JP2005028008A - 手先の運動機能の劣る者が用いる飲食容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造及び使い方が簡単であって高齢者等でも迷わずに安心して使用でき、安定的に保持して食事中に落とすこともほとんどなく、また成形が簡単であって製作コストも低廉になし得る飲食容器を提供する。
【解決手段】上面が開口した容器本体1と該容器本体1における周側壁の外周面に設けられる支持枠部6とからなり、支持枠部6は周側壁2の外周面に沿って上下方向に配置される手受け側片部6aと該手受け側片部6aの上部と周側壁2の外周面との間に設けられる手受け上片部6bとを備え、手受け側片部6aと周側壁2の外周面との間には、容器本体1を保持する手の厚さとほぼ同じ間隔を有する手差込み部8が設けられ、手差込み部8に指先から手を差し込むことにより手の平で容器本体1を保持できるようにした。
【選択図】図4
【解決手段】上面が開口した容器本体1と該容器本体1における周側壁の外周面に設けられる支持枠部6とからなり、支持枠部6は周側壁2の外周面に沿って上下方向に配置される手受け側片部6aと該手受け側片部6aの上部と周側壁2の外周面との間に設けられる手受け上片部6bとを備え、手受け側片部6aと周側壁2の外周面との間には、容器本体1を保持する手の厚さとほぼ同じ間隔を有する手差込み部8が設けられ、手差込み部8に指先から手を差し込むことにより手の平で容器本体1を保持できるようにした。
【選択図】図4
Description
本発明は、高齢者、幼児、身体障害者等であって手先の運動機能が劣る者が使用する飲食容器であって、該飲食容器を安定的に持ち上げて保持でき落とさずに安心して飲食ができるよにした飲食容器に関するものである。
従来、例えば飲食容器であるお椀に入れたご飯を食する場合、片方の手の親指の先の腹でお椀の上縁を押えると共に中指等の先の腹でお椀の糸底を下から支えて挟持するようにしているが、これには比較的強い手先の力を必要とする。このため、高齢者、幼児、身体障害者等であって手先の運動機能が劣る指先の力が弱い者では、お椀を手で持って保持しながら食事をすることは難しく、食事中にお椀を手から滑らせ落としてしまうといった事故がしばしば起きていた。
この解決策として外面に把手具を接着により後付けしたお椀がある。前記把手具は、外面に接着される固定片と、固定片から外方に突出する仕切突片と、仕切突片の先端で上方向及び下方向に突出する上支持片と下支持片とを備えている。そして、仕切突片の上側及び下側を上下隣り合う2本の指を挿入させるための指挿入溝部とし、上下2本の指間で仕切突片を挟むようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−136411号公報(第4−5頁、図1)
しかしながら、前記特許文献1のお椀では、把手具が見た目に変わったデザインとなっていることから、特に介護を必要とする高齢者にあっては、その使い方が容易に理解できず介護者等に教えてもらわないと解らないとか、一度教えてもらっても次回は忘れてしまい本来の持ち方ができなくなってしまうなど実効が期されていない。しかも、仮に、仕切突片を上下隣り合う2本の指間で挟むようにしても、もともと指の力が弱い高齢者にあっては、前記指先が開き易くてお椀が不安定になり、ともすると指から滑らせてお椀を落としてしまうおそれがある。また、把手具はお椀と別体に成形されると共にお椀に後付けされることから、成形型が余分に必要となりしかも製作も面倒になって製作コストが高くなるという課題がある。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、使い方が極めて簡単であって高齢者等でも迷わずに安心して使用でき、安定的に保持して食事中に落とすこともほとんどなく、しかも構成・成形が簡単であることから製作コストも低廉にできる手先の運動機能の劣る者が用いる飲食容器を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するため、本発明の手先の運動機能の劣る者が用いる飲食容器は、上面が開口した容器本体と該容器本体における周側壁の外周面に設けられる支持枠部とからなり、支持枠部は周側壁の外周面に沿って上下方向に配置される手受け側片部と該手受け側片部の上部と周側壁の外周面との間に設けられる手受け上片部とを備え、手受け側片部と周側壁の外周面との間には、容器本体を保持する手の厚さとほぼ同じ間隔を有する手差込み部が設けられ、手差込み部に指先から手を差し込むことにより手の平で容器本体を保持できるようにした。
また、前記支持枠部は、周側壁の外周面に沿って上下方向に配置される手受け側片部と、該手受け側片部の上部と周側壁の外周面との間に設けられる手受け上片部と、該手受け側片部の下部と周側壁の外周面との間に設けられる手受け下片部とを備え、手受け側片部と周側壁の外周面との間には、容器本体を保持する手の厚さとほぼ同じ横幅寸法を有し、かつ親指を除いた4本の指が上下に重ねるようにして差し込める程度の縦幅寸法を有する手差込み部が設けられるようにしても良い。
本発明に係る手先の運動機能の劣る者が用いる飲食容器は、手受け側片部と周側壁の外周面との間に、手の厚さとほぼ同じ間隔を有する手差込み部を設けるようにしたので、その構成が簡単であって高齢者等の手先の運動機能が劣る者でも手差込み部に迷うことなく自然と指先から手を差し込むことができ、容器本体を手の平で確実に保持することになる。よって、その飲食容器を安定的に保持することとなって、飲食容器を手から滑らせ落としてしまうといったことがほとんどなくなるという効果がある。また、支持枠部を容器本体に一体成型により成形するようにすれば、成形が簡単になるばかりか製作コストも低廉になし得る。
以下、本発明に係る手先の運動機能の劣る者が用いる飲食容器(以下単に「飲食容器」という。)の実施の形態を図面に基づき説明する。飲食容器として高齢者の介護施設で使用されるご飯用のお椀および汁物用のお椀について説明する。図1はご飯用のお椀の斜視図、図2は同裏から見た斜視図、図3は同中央縦断側面図である。ご飯用のお椀Aは、合成樹脂製であって軽量に成形されている。また、支障がなければ陶磁器製、ガラス製、金属製または木製であっても良い。
図において1は上面が開口した容器本体であり、周側壁2は下方へ進むに従い擂鉢状に窄まるように成形されている。底壁3は平坦に成形され、その裏面に糸底部4が設けられている。糸底部4の裏面4aは接地面を広くするため全体的に平坦面に成形され、その裏面全体に滑り止め部5が設けられている。この滑り止め部5は例えば多くの凸部または凹部であり、更には貼着されるゴム板であっても良い。前記容器本体1は、その上面円輪郭の直径が例えば110mmであり、高さが100mm、糸底部4の直径が安定性を考慮して55mm(通常は30mm)に設定してある。
そして、前記容器本体1における周側壁2の外周面に手を差し込むための略コ字型の支持枠部6が設けられており、該支持枠部6は容器本体1に一体成型により成形される。更に詳しく説明すると、まず周側壁2の外周面に沿って上下方向に手受け側片部6aが配置される。また、該手受け側片部6aの上部と周側壁2の外周面との間に手受け上片部6bが設けられ、同様に手受け側片部6aの下部と周側壁2の外周面との間に手受け下片部6cが設けられる。手受け側片部6aの内側面にはその長手方向に沿って各指の表面が嵌る複数の指当て凹部7が列設されている。
これにより、前記手受け側片部6aと周側壁2の外周面との間には、容器本体1を保持する手の厚さとほぼ同じ横幅寸法を有する手差込み部8が設けられ、この手差込み部8に指先から手を差し込むことにより手の平で容器本体1を包み込むようにして保持できるようになっている。手差込み部8の横幅寸法aは例えば25mmに設定され、縦幅寸法bは親指を除いた4本の指が上下に重ねるようにして差し込める程度の寸法を有している。なお、高齢者、幼児または身体障害者等使用する者の年齢によって手の大きさも変わることから、手差込み部8の大きさはそれらの都合に合わせて適宜選択して決められる。
本発明に係る飲食容器は上記構成からなり、次に使用方法について説明する。図4に示すようにご飯用のお椀Aの外周面の手差込み部8に親指を除いた4本の指を指先から差し込む。この際、手差込み部8の横幅寸法aは容器本体1を保持する手の厚さとほぼ同じ寸法を有することから、容器本体1が水平方向で傾いたりぐらつくことがない。同様に、手差込み部8の縦幅寸法bも親指を除いた4本の指Fが上下に重ねるようにして差し込める程度の寸法を有することから、鉛直方向にも容器本体1がしっかり固定される。よって、手が手差込み部8にしっかりと嵌り容器本体1が極めて安定する。そして、図5に示すように手の平でお椀Aの外周面を包み込むようにして保持できる。
また、手を手差込み部8に差し込んだ状態では、各指当て凹部7に各指Fが嵌り込むので各指がしっかりと固定され、容器本体1の外周面を手の平でより確実に保持できるようになる。よって、少しぐらい手の力を抜いてもお椀Aを支持でき滑らせ落としてしまうことがほとんどなくなる。このようにして、お椀Aを安定的に保持して食事が行なえる。支持枠部6は簡単な構造であって、誰しも見ただけで使い方が良く解るものであり、特に介護を必要とする高齢者であって手先の運動機能が劣る者でも容易に使いこなせる。
前記お椀Aと共に使用される盆9の上面に、糸底部4の裏面4aに設けた滑り止め部5と係止し合う係り止め部10を設けておけば、盆9上でご飯用のお椀Aが滑るようなことがなくなり安全である。例えば、図6に示すように糸底部4の裏面4aであって所定の間隔離した所定の位置に滑り止め部5である凸部を設け、盆9の上面であって前記凸部と同じ間隔を離しかつ同じ位置に前記凸部が嵌って係止する係り止め部10としての凹部を設ける。この場合、凹凸の関係が逆でも良い。また、図示は省略するが糸底部4の裏面4aにマグネットラバーを貼着し盆は磁着性を有する金属製のものを使用するようにしても良い。
支持枠部6は、容器本体1と別体に成形し後付けして取り付けるようにしても良いが、容器本体1に一体成型により成形するようにすれば、成形型が一つで済み、しかも成形が簡単になって製作コストも低廉になし得る。
図7は本発明を飲食容器である汁用のお椀Bに適用したものであり、前記実施の形態と同一部位は同一番号を付して詳しい説明は省略する。この汁用のお椀Bには、容器本体1の上面開口の周縁であって支持枠部6とほぼ直角を成す両側位置にそれぞれ外方へ突出すると共に先端に向かうに従って窄まる飲み口11が設けられている。そして、そこに口を当てて汁物を飲むようにすれば汁物が零れないようになっている。また、本実施の形態では支持枠部6を容器本体1の外周面の一側に1つ設けたが、外周面の左右対向する位置に一対設けるようにしても良い。
本実施の形態では、手受け側片部6aの上下部にそれぞれ手受け上片部6b、手受け下片部6cを設けるようにしたが、図8に示すように手受け下片部6cがなくても本発明の効果は十分達成される。この場合、人差し指F1の上面部が手受け上片部6bに当接してお椀Aが持ち上げられ、各指Fに上下方向からほとんど挟着するような力が掛からなくて済む。しかも、手が抜き取り易いという効果も有る。また、本実施の形態では、介護を必要とする高齢者用の飲食容器について説明したが、幼児、身体障害者等の飲食容器についても適用できること勿論である。
1 容器本体
2 周側壁
6 支持枠部
6a 手受け側片部
6b 手受け上片部
8 手差込み部
A 飲食容器(ご飯用のお椀)
B 飲食容器(汁物用のお椀)
F 指
2 周側壁
6 支持枠部
6a 手受け側片部
6b 手受け上片部
8 手差込み部
A 飲食容器(ご飯用のお椀)
B 飲食容器(汁物用のお椀)
F 指
Claims (2)
- 上面が開口した容器本体と該容器本体における周側壁の外周面に設けられる支持枠部とからなり、前記支持枠部は前記周側壁の外周面に沿って上下方向に配置される手受け側片部と、該手受け側片部の上部と前記周側壁の外周面との間に設けられる手受け上片部とを備え、前記手受け側片部と前記周側壁の外周面との間には、前記容器本体を保持する手の厚さとほぼ同じ間隔を有する手差込み部が設けられ、前記手差込み部に指先から手を差し込むことにより手の平で前記容器本体を保持できるようにしたことを特徴とする手先の運動機能の劣る者が用いる飲食容器。
- 前記支持枠部は前記容器本体に一体成型により成形される請求項1記載の手先の運動機能の劣る者が用いる飲食容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003273083A JP2005028008A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 手先の運動機能の劣る者が用いる飲食容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003273083A JP2005028008A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 手先の運動機能の劣る者が用いる飲食容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2005028008A true JP2005028008A (ja) | 2005-02-03 |
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ID=34210436
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2003273083A Pending JP2005028008A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 手先の運動機能の劣る者が用いる飲食容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2005028008A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007185485A (ja) * | 2005-12-12 | 2007-07-26 | Sanshin Kako Kk | 安定自助食器 |
| JP2017217346A (ja) * | 2016-06-10 | 2017-12-14 | 株式会社三輝 | 桶 |
| JP2023166261A (ja) * | 2022-05-09 | 2023-11-21 | 松浦産業株式会社 | どんぶり鉢の把持構造 |
-
2003
- 2003-07-10 JP JP2003273083A patent/JP2005028008A/ja active Pending
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| JP2017217346A (ja) * | 2016-06-10 | 2017-12-14 | 株式会社三輝 | 桶 |
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