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JP2005218172A - 車両の給電方法及び装置 - Google Patents

車両の給電方法及び装置 Download PDF

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伸好 田遠
Masahiko Futamura
政彦 二村
Hideo Suganuma
英雄 菅沼
Hidenobu Suzuki
秀信 鈴木
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Abstract

【課題】 各車載負荷に対する適正な給電を行いながら、バッテリーから出力される電流の最大値を抑えて当該バッテリーの小型化及び長寿命化を図る。
【解決手段】 車両のバッテリー10からPDU等からなる回路体を通じて各ECU112,114,116や各モジュール122,124,126等の車載負荷へ給電を行うに際し、予め優先度を設定しておく。そして、互いに優先度の異なる複数の車載負荷へ給電を行うときには、前記バッテリー10から前記回路体に流れ込む電流の最大値を許容範囲内に収めるべく、優先度の低い車載負荷に対する給電タイミングを優先度の高い車載負荷に対する給電タイミングよりも遅らせる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、車両に搭載されるバッテリーから車載負荷へ給電を行うための方法及び装置に関するものである。
近年、自動車等に搭載されるバッテリーから各車載負荷への給電を行う手段として、当該給電を行う配電回路中にFET等のスイッチング素子を介在させ、そのオンオフによって通電制御を行うようにしたものが知られている。例えば特許文献1には、前記配電回路を形成する複数枚のバスバーと、制御回路が組み込まれた制御回路基板とが貼り合わされるとともに、両者にまたがってFET等のスイッチング素子が実装され、このスイッチング素子の駆動によって、前記配電回路の通電のオンオフ切換、すなわち各車載負荷への給電のオンオフの切換が行われるものが開示されている。
特開2003−164039号公報
車両においては、バッテリーから複数の車載負荷に対して同時に給電を行わなければならない場合が多い。その場合、給電の対象となる電装品によってはバッテリーから出力される電流の瞬間最大値がきわめて大きくなることがある。従って従来は、通常時にバッテリーから出力される電流の値は比較的低くても、前記の電流最大値を見越して大きなバッテリー容量を設定しておかなければならず、これがバッテリー小型化の大きな妨げとなっている。また、たとえ瞬時ではあってもバッテリーの出力電流が過度に増大するとバッテリーの寿命に悪影響を与えるおそれがあり、その対策が求められている。
本発明は、このような事情に鑑み、各車載負荷に対する適正な給電を行いながら、バッテリーから出力される電流の最大値を抑えて当該バッテリーの小型化及び長寿命化を図ることができる車両の給電方法及び給電装置を提供することを目的とする。
車両に搭載される電装品の中には、例えばエンジンのインジェクタやABS、エアバッグなどのように、安全面等の観点から迅速に電力供給を行わなければならないものと、給電タイミングを一時的に遅らせても著しい支障は生じないものとが存在する。
本発明は、このような観点からなされたものであり、車両のバッテリーから車載負荷への給電を行う方法であって、複数の車載負荷について予め優先度を設定しておき、互いに優先度の異なる複数の車載負荷へ給電を行うときに前記バッテリーから前記回路体に流れ込む電流の最大値を許容範囲内に収めるべく優先度の低い車載負荷に対する給電タイミングを優先度の高い車載負荷に対する給電タイミングよりも遅らせるものである。
また本発明は、車両のバッテリーから車載負荷への給電を行う装置であって、前記バッテリーから車載負荷への配電回路を形成するとともに、当該配電回路の通電をオンオフさせるスイッチ素子を含む回路体と、前記バッテリーの使用状態を検出する検出手段と、この検出手段により検出されるバッテリーの使用状態に基づいて前記回路体における各スイッチ素子のオンオフを制御する制御手段とを備え、この制御手段は、前記配電回路を通じてバッテリー電力が供給される車載負荷について予め設定された優先度を記憶する記憶部と、互いに優先度の異なる複数の車載負荷へ給電を行うときに前記バッテリーから前記回路体に流れ込む電流の最大値を許容範囲内に収めるべく優先度の低い車載負荷に対する給電タイミングを優先度の高い車載負荷に対する給電タイミングよりも遅らせるように前記スイッチ素子の作動を制御するタイミング制御部とを含んでいるものである。
以上の構成によれば、互いに優先度の異なる複数の車載負荷に対して給電を行う際に、優先度の高い車載負荷に対しては迅速な電力供給を行いながら、これに遅らせて優先度の低い車載負荷への電力供給を行うことによって、バッテリーから出力される電流の最大値を抑え、その平準化を図ることができる。
以上のように、本発明によれば、各車載負荷に優先度を与えることにより、各車載負荷に見合ったタイミングで電力供給を行いながら、バッテリー出力電流の最大値を抑えて当該バッテリーの小型化及び長寿命化に寄与することができる。
本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示す電源装置BSは、車両に搭載されるバッテリー10と、本発明に係るバッテリー装着用配電ユニット(以下、単に「配電ユニット」と称する。)12と、これらを覆うカバー14とで構成されている。
前記バッテリー10は、図例では略直方体状をなし、その特定の面(図例では上面11)の左右両端部から上向きに正極バッテリー端子16と負極バッテリー端子18とが突設されている。
前記配電ユニット12は、ユニット本体のハウジングを構成する本体ケース20と、この本体ケース20に装着される放熱板(放熱部材)22と、外部接続用コネクタ(外部接続部)24とを備えている。
前記本体ケース20は、前記バッテリー10の上面11に隣接する側面(図例では両バッテリー端子16,18に近い側の側面)77に沿うように装着されるものであり、当該側面77に向かって開口する形状を有している。放熱板22は、アルミニウム等の伝熱性に優れた金属材料で板状に形成されたもので、前記本体ケース22の開口を塞ぐように装着される。そして、この本体ケース20と放熱板22とで囲まれる空間内に、図2(a)(b)に示すような回路体が格納されている。
この回路体は、複数枚のバスバーからなるバスバー層26と、メイン制御基板28と、LAN制御基板32と、PDU(Power Distribution Unit)制御基板34と、PDUプリアンプ基板36と、DC−DCコンバータ基板37と、サブ制御基板38とを備えている。
前記バスバー層26は、多数枚のバスバー(導電材料からなる金属板)が前記バッテリー側面77と略平行な方向の平面上に並べられた状態で前記放熱板22の裏面に絶縁層を介して接着されており、後述のバッテリー端子接続用バスバー46,62とともに、前記バッテリー10から各車載負荷への配電回路(電力回路)を構築する。
前記各基板28,32,34,36,37,38は、それぞれ通常の回路基板(例えばプリント回路基板)で構成されている。このうちメイン制御基板28は、前記バスバー26の面のうち前記放熱板22に接着されている面との反対側の面に絶縁層を介して貼り合わされており、このメイン制御基板28と前記バスバー26とにまたがるようにして、図略のリレースイッチやFETといったスイッチング素子が実装されている。そして、このスイッチング素子のオンオフ駆動を制御するための回路が前記メイン制御基板28に組み込まれている。
なお、このスイッチング素子を前記バスバー26及びメイン制御基板28に実装する形態としては、例えば、前記特許文献1(特開2003−164039号公報)に記載されるように、前記メイン制御基板28に適当な貫通孔を設けて当該貫通孔を通じて前記スイッチング素子の一部の端子を適当なバスバー26に実装するとともに、前記メイン制御基板28上のランド上に前記スイッチング素子の別の端子を直接実装するようにすればよい。
前記LAN制御基板32、PDU制御基板34、PDUプリアンプ基板36、DC−DCコンバータ基板37、及びサブ制御基板38は、前記メイン制御基板28の上に適当な隙間をおいて重ねるようにして当該メイン制御基板28及び前記バスバー26と略平行な姿勢で配設されており、サブ制御基板38はソケット40を介して前記メイン制御基板28に電気的に接続されている。
なお、これらの基板の支持は本体ケース20側で行ってもよいし、放熱板22側から支持部材を延ばして当該支持部材で行うようにしてもよい。
前記バスバー層26は、その左右両端部にそれぞれ設けられたバッテリー接続用バスバー46,62を通じて前記バッテリー10に電気的に接続されるようになっている。
前記バッテリー接続用バスバー46は、前記バスバー層26に含まれるバスバーのうちの特定のバスバー42とヒューズ部44を介して一体につながっている。さらに、このバスバー46からは前記ヒューズ部44とは別のヒューズ部48を含む複数の外部接続部50が分岐しており、各分岐接続部50に外部接続用電線52の端末がそれぞれ接続されるようになっている。また、前記バスバー46には電線54及びコネクタ56を介して回路体側に設けられた回路体センサ58の入出力部が接続されており、当該バッテリーセンサ58により、前記バッテリー10から回路体に流れ込む電流及び電圧の大きさ及び当該回路体の温度が検出されるようになっている。
一方、バッテリー接続用バスバー62は、前記バスバー層26に含まれるバスバーのうちの特定のバスバー60と一体につながっており、同バスバー62にはアース接続部64が形成されている。そして、このアース接続部64がアース電線66を介して車両のボディ(アース)に接続されるようになっている。
さらに、各バッテリー接続用バスバー46,62は、前記バスバー層26及び各基板に対して略直交する方向に沿って放熱板22の上側を通る向きに延びる接続端子部68,70を有している。
これらの接続端子部68,70は、バッテリー側面77に沿うユニット本体の左右両端部から水平方向に突出している。各接続端子部68,70の端部には貫通孔72が設けられ、当該貫通孔72に前記バッテリー10の正極バッテリー端子16及び負極バッテリー端子18をそれぞれ下から挿入するようにして当該端子16,18に図略のナット部材を螺着させることにより、前記各接続端子部68,70がそれぞれ正極バッテリー端子16及び負極バッテリー端子18に結合され、かつ、電気的に接続されるようになっている。従って、この結合状態では、前記回路体を含むユニット本体がバッテリー側面77に沿うように配置されるとともに、正極バッテリー端子16にバッテリー接続用バスバー46を介してバスバー層26及び外部接続用電線52が電気的に接続され、また負極バッテリー端子18がバッテリー接続用バスバー62及びアース電線66を介してボディアースに接続されるようになっている。
前記放熱板22の表側面からは複数枚のフィン74が突出している。各フィン74は、図3(a)に示されるように、放熱板22に対して傾斜する向きに延びており、前記接続端子部68,70が前記バッテリー端子16,18にそれぞれ結合された状態で各フィン74の端面がバッテリー側面77に当接または近接して、これらフィン74同士の間に前記バッテリー側面77と放熱板22の表面とで囲まれる通風路76が形成されるようになっている。
さらに、前記放熱板22の一方の側面にはブラケット78を介して送風装置80が取付けられている。この送風装置80は前記放熱板22及びバッテリー10に対して側方から対向するファン82を備えており、これらのファン82が回転駆動されることにより、バッテリー10の側面に直接風が供給されて冷却が行われるのに加え、前記各通風路76に強制的に空気流が形成されて放熱板22及びバッテリー10の双方から発せられる熱が同時に放散されるようになっている。
なお、前記フィン74の具体的な形状は適宜設定可能であり、例えば図3(b)に示すような曲線状に設定してもよい。
前記本体ケース20は、図1に示すように、前記回路体を格納する本体部84を有するとともに、その左右両側で前記外部接続用電線52及びアース電線66を配線するための配線溝90と、前記各バッテリー接続用バスバー46,62の接続端子部68,70をそれぞれ上側から覆う接続部カバー85,86とを有しており、各接続部カバー85,86には前記バッテリー端子16,18が挿通可能な貫通孔88が前記各接続端子部68,70の貫通孔72と合致する位置に設けられている。
前記外部接続用コネクタ24は、前記各基板28,32,…の下方に設けられており、同コネクタ24のハウジングには、前記バスバー層26に直結される電力用端子や、FPC(フレキシブルプリント回路体)92を介してLAN制御基板32に接続される信号用端子が保持されるとともに、当該ハウジングの底面に図4(a)に示すような複数のコネクタ挿入孔98が設けられている。また、前記外部接続用電線52からは図略の信号線が分岐しており、この信号線の端末に設けられたコネクタが前記FPC92に接続されている。
このFPC92の使用により、小スペース化が図れるとともに、伝送の信頼性が高められる。なお、当該FPC92に他のフレキシブル配線材(例えば複数本の平型導体が平行に配線されたフレキシブルフラット配線材)を用いてこれを先割りするようにしてもよいし、通常の電線を用いても配線は可能である。また、前記FPC等のフレキシブル配線材の金属層を多層にすれば、よりコンパクト化を図ることができる。また、前記外部接続用コネクタ24に光通信用の素子やドライバ(アンプ)を内蔵させてもよい。
一方、図略の車載負荷(外部回路)からは、電源線やアース線、信号線を含む複数の電線94が導かれ、各電線94の端末に設けられたコネクタ96のハウジングが前記外部接続用コネクタ24のコネクタ挿入穴98内に嵌入されることにより、各電線94に含まれる電源線及びアース線が前記外部接続用コネクタ24の電力用端子を介してバスバー層26に接続されるとともに、各電線94に含まれる信号線が同コネクタ24の信号用端子を介して前記LAN制御基板32に接続されるようになっている。
なお、この外部接続用コネクタ24の具体的な構造も適宜設定可能であり、例えば図4(a)のコネクタ挿入穴98に代えて同図(b)に示すような多数の電線接続穴99を外部接続用コネクタ24に設け、前記各電源線やアース線、信号線の端末にそれぞれ個別に設けられたコネクタが前記各電線接続穴99に嵌入されるようにしてもよい。
前記カバー14は、下向きに開放されたキャップ状をなし、前記バッテリー10及び配電ユニット12を上方及び側方から覆うように構成されている。このカバー14の側壁には、前記送風装置80を外部に露出させるための切欠部100や、前記外部接続用電線52及びアース電線66をそれぞれカバー14の外部に導出するための切欠部102,104が設けられるとともに、前記送風装置80のファン82によりカバー14内に導入された空気を排出するための排気口106が設けられている。
以上の構成において、前記配電ユニット12が前記バッテリー10に装着されることにより、コンパクトな構造で、前記バッテリー10から各車載負荷への配電回路が構築されることになる。
具体的には、負極バッテリー端子18が配電ユニット12のバッテリー接続用バスバー62及びアース電線66を介してボディアースに接続される一方、正極バッテリー端子16がバッテリー接続用バスバー46の各ヒューズ部48及び外部接続用電線52を通じて一部の車載負荷に接続されるとともに、同バスバー46からヒューズ部44を通じてバスバー層26に接続される。そして、このバスバー層26により形成される電力回路及びその電力回路中に組み込まれる図略のスイッチング素子を通じて外部接続用コネクタ24から各コネクタ96及び電線94の電源線を通じて適当な車載負荷へバッテリー電力が分配される。
一方、回路体に含まれる各基板はLAN制御基板32、FPC92、コネクタ96、及び各電線94の信号線を通じて車載電装品との送受信を行うことができる。
次に、この配電ユニット12を含む電源装置BSを利用して構築される車両の給電システムの一例を図5に基づいて説明する。
このシステムは、前記電源装置BSの他、車室110内に配置される運転席用ECU(電子制御ユニット)112、助手席用ECU114、後部席用ECU116や、前記電源装置BSとともにエンジンルーム120内に配置されるエンジン制御モジュール122、EPSモジュール124、ランプ制御モジュール126等を含んでいる。
前記各ECU112,114,116は、それぞれ、運転席周りの電装品、助手席周りの電装品、後部席周りの電装品を制御するためのものであるが、この実施の形態では、車室内で操作されるスイッチ等から出力される操作信号は統括して運転席用ECU112に入力されるようになっている。
一方、電源装置BSにおいては、バッテリーセンサ130と、当該バッテリー10の出力電流を前記車室110内の各ECU112,114,116とPDU134とに分配するヒューズモジュール132と、パワーマネジメント部136及びLAN制御部138とが装備されている。
前記バッテリーセンサ130は、バッテリー10の温度と出力電流及び出力電圧を検出するものであり、例えば前記図2等に示したバッテリー接続用バスバー68の表面に樹脂モールドで包み込むようにして作り込むことが可能である。その場合、当該バスバー68の温度が擬似的にバッテリー温度として検出されることになる。
前記ヒューズモジュール132は、前述のヒューズ部44,48が一体化されたものであるが、当該一体化は必ずしも要しない。
PDU134は、前記バスバー層26により形成される電力回路と、同回路に組み込まれるスイッチング素子と、当該スイッチング素子のオンオフを制御する制御回路とを備えるともに、前記図2(b)に示した回路体センサ58を含んでいる。
パワーマネジメント部136は、前記各センサ130,58の検出信号に基づき、バッテリー出力電流の瞬間最大値を抑止するように各スイッチング素子のオンオフ駆動の制御を行うとともに、バッテリー温度が一定以上になったときに送風装置80の各ファン82を作動させてバッテリー冷却を行わせるものであり、主として前記PDU制御基板34やサブ制御基板38に組み込まれている。
前記電力回路及びこれを制御する制御回路の具体的構成を図6に示す。
図示のように、バッテリー+B端子(正極バッテリー端子)及びヒューズ部44の下流側で複数の出力回路が分岐しており、各出力回路にはスイッチ素子であるFET140のドレイン及びソース(通電端子対)が介在している。
なお、本発明において用いられる電流調節素子はFETに限らず、その他のトランジスタやメカニカルリレースイッチ等の適用も可能である。
一方、前記パワーマネジメント部136からは、D/Aコンバータ141及びプリアンプ回路142を通じて各FET140のゲートにバイアス電圧が供給されるようになっており、当該バイアス電圧供給のオンオフ及びバイアス電圧の大きさの調節によって、各FET140におけるドレイン−ソース間の通電のオンオフ切換及び通電時における電流の大きさの調節が行われる(その具体的な制御内容については後述する。)。
また、前記ゲートとアースとの間にはツェナーダイオード144が設けられ、このツェナーダイオード144によって前記FET40のスイッチング動作時におけるゲート電圧のサージ分が吸収されるようになっている。なお、このサージ吸収素子としては、前記ツェナーダイオード144の他、例えば図9に例示したLC回路、RC回路等の適用が可能である。
LAN制御部138は、前記外部回路(各ECU112,114,116や各モジュール122,124,126)との間での送受信を一括して行うものであり、前記LAN制御基板34に組み込まれている。
このLAN制御部138を媒介として前記パワーマネジメント136と外部接続用コネクタ24との間に構築される伝送回路を図7に示す。図示のパワーマネジメント部136に組み込まれたCPU144からバスライン137を通じて出力される信号は、LAN制御部138においてシフトレジスタ及びメモリを含むMUX146により統合され、出力用アンプ148さらには前記FPC92を通じて外部接続用コネクタ24に伝送され、外部回路へ出力される。一方、外部接続用コネクタ24に入力された信号は、前記FPC92及びLAN制御部138内の入力用アンプ150を通じてシフトレジスタ及びメモリを含むDE−MUX152に入力され、ここで複数の信号に分岐されてバスライン137を通じて前記パワーマネジメント部136のCPU144に入力されるとともに、前記DE−MUX152からは前記CPU144にクロック信号も入力される。
次に、この給電システムにおいて行われる制御内容を図8のフローチャートに基づいて説明する。
走行中、パワーマネジメント部136は、バッテリーセンサ130により時々刻々検出されるバッテリー出力電流及び電圧に基づきバッテリー抵抗値を演算してこのバッテリーの残り蓄電量を算出する。そして、このバッテリー蓄電量とオルタネータの発電量とに基づいて、現在の最大許容電流値を決定する(ステップS1)。
そして、パワーマネジメント部136は、外部回路から複数の車載負荷について給電指令が入力された場合(ステップS2でYES)、その給電対象となる各車載負荷に対して同時にかつフルに要求電力を供給したときの電流総量を予測演算する(ステップS3)。この予測電流総量が前記最大許容電流値に満たない場合や(ステップS4でNO)、給電対象となる車載負荷が単一の場合(ステップS2でNO)には、給電指令が入力された車載負荷に対して同時に給電を行うべく、適当なFET140をオンにして通電を行う(ステップS5)。これに対し、前記予測電流総量が前記最大許容電流値を上回る場合には(ステップS4でYES)、当該電流総量が前記最大許容電流値を上回らないように、優先度の低い車載負荷に対する給電タイミングを優先度の高い車載負荷に対する給電タイミングよりも遅らせて電流ピーク値を抑える(ステップS6)。
すなわち、パワーマネジメント部136は、前記配電回路を通じて給電される各車載負荷について予め設定された優先度を記憶しており、その優先度に基づいて各車載負荷への給電タイミングの設定を行う。具体的には、エンジンのインジェクタやABS、エアバッグなどのように、安全面等の観点から即座に電流を供給しなければならないものについては高い優先度が設定されるのに対し、エアコンディショナーやAV機器等、その給電タイミングを遅らせても正常な走行を確保できるものについては低い優先度が設定されており、パワーマネジメント部136は当該優先度を各車載負荷と対応づけた状態で記憶している。
そして、優先度の高い車載負荷と優先度の低い車載負荷とについて同時に給電指令が入力された場合、パワーマネジメント部136は、優先度の高い車載負荷に対してはその給電指令に即座に応答して当該車載負荷に対応するFET140のゲートに電圧を印加し、給電を行うとともに、優先度の低い車載負荷に対しては、前記優先度の高い車載負荷への給電の終了を待ってその後にタイミングを遅らせて給電を行うようにする。
なお、本発明において設定される優先度は、例えば二段階式の簡単なものでもよいし、各車載負荷について複数の優先順位を設定し、その優先順位に基づいて順次給電を行うようにしてもよい。
このような給電システムによれば、バッテリー10側で一括して適正な電力分配を行うことが可能になるとともに、バッテリー出力電流の平準化によるバッテリー負荷の軽減や、ファン82を用いたバッテリー10の冷却により、バッテリー10の必要容量を減らしてその小型化を図るとともに、長寿命化を図ることが可能である。
なお、本発明では必ずしも複数枚の回路基板を具備する必要はなく、仕様によっては単一の回路基板に必要な回路を全て集中配置するようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係る配電ユニットを含んだ電源装置の一例を示す分解斜視図である。 (a)は前記配電ユニットの側面図、(b)は同配電ユニットを放熱板の裏面側からケースを透過して見た正面図である。 (a)は前記配電ユニットを放熱板の表面側から見た背面図、(b)は当該放熱板の表面側に形成されるフィンの形状の変形例を示す背面図である。 (a)は前記配電ユニットの底面図、(b)は同配電ユニットに設けられる外部接続用コネクタの変形例を示す底面図である。 前記配電ユニットを用いて構築される車両の給電システムの例を示すブロック図である。 前記配電ユニットに組み込まれる配電回路を示す回路図である。 前記配電ユニットに組み込まれる伝送回路を示すブロック図である。 前記配電ユニットにおいて行われる給電制御内容を示すフローチャートである。 配電回路の変形例を示す回路図である。
符号の説明
10…バッテリー
12…配電ユニット
16,18…バッテリー端子
24…外部接続用コネクタ
130…バッテリーセンサ(検出手段)
134…PDU(配電回路及び制御手段を構成)
136…パワーマネジメント部(制御手段を構成)
140…FET(スイッチ素子)

Claims (2)

  1. 車両のバッテリーから車載負荷への給電を行う方法であって、複数の車載負荷について予め優先度を設定しておき、互いに優先度の異なる複数の車載負荷へ給電を行うときに前記バッテリーから前記回路体に流れ込む電流の最大値を許容範囲内に収めるべく優先度の低い車載負荷に対する給電タイミングを優先度の高い車載負荷に対する給電タイミングよりも遅らせることを特徴とする車両の給電方法。
  2. 車両のバッテリーから車載負荷への給電を行う装置であって、前記バッテリーから車載負荷への配電回路を形成するとともに、当該配電回路の通電をオンオフさせるスイッチ素子を含む回路体と、前記バッテリーの使用状態を検出する検出手段と、この検出手段により検出されるバッテリーの使用状態に基づいて前記回路体における各スイッチ素子のオンオフを制御する制御手段とを備え、この制御手段は、前記配電回路を通じてバッテリー電力が供給される車載負荷について予め設定された優先度を記憶する記憶部と、互いに優先度の異なる複数の車載負荷へ給電を行うときに前記バッテリーから前記回路体に流れ込む電流の最大値を許容範囲内に収めるべく優先度の低い車載負荷に対する給電タイミングを優先度の高い車載負荷に対する給電タイミングよりも遅らせるように前記スイッチ素子の作動を制御するタイミング制御部とを含んでいることを特徴とする車両の給電装置。
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