がある。
有機ELディスプレイの発光層材料は、低分子型と高分子型に大別され、それぞれ発光層形成技術が異なる。低分子型では、発光層はマスク蒸着技術により形成され、数十ミクロンの薄い金属製のマスクを使わなければならず、精度の良い大きなマスクを作ることは難しいので大型化には向いていない。
一方、高分子型では、発光高分子を有機溶媒に溶解させ、これをインクジェット方式で基板上の所定の画素に塗布することによって発光層が形成される(例えば、特許文献1)。インクジェットヘッドと基板との相対位置を大きく変えられる機構は容易に実現できるので、高分子型材料をインクジェットで塗布する方法は大型化に向いている。
また、低分子型は蒸着を利用するため無駄にする材料が多い。一方、インクジェット方式は、図16に示すように、インクジェットヘッド103の各ノズル104から発光層材料を必要量だけ基板101上の所定の場所に塗布して画素102を形成するので、非常に材料の利用効率が高い。
このように、大型化と材料利用効率に優れている事から、大型の有機ELディスプレイの製造方法としては、インクジェット方式が有力視されている。
ところで、パネル発光時の輝度ムラを低減するために、従来の有機ELディスプレイの製造工程では、インクジェットによって発光層材料を基板101上の画素102へ塗布する前に、ノズル104毎の液滴量を、そのばらつきを2%以内に抑えるよう微調整している。
しかし、インクジェットヘッド103や送液用配管への外乱振動、ノズル104へのエア混入が主原因で、塗布中に液適量がばらついたり、不吐出が発生したりして、図17(a)に示すような、筋ムラ或いは行抜け(以降、「塗布ムラ」と総称する)がしばしば発生していた。
また、従来のインクジェット方式では、基板101周辺部の発光層材料の方が、中心部の発光層材料に比べて乾燥が速い。そのため、乾燥後における周辺部と中心部との発光膜の形状に差異が生じ、図17(b)に示すように、基板101上の場所に依存した輝度ムラ(乾燥ムラ)が発生してしまう。
また、1枚の大きな基板101から複数のパネルを製造する場合、個々のパネルにおいてその周辺部と中心部との発光膜の形状に差異が生じるだけでなく、図17(c)に示すように、中心部に位置するパネルと周辺部に位置するパネルとでも発光膜の形状に差異が生じてしまい、基板101端乾燥ムラとパネル端乾燥ムラとから成る複合ムラが発生してしまう。
このような不良は、組立て後に有機ELディスプレイを発光させるまで明らかにならない。また、基板101が大型化してくると、それに応じて塗布範囲が広くなるので、不良の発生頻度も高くなり、大量の不良パネルを作ってしまう危険性がある。
特開2003−90909号公報
解決しようとする問題点は、従来のインクジェット方式によるムラの発生であり、本発明は、予め所定の液滴径を有する塗布材の液滴を生成し、生成された複数の液滴を所定の位置に配置した後、一括して基板上に転写することで、ムラの発生を抑制する有機ELディスプレイの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の有機ELディスプレイの製造方法は、マイクロチャンネルを利用して分散層である塗布材を連続層に注入することで所望の液滴径を有する前記塗布材の液滴を生成する液滴生成工程と、前記液滴を吸着可能な電極が所定の位置に複数設けられた対向基板に、前記液滴生成工程で生成された前記液滴を所望の前記電極に吸着させる液滴誘導工程と、前記対向基板が吸着している複数の前記液滴を、基板上の所定の位置へ一括して転写する液滴転写工程とを有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の有機ELディスプレイの製造方法は、請求項1に記載の有機ELディスプレイの製造方法であって、前記液滴誘導工程では、前記液滴生成工程で生成された前記液滴を1滴ずつ、前記対向基板に設けられた搬送用電極をオン・オフさせることによって所定に位置に誘導し吸着させることを特徴とする。
また、請求項3に記載の有機ELディスプレイの製造方法は、請求項1に記載の有機ELディスプレイの製造方法であって、前記液滴誘導工程では、前記液滴生成工程で生成された複数の前記液滴を備蓄槽に蓄え、当該備蓄槽内の複数の前記液滴を一括して前記対向基板に吸着させることを特徴とする。
また、請求項4に記載の有機ELディスプレイの製造方法は、請求項1乃至請求項3に記載の有機ELディスプレイの製造方法であって、前記対向基板上の前記液滴が吸着されている位置を撮像手段で撮像し、その画像から所定の液滴径を有していない液滴または吸着抜けを検出し、当該所定の液滴径を有していない液滴を除去装置で取り除き、除去したその位置または吸着抜けのあった位置に追加装置で予め用意された所定の液滴径を有する前記液滴を供給し、供給された当該液滴を前記対抗基板に吸着させる液滴検査調整工程を有することを特徴とする。
また、請求項5に記載の有機ELディスプレイの製造方法は、請求項1乃至請求項4に記載の有機ELディスプレイの製造方法であって、前記液滴生成工程において生成され前記連続層によって搬送されている前記液滴を前記撮像手段で撮像し、その画像から所定の液滴径を有していない液滴を検出して前記除去装置で取り除く液滴検査工程を有することを特徴とする。
本発明によれば、不良パネルの発生が減少し、歩留まりが向上する。
本発明の実施形態について、図1〜図15を用いて説明する。
<第1の実施形態>
まず、第1の実施形態について、図1〜図12を用いて説明する。第1の実施形態の有機ELディスプレイ製造システム1aでは、所定の大きさに生成された液滴4を個々に対向基板2a上の所定に位置に誘導し、液滴4が所定の位置に配置された対向基板2aを基板3上に移動、液滴4を転写してパネルを製造する。
第1の実施形態では、図1に示すように、その製造工程は、液滴生成工程、液滴誘導工程、液滴検査・調整工程、および液滴転写工程の4つに大別される。以下、それぞれの工程について説明する。
≪液滴生成工程≫
図2を用いて液滴生成工程について説明する。図2は、本実施形態におけるマイクロチャンネルの概略の構成を示しており、液滴生成工程では、このマイクロチャンネルを用いて液滴4を生成する。本実施形態では、分散層として発光層材料、連続層として水(純水)を使用している。
発光層材料7は、基板3に転写される高分子インクを有機溶剤に溶解することで生成される。この発光層材料7は、水と親和性が低く混ざり合うことはない。この発光層材料7を供給管6から、一定の流速で水が流れている細管5に注入すると、図2に示すように、流れつつ水中で球状の液滴4が生成される。このように生成された液滴4は水によって水槽11aへと搬送される。
このマイクロチャンネルの分岐形状、連続層の流速等、諸条件を調整することで任意の大きさの液滴4を生成することができる。従来のインクジェット方式における1ノズル毎の液滴径のばらつきは約3%あるが、このマイクロチャンネル方式で液滴径が数十〜百数十μmの液滴4を生成する場合、条件を最適化すると、生成される液滴径のばらつきを1%以下と極めて小さくすることができる。
なお、本実施形態においては、連続層として水を利用したが、発光層材料7と混合しない液体であれば代替可能である。
≪液滴誘導工程≫
液滴誘導工程では、生成された液滴4を対向基板2a上の所定の位置に誘導する。
図3に対向基板2aの構造を示す。対向基板2aは、図3に示すように、ガラス基板21をベースとして、X軸方向搬送用電極22、Y軸方向搬送用電極23、ドット電極24の3層の電極と、各電極間にテフロン(登録商標)シート等の絶縁層25(最上位層の絶縁層25は便宜的に透過図としている)を挟んで積層された構造となっている。また、基板3周辺部の乾燥ムラを低減するために、基板3に対向基板2aを接近させた際に、周辺部と発光エリア中央部とでの溶剤雰囲気の差が均一化されるに十分な空間を構成可能な広さを有する周辺部を対向基板2aに設ける(詳細については後述)。
また、図4に示すように、X軸方向搬送用電極22とY軸方向搬送用電極23の電極1本1本はそれぞれ並行に配置され、格子状の電極を形成する。
また、X軸方向搬送用電極22、Y軸方向搬送用電極23、ドット電極24は対向基板駆動装置9によってそのON/OFFが制御され、X軸方向搬送用電極22とY軸方向搬送用電極23においては電極1本1本、ドット電極24においてはドット毎にON/OFFが対向基板駆動装置9によって制御される。なお、ドット電極24が搬送時に発生する静電力は、X軸方向搬送用電極22とY軸方向搬送用電極23が発生する静電力よりも大きいこととする。そうすることにより、一旦ドット電極24に液滴4が吸着されると、別の液滴4を移動させるためにX軸方向搬送用電極22とY軸方向搬送用電極23の電圧を変化させても、これに影響されることなく、ドット電極24に吸着されたままになる。
次に、図5を用いて、液滴4の誘導について説明する。図5は図3の対向基板2aを簡略化したものである。第1の実施形態では、下記の誘導方式で、液滴生成工程で生成された液滴4を対向基板2a上の所定の位置に誘導する。
今、電極26Aに液滴4が吸着しているとする。図6に示すステップ1〜6の順で、所定の時間内に各電極26A〜Fの印加電圧を切り換える。液滴4は電極26Aに吸着されることによって帯電しており、印加電圧を切り換えることによって各電極26に発生する静電力によって電極26Aに吸着されていた液滴4は隣の電極26Bへ移動する。
対向基板2a上に液滴4を格子状に誘導する例を、図7を用いて説明する。なお、各電極のON/OFFの制御については、制御装置8からの指示に従って、対向基板駆動装置9が、生成された液滴4が水槽11aへ流入するタイミングと各電極のON/OFFを切り換えるタイミングとの同期を計りつつ、その制御を行う。
細管5から供給された液滴4は、1行1列目の位置するドット電極24がONになることによってその電極位置に吸着される。1行1列目の電極に吸着された液滴4は、ドット電極24がOFFになり、Y軸方向搬送用電極23に図6に示す周期で電圧が印加されることによって、2行1列目の電極に移動され、2行1列目のドット電極24がONになることによってその位置に吸着される。このようにして、順次細管5から供給される液滴4を1列目のドット電極24に吸着させる(図7(a)の状態)。
1列中の所定のドット電極24に液滴4が吸着されると、次に、その1列目の液滴4全てを2列目に移動させる。1列目の液滴4全ては、その液滴4を吸着する全てのドット電極24がOFFになり、X軸方向搬送用電極22に図6に示す周期で電圧が印加されることによって、2列目に移動され、2列目のドット電極24全てがONになることによってその位置に吸着される(図7(b)の状態)。
その後、1列目に再び液滴4を吸着させ(図7(c)の状態)、1列目に液滴4が揃ったら、順次、列方向に液滴4を移動させる(図7(d)の状態)。この制御を繰り返すことによって、基板3上の所定の位置に液滴4が誘導され、吸着される。
このようにして、液滴4を吸着した対向基板2aは、移動装置10によって液滴検査・調整工程へ搬送される。
≪液滴検査・調整工程≫
液滴検査・調整工程では、対向基板2aのドット電極24に吸着している液滴4のうち、許容範囲を逸脱して大きさのそろっていないものを検出して、その液滴4の除去、追加が行なわれる。
撮像装置12aは、微小体をマクロ撮影可能なカメラであり、制御装置8から指示された位置を撮影し、その画像データを出力する。また、撮像装置12aは、対向基板2a上を撮影するため、任意のX−Y方向に移動可能な移動装置10を備える。
液滴除去装置13aは、負圧源14を有する吸引装置であって、負圧源14が発する負圧によって制御装置8から指示された位置に存在する液滴4を吸い取る。また、液滴除去装置13aは、対向基板2a上の任意の位置の液滴4を吸い取るため、任意のX−Y方向に移動可能な移動装置(図示しない)を備える。
液滴追加装置15は、正圧源16を有する吐出装置であって、その内部に所定の液滴径を有する液滴4が蓄えられており、正圧源16が発する正圧によって制御装置8から指示された位置に液滴4を吐出する。また、液滴追加装置15は、対向基板2a上の任意の位置に液滴4を吐出するため、任意のX−Y方向に移動可能な移動装置(図示しない)を備える。
液滴誘導工程にて、対向基板2a上の所定の位置に液滴4が誘導された後、撮像装置12aで対向基板2a上の液滴4を撮影する。制御装置8から撮像装置12aに対して撮影する液滴4の位置(撮影位置)と共に撮影開始が指示されると、撮像装置12aは、指示された撮影位置の画像データを順次制御装置8へ出力する。
制御装置8は、その画像データを解析し、所定の許容範囲を逸脱した液滴径を有する液滴4の位置、および液滴抜けが発生した位置を算出する。なお、画像データの解析については従来からある手法なので、その詳細な説明は省略する。
本実施形態において生成される液滴4の大きさは30〜40μmであるが、この所定の大きさより許容範囲を逸脱した大きな液滴4、または小さな液滴4は、除去し、その位置に液滴4を追加しなければならない。制御装置8が液滴除去装置13aに対して除去しなければならない液滴4の位置(除去位置)と共に除去開始を指示すると、液滴除去装置13aは、その除去位置に移動し、所定の大きさより大きな液滴4、または小さな液滴4を吸い取る。この時、対向基板駆動装置9が除去位置のドット電極24をOFFにすることで、低負圧で液滴4を吸い取ることができる。
液滴4を吸い取った後は、吸い取った液滴4があった位置と液滴抜けが発生した位置とに新たに液滴4を追加しなければならない。制御装置8が液滴追加装置15に対して追加しなければならない液滴4の位置(追加位置)と共に追加開始を指示すると液滴追加装置15は、その追加位置に移動し、液滴4を吐出する。この時、対向基板2aのドット電極24に液滴4が吸着するよう、対向基板駆動装置9が追加位置のドット電極24をONにするのは言うまでもない。
このようにして、液滴4の大きさや配置の不具合が調整された後、対向基板2aは液滴転写工程に移送される。
なお、この液滴検査・調整工程で多数の不具合が検出された場合、液滴除去装置13aで液滴4を取り除いた後、液滴誘導工程に戻って、追加位置に液滴4を誘導するようにしても良い。
≪液滴転写工程≫
液滴転写工程では、対向基板2aのドット電極24に吸着している液滴4が基板3上に転写され、その転写された液滴4の乾燥が行なわれる。図8は、対向基板2aを液滴転写工程へ搬送された際の概略構成を示す図である。なお、図8では、基板昇降装置17は省略されている。
液滴4が転写される基板3は、図8に示すように、画素毎にその仕切りとなるバンク31が設けられている。このバンク31の高さは、液滴径に対して十分小さな高さ(例えば、3μm程度)であることが望ましい。また、図9に示すように、基板3周辺部の乾燥ムラを低減するために、基板3に対向基板2aを接近させた際に、周辺部と発光エリア中央部とでの溶剤雰囲気の差が均一化されるに十分な空間を構成可能な広さを有する周辺部を基板3に設ける。なお、この周辺部の広さは、溶剤の種類、発光エリアの広さ等によっても異なる。
対向基板2aの各電極が配置されているエリアと、基板3の発光エリアの広さが一致している必要は無いが、対向基板2aのドット電極24の配置間隔は基板3のバンク31の間隔に等しいか、または基板3のバンク31の間隔は、ドット電極24の配置間隔の整数倍でなければならない。
また、液滴4の転写を容易にするために、バンク31にフッ素系プラズマ処理等の撥インク処理を施しても良い。さらに、液滴4が転写されるバンク31内側に親インク処理を施しても良い。
液滴検査・調整工程で液滴4の大きさや配置の不具合が調整された後、対向基板2aは移動手段によって基板3直上へ搬送される。
また、液滴4が転写される基板3は、基板3を保持するステージに乗せられ基板昇降装置17によって水槽11a中の所定の位置に設置されている。ステージは後述する乾燥装置18の機能を兼ね備えていても良い。
制御装置8から対向基板駆動装置9に対して液滴4の転写開始が指示されると、対向基板駆動装置9は、移動装置10に対して対向基板2aの下降を指示し、移動装置10は対向基板2aの下降移動を開始し、液滴4が基板3に接触する間隔まで対向基板2aを下降させる。基板3に液滴4を接触させることによって、発光層材料7は基板3に転写される。
この時、液滴4が基板3に接触する直前に、対向基板駆動装置9は、対向基板2aのドット電極24をOFFにして、液滴4が基板3側へ転写され易いようにしても良い。また、同時に制御装置8が基板3の各画素を発光させるために基板3内に製作されている電極をONにすることで、液滴4を基板3へ転写させるようにしても良い。
また、基板3の下に絶縁層25(図示しない)を挟んで、液滴4を転写するための専用の電極(図示しない)を配置し、液滴4が基板3に接触する直前に、対向基板駆動装置9が対向基板2aのドット電極24をOFFにし、制御装置8がこの専用の電極をONにすることで液滴4を転写させても良い。なお、この絶縁層25を含む専用の電極は、必ずしも基板3に一体化される必要はなく、ステージ上に配置されても良い。
液滴4を転写後、対向基板2aと基板3との間に充満している水や溶剤を除去し、発光層材料7を乾燥させる。
液滴4が対向基板2aから基板3へ転写された後、制御装置8からの基板昇降装置17と移動装置10に対して発光層材料7の乾燥開始が指示されると、基板昇降装置17と移動装置10によって、対向基板2aと基板3は、その間隔を数mm程度に保ったまま水の外へと搬送される。
発光層材料7の溶剤が低沸点溶剤であれば、溶剤は雰囲気中へ揮発するが、発光層材料7の溶剤が200℃を越える高沸点溶剤であれば、室温では十分に揮発しにくいので、吸引装置(図示しない)で強制的に水や溶剤を取り除いても良い。また、図10に示すように、ステージ内に分割された熱源である乾燥装置18を設置し、制御装置8によって熱源の温度を個別に調整することによって、乾燥ムラの発生を抑えつつ発光層材料7を加熱して乾燥させる。
また、液滴生成工程にて、溶剤濃度の異なる複数種の液滴4を生成し、液滴誘導工程にて、例えば、図11中αの位置に、早く揮発するよう溶剤濃度の低い液滴4を配置することで、乾燥ムラの発生を抑えつつ発光層材料7を乾燥させることも可能である。
また、複数のパネルを1枚の基板3から製造する場合、溶剤のみの液滴4を生成するマイクロチャンネルを用意し、液滴誘導工程にて、例えば、図12中βの位置(パネル間)に配置することで、周辺部の溶剤濃度が低下することによる乾燥ムラの発生を抑えつつ発光層材料7を乾燥させることも可能である。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について、図13〜図15を用いて説明する。第2の実施形態の有機ELディスプレイ製造システム1bでは、所定の大きさに生成された液滴4を一旦液滴リザーバ19に蓄え、蓄えられた液滴4を対向基板2bに一括して吸着させ、液滴4が所定の位置に配置された対向基板2bを基板3上に移動、液滴4を転写してパネルを製造する。
第2の実施形態では、図13に示すように、その製造工程は、液滴生成工程、液滴検査工程、液滴誘導工程、および液滴転写工程の4つに大別される。以下、それぞれの工程について説明する。
≪液滴生成工程≫
液滴生成工程は第1の実施形態と同じなので、その詳細な説明は省略する。
≪液滴検査工程≫
液滴検査工程では、液滴生成工程で生成された液滴4のうち、大きさのそろっていないものを検出して、その液滴4の除去が行なわれる。
撮像装置12bは、微小体をマクロ撮影可能なカメラであり、細管5を流れる液滴4を撮影し、その画像データを出力する。また、液滴除去装置13bは、負圧源14を有する吸引装置であって、負圧源14が発する負圧によって制御装置8から指示された細管5中の特定の液滴4を吸い取る。
制御装置8から撮像装置12bに対して液滴生成のタイミング、連続層の流速にあわせて液滴4の撮影開始が指示されると、撮像装置12bは、細管5中を流れる液滴4を撮影し、その画像データを順次制御装置8へ出力する。
制御装置8は、その画像データを解析し、所定の許容範囲を逸脱した液滴径を有する液滴4を検出する。なお、画像データの解析については従来からある手法なので、その詳細な説明は省略する。
所定の許容範囲を逸脱した液滴径を有する液滴4を検出すると、制御装置8は、液滴除去装置13bに対して流速と撮影したタイミングにあわせて除去しなければならない液滴4の除去タイミングを指示し、液滴除去装置13bは、指示された除去タイミングで負圧を発生し、細管5中を流れる液滴4を吸い取る。
なお、適正な液滴径を有する液滴4は、そのまま細管5中を流れて後述する液滴リザーバ19に一時的に蓄えられる。
≪液滴誘導工程≫
液滴誘導工程では、生成された液滴4を一括して対向基板2b上の所定の位置に誘導する。
第2の実施形態における対向基板2bは、ガラス基板21をベースとして、ドット電極24とテフロン(登録商標)シート等の絶縁層25が積層された構造となっていれば良く、X軸方向搬送用電極22およびY軸方向搬送用電極23は無くても良い。
また、水槽11bの底部には細管5から流れてくる液滴4を吸着するための吸着用電極を備えた液滴リザーバ19が設けられている。
図14に、液滴リザーバ19内で細管5から供給された液滴4が規則的に配列された様子を示す。連続層の対流によって流れてくる液滴4を吸着用電極で吸着しても良いし、第1の実施形態の液滴誘導工程で示した電極のON/OFFによる誘導方法と同様の方式で、液滴4を吸着しても良い。これによって、液滴4が対流によって上下動等することを防止することができる。
また、液滴リザーバ19内で、液滴4同士が吸着したり、接触すると混合したりする場合は、液滴生成工程において、液滴4の表面に分散剤をコーティングして液滴4をカプセル化しても良い。
次に、図15を用いて、液滴4の誘導について説明する。図15は液滴リザーバ19と対向基板2bを簡略化したものである。今、図15(a)に示すように、液滴リザーバ19内に液滴4が十分に蓄えられているとする。
制御装置8からの指示に従って、対向基板駆動装置9は、移動装置10に対して対向基板2bの下降移動を指示すると、移動装置10は、生成された液滴4が蓄えられた液滴リザーバ19に向けて対向基板2bの下降移動を開始し、液滴4が基板3に接触する直前の適切な間隔まで対向基板2bを下降させる(図15(b)から(c)へ)。
次に、対向基板駆動装置9は、対向基板2bのドット電極24を全てONにし、液滴リザーバ19に蓄えられている液滴4を吸着させ、移動装置10に対して対向基板2bの上昇移動を指示すると、移動装置10は、液滴4が吸着された対向基板2bの下降移動を行う(図15(d))。
このようにして、液滴4を吸着した対向基板2bは、移動装置10によって液滴転写工程へ搬送される。
≪液滴転写工程≫
液滴転写工程は第1の実施形態と同じなので、その詳細な説明は省略するが、第2の実施形態では、水中ではなく雰囲気中で行われる。そのため、液滴4の転写時には、液滴4が対向基板2b上で乾燥しないように雰囲気の影響を受けないようにすることが好ましい。
以上、発光層材料7に関して実施形態を説明したが、正孔輸送層材料に関しても同様の原理で、各工程での処理を行うことができる。
なお、第1の実施形態では、液滴誘導工程の後に液滴検査・調整工程が行われているが、第2の実施形態と同様に、液滴生成工程の後に液滴検査工程が行われても良いし、第2の実施形態においても第1の実施形態と同様に、液滴転写工程の後に液滴検査・調整工程が行われても良い。
また、第1の実施形態においても、第2の実施形態と同様に雰囲気中で液滴転写工程が行われても良いし、第2の実施形態においても第1の実施形態と同様に、水中で液滴転写工程が行われても良い。
尚、有機ELディスプレイに限らず、塗布ムラが問題となる表示装置の製造においても有用である。
従って本発明によれば、大きさの揃った液滴を対向基板上の所定の位置に誘導し、その液滴を基板に転写することによって、塗布ムラの発生が抑制され、不良パネルの発生が減少し、歩留まりが向上する。
また、発光層材料の液滴を吸着している対向基板とバンクを有する基板との間の溶剤雰囲気が均一化され、基板周辺部やパネル周辺部で発生していた乾燥ムラが抑制され、不良パネルの発生が減少することで歩留まりも向上する。
第1の実施形態における有機ELディスプレイ製造システムの概略の構成を示す図である。 液滴生成工程におけるマイクロチャンネルの概略の構成と、液滴生成の様子を示す図である。 対向基板の構成を示す図である。 対向基板のX軸方向搬送用電極とY軸方向搬送用電極の配置を示す図である。 対向基板の電極を模式的に表した図である。 液滴誘導工程における液滴の搬送の様子を示す図である。 液滴を搬送する際の電圧パターンを示す図である。 対向基板を液滴転写工程へ搬送された際の概略構成を示す図である。 液滴転写工程における対向基板と基盤の概略図である。 液滴転写工程における対向基板と基盤の概略図である。 液滴転写工程における対向基板と基盤の概略図である。 液滴転写工程における対向基板と基盤の概略図である。 第2の実施形態における有機ELディスプレイ製造システムの概略の構成を示す図である。 液滴リザーバ内で細管から供給された液滴が規則的に配列された様子を示す図である。 液滴リザーバと対向基板を簡略化し、液滴吸着の手順を示す図である。 従来のインクジェット方式による塗布を示す図である。 筋ムラ、輝度ムラを示す図である。
符号の説明
1a,b…有機ELディスプレイ製造システム、2a,b…対向基板、3…基板、4…液滴、5…細管、6…供給管、7…発光層材料、8…制御装置、9…対向基板駆動装置、10…移動装置、11a,b…水槽、12a,b…撮像装置、13a,b…液滴除去装置、14…負圧源、15…液滴追加装置、16…正圧源、17…基板昇降装置、18…乾燥装置、19…液滴リザーバ、21…ガラス基板、22…X軸方向搬送用電極22、23…Y軸方向搬送用電極、24…ドット電極、25…絶縁層、26…電極、31…バンク、101…基板、102…画素、103…インクジェットヘッド、104…ノズル、

Claims (5)

  1. マイクロチャンネルを利用して分散層である塗布材を連続層に注入することで所望の液滴径を有する前記塗布材の液滴を生成する液滴生成工程と、
    前記液滴を吸着可能な電極が所定の位置に複数設けられた対向基板に、前記液滴生成工程で生成された前記液滴を所望の前記電極に吸着させる液滴誘導工程と、
    前記対向基板が吸着している複数の前記液滴を、基板上の所定の位置へ一括して転写する液滴転写工程と、
    を有することを特徴とする表示装置の製造方法。
  2. 前記液滴誘導工程では、前記液滴生成工程で生成された前記液滴を1滴ずつ、前記対向基板に設けられた搬送用電極をオン・オフさせることによって所定に位置に誘導し吸着させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置の製造方法。
  3. 前記液滴誘導工程では、前記液滴生成工程で生成された複数の前記液滴を備蓄槽に蓄え、当該備蓄槽内の複数の前記液滴を一括して前記対向基板に吸着させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置の製造方法。
  4. 前記対向基板上の前記液滴が吸着されている位置を撮像手段で撮像し、その画像から所定の液滴径を有していない液滴または吸着抜けを検出し、当該所定の液滴径を有していない液滴を除去装置で取り除き、除去したその位置または吸着抜けのあった位置に追加装置で予め用意された所定の液滴径を有する前記液滴を供給し、供給された当該液滴を前記対抗基板に吸着させる液滴検査調整工程を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の表示装置の製造方法。
  5. 前記液滴生成工程において生成され前記連続層によって搬送されている前記液滴を前記撮像手段で撮像し、その画像から所定の液滴径を有していない液滴を検出して前記除去装置で取り除く液滴検査工程を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の表示装置の製造方法。
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