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JP2005160061A - アダプティブアンテナ装置 - Google Patents

アダプティブアンテナ装置 Download PDF

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JP2005160061A
JP2005160061A JP2004322130A JP2004322130A JP2005160061A JP 2005160061 A JP2005160061 A JP 2005160061A JP 2004322130 A JP2004322130 A JP 2004322130A JP 2004322130 A JP2004322130 A JP 2004322130A JP 2005160061 A JP2005160061 A JP 2005160061A
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Japan
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antennas
antenna
radio signal
adaptive
pair
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JP2004322130A
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English (en)
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Atsushi Yamamoto
温 山本
Koichi Ogawa
晃一 小川
Hirotaka Ishihara
広隆 石原
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】従来技術に比較して簡単な構造で、有効的にかつ確実にアダプティブ制御して、従来技術に比較して高い主ビーム利得を得ることができ、しかも従来技術に比較して高い干渉波抑圧量を得る。
【解決手段】アダプティブアンテナ装置は、それぞれ半波長ダイポールアンテナにてなり、それぞれ双方向の指向特性の放射パターン2a,2b,2c,2dを有し、正方形30の各頂点において設けられた4個のアンテナ1a,1b,1c,1dを含み構成される。アダプティブ制御回路は、互いに対向する第1の対のアンテナ1a,1cと、互いに対向するアンテナ1b,1dとのいずれかの組みを選択して用いてアダプティブ制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば移動通信システムのための基地局又は移動局のためのアンテナ装置であって、それぞれ双方向の指向特性を有する複数対のアンテナにてなり、合計4個以上の偶数個のアンテナを備え、互いに対向する1対のアンテナを用いて無線信号のアダプティブ制御を行うアダプティブアンテナ装置に関する。
図32は、特許文献1において開示された従来技術に係るアダプティブアンテナ装置の構成を示す斜視図である。図32のアダプティブアンテナ装置は、所定の水平面において3個の無指向特性アンテナが並置されて構成される。当該アダプティブアンテナ装置において、各隣接する無指向特性アンテナ間間隔Sを1波長以上でかつ3波長以下に設定することにより、アンテナの数を削減することができる。
特開平10−242739号公報。 特開2002−359515号公報。 米国特許第6600455号の明細書。
図33において、2個の無指向特性アンテナ101a,101bは所定のアンテナ間間隔Sだけ離間して並置される。また、無指向特性アンテナ101aは円形状の放射パターン102aを有し、無指向特性アンテナ101bは円形状の放射パターン102bを有する。ここで、アンテナ間間隔Sを半波長とする。
図34は、このときにおいて所望波の入斜角度と干渉波の入斜角度とを設定したときのアダプティブ制御による干渉波抑圧量を示すグラフである。ここで、干渉波抑圧量とは、アダプティブ制御をしないときの干渉波の入斜電力から、アダプティブ制御によりどれだけ干渉波が抑圧されるかを示す電力量である。なお、所望波と干渉波の振幅が等しく、所望波の0.001倍の振幅を有するノイズが当該アダプティブアンテナ装置に入力されるものとする。無指向特性アンテナ101aの位置をX軸とY軸が交差するZ軸とし、入射角度は、図33に示すように+X軸から+Y軸に向かう角度とする。図34では、所望波と干渉波の入射角度を±45度までを示している。図34から明らかなように、所望波の入射角度と干渉波の入射角度の差が5度以下ではこの場合も干渉波を抑圧することが難しいことが分かる。また、所望波に対する干渉波の入射角度差が5度以下の場合は、干渉波の抑圧効果が小さいためにアダプティブアンテナ装置の制御範囲外となる。しかしながら、その他の範囲では、10dB以上の高い干渉波抑圧量を示していることが分かる。
次いで、アダプティブアンテナ装置の干渉波抑圧動作に必要な移相器の位相変化量を調べる。ここでは一例として、所望波の入射角度が0度のときの干渉波の入射角を変化させたときの結果を図35に示す。図35の横軸は干渉波の入射角度と所望波の入射角度の角度差であり、その縦軸は無指向特性アンテナ101bに必要な重み付け係数の位相と、無指向特性アンテナ101aに必要な重み付け係数の位相の位相差を示している。ここでは、アダプティブアンテナ装置の対称性を考慮して、干渉波の入射角度と所望波の入射角度の角度差を180度までとした。図35から明らかなように、重み付け係数の最大位相差は360度であった。すなわち、この位相変化量を実現するためには360度の移相量を有する移相器が必要であることが分かる。
また、干渉波が無い場合、所望方向に大きな利得を有する指向特性を実現することが必要になる。例えば+X軸方向から所望波が来た場合、+X軸方向に最大放射利得が得られるように制御される。このとき得られた放射パターンを図36に示す。このとき、アンテナ101aと101b間の位相差は180度である。図36から明らかなように、+X軸方向に4.4dBiの大きな利得が得られていることが分かる。
このアダプティブアンテナ装置の動作に加えて、アンテナ間間隔Sを1波長から3波長まで変更することにより、放射特性にサイドローブを形成することで1つのビームを鋭くさせる。これにより、メインローブとサイドローブ間に深い指向特性の落ち込みを実現し、通常よりも少ないアンテナの数で優れたアダプティブアンテナ装置の干渉波の抑圧効果を実現することができる。以上説明したように、簡単な構造で、干渉波がない場合に所望波の到来方向に高い利得を得、干渉波がある場合には干渉波の抑圧効果を示すアダプティブアンテナ装置を実現できる。
しかしながら、図32のアダプティブアンテナ装置には、次のような問題点があった。上述のように、干渉波がある場合に、水平面で全方向をカバーするためにはアンテナに入力される信号の重み付け係数間の位相差が360度も必要であった。通常の90度ハイブリッドと可変増幅器による移相器は原理的に90度までしか位相を変化することができない。また、ダイオードを用いた市販の移相器も100度程度の位相変化量を有する。従って、360度の位相変化量を実現するためには、これらの移相器を多段に接続する必要がある。このため、アンテナの回路規模が大きくなるために小型化が難しくなる。さらに、図32に示すように、振幅及び位相を調整する振幅位相可変器はアンテナの個数だけ必要である。アダプティブアンテナ装置の制御に必要なものはアンテナ間の位相差と振幅差であるために、この振幅位相可変器をアンテナの数よりも1個だけ削減することはできるが、この構成ではこれが限界である。また、干渉波がない場合、図36に示すように、所望波方向であるX軸方向とは逆の方向である−X軸方向にも同様の放射をしていることが分かる。さらに、アンテナ間間隔Sを1波長から3波長に変更することにより、アダプティブアンテナ装置の小型化は不可能であった。従って、この放射電力の無駄により利得の向上に限界がある従来技術に係るアダプティブアンテナ装置の構造は不適当といわざるを得なかった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、従来技術に比較して簡単な構造で、有効的にかつ確実にアダプティブ制御して、従来技術に比較して高い主ビーム利得を得ることができ、しかも従来技術に比較して高い干渉波抑圧量を得ることができるアダプティブアンテナ装置を提供することにある。
本発明に係るアダプティブアンテナ装置は、それぞれ双方向の指向特性を有する複数対のアンテナを含み、上記各対のアンテナが互いに対向するように、上記アンテナの個数と同じ数の頂点を有する多角形の頂点上に設けられた合計4個以上の偶数N個のアンテナと、
上記互いに対向する1対のアンテナを用いて無線信号のアダプティブ制御を行うアダプティブ制御回路とを備えたことを特徴とする。
上記アダプティブアンテナ装置において、上記各対のアンテナは、各対のアンテナの指向特性の主ビーム方向の軸が互いに実質的に一致するように対向して設けられたことを特徴とする。
また、上記アダプティブアンテナ装置において、上記多角形は正多角形であることを特徴とする。
さらに、上記アダプティブアンテナ装置において、上記偶数N個のアンテナは互いに同一の形状を有することを特徴とする。
またさらに、上記アダプティブアンテナ装置において、上記各1対のアンテナの間の間隔は、1/4波長に半波長の整数倍を加えた間隔であることを特徴とする。
また、上記アダプティブアンテナ装置において、上記アダプティブ制御回路は、
上記無線信号の振幅と位相のうちの少なくとも1つを変化する2個の変化手段と、
上記偶数N個のアンテナのうちの互いに対向する各1対のアンテナをそれぞれ上記2個の変化手段に接続するスイッチ手段と、
上記2個の変化手段から出力される無線信号を合成して合成無線信号を出力する合成手段と、
上記合成手段から出力される合成無線信号に基づいて、上記スイッチ手段を制御することにより上記各アンテナにより受信される無線信号のうち所定の判断基準に従って1個の無線信号を選択し、上記スイッチ手段を制御することにより上記選択された無線信号を受信したアンテナを含む互いに対向する1対のアンテナを用いたときに上記合成手段から出力される合成無線信号に基づいて、所望波の方向に実質的に主ビームを向けかつ干渉波の方向に実質的にヌルを向けるように上記2個の変化手段をアダプティブ制御するコントローラ手段とを備えたことを特徴とする。
さらに、上記アダプティブアンテナ装置において、上記アダプティブ制御回路は、
上記無線信号の振幅と位相のうちの少なくとも1つを変化する2個の変化手段と、
上記偶数N個のアンテナのうちの互いに対向する各1対のアンテナをそれぞれ上記2個の変化手段に接続するスイッチ手段と、
上記2個の変化手段から出力される無線信号を合成して合成無線信号を出力する合成手段と、
上記合成手段から出力される合成無線信号に基づいて、上記スイッチ手段を制御することにより上記互いに対向する各1対のアンテナを用いたときに上記合成手段から出力される各合成無線信号のうち所定の判断基準に従って1個の合成無線信号を選択し、上記スイッチ手段を制御することにより上記選択された合成無線信号を受信した互いに対向する1対のアンテナを用いたときに上記選択された合成無線信号に基づいて、所望波の方向に実質的に主ビームを向けかつ干渉波の方向に実質的にヌルを向けるように上記2個の変化手段をアダプティブ制御するコントローラ手段とを備えたことを特徴とする。
また、上記アダプティブアンテナ装置において、上記アダプティブ制御回路は、
上記N個のアンテナでそれぞれ受信されたN個の無線信号の振幅と位相のうちの少なくとも1つを変化するN個の変化手段と、
上記偶数N個のアンテナをそれぞれ上記N個の変化手段に接続するスイッチ手段と、
上記N個の変化手段から出力される無線信号を合成して、合成無線信号を出力する合成手段と、
上記合成手段から出力される合成無線信号に基づいて、上記スイッチ手段を制御することにより上記各アンテナにより受信される無線信号のうち所定の判断基準に従って1個の無線信号を選択し、上記スイッチ手段を制御することにより上記選択された無線信号を受信したアンテナを含む互いに対向する1対のアンテナを用いたときに上記合成手段から出力される合成無線信号に基づいて、所望波の方向に実質的に主ビームを向けかつ干渉波の方向に実質的にヌルを向けるように上記用いる1対のアンテナに接続された2個の変化手段をアダプティブ制御するコントローラ手段とを備えたことを特徴とする。
さらに、上記アダプティブアンテナ装置において、上記アダプティブ制御回路は、
上記N個のアンテナでそれぞれ受信されたN個の無線信号の振幅と位相のうちの少なくとも1つを変化するN個の変化手段と、
上記偶数N個のアンテナをそれぞれ上記N個の変化手段に接続するスイッチ手段と、
上記N個の変化手段から出力される無線信号を合成して、合成無線信号を出力する合成手段と、
上記合成手段から出力される合成無線信号に基づいて、上記スイッチ手段を制御することにより上記互いに対向する各1対のアンテナを用いたときに上記合成手段から出力される各合成無線信号のうち所定の判断基準に従って1個の合成無線信号を選択し、上記スイッチ手段を制御することにより上記選択された合成無線信号を受信した互いに対向する1対のアンテナを用いたときに上記選択された合成無線信号に基づいて、所望波の方向に実質的に主ビームを向けかつ干渉波の方向に実質的にヌルを向けるように上記用いる1対のアンテナに接続された2個の変化手段をアダプティブ制御するコントローラ手段とを備えたことを特徴とする。
また、上記アダプティブアンテナ装置において、上記アダプティブ制御回路は、
上記N個のアンテナでそれぞれ受信されたN個の無線信号の振幅と位相のうちの少なくとも1つを変化するN個の変化手段と、
上記偶数N個のアンテナをそれぞれ上記N個の変化手段に接続するスイッチ手段と、
上記N個の変化手段から出力される無線信号を合成して、合成無線信号を出力する合成手段と、
上記各アンテナから出力される無線信号に基づいて、上記スイッチ手段を制御することにより上記各アンテナにより受信される無線信号のうち所定の判断基準に従って1個の無線信号を選択し、上記スイッチ手段を制御することにより上記選択された無線信号を受信したアンテナを含む互いに対向する1対のアンテナを用いたときに上記合成手段から出力される合成無線信号に基づいて、所望波の方向に実質的に主ビームを向けかつ干渉波の方向に実質的にヌルを向けるように上記用いる1対のアンテナに接続された2個の変化手段をアダプティブ制御するコントローラ手段とを備えたことを特徴とする。
さらに、上記アダプティブアンテナ装置において、上記アダプティブ制御回路は、
上記N個のアンテナでそれぞれ受信されたN個の無線信号の振幅と位相のうちの少なくとも1つを変化するN個の変化手段と、
上記偶数N個のアンテナをそれぞれ上記N個の変化手段に接続するスイッチ手段と、
上記N個の変化手段から出力される無線信号を合成して、合成無線信号を出力する合成手段と、
上記各アンテナから出力される無線信号に基づいて、上記スイッチ手段を制御することにより上記互いに対向する各1対のアンテナを用いたときに上記合成手段から出力される各合成無線信号のうち所定の判断基準に従って1個の合成無線信号を選択し、上記スイッチ手段を制御することにより上記選択された合成無線信号を受信した互いに対向する1対のアンテナを用いたときに上記選択された合成無線信号に基づいて、所望波の方向に実質的に主ビームを向けかつ干渉波の方向に実質的にヌルを向けるように上記用いる1対のアンテナに接続された2個の変化手段をアダプティブ制御するコントローラ手段とを備えたことを特徴とする。
また、上記アダプティブアンテナ装置において、上記スイッチ手段はさらに、上記各変化手段に接続されたアンテナ以外のアンテナを所定の負荷インピーダンスに接続することを特徴とする。
さらに、上記アダプティブアンテナ装置において、上記判断基準は、上記無線信号を復調したときのベースバンド信号のビット誤り率がより小さい無線信号を選択することを特徴とする。とって代わって、上記判断基準は、上記無線信号の受信電力がより大きい無線信号を選択することを特徴とする。
また、上記アダプティブアンテナ装置において、上記N個のアンテナはそれぞれ半波長ダイポールアンテナであることを特徴とする。
さらに、上記アダプティブアンテナ装置において、上記N個のアンテナはそれぞれ1波長パッチアンテナであることを特徴とする。
またさらに、上記アダプティブアンテナ装置において、上記N個のアンテナはそれぞれM型アンテナであることを特徴とする。ここで、上記各M型アンテナは、放射導体と、上記放射導体の中央部に接続された給電導体と、上記放射導体の両端にそれぞれ接続されかつ接地導体に接続された短絡導体とを備え、
上記N個のM型アンテナのうちの互いに隣接する2個のM型アンテナは短絡導体を共有するように、上記N個のM型アンテナを形成したことを特徴とする。
従って、本発明に係るアダプティブアンテナ装置によれば、それぞれ双方向の指向特性を有する複数対のアンテナを含み、上記アンテナの個数と同じ数の頂点を有する多角形の頂点上に設けられた合計4個以上の偶数N個のアンテナと、互いに対向する1対のアンテナを用いて無線信号のアダプティブ制御を行うアダプティブ制御回路とを備える。それ故、従来技術に比較して簡単な構造で、有効的にかつ確実にアダプティブ制御し、従来技術に比較して主ビーム利得を得ることができ、しかも従来技術に比較して高い干渉波抑圧量を得ることができる。特に、アダプティブ制御に必要な最大移相量を最大90度以下にすることができ、各アンテナに接続されるアダプティブ制御回路において1個の90度移相器を用いて構成できる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、同様の構成要素については同一の符号を付している。
第1の実施形態.
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアンテナ配置を示す平面図である。本実施形態に係るアダプティブアンテナ装置は、それぞれ例えば半波長ダイポールアンテナにてなり、それぞれ双方向の指向特性の放射パターン2a,2b,2c,2dを有し、正方形30の各頂点において設けられた4個のアンテナ1a,1b,1c,1dを備えて構成され、互いに対向する第1の対のアンテナ1a,1cと、互いに対向する第2の対のアンテナ1b,1dとのいずれかの組みを選択して用いてアダプティブ制御することを特徴としている。
図1において、互いに直交するX軸とY軸で形成されるXY平面上に仮想的な正方形30が設けられ、当該正方形30の各頂点の位置にそれぞれ4個のアンテナ1a,1b,1c,1dが設けられる。なお、X軸とY軸とにともに直交するZ軸は、正方形30の2本の対角線の交差点、すなわち正方形30の中心に位置する。4個のアンテナ1a,1b,1c,1dにおいて、第1の対のアンテナ1a,1cは、各アンテナ1a,1cの双方向の指向特性の主ビーム(指向特性において最大の放射強度を有する放射ビームをいい、以下同様である。)の方向がX軸方向に平行になるように所定のアンテナ間間隔Sで離間して配置され、第2の対のアンテナ1b,1dは、各アンテナ1b,1dの双方向の指向特性の主ビームの方向がY軸方向に平行になるように所定のアンテナ間間隔Sで離間して配置される。ここで、アンテナ間間隔Sは正方形30の対角線の長さに一致する。
従って、アンテナ1aは+X軸方向の位置に配置され、アンテナ1bは−Y軸方向の位置に配置され、アンテナ1cは−X軸方向の位置に配置され、アンテナ1dは+Y軸方向の位置に配置されている。また、アンテナ1aは±X軸方向に主ビームを有する双方向の指向特性の放射パターン2aを有し、アンテナ1bは±Y軸方向に主ビームを有する双方向の指向特性の放射パターン2bを有し、アンテナ1cは±X軸方向に主ビームを有する双方向の指向特性の放射パターン2cを有し、アンテナ1dは±Y軸方向に主ビームを有する双方向の指向特性の放射パターン2dを有する。本実施形態では、4個のアンテナ1a,1b,1c,1dを用いたアダプティブアンテナ装置の一例を示している。また、以下の説明では、無線信号の電波の受信に関してアダプティブアンテナ装置の動作を説明する。
アダプティブアンテナ装置は、所望の無線信号の電波が到来してくる方向にアンテナの放射パターンの利得を実質的に最大にし、妨害となる干渉波の方向に放射パターンの利得に実質的にヌルを向けて、安定した無線通信を実現する技術を用いる。通常、アダプティブアンテナ装置は、アンテナ毎に可変増幅器と移相器を備え、アンテナ間に振幅差と位相差を与えることにより、最大の所望信号電力と、最小の干渉信号電力を実現する。本実施形態に係るアダプティブアンテナ装置では、通常のアダプティブアンテナ装置に、セクタアンテナ装置の構成を加えたことを特徴としている。
セクタアンテナ装置は、指向特性を水平面又は垂直面において空間を分割し、それぞれの空間をカバーするアンテナの組により構成される。空間を分割することにより無線信号の電波が放射される方向を絞ることが可能になり、主ビーム方向で比較的より大きな利得を有する指向特性を実現し高感度化が図れる。従って、一般的なセクタアンテナ装置では、セクタの数だけのアンテナが必要で、このうち最も強く受信したアンテナのみを信号端子及び給電ケーブルを介して無線信号処理回路に接続し動作させる。本実施形態に係るアダプティブアンテナ装置では、セクタアンテナとして、図1に示すように双方向の指向特性アンテナを用いている。すなわち、当該アダプティブアンテナ装置では、対向する2個の双方向の指向特性を有するアンテナを用いてアダプティブ制御を行い、セクタアンテナの動作により高感度を実現し、アダプティブアンテナ装置の動作により、さらなる高感度化による所望信号電力の最大化と干渉波電力の最小化を実現する。
図2は、図1のアダプティブアンテナ装置においてそれぞれ半波長ダイポールアンテナである2個のアンテナ1a,1cを用いたときのアンテナ配置を示す平面図である。すなわち、双方向の指向特性を有するアンテナの一例として、図2に示す2個の半波長ダイポールアンテナを用いて、当該アンテナの放射パターンの制御を行うことについて以下に説明する。図2において、半波長ダイポールアンテナ1aは、半波長ダイポールアンテナ1aの2本のアンテナ素子がY軸に平行となるように設けられ、半波長ダイポールアンテナ1cは、半波長ダイポールアンテナ1cの2本のアンテナ素子がY軸に平行となるように設けられる、すなわち、各半波長ダイポールアンテナ1a,1cの各アンテナ素子は互いに平行となり、アンテナ間間隔Sだけ離間するように、各半波長ダイポールアンテナ1a,1cが設けられる。当該アダプティブアンテナ装置として求められる特性は、第1に干渉波があるときに干渉波を大きく減少させること、第2に干渉波がない場合に、所望波方向でより大きな利得を有する主ビームを有する指向特性が求められることが望まれる。従って、まず、干渉波の抑圧効果について考察し、次いで、所望波方向でより大きな利得を有する主ビームを有する指向特性が得られる構成について考察する。以下の検討では、所望波と干渉波の振幅が等しく、ノイズの振幅が所望波に対して0.001倍の振幅を有するものと仮定している。
次いで、アダプティブアンテナ装置の詳細動作について以下に説明する。
各アンテナ1a,1b,1c,1dで受信された信号には、通常、所望波の信号とともに熱雑音成分が受信される。さらに、隣接基地局からの同一周波数の同一チャンネル干渉波や、所望波であるが大きな経路を経由して到来したために時間的な遅れを生じる遅延波も受信される場合がある。遅延波はテレビジョンやラジオ等のアナログ無線通信において、例えばテレビジョン画像のゴーストとして画面表示の品質を劣化させる。一方、デジタル無線通信では、熱雑音、同一チャンネル干渉波や遅延波は、いずれもビット誤りとして影響を及ぼし、直接的に信号品質を劣化させる。ここで、所望波の受信電力をCとし、熱雑音の受信電力をNとし、同一チャンネル干渉波と遅延波を含む干渉波電力をIとすると、アダプティブアンテナ装置は信号品質を改善させるために、例えば、C/(N+I)を実質的に最大にするように動作する。
図3は、図2のアンテナ配置におけるアダプティブアンテナ装置のためのアダプティブ制御回路を示すブロック図である。具体的に、アダプティブアンテナ装置の動作について図3を参照して説明する。一例として、互いに対向する1対のアンテナ1a,1cを用いたときを例について説明する。各アンテナ1a,1cでそれぞれ受信された無線信号は、A/D変換器32によりデジタル信号x(t)(ここで、x(t)は2個の要素を持つ信号ベクトルである。)に変換され、コントローラ11に入力される。コントローラ11は、受信アダプティブ制御回路33から出力される無線信号y(t)が最も信号品質が良くなるように(具体的には、詳細後述するように、合成受信電力が最大になり、もしくは、復調されたベースバンド信号のビット誤り率が最小となるように)、受信アダプティブ制御回路33内の可変増幅器7a,7cの増幅度又は減衰度、並びに、受信アダプティブ制御回路33内の移相器8a,8cの移相量を制御する。これにより、復調器6から出力される復調信号の信号品質が最良となる。
次いで、可変増幅器7a,7cの増幅度又は減衰度、並びに、移相器8a,8cの移相量(これらの値を総称して、以下、重み付け係数という。)の計算方法を以下に示す。ここで、重み付け係数Wは振幅量Aと位相φにより、次式により定義される。なお、当該明細書において、数式がイメージ入力された墨付き括弧の数番号と、数式が文字入力された大括弧の数式番号とを混在して用いており、また、当該明細書での一連の数式番号として「式(1)」の形式を用いて数式番号を式の最後部に付与して用いることとする。
[数1]
=Aexp(jωφ) (1)
ここで、jは虚数単位であり、ω(=2πf)は角周波数である。また、iは1又は2であり、i=1はアンテナ1aに接続された回路における値を示し、i=2はアンテナ1cに接続された回路における値を示す。さらに、Wiを要素とする重み付け係数ベクトルWを定義して、以下に、重み付け係数ベクトルWを求める方法について示す。
重み付け係数ベクトルWを求める方法にはいくつか方法があるが、ここでは最急降下法(別名LMS(Least Means Squares)法ともいう。)を用いた例を示す。この手法では、アダプティブアンテナ装置は予め既知の所望波に含まれる信号系列r(t)(以下、参照信号という。)を保有し、受信された信号がそれに近くなるように制御する。ここでは、一例としてコントローラ11に参照信号が予め格納されている場合を示す。具体的には、コントローラ11は、無線デジタル信号x(t)に、振幅と位相の成分を有する重み付け係数w(t)を乗算し、乗算結果と参照信号r(t)との残差を求める。このとき、残差e(t)は次式で表される。
[数2]
e(t)=r(t)−w(t)×x(t) (2)
ここで、残差e(t)は正又は負の値をとる。従って、式(2)により求めた残差e(t)を2乗した値の最小値を漸化的に繰り返し計算して求める。すなわち、(m+1)回目の繰り返し計算により得られた重み付け係数w(t,m+1)はm回目の重み付け係数w(t,m)を用いて次式で表される。
[数3]
w(t,m+1)
=w(t,m)+u×x(t)×e(t,m) (3)
ここで、uはステップサイズと呼ばれ、uが大きいと重み付け係数w(t,m)が最小値に収束する繰り返し計算回数が少なくなるという利点があるが、ステップサイズuが大き過ぎると最小値付近で振動してしまうという欠点がある。従って、ステップサイズuの選定にはシステムにより十分注意する必要がある。逆に、ステップサイズuを小さくすることにより重み付け係数w(t,m)は安定して最小値に収束する。しかしながら、繰り返し計算回数は増加する。繰り返し計算数が増加すると重み付け係数w(t,m)を求めるのに時間がかかる。仮に重み付け係数w(t,m)の計算時間が周囲環境の変化時間(例えば数ミリ秒)よりも遅い場合には、この重み付け係数w(t,m)による信号品質の改善は不可能となる。そこで、ステップサイズuを決定する場合にはできるだけ高速でかつ安定な収束の条件を選ぶ必要がある。また、残差e(t,m)は次式で表される。
[数4]
e(t,m)
=r(t)−w(t,m)×x(t) (4)
上記式(4)の値を用いて式(3)を漸化的に更新する。なお、重み付け係数w(t,m)を求めるための最大繰り返し計算回数は、重み付け係数の計算時間が無線システムの切り替え時間よりも遅くならないように設定する。
ここでは、一例として最急降下法に基づく無線通信システムの判定法を説明したが、これに限られるものではない。例えば、より早く判定が可能なRLS(Recursive Least−Squares)法、SMI(Sample Matrix inversion)法などを用いてもよい。これらの方法により判定は早くなるが、コントローラ11における判定処理における計算が複雑になる。また、信号系列の変調方式がデジタル位相変調で一定の包絡線を持つような低包絡線変調である場合には、CMA(Constant Modulus Algorithm)法を使用することができる。
次いで、図1及び図2のアダプティブアンテナ装置を用いた本発明者らによるシミュレーション結果について以下に説明する。
図4は図2の場合において、アンテナ間間隔Sが半波長であるときに所望波の入斜角度と干渉波の入斜角度とを設定したときのアダプティブ制御による干渉波抑圧量を示すグラフである。なお、各図において、1波長をλで表す。入斜角度は、図2の方位角φに示すように、+X軸から+Y軸に向かう角度を正とし、以下同様とする。本実施形態に係るアダプティブアンテナ装置の構成では、それぞれ双方向の指向特性を有する4個のアンテナ1a,1b,1c,1dを用いているため、各1つのアンテナ1a,1b,1c,1dがカバーする角度範囲は±45度の範囲である。図4から明らかなように、図32に図示した従来技術に係る無指向性アンテナにより構成されたアダプティブアンテナ装置とほぼ同等の干渉波抑圧量が得られていることが分かる。また、所望波の入射角度と干渉波の入射角度の差が5度以下ではこの場合も干渉波を抑圧することが難しいことが分かった。そこで、所望波に対する干渉波の入射角度差が5度以下の場合は、干渉波の抑圧効果が小さいためにアダプティブアンテナ装置の制御範囲外として考慮しないことにする。
次いで、アダプティブアンテナ装置の干渉波抑圧動作に必要な移相器8a,8cの位相変化量を調べる。ここでは一例として、所望波の入射角度が0度のときの干渉波の入射角度を変化させたときの結果を図5に示す。図5において、横軸は干渉波の入射角度と所望波の入射角度の角度差であり、縦軸はアンテナ1cに必要な重み付け係数の位相とアンテナ1aに必要な重み付け係数位相の位相差を示している。図5から明らかなように、このときの重み付け係数の最大位相差は53度であった。一方、無指向性アンテナにより構成されたアダプティブアンテナ装置の場合は、図35に示すように位相差は360度必要である。すなわち、必要な位相差を従来技術に比較して1/7に軽減することができる。また、所望波と干渉波の入射角度が−45度から+45度まで変化したときの、アンテナ1cの位相とアンテナ1aの位相の最大位相差は53.4度であった。
このように、2個の双方向の指向特性アンテナを用いたアダプティブアンテナ装置を用いることにより、干渉波の抑圧効果を保ちつつ、アンテナ間の位相差を小さくすることが可能である。これにより、移相器8a,8cに対する移相量の仕様の要求が小さくて済む。
次いで、本実施形態に係るアダプティブアンテナ装置において、干渉波が無い場合に主ビーム方向でより大きな利得を有する指向特性が得られるかを考察する。図2に示す半波長ダイポールアンテナを用いたアダプティブアンテナ装置では、無指向特性アンテナを用いたアダプティブアンテナ装置に比べて放射方向を絞っているために、主ビーム方向である最大方向に2.15dBだけ放射無線信号の電波の電力が強くなる。すなわち、半波長ダイポールアンテナをアダプティブアンテナ装置に用いることにより振幅比で1.28倍に無線信号の電波を強めることができる。このため、例えば2個のアンテナ1a,1cから放射された無線信号の電波が同じ位相で加算されたときには、無指向特性アンテナ単体に比べて(1.28+1.28)の2乗の電力である6.55倍(8.16dBi)の利得を主ビーム方向において得ることができる。また、2個の無指向特性アンテナを用いてアダプティブアンテナ装置を構成したときは、無指向特性アンテナ単体に比べて(1+1)の2乗の電力である4倍(6.01dBi)の利得を主ビーム方向において得ることができる。
以上説明したように、双方向の指向特性を有するアンテナを備えたアダプティブアンテナ装置は、無指向特性アンテナを備えたアダプティブアンテナ装置に比べて6.55/4=1.65倍、すなわち、2.15dBだけ大きな利得を有する指向特性が得られることが分かる。また、図1に示す双方向の指向特性アンテナをそれぞれ、無指向特性アンテナに置き換えて、4つの無指向特性アンテナの位相と振幅を調整することにより、本双方向の指向特性アンテナによるアダプティブアンテナ装置とほぼ同様の指向特性を得ることが可能である。しかしながら、この場合すべてのアンテナに対して可変増幅器と移相器が必要になり、多大のコストがかかり、小型化に不向きであるというデメリットがある。すなわち、本実施形態に係るアダプティブアンテナ装置の構成の方が、制御するアンテナの数が少なくてすむために、無線装置の小型化とコスト低減に有利であることが分かる。
図6は、図2の場合において、アンテナ間間隔Sが半波長であるときのアンテナ間間隔Sに対するX軸方向利得を示すグラフである。すなわち、図6は、アンテナ間間隔Sを変化させたときの+X軸方向の利得を求め、最適アンテナ間間隔Sを求めた結果を示している。図6において、アンテナ1aで受信された無線信号と、アンテナ1cで受信された無線信号との間に90度の位相差を与えている。ここで、アンテナ間間隔Sが0波長から0.5波長までは、アンテナ1cで受信された無線信号の位相を、アンテナ1aで受信された無線信号の位相に比較して90度だけ進めるように移相しており、アンテナ間間隔Sが0.5以上では、アンテナ1cで受信された無線信号の位相を、アンテナ1aで受信された無線信号の位相に比較して90度だけ遅延させるように移相している。このときに、それぞれのアンテナ間間隔Sにおいて+X軸方向が最大放射方向(すなわち、主ビーム方向)になる。
図6から明らかなように、アンテナ間間隔Sが0.2波長と0.3波長の間のとき(実質的に0.25波長のとき)と、0.7波長と0.8波長の間のとき(実質的に約0.75のとき)にそれぞれ極大値を得ることができる。また、アンテナ間間隔Sが0.2波長のときに6.2dBiの利得を得ることができ、アンテナ間間隔Sが0.8波長のときに5.3dBiを得ることができる。さらに、アンテナ間間隔Sが0.5波長と1波長においてそれぞれ極小値2.4dBiと1.9dBiの利得を得ている。これより、「アンテナ間間隔Sが1/4波長+半波長の整数倍である」ときに+X軸方向の利得は極大値を有し、半波長の整数倍のときに極小値となることが分かる。
次いで、図6の結果について、図7を参照して理論的な考察を行う。
上述のように、アンテナ間間隔Sが0波長から0.5波長までの間では、アンテナ1cから放射された無線信号は、アンテナ1aから放射された無線信号に比べて90度だけ進んでいる。このとき、+X軸方向に最も強く無線信号の電波が放射されるのは、図7に示すように、アンテナ1cから放射された無線信号の電波とアンテナ1aから放射された無線信号の電波が+X軸方向に同位相で加算される場合である。すなわち、アンテナ1cから放射された無線信号の電波がアンテナ1aまで伝搬することによって90度だけ位相が遅れる必要がある。これにより、同時刻において、アンテナ1aから+X軸方向に放射された無線信号の電波の位相と、アンテナ1cから+X軸方向に放射された無線信号の電波の位相が同相となる。逆に、−X軸方向には逆相となるので、無線信号の電波は放射されない。すなわち、アンテナ間間隔Sが0.25波長のときに+X軸方向への指向特性利得が最大となる。一方、アンテナ間間隔Sが0.5波長から1波長までの間では、アンテナ1cから放射された無線信号の位相が、アンテナ1aから放射された無線信号に比べて90度だけ遅れている。このとき、同様に、+X軸方向に最も強く無線信号の電波が放射されるのは、アンテナ1cから放射された無線信号の電波がアンテナ1aまで伝搬することによって、270度(−90度)だけ位相が遅れる必要がある。すなわち、アンテナ間間隔Sが0.75波長のときに+X軸方向への指向特性利得が最大となる。これは、図6の結果と一致している。従って、「アンテナ間間隔Sを1/4波長+半波長の整数倍である」に設定することが好ましい。
なお、図6では、アンテナ1aとアンテナ1c間のアイソレーションによる利得の減少を加味している。このアイソレーションは、アンテナ1aから放射された無線信号の電波の電力のうちアンテナ1cに受信される電力の比で表される。すなわち、このアイソレーション比の電力が放射されないために利得が減少する。例えばアイソレーションが10dBのとき、アンテナ1a,1cから放射される無線信号の電波の効率は90%となる。
図8は、図2の場合におけるアンテナ間間隔Sに対する2個のアンテナ1a,1c間のアイソレーションを示すグラフである。図8から明らかなように、アンテナ間間隔Sが大きくなるにつれてアイソレーションが大きくなっていることが分かる。また、アイソレーションが10dB以上となるのは、アンテナ間間隔Sが0.3波長以上必要であることが分かる。従って、アンテナ間間隔Sを0.75波長又は0.8波長(=約1/4波長+半波長)に設定することにより、比較的高いアイソレーションを有して効率が良く、比較的高いアンテナ利得が得られる。それ故、アンテナ間間隔Sを0.75波長又は0.8波長(=約1/4波長+半波長)に設定することが好ましい。
図9は、図2の場合において、アンテナ間間隔Sが0.8波長であるときに所望波の入斜角度と干渉波の入斜角度とを設定したときのアダプティブ制御による干渉波抑圧量を示すグラフである。図9から明らかなように、図4に示したアンテナ間間隔Sが0.5波長の場合に比較して大きな干渉波抑圧量が得られていることが分かる。また、この場合も、所望波の入射角度と干渉波の入射角度の差が5度以下では干渉波を抑圧することが難しいことが分かった。そこで、所望波に対する干渉波の入射角度差が5度以下の場合は、干渉波の抑圧効果が小さいためにアダプティブアンテナ装置制御範囲外として考慮しないことにする。
次に、アンテナ間間隔Sが0.8波長であるときのアダプティブアンテナ装置の干渉波抑圧動作に必要な移相器の位相変化量を調べる。アダプティブアンテナ装置の制御範囲内におけるアンテナ1cとアンテナ1aの重み付け係数間の位相差は250.5度〜336.8度であった。これより、移相器8a,8cに求められる位相変化量は86.3度であり、無指向性アンテナにより構成されたアダプティブアンテナ装置の場合に比べて1/4に軽減することができることが分かる。
図10は、図2の場合において、アンテナ間間隔Sが0.75波長であるときに所望波の入斜角度と干渉波の入斜角度とを設定したときのアダプティブ制御による干渉波抑圧量を示すグラフである。図10から明らかなように、図4に示したアンテナ間間隔Sが0.5波長の場合及び図9に示したアンテナ間間隔Sが0.8波長に比較して大きな干渉波抑圧量が得られていることが分かる。また、この場合も、所望波の入射角度と干渉波の入射角度の差が5度以下では干渉波を抑圧することが難しいことが分かった。そこで、所望波に対する干渉波の入射角度差が5度以下の場合は、干渉波の抑圧効果が小さいためにアダプティブアンテナ装置制御範囲外として考慮しないことにする。
図11は、図2の場合において、アンテナ間間隔Sが0.75波長であるときに所望波と干渉波の角度差に対する重み付け係数の位相差を示すグラフである。図11から明らかなように、移相器8a,8cに求められる位相変化量は79.2度であり、無指向性アンテナにより構成されたアダプティブアンテナ装置の場合に比べて1/5程度に軽減することができることが分かる。
以上説明したように、それぞれ双方向の指向特性を有する1対のアンテナ1a,1cを用いてアダプティブ制御するアダプティブアンテナ装置において、アンテナ間間隔Sを0.75波長に設定したときは、図32の従来技術の場合及びアンテナ間間隔Sを0.5波長又は0.8波長に設定した場合に比較して、主ビーム利得を大きくすることができるのみならず、大きな干渉波抑圧量を得られる。また、アンテナ間間隔Sを0.5波長の場合に比較して、若干移相器の位相変化量が増加するが、その位相変化量は79.2度であり、通常入手しやすい1個の90度移相器で実現が可能である。従って、より好ましくは、アンテナ間間隔Sを0.75波長(=約1/4波長+半波長)に設定することが好ましい。
以上の実施形態においては、4個のアンテナ1a,1b,1c,1dを用いた構成を一例として説明したが、本発明はこれに限らず、6個以上の偶数個のアンテナを用いて構成してもよい。図31は本発明の第1の実施形態の変形例に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。図31のアンテナ装置では、それぞれ例えば半波長ダイポールアンテナにてなり、それぞれ双方向の指向特性の放射パターン2a,2b,2c,2d,2e,2fを有し、正六角形31の各頂点において設けられた6個のアンテナ1a,1b,1c,1d,1e,1fを備えて構成され、互いに対向する第1の対のアンテナ1a,1dと、互いに対向する第2の対のアンテナ1b,1eと、互いに対向する第3の対のアンテナ1c,1fとのいずれかの組みを選択して用いてアダプティブ制御することを特徴としている。このように、アンテナの数が増大することにより、1つのアンテナのカバーする範囲が狭くなることで、所望波方向に平行な主ビーム方向でより大きな利得を有する双方向の指向特性を有するアンテナを使用することができる。これにより、さらに利得を増大させて、干渉波抑圧量を増大させることができる。さらに、カバーエリアが狭いために干渉波の抑圧制御を実現するためのアンテナに入力される無線信号の移相量が小さくなるため、より小さい最大移相量を有する移相器を使用できる。
第2の実施形態.
図12は、本発明の第2の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置において用いるM型アンテナ素子3の構成を示す斜視図である。なお、M型アンテナ素子3とそれを用いたアンテナ装置については、特許文献2及び3において開示されている。第1の実施形態では、4個のアンテナ1a,1b,1c,1dを並置してアダプティブアンテナ装置を構成するが、第2の実施形態では、図13に示すように、M型アンテナ素子3を用いてさらに小型化することを特徴としている。
図12において、M型アンテナ素子3は、放射導体3−1と、給電導体3−2と、2本の短絡導体3−3,3−4と、接地導体5とを備えて構成される。接地導体5と平行となるように放射導体3−1が配置され、その両端はそれぞれ短絡導体3−3,3−4を介して接地導体5に接地される。ここで、給電導体3−2と、2本の短絡導体3−3,3−4は好ましくは互いに平行となるように、接地導体5に対して垂直な角度で立設されて形成される。また、給電導体3−2の一端は放射導体3−1の中央部に接続される一方、給電導体3−2の他端は給電点4に接続される。給電点4では、接地導体5に円孔4cが形成されて、給電導体3−2が接地導体5に電気的に絶縁された状態で円孔4cを通過して例えば同軸ケーブルなどの給電ケーブルに接続される。
図13は、図12の4個のM型アンテナ素子3a,3b,3c,3dを備えたアダプティブアンテナ装置の構成を示す斜視図である。図13において、4個のM型アンテナ素子3a,3b,3c,3dはそれぞれアンテナ1a,1b,1c,1dを構成している。ここで、4個のM型アンテナ素子3a,3b,3c,3dはそれぞれ給電点4a,4b,4c,4dを有する。また、図13のアダプティブアンテナ装置において、互いに隣接するM型アンテナ素子の短絡導体を共用することにより、第1の実施形態に係るアンテナ装置に比較して小型化することを特徴としている。なお、4個のM型アンテナ素子3a,3b,3c,3dの各放射導体3−1により正方形を形成する。また、本発明者による試作機では、4個のM型アンテナ素子3a乃至3dの各放射導体3−1の長さは120mmで、その高さである短絡導体3−3,3−4の長さは12mmであり、接地導体5は、140mm×140mmの正方形状を有する。
以上のように構成された4個のM型アンテナ素子3a乃至3dを用いたアダプティブアンテナ装置では、アンテナ1aとアンテナ1cが±X軸方向に平行な主ビーム方向でより大きな利得を有する双方向の指向特性を有し、アンテナ1bとアンテナ1dが±Y軸方向に平行な主ビーム方向でより大きな利得を有する双方向の指向特性を有する。すなわち、1対のアンテナ1a,1cの組と、1対のアンテナ1b,1dの組で水平面を360度の範囲でカバーして無線信号の電波を放射できる。
図14は図13のM型アンテナ素子3aに給電したときの給電点反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。図14において、他のM型アンテナ素子3b,3c,3dは50Ωの終端抵抗で終端されている。なお、以下に示す放射パターンにおいて、給電されていないアンテナはすべて50Ωの終端抵抗で終端されている。図14から明らかなように、当該アンテナ装置では、周波数2GHzで反射電力が最小になり、効率よく無線信号の電波の送受信が行えることが分かる。この場合、周波数2GHzにおいて、入力電力に対して反射電力の比が−9.7dBであり、アンテナの効率は90%である。当該アンテナの構造はX軸とY軸に対して対称であり、アンテナ1a乃至1dの特性はすべて同じであり、いずれのアンテナも効率の良いアンテナを実現している。ここで、M型アンテナ素子3a乃至3dの長さは120mmであり、周波数2GHzの波長は150mmである。すなわち、M型アンテナ素子3a乃至3dの長さは120/150=0.8波長となる。従って、アダプティブ制御を行う対向した各対のアンテナ間(アンテナ1aとアンテナ1cの間、並びに、アンテナ1bとアンテナ1dとの間)の間隔Sは0.8波長となり、双方向の指向特性アンテナを備えた、ほぼ最適値モデルの2素子アダプティブアンテナ装置を実現している。
図15は、図13のM型アンテナ素子3aに給電したときのXY平面の放射指向特性を示すグラフである。図15において、使用周波数は2GHzであり、以下に示す放射パターンは周波数2GHzにおける放射パターンを示す。図15から明らかなように、当該アンテナ装置±X軸方向に平行な主ビーム方向でより大きな利得を有する双方向の指向特性を示していることが分かる。また、−X軸方向に3.4dBiの放射利得を得て、+X軸方向に2.0dBiの放射利得を得ていることが分かる。このように、若干−X軸方向により大きな放射利得を有する指向特性を示しているが、その差は1.4dBである。本実施形態に係るアンテナ装置の構造はX軸とY軸に対して対称であり、アンテナ1a乃至1dの指向特性はすべて同じである。ここで、アンテナ1bは±Y軸方向に平行な主ビーム方向でより大きな利得を有し、+Y軸方向が−Y軸方向よりも若干大きな利得を有する双方向の指向特性を有する。また、アンテナ1cは±X軸方向に平行な主ビーム方向でより大きな利得を有し、+X軸方向が−X軸方向よりも若干大きな利得を有する双方向の指向特性を有する。さらに、アンテナ1dは±Y軸方向に平行な主ビーム方向でより大きな利得を有し、−Y軸方向が+Y軸方向よりも若干大きな利得を有する双方向の指向特性を有する。
次いで、第2の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置におけるアダプティブ制御された放射特性を示す。
図16は図13のアダプティブアンテナ装置においてアダプティブ制御されたときに干渉波が無く、X軸方向の所望波が到来するときのXY平面の放射指向特性を示すグラフである。図16から明らかなように、+X軸方向に5.6dBiの大きな利得を有する指向特性が得られていることが分かる。これは、アンテナ単体の最大放射利得の3.4dBiに比べて2.2dBだけ高い利得を得ることができる。また、−X軸方向の利得は−8.6dBiであり、不要な方向への指向特性が小さく抑えられていることが分かる。このとき、アンテナ1aから放射された無線信号の位相は、アンテナ1cから放射された無線信号に比べて+90度だけ進めている。アンテナ1aから放射された無線信号と、アンテナ1cから放射された無線信号の各振幅は同一に設定した。このように、第2の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置では、対向する双方向の指向特性アンテナの振幅と位相を調整することにより、干渉波が無いときに所望波方向である±X軸方向に平行な主ビーム方向でより大きな利得を有する双方向の指向特性を得ることができ、当該アダプティブアンテナ装置を高感度化できる。また、当該アダプティブアンテナ装置において所望波方向の主ビーム利得をより大きくすることにより、用いるアンテナの数を削減することができる。
次いで、本実施形態に係るアダプティブアンテナ装置における干渉波抑圧のアダプティブ制御の放射特性の一例を示す。
図17は、図13のアダプティブアンテナ装置においてアダプティブ制御されたときにX軸方向から所望波が到来しかつ方位角φ=30度で干渉波が到来するときのXY平面の放射指向特性を示すグラフである。図17から明らかなように、所望波方向に−2.6dBiの利得を得ており、干渉波方向に−13.9dBiの利得を得た。これにより、11.3dBの干渉波の抑圧効果を得た。このとき、アンテナ1aから放射される無線信号の位相を0度に設定し、アンテナ1cから放射される無線信号の位相を30度に設定した。このように、第2の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置により、干渉波を有効的に抑圧することができる。
以上説明したように、第2の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置により、干渉波が無い場合には水平面において5.6dBiの高利得を実現し、干渉波があるときには有効的に干渉波を抑圧できるアダプティブ制御を実現することができる。なお、本実施形態においては、アダプティブアンテナ装置を構成する各アンテナの双方向の指向特性に1.4dBの利得差があったにも関わらず、このような効果を実現することができた。すなわち、アンテナの放射パターンが理想的な双方向の指向特性から若干ずれた場合においても、対向する双方向の指向特性アンテナを用いたアダプティブアンテナ装置の効果が得られることが分かる。
さらに、それぞれ双方向の指向特性を有する互いに対向する1対のアンテナを用いてアダプティブ制御することにより、高利得化と干渉波抑圧の両立を実現する。さらに、カバー範囲を分割することにより、カバーエリア外からの干渉波を、アダプティブ制御を行うことなく抑圧することができる。
第3の実施形態.
図18は、本発明の第3の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。第3の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置は、第1の対のアンテナ1a,1cと、第2の対のアンテナ1b,1dとのうちのいずれか1対のアンテナを用いて、選択された1対のアンテナに接続された可変増幅器7a,7b及び移相器8a,8bにおいて重み付け係数の振幅と移相量を変化することによりアダプティブ制御することを特徴としている。なお、アンテナ1a乃至1dは、例えば半波長ダイポールアンテナであって、図1に示すようにXY平面上に配置されている。
図18において、スイッチ回路6は2個のスイッチSW1,SW2を備えて構成され、スイッチ回路9は2個のスイッチSW5,SW6を備えて構成される。アンテナ1aはスイッチSW1の接点a及びスイッチSW2の接点aに接続され、アンテナ1bはスイッチSW1の接点b及びスイッチSW2の接点bに接続され、アンテナ1cはスイッチSW1の接点c及びスイッチSW2の接点cに接続され、アンテナ1dはスイッチSW1の接点d及びスイッチSW2の接点dに接続される。ここで、スイッチ回路6の2個のスイッチSW1,SW2は、コントローラ11により制御され、第1の対のアンテナ1a,1cと、第2の対のアンテナ1b,1dとのうちのいずれか1つの対のアンテナを可変増幅器7a,7b及び移相器8a,8bに接続する。スイッチSW1の共通端子は可変増幅器7a及び移相器8aを介してスイッチSW5の共通端子に接続され、スイッチSW2の共通端子は可変増幅器7b及び移相器8bを介してスイッチSW6の共通端子に接続される。スイッチSW5の接点a及びスイッチSW6の接点aは信号端子10及びコントローラ11に接続される。なお、スイッチSW5の接点a及びスイッチSW6の接点aはそれぞれ、例えば終端抵抗50Ωである負荷抵抗R1,R2を介して接地される。ここで、可変増幅器7a,7bの増幅度又は減衰度はコントローラ11により制御され、移相器8a,8bの移相量はコントローラ11により制御される。また、スイッチ回路9はコントローラ11により制御され、移相器8aから出力される無線信号と、移相器8bから出力される無線信号とのうちのいずれか1つの無線信号、もしくはこれら2個の無線信号を合成してなる無線信号をコントローラ11に出力するとともに、給電ケーブル(図示せず。)を介して無線信号処理回路(図示せず。)に接続された信号端子10に出力する。
次いで、図18のアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御処理(以下、第1のアダプティブ制御処理という。)の動作について、+X軸方向から所望波の無線信号の電波が到来する場合を例にして説明する。
(ステップS1)まず、コントローラ11の制御のもとでスイッチ回路6により、アンテナ1a乃至1dのうち互いに対向する1対のアンテナがそれぞれ可変増幅器7a,7bに接続され、さらに移相器8a,8b及びスイッチ回路9を介して信号端子10に接続される。初期状態において、可変増幅器7a,7bの増幅度はいずれも1に設定され、移相器8a,8bの移相量は0に設定される。
(ステップS2)この初期状態において、コントローラ11によりスイッチ回路6を制御して、1対のアンテナ1a,1cの組を可変増幅器7a,7bに接続するとともに、スイッチ回路9のスイッチSW5を接点aに切り換えかつスイッチSW6を接点bに切り換えて、移相器8aの出力端子はスイッチSW5を介して信号端子10及びコントローラ11に接続される。このとき、スイッチ回路9から出力される無線信号の受信電力Paはコントローラ11により検出され、コントローラ11内のメモリ11mに一時的に格納される。
(ステップS3)次いで、スイッチ回路9のスイッチSW5を接点bに切り換えかつスイッチSW6を接点aに切り換えて、移相器8aの出力端子はスイッチSW6を介して信号端子10及びコントローラ11に接続される。このとき、スイッチ回路9から出力される無線信号の受信電力Pcはコントローラ11により検出され、コントローラ11内のメモリ11mに一時的に格納される。
(ステップS4)さらに、コントローラ11によりスイッチ回路6を制御して、1対のアンテナ1b,1dの組を可変増幅器7a,7bに接続するとともに、スイッチ回路9のスイッチSW5を接点aに切り換えかつスイッチSW6を接点bに切り換えて、移相器8aの出力端子はスイッチSW5を介して信号端子10及びコントローラ11に接続される。このとき、スイッチ回路9から出力される無線信号の受信電力Pbはコントローラ11により検出され、コントローラ11内のメモリ11mに一時的に格納される。
(ステップS5)次いで、スイッチ回路9のスイッチSW5を接点bに切り換えかつスイッチSW6を接点aに切り換えて、移相器8aの出力端子はスイッチSW6を介して信号端子10及びコントローラ11に接続される。このとき、スイッチ回路9から出力される無線信号の受信電力Pdはコントローラ11により検出され、コントローラ11内のメモリ11mに一時的に格納される。
(ステップS6)次いで、コントローラ11内のメモリ11mに格納された受信電力Pa,Pb,Pc,Pdを比較して、最大の受信電力を選択する。この場合、+X軸方向から所望の無線信号の電波が到来するために、アンテナ1aとアンテナ1cに、最大電力を有する無線信号の電波が受信されるので、受信電力Pa及びPcが選択される。ただし、通常は、第2の実施形態に係る試作機のように、アンテナ1aとアンテナ1cの放射パターンは若干異なるために、受信電力PaとPcのうちのいずれ1つが選択される。
(ステップS7)ここで、受信電力Paが選択されると、コントローラ11は、スイッチ回路6を制御してアンテナ1a,1cの組をそれぞれ可変増幅器7a,7bに接続するとともに、スイッチ回路9のスイッチSW5を接点aに切り換えかつスイッチSW6を接点aに切り換えて、移相器8aの出力端子及び移相器8bの出力端子はそれぞれスイッチSW5,SW6を介して信号端子10及びコントローラ11に接続される。そして、コントローラ11により、可変増幅器7a,7b及び移相器8a,8bをアダプティブ制御する。すなわち、可変増幅器7a,7bの増幅度又は減衰度と、移相器8a,8bの移相量を制御して、所望波の無線信号を増大させかつ干渉波の無線信号を減少させるようにアダプティブ制御する。なお、干渉波の無線信号が無い場合には、所望波の無線信号を最大にするように可変増幅器7a,7b及び移相器8a,8bをアダプティブ制御する。
以上説明したように、コントローラ11には、各アンテナ1a,1b,1c,1dで受信された無線信号に関する受信電力Pa乃至Pdを格納するメモリ11mと、アダプティブ制御するために可変増幅器7a,7bの増幅度又は減衰度と、移相器8a,8bの移相量を計算する計算処理部と、スイッチ回路6、スイッチ回路と9、可変増幅器7a,7b及び移相器8a,8bを制御する制御部を備えて構成される。以上の構成により、干渉波の無線信号による信号品質の劣化を防止しつつ、適切なアンテナを受信アンテナに選択しアダプティブ制御により所望波の無線信号に対するアンテナの利得を増大させることができる。
以上の第1のアダプティブ制御処理においては、各アンテナからの無線信号の受信電力又は1対のアンテナからの無線信号の合成受信電力に基づいて、アダプティブ制御しているが、本発明はこれに限らず、各無線信号をベースバンド信号に復調し、復調されたベースバンド信号の誤り率に基づいてアダプティブ制御してもよい。
次いで、上記第1のアダプティブ制御処理とは別の第2のアダプティブ制御処理について以下に説明する。
(ステップS11)まず、コントローラ11によりスイッチ回路6を制御して、1対のアンテナ1a,1cの組を可変増幅器7a,7bに接続するとともに、スイッチ回路9のスイッチSW5を接点aに切り換えかつスイッチSW6を接点aに切り換えて、移相器8a及び移相器8bの各出力端子はそれぞれスイッチSW5,SW6を介して信号端子10及びコントローラ11に接続される。このとき、スイッチ回路9から出力される無線信号の合成受信電力Ppはコントローラ11により検出され、コントローラ11内のメモリ11mに一時的に格納される。
(ステップS12)次いで、コントローラ11によりスイッチ回路6を制御して、1対のアンテナ1b,1dの組を可変増幅器7a,7bに接続するとともに、スイッチ回路9のスイッチSW5を接点aに切り換えかつスイッチSW6を接点aに切り換えて、移相器8a及び移相器8bの各出力端子はそれぞれスイッチSW5,SW6を介して信号端子10及びコントローラ11に接続される。このとき、スイッチ回路9から出力される無線信号の合成受信電力Pqはコントローラ11により検出され、コントローラ11内のメモリ11mに一時的に格納される。
(ステップS13)上記格納された合成受信電力Pp,Pqのうちより大きな合成受信電力を検出した1対のアンテナを選択し、上記選択した1対のアンテナを動作させるように、ステップS11又はS12のスイッチ制御処理を実行した後、コントローラ11により、可変増幅器7a,7b及び移相器8a,8bをアダプティブ制御する。すなわち、可変増幅器7a,7bの増幅度又は減衰度と、移相器8a,8bの移相量を制御して、所望波の無線信号を増大させかつ干渉波の無線信号を減少させるようにアダプティブ制御する。なお、干渉波の無線信号が無い場合には、所望波の無線信号を最大にするように可変増幅器7a,7b及び移相器8a,8bをアダプティブ制御する。
以上の第2のアダプティブ制御処理においては、1対のアンテナからの無線信号の合成受信電力に基づいてアダプティブ制御しているが、本発明はこれに限らず、各無線信号をベースバンド信号に復調し、復調されたベースバンド信号の誤り率に基づいてアダプティブ制御してもよい。
さらに、可変増幅器7a,7b及び移相器8a,8bに対してそれぞれ与える増幅度と移相量の具体的な計算方法については以下に詳述する。上記式(3)を用いて計算した重み付け係数w(t,N)(ただし、計算の繰り返し回数をNとする。)の計算値をWoptとすると、次式で表される。ここで、アンテナ1aを第1のアンテナとし、アンテナ1cを第2のアンテナとする。
[数5]
opt=[wopt1opt2 (5)
ここで、[・]は行列の転置である。式(5)の右辺の各要素に対して複素共役をとり、重み付け係数wopt1 をアンテナ1aから放射された無線信号に対して乗算し、重み付け係数wopt2 をアンテナ1cから放射された無線信号に対して乗算する。各重み付け係数wopt1 opt2 の振幅値は次式で表される。
[数6]
=|wopt1 | (6)
[数7]
=|wopt2 | (7)
また、各重み付け係数wopt1 opt2 の位相θ,θは次式で表される。
[数8]
tan(θ)=Im(wopt1)/Re(wopt1) (8)
[数9]
tan(θ)=Im(wopt2)/Re(wopt2) (9)
従って、次式を得る。
[数10]
θ=tan−1(Im(wopt1 )/Re(wopt1 )) (10)
[数11]
θ=tan−1(Im(wopt2 )/Re(wopt2 )) (11)
ここで、Im(・)は引数の複素数の虚数成分を表し、Re(・)は引数の実数成分を表している。以上のようにして重み付け係数を計算できる。
以上の実施形態において、重み付け係数の振幅値及び位相をアダプティブ制御しているが、本発明はこれに限らず、重み付け係数の振幅値及び位相のうちの少なくとも1つを調整して制御してもよい。
以上の実施形態において、対向する1対のアンテナをアダプティブ制御するために2個の可変増幅器7a,7b及び2個の移相器8a,8bを用いているが、本発明はこれに限らず、1個の可変増幅器及び1個の移相器を用いてスイッチを用いて選択的に切り換えて使用してもよい。これによりコスト軽減が図れる。また、各アンテナ1a,1b,1c,1dの直後の後段にそれぞれ可変増幅器と移相器を接続してもよい。このように構成することにより、アンテナの個数だけ可変増幅器と移相器が必要になるが、各アンテナで受信された無線信号の電波の位相と振幅を調整できるキャリブレーションが容易にできる。
なお、1対のアンテナでアダプティブ制御を行う場合には、重み付け係数の振幅値A,A及び位相θ,θの合計4個のパラメータを変化する必要がある。しかしながら、これらの振幅比及び位相差をパラメータとして用いることにより、変化させる量を次式のように2個のパラメータに減少させることができる。
[数12]
21=A/A (12)
[数13]
θ21=θ−θ (13)
この場合において、第1のアンテナであるアンテナ1aには振幅値と位相の変化を与えず(すなわち、振幅値を1とし、位相を0とする。)、第2のアンテナであるアンテナ1cには振幅値と位相の変化を与える(すなわち、振幅値をA21とし、位相をθ21とする。)。これにより、上記式(5)乃至式(11)に基づくアダプティブ制御と同様の作用効果を得ることができる。
第4の実施形態.
図19は本発明の第4の実施形態に係るパッチアンテナ装置の構成を示す斜視図であり、図20は図19のA−A’面の縦断面図である。また、図21は図19のパッチアンテナ装置の動作を示す斜視図である。本実施形態に係るパッチアンテナ装置は、双方向の指向特性を有するアンテナの他の例である。
図19及び図20において、裏面に接地導体5が形成された誘電体基板13のおもて面の中央部に、幅Wと長さλを有する矩形形状のパッチ導体25が形成される。そして、パッチ導体25の幅方向の中央部であって、パッチ導体25の長手方向で中央部よりも下端の辺に近接した点を給電点4とし、中心導体23と接地導体22にてなる同軸ケーブル21により給電点4に給電される。なお、中心導体23は接地導体5とは、ギャップ24により電気的に絶縁されている。
以上のように構成された1波長パッチアンテナ装置において、受信アンテナとして動作する場合には、受信された無線信号による電流は、パッチ導体25の1波長の長さの辺と平行な方向に流れ、共振周波数においては、図21に示すように、パッチ導体25の両端で0となるように定在波が発生する。図21では、見やすいように、パッチ導体25の右側端部の辺に沿って電流分布を示しているが、パッチ導体25の幅W方向に一様に分布している。このように、パッチ導体25に正と負の電流が流れるために、中心線(Y軸)を含むパッチアンテナ装置に含まれるZY面において無線信号の電波は打ち消されるために放射されない。すなわち、図21の構成により、±X軸方向に無線信号の電波が強められ、双方向の指向特性が得られる。なお、幅WはY軸方向に共振が起こらないように半波長以下にすることが望ましい。
本実施形態に係る1波長パッチアンテナ装置を使用することにより、アンテナ装置を非常に薄くすることが可能になる。例えば2GHz帯においては厚さ3mmの誘電体基板13を用いることで、高効率なアンテナを実現することができ、さらに、薄い基板を用いることも可能である。これにより、アンテナを薄くすることが可能になり、人目に付きにくい優れたアンテナが実現できる。
以上の実施形態においては、同軸ケーブル21を用いているが、本発明はこれに限らず、パッチアンテナと同一基板上に形成されたマイクロストリップ線路を給電線路として用いてもよい。
第5の実施形態.
図22は本発明の第5の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。図18の第3の実施形態においては、使用しないアンテナを例えば終端抵抗50Ωである負荷抵抗R1,R2に接続しているが、第5の実施形態では、図22に示すように、使用しないアンテナを、4個のスイッチSW1乃至SW4を備えたスイッチ回路6Aを用いて、互いに異なるインピーダンスZ1,Z2を有する負荷インピーダンス14,15に接続したことを特徴としている。なお、インピーダンスZ1,Z2は同一であってもよい。
以上のように構成されたアダプティブアンテナ装置において、コントローラ11の制御のもとで、スイッチ回路6により1対のアンテナ1a,1cが選択され、アンテナ1a,1cがそれぞれ可変増幅器7a,7bに接続されたとき、スイッチ回路6によりアンテナ1b,1dがそれぞれ負荷インピーダンス14,15に接続される。逆に、スイッチ回路6により1対のアンテナ1b,1dが選択されたとき、アンテナ1b,1dがそれぞれ可変増幅器7a,7bに接続され、スイッチ回路6によりアンテナ1a,1cがそれぞれ負荷インピーダンス14,15に接続される。上記2個の負荷インピーダンス14,15により、さらに当該アダプティブアンテナ装置の指向特性を制御することができる。
図23は図22のアダプティブアンテナ装置においてX軸方向から所望波が到来したときのXY平面の放射指向特性を示すグラフである。図23においては、アンテナ1aとアンテナ1cに対して、同振幅でかつアンテナ1aの方が90度進んだ無線信号を給電した場合において、アンテナ1bとアンテナ1dにそれぞれ、j1000Ωのリアクタンス成分のみの負荷インピーダンス14,15を接続した場合のXY面の放射パターンである。図23から明らかなように、図22のアダプティブアンテナ装置では、−X軸方向の放射電力が抑えられ、+X軸方向で6.2dBiの高利得が得られていることが分かる。図18の第3の実施形態に係るアンテナ1b,1dが終端抵抗50Ωである負荷抵抗R1,R2で終端されたときに比べて0.6dBの増加が得られた。この場合において、負荷インピーダンスが、図24に示すように、リアクタンス16のみで構成されているため、負荷インピーダンス14,15で消費される電力は零となる。すなわち、1対のアンテナ1b,1dで受信された無線信号の電力はリアクタンス16である負荷インピーダンス14,16で反射され、アンテナ1b,1dから無線信号の電波が再び放射されることとなり、高効率なアンテナを実現することができる。
第6の実施形態.
図25は本発明の第6の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。この第6の実施形態は、第5の実施形態に比較して、1個の負荷インピーダンス14のみで構成したことを特徴としている。すなわち、図22において、インピーダンスZ1,Z2が等しいときは、図25に示すように構成してもよい。図25において、使用しないアンテナを、4個のスイッチSW11,SW12,SW21,SW22を備えたスイッチ回路6Bを用いて、インピーダンスZ1を有する負荷インピーダンス14に接続したことを特徴としている。本実施形態では、部品点数を削減でき、これにより、コストを軽減でき、アンテナ装置を小型化できる。
以上の第5及び第6の実施形態において、負荷インピーダンス14,15をリアクタンスタンスのみで構成しているとき、上記負荷インピーダンス14,15を可変容量ダイオードで構成し、当該素子に印加する直流バイアス電圧を変化することにより、所望の指向特性が得られるように可変容量ダイオードの容量値を変化させてもよい。また、負荷インピーダンス14,15を、チップ抵抗、コイル又はコンデンサを用いて、その素子の一端を接地することにより構成してもよい。この場合、回路を小型化できる。さらに、負荷インピーダンスがリアクタンス成分のみである場合は、マイクロストリップ線路や同軸ケーブル等の高周波伝送線路の一端を短絡し又は開放することにより、負荷インピーダンス14,15を構成してもよい。この場合、損失の少ない理想的な負荷インピーダンスを実現できる。
第7の実施形態.
図26は、本発明の第7の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。第7の実施形態は、図18の第3の実施形態の変形例であって、以下のように構成したことを特徴としている。
図26において、アンテナ1aにスイッチ6aを介して可変増幅器7a及び移相器8a又は負荷インピーダンス14aに接続し、アンテナ1bにスイッチ6bを介して可変増幅器7b及び移相器8b又は負荷インピーダンス14bに接続し、アンテナ1cにスイッチ6cを介して可変増幅器7c及び移相器8c又は負荷インピーダンス14cに接続し、アンテナ1dにスイッチ6dを介して可変増幅器7d及び移相器8d又は負荷インピーダンス14dに接続し、各移相器8a乃至8dからの無線信号を分配及び合成器17により合成して、合成された無線信号をコントローラ11及び信号端子10に出力する。
以上のように構成されたアダプティブアンテナ装置では、スイッチ回路9の代わりに分配及び合成器17を使用することができ、通常入手しやすく汎用品のために安価な1対2のスイッチ14a乃至14d及び分配及び合成器17を用いて構成することができる。
第8の実施形態.
図27は本発明の第8の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。第8の実施形態は、第7の実施形態に比較して、各移相器8a乃至8dから出力される無線信号の信号電力を比較して最大の信号電力を示すアンテナ情報をコントローラ11に出力する比較器18を備えたことを特徴としている。以上のように構成することにより、比較器18により一度に複数のアンテナの受信電力を比較することができ、アダプティブ制御処理を高速化できる。なお、比較器17の同時比較処理をコントローラ11において実行してもよい。
第9の実施形態.
図28は本発明の第9の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。第8の実施形態では、比較器18は各移相器8a乃至8dから出力される無線信号の信号電力を比較しているが、第9の実施形態では、比較器18は各アンテナ1a乃至1dから出力される無線信号の信号電力を比較して、最大の信号電力を示すアンテナ情報をコントローラ11に出力することを特徴としている。
以上の第7乃至第9の実施形態において、負荷インピーダンス14a乃至14dは、終端抵抗50Ωであってもよいし、例えばリアクタンスである負荷インピーダンスであってもよい。
第10の実施形態.
図29は本発明の第10の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。第1乃至第9の実施形態においては、無線信号に対してアダプティブ制御処理を実行しているが、第10の実施形態は、図18の第3の実施形態に比較して、アンテナ1a乃至1dとスイッチ回路6との間に、無線信号処理回路19を挿入してもよい。無線信号処理回路19は、各アンテナ1a乃至1dで受信された無線信号に対して、例えば高周波増幅、周波数変換、中間周波増幅などの処理を実行して、各アンテナ1a乃至1dで受信された無線信号に対応した中間周波信号を発生し、当該中間周波信号を用いてアダプティブ制御することを特徴としている。
第11の実施形態.
図30は本発明の第11の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。第10の実施形態においては、中間周波信号に対してアダプティブ制御処理を実行しているが、第11の実施形態は、図29の第10の実施形態に比較して、無線信号処理回路19とスイッチ回路6との間に、中間周波信号処理回路20を挿入してもよい。中間周波信号処理回路20は、無線信号処理回路19から出力されるアンテナ1a乃至1dに対応した中間周波信号に対して、例えば復調などの処理を実行して、各アンテナ1a乃至1dで受信された無線信号に対応したベースバンド信号を発生し、当該ベースバンド信号を用いてアダプティブ制御することを特徴としている。以上のように構成することにより、処理する信号の周波数が低下し、特にデジタル信号処理をする場合のサンプリング周波数を低くすることが可能になり、信号のデジタル化に必要な低価格のA/D変換器を使用できる。
変形例.
以上の実施形態において、各アンテナは同一の形状を有しているが、本発明はこれに限らず、互いに異なる形状を有し、双方向の指向特性を有するアンテナを用いてもよい。
以上詳述したように、本発明に係るアダプティブアンテナ装置によれば、それぞれ双方向の指向特性を有する複数対のアンテナを含み、上記アンテナの個数と同じ数の頂点を有する多角形の頂点上に設けられた合計4個以上の偶数N個のアンテナと、互いに対向する1対のアンテナを用いて無線信号のアダプティブ制御を行うアダプティブ制御回路とを備えたので、従来技術に比較して簡単な構造で、有効的にかつ確実にアダプティブ制御し、従来技術に比較して主ビーム利得を得ることができ、しかも従来技術に比較して高い干渉波抑圧量を得ることができる。特に、アダプティブ制御に必要な最大移相量を最大90度以下にすることができ、各アンテナに接続されるアダプティブ制御回路において1個の90度移相器を用いて構成できる。
本発明の第1の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアンテナ配置を示す平面図である。 図1のアダプティブアンテナ装置においてそれぞれ半波長ダイポールアンテナである2個のアンテナ1a,1cを用いたときのアンテナ配置を示す平面図である。 図2のアンテナ配置におけるアダプティブアンテナ装置のためのアダプティブ制御回路を示すブロック図である。 図2の場合において、アンテナ間間隔Sが半波長であるときに所望波の入斜角度と干渉波の入斜角度とを設定したときのアダプティブ制御による干渉波抑圧量を示すグラフである。 図2の場合において、アンテナ間間隔Sが半波長であるときに所望波と干渉波の角度差に対する重み付け係数の位相差を示すグラフである。 図2の場合において、アンテナ間間隔Sが半波長であるときのアンテナ間間隔Sに対するX軸方向利得を示すグラフである。 図6の場合における動作説明を示すアンテナ配置を示す平面図である。 図2の場合におけるアンテナ間間隔Sに対する2個のアンテナ1a,1c間のアイソレーションを示すグラフである。 図2の場合において、アンテナ間間隔Sが0.8波長であるときに所望波の入斜角度と干渉波の入斜角度とを設定したときのアダプティブ制御による干渉波抑圧量を示すグラフである。 図2の場合において、アンテナ間間隔Sが0.75波長であるときに所望波の入斜角度と干渉波の入斜角度とを設定したときのアダプティブ制御による干渉波抑圧量を示すグラフである。 図2の場合において、アンテナ間間隔Sが0.75波長であるときに所望波と干渉波の角度差に対する重み付け係数の位相差を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置において用いるM型アンテナ素子3の構成を示す斜視図である。 図12の4個のM型アンテナ素子3a,3b,3c,3dを備えたアダプティブアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 図13のM型アンテナ素子3aに給電したときの反射係数S11の周波数特性を示すグラフである。 図13のM型アンテナ素子3aに給電したときのXY平面の放射指向特性を示すグラフである。 図13のアダプティブアンテナ装置においてアダプティブ制御されたときにX軸方向の所望波が到来するときのXY平面の放射指向特性を示すグラフである。 図13のアダプティブアンテナ装置においてアダプティブ制御されたときにX軸方向から所望波が到来しかつ方位角φ=30度で干渉波が到来するときのXY平面の放射指向特性を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係るパッチアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 図19のA−A’面の縦断面図である。 図19のパッチアンテナ装置の動作を示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。 図22のアダプティブアンテナ装置においてX軸方向から所望波が到来したときのXY平面の放射指向特性を示すグラフである。 図22のアダプティブアンテナ装置における負荷インピーダンス14,15がリアクタンス16で構成されたときを示す回路図である。 本発明の第6の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。 本発明の第7の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。 本発明の第8の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。 本発明の第9の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。 本発明の第10の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。 本発明の第11の実施形態に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係るアダプティブアンテナ装置のアダプティブ制御回路を示すブロック図である。 従来技術に係るアダプティブアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 図32の2個のアンテナ101a,101cを用いたときの指向特性を示す平面図である。 図33の場合でアンテナ間間隔Sが半波長であるときに所望波の入斜角度と干渉波の入斜角度とを設定したときのアダプティブ制御による干渉波抑圧量を示すグラフである。 図33の場合でアンテナ間間隔Sが半波長であるときに所望波と干渉波の角度差に対する重み付け係数の位相差を示すグラフである。 図33の場合でアンテナ間間隔Sが半波長であるときにX軸方向から所望波が到来したときのXY平面における指向特性を示すグラフである。
符号の説明
1,1a乃至1f…アンテナ、
2a乃至2f…放射パターン、
3,3a乃至3d…M型アンテナ素子、
3−1…放射導体、
3−2…給電導体、
3−3,3−4…短絡導体、
4,4a乃至4d…給電点、
5…接地導体、
6,6a乃至6d,6A,6B、6C…スイッチ回路、
7a乃至7d…可変増幅器、
8a乃至8d…移相器、
9…スイッチ回路、
10…信号端子、
11…コントローラ、
11m…メモリ、
12…パッチアンテナ、
13…誘電体基板、
14,15,14a乃至14d…負荷インピーダンス、
16…リアクタンス、
17…分配及び合成器、
18…比較器、
19…無線信号処理回路、
20…中間周波信号処理回路、
21…同軸給電ケーブル、
25…パッチ導体、
30…正方形、
31…正六角形、
32…A/D変換器、
33…受信アダプティブ制御回路、
34…復調器、
SW1乃至SW6,SW11,SW12,SW21,SW22…スイッチ。

Claims (18)

  1. それぞれ双方向の指向特性を有する複数対のアンテナを含み、上記各対のアンテナが互いに対向するように、上記アンテナの個数と同じ数の頂点を有する多角形の頂点上に設けられた合計4個以上の偶数N個のアンテナと、
    上記互いに対向する1対のアンテナを用いて無線信号のアダプティブ制御を行うアダプティブ制御回路とを備えたことを特徴とするアダプティブアンテナ装置。
  2. 上記各対のアンテナは、各対のアンテナの指向特性の主ビーム方向の軸が互いに実質的に一致するように対向して設けられたことを特徴とする請求項1記載のアダプティブアンテナ装置。
  3. 上記多角形は正多角形であることを特徴とする請求項1又は2記載のアダプティブアンテナ装置。
  4. 上記偶数N個のアンテナは互いに同一の形状を有することを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のアダプティブアンテナ装置。
  5. 上記各1対のアンテナの間の間隔は、1/4波長に半波長の整数倍を加えた間隔であることを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つに記載のアダプティブアンテナ装置。
  6. 上記アダプティブ制御回路は、
    上記無線信号の振幅と位相のうちの少なくとも1つを変化する2個の変化手段と、
    上記偶数N個のアンテナのうちの互いに対向する各1対のアンテナをそれぞれ上記2個の変化手段に接続するスイッチ手段と、
    上記2個の変化手段から出力される無線信号を合成して合成無線信号を出力する合成手段と、
    上記合成手段から出力される合成無線信号に基づいて、上記スイッチ手段を制御することにより上記各アンテナにより受信される無線信号のうち所定の判断基準に従って1個の無線信号を選択し、上記スイッチ手段を制御することにより上記選択された無線信号を受信したアンテナを含む互いに対向する1対のアンテナを用いたときに上記合成手段から出力される合成無線信号に基づいて、所望波の方向に実質的に主ビームを向けかつ干渉波の方向に実質的にヌルを向けるように上記2個の変化手段をアダプティブ制御するコントローラ手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1つにアダプティブアンテナ装置。
  7. 上記アダプティブ制御回路は、
    上記無線信号の振幅と位相のうちの少なくとも1つを変化する2個の変化手段と、
    上記偶数N個のアンテナのうちの互いに対向する各1対のアンテナをそれぞれ上記2個の変化手段に接続するスイッチ手段と、
    上記2個の変化手段から出力される無線信号を合成して合成無線信号を出力する合成手段と、
    上記合成手段から出力される合成無線信号に基づいて、上記スイッチ手段を制御することにより上記互いに対向する各1対のアンテナを用いたときに上記合成手段から出力される各合成無線信号のうち所定の判断基準に従って1個の合成無線信号を選択し、上記スイッチ手段を制御することにより上記選択された合成無線信号を受信した互いに対向する1対のアンテナを用いたときに上記選択された合成無線信号に基づいて、所望波の方向に実質的に主ビームを向けかつ干渉波の方向に実質的にヌルを向けるように上記2個の変化手段をアダプティブ制御するコントローラ手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1つにアダプティブアンテナ装置。
  8. 上記アダプティブ制御回路は、
    上記N個のアンテナでそれぞれ受信されたN個の無線信号の振幅と位相のうちの少なくとも1つを変化するN個の変化手段と、
    上記偶数N個のアンテナをそれぞれ上記N個の変化手段に接続するスイッチ手段と、
    上記N個の変化手段から出力される無線信号を合成して、合成無線信号を出力する合成手段と、
    上記合成手段から出力される合成無線信号に基づいて、上記スイッチ手段を制御することにより上記各アンテナにより受信される無線信号のうち所定の判断基準に従って1個の無線信号を選択し、上記スイッチ手段を制御することにより上記選択された無線信号を受信したアンテナを含む互いに対向する1対のアンテナを用いたときに上記合成手段から出力される合成無線信号に基づいて、所望波の方向に実質的に主ビームを向けかつ干渉波の方向に実質的にヌルを向けるように上記用いる1対のアンテナに接続された2個の変化手段をアダプティブ制御するコントローラ手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1つにアダプティブアンテナ装置。
  9. 上記アダプティブ制御回路は、
    上記N個のアンテナでそれぞれ受信されたN個の無線信号の振幅と位相のうちの少なくとも1つを変化するN個の変化手段と、
    上記偶数N個のアンテナをそれぞれ上記N個の変化手段に接続するスイッチ手段と、
    上記N個の変化手段から出力される無線信号を合成して、合成無線信号を出力する合成手段と、
    上記合成手段から出力される合成無線信号に基づいて、上記スイッチ手段を制御することにより上記互いに対向する各1対のアンテナを用いたときに上記合成手段から出力される各合成無線信号のうち所定の判断基準に従って1個の合成無線信号を選択し、上記スイッチ手段を制御することにより上記選択された合成無線信号を受信した互いに対向する1対のアンテナを用いたときに上記選択された合成無線信号に基づいて、所望波の方向に実質的に主ビームを向けかつ干渉波の方向に実質的にヌルを向けるように上記用いる1対のアンテナに接続された2個の変化手段をアダプティブ制御するコントローラ手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1つにアダプティブアンテナ装置。
  10. 上記アダプティブ制御回路は、
    上記N個のアンテナでそれぞれ受信されたN個の無線信号の振幅と位相のうちの少なくとも1つを変化するN個の変化手段と、
    上記偶数N個のアンテナをそれぞれ上記N個の変化手段に接続するスイッチ手段と、
    上記N個の変化手段から出力される無線信号を合成して、合成無線信号を出力する合成手段と、
    上記各アンテナから出力される無線信号に基づいて、上記スイッチ手段を制御することにより上記各アンテナにより受信される無線信号のうち所定の判断基準に従って1個の無線信号を選択し、上記スイッチ手段を制御することにより上記選択された無線信号を受信したアンテナを含む互いに対向する1対のアンテナを用いたときに上記合成手段から出力される合成無線信号に基づいて、所望波の方向に実質的に主ビームを向けかつ干渉波の方向に実質的にヌルを向けるように上記用いる1対のアンテナに接続された2個の変化手段をアダプティブ制御するコントローラ手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1つにアダプティブアンテナ装置。
  11. 上記アダプティブ制御回路は、
    上記N個のアンテナでそれぞれ受信されたN個の無線信号の振幅と位相のうちの少なくとも1つを変化するN個の変化手段と、
    上記偶数N個のアンテナをそれぞれ上記N個の変化手段に接続するスイッチ手段と、
    上記N個の変化手段から出力される無線信号を合成して、合成無線信号を出力する合成手段と、
    上記各アンテナから出力される無線信号に基づいて、上記スイッチ手段を制御することにより上記互いに対向する各1対のアンテナを用いたときに上記合成手段から出力される各合成無線信号のうち所定の判断基準に従って1個の合成無線信号を選択し、上記スイッチ手段を制御することにより上記選択された合成無線信号を受信した互いに対向する1対のアンテナを用いたときに上記選択された合成無線信号に基づいて、所望波の方向に実質的に主ビームを向けかつ干渉波の方向に実質的にヌルを向けるように上記用いる1対のアンテナに接続された2個の変化手段をアダプティブ制御するコントローラ手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1つにアダプティブアンテナ装置。
  12. 上記スイッチ手段はさらに、上記各変化手段に接続されたアンテナ以外のアンテナを所定の負荷インピーダンスに接続することを特徴とする請求項6乃至11のうちのいずれか1つに記載のアダプティブアンテナ装置。
  13. 上記判断基準は、上記無線信号を復調したときのベースバンド信号のビット誤り率がより小さい無線信号を選択することを特徴とする請求項6乃至12のうちのいずれか1つに記載のアダプティブアンテナ装置。
  14. 上記判断基準は、上記無線信号の受信電力がより大きい無線信号を選択することを特徴とする請求項6乃至12のうちのいずれか1つに記載のアダプティブアンテナ装置。
  15. 上記N個のアンテナはそれぞれ半波長ダイポールアンテナであることを特徴とする請求項1乃至14のうちのいずれか1つに記載のアダプティブアンテナ装置。
  16. 上記N個のアンテナはそれぞれ1波長パッチアンテナであることを特徴とする請求項1乃至14のうちのいずれか1つに記載のアダプティブアンテナ装置。
  17. 上記N個のアンテナはそれぞれM型アンテナであることを特徴とする請求項1乃至14のうちのいずれか1つに記載のアダプティブアンテナ装置。
  18. 上記各M型アンテナは、放射導体と、上記放射導体の中央部に接続された給電導体と、上記放射導体の両端にそれぞれ接続されかつ接地導体に接続された短絡導体とを備え、
    上記N個のM型アンテナのうちの互いに隣接する2個のM型アンテナは短絡導体を共有するように、上記N個のM型アンテナを形成したことを特徴とする請求項17記載のアダプティブアンテナ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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