JP2005140674A - 時計用ばね、ぜんまい、ひげぜんまい、及び時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】 時計をはじめとする精密機械の高精度化、安定動作化を図ることができる時計
用ばねを提供することにあり、また、動力源として利用した場合、長時間動作化を図るこ
とのできる時計用ばね、ぜんまい、ひげぜんまい、及び時計を提供すること。
【解決手段】 駆動機構の動力源として用いられるぜんまいは、特定のチタン合金により形成され、その自由展開形状はS字状をなし、この自由展開状の湾曲方向が変化する
変曲点は、巻き取り側の端部となる内端と、この内端に対して他の端部となる慨嘆との中
間点よりも内端側に形成されている。本発明を構成するチタン合金は、引張応力が高く、
かつ、平均ヤング率が低いので、ぜんまい31に蓄えられる機械エネルギを大きくするこ
とができる。
【選択図】 図10
Description
時計であれば、水晶発振式の時計の水晶振動子を付勢状態で固定するばね、時計の駆動機
構の動力源を構成するぜんまい、ぜんまいを巻く際に巻き戻り防止のために設けられるコ
ハゼばね、機械式時計におけるテンプを付勢するひげぜんまい等が知られている。
ルト合金、銅合金等からなるばね材料、ぜんまい材料等が採用されているが、次の(i)〜(iii)のような問題があった。
該ばねの付勢力により水晶振動子の歩度にずれが生じるという問題がある。すなわち、バ
ネの付勢力のばらつきにより、水晶が発振する32kHzの信号の周期が進んだり、また
は遅れたりしてしまうため、その信号を基準信号としている時計体の精度がずれてしまう
という問題があった。従って、水晶振動子を固定するばねには、付勢力のばらつきが少な
いものが切望されていた。
決定され、香箱内半径をR、香箱真半径をrとすると、ぜんまいの全長Lは、下記(2)
式によって導かれ、かかる(2)式より、ぜんまいの全長Lおよび厚さtは反比例の関係
にあるということがわかる。
数Nで積分することにより与えられ、(1)式がぜんまいの全長Lおよび厚さtの関数と
も考えられるので、従来は、L、tを調整することによってぜんまいのエネルギを調整し
ていた。すなわち、ぜんまいの厚さtを薄くしてぜんまいの全長Lを大きくすれば、ゼン
マイの最大巻数Nmaxを大きくすることができる。一方、これとは逆に、ぜんまいの全長
Lを短くしてぜんまいの厚さtを厚くすることにより、出力トルクTの値を高くすること
ができた。
ンマイの厚さtおよび全長Lが香箱内部の収納空間の容積によって制限されてしまうこと
になっていた。そのため、長時間動作可能なぜんまいを採用する場合にあっては、必然的
に香箱を大きくして収納空間を大きくとらなければならないため、ぜんまいを含む駆動機
構の小型化を図ることができない問題点を有していた。
ルクを出力することのできるぜんまいとすることも考えられるが、ぜんまいの靭性を確保
することが困難であり、その結果、ぜんまいの耐久性という点で限界があった。
ネを提供することにあり、また、動力源として利用した場合、長時間動作化を図ることの
できる時計用ばね、及び当該時計用ばねを備えたぜんまい、ひげぜんまい、並びに時計を
提供することにある。
ここで、バナジウム族(Va族)としては、バナジウム(V)のほか、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)等が挙げられ、チタン合金に対してこれらの一種を単独で、または二種以上を組み合わせて含有させることができる。これらの元素は、何れもβ相安定化元素として知られるものであるが、チタン合金全体がβ型合金に限られるということを意味するものはない。
ホウ素(B)は、チタン合金の全体を100質量%とした場合において、2質量%以下含有させることが好ましく、ホウ素(B)の含有量をかかる範囲とすることにより、チタン合金の機械的な材料特性と熱間加工性の向上を好適に図ることができる。
よって、本発明にあっては、仮にチタン(Ti)以外の成分の含有量が合金全体の半分以上(50質量%以上)を超える場合であっても、チタン(Ti)を含む合金である限り、チタン合金を意味するものである。
また、製造途中の工程として、冷間加工、熱間加工、熱処理等を施すことによって、得られるチタン合金の材料特性を調整することができる。そして、例えば、特開2002−249836号に開示されるようなチタン合金の製造方法を用いることによっても、本発明の時計用ばねを構成するチタン合金を簡便に製造することができる。
ここで、「平均ヤング率」とは、例えば、特開2002−249836号に開示される如く、引張試験により得られた応力−歪み線図上において、引張弾性限強度の1/2に相当する応力位置での傾き(曲線の接線の傾き)を示すものである。
化学組成(質量%):Co 30〜45%、Ni 10〜20%、Cr 8〜15%、
C <0.03%、W 3〜5%、Mo 3〜12%、Ti 0.
1〜2%、Mn 0.1〜2%、Si 0.1〜2%、Fe 残
従来材料 2000 200
チタン合金ばね 1500 80
性的性質と、室温においても冷間加工性に優れるといった超塑性的性質を併せ持ったもの
であるので、例えば、かかる冷間加工性を生かして、チタン合金を所望の形状に簡便に加
工することが可能となる。
従って、水晶振動子を固定するのに必要な付勢力F0を与える従来材料のばねのたわみ量をε1、チタン合金ばねのたわみ量をε2とすると、両者のばねのたわみ量ε1およびたわみ量ε2にσという変化が生じた場合、その際の付勢力F0の変動df1、df2を比較すると、チタン合金ばねの付勢力の変動df2の方が小さいことがわかる。
すことができる。
されることになる。
する曲げモーメント、すなわち、ぜんまい31の出力トルクTをαについて積分すること
によって求められ、下記(6)式のように表される。
1の最大たわみ角αmaxとすると、下記(7)式で表される。
ト、すなわち、たわみ状態にあるぜんまい31が出力し得る出力トルクTの関数として表
される。ぜんまい31の中立軸Aからの厚さ方向変位をy、ぜんまい31の断面二次モー
メントをIzとすると、下記(8)式のように表される。
は、前記した(8)式を用いれば、下記(9)式により算出される。
すなわち、前記したσmax=1500(MPa)、E=80(GPa)程度のチタン合金ばねをぜんまい31の材料として採用した場合、前記した(15)式より、従来の場合と比較して約1.4倍のエネルギが蓄えられることがわかる。従って、前記した平均ヤング率及び引張強度を備えた特定のチタン合金により構成された本発明の時計用ばねが、時計の精密機械の高精度化、安定動作化を図ることができ、また、動力源として利用した場合にあっては、長時間動作化を図ることができる時計用ばねとなることがわかる。
すなわち、これらのぜんまいが非磁性体で構成されていれば、耐磁性が向上するので、ぜんまいが磁界等に引っ張られても、ぜんまいの特性が低下することもない。
なお、特定のチタン合金から構成されるばねを、水晶振動子の固定ばね、コハゼばね等に用いた場合も、当該ばねが非磁性体から構成されていれば、耐磁性が向上し、前記と同様にばねの付勢力が磁界等に影響されることもない。
前記した特定のチタン合金から構成される時計用ばねは、基板や地板等に初期たわみを持たせて組み込まれているのが好ましい。
すなわち、初期たわみがあるので、ばねを基板、地板等に組み込んでも、ばねの動きやずれを生じることもない。
さらに、初期たわみがあると、荷重を初期から加えることができるが、従来材料のばねでは平均ヤング率が高いため、その分許容応力までの余裕が少なくなってしまう。これに対して、チタン合金から構成される時計用ばねでは、平均ヤング率が低いため、初期たわみで荷重がかかっていても、許容応力の余裕分が十分確保される。
すなわち、時計用ばねの断面形状がこのような断面であれば、十分な付勢力が得られるので、水晶振動子の固定手段、機械式時計の調速機を構成するテンプを付勢するひげぜんまいや、駆動機構の動力源となるぜんまい等として利用することができる。
すなわち、本発明の時計用ばねを構成する特定のチタン合金は、冷間加工性に優れるため、焼鈍なしで冷間線引き加工を行っても加工硬化や延性低下がほとんど起こらず、どこまでも冷間加工が可能である。従って、一度線引き加工したワイヤー状のチタン合金材料を更に線引き加工することにより、断面角部をR形状にすることもでき、その結果摺動時の負荷を軽減することができることとなる。
また、従来材料からなるぜんまいの自由展開形状では、図3に示すグラフG3のように、ぜんまいの内端と外端との中間点Cに変曲点(曲率半径ρが無限大となり、ぜんまいの湾曲方向が変化する点)を設けた理想曲線に近いS字状に形成していたが、これは以下(d)(e)の理由による。
香箱に収納されたぜんまいの巻締め時における螺旋形状をアルギメデスの螺旋と仮定すると、極座標r、θを採った場合、下記(16)式のように表される。ここで、tはぜんまいの厚さである。
従って、特定のチタン合金で構成されたぜんまいであれば、ぜんまいの全長にわたって巻き取り方向とは反対側にクセ付けすることが可能となるので、巻締め時の蓄積エネルギをより多くすることが可能となる。
定のチタン合金で構成されたぜんまいの出力トルク特性G5は、巻数は同じであるが、カ
ーブの傾きが小さく巻数の変化によるトルク変動が小さい。また、同じ巻数時でのトルク
が高いので、持続時間が増加し、駆動機構をより長時間動作させることが可能となる。
れてクセ付けが施されていることが好ましい。
すなわち、前記したように、特定のチタン合金は、弾性変性能に優れるといった超弾性
的性質と、室温においても冷間加工性に優れるといった超塑性的性質を併せ持っているた
め、通常の方法でクセ付けを行っても元の形状に戻ってしまう場合がある。よって、引張
強度の温度特性をも考慮して、当該強度の比較的低い150℃以上でクセ付けを行うこと
により、ぜんまいのクセ付けを簡便に行うことができることとなる。
場合にあっては、所定の製造方法で製造された単板からなるチタン合金ぜんまいとしても
よく、また、2枚、3枚、および複数枚のチタン合金板状体を積層一体化してチタン合金
ぜんまいとしてもよい。後者の場合にあっては、チタン合金ぜんまいが、チタン合金板状
体が複数枚積層されることにより形成されているので、(1)、(22)、(23)式か
らわかるように、出力トルク等の要求性能に応じてチタン合金ぜんまいの厚さtを自由に
設定することが可能となる。
をエポキシ系樹脂等の合成樹脂系の接着剤で貼り合わせてもよい。
用いてもよい。
この本発明の時計によれば、前記した本発明のぜんまいやひげぜんまいの奏する効果を、好適に享受することが可能となる。
第1実施形態は、本発明に係る時計用ばねをぜんまいとして利用した駆動機構1に係るものである。
ここで、図5は、本発明の第1実施形態に係る特定のチタン合金から構成されるぜんまい31(以下、「チタン合金ぜんまい31」とすることもある)を利用した電子制御式機械時計の駆動機構1を示す平面図であり、図6及び図7はその断面図である。
なお、角穴車4を時計方向に回転しチタン合金ぜんまい31を巻く方法は、機械時計の自動巻または手巻機構と同様であるため、説明を省略する。
図8(A)には、前記したチタン合金ぜんまい31が香箱30内で巻締められた状態が示され、また、図8(B)には、チタン合金ぜんまい31が香箱内で巻戻った後の状態が示されている。
なお、このチタン合金ぜんまい31の形状寸法は、例えば、幅b=1mm、厚さt=0.1mm、全長L=300mmとすることができる。
なお、チタン合金ぜんまい31を形成する時計用ばねは、ワイヤー状の前記チタン合金を線引き加工することにより、矩形断面が形成されているようにしてもよい。
図8(B)の状態において、外力によって香箱30を香箱真33に対して回転させると、チタン合金ぜんまい31が巻締まる。一方、かかる巻締め後、香箱30の拘束状態を解放すると、チタン合金ぜんまい31の巻戻りとともに、香箱30が回転する。
そして、香箱30の外周に形成される香箱歯車32によって前記した二番車7等の輪列を回転させて、分針13、秒針14等が動作することとなる。
れた、厚さtが0.1mmの単板からなるチタン合金板状体313に対してクセ付けを施
して、チタン合金ぜんまい31として使用するようにしてもよい。
また、この場合において、チタン合金ぜんまい31のクセ付けを行う場合にあっては、
150℃以上の温度により熱処理を行ってクセ付けを施すようにすればよい。
そして、各々の特定のチタン合金板状体313を、エポキシ系接着剤314を用いて互いに貼り合わせ、チタン合金ぜんまい31に必要な厚さt(0.1mm)を確保するようにする。
最後に、エポキシ系接着剤314が硬化する前に、丸棒等にチタン合金ぜんまい31を巻き付けてクセ付けを行い、エポキシ系接着剤314を硬化させる。
(1)駆動機構1の動力源としてチタン合金ぜんまい31が採用されているので、駆動機構1の小型化を維持しつつ、当該駆動機構1を長時間動作させることができる。
因みに、前記した駆動機構1に従来のぜんまいを組み込んだ場合、巻締め時から40時間で停止するのに対して、チタン合金ぜんまい31を組み込んだ場合にあっては、巻締め時から45時間で停止し、持続時間は約10%増加する。
また、チタン合金ぜんまい31であればトルク変動が小さいので、機械式時計の動力源として採用した場合、駆動精度を向上させることができる。
クセ付けを施すようにしているので、超弾性的性質と超塑性的性質を併せ持ったチタン合
金であっても、ぜんまい31のクセ付けを簡便に行うことができる。
線引き加工することにより、矩形断面が形成されているため、断面角部をR形状にする
こともでき、その結果摺動時の負荷を軽減することができることとなる。
なお、本発明の時計用ばねを構成する特定のチタン合金は、冷間加工性に優れるため、
焼鈍なしで冷間線引き加工を行っても加工硬化や延性低下がほとんど起こらず、どこまでも冷間加工が可能である。
従って、一度線引き加工したワイヤー状のチタン合金材料を更に線引き加工することが可能となり、前記のような効果を好適に奏することができることになる。
次に、本発明の第2実施形態に係るチタン合金ぜんまい31を利用した駆動機構101について説明する。
なお、以下の発明では、既に説明した部分又は部材と同一又は類似の部分等については、その説明を省略又は簡略する。
これに対して、図11に示すように、第2実施形態に係る駆動機構101は、香箱30を2つ備え、各々の内部に収納されたチタン合金ぜんまい31が駆動機構101の動力源とされている点について相違する。
2つの香箱30は、それぞれの香箱真33を中心として同一方向に回動し、二番車7には、各々のチタン合金ぜんまい31の出力トルクTを加えた出力トルク2Tが作用している。
ここで、二番車7に噛合する香箱歯車32は、図12に示すように、左側の香箱歯車32と右側の香箱歯車32とが噛合する位相が異なっていて、左側の香箱歯車32が二番車7とB1点で当接する時、右側の香箱歯車32はB2点で二番車7から離間しようとしている。
すなわち、チタン合金ぜんまい31が収納された2つの香箱30を、同時に輪列を構成する二番車7に同時に噛合させているので、香箱30各々の出力トルクTを重ね合わせて二番車7を回転させることができ、駆動機構101を高い出力トルク2Tで動作させることができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態は、本発明に係るチタン合金から構成されるばねを、機械式時計の調速機を構成するテンプを付勢するひげぜんまいとして利用したものである。
すなわち、本実施形態における調速機を構成するテンプひげ系400は、図13および図14に示すように、テン真410、テン輪420、振り座430、ひげ玉440、ひげ持450、緩急針460を含んで構成される。
すなわち、ひげぜんまい470が特定のチタン合金により構成されているので、温度変
化に伴う平均ヤング率Eの変化が少なく、前記した(25)式で表されるテンプひげ系4
00の揺動周期の変化も少なくなり、テンプひげ系400を含む調速機を有する機械式時
計の高精度化を図ることができる。
向上し、ひげぜんまい470が外部磁界等に引っ張られても、ぜんまいの特性が低下する
こともない。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態は、本発明に係るアモル
ファス金属から構成されるばねを、水晶発振式時計の水晶振動子を付勢状態で固定するバ
ネとして利用したものである。
空カプセル501の内部に収納される音叉型の振動子本体502を含んで構成され、真空
カプセル501の端部に設けられる端子503が回路基板510と電気的に接続されて発
振回路が構成される。
ン合金から構成される固定ばね540によって、地板520に押さえつけられる方向に付
勢された状態で固定されている。
すなわち、特定のチタン合金金属から構成される固定ばね540は、平均ヤング率が小
さいので、固定ばね540のたわみ量と付勢力との関係は、前記した図1に示されるよう
に、従来材料のばねのグラフG1よりも傾きの小さいグラフG2となる。
従って、固定ばね540のたわみ量が変化しても、その際の付勢力の変動が少なくなる
ので、水晶振動子の周期のずれを少なくすることができ、水晶発振式時計の高精度化を図
ることができる。
すなわち、前記の第1実施形態では、チタン合金ぜんまい31は、電子制御式機械時計の駆動機構1の動力源として用いられていたが、これに限らず、制御系が調速機、脱進機によって構成される通常の機械式時計の駆動機構にチタン合金ぜんまい31を用いてもよい。
合していたが、2以上の香箱30が噛合していてもよく、要するに、チタン合金ぜんまい
の蓄積エネルギと、駆動機構の動力源として要求されるエネルギとに応じて適宜決定すれ
ばよい。
を固定する固定ばね540として利用していたが、これに限られない。
すなわち、第1実施形態の角穴車4と噛合するコハゼ6を構成するコハゼばねを特定の
チタン合金から構成するようにしてもよい。コハゼ6は、香箱内のぜんまいを巻く際の巻
戻り防止のための部品であり、その時機能するばねがコハゼばねである。そして、コハゼ
ばねは、ぜんまいを巻いている最中、コハゼと係合している角穴車のかみ合い歯数分だけ
繰り返し荷重を受けることとなり、その回数は数万〜数十万回/年となる。
このような繰り返し荷重がかかる場合、コハゼばねの許容応力は、最大応力の1/2以
下に設定する必要がある。従って、このようなコハゼばねにチタン合金から構成されるバ
ネを使用すれば、許容応力が高く設定でき、また付勢力のばらつきも少ないので、コハゼ
ばねの材料としても有利に使用できる。
イ31が用いられていたが、これに限らず、オルゴール等他の駆動機構の動力源とし
てチタン合金ぜんまい31を用いても良い。
そして、本発明の時計用ばね自体も、時計のほか、オルゴール等の他の精密機械も
適用することができる。また、低トルクの時計に対して、本発明の時計用ばねやチタ
ン合金ぜんまい31を適用するようにしてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、他の目的を達成できる範囲で
他の構造等としてもよい。
ば、時計をはじめとする駆動機構の動力源として、水晶発振式時計等の水晶振動子を固定
するばねとして、機械式時計のテンプを付勢するひげぜんまいとして、香箱内のぜんまい
の巻締めの際の巻戻り防止のためのコハゼばねとして好適に利用することができる。
Claims (10)
- バナジウム族(Va族)元素の一種または二種以上を含有し、残部が実質的にチタン(Ti)からなり、
平均ヤング率が100GPa以下で、
引張強度が1000MPa以上であるチタン合金から構成されていることを特徴とする時計用ばね。 - 請求項1に記載の時計用ばねにおいて、
基板や地板等に対して、初期たわみを持たせて組み込まれていることを特徴とする時計用ばね。 - 請求項1または請求項2に記載の時計用ばねにおいて、
直径0.05mm以上の円形断面、または厚さ0.01mm以上×幅0.05mm以上の矩形断面を有していることを特徴とする時計用ばね。 - 請求項1または請求項2に記載の時計用ばねにおいて、
ワイヤー状の前記チタン合金を線引き加工することにより、矩形断面が形成されていることを特徴とする時計用ばね。 - 請求項1ないし請求項4の何れかに記載の時計用ばねにおいて、
非磁性体からなることを特徴とする時計用ばね。 - 請求項1ないし請求項5の何れかに記載の時計用ばねから構成されていることを特徴とするぜんまい。
- 請求項6記載のぜんまいにおいて、
自由展開形状はS字状をなし、この自由展開形状の湾曲部分が変化する変曲点は、巻き取り側の端部となる内端と、この内端に対して他の端部となる外端との中間点よりも内端側に形成されていることを特徴とするぜんまい。 - 請求項6または請求項7に記載のぜんまいにおいて、
150℃以上の温度により熱処理されてクセ付けが施されていることを特徴とするぜんまい。 - 請求項1ないし請求項5の何れかに記載の時計用ばねから構成されていることを特徴とするひげぜんまい。
- 請求項6ないし請求項8の何れかに記載のぜんまい、及び/または請求項9に記載のひげぜんまいを用いたことを特徴とする時計。
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