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JP2005100584A - ディスク基板のインプリント方法、インプリント装置及びディスク状記録媒体の製造方法 - Google Patents

ディスク基板のインプリント方法、インプリント装置及びディスク状記録媒体の製造方法 Download PDF

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JP2005100584A
JP2005100584A JP2004075871A JP2004075871A JP2005100584A JP 2005100584 A JP2005100584 A JP 2005100584A JP 2004075871 A JP2004075871 A JP 2004075871A JP 2004075871 A JP2004075871 A JP 2004075871A JP 2005100584 A JP2005100584 A JP 2005100584A
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孝裕 諏訪
Kazuhiro Hattori
一博 服部
Minoru Fujita
実 藤田
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Abstract

【課題】 量産効率に優れるディスク基板のインプリント方法、インプリント装置及びディスク状記録媒体の製造方法を提供する。
【解決手段】 ディスク基板5上に設けられた形状転写層にスタンパー3で微細パターンを賦形するディスク基板のインプリント方法であって、ディスク基板5を昇降可能な位置調整部材である例えばテーパピン2のテーパ部9で支持することによりそのディスク基板5を位置合わせする位置合わせ工程と、位置合わせされたディスク基板5との相対位置が予め調整されたスタンパー3により前記形状転写層に微細パターンを賦形する賦形工程と、を有する方法により、上記課題を解決した。このとき、テーパピン2が、ディスク基板5の中心穴に当該テーパピンのテーパ部表面の3点以上が接する形状であることが好ましい。
【選択図】 図1







Description

本発明は、ディスク基板のインプリント方法、インプリント装置及びディスク状記録媒体の製造方法に関し、更に詳しくは、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等のディスク状の情報記録媒体のインプリント方法等に関するものである。
磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の各種の情報記録媒体においては、その記録面密度を向上させるための研究が多方面から行われている。
例えば磁気ディスク媒体においては、記録面密度を向上させるため、磁性粒子の微細化、磁性粒子の磁気異方性分散の低減、磁性粒子の異方性エネルギーの向上等が検討され、従来の磁気記録材料への各種添加物の付与、異なる特性を持つ材料を用いた積層体の形成、新規材料による記録媒体の探索等が行われている。しかし、こうした磁気ディスク媒体においては、磁気ヘッドの微細加工の限界、磁気ヘッド記録磁界分布の広がり、及び媒体保持力分布のバラツキなど種々の要因に伴い、トラック方向への記録密度のより一層の改善が要請されている。こうした中、ディスクリートトラック媒体が高密度記録媒体の候補の一つとなっている。
ディスクリートトラック媒体は、磁気ディスク媒体の磁気記録層をトラック方向に物理的に分離したものであり、その作製方法としては、ディスク基板に形状転写層を形成し、その形状転写層に微細パターンを有するスタンパーで賦形するナノインプリント法が用いられている。このナノインプリント法は大面積を一括成形可能であり、賦形されたディスク基板は、その後、反応性イオンエッチングなどのドライエッチング法を用いて加工される。
上述したナノインプリント法においては、ディスク基板に対する磁気記録層のトラックの偏芯量を低減するため、ディスク基板とスタンパーとの偏芯量を極力低減する必要がある。
偏芯量を低減する従来の手段として、射出成形を用いた光ディスクの分野では、スタンパー及びディスク基板の中心孔に外形寸法を変化させることのできる構造のセンターピンを貫通し、そのセンターピンの外形寸法を、ディスク基板をスタンパー上に設置する際には小さく、ディスク基板をスタンパー上に設置した後に大きくして位置調整する方法が報告されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平9−231619号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の偏芯量の低減方法では、センターピンの構造が複雑化しているので、センターピンの耐用回数が低下するおそれがある。さらに、通常のナノインプリント法においては、スタンパーは数万ショット以上の使用が想定されるので、センターピンの構造やその調整機構の複雑化はメンテナンス回数の増加につながり、量産効率が低下するという問題が発生するおそれがある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、その第1の目的は、量産効率に優れるディスク基板のインプリント方法を提供することにある。また、第2の目的は、量産効率に優れるディスク基板のインプリント方法を用いたディスク状記録媒体の製造方法を提供することにある。また、第3の目的は、量産効率に優れるインプリント装置を提供することにある。
上記第1の目的を達成するための本発明のディスク基板のインプリント方法は、ディスク基板上に設けられた形状転写層にスタンパーで微細パターンを賦形するディスク基板のインプリント方法であって、前記ディスク基板を昇降可能な位置調整部材のテーパ部で支持することにより当該ディスク基板を位置合わせする位置合わせ工程と、位置合わせされたディスク基板との相対位置が予め調整されたスタンパーにより前記形状転写層に微細パターンを賦形する賦形工程と、を有することを特徴とする。
この発明によれば、ディスク基板を昇降可能な位置調整部材のテーパ部で支持することにより、ディスク基板が同じ位置又は略同じ位置に位置合わせできる。その結果、ディスク基板の中心位置とスタンパーにより賦形される微細パターンの中心位置との偏芯量を低減することができると共に、スタンパーで繰り返し賦形された場合であっても前記位置調整部材の耐用回数の低下を防ぐことができる。
本発明のディスク基板のインプリント方法において、(i)前記位置調整部材が前記ディスク基板の中心穴を支持する1本のテーパピンであり、当該テーパピンのテーパ部表面の3点以上の部位が前記ディスク基板の中心穴に接することにより前記ディスク基板が支持されること、(ii)前記位置調整部材が前記ディスク基板の中心穴を支持する2本以上のテーパピンであり、当該テーパピンのテーパ部表面の3点以上の部位が前記ディスク基板の中心穴に接することにより前記ディスク基板が支持されること、(iii)前記位置調整部材が前記ディスク基板の外周に配置された少なくとも3本のテーパピンであり、当該各テーパピンのテーパ部が前記ディスク基板の外周部に接することにより前記ディスク基板が支持されること、(iv)前記位置調整部材が三角形以上の多角形又は円形の内形状をもつ中空構造の支持筒であり、当該支持筒のテーパ部表面の3点以上の部位が前記ディスク基板の外周部に接することにより前記ディスク基板が支持されること、が好ましい。
この発明によれば、ディスク基板の支持が上記の(i)〜(iv)の方法で行われるので、ディスク基板の中心位置を安定した状態で支持することができ、位置合わせの再現性を高めることができる。
本発明のディスク基板のインプリント方法において、前記ディスク基板と前記スタンパーとの相対位置の調整が、前記ディスク基板を前記位置調整部材のテーパ部で支持して当該ディスク基板を位置合わせした後に、前記スタンパーでディスク基板の形状転写層に微細パターンを賦形するテストインプリント工程と、当該テストインプリント工程で賦形された微細パターンの偏芯量を測定し、当該偏芯量に応じてディスク基板とスタンパーとの相対位置を調整する位置調整工程と、により行われると共に、前記偏芯量が設定された偏芯量以下になるまで前記テストインプリント工程と前記位置調整工程とを繰り返すことが好ましい。
この発明はディスク基板と前記スタンパーとの相対位置の第1態様の調整方法に係るものである。この発明によれば、ディスク基板とスタンパーとの相対位置の調整が、予め行われるテストインプリント工程と位置調整工程とにより行われるので、調整後のインプリントを、ディスク基板とスタンパーとが簡単且つ正確に位置合わせされた状態で行うことができる。
本発明のディスク基板のインプリント方法において、前記ディスク基板と前記スタンパーとの相対位置の調整を、スタンパーの中心穴又はスタンパーの外周部に前記位置調整部材のテーパ部を当接して行うことが好ましい。
この発明はディスク基板と前記スタンパーとの相対位置の第2態様の調整方法に係るものである。この発明によれば、スタンパーの中心穴又はスタンパーの外周部に位置調整部材のテーパ部を当接させるので、同一の位置調整部材でディスク基板とスタンパーとの位置調整を同時に行うことができる。
本発明のディスク基板のインプリント方法において、前記ディスク基板と前記スタンパーとの相対位置が、前記位置調整部材の昇降方向に直交する方向に移動することにより、前記ディスク基板と前記スタンパーとが位置調整されることを特徴とする。
上記第2の目的を達成するための本発明のディスク状記録媒体の製造方法は、上述した本発明のディスク基板のインプリント方法を有することを特徴とする。
この発明によれば、上述したインプリント方法により、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の各種のディスク状記録媒体を効率的に製造できる。
上記第3の目的を達成するための本発明のディスク基板のインプリント装置は、ディスク基板の装着台と、テーパ部を有し前記装着台に昇降可能に設けられる位置調整部材であって、前記ディスク基板を当該テーパ部で支持して前記装着台上で前記ディスク基板を位置合わせする位置調整部材と、前記装着台に設けられるディスク基板との相対位置が予め調整されて対向配置され、前記ディスク基板上に設けられた形状転写層に微細パターンを賦形するスタンパーと、を有することを特徴とする。
この発明によれば、装着台に設けられた位置調整部材のテーパ部でディスク基板が正確に位置合わせされるので、複雑な作業を行うことなく、ディスク基板との相対位置が予め調整されたスタンパーで正確且つ量産性よく賦形することができる。
本発明のディスク基板のインプリント装置において、(1)前記位置調整部材が前記ディスク基板の中心穴を支持する1本のテーパピンであり、当該テーパピンのテーパ部表面の3点以上の部位が前記ディスク基板の中心穴に接することにより前記ディスク基板が支持されること、(2)前記位置調整部材が前記ディスク基板の中心穴を支持する2本以上のテーパピンであり、当該テーパピンのテーパ部表面の3点以上の部位が前記ディスク基板の中心穴に接することにより前記ディスク基板が支持されること、(3)前記位置調整部材が前記ディスク基板の外周に略均等配置された少なくとも3本のテーパピンであり、当該各テーパピンのテーパ部が前記ディスク基板の外周部に接することにより前記ディスク基板が支持されること、(4)前記位置調整部材が三角形以上の多角形又は円形の内形状をもつ中空構造の支持筒であり、当該支持筒のテーパ部表面の3点以上の部位が前記ディスク基板の外周部に接することにより前記ディスク基板が支持されること、が好ましい。
本発明のディスク基板のインプリント装置において、スタンパーの中心穴又はスタンパーの外周部に前記位置調整部材のテーパ部を当接するように昇降させる手段を備えることが好ましい。
本発明のディスク基板のインプリント装置において、前記装着台及び前記スタンパーの一方が前記位置調整部材の昇降方向に直交する方向に移動する位置調整手段を備えることが好ましい。
以上説明した本発明のディスク基板のインプリント方法及びインプリント装置によれば、ディスク基板を同じ位置又は略同じ位置に位置合わせできるので、ディスク基板の中心位置とスタンパーにより賦形される微細パターンの中心位置との偏芯量を低減することができると共にスタンパーで繰り返し賦形された場合であっても前記位置調整部材の耐用回数の低下を防ぐことができる。しかも、ディスク基板1枚毎に必要な位置調整が位置調整部材のテーパ部を利用した配置のみで完了するので、大幅なスループットの改善が実現できる。また、位置調整部材としてテーパピン等の簡単な形状のものを利用したことにより、装置コストの低下や耐久時間の増大が実現されると共に、メンテナンス回数を減少させることができるとい効果がある。
また、本発明のディスク状記録媒体の製造方法によれば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の各種のディスク状記録媒体を極めて効率的に製造できる。
以下、本発明のディスク基板のインプリント方法、インプリント装置及びディスク状記録媒体の製造方法について、図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明のディスク基板のインプリント方法の一例を示す説明図であり、図1(A)はその概略図であり、図1(B)はスタンパー3の形状を示す拡大写真であり、図1(C)はそのスタンパー3で賦形されたディスク基板上の微細パターンの拡大写真である。この図1の態様は、位置調整部材として、ディスク基板の中心穴を支持する1本のテーパピン2を使用している。なお、後述する図13の態様では、位置調整部材として2本のテーパピン13a、13bを用い、ディスク基板の中心穴を支持している。
本発明のディスク基板のインプリント方法は、例えば図1に示すように、ディスク基板5上に設けられた形状転写層にスタンパーで微細パターン7を賦形する方法であって、そのディスク基板5を昇降可能な位置調整部材(図1においてはテーパピン2)のテーパ部9で支持することによりそのディスク基板5を位置合わせする位置合わせ工程と、位置合わせされたディスク基板5との相対位置が予め調整されたスタンパー3により前記形状転写層に微細パターン7を賦形する賦形工程と、を有している。
本発明のインプリント方法には、ディスク基板とスタンパーとの相対位置の調整方法として2つの態様がある。
調整方法の第1態様は、ディスク基板とスタンパーとの相対位置の調整が、予め行われるテストインプリント工程と位置調整工程とにより行われる方法である。この調整方法を採ることにより、調整後のインプリントを、ディスク基板とスタンパーとが簡単且つ正確に位置合わせされた状態で行うことができる。
調整方法の第2態様は、テストインプリントを行わない方法であり、スタンパーの中心穴又はスタンパーの外周部に位置調整部材のテーパ部を当接させることにより位置調整を行う方法である。この方法を採ることにより、同一の位置調整部材でディスク基板とスタンパーとの位置調整を同時に行うことができる。
また、本発明のディスク基板のインプリント装置は、前記の本発明のインプリント方法を具体的に実現するための装置であって、ディスク基板5の装着台と、その装着台に昇降可能に設けられる位置調整部材と、その装着台に設けられるディスク基板5との相対位置が予め調整されて対向配置されたスタンパー3とを有している。このインプリント装置において、位置調整部材は、テーパ部9を有し、ディスク基板5をそのテーパ部9で支持して装着台上でディスク基板5を位置合わせするように作用し、また、スタンパー3は、ディスク基板上に設けられた形状転写層に微細パターン7を賦形するように作用する。また、装着台及びスタンパーの一方が位置調整部材の昇降方向に直交する方向に移動する位置調整手段を備えている。
最初に、ディスク基板と、そのディスク基板に微細パターンを賦形するためのスタンパーと、ディスク基板を支持する位置調整部材について説明する。
本発明のインプリント方法が適用されるディスク基板は、円盤状の基板であり、その表面に形状転写層を有している。一例としては、磁気ディスク用の基板、光ディスク用の基板、光磁気ディスク用の基板等、各種のディスク状記録媒体に加工されるディスク基板が挙げられる。また、微細凹凸がデータ情報を含む光ディスクや、例えば光磁気記録層、光照射によって相変化を生じる相変化記録層のように、微細凹凸が例えばトラッキング用、アドレス用等のプリグルーブ、ピット等を有する情報記録層による光学記録媒体を得る場合にも適用できる。
特に本発明のインプリント方法は、ディスクリートトラック媒体の作製に好ましく適用できる。ディスクリートトラック媒体は磁気記録層がトラック方向に物理的に分離した磁気ディスク媒体であり、高密度記録媒体として有望である。本発明をディスクリートトラック媒体の作製に適用することにより、偏芯量を極力低減したディスクリートトラック媒体を量産性よく製造することができる。
このディスク基板は、インプリント装置の装着台に載せられ、その装着台に設けられた位置調整部材により再現性よく位置合わせされる。
ディスク基板に設けられる形状転写層は、その記録方式に応じた材料で形成される。例えば磁気ディスク媒体においては、例えば外径2.5インチ・内径20mmに加工されたガラス基板等の上にネガ型レジスト(住友化学工業株式会社製、NEB22A2)等をスピンコート等の方法で成膜して形状転写層(例えば厚さ70nm)が形成される。
スタンパーは、ディスク基板上に設けられた形状転写層にディスクリートトラックを形成するための微細な賦形パターンが形成されたものであり、例えば2.5インチのグラッシーカーボン上に、ライン135nm、スペース165nm、ピッチ300nmのレジストパターンを直径40mmの位置に電子線描画法で作製したスタンパーを例示できる。このスタンパーは、装着台に設けられるディスク基板に対向配置されている。
位置調整部材は、テーパ部を有し、ディスク基板の装着台に昇降可能に設けられる。そして、その位置調整部材のテーパ部は、装着台上に設けられたディスク基板の中心穴又はディスク基板の外周部を支持するように作用する。本発明においては、位置調整部材がディスク基板を支持する3つの態様を挙げることができる。なお、図2は、第1態様と第2態様の位置調整部材であるテーパピン2の例を示す上面図及び斜視図であり、図3は、第2態様の位置調整部材である3つのテーパピンを均等配置した例を示す上面図(図3の(a)(b))及び第3態様の位置調整部材である支持筒の例を示す上面図と正面図(図3の(c)(d))である。
第1の態様は、図1に示すように、ディスク基板5の中心穴6を支持する1本のテーパピン2を位置調整部材とした場合である。この態様においては、テーパピン2は、そのテーパ部9表面の3点以上の部位がディスク基板5の中心穴6に接する形状であることが望ましく、そのテーパピン2によりディスク基板5の位置合わせを正確に行うことができる。特にテーパ部表面の3点がディスク基板5の中心穴6に接する形状であることが望ましい。
この第1の態様においては、位置調整部材として2本以上のテーパピンを用いてディスク基板の中心穴を支持してもよい。図13は、ディスク基板5の中心穴6を2本のテーパピン13a、13bで支持した例を示している。構造の単純さという観点からは、図1に示すような1本テーパピン2でディスク基板5の中心穴6を支持する方が望ましいが、図13に示すように2本以上のテーパピンでディスク基板5の中心穴6を支持することもできる。2本以上のテーパピンでディスク基板の中心穴を支持する場合、テーパ部表面がディスク基板の中心穴に接する点の合計が3点以上であることが望ましく、特にテーパ部表面がディスク基板の中心穴に接する点の合計が3点であることが望ましい。
第2の態様は、図3(a)(b)に示すように、ディスク基板5の外周に例えば略均等配置された少なくとも3本のテーパピン2を位置調整部材とした場合である。この態様においては、各テーパピン2のテーパ部9がディスク基板5の外周部に接する形状であることが望ましく、それらの各テーパピン2によりディスク基板5の位置合わせを正確に行うことができる。特に3本のテーパピン2のテーパ部9がディスク基板5の外周部に接する形状であることが望ましい。
第3の態様は、図3(c)(d)に示すように、三角形以上の多角形又は円形の内形状をもつ中空構造の支持筒12を位置調整部材とした場合である。この態様においては、その支持筒12のテーパ部9表面の3点以上の部位がディスク基板5の外周部に接する形状であることが望ましく、その支持筒12によりディスク基板5の位置合わせを正確に行うことができる。特にテーパ部表面の3点がディスク基板5の外周部に接する形状であることが特に望ましい。
第1態様における1本のテーパピン及び2本以上のテーパピンとしては、そのテーパ部9の形状が、円錐形状、三角錐形状、四角錘形状、五角錐形状等の錐形状からなるもの又はそれら錐形状の先端を切り取った台形状からなるもの、又は、テーパ部9の断面形状が、三角星形状、四角星形状、五角星形状等のもの等を挙げることができる。1本のテーパピンにおいて特に好ましいものとしては、ディスク基板の中心穴にテーパピン2のテーパ部表面の3点が接する形状であり、三角錐形状(B)、三角星形状(C)又はそれらの先端を切り取った台形状のもの(E、F)からなるテーパピンが挙げられる。ディスク基板の中心穴に接するテーパ部9の表面は、尖っていても滑らかな曲面状であってもよい。なお、2本以上のテーパピンを用いる場合においても、こうした各種のテーパピンを使用可能である。
テーパピンの中心軸からの角度であるテーパ角度は、通常10〜80°であり、30〜60°であることが好ましい。テーパ角度がその下限値よりも小さいと、ディスク基板の中心穴径のばらつきによりテーパピンの昇降幅が大きく異なることがある。テーパ角度がその上限値よりも大きいと、ディスク基板の装着台において、テーパピン挿入穴の近傍の厚さが薄くなってしまうため、充分な強度がとれず、その部分だけインプリント時に圧力が不足してしまうことがある。また、テーパピンがディスク基板の中心穴とスタンパーの中心穴との両方に接する場合には、その両方に接するようにテーパピンのテーパ角度が調整される。
なお、上記第1態様〜第3態様の位置調整部材において、位置調整部材が有するテーパ形状は通常その斜面が直線状であるが、それには限られず、例えば丸く膨らんでいる形状であってもよいし、反っている形状であってもよい。図4は、位置調整部材が有するテーパ部表面の断面形状の例である。図4(a)はテーパ形状の斜面が直線状である場合を示し、図4(b)はテーパ形状の斜面が丸く膨らんでいる場合を示し、図4(c)はテーパ形状の斜面が反っている場合を示している。これらの各形状であっても、少なくともディスク基板が接する部位におけるテーパ角度θ(図4参照)は、上記の範囲に含まれていることが望ましい。
また、テーパピンの材質、より詳しくはディスク基板の中心穴に接するテーパ部の材質は特に限定されないが、例えばSUS304等を例示できる。これらのテーパピンは、そのテーパ部表面がディスク基板の内周部と3点で接するので、そのテーパピンによりディスク基板の位置合わせをより正確に行うことができる。また、2本以上のテーパピンでディスク基板の中心穴を支持する場合には、個々のテーパピンのテーパ部表面の1点又は2点がディスク基板の外周部に接するようにテーパピンの本数やテーパピンの形状を選択することにより、2本以上のテーパピンによりディスク基板の位置合わせを正確に行うことができる。
第2態様における少なくとも3本のテーパピンとしては、上記の第1態様のテーパピンと同様のテーパピンを用いることができ、例えば図2に示した形状のテーパピンを用いることができる。なお、この第2態様のテーパピンは、図3の(a)(b)に示すように、個々のテーパピンのテーパ部表面の1点がディスク基板の外周部に接するので、上記第1態様のテーパピンのようにテーパ部表面の少なくとも3点が接する形状とは異なり、図2に示した円錐形状(A)又はその先端を切り取った台形状のもの(B)であっても好ましく使用できる。
テーパピンの中心軸からの角度であるテーパ角度、テーパ部表面の形状、テーパピンの材質等も上記の第1態様のテーパピンと同じであることが望ましい。この第2態様の位置調整部材においては、少なくとも3本のテーパピンがディスク基板の外周部と接するので、そのテーパピンによりディスク基板の位置合わせをより正確に行うことができる。
第3態様における支持筒は、三角形以上の多角形又は円形の内形状をもつ中空構造であり、その端部の内周部がテーパ部となっている支持筒である。こうした支持筒としては、例えば図3に例示した形状のものを挙げることができる。図3(c)は中空の内形状が円形のものであり、図3(d)は中空の内形状が三角形のものである。特に、中空の内形状が三角形のものは、ディスク基板の外周部を3点で支持できるので、その位置合わせの再現性を高めることができる。
この支持筒の内周部のテーパ角度、テーパ部表面の形状、支持筒の材質等は、上記の第1態様のテーパピンと同じであることが望ましい。この第3態様の位置調整部材においては、支持筒のテーパ部表面の3点以上の部位がディスク基板の外周部に接するので、その支持筒によりディスク基板の位置合わせをより正確に行うことができる。
(第1実施例)
次に、上記第1態様の位置調整部材を用いた場合における、本発明のディスク基板のインプリント方法の第1実施例について説明する。この第1実施例は、ディスク基板とスタンパーとの相対位置の第1態様の調整方法に係るものであり、本発明のディスク基板のインプリント方法の第1実施例を示す工程図を、図5及び図6を用いて説明する。この図5と図6は、第1実施例のインプリント方法の各工程図を(1)〜(10)として示している。
図5の(1)は、ディスク基板の装着台1と、その装着台1に昇降可能に設けられるテーパピン2と、その装着台1に設けられるディスク基板と対向配置するスタンパー3とを主要な構成とするインプリント装置の一例である。インプリント装置としては、例えばエアー圧プレス式のナノインプリント装置等が挙げられる。
最初に、スタンパー3を、スタンパー装着台4に装着し(図5の(1))、次に、装着台1に形状転写層が形成されたディスク基板5を載置する(図5の(2))。このとき、ディスク基板5の中央穴6が、テーパピン2のテーパ部で支持されるように装着され、装着台1上に位置合わせされて装着される(図5の(3))。
次に、テーパピン2を例えば5mm程度下降させる(図5の(4))。テーパピンの下降の程度は、その後に下降するスタンパーに当たらない程度であればよい。その後、スタンパー3を下降させて圧力32kgf/cm(=3.1MPa)及び温度140℃の条件でテストインプリントを行う(図5の(5))。このテストインプリントにより、ディスク基板の形状転写層に微細パターンが賦形される(前述の図1(C)を参照)。
その後、スタンパー3を上昇させてスタンパー3とディスク基板5とを引き離し、さらに、ディスク基板5をその装着台1から取り外す。このディスク基板5の偏芯量を位置測定機構のついた光学顕微鏡を用いて測定する。その偏芯量の結果をもとに、スタンパー3に作製された描画パターンの中心位置がテーパピン2の中心位置と一致するようにその装着台1の位置をテーパピン2の昇降方向に直交する方向(XY軸方向)に移動して位置調整を行う(図5の(6))。
偏芯量の測定は、先ず、ディスク基板上に転写された賦形パターンの最内周トラックの位置を10点測定して賦形された微細パターンの中心位置を測定し、次いで、ディスク基板の中心穴の内径位置を10点測定してディスク基板の中心位置を測定する。そして、賦形された微細パターンの中心位置と、ディスク基板の中心位置とを比較し、両者の位置ズレの長さを偏芯量として計算する。偏芯量は、再現性の確保のため、同じ測定を複数回(例えば3回)行い、その平均値で表される。
この図5の(2)〜図5の(6)のテストインプリント作業を複数回(例えば3回)繰り返し、ディスク基板の偏芯量が設定された偏芯量以下になるまでテストインプリントと位置調整とを繰り返し行って装着台1の位置を確定する。なお、設定される偏芯量は、記録媒体の種類により異なり、例えば磁気ディスク媒体の場合と光ディスク媒体の場合においてはその偏芯量の設定値が異なる。また、上述したテストインプリントは、相対位置調整後に行うインプリントと、圧力・温度などを全て同様の条件で行うことが熱膨張や応力による変形を同条件に揃えるという観点から好ましい。
こうした位置調整により、スタンパー3とディスク基板5との相対位置が予め調整される。そして、その装着台1にディスク基板5を設置し(図6の(7))、テーパピン2に対して中心位置を合わせてディスク基板5を固定する(図6の(8))。次いで、テーパピン2を上記の図5の(4)の場合と同様に、例えば5mm程度下降させ(図6の(9))、その後スタンパー3を下降させて圧力32kgf/cm(=3.1MPa)及び温度140℃の条件でナノインプリントを行う(図6の(10))。
こうして微細パターンが賦形されたディスク基板が得られる。インプリントしたディスク基板を複数枚(例えば3枚)作製し、上述のテストインプリントの場合と同様に、位置測定機構のついた光学顕微鏡を用いてその偏芯量を測定する。偏芯量の測定は、先ず、ディスク基板上に転写された賦形パターンの最内周トラックの位置を10点測定して賦形された微細パターンの中心位置を測定し、次いで、ディスク基板の中心穴の内径位置を10点測定してディスク基板の中心位置を測定する。そして、賦形された微細パターンの中心位置と、ディスク基板の中心位置とを比較し、両者の位置ズレの長さを偏芯量として計算する。偏芯量は、再現性の確保のため、同じ測定を複数回(例えば3回)行い、平均値で表される。
なお、スタンパー3に対しても上記と同様の方法で偏芯量を測定する。すなわち、スタンパーに形成されている微細パターンの中心位置と、スタンパーの中心位置とを比較し、両者の位置ズレの長さを偏芯量として計算する。
表1は、磁気ディスク媒体である2.5インチハードディスクドライブ(HDD)について得られた結果の一例である。表1において、偏芯量が53.38μmのスタンパー3を使用して一回目のテストインプリント(1)を行った結果、その偏芯量は112.39μmであった。そのため、その偏芯量の結果をもとに、スタンパー3に作製された描画パターンの中心位置がテーパピン2の中心位置と一致するようにその装着台1の位置をテーパピン2の昇降方向に直交する方向(XY軸方向)に移動し、位置調整を行った。次いで、二回目のテストインプリント(2)を行った結果、その偏芯量は78.88μmであった。そのため、上記同様の再度の位置調整を行った。次いで、三回目のテストインプリント(3)を行った結果、その偏芯量は25.50μmであった。この値はHDDにおける偏芯量の許容値とされる40μmの指標値以下であった。したがって、この例においては、三回のテストインプリントにより偏芯量をその許容値以下に設定することができた。こうして位置調整された状態でディスク基板へのインプリントを三回行った。その結果、14.01〜23.93μmの偏芯量となり、いずれもHDDにおける偏芯量の許容値とされる40μmの指標値以下であった。
Figure 2005100584
以上のように、本発明の第1実施例に係るインプリント方法は、ディスク基板5に対向する位置にスタンパー3を固定した後、テーパピン2を利用してディスク基板5の位置を正確に調整して配置する。その後、ディスク基板上の形状転写層をスタンパー3で賦形し、得られたディスク基板の偏芯量を測定し、この操作を複数回繰り返し、測定された偏芯量の結果から、スタンパー3に作製された微細パターンの中心位置をテーパピン2の中心位置に合うように制御することができる。その結果、それ以降のディスク基板の交換時においては、ディスク基板の中心穴がテーパピンのテーパ部に支持されるようにディスク基板を装着台に載せる作業のみで、スタンパーに作製された微細パターンの中心位置とディスク基板の中心位置を許容値の範囲内に調整することが可能となる。
(第2実施例)
次に、上記第2態様の位置調整部材を用いた場合における、本発明のディスク基板のインプリント方法の第2実施例について説明する。この第2実施例は、ディスク基板とスタンパーとの相対位置の第1態様の調整方法に係るものであり、このディスク基板のインプリント方法の特徴を図7を用いて説明する。
第2実施例の特徴は、上記第2態様の位置調整部材を用いた点及び第1態様の調整方法を適用した点にある。図7の(1)〜(4)は、図3(a)のI−I断面図であり、第1実施例のインプリント工程(図6の(7)〜(10)に対応するものである。この第2実施例におけるインプリント工程は、装着台1にディスク基板5を設置し(図7の(1))、3本のテーパピン2でディスク基板5の中心位置を合わせて固定する(図7の(2))。次いで、3本のテーパピン2を下降させ(図7の(3))、その後スタンパー3を下降させてナノインプリントを行う(図7の(4))。
第2実施例のインプリント工程は、位置調整部材として3本のテーパピン2が用いられる以外は、基本的な原理は第1実施例のインプリント工程と同じである。従って、第1実施例のインプリント工程でのテストインプリントやスタンパーとの相対位置調整、また、後述の第4実施例で説明するテーパ部9によるディスク基板5とスタンパー3との同時位置調整等も基本的な原理は第1実施例又は第4実施例のインプリント工程と同じである。
こうした第2実施例に係るインプリント方法は、ディスク基板の交換時において、ディスク基板の外周部が少なくとも3本のテーパピンのテーパ部に支持されるようにディスク基板を装着台に載せる作業のみで、スタンパーに作製された微細パターンの中心位置とディスク基板の中心位置を許容値の範囲内に調整することが可能となる。なお、この第2実施例において、図示中のディスク基板とスタンパーとには中心穴が形成されているが、その中心穴は必須の構成ではなく、設けられていても設けられていなくてもよい。
(第3実施例)
次に、上記第3態様の位置調整部材を用いた場合における、本発明のディスク基板のインプリント方法の第3実施例について説明する。この第3実施例は、ディスク基板とスタンパーとの相対位置の第1態様の調整方法に係るものであり、このディスク基板のインプリント方法の特徴を図8を用いて説明する。
第3実施例の特徴は、上記第3態様の位置調整部材を用いた点及び第1態様の調整方法を適用した点にある。図8の(1)〜(4)は、図3(c)のII−II断面図であり、第1実施例のインプリント工程(図6の(7)〜(10)に対応するものである。この第3実施例におけるインプリント工程は、装着台1にディスク基板5を設置し(図8の(1))、支持筒12でディスク基板5の中心位置を合わせて固定する(図8の(2))。次いで、支持筒12を下降させ(図8の(3))、その後スタンパー3を下降させてナノインプリントを行う(図8の(4))。
第3実施例のインプリント工程は、位置調整部材として、三角形以上の多角形又は円形の内形状をもつ中空構造でありその端部の内周部がテーパ部9となっている支持筒12を適用した以外は、基本的な原理は第1実施例のインプリント工程と同じである。従って、第1実施例のインプリント工程でのテストインプリントやスタンパーとの相対位置調整、また、後述の第4実施例で説明するテーパ部9によるディスク基板5とスタンパー3との同時位置調整等も基本的な原理は第1実施例又は第4実施例のインプリント工程と同じである。
こうした第3実施例に係るインプリント方法は、ディスク基板の交換時において、ディスク基板の外周部が支持筒12のテーパ部9に支持されるようにディスク基板を装着台に載せる作業のみで、スタンパーに作製された微細パターンの中心位置とディスク基板の中心位置を許容値の範囲内に調整することが可能となる。なお、この第3実施例においても、図示中のディスク基板とスタンパーとには中心穴が形成されているが、その中心穴は必須の構成ではなく、設けられていても設けられていなくてもよい。
(第4実施例)
次に、上記第1態様の位置調整部材を用いた場合における、本発明のディスク基板のインプリント方法の第4実施例について説明する。この第4実施例は、ディスク基板とスタンパーとの相対位置の第2態様の調整方法に係るものであり、本発明のディスク基板のインプリント方法の第4実施例を示す工程図を、図9及び図10を用いて説明する。この図9と図10は、第4実施例のインプリント方法の各工程図を(1)〜(12)として示している。
図9の(1)〜図9の(3)は、上述した第1実施例の図5の(1)〜図5の(3)と同じである。即ち、スタンパー3をスタンパー装着台4に装着し(図9の(1))、次に、装着台1に形状転写層が形成されたディスク基板5を載置する(図9の(2))。このとき、ディスク基板5の中央穴6がテーパピン2のテーパ部で支持されるように装着され、装着台1上に固定される(図9の(3))。
次に、テーパピン2をそのままにしてスタンパー3を下降させ(図9の(4))、ディスク基板5の装着台1の位置をテーパピン2の昇降方向に直交する方向(XY軸方向)に移動して、スタンパー3とディスク基板5との相対位置を調整する(図9の(5))。このとき、図9の(4)に示すように、スタンパー3とディスク基板5との間には僅かな隙間が存在し、両者が当接しない状態で、スタンパー3の内周部にそのテーパピン2が当接する。従って、穴の空いたスタンパー3の内周部にディスク基板5の位置合わせを行うためのテーパピン2が当接するので、同一のテーパピン2でディスク基板5とスタンパー3との相対位置の調整が行われる。
さらに、テーパピン2を下降させ(図9の(6))、その後にスタンパー3を下降させ(図10の(7))、インプリントが行われる。なお、図9の(6)に示すテーパピンの下降の程度は、その後に下降するスタンパーに当たらない程度であればよい。また、図10の(7)に示すインプリントは、例えば圧力32kgf/cm(=3.1MPa)及び温度140℃の条件で行われる。インプリント後にスタンパー3を上昇させ、インプリントされたディスク基板5を装着台1から取り外す(図10の(8))。
この第4実施例のインプリント方法は、テストインプリントを行わなくてもディスク基板5とスタンパー3との相対位置を位置調整できるので、ディスク基板5の装着とスタンパー3による賦形とが極めて効率的に行われる(図10の(9)〜図10の(12))。この実施例のインプリント方法は、テーパピン2によりディスク基板5とスタンパー3との位置合わせを一回の操作で行うことができるので、極めて効率的である。
(第5実施例)
次に、上記第2態様の位置調整部材を用いた場合における、本発明のディスク基板のインプリント方法の第5実施例について説明する。この第5実施例は、ディスク基板とスタンパーとの相対位置の第2態様の調整方法に係るものであり、このディスク基板のインプリント方法の特徴を図11を用いて説明する。
第5実施例の特徴は、上記第2態様の位置調整部材を用いた点及び第2態様の調整方法を適用した点にある。図11の(1)〜(6)は、図3(a)のI−I断面図であり、第4実施例のインプリント工程(図9の(2)〜図10(7)に対応するものである。この第5実施例におけるインプリント工程は、装着台1にディスク基板5を設置し(図11の(1))、3本のテーパピン2でディスク基板5の中心位置を合わせて固定する(図11の(2))。次に、テーパピン2をそのままにしてスタンパー3を下降させ(図11の(3))、ディスク基板5の装着台1の位置をテーパピン2の昇降方向に直交する方向(XY軸方向)に移動して、スタンパー3とディスク基板5との相対位置を調整する(図11の(4))。このとき、図11の(4)に示すように、スタンパー3とディスク基板5との間には僅かな隙間が存在し、両者が当接しない状態で、スタンパー3の外周部に3本のテーパピン2のテーパ部9が当接する。従って、スタンパー3の外周部にディスク基板5の位置合わせを行うための3本のテーパピン2のテーパ部9が当接するので、同一のテーパピン2でディスク基板5とスタンパー3との相対位置の調整が行われる。
次いで、3本のテーパピン2を下降させ(図11の(5))、その後にスタンパー3を下降させ、インプリントを行う(図11の(6))。その後においては、例えば図10の(8)〜図10の(12)と同様のインプリントが繰り返し行われる。
第5実施例のインプリント工程は、位置調整部材として3本のテーパピン2が用いられる以外は、基本的な原理は第4実施例のインプリント工程と同じであるが、3本のテーパピン2のテーパ部9でディスク基板の外周部とスタンパー3の外周部とを同時に位置調整するので、スタンパー3は、ディスク基板よりも一回り大きな形状となるように作製されている。
こうした第5実施例に係るインプリント方法は、予め3本のテーパピン2でディスク基板5とスタンパー3との相対位置の調整が行われているので、ディスク基板の交換時において、ディスク基板の外周部が少なくとも3本のテーパピンのテーパ部に支持されるようにディスク基板を装着台に載せる作業のみで、スタンパーに作製された微細パターンの中心位置とディスク基板の中心位置を許容値の範囲内に調整することが可能となる。なお、この第5実施例において、図示中のディスク基板とスタンパーとには中心穴が形成されているが、その中心穴は必須の構成ではなく、設けられていても設けられていなくてもよい。
(第6実施例)
次に、上記第3態様の位置調整部材を用いた場合における、本発明のディスク基板のインプリント方法の第6実施例について説明する。この第6実施例は、ディスク基板とスタンパーとの相対位置の第2態様の調整方法に係るものであり、このディスク基板のインプリント方法の特徴を図12を用いて説明する。
第6実施例の特徴は、上記第3態様の位置調整部材を用いた点及び第2態様の調整方法を適用した点にある。図12の(1)〜(6)は、図3(c)のII−II断面図であり、第6実施例のインプリント工程(図9の(2)〜図10の(7)に対応するものである。この第6実施例におけるインプリント工程は、装着台1にディスク基板5を設置し(図12の(1))、支持筒12でディスク基板5の中心位置を合わせて固定する(図12の(2))。次に、支持筒12をそのままにしてスタンパー3を下降させ(図12の(3))、ディスク基板5の装着台1の位置を支持筒12の昇降方向に直交する方向(XY軸方向)に移動して、スタンパー3とディスク基板5との相対位置を調整する(図12の(4))。このとき、図12の(4)に示すように、スタンパー3とディスク基板5との間には僅かな隙間が存在し、両者が当接しない状態で、スタンパー3の外周部に支持筒12のテーパ部9が当接する。従って、スタンパー3の外周部にディスク基板5の位置合わせを行うための支持筒12のテーパ部9が当接するので、同一の支持筒12でディスク基板5とスタンパー3との相対位置の調整が行われる。
次いで、支持筒12を下降させ(図12の(5))、その後にスタンパー3を下降させ、インプリントを行う(図12の(6))。その後においては、例えば図10の(8)〜図10の(12)と同様のインプリントが繰り返し行われる。
第6実施例のインプリント工程は、位置調整部材として支持筒12が用いられる以外は、基本的な原理は第4実施例のインプリント工程と同じであるが、支持筒12のテーパ部9でディスク基板の外周部とスタンパー3の外周部とを同時に位置調整するので、スタンパー3は、ディスク基板よりも一回り大きな形状となるように作製されている。
こうした第6実施例に係るインプリント方法は、予め支持筒12でディスク基板5とスタンパー3との相対位置の調整が行われているので、ディスク基板の交換時において、ディスク基板の外周部が支持筒12のテーパ部9に支持されるようにディスク基板を装着台に載せる作業のみで、スタンパーに作製された微細パターンの中心位置とディスク基板の中心位置を許容値の範囲内に調整することが可能となる。なお、この第6実施例において、図示中のディスク基板とスタンパーとには中心穴が形成されているが、その中心穴は必須の構成ではなく、設けられていても設けられていなくてもよい。
本発明のディスク基板のインプリント方法の説明図である。 第1態様と第2態様の位置調整部材であるテーパピンの例を示す上面図及び斜視図である。 第2態様の位置調整部材である3つのテーパピンを均等配置した例を示す上面図((a)(b))及び第3態様の位置調整部材である支持筒の例を示す上面図と正面図((c)(d))である。 本発明の位置調整部材が備えるテーパ部の形状を説明する断面図である。 本発明のディスク基板のインプリント方法の第1実施例を示す工程図である。 本発明のディスク基板のインプリント方法の第1実施例を示す工程図である。 本発明のディスク基板のインプリント方法の第2実施例を示す説明図である。 本発明のディスク基板のインプリント方法の第3実施例を示す説明図である。 本発明のディスク基板のインプリント方法の第4実施例を示す工程図である。 本発明のディスク基板のインプリント方法の第4実施例を示す工程図である。 本発明のディスク基板のインプリント方法の第5実施例を示す説明図である。 本発明のディスク基板のインプリント方法の第6実施例を示す説明図である。 本発明のディスク基板のインプリント方法において、ディスク基板の中心穴を支持する他の例を示す説明図である。
符号の説明
1 ディスク基板の装着台
2、2a、2b、2c、2d、2e、2f、13a、13b テーパピン
3 スタンパー
4 スタンパー装着台
5 ディスク基板
6 ディスク基板の中央穴
7、8 賦形パターン
9 テーパ部
11 スタンパー装着台の中央穴
12 支持筒

Claims (16)

  1. ディスク基板上に設けられた形状転写層にスタンパーで微細パターンを賦形するディスク基板のインプリント方法であって、
    前記ディスク基板を昇降可能な位置調整部材のテーパ部で支持することにより当該ディスク基板を位置合わせする位置合わせ工程と、
    位置合わせされたディスク基板との相対位置が予め調整されたスタンパーにより前記形状転写層に微細パターンを賦形する賦形工程と、
    を有することを特徴とするディスク基板のインプリント方法。
  2. 前記位置調整部材が前記ディスク基板の中心穴を支持する1本のテーパピンであり、当該テーパピンのテーパ部表面の3点以上の部位が前記ディスク基板の中心穴に接することにより前記ディスク基板が支持されることを特徴とする請求項1に記載のディスク基板のインプリント方法。
  3. 前記位置調整部材が前記ディスク基板の中心穴を支持する2本以上のテーパピンであり、当該テーパピンのテーパ部表面の3点以上の部位が前記ディスク基板の中心穴に接することにより前記ディスク基板が支持されることを特徴とする請求項1に記載のディスク基板のインプリント方法。
  4. 前記位置調整部材が前記ディスク基板の外周に配置された少なくとも3本のテーパピンであり、当該各テーパピンのテーパ部が前記ディスク基板の外周部に接することにより前記ディスク基板が支持されることを特徴とする請求項1に記載のディスク基板のインプリント方法。
  5. 前記位置調整部材が三角形以上の多角形又は円形の内形状をもつ中空構造の支持筒であり、当該支持筒のテーパ部表面の3点以上の部位が前記ディスク基板の外周部に接することにより前記ディスク基板が支持されることを特徴とする請求項1に記載のディスク基板のインプリント方法。
  6. 前記ディスク基板と前記スタンパーとの相対位置の調整が、
    前記ディスク基板を前記位置調整部材のテーパ部で支持して当該ディスク基板を位置合わせした後に、前記スタンパーでディスク基板の形状転写層に微細パターンを賦形するテストインプリント工程と、
    当該テストインプリント工程で賦形された微細パターンの偏芯量を測定し、当該偏芯量に応じてディスク基板とスタンパーとの相対位置を調整する位置調整工程と、により行われると共に、
    前記偏芯量が設定された偏芯量以下になるまで前記テストインプリント工程と前記位置調整工程とを繰り返すことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のディスク基板のインプリント方法。
  7. 前記ディスク基板と前記スタンパーとの相対位置の調整を、スタンパーの中心穴又はスタンパーの外周部に前記位置調整部材のテーパ部を当接して行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のディスク基板のインプリント方法。
  8. 前記ディスク基板と前記スタンパーとの相対位置の調整を、前記位置調整部材の昇降方向に直交する方向に移動することにより行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のディスク基板のインプリント方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のディスク基板のインプリント方法を有することを特徴とするディスク状記録媒体の製造方法。
  10. ディスク基板の装着台と、
    テーパ部を有し前記装着台に昇降可能に設けられる位置調整部材であって、前記ディスク基板を当該テーパ部で支持して前記装着台上で前記ディスク基板を位置合わせする位置調整部材と、
    前記装着台に設けられるディスク基板との相対位置が予め調整されて対向配置され、前記ディスク基板上に設けられた形状転写層に微細パターンを賦形するスタンパーと、を有することを特徴とするディスク基板のインプリント装置。
  11. 前記位置調整部材が前記ディスク基板の中心穴を支持する1本のテーパピンであり、当該テーパピンのテーパ部表面の3点以上の部位が前記ディスク基板の中心穴に接することにより前記ディスク基板が支持されることを特徴とする請求項10に記載のディスク基板のインプリント装置。
  12. 前記位置調整部材が前記ディスク基板の中心穴を支持する2本以上のテーパピンであり、当該テーパピンのテーパ部表面の3点以上の部位が前記ディスク基板の中心穴に接することにより前記ディスク基板が支持されることを特徴とする請求項10に記載のディスク基板のインプリント装置。
  13. 前記位置調整部材が前記ディスク基板の外周に略均等配置された少なくとも3本のテーパピンであり、当該各テーパピンのテーパ部が前記ディスク基板の外周部に接することにより前記ディスク基板が支持されることを特徴とする請求項10に記載のディスク基板のインプリント装置。
  14. 前記位置調整部材が三角形以上の多角形又は円形の内形状をもつ中空構造の支持筒であり、当該支持筒のテーパ部表面の3点以上の部位が前記ディスク基板の外周部に接することにより前記ディスク基板が支持されることを特徴とする請求項10に記載のディスク基板のインプリント装置。
  15. 前記スタンパーの中心穴又はスタンパーの外周部に前記位置調整部材のテーパ部を当接するように昇降させる手段を備えること特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載のディスク基板のインプリント装置。
  16. 前記装着台及び前記スタンパーの一方が前記位置調整部材の昇降方向に直交する方向に移動する位置調整手段を備えることを特徴とする請求項10〜15のいずれか1項に記載のディスク基板のインプリント装置。
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