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JP2005154380A - ピペリジン誘導体 - Google Patents

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JP2005154380A
JP2005154380A JP2003398365A JP2003398365A JP2005154380A JP 2005154380 A JP2005154380 A JP 2005154380A JP 2003398365 A JP2003398365 A JP 2003398365A JP 2003398365 A JP2003398365 A JP 2003398365A JP 2005154380 A JP2005154380 A JP 2005154380A
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substituent
compound
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formula
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Pending
Application number
JP2003398365A
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English (en)
Inventor
Masami Takahashi
政巳 高橋
Takeshi Yamanaka
武志 山中
Yoshihiro Terakawa
良司博 寺川
Hidetoshi Asai
秀敏 浅井
Rikako Kouno
理夏子 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tanabe Seiyaku Co Ltd filed Critical Tanabe Seiyaku Co Ltd
Priority to JP2003398365A priority Critical patent/JP2005154380A/ja
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Abstract

【課題】 優れたタキキニン受容体拮抗活性を有するピペリジン誘導体を提供する。
【解決手段】 一般式〔I〕
【化1】
Figure 2005154380

(式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Bはフッ素原子またはシアノ基を表し、Bはトリハロゲノアルキル基、フッ素原子またはシアノ基を表すか;あるいはBおよびBはともにアルコキシ基を表し、Rは置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有しているチオール基、置換基を有しているスルホニル基、または式:
【化2】
Figure 2005154380

で示される基であり、
11は置換基を有しているカルボニル基または置換基を有しているスルホニル基を表し、R12は水素原子またはアルキル基を表し、Rはアルキル基を表し、Rは水素原子またはアルキル基を表す。)
で示されるピペリジン誘導体またはその薬理的に許容しうる塩。
【選択図】 なし

Description

本発明は、優れたタキキニン受容体拮抗活性を有する新規ピペリジン誘導体に関する。
タキキニンとは、一群の神経ペプチドの総称であり、哺乳類ではサブスタンスP(以下、SP)、ニューロキニンA、ニューロキニンBが知られており、これらのペプチドは生体内に存在するそれぞれの受容体(ニューロキニン1、ニューロキニン2、ニューロキニン3)に結合することによって、様々な生物活性を発揮することが知られている。その中で、SPは神経ペプチドの中でももっとも歴史が長く詳細に研究されているものの1つであり、1931年にウマ腸管抽出物中に存在が確認され、1971年に構造決定されたアミノ酸11個からなるペプチドである。
SPは中枢および末梢の神経系に広く分布しており、一次知覚ニューロンの伝達物質としての機能の他、血管拡張作用、血管透過性亢進作用、平滑筋収縮作用、神経細胞興奮作用、唾液分泌作用、利尿亢進作用、免疫作用などの生理活性を有する。特に、痛みインパルスにより脊髄後角の終末から遊離されたSPが2次ニューロンに痛み情報を伝えること、末梢終末より遊離されたSPがその受容体に炎症反応を惹起することが知られている。このようなことから、SPは種々の病態(例えば、痛み、炎症、アレルギー、頻尿、尿失禁、気道疾患、精神病、うつ病、不安、嘔吐など)に関与していると考えられており、またSPはアルツハイマー型痴呆にも関与していると考えられている〔総説:フィジオロジカル・レビューズ(Physiological Reviews)、73巻、229−308頁(1993年)(非特許文献1)、ジャーナル・オブ・オートノミック・ファーマコロジー(Journal of Autonomic Pharmacology)、13巻、23−93頁(1993年)(非特許文献2)〕。
フィジオロジカル・レビューズ(Physiological Reviews)、73巻、229−308頁(1993年)。
ジャーナル・オブ・オートノミック・ファーマコロジー(Journal of Autonomic Pharmacology)、13巻、23−93頁(1993年)。
現在、前記種々病態(特に嘔吐、うつ病または排尿異常など)の治療薬として、優れたタキキニン受容体拮抗作用(特にSP受容体拮抗作用)を有し、かつ安全性、持続性(代謝、体内動態、吸収性)などの点から十分に満足できる化合物は未だ見出されていない。そこで、優れたタキキニン受容体拮抗作用を有し、該病態の治療薬として臨床上の効果が十分に満足できる化合物の開発が望まれている。
本発明は、一般式〔I〕
Figure 2005154380
(式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Bはフッ素原子またはシアノ基を表し、Bはトリハロゲノアルキル基、フッ素原子またはシアノ基を表すか;あるいはBおよびBはともにアルコキシ基を表し、Rは置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有しているチオール基、置換基を有しているスルホニル基、または式:
Figure 2005154380
で示される基であり、
11は置換基を有しているカルボニル基または置換基を有しているスルホニル基を表し、R12は水素原子またはアルキル基を表し、Rはアルキル基を表し、Rは水素原子またはアルキル基を表す。)
で示されるピペリジン誘導体またはその薬理的に許容しうる塩に関する。
本発明は、優れたタキキニン受容体拮抗作用を有し、かつ安全性、持続性(代謝、体内動態、吸収性)などの点から臨床上十分に満足できる化合物を提供するものである。
本発明において、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、ベンゼン環の置換基としては、アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、保護されていてもよい水酸基またはアルコキシ基が挙げられる。環Aはこれら置換基を同一または異なって1〜3個有していてもよい。
本発明において、Bはフッ素原子またはシアノ基を表し、Bはトリハロゲノアルキル基、フッ素原子またはシアノ基を表すか;あるいはBおよびBはともにアルコキシ基を表す。
本発明の化合物における環A及び環Bの好ましい例としては、例えば、環Aが、式:
Figure 2005154380
で示されるベンゼン環であり、環Bが、式:
Figure 2005154380
で示されるベンゼン環であり、A、AおよびAは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、保護されていてもよい水酸基またはアルコキシ基であり、Bはフッ素原子またはシアノ基を表し、Bはトリハロゲノアルキル基、フッ素原子またはシアノ基を表すか;あるいはBおよびBはともにアルコキシ基である化合物が挙げられる。トリハロゲノアルキル基としては、例えば、トリフルオロメチル基またはトリクロロメチル等が挙げられる。
本発明において、保護されていてもよい水酸基の保護基としては、置換基を有していてもよいアリールアルキル基、置換基を有していてもよいシリル基、アシル基等の慣用の保護基が挙げられる。このうち好ましいものとしては、例えば、ベンジル基、フェネチル基等のアリールアルキル基、tert−ブチルジメチルシリル基、tert−ブチルジフェニルシリル基等の置換基を有しているシリル基、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、マロニル基、アクリロイル基、ベンゾイル基等のアシル基が挙げられる。
本発明において、Rは置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有しているチオール基、置換基を有しているスルホニル基、または式:
Figure 2005154380
で示される基であり、
11は置換基を有しているカルボニル基または置換基を有しているスルホニル基を表し、R12は水素原子またはアルキル基を表す。
本発明において、Rの置換基を有していてもよい水酸基の置換基としては、置換基を有しているカルボニル基が挙げられる。置換基を有しているカルボニル基の置換基としては、置換基を有しているアミノ基が挙げられる。当該置換基を有しているアミノ基の置換基としては、アルカノイルオキシ基および水酸基から選ばれる基で置換されているアルキル基が挙げられる。
本発明において、Rの置換基を有しているチオール基の置換基としては、置換基を有しているカルボニル基またはアルキル基が挙げられる。置換基を有しているカルボニル基の置換基としては、アルキル基が挙げられる。
本発明において、Rの置換基を有しているスルホニル基の置換基としては、アルキル基が挙げられる。
本発明において、Rが式:
Figure 2005154380
で示される基である場合、R11
(1)置換基を有しているカルボニル基の置換基としては、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有しているピペリジニル基または置換基を有しているピリジル基が挙げられる。当該置換基を有していてもよいアルキル基の置換基としては、アルカノイルオキシ基、アルコキシ基、ハロゲン原子または水酸基が挙げられる。当該置換基を有していてもよいフェニル基の置換基としては、ハロゲン原子が挙げられる。当該置換基を有しているピペリジニル基の置換基としては、アルカノイル基が挙げられる。当該置換基を有しているピリジル基の置換基としては、アルキル基が挙げられる。
(2)置換基を有しているスルホニル基の置換基としては、アルキル基またはハロゲノフェニル基が挙げられる。
本発明において、Rとしては、アルキル基が挙げられる。
本発明において、Rとしては、水素原子またはアルキル基が挙げられる。
本発明の化合物としては、Rが置換基を有していてもよい水酸基であるものが好ましい。このうち、Rが置換基を有していてもよいカルボニルオキシ基であるものが好ましい。当該カルボニルオキシ基の置換基としては、水酸基もしくはアルカノイルオキシ基でアルキル基部分が置換されていてもよいアルキルアミノ基が好ましい。
本発明の化合物としては、Rが置換基を有しているチオール基であるものが好ましい。当該チオール基の置換基としては、アルカノイル基;またはアルキル基が好ましい。
本発明の化合物としては、Rが置換基を有しているスルホニル基であるものが好ましい。当該スルホニル基の置換基としては、アルキル基が好ましい。
本発明の化合物としては、Rが式:
Figure 2005154380
で示される基であり、
11は置換基を有しているカルボニル基または置換基を有しているスルホニル基であり、R12は水素原子またはアルキル基が好ましい。このうち、R11が置換基を有しているカルボニル基、R12が水素原子またはアルキル基であるものが好ましく、さらにR11が置換基を有していてもよいアルカノイル基、アルキル基で置換されているピリジル基、ハロゲノフェニル基またはアルカノイル基で置換されていてもよいピペリジニルカルボニル基がそれぞれ好ましい。このうち他に、R11が置換基を有しているスルホニル基、R12が水素原子またはアルキル基であるものが好ましい。当該アルカノイル基の置換基としては、アルコキシ基、ハロゲン原子または水酸基が好ましい。当該スルホニル基の置換基としては、アルキル基またはハロゲノフェニル基が好ましい。
本発明の化合物〔I〕としては、環Aが、式:
Figure 2005154380
で示されるベンゼン環であり、環Bが、式:
Figure 2005154380
で示されるベンゼン環であり、Aがアルキル基であり、Aがハロゲン原子であり、Aが水素原子であり、Bはフッ素原子またはシアノ基であり、Bはトリハロゲノアルキル基またはフッ素原子であるか;あるいはBおよびBはともにアルコキシ基であり、Rがハロゲン原子;水酸基;水酸基もしくはアルカノイルオキシ基でアルキル基部分が置換されていてもよいアルキルアミノカルボニルオキシ基;アルカノイルチオ基;アルキルチオ基:アルキルスルホニル基;または、式:
Figure 2005154380
で示される基であり、R11がハロゲン原子、アルコキシ基及び水酸基から選ばれる基で置換されていてもよいアルカノイル基;ハロゲン原子で置換されているフェニルカルボニル基;アルキル基で置換されているピリジルカルボニル基;アルカノイル基で置換されているピペリジニルカルボニル基;アルキルスルホニル基;またはハロゲン原子で置換されているフェニルスルホニル基であり、R12が水素原子;またはアルキル基である化合物が好ましい。
本発明の化合物〔I〕は、遊離の形でも、また薬理的に許容し得る塩の形でも医薬用途に使用することができる。
本発明の化合物〔I〕の薬理的に許容し得る塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩の如き無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トシル酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩の如き有機酸塩等が挙げられる。
また、本発明の化合物〔I〕またはその薬理的に許容しうる塩とは、その分子内塩やそれらの溶媒和物あるいは水和物等をいずれも含む。
本発明の化合物〔I〕は、不斉原子に基づく光学異性体として存在しうるが、本発明はこれらの光学異性体及びその混合物のいずれも含むものである。本発明においては、これら光学異性体の中でも、ピペリジン環の2位(環Aの接続位)がRの化合物が好ましく、特に、ピペリジン環の2位(環Aの接続位)がR、4位(Rの接続位)がSの化合物が好ましい。
本発明の化合物〔I〕またはその薬理的に許容し得る塩は、優れたタキキニン受容体拮抗作用、特にSP受容体拮抗作用を有し、哺乳動物(例えば、マウス、モルモット、スナネズミ、フェレット、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒトなど)に対する、炎症もしくはアレルギー性疾患(例えば、アトピー、皮膚炎、ヘルペス、乾癬、喘息、気管支炎、喀痰、鼻炎、リューマチ関節炎、変形性関節炎、骨粗鬆症、多発性硬化症、結膜炎、眼炎、膀胱炎など)、疼痛、偏頭痛、神経痛、掻痒、咳、さらに中枢神経系の疾患〔例えば、精神分裂症、パーキンソン病、うつ病、不安、心身症、モルヒネ依存症、痴呆(例えば、アルツハイマー病など)など〕、消化器疾患[例えば、過敏性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、ウレアーゼ陽性のラセン状グラム陰性菌(例えば、ヘリコバクター・ピロリなど)に起因する異常(例えば、胃炎、胃潰瘍など)など]、悪心、嘔吐、排尿異常(例えば、頻尿、尿失禁など)、循環器疾患(例えば、狭心症、高血圧、心不全、血栓症など)および免疫異常などの安全な予防、治療薬として有用である。とりわけ、本発明の有効成分である化合物〔I〕またはその薬理的に許容し得る塩は、脳内移行性が高く、且つリン脂質症誘導能がないため毒性発現に繋がる可能性が低く(安全性が高く)、副作用を殆ど示さないため、嘔吐、うつ病などの中枢神経系疾患、頻尿などの排尿異常の予防、治療薬として有用である。
本発明の化合物〔I〕またはその薬理的に許容し得る塩は、例えば、ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(European Journal of Pharmacology)254巻、221−227頁(1994年)記載の方法に準じて、ニューロキニン−1受容体結合作用を測定することができ、ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(European Journal of Pharmacology)265巻、179−183頁(1994年)記載の方法に準じて、ニューロキニン−1受容体作動誘発に対する作用を測定することができ、ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(British Journal of Pharmacology)119巻、931−936頁(1996年)記載の方法に準じて、嘔吐に対する作用を測定することができ、また、ジャーナル・オブ・ウロロジー(Journal of Urology)、155巻、1号、355−360頁(1996年)記載の方法に準じて、頻尿抑制作用を測定することができる。
本発明の化合物〔I〕およびその薬理的に許容しうる塩は、経口的にも非経口的にも投与することができ、経口もしくは非経口投与に通常用いられる医薬担体を用いて、適当な製剤とすることができる。かかる医薬担体としては、例えば、結合剤(シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、トラガント、ポリビニルピロリドン等)、賦形剤(乳糖、砂糖、コーンスターチ、リン酸カリウム、ソルビット、グリシン等)、潤滑剤(ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ等)、崩壊剤(バレイショデンプン等)および湿潤剤(ラウリル無水硫酸ナトリウム等)等をあげることができる。また、これら医薬製剤は、経口投与する場合には、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤の如き固形製剤であってもよく、溶液、懸濁液、乳液の如き液体製剤であってもよい。一方、非経口投与する場合には、例えば、注射用蒸留水、生理的食塩水、ブドウ糖水溶液等を用いて注射剤や点滴剤として、あるいは坐剤等とすることができる。
本発明の化合物〔I〕またはその薬理的に許容しうる塩の投与量は、投与方法、患者の年齢、体重、状態あるいは疾患の程度によって異なるものの、通常、1日あたりの投与量は、経口投与の場合には、0.1〜20mg/kg、とりわけ0.1〜10mg/kg、非経口投与の場合には、0.01〜10mg/kg、とりわけ0.01〜1mg/kgであるのが好ましい。
〔A法〕
本発明の目的化合物〔I〕は、例えば、一般式〔II〕
Figure 2005154380
(式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Rは置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有しているチオール基、置換基を有しているスルホニル基、または式:
Figure 2005154380
で示される基であり、
11は置換基を有しているカルボニル基または置換基を有しているスルホニル基を表し、R12は水素原子またはアルキル基を表す。)
で示される化合物と一般式〔III〕
Figure 2005154380
(式中、Bはフッ素原子またはシアノ基を表し、Bはトリハロゲノアルキル基、フッ素原子またはシアノ基を表すか;あるいはBおよびBはともにアルコキシ基を表し、Rはアルキル基を表し、Rは水素原子またはアルキル基を表す。)
で示される化合物とをウレア化剤の存在下反応させることにより製することができる。
〔B法〕
本発明の化合物のうち、一般式〔I−b〕
Figure 2005154380
(式中、環A、B、B、R11、R12、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
で示される化合物は、一般式〔I−c〕
Figure 2005154380
(式中、環A、B、B、R12、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
で示される化合物と一般式〔VI〕
11−X 〔VI〕
(式中、R11は前記と同一意味を有し、Xは脱離基を表す。)
で示される化合物とを反応させることにより製することができる。
〔C法〕
本発明の化合物のうち、一般式〔I−d〕
Figure 2005154380
(式中、環A、B、B、RおよびRは前記と同一意味をする。)
で示される化合物は、一般式〔VII〕
Figure 2005154380
(式中、環A、B、B、RおよびRは前記と同一意味を有し、Rはハロゲン原子を表す。)
で示される化合物と一般式〔VI−a〕
CHCOS−X 〔VI−a〕
(式中、Xは水素原子または金属を表す。)
で示される化合物とを反応させることにより製することができる。
〔D法〕
本発明の目的化合物〔I〕のうち、一般式〔I−a〕
Figure 2005154380
(式中、環A、B、B、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
で示される化合物は、例えば、一般式〔IV〕
Figure 2005154380
(式中、環A、B、B、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
で示される化合物を還元することにより製することができる。
〔E法〕
本発明の化合物のうち、一般式〔I−b〕
Figure 2005154380
(式中、環A、B、B、R11、R12、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
で示される化合物は、一般式〔IV〕
Figure 2005154380
(式中、環A、B、B、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
で示される化合物と一般式〔V〕
Figure 2005154380
(式中、R11およびR12は前記と同一意味を有し、Xは水素原子、水酸基、珪素原子、リチウム原子またはマグネシウム原子を表す。)
で示される化合物とを反応させることにより製することができる。
これら〔A法〕〜〔E法〕は、以下のようにして実施することができる。
〔A法〕
化合物〔II〕と化合物〔III〕との反応は、ウレア化剤の存在下、適当な溶媒中で実施することができる。ウレア化剤としては、式:
Figure 2005154380
(式中、WおよびWは、同一または異なって脱離基を表す。)
で示されるようなものが挙げられる。WおよびWとしては、同一または異なってイミダゾリル基、ハロゲン原子またはフェノキシ基のようなものが挙げられる。具体的には、1,1’−カルボニルジイミダゾール、ホスゲンのようなものが好ましく、例えば、1,1’−カルボニルジイミダゾール、トリホスゲンまたはホスゲン等のカルボニルジハライドを用いることができる。また、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等を適宜用いることができる。本反応は、例えば、0℃〜80℃、好ましくは、0℃〜50℃で実施することができる。
さらに、本反応は、化合物〔II〕とウレア化剤、式
Figure 2005154380
(式中、WおよびWは、同一または異なって脱離基を表す。)
を反応させ、一般式〔VIII−a〕
Figure 2005154380
(式中、環A、RおよびWは前記と同一意味を有する。)
とした後、次いで、化合物〔VIII−a〕をその反応性誘導体へ導き、化合物〔III〕と反応させるか、または、化合物〔III〕とウレア化剤、式
Figure 2005154380
(式中、WおよびWは前記と同一意味を有する)
を反応させ、一般式〔VIII−b〕
Figure 2005154380
(式中、B、B、R、RおよびWは前記と同一意味を有する。)
とした後、次いで、化合物〔VIII−b〕をその反応性誘導体へ導き、化合物〔II〕と反応させることにより、化合物〔I〕を製することもできる。
反応性誘導体としては、例えば、化合物〔VIII−a〕または化合物〔VIII−b〕において、Wを、式
Figure 2005154380
で示されるような基に誘導した化合物が挙げられる。
化合物〔II〕または化合物〔III〕とウレア化剤の反応は、例えば、0℃〜80℃、好ましくは、0℃〜50℃で実施することができる。また、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等を適宜用いることができる。
化合物〔VIII−a〕または化合物〔VIII−b〕をその反応性誘導体へ導く反応は、ヨウ化メチルのような反応性誘導化剤を用いて、例えば、0℃〜80℃、好ましくは、0℃〜50℃で実施することができる。また、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等を適宜用いることができる。
それぞれの反応性誘導体と化合物〔III〕または化合物〔II〕との反応は、塩基の存在下、例えば、0℃〜80℃、好ましくは、0℃〜50℃で実施することができる。また、塩基としては、例えば、トリエチルアミンなどを用いることができ、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等を適宜用いることができる。
〔B法〕
化合物〔I−c〕と化合物〔VI〕との反応は、例えば、Xが水酸基等の場合は、縮合剤の存在下または非存在下、適当な溶媒中で実施することができる。縮合剤としては、カルボン酸とアミンからアミド結合形成反応に用いられる、1,1’−カルボニルイミダゾール、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、クロロギ酸イソブチルまたはN−メチルモルホリン等を用いることができる。本反応は例えば、−20℃〜50℃で実施することができる。また、例えば、Xがハロゲン原子等の場合は、例えば、縮合剤を用いないで、塩基の存在下、適当な溶媒中で実施することができる。塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等を用いることができる。また、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン等を適宜用いることができる。
〔C法〕
化合物〔VII〕と化合物〔VI−a〕との反応は、例えば、適当な溶媒中で実施することができる。Xの金属としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属が挙げられ、このうちアルカリ金属が好ましい。アルカリ金属としては、リチウム、カリウムおよびナトリウムなどが挙げられ、アルカリ土類金属としては、マグネシウム、カルシウムなどが挙げられる。本反応は例えば、−50℃〜150℃、好ましくは、10℃〜100℃で実施することができ、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、アセトニトリル等を適宜用いることができる。
〔D法〕
化合物〔IV〕の還元反応は、還元剤の存在下、適当な溶媒中で実施することができる。還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウムのようなものが好ましく、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、ジイソブチルアルミニウムヒドリド、ナトリウム ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリド等のアルミニウムヒドリドを用いることができる。また、溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、エタノール、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン等を適宜用いることができる。本反応は、例えば、−70℃〜還流下、好ましくは、−70℃〜20℃で実施することができる。
〔E法〕
化合物〔IV〕と化合物〔V〕との反応は、適当な溶媒中、還元的アミノ化反応に付することにより実施することができる。本還元的アミノ化反応は、酸性条件下、水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウム等の還元剤またはパラジウム等の還元触媒と共に水素添加により実施することができる。化合物〔V〕における基〔X〕としては、水素原子または水酸基が好ましく、例えば、水素原子、水酸基、珪素原子、リチウム原子またはマグネシウム原子が挙げられる。溶媒としては、反応に悪影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、ジクロロメタン、酢酸、エタノール、メタノール等を適宜用いることができる。化合物〔V〕の塩としては、塩酸塩、酢酸塩等を適宜用いることができる。本反応は、例えば、−10℃〜80℃、好ましくは、0℃〜30℃で実施することができる。
本発明の目的化合物〔I〕は、上記の如くして得られる化合物の基Rおよび基Rを目的とする他の置換基へ変換することによっても製造することができる。このような置換基の変換方法は、目的とする置換基の種類に応じて適宜選択すればよいが、例えば、次の(a法)〜(d法)の如く実施することができる。
(a法):一般式〔I〕において、基Rが置換基を有している水酸基を含有する置換基(例えば、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有しているカルボニルオキシ基またはアルキルスルホニルオキシ基等)である目的化合物〔I〕は、基Rに水酸基を含有した対応化合物を常法により、アルキル化、アシル化またはスルホニル化することにより、製することができる。例えば、アルキル化は−10℃〜80℃、アシル化は5℃〜80℃、スルホニル化は5℃〜80℃で実施することができる。
(b法):一般式〔I〕において、基Rが水酸基を含有している目的化合物〔I〕は、基Rが保護されている水酸基を含有している対応化合物〔I〕から当該保護基を常法により除去することにより製することができる。当該保護基の除去は、保護基の種類に応じて、酸処理、塩基処理、接触還元等によって実施することができる。本反応は、例えば、0℃〜80℃、とりわけ5℃〜50℃で好適に進行する。
また、一般式〔I〕において、基Rが水酸基を含有している目的化合物〔I〕は、基Rがホルミル基を含有している対応化合物を還元することにより製することができる。還元は、水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤の存在下、反応させることにより、実施できる。本反応は、例えば、−80℃〜80℃、とりわけ−70℃〜20℃で好適に進行する。
さらに、一般式〔I〕において、基Rが水酸基を含有している目的化合物〔I〕は、基Rがエステルやカルボキシル基を含有している対応化合物を還元することにより製することができる。還元は、水素化リチウムアルミニウム等の還元剤の存在下、反応させることにより、実施できる。本反応は、例えば、−50℃〜200℃、とりわけ、−20℃〜60℃で好適に進行する。
(c法):一般式〔I〕において、基Rにアルキルチオ基を含有している目的化合物は、基Rにチオール基を含有している対応化合物〔I〕またはチオール基を保護した(例えば、アセチル化したチオール基)対応化合物を塩基の存在下、アルキル化することにより、製することができる。本反応は、例えば、−10℃〜80℃、とりわけ、5℃〜50℃で好適に進行する。
(d法):一般式〔I〕において、基Rにおける置換基の硫黄原子がオキソ基で2つ置換された基を含有する基(例えば、スルホニル基等)である目的化合物〔I〕は、基Rがチオ基を含有している基である対応化合物〔I〕を酸化剤(例えば、3−クロロ過安息香酸、過酢酸、過ヨウ素酸ナトリウム、オキソン等)で処理することにより製することができる。本反応は、例えば、−80℃〜150℃、とりわけ0℃〜40℃で好適に進行する。
上記(a法)〜(d法)に記載の反応に用いる溶媒は、反応を阻害しない溶媒であれば、特に限定されず、例えば、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホラアミド、ベンゼン、テトラヒドロフラン、トルエン、酢酸エチル、アルコール、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジン、酢酸、ジエチルエーテル、メトキシエタン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、水またはこれらの混合溶媒を適宜選択して用いることができる。
なお、本発明の原料化合物〔IV〕は、例えば、下式化学反応式のようにして製造することができる。
Figure 2005154380
(式中、R51はアルキル基を表し、R61はアミノ基の保護基を表し、R52は末端で結合していてもよいアルキル基を表し、Xは脱離基を表し、Xは脱離基を表し、環A、B、B、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
つまり、ピリジン化合物〔IX〕とグリニャール化合物〔X〕とを縮合してさらにアミノ基を保護し、化合物〔XI〕を得、次いで還元反応に付し、化合物〔XII〕を得る。さらに、化合物〔XII〕のカルボニル基をケタールによって保護して、化合物〔XIII〕を製した後、アミノ基の保護基を脱離し、化合物〔XIV〕を得る。次いで化合物〔XIV〕と化合物〔XV〕と縮合反応に付し、化合物〔XVI〕を得、化合物〔XVII〕とを反応するか、もしくは、化合物〔XIV〕と化合物〔III〕とを縮合反応に付し、得られる化合物〔XVIII〕の保護基を脱離し、化合物〔IV〕を得る。
原料化合物〔III〕は、例えば、一般式〔XIX〕
Figure 2005154380
(式中、R、BおよびBは前記と同一意味を有する。)
で示される化合物を還元的アミノ化反応に付して製造することができる。還元的アミノ化は、〔E法〕と同様にして実施することができる。
化合物〔IV〕は、不斉炭素を有しており、当該不斉炭素に基づく光学異性体が存在するが、上記化合物〔XIV〕の光学異性体を用いることにより、所望の光学異性体化合物〔IV〕を得ることができる。
化合物〔XIV〕の光学異性体は、化合物〔XIV〕のラセミ混合物を常法により、光学分割することにより得られる。光学分割は、例えば、化合物〔XIV〕とN−アシル−光学活性アミノ酸またはN−スルホニル−光学活性アミノ酸を作用させ、生成する2種のジアステレオマー塩の溶解度差を利用して、一方のジアステレオマー塩を分離・採取することことにより実施することができる。
N−アシル−光学活性アミノ酸のアシル基としては、例えば、アセチル基、プロピオニル基、トシル基またはベンジルオキシカルボニル基が挙げられ、光学活性アミノ酸としては、例えば、L−フェニルアラニン、L−ロイシン、L−グルタミン、L−メチオニン、L−バリン、L−トレオニン、D−フェニルアラニンまたはD−フェニルグリシンが挙げられる。
また、本発明の原料化合物〔II〕のうち、化合物〔II−a〕は、例えば、下式化学反応式のようにして製造することができる。
Figure 2005154380
(式中、環A、R11、R12、R61およびXは前記と同一意味を有する。)
つまり、化合物〔XII〕と化合物〔V〕を還元的アミノ化反応に付し、得られる化合物〔XX〕のアミノ基の保護基を脱離することにより、化合物〔II−a〕が得られる。還元的アミノ化は、〔E法〕と同様にして実施することができる。
上記化合物〔IV〕を製造するにあたり、各中間体化合物は化学反応式に示しているものだけでなく、反応に関与しなければ、その塩またはその反応性誘導体も、適宜、用いることができる。
また、さらに本発明の原料化合物のうち、一般式〔XXI〕
Figure 2005154380
(式中、環A、B、B、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
で示される化合物は、下記のようにして製造することができる。
Figure 2005154380
(式中、環A、B、B、R、RおよびR61は前記と同一意味を有する。)
つまり、化合物〔IV〕を還元的アミノ化反応に付し、得られた化合物〔I−c〕からアミノ基の保護基を脱離することにより、化合物〔XXI〕が得るか、または、化合物〔IV〕とアンモニアを用いて還元的アミノ化反応に付すことにより、化合物〔XXI〕が得られる。
また、本発明の原料化合物のうち、一般式〔II−b〕
Figure 2005154380
(式中、環Aは前記と同一意味を表す。)
で示される化合物および一般式〔II−c〕
Figure 2005154380
(式中、R53は置換基を表し、環Aは前記と同一意味を有する。)
で示される化合物は下記のようにして製造することができる。
53の置換基としては、Rが置換基を有していてもよい水酸基である場合の置換基が挙げられる。
Figure 2005154380
(式中、環AおよびR61は前記と同一意味を有する。)
つまり、化合物〔XII〕を還元し、化合物〔XXII〕を得、得られた化合物〔XXII〕のアミノ基の脱保護を行うことにより、化合物〔II−b〕を製造することができる。
Figure 2005154380
(式中、環A、R53及びR61は前記と同一意味を有する。)
また、上記のようにして得られた化合物〔XXII〕の水酸基に置換基を導入し、化合物〔XXIII〕を得、得られた化合物〔XXIII〕のアミノ基の脱保護を行うことにより、化合物〔II−c〕を製造することができる。
化合物〔II−b〕および〔II−c〕には、光学異性体が存在するが、前記の化合物〔XIV〕の光学分割と同様の方法により、ラセミ混合物から光学分割することにより製造することができる。
さらに、本発明の目的化合物および原料化合物の製造に際し、原料化合物ないし各中間体化合物が官能基を有する場合、上記で示した以外にも合成化学の常法により各官能基に適切な保護基を導入し、また、必要がなければ、それら保護基を、適宜、除去してもよい。
本明細書において、アルキル基とは、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基等、炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖のアルキル基を意味し、好ましくは炭素数1〜4のものを意味する。アルケニル基とは、例えば、ビニル基、アリール基、プロペニル基、イソプロペニル基等、炭素数2〜7の直鎖または分岐鎖のアルケニル基を意味し、好ましくは炭素数1〜4のものを意味する。アルコキシ基とは、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基等、炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖のアルコキシ基を意味し、好ましくは炭素数1〜4のものを意味し、アルカノイル基とは、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、tert−ブチルカルボニル基等、炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖のアルカノイル基を意味し、好ましくは炭素数1〜4のものを意味する。シクロアルキル基とは、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等、炭素数3〜8のシクロアルキル基を意味し、好ましくは炭素数3〜6のものを意味する。さらに、ハロゲン原子としては、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素が挙げられる。
実施例1
(1)トリホスゲン58mgのジクロロメタン3ml溶液に、N−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチルアミン99mgおよびトリエチルアミン0.1mlをジクロロメタン2mlに溶解したものを、−60℃で滴下し、室温に昇温して3時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮した後、残渣をジクロロメタン2mlに懸濁し、この懸濁液に(2R,4S)―4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン135mgおよびトリエチルアミン0.084mlをジクロロメタン2mlに溶解したものを滴下し、4日間加熱還流した。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮した。得られた残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=10:1)にて精製することにより、下記第1表記載の(2R,4S)−4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−1−[N−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチル]アミノカルボニルピペリジン93mgを得た。
(2)上記(1)で得た化合物57mgをテトラヒドロフラン0.65mlおよびメタノール0.15mlの混液に溶解し、これに、1M水酸化ナトリウム水溶液0.15mlを加え、室温で1時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出、有機層を乾燥、濃縮した。得られた残渣を薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製することにより、下記第1表記載の(2R,4S)−1−[N−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチルベンジル)―N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)―4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン48mgを得た。
実施例2
(2R,4S)−4−アミノ−1−[N−(3,5−ジフルオロベンジル)―N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン78mgのジクロロメタン1.9ml溶液に、塩化メタンスルホニル0.019mlおよびトリエチルアミン0.042mlを加え、室温で30分攪拌した。反応溶液を蒸留水で洗浄、乾燥、濃縮することにより、下記第2表に記載の(2R,4S)−1−[N−(3,5−ジフルオロベンジル)―N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)―4−メタンスルホニルピペリジン93mgを得た。
実施例3
(2R,4S)−4−アミノ−1−[N−(3,5−ジフルオロベンジル)―N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン78mgのN,N−ジメチルホルムアミド1.8ml溶液に、(S)−3−ヒドロキシ酪酸24mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物34mgおよび1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・1塩酸塩42mgを加え、室温で3日間攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製することにより、下記第2表記載の(2R,4S)−1−[N−(3,5−ジフルオロベンジル)―N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)―4−(3−(S)−ヒドロキシブチルアミノ)ピペリジン86mgを得た。
実施例4−13
対応原料化合物を用いて、実施例3と同様に処理することにより、下記第2表及び第3表記載の化合物を得た。
実施例14
(3,5−ジフルオロベンジル)メチルアミン692mgのテトラヒドロフラン溶液10mlに室温で1,1’−カルボニルジイミダゾール785mgを加えて3時間攪拌後、濃縮した。残渣をアセトニトリル10mlに溶解後、ヨウ化メタン1.10mlを加え、80−90℃に昇温して、一終夜攪拌後、濃縮した。残渣をジクロロメタン10mlに溶解後、トリエチルアミン1.12ml、(2R,4S)−2−(4−フルオロ−2−メチル)フェニル−4−ヒドロキシピペリジン833mgを加え、さらに一終夜攪拌した。反応溶液にジクロロメタンを加え抽出した。有機層を水、食塩水で洗浄した後、乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=10:1)で精製した後、エーテルから結晶化することにより、下記第3表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ジフルオロベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン531mgを得た。
実施例15
(1)(2R,4S)−1−{N−(3,5−ジフルオロベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン411mgのテトラヒドロフラン溶液5mlに室温でトリフェニルホスフィン413mg、四臭化炭素522mgを加えて3日間攪拌した。反応溶液にジエチルエーテルを加え、沈殿物をろ過し、母液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより、(2R,4R)−4−ブロモ−1−{N−(3,5−ジフルオロベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン441mgを得た。
(2)上記(1)で得た化合物410mgのN,N'−ジメチルホルムアミド溶液10mlに室温でチオ酢酸カリウム420mgを加え、80℃で8時間攪拌後、室温で一終夜攪拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより、(2R,4S)−4−アセチルチオ−1−{N−(3,5−ジフルオロベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン315mgを得た。
(3)上記(2)で得た化合物90mgをメタノール1mlと1M水酸化ナトリウム水溶液0.5mlに溶解し、それに室温でヨウ化メタン0.062mgを加え、一終夜攪拌した。反応溶液に1M塩酸水溶液0.5mlを加え、濃縮後、クエン酸水溶液を加え、クロロホルムと分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより、(2R,4S)−1−{N−(3,5−ジフルオロベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メチルチオピペリジン54mgを得た。
(4)上記(3)で得た化合物25mgのジクロロメタン1ml溶液に室温で3−クロロ過安息香酸43mgを加え、7時間攪拌した。反応溶液に水2ml、チオ硫酸ナトリウム・5水和物44mgを加え、クロロホルムで抽出した。有機層を、洗浄、乾燥した後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=39:1)で精製した後、ジイソプロピルエーテルから結晶化することにより、下記第3表記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ジフルオロベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メチルスルホニルピペリジン23mgを得た。
実施例16
対応原料化合物を用いて、実施例15と同様に処理することにより、下記第3記載の(2R,4S)−1−{N−(3,5−ジフルオロベンジル)−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−メチルエチルスルホニル)ピペリジンを得た。
実施例17
(1)トリホスゲン58mgのジクロロメタン3ml溶液に、N−(3,5−ジメトキシベンジル)−N−メチルアミン87mgおよびトリエチルアミン0.1mlをジクロロメタン2mlに溶解したものを−60℃で滴下後、室温に昇温した。反応溶液を減圧濃縮した後、残渣をジクロロメタン2mlに懸濁し、この懸濁液に(2R,4S)―4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン135mgおよびトリエチルアミン0.084mlをジクロロメタン2mlに溶解したものを滴下し、4日間加熱還流した。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を乾燥後、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=10:1)にて精製することにより、(2R,4S)―4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−1−[N−(3,5−ジメトキシベンジル)―N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン89mgを得た。
(2)上記(1)で得た化合物82mgをテトラヒドロフラン1mlおよびメタノール0.2mlの混液に溶解し、この溶液に、1M水酸化ナトリウム水溶液225μlを加え、室温で1時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出後、有機層を乾燥、濃縮した。得られた残渣を薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製することにより、下記第4表記載の(2R,4S)−1−[N−(3,5−ジメトキシベンジル)―N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)―4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン62mgを得た。
実施例18
N−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチルアミン103mgをトルエン2.5mlおよびジクロロメタン0.3mlの混液に溶解し、これに、1,1’−カルボニルジイミダゾール117mgを加え、60℃で6時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出した後、有機層を乾燥、濃縮した。残渣をアセトニトリル2.2mlに溶解し、これにヨウ化メチル747μlを加え、50℃で1時間攪拌した後、反応液を減圧濃縮した。残渣をジクロロメタン2.6mlに溶解し、これに(2R,4S)―4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン169mgおよびトリエチルアミン84μlを加え、4日間加熱還流した。反応溶液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を乾燥、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)にて精製することにより、下記第4表記載の(a)(2R,4S)−4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−1−{N−[1−(R)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン119mgおよび(b)(2R,4S)−4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−1−{N−[1−(S)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン129mgを得た。
実施例19
(2R,4S)−4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−1−{N−[1−(R)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン80mgをテトラヒドロフラン1mlおよびメタノール0.23mlの混液に溶解し、この溶液に、1M水酸化ナトリウム水溶液0.225mlを加え、室温で30分間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を乾燥、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製することにより、下記第5表記載の(2R,4S)−1−{N−[1−(R)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン70mgを得た。
実施例20
(2R,4S)−4−アミノ−1−{N−[1−(R)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン81mgのジクロロメタン1.9ml溶液に、塩化アセチル0.018mlおよびトリエチルアミン0.042mlを加え、室温で1時間攪拌した。反応溶液を蒸留水で洗浄した後、有機層を乾燥、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製することにより、下記第5表記載の(2R,4S)−4−アセチルアミノ−1−{N−[1−(R)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン71mgを得た。
実施例21
(2R,4S)−4−アミノ−1−{N−[1−(R)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン81mgのジクロロメタン1.9ml溶液に、塩化エタンスルホニル0.023mlおよびジイソプロピルエチルアミン0.052mlを加え、3時間加熱還流した。反応溶液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を乾燥、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=19:1)にて精製することにより、下記第5表記載の(2R,4S)−4−エタンスルホニルアミノ−1−{N−[1−(R)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン19mgを得た。
実施例22
(2R,4S)−4−アミノ−1−{N−[1−(R)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン81mgをN,N−ジメチルホルムアミド1.8mlに溶解し、この溶液に、β−ヒドロキシイソ吉草酸27mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物34mgおよび1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド 1塩酸塩42mgを加え、室温で20時間攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジチルエーテルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=4:1)にて精製することにより、下記第5表記載の(2R,4S)−4−アセチルアミノ−1−{N−[1−(R)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチロイルアミノ)ピペリジン60mgを得た。
実施例23−29
対応原料化合物を用いて、実施例22と同様に処理することにより、下記第5表及び第6表記載の化合物を得た。
実施例30
(1)(2R,4S)−1−[N−(3,5−ジフルオロベンジル)―N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン2.37gのメタノール8ml溶液に、氷冷下、8Mメチルアミン−エタノール溶液1.52mlを加え、室温で19時間攪拌した。反応溶液を再び氷冷し、水素化ほう素ナトリウム145mgを加え、室温で2時間攪拌した後、反応液に蒸留水を加えて減圧濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をジエチルエーテル8mlに溶解し、この溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート1.46gを加え、室温で2時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→1:1)で精製することにより、(2R,4S)−4−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]−1−[N−(3,5−ジフルオロベンジル)―N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.855gを得た。
(2)上記(1)で得た化合物1.84gに4M塩酸−酢酸エチル溶液16mlを加え、室温で30分間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残渣に2M水酸化ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥、濃縮することにより、(2R,4S)−1−[N−(3,5−ジフルオロベンジル)―N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−メチルアミノピペリジン1.46gを得た。
(3)上記(2)で得た化合物81mgのジクロロメタン1.9ml溶液に、塩化アセチル0.018mlおよびトリエチルアミン0.042mlを加え、室温で30分間攪拌した。反応溶液を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=4:1)にて精製することにより、下記第7表記載の(2R,4S)−4−アセチルメチルアミノ−1−[N−(3,5−ジフルオロベンジル)―N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン71mgを得た。
実施例31−36
対応原料化合物を用いて、実施例30(3)と同様に処理することにより、下記7表記載の化合物を得た。
実施例37
N−(3−シアノ−5−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチルアミン77mgをトルエン3.5mlに溶解し、この溶液に、1,1'−カルボニルジイミダゾール70mgを加え、60℃で1時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮した。残渣をアセトニトリル3mlに溶解し、この溶液に、ヨウ化メチル448μlを加え、50℃で1時間攪拌した後、反応溶液を濃縮した。残渣をジクロロメタン3.4mlに溶解し、この溶液に(2R,4S)−4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン102mgおよびトリエチルアミン50μlを加え、室温で1日攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=10:1)にて精製することにより、下記第8表記載の(2R,4S)−4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−1−[N−(3−シアノ−5−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン129mgを得た。
実施例38
(2R,4S)−4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−1−[N−(3−シアノ−5−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン116mgをテトラヒドロフラン1.3mlおよびメタノール0.3mlの混液に溶解し、この溶液に、1M水酸化ナトリウム水溶液0.3mlを加え、室温で30分攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=1:1)にて精製することにより、下記第8表記載の(2R,4S)−1−[N−(3−シアノ−5−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルオキシ)ピペリジン87mgを得た。
実施例39
(1)N−(3−シアノ−5−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチルアミン707mgをトルエン12mlとジクロロメタン3mlの混液に懸濁し、この懸濁液に、1,1'−カルボニルジイミダゾール642mgを加え、60℃で3時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮した。残渣をアセトニトリル12mlに溶解し、この溶液にヨウ化メチル4.11mlを加え、50℃で1時間攪拌した後、反応溶液を濃縮した。残渣をジクロロメタン13mlに溶解し、これに(2R,4S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン925mgおよびトリエチルアミン502μlを加え、室温で1日攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:4)で精製することにより、(2R,4S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−[N−(3−シアノ−5−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.42gを得た。
(2)上記(1)で得られた化合物1.42gに4M塩酸−酢酸エチル溶液12mlを加え、室温で1時間攪拌した。反応溶液を濃縮し、残渣に1M水酸化ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮することにより、(2R,4S)−4−アミノ−1−[N−(3−シアノ−5−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.12gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物90mgをN,N−ジメチルホルムアミド1.8mlに溶解し、この溶液に、β−ヒドロキシイソ吉草酸27mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物34mgおよび1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・1塩酸塩42mgを加え、室温で3日間攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮した。残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=4:1)にて精製することにより、下記第8表記載の(2R,4S)−1−[N−(3−シアノ−5−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチルアミノ)ピペリジン82mgを得た。
実施例40−41
対応原料化合物を用いて、実施例39(3)と同様に処理することにより、下記第8表記載の化合物を得た。
参考例1
3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド990mgのメタノール7.8ml溶液に、氷冷下、8Mメチルアミン−エタノール溶液1.25mlを加え、室温で14時間攪拌した。反応溶液を再び氷冷し、水素化ほう素ナトリウム119mgを加え、室温で30分攪拌した。反応溶液に蒸留水を加えて減圧濃縮し、残渣をクロロホルムで抽出した。有機層を蒸留水で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をNH−シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1→2:1)で精製することにより、下記第9表記載のN−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチルアミン582mgを得た。
参考例2
3,5−ジメトキシベンジルアルコール849mgのジクロロメタン20ml溶液に、氷冷下、塩化メタンスルホニル0.469mlおよびトリエチルアミン1.05mlを加え、10分間攪拌した。反応溶液に8Mメチルアミン−エタノール溶液2.5mlを加え、室温で3時間攪拌した。反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をNH−シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:2)で精製することにより、下記第9表記載のN−(3,5−ジメトキシベンジル)−N−メチルアミン359mgを得た。
参考例3
3,5−ジフルオロベンズアルデヒド1.48gのメタノール16ml溶液に、氷冷下、8Mメチルアミン−エタノール溶液2.5mlを加え、室温で15時間攪拌した。反応溶液を再び氷冷し、水素化ほう素ナトリウム438mgを少しずつ加え、室温で1時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加えて減圧濃縮し、残渣をクロロホルムで抽出した。有機層を蒸留水で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をNH−シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1→2:1)で精製することにより、下記第9表記載のN−(3,5−ジフルオロベンジル)−N−メチルアミン1.18gを得た。
参考例4
3',5'−ジフルオロアセトフェノン3.19gのメタノール32ml溶液に、氷冷下、8Mメチルアミン−エタノール溶液5mlを加え、室温で18時間攪拌した。反応溶液を再び氷冷し、水素化ほう素ナトリウム478mgを加え、室温で1時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加えて減圧濃縮し、残渣をクロロホルムで抽出した。有機層を蒸留水で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をNH−シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=19:1→4:1)で精製することにより、下記第9表記載のN−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチルアミン2.64gを得た。
参考例5
N−トシル−D−フェニルアラニン0.639gをメタノール5mlに溶解して、59℃に加熱後、2−(4−フルオロ−2−メチル)フェニル−4−ヒドロキシピペリジン0.418gをメタノール1.3mlに溶解して滴下した。結晶が析出し始めた時点で20分間結晶を育晶後、残りの2−(4−フルオロ−2−メチル)フェニル−4−ヒドロキシピペリジンのメタノール溶液を5分間かけて滴下した。その後、温度を59℃から30℃まで1時間かけて冷却後、さらに1時間攪拌条件下で育晶した。得られた結晶をろ取し、氷冷メタノールで洗浄し、60℃で一晩送風乾燥することにより、(2R,4S)−2−(4−フルオロ−2−メチル)フェニル−4−ヒドロキシピペリジンのジアステレオマー塩0.325gを得た。得られた結晶に2M塩酸0.62mlを添加して、酢酸エチルを加え分液した。水層に5Mの水酸化ナトリウム水溶液0.3mlを加えて、酢酸エチル(1ml)で4回抽出した。有機層を乾燥後、濃縮することにより、下記第9表記載の(2R,4S)−2−(4−フルオロ−2−メチル)フェニル−4−ヒドロキシピペリジン0.129gを得た。
参考例6
(1)マグネシウム14.2g、2−ブロモ−5−フルオロトルエン93.1g、テトラヒドロフラン500mlから調製したグリニヤール溶液に−20℃、窒素気流下で4−メトキシピリジン50mlを滴下した。滴下終了後、同温にて20分攪拌した。さらに、反応液を−50℃に冷却し、−40℃以下を保ちながらベンジルクロロカーボネート85mlを滴下した。滴下終了後、反応液をゆっくりと昇温し、−15℃で氷200gを加え30分攪拌した。さらに、5Mクエン酸水溶液200mlを加え室温で1時間攪拌した。反応溶液から、テトラヒドロフランを減圧下に留去し、残渣に酢酸エチル200mlを加え2回抽出した。有機層を合わせて、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をイソプロピルエーテルで濾取洗浄することにより、1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリジン146.5gを得た。
(2)1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリジン190gを酢酸4600mlに溶解し、亜鉛末91gを加え、室温にて24時間攪拌した。反応溶液から不溶物をろ別し、ろ液を濃縮した。残渣に酢酸エチル400mlを加え、炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:1)にて精製することにより、1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン166gを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物132gに、メタノール650ml、トリメトキシメタン84mlおよび強酸性樹脂IR−120(オルガノ株式会社製)2gを加え、室温にて3日間攪拌した。反応液から不溶物を濾別し、ろ液を濃縮することにより、1−ベンジルオキシカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシ−ピペリジン146gを得た。
(4)上記(3)で得られた化合物30gおよび10%パラジウム−炭素3gをエタノール300mlに加え、水素雰囲気下室温にて3時間攪拌した。反応溶液から不溶物を濾別後、ろ液を濃縮し、残渣に酢酸エチル300mlを加えた。氷冷下、4M塩酸−酢酸エチル溶液20mlをゆっくりと滴下した。結晶を濾取し、酢酸エチルにて洗浄した。乾燥後、ジクロロメタン−炭酸ナトリウム水に加え、攪拌した。有機層を分取後、水層をジクロロメタンにて再抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去することにより、2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシピペリジン16.7gを得た。
(5)上記(4)で得られた化合物10.1gとL−N−アセチルバリン3.18gの酢酸エチル130ml懸濁液にメタノール35mlを加え、過熱溶解させた後、室温で放冷した。3.5時間後に析出結晶を濾取、酢酸エチル20mlにて洗浄、得られた結晶を減圧下に乾燥した。得られた結晶をクロロホルム50mlを加え、2M水酸化ナトリウム水溶液30ml、飽和食塩水溶液30mlで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣にエーテルを加え、析出した結晶を更に減圧下に乾燥することにより、2−(R)−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシピペリジン2.94g(光学純度:97.0%ee)を得た。
(6)2−(R)−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシピペリジン5.07gをジエチルエーテル24mlおよびテトラヒドロフラン6mlの混液に溶解し、これに、氷冷下、ジ−tert−ブチルジカーボネート4.8gを加え、室温で6時間攪拌した。反応液に5%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を乾燥、濃縮した。残渣をアセトン13mlに溶解し、強酸性樹脂IR−120(オルガノ株式会社製)1gおよび蒸留水0.5mlを加え、室温で20時間攪拌した。不溶物をろ去し、ろ液を濃縮した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1→2:1)で精製することにより、(2R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン6.05gを得た。
(7)上記(6)で得た化合物6.05gをトルエン145mlおよびテトラヒドロフラン20mlの混液に溶解し、この溶液に、窒素雰囲気下、−60℃以下で水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリド6.83gをトルエン20mlに希釈したものを滴下し、2時間攪拌した。更に、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリド1.71gをトルエン5mlに希釈したものを滴下し、2時間攪拌した。この溶液を、−10℃に昇温し、メタノール4mlおよび2M水酸化ナトリウム水溶液45mlを加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:2)で精製することにより、(2R,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン4.39gを得た。
(8)上記(7)で得た化合物3.09gをトルエン39mlおよびジクロロメタン4mlの混液に溶解し、この溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール1.95gを加え、60℃で3時間攪拌した後、エタノールアミン2.41mlを加え、70℃で3時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出した後、有機層を乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製することにより、(2R,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチルカルバモイルオキシ)ピペリジン3.96gを得た。
(9)上記(8)で得た化合物3.96gのジクロロメタン44ml溶液に、無水酢酸1.07mlおよびピリジン0.971mlを加え、室温で14時間攪拌した。更に無水酢酸0.947mlおよびピリジン0.647mlを追加し、3時間加熱還流した。反応液を5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=19:1→9:1)で精製することにより、(2R,4S)−4−(2−アセトキシエチルカルバモイルオキシ)−−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン3.91gを得た。
(10)上記(9)で得た化合物3.91gに4M塩酸−酢酸エチル溶液40mlを加え、室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣にヘキサンを加えることにより、(2R,4S)−4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン 1塩酸塩3.34gを得た。
(11)上記(10)で得た化合物3.34gを酢酸エチルに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄、乾燥、濃縮することにより、下記第9表記載の(2R,4S)−4−(2−アセトキシエチルアミノカルボニルオキシ)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン2.64gを得た。
参考例7
(1)(2R)−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシピペリジン30gをテトラヒドロフラン300mlと水180mlに溶解し、ベンジロキシカルボニルクロリド20.3mlと炭酸ナトリウム15.06gを氷冷下で加えて2時間攪拌した。反応溶液に酢酸エチルと水を加えて分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮することにより、(2R)−1−ベンジルオキシカルボニル−4,4−ジメトキシ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン50.9gを得た。
(2)上記(1)で得た化合物50.9gをテトラヒドロフラン570mlに溶解し、氷冷下、1M硫酸水溶液230mlを加え、0−5℃で4時間攪拌した。1M水酸化ナトリウム水溶液にてpHを8〜9に調整後、テトラヒドロフランを留去、残渣に水と酢酸エチルを加えて分液した。水層を酢酸エチルにて抽出した後、全有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:クロロホルム:酢酸エチル=10:10:1→5:5:1)で精製することにより、(2R)−1−ベンジルオキシカルボニル−4−オキソ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン39.8gを得た。
(3)上記(2)で得た化合物34.2gのメタノール300ml溶液に、−78℃でアンモニアガスを30分間吹き込んだ後、室温で18時間攪拌した。再度、−60℃に冷却し、アンモニアガスを30分間吹き込んだ後、水素化ほう素ナトリウム1.9gを加え、室温に昇温した。反応溶液に蒸留水を加えて減圧濃縮し、残渣を酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥、濃縮した。残渣をジエチルエーテル200mlに溶解し、この溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート22gを加え、室温で18時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1→2:1)で精製することにより、1−ベンジロキシカルボニル−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン23.6gを得た。
(4)上記(3)で得た化合物23.6gをメタノール25mlに溶解し、パラジウム−炭素5gを加えて1気圧の水素雰囲気下で2時間攪拌した。反応溶液をろ過し、ろ液を濃縮した後、NH−シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより、下記第9表記載の4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン15.7gを得た。
参考例8
(1)N−(3,5−ジフルオロベンジル)−N−メチルアミン1.10gをトルエン29mlとジクロロメタン3mlの混液に溶解し、この溶液に、1,1'−カルボニルジイミダゾール1.36gを加え、60℃で1時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出した後、有機層を乾燥、濃縮した。残渣をアセトニトリル25mlに溶解し、この溶液に、ヨウ化メチル8.72mlを加え、50℃で3時間攪拌した後、反応溶液を濃縮した。残渣をジクロロメタン21mlに溶解し、この溶液に(2R)−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシピペリジン1.62gおよびトリエチルアミン1.07mlを加え、40℃で16時間攪拌した。反応溶液を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン21mlに溶解し、この溶液に、氷冷下、1M硫酸10.6mlを滴下し、室温で1時間攪拌した。再び反応溶液を氷冷し、水酸化ナトリウム0.848gで中和後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→1:2)で精製することにより、(2R)−1−[N−(3,5−ジフルオロベンジル)−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−4−オキソピペリジン1.83gを得た。
(2)上記(1)で得た化合物1.83gのメタノール22ml溶液に、−60℃でアンモニアガスを30分間吹き込んだ後、室温で18時間攪拌した。再度、−60℃に冷却し、アンモニアガスを30分間吹き込んだ後、水素化ほう素ナトリウム93mgを加え、室温に昇温した。反応液に蒸留水を加えて濃縮し、残渣を酢酸エチルで抽出した後、有機層を乾燥、濃縮した。残渣をジエチルエーテル6.4mlに溶解し、この溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート1.12gを加え、室温で3時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:1)で精製することにより、(2R,4S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−[N−(3,5−ジフルオロベンジル)―N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.406gを得た。
(3)上記(2)で得た化合物1.39gのジクロロメタン3ml溶液に、4M塩酸−酢酸エチル溶液10mlを加え、室温で1時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残渣に1M水酸化ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した後、有機層を乾燥、濃縮することにより、下記第10表記載の(2R,4S)−4−アミノ−1−[N−(3,5−ジフルオロベンジル)−N−メチル]アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.08gを得た。
参考例9
(1)N−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチルアミン1.88gをトルエン46mlおよびジクロロメタン5mlの混液に溶解し、これに、1,1'−カルボニルジイミダゾール2.14gを加え、60℃で6時間攪拌した。反応溶液に蒸留水を加え、クロロホルムで抽出した後、有機層を乾燥、濃縮した。残渣をアセトニトリル38mlに溶解し、これにヨウ化メチル13.7mlを加え、50℃で1時間攪拌した後、反応溶液を濃縮した。残渣をジクロロメタン41mlに溶解し、この溶液に(2R,4S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン3.08gおよびトリエチルアミン1.67mlを加え、18時間加熱還流した。反応溶液を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→1:1)で精製することにより、(2R,4S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−{N−[1−(R)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン2.77gおよび(2R,4S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−{N−[1−(S)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.86gを得た。
(2)(2R,4S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−{N−[1−(R)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン2.75gのジクロロメタン6ml溶液に、4M塩酸−酢酸エチル溶液45mlを加え、室温で30分間攪拌した。反応溶液を濃縮し、残渣に2M水酸化ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した後、有機層を乾燥、濃縮することにより、下記第10表記載の(2R,4S)−4−アミノ−1−{N−[1−(R)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン2.12gを得た。
(3)(2R,4S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−{N−[1−(S)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.79gのジクロロメタン4ml溶液に、4M塩酸−酢酸エチル溶液12mlを加え、室温で30分攪拌した。反応溶液を濃縮し、残渣に2M水酸化ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した後、有機層を乾燥、濃縮することにより、下記第10表記載の(2R,4S)−4−アミノ−1−{N−[1−(S)−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−N−メチル}アミノカルボニル−2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン1.27gを得た。
参考例10
氷冷下、8Mメチルアミン−エタノール溶液25mlに3−ブロモメチル−5−トリフルオロメチルベンゾニトリル1.33gをジクロロメタン25mlに溶解したものをゆっくり滴下し、室温で14時間攪拌した。反応溶液を濃縮し、残渣に1M水酸化ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮した。残渣をNH−シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1→1:1)で精製することにより、下記第11表記載のN−(3−シアノ−5−トリフルオロメチルベンジル)−N−メチルアミン882mgを得た。
Figure 2005154380
Figure 2005154380
Figure 2005154380
Figure 2005154380
Figure 2005154380
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Figure 2005154380
Figure 2005154380
Figure 2005154380
Figure 2005154380
本発明の化合物は、優れたタキキニン受容体拮抗作用を有する。また、本発明の化合物は、安全性が高く、また吸収性、脳内移行性、代謝安定性、血中濃度、持続性等の点で優れ、このため優れた薬効を奏する。

Claims (7)

  1. 一般式〔I〕
    Figure 2005154380
    (式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Bはフッ素原子またはシアノ基を表し、Bはトリハロゲノアルキル基、フッ素原子またはシアノ基を表すか;あるいはBおよびBはともにアルコキシ基を表し、Rは置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有しているチオール基、置換基を有しているスルホニル基、または式:
    Figure 2005154380
    で示される基であり、
    11は置換基を有しているカルボニル基または置換基を有しているスルホニル基を表し、R12は水素原子またはアルキル基を表し、Rはアルキル基を表し、Rは水素原子またはアルキル基を表す。)
    で示されるピペリジン誘導体またはその薬理的に許容しうる塩。
  2. が置換基を有していてもよい水酸基である請求項1記載の化合物。
  3. が置換基を有しているチオール基である請求項1記載の化合物。
  4. が置換基を有しているスルホニル基である請求項1記載の化合物。
  5. が式:
    Figure 2005154380
    で示される基であり、
    11は置換基を有しているカルボニル基または置換基を有しているスルホニル基を表し、R12は水素原子またはアルキル基である請求項1記載の化合物。
  6. 一般式〔II〕
    Figure 2005154380
    (式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Rは置換基を有していてもよい水酸基、置換基を有しているチオール基、置換基を有しているスルホニル基、または式:
    Figure 2005154380
    で示される基であり、
    11は置換基を有しているカルボニル基または置換基を有しているスルホニル基を表し、R12は水素原子またはアルキル基を表す。)
    で示される化合物と一般式〔III〕
    Figure 2005154380
    (式中、Bはフッ素原子またはシアノ基を表し、Bはトリハロゲノアルキル基、フッ素原子またはシアノ基を表すか;あるいはBおよびBはともにアルコキシ基を表し、Rはアルキル基を表し、Rは水素原子またはアルキル基を表す。)
    で示される化合物とをウレア化剤の存在下反応させ、次いで所望により薬理的に許容し得る塩とすることを特徴とする一般式〔I〕
    Figure 2005154380
    (式中、環A、B、B、R、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
    で示されるピペリジン誘導体またはその薬理的に許容し得る塩の製法。
  7. 一般式〔I−c〕
    Figure 2005154380
    (式中、環Aは置換基を有していてもよいベンゼン環を表し、Bはフッ素原子またはシアノ基を表し、Bはトリハロゲノアルキル基、フッ素原子またはシアノ基を表すか;あるいはBおよびBはともにアルコキシ基を表し、R12は水素原子またはアルキル基を表し、Rはアルキル基を表し、Rは水素原子またはアルキル基を表す。)
    で示される化合物と一般式〔VI〕
    11−X 〔VI〕
    (式中、R11は置換されていてもよいカルボニル基または置換されていてもよいスルホニル基、Xは脱離基を表す。)
    で示される化合物とを反応させ、さらに所望により薬理的に許容し得る塩とすることを特徴とする一般式〔I−b〕
    Figure 2005154380
    (式中、環A、B、B、R11、R12、RおよびRは前記と同一意味を有する。)
    で示されるピペリジン誘導体またはその薬理的に許容し得る塩の製法。
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