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JP2005171089A - カチオン化ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法 - Google Patents

カチオン化ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法 Download PDF

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JP2005171089A
JP2005171089A JP2003413261A JP2003413261A JP2005171089A JP 2005171089 A JP2005171089 A JP 2005171089A JP 2003413261 A JP2003413261 A JP 2003413261A JP 2003413261 A JP2003413261 A JP 2003413261A JP 2005171089 A JP2005171089 A JP 2005171089A
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hydroxyalkyl cellulose
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JP2003413261A
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Sadaki Yano
貞樹 矢野
Masahiro Suzuki
正博 鈴木
Tomoaki Yamazaki
智朗 山崎
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Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Abstract

【課題】カチオン化ヒドロキシアルキルセルロースを効率よく製造することができ、さらに、反応に用いた溶媒を蒸留等により回収し、再使用しうる工業的に有利な製造方法を提供すること。
【解決手段】ヒドロキシアルキルセルロースとカチオン化剤とを、塩基の存在下、炭素数6〜10の脂肪族ケトン50〜90重量%、炭素数1〜3のアルコール7〜40重量%および水0.5〜30重量%からなる混合溶媒中で反応させることを特徴とするカチオン化ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、カチオン化ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法に関する。さらに詳しくは、化粧品原料、帯電防止剤、製紙分野の凝集剤、医薬品等、種々の用途に好適に使用しうる半合成高分子化合物であるカチオン化ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法に関する。
カチオン化ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法としては、ヒドロキシアルキルセルロースをアルカリで処理した後、カチオン化剤と反応させる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この方法では、一度単離精製したヒドロキシアルキルセルロースを原料として用いているため、経済的に不利である。
一方、セルロースを第3級ブタノール85〜90重量%および水10〜15重量%からなる混合溶媒中で、アルカリで処理してアルカリセルロースとした後、アルキレンオキシドを反応させてヒドロキシアルキルセルロースとし、引き続き、第3級ブタノール78〜89重量%および水11〜22重量%からなる混合溶媒中でカチオン化剤と反応させてカチオン化ヒドロキシアルキルセルロースを製造する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、第3級ブタノールと水の混合溶媒は、蒸留等の方法により回収することもできるが、回収された第3級ブタノール中に大量の水が混入することが避けられない。したがって、再度、反応溶媒として使用した場合、反応溶媒中の水の量が多くなり、反応効率が低下するため、常に新しい第3級ブタノールを補充する必要があるため、工業的に有利な方法であるとはいえない。
特公昭59−42681号公報(1頁2欄25〜33行) 特開昭62−132901号公報(1頁1欄2〜18行)
本発明は、カチオン化ヒドロキシアルキルセルロースを効率よく製造することができ、さらに、反応に用いた溶媒を蒸留等により回収し、再使用しうる工業的に有利な製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、ヒドロキシアルキルセルロースとカチオン化剤とを、塩基の存在下、炭素数6〜10の脂肪族ケトン50〜90重量%、炭素数1〜3のアルコール7〜40重量%および水0.5〜30重量%からなる混合溶媒中で反応させることを特徴とするカチオン化ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法に関する。
本発明によれば、カチオン化ヒドロキシアルキルセルロースを効率よく製造することができる。さらに、本発明によれば、反応溶媒に用いた溶媒を蒸留等により回収し、再使用することができるので、カチオン化ヒドロキシアルキルセルロースを工業的に有利に製造することができる。
本発明に用いられるヒドロキシアルキルセルロースを製造する方法としては、特に限定されないが、例えば、セルロースをアルカリ水溶液で処理して得られるアルカリセルロースをアルキレンオキシドおよび反応溶媒と混合し、エーテル化反応させる方法が好ましい。
より具体的には、まず、セルロースをアルカリ水溶液で処理し、アルカリセルロースを製造する。
セルロースとしては、例えば、シート状、粉末状等のコットンリンター、木材パルプ等を挙げることができる。
アルカリ水溶液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物の水溶液等を挙げることができる。これらの中では、安価であることから、水酸化ナトリウムの水溶液が好ましい。アルカリ水溶液の濃度は、通常、10〜30重量%程度である。
アルカリセルロースを製造する際のアルカリ水溶液の使用量は、スラリーの流動性を向上させ、セルロースとアルカリとの反応が局部的に進行するのを回避する観点および容積効率を向上させる観点から、セルロース100重量部に対して1000〜6000重量部、好ましくは2000〜5000重量部であることが望ましい。
セルロースとアルカリ水溶液とを反応させる方法としては、例えば、浸漬、混合等の方法を挙げることができる。具体的には、セルロースをアルカリ水溶液に浸漬し、攪拌翼を備えた容器内で、通常、20〜50℃の温度で20分間〜2時間程度混合してアルカリを作用させた後、加圧濾過して、アルカリ水溶液を圧搾除去する方法等を挙げることができる。
次に、得られたアルカリセルロースとアルキレンオキシドとを反応溶媒中でエーテル化反応させることにより、ヒドロキシアルキルセルロースを得ることができる。
アルキレンオキシドとしては、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド等を挙げることができる。
アルキレンオキシドの使用量は、目的とするアルキレンオキシドの付加モル数によって決定される。通常、アルキレンオキシドの使用量は、セルロースへの付加量を増大させ、ヒドロキシアルキルセルロースの溶解性を高める観点およびヒドロキシアルキルセルロースの収率を高める観点から、セルロース中のグルコース残基1モルに対して2〜8モル、好ましくは3〜7モルであることが望ましい。
エーテル化の反応溶媒としては、例えば、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イソアミルアルコール等のアルコール類;ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類等を挙げることができる。中でも、溶媒回収を行いやすく、再使用しやすい観点から、後述するカチオン化ヒドロキシアルキルセルロースを製造する際に用いられる炭素数6〜10の脂肪族ケトン類、とりわけメチルイソブチルケトンが好ましい。
反応溶媒の使用量は、アルキレンオキシドが局部的にセルロースに付加することを回避する観点および容積効率を高める観点から、アルカリセルロース100重量部に対して20〜800重量部、好ましくは20〜600重量部であることが望ましい。
反応温度は、反応を促進させ、反応時間を短縮させる観点および反応が急激に進行するのを回避し、温度および圧力の制御を容易にする観点から、通常、30〜80℃、好ましくは40〜60℃であることが望ましい。なお、反応時間は、反応温度により異なるので一概には決定することができないが、通常、1〜15時間程度である。
エーテル化反応終了後、洗浄液を加え、余剰のアルカリやアルキレンオキシドから副生したアルキレングリコール類等の不純物を除去する。
洗浄液としては、余剰のアルカリやアルキレンオキシドによって副生したアルキレングリコール類を効率的に除去することができる観点から、反応で使用した反応溶媒に特定量の炭素数1〜3のアルコールと特定量の水を添加した混合溶媒が好ましい。混合溶媒における炭素数1〜3のアルコールの割合は、通常、20〜60重量%であることが好ましい。また、混合溶媒における水の割合は、通常、5〜30重量%であることが好ましい。
炭素数1〜3のアルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール等を挙げることができる。これらの中では、安価であることから、メタノールが好ましい。
洗浄液の使用量は、次工程のカチオン化反応において触媒として適量なアルカリをヒドロキシアルキルセルロース中に残存させる観点から、セルロース100重量部に対して、3000〜8000重量部、好ましくは4000〜7000重量部であることが望ましい。
かくして得られた粗ヒドロキシアルキルセルロース中には、通常、0.1〜5重量%のアルカリが残存している。本発明においては、次工程におけるカチオン化反応において、この微量のアルカリが残存した粗ヒドロキシアルキルセルロースとカチオン化剤とを、特定の混合溶媒中で反応させることにより、カチオン化反応を効率よく進行させることができる。また、本発明においては、単離、精製したヒドロキシアルキルセルロースを用いてもよいが、その場合、カチオン化反応を効率よく進行させるために、ヒドロキシアルキルセルロース中におけるアルカリの含有量が0.1〜5重量%となるようにアルカリを混合溶媒中に添加すればよい。
ヒドロキシアルキルセルロースとカチオン化剤とを、塩基の存在下、混合溶媒中で反応させることにより、カチオン化ヒドロキシアルキルセルロースを得ることができる。
塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物を挙げることができる。これらの中では、安価であることから、水酸化ナトリウムが好ましい。
塩基の使用量は、ヒドロキシアルキルセルロース中における塩基の含有量が0.1〜5重量%となるように塩基を混合溶媒中に添加すればよい。なお、本発明においては、前記したように粗ヒドロキシアルキルセルロース中に残存している塩基を利用してもよい。
混合溶媒としては、炭素数6〜10の脂肪族ケトン、炭素数1〜3のアルコールおよび水からなる溶媒が好ましく用いられる。副反応を抑制し、カチオン化剤を溶解して反応を効率よく進行させる観点から、混合溶媒における炭素数6〜10の脂肪族ケトンの含有量は、50〜90重量%、好ましくは60〜90重量%であり、炭素数1〜3のアルコールの含有量は、7〜40重量%、好ましくは8〜30重量%であり、水の含有量は、0.5〜30重量%、好ましくは1〜20重量%である。
炭素数6〜10の脂肪族ケトンとしては、例えば、メチルイソブチルケトン、メチル−n−アミルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、エチル−n−ブチルケトン、ジ−n−プロピルケトン、ジイソブチルケトン等を挙げることができる。これらの中では、比較的沸点が低く、蒸留による回収が容易である観点から、メチルイソブチルケトンが好ましい。
炭素数1〜3のアルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール等を挙げることができる。これらの中では、安価であることから、メタノールが好ましい。
混合溶媒の使用量は、ヒドロキシアルキルセルロースのカチオン化が局部的に進行することを回避する観点および容積効率を高める観点から、ヒドロキシアルキルセルロース100重量部に対して、900〜2600重量部、好ましくは1100〜2500重量部であることが望ましい。
本発明に用いられるカチオン化剤としては、例えば、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリド、グリシジルトリエチルアンモニウムクロリド、グリシジルトリメチルアンモニウムブロミド、グリシジルトリエチルアンモニウムブロミド等のグリシジルトリアルキルアンモニウムハライドを挙げることができる。これらの中では、安価で反応性が高い観点から、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリドが好ましい。
カチオン化剤の使用量は、カチオン化ヒドロキシアルキルセルロースの収率を高める観点および使用量に見合う効果がなく経済的でなくなるのを回避する観点から、セルロース中のグルコース残基1モルに対して、0.1〜1.4モル、好ましくは0.3〜1.2モルであることが望ましい。
反応温度は、反応を促進させ、反応時間を短縮させる観点および反応が急激に進行するのを回避する観点から、通常、40〜60℃、好ましくは45〜55℃であることが望ましい。なお、反応時間は、反応温度によって異なるので一概には決定することができないが、通常、2〜4時間程度である。
カチオン化反応終了後、中和剤を含む洗浄液を加え、余剰のアルカリや中和により生成した塩を除去することにより、カチオン化ヒドロキシアルキルセルロースを精製することができる。
中和剤としては、例えば、硫酸、塩酸、硝酸等の強酸、及び酢酸、リン酸等の弱酸を挙げることができる。これらの中では、安価であることから、塩酸が好ましい。
洗浄液としては、余剰のアルカリや中和により生成した塩を効率的に除去することができ、また、溶媒の回収が容易にできる観点から、炭素数6〜10の脂肪族ケトン40〜50重量%、炭素数1〜3のアルコール40〜50重量%および水5〜15重量%からなる混合溶媒が望ましい。
洗浄液の使用量は、余剰のアルカリや中和により生成した塩を効率的に除去することができる観点および使用量に見合う効果がなく経済的でなくなるのを回避する観点から、セルロース100重量部に対して300〜2000重量部、好ましくは500〜1900重量部が望ましい。
かくして得られるカチオン化ヒドロキシアルキルセルロースは、例えば、濾過等の方法により、洗浄液から単離した後、常圧または減圧下で乾燥することにより、その乾燥品を得ることができる。
なお、カチオン化ヒドロキシアルキルセルロースの製造に使用した反応溶媒および洗浄に用いた溶媒は、蒸留により分離回収される。例えば、炭素数6〜10の脂肪族ケトンとしてメチルイソブチルケトン、炭素数1〜3のアルコールとしてメタノールを用いた場合、65〜88℃の低沸点留分として、メチルイソブチルケトン、メタノールおよび水を含む留分が得られる。また、88〜120℃の高沸点留分として、メチルイソブチルケトンおよび水を含む留分が得られる。特に、メチルイソブチルケトンおよび水は、沸点88℃でメチルイソブチルケトン/水の重量比が3/1である共沸組成で留分が得られ、2層に分離する。高沸点留分から分離回収されたメチルイソブチルケトンと水は、再び反応溶媒または洗浄溶媒として使用することができる。また、低沸点留分として回収されたメチルイソブチルケトン、メタノールおよび水を含む留分は、洗浄溶媒として使用することができる。
以下、製造例、実施例および比較例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
なお、得られた粗ヒドロキシアルキルセルロース中の水酸化ナトリウムの残存量および溶媒の残存量、さらに、得られたカチオン化ヒドロキシアルキルセルロースのカチオン化剤の置換度および光線の透過率は、以下の方法により評価した。
(1)粗ヒドロキシアルキルセルロース中の水酸化ナトリウムの残存量
粗ヒドロキシアルキルセルロース4.0gを精秤し、これをイオン交換水100gに溶解させ、フェノールフタレインを指示薬として、1N塩酸で滴定し、使用した塩酸量から水酸化ナトリウムの量を算出した。算出した水酸化ナトリウムの量を重量換算することにより、粗ヒドロキシアルキルセルロースに対する量を求めた。
(2)粗ヒドロキシアルキルセルロース中の溶媒の残存量
粗ヒドロキシアルキルセルロース2.0gをアセトン10.0gで抽出し、ガスクロマトグラフィーで炭素数6〜10の脂肪族ケトンA(g)とアルコールB(g)を定量した。さらに、粗ヒドロキシアルキルセルロースを60℃、5時間乾燥して固形分C(g)を測定した。得られた結果から水の量を下記の式より算出した。
水の量(g)=2−(A+B+C)
(3)カチオン化剤の置換度
カチオン化アルキルセルロースがカチオン化ヒドロキシエチルセルロースであり、カチオン化剤がグリシジルトリメチルアンモニウムクロリドである場合、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース中の窒素含量をN(%)、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース中のエチレンオキシド付加モル数をEO(モル)とすると、ヒドロキシエチルセルロースのグルコース単位当りの分子量は162+44EO、カチオン化剤であるグリシジルトリメチルアンモニウムクロリドの分子量は151.5であるから下記の式が成り立つ。
N=〔14×カチオン化剤の置換度〕×100/〔162+44EO+151.5×カチオン化剤の置換度〕
よって、カチオン化剤の置換度を下記の式から求めることができる。
カチオン化剤の置換度=〔N×(162+44EO)〕/〔1400−151.5×N〕
なお、エチレンオキシド付加モル数EO(モル)および窒素含量N(%)は、以下の方法で求めた。
(イ)エチレンオキシド付加モル数
租ヒドロキシエチルセルロースをニーダーに仕込み、5.6重量%酢酸水溶液で中和した。中和後、真空乾燥機を用い80℃で乾燥し、粉砕してヒドロキシエチルセルロースの試料とした。
日本薬局方外医薬品成分規格12993に準拠して、上記方法で得られたヒドロキシエチルセルロース約0.075gおよびヨウ化水素酸5mLを分解フラスコに加え、二酸化炭素を通気しながら140〜145℃で60〜90分間加熱分解した。分解して生成する気体を赤リン懸濁水に通した後、硝酸銀エタノール溶液10mLおよび臭素酢酸溶液15mlに吸収させた。
なお、硝酸銀エタノール溶液は、硝酸銀15gを純水50mLに溶解し、95%エタノール400mLをさらに加え、これに硝酸5滴を加えて調製した。また、臭素酢酸溶液は、酢酸500mLに臭素25gを加えて調製した臭素酢酸原液40mLに酢酸460mLおよび臭化カリウム8gを加えて調製した。
次いで、ヒドロキシエチルセルロースの分解気体を吸収した硝酸銀エタノール溶液を0.05モル/Lのチオシアン酸アンモニウム水溶液で、また、臭素酢酸溶液を0.05モル/Lのチオ硫酸ナトリウム水溶液で滴定した。同様に空試験を行った。得られた値から下記式よりオキシエチレン基の量(%)を求めた。その値からエチレンオキシド付加モル数EO(モル)を求めた。
オキシエチレン基の量:F(%)=D+E
ただし、D=〔(c−b)×1.1013/a〕×100
E=〔(e−d)×2.2026/a〕×100
ここで、a:ヒドロキシエチルセルロースの量(g)
b:チオ硫酸ナトリウム空試験(mL)
c:チオ硫酸ナトリウム滴定量(mL)
d:チオシアン酸アンモニウム空試験(mL)
e:チオシアン酸アンモニウム滴定量(mL)
オキシエチレン基の量(%)は、すなわちグルコース単位当りのエチレンオキシドの重量(%)に相当するから下記の式が成り立つ。
44EO/(162+44EO)=F/100
したがって、エチレンオキシド付加モル数EO(モル)は、下記の式から求めることができる。
EO(モル)=〔162×F〕/〔44×(100−F)〕
(ロ)窒素含量
化粧品種別配合成分規格523040に準拠して、カチオン化ヒドロキシエチルセルロースを105℃で3時間乾燥し、その約1gを秤量し、水を加えて溶解し、正確に1000mLとした。この液5mLに水を加えて50mLとし、トルイジンブルー試液4滴を加え、0.0025Nポリビニル硫酸カリウムで滴定した。ただし、滴定の終点は、液の青色が赤紫色に変わるときとした。同様に空試験を行った。得られた値から窒素含量N(%)を求めた。
窒素の量:N(%)=〔(g−h)×70.03〕/〔f×(100−i)〕
ただし、f:カチオン化ヒドロキシエチルセルロースの量(g)
g:ポリビニル硫酸カリウム滴定量(mL)
h:ポリビニル硫酸カリウム空試験(mL)
i:〔強熱残分(%)/乾燥残分(%)〕×100×0.8229
(4)光線の透過率
アルキルエーテル硫酸ナトリウム(日本油脂株式会社の商品名;パーソフトEF)30.89重量部、ポリオキシエチレングリコールエーテルメチルグリコシド(Amerchol社の商品名;GLUCAM E−20)3.46重量部および水27.55重量部からなるA液と、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース0.96重量部、塩化ナトリウム1.38重量部および水35.76重量部からなるB液を調製した。A液61.9重量部とB液38.1重量部を均一になるまで混合して得られた溶液を、光路長10mmのセルに入れ、分光光度計を用いて425nmでの透過率(%)を測定した。なお、通常、光線の透過率が80%以上であれば、透明性に優れていると判断できる。
製造例
セルロースとして微細に粉砕された木材パルプ50gを20重量%水酸化ナトリウム水溶液2000gに浸漬し、5L容のフラスコ内で30℃で30分間攪拌混合してアルカリを作用させた。その後、加圧濾過して、水酸化ナトリウム水溶液を圧搾除去し、アルカリセルロース150gを得た。1L容のニーダーに、得られたアルカリセルロース150g、エチレンオキシド75g(1.70モル)およびメチルイソブチルケトン50gを15℃で仕込み、引き続き同温度で30分間混合した後、50℃に昇温して3時間反応させた。
次に、得られた反応物にメチルイソブチルケトン450g、メタノール450gおよび水100gからなる混合溶媒を加えてスラリーとした。得られたスラリーを数分間静置した後、ヒドロキシエチルセルロースを濾別した。さらに、濾別したヒドロキシエチルセルロースにメチルイソブチルケトン225g、メタノール225gおよび水50gからなる混合溶媒を加えてスラリーとし、前記と同様にして濾別した。この操作を4回繰り返し、粗ヒドロキシエチルセルロース154gを得た。得られた粗ヒドロキシエチルセルロース中のヒドロキシエチルセルロース量は75g、水酸化ナトリウムの残存量は1.78重量%であり、溶媒の残存量は、メチルイソブチルケトン22g、メタノール44gおよび水12gであった。
実施例1
1L容のセパラブルフラスコに、製造例と同様にして得られた粗ヒドロキシエチルセルロース154g(メチルイソブチルケトン22g、メタノール44gおよび水12g含有、水酸化ナトリウム残存量1.78重量%)、メチルイソブチルケトン578g、メタノール116gおよび水28gを仕込み、反応溶媒がメチルイソブチルケトン75重量%、メタノール20重量%および水5重量%となるように調整してスラリーとした後、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリド30gを滴下した。
滴下終了後、50℃で3時間反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、残存する水酸化ナトリウムを混合溶媒600g(メチルイソブチルケトン50重量%、メタノール45重量%および水5重量%)に35重量%塩酸水溶液12gを溶解した溶液にて中和した後、濾過を行い、60℃で5時間乾燥し、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース79.4gを得た。
得られたカチオン化ヒドロキシエチルセルロースのカチオン化剤の置換度および光線の透過率を前記方法により測定した。その結果を表1に示す。
一方、前記エーテル化反応溶媒、カチオン化反応溶媒および洗浄溶媒を回収し、メチルイソブチルケトン2278g、メタノール1736gおよび水441gの混合溶媒を得た。得られた混合溶媒を蒸留し、65〜88℃の低沸点留分2130g、88〜120℃の高沸点留分2258gを得た。各組成は、低沸点留分がメチルイソブチルケトン340g、メタノール1729gおよび水61gで構成され、高沸点留分がメチルイソブチルケトン1937gおよび水321gで構成されていた。高沸点留分の上層のメチルイソブチルケトン中の水の含有量は、2重量%であった。
実施例2
実施例1において高沸点留分の上層として蒸留回収されたメチルイソブチルケトンを用いて、実施例1で用いた混合溶媒と同様の組成を有する混合溶媒を調製した後、実施例1と同様にして反応を行った。反応後の洗浄液として、実施例1で低沸点留分として回収したメチルイソブチルケトン、メタノールおよび水からなる低沸点留分と、蒸留回収されたメチルイソブチルケトンとを併用し、実施例1で用いられた洗浄用の混合溶媒と同様の組成を有する混合溶媒を調製した後、これを用いて洗浄し、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース79.2gを得た。
得られたカチオン化ヒドロキシエチルセルロースのカチオン化剤の置換度および光線の透過率を前記方法により測定した。その結果を表1に示す。
実施例3
実施例1において、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリドの量を40.3gに変更した以外は、実施例1と同様にして、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース83.2gを得た。
得られたカチオン化ヒドロキシエチルセルロースのカチオン化剤の置換度および光線の透過率を前記方法により測定した。その結果を表1に示す。
実施例4
実施例1において、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリドの量を49.8gに変更した以外は、実施例1と同様にして、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース85.6gを得た。
得られたカチオン化ヒドロキシエチルセルロースのカチオン化剤の置換度および光線の透過率を前記方法により測定した。その結果を表1に示す。
実施例5
1L容のセパラブルフラスコに、製造例と同様にして得られた粗ヒドロキシエチルセルロース154g(メチルイソブチルケトン22g、メタノール44gおよび水12g含有、水酸化ナトリウム残存量1.78重量%)、メチルイソブチルケトン658gおよびメタノール68gを仕込み、反応溶媒がメチルイソブチルケトン85重量%、メタノール14重量%および水1重量%となるように調整してスラリーとした後、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリド30gを滴下した。
滴下終了後、50℃で3時間反応させた。反応終了後、実施例1と同様にして、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース85.6gを得た。得られたカチオン化ヒドロキシエチルセルロースのカチオン化剤の置換度および光線の透過率を前記方法により測定した。その結果を表1に示す。
実施例6
1L容のセパラブルフラスコに、製造例と同様にして得られた粗ヒドロキシエチルセルロース154g(メチルイソブチルケトン22g、メタノール44gおよび水12g含有、水酸化ナトリウム残存量1.78重量%)、メチルイソブチルケトン498g、メタノール156gおよび水68gを仕込み、反応溶媒がメチルイソブチルケトン65重量%、メタノール25重量%および水10重量%となるように調整してスラリーとした後、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリド30gを滴下した。
滴下終了後、50℃で3時間反応させた。反応終了後、実施例1と同様にして、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース89.2gを得た。得られたカチオン化ヒドロキシエチルセルロースのカチオン化剤の置換度および光線の透過率を前記方法により測定した。その結果を表1に示す。
比較例1
1L容のセパラブルフラスコに、製造例と同様にして得られた粗ヒドロキシエチルセルロース154g(メチルイソブチルケトン22g、メタノール44gおよび水12g含有、水酸化ナトリウム残存量1.78重量%)、およびメチルイソブチルケトン722gを仕込み、反応溶媒がメチルイソブチルケトン93重量%、メタノール5重量%および水2重量%となるように調製してスラリーとした後、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリド30gを滴下した。
滴下終了後、50℃で3時間反応させた。反応終了後、実施例1と同様にして、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース99.8gを得た。得られたカチオン化ヒドロキシエチルセルロースのカチオン化剤の置換度および光線の透過率を前記方法により測定した。その結果を表1に示す。
比較例2
1L容のセパラブルフラスコに、製造例と同様にして得られた粗ヒドロキシエチルセルロース154g(メチルイソブチルケトン22g、メタノール44gおよび水12g含有、水酸化ナトリウム残存量1.78重量%)、メチルイソブチルケトン400g、メタノール360gおよび水40gを仕込み、反応溶媒がメチルイソブチルケトン50重量%、メタノール45重量%および水5重量%となるように調整してスラリーとした後、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリド30gを滴下した。
滴下終了後、50℃で3時間反応させた。反応終了後、実施例1と同様にして、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース80.4gを得た。得られたカチオン化ヒドロキシエチルセルロースのカチオン化剤の置換度および光線の透過率を前記方法により測定した。その結果を表1に示す。
なお、表1中、MIBKはメチルイソブチルケトンを、MeOHはメタノールを表す。
Figure 2005171089
表1に示された結果より、実施例1〜6で得られたカチオン化ヒドロキシエチルセルロースは、ヒドロキシエチルセルロースとカチオン化剤との反応が均一に進行し、透明性に優れている。一方、比較例1で得られたカチオン化ヒドロキシエチルセルロースは、ヒドロキシエチルセルロースとカチオン化剤との反応が不均一に進行し、透明性が悪化している。また、比較例2で得られたカチオン化ヒドロキシエチルセルロースは、透明性に優れているものの、ヒドロキシエチルセルロースとカチオン化剤との反応がほとんど進行していないことがわかる。

Claims (4)

  1. ヒドロキシアルキルセルロースとカチオン化剤とを、塩基の存在下、炭素数6〜10の脂肪族ケトン50〜90重量%、炭素数1〜3のアルコール7〜40重量%および水0.5〜30重量%からなる混合溶媒中で反応させることを特徴とするカチオン化ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法。
  2. 炭素数6〜10の脂肪族ケトンが、メチルイソブチルケトンである請求項1に記載のカチオン化ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法。
  3. 炭素数1〜3のアルコールが、メタノールである請求項1または2に記載のカチオン化ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法。
  4. カチオン化剤が、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリドである請求項1〜3いずれか記載のカチオン化ヒドロキシアルキルセルロースの製造方法。

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