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JP2005170082A - エネルギ吸収装置 - Google Patents

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Masaki Kuno
昌樹 久野
Kenji Tsushima
健次 津島
Osamu Niikura
治 新倉
Shigeo Watanabe
茂雄 渡辺
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】 エネルギ吸収効率が良好であり、かつ製造コストの低減および軽量化を図ることができるエネルギ吸収装置を提供する。
【解決手段】 衝撃エネルギを吸収するためのエネルギ吸収体20と、エネルギ吸収体20が配置される中空部35を有する外殻体30とを有するエネルギ吸収装置10である。エネルギ吸収体20は、外殻体30の長手方向LDに沿って延長する空間部21を有し、長手方向LDに対して直角に交差する断面方向CDに関し、空間部21の断面形状のアスペクト比と、外殻体30の断面形状のアスペクト比とは、略同一である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、衝撃エネルギを吸収するためのエネルギ吸収装置に関する。
従来のエネルギ吸収装置は、外殻体の中空部に配置されるエネルギ吸収体を有する(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−59298号公報
しかし、エネルギ吸収体は、外殻体の断面形状に単に対応させて形成されており、エネルギ吸収体の使用量(重量)を増加させることで、エネルギ吸収量を向上させることが可能であるが、エネルギ吸収効率は低下する問題を有する。なお、エネルギ吸収効率は、エネルギ吸収体の単位重量当たりのエネルギ吸収量で定義される。
さらに、エネルギ吸収体の使用量(重量)の増加は、製造コストの上昇およびエネルギ吸収装置の重量増を引き起こす。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、エネルギ吸収効率が良好であり、かつ製造コストの低減および軽量化を図ることができるエネルギ吸収装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、
衝撃エネルギを吸収するためのエネルギ吸収体と、前記エネルギ吸収体が配置される中空部を有する外殻体とを有するエネルギ吸収装置であって、
前記エネルギ吸収体は、前記外殻体の長手方向に沿って延長する空間部を有し、
前記長手方向に対して直角に交差する断面方向に関し、前記空間部の断面形状のアスペクト比と、前記外殻体の断面形状のアスペクト比とは、略同一である
ことを特徴とするエネルギ吸収装置である。
上記のように構成した本発明によれば、外殻体の断面形状と略同一のアスペクト比を有し、且つ衝突エネルギ入力側から長手方向に沿って漸次減少する断面形状を備えた空間部を、エネルギ吸収体が有すため、エネルギ吸収体は、蛇腹状に変形する。そのため、エネルギ吸収効率を向上させることが可能である。また、空間部を有することでエネルギ吸収体の使用量(重量)が低減され、製造コストの削減およびエネルギ吸収装置の軽量化を図ることが可能である。つまり、エネルギ吸収効率が良好であり、かつ製造コストの低減および軽量化を図ることができるエネルギ吸収装置を提供することが可能である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施の形態1に係るエネルギ吸収装置の斜視図、図2は、図1のエネルギ吸収装置の側面図である。
実施の形態1に係るエネルギ吸収装置10は、例えば、自動車用バンパーステイに適用され、衝撃エネルギを吸収するためのエネルギ吸収体20と、エネルギ吸収体20が配置される中空部35を有する外殻体30とを有する。
エネルギ吸収体20は、外殻体30の長手方向LDに対して直角に交差する断面方向CDに関し、略矩形断面を有し、かつ、長手方向LDに沿って略同一形状である。エネルギ吸収体20は、例えば、密度が0.45g/cmである発泡アルミニウムからなる。発泡アルミニウムは、軽量であり、良好な強度および耐熱性に有するため、好ましい。
発泡アルミニウムの密度は、好ましくは、0.2〜0.8g/cmである。エネルギ吸収体20は、発泡アルミニウムによって構成することに限定されず、その他の多孔質金属などの多孔質材料を適用することも可能である。
エネルギ吸収体20は、長手方向LDに沿って延長する空間部21を有する。空間部21は、断面方向CDに関し、略矩形断面を有しかつ略中央に位置し、また、長手方向LDに沿って略同一形状である。また、エネルギ吸収体20の空間部21の断面形状のアスペクト比と、外殻体30の断面形状のアスペクト比とは、略同一である。
したがって、例えば、車両前端部側のエネルギ吸収装置10の第1端面11に、衝撃エネルギが入力された場合、エネルギ吸収体20は、蛇腹状に変形するため、エネルギ吸収効率を向上させることが可能である。なお、符号12は、車両後端部側(第1端面11の反対側)の第2端面を示している。
また、断面方向CDに関する外殻体30の断面積に対するエネルギ吸収体20の空間部21の断面積の比率は、45%である。つまり、空間部21を有することでエネルギ吸収体20の45%が除去されている。したがって、高価なエネルギ吸収体20の使用量(重量)を低減することで、製造コストの削減およびエネルギ吸収装置10の軽量化を図ることが可能である。断面積の比率は、好ましくは、35〜65%である。
空間部21は、中空部35に配置した(挿入あるいは充填した)後に、例えば、エネルギ吸収体20を刳り貫いて除去することによって形成することが可能である。また、中空部35に配置する前に、エネルギ吸収体20の空間部21を予め形成することも可能である。
外殻体30は、ハット形状に折り曲げられた2枚の鋼板を対向させて接合したダブルハット形状の部材であり、断面方向CDに関し、略矩形であり、側方に突出して長手方向LDに沿って延長するフランジ部31を有する。断面方向CDの一辺の長さおよび長手方向LDの長さは、例えば、80mmおよび240mmである。鋼板は、例えば、板厚が1.6mmである590MPa級の板材である。外殻体30を構成する板材は、鋼板に特に限定されない。
フランジ部31は、例えば、スポット溶接によって形成された接合部32が配置されている。フランジ部31の接合は、レーザ溶接、アーク溶接、スロット溶接、プラグ溶接を適用したり、接着などのその他の接合方法を適用することも可能である。
中空部35は、エネルギ吸収体20の外形形状に対応しており、断面方向CDに関し、略矩形であり、かつ長手方向LDに沿って略同一形状である。
図3は、エネルギ吸収性能を評価するための軸圧潰試験機の側面図、図4は、図3の軸圧潰試験機に適用される試験片の構成を説明するための平面図、図5は、図3の軸圧潰試験機に適用される試験片の構成を説明するための側面図である。
軸圧潰試験機50は、台座部51、試料台52、支柱部53、ストライカ54を有する。
台座部51は、試料台52および支柱部53が固定される。試料台52に配置される試験片60は、エネルギ吸収装置10の第2端面12にエンドプレート61を全周溶接することで形成される。エンドプレート61は、試料台52に位置決めされる。
支柱部53には、突出部55を有するストライカ54が移動自在に支持される。ストライカ54は、500kgであり、試験片60に向かって7.87m/sの速度で移動し、突出部55がエネルギ吸収装置10の第1端面11に衝突することで、軸圧潰を引き起こす。
図6は、図3の軸圧潰試験機50を使用したエネルギ吸収性能の試験結果を示しているグラフであり、縦軸は、エネルギ吸収体の単位重量当たりのエネルギ吸収量で定義されるエネルギ吸収効率を示し、横軸は、断面方向に関する外殻体の断面積に対するエネルギ吸収体の空間部の断面積の比率を示している。
なお、比較例に係る試験片は、エネルギ吸収体が空間部を有しない点を除き、実施の形態1に係る試験片(エネルギ吸収装置10)と略同一である。
図6に示されるように、実施の形態1のエネルギ吸収効率は、約94.5%であり、比較例のエネルギ吸収効率は、約85.5%である。したがって、実施の形態1のエネルギ吸収効率は、約9%向上している。
また、実施の形態1は、空間部21を有することでエネルギ吸収体20の45%が除去されている。つまり、エネルギ吸収体20の使用量を低減することで、製造コストが削減されている。
なお、実施の形態1に係るエネルギ吸収装置10の重量は、1.45kgであり、比較例に係るエネルギ吸収装置の重量は、1.66kgである。したがって、約12%の軽量化効果が達成されている。
以上のように実施の形態1は、エネルギ吸収効率が良好であり、かつ製造コストの低減および軽量化を図ることができるエネルギ吸収装置を提供することが可能である。
図7は、実施の形態2に係るエネルギ吸収装置の斜視図、図8は、図7のエネルギ吸収装置の側面図、図9は、図7のエネルギ吸収装置の正面図、図10は、図7のエネルギ吸収装置の背面図である。
実施の形態2は、エネルギ吸収体の空間部の構造に関し、実施の形態1と概して異なっている。なお、実施の形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
実施の形態2に係るエネルギ吸収装置110は、外殻体130の断面方向CDに関し、略矩形断面を有するエネルギ吸収体120を備えている。エネルギ吸収体120は、長手方向LDに沿って延長する空間部121を有する。
空間部121の断面形状のアスペクト比と、外殻体130の断面形状のアスペクト比とは、略同一である。しかし、断面方向CDに関する空間部121の断面積は、衝撃エネルギの入力方向側から長手方向LDに沿って、漸次減少している。つまり、車両前端部側のエネルギ吸収装置110の第1端面111における空間部121の断面積(図9参照)は、車両後端部側(第1端面11の反対側)の第2端面112における空間部121の断面積(図10参照)より大きい。
したがって、第1端面111に衝撃エネルギが入力された場合、エネルギ吸収体120は、車両後端部側において挫屈することが抑制されるため、衝撃エネルギの入力方向から圧潰することを促進させることが可能である。
例えば、断面方向CDに関する外殻体130の断面積に対するエネルギ吸収体120の空間部121の断面積の比率は、第1端面111において65%であり、第2端面112において35%である。
次に、エネルギ吸収性能の試験結果を説明する。
実施の形態2に係る試験片(エネルギ吸収装置110)を、実施の形態1の場合と同様に試験した結果、実施の形態2のエネルギ吸収効率は、約93.5%であった。したがって、実施の形態1のエネルギ吸収効率は、約85.5%である比較例に比べて、約8%向上している。なお、実施の形態2に係る試験片は、第1端面側から蛇腹状に挫屈し、一方、比較例に係る試験片は、第2端面側で挫屈することが確認された。
また、実施の形態2に係るエネルギ吸収装置110の重量は、1.4kgであり、1.66kgである比較例に比べ、約16%の軽量化効果が達成されている。
以上のように実施の形態2は、エネルギ吸収効率が良好であり、かつ製造コストの低減および軽量化を図ることができるエネルギ吸収装置を提供することが可能であり、さらに、エネルギ吸収体は、車両後端部側において挫屈することが抑制され、衝撃エネルギの入力方向から圧潰することが促進される。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。
例えば、エネルギ吸収装置は、バンパーステイに適用することに限定されえず、フロントサイドメンバなどの車体構造体に適用することも可能である。
実施の形態1に係るエネルギ吸収装置の斜視図である。 図1のエネルギ吸収装置の側面図である。 エネルギ吸収性能を評価するための軸圧潰試験機の側面図である。 図3の軸圧潰試験機に適用される試験片の構成を説明するための平面図である。 図3の軸圧潰試験機に適用される試験片の構成を説明するための側面図である。 図3の軸圧潰試験機を使用したエネルギ吸収性能の試験結果を示しているグラフである。 実施の形態2に係るエネルギ吸収装置の斜視図である。 図7のエネルギ吸収装置の側面図である。 図7のエネルギ吸収装置の正面図である。 図7のエネルギ吸収装置の背面図である。
符号の説明
10・・エネルギ吸収装置、
11・・第1端面、
12・・第2端面、
20・・エネルギ吸収体、
21・・空間部、
30・・外殻体、
31・・フランジ部、
32・・接合部、
35・・中空部、
50・・軸圧潰試験機、
51・・台座部、
52・・試料台、
53・・支柱部、
54・・ストライカ、
55・・突出部、
60・・試験片、
61・・エンドプレート、
110・・エネルギ吸収装置、
111・・第1端面、
112・・第2端面、
120・・エネルギ吸収体、
121・・空間部、
130・・外殻体、
CD・・断面方向、
LD・・長手方向。

Claims (9)

  1. 衝撃エネルギを吸収するためのエネルギ吸収体と、前記エネルギ吸収体が配置される中空部を有する外殻体とを有するエネルギ吸収装置であって、
    前記エネルギ吸収体は、前記外殻体の長手方向に沿って延長する空間部を有し、
    前記長手方向に対して直角に交差する断面方向に関し、前記空間部の断面形状のアスペクト比と、前記外殻体の断面形状のアスペクト比とは、略同一である
    ことを特徴とするエネルギ吸収装置。
  2. 前記空間部は、前記断面方向に関し、略中央に位置していることを特徴とする請求項1に記載のエネルギ吸収装置。
  3. 前記空間部の断面積は、衝撃エネルギの入力方向側から前記長手方向に沿って、漸次減少していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエネルギ吸収装置。
  4. 前記外殻体の断面積に対する前記空間部の断面積の比率は、前記断面方向に関し、35〜65%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエネルギ吸収装置。
  5. 前記エネルギ吸収体は、多孔質材料からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエネルギ吸収装置。
  6. 前記多孔質材料は、多孔質金属であることを特徴とする請求項5に記載のエネルギ吸収装置。
  7. 前記多孔質金属は、発泡アルミニウムからなることを特徴とする請求項6に記載のエネルギ吸収装置。
  8. 前記発泡アルミニウムの密度は、0.2〜0.8g/cmであることを特徴とする請求項7に記載のエネルギ吸収装置。
  9. 前記エネルギ吸収装置は、自動車用バンパーステイに適用されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のエネルギ吸収装置。
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