JP2005273054A - 導電性繊維、導電性ブラシ用起毛布、及び導電性ブラシ - Google Patents
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Abstract
【課題】 プリンター等の帯電ブラシなどに用いた場合に、多数枚印刷時にもトナーの付着量が少なく、また抵抗値変化の小さい導電性ブラシ、並びにそれを構成する導電性起毛布及び導電性繊維を提供する。
【解決手段】 ポリアミド系樹脂(A)100重量部に対して、前記ポリアミド系樹脂(A)よりも水に対する接触角の大きい樹脂(B)0.5〜20重量部及び導電性物質(C)10〜40重量部を含有することを特徴とする導電性繊維。基布に前記導電性繊維を起立してなる導電性ブラシ用起毛布、その導電性ブラシ用起毛布を有してなる電子写真装置用導電性ブラシ。
【選択図】 なし
【解決手段】 ポリアミド系樹脂(A)100重量部に対して、前記ポリアミド系樹脂(A)よりも水に対する接触角の大きい樹脂(B)0.5〜20重量部及び導電性物質(C)10〜40重量部を含有することを特徴とする導電性繊維。基布に前記導電性繊維を起立してなる導電性ブラシ用起毛布、その導電性ブラシ用起毛布を有してなる電子写真装置用導電性ブラシ。
【選択図】 なし
Description
本発明は、複写機やプリンター等の電子写真装置に用いられる導電性ブラシ、並びにそれを構成する導電性ブラシ用起毛布及び導電性繊維に関する。
複写機あるいはプリンター等における電子写真方式の画像形成プロセスにおいては、各種の導電性を有するブラシ、すなわち導電性ブラシが使用されている。
例えば、感光体のような静電潜像担持体の表面を帯電装置で帯電させる工程においては、導電性ブラシを用いることが知られている。
また、紙等へ転写しなかったトナーが、感光体等の表面に残存するため、これを除去するためにも導電性ブラシが使用されている。
このように、導電性ブラシは電子写真方式の画像形成プロセスにおいて使用されているが、多くの枚数を印刷すると、次第に導電性ブラシを構成する導電性繊維(パイル糸)にトナーや紙粉が付着して、導電性ブラシの体積固有抵抗値が部分的に変化して画像に乱れを生じさせたり、導電性繊維に付着したトナーの凝集体が脱落して印刷面を汚染する等の問題がある。
このような問題を克服するための方法として、例えば導電性ブラシの導電性繊維にトナーと同一極性の電荷を掛ける方法等が用いられているが、機械的に接触するトナーの付着を十分に抑制することはできていない。
例えば、感光体のような静電潜像担持体の表面を帯電装置で帯電させる工程においては、導電性ブラシを用いることが知られている。
また、紙等へ転写しなかったトナーが、感光体等の表面に残存するため、これを除去するためにも導電性ブラシが使用されている。
このように、導電性ブラシは電子写真方式の画像形成プロセスにおいて使用されているが、多くの枚数を印刷すると、次第に導電性ブラシを構成する導電性繊維(パイル糸)にトナーや紙粉が付着して、導電性ブラシの体積固有抵抗値が部分的に変化して画像に乱れを生じさせたり、導電性繊維に付着したトナーの凝集体が脱落して印刷面を汚染する等の問題がある。
このような問題を克服するための方法として、例えば導電性ブラシの導電性繊維にトナーと同一極性の電荷を掛ける方法等が用いられているが、機械的に接触するトナーの付着を十分に抑制することはできていない。
そこで、導電性ブラシを構成する導電性繊維の材質について幾つかの検討がなされている。特許文献1では、カーボンブラック等の導電性微粒子を混合したポリアミド等の熱可塑性重合体からなる導電性成分と、ポリアミド等の繊維形成性の熱可塑性重合体からなる非導電性成分とが接合されてなる複合繊維において、導電性成分が非導電性成分を完全に包み込むような芯鞘型の複合構造を有する導電性複合繊維を開示している。また、特許文献2では、20℃、RH65%での平衡吸湿率が0.6〜1.5%の脂肪族ポリアミド樹脂に導電性カーボンブラックが混合分散されてなる半導電性脂肪族ポリアミド繊維の有する体積抵抗率が、35℃、RH80%環境下で1.0桁以下にあることを特徴とする半導電性脂肪族ポリアミド繊維が開示されている。しかしながら、それらの繊維から構成される導電性ブラシにおいても、プリンター等で多くの枚数を印刷した場合におけるトナー付着の問題は解消していない。
本発明の目的は、プリンター等の帯電ブラシなどに用いた場合に、多数枚印刷時にもトナーの付着量が少なく、また抵抗値変化の小さい導電性ブラシ、並びにそれを構成する導電性起毛布及び導電性繊維を提供することにある。
本発明者は、前記目的を達成するため、導電性繊維表面の汚染や印刷画質と、導電性繊維の材質との関係に着目して鋭意研究を進めた結果、ポリアミド系樹脂に、それよりも水に対する接触角の大きい樹脂と導電性物質とを含有させた導電性繊維を用いれば、それを有する導電性ブラシは、プリンター等の帯電ブラシなどに用いた場合に、多数枚印刷時に生じるトナーの付着や抵抗値変化等の問題が著しく改善できることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば、以下の1〜7が提供される。
1. ポリアミド系樹脂(A)100重量部に対して、前記ポリアミド系樹脂(A)よりも水に対する接触角の大きい樹脂(B)0.5〜20重量部及び導電性物質(C)10〜40重量部を含有することを特徴とする導電性繊維。
2. 前記樹脂(B)が、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂及びポリオレフィン系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種である、1記載の導電性繊維。
3. 前記樹脂(B)が、フッ素系樹脂である、1記載の導電性繊維。
4. 体積固有抵抗値が103〜1010Ωcmであり、かつ太さが1〜50デシテックス(dTex)である、1〜3のいずれか1項に記載の導電性繊維。
5. 導電性物質(C)がカーボンブラックである、1〜4のいずれか1項に記載の導電性繊維。
6. 基布に1〜5のいずれか1項に記載の導電性繊維を起立してなる、導電性ブラシ用起毛布。
7. 6記載の導電性ブラシ用起毛布を有してなる、電子写真装置用導電性ブラシ。
1. ポリアミド系樹脂(A)100重量部に対して、前記ポリアミド系樹脂(A)よりも水に対する接触角の大きい樹脂(B)0.5〜20重量部及び導電性物質(C)10〜40重量部を含有することを特徴とする導電性繊維。
2. 前記樹脂(B)が、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂及びポリオレフィン系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種である、1記載の導電性繊維。
3. 前記樹脂(B)が、フッ素系樹脂である、1記載の導電性繊維。
4. 体積固有抵抗値が103〜1010Ωcmであり、かつ太さが1〜50デシテックス(dTex)である、1〜3のいずれか1項に記載の導電性繊維。
5. 導電性物質(C)がカーボンブラックである、1〜4のいずれか1項に記載の導電性繊維。
6. 基布に1〜5のいずれか1項に記載の導電性繊維を起立してなる、導電性ブラシ用起毛布。
7. 6記載の導電性ブラシ用起毛布を有してなる、電子写真装置用導電性ブラシ。
本発明の導電性繊維を基布に起立させた導電性起毛布を有してなる導電性ブラシをプリンター等の帯電ブラシとして用いると、多数枚印刷時にもトナーの付着量が少なく、また導電性ブラシの抵抗値変化が小さい。
本発明の導電性繊維は、ポリアミド系樹脂(A)100重量部に対して、前記ポリアミド系樹脂(A)よりも水に対する接触角の大きい樹脂(B)0.5〜20重量部及び導電性物質(C)10〜40重量部を含有することを特徴とする。
ポリアミド系樹脂(A)としては、主鎖にアミド結合(−CO−NH−)を有する重合体であれば特に限定されない。例としては、4,6−ナイロン、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、6,12−ナイロン、11−ナイロン、12−ナイロン等の脂肪族ポリアミド;ナイロンMXD6(商品名「MXナイロン」:三菱ガス化学(株)社製)、商品名「アーレン」(三井化学(株)社製)等の芳香族ポリアミド;等が挙げられる。好ましいものとしては、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,12−ナイロン、12−ナイロンが挙げられる。これらの中でも吸水による寸法変化、物性変化が小さく、耐屈曲性に優れる点で6−ナイロン、12−ナイロンがより好ましい。これらは1種類を単独で、又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。
このようなポリアミド樹脂(A)の水に対する接触角(以下、単に「接触角」という場合がある。:θ)は、一般的に60°〜75°の範囲である。例えば、6−ナイロンの接触角は61°であり、6,6−ナイロンは63°〜70°であり、11−ナイロンは75°である。
このようなポリアミド樹脂(A)の水に対する接触角(以下、単に「接触角」という場合がある。:θ)は、一般的に60°〜75°の範囲である。例えば、6−ナイロンの接触角は61°であり、6,6−ナイロンは63°〜70°であり、11−ナイロンは75°である。
前記ポリアミド樹脂(A)よりも水に対する接触角の大きい樹脂(B)としては、特に限定されないが、通常、水に対する接触角(θ)が80°以上のものが用いられる。そのような樹脂(B)としては、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂およびポリオレフィン系樹脂から選ばれる少なくとも1種が好ましく用いられる。
フッ素系樹脂としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(接触角108°〜113°)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(例えばダイキン工業(株)社製 RP−4020:接触角96°、ダイキン工業(株)社製 RP−5000:接触角96°など)、ポリビニリデンフルオライド(接触角82°)などが挙げられる。シリコン系樹脂としては、例えばポリジメチルシロキサン(同101°)などが挙げられる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えばポリエチレン(同92°〜96°)、ポリプロピレン(同95°〜98°)、エチレン−プロピレン共重合体(同92°〜98°)などが挙げられる。これらの中でもフッ素系樹脂がより好ましい。このような樹脂(B)は1種類を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
フッ素系樹脂としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(接触角108°〜113°)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(例えばダイキン工業(株)社製 RP−4020:接触角96°、ダイキン工業(株)社製 RP−5000:接触角96°など)、ポリビニリデンフルオライド(接触角82°)などが挙げられる。シリコン系樹脂としては、例えばポリジメチルシロキサン(同101°)などが挙げられる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えばポリエチレン(同92°〜96°)、ポリプロピレン(同95°〜98°)、エチレン−プロピレン共重合体(同92°〜98°)などが挙げられる。これらの中でもフッ素系樹脂がより好ましい。このような樹脂(B)は1種類を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記ポリアミド樹脂(A)よりも水に対する接触角の小さい樹脂、例えば、ポリアクリル酸メチル(接触角52°)、ポリビニルアルコール(同36°)などを使用すると、本発明の目的を達成することが困難である。
前記樹脂(B)の前記樹脂(A)100重量部に対する含有量は、通常、0.5〜20重量部であり、好ましくは1〜15重量部、より好ましくは2〜10重量部である。添加量が上記範囲よりも少なすぎると導電性繊維にトナーが付着しやすくなり、一方、上記範囲よりも多すぎると導電性繊維が切断されやすくなり、いずれの場合も好ましくない。
本発明の導電性組成物に用いる導電性物質(C)は、無機導電性フィラーと有機導電性フィラーとに大別される。無機導電性フィラーとしては、鉄、コバルト、ニッケル、アルミニウムなどの金属紛;酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化タングステンなどの金属酸化物;鱗片状グラファイトカーボン、カーボンブラック、炭素繊維、フラーレン、カーボンナノチューブなどの炭素質フィラー;などが挙げられる。また、有機導電性フィラーとしては、ポリアニリン、ポリピロールなどの導電性高分子;鉄フタロシアニン、フェロセンなどに代表される有機金属錯体;などが挙げられる。その中でも鱗片状グラファイトカーボン、カーボンブラックが好ましく、カーボンブラックがより好ましい。これらは1種類を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記カーボンブラックのさらに好ましいものの具体例としては、アセチレンブラック;ケッチェッンブラック;チャンネルブラック;ファーネスブラック;酸化カーボン等の変性カーボン;などが挙げられる。この中でもアセチレンブラックが、ストラクチャーが発達し少量の配合量で所望の半導電性が得られる点で特に好ましい。
カーボンブラックの一次平均粒子径については特に制限はないが、好ましくは10〜80nmの範囲である。
前記導電性物質(C)の前記樹脂(A)100重量部に対する含有量は、通常、10〜40重量部、好ましくは20〜30重量部である。添加量が前記範囲よりも少なすぎると導電性繊維の体積固有抵抗値が高くなり過ぎて導電性繊維にトナーが付着しやすくなり、一方、前記範囲よりも多すぎると導電性繊維の体積固有抵抗値が低くなり過ぎて、これを用いてなる帯電ブラシが帯電機能を十分発揮することができなくなり、いずれの場合も好ましくない。
本発明の導電性繊維は、体積固有抵抗値が103〜1010Ωcmであり、かつ太さが1〜50デシテックス(dTex)であることが好ましい。
前記導電性繊維の体積固有抵抗値は、103〜1010Ωcmが好ましく、105〜108Ωcmがより好ましい。体積固有抵抗値がこの範囲内にあることにより、前記導電性繊維へのトナーの付着が抑えられ、また前記導電性繊維を用いてなる帯電ブラシが帯電機能を十分発揮することができる。
前記導電性繊維の太さは、1〜50デシテックス(dTex)であることが好ましく、1〜10デシテックスであることがより好ましい。前記導電性繊維の太さがこの範囲内にあることにより、導電性繊維の切断が起こりにくく、かつ適度な柔軟性を有することで帯電ドラム等を傷つけない導電性ブラシを構成することができる。
前記導電性繊維には、所望により、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、架橋反応抑制剤、可塑剤、分散剤、非導電性充填剤などの公知の各種添加剤を、本発明の効果を損なわない程度に配合することができる。
前記導電性繊維を製造する方法は、特に限定されない。一例としては、下記の方法が挙げられる。前記ポリアミド系樹脂(A)、前記樹脂(B)、前記導電性物質(C)及び前記各種添加剤を、ヘンシェルミキサーやタンブラー等の混合機を用いて混合し、それをペレット用押出機に供給して溶融混練した後に線状に押出し、3〜5mm長さに切断してペレットを得る。このペレットを、溶融紡糸機に供給し、所定の太さの繊維に加工することにより前記導電性繊維とする。
本発明の導電性ブラシ用起毛布は、基布に前記導電性繊維を起立してなる。
前記基布は特に限定されず、導電性のものでも、非導電性のものでも良い。その中においても、ポリエステル等の繊維を綾織してなるものが、柔軟性を有する点や、導電性繊維を起立しやすい点などにおいて優れているため好ましい。
前記基布に前記導電性繊維を起立する方法は、特に限定されないが、前記基布に前記導電性繊維を毛ばさみ織りすることで起立する方法が好ましい。
前記導電性ブラシ用起毛布の製造方法は特に限定されないが、前記基布に前記導電性繊維を起立した起毛布に、前記導電性繊維を起立した面と反対の面(導電性繊維の起立していない方の面)から水系導電性コーティング剤を塗布・浸透させ、その後乾燥することで好適に得ることができる。
本発明の導電性ブラシは、前記導電性ブラシ用起毛布を有してなる。
前記導電性ブラシの形状及び製造方法は、共に特に限定されない。一例として、円筒状の金属製基板の上に、前記導電性ブラシ用起毛布を、前記導電性繊維を起立した面と反対の面に導電性接着剤等を塗り、前記基板に貼り付ける事で円筒状の前記導電性ブラシを製造することができる。本発明の導電性ブラシは、電子写真装置用の帯電ブラシ等に好適に用いられる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。実施例中における部及び%は、特に言及がない限り、重量基準である。
なお、本発明において、ポリアミド系樹脂(A)及び樹脂(B)の水に対する接触角の測定には純水を用い、装置は、接触角計CA−DS型(協和界面科学(株)社製)を用いた。
また、体積固有抵抗値は、測定器として、極超絶縁計SM8213型(東亜電波工業(株)社製)を使用して測定した。長さ7cmの導電性繊維の両端1cmの部分にそれぞれ導電性ペースト(ドータイト:藤倉化成(株)社製)を塗り1時間乾燥させ、その後、導電性繊維の両端部の導電性ペーストを塗った部分を測定器に接続して抵抗値を測定した。得られた抵抗値に導電性繊維の断面積を掛けて体積固有抵抗値とした。なお測定は、温度23℃、相対湿度55%にて行った。
また、体積固有抵抗値は、測定器として、極超絶縁計SM8213型(東亜電波工業(株)社製)を使用して測定した。長さ7cmの導電性繊維の両端1cmの部分にそれぞれ導電性ペースト(ドータイト:藤倉化成(株)社製)を塗り1時間乾燥させ、その後、導電性繊維の両端部の導電性ペーストを塗った部分を測定器に接続して抵抗値を測定した。得られた抵抗値に導電性繊維の断面積を掛けて体積固有抵抗値とした。なお測定は、温度23℃、相対湿度55%にて行った。
〔導電性繊維の製造〕
ポリアミド系樹脂(A)として98%硫酸相対粘度(98%硫酸相対粘度とは、繊維25gを98%硫酸25mlに溶解し、オストワルド粘度計を用いて25℃で測定した値である。)が2.6である6−ナイロン(接触角61°)100重量部、前記ポリアミド系樹脂(A)よりも水に対する接触角の大きい樹脂(B)としてフッ素系樹脂(ネオフロン RP−4020:ダイキン化学工業(株)社製、接触角96°)1重量部、導電性物質(C)としてカーボンブラックの1種であるアセチレンブラック(デンカブラック:電気化学工業(株)社製)26重量部、酸化防止剤としてイルガノックスB1171(チバスペシャリティーケミカルス(株)社製)0.2重量部を、二軸同方向押出機を用いて混練し、ペレットを作製した。このペレットを、押出機を用いて溶融紡糸法により太さ5デシテックス、体積固有抵抗値1×106Ωcmの導電性繊維を得た。
ポリアミド系樹脂(A)として98%硫酸相対粘度(98%硫酸相対粘度とは、繊維25gを98%硫酸25mlに溶解し、オストワルド粘度計を用いて25℃で測定した値である。)が2.6である6−ナイロン(接触角61°)100重量部、前記ポリアミド系樹脂(A)よりも水に対する接触角の大きい樹脂(B)としてフッ素系樹脂(ネオフロン RP−4020:ダイキン化学工業(株)社製、接触角96°)1重量部、導電性物質(C)としてカーボンブラックの1種であるアセチレンブラック(デンカブラック:電気化学工業(株)社製)26重量部、酸化防止剤としてイルガノックスB1171(チバスペシャリティーケミカルス(株)社製)0.2重量部を、二軸同方向押出機を用いて混練し、ペレットを作製した。このペレットを、押出機を用いて溶融紡糸法により太さ5デシテックス、体積固有抵抗値1×106Ωcmの導電性繊維を得た。
〔導電性ブラシの製造〕
前述の方法で得られた導電性繊維を用いて、太さ80番のポリエステル繊維を綾織してなる基布に、植毛密度60,000本/平方インチになるように、毛ばさみ織りで織布して起立し、長さ6mmの導電性繊維を有する起毛布を得た。この起毛布の導電性繊維の起立していない方の面から、ロールコーターで体積固有抵抗値が75Ωcmの水系コーティング剤を、起毛布1m2当たり固形分で60g塗布した。60℃の乾燥機で8時間乾燥し、導電性ブラシ用起毛布を得た。
得られた導電性ブラシ用起毛布を用いて、外径8mmの金属棒に巻き付けて外径16mm、起毛布を巻き付けた部分の長さ25cmの導電性ブラシを得た。
前述の方法で得られた導電性繊維を用いて、太さ80番のポリエステル繊維を綾織してなる基布に、植毛密度60,000本/平方インチになるように、毛ばさみ織りで織布して起立し、長さ6mmの導電性繊維を有する起毛布を得た。この起毛布の導電性繊維の起立していない方の面から、ロールコーターで体積固有抵抗値が75Ωcmの水系コーティング剤を、起毛布1m2当たり固形分で60g塗布した。60℃の乾燥機で8時間乾燥し、導電性ブラシ用起毛布を得た。
得られた導電性ブラシ用起毛布を用いて、外径8mmの金属棒に巻き付けて外径16mm、起毛布を巻き付けた部分の長さ25cmの導電性ブラシを得た。
〔トナーとの接触試験〕
内寸幅3cm、内寸長さ25cm、内寸高さ5cmの金属製の箱に、直径3cm、長さ25cmの金属棒及び前記導電性ブラシを入れ、長さ方向にて金属棒と導電性ブラシとを接触させた。そのとき、金属棒の中心と導電性ブラシの金属軸の中心との距離は22mmであった。その状態で、導電性ブラシを120rpmで回転させながら、さらにトナー(平均粒子径8μm、ポリエステル系粉砕トナー)と接触させた。トナーは5gを用いた。10時間経過後の導電性ブラシへのトナー付着の様子を観察した。
また、導電性ブラシの抵抗値の変化率を、
(抵抗値の変化率)={(試験後の抵抗値)−(試験前の抵抗値)}÷(試験前の抵抗値)×100
の式から求めた。ここで、試験前後の各抵抗値は、導電性ブラシの中心から12mm離れた10mmφの金属棒と、導電性ブラシの金属軸との間の抵抗値を測定することで求めた。抵抗値の測定には、測定器として、極超絶縁計SM8213型(東亜電波工業(株)社製)を使用した。また、測定は、温度20℃、相対湿度55%下で行った。
また、試験終了後(10時間経過後)の導電性ブラシの導電性繊維を観察した。結果を表1に示す。
内寸幅3cm、内寸長さ25cm、内寸高さ5cmの金属製の箱に、直径3cm、長さ25cmの金属棒及び前記導電性ブラシを入れ、長さ方向にて金属棒と導電性ブラシとを接触させた。そのとき、金属棒の中心と導電性ブラシの金属軸の中心との距離は22mmであった。その状態で、導電性ブラシを120rpmで回転させながら、さらにトナー(平均粒子径8μm、ポリエステル系粉砕トナー)と接触させた。トナーは5gを用いた。10時間経過後の導電性ブラシへのトナー付着の様子を観察した。
また、導電性ブラシの抵抗値の変化率を、
(抵抗値の変化率)={(試験後の抵抗値)−(試験前の抵抗値)}÷(試験前の抵抗値)×100
の式から求めた。ここで、試験前後の各抵抗値は、導電性ブラシの中心から12mm離れた10mmφの金属棒と、導電性ブラシの金属軸との間の抵抗値を測定することで求めた。抵抗値の測定には、測定器として、極超絶縁計SM8213型(東亜電波工業(株)社製)を使用した。また、測定は、温度20℃、相対湿度55%下で行った。
また、試験終了後(10時間経過後)の導電性ブラシの導電性繊維を観察した。結果を表1に示す。
フッ素系樹脂の使用量を5重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして導電性繊維、導電性ブラシ用起毛布、及び導電性ブラシを作製し、実施例1と同様に試験を行った。結果を表1に示す。
フッ素系樹脂の使用量を15重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして導電性繊維、導電性ブラシ用起毛布、及び導電性ブラシを作製し、実施例1と同様に試験を行った。結果を表1に示す。
[比較例1]
フッ素系樹脂を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして導電性繊維、導電性ブラシ用起毛布、及び導電性ブラシを作製し、実施例1と同様に試験を行った。結果を表1に示す。
フッ素系樹脂を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして導電性繊維、導電性ブラシ用起毛布、及び導電性ブラシを作製し、実施例1と同様に試験を行った。結果を表1に示す。
[比較例2]
フッ素系樹脂の使用量を40重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして導電性繊維、導電性ブラシ用起毛布、及び導電性ブラシを作製し、実施例1と同様に試験を行った。結果を表1に示す。
フッ素系樹脂の使用量を40重量部に変更した以外は、実施例1と同様にして導電性繊維、導電性ブラシ用起毛布、及び導電性ブラシを作製し、実施例1と同様に試験を行った。結果を表1に示す。
[比較例3]
フッ素系樹脂1重量部に変えて、ポリアクリル酸メチル(アルドリッチ(株)社製、接触角52°)5重量部を使用した以外は、実施例1と同様にして導電性繊維、導電性ブラシ用起毛布、及び導電性ブラシを作製し、実施例1と同様に試験を行った。結果を表1に示す。
フッ素系樹脂1重量部に変えて、ポリアクリル酸メチル(アルドリッチ(株)社製、接触角52°)5重量部を使用した以外は、実施例1と同様にして導電性繊維、導電性ブラシ用起毛布、及び導電性ブラシを作製し、実施例1と同様に試験を行った。結果を表1に示す。
フッ素系樹脂を使用しなかった比較例1では、試験終了後の導電性ブラシの導電性繊維にトナーが多く付着しているのが観察された。また、フッ素系樹脂を40重量部使用した比較例2では、試験終了後の導電性ブラシの導電性繊維の先端部が一部切断していた。また、フッ素系樹脂に変えて、6−ナイロンよりも水に対する接触角の小さいポリアクリル酸メチルを使用した比較例3では、試験終了後の導電性ブラシの導電性繊維にトナーが多く付着しているのが観察された。
これに対し、6−ナイロンよりも水に対する接触角の大きいフッ素系樹脂を本発明の範囲内の量使用した実施例1〜3では、試験終了後の導電性ブラシの導電性繊維を観察したところ変化はなく、トナー付着量も少なかった。
Claims (7)
- ポリアミド系樹脂(A)100重量部に対して、前記ポリアミド系樹脂(A)よりも水に対する接触角の大きい樹脂(B)0.5〜20重量部及び導電性物質(C)10〜40重量部を含有することを特徴とする導電性繊維。
- 前記樹脂(B)が、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂及びポリオレフィン系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1記載の導電性繊維。
- 前記樹脂(B)が、フッ素系樹脂である、請求項1記載の導電性繊維。
- 体積固有抵抗値が103〜1010Ωcmであり、かつ太さが1〜50デシテックス(dTex)である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の導電性繊維。
- 導電性物質(C)がカーボンブラックである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の導電性繊維。
- 基布に請求項1〜5のいずれか1項に記載の導電性繊維を起立してなる、導電性ブラシ用起毛布。
- 請求項6記載の導電性ブラシ用起毛布を有してなる、電子写真装置用導電性ブラシ。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2004086112A JP2005273054A (ja) | 2004-03-24 | 2004-03-24 | 導電性繊維、導電性ブラシ用起毛布、及び導電性ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004086112A JP2005273054A (ja) | 2004-03-24 | 2004-03-24 | 導電性繊維、導電性ブラシ用起毛布、及び導電性ブラシ |
Publications (1)
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| JP2005273054A true JP2005273054A (ja) | 2005-10-06 |
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ID=35173026
Family Applications (1)
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| JP2004086112A Pending JP2005273054A (ja) | 2004-03-24 | 2004-03-24 | 導電性繊維、導電性ブラシ用起毛布、及び導電性ブラシ |
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| JP (1) | JP2005273054A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008186012A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-08-14 | Toshiba Corp | クリーニング装置およびそれを用いた画像形成装置 |
| JP2008257227A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-10-23 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法及びプロセスカートリッジ |
| JP2009198568A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Seiko Epson Corp | 定着装置及びそれを用いた画像形成装置 |
| JP2012217730A (ja) * | 2011-04-12 | 2012-11-12 | Kb Seiren Ltd | 化粧ブラシ用芯鞘型導電性繊維 |
| JP2021001406A (ja) * | 2019-06-19 | 2021-01-07 | Dic株式会社 | 導電性繊維およびその製造方法 |
-
2004
- 2004-03-24 JP JP2004086112A patent/JP2005273054A/ja active Pending
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| JP7358796B2 (ja) | 2019-06-19 | 2023-10-11 | Dic株式会社 | 導電性繊維およびその製造方法 |
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