JP2005171388A - 焼結用擬似粒子原料、高炉用焼結鉱および焼結用擬似粒子原料の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 鉄鉱石1及びSiO2含有原料2を石灰石系粉原料3及び固体燃料系粉原料4から分離して擬似粒子を製造する。この石灰石系粉原料及び固体燃料系粉原料を含まない鉄鉱石及びSiO2含有原料からなる擬似粒子に対し、石灰石系粉原料および固体燃料系粉原料が外装化され、塊表面に強度の高いカルシウムフエライトを、塊内部に被還元性の高いヘマタイトを選択的に生成させる。
【選択図】 図1
Description
なお、CO2(%)、CO(%)は、いずれも高炉の炉頂ガス中の体積%である。
燃料比=(石炭+コークスの使用量(kg/日))/銑鉄の生産量 (ton/日)
さらに、製造された成品焼結鉱の冷間強度も高炉での通気性を確保する上で重要な因子であり、各々の高炉では、冷間強度の下限基準を設けて、操業を行っている。したがって、高炉にとって望ましい焼結鉱とは、被還元性に優れ、冷間強度が高いものであると言える。表1に焼結鉱を形成する主要鉱物組織であるカルシウムフェライト(CF):nCaO・Fe2O3 、ヘマタイト(He) : Fe2O3 、FeOを含有するカルシウムシリケート(CS):CaO・ xFeO ・ySiO2、マグネタイト(Mg):Fe3O4 の4つの被還元性、引張強度を示す。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記鉄鉱石及びSiO2含有原料は、石灰石系粉原料と反応しない未溶融の鉄鉱石が確保される量であることを特徴とする焼結用擬似粒子原料である。
また、第4の発明は、高炉用焼結鉱を製造する焼結用擬似粒子原料として、粗粒の鉄鉱石を核とする第一層を有し、その第一層の外表面を覆うように、石灰石系粉原料と固体燃料系粉原料を含まずかつ前記粗粒の鉄鉱石よりも細粒の鉄鉱石およびSiO2含有原料を付着させた第二層を有するとともに、さらに第三層目以降として石灰石系粉原料および固体燃料系粉原料を付着させたことを特徴とする焼結用擬似粒子原料である。
また、第7の発明は、第5の発明において、前記第三層が石灰石系粉原料層であり、その石灰石系粉原料層の外層部に固体燃料系粉原料の付着層を備えることを特徴とする焼結用擬似粒子原料である。
また、第9の発明は、第8の発明において、塊表面に強度の高いカルシウムフェライト(CF)を、塊内部に向かっては被還元性の高いヘマタイト(He)を選択的に生成させたことを特徴とする高炉用焼結鉱である。
また、第13の発明は、第11の発明において、前記第三層目として石灰石系粉原料を付着した後、さらにその石灰石系粉原料層の外層部に固体燃料系粉原料を付着させて造粒し、四層被覆の擬似粒子を形成することを特徴とする焼結用擬似粒子原料の製造方法である。
本発明者らは、種々の検討を重ねた結果、図7に示すように、SiO2を多く含有する鉄鉱石やSiO2含有原料を、石灰石系粉原料と固体燃料系粉原料から分離して擬似粒子を製造することでCaO とSiO2の反応を遅らせ、被還元性が悪く、冷間強度も低いFeO を含有するカルシウムシリケート(CS)の生成を抑制する。これにより燒結鉱表面に強度の高いカルシウムフェライト(CF)を、燒結鉱内部に向かっては被還元性の高いヘマタイト(He) を選択的に生成させた焼結鉱が形成されることを見出した。この場合、焼結鉱の冷間強度低下が懸念されたが、石灰石系粉原料と鉄鉱石の界面で生成したカルシウムフェライト(CF)系融液は粘度が低く、鉄鉱石の周囲を瞬時のうちに覆うため十分な冷間強度を有する。
本発明の特徴は、石灰石系粉原料と固体燃料系粉原料を含まない第一、第二層を有して、石灰石と反応しない未溶融の鉄鉱石(残留元鉱)の量を増加させることにある。
そこで、発明者等は、図17のように、鉄鉱石のタブレット(Tablet Fe2O3)の上に、石灰石(CaO )のタブレット(Tablet CaO )を乗せ、所定温度で反応させた後、鉄鉱石のタブレットが溶融した長さ(溶融深度)を測定した。
x=2φ・ΔCaO・D 1/2・t1/2/(π1/2・ρ)
ここで,D:Caの拡散係数(cm2 /s)
ρ:反応層の密度( mol/cm3 )
ΔCaO:CaO濃度勾配( mol/cm3 )
t:反応時間(s)
図18に、通常の鉄鉱石である気孔率15%の鉄鉱石を用いた、溶融深度と反応時間との関係を示す。
したがって、本発明では核となる粗粒の鉄鉱石の平均粒径は、2mm以上とするものである。そして、この核となる鉱石の外層には第二層が形成されて粒径は大きくなり、第一、第二層により、未溶融の鉄鉱石(残留元鉱)の量が確保される。これにより、前記したごとく、CaO とSiO2の反応を遅らせ、被還元性が悪く、冷間強度も低いFeO を含有するカルシウムシリケート(CS)の生成を抑制する。
なお、核となる鉱石の平均粒径を2mm以上とするため、擬似粒子化による第二層は核鉱石よりも小さな平均粒径である2mm未満の細粒で石灰石系粉原料と固体燃料系粉原料を除いた焼結原料系粉原料で構成する。
これより、本発明の焼結用擬似粒子原料が焼結原料全体の20%以上を占めることになれば、従来焼結鉱より被還元性を向上させる効果を発揮することが分かる。
この本発明になる焼結用擬似粒子原料の含有割合は、以下のようにして調整できる。
(2)ドラムミキサーによる焼結用擬似粒子原料の製造では、石灰石系原料の添加時期を調整することにより必要な含有割合に調整することができる。
たとえば、ドラムミキサーでの添加時期を早めれば本発明の焼結用擬似粒子原料の含有割合は低くなり、石灰石系原料の添加時期をドラムミキサーによる造粒末期にすれば本発明の焼結用擬似粒子原料の含有割合を高くすることができる。
その後、パレット上で焼結を行い、鉱物組成、比表面積、被還元性を測定した。本発明法、従来法での結果を表3に示した。
その後、焼結を行い、生産率、シャッター強度(冷間強度、JIS M8711に準拠して測定)、被還元性を測定した。その結果、図15に示すように、本発明の図3に示す方法Cで尾端側のドラムミキサーの後端部から石灰石系粉原料3と熱源となる固体燃料系粉原料4(コークス、無煙炭等)を添加した時、従来法に比較して被還元性JIS-RIで約10%の増加と生産率で約 0.19t/hr ・m2 の向上が得られ、シャッター強度は 0.8%と増加が見られた。また、図14に、本発明法により製造された焼結鉱の気孔径分布を従来法と比較して示す。気孔径分布は、水銀ポロシメーターによる水銀圧入方式で求めた。本発明法により製造された焼結鉱は、還元ガスの流路となる1μm以下の微細気孔部分が増加しており、被還元性の改善に適した気孔構造になっている。
これにより、本発明法による擬似粒子は、石灰石を外装化しているため、従来法よりも表面が赤白くなっていた。本発明法による擬似粒子が、表面に石灰石が付着しているかどうかを確認するために、擬似粒子を切断した断面を電子線マイクロアナライザー(EPMA) にてCaとFeの分布を調査した結果を図11に示す。これにより、本発明法による擬似粒子は、表面に石灰石が確実にコーテングされていることが確認できた。
Claims (16)
- 鉄鉱石及びSiO2含有原料を石灰石系粉原料及び固体燃料系粉原料から分離して擬似粒子を製造することで、石灰石系粉原料及び固体燃料系粉原料を含まない鉄鉱石及びSiO2含有原料に対し、石灰石系粉原料が外装化されていることを特徴とする焼結用擬似粒子原料。
- 前記鉄鉱石及びSiO2含有原料は、石灰石系粉原料と反応しない未溶融の鉄鉱石が確保される量であることを特徴とする請求項1に記載の焼結用擬似粒子原料。
- 固体燃料系粉原料が、前記石灰石系粉原料とともに、あるいは、前記石灰石系粉原料の更に外層に、外装化されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の焼結用擬似粒子原料。
- 高炉用焼結鉱を製造する焼結用擬似粒子原料として、粗粒の鉄鉱石を核とする第一層を有し、その第一層の外表面を覆うように、石灰石系粉原料と固体燃料系粉原料を含まずかつ前記粗粒の鉄鉱石よりも細粒の鉄鉱石および、SiO2含有原料を付着させた第二層を有するとともに、さらに第三層目以降として石灰石系粉原料および固体燃料系粉原料を付着させたことを特徴とする焼結用擬似粒子原料。
- 高炉用焼結鉱を製造する焼結用擬似粒子原料として、平均粒径が2mm以上の粗粒の鉄鉱石を核とする第一層を有し、その第一層の外表面を覆うように石灰石系粉原料と固体燃料系粉原料を含まない平均粒径が2mm未満の細粒の鉄鉱石および、SiO2含有原料を付着させた第二層を有するとともに、さらに第三層目以降として石灰石系粉原料および固体燃料系粉原料を付着させたことを特徴とする焼結用擬似粒子原料。
- 前記第三層が石灰石系粉原料と固体燃料系粉原料との混合層であることを特徴とする請求項5記載の焼結用擬似粒子原料。
- 前記第三層が石灰石系粉原料層であり、その石灰石系粉原料層の外層部に固体燃料系粉原料の付着層を備えることを特徴とする請求項5記載の焼結用擬似粒子原料。
- 鉄鉱石及びSiO2含有原料を石灰石系粉原料及び固体燃料系粉原料から分離して擬似粒子を製造することで、石灰石系粉原料及び固体燃料系粉原料を含まない鉄鉱石及びSiO2含有原料に対し、石灰石系粉原料が外装化されている焼結用擬似粒子原料を用いて製造された高炉用焼結鉱。
- 塊表面に強度の高いカルシウムフェライト(CF)を、塊内部に向かっては被還元性の高いヘマタイト(He)を選択的に生成させたことを特徴とする請求項8記載の高炉用焼結鉱。
- 下方吸引のドワイトロイド式焼結機を用いて高炉用焼結鉱を製造するプロセスの事前処理として、鉄鉱石、SiO2含有原料、石灰石系粉原料および固体燃料系粉原料からなる焼結原料を造粒するに際し、粗粒の鉄鉱石を核として、その周囲に、石灰石系粉原料と固体燃料系粉原料を含まずかつ前記粗粒の鉄鉱石よりも細粒の鉄鉱石およびSiO2含有原料を付着させて第二層目を造粒した後に、さらに第三層目以降として上に石灰石系粉原料と熱源となる固体燃料系粉原料を付着させて造粒し、三層以上の被覆の擬似粒子を形成することを特徴とする焼結用擬似粒子原料の製造方法。
- 下方吸引のドワイトロイド式焼結機を用いて高炉用焼結鉱を製造するプロセスの事前処理として、鉄鉱石、SiO2含有原料、石灰石系粉原料および固体燃料系粉原料からなる焼結原料を造粒するに際し、平均粒径が2mm以上の粗粒の鉄鉱石を核として、その周囲に石灰石系粉原料と固体燃料系粉原料を含まない平均粒径が2mm未満の細粒の鉄鉱石および、SiO2含有原料を付着させて第二層目を造粒した後に、さらに第三層目以降として上に石灰石系粉原料と熱源となる固体燃料系粉原料を付着させて造粒し三層以上の被覆の擬似粒子を形成することを特徴とする焼結用擬似粒子原料の製造方法。
- 前記第三層目に石灰石系粉原料と固体燃料系粉原料との混合粉を付着させて造粒し三層被覆の擬似粒子を形成することを特徴とする請求項11記載の焼結用擬似粒子原料の製造方法。
- 前記第三層目として石灰石系粉原料を付着した後、さらにその石灰石系粉原料層の外層部に固体燃料系粉原料を付着させて造粒し、四層被覆の擬似粒子を形成することを特徴とする請求項11記載の焼結用擬似粒子原料の製造方法。
- 前記粗粒の鉄鉱石と前記細粒の鉄鉱石および、SiO2含有原料とを別途に設けた造粒機に装入し、該造粒機により粗粒の鉄鉱石を核として、その周囲に細粒の焼結原料を付着させて造粒した後に、これを石灰石系粉原料と熱源となる固体燃料系粉原料をミキサーに装入して造粒することを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の焼結用擬似粒子原料の製造方法。
- 前記粗粒の鉄鉱石と前記細粒の鉄鉱石および、SiO2含有原料とをミキサーの先端部に装入し、前記粗粒の鉄鉱石を核として、その周囲に前記細粒の鉄鉱石および、SiO2含有原料を付着させて造粒しつつ、該ミキサーの後端部から石灰石系粉原料と熱源となる固体燃料系粉原料とを装入して造粒することを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の焼結用擬似粒子原料の製造方法。
- 前記粗粒の鉄鉱石と前記細粒の鉄鉱石および、SiO2含有原料とを複数ミキサーの先端側ミキサーから装入し、前記粗粒の鉄鉱石を核として、その周囲に前記細粒の鉄鉱石および、SiO2含有原料を付着させて造粒しつつ、該複数ミキサーの最後尾のミキサーの先端部あるいは後端部から石灰石系粉原料と熱源となる固体燃料系粉原料とを装入して造粒することを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の焼結用擬似粒子原料の製造方法。
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