JP2005025625A - 浴室内挙動検知装置および浴室内挙動検知方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】在室者の危険度が高い浴室内事故に対し、浴室外に発生の通報を迅速に実行でき、事故の発生状態が長時間放置されて、浴室内の事故被害の深刻化を未然に抑制する。
【解決手段】浴室内挙動検知装置を、センサ部、信号処理回路、制御部、浴室内警告発生部および浴室外通報発生部から構成する。センサ部による監視の開始後、センサ部の出力に基づいて信号処理回路が重要度の判定を行う。危険度および緊急性が高く直ちに救助が必要と判定すれば、直ちに浴室外に通報を行う。危険度又は緊急性が高くない場合、浴室内に警告を行うか否かを判定し、警告が必要であれば在室者に向けて警告を行う。警告を危険度に基づいた規定回数行っても在室者の反応がなければ、浴室外に向けた通報を実行する。警告が不要または在室者の反応があれば、センサ部による監視を継続する。
【選択図】 図2
【解決手段】浴室内挙動検知装置を、センサ部、信号処理回路、制御部、浴室内警告発生部および浴室外通報発生部から構成する。センサ部による監視の開始後、センサ部の出力に基づいて信号処理回路が重要度の判定を行う。危険度および緊急性が高く直ちに救助が必要と判定すれば、直ちに浴室外に通報を行う。危険度又は緊急性が高くない場合、浴室内に警告を行うか否かを判定し、警告が必要であれば在室者に向けて警告を行う。警告を危険度に基づいた規定回数行っても在室者の反応がなければ、浴室外に向けた通報を実行する。警告が不要または在室者の反応があれば、センサ部による監視を継続する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室内挙動検知装置および浴室内挙動検知方法に関し、特に、浴室内での入浴者の挙動を検知して、浴室内事故の深刻化を防止する浴室サポートシステムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
浴槽内の人の動きを、カメラ、超音波、または電波などにより監視し、異常が検知された際に警報を発して他者に通報することによって、浴室における事故の発生を防ぐ浴室監視センサが提案されている。
【0003】
このようなセンサは、脱衣場の壁や浴室内など(以下、浴室内)に操作盤を配置し、ここからスイッチによって監視開始、終了を制御するものが一般的である。また、自動監視開始機能を備え、監視開始は浴槽内での人の動きを検知することによって行い、監視終了をスイッチによって制御するものも提案されている。
【0004】
さらに、浴室内の照明のスイッチを、監視開始、終了のスイッチと兼用するタイプのセンサも考案されている。そして、これらの入浴者挙動センサとしては、一定時間入浴者の動きがない場合に、入浴者に呼びかけなどを行うセンサが知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−325584号公報
【特許文献2】
特開2001−74306号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の入浴者挙動センサにおける処理においては、水没事故や浴室内転倒事故など、早期に救助を必要とする危険度の高い事故、すなわち緊急度の高い事故の場合であっても、一律、同じ処理が実行されてしまうという問題があった。そして、このような危険度および緊急度が高い事故の場合に、このような処理が行われると、救助が遅れ、危険度が増す可能性がある。
【0007】
また、このような浴室監視センサは、一般に、監視エリア内で一定時間以上動きがない、あるいは一定時間以上の間、極端に動きが小さいことを検知して入浴者が失神状態であると判断する。
【0008】
したがって、入浴者がほとんど動かずに入浴した場合、正常に入浴しているにもかかわらず、警報が発せられるといった事態が発生しやすい。特に、静かに長時間入浴することを好む人、浴槽内で眠りがちな人、泥酔状態の人のような入浴者の場合、失神状態でなくても警報が発生しやすい。
【0009】
そのため、正常に入浴しているにもかかわらず警報が発生した場合、入浴者は自ら大きく体を動かしてセンサに自身の動きを認識させたり、センサの操作盤に設置されたスイッチなどを操作したりすることによって、自らが正常な状態であることをセンサに認識させて、警報動作を止める必要が生じる。ところが、このような動作は、本来の入浴にとって不要な動作であり、煩わしい動作である。
【0010】
そのため、正常に入浴しているにもかかわらず、頻繁に警報が鳴ってしまう。そして、本来の入浴にとって不要な動作を何度も行う必要が生じると、入浴者は、自ら浴室監視センサのスイッチを切ってしまう可能性が高い。
【0011】
そのため、浴室監視センサのスイッチが切られた状態で、入浴者が体調の急変などにより失神したとしても、浴室監視センサによる警報が出力されない可能性があった。
【0012】
本発明は、従来技術が有する上述の課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、在室者、特に入浴者について、危険度が高く、緊急性の高い事故に対して、その発生の浴室外への通報を、迅速に実行することができ、浴室内で事故の発生状態が長時間放置されて、在室者の事故死などの、事故被害の深刻化を未然に防ぐことができる浴室内挙動検知装置および方法を提供することにある。
【0013】
また、本発明の他の目的は、入浴者により、挙動検知動作(監視)が停止されるのを防止することができ、この挙動検知動作の停止によって、浴室内の事故の発生が外部の人に認識されるまでの放置時間が長時間化することを防止することができる浴室内挙動検知装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の発明は、
浴室の内部の在室者の挙動に関する信号を出力可能に構成された検知手段と、
入力信号の処理を実行可能に構成されているとともに、出力信号を生成可能に構成された信号処理手段と、
信号処理手段によって生成された信号に基づいて、浴室の内部に向けて警告を発生可能に構成された浴室内警告発生部および浴室の外部に向けて通報を発生可能に構成された浴室外通報発生部を制御する制御手段とを有し、
信号処理手段により、
検知手段から出力された信号に基づいて浴室内部の在室者の挙動レベルが判定され、
挙動レベルの推移に基づいて重要度のレベルが判定され、
重要度のレベルに基づいて生成された信号が制御手段に供給されると、重要度のレベルに応じて、制御手段による浴室内警告発生部からの警告の発生、制御手段による浴室外通報発生部からの通報の発生、検知手段による在室者の挙動の検知の継続のうちから、少なくとも1つを選択して実行するように構成されていることを特徴とする浴室内挙動検知装置である。
【0015】
本発明の第2の発明は、
浴室の内部の在室者の挙動に関する信号を出力する検知手段からの信号に基づいて出力信号を生成する信号処理手段により、検知手段から出力された信号に基づいて浴室の内部における在室者の挙動のレベルが判定されて、重要度のレベルが判定され、重要度のレベルに基づいて、浴室の内部に向けた警告、浴室の外部に向けた通報および検知手段による検知の継続のうちの少なくとも1つを実行することを特徴とする浴室内挙動検知方法である。
【0016】
なお、本発明において、「警告」とは、在室者、特に入浴者に対して、センサ部の最低感知レベル以上の挙動を促すための通知であり、「通報」とは、浴室外、特に同居の家族などに対して、在室者が至急救助を必要とする危険な状態であることを知らせるための通知である。
【0017】
本発明において、典型的には、重要度のレベルが所定の範囲内の場合、最初に、浴室内警告発生部による浴室内に向けた警告が実行され、浴室内警告発生部による警告が、在室者の挙動が検出されるまで、または警告の実行回数が重要度に基づいた規定回数になるまで、実行するように構成されている。
【0018】
このような構成によれば、重要度のレベルに応じて、浴室内に向けた警告の回数を規定していることにより、重要度のレベルが高い場合(危険度が高く緊急性が高い場合)には、浴室内に向けた警告の発生回数を減らして、浴室外に通報することができるので、浴室内の事故を早期発見することが可能となり、他方、重要度のレベルが低い場合(危険度が低い場合)には、浴室内で事故が発生しているという誤報が、不用意に外部に通報されるのを抑制することが可能となる。
【0019】
本発明において、好適には、浴室内警告発生部により、規定回数の警告が実行された後、検知手段により挙動が検知されない場合、浴室外通報発生部により浴室外に通報が実行されるように構成されている。
【0020】
本発明において、典型的には、重要度のレベルが所定のレベルより高い場合に、浴室内警告発生部による警告が実行されることなく、浴室外通報発生部により、浴室外に向けた通報が実行されるように構成されている。
【0021】
このような構成によれば、浴室外の人による在室者の事故の発生の認識を早めることができ、救助までの時間を短縮化することが可能となる。そして、重要度のレベルが所定レベル以上の場合、在室者に対して緊急に救助を要する可能性が極めて高くなることから、浴室内の事故の深刻化を抑制することができる。
【0022】
本発明において、典型的には、浴室内警告発生部が、在室者の挙動に伴って検知手段から出力される信号に基づいて得られる各時点における人体挙動レベルを、数値、レベルゲージ、アナログ波形、アニメーションおよび色の変化からなる群から選ばれた、少なくとも1種類の方法または複数の方法を組み合わせて、浴室内に警告を行うように構成されている。
【0023】
本発明において、好適には、浴室内警告発生部は、浴室外通報発生部により浴室外への通報が行われるまでの時間を、浴室内に向けて通知可能に構成されている。
【0024】
このように構成することにより、在室者が無事であれば、浴室外に通報が実行される前の時点で、通報が行われないように在室者が体を動かしたりすることにより、誤報となる浴室外への通報を未然に抑制することができる。
【0025】
本発明において、好適には、浴室内警告発生部は、浴室外通報発生部による浴室外に向けた通報の実行を、在室者に対して通知可能に構成されている。
【0026】
このように構成することにより、浴室外に通報されている状態を、浴室の在室者が知見可能な状態にすることができるので、この在室者が無事であり、浴室外に通報がされていることを知見した場合には、在室者自身が自己の無事を直ちに浴室外の人に連絡するように促すことができる。
【0027】
本発明において、典型的には、浴室内警告発生部が浴室の内部に設置されているとともに、浴室外通報発生部が浴室の外部に設置されており、さらに、在室者以外の他の住人が操作することができるとともに、在室者が浴室内において容易に浴室外通報発生部を操作することができないようにするために、好適には、浴室外通報発生部は、居間または台所などの、いわゆる在室者が浴室や脱衣場などから出ない限り操作することができない場所に設置されている。
【0028】
本発明において、好適には、浴室内警告発生部が浴室の内部に設置されているとともに、浴室外通報発生部が上記浴室の外部に設置されており、浴室内警告発生部が、浴室の内部において、少なくとも検知の停止を操作可能に構成された浴室内操作部を有するとともに、浴室外通報発生部が、浴室の外部において、浴室外通報発生部を操作可能に構成された浴室外操作部を有し、浴室外操作部が、浴室内操作部における少なくとも検知の停止の操作をロック可能に構成されている。また、本発明において、好適には、浴室外通報発生部が、さらにロック解除可能に構成されている。また、より好適には、浴室内警告発生部における浴室内操作部が在室者の挙動検知の開始を操作可能に構成され、浴室外通報発生部における浴室外操作部が、挙動検知の開始および停止をロック可能に構成されている。
【0029】
このように構成することにより、浴室内の在室者が、浴室内警告発生部の浴室内操作部を操作して、浴室内の挙動検知を停止させてしまうことを防止することができ、これによって、浴室内の挙動検知動作(監視)を常時稼動させておくことができるので、この挙動検知動作の停止によって、浴室内の事故の発生が外部の人に認識されるまでの放置時間が長時間化することを防止することができる。
【0030】
本発明において、典型的には、浴室内警告発生部は、浴室外に対して発せられている通報を在室者が解除可能なスイッチが設けられているとともに、浴室外の他の人と通話することができる音声通話機能を有する。このとき、この音声通話機能としては、入浴者が自身の無事を外部に伝達するために用いられるが、そのほかの用途に用いることも可能である。
【0031】
このように構成することにより、浴室外通報発生部による浴室外に通報が行われた際に、在室者が無事である場合には、在室者によりこの通報を解除することができるので、短時間で通報が解除されれば、在室者が無事であることを浴室外の人が認識することができ、通報の信頼性をより向上させることができる。また、浴室外通報発生部により浴室外に通報が行われた場合に、在室者が無事であれば、在室者が浴室から出ることなく、浴室外の人に自身の無事を連絡することが可能となる。
【0032】
本発明において、好適には、浴室外通報発生部は、浴室外の人が通報を受けた後、音声会話により入浴者の安否を確認する機能を有して構成されている。すなわち、それぞれの浴室外通報発生部および浴室内警告発生部に、それぞれインターフォンや、スピーカ、マイクロフォンなどの通話手段が設けられて、相互に接続され、これらの浴室外通報発生部と浴室内警告発生部との間で、通話可能な機能が設けられる。
【0033】
このように構成することにより、浴室外通報発生部により浴室外に通報が行われた場合に、浴室外の人が在室者の人と連絡をとることができるので、速やかな安否確認を行うことが可能となる。
【0034】
本発明において、典型的には、浴室内警告発生部の警告の形態として、音声による呼びかけ、文字表示、ブザー、ランプの点灯点滅、色変化および振動からなる形態の群から選ばれた少なくとも1種類の形態、または、この群から選ばれた複数の形態を組み合わせた形態が採用される。
【0035】
本発明において、典型的には、浴室外通報発生部の通報の形態として、音声による呼びかけ、文字表示、ブザー、ランプの点灯点滅、色変化および振動からなる形態の群から選ばれた少なくとも1種類の形態、または、この群から選ばれた複数の形態を組み合わせた形態が採用される。
【0036】
このように構成することにより、在室者や浴室外の人が視覚や聴覚などの感覚により、それぞれ警告や通報をより容易に認識することができる。
【0037】
本発明の技術的思想は、必ずしも上述の組み合わせに限定されるものではなく、上述した複数の発明を、適宜、任意に組み合わせることにより実現される技術的思想をも包含するものである。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に、本発明の一実施形態による浴室内挙動検知装置の構成を示す。
【0039】
図1に示すように、この一実施形態による浴室内挙動検知装置においては、センサ部1、信号処理回路2、制御部3、浴室内警告発生部4および浴室外通報発生部5を有して構成されている。
【0040】
センサ部1は、浴室の浴槽内や洗い場、すなわち浴室内における在室者、特に入浴者の挙動および、その他の環境ノイズを検知して、これらの挙動や環境ノイズレベルに応じた信号を出力可能に構成されている。
【0041】
信号処理回路2は、センサ部1から出力された信号に対してA/D変換処理を行って取り込んだ入力信号に基づいて、人体挙動が顕著に現れる信号を監視し、それぞれの時点における入浴者の挙動レベルを判定可能に構成されている。
【0042】
また、この信号処理回路2により、ある時間内の入浴者の挙動レベルの変化に基づいて、入浴者の安否レベル、すなわち入浴者の危険度が判定される。そして、この判定された危険度に応じて、後述する図2のフローチャートに示す処理に従って、警告信号や通報信号を生成する。
【0043】
制御部3は、信号処理回路2において生成された警告信号や通報信号に基づいて、それぞれ浴室内警告発生部4および浴室外通報発生部5を制御可能に構成されている。
【0044】
浴室内警告発生部4は、制御部3により制御駆動され、在室者、特に入浴者に向けた警告を通知可能に構成されている。すなわち、この浴室内警告発生部4は、浴室内における在室者が警告を認識可能な位置に設置されている。ここで、警告の形態は、音声による呼びかけ、文字表示、ブザー、ランプ点灯点滅、色変化および振動からなる形態の群から選ばれた少なくとも1種類の方法、または、これらの選択された方法を組み合わせた方法が採用される。
【0045】
また、この一実施形態による浴室内警告発生部4には、表示部(図示せず)が設けられている。この表示部は、在室者の挙動に応じて得られるセンサ部1からの出力信号に基づいて、信号処理回路2により判定された挙動レベルを、数値、レベルゲージ、アナログ波形、アニメーション映像および、色の変化からなる形態の群から選ばれた少なくとも1つの形態、または選ばれた複数の形態を組み合わせた形態により表示可能に構成されている。そして、このような各種の形態により挙動レベルが表示部に表示されて在室者に通知可能になっている。
【0046】
同様に、浴室外通報発生部5は、制御部3により制御駆動され、浴室外の人に向けて通報可能に構成されている。通報の形態は、音声による呼びかけ、文字表示、ブザー、ランプの点灯点滅、色変化および振動からなる形態の群から選ばれた少なくとも1種類の形態、または、この選ばれた複数の形態を組み合わせた形態が採用される。
【0047】
また、浴室外通報発生部5は、信号処理回路2において判定された危険度に応じて、図2に示す処理手順に従って、在室者以外の外部、例えば同居の家族、その他必要に応じて、遠隔地の携帯端末、住居を管理する管理会社、または消防署などに通報可能に構成されている。
【0048】
(浴室内挙動検知処理)
次に、以上のように構成されたこの一実施形態による浴室内挙動検知装置の信号処理回路2による警告処理および通報処理について説明する。図2に、上述した浴室内挙動検知装置における処理のフローチャートを示す。
【0049】
この一実施形態においては、まず、ステップST1において、浴室内への人の入室や、照明スイッチのオンなどにより、センサ部1の動作が開始される。これにより、センサ部1により浴室内の在室者の挙動が検知される。
【0050】
そして、このセンサ部1により浴室内にいる在室者の挙動が検知されて、センサ部1から、この検知された挙動に基づく信号が出力される。センサ部1から出力された信号は、信号処理手段としての信号処理回路2に供給される。
【0051】
信号処理回路2に挙動に基づく信号が入力されると、ステップST2に移行する。ステップST2においては、信号処理回路2によりセンサ部1からの出力信号(波形データ)がA/D変換され、連続して取り込まれる。
【0052】
続けて、信号処理回路2により、入力された波形データの解析が実行され、在室者の安否判定処理が実行され、在室者、特に入浴者の安否レベル(危険度)が判定される。
【0053】
そして、ステップST3に移行して、在室者の安否判定処理により、即時の通報が必要か否かの判定が行われる。なお、この判定処理により即時の通報が必要か否かは危険度により規定されている。
【0054】
すなわち、信号処理回路2により、重要度のレベル、すなわち安否レベル(危険度)があらかじめ規定された所定レベル以上であると判定された場合、在室者の安否の確認には急を要し、緊急度が極めて高いと考えられる。
【0055】
この場合、ステップST8に移行して、信号処理回路2から制御部3に通報信号が供給される。通報信号が入力された制御部3により、浴室外通報発生部5に通報発生の制御信号が供給される。これにより、浴室内警告発生部4による在室者に対する警告を実行することなく、直ちに浴室外通報発生部5から浴室外に対して、所定の形態による通報が行われる。
【0056】
そして、この浴室外通報発生部5からの通報は、浴室外の在室者以外の人による所定の解除操作、たとえば浴室外通報発生部5に設けられたスイッチを切るような解除が行われるまで実行される(ステップST9)。なお、必要に応じて、この通報の実行時において、浴室外通報発生部5に通報信号が供給されていることを、制御部3による判断によって浴室内警告発生部4から上述した通知に関する種々の形態のうちの所定の形態により、浴室内に向けて通知するようにしても良い。
【0057】
そして、浴室外通報発生部5による通報が解除された段階でステップST10に移行する。ステップST10においては、センサ部1の動作が終了したか否かの判断が実行される。
【0058】
すなわち、センサ部1から信号処理回路2に、在室者の挙動に基づく波形データが供給されている状態が、センサ部1の動作が実行されている状態であり、この波形データが供給されていない状態がセンサ部1の動作が終了している状態である。そのため、信号処理回路2により、センサ部1の動作の実行/停止が判断される。
【0059】
そして、ステップST10において、センサ部1の動作が終了している場合、浴室内挙動検知処理が終了する。反対に、センサ部1の動作が継続している場合、ステップST2に移行して、センサ部1から信号処理回路2に波形データが継続して供給され、浴室内の在室者に対する挙動検知が継続される。
【0060】
また、ステップST3において、重要度のレベル、すなわち安否レベル(危険度)が高くないと検知された場合、在室者の安否を確認する必要性も低く、緊急性も低いと考えられる。
【0061】
この場合、ステップST4に移行して、安否レベル(危険度)が、浴室外に通報を行うほど高くない場合であっても、浴室内の在室者に向けた警告の必要性が、信号処理回路2により判定される。そして、警告が不要である場合には、ステップST10に移行して、上述と同様にセンサ部1の動作が終了しているか否かの判定が行われる。
【0062】
他方、警告が必要であると判定された場合、ステップST5に移行して、危険度に基づいてあらかじめ規定された回数の警告が実行されているか否かの判断が行われる。この段階では、警告がいまだ実行されていないので、そのままステップST6に移行する。
【0063】
ステップST6においては、信号処理回路2から制御部3に警告信号が供給される。警告信号が入力された制御部3により、まず、浴室内警告発生部4に通報発生の制御信号が供給される。これにより、浴室内警告発生部4により在室者に対して、上述した通知に関する種々の形態により警告が行われるとともに、信号処理回路2に設けられたカウンタ部(図示せず)により、警告の出力回数に1が加算される。なお、このとき、センサ部1による在室者の挙動に関しては、継続して検知が実行される。
【0064】
そして、この警告を発した後、危険度に応じてあらかじめ規定される規定時間内に、センサ部1により、あらかじめ規定された挙動レベル以上の挙動が確認された場合には、信号処理回路2から制御部3への警告信号の供給を停止して、ステップST10に移行する。ステップST10においては、上述と同様の処理が実行される。
【0065】
他方、上述した規定時間内において、在室者の挙動が確認されない場合には、上述と同様に、ステップST5において、信号処理回路2により、危険度に基づいた規定回数の警告が実行されたか否かの判定が行われる。その結果、警告の回数が、規定回数より少ない場合、ステップST6に移行して、再度、浴室内警告発生部4から警告が出力された後、ステップST7に移行し、在室者の挙動が検知されるか否かの判断が実行される。
【0066】
そして、ステップST5からステップST7の処理が、警告の発生回数が規定回数に達するか、または在室者の挙動がセンサ部1により検知にされるまで、順次繰り返し実行される。
【0067】
また、在室者の挙動がセンサ部1により検知されない状態が継続したままで、ステップST5において、すでに発生された警告の発生回数が規定回数に達した場合、ステップST8に移行し、浴室外通報発生部5から浴室外の人に向けた通報が実行される。そして、上述したように、この浴室外通報発生部5からの通報は、外部からの操作によって解除されるまで継続される。
【0068】
以上のステップST2〜ステップST9までの処理は、ステップST10においてセンサ部1の動作が終了されるまで継続される。
【0069】
(第1の実施例)
次に、上述の一実施形態に基づいた第1の実施例について説明する。本発明の第1の実施例による浴室事故防止装置としての浴室内挙動検知装置の構成を図3に示す。
【0070】
図3に示すように、この第1の実施例による浴室内挙動検知装置においては、電波式ドップラセンサ部11、信号処理回路12、制御部13、浴室内警告発生部14、および浴室外通報発生部15を有して構成されている。なお、制御部13については、上述した一実施形態による制御部3と同様であるので、その説明を省略する。
【0071】
電波式ドップラセンサ部11は、電波を用いたドップラレーダセンサであり、浴室内に設置されている。そして、この電波式ドップラセンサ部11から、浴室内における在室者の挙動や環境ノイズに応じた、強度および周波数分布の変動する信号が出力される。この電波式ドップラセンサ部11から出力される入浴者の挙動に基づいた波形データの一例を図4に示す。
【0072】
また、図3に示す浴室内警告発生部14は、制御部13により制御駆動され、在室者、特に入浴者に向けて警告可能に構成されている。この警告の形態としては、上述した通知に関する種々の形態が採用可能である。また、この浴室内警告発生部14においては、在室者と、後述する浴室外通報発生部15を操作する浴室外の人との間で音声通話可能に構成されたスピーカ14aおよびマイクロフォン14bが、在室者に利用可能に設けられている。
【0073】
同様に、浴室外通報発生部15は、制御部13により制御駆動され、浴室内の異変を、浴室外の人に向けて通報可能に構成されている。この通報の形態としては、上述した通知に関する種々の形態が採用可能である。また、この浴室外通報発生部15においては、浴室内警告発生部14を操作する入浴者と浴室外の人との間で音声通話可能に構成された、スピーカ15aおよびマイクロフォン15bが浴室外の人に利用可能に設けられている。
【0074】
そして、必要に応じて、入浴者と浴室外の人との間で、それぞれスピーカ14a,15aおよびマイクロフォン14b,15bを用いて、音声通話を行うことができる。
【0075】
浴室内警告発生部14および浴室外通報発生部15に関するその他の構成は、上述した浴室内警告発生部4および浴室外通報発生部5と同様であるので、説明を省略する。
【0076】
また、図3に示す信号処理回路12は、電波式ドップラセンサ部11から出力される信号をA/D変換して取込んだ波形データに対して、周波数解析または時間周波数解析を実行可能に構成されている。そして、この周波数に変換したデータのうちの、入浴者の挙動が顕著に含まれる周波数帯が監視される。
【0077】
また、信号処理回路12により、この監視される周波数帯における信号強度が、あらかじめ規定された、例えば5段階のレベルのうちの、どの段階のレベルに相当するかに関して判定処理が実行される。すなわち、信号処理回路12による判定処理において、検知が実行されている時点における入浴者の挙動レベルが決定される。
【0078】
具体的には、図4に示すように、入浴者挙動の大きさは、人体挙動が顕著に現われる周波数帯における信号強度として現れる。そこで、この第1の実施例においては、実際の人体挙動によって電波式ドップラセンサ部11から出力される信号強度の範囲が、例えば5段階に分割され、この5段階のうちの低い方から順に人体挙動レベル1〜5として挙動の大小が分類される。なお、5段階に分割するのはあくまで一例であり、10段階に分割したり、3段階に分割したりすることも可能である。
【0079】
また、信号処理回路12においては、ある所定時間内における入浴者の挙動レベルの推移に基づいて、重要度のレベルとしての入浴者の安否レベル(危険度)に関し、段階に分けて判定処理が行われる。この第1の実施例においては、例えば3段階に分けて判定処理が行われる。
【0080】
まず、危険度が1(安否レベル1)の、いわゆる危険度が大きい場合、具体的には、例えば図4に示す挙動レベルがレベル5の状態となり非常に大きな挙動を示した直後に挙動レベルがレベル1に下がって挙動がまったく検出されなくなった場合は、入浴者が転倒により意識不明になっている可能性がある。すなわち、この第1の実施例による安否レベル1は、挙動が大きくなった状態から挙動が静止した状態に短時間で移行している状態である。危険度が高いと判定されると、入浴者の緊急性も高いため、浴室外通報発生部15により浴室外への通報が行われる。
【0081】
また、危険度が2(安否レベル2)の、いわゆる危険度が中程度の場合、具体的には、例えば図4に示す挙動レベルがレベル2である、比較的挙動レベルが小さい状態が規定時間以上継続した場合、入浴者が居眠りや意識不明の状態になりかけている可能性がある。
【0082】
この場合は、浴室内警告発生部14により、入浴者に対して、安否レベルに応じてあらかじめ規定された規定回数の警告が実行される。そして、この規定回数の警告の結果、入浴者の反応が検知されない場合には、浴室外に向けて通報が行われる。
【0083】
また、危険度が3の、いわゆる危険度が小さい場合、具体的には、例えば、挙動レベルがレベル1の入浴者の挙動が検出されなくなる状態が一時的に発生した場合であっても、その後に、挙動レベルがレベル3やレベル4の比較的大きな挙動がほぼ周期的に繰り返されるような場合には、異常なしと判断され、浴室内警告発生部14による警告も、浴室外通報発生部15による通報も実行されないように構成されている。
【0084】
(浴室内挙動検知処理)
ここで、この第1の実施例による浴室内挙動検知処理における、警告、通報について説明する。図5に、この第1の実施例におけるフローチャートを示す。
【0085】
図5に示すように、まず、ステップST11において、浴室内に在室者が入室した段階で、電波式ドップラセンサ部11の動作が開始されて入浴者の挙動が検知され、挙動成分が出力される。
【0086】
その後、ステップST12において、電波式ドップラセンサ部11から出力された波形データが信号処理回路12に供給される。信号処理回路12においては、この波形データがA/D変換されて取り込まれ、周波数解析処理または時間周波数解析処理が実行される。これとともに、在室者の挙動が顕著な周波数帯の信号強度が監視される。そして、ステップST13に移行して、この信号処理回路12により、入浴者の安否レベルの判定処理が実行される。
【0087】
すなわち、ステップST13において、信号処理回路12における判定結果が安否レベル1(大)であれば、信号処理回路12から制御部13に通報信号が供給され、浴室外通報発生部15により浴室外に対して、直ちに通報が行われる(ステップST17)。なお、このとき、浴室内警告発生部14においては、浴室外通報発生部15による浴室外への通報の実行が、浴室内に向けて通知される。そして、ステップST17およびステップST18が繰り返され、入浴者または浴室外の人により解除されるまで通報が継続される。
【0088】
また、ステップST13において、判定結果が安否レベル2(中)であれば、ステップST14以降の処理が実行される。
【0089】
すなわち、まず、ステップST14において、信号処理回路12により、規定回数の警告が実行されたか否かの判断が行われる。この段階においては、浴室内警告発生部14による警告はいまだ実行されていないため、ステップST15に移行する。
【0090】
ステップST15においては、浴室内警告発生部14により、浴室内に向けた警告が実行される。なお、このときの警告の形態としては、上述した通知に関する種々の形態が採用可能である。
【0091】
また、このステップST15においては、浴室内警告発生部14による警告とともに、浴室外通報発生部15による通報が実行されるまでの時間が、浴室内警告発生部14の表示部(図示せず)に表示される。なお、この表示としては、上述した表示に関する種々の形態が採用可能である。
【0092】
この警告が実行された後、あらかじめ規定された規定時間内に、電波式ドップラセンサ部11によって入浴者の挙動が検知されれば、警告の発生が停止され、後述するステップST19に移行する。
【0093】
他方、浴室内警告発生部14による警告が実行された後の規定時間内に、ステップST16において、入浴者の挙動が確認できない場合、信号処理回路12のカウンタ部(図示せず)において、警告を行った回数に1が加算されて、ステップST14に移行する。
【0094】
そして、ステップST14において、警告を行った回数が危険度に基づいて決定された回数か否かの判定が実行される。ここで、警告を実行する最大の回数、すなわち規定回数は、医学的な緊急性や種々の要因などを考慮して決定される。例えば、この危険度が中程度である場合に、例えば30秒間で5秒間隔ごとに警告を実行するとして、規定回数は6回となる。なお、この警告を実行する時間や規定回数に関しては、必ずしもこの回数に限定されるものではなく、種々の要因から決定することが可能である。
【0095】
そして、ステップST14〜ステップST16の処理は、入浴者の挙動が確認されるまで、または浴室内警告発生部14による警告が規定回数実行されるまで、繰り返し行われる。
【0096】
そして、ステップST16において、入浴者の挙動が確認できないまま、ステップST14に移行して、浴室内警告発生部14による警告の回数が規定回数に到達した場合には、ステップST17に移行する。
【0097】
ステップST17においては、信号処理回路12から制御部13に通報信号が供給されて、浴室外通報発生部15により、浴室外に向けた通報が実行される。そして、ステップST17とステップST18とが順次繰り返し実行され、入浴者または浴室外の人が解除するまで、通報が継続される。
【0098】
また、ステップST13において、判定結果が安否レベル3(小)であれば、ステップST19に移行する。
【0099】
以上のそれぞれの安否レベルに応じた処理が実行された後、電波式ドップラセンサ部11により入浴者の挙動が確認されたり、入浴者や浴室外の人により浴室外通報発生部15による通報が解除されたりすることによって、浴室内挙動検知処理がステップST19に移行すると、信号処理回路12により電波式ドップラセンサ部11の動作が終了しているか否かの判定が実行される。
【0100】
すなわち、電波式ドップラセンサ部11から信号処理回路12に波形データが供給されず、動作が終了していれば、浴室内挙動検知処理が終了する。他方、電波式ドップラセンサ部11の動作が継続していれば、ステップST12に移行して、電波式ドップラセンサ部11による検知が継続され、上述したステップST12〜ステップST19のうちの必要な処理が順次実行される。
【0101】
以上のように構成され、動作する浴室内挙動検知装置においては、静かに普通に入浴しているにもかかわらず、頻繁に警告が通知されるために入浴者が体を動かす必要が何度も生じると、入浴者は、自ら浴室内に設置された監視用のスイッチを切ってしまう可能性がある。
【0102】
また、本発明者の知見によれば、浴室内、もしくは浴室にきわめて近い場所に監視停止のスイッチがある場合には、入浴者は浴室内にいたままで、センサ部1による監視を簡単に停止させることが可能である。そのため、センサ部1が停止された後入浴者が体調の急変などにより失神した場合、警告や通報が発生されず、事故の深刻化につながる可能性が高かった。
【0103】
(第2の実施例)
そこで、第2の実施例においては、居間や台所などの、浴室外からの操作によって、浴室内に設置されたリモートコントローラ(リモコン)のスイッチをロックする機能が付加された浴室内挙動検知装置について説明する。この浴室内挙動検知装置のスイッチ構成を図6に示す。
【0104】
図6に示すように、この第2の実施例における浴室内挙動検知装置は、センサ部20と浴室内操作盤21と浴室外操作盤22とを有して構成されている。そして、センサ部20、浴室内操作盤21および浴室外操作盤22は、相互に信号通信可能に接続されている。なお、センサ部20は、上述したセンサ部1と同様のセンサであり、浴室内操作盤21は、浴室内警告発生部4,14と一体的または近傍に設置され、浴室外操作盤22は、浴室内警告発生部5,15と一体的または近傍に設置される。
【0105】
浴室内操作盤21には、センサ部20による監視を開始する際に押下される監視開始スイッチ(監視開始SW)23と、監視を停止する際に押下される監視停止スイッチ(監視停止SW)24とが配設されている。さらに、浴室内操作盤21には、浴室外操作盤22のスイッチを含めたスイッチの押下や種々の処理を制御する制御部25が設けられている。なお、この制御部25は、上述した制御部3と共通に構成することも可能である。
【0106】
そして、図7Aに示すように、これらのスイッチのうちの監視開始スイッチ23が押下される(ステップST101)と、制御部25に押下された信号が供給され、センサ部20の動作が開始されて、浴室内挙動検知装置による挙動検知(監視)が実行される(ステップST102)。また、図7Bに示すように、配置されているスイッチのうちの監視停止スイッチが押下される(ステップST111)と、制御部25においてロック制御がされているか否かが判定され(ステップST112)、ロック制御がされている場合には、監視停止スイッチ24のスイッチ操作は無効とされて、監視が継続される。他方、ロック制御がされていない場合には、制御部25により監視が終了されて(ステップST113)、センサ部20の動作が終了される。
【0107】
また、図6に示すように、浴室外操作盤22には、ロックスイッチ(ロックSW)26と、ロックされたスイッチの解除を行うロック解除スイッチ(ロック解除SW)27とが配設されている。
【0108】
ロックスイッチ26は、浴室内操作盤21に配設されたスイッチに対するスイッチ操作を無効にするためのスイッチである。このロックスイッチ26が押下されると、図7Cに示すように、押下されて出力される信号が制御部25に供給され、この制御部25により監視停止スイッチ24のスイッチ操作が無効になるように制御される。なお、このとき、併せて、監視開始スイッチ23のスイッチ操作も無効にするように構成することも可能である。
【0109】
また、ロック解除スイッチ27は、ロックスイッチ26によりロックされてスイッチ操作が無効になるように制御されている状態を解除するためのスイッチである。すなわち、図7Dに示すように、このロック解除スイッチ27が押下される(ステップST131)と、その信号が制御部25に供給される。そして、制御部25により監視停止スイッチ24のスイッチ操作が有効になるように制御され、ロック制御が解除される(ステップST132)。このとき、監視開始スイッチ23のスイッチ操作が無効になるように構成されている場合には、監視開始スイッチ23のロック制御も併せて解除される。
【0110】
この第2の実施例による浴室内挙動検知装置によれば、浴室内操作盤(浴室内リモコン)のスイッチ操作が行われても、監視動作を常時実行されている状態にすることができるため、浴室内の在室者、特に入浴者の挙動検知(監視)を継続することができる。また、入浴者が監視を停止させるために、ロック制御がされている監視停止スイッチ24を有効にするためには、入浴者が一旦浴室から出て、ロック解除スイッチ27を操作する必要があるため、浴室外の人が入浴者による監視停止の操作を認識できる。そのため、再度、浴室外の人により監視開始スイッチ23をオンすることができ、浴室内の事故の監視を常時実行させておくことができるので、安全性を向上させることができる。
【0111】
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
【0112】
例えば、上述の実施形態および実施例において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。
【0113】
また、例えば上述の第2の実施例においては、浴室内操作盤21において、監視開始スイッチ23を押下することにより、浴室内の監視、すなわち挙動検知動作を開始するようにしているが、浴室外操作盤22に監視開始スイッチおよび監視停止スイッチをさらに設けることも可能である。そして、この浴室外操作盤22の監視開始スイッチを操作することにより挙動検知動作を開始させた場合には、制御部25により自動的に監視開始スイッチ23および監視停止スイッチ24に対してロック制御を行い、浴室外操作盤22の監視停止スイッチを押下しない限り、浴室内操作盤21を操作しても監視を停止することができないように構成することも可能である。
【0114】
また、浴室内操作盤21に監視停止スイッチ24を配置せずに、監視停止を、常に浴室外操作盤22の監視停止スイッチの操作のみで行う構成にすることも可能である。また、浴室内操作盤21には、監視開始スイッチ23および監視停止スイッチ24のいずれのスイッチも配置せずに、監視の開始および停止に関するすべての操作を浴室外操作盤22のみで実行するように構成してもよい。
【0115】
また、上述の第2の実施例のように、ロック機能を設ける方法のみならず、浴室内の挙動検知動作(監視)の停止を、浴室外に向けて、音声やアラームなどで報知する構成を採用することも可能である。
【0116】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、浴室内の在室者、特に入浴者における危険度、すなわち緊急度の高い事故に対して、浴室内の事故の発生の浴室外への通報を、迅速に実行することができ、浴室内の事故の発生が長時間放置されて、在室者が事故死するなどの事故被害の深刻化を未然に防ぐことができる。
【0117】
また、本発明によれば、在室者により、浴室内の挙動検知動作が停止されるのを防止することができ、挙動検知動作の停止によって、浴室内の事故の発生が外部に報知されなくなり、浴室内で生じた事故が外部に認識されずに事故被害が深刻化することを、大幅に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による浴室内挙動検知装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による浴室内挙動検知装置を用いて行われる警告および通報の処理方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に基づいた第1の実施例による浴室内挙動検知装置を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に基づいた第1の実施例による挙動検知における挙動レベルの一例を示すグラフである。
【図5】本発明の一実施形態に基づいた第1の実施例による浴室内挙動検知装置の警告および通報の処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に基づいた第2の実施例による浴室内挙動検知装置の浴室内操作盤と浴室外操作盤とを示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態に基づいた第2の実施例による操作盤のオン/オフ動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,20 センサ部
2,12 信号処理回路
3,13,25 制御部
4,14 浴室内警告発生部
5,15 浴室外通報発生部
11 電波式ドップラセンサ部
14a,15a スピーカ
14b,15b マイクロフォン
21 浴室内操作盤
22 浴室外操作盤
23 監視開始スイッチ
24 監視停止スイッチ
26 ロックスイッチ
27 ロック解除スイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室内挙動検知装置および浴室内挙動検知方法に関し、特に、浴室内での入浴者の挙動を検知して、浴室内事故の深刻化を防止する浴室サポートシステムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
浴槽内の人の動きを、カメラ、超音波、または電波などにより監視し、異常が検知された際に警報を発して他者に通報することによって、浴室における事故の発生を防ぐ浴室監視センサが提案されている。
【0003】
このようなセンサは、脱衣場の壁や浴室内など(以下、浴室内)に操作盤を配置し、ここからスイッチによって監視開始、終了を制御するものが一般的である。また、自動監視開始機能を備え、監視開始は浴槽内での人の動きを検知することによって行い、監視終了をスイッチによって制御するものも提案されている。
【0004】
さらに、浴室内の照明のスイッチを、監視開始、終了のスイッチと兼用するタイプのセンサも考案されている。そして、これらの入浴者挙動センサとしては、一定時間入浴者の動きがない場合に、入浴者に呼びかけなどを行うセンサが知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−325584号公報
【特許文献2】
特開2001−74306号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の入浴者挙動センサにおける処理においては、水没事故や浴室内転倒事故など、早期に救助を必要とする危険度の高い事故、すなわち緊急度の高い事故の場合であっても、一律、同じ処理が実行されてしまうという問題があった。そして、このような危険度および緊急度が高い事故の場合に、このような処理が行われると、救助が遅れ、危険度が増す可能性がある。
【0007】
また、このような浴室監視センサは、一般に、監視エリア内で一定時間以上動きがない、あるいは一定時間以上の間、極端に動きが小さいことを検知して入浴者が失神状態であると判断する。
【0008】
したがって、入浴者がほとんど動かずに入浴した場合、正常に入浴しているにもかかわらず、警報が発せられるといった事態が発生しやすい。特に、静かに長時間入浴することを好む人、浴槽内で眠りがちな人、泥酔状態の人のような入浴者の場合、失神状態でなくても警報が発生しやすい。
【0009】
そのため、正常に入浴しているにもかかわらず警報が発生した場合、入浴者は自ら大きく体を動かしてセンサに自身の動きを認識させたり、センサの操作盤に設置されたスイッチなどを操作したりすることによって、自らが正常な状態であることをセンサに認識させて、警報動作を止める必要が生じる。ところが、このような動作は、本来の入浴にとって不要な動作であり、煩わしい動作である。
【0010】
そのため、正常に入浴しているにもかかわらず、頻繁に警報が鳴ってしまう。そして、本来の入浴にとって不要な動作を何度も行う必要が生じると、入浴者は、自ら浴室監視センサのスイッチを切ってしまう可能性が高い。
【0011】
そのため、浴室監視センサのスイッチが切られた状態で、入浴者が体調の急変などにより失神したとしても、浴室監視センサによる警報が出力されない可能性があった。
【0012】
本発明は、従来技術が有する上述の課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、在室者、特に入浴者について、危険度が高く、緊急性の高い事故に対して、その発生の浴室外への通報を、迅速に実行することができ、浴室内で事故の発生状態が長時間放置されて、在室者の事故死などの、事故被害の深刻化を未然に防ぐことができる浴室内挙動検知装置および方法を提供することにある。
【0013】
また、本発明の他の目的は、入浴者により、挙動検知動作(監視)が停止されるのを防止することができ、この挙動検知動作の停止によって、浴室内の事故の発生が外部の人に認識されるまでの放置時間が長時間化することを防止することができる浴室内挙動検知装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の発明は、
浴室の内部の在室者の挙動に関する信号を出力可能に構成された検知手段と、
入力信号の処理を実行可能に構成されているとともに、出力信号を生成可能に構成された信号処理手段と、
信号処理手段によって生成された信号に基づいて、浴室の内部に向けて警告を発生可能に構成された浴室内警告発生部および浴室の外部に向けて通報を発生可能に構成された浴室外通報発生部を制御する制御手段とを有し、
信号処理手段により、
検知手段から出力された信号に基づいて浴室内部の在室者の挙動レベルが判定され、
挙動レベルの推移に基づいて重要度のレベルが判定され、
重要度のレベルに基づいて生成された信号が制御手段に供給されると、重要度のレベルに応じて、制御手段による浴室内警告発生部からの警告の発生、制御手段による浴室外通報発生部からの通報の発生、検知手段による在室者の挙動の検知の継続のうちから、少なくとも1つを選択して実行するように構成されていることを特徴とする浴室内挙動検知装置である。
【0015】
本発明の第2の発明は、
浴室の内部の在室者の挙動に関する信号を出力する検知手段からの信号に基づいて出力信号を生成する信号処理手段により、検知手段から出力された信号に基づいて浴室の内部における在室者の挙動のレベルが判定されて、重要度のレベルが判定され、重要度のレベルに基づいて、浴室の内部に向けた警告、浴室の外部に向けた通報および検知手段による検知の継続のうちの少なくとも1つを実行することを特徴とする浴室内挙動検知方法である。
【0016】
なお、本発明において、「警告」とは、在室者、特に入浴者に対して、センサ部の最低感知レベル以上の挙動を促すための通知であり、「通報」とは、浴室外、特に同居の家族などに対して、在室者が至急救助を必要とする危険な状態であることを知らせるための通知である。
【0017】
本発明において、典型的には、重要度のレベルが所定の範囲内の場合、最初に、浴室内警告発生部による浴室内に向けた警告が実行され、浴室内警告発生部による警告が、在室者の挙動が検出されるまで、または警告の実行回数が重要度に基づいた規定回数になるまで、実行するように構成されている。
【0018】
このような構成によれば、重要度のレベルに応じて、浴室内に向けた警告の回数を規定していることにより、重要度のレベルが高い場合(危険度が高く緊急性が高い場合)には、浴室内に向けた警告の発生回数を減らして、浴室外に通報することができるので、浴室内の事故を早期発見することが可能となり、他方、重要度のレベルが低い場合(危険度が低い場合)には、浴室内で事故が発生しているという誤報が、不用意に外部に通報されるのを抑制することが可能となる。
【0019】
本発明において、好適には、浴室内警告発生部により、規定回数の警告が実行された後、検知手段により挙動が検知されない場合、浴室外通報発生部により浴室外に通報が実行されるように構成されている。
【0020】
本発明において、典型的には、重要度のレベルが所定のレベルより高い場合に、浴室内警告発生部による警告が実行されることなく、浴室外通報発生部により、浴室外に向けた通報が実行されるように構成されている。
【0021】
このような構成によれば、浴室外の人による在室者の事故の発生の認識を早めることができ、救助までの時間を短縮化することが可能となる。そして、重要度のレベルが所定レベル以上の場合、在室者に対して緊急に救助を要する可能性が極めて高くなることから、浴室内の事故の深刻化を抑制することができる。
【0022】
本発明において、典型的には、浴室内警告発生部が、在室者の挙動に伴って検知手段から出力される信号に基づいて得られる各時点における人体挙動レベルを、数値、レベルゲージ、アナログ波形、アニメーションおよび色の変化からなる群から選ばれた、少なくとも1種類の方法または複数の方法を組み合わせて、浴室内に警告を行うように構成されている。
【0023】
本発明において、好適には、浴室内警告発生部は、浴室外通報発生部により浴室外への通報が行われるまでの時間を、浴室内に向けて通知可能に構成されている。
【0024】
このように構成することにより、在室者が無事であれば、浴室外に通報が実行される前の時点で、通報が行われないように在室者が体を動かしたりすることにより、誤報となる浴室外への通報を未然に抑制することができる。
【0025】
本発明において、好適には、浴室内警告発生部は、浴室外通報発生部による浴室外に向けた通報の実行を、在室者に対して通知可能に構成されている。
【0026】
このように構成することにより、浴室外に通報されている状態を、浴室の在室者が知見可能な状態にすることができるので、この在室者が無事であり、浴室外に通報がされていることを知見した場合には、在室者自身が自己の無事を直ちに浴室外の人に連絡するように促すことができる。
【0027】
本発明において、典型的には、浴室内警告発生部が浴室の内部に設置されているとともに、浴室外通報発生部が浴室の外部に設置されており、さらに、在室者以外の他の住人が操作することができるとともに、在室者が浴室内において容易に浴室外通報発生部を操作することができないようにするために、好適には、浴室外通報発生部は、居間または台所などの、いわゆる在室者が浴室や脱衣場などから出ない限り操作することができない場所に設置されている。
【0028】
本発明において、好適には、浴室内警告発生部が浴室の内部に設置されているとともに、浴室外通報発生部が上記浴室の外部に設置されており、浴室内警告発生部が、浴室の内部において、少なくとも検知の停止を操作可能に構成された浴室内操作部を有するとともに、浴室外通報発生部が、浴室の外部において、浴室外通報発生部を操作可能に構成された浴室外操作部を有し、浴室外操作部が、浴室内操作部における少なくとも検知の停止の操作をロック可能に構成されている。また、本発明において、好適には、浴室外通報発生部が、さらにロック解除可能に構成されている。また、より好適には、浴室内警告発生部における浴室内操作部が在室者の挙動検知の開始を操作可能に構成され、浴室外通報発生部における浴室外操作部が、挙動検知の開始および停止をロック可能に構成されている。
【0029】
このように構成することにより、浴室内の在室者が、浴室内警告発生部の浴室内操作部を操作して、浴室内の挙動検知を停止させてしまうことを防止することができ、これによって、浴室内の挙動検知動作(監視)を常時稼動させておくことができるので、この挙動検知動作の停止によって、浴室内の事故の発生が外部の人に認識されるまでの放置時間が長時間化することを防止することができる。
【0030】
本発明において、典型的には、浴室内警告発生部は、浴室外に対して発せられている通報を在室者が解除可能なスイッチが設けられているとともに、浴室外の他の人と通話することができる音声通話機能を有する。このとき、この音声通話機能としては、入浴者が自身の無事を外部に伝達するために用いられるが、そのほかの用途に用いることも可能である。
【0031】
このように構成することにより、浴室外通報発生部による浴室外に通報が行われた際に、在室者が無事である場合には、在室者によりこの通報を解除することができるので、短時間で通報が解除されれば、在室者が無事であることを浴室外の人が認識することができ、通報の信頼性をより向上させることができる。また、浴室外通報発生部により浴室外に通報が行われた場合に、在室者が無事であれば、在室者が浴室から出ることなく、浴室外の人に自身の無事を連絡することが可能となる。
【0032】
本発明において、好適には、浴室外通報発生部は、浴室外の人が通報を受けた後、音声会話により入浴者の安否を確認する機能を有して構成されている。すなわち、それぞれの浴室外通報発生部および浴室内警告発生部に、それぞれインターフォンや、スピーカ、マイクロフォンなどの通話手段が設けられて、相互に接続され、これらの浴室外通報発生部と浴室内警告発生部との間で、通話可能な機能が設けられる。
【0033】
このように構成することにより、浴室外通報発生部により浴室外に通報が行われた場合に、浴室外の人が在室者の人と連絡をとることができるので、速やかな安否確認を行うことが可能となる。
【0034】
本発明において、典型的には、浴室内警告発生部の警告の形態として、音声による呼びかけ、文字表示、ブザー、ランプの点灯点滅、色変化および振動からなる形態の群から選ばれた少なくとも1種類の形態、または、この群から選ばれた複数の形態を組み合わせた形態が採用される。
【0035】
本発明において、典型的には、浴室外通報発生部の通報の形態として、音声による呼びかけ、文字表示、ブザー、ランプの点灯点滅、色変化および振動からなる形態の群から選ばれた少なくとも1種類の形態、または、この群から選ばれた複数の形態を組み合わせた形態が採用される。
【0036】
このように構成することにより、在室者や浴室外の人が視覚や聴覚などの感覚により、それぞれ警告や通報をより容易に認識することができる。
【0037】
本発明の技術的思想は、必ずしも上述の組み合わせに限定されるものではなく、上述した複数の発明を、適宜、任意に組み合わせることにより実現される技術的思想をも包含するものである。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に、本発明の一実施形態による浴室内挙動検知装置の構成を示す。
【0039】
図1に示すように、この一実施形態による浴室内挙動検知装置においては、センサ部1、信号処理回路2、制御部3、浴室内警告発生部4および浴室外通報発生部5を有して構成されている。
【0040】
センサ部1は、浴室の浴槽内や洗い場、すなわち浴室内における在室者、特に入浴者の挙動および、その他の環境ノイズを検知して、これらの挙動や環境ノイズレベルに応じた信号を出力可能に構成されている。
【0041】
信号処理回路2は、センサ部1から出力された信号に対してA/D変換処理を行って取り込んだ入力信号に基づいて、人体挙動が顕著に現れる信号を監視し、それぞれの時点における入浴者の挙動レベルを判定可能に構成されている。
【0042】
また、この信号処理回路2により、ある時間内の入浴者の挙動レベルの変化に基づいて、入浴者の安否レベル、すなわち入浴者の危険度が判定される。そして、この判定された危険度に応じて、後述する図2のフローチャートに示す処理に従って、警告信号や通報信号を生成する。
【0043】
制御部3は、信号処理回路2において生成された警告信号や通報信号に基づいて、それぞれ浴室内警告発生部4および浴室外通報発生部5を制御可能に構成されている。
【0044】
浴室内警告発生部4は、制御部3により制御駆動され、在室者、特に入浴者に向けた警告を通知可能に構成されている。すなわち、この浴室内警告発生部4は、浴室内における在室者が警告を認識可能な位置に設置されている。ここで、警告の形態は、音声による呼びかけ、文字表示、ブザー、ランプ点灯点滅、色変化および振動からなる形態の群から選ばれた少なくとも1種類の方法、または、これらの選択された方法を組み合わせた方法が採用される。
【0045】
また、この一実施形態による浴室内警告発生部4には、表示部(図示せず)が設けられている。この表示部は、在室者の挙動に応じて得られるセンサ部1からの出力信号に基づいて、信号処理回路2により判定された挙動レベルを、数値、レベルゲージ、アナログ波形、アニメーション映像および、色の変化からなる形態の群から選ばれた少なくとも1つの形態、または選ばれた複数の形態を組み合わせた形態により表示可能に構成されている。そして、このような各種の形態により挙動レベルが表示部に表示されて在室者に通知可能になっている。
【0046】
同様に、浴室外通報発生部5は、制御部3により制御駆動され、浴室外の人に向けて通報可能に構成されている。通報の形態は、音声による呼びかけ、文字表示、ブザー、ランプの点灯点滅、色変化および振動からなる形態の群から選ばれた少なくとも1種類の形態、または、この選ばれた複数の形態を組み合わせた形態が採用される。
【0047】
また、浴室外通報発生部5は、信号処理回路2において判定された危険度に応じて、図2に示す処理手順に従って、在室者以外の外部、例えば同居の家族、その他必要に応じて、遠隔地の携帯端末、住居を管理する管理会社、または消防署などに通報可能に構成されている。
【0048】
(浴室内挙動検知処理)
次に、以上のように構成されたこの一実施形態による浴室内挙動検知装置の信号処理回路2による警告処理および通報処理について説明する。図2に、上述した浴室内挙動検知装置における処理のフローチャートを示す。
【0049】
この一実施形態においては、まず、ステップST1において、浴室内への人の入室や、照明スイッチのオンなどにより、センサ部1の動作が開始される。これにより、センサ部1により浴室内の在室者の挙動が検知される。
【0050】
そして、このセンサ部1により浴室内にいる在室者の挙動が検知されて、センサ部1から、この検知された挙動に基づく信号が出力される。センサ部1から出力された信号は、信号処理手段としての信号処理回路2に供給される。
【0051】
信号処理回路2に挙動に基づく信号が入力されると、ステップST2に移行する。ステップST2においては、信号処理回路2によりセンサ部1からの出力信号(波形データ)がA/D変換され、連続して取り込まれる。
【0052】
続けて、信号処理回路2により、入力された波形データの解析が実行され、在室者の安否判定処理が実行され、在室者、特に入浴者の安否レベル(危険度)が判定される。
【0053】
そして、ステップST3に移行して、在室者の安否判定処理により、即時の通報が必要か否かの判定が行われる。なお、この判定処理により即時の通報が必要か否かは危険度により規定されている。
【0054】
すなわち、信号処理回路2により、重要度のレベル、すなわち安否レベル(危険度)があらかじめ規定された所定レベル以上であると判定された場合、在室者の安否の確認には急を要し、緊急度が極めて高いと考えられる。
【0055】
この場合、ステップST8に移行して、信号処理回路2から制御部3に通報信号が供給される。通報信号が入力された制御部3により、浴室外通報発生部5に通報発生の制御信号が供給される。これにより、浴室内警告発生部4による在室者に対する警告を実行することなく、直ちに浴室外通報発生部5から浴室外に対して、所定の形態による通報が行われる。
【0056】
そして、この浴室外通報発生部5からの通報は、浴室外の在室者以外の人による所定の解除操作、たとえば浴室外通報発生部5に設けられたスイッチを切るような解除が行われるまで実行される(ステップST9)。なお、必要に応じて、この通報の実行時において、浴室外通報発生部5に通報信号が供給されていることを、制御部3による判断によって浴室内警告発生部4から上述した通知に関する種々の形態のうちの所定の形態により、浴室内に向けて通知するようにしても良い。
【0057】
そして、浴室外通報発生部5による通報が解除された段階でステップST10に移行する。ステップST10においては、センサ部1の動作が終了したか否かの判断が実行される。
【0058】
すなわち、センサ部1から信号処理回路2に、在室者の挙動に基づく波形データが供給されている状態が、センサ部1の動作が実行されている状態であり、この波形データが供給されていない状態がセンサ部1の動作が終了している状態である。そのため、信号処理回路2により、センサ部1の動作の実行/停止が判断される。
【0059】
そして、ステップST10において、センサ部1の動作が終了している場合、浴室内挙動検知処理が終了する。反対に、センサ部1の動作が継続している場合、ステップST2に移行して、センサ部1から信号処理回路2に波形データが継続して供給され、浴室内の在室者に対する挙動検知が継続される。
【0060】
また、ステップST3において、重要度のレベル、すなわち安否レベル(危険度)が高くないと検知された場合、在室者の安否を確認する必要性も低く、緊急性も低いと考えられる。
【0061】
この場合、ステップST4に移行して、安否レベル(危険度)が、浴室外に通報を行うほど高くない場合であっても、浴室内の在室者に向けた警告の必要性が、信号処理回路2により判定される。そして、警告が不要である場合には、ステップST10に移行して、上述と同様にセンサ部1の動作が終了しているか否かの判定が行われる。
【0062】
他方、警告が必要であると判定された場合、ステップST5に移行して、危険度に基づいてあらかじめ規定された回数の警告が実行されているか否かの判断が行われる。この段階では、警告がいまだ実行されていないので、そのままステップST6に移行する。
【0063】
ステップST6においては、信号処理回路2から制御部3に警告信号が供給される。警告信号が入力された制御部3により、まず、浴室内警告発生部4に通報発生の制御信号が供給される。これにより、浴室内警告発生部4により在室者に対して、上述した通知に関する種々の形態により警告が行われるとともに、信号処理回路2に設けられたカウンタ部(図示せず)により、警告の出力回数に1が加算される。なお、このとき、センサ部1による在室者の挙動に関しては、継続して検知が実行される。
【0064】
そして、この警告を発した後、危険度に応じてあらかじめ規定される規定時間内に、センサ部1により、あらかじめ規定された挙動レベル以上の挙動が確認された場合には、信号処理回路2から制御部3への警告信号の供給を停止して、ステップST10に移行する。ステップST10においては、上述と同様の処理が実行される。
【0065】
他方、上述した規定時間内において、在室者の挙動が確認されない場合には、上述と同様に、ステップST5において、信号処理回路2により、危険度に基づいた規定回数の警告が実行されたか否かの判定が行われる。その結果、警告の回数が、規定回数より少ない場合、ステップST6に移行して、再度、浴室内警告発生部4から警告が出力された後、ステップST7に移行し、在室者の挙動が検知されるか否かの判断が実行される。
【0066】
そして、ステップST5からステップST7の処理が、警告の発生回数が規定回数に達するか、または在室者の挙動がセンサ部1により検知にされるまで、順次繰り返し実行される。
【0067】
また、在室者の挙動がセンサ部1により検知されない状態が継続したままで、ステップST5において、すでに発生された警告の発生回数が規定回数に達した場合、ステップST8に移行し、浴室外通報発生部5から浴室外の人に向けた通報が実行される。そして、上述したように、この浴室外通報発生部5からの通報は、外部からの操作によって解除されるまで継続される。
【0068】
以上のステップST2〜ステップST9までの処理は、ステップST10においてセンサ部1の動作が終了されるまで継続される。
【0069】
(第1の実施例)
次に、上述の一実施形態に基づいた第1の実施例について説明する。本発明の第1の実施例による浴室事故防止装置としての浴室内挙動検知装置の構成を図3に示す。
【0070】
図3に示すように、この第1の実施例による浴室内挙動検知装置においては、電波式ドップラセンサ部11、信号処理回路12、制御部13、浴室内警告発生部14、および浴室外通報発生部15を有して構成されている。なお、制御部13については、上述した一実施形態による制御部3と同様であるので、その説明を省略する。
【0071】
電波式ドップラセンサ部11は、電波を用いたドップラレーダセンサであり、浴室内に設置されている。そして、この電波式ドップラセンサ部11から、浴室内における在室者の挙動や環境ノイズに応じた、強度および周波数分布の変動する信号が出力される。この電波式ドップラセンサ部11から出力される入浴者の挙動に基づいた波形データの一例を図4に示す。
【0072】
また、図3に示す浴室内警告発生部14は、制御部13により制御駆動され、在室者、特に入浴者に向けて警告可能に構成されている。この警告の形態としては、上述した通知に関する種々の形態が採用可能である。また、この浴室内警告発生部14においては、在室者と、後述する浴室外通報発生部15を操作する浴室外の人との間で音声通話可能に構成されたスピーカ14aおよびマイクロフォン14bが、在室者に利用可能に設けられている。
【0073】
同様に、浴室外通報発生部15は、制御部13により制御駆動され、浴室内の異変を、浴室外の人に向けて通報可能に構成されている。この通報の形態としては、上述した通知に関する種々の形態が採用可能である。また、この浴室外通報発生部15においては、浴室内警告発生部14を操作する入浴者と浴室外の人との間で音声通話可能に構成された、スピーカ15aおよびマイクロフォン15bが浴室外の人に利用可能に設けられている。
【0074】
そして、必要に応じて、入浴者と浴室外の人との間で、それぞれスピーカ14a,15aおよびマイクロフォン14b,15bを用いて、音声通話を行うことができる。
【0075】
浴室内警告発生部14および浴室外通報発生部15に関するその他の構成は、上述した浴室内警告発生部4および浴室外通報発生部5と同様であるので、説明を省略する。
【0076】
また、図3に示す信号処理回路12は、電波式ドップラセンサ部11から出力される信号をA/D変換して取込んだ波形データに対して、周波数解析または時間周波数解析を実行可能に構成されている。そして、この周波数に変換したデータのうちの、入浴者の挙動が顕著に含まれる周波数帯が監視される。
【0077】
また、信号処理回路12により、この監視される周波数帯における信号強度が、あらかじめ規定された、例えば5段階のレベルのうちの、どの段階のレベルに相当するかに関して判定処理が実行される。すなわち、信号処理回路12による判定処理において、検知が実行されている時点における入浴者の挙動レベルが決定される。
【0078】
具体的には、図4に示すように、入浴者挙動の大きさは、人体挙動が顕著に現われる周波数帯における信号強度として現れる。そこで、この第1の実施例においては、実際の人体挙動によって電波式ドップラセンサ部11から出力される信号強度の範囲が、例えば5段階に分割され、この5段階のうちの低い方から順に人体挙動レベル1〜5として挙動の大小が分類される。なお、5段階に分割するのはあくまで一例であり、10段階に分割したり、3段階に分割したりすることも可能である。
【0079】
また、信号処理回路12においては、ある所定時間内における入浴者の挙動レベルの推移に基づいて、重要度のレベルとしての入浴者の安否レベル(危険度)に関し、段階に分けて判定処理が行われる。この第1の実施例においては、例えば3段階に分けて判定処理が行われる。
【0080】
まず、危険度が1(安否レベル1)の、いわゆる危険度が大きい場合、具体的には、例えば図4に示す挙動レベルがレベル5の状態となり非常に大きな挙動を示した直後に挙動レベルがレベル1に下がって挙動がまったく検出されなくなった場合は、入浴者が転倒により意識不明になっている可能性がある。すなわち、この第1の実施例による安否レベル1は、挙動が大きくなった状態から挙動が静止した状態に短時間で移行している状態である。危険度が高いと判定されると、入浴者の緊急性も高いため、浴室外通報発生部15により浴室外への通報が行われる。
【0081】
また、危険度が2(安否レベル2)の、いわゆる危険度が中程度の場合、具体的には、例えば図4に示す挙動レベルがレベル2である、比較的挙動レベルが小さい状態が規定時間以上継続した場合、入浴者が居眠りや意識不明の状態になりかけている可能性がある。
【0082】
この場合は、浴室内警告発生部14により、入浴者に対して、安否レベルに応じてあらかじめ規定された規定回数の警告が実行される。そして、この規定回数の警告の結果、入浴者の反応が検知されない場合には、浴室外に向けて通報が行われる。
【0083】
また、危険度が3の、いわゆる危険度が小さい場合、具体的には、例えば、挙動レベルがレベル1の入浴者の挙動が検出されなくなる状態が一時的に発生した場合であっても、その後に、挙動レベルがレベル3やレベル4の比較的大きな挙動がほぼ周期的に繰り返されるような場合には、異常なしと判断され、浴室内警告発生部14による警告も、浴室外通報発生部15による通報も実行されないように構成されている。
【0084】
(浴室内挙動検知処理)
ここで、この第1の実施例による浴室内挙動検知処理における、警告、通報について説明する。図5に、この第1の実施例におけるフローチャートを示す。
【0085】
図5に示すように、まず、ステップST11において、浴室内に在室者が入室した段階で、電波式ドップラセンサ部11の動作が開始されて入浴者の挙動が検知され、挙動成分が出力される。
【0086】
その後、ステップST12において、電波式ドップラセンサ部11から出力された波形データが信号処理回路12に供給される。信号処理回路12においては、この波形データがA/D変換されて取り込まれ、周波数解析処理または時間周波数解析処理が実行される。これとともに、在室者の挙動が顕著な周波数帯の信号強度が監視される。そして、ステップST13に移行して、この信号処理回路12により、入浴者の安否レベルの判定処理が実行される。
【0087】
すなわち、ステップST13において、信号処理回路12における判定結果が安否レベル1(大)であれば、信号処理回路12から制御部13に通報信号が供給され、浴室外通報発生部15により浴室外に対して、直ちに通報が行われる(ステップST17)。なお、このとき、浴室内警告発生部14においては、浴室外通報発生部15による浴室外への通報の実行が、浴室内に向けて通知される。そして、ステップST17およびステップST18が繰り返され、入浴者または浴室外の人により解除されるまで通報が継続される。
【0088】
また、ステップST13において、判定結果が安否レベル2(中)であれば、ステップST14以降の処理が実行される。
【0089】
すなわち、まず、ステップST14において、信号処理回路12により、規定回数の警告が実行されたか否かの判断が行われる。この段階においては、浴室内警告発生部14による警告はいまだ実行されていないため、ステップST15に移行する。
【0090】
ステップST15においては、浴室内警告発生部14により、浴室内に向けた警告が実行される。なお、このときの警告の形態としては、上述した通知に関する種々の形態が採用可能である。
【0091】
また、このステップST15においては、浴室内警告発生部14による警告とともに、浴室外通報発生部15による通報が実行されるまでの時間が、浴室内警告発生部14の表示部(図示せず)に表示される。なお、この表示としては、上述した表示に関する種々の形態が採用可能である。
【0092】
この警告が実行された後、あらかじめ規定された規定時間内に、電波式ドップラセンサ部11によって入浴者の挙動が検知されれば、警告の発生が停止され、後述するステップST19に移行する。
【0093】
他方、浴室内警告発生部14による警告が実行された後の規定時間内に、ステップST16において、入浴者の挙動が確認できない場合、信号処理回路12のカウンタ部(図示せず)において、警告を行った回数に1が加算されて、ステップST14に移行する。
【0094】
そして、ステップST14において、警告を行った回数が危険度に基づいて決定された回数か否かの判定が実行される。ここで、警告を実行する最大の回数、すなわち規定回数は、医学的な緊急性や種々の要因などを考慮して決定される。例えば、この危険度が中程度である場合に、例えば30秒間で5秒間隔ごとに警告を実行するとして、規定回数は6回となる。なお、この警告を実行する時間や規定回数に関しては、必ずしもこの回数に限定されるものではなく、種々の要因から決定することが可能である。
【0095】
そして、ステップST14〜ステップST16の処理は、入浴者の挙動が確認されるまで、または浴室内警告発生部14による警告が規定回数実行されるまで、繰り返し行われる。
【0096】
そして、ステップST16において、入浴者の挙動が確認できないまま、ステップST14に移行して、浴室内警告発生部14による警告の回数が規定回数に到達した場合には、ステップST17に移行する。
【0097】
ステップST17においては、信号処理回路12から制御部13に通報信号が供給されて、浴室外通報発生部15により、浴室外に向けた通報が実行される。そして、ステップST17とステップST18とが順次繰り返し実行され、入浴者または浴室外の人が解除するまで、通報が継続される。
【0098】
また、ステップST13において、判定結果が安否レベル3(小)であれば、ステップST19に移行する。
【0099】
以上のそれぞれの安否レベルに応じた処理が実行された後、電波式ドップラセンサ部11により入浴者の挙動が確認されたり、入浴者や浴室外の人により浴室外通報発生部15による通報が解除されたりすることによって、浴室内挙動検知処理がステップST19に移行すると、信号処理回路12により電波式ドップラセンサ部11の動作が終了しているか否かの判定が実行される。
【0100】
すなわち、電波式ドップラセンサ部11から信号処理回路12に波形データが供給されず、動作が終了していれば、浴室内挙動検知処理が終了する。他方、電波式ドップラセンサ部11の動作が継続していれば、ステップST12に移行して、電波式ドップラセンサ部11による検知が継続され、上述したステップST12〜ステップST19のうちの必要な処理が順次実行される。
【0101】
以上のように構成され、動作する浴室内挙動検知装置においては、静かに普通に入浴しているにもかかわらず、頻繁に警告が通知されるために入浴者が体を動かす必要が何度も生じると、入浴者は、自ら浴室内に設置された監視用のスイッチを切ってしまう可能性がある。
【0102】
また、本発明者の知見によれば、浴室内、もしくは浴室にきわめて近い場所に監視停止のスイッチがある場合には、入浴者は浴室内にいたままで、センサ部1による監視を簡単に停止させることが可能である。そのため、センサ部1が停止された後入浴者が体調の急変などにより失神した場合、警告や通報が発生されず、事故の深刻化につながる可能性が高かった。
【0103】
(第2の実施例)
そこで、第2の実施例においては、居間や台所などの、浴室外からの操作によって、浴室内に設置されたリモートコントローラ(リモコン)のスイッチをロックする機能が付加された浴室内挙動検知装置について説明する。この浴室内挙動検知装置のスイッチ構成を図6に示す。
【0104】
図6に示すように、この第2の実施例における浴室内挙動検知装置は、センサ部20と浴室内操作盤21と浴室外操作盤22とを有して構成されている。そして、センサ部20、浴室内操作盤21および浴室外操作盤22は、相互に信号通信可能に接続されている。なお、センサ部20は、上述したセンサ部1と同様のセンサであり、浴室内操作盤21は、浴室内警告発生部4,14と一体的または近傍に設置され、浴室外操作盤22は、浴室内警告発生部5,15と一体的または近傍に設置される。
【0105】
浴室内操作盤21には、センサ部20による監視を開始する際に押下される監視開始スイッチ(監視開始SW)23と、監視を停止する際に押下される監視停止スイッチ(監視停止SW)24とが配設されている。さらに、浴室内操作盤21には、浴室外操作盤22のスイッチを含めたスイッチの押下や種々の処理を制御する制御部25が設けられている。なお、この制御部25は、上述した制御部3と共通に構成することも可能である。
【0106】
そして、図7Aに示すように、これらのスイッチのうちの監視開始スイッチ23が押下される(ステップST101)と、制御部25に押下された信号が供給され、センサ部20の動作が開始されて、浴室内挙動検知装置による挙動検知(監視)が実行される(ステップST102)。また、図7Bに示すように、配置されているスイッチのうちの監視停止スイッチが押下される(ステップST111)と、制御部25においてロック制御がされているか否かが判定され(ステップST112)、ロック制御がされている場合には、監視停止スイッチ24のスイッチ操作は無効とされて、監視が継続される。他方、ロック制御がされていない場合には、制御部25により監視が終了されて(ステップST113)、センサ部20の動作が終了される。
【0107】
また、図6に示すように、浴室外操作盤22には、ロックスイッチ(ロックSW)26と、ロックされたスイッチの解除を行うロック解除スイッチ(ロック解除SW)27とが配設されている。
【0108】
ロックスイッチ26は、浴室内操作盤21に配設されたスイッチに対するスイッチ操作を無効にするためのスイッチである。このロックスイッチ26が押下されると、図7Cに示すように、押下されて出力される信号が制御部25に供給され、この制御部25により監視停止スイッチ24のスイッチ操作が無効になるように制御される。なお、このとき、併せて、監視開始スイッチ23のスイッチ操作も無効にするように構成することも可能である。
【0109】
また、ロック解除スイッチ27は、ロックスイッチ26によりロックされてスイッチ操作が無効になるように制御されている状態を解除するためのスイッチである。すなわち、図7Dに示すように、このロック解除スイッチ27が押下される(ステップST131)と、その信号が制御部25に供給される。そして、制御部25により監視停止スイッチ24のスイッチ操作が有効になるように制御され、ロック制御が解除される(ステップST132)。このとき、監視開始スイッチ23のスイッチ操作が無効になるように構成されている場合には、監視開始スイッチ23のロック制御も併せて解除される。
【0110】
この第2の実施例による浴室内挙動検知装置によれば、浴室内操作盤(浴室内リモコン)のスイッチ操作が行われても、監視動作を常時実行されている状態にすることができるため、浴室内の在室者、特に入浴者の挙動検知(監視)を継続することができる。また、入浴者が監視を停止させるために、ロック制御がされている監視停止スイッチ24を有効にするためには、入浴者が一旦浴室から出て、ロック解除スイッチ27を操作する必要があるため、浴室外の人が入浴者による監視停止の操作を認識できる。そのため、再度、浴室外の人により監視開始スイッチ23をオンすることができ、浴室内の事故の監視を常時実行させておくことができるので、安全性を向上させることができる。
【0111】
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
【0112】
例えば、上述の実施形態および実施例において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。
【0113】
また、例えば上述の第2の実施例においては、浴室内操作盤21において、監視開始スイッチ23を押下することにより、浴室内の監視、すなわち挙動検知動作を開始するようにしているが、浴室外操作盤22に監視開始スイッチおよび監視停止スイッチをさらに設けることも可能である。そして、この浴室外操作盤22の監視開始スイッチを操作することにより挙動検知動作を開始させた場合には、制御部25により自動的に監視開始スイッチ23および監視停止スイッチ24に対してロック制御を行い、浴室外操作盤22の監視停止スイッチを押下しない限り、浴室内操作盤21を操作しても監視を停止することができないように構成することも可能である。
【0114】
また、浴室内操作盤21に監視停止スイッチ24を配置せずに、監視停止を、常に浴室外操作盤22の監視停止スイッチの操作のみで行う構成にすることも可能である。また、浴室内操作盤21には、監視開始スイッチ23および監視停止スイッチ24のいずれのスイッチも配置せずに、監視の開始および停止に関するすべての操作を浴室外操作盤22のみで実行するように構成してもよい。
【0115】
また、上述の第2の実施例のように、ロック機能を設ける方法のみならず、浴室内の挙動検知動作(監視)の停止を、浴室外に向けて、音声やアラームなどで報知する構成を採用することも可能である。
【0116】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、浴室内の在室者、特に入浴者における危険度、すなわち緊急度の高い事故に対して、浴室内の事故の発生の浴室外への通報を、迅速に実行することができ、浴室内の事故の発生が長時間放置されて、在室者が事故死するなどの事故被害の深刻化を未然に防ぐことができる。
【0117】
また、本発明によれば、在室者により、浴室内の挙動検知動作が停止されるのを防止することができ、挙動検知動作の停止によって、浴室内の事故の発生が外部に報知されなくなり、浴室内で生じた事故が外部に認識されずに事故被害が深刻化することを、大幅に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による浴室内挙動検知装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による浴室内挙動検知装置を用いて行われる警告および通報の処理方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に基づいた第1の実施例による浴室内挙動検知装置を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に基づいた第1の実施例による挙動検知における挙動レベルの一例を示すグラフである。
【図5】本発明の一実施形態に基づいた第1の実施例による浴室内挙動検知装置の警告および通報の処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に基づいた第2の実施例による浴室内挙動検知装置の浴室内操作盤と浴室外操作盤とを示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態に基づいた第2の実施例による操作盤のオン/オフ動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,20 センサ部
2,12 信号処理回路
3,13,25 制御部
4,14 浴室内警告発生部
5,15 浴室外通報発生部
11 電波式ドップラセンサ部
14a,15a スピーカ
14b,15b マイクロフォン
21 浴室内操作盤
22 浴室外操作盤
23 監視開始スイッチ
24 監視停止スイッチ
26 ロックスイッチ
27 ロック解除スイッチ
Claims (9)
- 浴室の内部の在室者の挙動に関する信号を出力可能に構成された検知手段と、
入力信号の処理を実行可能に構成されているとともに、出力信号を生成可能に構成された信号処理手段と、
上記信号処理手段によって生成された信号に基づいて、上記浴室の内部に向けて警告を発生可能に構成された浴室内警告発生部および上記浴室の外部に向けて通報を発生可能に構成された浴室外通報発生部を制御する制御手段とを有し、
上記信号処理手段により、
上記検知手段から出力された信号に基づいて上記浴室内部の在室者の挙動レベルが判定され、
上記挙動レベルの推移に基づいて重要度のレベルが判定され、
上記重要度のレベルに基づいて生成された信号が上記制御手段に供給されると、上記重要度のレベルに応じて、上記制御手段による上記浴室内警告発生部からの警告の発生、上記制御手段による浴室外通報発生部からの通報の発生、上記検知手段による在室者の挙動の検知の継続のうちから、少なくとも1つを選択して実行するように構成されていることを特徴とする浴室内挙動検知装置。 - 上記重要度のレベルが所定の範囲内の場合、最初に、上記浴室内警告発生部による浴室内に向けた警告が実行され、
上記浴室内警告発生部による警告が、上記在室者の挙動が検出されるまで、または上記警告の実行回数が上記重要度に基づいた規定回数になるまで、実行するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の浴室内挙動検知装置。 - 上記浴室内警告発生部により上記重要度のレベルに基づいた規定回数の警告が実行された後から、上記検知手段により挙動が検知されない場合、上記浴室外通報発生部により浴室外に通報が実行されるように構成されていることを特徴とする請求項2記載の浴室内挙動検知装置。
- 上記浴室内警告発生部が、上記浴室外通報発生部による浴室外への通報が実行されるまでの時間を、上記浴室内に向けて通知可能に構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の浴室内挙動検知装置。
- 上記重要度のレベルが所定のレベル以上の場合に、上記浴室内警告発生部による警告が実行されることなく、上記浴室外通報発生部により、浴室外に向けた通報が実行されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の浴室内挙動検知装置。
- 上記浴室内警告発生部が表示部を有し、上記検知手段から出力される在室者の挙動に伴った信号に基づいて得られる、各時点における在室者の挙動レベルを、数値、レベルゲージ、アナログ波形、アニメーションおよび色の変化からなる形態の群より選択された、少なくとも1種類の形態、または選択された複数の形態を組み合わせて、上記表示部により浴室内に向けて通知可能に構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の浴室内挙動検知装置。
- 上記浴室内警告発生部が、上記浴室外通報発生部による上記浴室外への通報の実行を、上記浴室の内部に向けて通知可能に構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の浴室内挙動検知装置。
- 上記浴室内警告発生部が上記浴室の内部に設置されているとともに、上記浴室外通報発生部が上記浴室の外部に設置され、
上記浴室内警告発生部が、上記浴室の内部において、少なくとも上記検知の停止を操作可能に構成された浴室内操作部を有するとともに、上記浴室外通報発生部が、上記浴室の外部において、上記浴室外通報発生部を操作可能に構成された浴室外操作部を有し、
上記浴室外操作部が、上記浴室内操作部における少なくとも上記検知の停止の操作をロック可能に構成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の浴室内挙動検知装置。 - 浴室の内部の在室者の挙動に関する信号を出力する検知手段からの信号に基づいて出力信号を生成する信号処理手段により、上記検知手段から出力された信号に基づいて上記浴室の内部における在室者の挙動のレベルが判定されて、重要度のレベルが判定され、上記重要度のレベルに基づいて、上記浴室の内部に向けた警告、上記浴室の外部に向けた通報および上記検知手段による検知の継続のうちの少なくとも1つを実行することを特徴とする浴室内挙動検知方法。
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