[go: up one dir, main page]

JP2005264370A - 布帛の改質捺染方法 - Google Patents

布帛の改質捺染方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005264370A
JP2005264370A JP2004077617A JP2004077617A JP2005264370A JP 2005264370 A JP2005264370 A JP 2005264370A JP 2004077617 A JP2004077617 A JP 2004077617A JP 2004077617 A JP2004077617 A JP 2004077617A JP 2005264370 A JP2005264370 A JP 2005264370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chitosan
printing
fabric
pattern
paste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004077617A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Kawamura
誠 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujibo Holdings Inc
Original Assignee
Fuji Spinning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Spinning Co Ltd filed Critical Fuji Spinning Co Ltd
Priority to JP2004077617A priority Critical patent/JP2005264370A/ja
Publication of JP2005264370A publication Critical patent/JP2005264370A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring (AREA)

Abstract

【課題】環境への負荷なしに、布帛を部分的に前処理して改質した後に捺染することにより複雑な概観を有する布帛を得る捺染法を提供する。
【解決手段】キトサン酸性溶液とエマルジョン糊の混合液よりなる処理液を布帛上に模様状に印捺し、熱処理した後、処理後の布帛を反応染料を含む着色捺染糊で模様状に印捺し、処理する布帛の捺染方法である。キトサン酸性溶液を含む処理液中のキトサン濃度は、0.3〜6.0%重量%であることが好ましい。

Description

本発明は、布帛に複雑な捺染模様を付与する方法に関する。
従来から布帛に連続的に短時間で多量の模様を形成する機械捺染方法として、フラットスクリ−ン捺染機、ロ−タリ−スクリ−ン捺染機、ロ−ラ−捺染機を用いて、染料を含む着色捺染糊を印捺する方法が知られているが、この方法では、捺染機に搭載される型数により表現可能な模様の色数が限定される問題がある。例えば、搭載可能な型数が10の場合には、通常の直接捺染方法での模様は10色の表現となるが、防染法の特殊な方法の一例として、最初に染料を含まない無色の捺染糊を模様状に印捺した後、印捺部分と未印捺部分の上に染料を含む着色捺染糊を印捺する方法を採ると、染料を含まない無色の捺染糊を印捺した模様部分は無色の捺染糊を印捺していない模様部分に比べて淡い色となり、最大9色の濃淡で18色の模様表現が可能となることが知られている。この方法の応用として、樹脂皮膜を模様状に形成してから着色する方法(特許文献1参照。)が開示されている。しかしながら、この防染法を利用した方法では染料の有効活用が計られず、洗浄時の脱落染料が増えるので染色排水の負荷が増える問題が派生する。
又、カチオン化剤を模様状に形成してから着色する方法(特許文献2参照。)が開示されており、この方法によるアルカリ、尿素、反応染料を含有する着色捺染糊を使用すれば、カチオン化改質された模様部分は濃い色となり、未改質の模様部分は淡い色の模様表現となる。しかしながら、この方法では触媒として強アルカリを使用するためカチオン化剤を含む捺染糊の劣化が早いので、均一の品質を維持するための生産管理上の制約があり、加えて、カチオン化改質した部分の残っている染色座席を封鎖するための正電荷の封鎖剤を用いたマスキング処理を実施し洗浄時の汚染防止を計る等品質維持のための制約がある。この問題の解決策として、カチオン化剤と重合開始触媒を含むpH7.5〜12又はpH3〜6.5の捺染糊を印捺し、熱処理後、アニオン性染料を含む色糊を印捺し、固着処理を行う方法(特許文献3参照。)が開示されている。しかしながら、この方法では捺染糊の劣化という均一の品質を維持するための生産管理上の制約を解決できても、洗浄時の汚染防止のためのマスキング処理の実施という品質上の制約を解決できていない。
また、布地等にインクジェットプリンタによる印刷を可能とする印刷適性を付与する処理方法としてキチン・キトサンが0.2〜5重量%、ポリシロキサンが0.5〜5重量%を原液として布地等の繊維材質に応じて水で特定濃度に希釈して処理する方法(特許文献4参照。)が開示されている。しかしながら、用いられた印捺適正剤は布地上に付与されたものであり、繰り返し洗濯し着用にされる実用衣料に要求される品質を満たすことはできない。
特開昭63-282375号(第2頁、下左欄10〜12行) 特開昭63-85186号(第2頁、下左欄2〜13行) 特開平06-212578号(第2頁、2欄5〜12行) 特開2001−146688号(第2頁、2欄25〜29行、図1)
本発明は、キトサン酸性溶液を含む処理液を用いて布帛を部分的に前処理して改質した後に捺染することにより、従来の防染法におけるように洗浄時の脱落染料による染色排水の負荷を増加させず、また、カチオン化改質で行われている洗浄時の汚染防止のためのマスキング処理を省略可能であって、しかも、複雑な模様を捺染できる方法を提供することを目的とする。
本発明者等は上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、キトサン酸性溶液とエマルジョン糊の混合液を布帛上に印捺し熱処理することにより印捺された部分が改質され、改質された布帛に、更に反応染料を含む着色捺染糊を印捺すると改質部分が濃い濃度に染着され、未改質の部分が淡く染着されるか、又は、染着されないことを見出し本発明に至った。
即ち、本発明は、布帛にキトサン酸性溶液を含む処理液を模様状に印捺し、熱処理した後、処理後の布帛を反応染料を含む着色捺染糊で模様状に印捺し、処理する布帛の捺染方法である。キトサン酸性溶液を含む処理液中のキトサン濃度は、0.3〜6.0%重量%であることが好ましい。
本発明では布帛の表面部分を部分的に改質し、改質部分と未改質部分の染着性に差を持たせ、その後捺染することにより、濃く染着される部分、淡く染着される部分、染着されない部分が混在しその外観は複雑に表現され、改質される模様によってはジャガ−ド織物のプリント加工品の如き外観を呈し、或いは又、ゴブラン織物の外観を呈する非常に妙味のある模様を形成することができる。
本発明でいう布帛とは、その素材が綿、羊毛、絹等の天然繊維、レ−ヨン、ポリノジック、アセテ−ト等の再生繊維、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成繊維で、これらから選ばれた単一素材の紡績糸の編織物或いは2種以上を混繊した紡績糸の編織物であっても、2種以上の単一素材の紡績糸を交編織したものでもよく、用途に応じて好適に用いることができる。
本発明で用いるキトサン酸性溶液は、溶質材料であるキトサンが脱アセチル化度75%以上のもので、平均分子量が1万から30万の範囲のものから任意に選択できる。キトサンの平均分子量は被染物の染着性には影響を与えない。溶媒に用いる酸は蟻酸、酢酸、乳酸、クエン酸、アジピン酸、グルコン酸、酒石酸などの有機酸から選ばれるが酢酸を用いるのが一般的である。上述のキトサンと有機酸を用いて定法に従ってキトサン酸性溶液を得ることができる。
本発明のキトサン酸性溶液を含む処理液は、キトサン酸性溶液とエマルジョン糊の混合物を用いる。キトサン酸性溶液の粘度が3万センチポイズ未満の場合にはミネラルタ−ペンと界面活性剤と水からなるエマルジョン糊を用いるが、キトサン酸性溶液の粘度が3万センチポイズ以上になるとキトサンの流動性が劣り捺染性も低下するので、更に糊剤を添加してキトサン酸性溶液を含む処理液の流動性を変え捺染性を向上させる。
このとき用いる糊剤はpH3.5〜4.5の範囲で相溶性の優れた糊剤で、例えば、カルボキシメチルセルロ−ス、グア−ガム、ブリテイッシュガム、トラガントガム、メチルセルロ−ス、ヒドロキシオキシエチルセルロ−ス等の中から布帛の素材に応じた糊剤を用いることができる。
又、エマルジョン糊に用いる界面活性剤は、水とミネラルタ−ペンを乳化するのに用いる一般の捺染用乳化剤から選ぶことができる。
本発明のキトサン酸性溶液を含む処理液中のキトサン濃度は、用いるキトサンの平均分子量にかかわらず0.3〜6.0%の範囲で、処理液による改質部分と未改質部分の所望の染着性差に応じて適宜設定することができる。キトサン濃度が0.3%未満では、用いる反応染料の濃度が低くなると改質部分と未改質部分の染着性差が小さくなるので好ましくなく、又、キトサン濃度を6.0%より高濃度にしても改質部分と未改質部分の染着性の差が大きくならない。
本発明のキトサン酸性溶液を含む処理液の調液方法は、先ずミネラルタ−ペンと捺染用乳化剤と水でエマルジョン糊を製造した後、所定の濃度に見合うキトサン酸性溶液にエマルジョン糊を加えて撹拌して改質糊として完成させる。糊剤を用いる時は、所定の濃度に見合うキトサン酸性溶液に5〜15%の予め調整済みの糊剤溶解溶液とエマルジョン糊を加えて撹拌して完成させる。
本発明の布帛の捺染方法は先ず、前処理として布帛にキトサン酸性溶液を含む処理液を模様状に印捺した後、乾燥し、次いで熱処理を実施する。印捺はフラットスクリ−ン捺染機、ロ−タリ−スクリ−ン捺染機、ロ−ラ−捺染機を用いる機械捺染でも手捺染でもよく、目的に応じて用いることができる。機械捺染の場合は熱処理工程に進み、手捺染の場合には乾燥終了後、熱処理工程に進む。熱処理は、温度100〜110℃、時間10〜15分間の条件で、ル−プスチ−マ−等の一般の機械捺染に用いられる熱処理機等を用いることができる。熱処理が終了した時点で布帛への改質が終了し、前処理が完了する。
印捺時の地張り剤に溶剤性感圧型、または、溶剤性感熱型パ−マネント型地張剤を用いた場合は、改質糊が印捺された布帛の裏面に地張り剤の残留がないので、洗浄、乾燥、幅出しの工程を省略して直ぐに、着色捺染工程に進めることができる。キトサン酸性溶液を含む処理液が残留していても染着には殆ど影響を与えない。
印捺時の地張り剤に水溶性の地張剤を用いる場合は、前述の工程省略を行うと、キトサン酸性溶液を含む処理液が印捺された布帛の裏面に地張り剤が残留するので、引続き実施される着色捺染が均一に出来ない為、洗浄して水溶性地張剤を洗い流し、乾燥した後、幅出しを行ってから着色捺染を行う。
本発明の反応染料を含む着色捺染糊は、ほとんどの場合反応染料と、ミネラルタ−ペンと界面活性剤と水からなるエマルジョン糊と水との混合物を用いる。その調液方法は先ずミネラルタ−ペンと捺染用乳化剤と水でエマルジョン糊を製造した後、着色捺染糊全量の65〜75%のエマルジョン糊と所定量の反応染料を加えて撹拌しながら残量の水を加えて100%として完成させる。
スキ−ジ裏の着色捺染糊のたれあとによる捺染斑である糊たれ(雨ふり)の発生を防ぐ為の反応染料を含む着色捺染糊の場合には、ミネラルタ−ペンと界面活性剤と糊剤と水からなるエマルジョン糊と水との混合物を用いる。その調液方法は、着色捺染糊全量の55〜65%のエマルジョン糊と5〜15%の予め調整済みの糊剤溶解溶液を加えた後、所定量の反応染料を加えて撹拌しながら残量の水を加えて100%として完成させる。
着色捺染糊の印捺はフラットスクリ−ン捺染機、ロ−タリ−スクリ−ン捺染機、ロ−ラ−捺染機を用いる機械捺染でも手捺染でもよく、目的に応じて用いることができる。手捺染の場合には乾燥終了後、熱処理工程に進む。着色捺染後の熱処理は温度100〜110℃、時間10分間の条件、ル−プスチ−マ−等の一般の機械捺染に使用される熱処理機等を用いることができる。
熱処理後の洗浄、乾燥は、通常の反応染料の洗浄法に従い拡布状で洗浄処理でき、一般の機械捺染に使用される水洗機等を用いることができる。
また、着色捺染の工程では直接捺染法に限らず、防染法や抜染法も併用可能である。
捺染工程が終了した被染物は仕上げ油剤処理等の工程に移るが、これらの工程は特に限定されるものではなく一般的に用いられている方法で行うことができる。
以下、本発明について実施例により具体的に説明するが、本発明はこの範囲に限定されるものではない。
・染色性の測定方法
染色した試料を捺染CCMシステム〔型式:AUCOLOR−NF2、倉敷紡績株式会社製〕を用いて測定し、最大吸収波長における光学濃度K/S値を求めた。
〔実施例1〕
脱アセチル化度80%、平均分子量1万のキトサンを用いて、キトサン濃度が20.0重量%となるように10重量%の酢酸水溶液に溶解してキトサン酢酸水溶液1000gを調整した。
ミネラルタ−ペン〔商品名:ペガゾ−ル3040、エクソンモ−ビル有限会社製〕2500ml、界面活性剤〔商品名:ビスコンDN−60、新中村化学工業株式会社製〕250g、界面活性剤〔商品名:ダイナモックER、大日精化工業株式会社製〕100gに水を加え撹拌しながら5000mlのエマルジョン糊を製造した。次いで、このエマルジョン糊700gにキトサン酢酸塩水溶液300gを加えて撹拌し、キトサン酢酸水溶液を含む処理液1000gを製造した。処理液中のキトサン濃度は6.0重量%であった。
JIS L−0803染色堅牢度試験用添付白布に記載されている多繊交織布に、1000メシュの試験用フラットスクリ−ン型枠を用いて上記キトサンを含有する処理液を用いて全面ベタ柄模様を印捺し、均一に改質した後、シリンダ−乾燥し、試験用スチマ−〔モデル:EPS−900、辻井染機工業株式会社製〕を用い温度109℃で10分間熱処理した後、洗浄し、乾燥した。
別に、エマルジョン糊70gと黒色反応染料〔商品名:カヤシオン ブラック P−GS リキッド40、日本化薬株式会社製〕8gに水を加え100gとし、撹拌して黒色捺染糊を製造した。
同様に、エマルジョン糊70gと赤色反応染料〔商品名:KP CION RED P−4B 25% LIQUID、紀和化学工業株式会社製〕4gに水を加え100gとし、撹拌して赤色捺染糊を製造した。
同様に、エマルジョン糊70gと青色反応染料〔商品名:KP CION BLUE
P−3RH、紀和化学工業株式会社製〕4gに水を加え100gとし、撹拌して青色捺
染糊を製造した。
キトサンを含有する処理液を用いて全面ベタ柄模様を印捺することにより前処理した多繊交織布に、1000メシュの試験用フラットスクリ−ン型枠を用いて幅3cmの横ストライプ柄模様を、上記三色の捺染糊を使用して夫々印捺した。印捺後の多繊交織布は、シリンダ−乾燥した後、試験用スチマ−用い温度109℃で10分間熱処理した後、洗浄し、乾燥した。
染着した多繊交織布の経糸×緯糸が、(1)綿糸×ポリエステル紡績糸の部分、(2)ナイロンフラメント糸×ポリエステル紡績糸の部分、(3)アセテ−トフィラメント糸×ポリエステル紡績糸の部分、(4)梳毛糸×ポリエステル紡績糸の部分、(5)レ−ヨンフィラメント糸×ポリエステル紡績糸の部分、(6)アクリル紡績糸×ポリエステル紡績糸の部分、(7)生糸×ポリエステル紡績糸の部分及び(8)ポリエステル紡績糸×ポリエステル紡績糸の部分の(1)〜(8)の夫々の部分を、捺染CCMシステムを用いて測定し最大吸収波長における光学濃度K/S値を求め、その結果を表1に示した。
Figure 2005264370
素材によって濃淡はあるものの各素材部分は、黒色、赤色、青色にそれぞれ斑なく捺染された。
〔実施例2〕
脱アセチル化度80%、平均分子量30万のキトサンを用いて、キトサン濃度が1.5重量%となるように0.75重量%の酢酸水溶液に溶解してキトサン酢酸水溶液1000gを調整した。
実施例1と同様に、エマルジョン糊を製造し、次いで、このエマルジョン糊700gに予め水に溶解させた4%カルボキシメチルセルロ−ス溶液100gとキトサン酢酸水溶液200gを加えて撹拌し、キトサン酢酸水溶液を含む処理液A(キトサン濃度:0.3重量%)を1000g製造した。
脱アセチル化度80%、平均分子量8万のキトサンを用いて、キトサン濃度が6.0重量%となるように3.0重量%の酢酸水溶液に溶解してキトサン酢酸水溶液1000gを調整した。
実施例1と同様のエマルジョン糊800gにキトサン酢酸水溶液200gを加えて撹拌し、キトサン酢酸水溶液を含む処理液B(キトサン濃度:1.2重量%)1000gを製造した。
脱アセチル化度80%、平均分子量4万のキトサンを用いて、キトサン濃度が8.0重量%となるように4.0重量%の酢酸水溶液に溶解してキトサン酢酸水溶液1000gを調整した。
実施例1と同様のエマルジョン糊800gにキトサン酢酸水溶液200gを加えて撹拌し、キトサン酢酸水溶液を含む処理液C(キトサン濃度:1.2重量%)を1000g製造した。
脱アセチル化度80%、平均分子量1万のキトサンを用いて、キトサン濃度が20.0重量%となるように10.0重量%の酢酸水溶液に溶解してキトサン酢酸水溶液1000gを調整した。
実施例1と同様のエマルジョン糊940gにキトサン酢酸塩水溶液60gを加えて撹拌し、キトサン酢酸水溶液を含む処理液D(キトサン濃度:1.2重量%)を1000g製造した。
脱アセチル化度80%、平均分子量23万のキトサンを用いて、キトサン濃度が2.0重量%となるように10.0重量%の酢酸水溶液に溶解してキトサン酢酸水溶液1000gを調整した。
実施例1と同様のエマルジョン糊300gに予め水に溶解させた4%カルボキシメチルセルロ−ス溶液100gとキトサン酢酸水溶液600gを加えて撹拌し、キトサン酢酸水溶液を含む処理液E(キトサン濃度:1.2重量%)を1000g製造した。
前述の脱アセチル化度80%、平均分子量1万のキトサンを用いたキトサン濃度が20.0重量%のキトサン酢酸水溶液300gと、実施例1と同様のエマルジョン糊700gを加えて撹拌し、キトサン酢酸水溶液を含む処理液F(キトサン濃度:6.0重量%)を1000g製造した。
通常の条件で毛焼・糊抜・精練・漂白・マ−セライズした綿100%の平織物(14.75tex×14.75tex/90本/インチ×100本/インチ)を50cm×50cmの大きさに36枚切り取って、試料1〜36とした。
試料1〜18の夫々を溶剤性感熱型パ−マネント型地張剤〔商品名:MCポリマ−PS、MCポリマ−PH、村山研究所製〕1:1配合品を塗布した捺染ベルト上に貼付した後、1000メシュの試験用フラットスクリ−ン型枠を用いて処理液A〜Fで全面ペズリ線柄模様を印捺した後、シリンダ−乾燥し、次いで、試験用スチマ−を用い温度109℃で10分間熱処理した。
実施例1と同様の染料を用い、同様の手順で染料濃度8.0%、2.0%及び0.5%の黒色捺染糊、染料濃度4.0%、1.0%及び0.25%の赤色捺染糊、及び染料濃度4.0%、1.0%及び0.25%の青色捺染糊を製造した。上記のように処理液A〜Fで全面ペズリ線柄模様を印捺した試料1〜18を溶剤性感熱型パ−ネント型地張剤を塗布した捺染ベルト上に貼付した後、3枚の1000メシュの試験用フラットスクリ−ン型枠を用いて染料濃度の異なった黒色捺染糊、赤色捺染糊及び青色捺染糊の縦ストライプ柄模様を夫々印捺した後、シリンダ−乾燥し、試験用スチマ−を用い温度109℃で10分間熱処理した後、洗浄し、乾燥した。
その結果、全面ペズリ線柄模様の上に、黒色、赤色、青色各色の、濃色、中色、淡色、無色の4本の縦ストライプが交互に並んだ、ペズリ地紋を有する3色相の縦ストライプ柄とペズリ柄の合体した模様の被染物を得た。表2に試料番号、地張剤、処理液濃度、捺染糊の色を記載した。
Figure 2005264370
試料19〜36を捺染ベルト上に水溶性地張剤〔商品名:Jポバ−ルV、日本酢ビ・ポバ−ル株式会社製〕の水溶液を用いて貼付した後、試料を乾燥させてから、同様に処理液A〜Fの全面ペズリ線柄模様を印捺した後、シリンダ−乾燥し、試験用スチマ−を用い温度109℃で10分間熱処理した後、洗浄し、乾燥した。更に、試料1〜18と同様に染料濃度の異なった黒色捺染糊、赤色捺染糊及び青色捺染糊の縦ストライプ柄模様を夫々印捺し、全面ペズリ線柄模様の上に、黒色、赤色、青色各色の、濃色、中色、淡色、無色の4本の縦ストライプが交互に並んだ、ペズリ地紋を有する3色相の縦ストライプ柄とペズリ柄の合体した模様の被染物を得た。表3に試料番号、地張剤、処理液濃度、捺染糊の色を記載した。
Figure 2005264370
得られたペズリ線柄模様の上に黒色濃淡3色と無色の縦ストライプ柄模様が重なった被染物は、改質した部分が濃く斑なく捺染され、未改質の部分は淡く捺染され、且つ、染料濃度の減少に伴い濃淡ペズリ線柄模様と縦ストライプ柄模様の外観濃度も漸減した。また、改質部分と未改質部分が無色の縦ストライプ柄は汚染がなく、外観品位に優れた被染物が得られた。
改質剤であるキトサン酸性溶液の濃度が1.2%である、平均分子量8万のキトサンを用いた処理液B、平均分子量4万のキトサンを用いた処理液C、平均分子量1万のキトサンを用いた処理液D、平均分子量23万のキトサンを用いた処理液Eのように、平均分子量の異なるキトサンを含む処理液を用いたにもかかわらず、キトサン平均分子量を変えても、改質された部分の染着濃度及び未改質の部分の染着濃度には差が認められなかった。キトサン酸性溶液の濃度が0.3%である処理液Aで前処理された被染物は、キトサン酸性溶液の濃度が1.2%である処理液で前処理された被染物よりも染着濃度は低いものの、外観品位が劣ることなく濃淡差が認められ、キトサン酸性溶液の濃度が6.0%である処理液Fで前処理された被染物は、キトサン酸性溶液の濃度が1.2%である処理液で前処理された被染物よりも染着濃度は高いものの、濃度差4.8%に見合う程の染着差は認められなかった。
得られたペズリ線柄模様の上に赤色濃淡3色と無色の縦ストライプ柄模様が重なった被染物は、改質した部分は濃く斑なく捺染され、染料濃度4.0%と1.0%の未改質の部分は薄く捺染され、染料濃度0.5%の未改質の部分は白く残り、且つ、染料濃度の減少に伴い濃淡ペズリ線柄模様の外観濃度も漸減した。また、改質部分と未改質部分が無色の縦ストライプ柄は汚染がなく、外観品位に優れた被染物が得られた。更にまた、改質剤であるキトサン酸性溶液の濃度が1.2%である処理液B、処理液C、処理液D、処理液Eで前処理された被染物は、平均分子量の異なるキトサンを含む処理液を用いているにも係わらず、改質された部分の染着濃度及び未改質の部分の染着濃度には差が認められなかった。キトサン酸性溶液の濃度が0.3%である処理液Aで前処理された被染物は、キトサン酸性溶液の濃度が1.2%である処理液で前処理された被染物よりも染着濃度は低いものの、外観品位が劣ることなく濃淡差が認められ、キトサン酸性溶液の濃度が6.0%である処理液Fで前処理された被染物は、キトサン酸性溶液の濃度が1.2%である処理液で前処理された被染物よりも染着濃度は高いものの、濃度差4.8%に見合う程の染着差は認められなかった。
得られたペズリ線柄模様の上に青色濃淡3色と無色の縦ストライプ柄模様が重なった被染物は、改質した部分は濃く斑なく捺染され、染料濃度4.0%の未改質の部分は薄く捺染され、染料濃度1.0%と染料濃度0.5%の未改質の部分は白く残り、且つ、染料濃度の減少に伴い濃淡ペズリ線柄模様の外観濃度も漸減した。また、改質部分と未改質部分が無色の縦ストライプ柄は汚染がなく、外観品位に優れた被染物が得られた。更にまた、改質剤であるキトサン酸性溶液の濃度が1.2%であり、平均分子量の異なるキトサンを含む処理液B、処理液C、処理液D、処理液Eで前処理された被染物の改質された部分の染着濃度及び未改質の部分の染着濃度には差が認められなかった。キトサン酸性溶液の濃度が0.3%である処理液Aで前処理された被染物は、キトサン酸性溶液の濃度が1.2%である処理液で前処理された被染物よりも染着濃度は低いものの、外観品位が劣ることなく濃淡差が認められ、キトサン酸性溶液の濃度が6.0%である処理液Fで前処理された被染物は、キトサン酸性溶液の濃度が1.2%である処理液で前処理された被染物よりも染着濃度は高いものの、濃度差4.8%に見合う程の染着差は認められなかった。
本発明の捺染方法で得られた被染物は、改質部分と未改質部分が濃淡差を持って染着され、その外観を複雑に表現することを可能とし、製品に高級感を与え捺染工業の発展に大いに寄与できる。

Claims (2)

  1. 布帛にキトサン酸性溶液を含む処理液を模様状に印捺し、熱処理した後、処理後の布帛を反応染料を含む着色捺染糊で模様状に印捺し、処理することを特徴とする布帛の捺染方法。
  2. 該キトサン酸性溶液を含む処理液中のキトサン濃度が、0.3〜6.0重量%であることを特徴とする請求項1に記載の布帛の捺染方法。
JP2004077617A 2004-03-18 2004-03-18 布帛の改質捺染方法 Pending JP2005264370A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004077617A JP2005264370A (ja) 2004-03-18 2004-03-18 布帛の改質捺染方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004077617A JP2005264370A (ja) 2004-03-18 2004-03-18 布帛の改質捺染方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005264370A true JP2005264370A (ja) 2005-09-29

Family

ID=35089212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004077617A Pending JP2005264370A (ja) 2004-03-18 2004-03-18 布帛の改質捺染方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005264370A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100785701B1 (ko) 2006-05-12 2007-12-17 (주)빗살무늬 키토산이 도포된 면직물의 잉크젯 날염용 전처리제
CN102168385A (zh) * 2011-03-03 2011-08-31 上海嘉麟杰纺织品股份有限公司 一种植物染料染壳聚糖面料的方法
CN105019274A (zh) * 2015-08-18 2015-11-04 青岛大学 一种提高纯棉织物活性染料地色防白印花效果的方法
CN112647319A (zh) * 2020-11-24 2021-04-13 长胜纺织科技发展(上海)有限公司 转移染色活性染料墨水及其应用

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6385186A (ja) * 1986-09-24 1988-04-15 大同マルタ染工株式会社 セルロ−ス系繊維布帛の染色方法
JPH04248151A (ja) * 1991-01-25 1992-09-03 Hitachi Ltd 磁気記録再生装置
JPH05186945A (ja) * 1992-01-13 1993-07-27 Fuji Spinning Co Ltd 不織布
JPH06207383A (ja) * 1993-01-08 1994-07-26 Kanebo Ltd 多色捺染布帛及びその製造方法
JPH0813341A (ja) * 1994-06-27 1996-01-16 Fuji Spinning Co Ltd セルロース系布帛の加工法
JPH0827675A (ja) * 1994-07-13 1996-01-30 Fuji Spinning Co Ltd ポリノジック布帛の裏抜け性改善法
JP2001146688A (ja) * 1999-08-10 2001-05-29 Hi-Tech Enterprise:Kk 布地等の印刷適性処理方法及び印刷適性処理液

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6385186A (ja) * 1986-09-24 1988-04-15 大同マルタ染工株式会社 セルロ−ス系繊維布帛の染色方法
JPH04248151A (ja) * 1991-01-25 1992-09-03 Hitachi Ltd 磁気記録再生装置
JPH05186945A (ja) * 1992-01-13 1993-07-27 Fuji Spinning Co Ltd 不織布
JPH06207383A (ja) * 1993-01-08 1994-07-26 Kanebo Ltd 多色捺染布帛及びその製造方法
JPH0813341A (ja) * 1994-06-27 1996-01-16 Fuji Spinning Co Ltd セルロース系布帛の加工法
JPH0827675A (ja) * 1994-07-13 1996-01-30 Fuji Spinning Co Ltd ポリノジック布帛の裏抜け性改善法
JP2001146688A (ja) * 1999-08-10 2001-05-29 Hi-Tech Enterprise:Kk 布地等の印刷適性処理方法及び印刷適性処理液

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100785701B1 (ko) 2006-05-12 2007-12-17 (주)빗살무늬 키토산이 도포된 면직물의 잉크젯 날염용 전처리제
CN102168385A (zh) * 2011-03-03 2011-08-31 上海嘉麟杰纺织品股份有限公司 一种植物染料染壳聚糖面料的方法
CN105019274A (zh) * 2015-08-18 2015-11-04 青岛大学 一种提高纯棉织物活性染料地色防白印花效果的方法
CN112647319A (zh) * 2020-11-24 2021-04-13 长胜纺织科技发展(上海)有限公司 转移染色活性染料墨水及其应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1297705C (zh) 为纺织材料印花的方法和由其制造的织物
JP2003514999A (ja) 画像の視覚化及び保持性を向上させるための浸染溶液を含むインクジェット印刷用の生地を処理するコーティング、該生地を処理する方法、及びそれで生成された物品
US20210285154A1 (en) Method facilitating textile preparation for direct-to-garment printing
US6214417B1 (en) Cloth for ink-jet printing, method of fabricating same, and method of ink-jet printing same
US8088441B2 (en) Direct digital printing methods for textiles
KR100436525B1 (ko) 폴리에스테르섬유용 잉크젯 날염의 전처리제 및 그처리방법
JPH1181163A (ja) インクジェット捺染用布帛、その製造方法及びその捺染方法
JP2005264370A (ja) 布帛の改質捺染方法
CN113699810A (zh) 一种提高喷墨印花渗透性的方法
JPH0253976A (ja) 布はくの染色方法
EP1905888A1 (en) Printing process on textile products made of cotton, other natural cellulosic fibers and mixed thereof, and textile products thus obtained
JP2006200045A (ja) 斑染め布帛の染色方法
JP2015214778A (ja) 繊維製品の製造方法
JP2005273108A (ja) セルロ−ス系繊維布帛の捺染法
JP2006037247A (ja) 染色布帛の製造方法および染色布帛
JP4452943B2 (ja) 不均一にカチオン化改質した布帛及びその染色方法
JPS6385186A (ja) セルロ−ス系繊維布帛の染色方法
JP6285903B2 (ja) 繊維製品の製造方法
JP7456632B2 (ja) 自動車用内装布帛、及び自動車用内装布帛の製造方法
JPH0247378A (ja) 捺染された布はくの品位改善方法
JPH09268484A (ja) 捺染用立毛布帛、その捺染方法、及び捺染された捺染物
JP5974051B2 (ja) 繊維製品の製造方法
JPH055953B2 (ja)
JP2008255524A (ja) 植毛シートおよびその製造方法
JP2959691B2 (ja) インクジェット捺染方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100621

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101021