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JP2005188888A - 積層型熱交換器 - Google Patents

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JP2005188888A
JP2005188888A JP2003433236A JP2003433236A JP2005188888A JP 2005188888 A JP2005188888 A JP 2005188888A JP 2003433236 A JP2003433236 A JP 2003433236A JP 2003433236 A JP2003433236 A JP 2003433236A JP 2005188888 A JP2005188888 A JP 2005188888A
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Akihiko Takano
明彦 高野
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
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Zexel Valeo Climate Control Corp
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Abstract

【課題】、積層型熱交換器において、耐圧性の向上を図る。
【解決手段】高圧流体流通プレート2と、低圧流体流通プレート3と、仕切プレート4とを備え、前記高圧流体流通プレート2、前記低圧流体流通プレート3、及び前記仕切プレート4を所定の順序にて積層させて構成される積層型熱交換器1であって、高圧流体流路15、低圧流体流路20、第1の高圧側ヘッダ部16a,23a,25a、第2の高圧側ヘッダ部16b,23b,25b、第1の低圧側ヘッダ部18a,21a,26a、第2の低圧側ヘッダ部18b,21b,26bを、複数のスリットにより構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定の形状の流路が形成されたプレートを複数積層させることにより、少なくとも2つの流体が独立して流通可能な流路を有し、これらの流体間での熱交換を可能にする積層型熱交換器に関する。
上記のような熱交換器において、次のような従来技術が開示されている。少なくとも2つの熱交換流体A,Bのおのおのの流路となるスリットを形成した平板上プレートA,Bと積層時に前記熱交換流体の隔壁をなすプレートCをA,C,B,Cの順に複数組積層して一体構造をなす積層式熱交換器において、前記熱交換流体A,Bの動作圧力の小さい流体のスリットの幅を動作圧力の大きい流体のスリットの幅に比較して小さくしたものである(特許文献1参照)。これにより、動作圧力の小さい流体が流れるスリットが、両流体の差圧により上下面より圧縮される時の圧力に耐えやすくなるため、プレートの厚みを小さくしても耐圧性を確保することができるとされている。
特開平6−331295号公報(請求項1、段落番号0010、図1)
上記のような積層型熱交換器は、装置全体としての耐圧性が低かったため、一般的には使用圧力が小さい流体に対して使用されていた。上記特許文献1に開示される熱交換器によれば、プレート厚の縮小による装置全体の軽量化等を実現できるとされているが、全体としての耐圧性の向上は期待できない。特に、同文献図1に示されているように、ヘッダー23,29,32,35を形成する部分が、プレート(特に25及び26)に形成された一つの矩形状の開口となっているため、このヘッダー部の耐圧性が低くなるという不具合がある。
そこで、本発明は、高い耐圧性を有する積層型熱交換器を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、流体流路とヘッダ部とを有するプレートを複数枚積層させて構成される積層型熱交換器において、前記流体流路及び前記ヘッダ部が、複数のスリットにより構成されるものである(請求項1)。
また、本発明は、高圧流体が流入する高圧流体入口と連通する第1の高圧側ヘッダタンクを構成する第1の高圧側ヘッダ部、高圧流体が流出する高圧流体出口と連通する第2の高圧側ヘッダタンクを構成する第2の高圧側ヘッダ部、低圧流体が流入する低圧流体入口と連通する第1の低圧側ヘッダタンクを構成する第1の低圧側ヘッダ部、低圧流体が流出する低圧流体出口と連通する第2の低圧側ヘッダタンクを構成する第2の低圧側ヘッダ部、該第1及び第2の高圧側ヘッダ部を連通させる高圧流体流路を有する高圧流体流通プレートと、前記第1の高圧側ヘッダタンクを構成する第1の高圧側ヘッダ部、前記第2の高圧側ヘッダタンクを構成する第2の高圧側ヘッダ部、前記第1の低圧側ヘッダタンクを構成する第1の低圧側ヘッダ部、前記第2の低圧側ヘッダタンクを構成する第2の低圧側ヘッダ部、該第1及び第2の低圧側ヘッダ部を連通させる低圧流体流路を有する低圧流体流通プレートと、前記第1の高圧側ヘッダタンクを構成する第1の高圧側ヘッダ部、前記第2の高圧側ヘッダタンクを構成する第2の高圧側ヘッダ部、前記第1の低圧側ヘッダタンクを構成する第1の低圧側ヘッダ部、前記第2の低圧側ヘッダタンクを構成する第2の低圧側ヘッダ部を有する仕切プレートとを備え、前記高圧流体流通プレート、前記低圧流体流通プレート、及び前記仕切プレートを所定の順序にて積層させて構成される積層型熱交換器であって、前記高圧流体流路、前記低圧流体流路、前記第1の高圧側ヘッダ部、前記第2の高圧側ヘッダ部、前記第1の低圧側ヘッダ部、前記第2の低圧側ヘッダ部が、複数のスリットにより構成されるものである(請求項2)。
また、上記請求項2記載の構成においては、前記低圧流体流通プレートを、前記高圧流体流通プレートよりも多い割合で積層させることが好ましい(請求項3)。
また、上記請求項3記載の構成においては、前記高圧流体流通プレートをA、前記低圧流体流通プレートをB、前記仕切プレートをCとする時、A−C−B−C−B−C−の順序にて積層させることが好ましい(請求項4)。
また、上記請求項2〜4記載の構成においては、前記高圧流体流通プレートの高圧流体流路を構成する高圧側スリットの幅が、前記低圧流体流通プレートの低圧流体流路を構成する低圧側スリットの幅よりも小さく、且つ((該高圧側スリットの幅)/(該高圧側スリットの間隔))<((該低圧側スリットの幅)/(該低圧側スリットの間隔))の関係が成り立つことが好ましい(請求項5)。
また、上記請求項2〜5記載の構成においては、前記高圧流体流通プレートにおいて、前記高圧流体流路を構成するスリットの間隔が、該高圧流体プレートの前記第1及び第2のヘッダ部を構成するスリットの間隔よりも大きいことが好ましい(請求項6)。
更に、本発明は、高圧流体が流入する高圧流体入口と連通する第1の高圧側ヘッダタンクを構成する第1の高圧側ヘッダ部、高圧流体が流出する高圧流体出口と連通する第2の高圧側ヘッダタンクを構成する第2の高圧側ヘッダ部、低圧流体が流入する低圧流体入口と連通する第1の低圧側ヘッダタンクを構成する第1の低圧側ヘッダ部、低圧流体が流出する低圧流体出口と連通する第2の低圧側ヘッダタンクを構成する第2の低圧側ヘッダ部、該第1の高圧側ヘッダ部と連通する第1の高圧流体流路、該第2の高圧側ヘッダ部と連通する第2の高圧流体流路を有する高圧流体流通プレートと、前記第1の高圧側ヘッダタンクを構成する第1の高圧側ヘッダ部、前記第2の高圧側ヘッダタンクを構成する第2の高圧側ヘッダ部、前記第1の低圧側ヘッダタンクを構成する第1の低圧側ヘッダ部、前記第2の低圧側ヘッダタンクを構成する第2の低圧側ヘッダ部、該第1の低圧側ヘッダ部と連通する第1の低圧流体流路、該第2の低圧側ヘッダ部と連通する第2の低圧流体流路を有する低圧流体流通プレートと、前記第1の高圧側ヘッダタンクを構成する第1の高圧側ヘッダ部、前記第2の高圧側ヘッダタンクを構成する第2の高圧側ヘッダ部、前記第1の低圧側ヘッダタンクを構成する第1の低圧側ヘッダ部、前記第2の低圧側ヘッダタンクを構成する第2の低圧側ヘッダ部、高圧流体及び低圧流体が近接して流通し両流体間での熱交換を行う両流体熱交換部を有して構成される両流体流通プレートとを備え、前記高圧流体流通プレートをA、前記低圧流体流通プレートをB、前記両流体流通プレートをCとする時、A−C−B−C−の順序にて積層させて構成される積層型熱交換器であって、前記高圧流体流路、前記低圧流体流路、前記両流体熱交換部、前記第1の高圧側ヘッダ部、第2の高圧側ヘッダ部、前記第1の低圧側ヘッダ部、第2の低圧側ヘッダ部の全てが、複数のスリットにより構成されるものである(請求項7)。
また、上記請求項7記載の構成においては、前記両流体熱交換部は、積層時に、前記高圧流体流通プレートに形成された前記第1及び第2の高圧流体流路と連通する高圧流体流通スリットと、積層時に、前記低圧流体流通プレートに形成された前記第1及び第2の低圧流体流路と連通する低圧流体流通スリットとから構成されることが好ましい(請求項8)。
また、上記請求項8記載の構成においては、前記低圧流体流通スリットが、前記高圧流体流通スリットよりも多い割合で形成されていることが好ましい(請求項9)。
また、上記請求項8又は9記載の構成においては、前記低圧流体流通スリットの幅が、前記高圧流体流通スリットの幅よりも大きいことが好ましい(請求項10)。
上記構成の積層型熱交換器によれば、プレートに形成される流路全てが複数のスリットにより構成され、特にヘッダタンクを構成するヘッダ部も複数のスリットによって構成されることにより、従来製品よりも耐圧性が大きく向上する。これにより、CO2サイクル等の高圧状態となる冷凍サイクルにおいても十分な信頼性をもって使用可能な積層型熱交換器を提供することができる。また、各プレートにはスリットのみを形成すればよいので、プレス打ち抜き、レーザーカットといった工程が適用しやすくなる。更に、ヘッダタンクと流体の流路とがスリットにより直接且つ一体的に連結する構造となるので、流体の分配性がよい。更にまた、上記のような機能性の向上から、ヘッダタンクのサイズを縮小することが可能となる。また、低圧流体が流れる低圧流体流通プレートを、高圧流体流通プレートよりも多く積層させることにより、装置全体としての熱交換バランスがよくなる。
尚、請求項2〜6、及び7〜10記載の構成は、請求項1の具体的な構成にあたるものである。請求項2〜6記載の積層型熱交換器においては、低圧側のスリット幅を高圧側より大きくすることにより、圧力損失の特性をバランス良く構成することができ、高圧側のスリット間隔に対してスリット幅を小さくすることにより、耐圧性を向上させることができる。また、(ヘッダ部のスリット間隔)<(流体流路(熱交換部)のスリット間隔)とすることにより、矩形のプレートにおいて効率よく各機能をレイアウトすることができ、且つ冷媒の分配性を向上させることができる。また、請求項7〜10記載の積層型熱交換器においては、高圧流体及び低圧流体の熱交換が1枚の両流体流通プレート中で行われるため、熱交換効率が優れている。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1〜図4は、本実施例に係る積層型熱交換器1及びその構成要素の構造を示すものであり、この積層型熱交換器1は、その内部に2種類の流体を流通させる独立した流路を有し、これらの流体間で熱交換させるものであり、冷凍サイクルにおいて高圧ラインと低圧ラインの冷媒を熱交換させる内部熱交換器として好適に用いられるものである。本実施例に係る積層型熱交換器1は、高圧流体流通プレート2、低圧流体流通プレート3、仕切プレート4、エンドプレート5、高圧流体入口6、高圧流体出口7、低圧流体入口8、低圧流体出口9を有して構成されている。高圧流体流通プレート2、低圧流体流通プレート3、及び仕切プレート4には、それぞれスリットによって構成される流体の流路が形成されており、これらのプレート2,3,4が所定のパターンで積層されることにより、熱交換器1内に独立した2本の流路が立体的に構成される。エンドプレート5は、前記プレート2,3,4の積層方向の両端部(図中上端部のみ記載)を閉鎖するものであり、高圧流体入口6、高圧流体出口7、低圧流体入口8、及び低圧流体出口9が、このエンドプレート5を介して前記熱交換器1内に形成される流路と連通している。
前記高圧流体流通プレート2は、図2(a)に示すように、アルミ等の金属製材料からなる矩形状の部材であり、高圧流体流路15、第1の低圧側ヘッダ部18a、第2の低圧側ヘッダ部18bを有して構成されている。高圧流体流路15は、プレート面の対角線上の2隅(図中右上隅から左下隅)を結ぶ複数(本実施例では17本)のスリット17により構成され、これらスリット17群の一端側の領域(右上隅)が第1の高圧側ヘッダ部16a、他端側の領域(左下隅)が第2の高圧側ヘッダ部16b、そして両高圧側ヘッダ部16a,16b間の領域が高圧流体熱交換部16cとなっている。また、プレート面の前記第1の高圧側ヘッダ部16aと隣接する隅部(右下隅)には、第2の低圧側ヘッダ部18bが形成されていると共に、前記第2の高圧側ヘッダ部16bと隣接する隅部(左上隅)には、第1の低圧側ヘッダ部18aが形成されている。これらの低圧側ヘッダ部18a,18bは、前記高圧側ヘッダ部16a,16bに対応する長さを有する複数(本実施例では14本)のスリット19により構成されている。また、図2(b),(c)に示すように、前記高圧流体熱交換部16cを構成するスリット17の幅をd1、スリット17間の間隔をd2とすると、d1<d2の関係が成り立つと共に、高圧側ヘッダ部16a,16bを構成するスリット17’の間隔をd3とすると、d2>d3の関係が成り立つようになされている。
前記低圧流体流通プレート3は、図3(a)に示すように、アルミ等の金属材料からなる矩形状の部材であり、低圧流体流路20、第1の高圧側ヘッダ部23a、第2の高圧側ヘッダ部23bを有して構成されている。低圧流体流路20は、プレート面の対角線上の2隅(図中左上隅から右下隅)を結ぶ複数の(本実施例では14本)のスリット22により構成され、これらスリット22群の一端側の領域(左上隅)が第1の低圧側ヘッダ部21a、他端側の領域(右下隅)が第2の低圧側ヘッダ部21b、そして両低圧側ヘッダ部21a,21b間の領域が低圧流体熱交換部21cとなっている。また、プレート面の前記第1の低圧側ヘッダ部21aと隣接する隅部(左下隅)には、第2の高圧側ヘッダ部23bが形成されていると共に、前記第2の低圧側ヘッダ部21bと隣接する隅部(右上隅)には、第1の高圧側ヘッダ部23aが形成されている。これらの高圧側ヘッダ部23a,23bは、前記低圧側ヘッダ部21a,21bに対応する長さを有する複数(本実施例では17本)のスリット24により構成されている。また、図3(b)に示すように、前記低圧流体熱交換部21cを構成するスリット22の幅をd4、スリット間の間隔をd5とすると、図2及び図3に示すように、d1<d4の関係が成り立つと共に、(d1/d2)<(d4/d5)の関係が成り立つようになされている。
前記仕切プレート4は、図4に示すように、アルミ等の金属材料からなる矩形状の部材であり、第1の高圧側ヘッダ部25a、第2の高圧側ヘッダ部25b、第1の低圧側ヘッダ部26a、第2の低圧側ヘッダ部26bを有して構成されている。第1及び第2の高圧側ヘッダ部25a,25bは、前記低圧流体流通プレート3の第1及び第2の高圧側ヘッダ部23a,23bと対峙する位置(右上及び左下隅)に、前記スリット24に対して直行するように形成された複数(本実施例においては9本)のスリット27によって構成される。第1及び第2の低圧側ヘッダ部26a,26bは、前記低圧側流体流通プレート3の第1及び第2の低圧側ヘッダ部21a,21bと対峙する位置(左上及び右下隅)に、前記スリット22に対して直行するように形成された複数(本実施例においては9本)のスリット28によって構成される。
本実施例に係る積層型熱交換器1の積層パターンは、前記高圧流体流通プレート2をA、低圧流体流通プレート3をB、仕切プレート4をCとする時、A−C−B−C−B−C−の繰り返しとなっている(図1参照)。この構成により、高圧流体流通プレート2、低圧流体流通プレート3、及び仕切プレート4にそれぞれ形成された第1の高圧側ヘッダ部16a,23a,25aにより、第1の高圧側ヘッダタンクが形成され、高圧流体入口6から流入した高圧流体は、この第1の高圧側ヘッダタンクから前記高圧流体流通プレート2に形成されたスリット17に分配される。また、各プレート2,3,4に形成された第2の高圧側ヘッダ部16b,25b,23bにより、第2の高圧側ヘッダタンクが形成され、前記スリット17を通った高圧流体は、この第2の高圧側ヘッダタンクを経て前記高圧流体出口7へと導かれる。また、各プレートに形成された2,3,4に第1の低圧側ヘッダ部18a,26a,21aにより、第1の低圧側ヘッダタンクが形成され、低圧流体入口8から流入した低圧流体は、この第1の低圧側ヘッダタンクから前記低圧流体流通プレート3に形成されたスリット22に分配される。また、各プレートに形成された第2の低圧側ヘッダ部18b,26b,21bにより、第2の低圧側ヘッダタンクが形成され、前記スリット22を通った低圧流体は、この第2の低圧側ヘッダタンクを経て前記低圧流体出口9へと導かれる。
以上のように、本構成においては、熱交換器1内に形成される流路の全て、即ち高圧流体熱交換部16c、低圧流体熱交換部21c、第1及び第2の高圧側ヘッダタンク、第1及び第2の低圧側ヘッダタンクが、スリット17,19,22,24,27,28よって構成されている。このように、ヘッダタンクがスリットにより形成されていることにより、ヘッダタンク部の耐圧性が従来よりも大きく向上するので、CO2サイクル等の高圧状態となる冷凍サイクルにおいても十分な信頼性を確保することができる。また、各プレート2,3,4にはスリットのみを形成すればよいので、プレス打ち抜き、レーザーカットといった工程が適用しやすくなる。更に、ヘッダタンクと熱交換部とがスリットにより直接且つ一体的に連結していることにより、流体の分配性がよい。更にまた、上記のような機能性の向上から、ヘッダタンクのサイズを縮小することが可能となる。
また、本構成においては、高圧流体が図1中矢印aで示す方向へ流通し、低圧流体が矢印bの方向へ流通するため、互いに対抗流となり、熱交換性が良い。更に、圧力損失の影響が大きい低圧流体が流れる低圧流体流通プレート3を、高圧流体流通プレート2よりも多く積層させたことにより、装置全体としての熱交換バランスがよくなる。更にまた、低圧側のスリット22幅d4を高圧側のスリット17幅d1より大きくすることにより、圧力損失の特性をバランス良く構成することができ、高圧側のスリット17間隔d2に対してスリット17幅d1を小さくすることにより、耐圧性を向上させることができる。また、(ヘッダ部のスリット17’間隔d3)<(流体流路(熱交換部)のスリット17間隔d2)とすることにより、矩形のプレートにおいて効率よく各機能をレイアウトすることができ、且つ冷媒の分配性を向上させることができる。
以下、本発明の他の実施例について、図面を参照して説明するが、上記実施例1と同一又は同様の箇所についてはその説明を省略する。図5〜図8は、本実施例に係る積層型熱交換器40及びその構成要素の構造を示すものであり、この積層型熱交換器40は、高圧流体流通プレート41、低圧流体流通プレート42、両流体流通プレート43、エンドプレート44、高圧流体入口45、高圧流体出口46、低圧流体入口47、低圧流体出口48を有して構成されている。
前記高圧流体流通プレート41は、図6に示すように、第1の高圧流体流路50a、第2の高圧流体流路50b、第1の高圧側ヘッダ部51a、第2の高圧側ヘッダ部51b、第1の低圧側ヘッダ部53a、第2の低圧側ヘッダ部53bを有して構成されている。高圧流体流路50a,50bは、プレート面の対角線上の2隅(図中右上隅及び左下隅)からそれぞれ中央部へ向けて広がりながら延びる複数(本実施例では各10本ずつ)のスリット54により構成され、これらスリット54群の右上隅の領域が第1の高圧側ヘッダ部51a、左下隅の領域が第2の高圧側ヘッダ部51bとなっている。また、前記第1及び第2の高圧側ヘッダ部51a,51bから延びるスリット54群のプレート中央側の端部付近は、それぞれプレートの長手方向と平行となるように屈曲されたオーバーラップ部52となっている。前記高圧側ヘッダ部51a,51bと低圧側ヘッダ部53a,53bは、プレートの長手方向の長さd5が略同一となるように形成されると共に、高圧側ヘッダ部51a,51bのプレート短手方向の幅d6よりも低圧側ヘッダ部53a,53bのプレート短手方向の幅d7の方が長くなるように、即ちd6<d7となるように形成されている。
前記低圧流体流通プレート42は、図7に示すように、第1の低圧流体流路55a,第2の低圧流体流路55b、第1の低圧側ヘッダ部56a、第2の低圧側ヘッダ部56b、第1の高圧側ヘッダ部58a、第2の高圧側ヘッダ部58bを有して構成されている。低圧流体流路55a,55bは、プレート面の対角線上の2隅(図中左上隅及び右下隅)からそれぞれ中央部へ向けて広がりながら延びる複数(本実施例では各18本ずつ)のスリット59により構成され、これらスリット59は、2本ずつが近接するように設けられている。また、スリット59群の左上隅の領域が第1の低圧側ヘッダ部56a、右下隅の領域が第2の低圧側ヘッダ部56bとなっている。前記第1及び第2の低圧側ヘッダ部56a,56bから延びるスリット59群のプレート中央側の端部付近は、それぞれプレートの長手方向と平行となるように屈曲されたオーバーラップ部57となっている。この低圧流体流通プレート42に形成された第1及び第2の低圧側ヘッダ部56a,56bと第1及び第2の高圧側ヘッダ部58a,58bは、前記高圧流体流通プレート41に形成された第1及び第2の低圧側ヘッダ部53a,53bと第1及び第2の高圧側ヘッダ部51a,51bに対峙する位置に、これらと同じ大きさとなるように形成されている。
前記両流体流通プレート43は、図8に示すように、両流体熱交換部60、第1の高圧側ヘッダ部65a、第2の高圧側ヘッダ部65b、第1の低圧側ヘッダ部66a、第2の低圧側ヘッダ部66bを有して構成されている。両流体熱交換部60は、プレート略中央において該プレートの長手方向3分の1程度の長さを有する高圧流体流通スリット61及び低圧流体流通スリット62により構成されている。2本の高圧流体流通スリット61の間に、低圧流体流通スリット62が2本ずつ設けられている。また、高圧流体流通スリット61の幅d8と低圧流体流通スリット62の幅d9の関係は、d8<d9が成り立つようになされている。この両流体流通プレート43に形成された高圧側ヘッダ部65a,65bと低圧側ヘッダ部66a,66bは、前記高圧流体流通プレート41に形成された高圧側ヘッダ部51a,51bと低圧側ヘッダ部53a,53b、及び前記低圧流体流通プレート42に形成された高圧側ヘッダ部58a,58bと低圧側ヘッダ部56a,56bに対峙する位置に、これらと同じ大きさとなるように形成されている。
本実施例に係る積層型熱交換器40の積層パターンは、前記高圧流体流通プレート41をA、低圧流体流通プレート42をB、両流体流通プレート43をCとする時、A−C−B−C−の繰り返しとなっている(図5参照)。これにより、高圧流体流通プレート41、低圧流体流通プレート42、及び両流体流通プレート43にそれぞれ形成された第1の高圧側ヘッダ部51a,58a,65aにより第1の高圧側ヘッダタンクが形成され、各プレート41,42,43に形成された第2の高圧側ヘッダ部51b,58b,65bにより第2の高圧側ヘッダタンクが形成され、各プレート41,42,43に形成された第1の低圧側ヘッダ部53a,56a,66aにより第1の低圧側ヘッダタンクが形成され、各プレート41,42,43に形成された第2の低圧側ヘッダ部53b,56b,66bにより第2の低圧側ヘッダタンクが形成される。また、両流体流通プレート43の両流体熱交換部60を構成するスリット61,62群の両端部に、高圧流体流通プレート41の高圧流体流路50a,50bのスリット54のオーバーラップ部52及び低圧流体流通プレート42の低圧流体流路55a,55bのスリット59のオーバーラップ部57が連結する。
この構成により、高圧流体入口45から流入した高圧流体は、前記第1の高圧側ヘッダタンクから前記第1の高圧流体流路50aのスリット54群に分配され、前記オーバーラップ部52を介して両流体流通プレート43の前記高圧流体流通スリット61(図8参照)群の一端側に流入し、この高圧流体流通スリット61群の他端側から、前記第2の高圧流体流路50bのスリット54群にオーバーラップ部52を介して流入し、前記第2の高圧側ヘッダタンクに流入し、高圧流体出口46から流出する。また、低圧流体入口47から流入した低圧流体は、前記第1の低圧ヘッダタンクから前記第1の低圧流体流路55aのスリット59群に分配され、前記オーバーラップ部57を介して両流体流通プレート43の前記低圧流体流通スリット62群の一端側に流入し、この低圧流体流通スリット62群の他端側から、前記第2の低圧流体流路55bのスリット59群にオーバーラップ部57を介して流入し、前記第2の低圧側ヘッダタンクに流入し、低圧流体出口48から流出する。
以上のように、本実施例に係る積層型熱交換器40においても、高圧側ヘッダタンク及び低圧側ヘッダタンクがスリットによって構成されているため、これらヘッダタンク部が高い耐圧性を有するものとなり、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。また、本実施例に係る積層型熱交換器40においては、高圧流体及び低圧流体の熱交換が1枚の両流体流通プレート43中で行われるため、上記実施例1又は従来製品のように仕切プレートを介して熱交換される場合よりも、熱交換効率を良くすることができる。
以上のように、本発明によれば、各プレートに形成する流路を全てスリットにより構成したことにより、全体としての耐圧性が向上された積層型熱交換器を提供することができる。
図1は、本発明の実施例1に係る積層型熱交換器の構造を示す図である。 図2(a)は、実施例1における高圧流体流通プレートの構造を示す図であり、図2(b)は、該プレートにおけるスリットの幅とスリット間の間隔との関係を示す図である。 図3(a)は、実施例1における低圧流体流通プレートの構造を示す図であり、図3(b)は、該プレートにおけるスリットの幅とスリット間の間隔との関係を示す図である。 図4は、実施例1における仕切プレートの構造を示す図である。 図5は、本発明の実施例に係る積層型熱交換器の構造を示す図である。 図6は、実施例2における高圧流体流通プレートの構造を示す図である。 図7は、実施例2における低圧流体流通プレートの構造を示す図である。 図8は、実施例2における両流体流通プレートの構造を示す図である。
符号の説明
1,40 積層型熱交換器
2,41 高圧流体流通プレート
3,42 低圧流体流通プレート
4 仕切プレート
6 高圧流体入口
7 高圧流体出口
8 低圧流体入口
9 低圧流体出口
15 高圧流体流路
16a,23a,25a,51a,58a,65a 第1の高圧側ヘッダ部
16b,23b,25b,51b,58b,65b 第2の高圧側ヘッダ部
18a,21a,26a,53a,56a,66a 第1の高圧側ヘッダ部
18b,21b,26b,53b,56b,66b 第2の高圧側ヘッダ部
17,22,27,28,54,59 スリット
61 高圧流体流通スリット
62 低圧流体流通スリット

Claims (10)

  1. 流体流路とヘッダ部とを有するプレートを複数枚積層させて構成される積層型熱交換器において、
    前記流体流路及び前記ヘッダ部が、複数のスリットにより構成されることを特徴とする積層型熱交換器。
  2. 高圧流体が流入する高圧流体入口と連通する第1の高圧側ヘッダタンクを構成する第1の高圧側ヘッダ部、高圧流体が流出する高圧流体出口と連通する第2の高圧側ヘッダタンクを構成する第2の高圧側ヘッダ部、低圧流体が流入する低圧流体入口と連通する第1の低圧側ヘッダタンクを構成する第1の低圧側ヘッダ部、低圧流体が流出する低圧流体出口と連通する第2の低圧側ヘッダタンクを構成する第2の低圧側ヘッダ部、該第1及び第2の高圧側ヘッダ部を連通させる高圧流体流路を有する高圧流体流通プレートと、
    前記第1の高圧側ヘッダタンクを構成する第1の高圧側ヘッダ部、前記第2の高圧側ヘッダタンクを構成する第2の高圧側ヘッダ部、前記第1の低圧側ヘッダタンクを構成する第1の低圧側ヘッダ部、前記第2の低圧側ヘッダタンクを構成する第2の低圧側ヘッダ部、該第1及び第2の低圧側ヘッダ部を連通させる低圧流体流路を有する低圧流体流通プレートと、
    前記第1の高圧側ヘッダタンクを構成する第1の高圧側ヘッダ部、前記第2の高圧側ヘッダタンクを構成する第2の高圧側ヘッダ部、前記第1の低圧側ヘッダタンクを構成する第1の低圧側ヘッダ部、前記第2の低圧側ヘッダタンクを構成する第2の低圧側ヘッダ部を有する仕切プレートとを備え、
    前記高圧流体流通プレート、前記低圧流体流通プレート、及び前記仕切プレートを所定の順序にて積層させて構成される積層型熱交換器であって、
    前記高圧流体流路、前記低圧流体流路、前記第1の高圧側ヘッダ部、前記第2の高圧側ヘッダ部、前記第1の低圧側ヘッダ部、前記第2の低圧側ヘッダ部が、複数のスリットにより構成されることを特徴とする積層型熱交換器。
  3. 前記低圧流体流通プレートを、前記高圧流体流通プレートよりも多い割合で積層させることを特徴とする請求項2記載の積層型熱交換器。
  4. 前記高圧流体流通プレートをA、前記低圧流体流通プレートをB、前記仕切プレートをCとする時、A−C−B−C−B−C−の順序にて積層させることを特徴とする請求項3記載の積層型熱交換器。
  5. 前記高圧流体流通プレートの高圧流体流路を構成する高圧側スリットの幅が、前記低圧流体流通プレートの低圧流体流路を構成する低圧側スリットの幅よりも小さく、且つ((該高圧側スリットの幅)/(該高圧側スリットの間隔))<((該低圧側スリットの幅)/(該低圧側スリットの間隔))の関係が成り立つことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。
  6. 前記高圧流体流通プレートにおいて、前記高圧流体流路を構成するスリットの間隔が、該高圧流体プレートの前記第1及び第2のヘッダ部を構成するスリットの間隔よりも大きいことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1つに記載の積層型熱交換器。
  7. 高圧流体が流入する高圧流体入口と連通する第1の高圧側ヘッダタンクを構成する第1の高圧側ヘッダ部、高圧流体が流出する高圧流体出口と連通する第2の高圧側ヘッダタンクを構成する第2の高圧側ヘッダ部、低圧流体が流入する低圧流体入口と連通する第1の低圧側ヘッダタンクを構成する第1の低圧側ヘッダ部、低圧流体が流出する低圧流体出口と連通する第2の低圧側ヘッダタンクを構成する第2の低圧側ヘッダ部、該第1の高圧側ヘッダ部と連通する第1の高圧流体流路、該第2の高圧側ヘッダ部と連通する第2の高圧流体流路を有する高圧流体流通プレートと、
    前記第1の高圧側ヘッダタンクを構成する第1の高圧側ヘッダ部、前記第2の高圧側ヘッダタンクを構成する第2の高圧側ヘッダ部、前記第1の低圧側ヘッダタンクを構成する第1の低圧側ヘッダ部、前記第2の低圧側ヘッダタンクを構成する第2の低圧側ヘッダ部、該第1の低圧側ヘッダ部と連通する第1の低圧流体流路、該第2の低圧側ヘッダ部と連通する第2の低圧流体流路を有する低圧流体流通プレートと、
    前記第1の高圧側ヘッダタンクを構成する第1の高圧側ヘッダ部、前記第2の高圧側ヘッダタンクを構成する第2の高圧側ヘッダ部、前記第1の低圧側ヘッダタンクを構成する第1の低圧側ヘッダ部、前記第2の低圧側ヘッダタンクを構成する第2の低圧側ヘッダ部、高圧流体及び低圧流体が近接して流通し両流体間での熱交換を行う両流体熱交換部を有して構成される両流体流通プレートとを備え、
    前記高圧流体流通プレートをA、前記低圧流体流通プレートをB、前記両流体流通プレートをCとする時、A−C−B−C−の順序にて積層させて構成される積層型熱交換器であって、
    前記高圧流体流路、前記低圧流体流路、前記第1の高圧側ヘッダ部、前記第2の高圧側ヘッダ部、前記第1の低圧側ヘッダ部、前記第2の低圧側ヘッダ部、前記両流体熱交換部が、複数のスリットにより構成されることを特徴とする積層型熱交換器。
  8. 前記両流体熱交換部は、積層時に、前記高圧流体流通プレートに形成された前記第1及び第2の高圧流体流路と連通する高圧流体流通スリットと、
    積層時に、前記低圧流体流通プレートに形成された前記第1及び第2の低圧流体流路と連通する低圧流体流通スリットとから構成されることを特徴とする請求項7記載の積層型熱交換器。
  9. 前記低圧流体流通スリットが、前記高圧流体流通スリットよりも多い割合で形成されていることを特徴とする請求項8記載の積層型熱交換器。
  10. 前記低圧流体流通スリットの幅が、前記高圧流体流通スリットの幅よりも大きいことを特徴とする請求項8又は9記載の積層型熱交換器。
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