JP2005014560A - インクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面からのインク揮発性物質除去機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクジェットヘッド30下面に並ぶノズル32から噴射されてプラテン20上に搭載されたメディア10表面に着弾したインク滴中から蒸発して、インクジェットヘッド30下面に結露して付着する揮発性物質を、インクジェットヘッド30がプラテン20上に搭載されたメディア10のプリント領域上方からその外部に搬出された際に、そのインクジェットヘッド30下面から、揮発性物質除去手段100を用いて、空気により吹き飛ばす等して除去する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メディア表面に着弾したインク滴中から蒸発して、インクジェットヘッド下面に結露して付着する揮発性物質を除去するための、インクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面からのインク揮発性物質除去機構(以下、単にインク揮発性物質除去機構という)に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示したような、プラテン20上方をプラテン20表面とほぼ平行なX−Y方向(図4の左右方向と表裏面方向)に相対的に移動させるインクジェットヘッド30下面に並ぶノズル32からインク滴を噴射させて、そのインク滴をプラテン20上に搭載されたシート等のメディア10表面にドット状に着弾させる、インクジェットプリンタが周知である。このプリンタによれば、そのプラテン20上に搭載されたメディア10表面に、複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字をプリントできる。図4において、40は、メディア10をプラテン20上をX方向に移動させるための、移動手段である。
【0003】
このプリンタには、近時、そのインクジェットヘッド30に供給するインクに、高揮発性の有機溶剤にインク顔料又はインク染料が溶解されてなる溶剤インクを用いるインクジェットプリンタが開発され、使用されている。
この溶剤インク使用のプリンタにおいては、そのインクジェットヘッド30下面に並ぶノズル32から噴射させてプラテン20上に搭載されたメディア10表面にドット状に着弾させる溶剤インク滴により、そのメディア10表面に複数の溶剤インクのドットの配列からなる、耐候性、耐水性に優れた絵図又は/及び文字をプリントできる。
この溶剤インク使用のプリンタにより絵図又は/及び文字がプリントされたメディアは、耐候性、耐水性が要求される屋外広告等に使用される。
【0004】
このインクジェットヘッド30下面に並ぶノズルから溶剤インク滴を噴射させるプリンタには、図4に示したように、そのインクジェットヘッド30の走行経路下方のプラテン20内側に、そのプラテン20上に搭載されたメディアをプラテン20を介して加熱する電熱ヒータ等のメディア加熱手段50が設けられている。
このメディア加熱手段50が設けられた有機溶剤インク使用のプリンタによれば、そのインクジェットヘッド30下面に並ぶノズル32から噴射されて、その下方のプラテン20上に搭載されたメディア10表面に着弾する溶剤インク滴を、プラテン20内側のメディア加熱手段50によりメディア10と共に強制的に加熱して、そのインク滴に含まれる浸透性の高い有機溶剤を素早く蒸発させることができる。そして、そのメディア10表面に着弾した溶剤インク滴を素早く乾燥させて、そのインク滴がその着弾箇所周囲のメディア10に広く浸透するのを、防ぐことができる。そして、そのメディア10表面にぼやけた大径のインクのドットが形成されるのを防いで、そのメディア10表面に、小径のインクのドットを的確に形成できる。そして、そのメディア10表面に複数の小径の溶剤インクのドットの配列からなる、ぼやけた箇所や滲みのないシャープで鮮明な絵図又は/及び文字をプリントできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような、プラテン20内側にメディア加熱手段50が設けられたインクジェットプリンタにおいては、そのメディア加熱手段50によりメディア10と共に加熱される溶剤インク滴から蒸発して、その上方のインクジェットヘッド30周辺にミスト状になって浮遊して滞留する有機溶剤等の揮発性物質が、大気中に晒されて低温状態にあるインクジェットヘッド30下面に触れて結露し、そのインクジェットヘッド30下面に小粒状となって付着した。そして、そのインクジェットヘッド30下面に小粒状となって付着した揮発性物質が、同じインクジェットヘッド30下面に並ぶノズル32からのインク滴の的確な噴射を妨害した。
その結果、そのインクジェットヘッド30下面のノズル32から噴射されるインク滴の飛翔奇跡が、正規の方向から偏った方向に曲がってしまったり、そのインクジェットヘッド30下面のノズル32からインク滴が、粒状とならずに、細かいミスト状となって噴射されて、そのミスト状に噴射されたインク滴が、その下方のプラテン20上に搭載されたメディア10表面にしぶきとなって広く分散して付着し、そのメディア10表面を広範囲に汚したりした。さらには、そのインクジェットヘッド30下面のノズル32からインク滴が的確に噴射されずに、そのメディア10表面にプリントされる絵図又は/及び文字の一部にインクのドットが存在すべき箇所にインクのドットが存在しないいわゆるドット抜けが生じて、その絵図又は/及び文字に縞模様等が発生した。
また、上記のようにして、インクジェットヘッド30下面に小粒状となって付着した揮発性物質が寄り集まって大粒状となり、重力作用を受けて、走行中のインクジェットヘッド30下面から、その下方のプラテン20上のメディア10表面にボタ落ちした。そして、その揮発性物質が、メディア10表面を汚した。
【0006】
これと同様なことは、図5に示したような、プラテン20内側にメディア加熱手段50が設けらていないインクジェットプリンタであって、そのインクジェットヘッド30下面に並ぶノズル32から、高揮発性の溶剤等の溶液にインク顔料又はインク染料が溶解されてなる高揮発性インク滴を噴射させて、そのインク滴をインクジェットヘッド30下方のプラテン20上に搭載されたメディア10表面に着弾させた場合にも、生じた。即ち、そのような場合においても、そのメディア10表面に着弾した高揮発性インク滴から高揮発性の溶剤等が蒸発して、その溶剤等の揮発性物質がインクジェットヘッド30周辺にミスト状になって浮遊して滞留した。そして、その揮発性物質が大気中に晒されて低温状態にあるインクジェットヘッド30下面に触れて結露し、そのインクジェットヘッド30下面に小粒状となって付着した。そして、そのインクジェットヘッド30下面に小粒状となって付着した揮発性物質が、同じインクジェットヘッド30下面に並ぶノズル32からのインク滴の的確な噴射を妨害した。
また、そのインクジェットヘッド30下面に小粒状となって付着した揮発性物質が寄り集まって大粒状となり、重力作用を受けて、走行中のインクジェットヘッド30下面から、その下方のプラテン20上のメディア10表面にボタ落ちした。そして、その揮発性物質が、メディア10表面を汚した。
【0007】
そこで、本発明者は、鋭意研究の結果、このようなインクジェットヘッド30下面に付着した揮発性物質に妨害されて、インクジェットヘッド30下面に並ぶノズル32からインク滴を円滑かつ的確に噴射できなくなったり、そのインクジェットヘッド30下面に付着した揮発性物質が大粒状となってボタ落ちし、プラテン20上のメディア10表面を汚したりするのを防ぐためには、そのインクジェットヘッド30下面に付着した揮発性物質を、メディア10表面に絵図又は/及び文字をプリントする途中で、インクジェットヘッド30をプラテン20上に搭載されたメディア10のプリント領域上方からその外部に搬出して、プリントを一時中断した際などに、吹き飛ばしたり拭ったり等して、除去すれば良いことに想到した。そして、そのための、インクジェットヘッド30下面に付着した揮発性物質を除去するための、揮発性物質除去機構を開発した。
【0008】
即ち、本発明は、インクジェットプリンタを用いてメディア表面に絵図又は/文字をプリントする途中で、インクジェットヘッドをプラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方からその外部に搬出して、プリントを一時中断した際などに、インクジェットヘッド下面に結露して付着した揮発性物質を除去するための、インクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面からのインク揮発性物質除去機構(以下、単にインク揮発性物質除去機構という)を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明のインク揮発性物質除去機構は、
インクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面に並ぶノズルから噴射されてプラテン上に搭載されたメディア表面に着弾したインク滴中から蒸発して、インクジェットヘッド下面に結露して付着する揮発性物質を、インクジェットヘッドがプラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方からその外部に搬出された際に、そのインクジェットヘッド下面から除去する揮発性物質除去手段が備えられたことを特徴としている。
【0010】
このような構成のインク揮発性物質除去機構によれば、インクジェットプリンタを用いて、プラテン上に搭載されたメディア表面に絵図又は/及び文字をプリントする途中で、インクジェットヘッドをプラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方からその外部に搬出して、プリントを一時中断した際などに、メディア表面に着弾したインク滴中から蒸発して、外気中に晒されて低温状態にあるインクジェットヘッド下面で結露し、そのインクジェットヘッド下面に小粒状等に付着した有機溶剤等の揮発性物質を、揮発性物質除去手段により除去できる。そして、次に、インクジェットヘッドをプラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方に戻してプリントを再開した際に、そのインクジェットヘッド下面に従前に付着していた揮発性物質が、そのインクジェットヘッド下面に並ぶノズルからのインク滴の的確な噴射を妨害したり、そのインクジェットヘッド下面に従前に付着していた揮発性物質が大粒状となってプラテン上のメディア表面にボタ落ちしたりするのを、防ぐことができる。
また、揮発性物質除去手段は、インクジェットヘッドがプラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方からその外部に搬出された際に動作するように構成されているために、インクジェットヘッドをプラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方をX−Y方向に相対的に移動させて、そのインクジェットヘッドによりメディア表面に複数のインクのドットの配列からなる絵図又は文字をプリントする際には、揮発性物質除去手段が、メディアのプリント領域上方でのインクジェットヘッドの移動を妨害したり、インクジェットヘッド下面に並ぶノズルからのインク滴の噴射を妨害したりする恐れが、ない。
【0011】
本発明のインク揮発性物質除去機構においては、前記揮発性物質除去手段を、プラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方からその外部に搬出されたインクジェットヘッド下面に空気を吹き付けて、そのインクジェットヘッド下面に付着した揮発性物質を、インクジェットヘッド下面から空気により吹き飛ばして除去する、空気吹き付け手段から構成すると良い。
その場合には、インクジェットプリンタを用いて絵図又は/及び文字をメディア表面にプリントする途中で、インクジェットヘッドをプラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方からその外部に搬出して、プリントを一時中断した際などに、そのインクジェットヘッド下面に付着した有機溶剤等の揮発性物質を、空気吹き付け手段により、インクジェットヘッド下面から空気により吹き飛ばして除去できる。そして、次に、インクジェットヘッドをプラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方に再び戻して、そのインクジェットヘッドによりプリントを再開した際に、そのインクジェットヘッド下面に従前に付着していた揮発性物質が、そのインクジェットヘッド下面に並ぶノズルからのインク滴の的確な噴射を妨害したり、そのインクジェットヘッド下面に従前に付着していた揮発性物質が大粒状となってプラテン上のメディア表面にボタ落ちしたりするのを、防ぐことができる。
【0012】
本発明のインク揮発性物質除去機構においては、前記揮発性物質除去手段を、プラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方からその外部に搬出されたインクジェットヘッド下面に付着した揮発性物質を、そのインクジェットヘッド周辺の空気と共に、インクジェットヘッドから離れた箇所に吸引して除去する、吸引手段から構成することも、可能である。
その場合には、インクジェットプリンタを用いて絵図又は/及び文字をメディア表面にプリントする途中で、インクジェットヘッドをプラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方からその外部に搬出して、プリントを一時中断した際などに、そのインクジェットヘッド下面に付着した有機溶剤等の揮発性物質を、吸引手段により、インクジェットヘッド周辺の空気と共に、インクジェットヘッドから離れた箇所に吸引して除去できる。そして、次に、インクジェットヘッドをプラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方に再び戻して、そのインクジェットヘッドによりプリントを再開した際に、そのインクジェットヘッド下面に従前に付着していた揮発性物質が、そのインクジェットヘッド下面に並ぶノズルからのインク滴の的確な噴射を妨害したり、そのインクジェットヘッド下面に従前に付着していた揮発性物質が大粒状となってプラテン上のメディア表面にボタ落ちしたりするのを、防ぐことができる。
【0013】
本発明のインク揮発性物質除去機構においては、前記揮発性物質除去手段を、プラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方からその外部に搬出されたインクジェットヘッド下面をワイピングして、そのインクジェットヘッド下面に付着した揮発性物質を、インクジェットヘッド下面からぬぐい取って除去する、ワイピング手段から構成しても良い。
その場合には、インクジェットプリンタを用いて絵図又は/及び文字をメディア表面にプリントする途中で、インクジェットヘッドをプラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方からその外部に搬出して、プリントを一時中断した際などに、そのインクジェットヘッド下面に付着した有機溶剤等の揮発性物質を、ワイピング手段により、インクジェットヘッド下面からぬぐい取って除去できる。そして、次に、インクジェットヘッドをプラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方に再び戻して、そのインクジェットヘッドによりプリントを再開した際に、そのインクジェットヘッド下面に従前に付着していた揮発性物質が、そのインクジェットヘッド下面に並ぶノズルからのインク滴の的確な噴射を妨害したり、そのインクジェットヘッド下面に従前に付着していた揮発性物質が大粒状となってプラテン上のメディア表面にボタ落ちしたりするのを、防ぐことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3は本発明のインク揮発性物質除去機構の好適な実施の形態を示し、図1ないし図3はその概略構造説明図である。以下に、これらのインク揮発性物質除去機構を説明する。
【0015】
図1ないし図3に示したインク揮発性物質除去機構においては、前述の図4又は図5に示されたような構成のインクジェットプリンタにおいて、そのインクジェットヘッド30下面に並ぶノズル32から噴射されてプラテン20上に搭載されたメディア10表面に着弾した溶剤インク滴や高揮発性インク滴中から蒸発して、外気に晒されて低温状態にあるインクジェットヘッド下面34に結露して小粒状等に付着する有機溶剤等の揮発性物質を、インクジェットヘッド30がプラテン20上に搭載されたメディア10のプリント領域上方からその外部に搬出された際に、インクジェットヘッド30下面から除去する揮発性物質除去手段100が、プラテン20上に搭載されるメディア10の絵図又は/及び文字をプリントするプリント領域上方から外れたプリント領域外部に備えられている。具体的には、その揮発性物質除去手段100が、メディア10を搭載するプラテン20脇部に備えられている。
【0016】
そして、インクジェットプリンタを用いて、プラテン20上に搭載されたメディア10表面に絵図又は/及び文字をプリントする途中で、インクジェットヘッド30をプラテン20上に搭載されたメディア10のプリント領域上方からその外部に搬出して、プリントを一時中断した際などに、そのメディア10表面に着弾した溶剤インク滴や高揮発性インク滴中から蒸発して、外気中に晒されて低温状態にあるインクジェットヘッド下面34で結露し、そのインクジェットヘッド下面34に小粒状等に付着した有機溶剤等の揮発性物質を、プラテン20脇部に備えられた揮発性物質除去手段100により除去できるようにしている。そして、その後にプリントを再開した際に、そのインクジェットヘッド下面34に従前に付着していた揮発性物質が、同じインクジェットヘッド下面34に並ぶノズル32からのインク滴の的確な噴射を妨害したり、そのインクジェットヘッド34下面に従前に付着していた揮発性物質が大粒状となってプラテン20上のメディア10表面にボタ落ちしたりするのを、防ぐことができるようにしている。
【0017】
そのうちの、図1に示したインク揮発性物質除去機構では、前記揮発性物質除去手段100が、プラテン20上に搭載されたメディア10のプリント領域上方からその外部のプラテン20脇部に搬出されたインクジェットヘッド下面34に空気を吹き付けて、そのインクジェットヘッド下面34に付着した揮発性物質を、インクジェットヘッド下面34から吹き飛ばして除去する、空気吹き付け手段110から構成されている。空気吹き付け手段110には、送風ファン112が用いられている。
そして、インクジェットプリンタを用いて絵図又は/及び文字をメディア10表面にプリントする途中で、インクジェットヘッド30をプラテン20上に搭載されたメディア10のプリント領域上方からその外部のプラテン20脇部に搬出して、プリントを一時中断した際などに、そのインクジェットヘッド下面34に付着した有機溶剤等の揮発性物質を、空気吹き付け手段の送風ファン112を回転させて、インクジェットヘッド下面34から空気により吹き飛ばして除去できるようにしている。そして、次に、インクジェットヘッド30をプラテン20上に搭載されたメディア10のプリント領域上方に再び戻して、そのインクジェットヘッド30によりプリントを再開した際に、そのインクジェットヘッド下面34に従前に付着していた揮発性物質が、そのインクジェットヘッド下面34に並ぶノズル32からのインク滴の的確な噴射を妨害したり、そのインクジェットヘッド30下面に従前に付着していた揮発性物質が大粒状となってプラテン20上のメディア10表面にボタ落ちしたりするのを、防ぐことができるようにしている。
【0018】
また、図2に示したインク揮発性物質除去機構では、前記揮発性物質除去手段100が、プラテン20上に搭載されたメディア10のプリント領域上方からその外部のプラテン20脇部に搬出されたインクジェットヘッド下面34に付着した揮発性物質を、そのインクジェットヘッド30周辺の空気と共に、インクジェットヘッド30から離れた箇所に強力な吸引力で吸引して除去する、吸引手段120から構成されている。吸引手段120は、その吸入口をインクジェットヘッド30の搬出方向に向けて、プラテン20脇部に備えられたダクト122と、該ダクト内に配置された吸引ファン124とから構成されている。そして、吸引ファン124を回転させることにより、ダクト122の吸入口近くに搬出されたインクジェットヘッド下面34に付着した揮発性物質を、ダクト122内に強力な吸引力で吸引して除去できるようにしている。
そして、インクジェットプリンタを用いて絵図又は/及び文字をメディア10表面にプリントする途中で、インクジェットヘッド30をプラテン20上に搭載されたメディア10のプリント領域上方からその外部のプラテン20脇部に搬出して、プリントを一時中断した際などに、そのインクジェットヘッド下面34に付着した有機溶剤等の揮発性物質を、吸引手段120により、インクジェットヘッド30周辺の空気と共に、インクジェットヘッド30から離れた箇所に強力な吸引力で吸引して除去できるようにしている。そして、次に、インクジェットヘッド30をプラテン20上に搭載されたメディア10のプリント領域上方に再び戻して、そのインクジェットヘッド30によりプリントを再開した際に、そのインクジェットヘッド下面34に従前に付着していた揮発性物質が、そのインクジェットヘッド下面34に並ぶノズル32からのインク滴の的確な噴射を妨害したり、そのインクジェットヘッド30下面に従前に付着していた揮発性物質が大粒状となってプラテン20上のメディア10表面にボタ落ちしたりするのを、防ぐことができるようにしている。
【0019】
また、図3に示したインク揮発性物質除去機構では、前記揮発性物質除去手段100が、プラテン20上に搭載されたメディア10のプリント領域上方からその外部のプラテン20脇部に搬出されたインクジェットヘッド下面34をワイピングして、そのインクジェットヘッド下面34に付着した揮発性物質を、インクジェットヘッド下面34からぬぐい取って除去する、ワイピング手段130から構成されている。ワイピング手段130は、ゴム板134から構成されていて、そのゴム板134先端により、プラテン20脇部に搬出されるインクジェットヘッド下面34をぬぐうことができるようにしている。
そして、インクジェットプリンタを用いて絵図又は/及び文字をメディア10表面にプリントする途中で、インクジェットヘッド30をプラテン20上に搭載されたメディア10のプリント領域上方からその外部のプラテン20脇部に搬出して、プリントを一時中断した際などに、そのインクジェットヘッド下面34に付着した有機溶剤等の揮発性物質を、ワイピング手段130により、インクジェットヘッド30下面からぬぐい取って除去できるようにしている。そして、次に、インクジェットヘッド30をプラテン20上に搭載されたメディア10のプリント領域上方に再び戻して、そのインクジェットヘッド30によりプリントを再開した際に、そのインクジェットヘッド下面34に従前に付着していた揮発性物質が、そのインクジェットヘッド下面34に並ぶノズル32からのインク滴の的確な噴射を妨害したり、そのインクジェットヘッド30下面に従前に付着していた揮発性物質が大粒状となってプラテン20上のメディア10表面にボタ落ちしたりするのを、防ぐことができるようにしている。
【0020】
本発明のインク揮発性物質除去機構は、フラットなベッド状をしたプラテン上にメディアを固定した状態で搭載して、そのメディア上方をインクジェットヘッドをプラテン表面とほぼ平行にX−Y方向に移動させる、いわゆるフラットベッドタイプのプリンタにも、利用可能である。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のインク揮発性物質除去機構によれば、インクジェットプリンタを用いて、メディア表面に絵図又は/及び文字をプリントする途中で、インクジェットヘッドをプラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方からその外部に搬出して、プリントを一時中断した際などに、そのインクジェットヘッド下面に付着した揮発性物質を、揮発性物質除去手段により除去できる。そして、次に、インクジェットヘッドをプラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方に戻して、そのインクジェットヘッドによりプリントを再開した際に、そのインクジェットヘッド下面に並ぶノズルからのインクの的確な噴射が、インクジェットヘッド下面に従前に付着していた揮発性物質により妨害されたり、そのインクジェットヘッド下面に従前に付着していた揮発性物質が大粒状となってプラテン上のメディア表面にボタ落ちしたりするのを、確実に防ぐことができる。
その結果、そのインクジェットプリンタを用いて、プラテン上に搭載されたメディア表面に、ドット抜けや縞模様や汚れや歪みのない整然とした美麗な、絵図又は/及び文字をプリント可能となる。
また、そのインクジェットヘッド下面に小粒状となって付着した揮発性物質が寄り集まって大粒状となり、走行中のインクジェットヘッド下面から、その下方のプラテン上のメディア表面にボタ落ちして、そのメディア表面を汚すのを的確に防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインク揮発性物質除去機構の概略構造説明図である。
【図2】本発明のインク揮発性物質除去機構の概略構造説明図である。
【図3】本発明のインク揮発性物質除去機構の概略構造説明図である。
【図4】溶剤インクを使用するインクジェットプリンタの概略構造を示す側面断面図である。
【図5】高揮発性インクを使用するインクジェットプリンタの概略構造を示す側面断面図である。
【符号の説明】
10 メディア
20 プラテン
30 インクジェットヘッド
32 インクジェットヘッド下面に並ぶノズル
34 インクジェットヘッド下面
50 メディア加熱手段
100 揮発性物質除去手段
110 空気吹き付け手段
120 吸引手段
130 ワイピング手段
Claims (4)
- プラテン上方をプラテン表面とほぼ平行なX−Y方向に相対的に移動させるインクジェットヘッド下面に並ぶノズルから噴射させて、プラテン上に搭載されたメディア表面に着弾させるインク滴により、複数のインクのドットの配列からなる絵図又は/及び文字をプリントするインクジェットプリンタにおいて、
前記インクジェットヘッド下面に並ぶノズルから噴射されてプラテン上に搭載されたメディア表面に着弾したインク滴中から蒸発して、インクジェットヘッド下面に結露して付着する揮発性物質を、インクジェットヘッドがプラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方からその外部に搬出された際に、そのインクジェットヘッド下面から除去する揮発性物質除去手段が備えられたことを特徴とするインクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面からのインク揮発性物質除去機構。 - 前記揮発性物質除去手段が、プラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方からその外部に搬出されたインクジェットヘッド下面に空気を吹き付けて、そのインクジェットヘッド下面に付着した揮発性物質を、インクジェットヘッド下面から空気により吹き飛ばして除去する、空気吹き付け手段からなることを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面からのインク揮発性物質除去機構。
- 前記揮発性物質除去手段が、プラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方からその外部に搬出されたインクジェットヘッド下面に付着した揮発性物質を、そのインクジェットヘッド周辺の空気と共に、インクジェットヘッドから離れた箇所に吸引して除去する、吸引手段からなることを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面からのインク揮発性物質除去機構。
- 前記揮発性物質除去手段が、プラテン上に搭載されたメディアのプリント領域上方からその外部に搬出されたインクジェットヘッド下面をワイピングして、そのインクジェットヘッド下面に付着した揮発性物質を、インクジェットヘッド下面からぬぐい取って除去する、ワイピング手段からなることを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタのインクジェットヘッド下面からのインク揮発性物質除去機構。
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