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JP2005118222A - 容器兼用注射器 - Google Patents

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JP2005118222A JP2003355376A JP2003355376A JP2005118222A JP 2005118222 A JP2005118222 A JP 2005118222A JP 2003355376 A JP2003355376 A JP 2003355376A JP 2003355376 A JP2003355376 A JP 2003355376A JP 2005118222 A JP2005118222 A JP 2005118222A
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stopper
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Yasuhiko Takeshima
安彦 武島
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Abstract


【課題】 ストッパーがシリンダ内の後端部へ引き戻された場合でも、ストッパーのシリンダからの抜け出しと変形による薬液漏れや薬液への空気の混入とを確実に防止する。
【解決手段】 容器兼用注射器1は、後端の外周部にフィンガーグリップ2が設けられたシリンダ3と、シリンダ3内にその軸方向に往復動可能に挿入されてシリンダ3内に充填された薬剤を封止するストッパー4と、シリンダ3内にその後端から挿入されて先端部5aをストッパー4に連結され、ストッパー4を往復動させるプランジャーロッド5とを備え、シリンダ3内には、シリンダ3の内径D1より小径でプランジャーロッド5の外径D2より大径のロッド挿通穴7を有する所定長さLの円筒状のストッパー抜け止め部材6が、シリンダ3の後端から先端側方向に向けて装着されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、薬液を予め充填、保管しておき使用時に包装から取り出して直ぐに使用する容器兼用注射器に関するものである。
薬剤を充填されて提供される容器兼用注射器は、通常の使用方法ではプランジャーロッドを押し込んで薬剤封止用のストッパーを移動させることにより、注射器内の薬剤を筒先から注射器等を通して投与したり、輸液回路等に混注したりすることが主であり、プランジャーロッドを引き戻すことは少ない。
しかしながら、注射器内に別の医薬品を吸引して2種以上の医薬品を混合して注射する混注の場合や血管内に注射する時のフラッシュバック(注射針が正しく血管内に入っているかを確認するために、一度プランジャーロッドを引き戻すことにより、血液を注射器内に吸引する行為)や、コネクターを介して輸液回路に薬剤を混注する場合等にプランジャーロッドを引き戻す操作を行う。特に、輸液回路に医薬品を注入する時等は、薬液を回路まで到達させるために、プランジャーロッドを何回も押し引きして分岐回路の途中にある薬剤を送り込む等の操作をすることがある。このような操作を行うと、注射器のシリンダからプランジャーロッドと一緒にストッパーが抜けてしまうことがある。このため、容器兼用注射器に限らず注射器にはストッパーがシリンダから誤って抜け出ないように何らかのストッパー抜け止め手段が付いていることが望ましく、そのようなストッパー抜け止め手段を設けた容器兼用注射器も種々実用に供されている。
従来、容器兼用注射器として、ガラス製シリンダの後端にストッパー抜け止めの付いた指掛部品を嵌着しているもの、ガラス製または合成樹脂製シリンダの後端に小フランジを成形し、その小フランジに指掛部とストッパー抜け止め部を設けたフィンガーグリップを取り付けたもの等が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特開2000−334043号公報(図1〜図3) 特許第2814983号公報(図1、図2、図7、図16)
上記従来の容器兼用注射器のストッパー抜け止め手段は、前記指掛部品とフィンガーグリップに、シリンダの内径(ストッパーの外径)より小径でプランジャーロッドの外径より大径の穴を有する環状フランジを、シリンダの後端において内周側に突出するように形成したものであり、ストッパーにねじ込みまたは嵌合により連結されたプランジャーロッドが引き戻された時に、前記ストッパーが前記環状フランジに当接することによりシリンダの後端から抜け出ないようにしたものである。
しかしながら、前記ストッパ抜け止め手段では、ストッパーがストッパー抜け止めの位置(シリンダの後端)までプランジャーロッドが引き戻された時には、プランジャーロッドに横の力が加わって該プランジャーロッドがシリンダ軸線に対して傾斜した状態になると、ストッパーは、柔らかく変形し易いゴム製であるため、シリンダ内周に片当たりして変形し、シリンダとの間の気密性が保持できなくなり、薬剤の液漏れや外部から薬剤への空気の混入のおれがある。また、同時にストッパーの変形はプランジャーロッドがストッパーとのねじ込み部や嵌合部から外れるおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ストッパーがシリンダ内の後端部へ引き戻された場合でも、ストッパーのシリンダからの抜け出しとストッパーの変形による薬液漏れや薬液への空気の混入とを確実に防止することができる容器兼用注射器を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に係る容器兼用注射器は、後端の外周部にフィンガーグリップが設けられたシリンダと、該シリンダ内に往復動可能に挿入されてシリンダ内に充填された薬剤を封止するストッパーと、前記シリンダ内その後端から挿入されて前記ストッパーを往復動させるプランジャーロッドとを備えた容器兼用注射器であって、
前記シリンダ内には、該シリンダの内径より小径で前記プランジャーロッドの外径より大径のロッド挿通穴を有する所定長さの円筒状のストッパー抜け止め部材が、シリンダの後端から先端側方向に向けて装着されていることを特徴としている。
この容器兼用注射器においては、前記プランジャーロッドをシリンダの後端部側へ引き戻した場合に、前記シリンダ内に後端部から先端側方向に向けて装着されたストッパー抜け止め部材が、その前端部でストッパーを受け止めるので、該ストッパーが不意にシリンダから抜け出てしまうおそれはなく、後端部に引き戻されたプランジャーロッドに横方向の力が加わっても、その横方向の振れを可及的に小さく抑えられる。また、ストッパー抜け止め部材は、そのロッド挿通穴によってプランジャーロッドを案内する役目を果たすので、注射等を行う場合に、プランジャーロッドの傾きが機能に差し支えない範囲に抑えられて、プランジャーロッドの操作が円滑に行える。
請求項2に係る容器兼用注射器は、請求項1に記載の容器兼用注射器において、前記ストッパー抜け止め部材が前記シリンダの後端の外周部に嵌着して設けられるフィンガーグリップに一体に形成されていることを特徴としている。
この容器兼用注射器においては、前記ストッパー抜け止め部材がフィンガーグリップに一体に形成されてシリンダに装着されるので、それらを別々に製造する面倒がなくなると共に、シリンダにフィンガーグリップを形成しなくて済み、シリンダの材料の選択や製作上の自由度が増し、その製作が容易に行える。
請求項3に係る容器兼用注射器は、前記後端の外周部にフィンガーグリップが設けられたシリンダと、該シリンダ内に往復動可能に挿入されてシリンダ内に充填された薬剤を封止するストッパーと、前記シリンダ内にその後端から挿入されて前記ストッパーを往復動させるプランジャーロッドとを備えた容器兼用注射器であって、
前記シリンダ内には、該シリンダの内径より小径で前記プランジャーロッドの外径より大径のロッド挿通穴を有するストッパー抜け止め部が、シリンダの後端から先端側へ所定距離隔てた位置までの規定領域においてシリンダに一体に形成して設けられていることを特徴としている。
この容器兼用注射器においては、前記シリンダにストッパー抜け止め部が一体に形成されるので、ストッパー抜け止め部材を別途に製作してシリンダに装着する組み付け作業が不要となり、容器兼用注射器の製造が容易となる。
請求項4に係る容器兼用注射器は、請求項3に係る容器兼用注射器において、前記ストッパー抜け止め部が前記規定領域の前端位置と後端位置とに形成された一対の断面円弧状の環状突起からなることを特徴としている。
この容器兼用注射器においては、前記ストッパーを、シリンダ内にその後端から挿入して装着させる場合、ストッパーが前記環状突起をその円弧状部を介して損傷することなく、円滑に通過されてシリンダ内へ容易に挿入される。
請求項5に係る容器兼用注射器は、請求項1〜4のいずれか記載の容器兼用注射器において、前記ストッパー抜け止め部材の所定長さおよび前記ストッパー抜け止め部の規定領域の長さが前記シリンダの内径の0.5〜2.0倍に設定され、前記プランジャーロッドの外径がロッド挿通穴の直径の0.7〜0.95倍に設定されていることを特徴としている。
この容器兼用注射器においては、前記ロッド挿通穴に対する、前記ストッパー抜け止め部材の所定長さと前記ストッパー抜け止め部の規定領域の長さおよび前記プランジャーロッドの外径が、それぞれ、特定範囲に設定されているので、前記プランジャーロッドの操作時の傾きや、ストッパーを後端に引き戻した時の横方向への振れが一層的確に規制される。
本発明によれば、以下の優れた効果を奏する。
請求項1に係る容器兼用注射器によれば、プランジャーロッドをシリンダの後端部側へ引き戻した場合に、前記シリンダ内に後端部から先端側方向に向けて装着されたストッパー抜け止め部材が、その前端部でストッパーを受け止めるので、該ストッパーが不意にシリンダから抜け出てしまうのを確実に防止することができる。また、後端部に引き戻されたプランジャーロッドに横方向の力が加わっても、その横方向の振れを可及的に小さく抑えることができ、これにより、ストッパーの変形による薬剤のシリンダからの漏れや薬剤への空気の混入を確実に防止することができる。さらに、ストッパー抜け止め部材が、そのロッド挿通穴によってプランジャーロッドを案内する役目を果たすので、注射等を行う場合に、プランジャーロッドの傾きを機能に差し支えない範囲に抑えることができて、プランジャーロッドの操作を円滑に行うことができる。
請求項2に係る容器兼用注射器によれば、ストッパー抜け止め部材がフィンガーグリップに一体に形成されてシリンダに装着されるので、それらを別々に製造する面倒がなくなると共に、シリンダにフィンガーグリップを形成しなくて済み、シリンダの材料の選択や製作上の自由度が増し、その製作を容易に行うことができる。
請求項3に係る容器兼用注射器によれば、請求項1に係る容器兼用注射器と同様な効果を奏するほかに、シリンダにストッパー抜け止め部が一体に形成されるので、ストッパー抜け止め部材を別途に製作してシリンダに装着する組み付け作業が不要となり、容器兼用注射器の製造を容易に行うことができる。
請求項4に係る容器兼用注射器によれば、ストッパーを、シリンダ内にその後端から挿入して装着させる場合、ストッパーが前記シリンダ内の環状突起をその円弧状部を介して損傷することなく、円滑に通過させて、シリンダ内へ容易に挿入させることができる。
請求項5に係る容器兼用注射器によれば、ストッパー抜け止め部材やストッパー抜け止め部のロッド挿通穴に対する、前記ストッパー抜け止め部材の長さ、前記ストッパー抜け止め部の規定領域の長さ、およびプランジャーロッドの外径が、それぞれ、特定範囲に設定されているので、前記プランジャーロッドの操作時の傾きや、ストッパーをシリンダの後端に引き戻した時の横方向へ働く力による振れを一層的確に小さく規制することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る容器兼用注射器について、添付図面を参照して説明する。
図1、図2は本発明の第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1を示す。この容器兼用注射器1は、後端の外周部にフィンガーグリップ2が一体に設けられた円筒状のシリンダ3と、該シリンダ3内にその軸方向に往復動可能に挿入されてシリンダ内に充填された薬液(薬剤)を封止するストッパー4と、前記シリンダ3内にその後端から挿入されて先端部5aを前記ストッパー4に連結され、該ストッパー4をシリンダ3の軸方向に往復動させるプランジャーロッド5と、前記シリンダ3内にその後端から先端側方向に向けて形成された、シリンダ3の内径より大径の装着穴3aに装着されたストッパー抜け止め部材6とを備えている。
前記シリンダ3の先端部には、図示しないが、ルアーチップ型やルアーロック型の筒先が嵌着され、もしくは一体成形により設けられる。
前記フィンガーグリップ2は、図2に示すように、後面視(イ矢視)で輪郭が円弧状辺を有する矩形状に形成され、その長辺方向(図2で上下方向)の両端部分が指掛部2a,2aとされている。そして、フィンガーグリップ2の後端2cには、前記装着穴3aの直径方向の外側に位置して、前記長辺方向に直角な短辺方向に平行な一対の段部2d,2dが設けられ、該段部2d,2dには、そのシリンダ3の軸方向における端部であって段部2d,2dの前記短辺方向の略中央の位置に、前記指掛部2a,2aの方向(シリンダ3の直径方向の両外側)に突き出した、後面視でシリンダ3の軸心を中心とする円弧状の一対の突起部(係止部)2e,2eが一体に設けられている。
また、前記ストッパー抜け止め部材6は、前記シリンダ3の内径D1より小径で前記プランジャーロッド5の外径D2より大径の直径D3とした前記プランジャーロッド5を挿通させるためのロッド挿通穴7を有する所定長さLの円筒状部8と、該円筒状部8の後端外周に一体に結合され平板状のフランジ部9とを備え、ポリエチレン、ポリプロピレン等の比較的に柔軟性がある合成樹脂で一体成形によって構成されている。
そして、前記円筒状部8の長さLは前記シリンダ3の内径D1の0.5〜2.0倍に設定され、前記プランジャーロッド5の外径D2は前記ロッド挿通穴5の直径D3の0.7〜0.95に設定されている。なお、前記ロッド挿通穴7の直径D3は前記ストッパー4の谷径もしくは後端外径D4より僅かに小径とされている。
また、前記フランジ部9は、前記フィンガーグリップ2よりやや小さく、それと相似形に形成され、長辺方向をフィンガーグリップ2の長辺方向に一致させた状態で、前面9aがフィンガーグリップ2の段部2dの後端面2fに当接されている。前記フランジ部9には、その長辺方向の両側(図2で上下の両側)に、前記フィンガーグリップ2の段部2d,2dに近接してそれに沿った切欠面9b,9bを有し、前記フィンガーグリップ2の後端2c側(図1で左方側)へ突き出した突出部9c,9cが設けられている。該突出部9c,9cには、前記フィンガーグリップ2の円弧状の突起部2e,2eが嵌合する一対の円弧状の係止溝(係合部)9d,9dが形成されている。前記フィンガーグリップ2の突起部2e,2eと前記フランジ部9の係止溝9d,9dとは、前記ストッパー抜け止め部材6がシリンダ3の装着穴3aに装着後にそれからの不意に離脱するのを防止する係止手段10を構成している。前記ストッパー抜け止め部材6は、前記円筒状部8が前記シリンダ3の装着穴3aに装着され、前記係止手段10によってフィンガーグリップ2に係止されることにより、シリンダ3内に保持されるようになっている。
なお、前記シリンダ3の内側に装着穴3aを設けずに、シリンダ3の内径部に前記円筒状部8を嵌合、装着させるようにすることもできる。
前記容器兼用注射器1においては、図3に示すように、前記プランジャーロッド5をシリンダ3の最後端部へ引き戻した場合に、前記シリンダ3内に円筒状部8を装着されたストッパー抜け止め部材6が、円筒状部8の前端部にストッパー4の後端部を当接させて該ストッパー4を受け止めるので、該ストッパー4が不意にシリンダ3から抜け出てしまうおそれはない。そして、前記円筒状部8がシリンダ3内にその後端部から先端側方向に向けて所定長さLにわたって装着されている場合には、図3(a)示すように、後端部に引き戻されたプランジャーロッド5に横方向(直径方向)の力が加わって、柔らかいストッパー4が変形し、プランジャーロッド5が横方向に振れ(シリンダ3の軸線に対して傾斜し)ても、その振れが前記ロッド挿通穴7の外端部で規制されるので、プランジャーロッド5の横方向の振れ(傾斜)角度θ1が、図3(b)に示すようなシリンダ3内に装着される円筒状部8Eの長さLoが短いストッパー抜け止め部材6Eの場合に生ずる振れ角度θ2に比べて可及的に小さく抑えられ、前記ストッパー4の変形も小さくて済む。したがって、ストッパー4とシリンダ3と間の気密性が確保され、シリンダ3内の薬液の液漏れや薬液に気泡が入り込むのを防ぐことができる。また、ストッパー抜け止め部材6は、そのロッド挿通穴7によってプランジャーロッド5を案内する役目を果たすので、注射等を行う場合に、プランジャーロッド5の傾きが機能に差し支えない範囲に抑えられて、プランジャーロッド5の操作が円滑に行える。
これらの作用、効果は、前記ストッパー抜け止め部材6の円筒状部8の長さLが前記シリンダ3の内径D1の0.5〜2.0倍に設定され、前記プランジャーロッド5の外径D2は前記ロッド挿通穴5の直径D3の0.7〜0.95倍に設定されることにより、好適に発揮される。
前記ストッパー抜け止め部材6の円筒状部8の長さLを、上記上限を越えて長くすると、プランジャーロッド5の傾斜角度θ1を小さく抑えるのに有利であるが、その長さ分シリンダ3が長くなるばかりでなく、円筒状部8のシリンダ3への組み込みが難しくなり、ストッパー4の最後端位置がシリンダ3の前側に進んだ位置となるので、同じ容量のシリンダ3を製作しても薬液を入れる容積が小さくなる。前記円筒状部8の長さLが上記下限に満たない範囲であると、前記プランジャロッド5の傾斜角度θ1を適度に小さくすることができない。前記円筒状部8のロッド挿通穴7の直径D3は、ストッパー4の後端外径(バリ径)D4よりなるべく小さい方がストッパー4の抜け止めとして確実に働くが、シリンダ3に前記円筒状部8を嵌合してから薬液を充填し、最後にストッパー4をスリーブ挿入するのが一般的であるので、円筒状部8の挿通穴7の直径D3はストッパー4のシリンダ3への挿入が難しくならない範囲に止める。また、前記プランジャーロッド5の外径(軸径)D2は、前記円筒状部8の挿通穴7の直径D3になるべく近い寸法で隙間があまり無い方がよいが、組立や使用時に円筒状部8の挿通穴7の内面に接触しない余裕を取っておく必要があり、前記ロッド挿通穴7の直径D3の0.7〜0.95倍に設定するのが好ましい。
次に、図4、図5は本発明の第2の実施の形態に係る容器兼用注射器1Aを示す。
この容器兼用注射器1Aは、シリンダ3の後端部側に、シリンダ3の後端部側の直径が大きく内側の直径が小さくなるように傾斜したテーパ穴として形成された装着穴11が設けられ、該装着穴11に、外周部が装着穴11のテーパ穴に整合するテーパ軸部12aとした円筒状のストッパー抜け止め部材12が嵌合して装着され、前記テーパ軸部12aの外周にその軸方向(図4で左右方向)に沿いかつ周方向に所定間隔をあけて一体に設けたリブ(突条)12bが、第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1の係止手段10に代わる係止手段10Aとして構成されたものである。前記ストッパー抜け止め部材12は、第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様な柔軟性、弾力性を有する合成樹脂で成形されていると共に、長さ寸法Lとシリンダ3の内径D1との関係寸法や、前記プランジャーロッド5の外径D2と挿通穴7の直径D3との関係寸法が第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様に設定されている。
なお、この容器兼用注射器1Aのフィンガーグリップ2の後端面2cは前記シリンダ3の軸線に直交する平坦な面に形成されている。
その他の構成は第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付してそれらの説明は省略する。
第2の実施の形態に係る容器兼用注射器1Aにおいては、第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様に、ストッパー抜け止め部材12によるストッパー抜け防止、プランジャーロッド5の案内、横振れ防止の作用、効果が奏されるほか、シリンダ3の装着穴11とストッパー抜け止め部材12の外周部とが、互いに整合するテーパ穴とテーパ軸部12aとなっているので、前記装着穴11へストッパー抜け止め部材12を押し込むことによって容易に嵌合させることができる。その嵌合の際、前記ストッパー抜け止め部材12のリブ12bが装着穴11の内面によって押し潰されるように弾性変形しながら装着穴11に圧入され、圧入後変形したリブ12bの復元力にもとづいて装着穴11との間に生じる摩擦力が作用するので、ストッパー抜け止め部材12が装着穴11から簡単に抜け出ないように保持される。また、前記ストッパー抜け止め部材12は構造が極めて簡単でであって製作が容易であり、シリンダ3への組付けも簡単に行うことができる。
次に、図6は本発明の第3の実施の形態に係る容器兼用注射器1Bを示す。
この容器兼用注射器1Bは、前記容器兼用注射器1,1Aにおいて、シリンダ3の後端にフィンガーグリップ2が一体に設けられているのに対して、ガラス製のシリンダ13の後端部の外周にフィンガーグリップ14が嵌着して設けられると共に、前記シリンダ13の先端部にルアーチップ型またはルアーロック型の筒先15を嵌着した構成とされている。前記フィンガーグリップ14は、シリンダ13の後端部(図6の右端)の外周に嵌着された嵌合筒部14aと、両端に指掛部14b,14bを有し嵌合筒部14aの後端に嵌合筒部14a(シリンダ13)の軸線に直交するように一体に形成した平板状のフランジ部14cとを備え、該フランジ部14cの後面視の輪郭形状は前記容器兼用注射器1,1Aのフィンガーグリップ2の輪郭形状と同様とされている。
前記フィンガーグリップ14の嵌合筒部14aの内側には、それと同心の円筒部からなるストッパー抜け止め部16が、前記フランジ部14cの中央部に一体成形により、嵌合筒部14aと同じ方向に所定長さLだけ延長して設けられ、該嵌合筒部14aが前記シリンダ13の内径部に嵌着されており、前記嵌合筒部14aにはロッド挿通穴7が設けられている。
前記ストッパー抜け止め部16は、フィンガーグリップ14と一緒に第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様な柔軟性、弾力性を有する合成樹脂で成形されていると共に、長さ寸法Lとシリンダ3の内径D1との関係寸法や、前記プランジャーロッド5の外径D2と挿通穴7の直径D3との関係寸法が第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様に設定されている。
その他の構成は第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付してそれらの説明は省略する。
第3の実施の形態に係る容器兼用注射器1Bにおいては、第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様に、ストッパー抜け止め部16によるシリンダ13からのストッパー4の抜け防止、プランジャーロッド5の案内、横振れ防止の作用、効果が奏されるほか、前記ストッパー抜け止め部16がフィンガーグリップ14に一体に形成されてシリンダ13に装着されるので、それらを別々に製造する面倒がなくなると共に、シリンダ13にフィンガーグリップを形成しなくて済み、シリンダ13の材料の選択や製作上の自由度が増し、その製作が容易に行える。
図7は本発明の第4の実施の形態に係る容器兼用注射器1Cを示す。
この容器兼用注射器1Cは、後端に前記容器兼用注射器1,1Aと同様にフィンガーグリップ2を一体成形により設けた合成樹脂製のシリンダ17の先端に、前記容器兼用注射器1Bと同様な筒先15を備えている。前記シリンダ17の後端部側には、該シリンダ17の内径D1より小径で前記プランジャーロッド5の外径D2より大径のロッド挿通穴7を有するストッパー抜け止め部18が、シリンダ17の後端から先端側へ所定距離L隔てた位置までの規定領域Rにおいてシリンダ17に一体に形成して設けられている。
前記ストッパー抜け止め部18は、その長さ寸法Lと前記シリンダ17の内径D1との関係寸法や、前記プランジャーロッド5の外径D2と挿通穴7の直径D3との関係寸法が第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様に設定されている。
その他の構成は第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付してそれらの説明は省略する。
第4の実施の形態に係る容器兼用注射器1Cにおいては、第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様に、ストッパー抜け止め部18によるストッパー4のシリンダ17からの抜け防止、プランジャーロッド5の案内、横振れ防止の作用、効果が奏されるほか、前記シリンダ17にストッパー抜け止め部18が一体に形成されるので、ストッパー抜け止め部材を別途に製作してシリンダ17に装着する組み付け作業が不要となり、容器兼用注射器1Cの製造が容易となる。また、前記シリンダ17の先端が開放された状態で成形されるため、成形用金型の設計によりシリンダ17の内部に無理抜きをせずにストッパー抜け止め部18を成形することができ、この点からも製造が容易である。
また、図8は本発明の第5の実施の形態に係る容器兼用注射器1Dを示す。
この容器兼用注射器1Dは、先端にルアーチップ型の筒先19を後端にフィンガーグリップ2を一体に形成した、ポリプロピレンやポリエチレン等の軟質剛性樹脂製のシリンダ17Aを備え、その後端側に設けたストッパー抜け止め部20が、前記容器兼用注射器1Cのストッパー抜け止め部18の前端部と後端部(前記規定領域Rの前端位置と後端位置)に相当する部分に、断面円弧状とされた一対の環状突起18a,18aを設けた構成とされている。前記各環状突起18a,18aの相互間は前記シリンダ17Aの内径D1と同じ内径の軸穴18bとなっており、各環状突起18a,18aの内側が直径D3を有するロッド挿通穴18cとなっている。
そして、前記ストッパー抜け止め部20は、その長さ寸法(前記規定領域Rの前端位置から後端位置に至る長さ)Lと前記シリンダ17Aの内径D1との関係寸法や、前記プランジャーロッド5の外径D2と挿通穴18cの直径D3との関係寸法が第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様に設定されている。
その他の構成は第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付してそれらの説明は省略する。
第5の実施の形態に係る容器兼用注射器1Dにおいては、第1の実施の形態に係る容器兼用注射器1と同様に、ストッパー抜け止め部20によるストッパー4のシリンダ17Aからの抜け防止、プランジャーロッド5の案内、横振れ防止の作用、効果が奏されるほか、前記ストッパー4を、シリンダ17A内にその後端から挿入して装着させる場合、ストッパー4が前記シリンダ17A内の環状突起18a,18aをその円弧状部を介して損傷することなく、円滑に通過させて、シリンダ17A内へ容易に挿入させることができる。
また、前記シリンダ17Aがその内部にストッパー抜け止め部20を一体成形したものであるが、軟質合成樹脂製であり、かつ環状突起18a,18aが断面円弧状となっているので、その特性を利用して金型が無理抜き成形の設計構造であっても容易に製造することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る容器兼用注射器を示す縦断面図である。 図1のイ矢視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る容器兼用注射器と参考例の容器兼用注射器との作用上の相違を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る容器兼用注射器を示す縦断面図である。 図4のロ矢視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る容器兼用注射器を一部縦断面で示す側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る容器兼用注射器を一部縦断面で示す側面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る容器兼用注射器を一部縦断面で示す側面図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C,1D 容器兼用注射器
2,14 フィンガーグリップ
3,13,17,17A シリンダ
3a,11 装着穴
4 ストッパー
5 プランジャーロッド
6,12 ストッパー抜け止め部材
16,18,20 ストッパー抜け止め部
7,18c ロッド挿通穴
8 円筒状部
15,19 筒先
18a 環状突起
D1,D3 内径
D2 外径
L 長さ
θ1,θ2 振れ(傾斜)角度

Claims (5)

  1. 後端の外周部にフィンガーグリップが設けられたシリンダと、該シリンダ内に往復動可能に挿入されてシリンダ内に充填された薬剤を封止するストッパーと、前記シリンダ内にその後端から挿入されて前記ストッパーを往復動させるプランジャーロッドとを備えた容器兼用注射器であって、
    前記シリンダ内には、該シリンダの内径より小径で前記プランジャーロッドの外径より大径のロッド挿通穴を有する所定長さの円筒状のストッパー抜け止め部材が、シリンダの後端から先端側方向に向けて装着されていることを特徴とする容器兼用注射器。
  2. 前記ストッパー抜け止め部材が前記シリンダの後端の外周部に嵌着して設けられるフィンガーグリップに一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の容器兼用注射器。
  3. 後端の外周部にフィンガーグリップが設けられたシリンダと、該シリンダ内に往復動可能に挿入されてシリンダ内に充填された薬剤を封止するストッパーと、前記シリンダ内にその後端から挿入されて前記ストッパーを往復動させるプランジャーロッドとを備えた容器兼用注射器であって、
    前記シリンダ内には、該シリンダの内径より小径で前記プランジャーロッドの外径より大径のロッド挿通穴を有するストッパー抜け止め部が、シリンダの後端から先端側へ所定距離隔てた位置までの規定領域においてシリンダに一体に形成して設けられていることを特徴とする容器兼用注射器。
  4. 前記ストッパー抜け止め部が前記規定領域の前端位置と後端位置とに形成された一対の断面円弧状の環状突起からなることを特徴とする請求項3に記載の容器兼用注射器。
  5. 前記ストッパー抜け止め部材の所定長さおよび前記ストッパー抜け止め部の規定領域の長さが前記シリンダの内径の0.5〜2.0倍に設定され、前記プランジャーロッドの外径がロッド挿通穴の直径の0.7〜0.95倍に設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の容器兼用注射器。
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