JP2005232381A - 総揮発性有機化合物発生量が少ないプラスチゾル組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 塩化ビニル系樹脂(A)、可塑剤(B)、粘度低減剤(C)および充填剤(D)を含有するプラスチゾル組成物において、粘度低減剤(C)が炭素原子数20以上、40以下のα−オレフィンであるプラスチゾル組成物。その好ましい組成は、 塩化ビニル系樹脂(A)100重量部あたり、可塑剤(B)を30重量部以上、110重量部以下、粘度低減剤(C)を0.5重量部以上、25重量部以下、および充填剤(D)を10重量部以上、500重量部以下である。
【選択図】 なし
Description
プラスチゾルの成形・加工には、種々の方法が用いられるが、例えば、ナイフコーターやリバースロールコーター等の塗工機を用いて、プラスチゾルを基材に塗工することにより、床材や壁紙等の成形品を得ることができる。このような加工に際しては、塗工速度を速くすることが重要であり、そのため、従来より常温で液状の脂肪族系、芳香族系炭化水素等を粘度低減剤としてプラスチゾルに配合することが行われている(例えば特許文献1参照)。
しかし、これらの炭化水素類は常圧下での沸点が通常260℃未満であって、若干の揮発性を有している。近年、シックハウス問題等に対処すべく、床材、壁紙等の建材からのTVOC発生を抑制することが求められているが、上記のような粘度低減剤を含有する従来のプラスチゾル組成物では、このTVOCを、求められる水準にまで低減することは困難である。
即ち本発明の要旨は、塩化ビニル系樹脂(A)、可塑剤(B)、粘度低減剤(C)および充填剤(D)を含有するプラスチゾル組成物において、粘度低減剤(C)が炭素原子数20以上、40以下のα−オレフィンであることを特徴とするプラスチゾル組成物に存している。
また、本発明の別の要旨は、可塑剤(B)と粘度低減剤(C)との含有重量比(B/C)が、100/2ないし100/40である上記のプラスチゾル組成物にも存しており、更に粘度低減剤(C)の融点が25℃以上、90℃以下である上記のプラスチゾル組成物にも存している。
更に、本発明の他の要旨は、可塑剤(B)と加温した粘度低減剤(C)とを混合し、液状組成物として他の成分と混合することを特徴とする上記のプラスチゾル組成物の製造方法にも存している。
上記の塩化ビニル系重合体としては、塩化ビニルの単独重合体や、塩化ビニルを主成分とする共重合体等が挙げられる。この共重合体を構成する塩化ビニル以外の共重合性単量体としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル等の(メタ)アクリル酸エステル類、酢酸ビニル、塩化ビニリデン等があげられる。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」は、「アクリル又はメタクリル」を意味する。
このようなペースト用塩化ビニル系樹脂は、乳化重合、微細懸濁重合等によって製造することができる。
このような混合用塩化ビニル系樹脂は、一般に、特殊懸濁重合法によって製造される。具体的には、塩化ビニルをラインミキサーや高速攪拌機等により、水中に細かく分散させ、これにゼラチンやヒドロキシプロピルメチルセルロース等の懸濁剤、及び必要に応じて乳化剤を加え、さらに油溶性のラジカル発生剤を加えて懸濁重合することにより製造される。
また、本発明においては、1種類のα−オレフィンのみを用いても、また複数種のα−オレフィンの混合物を用いてもよい。混合物を用いる場合、その重量平均の炭素原子数が上記範囲にあればよい。しかし平均炭素数が上記の範囲にあっても炭素原子数が上記の範囲より少ない成分を多く含むと、結果としてTVOCを低減する効果が不十分となることがあるので、炭素原子数が上記の範囲よりも少ない成分は全体の50重量%以下、特に30重量%以下であるのが好ましい。これらのα−オレフィンの融点は、一般に25℃以上、90℃以下であり、常温で固体である。融点が25℃未満の場合は、TVOCが高くなることがあり、一方90℃を超える高い融点のものは、プラスチゾルを調製するのが困難となったり、プラスチゾルの均一性が不十分となることがある。
る。
但し、本発明に用いられる粘度低減剤(C)は、通常、常温で固体のため、添加・混合する際には、予め、可塑剤(B)と加温状態の粘度低減剤(C)とを混合して液状組成物としてから、他の成分に混合することが好ましい。
加温は粘度低減剤(C)と可塑剤(B)とが溶解して液状となる温度であればよいが、通常は粘度低減剤(C)の融点以上である。好ましくは粘度低減剤(C)の融点以上、70℃以下に加温する。この温度が高すぎると、可塑剤(B)や粘度低減剤(C)の一部が揮発して、作業環境を悪化させたり、高温物の取り扱いによる火傷等の問題が生じる可能性がある。なお、溶解を促進するには可塑剤も加温しておくのが好ましい。
可塑剤(B)と粘度低減剤(C)とを混合して液状組成物を調製する際に用いる装置は、液状物を加温した状態で混合可能な装置であれば、特に限定することなく用いることができる。このようにして均一に混合された液状組成物は、室温まで冷却してもその性状は安定で、分離や析出等は見られない。
この液状組成物は、塩化ビニル系樹脂や他の成分と容易に混合してプラスチゾル組成物を形成できるので、、プラスチゾルの調製時には、通常の可塑剤と同様にして扱うことができる。従って50℃以下で操作されるような一般のプラスチゾル調製装置を用いて、問題なく本発明のプラスチゾル組成物を得ることができる。
<分析方法>
(1)TVOC測定
ガスクロマトグラフィー/質量分析計(GC/MS分析装置)にて粘度低減剤として用いたα−オレフィンの測定を行い、得られた測定チャートより、JIS A1901:2003に基づいて、ノルマルヘキサンからノルマルヘキサデカンの範囲に検出されたピーク面積の総和をトルエン換算値として計算した。
(2)プラスチゾル粘度(B型粘度)
得られたプラスチゾル組成物の粘度は、ブルックフィールド型回転粘度計(B8H型、(株)トキメック製)を用いて、25℃、50rpmにて測定した。
可塑剤(B)としてジイソノニルフタレートを60℃に加温し、これにα−オレフィン(粘度低減剤(C))を、同じく60℃に加温して添加・攪拌して液状組成物を調製した。
この液状組成物を所定量秤取して、下記の配合組成となるように、他の成分を添加・攪拌して、プラスチゾル組成物を調製した。
塩化ビニル系樹脂(A) 100重量部
(ヴイテック(株)製、ビニカペーストP454/ビニカブレンディングレジン80BX=80/20)
可塑剤(B)(ジイソノニルフタレート) 50重量部
((株)ジェイプラス製)
粘度低減剤(C) 所定量
充填剤(D)(炭酸カルシウム) 40重量部
(東洋ファインケミカル(株)製、ホワイトンH)
白色顔料 15重量部
(テイカ(株)製、JR600A(チタン白))
安定剤 2重量部
(旭電化工業(株)製、アデカスタブFL−44)
発泡剤 4重量部
(大塚化学(株)製、AZH−25(アゾジカルボンアミド))
(実施例1)粘度低減剤(C)として、1−エイコセン(炭素原子数20のα−オレフィン、融点26℃、和光純薬工業(株)製)を塩化ビニル系樹脂100重量部あたり10重量部(可塑剤との重量割合:B/C=100/20)用い、上記の配合・方法にてプラスチゾルを調製した。TVOC含有量及び粘度の測定結果を表1に示す。
粘度低減剤(C)として、1−エイコセンに代えて炭素原子数20〜28のα−オレフィン混合物(平均炭素原子数24、融点39℃、三菱化学(株)製ダイアレン208、)を塩化ビニル系樹脂100重量部あたり6重量部(可塑剤との重量割合:B/C=100/12)を用いたこと以外は実施例1と同様にしてプラスチゾルを調製し、そのTVOC含有量およびプラスチゾル粘度の測定を実施した。結果を表1に示す。
粘度低減剤(C)を添加しなかったこと以外は実施例1と同様にして、プラスチゾルを調製し、粘度測定を行った。結果を表1に示す。
粘度低減剤(C)として1−エイコセンに代えて1−オクタデセン(炭素原子数18のα−オレフィン、融点18℃、和光純薬工業(株)製)を塩化ビニル系樹脂100重量部あたり 10重量部(可塑剤との重量割合:B/C=100/20)用いたこと以外は実施例1と同様にしてプラスチゾルを調製し、TVOC含有量およびプラスチゾル粘度の測定を行った。結果を表1に示す。
Claims (5)
- 塩化ビニル系樹脂(A)、可塑剤(B)、粘度低減剤(C)および充填剤(D)を含有するプラスチゾル組成物において、粘度低減剤(C)が炭素原子数20以上、40以下のα−オレフィンであることを特徴とするプラスチゾル組成物。
- 塩化ビニル系樹脂(A)100重量部あたり、可塑剤(B)を30重量部以上、110重量部以下、粘度低減剤(C)を0.5重量部以上、25重量部以下、および充填剤(D)を10重量部以上、500重量部以下含有してなる請求項1に記載のプラスチゾル組成物。
- 可塑剤(B)と粘度低減剤(C)との重量比(B/C)が、100/2ないし100/40である請求項1または2に記載のプラスチゾル組成物。
- 粘度低減剤(C)の融点が25℃以上、90℃以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載のプラスチゾル組成物。
- 可塑剤(B)と、加温した粘度低減剤(C)とを予め混合し、液状組成物として他の成分と混合することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプラスチゾル組成物の製造方法。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009544817A (ja) * | 2006-07-21 | 2009-12-17 | ヴェルシコル・ケミカル・コーポレイショーン | プラスチゾル組成物 |
| US7741395B2 (en) | 2007-08-21 | 2010-06-22 | Eastman Chemical Company | Low volatile organic content viscosity reducer |
| JP2010168568A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-08-05 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 塩化ビニル系樹脂ペースト組成物 |
| KR20160139001A (ko) | 2014-03-27 | 2016-12-06 | 신닛폰 리카 가부시키가이샤 | 비프탈산계 에스테르를 함유하는 염화비닐계 수지용 가소제 및 해당 가소제를 함유하는 염화비닐계 수지 조성물 |
-
2004
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| US10407559B2 (en) | 2014-03-27 | 2019-09-10 | New Japan Chemical Co., Ltd. | Plasticizer for vinyl chloride resin containing non-phthalate ester and vinyl chloride resin composition containing such plasticizer |
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