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JP2005030440A - モータ弁及びこのモータ弁を備えたガス器具 - Google Patents

モータ弁及びこのモータ弁を備えたガス器具 Download PDF

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JP2005030440A JP2003193384A JP2003193384A JP2005030440A JP 2005030440 A JP2005030440 A JP 2005030440A JP 2003193384 A JP2003193384 A JP 2003193384A JP 2003193384 A JP2003193384 A JP 2003193384A JP 2005030440 A JP2005030440 A JP 2005030440A
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Abstract

【課題】停電などの異常発生時に閉弁するようにした従来のモータ弁では、流量制御するため、モータ弁を駆動して弁体が弁座から離れると、コイルに通電することで生じる磁気回路は閉じていないので、磁気効率が悪く、消費電力が大きくなる。
【解決手段】弁体3とモータ5とを吸着手段6を介して連結し、弁体を弁座14方向に付勢する付勢手段7を設ける。吸着手段は、マグネットピース62とこのマグネットピースを励磁するコイル63とから構成され、このマグネットピースを、コイルに通電して弁体を吸着したとき磁気回路が閉状態に保持されるように形成すると共にモータの回転軸に連結し、モータによってマグネットピースが弁体と一体に駆動されるようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、停電などの異常が発生した場合に、即座に閉弁できるようにしたモータ弁及びこのモータ弁を備えたガスコンロなどのガス器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のモータ弁は、内部通路を有し、この内部通路に連通するガス流入部とガス流出部とを開設したバルブケーシングを備えている。この内部通路には、弁座が形成され、この弁座に着座するように弁体が配置されている。この弁体にはモータの駆動軸の回転によって駆動する駆動体が連結されている。駆動体には凹部が設けられて、ばねを介して磁性体から構成される吸着体が挿入され、この吸着体に弁体が装着されている。また、この吸着体を励磁して弁体を弁座に着座させて閉弁するためのコイルが、駆動体周囲のバルブケーシングに固着されている。
【0003】
モータ弁を開弁する場合には、コイルに通電して吸着体を吸着し、モータを駆動して駆動体を移動させて弁座と弁体との間の開度を調節して流量を調節する。また、停電などの異常が発生した場合には、コイルへの通電が停止されることで駆動体への吸着体の吸着が解除され、ばねの付勢力により弁体が弁座に着座して確実に閉弁される(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開平2−245588号公報(例えば、特許請求の範囲参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のものは、コイルに通電することで生じる磁気回路が閉じていないので、磁気効率が悪い。このため、モータを作動して駆動体を駆動させて流量制御を行う間、駆動体に吸着体を吸着保持するために大きな電流を流す必要があり、消費電力が大きくなるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記点に鑑み、磁気効率がよく、モータ弁を駆動させて流量制御を行う間でも、弁体を吸着保持するのに大きな電流を流す必要がなく、消費電力を少なくできるようにしたモータ弁及びこのモータ弁を備えたガス器具を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載のモータ弁は、内部通路を有し、この内部通路に連通する流入部と流出部とを開設すると共に内部通路に弁座を形成したバルブケーシングを備え、この弁座に着座するように弁体を配置し、内部通路に沿って開弁位置と閉弁位置との間で弁体を往復動させるモータを設け、前記弁体とモータとを吸着手段を介して連結し、弁体を弁座方向に付勢する付勢手段を設けたモータ弁において、前記吸着手段を、マグネットピースとこのマグネットピースを励磁するコイルとから構成し、このマグネットピースを、コイルに通電して弁体を吸着したとき磁気回路が閉状態に保持されるように形成すると共にモータの回転軸に連結し、モータによってマグネットピースが弁体と一体に駆動されるようにした。
【0008】
これによれば、モータ弁を開弁する場合、コイルに通電して吸着手段のマグネットピースを励磁してこのマグネットピースに弁体を吸着する。そして、モータを駆動させると、弁体が吸着手段と共に内部通路に沿って移動され、弁体が弁座から離脱して開弁し、弁座と弁体との間の開度を調節してガスなどの流体の流量が調節される。この場合、このマグネットピースを、コイルに通電して弁体を吸着したとき磁気回路が閉状態に保持されるように形成すると共に、弁体を吸着したマグネットピースが、モータによって弁体と一体に移動するため、モータを駆動して流量制御する間、常時磁気回路は閉じたままであり、磁気効率がよく、コイルへの通電電流は小さくても十分な吸着力が得られる。他方で、停電などの異常が発生した場合、コイルへの通電が停止されることで弁体の吸着が解除され、ばねの付勢力により弁体が弁座に着座して確実に閉弁される。
【0009】
尚、例えばガスの流量の微調整ができるように、前記弁体の弁座側の先端部をニードル形状とするのがよい。
【0010】
また、前記弁体が吸着手段から離脱して閉弁位置にある場合、モータを駆動して吸着手段を閉弁位置に移動させ、この吸着手段を作動して弁体を吸着保持させ、モータを駆動して弁体の開弁操作を行うようにすれば、ばねの付勢力に抗して弁体を吸着する場合と比較して、小電流で弁体を吸着できてよい。
【0011】
請求項4記載のガス器具は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のモータ弁と、このモータ弁を介して燃料ガスが供給されるガスバーナとを備え、このガスバーナの火炎に曝されるように熱電対を設けたガス器具であって、前記吸着手段を作動する電力を、ガスバーナの点火当初、ガス器具を作動させる電源から供給し、ガスバーナが点火された後所定時間経過した場合、熱電対が火炎に曝されることで生じる起電力に切換えるようにしたことを特徴とする。
【0012】
これにより、常時外部電源から直接コイルに通電するのと比較してガスコンロの消費電力を少なくできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、1は、本発明のモータ弁である。このモータ弁1は、ガス調理器具として例えばキッチンに設けた厨房家具に設置されるガスコンロ2に組込まれる。器具の作動を制御するマイコン(図示せず)を備えたガスコンロ2は箱状の器具本体を有し、器具本体には、その上面を覆う天板に設けた開口を臨むようにガスバーナ21が設けられている。器具本体にはまた、このガスバーナ21の火炎に曝されるように熱電対22が配置されている。そして、ガスバーナ21への燃料ガスの供給がモータ弁1によって調節される。
【0014】
モータ弁1は、上下方向に延びる内部通路11aを備え、内部通路11aに連通する燃料ガスの流入部12と流出部13とを開設したバルブケーシング11を有する。この内部通路11aには弁座14が形成され、この弁座14に着座するように内部通路11aには弁体3が配置されている。弁体3は、内部通路11aの長手方向に沿って延びる軸部31を有し、この軸部31の弁座14側(図1の下側)には、弁座14に着座する断面凹形状の弁部32が取付られている。この弁部32の中央のくぼみには、流出部13に形成した弁孔13aに挿入可能なニードル形状のニードル部33が嵌合されている。これにより、ガス流量の微調整ができるようになる。また、ニードル部33は、使用するガス種に応じて変更される。
【0015】
弁体3を内部通路11aに沿って往復動するため、ガス流出部13と対向したバルブケーシング11の上面開口には、内部通路11aを密閉する蓋材4を介してステッピングモータ(以下、「モータ」という)5が取付られ、このモータ5の回転軸51が蓋材4を貫通して内部通路11aに突出している。この回転軸51と弁体3とは、停電などの異常発生時にモータ弁1を閉弁できるように、後述のコイルとマグネットピースとを備えた吸着手段6を介して連結されている。この場合、モータ弁1によるガス流量調節のため、モータ5が駆動している間、コイルに通電することで生じる磁気回路が閉じていないと磁気効率が悪く、モータ弁1を駆動させて流量制御を行う間、弁体3を吸着保持するのにコイルに大電流を流す必要があり、消費電力が大きくなる。
【0016】
本実施の形態では、吸着手段6が、モータ5の回転軸51に連結されたベース部61を有し、このベース部61の弁座側には、逆U字状のマグネットピース62が装着されている。このマグネットピース62の下側に向かって延びる腕部62aのうち、一方の腕部62aの周囲にはコイル63が巻回されている。また、各腕部62aの先端面に対向した弁軸31の端部にはアーマチュア64が一体に取付られている。そして、コイル63に通電してマグネットピース62を励磁すると、マグネットピース62の各腕部62aの先端面にアーマチュア64が吸着される。この場合、マグネットピース62とアーマチュア64とが接触して磁気ギャップが0となるようにしている。
【0017】
これにより、コイル63に通電してマグネットピース62にアーマチュア64を吸着した状態では磁気回路が閉じていて、マグネットピース62に弁体3を吸着してモータ5で駆動する場合、ベース部61に装着したマグネットピース62が弁体3と一体に往復動する。このため、モータ弁1を開弁してガス流量調節を行う間、磁気回路が常時閉じた状態に保持され、磁気効率がよく、マグネットピース62とアーマチュア64との磁気ギャップを0としたことと相俟って、コイル63への通電電流は微小でも十分な吸着力が得られ、消費電力を小さくできる。
【0018】
ベース部61には、内部通路11aを往復動する弁体3の軸部31の周囲を囲うようにガイド部材65が取付られ、このガイド部材65によって弁体3のニードル部33が弁孔13aに対して傾くことが防止される。電装基板Mとコイル63との接続は、バルブケーシング11に設けたコネクタ部66を介して行われ、このコネクタ部66とコイル63の一端とは電線Wを介して接続されている。この場合、電線Wは、モータ5の回転による往復動の影響を受けないように、柔軟かつ耐久性のあるより線やフレキシブルサーキットから構成されている。また、コイル63の他端はベース部61に接続され、このベース部61から回転軸51を経て蓋材4に電位が伝わるアース構造としている。
【0019】
また、弁体3とベース部61との間にはばね7が縮設され、このばね7によって、停電などの異常が発生した場合、コイル63への通電が停止されることで、吸着手段6への弁体3の吸着が解除され、ばね7の付勢力によって弁体3が弁座14に着座して確実に閉弁される。この場合、ばね7の付勢力で弁体3が閉弁位置に移動した後、再度モータ弁1を作動して開弁させる場合、モータ5を駆動して吸着手段6を、マグネットピース62とアーマチュア64とが接触する閉弁位置に移動させ、この吸着手段6のコイル63に通電して弁体3を吸着保持させ、その後モータ5を駆動して開弁することで弁体3の開弁操作を行うようにしている。これにより、ばね7の付勢力に抗して弁体3を吸着する場合と比較して小電流で弁体3を吸着できる。
【0020】
コイル63への通電電流は、ガスバーナ21の点火当初、ガスバーナ21やモータ5を作動させる外部電源(図示せず)からガスコンロ21に設けた電装基板Mを介して供給され、ガスバーナ21が点火された後所定時間経過した場合、マイコンによって熱電対22が火炎に曝されることで生じる起電力に切換えるようにしている。この場合、電装基板Mには、トランジスタなどのスイッチング素子(図示せず)が設けられ、マイコンからの出力を受けて外部電源から熱電対22の起電力に切換えて保持する。これにより、常時外部電源から直接コイル63に通電するのと比較してガスコンロ2の消費電力を少なくできる。
【0021】
また、停電などの異常が発生した場合、マイコンへの通電が停止され、スイッチング素子が再度切換わることでコイル63への通電が停止され、弁体3の吸着が解除されて確実に閉弁される。他方で、加熱調理時に煮こぼれが発生してガスバーナ21の火炎が消えた場合、熱電対22からの起電力がなくなって弁体3の吸着が解除されることで確実に閉弁する。このため、異常が発生したときガスバーナ21から生ガスが放出されることはない。この場合、熱電対22の材料として、熱電交換率の高く、発生起電力が大きいもの、例えば鉄珪化物粉末を使用するのがよい。
【0022】
次に、図2を参照して、本発明のモータ弁1を備えたガスコンロ2の作動を説明する。図2(a)に示す位置から、ガスバーナ21を点火するためモータ5を駆動してモータ弁1を開弁する場合、外部電源から電装基板Mを介してコイル63に通電してマグネットピース62を励磁し、このマグネットピース62に弁体3上端のアーマチュア64を吸着させる。そして、モータ5を駆動させて弁体3を、吸着手段6と共に開弁方向(図1では、上側)に移動させると、弁体3が弁座14から離れて開弁し、ガスバーナ21には燃料ガスが供給される(図1参照)。
【0023】
ガスバーナ21が点火されると、このガスバーナ21の火炎に曝されることで熱電対22が加熱されて起電力が生じる。ガスバーナ21の点火から所定時間経過すると、マイコンによって電装基板Mを介してコイル63への通電電流を、外部電源から熱電対22からの起電力に切換える。そして、ガスコンロ2の使用中、モータ5を制御して、弁体3と弁座14との間の間隔に応じてガスバーナ21へのガス流量が調節される(図2(b)参照)。
【0024】
例えば、停電などの異常が発生した場合には、マイコンへの通電が停止されることでスイッチング素子が再度切換わり、コイル63への通電が停止されて弁体3の吸着が解除され、ばね7の付勢力により弁体3が弁座14に着座して確実に閉弁される(図2(c)参照)。他方で、加熱調理時に煮こぼれが発生してガスバーナ21の火炎が消えた場合も同様に、コイル63への通電が停止されて閉弁する。
【0025】
次に、異常が発生したことで弁体3が弁座14に着座した閉弁状態で、この異常が解除されて再度モータ弁1を作動させて開弁する場合、先ずモータ5を駆動して吸着手段6を、マグネットピース62とアーマチュア64とが接触する閉弁位置に移動させる(図2(a)参照)。そして、コイル63に通電してマグネットピース62を励磁し、このマグネットピース62に弁体3上端のアーマチュア64を吸着保持させた後、モータ5を駆動して弁体3を開弁させる。
【0026】
尚、本発明のモータ弁1の形態は、上述したものに限定されるものではなく、図3に示すように、ガス流出部13に開閉弁である電磁弁Eを設けてもよい。また、本実施の形態では、マグネットピース62の一方の腕部62aにコイル63を設けたが、図4に示すように、両腕部62aに、コイル63a、63bを設けてもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のモータ弁は、磁気効率がよく、モータ弁を駆動させて流量制御を行う間でも、弁体を吸着保持するのに、大きな電流を流す必要がなく、消費電力を少なくできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータ弁を備えたガスコンロの構成を概略的に示す図
【図2】(a)乃至(c)モータ弁の作動を説明する断面図
【図3】他の変形例に係るモータ弁の断面図
【図4】吸着手段の他の変形例を説明する図
【符号の説明】
1 モータ弁
11a 内部通路
14 弁座
3 弁体
6 吸着手段
62 マグネットピース
63 コイル
64 アーマチュア

Claims (4)

  1. 内部通路を有し、この内部通路に連通する流入部と流出部とを開設すると共に内部通路に弁座を形成したバルブケーシングを備え、この弁座に着座するように弁体を配置し、内部通路に沿って開弁位置と閉弁位置との間で弁体を往復動させるモータを設け、前記弁体とモータとを吸着手段を介して連結し、弁体を弁座方向に付勢する付勢手段を設けたモータ弁において、
    前記吸着手段を、マグネットピースとこのマグネットピースを励磁するコイルとから構成し、このマグネットピースを、コイルに通電して弁体を吸着したとき磁気回路が閉状態に保持されるように形成すると共にモータの回転軸に連結し、モータによってマグネットピースが弁体と一体に駆動されるようにしたことを特徴とするモータ弁。
  2. 前記弁体の弁座側の先端部をニードル形状としたことを特徴とする請求項1記載のモータ弁。
  3. 前記弁体が吸着手段から離脱して閉弁位置にある場合、モータを駆動して吸着手段を閉弁位置に移動させ、この吸着手段を作動して弁体を吸着保持させ、モータを駆動して弁体の開弁操作を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載のモータ弁。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のモータ弁と、このモータ弁を介して燃料ガスが供給されるガスバーナとを備え、このガスバーナの火炎に曝されるように熱電対を設けたガス器具であって、前記吸着手段を作動する電力を、ガスバーナの点火当初、ガス器具を作動させる電源から供給し、ガスバーナが点火された後所定時間経過した場合、熱電対が火炎に曝されることで生じる起電力に切換えるようにしたことを特徴とするガス器具。
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