JP2005265220A - ガスヒートポンプ式空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ガスエンジン11により駆動される圧縮機13と、電動補機である第1送風機16、冷却水ポンプ21等を備え室外に設置される室外機と、室内に設置される室内機である第2送風機33,34等とを有するガスヒートポンプ式空気調和装置であって、ガスエンジン11により駆動される同期モータ52と、同期モータ52を回生制御し直流電力を得るPWMコンバータ50と、2相又は3相交流商用電源を整流かつ平滑にして直流電力を得る変換器40と、変換器40で得られた直流電力を検出しつつ、PWMコンバータ50で得られた電力を室外機内の電動補機又は前記室内機の電源として供給する制御手段であるPWMコンバータ70とを有する。
【選択図】 図2
Description
例えば、特許文献1には、圧縮機を駆動するガスエンジンにより駆動されて交流出力を出力する発電機を備えた発電装置が開示されている。更に発電装置は、発電機から出力された交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換器と、このAC/DC変換器にて変換された直流電力を規定周波数の交流電力に変換して電気機器に供給するDC/AC変換器とを有している。
ここで、AC/DC変換、DC/AC変換を行っているのは、ガスヒートポンプの負荷変動に伴いエンジン回転数が変化し、発電される出力周波数と出力電圧が変化するので、それを商用電源の規定値に変換するためである。商用電源の規定値に変換するのは、商用電源と系統連係可能とするためである。
(1)特許文献1に記載された発明においては、商用電源と系統連係するために、商用電源の電気方式、電圧、周波数等に同期させる同期機能や保護装置を第2変換器に備える必要があり、コストがアップする問題があった。
(2)特許文献1に記載された発明においては、ガスエンジンの起動時に、ガスエンジンの出力負荷が大きくなる不具合があった。
しかし、平均的には、202×(√2)=286Vより高い値に設定すれば良く、320Vは全ての場合で、交流商用電源流入がゼロとなる電圧値である。ところが、平均値で比較する(320−286)Vの差は、発電効率を悪化させる。
その理由は、モータの銅損=電機子巻線抵抗×(電機子電流)2 、モータの鉄損=(誘起電圧)2/等価鉄損抵抗 であることから、電圧が高いとモータの鉄損が上昇するからである。又、スイッチング用のデバイス、その他部品での損失も増加するためである。
このように、従来、直流電圧一定制御をしていることにより、平均的に損失が増加している問題がある。
(1)ガスエンジンにより駆動される圧縮機と、電動補機とを備え室外に設置される室外機と、室内に設置される室内機とを有するガスヒートポンプ式空気調和装置において、ガスエンジンにより駆動される同期モータと、同期モータを回生制御し直流電力を得るPWMコンバータとを備え、PWMコンバータで得られた電力を、室外機内の電動補機、又は室内機の電源として供給する。
(3)(1)に記載するガスヒートポンプ式空気調和装置において、前記PWMコンバータをPWMインバータとして制御することにより、前記単相または三相交流商用電源側から流入する電力で前記同期モータを力行運転する力行運転制御手段を有することを特徴とする。
圧縮機を駆動しているガスエンジンは、必要空調能力に対する余分な能力を有しており、ガスエンジンの余分な能力により発電を行っている。
ガスエンジンは、発電用の同期モータの回転軸を回転駆動する。PWMコンバータは、同期モータを回生制御し、直流電力を得る。この直流電力を、室外機の電動補機又は室内機の電源として供給することにより、発電作用が営まれる。本発明は、永久磁石を内蔵した高効率の同期モータを最適制御できるPWMコンバータを用いて制御することにより、一段と高効率発電を実現することができる。
また、PWMコンバータで得られた交流電力を、交流商用電源と系統連係させずにガスヒートポンプの室外機内の電動補機、又は室内機の電源として供給しているので、交流商用電源で稼働される外部電気機器に電気的影響を与える恐れが減少する上に、系統連係するための電圧や周波数等に同期させる同期機能や保護装置を無くすことができ、コストダウンを実現できる。なお、この場合において、PWMコンバータで得られた直流電力は,負荷インバータ等により交流電力に変換して電動補機等に供給することができる。
また、PWMコンバータをPWMインバータとして制御することにより、交流商用電源から流入する電流で同期モータを力行運転する力行運転制御手段を有するので、ガスエンジンの起動時に、ガスエンジンの出力負荷を低減することができる。ここで、同期モータは始動トルクが高く、低速で高出力トルク必要なスタータモータに適するので、ガスエンジンの始動安定性を向上させることができる。
ガスヒートポンプ式空気調和機は、室外機10、室内機30、及び室外機10と室内機30とを循環する冷媒循環通路1より構成される。
室外機10は、圧縮機13A、Bを駆動するためのガスエンジン11と、ガス状の冷媒と液状の冷媒とを完全に分離するアキュムレータ12と、空調のために冷媒の熱交換を行う室外熱交換器14とを有している。ガスエンジン11には、発電機である同期モータ52が接続されている。
室内機30は、室内空気と冷媒とで熱交換を行う室内熱交換器31と、冷媒を膨張させる膨張弁32とを有している。
圧縮機13は、ガス状の冷媒を吸い込み、高圧のガス状の冷媒を吐出する。
高温高圧のガス状冷媒は、室外熱交換器14で冷却され液化する。液化された冷媒は、フィルタドライヤ22、ボール弁23、ストレーナ31nを経由して、膨張弁32において膨張され低温となる。
低温となった冷媒は、ストレーナ31mを経て室内熱交換器31に至り、室内空気を冷却する。次に冷媒は、二重管熱交換器18を経て、アキュムレータ12に戻される。冷媒は、アキュムレータ12において、液状の冷媒とガス状の冷媒とに分離された状態で収納される。
次に冷媒は、ストレーナ31を経て膨張弁32で膨張され、ボール弁23,フィルタドライヤ22を経て、室外熱交換器14に至る。そして、四方弁17、二重熱交換器18を経てアキュムレータ12に戻る。
本実施例のガスヒートポンプ式空気調和装置においては、室外機内の補機として、室外熱交換機14に送風する第1送風機16、ガスエンジン11を冷却するための冷却水ポンプ21が設けられている。また、室内機として、室内熱交換器31に送風する第2送風機33,34が設けられている。
上記補機以外に、その他のモータや電磁弁、室外機用制御基板、室内機用制御基板、室内機30の風向き板変更用モータが存在する。
ガスエンジン11には、発電機である同期モータ52が接続されている。同期モータ52からは、交流電線53が3本出て発電PWMコンバータ50に接続している。交流電線53の3本のうち2本には、電流値を検出するためのカレントトランス51が取り付けられている。発電PWMコンバータ50からは、直流電線54が2本出ている。
一方、交流商用電源41が変換器40に入力されている。変換器は6個のダイオード42と電解コンデンサ44より構成されている。電線には電流センサ43が取り付けられている。
発電PWMコンバータ50から出力している直流電線54は、変換器40から出力している直流電線2本と各々接続し、負荷インバータ60に接続している。直流電線には、負荷電流センサ55が取り付けられている。負荷インバータ60には、モータ等の補機90が接続している。
発電PWMコンバータ50を制御するためのマイコンであるPWMコンバータ制御手段70には、カレントトランス51、電流センサ43、直流電圧検出器45、負荷電流センサ55が接続している。
モータコントローラ80が、負荷インバータ60に接続している。
発電PWMコンバータ50は、第1運転モードである直流電圧最適制御又は第2運転モードである出力制限制御のいずれかの制御により動作する。直流電圧最適制御では、負荷インバータ60が必要とする全電力を同期モータ52から供給する。一方、出力制限制御では、必要電力を同期モータ52と商用電源41とで協同して供給する。
直流電圧最適制御64には、商用電流流入値 I0(n) 、直流電圧実測値 Vdc(n) 、直流電圧指令初期値 Vdc(0) が入力される。ここで、直流電圧は、負荷に印加する電圧をAC200Vの実効値とするため、DC282V以上である必要がある。
それを達成する方法としては、3つの方法がある。第1の方法は、商用電源からの流入電流がゼロになるように、常に監視する方法である。
第2の方法は、発電PWMコンバータ50始動時に、商用電源からの流入電流がゼロになるように、直流電圧を1V/秒程度で電圧を上昇させ、その値に一定制御し、その後、商用電源からの流入電流があれば、同様に1V/秒程度で電圧を上昇させる方法である。ただし、この場合、DC282V以上であることを必要とする。
第3の方法は、起動時の発電PWMコンバータ50停止で全負荷停止時の直流電圧を検出し、この値に5〜6V加えた電圧に一定制御する方法である。すなわち、同期モータ52停止状態で、商用電源からの電圧を測定し、その値に、5〜6V加えるのである。
第3の方法が、余分なセンサを必要としないため、最も適当な方法である。
上記いずれかの方法により、直流電圧最適制御64から、直流電圧指令値Vdc* が出力される。
同期モータ52の出力P(M)は、後述するように、例えば、夏場に空調用圧縮機の負荷が大きいときには、常時出力制限される可能性がある。すなわち、発電機からの取り出し電力に制限がかかっていない場合は、「同期モータからの取り出し電力=負荷側モータ総必要電力となる。一方、発電機からの取り出し電力に制限がかかっている場合は、「同期モータからの取り出し電力+商用電源からの電力=負荷側モータ総必要電力」となる。
すなわち、負荷側の必要電力に基づいて算出したid,iqが発電機である同期モータ52の制限値を越えていれば、数5,数2,数3を満たす条件が存在しないと判断して、出力制限がかかった状態と同じになる。
ただし、数5と数4の連立方程式から求められる。
発電機だけでは、負荷側総電力を賄うことができないので、直流電圧を下げて、商用電源から電力を取るため、数5のVdc は、出力制限制御と同様、Vdc*=Vdc(n) となる。
ベクトル電流制御アルゴリズム65は、数5に基づいて、id を求める。
Vdc* は、初期値を282Vとし、I0(n) の目標値との偏差を加算する形で、I0(n)=0となるように、PI制御する。ただし、Vdc*=282〜320Vとする。
(ア)Vdc(0)=282V(初期値)に設定する。
(イ)1秒間隔でI0(n)を実測する。
(ウ)I0(n)がゼロより大きい場合には、Vdc を1ボルト上昇する。
(エ)(イ)と(ウ)を繰り返し、I0(n)がゼロとなった場合のVdc を、直流電圧指令値Vdc* とする。 Vdc*=Vdc(I0(n)=0)
(オ)得られたVdc* と、負荷側が要求する直流電圧実測値Idc(n)から、数2より取り出した電力P(M)* を算出する。
(カ)同期モータ52の角速度ω と、P(M)* とから、トルクT* を計算する。
T*=P(M)*/ω
(キ)数5と数3に、得られたVdc*,ω、及びその他の定数を代入することにより、idとiqの連立方程式を作り、これらより、idとiqとを求める。
また、(キ)で求めたid,iqが、√(id2+iq2)>√3(a・ω+b) となると、モータの限界電流以上の電流を流すことになるので、電流制限される。この場合、数5と、√(id2+iq2)=√3(a・ω+b) との連立方程式から、idとiqとを求める。
2相/3相・回転/静止変換62において、υd、υqが、υa、υb、υcに変換され、3相電流ia,ib,icとしてPWMコンバータ52に入力される。すなわち、υa、υb、υc を三相変調波とし、三角搬送波との比較により、PWMコンバータ内のIGBT(絶縁ゲート・バイポーラトランジスタ:半導体スイッチング素子)をスイッチング制御するゲート信号として作用する。
id*、iq* には、計測器51によりia,icを計測して3相/2相・静止/回転変換67により変換されたid(n)、iq(n)がフィードバックされており、入力id*、iq* に対して出力id(n)、iq(n)の偏差がゼロになるように制御している。
図5に、エンジン出力の制限値のグラフを示す。横軸が外部制限指令値Vs を示し、縦軸がエンジン出力P(E/G)の百分率を示す。Vs は、GHPのメインコントローラから発電機用コントローラであるPWMコンバータ制御手段70に与えられる指令値である。指令値は、0〜5Vのアナログ入力として、10秒以上の間隔で与えられる。P(E/G)は、エンジン全動力の比率ではなく、発電機に与えられている比率である。20馬力のGHPでは、エンジン出力は約15kWだが、発電機に与えられるのは、最大2kW程度である。すなわち、P(E/G)=100%とは、2kWとなる。
夏場の空調の需要が大きく圧縮機の負荷が大きいときには、空調を優先させるために発電を中止している。
同期モータ52の出力P(M)=P(E/G)・η(M)である。ここで、η(M)は、モータ効率である。
同期モータ52の出力制限値P(M)Lim は、P(E/G)による制限と、(Vdc*・Idc(n))のうち、小さい方に制限される。
Vdc*・Idc(n)>P(M)Lim の場合には、数5において、Vdc*=Vdc(n) とする。また、数2又は数3において、P(M)*=P(M)Lim とする。ここで、Vdc(n)は、直流電流の実測値である。(n)は、処理時点のサンプル値である。これにより、エンジントルク変動を考慮し、P(M)値の上昇又は下降速度を制限している。
一方、Vdc*・Idc(n)<P(M)Lim の場合には、数5において、Vdc*=Vdc(I0=0)とする。また、また、数2又は数3において、P(M)*=Vdc*・Idc(n) とする。
モータ出力制限がかかると、発電PWMコンバータ50から電解コンデンサ44に供給する電流(電荷)だけでは負荷電流が不足してしまい、電解コンデンサ44の電圧が低下する。電解コンデンサ44の電圧が低下すると、商用電源から電流が流れ込み、バランスが保たれたところで、電圧が決まる。これをVdc として使用する。
ただし、モータ出力制限がかかっても、一気にモータ出力を低下させると、エンジンへの負荷変動と共に、電圧バランスもハンチングを起こす可能性があるため、エンジントルクを考慮し、P(M)値の上昇又は下降速度を制限している。実際には、かなりゆっくりと発電機出力を低下させている。
図6に、始動時のタイミングチャートを示す。GHP運転指令があると、商用電源を入力し、冷却ポンプWpを駆動する。次に、ガス弁を開けてエンジン11を始動する。ここで、発電PWMコンバータ50をPWMインバータとして制御することにより、交流商用電源41から流入する電流で同期モータ52を力行運転するPWMコンバータ制御手段70を有する。同期モータ52をスタータとして使用するため、高トルク制御を行い、PWMコンバータ制御手段70から所定のパターンでゲート制御することで、発電PWMコンバータ50をPWMインバータとして動作させることができる。
すなわち、エンジン始動用のスタータモータを同期モータ52で兼用することにより、スタータモータとスタータモータ用の電源ユニットを削減することができる。
エンジンを始動してから35〜160秒経過した後に、圧縮機13及び第1送風機16を駆動する。その後、60秒以内に四方弁を制御する。コンプレッサ切替5秒後、又は四方弁切替10秒後に、発電コンバータPWM50の運転指令を出す。
発電機出力が出てくると共に、商用電源の入力が低下され、基本的にはゼロとされる。
すなわち、発電PWMコンバータ50は、前述したように、第1運転モードである直流電圧最適制御又は第2運転モードである出力制限制御のいずれかの制御により動作する。直流電圧最適制御では、負荷インバータ60が必要とする全電力を同期モータ52から供給する。一方、出力制限制御では、必要電力を同期モータ52と商用電源41とで協同して供給する。
図7に、停止時のタイミングチャートを示す。GHP停止指令があると、即時に発電PWMコンバータ50の運転停止指令を出す。発電機が停止されると共に、商用電源が増加して、冷却ポンプ、圧縮機等に電力を供給する。
次に、圧縮機を停止し、ガス弁を閉じる。これにより、エンジンが停止する。ガス弁を閉じた後、最大180秒間ファンを駆動して停止させる。その10秒後に、冷却水ポンプを停止する。
このように、従来、直流電圧一定制御をしていることにより、平均的に増加していた損失を減少させることができる。
例えば、実施例では、補機として、圧縮機、送風機を駆動しているが、他の補機である電磁弁等を駆動しても良い。
13 圧縮機
16 第1送風機
21 冷却水ポンプ
33,34 第2送風機
40 変換器
41 商用交流電源
50 発電PWMコンバータ
52 同期モータ
60 負荷インバータ
70 PWMコンバータ
Claims (3)
- ガスエンジンにより駆動される圧縮機と、電動補機とを備え室外に設置される室外機と、室内に設置される室内機とを有するガスヒートポンプ式空気調和装置において、
前記ガスエンジンにより駆動される同期モータと、
前記同期モータを回生制御し、直流電力を得るPWMコンバータとを備え、
前記PWMコンバータで得られた電力を、前記室外機内の電動補機、又は前記室内機の電源として供給することを特徴とするガスヒートポンプ式空気調和装置。 - 請求項1に記載するガスヒートポンプ式空気調和装置において、
単相又は三相交流商用電源を整流する変換器をさらに備え、
前記室外機内の電動補機、または前記室内機の消費電力に対し前記PWMコンバータで得られる電力が不足する場合は、前記変換器を通じて商用電源から不測電力を補うと共に、前記PWMコンバータで得られる電力が消費電力を上回る場合は、前記直流電力の直流電圧を商業電源からの流入電流がゼロになる最も低い電圧に制御することを特徴とするガスヒートポンプ式空気調和装置。 - 請求項2に記載するガスヒートポンプ式空気調和装置において、
前記PWMコンバータをPWMインバータとして制御することにより、前記単相または三相交流商用電源側から流入する電力で前記同期モータを力行運転する力行運転制御手段を有することを特徴とするガスヒートポンプ式空気調和装置。
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