[go: up one dir, main page]

JP2005104070A - スラリーの製造方法、セラミックグリーンシート、および導電性ペースト - Google Patents

スラリーの製造方法、セラミックグリーンシート、および導電性ペースト Download PDF

Info

Publication number
JP2005104070A
JP2005104070A JP2003343349A JP2003343349A JP2005104070A JP 2005104070 A JP2005104070 A JP 2005104070A JP 2003343349 A JP2003343349 A JP 2003343349A JP 2003343349 A JP2003343349 A JP 2003343349A JP 2005104070 A JP2005104070 A JP 2005104070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slurry
dispersion
pressure
material powder
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003343349A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Naka
一之 中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2003343349A priority Critical patent/JP2005104070A/ja
Publication of JP2005104070A publication Critical patent/JP2005104070A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Abstract

【課題】 キャビテーション、あるいはバブリングを発生させることなく、微粒の原料粉体を効率良く分散させる、高圧ホモジナイザーを用いたスラリーの製造方法を提供する。
【解決手段】 原料粉体と分散媒を予備混合した粗分散液に高圧を負荷し、高速流動させることにより分散処理を行なうスラリーの製造方法において、分散部に背圧を負荷すると共に、該分散部の下流側で、段階的に背圧を負荷して、スラリー圧力を降圧することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、高圧ホモジナイザーを用いたスラリーの製造方法、ならびにこのスラリーの製造方法によって得られた、セラミックスラリーの成形体であるセラミックグリーンシート、および導電性スラリーに有機ビヒクルを添加した導電性ペーストに関する。
セラミック電子部品の小型化、高機能化を進めるためには、薄層でありながら強度が高く、かつ平滑性に優れたセラミックグリーンシートや導電性ペースト塗膜の成形が重要となっている。
このような用途に向けられるセラミックスラリーや導電性ペーストは、セラミック原料粉体や、金属粉体等からなる導電性粉体を、溶剤、分散剤、および結合剤等からなる分散媒中に分散させたものである。上述のような特性を有するセラミックグリーンシートや導電性ペースト塗膜を得るためには、原料粉体がサブミクロンオーダー、またはそれ以下の粒径に微粒子化され、かつセラミックスラリーや導電性ペースト中で、それら微粒子が一次粒子、あるいはそれに近い粒度まで解砕分散されていて、塗工後のセラミックグリーンシートや導電性ペースト塗膜中での充填性が高くなっていることが求められる。
しかしながら、原料粉体の微粒子化を進めると、一方で凝集性も高くなり、粒径の大きな二次粒子を形成しやすくなるため、分散性の高いセラミックスラリーや導電性ペーストを作製することが困難となる。
従来、この凝集構造を十分に解砕するため、セラミックスラリーであればボールミルやサンドミル等、また導電性ペーストであれば3本ロール等により、原料粉体をメディアまたはロールの衝撃力で機械的に解砕し、分散媒中に分散させる方法が用いられてきた。
しかしながら、上述の方法により原料粉体を分散させる場合、セラミック原料粉体では過粉砕による微粉の発生、また金属粉体では延性による扁平粉の発生という問題があり、従来の方法では、原料粉体を一次粒子、あるいはそれに近い粒度まで解砕させると共に、分散媒中に良好に分散させることは困難であった。
ところで、医薬品、化粧品、化学薬品、および食料品製造の分野において、微粒の各種原料を効率良く乳化、微粒化、または高分散化させることができる装置として、高圧ホモジナイザー(特許文献1、2参照)が有用な手段として使用されている。
高圧ホモジナイザーは、原料と分散媒が予備混合された粗分散液に高圧を負荷し、加圧された粗分散液を、狭い間隙や小径のオリフィスを通過させることにより急激に圧力降下させ、それに伴う液の加速によって、高速の流体ジェットとすることで、流体ジェットの剪断力、衝突力、および圧力差に起因するキャビテーションに伴う衝撃波等のメカニズムにより乳化、分散処理を行なう装置である。
特開2000−33249号公報 特許第2976526号公報 それで、セラミック電子部品の作製においても、微粒の原料粉体を用いて分散性の高いセラミックスラリーや導電性ペーストを作製するために、前記の高圧ホモジナイザーの適用が検討されてきた。
上述した高圧ホモジナイザーによる分散の場合、その運動エネルギーが極めて大きく、大きなキャビテーション、あるいはバブリングが容易に発生することで負荷圧力の損失となっていたため、それを補う大きな負荷圧力、および多数回の分散処理を必要としていた。
また、原料粉体の分散は、粉体表面の気相が分散媒により置換され、さらに界面活性剤等の分散剤やバインダー樹脂等の結合剤により吸着置換されることで生じる、いわゆる立体障害効果に基づき行なわれる。しかしながら、キャビテーションにより分散媒中に多くの気相が存在していると、粉体表面の気相が分散媒により置換されにくくなり、かつ分散剤や結合剤の樹脂成分が気液界面に吸着されやすくなるため、前記の逐次置換が困難となり、分散効率が悪くなる。
従って、このキャビテーションによる気相の発生を抑制することが必要であるが、一方で前記特許文献1に示されるように、高圧ホモジナイザーは、一般的には分散部に発生したキャビテーションに伴う衝撃波も、乳化および分散に利用している。しかしながら、粒子径が1μm以下の微粒子を分散させる場合には、前述の立体障害効果が不可欠であり、キャビテーションの発生は不都合である。
また、負荷圧力および分散処理回数の低減を目的として、特許文献2では処理圧に対して0.2〜5%という小さな背圧を負荷することが提案されている。しかしながら、このような背圧を負荷したとしても、背圧負荷装置の上流と下流の圧力差は依然として大きく、流路設計次第では背圧負荷装置の下流側でキャビテーション、あるいはバブリングを発生させる可能性が高く、粒子径が1μm以下の微粒子を分散させる場合には、前述の立体障害効果が得られないため不都合である。
この発明は、原料粉体と分散媒を予備混合した粗分散液に高圧を負荷し、高速流動させることにより分散処理を行なうスラリーの製造方法において、分散部に背圧を負荷すると共に、該分散部の下流側で、段階的に背圧を負荷し、スラリー圧力を降圧することを特徴としている。
また、前記分散部で、スラリーを冷却することを特徴としている。
また、前記分散部の下流側で、スラリー圧力を降圧するまでに、スラリーを冷却することを特徴としている。
また、前記分散部、および前記分散部の下流側で、スラリー圧力を降圧するまでに、スラリーを冷却することを特徴としている。
さらに、原料粉体と分散媒を予備混合した粗分散液に高圧を負荷し、高速流動させることにより分散処理を行なうスラリーの製造方法において、前記分散部で、スラリーを冷却することを特徴としている。
この発明によれば、分散部と分散部の下流側でスラリー圧力を段階的に降圧させ、またスラリーを冷却することで、圧力差によって発生するキャビテーション、あるいはバブリングによる気相の発生が抑制できるため、微粒のセラミック原料粉体や金属粉体表面への気相の吸着による、分散媒へのぬれ性の低下が抑制される。また、分散剤や結合剤等の樹脂成分が気液界面に吸着することなく、微粒のセラミック原料粉体や金属粉体の表面に吸着するため、前述の逐次置換による立体障害効果に基づく、原料粉体の分散効率を高くすることができる。
また、気相への分散媒の揮発に伴う局所的な乾燥固化を抑制し、気液界面に吸着したままの樹脂成分が、セラミックグリーンシート中や導電性ペースト塗膜中に塊状物として存在することを抑制する。
上述の効果により、薄層でありながら強度が高く、かつ平滑性に優れたセラミックグリーンシートや導電性ペースト塗膜を得ることができるため、特性の良好な積層セラミックコンデンサを得ることができる。
以下、この発明のスラリーの製造方法を図面に従って説明する。
図1はこの発明によるスラリーの製造方法を示す製造装置の概念図である。すなわち、予め予備混合システムにより混合された粗分散液は、投入タンク1から投入ライン7を通り、加圧部2へ供給される。粗分散液は加圧部2を通過することで高圧を負荷され、分散部供給ライン8を通り、分散部3に供給される。分散部3については図2の記載で説明する。加圧された粗分散液は分散部3で高速の流体ジェットとなり、流体ジェットの運動エネルギーが剪断エネルギーに変換される際に、粗分散液中の原料粉体は分散され、スラリーとなる。分散後のスラリーは冷却部供給ライン9を通り、分散部3で上昇したスラリー温度を常温以下まで冷却する、分散部3直後に設けられたスラリー冷却器6に供給される。スラリー冷却器6で冷却されたスラリーは、段階的にスラリー圧力を降圧させるための背圧負荷部4が設けられた排出ライン10を通り、排出タンク5に排出される。背圧負荷部については図3の記載で説明する。また、排出タンク5から投入タンク1へ、上述の処理を行なった後のスラリーを再供給できるような再投入ライン11を設けることにより、分散性をより高めるための連続処理を行なうことができる。
加圧部2のポンプ能力は、所望のスラリーを得るために必要とする流体ジェットの流速、生産量に合わせて設定される。この発明において、粗分散液に負荷する圧力は10〜400MPaが適当であり、特に100〜300MPaが好ましい。
分散部3は、マイクロフルイダイザー社、マントン−ゴーリン社、ナノマイザー社、スギノマシン社、およびジーナス社等の高圧ホモジナイザー分散工法とされる従来機種のものでもよいが、特に好ましい分散部としては、図2の断面図に示す構造が挙げられる。
加圧部2にて高圧を負荷された粗分散液は、分散部オリフィス12を通過することで、急激な圧力降下に伴う液の加速により、高速の流体ジェットとなる。この流体ジェットをジェット空間部13に噴出させる。分散部オリフィス12中の流速は100〜1500m/sが適当であり、特に200〜1000m/sで、より分散効率を高くすることができるため好ましい。
分散部オリフィス12の材質は、例えば粗分散液に負荷される圧力が100MPa以上と高く、かつ磨耗性の高いセラミック原料粉体を含有するスラリーを作製する場合、ダイヤモンド等、耐磨耗性に優れる材質を用いる必要がある。
この発明において、分散部オリフィス12から噴出した流体ジェットは、スラリーで満たされたジェット空間部13中を高速で流動する。その際に発生する剪断応力により、流体ジェットは減速される。この剪断応力がジェット空間部13内のスラリーに作用することにより、スラリー中に含まれる二次粒子が解砕され、一次粒子へと分散される。
減速の度合いはジェット空間部13の内径、長さにより決められ、ジェット空間の終端部では運動エネルギーを持たないように設定することが好ましい。また、ジェット空間部13の構造は円筒状であることが好ましい。
分散部オリフィス12の直径は、必要とされる流体ジェットの速度、およびスラリーの生産量に合わせて設定されるが、0.005〜1.0mmが適当であり、特に0.05〜0.5mmが好ましい。
ジェット空間部13の内径は分散部オリフィス12の直径より大きくする必要があるが、大きすぎるとジェット空間内部によどみ域とよばれる流速が0の領域が発生し、分散性の低下を引き起こすので好ましくない。一方、小さ過ぎると高速の流体ジェットがジェット空間部13の内壁を磨耗させるため好ましくない。
具体的には、分散部オリフィス12の構造、および分散部オリフィス中の流速にもよるが、ジェット空間部13の内径は、分散部オリフィス12の直径の2〜200倍が適当であり、特に4〜100倍が好ましい。
また、ジェット空間部13の長さは、流体ジェットの流速、ジェット空間部の内径、およびスラリー粘度にもよるが、10〜500mmが好ましい。
さらに、ジェット空間の終端部では、分散部オリフィス内径<終端部内径<ジェット空間内径の関係を持つように設計することが好ましい。
背圧は、スラリーの流動に対して、負荷をかけることによって得ることができる。背圧負荷部4の構造は、所望する背圧を得ることができるならば、特に構造に制限はない。例えば、背圧が30MPa以上と高く、かつ磨耗性の高いセラミック原料粉体を含有するスラリーを作製する場合、図3の断面図に示すように、ダイヤモンド等、耐磨耗性に優れる材質からなる背圧負荷部オリフィス14で流量を絞るような構造とする必要がある。
一方、所望する背圧が低い、あるいは樹脂成分の分散や乳化など磨耗の懸念が少ない場合は、図4の断面図に示すように、ステンレスやジルコニア等からなる、円筒状の長い背圧負荷部流路15で背圧を負荷することができる。
上述の流路設計は、所望する背圧、スラリーの磨耗性、ランニングコスト、および材料の加工性等を加味して最適化される。
また、図7はこの発明の別の実施形態によるスラリーの製造方法、および製造装置を説明する概念図である。
図7では直接冷媒を分散部3に注入することで、高圧分散処理にて高温となったスラリーを冷却し、キャビテーションの発生を抑制して原料粉体の分散効率を高くしている。また、図8にその分散部3の断面図を示す。
図8において、分散部オリフィス12により噴出した流体ジェットは、スラリーで満たされたジェット空間部13中を高速で流動するため、それに伴いジェット空間部13に接続された冷媒注入部19は自然と負圧になる。従って冷媒投入部16から冷媒冷却器18を通過して冷却された冷媒は、冷媒注入部19を通過して分散部3内に容易に流入する。ただし、冷媒加圧部17により多少の背圧を負荷する方が、さらに容易に注入でき、また注入量を制御しやすいので、スラリーの冷却を効果的に行なうことができる。
この発明を用いて実際にスラリーの製造を行ない、その効果を確認した結果について以下に例示する。
平均粒子径0.2μmのチタン酸バリウム系の誘電体セラミック原料粉体100重量部に対して、アニオン系の分散剤を2重量部、アクリル樹脂系のバインダーを10重量部、およびトルエン100重量部をミキサーにて予備混合し、粗分散液とした。
次に、前述の図1の概念図に示したスラリー製造装置を用い、加圧部で圧力200MPaを負荷して、ダイヤモンド製の直径0.1mmの分散部オリフィスからなる分散部を通過させることで高速の流体ジェットとし、スラリー化した。
また、分散部と上流側より1番目の背圧負荷部との間に配置してあるスラリー冷却器により、高圧分散処理にて80℃程度まで温度上昇したスラリーを10℃程度になるまで冷却した。
なお、背圧負荷部は、上流側より1番目で20MPa、2番目で5MPa、3番目で1.5MPa、4番目で0.5MPa、5番目で0.2MPa、および6番目で0.1MPaとなるように設定した。
これにより分散部には10%の背圧が負荷され、排出ライン中をスラリーが流動する際に、段階的にスラリー圧力は降圧されていく。
分散性を向上させるため、この高圧分散処理を10回繰り返し、この発明に係る製造方法によるスラリーを得た。
一方、分散部から排出された高温のスラリーに対して、スラリー冷却器による冷却のみ行ない、背圧を負荷せずに高圧分散処理を10回繰り返して製造したスラリーを比較例として得た。
これらのようにして得られたスラリーの分散性を、粒度分布の積算50%粒子径(D50)を指標として、マイクロトラック社製の粒度分布測定装置を用いて測定したところ、表1に示すような結果が得られた。
Figure 2005104070
表1に示すように、背圧を負荷することにより、圧力差によって発生するキャビテーション、あるいはバブリングによる気相の発生が抑制できるため、背圧を負荷しない場合に比べて、D50をより小さくすることができる。すなわち、分散性をより向上させることができる。
次に、この発明に係る製造方法によるスラリーを、ドクターブレード法によりシート状に成形して、セラミックグリーンシートを得た。得られたセラミックグリーンシートの厚みは10μmであった。
そして、得られたセラミックグリーンシートの表面粗さRa(JIS B 0601記載の粗さ曲線から求めた算術平均粗さ)を原子間力顕微鏡により測定し、さらに、セラミックグリーンシートの理論密度に対する実測密度の比率(密度比)を求めたところ、Raは60nm、密度比は1.00であった。
密度比は、1.00に近いほど実測密度が理論密度に近い、すなわち空隙がなく、かつ充填性のよいセラミックグリーンシートであることを表わしている。スラリー中に一次粒子の凝集により発生した粗大な二次粒子が多く含まれていると、シート成形時に原料粉体の充填性が悪化するため、乾燥後のセラミックグリーンシート中に微細な空隙部が存在し、密度比は低下することになる。
すなわち、この発明に係る製造方法による、分散性が良好なスラリーをシート成形することにより、平滑性、および充填性の優れたセラミックグリーンシートが得られていることが分かった。
また、このセラミックグリーンシートを用いて、図5に示すような積層セラミックコンデンサ21を得た。
積層セラミックコンデンサ21は、誘電体セラミックからなる素子本体22を備え、素子本体22の内部には、複数の静電容量を構成するように、誘電体セラミック層を介して互いに対向する、複数組の内部電極23、24が形成されている。また、素子本体22の一方端面には、内部電極23に電気的に接続されるように、外部電極25が形成されている。一方、素子本体22の他方端面には、内部電極24に電気的に接続されるように、外部電極26が形成されている。
この積層セラミックコンデンサ21の製造方法を、図6を参照して説明する。
まず、前記セラミックグリーンシート28に内部電極パターン27をNiを主成分とする導電性ペーストを用いて印刷した後、積層図31に示すように、互いに対向して複数の静電容量を構成するように100層積み重ね、さらにその上下面に内部電極パターン27を印刷していないダミーの前記セラミックグリーンシート29、および30をそれぞれ10層積み重ねて熱圧着し、圧着体を得た。得られた圧着体の厚さは1.2mmであった。この圧着体から内部電極パターン27に合わせて、長さ4mm、幅2mm、厚さ1.2mmの成形体を切り出した。
この成形体を大気中で240℃、3時間保持して脱バインダし、その後、N2−H2−H2Oの混合ガスを用いて、Ni内部電極が酸化しない還元雰囲気中で1250℃、2時間保持して焼成し、素子本体22を得た。焼結後の誘電体厚さは7μmであった。
得られた素子本体22の両端面に、Cuを主成分とする導電性ペーストを塗布し、120℃で10分間乾燥させた後、酸素濃度10ppmの雰囲気中において900℃で焼き付けることにより外部電極25、26を形成し、図5に示すような積層セラミックコンデンサを得た。
得られた積層セラミックコンデンサに1kHz、0.5Vrmsの信号電圧を印加し、ショート発生率を測定した結果、0.3%と低く、グリーンシートの平滑性、および強度が良好であることを反映した、優れた特性の積層セラミックコンデンサが得られていることが分かった。
なお、高圧分散処理前の粗分散液を予め冷却しておくことにより、さらに解砕、および分散の効率を上げることができる。
この発明は前記の実施例の原材料に限定されるものではなく、通常セラミックスラリーを製造する際に用いられるセラミック原料粉体、有機溶剤、バインダー、および分散剤であれば、この発明を問題なく適用することができる。
図1のスラリー製造装置において、スラリー冷却器を除き、代わりに背圧負荷部の個数を増やして、上流側より1番目で20MPa、2番目で10MPa、3番目で5MPa、4番目で2MPa、5番目で1MPa、6番目で0.5MPa、7番目で0.2MPa、および8番目で0.1MPaとなるように設定して、キャビテーション、あるいはバブリングによる気相の発生を抑制し、その他は前述の実施例1と同様にして製造したスラリー、セラミックグリーンシート、および積層セラミックコンデンサの特性測定を行なったところ、実施例1と同等の効果が得られることが確認された。
図7のスラリー製造装置を用い、冷却されたトルエンを直接分散部内に注入することにより、高圧分散処理後のスラリーを20℃程度まで冷却し、さらに分散部と上流側より1番目の背圧負荷部との間に配置してあるスラリー冷却器により、分散部より排出されたスラリーを10℃程度まで冷却した。その他は前述の実施例1と同様にして製造したスラリー、セラミックグリーンシート、および積層セラミックコンデンサの特性測定を行なったところ、実施例1と同等の効果が得られることが確認された。
なお、高圧分散処理前の粗分散液を予め冷却しておくことにより、さらに解砕、および分散の効率を上げることができる。
図7のスラリー製造装置において、スラリー冷却器を除き、代わりに背圧負荷部の個数を増やして、上流側より1番目で20MPa、2番目で8MPa、3番目で3MPa、4番目で1.5MPa、5番目で0.5MPa、6番目で0.2MPa、および7番目で0.1MPaとなるように設定して、その他は前述の実施例1と同様にして製造したスラリー、セラミックグリーンシート、および積層セラミックコンデンサの特性測定を行なったところ、実施例1と同等の効果が得られることが確認された。
図7のスラリー製造装置において、スラリー冷却器、および背圧負荷部を除き、冷却されたトルエンを直接分散部内に注入することにより、高圧分散処理後のスラリーを0℃程度になるまで冷却して、キャビテーション、あるいはバブリングによる気相の発生を抑制し、その他は前述の実施例1と同様にして製造したスラリー、セラミックグリーンシート、および積層セラミックコンデンサの特性測定を行なったところ、実施例1と同等の効果が得られることが確認された。
導電性粉体としての平均粒径0.3μmの金属Ni粉末50重量部に対し、α−テルピネオール45重量部をミキサーにて予備混合し、粗分散液とした。
次に、前述の図1の概念図に示したスラリー製造装置を用い、加圧部で圧力200MPaを負荷して、ダイヤモンド製の直径0.1mmの分散部オリフィスからなる分散部を通過させることで高速の流体ジェットとし、スラリー化した。
また、分散部と上流側より1番目の背圧負荷部との間に配置してあるスラリー冷却器により、高圧分散処理にて80℃程度まで温度上昇したスラリーを、10℃程度になるまで冷却した。
なお、背圧負荷部は、上流側より1番目で20MPa、2番目で5MPa、3番目で1.5MPa、4番目で0.5MPa、5番目で0.2MPa、および6番目で0.1MPaとなるように設定した。その際、1〜3番目は図3に示す形状の背圧負荷部を、4〜6番目は図4に示す形状の背圧負荷部を用いた。
また、処理回数による分散性向上の変化を調べるため、この高圧分散処理をそれぞれ1、3、5回行なった、処理回数の異なる3種類の金属スラリーを得た。
このようにして得られた金属スラリーの分散性を、粒度分布の積算50%粒子径(D50)を指標として、マイクロトラック社製の粒度分布測定装置を用いて測定したところ、表2に示すような結果が得られた。
Figure 2005104070
表2に示すように、1回の高圧分散処理であっても、金属粉体の凝集構造が解砕され、分散性を向上させることができる。また、処理回数を増やすほど、D50の値は小さくなり、解砕および分散がより進んでいることが分かる。
次に、それぞれの処理回数の金属スラリーに、α−テルピネオールと、バインダー成分であるエチルセルロースとを5対1の割合で予め混合した有機ビヒクルを30重量部添加し、高速撹拌機にて撹拌することにより、この発明に係る製造方法による、顔料コンテント40%の導電性ペーストを得た。
また、平均粒径0.3μmの金属Ni粉末50重量部に対し、α−テルピネオール45重量部と上述の有機ビヒクル30重量部を添加し、ミキサーにて予備混合した後、3本ロールにて分散させ、導電性ペーストとしたものを比較例として得た。
これらのようにして得られた導電性ペーストを、それぞれガラス板上にスクリーン印刷し、得られた導電性ペースト塗膜の表面粗さRzJIS(JIS B 0601記載の10点平均粗さ)を接触式表面粗さ計により測定したところ、表3に示すような結果が得られた。
Figure 2005104070
表3に示すように、高圧分散処理により導電性ペーストを製造することで、従来の製造方法に比べて、表面粗さを改善することができる。また、処理回数を増やすほど、表面粗さはより改善されていることが分かる。
次に、上述したこの発明の実施例において、高圧分散処理回数3回の導電性ペーストを用い、前述の実施例1と同様にして製造した積層セラミックコンデンサを得た。また、上述の3本ロールにより製造した導電性ペーストを用いた積層セラミックコンデンサも比較例として得た。なお、それぞれの導電性ペーストを用いて印刷した内部電極パターンの塗布厚は2.0μmであった。
得られた積層セラミックコンデンサに1kHz、0.5Vrmsの信号電圧を印加して静電容量を測定した。なお、測定個数は100個であった。その測定結果から静電容量のばらつき3CV(%)を算出したところ、表4に示すような結果が得られた。
Figure 2005104070
表4に示すように、高圧分散処理により導電性ペーストを製造することで、従来の製造方法に比べて、静電容量のばらつきを改善することができる。
この実施例において、予備混合のための溶剤としては、テルペン系の溶剤であるα−テルピネオールを用いたが、導電性ペーストの主溶剤となる他の溶剤、例えばグリコール系の溶剤を用いてもよい。なお、粘度調整のためにケトン系溶剤、アルコール系溶剤、および芳香族系溶剤等の溶剤を添加してもよい。
また、この実施例においては、金属粉体と主溶剤のみを混合した粗分散液に対して高圧分散処理を行なったが、予め有機ビヒクルを添加して高圧分散処理を行なってもよい。なお、有機ビヒクルのバインダー成分としては、メチルセルロース、エチルセルロース、およびニトロセルロース等のセルロース系樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド系樹脂、およびフェノール系樹脂等を用いることができる。
また、高圧分散処理の効率を上げるための分散剤、または界面活性剤等の添加成分を予め粗分散液に添加してもよい。なお、分散剤、または界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、ノニオン性、および高分子量界面活性剤を用いることができる。
また、上述の有機成分において、高圧分散処理の効率を上げるためには有効であるが、一方印刷時にセラミックグリーンシート中に含まれるバインダーを溶解する等、導電性ペースト中に含有させることは不適当であると考えられる有機成分は、高圧分散処理を行なった後に除去するようすればよい。
同様に、粗分散液中の溶剤量が多い場合も、高圧分散処理を行なった後に適当な量まで除去するようすればよい。
また、導電性粉体の種類は特に限定されるものではなく、Ag−Pd、Ni、Cu等、一般的に導電性ペーストにおいて用いられている金属または合金粉末、あるいはCuO等の酸化物を用いることができる。なお、導電性粉体の粒径については、通常導電性ペーストにおいて用いられる導電性粉体が有する範囲内であれば、この発明を問題なく適用することができるが、特に3本ロール等の従来の分散方法では解砕が困難とされている、電子顕微鏡観察で求めた平均粒径が1μm以下の導電性粉体に適用される場合、この発明の効果が最も期待される。
前記のような導電性粉体に対する溶剤、バインダー、分散剤、および界面活性剤等の種類、混合比率は、解砕、および分散の効率等を考慮しつつ、通常経験的に求めることができる。
この発明のスラリー製造方法を示す製造装置の概念図である。 図1の、分散部の構造を示す断面図である。 図1の、オリフィスにより背圧を負荷する、背圧負荷部の構造を示す断面図である。 図1の、流路により背圧を負荷する、他の背圧負荷部の構造を示す断面図である。 この発明に係るスラリーを用いて製造される、積層セラミックコンデンサの断面図である。 積層セラミックコンデンサの製造方法を示す概念図である。 この発明の、他の実施形態によるスラリーの製造方法を示す製造装置の概念図である。 図7の、冷媒を直接注入する分散部の構造を示す断面図である。
符号の説明
1 投入タンク
2 加圧部
3 分散部
4 背圧負荷部
5 排出タンク
6 スラリー冷却器
7 投入ライン
8 分散部供給ライン
9 冷却部供給ライン
10 排出ライン
11 再投入ライン
12 分散部オリフィス
13 ジェット空間部
14 背圧負荷部オリフィス
15 背圧負荷部流路
16 冷媒投入部
17 冷媒加圧部
18 冷媒冷却器
19 冷媒注入部

Claims (6)

  1. 原料粉体と分散媒を予備混合した粗分散液に高圧を負荷し、高速流動させることにより分散処理を行なうスラリーの製造方法において、
    分散部に背圧を負荷すると共に、該分散部の下流側で、段階的に背圧を負荷し、スラリー圧力を降圧することを特徴とする、スラリーの製造方法。
  2. 前記分散部で、スラリーを冷却することを特徴とする、請求項1に記載のスラリーの製造方法。
  3. 前記分散部の下流側で、スラリー圧力を降圧するまでに、スラリーを冷却することを特徴とする、請求項1または2に記載のスラリーの製造方法。
  4. 原料粉体と分散媒を予備混合した粗分散液に高圧を負荷し、高速流動させることにより分散処理を行なうスラリーの製造方法において、
    前記分散部で、スラリーを冷却することを特徴とする、スラリーの製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のスラリー製造方法によって得られたスラリーの成形体であって、原料粉体として平均粒子径が0.01〜1μmのセラミック原料粉体を含有し、シート厚みが0.1〜10μmであることを特徴とする、セラミックグリーンシート。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載のスラリー製造方法によって得られたスラリーであって、原料粉体として平均粒子径が0.01〜1μmの導電性粉体を含有している導電性スラリーに、有機ビヒクルを添加していることを特徴とする、導電性ペースト。
JP2003343349A 2003-10-01 2003-10-01 スラリーの製造方法、セラミックグリーンシート、および導電性ペースト Pending JP2005104070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003343349A JP2005104070A (ja) 2003-10-01 2003-10-01 スラリーの製造方法、セラミックグリーンシート、および導電性ペースト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003343349A JP2005104070A (ja) 2003-10-01 2003-10-01 スラリーの製造方法、セラミックグリーンシート、および導電性ペースト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005104070A true JP2005104070A (ja) 2005-04-21

Family

ID=34537350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003343349A Pending JP2005104070A (ja) 2003-10-01 2003-10-01 スラリーの製造方法、セラミックグリーンシート、および導電性ペースト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005104070A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7396425B2 (en) * 2004-08-20 2008-07-08 Tdk Corporation Method of production of peeling layer paste and method of production of multilayer type electronic device
JP2011161390A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Murata Mfg Co Ltd ノズル及び分散装置
KR101313930B1 (ko) * 2010-04-19 2013-10-01 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 도전성 페이스트의 제조 방법
CN111937058A (zh) * 2018-04-10 2020-11-13 夏普株式会社 显示设备

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7396425B2 (en) * 2004-08-20 2008-07-08 Tdk Corporation Method of production of peeling layer paste and method of production of multilayer type electronic device
JP2011161390A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Murata Mfg Co Ltd ノズル及び分散装置
KR101313930B1 (ko) * 2010-04-19 2013-10-01 스미토모 긴조쿠 고잔 가부시키가이샤 도전성 페이스트의 제조 방법
CN111937058A (zh) * 2018-04-10 2020-11-13 夏普株式会社 显示设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5051553B2 (ja) 導電性ペーストの製造方法
KR100337286B1 (ko) 도전성 조성물 제조 방법 및 이 방법에 의해서 제조된도전성 조성물
US7861953B2 (en) Dispersing apparatus, ceramic slurry preparation method, and monolithic ceramic electronic component and manufacturing method thereof
JP2012226865A (ja) 導電性ペースト組成物
JP2016031807A (ja) 導電性ペースト及びその製造方法
JPWO2013172213A1 (ja) インクジェット用インク、印刷方法およびセラミック電子部品
CN1798870B (zh) 放电表面处理用电极、放电表面处理用电极的制造方法、放电表面处理装置和放电表面处理方法
KR100376084B1 (ko) 세라믹 슬러리, 세라믹 슬러리 조성물, 세라믹 그린시트 및 다층 세라믹 전자부품의 제조방법
JP4403920B2 (ja) 剥離層用ペーストの製造方法及び積層型電子部品の製造方法
JP2005104070A (ja) スラリーの製造方法、セラミックグリーンシート、および導電性ペースト
KR100921875B1 (ko) 도전성 조성물의 제조 방법, 및 도전 페이스트의 제조 방법
JP5429491B2 (ja) 無機材料スラリを用いた導電性ペーストおよび該ペーストの製造方法
WO2020059291A1 (ja) 易解砕性銅粉及びその製造方法
JP5176193B2 (ja) 高密度粉末成形体及びその焼結体の製造方法
JP3972032B2 (ja) グリーンシート用スラリー組成物、及びグリーンシートとその製造方法
JP3675254B2 (ja) セラミックスラリー、セラミックグリーンシート及び積層セラミック電子部品の製造方法
JP2008169050A (ja) セラミックスグリーンシート及びその製造方法
JP2020050947A (ja) 易解砕性銅粉及びその製造方法
JP2016031874A (ja) 積層セラミックコンデンサ内部電極用導電性ペースト
KR100769717B1 (ko) 반응챔버용 마이크로슬롯 및 이를 포함하는 고압 분산기
JPWO2000004559A1 (ja) 導電性組成物の製造方法および導電性組成物
JP5459951B2 (ja) セラミックスラリーの製造方法
JP2009046361A (ja) スラリーの製造方法及びそれにより製造されるスラリー
JP2005026217A (ja) 導電性ペースト、及び導電性ペーストの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091020