JP2005281354A - 粘着シート - Google Patents
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Abstract
【課題】耐ブロッキング性と表面の印刷受容性とが矛盾せずに両立するようにした印刷受容型の粘着シートを提供すること。
【解決手段】表面が印刷受容性を有する印刷受容基材シート10の裏面に、粘着剤層20と離型シート30とをこの順に積層してなり、該離型シート30は、表面側から、表面離型層31、離型基材シート32及び裏面離型層33をこの順に積層した構成からなる。粘着シートT同士が重なった時に離型シート30の裏面離型層33が印刷受容基材シート10の最表面と当接した状態となることから、粘着シートTをロールから巻き戻す(或いは、積み重ね枚葉シートから一枚取り出す)際に、離型シート30の裏面が印刷受容基材シート10の最表面との間で剥離し、離型シート30は粘着剤層20側と一体化した状態で分離することになり、印刷受容性を確保しつつ、耐ブロッキング性に優れた効果を発揮することができる。
【選択図】図3
【解決手段】表面が印刷受容性を有する印刷受容基材シート10の裏面に、粘着剤層20と離型シート30とをこの順に積層してなり、該離型シート30は、表面側から、表面離型層31、離型基材シート32及び裏面離型層33をこの順に積層した構成からなる。粘着シートT同士が重なった時に離型シート30の裏面離型層33が印刷受容基材シート10の最表面と当接した状態となることから、粘着シートTをロールから巻き戻す(或いは、積み重ね枚葉シートから一枚取り出す)際に、離型シート30の裏面が印刷受容基材シート10の最表面との間で剥離し、離型シート30は粘着剤層20側と一体化した状態で分離することになり、印刷受容性を確保しつつ、耐ブロッキング性に優れた効果を発揮することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、粘着シートの技術分野に属し、詳しくは、商品ラベル、商品値札、配送伝票、広告宣伝ポスター、小ロットの壁紙等に用いられる印刷受容型の粘着シートに関するものである。
従来、いわゆる粘着シート(或いは粘着ラベル等ともいう)の代表的な仕様の一つとして、所望の文字、図形等のパターンを表面に印字乃至は印刷し、しかる後に裏面の粘着剤層を用いてこれを所望の被着体に貼着する形態がある。このような印刷受容型の粘着シートとして、離型シート/粘着剤層/樹脂基材シート/受容層(易接着プライマーともいう)からなる層構成のものがあり、このうち離型シートとしては、紙、樹脂シート等からなる基材シートの粘着剤層側にシリコン樹脂等からなる離型層を塗工したものが用いられている。
特開平9−226032号公報
上記した印刷受容型の粘着シートは、その基材シート表面へのインキ受容性を高めようとすると、基材シート表面の易接着性は高くなってしまう。さらに、基材シート或いは受容層の材料によっては表面に粘着性が発現することもある。そのため、粘着シートをロールに巻き取る(或いは枚葉状でも積み重ねる)と、易接着性或いは粘着性の基材シート表面と離型シートの裏面とが圧接する結果、基材シートと離型シートとが密着(ブロッキングともいう)する。その結果、図1に示すようにロールRから粘着シートTを巻き戻す(或いは、積み重ね枚葉シートから一枚取り出す)際に、重なった粘着シート同士を分離することが困難となる。或いは、粘着シートTを無理に巻き戻すと、本来、図2(A)に示す如く、離型シート3は内側の基材シート表面1fとの間で剥離し、基材シート1及び粘着剤層2と一体化した形で綺麗に分離すべきところが、図2(B)に示す如く、逆に離型シート3が粘着剤層2と剥離し、内側の基材シート1と一体化してしまったり、場合によっては、内側の基材シート1の表面近傍の層が離型シート3の側に剥がれて移行するという問題があった。このように、印刷受容型の粘着シートTでは、耐ブロッキング性と表面の印刷受容性とが矛盾するという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、耐ブロッキング性と表面の印刷受容性とが矛盾せずに両立するようにした印刷受容型の粘着シートを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の粘着シートは、表面が印刷受容性を有する印刷受容基材シートの裏面に、粘着剤層と離型シートとをこの順に積層してなり、該離型シートは、表面側から、表面離型層、離型基材シート及び裏面離型層をこの順に積層した構成からなることを特徴としている。
本発明の粘着シートは、表面が印刷受容性を有する印刷受容基材シートの裏面に、粘着剤層と離型シートとをこの順に積層してなり、該離型シートは、表面側から、表面離型層、離型基材シート及び裏面離型層をこの順に積層した構成からなることを特徴としているので、粘着シート同士が重なった時に離型シートの裏面離型層が印刷受容基材シートの最表面と当接した状態となることから、粘着シートをロールから巻き戻す(或いは、積み重ね枚葉シートから一枚取り出す)際に、離型シートの裏面が印刷受容基材シートの最表面との間で剥離し、離型シートは粘着剤層側と一体化した状態で分離することになり、印刷受容性を確保しつつ、耐ブロッキング性に優れた効果を発揮することができる。
図3及び図4はそれぞれ本発明に係る粘着シートの構成を示す断面図であり、これらの粘着シートTは、表面が印刷受容性を有する印刷受容基材シート10の裏面に、粘着剤層20と離型シート30とをこの順に積層している。そして、離型シート30は、表面側から、表面離型層31、離型基材シート32及び裏面離型層33をこの順に積層した構成になっている。すなわち、粘着シートTの表面は、所望の印刷(乃至印字)インキに対して受容性を有している。ここで言う受容性とは、インキを撥かず、かつインキと接着する性能を意味する。
なお、本明細書では、表面とは離型シート30と反対側、すなわち印刷パターンを観察する側を言い、図3で言えば上側が表側である。また、裏面とは離型シート30の側、すなわち印刷パターンを観察する側とは反対側を言い、図3で言えば下側が裏側である。
図3に示す粘着シートTは、印刷受容基材シート10として、それ自体が印刷受容性を有しているシートを用いており、その露出面が粘着シートTの最表面になっている。これに対し、図4に示す粘着シートTでは、印刷受容基材シート本体11の表面に受容層12を積層したものを印刷受容基材シート10として用いている。すなわち、図4の印刷受容基材シート10は、それ自体に印刷受容性がないか或いは不十分なため、表面に受容層12を積層している。したがって、受容層12の表面が粘着シートTの最表面となる。
図3と図4に示す粘着シートTは、裏側に離型シート30の裏面離型層33が露出しているので、図1に示す如くロールRから巻き戻す(或いは、積み重ね枚葉シートから一枚取り出す)際に、いずれも図2(A)に示したのと同様に、印刷受容基材シート10の最表面と離型シート30の裏面離型層33との間で剥離し、離型シート30は粘着剤層20側と一体化した状態で剥離する。
印刷受容基材シート10(図4では印刷受容基材シート本体11)の材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂シート、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂シート、ポリ塩化ビニル系樹脂シート、上質紙、薄葉紙、和紙、合成紙等の紙等が使用される。印刷受容基材シート10の層構成はこれらシートの単一層でもよいし2層以上の積層体でもよい。総厚は25〜200μm程度のものが使用できる。この印刷受容基材シート10は定寸に裁断した枚葉シート、或いは巻き取られた帯状の長尺連続シート(ウェブ)のいずれの形態でもよい。そして、印刷受容基材シート10は、透明又は不透明、有彩色又は無彩色のいずれでもよい。印刷受容基材シート10として透明シートを用い、しかも粘着シートTに隠蔽性を必要とする場合は、印刷時に先ず隠蔽層を印刷インキにて形成する。
印刷受容基材シート10の最表面は、所望する印刷方式及びインキに対して受容性を有するように設計する(なお、印字、塗装も印刷と同義語として扱う)。図3に示した粘着シートTのように、印刷受容基材シート10自体に印刷受容性が有る場合には、最表面に印刷受容基材シート10それ自体を露出させてそこでインキ(なお、塗料、トナー等もインキと同義語として扱う)を受容する。また、印刷受容基材シート10に印刷受容性がないかあっても不十分な場合には、印刷受容基材シート10の表面にコロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、オゾン処理等の易接着処理を施すか、或いは、図4に示した粘着シートTのように、印刷受容基材シート本体11にインキ受容性を有する物質の層を受容層12として積層し、そこでインキを受容する。
インキ受容性のある受容層12は、印刷受容基材シートの材質と使用するインキに応じて、次の(1)〜(4)に記載したようなプライマーを塗布して形成する。
(1)印刷受容基材シート本体11に紙を使用し、これに対してインキジェットプリント用インキ等の水性液状インキ(希釈溶剤として水を主成分とするインキ)により絵柄を形成する場合は、サイジング性やインキの濡れ性を向上させるためのロジン系樹脂、澱粉、カゼイン、ポリビニルアルコール、メラミンや尿素の初期縮合体等から選択されるサイジング剤、隠蔽性、表面平滑性、印刷適性を向上させるための白土、タルク、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、酸化チタン等の填料、耐水性、印刷適性を向上させるためのゴム系、アクリル系等のラテックス(懸濁液)等を適宜配合したプライマーを塗布して受容層を形成する。
(2)印刷受容基材シート本体11に樹脂シートを使用し、これ対して前記の如き水性液状インキにより絵柄を形成する場合は、特開平2−147233号公報等に開示されるような、コロイダルシリカ、アルミナゾル、リチウムシリケートゾル等の無機コロイダル粒子をエチレン系単量体、シラン系単量体及び親水性単量体と反応させてなる有機無機複合体、特開昭63−27251号公報等に開示されるような、コロイダルシリカをゴム系樹脂又はスチレン系樹脂に分散させたもの等を塗布して受容層を形成する。
(3)印刷受容基材シート本体11に紙或いは樹脂シートを使用し、これらに対して感熱昇華性染料インキにより転写印刷する場合は、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体或いはそれらの混合物を塗布して受容層を形成する。
(4)印刷受容基材シート本体11に樹脂シートを使用し、これに対して加熱熔融転写プリンター或いはグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、フレキソ印刷等の有版印刷により印刷する場合は、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース樹脂等の中から選んだ1種以上の樹脂を塗布して受容層を形成する。
(1)印刷受容基材シート本体11に紙を使用し、これに対してインキジェットプリント用インキ等の水性液状インキ(希釈溶剤として水を主成分とするインキ)により絵柄を形成する場合は、サイジング性やインキの濡れ性を向上させるためのロジン系樹脂、澱粉、カゼイン、ポリビニルアルコール、メラミンや尿素の初期縮合体等から選択されるサイジング剤、隠蔽性、表面平滑性、印刷適性を向上させるための白土、タルク、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、酸化チタン等の填料、耐水性、印刷適性を向上させるためのゴム系、アクリル系等のラテックス(懸濁液)等を適宜配合したプライマーを塗布して受容層を形成する。
(2)印刷受容基材シート本体11に樹脂シートを使用し、これ対して前記の如き水性液状インキにより絵柄を形成する場合は、特開平2−147233号公報等に開示されるような、コロイダルシリカ、アルミナゾル、リチウムシリケートゾル等の無機コロイダル粒子をエチレン系単量体、シラン系単量体及び親水性単量体と反応させてなる有機無機複合体、特開昭63−27251号公報等に開示されるような、コロイダルシリカをゴム系樹脂又はスチレン系樹脂に分散させたもの等を塗布して受容層を形成する。
(3)印刷受容基材シート本体11に紙或いは樹脂シートを使用し、これらに対して感熱昇華性染料インキにより転写印刷する場合は、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体或いはそれらの混合物を塗布して受容層を形成する。
(4)印刷受容基材シート本体11に樹脂シートを使用し、これに対して加熱熔融転写プリンター或いはグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、フレキソ印刷等の有版印刷により印刷する場合は、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース樹脂等の中から選んだ1種以上の樹脂を塗布して受容層を形成する。
受容層12を形成する上記プライマーの塗布量は通常1〜20g/m2 程度である。当然のことながら、印刷受容基材シート自身がこれら受容層として列記した樹脂から形成されている場合は、プライマー処理を省略することが可能である。なお、感熱昇華性染料としては、感熱転写式プリンターにて使用される公知の各種染料が使用でき、代表的なものとして分散染料がある。
粘着剤層20としては、従来公知の粘着テープやシール類に使用されている粘着剤がいずれも使用できる。例えば、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリロニトリルゴムなどのゴム系樹脂、(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂などの1種又は2種以上の混合体を主成分とした任意の樹脂系に、適当な粘着付与剤、クマロン−インデン系樹などを適当量添加したものであり、さらに必要に応じて、軟化剤、充填剤、老化防止剤、架橋剤、シランカップリング剤などを添加する。塗工量は、通常5〜30g/m2 程度である。
一般に用いられている通常の粘着シートにおける離型シートは、離型基材シート単層のものか或いは離型基材シートの粘着剤層と接する側のみに表面離型層を積層した2層構成のものが専ら用いられていた。これに対し、本発明の粘着シートTにおける離型シート30は、表面離型層31、離型基材シート32及び裏面離型層33の3層積層構成をなしている。
離型基材シート32の素材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の樹脂シート、上質紙、グラシン紙、クラフト紙等の紙、不織布等のシートが用いられる。厚さは12〜50μm程度である。
表面離型層31及び裏面離型層33を構成する離型剤としては、有機硅素系樹脂、メラミン樹脂、ポリオレフィン樹脂、弗素系樹脂等の離型性の高い樹脂、蝋等を用いる。或いは適当な樹脂バインダー中に、これらの離型性の高い樹脂を添加した組成物を用いる。層形成はグラビアロールコート、グラビアオフセットコート、エクストルージョンコート等の公知の塗布法による。表面離型剤層31及び裏面離型層33は通常0.1〜10μm程度の膜厚である。
なお、離型シート30については、図1に示すように粘着シートTをロールRから巻き戻す(或いは、積み重ね枚葉シートから一枚取り出す)際に、図2(A)に示すの同様に、離型シート30の裏面が印刷受容基材シート10の最表面との間で剥離し、離型シート30は粘着剤層20側と一体化した状態で分離する必要がある。離型シート30の表裏両面に離型層を形成することで、基本的にはこれが可能となる。しかし、より確実にかつ安定して図2(A)に示したような分離を可能ならしめるためには、表面離型層31と粘着剤層20との間の剥離力をFfとし、裏面離型層33と印刷受容基材シート10の最表面との間の剥離力をFrとした時に、両者の間に「Ff>Fr」のような関係があることが好ましい。
ここで、表面離型層31と粘着剤層20との間の剥離力Ffとは、図3及び図4の如き構成の粘着シートTを用意し、その粘着剤層20と離型シート30との界面を引張試験機にて剥離し、剥離時の張力を試験片の単位幅(剥離方向と直交する方向の長さ)当たりの値として評価したものである。また、裏面離型層33と印刷受容基材シート10の最表面との間の剥離力Frとは、図3及び図4の如き構成の粘着シートTを2枚用意し、これらを1枚目の裏面離型層33と2枚目の印刷受容基材シート10の最表面とが接する向きで重ね合わせて貼着し、しかる後に裏面離型層33と印刷受容基材シート10の最表面との間の界面を引張試験機にて剥離し、剥離時の張力を試験片の単位幅(剥離方向と直交する方向の長さ)当たりの値として評価したものである。単位長さとしては、通常、例えば1cm幅、1inch(2.5cm)幅、或いは5cm幅で評価する。張力の単位としては通常、g或いはN(ニュートン)で評価する。
離型シート30の表裏面にある各離型層31,33の剥離力Ff,Frの関係を「Ff>Fr」とする具体的な方法としては次のようなものがある。
(1)離型層に添加する離型性の高い樹脂の添加量を「表面離型層31への添加量<裏面離型層33への添加量」とする。例えば、表面離型層31への添加量を50〜100質量%とし、裏面離型層33への添加量を1〜50質量%とする。
(2)離型層に添加する離型性の高い樹脂として、表面離型層31に添加する樹脂よりも裏面離型層33に添加する樹脂の方をより離型性の高いものとする。例えば、表面離型層31に添加する離型性の高い樹脂としてメラミン樹脂或いはポリオレフィン樹脂を、また裏面離型層33に添加する離型性の高い樹脂として弗素系樹脂或いは有機珪素系樹脂を選択する。
(3)離型層の表面粗さを「表面離型層31の表面粗さ<裏面離型層33の表面粗さ」とする。例えば、「JIS B0601」に規定される中心線表面粗さRa〔μm〕で言えば、表面離型層31はRa=0.01〜1μm、裏面離型層33はRa=2〜10μmとする。
(1)離型層に添加する離型性の高い樹脂の添加量を「表面離型層31への添加量<裏面離型層33への添加量」とする。例えば、表面離型層31への添加量を50〜100質量%とし、裏面離型層33への添加量を1〜50質量%とする。
(2)離型層に添加する離型性の高い樹脂として、表面離型層31に添加する樹脂よりも裏面離型層33に添加する樹脂の方をより離型性の高いものとする。例えば、表面離型層31に添加する離型性の高い樹脂としてメラミン樹脂或いはポリオレフィン樹脂を、また裏面離型層33に添加する離型性の高い樹脂として弗素系樹脂或いは有機珪素系樹脂を選択する。
(3)離型層の表面粗さを「表面離型層31の表面粗さ<裏面離型層33の表面粗さ」とする。例えば、「JIS B0601」に規定される中心線表面粗さRa〔μm〕で言えば、表面離型層31はRa=0.01〜1μm、裏面離型層33はRa=2〜10μmとする。
印刷受容基材シート本体11として、厚さ60μmの長尺帯状の透明ポリプロピレンのシートを用意し、その表裏両面にコロナ放電処理を施した。また、その表面側にはさらにウレタン樹脂系の易接着プライマーを厚さ2μmで塗工して受容層12とした。このように印刷受容基材シート本体11及び受容層12とで印刷受容基材シート10を構成し、受容層12の表面を印刷受容基材シート10の最表面とした。
次いで、その印刷受容基材シート10の裏面に、アクリル樹脂系粘着剤を厚さ6μmで塗工して粘着剤層20とした。
続いて、その粘着剤層20の裏面に離型シート30を積層し、長尺帯状の粘着シートTを得た。離型シート30は、米坪量30g/m2 の長尺帯状の上質紙を離基材シート32とし、その表面側に表面離型層31を、またその裏面側に裏面離型層33を形成してなるものであり、その表面離型層31が粘着剤層20と対向する向きで粘着剤層20と積層した。表面離型層31は、シリコンアクリレート系の電子線硬化型シリコーン樹脂をグラビアオフセットコータにより塗工量0.5g/m2 で塗工し、加速電圧175kVで5Mrad照射して架橋、硬化せしめて形成した。裏面離型層33は、縮合反応型シリコーン樹脂をグラビアオフセットコータにより塗工量0.5g/m2 で塗工して形成した。
そして、離型シート30の表面離型層31と粘着剤層20との間の剥離力Ffは350g/5cm幅、また離型シート30の裏面離型層33と印刷受容基材シート10の最表面との間の剥離力Frは40g/5cm幅であった(Ff>Fr)。これらの剥離力は、2枚の粘着シートTを準備し、1枚目の粘着シートTにおける印刷受容基材シート10の最表面上に2枚目の粘着シートTにおける裏面離型層33が接するようにして重ね、雰囲気温度20℃において20g/cm2 の圧力で加圧し、20時間放置した後、引張試験機を使用して、両方の粘着シートT間の剥離時角度が180度、剥離速度0.3m/分にて剥離して測定した。
上記の実施例1で得た粘着シートの評価を行うため、比較例としての粘着シートを作製した。ここでは、実施例1で使用した離型シート30に代え、離型基材シート32の表面側に表面離型層31を形成したのみで裏面離型層33は形成しないものを用い、その他は実施例1と同様にして粘着シートTを得た。
次に、実施例1と比較例で得られた各長尺帯状の粘着シートTについての評価を行った。具体的には、各粘着シートTをそれぞれロールRに巻き取り、しかる後に図1に示す如くロールRを手作業で巻き戻した。実施例1の粘着シートTでは、巻き戻す速度を色々と加減したが、いずれも図2(A)に示したのと同様、離型シート30の裏面離型層33と印刷受容基材シート10の最表面との間で剥離して剥離特性は良好であった。一方、比較例の粘着シートTでは、巻き戻す速度を色々と加減したところ、いずれも図2(B)に示したのと同様、離型シート30の表面離型層31と粘着剤層20の間で剥離して剥離特性は良くなかった。
T 粘着シート
R ロール
1 基材シート
1f 基材シート表面
2 粘着剤層
3 離型シート
10 印刷受容基材シート
11 印刷受容基材シート本体
12 受容層
20 粘着剤層
30 離型シート
31 表面離型層
32 離型基材シート
33 裏面離型層
R ロール
1 基材シート
1f 基材シート表面
2 粘着剤層
3 離型シート
10 印刷受容基材シート
11 印刷受容基材シート本体
12 受容層
20 粘着剤層
30 離型シート
31 表面離型層
32 離型基材シート
33 裏面離型層
Claims (1)
- 表面が印刷受容性を有する印刷受容基材シートの裏面に、粘着剤層と離型シートとをこの順に積層してなり、該離型シートは、表面側から、表面離型層、離型基材シート及び裏面離型層をこの順に積層した構成からなることを特徴とする粘着シート。
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Citations (2)
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| JPH0727837U (ja) * | 1993-10-29 | 1995-05-23 | 凸版印刷株式会社 | 剥離基材 |
| JP2000026810A (ja) * | 1998-07-08 | 2000-01-25 | Toshiba Corp | シール材及びシール貼付装置 |
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2004
- 2004-03-29 JP JP2004093901A patent/JP2005281354A/ja active Pending
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