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JP2005218181A - 異常検出装置および異常検出方法 - Google Patents

異常検出装置および異常検出方法 Download PDF

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JP2005218181A JP2004019672A JP2004019672A JP2005218181A JP 2005218181 A JP2005218181 A JP 2005218181A JP 2004019672 A JP2004019672 A JP 2004019672A JP 2004019672 A JP2004019672 A JP 2004019672A JP 2005218181 A JP2005218181 A JP 2005218181A
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智 大場
Takashi Kato
隆 加藤
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Abstract

【課題】 動力出力装置に異常が発生したときにその異常箇所を特定する。
【解決手段】 トルク指令値から生成したPWM信号をインバータ回路14に供給し、そのPWM信号に応じてトランジスタT1〜T6をスイッチングすることによりモータ12を駆動する動力出力装置10において、インバータ回路14に供給するPWM信号をモニタ回路22を介して入力すると共に電流センサ32U,32V,32Wによりモータ12の各相に印加された相電流Iu,Iv,Iwを入力し、PWM信号に異常が生じていれば電子制御ユニット40側の制御系に異常が生じたと判定し、PWM信号に異常はないが相電流Iu,Iv,Iwの波形がトルク指令値から定まる理想的な相電流波形に一致しないときにはインバータ回路14側の電力系に異常が生じたと判定して、異常箇所をEEPROM48に記憶する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、異常検出装置および異常検出方法に関し、詳しくは、電源と、駆動軸に動力を出力可能な電動機と、スイッチング素子によるスイッチングにより該電源からの出力を目標電流における出力または目標電圧における出力に調節して前記電動機に供給可能な出力調節手段と、前記目標電流または前記目標電圧に対応するスイッチング指令を前記出力調節手段に出力することにより前記電動機を駆動制御する制御手段とを備える動力出力装置の異常を検出する異常検出装置および異常検出方法に関する。
従来、この種の異常検出装置としては、商用電源からの電力をモータの駆動に適した電力に変換するインバータの異常を検出するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、予め定められたスイッチパターンにしたがってインバータが備えるスイッチング素子をスイッチングさせ、スイッチングパターンとそのときのモータへの電流の変化とに基づいてインバータの異常を判定している。
特開平8−308244号公報
上述の異常検出装置では、インバータ自体に異常がないときでも異常と判定してしまう場合が生じる。例えば、インバータにスイッチング指令を出力する制御回路による指令に異常が生じているとき、モータへの電流の変化が正常とはならないために制御回路の異常をインバータの異常と誤判定してしまう。また、装置の異常を判定したときには、後にその異常の解析を詳細に行なうために解析に必要なデータを確保しておくことが望ましい。
本発明の異常検出装置および異常検出方法は、こうした問題を解決し、異常の箇所をより正確に特定できるようにすることを目的の一つとする。また、本発明の異常検出装置および異常検出方法は、異常の解析をより容易にすることを目的の一つとする。
本発明の異常検出装置および異常検出方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の異常検出装置は、
電源と、駆動軸に動力を出力可能な電動機と、スイッチング素子によるスイッチングにより該電源からの出力を目標電流における出力または目標電圧における出力に調節して前記電動機に供給可能な出力調節手段と、前記目標電流または前記目標電圧に対応するスイッチング指令を前記出力調節手段に出力することにより前記電動機を駆動制御する制御手段とを備える動力出力装置の異常を検出する異常検出装置であって、
前記出力調節手段に出力されるスイッチング指令に基づく信号を検出する信号検出手段と、
前記電動機に供給される電流または電圧を検出する電流電圧検出手段と、
前記検出されたスイッチング指令に基づく信号と、前記検出された電流または電圧と、対応する前記目標電流または前記目標電圧とに基づいて前記動力出力装置の各部の異常を判定する異常判定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の異常検出装置では、出力調節手段に出力されるスイッチング指令に基づく信号を検出すると共に前記出力調節手段のスイッチング素子によるスイッチングにより電動機に供給される電流または電圧を検出し、検出されたスイッチング指令に基づく信号と検出された電流または電圧と対応する目標電流または目標電圧とに基づいて動力出力装置の各部の異常を判定する。この結果、動力出力装置の各部の異常をより正確に特定することができる。
こうした本発明の異常検出装置において、前記異常判定手段は、少なくとも前記制御手段側の制御系の異常か前記出力調節手段側の電力系の異常かを識別可能に判定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、異常を特定できないことによる不都合、例えば、異常が発生した部位を交換する際の誤交換などの不都合を回避することができる。この態様の本発明の異常検出装置において、前記異常判定手段は、前記検出されたスイッチング指令に基づく信号に基づいて前記制御系の異常を判定し、該制御系の異常の判定結果と前記検出された電流または電圧と対応する前記目標電流または前記目標電圧とに基づいて前記電力系の異常を判定する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の異常検出装置において、前記電動機は、多相交流により駆動する電動機であり、前記出力調節手段は、前記電源からの出力を多相交流に変換して前記電動機に供給可能な手段であり、前記電流電圧検出手段は、前記電動機の各相の電流または電圧を検出する手段であり、前記異常判定手段は、前記検出された前記電動機の各相の電流または電圧と対応する前記目標電流または前記目標電圧とを比較することにより前記動力出力装置の異常を判定する手段であるものとすることもできる。
さらに、本発明の異常検出装置において、前記異常判定手段により異常と判定された時点を含む所定期間における前記動力出力装置の運転履歴に関する情報を記憶する記憶手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、事後的な異常の解析をより容易に行なうことができる。この態様の本発明の異常検出装置において、前記記憶手段は、前記運転履歴に関する情報として、前記検出されたスイッチング指令に基づく信号,前記検出された電圧または電流,前記出力調節手段の温度,前記駆動軸の回転速度の少なくとも一つを記憶する手段であるものとすることもできる。
本発明の異常検出方法は、
電源と、駆動軸に動力を出力可能な電動機と、スイッチング素子によるスイッチングにより該電源からの出力を目標電流における出力または目標電圧における出力に調節して前記電動機に供給可能な出力調節手段と、前記目標電流または前記目標電圧に対応するスイッチング指令を前記出力調節手段に出力することにより前記電動機を駆動制御する制御手段とを備える動力出力装置の異常を検出する異常検出方法であって、
(a)前記出力調節手段に出力されるスイッチング指令に基づく信号を検出し、
(b)前記電動機に供給される電流または電圧を検出し、
(c)前記検出されたスイッチング指令に基づく信号と、前記検出された電流または電圧と、対応する前記目標電流または前記目標電圧とに基づいて前記動力出力装置の各部の異常を判定する
ことを要旨とする。
この本発明の異常検出方法では、出力調節手段に出力されるスイッチング指令に基づく信号を検出すると共に前記出力調節手段のスイッチング素子によるスイッチングにより電動機に供給される電流または電圧を検出し、検出されたスイッチング指令に基づく信号と検出された電流または電圧と対応する目標電流または目標電圧とに基づいて動力出力装置の各部の異常を判定する。この結果、動力出力装置の各部の異常をより正確に特定することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態としての異常検出装置20が搭載された動力出力装置10の構成の概略を示す構成図である。説明の都合上、まず、動力出力装置10の構成について説明し、その後に実施例の異常検出装置20の構成について説明する。動力出力装置10は、例えば、自動車に搭載されるものとして構成されており、図示するように、三相交流により回転駆動するモータ12と、直流電力を交流電力に変換してモータ12に供給可能なインバータ回路14と、バッテリ18からの直流電力をその電圧を変換してインバータ回路14に供給可能なコンバータ回路16と、装置全体をコントロールすると共に実施例の異常検出装置20の一部としても機能する電子制御ユニット40とを備える。
モータ12は、例えば、外表面に永久磁石が貼り付けられたロータと、三相コイルが巻回されたステータとを備えるPM型の同期発電電動機として構成されている。モータ12の回転軸は、動力出力装置10の駆動軸に直接または間接に接続されており、モータ12からの動力を動力出力装置10の駆動軸に出力できるようになっている。また、モータ12は、発電電動機として構成されているから、回転軸に動力を入力すれば、モータ12により発電することができる。
インバータ回路14は、6個のトランジスタT1〜T6と6個のダイオードD1〜D6とにより構成されている。6個のトランジスタT1〜T6は、インバータ回路14の正極母線14aと負極母線14bに対してソース側とシンク側となるよう2個ずつペアで配置され、その接続点にモータ12の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。また、6個のトランジスタT1〜T6は、それぞれ6個のダイオードD1〜D6が逆並列接続されている。したがって、正極母線14aと負極母線14bとの間に電圧が作用している状態で対をなすトランジスタT1〜T6のオン時間の割合を制御することにより三相コイルに回転磁界を形成でき、モータ12を回転駆動することができる。なお、インバータ回路14の正極母線14aと負極母線14bとには平滑用のコンデンサ15が接続されている。
コンバータ回路16は、2個のトランジスタTA,TBと2個のダイオードDA,DBとリアクトルLとにより構成されている。2個のトランジスタTA,TBは、それぞれインバータ回路14の正極母線14aと負極母線14bとに接続され、その接続点にリアクトルLが接続されている。リアクトルLとインバータ回路14の負極母線14bとには、それぞれバッテリ18の正極端子と負極端子とが接続されている。また、2個のトランジスタTA,TBは、それぞれ2個のダイオードDA,DBが逆並列接続されている。したがって、トランジスタTAのオンオフの割合やトランジスタTBのオンオフの割合を制御することによりバッテリ18の直流電圧を昇圧してインバータ回路14に出力したり、インバータ回路14の正極母線14aと負極母線14bとに作用している直流電圧を降圧してバッテリ18を充電することができる。なお、バッテリ18の端子間には平滑用のコンデンサ19が接続されている。
電子制御ユニット40は、CPU42を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU42の他に処理プログラムを記憶したROM44と、一時的にデータを記憶するRAM46と、不揮発性メモリとしてのEEPROM48と、図示しない入出力ポートとを備える。この電子制御ユニット40には、モータ12のロータの回転位置を検出する回転位置検出センサ13(例えば、レゾルバ)からの回転位置θやモータ12の三相コイルの各相に流れる相電流を検出する電流センサ32U,32V,32Wからの相電流Iu,Iv,Iw、インバータ回路14の温度を検出する温度センサ34からのインバータ温度Tinvなどが入力ポートを介して入力されている。また、電子制御ユニット40からは、インバータ回路14のトランジスタT1〜T6やコンバータ回路16のトランジスタTA,TBをスイッチング制御するためのPWM信号が出力ポートを介して出力されている。なお、実施例では、モータ12の三相コイルの各々に3つの電流センサ32U,32V,32Wを設けるものとしたが、三相のうちいずれか2つの相に流れる電流がわかれば他の1相に流れる電流を計算できるから、3つの電流センサ32U,32V,32Wのうちいずれか1つを省略してもよい。
こうして構成された動力出力装置10では、アクセルペダルの踏み込み量や車速などに基づいて設定されたトルク指令値が入力されたときに、トルク指令値に見合うトルクがモータ12から出力されるようモータ12を駆動制御している。モータ12の駆動制御は、具体的には、トルク指令値が入力されたときに、このトルク指令値と回転位置検出センサ13からのモータ12の回転位置とに基づいてモータ12の三相コイルの各相に印加すべき電流としての相電流指令値Iu*,Iv*,Iw*を設定し、この相電流指令値Iu*,Iv*,Iw*と電流センサ32U,32V,32Wからの各相電流Iu,Iv,Iwとに基づいてモータ12の各相に印加すべき電圧として相電圧指令値を設定し、この相電圧指令値をPWM信号に変換してインバータ回路14に出力することにより行なわれる。また、動力出力装置10では、インバータ回路14の正極母線14aと負極母線14bとに作用する電圧(コンデンサ15の電圧)が目標電圧となるようPWM信号を生成してコンバータ回路16に出力している。
実施例の異常検出装置20は、上述した動力出力装置10を構成する各部の異常を検出する装置として構成されており、インバータ回路14に供給するスイッチング制御信号としてのPWM信号をモニタするモニタ回路22と、モニタ回路22から入力されたPWM信号と電流センサ32U,32V,32Wからの相電流Iu,Iv,Iwとに基づいて動力出力装置10の異常を判定する上述の電子制御ユニット40とを備える。
図2は、モニタ回路22の概略構成を示す構成図である。モニタ回路22は、図示するように、電子制御ユニット40とインバータ回路14との間を接続する信号ライン上に取り付けられ信号ラインの電圧レベルを所定の電圧レベルに分圧する抵抗22a,22bと、分圧された電圧レベルと基準電圧(接地電位)とを比較して比較結果をオンオフ信号として電子制御ユニット40に出力するコンパレータ22cとを備える。コンパレータ22cは、信号ラインからの分圧された電圧レベルが基準電圧よりも大きいときにオン信号を出力し、そうでないときにオフ信号を出力する。したがって、モニタ回路22から電子制御ユニット40に入力されるオンオフ信号は、通常、インバータ回路14のトランジスタT1〜T6を駆動するためにトルク指令値から生成したPWM信号に対応するものとなる。
また、電子制御ユニット40は、着脱可能な外部通信機器50と通信できるようになっており、外部通信機器50が取り付けられたときに外部通信機器50により電子制御ユニット40が備えるEEPROM48に記憶されている各種データを読み出すことができるようになっている。なお、EEPROM48に記憶される各種データは、動力出力装置10の運転履歴に関するデータであるが、その詳細については後述する。
次に、こうして構成された異常検出装置20の動作、特に、動力出力装置10の異常を判定する動作と、動力出力装置10に異常が生じた際の動力出力装置10の運転履歴を記憶する動作とについて説明する。まず、動力出力装置10の異常を判定する動作について説明する。図3は、実施例の異常検出装置20の電子制御ユニット40により実行される異常判定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
異常判定処理ルーチンが実行されると、電子制御ユニット40のCPU42は、まず、モニタ回路22からのオンオフ信号を入力し(ステップS100)、入力したオンオフ信号に異常がないかどうかを調べる(ステップS110)。この処理は、実施例では、モータ12を駆動制御する際にトルク指令値から生成したPWM信号とモニタ回路22から入力したオンオフ信号とを比較することにより行なうものとした。モニタ回路22から入力したオンオフ信号に異常があると判定されると、電子制御ユニット40側の制御系に異常が発生したと判定すると共に(ステップS120)、EEPROM48に異常箇所を示すコードを記憶する処理を行なって(ステップS180)、本ルーチンを終了する。
モニタ回路22から入力したオンオフ信号に異常がないと判定されると、次に、所定サンプリング周期で電流センサ32U,32V,32Wからの相電流Iu,Iv,Iwを入力すると共に(ステップS130)、補間法などを用いて相電流Iu,Iv,Iwの波形を生成し(ステップS140)、トルク指令値に基づいてモータ12に印加すべき理想的な相電流(相電流指令値Iu*,Iv*,Iw*)の波形を推定して(ステップS150)、両者の波形が一致しているか否か(波形のズレが許容範囲内にあるか否か)を調べる(ステップS160)。いずれかの相の相電流の波形が一致していないと判定されると、インバータ回路14側の電力系に異常が発生したと判定すると共に(ステップS170)、EEPROM48に異常箇所(異常が発生した相)を示すコードを記憶する処理を行なって(ステップS180)、本ルーチンを終了する。いずれの相についても相電流の波形が一致していると判定されると、動力出力装置10に異常は発生していないと判定して(ステップS190)、何もせずに本ルーチンを終了する。
このように、トルク指令値からPWM信号を生成してインバータ回路14に供給する際のPWM信号の異常を判定すると共にPWM信号によりインバータ回路14のトランジスタT1〜T6がオンオフした際のモータ12に印加される相電流Iu,Iv,Iwの波形の異常を判定することにより、異常が発生したときにその異常が電子制御ユニット40側の制御系の異常なのかインバータ回路14側の電力系の異常なのかを識別しているのである。
次に、動力出力装置10に異常が発生したと判定した際に動力出力装置10の運転履歴に関する各種データを記憶する動作について説明する。図4は、実施例の異常検出装置20の電子制御ユニット40により実行される運転履歴記憶処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
運転履歴記憶処理ルーチンが実行されると、電子制御ユニット40のCPU42は、まず、モニタ回路22からのPWM信号や電流センサ32U,32V,32Wからのモータ12の相電流Iu,Iv,Iw、温度センサ34からのインバータ温度Tinv、回転位置検出センサ13からの回転位置θに基づいて演算される回転速度などの各種データを入力し(ステップS200)、入力した各種データを運転履歴記憶用に確保されているRAM46の運転履歴記憶領域に古いデータから順に上書きされるよう記憶する(ステップS210)。これにより、RAM46の運転履歴記憶領域には、各種データが現時点から所定時間遡った時点までの期間に亘って記憶されていることになる。
続いて、図3の異常判定処理により動力出力装置10の異常と判定されたか否かを調べる(ステップS220)。この処理は、例えば、異常判定処理により動力出力装置10の異常を判定したときにフラグに値1をセットするものとし、このフラグの値を調べることにより行なうことができる。動力出力装置10に異常が発生していないと判定されたときには、何もせずに本ルーチンを終了する。一方、動力出力装置10に異常が発生したと判定されたときには、RAM46の運転履歴記憶領域に記憶されている各種データのうち異常が発生したと判定された時点のデータとしての異常発生時データを選定し(ステップS230)、選定した異常発生時データを他のデータと区別してEEPROM48に記憶して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。
以上説明した実施例の異常検出装置20によれば、インバータ回路14に供給するPWM信号の異常を判定すると共にモータ12の三相コイルの各相の相電流Iu,Iv,Iwの波形の異常を判定することにより、異常が発生したときにその異常が電子制御ユニット40側の制御系の異常かインバータ回路14側の電力系の異常かを特定することができる。この結果、異常の発生により部品を交換する際の誤交換などの不都合を回避することができる。しかも、異常の発生を判定したときの動力出力装置10の運転履歴に関するデータを異常判定時点から所定時間遡った時点までの期間に亘ってEEPROM48に記憶するものとし、記憶されたデータを外部通信装置50により読み出せるようにしたから、後に異常の解析を詳細に且つ容易に行なうことができる。
実施例の異常検出装置20では、異常と判定したときの動力出力装置10の運転履歴に関するデータを異常判定時点から所定時間遡った時点までの期間に亘って記憶しておくものとしたが、異常判定時点のデータのみを記憶しておくものとしてもよいし、こうしたデータ自体を記憶しないものとしても構わない。データを記憶しない場合、EEPROM48を備えないものとしても差し支えない。
実施例の異常検出装置20では、電流センサ32U,32V,32Wにより検出されるモータ12の三相コイルの相電流Iu,Iv,Iwの波形とトルク指令値から推定される理想的な相電流波形(相電流指令値Iu*,Iv*,Iw*)とを比較することにより異常の判定を行なうものとしたが、モータ12の各相に電圧センサを取り付けてこの電圧センサにより検出されるモータ12の三相コイルの相電圧の波形とトルク指令値から推定される理想的な相電圧波形(相電圧指令値)とを比較して異常の判定を行なうものとしてもよい。あるいは、こうした相電流や相電圧の波形を比較することなく、所定周期でサンプリングされたモータ12に印加される電流(または電圧)の検出値と電流指令値(または電圧指令値)とを比較することにより異常の判定を行なうものとしてもよい。
実施例では、モータ12として三相の同期モータを備える動力出力装置10の異常を検出する異常検出装置20として説明したが、制御装置からのスイッチング指令信号に基づいてスイッチング素子のスイッチングにより電源からの出力をその電流または電圧を調節してモータに供給可能な動力出力装置であれば、他のモータ、例えば、誘導モータや直流モータを備える動力出力装置に適用するものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施形態としての異常検出装置20が搭載された動力出力装置10の構成の概略を示す構成図である。 実施例の異常検出装置20が備えるモニタ回路22の概略構成を示す構成図である。 実施例の異常検出装置20の電子制御ユニット40により実行される異常判定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 実施例の異常検出装置20の電子制御ユニット40により実行される運転履歴記憶処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 動力出力装置、12 モータ、13 回転位置検出センサ、14 インバータ回路、14a 正極母線、14b 負極母線、15,19 コンデンサ、16 コンバータ回路、18 バッテリ、20 異常検出装置、22 モニタ回路、22a,22b 抵抗、22c コンパレータ、32U,32V,32W 電流センサ、34 温度センサ、40 電子制御ユニット、42 CPU、44 ROM、46 RAM、48 EEPROM、50 外部通信機器、T1〜T6,TA,TB トランジスタ、D1〜D6,DA,DB ダイオード、L リアクトル。

Claims (7)

  1. 電源と、駆動軸に動力を出力可能な電動機と、スイッチング素子によるスイッチングにより該電源からの出力を目標電流における出力または目標電圧における出力に調節して前記電動機に供給可能な出力調節手段と、前記目標電流または前記目標電圧に対応するスイッチング指令を前記出力調節手段に出力することにより前記電動機を駆動制御する制御手段とを備える動力出力装置の異常を検出する異常検出装置であって、
    前記出力調節手段に出力されるスイッチング指令に基づく信号を検出する信号検出手段と、
    前記電動機に供給される電流または電圧を検出する電流電圧検出手段と、
    前記検出されたスイッチング指令に基づく信号と、前記検出された電流または電圧と、対応する前記目標電流または前記目標電圧とに基づいて前記動力出力装置の各部の異常を判定する異常判定手段と、
    を備える異常検出装置。
  2. 前記異常判定手段は、少なくとも前記制御手段側の制御系の異常か前記出力調節手段側の電力系の異常かを識別可能に判定する手段である請求項1記載の異常検出装置。
  3. 前記異常判定手段は、前記検出されたスイッチング指令に基づく信号に基づいて前記制御系の異常を判定し、該制御系の異常の判定結果と前記検出された電流または電圧と対応する前記目標電流または前記目標電圧とに基づいて前記電気系の異常を判定する手段である請求項2記載の異常検出装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載の異常検出装置であって、
    前記電動機は、多相交流により駆動する電動機であり、
    前記出力調節手段は、前記電源からの出力を多相交流に変換して前記電動機に供給可能な手段であり、
    前記電流電圧検出手段は、前記電動機の各相の電流または電圧を検出する手段であり、
    前記異常判定手段は、前記検出された前記電動機の各相の電流または電圧と対応する前記目標電流または前記目標電圧とを比較することにより前記動力出力装置の異常を判定する手段である
    異常検出装置。
  5. 前記異常判定手段により異常と判定された時点を含む所定期間における前記動力出力装置の運転履歴に関する情報を記憶する記憶手段を備える請求項1ないし4いずれか記載の異常検出装置。
  6. 前記記憶手段は、前記運転履歴に関する情報として、前記検出されたスイッチング指令に基づく信号,前記検出された電圧または電流,前記出力調節手段の温度,前記駆動軸の回転速度の少なくとも一つを記憶する手段である請求項5記載の異常検出装置。
  7. 電源と、駆動軸に動力を出力可能な電動機と、スイッチング素子によるスイッチングにより該電源からの出力を目標電流における出力または目標電圧における出力に調節して前記電動機に供給可能な出力調節手段と、前記目標電流または前記目標電圧に対応するスイッチング指令を前記出力調節手段に出力することにより前記電動機を駆動制御する制御手段とを備える動力出力装置の異常を検出する異常検出方法であって、
    (a)前記出力調節手段に出力されるスイッチング指令に基づく信号を検出し、
    (b)前記電動機に供給される電流または電圧を検出し、
    (c)前記検出されたスイッチング指令に基づく信号と、前記検出された電流または電圧と、対応する前記目標電流または前記目標電圧とに基づいて前記動力出力装置の各部の異常を判定する
    異常検出方法。
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JPWO2022131023A1 (ja) * 2020-12-15 2022-06-23

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